JP2016196543A - 反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物 - Google Patents

反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】環境を汚染する溶剤を含まず、また空気中の水分等による接着後の発泡や膨れが無く、塗付作業性が良好で、十分な接着力を有する反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物を提供することにある。
【解決手段】アクリル樹脂と、ポリオールとイソシアネート化合物とを反応させて得られる反応性ウレタンプレポリマーと、から成る反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物において、アクリル樹脂は、異なるガラス転移温度を有する2種類のアクリル樹脂(2)及びアクリル樹脂(3)を使用することを特徴とする反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物である。
【選択図】なし

Description

本発明は、事務用デスク等の天板に使用される非孔質材料である鋼板と、これを被覆し装飾するメラミン化粧板等を接着させる際に使用されることがある反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物に関し、特には湿気による発泡が少なく接着力に優れた反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物に関する。
従来、事務用デスク等の天板等とメラミン化粧板等との接着には溶剤を含んだゴム系接着剤が使用されている。近年、該溶剤の揮発により環境汚染を防止するため、無溶剤のホットメルト接着剤が使用されている。しかしながら、該無溶剤のホットメルト接着剤では接着力が不十分であり、最近では環境を汚染することなく十分な接着力を有するポリウレタンホットメルト接着剤組成物が提案されている(特許文献1)。
該特許文献1に記載のポリウレタンホットメルト接着剤組成物は、イソシアネートおよびアクリルポリマーを含むポリウレタンホットメルト接着剤組成物であって、該アクリルポリマーが高分子量アクリルポリマーであることを特徴としている。
特表2008−500406号公報
しかしながら、特許文献1に示されるポリウレタンホットメルト接着剤組成物は、必要とする接着力を得る場合には粘度が高くなって塗付作業性が不良となる場合があり、また良好な塗付作業性を得るべく設計した場合には、接着力が不足する場合があるという課題がある。
本発明が解決しようとする課題は、環境を汚染する溶剤を含まず、また空気中の水分等による接着後の発泡や膨れが無く、塗付作業性が良好で、十分な接着力を有する反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物を提供することにある。
このような課題を解決するため請求項1記載の発明は、アクリル樹脂と、ポリオールとイソシアネート化合物とを反応させて得られる反応性ウレタンプレポリマーと、から成る反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物において、アクリル樹脂は、1のガラス転移温度を有する1のアクリル樹脂(1)にて該反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物を構成した際の該組成物の粘度と同一になるように、1のガラス転移温度を有し異なるガラス転移温度を有する2種類のアクリル樹脂(2)及びアクリル樹脂(3)を使用すると共に、該2種類のアクリル樹脂(2)とアクリル樹脂(3)のガラス転移温度は、アクリル樹脂(1)のガラス転移温度+15〜+25℃のアクリル樹脂と、アクリル樹脂(1)のガラス転移温度−10〜−20℃のアクリル樹脂であることを特徴とする反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物を提供する。ここで言うガラス転移温度とは示差熱分析装置(DSC)によって測定される値を言う。
また請求項2記載の発明は、ガラス転移温度が70〜80℃のアクリル樹脂(2)と、ガラス転移温度が35〜45℃のアクリル樹脂(3)と、ポリオールとイソシアネート化合物とを反応させて得られる反応性ウレタンプレポリマーと、から成る請求項1記載の反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物を提供する。
また請求項3記載の発明は、ポリオールは、ポリエーテルポリオールを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物を提供する。
また請求項4記載の発明は、ポリエーテルポリオールは、アクリル樹脂(2)とアクリル樹脂(3)の合計100重量部に対して100〜200重量部であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物を提供する。
