JP2016194610A - 光学素子、それを有する光学機器及び製造方法 - Google Patents

光学素子、それを有する光学機器及び製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016194610A
JP2016194610A JP2015074504A JP2015074504A JP2016194610A JP 2016194610 A JP2016194610 A JP 2016194610A JP 2015074504 A JP2015074504 A JP 2015074504A JP 2015074504 A JP2015074504 A JP 2015074504A JP 2016194610 A JP2016194610 A JP 2016194610A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical element
optical
log
conditional expression
element according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015074504A
Other languages
English (en)
Inventor
友彦 石橋
Tomohiko Ishibashi
友彦 石橋
悠修 古賀
Hironobu Koga
悠修 古賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2015074504A priority Critical patent/JP2016194610A/ja
Priority to US15/070,873 priority patent/US20160291289A1/en
Publication of JP2016194610A publication Critical patent/JP2016194610A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B13/00Optical objectives specially designed for the purposes specified below
    • G02B13/001Miniaturised objectives for electronic devices, e.g. portable telephones, webcams, PDAs, small digital cameras
    • G02B13/0055Miniaturised objectives for electronic devices, e.g. portable telephones, webcams, PDAs, small digital cameras employing a special optical element
    • G02B13/006Miniaturised objectives for electronic devices, e.g. portable telephones, webcams, PDAs, small digital cameras employing a special optical element at least one element being a compound optical element, e.g. cemented elements
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/04Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements made of organic materials, e.g. plastics
    • G02B1/041Lenses
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B13/00Optical objectives specially designed for the purposes specified below
    • G02B13/18Optical objectives specially designed for the purposes specified below with lenses having one or more non-spherical faces, e.g. for reducing geometrical aberration
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/0025Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for optical correction, e.g. distorsion, aberration
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/04Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements made of organic materials, e.g. plastics

