JP2016195134A - 光源ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】光束の減衰を抑制する光源ユニットを提供すること。
【解決手段】光源ユニットは、発光モジュールと、発光モジュールが載置された載置部と、発光モジュールの端部に対向し、載置部から離間して設けられた壁部と、発光モジュールの端部と壁部との間を塞ぐように設けられた反射部材と、を備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、被照射空間に光を照射する光源ユニットに関するものである。
近年、複数の発光素子(LED)が長手方向に配列された照明器具が提案されている。この照明器具において、発光素子を駆動するためには外部の電力供給源に電気的に接続する際に電気配線が用いられる。ところで、光が照射される箇所は機能的及び意匠的に重要な要素であり、カバーに全面的に光が均一に照射されることが望まれている。しかしながら、配線が張力でヒートシンクから浮いてしまい、LEDから出射される光を遮ってしまう場合がある。すると、カバーに全面的に光が均一に照射されている中で、影となる箇所が発生してしまうため非常に目立つ。機能や見た目も大変損ない、商品価値を落としてしまう原因となりうる。
そこで、従来から上述した電気配線を収容するための配線溝が設けられた照明器具が提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1には、筐体における半導体発光モジュールが載置される板状部材の裏面側に配線を収容するための配線溝を設けた照明器具が開示されている。
特開2012−256585号公報
上述した照明器具の他に、複数の発光素子が実装された発光モジュール同士を電気的に接続させた光源ユニットを有する照明器具が存在し、複数の発光モジュール同士は配線を用いて電気的に接続されている。この複数の発光モジュール同士の配線が均一な照明に及ぼす影響を抑制するために、特許文献1のように配線溝を設けることが考えられる。しかしながら、光源ユニットから照射された光が配線溝に入り込んで光束が減衰するという問題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、光束の減衰を抑制する光源ユニットを提供することを目的としている。
本発明の光源ユニットは、発光モジュールと、発光モジュールが載置された載置部と、発光モジュールの端部に対向し、載置部から離間して設けられた壁部と、発光モジュールの端部と壁部との間を塞ぐように設けられた反射部材と、を備える。
本発明の光源ユニットによれば、発光モジュールの端部と壁部との間を塞ぐように反射部材が設けられている。このため、例えば発光モジュールの端部と壁部との間に溝が形成されているとしても、発光モジュールからの光が溝に入り込まない。このため、光束の減衰を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る照明器具の斜視図である。 本発明の実施形態に係る照明器具の斜視図である。 図1の照明器具における反射ユニット及び光源ユニットの一例を示す斜視図である。 図1の照明器具における光源ユニットの一例を示す斜視図である。 図1の照明器具における光源ユニットの一例を示す斜視図である。 図1の照明器具1における光源ユニット3の一例を示す分解斜視図である。 照明器具にランプカバーが取り付けられる様子を示す断面図である。 図5の照明器具においてヒートシンクに第1固定部材が取り付けられた状態の一例を示す断面図である。 図5の照明器具においてヒートシンクに第2固定部材が取り付けられた状態の一例を示す断面図である。
実施形態.