また請求項5記載の発明は、ポリオールは、ポリエステルポリオールを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物を提供する。
また請求項6記載の発明は、ポリエステルポリオールは、アクリル樹脂(2)とアクリル樹脂(3)の合計100重量部に対して10〜60重量部であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物を提供する。
また請求項7記載の発明は、イソシアネート化合物はメチレンジフェニルジイソシアネートであることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物を提供する。
また請求項8記載の発明は、反応性ウレタンプレポリマーはNCO重量%が0.7〜1.2重量%であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物を提供する。
また請求項9記載の発明は、アクリル樹脂(2)及びアクリル樹脂(3)の重量平均分子量は20000〜50000であることを特徴とする請求項1乃至請求項8記載の反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物を提供する。
本発明に係る反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物は、アクリル樹脂は、1のガラス転移温度を有する1のアクリル樹脂(1)にて該反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物を構成した際の該組成物の粘度と同一になるように、1のガラス転移温度を有し異なるガラス転移温度を有する2種類のアクリル樹脂(2)及びアクリル樹脂(3)を使用すると共に、該2種類のアクリル樹脂(2)とアクリル樹脂(3)のガラス転移温度は、アクリル樹脂(1)のガラス転移温度+15〜+25℃のアクリル樹脂と、アクリル樹脂(1)のガラス転移温度−10〜−20℃のアクリル樹脂を併用して使用することにより、1のガラス転移温度を有する1のアクリル樹脂(1)のみで組成物を構成した場合と比較して、より高い接着性を有するという効果がある。
また、請求項2に係る反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物は、ガラス転移温度が70〜80℃のアクリル樹脂(2)と、ガラス転移温度が35〜45℃のアクリル樹脂(3)の2種類のアクリル樹脂を含むことで、これらと同一の重量平均分子量である、例えばガラス転移温度が55℃程度の1種類のアクリル樹脂のみを含む場合と比較して、同等の粘度であって同等の塗付作業性を有すると共に、より高い接着強さを有する効果がある。
また請求項8に係る反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物は、NCO重量%が0.7〜1.2重量%であるため、上記効果の他、発泡や膨れが生じないという効果がある。
また請求項9に係る反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物は、アクリル樹脂(2)及びアクリル樹脂(3)の重量平均分子量は共に20000〜50000であるため、アクリル樹脂同士の相溶性が良好で、結果として良好な塗付作業性を有するという効果がある。
以下本発明について詳細に説明する。
本発明の反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物は、アクリル樹脂と、ポリオールとイソシアネート化合物とを反応させて得られる反応性ウレタンプレポリマーと、から成る反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物において、アクリル樹脂は、1のガラス転移温度を有する1のアクリル樹脂(1)にて該反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物を構成した際の該組成物の粘度と同一になるように、1のガラス転移温度を有し異なるガラス転移温度を有する2種類のアクリル樹脂(2)及びアクリル樹脂(3)を使用すると共に、該2種類のアクリル樹脂(2)とアクリル樹脂(3)のガラス転移温度は、アクリル樹脂(1)のガラス転移温度+15〜+25℃のアクリル樹脂と、アクリル樹脂(1)のガラス転移温度−10〜−20℃のアクリル樹脂であることを特徴とする反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物であって、必要に応じて消泡剤、反応触媒、耐光安定化剤等を配合することが出来る。
<アクリル樹脂>
本発明で使用するアクリル樹脂は、アクリル樹脂と、ポリオールとイソシアネート化合物とを反応させて得られる反応性ウレタンプレポリマーと、から成る反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物において、1のガラス転移温度を有する1のアクリル樹脂(1)にて該反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物を構成した際の該組成物の粘度と同一になるように、1のガラス転移温度を有し異なるガラス転移温度を有する2種類のアクリル樹脂(2)及びアクリル樹脂(3)を使用すると共に、該2種類のアクリル樹脂(2)とアクリル樹脂(3)のガラス転移温度は、アクリル樹脂(1)のガラス転移温度+15〜+25℃のアクリル樹脂と、アクリル樹脂(1)のガラス転移温度−10〜−20℃のアクリル樹脂である。アクリル樹脂(2)及びアクリル樹脂(3)のそれぞれのガラス転移温度が、アクリル樹脂(1)のガラス転移温度に対してこの範囲ないと、接着性の向上効果が不十分となる。