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

【課題】 複数の光学要素が接合されて構成され、かつ耐環境性に優れた光学素子、それを有する光学系及び光学機器を提供すること。
【解決手段】 光学素子1は、第1の光学要素11と、第1の光学要素11に接合された第2の光学要素12と、第2の光学要素12に接合された第3の光学要素13と、を含み、第1及び第3の光学要素11,13の少なくとも一方と第2の光学要素12とは、接合部材14を介して互いに接合されており、第1乃至第3の光学要素11,13及び接合部材14のヤング率を各々E1、E2、E3、Ecとするとき、−0.5<Log(E1×E3/E2)<10、−0.2<Log(Ec/E2)<10なる条件式を満足する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の光学要素が接合された光学素子及びそれを有する光学系に関する。
近年、カメラやビデオカメラ等の光学機器に用いられる光学系(撮影光学系)として、小型軽量でかつ高い光学性能を有するものが求められている。特許文献1には、無機ガラスから成る光学要素と樹脂から成る光学要素とが接合された光学素子を採用することにより、小型化を実現しつつ色収差を良好に補正することができる光学系が記載されている。
特開2010−117472号公報
しかしながら、特許文献1に記載の光学素子において、無機ガラス及び樹脂の線膨張係数は互いに大きく異なるため、環境温度が変化した場合、各光学要素の形状変化が生じて、良好な光学性能が得られなくなってしまう可能性がある。
本発明は、複数の光学要素が接合されて構成され、かつ耐環境性に優れた光学素子、それを有する光学系及び光学機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための、本発明の一側面としての光学素子は、第1の光学要素と、該第1の光学要素に接合された第2の光学要素と、該第2の光学要素に接合された第3の光学要素と、を含み、前記第1及び第3の光学要素の少なくとも一方と前記第2の光学要素とは、接合部材を介して互いに接合されており、前記第1乃至第3の光学要素及び前記接合部材のヤング率を各々E1、E2、E3、Ecとするとき、−0.5<Log(E1×E3/E2)<10、−0.2<Log(Ec/E2)<10なる条件式を満足することを特徴とする。
本発明によれば、複数の光学要素が接合されて構成され、かつ耐環境性に優れた光学素子、それを有する光学系及び光学機器を提供することができる。
本発明の実施例1に係る光学素子の要部断面図 実施例1及び比較例に係る光学面の変形量を示す図 本発明の実施例2に係る光学系の無限遠物体への合焦状態における断面図 本発明の実施例2に係る光学系の無限遠物体への合焦状態における収差図 本発明の実施例3に係る光学素子の要部断面図 本発明の実施例4に係る光学系の無限遠物体への合焦状態における断面図 本発明の実施例4に係る光学系の無限遠物体への合焦状態における収差図 本発明の実施例5に係る光学素子の要部断面図 本発明の実施例6に係る光学系の無限遠物体への合焦状態における断面図 本発明の実施例6に係る光学系の無限遠物体への合焦状態における収差図 本発明の実施例7に係る光学素子の要部断面図 本発明の実施形態に係る光学機器の斜視図
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図面は、便宜的に実際とは異なる縮尺で描かれている場合がある。また、各図面において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る光学素子1の光軸を含む断面内における要部概略図(要部断面図)である。本実施形態に係る光学素子1は、3つの光学要素が接合(一体化)されて構成されている。具体的に、光学素子1は、第1の光学要素11と、第1の光学要素11に接合された第2の光学要素12と、第2の光学要素12に接合された第3の光学要素13と、を含んでいる。第1及び第3の光学要素の少なくとも一方と第2の光学要素12とは、接合部材14を介して互いに接合されている。
そして、光学素子1は、第1乃至第3の光学要素及び接合部材14のヤング率を各々E1、E2、E3、Ecとするとき、以下の条件式(1)及び(2)を満足している。
−0.5<Log(E1×E3/E2)<10 ‥‥(1)
−0.2<Log(Ec/E2)<10 ‥‥(2)
本実施形態に係る光学素子1は、上記の構成により、優れた耐環境性を実現している。光学素子1について、以下に詳細に説明する。
本実施形態における光学要素とは、ガラス等の無機材料やプラスチック(樹脂)等の有機材料などから成り、屈折作用を有する光学部材のことを示している。なお、各光学要素を接合するための接合部材(接着剤等)や、反射防止や接着性向上のための薄膜及び塗布材料など、実質的に屈折力を有さないものについては、本実施形態に係る光学要素には含まれない。図1に示した光学素子1は、3つの光学要素から成る構成を採っているが、第1乃至第3の光学要素を含む3つ以上の光学要素が接合された構成であれば、光学要素の数はこれに限られるものではない。
本実施形態に係る第2の光学要素12は、有機物により構成されている。ここで、本実施形態における有機物とは、樹脂材料を硬化させたものや、有機材料に無機微粒子を分散させて硬化させたもの(有機複合物)を含む。例えば、有機物として、アクリル、ポリカーボネート、ポリビニルカルバゾールや、それらの混合物、あるいはそれらと他の有機物もしくは無機物を混合させたものを採用することができる。なお、第2光学素子12は、互いに異なる有機物から成る複数の光学部材で構成されていてもよい。
光学素子1は、第1の光学要素11及び第3の光学要素13を形成する工程と、第3の光学要素13の光学面上に第2の光学要素12を形成する工程と、第1の光学要素11及び第2の光学要素12の光学面同士を接合する工程と、により製造することができる。このとき、第1の光学要素11及び第2の光学要素12は、接合部材14を介して接合される。
光学素子1の製造方法はこれに限られるものではなく、第1の光学要素11の光学面上に第2の光学要素12を形成してから、第2の光学要素12と第3の光学要素13とを接合部材14により接合してもよい。あるいは、予め第2の光学要素12を形成してから、第1の光学要素11及び第3の光学要素13の夫々と第2の光学要素12とを接合部材14により接合する方法などを採用してもよい。
なお、本実施形態における「光学面」とは、各光学要素において連続な曲面(曲率半径が一定の球面又は同一の定義式で定義される非球面)を有する部分を示している。また、本実施形態において、各光学要素の光学面は全て鏡面である。すなわち、各光学要素の保持等のための鏡面ではない面や、光軸を含む断面内において光軸と直交する方向(径方向)における端面などは、光学面に含まれない非光学面である。
本実施形態における「光学要素の径」とは、光軸を含む断面内での径方向における、各光学要素の端部同士の距離(幅)、又はその端部の位置、を示している。そして、非光学面を含めた光学要素の最大径を外径、光学面の最大径を内径と称する。また、本実施形態における「接合面」とは、各光学要素において、接合部材の有無を問わず他の光学要素に接合されている面のことを示している。
本実施形態に係る光学素子1において、各光学要素の形状や材料を適切に設定することにより、小型化及び良好な光学性能を実現することができる。しかし、一般的に、有機物は、ガラス等の無機材料と比較して環境変動により変形し易い。例えば、雰囲気(空気等)の温度が常温に対して大きく変化した高温環境下又は低温度環境下においては、有機物から成る光学要素が膨張又は収縮して、その屈折率などの光学特性が変化してしまう。また、高湿度環境下においては、吸水により有機物から成る光学要素の表面形状が変形して、その光学特性が変化してしまう。
このとき、有機物から成る光学要素の厚さを薄くすることにより、その表面が雰囲気に曝される面積を減らして、環境変動の影響を低減する方法も考えられる。しかし、有機物は無機ガラス等と比較して機械強度が弱いため、有機物から成る光学要素を薄く構成した場合、それを鏡筒等で保持する際に変形してしまうこと等が懸念される。
そこで、本実施形態に係る光学素子1は、有機物から成る第2の光学要素12が有する2つの光学面(入射面及び出射面)の両方を、他の光学要素の光学面に接合した構成を採っている。これにより、第2の光学要素12の光学面が雰囲気中に曝されることを防ぎ、環境変動による変形を抑制することができ、かつ、第2の光学要素12の機械強度を保つことができる。
しかしながら、無機ガラス及び有機物の線膨張係数は互いに大きく異なるため、高湿度環境下においては、第2の光学要素12及び他の光学要素が不均一に膨張及び収縮してしまう。これにより、各光学要素の形状が変化して、良好な光学性能(結像性能)が得られなくなってしまう可能性がある。ここで、温度変化による各光学要素の形状変化の度合いは、光学要素同士を接合する接合部材の機械特性、特にヤング率に相関する。