以下、図面を参照しながら本発明のランプカバー及びこれを用いた照明器具並びに照明器具の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。図1及び図2は本発明の実施形態に係る照明器具の斜視図である。図1及び図2の照明器具1は、例えば部屋もしくは通路等の室内の天井に設置され室内の照明を行う直付形ライン照明であって、天井等に取り付けられる器具本体2Aと、反射ユニット2Bと、器具本体2Aに電気的に接続されているとともに反射ユニット2Bに取り付けられた光源ユニット3と、光源ユニット3に取り付けられる拡散カバー4とを備えている。
器具本体2Aは、光源ユニット3を駆動するためのインバータ回路等を備えたものであって天井等に固定されている。反射ユニット2Bは、器具本体2Aを覆うように設けられており、光源ユニット3から射出される光を反射するものである。ここで、図3は図1の照明器具1における反射ユニット2B及び光源ユニット3の一例を示す斜視図である。図1から図3に示すように、光源ユニット3は、長手方向(矢印Y方向)に延びた形状を有し、反射ユニット2Bに着脱可能に取り付けられる。具体的には、反射ユニット2Bにおいて光源ユニット3が取り付けられる取付面には2つのクイックラッチ2Cが設けられており、光源ユニット3の両端には取付金具3Aが設けられている。そして、光源ユニット3の取付金具3Aがクイックラッチ2Cに取り付けられることにより、光源ユニット3が反射ユニット2Bに着脱可能に取り付けられる。
図4及び図5は図1の照明器具1における光源ユニット3の一例を示す斜視図、図6は図1の照明器具1における光源ユニット3の一例を示す分解斜視図であり、図4から図6を参照して光源ユニット3について説明する。光源ユニット3は、例えばプラスチック等の樹脂からなる拡散カバー4に覆われた構造を有するものであって、複数の発光モジュール10、ワイヤーハーネス20、ヒートシンク30、第1固定部材40、第2固定部材50を備えている。
発光モジュール10は、基板11と、基板11の実装面11a上に実装された複数の発光素子12と、複数の発光素子12に電気的に接続されており、外部と接続を行うためのコネクタ13とを有している。基板11は、例えば長手方向(矢印Y方向)に延びた矩形形状を有するものであり、基板11の実装面11a上には長手方向(矢印Y方向)に沿って、複数の発光素子12が実装されている。発光素子12は例えばLEDからなっており、基板11の長手方向(矢印Y方向)に沿って直線的に一列に配列されている。複数の発光素子12は基板11に設けられた図示しない配線パターンに接続されることによって、光源回路を形成している。コネクタ13は、配列されている複数の発光素子12の端部であって基板11の長手方向(矢印Y方向)の端部側に設けられている。この複数の発光モジュール10は、長手方向(矢印Y方向)に並んで配列されており、隣接する発光モジュール10同士はコネクタ13が対向するように位置した状態でヒートシンク30上に載置される。
なお、発光素子12としては、例えば、440nm〜480nm程度の波長の青色光を発するLEDチップ上に、青色光を黄色光に波長変換する蛍光体を設けてパッケージ化された疑似白色LEDを用いることができる。また、発光素子12が基板11に直接実装されたCOB(Chip On Board)等を用いてもよい。さらに、発光素子12の個数、配置又は種類は、光源ユニット3の用途等に応じて、適宜変更することも可能である。また、発光素子12として、例えばLD(レーザダイオード)又は有機EL等の発光素子(デバイス)を使用することもできる。発光素子12として有機EL等を用いる場合、複数の発光素子12が基板11に実装される代わりに、一方向に延在した板状の1個のEL素子を、基板11に実装するようにしてもよい。
ワイヤーハーネス20は、隣接する発光モジュール10同士を電気的に接続するものであって、例えばワイヤーハーネス20はケーブルの両端にコネクタ端子が固定された構造を有している。そして、ワイヤーハーネス20の一端側が一方の発光モジュール10のコネクタ13に連結され、他端側が隣接する他方の発光モジュール10のコネクタ13に連結される。これにより、隣接する発光モジュール10同士がワイヤーハーネス20を介して電気的に接続される。
ヒートシンク30は、例えば長手方向(矢印Y方向)に延びた形状を有するものであって、熱伝導性を備えた材料からなっている。ヒートシンク30は、反射ユニット2B(図1参照)側に配置される底面31と、底面31に対向する面であって複数の発光モジュール10が載置される載置面32とを有している。そして、ヒートシンク30は、底面31側において発光素子12から発生する動作熱を器具本体2A側に伝達し、光源ユニット3の外部に放熱する。