ここで、「アクリル樹脂は、1のガラス転移温度を有する1のアクリル樹脂(1)にて該反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物を構成した際の該組成物の粘度と同一になるように、1のガラス転移温度を有し異なるガラス転移温度を有する2種類のアクリル樹脂(2)及びアクリル樹脂(3)を使用する」との意義は、具体的にはアクリル樹脂(1)及びアクリル樹脂(2)及びアクリル樹脂(3)の重量平均分子量を同一とすることである。
さらに具体的には、以下の実施例及び比較例で示すように、例えば1のガラス転移温度を有し該ガラス転移温度が70〜80℃のアクリル樹脂(2)と、1のガラス転移温度を有し該ガラス転移温度が35〜45℃のアクリル樹脂(3)の2種類のアクリル樹脂を併用して、1のガラス転移温度を有し該ガラス転移温度が55℃のアクリル樹脂(1)を使用した際の組成物の粘度と同一の粘度(溶融時の粘度)とすることであり、この際のこれらのアクリル樹脂の重量平均分子量は30000で同一と成ることである。アクリル樹脂(2)及びアクリル樹脂(3)のガラス転移温度が、これらの範囲に無い場合は、ガラス転移温度が55℃のアクリル樹脂(1)を単独で使用した場合と比較して、接着性の向上効果が不十分となる。
本発明に使用されるアクリル樹脂は、本組成物に粘着性を付与するために使用され、ガラス転移温度は示差熱分析装置(DSC)によって測定される。特に請求項2に係るアクリル樹脂は、70〜80℃のアクリル樹脂(2)と、同ガラス転移温度が35〜45℃のアクリル樹脂(3)とを併用して使用する。該所定のガラス転移温度(Tg)を有するアクリル樹脂を合成するに当たっては、以下のFOX式による理論計算により設計することが可能である。
≪FOXの式≫
1/Tg=W/Tg+W/Tg+・・・・+W/Tg
Tg1〜n:n種類のモノマーからなる分子量10000程度以上の重合体を構成する各モノマーのホモポリマーのガラス転移温度
1〜n:各モノマーの重量分率であり、W+W+・・・・+W=1である。
アクリル樹脂としては、少なくとも、アルキルまたはアルケニル(メタ)アクリレートとアクリル酸等の(共)重合体を使用することが出来、好ましくは、少なくともメタクリル酸メチル(MMA)又はメタクリル酸ブチル(BMA)又はメタクリル酸2−ヒドロキシエチル(2−HEMA) のいずれかをモノマー成分として重合される。
アクリル樹脂は、上記のように、1のガラス転移温度を有し異なるガラス転移温度を有する2種類のアクリル樹脂(2)及びアクリル樹脂(3)を使用すると共に、該2種類のアクリル樹脂(2)とアクリル樹脂(3)のガラス転移温度は、アクリル樹脂(1)のガラス転移温度+15〜+25℃のアクリル樹脂と、アクリル樹脂(1)のガラス転移温度−10〜−20℃のアクリル樹脂である。特に請求項2記載のアクリル樹脂は、ガラス転移温度が70〜80℃のアクリル樹脂(2)と、ガラス転移温度が35〜45℃のアクリル樹脂(3)の2種類のアクリル樹脂を併用して使用するが、これらのアクリル樹脂(2)及びアクリル樹脂(3)は組成物としての溶融粘度を15000〜25000mPa・s/120℃(Brookfield社製 RVD V−1+(商品名)を用いて,29号ローター10rpm時の粘度(mPa・s))に設計する際に好ましい2種類のガラス転移温度のアクリル樹脂(2)とアクリル樹脂(3)の組み合わせであり、仮に該粘度で1のガラス転移温度を有する1のアクリル樹脂(1)を用いて設計する場合は、該アクリル樹脂(1)のガラス転移温度は、以下の比較例で示すように55℃と成る。
アクリル樹脂(2)と、アクリル樹脂(3)の重量による配合割合は、(ガラス転移温度が75〜90℃のアクリル樹脂(2))/(ガラス転移温度が35〜45℃のアクリル樹脂(3))=0.5〜1.4が好ましく、0.5未満及び1,4超では十分な接着力の向上効果が得られない。
請求項9に係るアクリル樹脂(2)及びアクリル樹脂(3)のGPC法により測定される重量平均分子量は20000〜50000が好ましく、20000未満では粘着性が不足する場合があり、50000超では組成物の粘度が高くなって塗付作業性が不十分となる場合がある。
<ポリオール>
本発明に使用されるポリオールは、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、アクリルポリオール等のポリオールを使用することが出来る。ポリエーテルポリオールとしては、脂肪族ポリエーテルポリオールが好ましく、例えば、水またはアルコールにアルキレンオキシドを付加したもの、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールを挙げることが出来る。