そこで、本実施形態に係る光学素子1は、上記の条件式(1)及び(2)を満足することにより、各光学要素及び接合部材14のヤング率を好適に選択することで、耐環境性の向上を可能にしている。
具体的には、光学素子1は、接合部材14のヤング率を第2の光学要素12のヤング率に対して小さくすることで、温度変化により生じる第2の光学要素12のひずみを、接合部材14の形状変化によって吸収することができる。これにより、第1及び第3の光学要素において、第2の光学要素と接合されていない光学面の形状変化を低減することができ、光学特性の変化を抑制することが可能になる。なお、第2の光学要素12及び接合部材14は雰囲気に曝されていないため、夫々の形状変化が光学性能に与える影響は小さい。
条件式(1)の下限を下回ると、第1及び第3の光学要素の剛性に対して第2の光学要素12の剛性が小さくなり過ぎてしまい、第2の光学要素12の温度変化に対するひずみが過大となる。これにより、接合部材14による光学素子1の形状変化の低減効果が十分に得られなくなる。また、条件式(1)の上限を上回ると、第1及び第3の光学要素の剛性に対して第2の光学要素12の剛性が十分に大きくなり、第2の光学要素12の温度変化に対するひずみは相対的に小さくなり、光学性能に影響を及ぼす程の形状変化は生じなくなる。
条件式(2)の下限を下回ると、接合部材14のひずみに対して第2の光学要素12の形状変化が小さくなり、第1及び第3の光学要素における第2の光学要素と接合されていない光学面の形状変化を低減する効果が十分に得られなくなる。また、条件式(2)の上限を上回ると、接合部材14のひずみに対して第2の光学要素12の形状変化が大きくなり過ぎてしまい、各光学要素の自重による変形や、各接合面の剥離、接合部材14の裂け等が発生してしまう可能性が生じる。
さらに、以下の条件式(1a)及び(2a)〜(1d)及び(2d)を順に満たしていくことがより好ましい。
0<Log(E1×E3/E2)<9 ‥‥(1a)
0<Log(Ec/E2)<9 ‥‥(2a)
0.5<Log(E1×E3/E2)<8 ‥‥(1b)
0.2<Log(Ec/E2)<8 ‥‥(2b)
1<Log(E1×E3/E2)<7 ‥‥(1c)
0.4<Log(Ec/E2)<7 ‥‥(2c)
1.5<Log(E1×E3/E2)<6 ‥‥(1d)
0.6<Log(Ec/E2)<6 ‥‥(2d)
ここで、本実施形態に係る光学素子1は、第2の光学要素の光軸上及び最大径における光軸方向の厚さを各々t2c、t2eとするとき、以下の条件式(3)又は(4)の何れか一方を満足することが望ましい。
0<t2e/t2c<0.95 ‥‥(3)
1.05<t2e/t2c<10000 ‥‥(4)
高温環境下又は低温度環境下においては、第2の光学要素12の光軸方向の厚さの径方向における変化量が大きいほど、第2の光学要素12の不均一な膨張及び収縮が顕著になり、各光学面の形状変化が生じ易くなる。よって、第2の光学要素12が正の屈折力を有する場合は条件式(3)を、第2の光学要素12が負の屈折力を有する場合は条件式(4)を、夫々満足することで、条件式(1)及び(2)を満たすことによる形状変化の低減効果が大きくなる。
さらに、以下の条件式(3a)又は(4a)〜(3d)又は(4d)を順に満たしていくことがより好ましい。
0.0005<t2e/t2c<0.90 ‥‥(3a)
1.5<t2e/t2c<2000 ‥‥(4a)
0.001<t2e/t2c<0.70 ‥‥(3b)
2<t2e/t2c<1000 ‥‥(4b)
0.002<t2e/t2c<0.50 ‥‥(3c)
4<t2e/t2c<600 ‥‥(4c)
0.004<t2e/t2c<0.30 ‥‥(3d)
6<tre/t2c<200 ‥‥(4d)
また、本実施形態に係る光学素子1は、第2の光学要素12及び接合部材14の光軸方向の最大厚を各々t2、tcとするとき、以下の条件式(5)を満足することが望ましい。
0<Log(E2/Ec)/Log(t2/tc)<20 ‥‥(5)
接合部材14の形状、すなわち光軸方向の厚さを、条件式(5)を満たすように適切に設定することにより、温度変化により発生する第2の光学要素12のひずみを、接合部材14の形状変化により吸収することができる。条件式(5)の下限を下回ると、接合部材14の形状変化が小さくなり過ぎてしまい、第1及び第3の光学要素における第2の光学要素と接合されていない光学面の形状変化を低減する効果が十分に得られなくなる。また、条件式(5)の上限を上回ると、接合部材14の形状変化が大きくなり過ぎてしまい、各光学要素の自重による変形や、各接合面の剥離、接合部材14の裂け等が発生してしまう可能性が生じる。
さらに、以下の条件式(5a)〜(5d)を順に満たしていくことがより好ましい。
0.1<Log(E2/Ec)/Log(t2/tc)<15 ‥‥(5a)
0.2<Log(E2/Ec)/Log(t2/tc)<10 ‥‥(5b)
0.4<Log(E2/Ec)/Log(t2/tc)<8 ‥‥(5c)
0.5<Log(E2/Ec)/Log(t2/tc)<5 ‥‥(5d)
各光学要素及び接合部材14について、温度変化により生じる夫々の光軸方向の形状変化は、夫々の光軸方向の厚さに比例するため、光軸方向の厚さとヤング率との積は、夫々において生じる応力に相関する。このとき、第2の光学要素12で発生する応力に対して、接合部材14で発生する応力が十分に小さければ、接合部材14を形状変化させることにより各光学要素の形状変化を低減することができる。そこで、本実施形態に係る光学素子1は、耐環境性をより高めるために、以下の条件式(6)を満足することが望ましい。
−20<Log(tc×Ec/(t2×E2))<0 ‥‥(6)
条件式(6)の下限を下回ると、接合部材14の形状変化が大きくなり過ぎてしまい、各光学要素の自重による変形や、各接合面の剥離、接合部材14の裂け等が発生してしまう可能性が生じる。条件式(6)の上限を上回ると、接合部材14の形状変化が小さくなり過ぎてしまい、第1及び第3の光学要素における第2の光学要素と接合されていない光学面の形状変化を低減する効果が十分に得られなくなる。
さらに、以下の条件式(6a)〜(6d)を順に満たしていくことがより好ましい。
−16<Log(tc×Ec/(t2×E2))<−0.2 ‥‥(6a)
−12<Log(tc×Ec/(t2×E2))<−0.5 ‥‥(6b)
−10<Log(tc×Ec/(t2×E2))<−1 ‥‥(6c)
−8<Log(tc×Ec/(t2×E2))<−1.5 ‥‥(6d)
接合部材14の光軸方向の厚さが径方向に変化する場合、すなわち接合部材14が屈折力を有する形状となる場合は、光学面の形状変化の低減効果が十分に得られなくなる。そこで、第2の光学要素12及び接合部材14の屈折力を各々φ2、φcとするとき、以下の条件式(7)を満足することが望ましい。
0≦|φc/φ2|<0.2 ‥‥(7)
条件式(7)の範囲を外れると、第2の光学要素12の屈折力に対して接合部材14の屈折力が相対的に大きくなり、第1及び第3の光学要素における第2の光学要素と接合されていない光学面の形状変化を低減する効果が十分に得られなくなる。
さらに、以下の条件式(7a)〜(7c)を順に満たしていくことがより好ましい。
0≦|φc/φ2|<0.1 ‥‥(7a)
0≦|φc/φ2|<0.05 ‥‥(7b)
0≦|φc/φ2|<0.02 ‥‥(7c)
また、接合部材14の線膨張係数に対する第2の光学要素12の線膨張係数の比を小さくするに従い、温度変化による各光学要素の膨張又は収縮の量は小さくなる。そこで、第2の光学要素12及び接合部材14の線膨張係数を各々α2、αcとするとき、以下の条件式を満足することが望ましい。
−10<Log(α2/αc)/Log(t2/tc)<10 ‥‥(8)
条件式(8)の上限を上回ると、接合部材14のひずみに対して第2の光学要素12の形状変化が小さくなり、第1及び第3の光学要素における第2の光学要素と接合されていない光学面の形状変化を低減する効果が十分に得られなくなる。また、条件式(8)の下限を下回ると、接合部材14のひずみに対して第2の光学要素12の形状変化が大きくなり過ぎてしまい、各光学要素の自重による変形や、各接合面の剥離、接合部材14の裂け等が発生してしまう可能性が生じる。
さらに、以下の条件式(8a)〜(8d)を順に満たしていくことがより好ましい。
−8<Log(α2/αc)/Log(t2/tc)<8 ‥‥(8a)
−6<Log(α2/αc)/Log(t2/tc)<6 ‥‥(8b)
−4<Log(α2/αc)/Log(t2/tc)<4 ‥‥(8c)
−2<Log(α2/αc)/Log(t2/tc)<2 ‥‥(8d)
また、第2の光学要素12及び接合部材14の光軸上における光軸方向の厚さを各々t2c、tccとするとき、以下の条件式(9)を満足することが望ましい。
0≦tcc/t2c<1 ‥‥(9)
条件式(9)を満足することで、接合部材14の厚さが第2の光学要素12の厚さに対して薄くなり、接合部材14の形状変化の絶対量を小さくすることができるため、温度変化による光学面の形状変化を十分に抑制することが可能になる。
さらに、以下の条件式(9a)〜(9c)を順に満たしていくことがより好ましい。