また、図3に示すように、ヒートシンク30の両端にはエンドキャップ25が固定されており、各エンドキャップ25には反射ユニット2Bに固定するための取付金具3Aが取り付けられる。なお、このエンドキャップ25はエンドカバー26により覆われている。さらにエンドキャップ25は、器具本体2A側の電源に接続するための電源ハーネス27をヒートシンク30に固定する機能を有しており、電源ハーネス27は複数の発光モジュール10に電気的に接続されている。そして、電源ハーネス27から電力が各発光モジュール10に供給され、各発光モジュール10から光が出射するようになっている。
このヒートシンク30は、光源ユニット3の長手方向(矢印Y方向)を支持するために必要な剛性を備え、線膨張係数が小さいことが好ましい。また、ヒートシンク30は、好ましくは金属材料を押出成形加工して形成されている。なお、ヒートシンク30は押出成形以外の公知の手法を用いて形成してもよい。金属材料としては、アルミニウム(Al)又は鉄(Fe)等を用いることができる。なお、ヒートシンク30は、熱伝導性を備えるものであればよく、金属材料ではなくセラミックでもよいし、フィラーが添加された高熱伝導性樹脂としてもよい。
ヒートシンク30の載置面32の両端側には溝33がそれぞれ形成されている。溝33は、ヒートシンク30の厚み方向(矢印Z方向)に向かって形成されており、溝33内には載置面32側に凹部33aが形成されている。また、ヒートシンク30の両側面側には拡散カバー4を固定するためのカバー固定溝34が形成されている。一方、拡散カバー4の開口縁部33bには屈曲部4aが設けられており、屈曲部4aがカバー固定溝34に挿入されることにより、拡散カバー4が発光モジュール10を覆うようにヒートシンク30に固定される。
図8は、図5の照明器具1においてヒートシンク30に第1固定部材40が取り付けられた状態の一例を示す断面図であり、図5から図8を参照して第1固定部材40について説明する。第1固定部材40は、ヒートシンク30の溝33に嵌め込まれて固定されるものであって、基板11の側端部を実装面11a上から押さえることにより、発光モジュール10をヒートシンク30に固定するものである。第1固定部材40の長さは、長手方向(矢印Y方向)において、発光モジュール10の長さよりも短く形成されており、隣接する第1固定部材40同士は隙間を開けて配列された状態になっている。この第1固定部材40同士の隙間には隣接する発光モジュール10同士の接続部分が位置している。
第1固定部材40は、溝33に挿入される挿入部41と、挿入部41の一端側に設けられ、基板11の実装面11a上に配置される押さえ部42と、挿入部41の他端側に設けられた係止部43とを有している。そして、挿入部41及び係止部43が載置面32上から溝33内に挿入され、溝33内において係止部43が凹部33aに係止され固定される。この際、押さえ部42が基板11を実装面11a側から押さえるようになっている。
さらに、溝33の開口縁部33bは溝33上に突出した形状を有しているとともに、挿入部41の開口縁部33bに対向する面には突起部41aが形成されている。そして、挿入部41が溝33に挿入された際に、突起部41aが開口縁部33bに係止され固定される。このように、いわゆる嵌め殺しによりネジ等の部品は使用せずに第1固定部材40をヒートシンク30に容易に固定することができ、各発光モジュール10を効率よく確実にヒートシンク30に固定することができる。
また、押さえ部42の上面42aは、発光素子12から出射した光を反射するリフレクターとしての機能を有している。この上面42aは発光素子12側に向かって所定の角度だけ傾斜しており、上面42aにおいて反射した光が拡散カバー4側に出射されるようになっている。このように、第1固定部材40が反射板(リフレクター)としての機能を有することにより、光の効率の減衰を軽減することができる。
図9は図5の照明器具においてヒートシンク30に第2固定部材50が取り付けられた状態の一例を示す断面図であり、図5から図9を参照して第2固定部材50について説明する。第2固定部材50は、ワイヤーハーネス20を溝33内に収容させながら、隣接する2つの発光モジュール10をヒートシンク30に固定するものである。具体的には、第2固定部材50は、複数の第1固定部材40の隙間であって、隣接する発光モジュール10同士が対向する端部の上側に固定される。この第2固定部材50は、基板11の実装面11a上に固定される基体51と、この基体51の両端に形成され、溝33内に挿入されるとともに溝33内の凹部33aに係止する係止片52とを備えている。そして、係止片52が溝33に挿入され溝33内の凹部33aに係止することにより、第2固定部材50がヒートシンク30に固定される。