ポリエーテルポリオールの配合量としては、上記アクリル樹脂(2)とアクリル樹脂(3)の合計100重量部に対して100〜200重量部が好ましく、100重量部未満では初期の接着力が不足し、200重量部超では塗付作業性が不良と成る。
ポリエステルポリオールとしては、脂肪族2価アルコールと脂肪族(飽和もしくは不飽和)ジカルボン酸との縮合により形成されるものを使用することが出来る。
脂肪族2価アルコールとしては、{炭素数(以下Cと略記)2〜20、例えば脂肪族[エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2−、1,3−および1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,3−、1,4−、1,6−および2,5−ヘキサンジオール、1,2−および1,8−オクタンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、1,18−オクタデカンジオール、1,20−エイコサンジオール等]、アルキル(C1〜3)ジアルカノールアミン等}を挙げることが出来る。これらのうち接着性の点で、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオールが好ましい。
脂肪族ジカルボン酸としては、飽和脂肪族ジカルボン酸として、C2〜24、例えばシュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、メチルコハク酸、ジメチルマロン酸、β−メチルグルタル酸、エチルコハク酸、イソプロピルマロン酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸、ウンデカンジカルボン酸、ドデカンジカルボン酸、トリデカンジカルボン酸、テトラデカンジカルボン酸、ヘキサデカンジカルボン酸、オクタデカンジカルボン酸およびエイコサンジカルボン酸が、不飽和脂肪族ジカルボン酸として、C4〜24、例えばマレイン酸、フマル酸、シトラコン酸およびメサコン酸を挙げることが出来る。これらのうち接着性及び結晶性の点で、アジピン酸及びセバシン酸が好ましい。
ポリエーテルポリオールの配合量としては、アクリル樹脂(2)とアクリル樹脂(3)の合計100重量部に対して10〜60重量部が好ましく、10重量部未満では初期の接着力が不足し、60重量部超では塗付作業性が不良と成る。
<イソシアネート化合物>
本発明に使用されるイソシアネート化合物は,特に制限されることはない。例えば,メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI),トリレンジイソシアネート(TDI),メチレンジフェニルジイソシアネートの水素添加物(水添MDI),ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI),イソフォロンジイソシアネート(IPDI)等がある。これらの中ではMDIが汎用的であることから,より好ましい。市販のMDIとしてはミリオネートMT(商品名,4,4‘メチレンジフェニルジイソシアネート,NCO重量%:33.6%,日本ポリウレタン工業製)がある。
本発明の反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物は、ポリオールとイソシアネート化合物とを反応させて得られる反応性ウレタンプレポリマーを含むが、該反応性ウレタンプレポリマーの合成に当たっては、残留するNCO基の重量%が0.7〜1.2重量%であることが好ましい。0.7重量%未満では接着力が不十分となり、1.2重量%超では、空気中の水分との反応によって炭酸ガスが発生し発泡する場合がある。
以下,実施例及び比較例にて本出願に係る反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物について具体的に説明する。
<実施例及び比較例>
イソシアネート化合物としてMDIであるミリオネートMT(商品名、東ソー製、NCO重量%:33.6重量%)を、ポリエステルポリオールとして、HS 2E−581A(商品名、豊国製油社製、ポリエステルポリオール、分子量5500、2官能、水酸基価18〜24)を、ポリエーテルポリオールAとしてアデカポリエーテルP-2000(商品名、アデカ製、分子量:2000)を、ポリエーテルポリオールBとしてアデカポリオールPR−3007(商品名、ADEKA社製、ポリプロピレングリコールとポリエチレングリコールの混合物、分子量3000、2官能、水酸基価36〜39)を、また、アクリル樹脂(2)(請求項2におけるガラス転移温度が70〜80℃のアクリル樹脂(2))としてガラス転移温度が75℃のBR−113(商品名、三菱レイヨン社製、重量平均分子量30000)を、アクリル樹脂(3)(請求項2におけるガラス転移温度が35〜45℃のアクリル樹脂(3))としてガラス転移温度が40℃のAP−1(商品名、アイカ工業社製、重量平均分子量30000)を、アクリル樹脂(1)としてガラス転移温度が55℃のAP−2(商品名、アイカ工業社製、重量平均分子量30000)を、消泡剤としてダッポーSN−351(商品名,サンノプコ製)を、耐光安定化剤としてHSエステル292(商品名、豊国製油社製、ヒンダートアミン系光安定剤)を、使用し、表1に示す配合にて、イソシアネート化合物以外のすべての材料を攪拌装置,温度制御装置,真空ポンプを取り付けた1Lのセパラブルフラスコ内に投入し,100℃,減圧下で2時間攪拌し,脱水する。その後イソシアネート化合物であるミリオネートMTを残留するNCO基の重量%が0.9%となるように表1に示す配合量投入し、100℃窒素雰囲気下で2時間攪拌反応させ,23℃に徐冷し固体状態の湿気硬化型の反応性を有する実施例又は比較例の反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物を得た。