0≦tcc/t2c<0.85 ‥‥(9a)
0≦tcc/t2c<0.5 ‥‥(9b)
0≦tcc/t2c<0.15 ‥‥(9c)
前述したように、接合部材14の光軸方向の厚さが径方向において変化している場合、光学面の形状変化の低減効果が十分に得られなくなる。特に、接合部材14の最大径、すなわち第1の光学要素11と第2の光学要素12との接合面の最大径における接合部材14の厚さが、光軸上における接合部材14の厚さに対して厚くなると、温度変化による影響が大きくなる。そこで、接合部材14の最大径における光軸方向の厚さをtceとするとき、以下の条件式(10)を満足することが望ましい。
0.8<tce/tcc<1.2 ‥‥(10)
条件式(10)を満足することで、接合部材14の厚さを、光軸上と最大径とにおいて互いに同程度に設定することができるため、温度変化による光学面の形状変化を十分に抑制することが可能になる。
さらに、以下の条件式(10a)及び(10b)を順に満たしていくことがより好ましい。
0.85<tce/tcc<1.15 ‥‥(10a)
0.9<tce/tcc<1.1 ‥‥(10b)
以上、本実施形態に係る光学素子1によれば、優れた耐環境性を実現することができる。次に、光学素子1の実施例について詳細に説明する。
[実施例1]
以下、本発明の実施例1に係る光学素子1について詳細に説明する。本実施例に係る光学素子1の構成は、上述した実施形態に係る構成と同様である。
本実施例において、第1の光学要素11及び第3の光学要素13は、無機ガラスから成り、互いに符号が異なる屈折力を有する光学要素である。第1の光学要素11は、株式会社オハラのS−TIH1から成る、物体側に凹面を向けた負のメニスカス形状の光学要素である。第3の光学要素13は、株式会社オハラのS−LAL14から成り、正の屈折力を有する両凸形状の光学要素である。第1の光学要素11及び第3の光学要素13の夫々について、片側の光学面は雰囲気に曝されている。
第2の光学要素12は、PMMA(アクリル樹脂)にITO(Indium−Tin−Oxide)微粒子を体積比15%で分散させた混合体から成り、負の屈折力を有する両凹形状の光学要素である。第2の光学要素12の光軸方向の厚さは、光軸上から端部に向かって増加している。また、接合部材14は、エポキシ樹脂系の接着剤であるセメダイン株式会社のEP−001Kから成る。
第1乃至第3の光学要素のヤング率E1,E2,E3は各々88.4GPa,1.8GPa,111.8GPaであり、接合部材14のヤング率Ecは0.003GPaであり、前述した条件式(1)及び(2)を満足している。これにより、温度変化による光学素子1の光学面の形状変化を抑制することが可能になる。
ここで、本実施例に係る光学素子1の効果を説明するために、比較例に係る光学素子について考える。比較例に係る光学素子は、接合部材としてヤング率が7.9GPaであるスリーボンド株式会社のTB3114を用いたという点を除いて、本実施例に係る光学素子1と同様の構成である。
図2(a)及び(b)の夫々は、第1の光学要素11の雰囲気に曝されている光学面及び第3の光学要素13の雰囲気に曝されている光学面の夫々の、温度変化時における形状変化の度合い(変形量)を示したものである。ここでは、有限要素法を用いて、常温から+40℃の温度変化が生じた際に発生する光軸方向の変形量の計算結果を示している。図2において、実線は実施例1、破線は従来例を示しており、縦軸は比較例に係る光学面の最大変形量を1.0として規格化した規格化変形量を示し、横軸は光学面の最大径を1.0として規格化した径方向比率を示している。
図2(a)から明らかなように、第1の光学要素11の光学面の変形量は、比較例に対して実施例1の方が最大約35%少なく、第1の光学要素11の光学面の変形量は、比較例に対して実施例1の方が最大約43%少なくなっている。これより、本実施例に係る光学素子1が、優れた耐環境性を実現しているということがわかる。
[実施例2]
図3は、実施例1に係る光学素子1を有する、実施例2に係る光学系2の要部断面図である。図3において、IPは像面を示し、OAは光軸を示し、SPは開口絞りを示し、矢印は、無限遠から近距離へのフォーカシングに際する、各レンズユニット及び開口絞りSPの光軸方向の移動軌跡を示している。図4は、光学系2が無限遠物体に合焦したときの収差図である。
本実施例に係る光学系2は、物体側から像側へ順に配置される、正の屈折力の第1レンズユニット(レンズ群)L1、正の屈折力の第2レンズユニットL2、正の屈折力の第3レンズユニットL3、から構成される。第3レンズユニットL3は、実施例1に係る光学素子1を含んでいる。光学系2において、各レンズユニットの間隔は、フォーカシングに際して変化する。
光学素子1において、PMMAとITO微粒子の混合体から成る第2の光学要素12は異常部分分散性を有しており、そのg線及びF線に関する部分分散比θgFは一般的なガラス材料と比較して小さい。光学系2は、このような異常部分分散性を有する光学素子1を採用することにより、軸上色収差及び倍率色収差を良好に補正することができる。
また、光学素子1において、第3の光学要素13の最大径は、第2の光学要素12及び第1の光学要素11の最大径よりも大きい。よって、光学系2において、鏡筒等の保持手段により光学素子1を保持(固定)する際に、第3の光学要素13のみを介して保持することができるため、温度変化により各光学要素が膨張及び収縮した際の光学面の歪を抑制することが可能になる。ただし、第1の光学要素11及び第3の光学要素13の少なくとも一方を介して保持する構成であれば、これに限られるものではない。
なお、本実施例に係る光学系2は、各光学面の曲率中心及び像面の中心位置が光軸上に配置された共軸系であるが、必要に応じて光学系2を非共軸系としてもよい。また、本実施例に係る光学系2は、光学素子1を1つのみ有する構成を採っているが、これに限らず、光学素子1を複数有する構成を採ってもよい。このとき、少なくとも条件式(1)及び(2)を満足する光学素子であれば、光学素子1の代わりにそれを採用してもよい。
[実施例3]
図5は、本発明の実施例3に係る光学素子3の要部断面図である。本実施例に係る光学素子3は、実施例1に係る光学素子1と同様に3つの光学要素が接合されて構成されているが、各光学要素及び接合部材の材料及び形状は光学素子1とは異なる。
本実施例において、第1の光学要素31は正の屈折力を有し、第3の光学要素33は負の屈折力を有している。第2の光学要素32は、UV硬化樹脂から成り、正の屈折力のメニスカス形状の光学要素であり、第2の光学要素32の光軸方向の厚さは、光軸上から端部に向かって減少している。また、接合部材34は、エポキシ樹脂系の接着剤であるセメダイン株式会社のEP−160から成る。本実施例では、第2の光学要素32と第3の光学要素33とが、接合部材34を介して接合されている。
第1乃至第3の光学要素のヤング率E1,E2,E3は各々84.9GPa,4.3GPa,102.4GPaであり、接合部材34のヤング率Ecは0.414GPaであり、前述した条件式(1)及び(2)を満足している。これにより、温度変化による光学素子3の光学面の形状変化を抑制することが可能になる。
[実施例4]
図6は、実施例3に係る光学素子3を有する、実施例4に係る光学系4の要部断面図であり、図7は、光学系4が無限遠物体に合焦したときの収差図である。本実施例に係る光学系4において、実施例2に係る光学系2と同等の構成については、説明を省略する。
本実施例に係る光学系2は、物体側から像側へ順に配置される、正の屈折力の第1レンズユニットL1、正の屈折力の第2レンズユニットL2、正の屈折力の第3レンズユニットL3、から構成される。第2レンズユニットL2は、実施例3に係る光学素子3を含んでいる。光学系4において、各レンズユニットの間隔は、フォーカシングに際して変化する。
光学素子3において、UV硬化樹脂から成る第2の光学要素32は異常部分分散性を有しており、そのg線及びF線に関する部分分散比θgFは一般的なガラス材料と比較して大きい。光学系4は、このような異常部分分散性を有する光学素子3を採用することにより、軸上色収差及び倍率色収差を良好に補正することができる。
[実施例5]
図8は、本発明の実施例5に係る光学素子5の要部断面図である。本実施例に係る光学素子5は、実施例1及び3に係る光学素子1及び3とは異なり、有機物から成る第2の光学要素52が2つの光学部材から成る構成を採っている。
本実施例において、第1の光学要素51は負のメニスカス形状の光学要素であり、第3の光学要素53は正の屈折力を有する両凸形状の光学要素である。第2の光学要素52は、UV硬化樹脂から成る第1の光学部材52aと、PMMAにITO微粒子を体積比10%で分散させた混合体から成る第2の光学部材52bと、の2つの光学部材で構成される。
なお、第1の光学部材52aは、物体側に凸面を向けた正のメニスカス形状の光学部材であり、その光軸方向の厚さは、光軸上から端部に向かって減少している。第2の光学部材52bは、物体側に凸面を向けた負のメニスカス形状の光学部材であり、その光軸方向の厚さは、光軸上から端部に向かって増加している。