さらに、係止片52における開口縁部33bに対向する面には突起部52aが形成されており、係止片52が溝33に挿入された際に、突起部52aが開口縁部33bに係止され固定される。このように、いわゆる嵌め殺しによりネジ等の部品は使用せずに第1固定部材40をヒートシンク30に容易に固定することができ、各発光モジュール10を効率よく確実にヒートシンク30に固定することができる。
ここで、第2固定部材50はワイヤーハーネス20を溝33の内部に入れた状態でヒートシンク30の溝33に嵌め込まれて固定される。すなわち、ワイヤーハーネス20のケーブル部分は溝33内に収容され、ケーブル部分が第2固定部材50により発光モジュール10側に位置することを防止している。
このように、ワイヤーハーネス20を溝33に入れた状態で第2固定部材50を溝33に嵌め込んで固定することにより、第2固定部材50が溝33に嵌まり込んで溝33の上部を塞ぐため、ワイヤーハーネス20が溝33から外れることがない。したがって、ワイヤーハーネス20がヒートシンク30の頂点よりも高くならず光を遮る高さまで浮くことを抑制することができるため、ワイヤーハーネス20によって光を遮られるのを防止することができる。よって、拡散カバー4に均一に光を照射することができ、拡散カバー4から透過する光の取出効率の減衰を抑制することができる。
また、ヒートシンク30は同一の断面形状が長手方向(矢印Y方向)に続く形状を有するものであるため、押出成形等を用いて効率よく製造ができる簡単な構造を有している。このため、照明器具1の製造コストを抑制することができる。この際、溝33に上面42aが反射板として機能する第1固定部材40が取り付けられていることにより、溝33内に光が入り込むことによる減衰を抑えることができる。すなわち、上述したように、発光モジュール10間で接続される箇所のみ溝33があればよい。しかしながら、長尺のヒートシンク30は押出成形されることが多く、押出成形は断面形状の連続によって形作られるため、連続した溝33が続く形状に成形されてしまう。よって、第2固定部材50のみが取り付けられた場合、溝33における第2固定部材50が取り付けられない領域に光が入り組んでしまい、拡散カバー4から照射される光束が減衰してしまう。言い換えれば、光源ユニット3の全ての領域において最良の機能を発揮できる形状にはし難い。照明器具1の重要な機能である発光モジュール10上の発光素子12から発せられる光も機能を持たせることによって減衰させてしまう要因になりうる。
また、沿面距離及び空間距離の確保の関係上、ネジでヒートシンク30と発光モジュール10とを固定できない箇所は接着剤で固着させる方法などが必要となる。このため、組立設備及び接着剤の固着時間の確保など製造工程において要求されるものが多くなり、製造コストが掛かってしまう。
一方、溝33を利用して第1固定部材40をはめ込むことにより、光束の減衰を抑えることができる。特に、上面42aが発光モジュール10側に傾斜している場合、上面42aにおいて反射した光が拡散カバー4側に出射されることになるため、光の減衰をさらに抑制することができる。また、第1固定部材40が発光モジュール10の両端部を固定することにより、各発光モジュール10をヒートシンク30に固定することができるため、各発光モジュール10をヒートシンク30に固定する際に接着剤等が不要になる。これにより、組立時間及び接着剤の固着時間による出荷までのリードタイムの削減することができるとともに、接着等を行うための設備が不要になりコストの削減を図ることができる。
本発明の実施形態は、上記各実施形態に限定されない。例えば図9において、ワイヤーハーネス20は、溝33内において係止片52の側面に位置している場合について例示しているが、ワイヤーハーネス20が溝33内に収容された状態で固定されていればよく、例えば溝33内において第2固定部材50の下側に位置するものであってもよい。
1 照明器具、2 カバー、2A 器具本体、2B 反射ユニット、2C クイックラッチ、3 光源ユニット、3A 取付金具、4 拡散カバー、4a 屈曲部、10 発光モジュール、11 基板、11a 実装面、12 発光素子、13 コネクタ、20 ワイヤーハーネス、25 エンドキャップ、26 エンドカバー、27 電源ハーネス、30 ヒートシンク、31 底面、32 載置面、33 溝、33a 凹部、33b 開口縁部、34 カバー固定溝、40 第1固定部材、41 挿入部、41a 突起部、42 押さえ部、42a 上面、43 係止部、50 第2固定部材、51 基体、52 係止片、52a 突起部。

Claims (1)

  1. 発光モジュールと、
    前記発光モジュールが載置された載置部と、
    前記発光モジュールの端部に対向し、前記載置部から離間して設けられた壁部と、
    前記発光モジュールの端部と前記壁部との間を塞ぐように設けられた反射部材と、
    を備える光源ユニット。
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