Figure 2016196543
<評価項目及び評価方法>
<粘度>
実施例及び比較例の反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物を120℃に加熱溶融させ、Brookfield社製 RVD V−1+(商品名)を用いて,29号ローター10rpm時の粘度(mPa・s)を測定した。
<接着性>
23℃下においてボンデ鋼板に、120℃に溶融した実施例又は比較例の反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物を厚さ75μmに塗付した後、60秒間オープンタイムを取り、25×25×1mm厚みのメラミン化粧板を載置し、ハンドローラーにて圧力を掛けて貼り合わせる。その後23℃7日間養生し、インストロン万能試験機にて引張速度5mm/分にて23℃及び80℃下で接着面に対してせん断方向引張り、破断した際の強度を引張強度(N/mm)として測定した。23℃においては1.0N/mm以上を○、1.0N/mm未満を×と評価し、80℃においては0.2N/mm以上○、0.2N/mm未満を×と評価した。
評価結果
評価結果を表2に示す。実施例と比較例は同等の粘度で塗付作業性は同等であるにも拘わらず、実施例の引張強度は比較例をより大きく高い接着性を有している。
Figure 2016196543

Claims (9)

  1. アクリル樹脂と、ポリオールとイソシアネート化合物とを反応させて得られる反応性ウレタンプレポリマーと、から成る反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物において、アクリル樹脂は、1のガラス転移温度を有する1のアクリル樹脂(1)にて該反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物を構成した際の該組成物の粘度と同一になるように、1のガラス転移温度を有し異なるガラス転移温度を有する2種類のアクリル樹脂(2)及びアクリル樹脂(3)を使用すると共に、該2種類のアクリル樹脂(2)とアクリル樹脂(3)のガラス転移温度は、アクリル樹脂(1)のガラス転移温度+15〜+25℃のアクリル樹脂と、アクリル樹脂(1)のガラス転移温度−10〜−20℃のアクリル樹脂であることを特徴とする反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物。
  2. ガラス転移温度が70〜80℃のアクリル樹脂(2)と、ガラス転移温度が35〜45℃のアクリル樹脂(3)と、ポリオールとイソシアネート化合物とを反応させて得られる反応性ウレタンプレポリマーと、から成る請求項1記載の反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物。
  3. ポリオールは、ポリエーテルポリオールを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物。
  4. ポリエーテルポリオールは、アクリル樹脂(2)とアクリル樹脂(3)の合計100重量部に対して100〜200重量部であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物。
  5. ポリオールは、ポリエステルポリオールを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物。
  6. ポリエステルポリオールは、アクリル樹脂(2)とアクリル樹脂(3)の合計100重量部に対して10〜60重量部であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物。
  7. イソシアネート化合物はメチレンジフェニルジイソシアネートであることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物。
  8. 反応性ウレタンプレポリマーはNCO重量%が0.7〜1.2重量%であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物。
  9. アクリル樹脂(2)及びアクリル樹脂(3)の重量平均分子量は20000〜50000であることを特徴とする請求項1乃至請求項8記載の反応性ウレタンホットメルト接着剤組成物。


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