また、接合部材54は、光硬化型の接着剤である東亞合成株式会社のLCR0628Aから成る。本実施例では、第1の光学要素51と第1の光学部材52aとが、接合部材54を介して接合されている。具体的には、光学素子5は、第3の光学要素53の上に第2の光学部材52b及び第1の光学部材52aを順次形成する工程と、第1の光学部材52aと第1の光学要素51とを接合部材54を介して接合する工程と、により製造することができる。
第1乃至第3の光学要素のヤング率E1,E2a,E2b,E3は各々96GPa,4.3GPa,1.8GPa,88GPaであり、接合部材54のヤング率Ecは0.01GPaである。本実施例に係る光学素子5も、前述した条件式(1)及び(2)を満足していため、温度変化による光学面の形状変化を抑制することができる。
なお、本実施例においては、第2の光学要素52が2つの光学部材から成る構成を採っているが、必要に応じて、第2の光学要素52が3つ以上の光学部材から成る構成を採用してもよい。また、必要に応じて、第2の光学要素52を構成する光学部材同士の境界面に回折格子を形成してもよい。
[実施例6]
図9は、実施例5に係る光学素子5を有する、実施例6に係る光学系6の要部断面図である。図9において、FCはフレアカット絞りを示し、矢印は、広角端から望遠端へのズーミングに際する、各レンズユニットの光軸方向の移動軌跡を示している。図10(a)、(b)、(c)の各々は、光学系6に係る広角端、中間のズーム位置、望遠端、の各々での収差図である。本実施例に係る光学系6において、実施例2及び4に係る光学系2及び4と同等の構成については、説明を省略する。
本実施例に係る光学系6は、物体側から像側へ順に配置される、正の屈折力の第1レンズユニットL1、負の屈折の第2レンズユニットL2、正の屈折力の第3レンズユニットL3、正の屈折力の第4レンズユニットL4、から構成される。第1レンズユニットL1は、実施例5に係る光学素子5を含んでいる。光学系6において、ズーミングを行う際には、各レンズユニットの間隔が変化し、フォーカシングを行う際には、第4レンズユニットL4の光軸方向の位置が変化する。
光学素子5において、第2の光学要素52は異常部分分散性を有している。UV硬化樹脂から成る第1の光学部材52aのg線及びF線に関する部分分散比θgFは、一般的なガラス材料と比較して大きい。また、PMMA及びITO微粒子の混合体から成る第2の光学部材52bのg線及びF線に関する部分分散比θgFは、一般的なガラス材料と比較して小さい。光学系6は、このような異常部分分散性を有する光学素子5を採用することにより、軸上色収差及び倍率色収差を良好に補正することができる。
[実施例7]
図11は、本発明の実施例7に係る光学素子7の要部断面図である。本実施例に係る光学素子7は、実施例1,3,5に係る光学素子1,3,5とは異なり、第1及び第3の光学要素の両方が、接合部材を介して第2の光学要素に接合された構成を採っている。
本実施例において、第1の光学要素71は正の屈折力を有する両凸形状の光学要素であり、第3の光学要素73は負の屈折力を有する両凹形状の光学要素である。第2の光学要素72は、UV硬化樹脂から成り、物体側に凹面を向けた正の屈折力のメニスカス形状の光学要素であり、第2の光学要素32の光軸方向の厚さは、光軸上から端部に向かって減少している。また、接合部材74a,74bは、エン・チオール樹脂系の接着剤から成る。
本実施例では、第1の光学要素71及び第3の光学要素73の夫々が、接合部材74a,74bを介して第2の光学要素72に接合されている。光学素子7は、第1の光学要素71の上に接合部材74aを塗布する工程と、接合部材74aに上に第2の光学要素72を形成する工程と、第2の光学要素72と第3の光学要素73とを接合部材74bを介して接合する工程と、により製造することができる。
第1乃至第3の光学要素のヤング率E1,E2,E3は各々84.9GPa,4.3GPa,102.4GPaであり、接合部材74a,74bのヤング率Ecは0.414GPaであり、前述した条件式(1)及び(2)を満足している。これにより、温度変化による光学素子7の光学面の形状変化を抑制することが可能になる。
本実施例においては、第1及び第3の光学要素の両方を、接合部材74a,74bを介して第2の光学要素72に接合しているため、光学面の形状変化の低減効果をより向上させることができる。さらに、本実施例では、接合部材74bに僅かな屈折力を持たせ、その物体側及び像側の面の曲率中心が一致するように構成している。これにより、接合部材74bの物体側及び像側の面の曲率中心方向の厚さは、径方向において一定となるため、温度変化による光学素子7の変形をより良好に抑制することができる。
なお、上述した各実施例において、第2の光学要素の材料として、固体材料に無機酸化物(例えばTiOやITOなど)の微粒子を混合した材料を用いる場合は、無機酸化物の微粒子によって光が散乱してしまうことを抑制する必要がある。そのためには、微粒子の粒径を2nmから50nmの範囲内に設定することが好ましい。また、固体材料に無機酸化物の微粒子を混合する際の凝集を抑制するために、分散剤等を添加してもよい。
ここで、固体材料(母材)に微粒子を分散させた混合体において、波長λに対する屈折率n(λ)は、Maxwell−Garnet理論に基づく関係式から導き出すことができる。具体的に、屈折率n(λ)は、固体材料の比誘電率をεm、微粒子の比誘電率をεp、固体材料の体積に対する微粒子の総体積の分率をη、とするとき、以下の式(11)で定義される混合体の比誘電率εavに基づいて、以下の式(12)のように表される。
表1に、上述した各実施例に係る光学素子についての、諸数値及び条件式(1)乃至(10)の中辺の値を示す。なお、表1において、t1,t3は各々第1及び第3の光学要素の光軸方向の最大厚を示し、α1,α3は各々第1及び第3の光学要素の線膨張係数を示している。
表2に、各実施例に係る第2の光学要素の物性値を示す。
表3に、各実施例に係る接合部材の物性値を示す。
次に、上述した実施例1乃至7の夫々に対応する数値実施例1乃至7において、具体的な数値データを示す。ただし、各数値実施例において、mは光入射側から数えた面の番号を示し、rmは第m番目の光学面(第m面)の曲率半径を示し、dmは第m面と第(m+1)面との間の軸上間隔(光軸上の距離)、を示す。また、ndm及びνdmの夫々は第m番目の光学部材のd線に対する屈折率及びアッベ数を示す。ここでは、フラウンホーファー線のF線(486.1nm)、d線(587.6nm)、C線(656.3nm)に対する屈折率を各々NF、Nd、NCとし、d線に関するアッベ数νdを以下の式(13)ように定義する。
νd=(Nd−1)/(NF−NC) ‥‥(13)
なお、各数値実施例において、非球面形状の光学面については、面番号の後に*(アスタリスク)の符号を付加している。また、各非球面係数における「e±XX」は「×10±XX」を意味している。光学面の非球面形状は、光軸方向における面頂点からの変位量をX、光軸方向に垂直な方向における光軸からの高さをh、近軸曲率半径をr、円錐定数をk、非球面係数をB,C,D,E…、とするとき、以下の式(14)により表される。
(数値実施例1)
面番号 r d nd vd 物体側有効径 像側有効径
1 -20.859 1.40 1.71736 29.5 - 26.90
2 -526.799 0.05 1.54402 19.7 31.50 33.00
3 150.060 5.37 1.69680 55.5 33.00 35.00
4 -49.018 35.00
(数値実施例2)
面番号 r d nd vd 有効径
1 55.052 1.39 1.58313 59.4 50.00
2* 25.148 13.72 42.43
3 -106.406 2.03 1.51633 64.1 42.14
4 50.816 3.68 40.61
5 113.354 6.23 1.91082 35.3 40.83
6 -89.012 7.06 40.66
7 -44.957 2.03 1.69895 30.1 37.20
8 -336.413 0.17 37.42
9 69.607 8.37 1.59522 67.7 37.46
10 -50.652 (可変) 37.88
11 43.189 5.19 2.00100 29.1 35.48
12 1039.705 0.14 34.68
13 78.829 5.45 1.59522 67.7 32.76
14 -62.807 1.54 1.85026 32.3 31.30
15 28.545 (可変) 27.08
16(絞り) ∞ 7.24 26.48
17 -20.859 1.40 1.71736 29.5 25.82
18 -526.799 0.05 1.54402 19.6 28.63
19 150.060 5.37 1.69680 55.5 29.15
20 -49.018 0.15 30.23
21 122.455 6.57 1.65160 58.5 31.49
22 -37.407 0.19 32.50
23* -82.464 3.70 1.85400 40.4 33.20
24 -40.578 (可変) 34.31
像面 ∞

非球面データ
第2面
K=0.00000e+000 B=-1.17609e-006 C=-3.67097e-009 D=4.77220e-012 E=-1.15057e-014
第23面
K=0.00000e+000 B=-6.57816e-006 C=-1.77654e-010 D=-5.21093e-012 E=4.55629e-015

各種データ
焦点距離 34.30
Fナンバー 1.45
画角 32.24
像高 21.64
レンズ全長 133.69
BF 39.00

物体距離 無限遠 1750 300
d10 7.10 6.36 0.80
d15 5.92 5.92 5.92
d24 39.00 39.74 45.30

入射瞳位置 36.86
射出瞳位置 -36.49
前側主点位置 55.58
後側主点位置 4.70

レンズユニットデータ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 185.01 44.67 86.61 92.68
2 11 594.71 12.33 -126.75 -110.20
3 16 44.66 24.67 22.33 8.15

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -80.78
2 3 -66.32
3 5 55.56
4 7 -74.46
5 9 50.57
6 11 44.90
7 13 59.58
8 14 -22.90
9 17 -30.31
10 18 -214.68
11 19 53.62
12 21 44.70
13 23 89.89
(数値実施例3)
面番号 r d nd vd 物体側有効径 像側有効径
1 333.607 4.76 1.60311 60.6 - 38.00
2 -61.478 1.00 1.63556 22.4 38.00 35.80
3 -45.844 1.59 1.72825 28.5 35.80 35.00
4 32.360 28.40 −
(数値実施例4)
面番号 r d nd vd 有効径
1 72.080 2.65 1.58313 59.4 50.00
2* 25.512 13.45 41.33
3 -96.609 2.50 1.48749 70.2 40.75
4 66.944 3.13 39.59
5 175.419 5.63 1.91082 35.3 39.68
6 -77.862 3.86 39.54
7 -44.606 2.30 1.69895 30.1 38.10
8 -178.782 0.15 38.34
9 62.257 8.11 1.59522 67.7 38.01
10 -59.637 (可変) 37.40
11 48.797 4.61 2.00100 29.1 35.03
12 9939.838 1.32 34.39
13 333.607 4.76 1.60311 60.6 32.67
14 -61.478 1.00 1.63556 22.4 31.18
15 -45.844 1.59 1.72825 28.5 30.99
16 32.360 (可変) 27.20
17(絞り) ∞ 7.17 26.60
18 -21.286 1.40 1.69895 30.1 25.93
19 177.619 4.21 1.59522 67.7 28.93
20 -52.749 0.15 29.70
21 97.355 7.19 1.59522 67.7 31.37
22 -35.549 0.15 32.12
23* -158.409 4.26 1.85400 40.4 33.44
24 -43.693 (可変) 34.50
像面 ∞

非球面データ
第2面
K=0.00000e+000 B=-1.26283e-006 C=-4.27073e-009 D= 5.04254e-012 E=-1.12945e-014
第23面
K =0.00000e+000 B=-6.35905e-006 C=-4.47403e-010 D=-4.21764e-012 E=2.36025e-015

各種データ
焦点距離 34.30
Fナンバー 1.45
画角 32.24
像高 21.64
レンズ全長 131.15
BF 39.00

物体距離 無限遠 1750 300
d10 7.06 6.32 0.80
d18 5.50 5.50 5.50
d26 39.00 39.74 45.26

入射瞳位置 35.71
射出瞳位置 -37.10
前側主点位置 54.55
後側主点位置 4.70

レンズユニットデータ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 170.03 41.79 78.71 82.50
2 11 783.13 13.28 -152.17 -134.21
3 17 44.42 24.52 22.40 8.09

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -69.17
2 3 -80.71
3 5 59.84
4 7 -85.64
5 9 52.48
6 11 48.98
7 13 86.47
8 14 276.77
9 15 -25.83
10 18 -27.12
11 19 68.80
12 21 44.65
13 23 69.46
(数値実施例5)
面番号 r d nd vd 物体側有効径 像側有効径
1 64.220 1.75 1.84666 23.8 - 32.50
2 29.865 0.94 1.63556 22.8 34.50 31.50
3 35.779 0.05 1.52651 24.8 31.50 31.50
4 32.261 5.30 1.48749 70.2 31.50 33.00
5 -1189.473 0.10 33.00 −
(数値実施例6)
面番号 r d nd vd 有効径
1 64.220 1.75 1.84666 23.8 32.00
2 29.865 0.94 1.63556 22.8 29.84
3 35.779 0.05 1.52651 24.8 29.78
4 32.261 5.30 1.48749 70.2 29.66
5 -1189.473 0.10 29.22
6 32.482 3.23 1.77250 49.6 28.20
7 140.080 (可変) 27.86
8 51.133 0.90 1.88300 40.8 16.81
9 8.275 3.81 12.93
10 -38.963 0.75 1.60738 56.8 12.89
11 21.403 1.00 12.75
12 15.132 1.84 1.92286 18.9 13.20
13 36.354 (可変) 12.92
14(絞り) ∞ (可変) 6.29
15* 7.801 2.27 1.55880 62.5 7.38
16 268.502 2.06 7.12
17 20.932 0.70 1.80610 33.3 6.94
18 7.517 0.62 6.71
19 34.492 1.46 1.56873 63.1 6.71
20 -61.306 (可変) 6.99
21 ∞ (可変) 7.85
22 16.816 2.59 1.72916 54.7 9.33
23 -10.631 0.80 1.73800 32.3 9.16
24 1995.188 (可変) 9.00
像面 ∞

非球面データ
第15面
K=-4.19230e-001 B=-5.01477e-005 C=-1.48975e-006 D=1.05713e-007 E=-3.27034e-009

各種データ
ズーム比 11.59
広角 中間 望遠
焦点距離 6.15 20.45 71.28
Fナンバー 2.88 3.62 3.44
画角 30.09 9.89 2.86
像高 3.56 3.56 3.56
レンズ全長 81.87 85.95 87.02
BF 12.65 16.24 11.72

d 7 1.68 18.58 31.68
d13 26.21 12.62 1.42
d14 7.07 2.00 2.00
d20 1.10 2.77 4.09
d21 2.99 3.56 5.93
d24 12.65 16.24 11.72

入射瞳位置 22.71 77.55 230.34
射出瞳位置 -52.67 -30.52 -57.78
前側主点位置 28.28 89.03 226.78
後側主点位置 6.49 -4.34 -61.17

レンズユニットデータ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 48.76 11.38 3.72 -3.43
2 8 -10.49 8.29 0.64 -6.09
3 15 25.04 7.12 -3.78 -8.31
4 22 23.67 3.39 -0.05 -2.00

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -67.51
3 2 267.77
4 3 -626.34
5 4 64.52
6 6 54.03
7 8 -11.29
8 10 -22.64
9 12 26.97
10 15 14.33
11 17 -14.90
12 19 39.03
13 22 9.30
14 23 -14.33
(数値実施例7)
面番号 r d nd vd 物体側有効径 像側有効径
1 333.607 4.76 1.60311 60.6 - 38.00
2 -61.478 0.01 1.55540 45.2 35.80 35.80
3 -61.478 1.00 1.63556 22.4 35.80 35.80
4 -45.834 0.01 1.55540 45.2 35.80 35.00
5 -45.844 1.59 1.72825 28.5 35.80 35.00
6 32.360 28.40 −
[光学機器]
図12は、本発明の実施形態に係る光学機器としての撮像装置(デジタルスチルカメラ)の要部概略図である。本実施形態に係る撮像装置は、カメラ本体90と、上述した各実施例のいずれかに係る光学素子を有する撮影光学系91と、撮影光学系91からの光を受光し、撮影光学系91によって形成される被写体像を光電変換する受光素子(撮像素子)92と、を備える。
本実施形態に係る撮像装置によれば、上述した各実施例のいずれかに係る光学素子を採用することにより、高い光学性能を得ることができ、高画質な画像を取得することが可能になる。なお、受光素子92としては、CCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(電子撮像素子)を用いることができる。このとき、受光素子92により取得された画像の歪曲収差や色収差等の諸収差を電気的に補正することにより、出力画像を高画質化することが可能になる。
なお、上述した各実施例に係る光学素子は、図12に示したデジタルスチルカメラに限らず、銀塩フィルム用カメラやビデオカメラ、望遠鏡、双眼鏡、プロジェクター、デジタル複写機等の種々の光学機器に適用することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態及び実施例について説明したが、本発明はこれらの実施形態及び実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の組合せ、変形及び変更が可能である。
1 光学素子
11 第1の光学要素
12 第2の光学要素
13 第3の光学要素
14 接合部材
本発明は、複数の光学要素が接合された光学素子それを有する光学機器、及びその光学素子の製造方法に関する。
本発明は、複数の光学要素が接合された構成でありながら、耐環境性に優れた光学素子、それを有する光学機器、及びその光学素子の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための、本発明の一側面としての光学素子は、第1の光学要素と、該第1の光学要素に接合された第2の光学要素と、該第2の光学要素に接合された第3の光学要素と、を含み、前記第1及び第3の光学要素の少なくとも一方と前記第2の光学要素とは、接合部材を介して互いに接合されており、前記第1乃至第3の光学要素及び前記接合部材のヤング率を各々E1、E2、E3、Ecとするとき、−0.5<Log(E1×E3/E2)<10、−0.2<Log(E2/Ec)<10なる条件式を満足することを特徴とする。
本発明によれば、複数の光学要素が接合された構成でありながら、耐環境性に優れた光学素子、それを有する光学機器、及びその光学素子の製造方法を提供することができる。
そして、光学素子1は、第1乃至第3の光学要素及び接合部材14のヤング率を各々E1、E2、E3、Ecとするとき、以下の条件式(1)及び(2)を満足している。
−0.5<Log(E1×E3/E2)<10 ‥‥(1)
−0.2<Log(E2/Ec)<10 ‥‥(2)
本実施形態に係る第2の光学要素12は、有機物により構成されている。ここで、本実施形態における有機物とは、樹脂材料を硬化させたものや、有機材料に無機微粒子を分散させて硬化させたもの(有機複合物)を含む。例えば、有機物として、アクリル、ポリカーボネート、ポリビニルカルバゾールや、それらの混合物、あるいはそれらと他の有機物もしくは無機物を混合させたものを採用することができる。なお、第2光学要素12は、互いに異なる有機物から成る複数の光学部材で構成されていてもよい。
しかしながら、無機ガラス及び有機物の線膨張係数は互いに大きく異なるため、高低温度環境下においては、第2の光学要素12及び他の光学要素が不均一に膨張及び収縮してしまう。これにより、各光学要素の形状が変化して、良好な光学性能(結像性能)が得られなくなってしまう可能性がある。ここで、温度変化による各光学要素の形状変化の度合いは、光学要素同士を接合する接合部材の機械特性、特にヤング率に相関する。
条件式(1)の上限回ると、第1及び第3の光学要素の剛性に対して第2の光学要素12の剛性が小さくなり過ぎてしまい、第2の光学要素12の温度変化に対するひずみが過大となる。これにより、接合部材14による光学素子1の形状変化の低減効果が十分に得られなくなる。また、条件式(1)の下限回ると、第1及び第3の光学要素の剛性に対して第2の光学要素12の剛性が十分に大きくなり、第2の光学要素12の温度変化に対するひずみは相対的に小さくなり、光学性能に影響を及ぼす程の形状変化は生じなくなる。
条件式(2)の下限を下回ると、接合部材14の形状変化が小さくなり、第1及び第3の光学要素における第2の光学要素と接合されていない光学面の形状変化を低減する効果が十分に得られなくなる。また、条件式(2)の上限を上回ると、接合部材14の形状変化が大きくなり過ぎてしまい、各光学要素の自重による変形や、各接合面の剥離、接合部材14の裂け等が発生してしまう可能性が生じる。
さらに、以下の条件式(1a)及び(2a)〜(1d)及び(2d)を順に満たしていくことがより好ましい。
0<Log(E1×E3/E2)<9 ‥‥(1a)
0<Log(E2/Ec)<9 ‥‥(2a)
0.5<Log(E1×E3/E2)<8 ‥‥(1b)
0.2<Log(E2/Ec)<8 ‥‥(2b)
1<Log(E1×E3/E2)<7 ‥‥(1c)
0.4<Log(E2/Ec)<7 ‥‥(2c)
1.5<Log(E1×E3/E2)<6 ‥‥(1d)
0.6<Log(E2/Ec)<6 ‥‥(2d)
また、接合部材14の線膨張係数に対する第2の光学要素12の線膨張係数の比を小さくするに従い、温度変化による各光学要素の膨張又は収縮の量は小さくなる。そこで、第2の光学要素12及び接合部材14の線膨張係数を各々α2、αcとするとき、以下の条件式(8)を満足することが望ましい。
−10<Log(α2/αc)/Log(t2/tc)<10 ‥‥(8)
条件式(8)の上限を上回ると、接合部材14の形状変化が小さくなり、第1及び第3の光学要素における第2の光学要素と接合されていない光学面の形状変化を低減する効果が十分に得られなくなる。また、条件式(8)の下限を下回ると、接合部材14の形状変化が大きくなり過ぎてしまい、各光学要素の自重による変形や、各接合面の剥離、接合部材14の裂け等が発生してしまう可能性が生じる。
図2(a)から明らかなように、第1の光学要素11の光学面の変形量は、比較例に対して実施例1の方が最大約35%少なく、第3の光学要素13の光学面の変形量は、比較例に対して実施例1の方が最大約43%少なくなっている。これより、本実施例に係る光学素子1が、優れた耐環境性を実現しているということがわかる。
本実施例に係る光学系は、物体側から像側へ順に配置される、正の屈折力の第1レンズユニットL1、正の屈折力の第2レンズユニットL2、正の屈折力の第3レンズユニットL3、から構成される。第2レンズユニットL2は、実施例3に係る光学素子3を含んでいる。光学系4において、各レンズユニットの間隔は、フォーカシングに際して変化する。
本実施例に係る光学系6は、物体側から像側へ順に配置される、正の屈折力の第1レンズユニットL1、負の屈折の第2レンズユニットL2、正の屈折力の第3レンズユニットL3、正の屈折力の第4レンズユニットL4、から構成される。第1レンズユニットL1は、実施例5に係る光学素子5を含んでいる。光学系6において、ズーミングを行う際には、各レンズユニットの間隔が変化し、フォーカシングを行う際には、第4レンズユニットL4の光軸方向の位置が変化する。
本実施例において、第1の光学要素71は正の屈折力を有する両凸形状の光学要素であり、第3の光学要素73は負の屈折力を有する両凹形状の光学要素である。第2の光学要素72は、UV硬化樹脂から成り、物体側に凹面を向けた正の屈折力のメニスカス形状の光学要素であり、第2の光学要素72の光軸方向の厚さは、光軸上から端部に向かって減少している。また、接合部材74a,74bは、エン・チオール樹脂系の接着剤から成る。
次に、上述した実施例1乃至7の夫々に対応する数値実施例1乃至7において、具体的な数値データを示す。ただし、各数値実施例において、mは光入射側から数えた面の番号を示し、rmは第m番目の光学面(第m面)の曲率半径を示し、dmは第m面と第(m+1)面との間の軸上間隔(光軸上の距離)、を示す。また、ndm及びνdmの夫々は第m面と第(m+1)面との間の媒質のd線に対する屈折率及びアッベ数を示す。ここでは、フラウンホーファー線のF線(486.1nm)、d線(587.6nm)、C線(656.3nm)に対する屈折率を各々NF、Nd、NCとし、d線に関するアッベ数νdを以下の式(13)ように定義する。
νd=(Nd−1)/(NF−NC) ‥‥(13)

Claims (17)

  1. 第1の光学要素と、該第1の光学要素に接合された第2の光学要素と、該第2の光学要素に接合された第3の光学要素と、を含み、
    前記第1及び第3の光学要素の少なくとも一方と前記第2の光学要素とは、接合部材を介して互いに接合されており、
    前記第1乃至第3の光学要素及び前記接合部材のヤング率を各々E1、E2、E3、Ecとするとき、
    −0.5<Log(E1×E3/E2)<10
    −0.2<Log(Ec/E2)<10
    なる条件式を満足することを特徴とする光学素子。
  2. 前記第2の光学要素の光軸上及び最大径における光軸方向の厚さを各々t2c、t2eとするとき、
    0<t2e/t2c<0.95
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  3. 前記第2の光学要素の光軸上及び最大径における光軸方向の厚さを各々t2c、t2eとするとき、
    1.05<t2e/t2c<10000
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  4. 前記第2の光学要素及び前記接合部材の光軸方向の最大厚を各々t2、tcとするとき、
    0<Log(E2/Ec)/Log(t2/tc)<20
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光学素子。
  5. 前記第2の光学要素及び前記接合部材の光軸方向の最大厚を各々t2、tcとするとき、
    −20<Log(tc×Ec/(t2×E2))<0
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光学素子。
  6. 前記第2の光学要素及び前記接合部材の屈折力を各々φ2、φcとするとき、
    0≦|φc/φ2|<0.2
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光学素子。
  7. 前記第2の光学要素及び前記接合部材の線膨張係数を各々α2、αcとするとき、
    −10<Log(α2/αc)/Log(t2/tc)<10
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光学素子。
  8. 前記第2の光学要素及び前記接合部材の光軸上における光軸方向の厚さを各々t2c、tccとするとき、
    0≦tcc/t2c<1
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光学素子。
  9. 前記接合部材の最大径における光軸方向の厚さをtceとするとき、
    0.8<tce/tcc<1.2
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の光学素子。
  10. 前記第2の光学要素は、有機物から成ることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の光学素子。
  11. 前記第2の光学要素は、樹脂材料から成ることを特徴とする請求項10に記載の光学素子。
  12. 前記第2の光学要素は、樹脂材料に無機微粒子を分散させた混合体から成ることを特徴とする請求項10に記載の光学素子。
  13. 前記第2の光学要素は、互いに異なる材料から成る複数の光学部材が接合されて成ることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の光学素子。
  14. 前記第2の光学要素は、樹脂材料から成る第1の光学部材と、樹脂材料に無機微粒子を分散させた混合体から成る第2の光学部材と、が接合されて成ることを特徴とする請求項13に記載の光学素子。
  15. 前記第1及び第3の光学要素は、無機ガラスから成ることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の光学素子。
  16. 請求項1乃至15のいずれか1項に記載の光学素子と、該光学素子の物体側又は像側に配置される開口絞りと、を有することを特徴とする光学系。
  17. 請求項16に記載の光学系と、該光学系からの光を受光する受光素子と、を有することを特徴とする光学機器。
JP2015074504A 2015-03-31 2015-03-31 光学素子、それを有する光学機器及び製造方法 Pending JP2016194610A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015074504A JP2016194610A (ja) 2015-03-31 2015-03-31 光学素子、それを有する光学機器及び製造方法
US15/070,873 US20160291289A1 (en) 2015-03-31 2016-03-15 Optical element, optical system including the same, and manufacturing method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015074504A JP2016194610A (ja) 2015-03-31 2015-03-31 光学素子、それを有する光学機器及び製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016194610A true JP2016194610A (ja) 2016-11-17

Family

ID=57017472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015074504A Pending JP2016194610A (ja) 2015-03-31 2015-03-31 光学素子、それを有する光学機器及び製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20160291289A1 (ja)
JP (1) JP2016194610A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018005012A (ja) * 2016-07-04 2018-01-11 キヤノン株式会社 光学素子及びそれを有する光学機器
JP7414517B2 (ja) 2019-12-25 2024-01-16 キヤノン株式会社 ズームレンズ及び撮像装置
JP7433765B2 (ja) 2018-03-16 2024-02-20 キヤノン株式会社 光学素子、光学機器および撮像装置
JP7467095B2 (ja) 2019-01-31 2024-04-15 キヤノン株式会社 複合型光学素子、光学機器、撮像装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI672537B (zh) * 2018-11-21 2019-09-21 大立光電股份有限公司 塑膠透鏡組、成像鏡頭模組及電子裝置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009169249A (ja) * 2008-01-18 2009-07-30 Canon Inc 接合レンズ及びそれを有する光学系
JP2011102906A (ja) * 2009-11-11 2011-05-26 Canon Inc 光学素子及びそれを有する光学系
WO2013136972A1 (ja) * 2012-03-12 2013-09-19 富士フイルム株式会社 接合レンズ、及び接合レンズの製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009169249A (ja) * 2008-01-18 2009-07-30 Canon Inc 接合レンズ及びそれを有する光学系
JP2011102906A (ja) * 2009-11-11 2011-05-26 Canon Inc 光学素子及びそれを有する光学系
WO2013136972A1 (ja) * 2012-03-12 2013-09-19 富士フイルム株式会社 接合レンズ、及び接合レンズの製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018005012A (ja) * 2016-07-04 2018-01-11 キヤノン株式会社 光学素子及びそれを有する光学機器
JP7433765B2 (ja) 2018-03-16 2024-02-20 キヤノン株式会社 光学素子、光学機器および撮像装置
JP7467095B2 (ja) 2019-01-31 2024-04-15 キヤノン株式会社 複合型光学素子、光学機器、撮像装置
JP7414517B2 (ja) 2019-12-25 2024-01-16 キヤノン株式会社 ズームレンズ及び撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20160291289A1 (en) 2016-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4881035B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP5202004B2 (ja) 接合レンズ及びそれを有する光学系並びに接合レンズの製造方法
JP5074790B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP6246154B2 (ja) 光学素子、それを有する光学機器
JP2013156405A5 (ja)
JP6859031B2 (ja) 光学素子及びそれを有する光学機器
JP2016194610A (ja) 光学素子、それを有する光学機器及び製造方法
JP6253615B2 (ja) 光学系及びそれを備える光学機器
JP5344322B2 (ja) ズームレンズおよび光学機器
JP2017116919A (ja) ズームレンズ系、撮像装置
JP6544915B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP2013174794A (ja) レンズ系、光学機器、およびレンズ系の製造方法
JP5924956B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
WO2014077120A1 (ja) 変倍光学系、光学装置、変倍光学系の製造方法
JP2011112748A (ja) 複合型レンズ及びそれを有する光学系
JP2017090710A (ja) 光学素子、それを有する光学系及び光学機器
JP2016161889A (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP6808326B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
WO2015163368A1 (ja) 変倍光学系、光学装置、変倍光学系の製造方法
JP6635998B2 (ja) 光学機器
JP6451074B2 (ja) 変倍光学系、光学装置、変倍光学系の製造方法
JP2017090709A (ja) 光学素子、それを有する光学系及び光学機器
JP5159941B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP2018005013A (ja) 光学素子、それを有する光学系及び光学機器
JP5500415B2 (ja) ズームレンズ、光学機器

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170523

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170524

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20171121