JP7467095B2 - 複合型光学素子、光学機器、撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガラス(または硬質プラスチック)基材と樹脂が複合された複合型光学素子に関する。特に、2枚の基材の間に光学樹脂層と接着層が設けられた複合型光学素子に関する。
近年、カメラやビデオカメラ等の撮像装置の高性能化の要求に伴い、撮影光学系等を備えた光学機器を構成するレンズ等の光学素子には高い光学性能と耐環境性が求められている。光学機器の光学系が複数のレンズによって構成される場合、球面レンズによって生じる色収差を補正するための別のレンズを当該光学系に配置することが知られている。
特許文献1には、色収差を補正するためのレンズとして、第1の光学要素(であるガラス基材)と、該第1の光学要素の凸面形状を有する光入出射面上に形成された樹脂層と、該樹脂層に接着層を介して接合された凹面形状を有する光入出射面を有する第2の光学要素(であるガラス基材)とが順に積層された複合型光学素子が開示されている。ここで、樹脂層の形状は、中心における膜厚が厚く、端部に向かって連続的に膜厚が薄くなっている偏肉形状である。このような偏肉形状を有する樹脂層は、最も薄い端部の膜厚に対する最も厚い中心の膜厚の比である偏肉比が大きいほど、色収差補正の効果が大きい。そのため、樹脂層の偏肉比を大きくした光学素子が求められる。
しかしながら、特許文献1に開示された複合型光学素子は、ガラス基材、樹脂層および接着層の各構成要素の材質が異なり、線膨張係数や弾性率がそれぞれ異なるため、光学素子の環境温度が変化すると、それらの構成要素の熱膨張係数の違いから内部歪みが発生する。特に、ガラス基材に比べて熱膨張係数が大きい樹脂層の偏肉比が大きいと、内部歪みがより大きくなる。そのため、特許文献1に開示された光学素子は、環境温度が大きく変化すると樹脂層と接着層との間で剥がれが発生しやすいという問題がある。
これに対して、特許文献2には、一方のガラス基材の端部(外縁部)の厚みを薄くすることによって樹脂層と接着層との間に発生する内部歪みを低減し、耐熱性を向上させた複合型光学素子が開示されている。
特開2010-117472号公報 特開2016-194609号公報
特許文献2の光学素子では、基材の可撓性が高まることによる樹脂層と接着層との間の剥離の抑制は可能であるが、基材の端部(外縁部)にあたる薄い部分が光学系における有効領域として使用できないため、光学素子の外径が大きくなってしまうという問題がある。
本発明は、以上のような背景に鑑みてなされたものであり、2枚の基材の間に樹脂層と接着層が設けられた複合型光学素子(特に接合レンズ)において、外径が小さくても耐環境性に優れた光学素子を提供することを課題とする。
本発明は、光軸に相当する中心から外周に向かって広がる光入出射面を有する第1の基材と、光学樹脂層と、接着層と、光軸に相当する中心から外周に向かって広がる光入出射面を有する第2の基材が、この順に積層された複合型光学素子であって、該光学樹脂層および接着層は該第1の基材の光入出射面と該第2の基材の光入出射面とに挟まれており、前記接着層は、前記中心から前記外周に向かう直線に沿って、前記光学樹脂層の外径をφrとしたときに、径0.8φrに相当する位置と、前記接着層の外周端との間に、前記径0.8φrに相当する位置および前記外周端よりも厚みが厚い箇所を有することを特徴とする複合型光学素子を提供し、これにより前記課題を解決するものである。
本発明によれば、外径が小さくても耐環境性に優れた複合型光学素子を提供することができる。
本発明の複合型光学素子を表わす模式的断面図である。 本発明の複合型光学素子の端部を表わす模式的断面図である。 本発明の複合型光学素子の製造方法を示す工程図である。 本発明の複合型光学素子を用いた撮像装置の一例を示す図である。
複合型光学素子では、その構成要素であるガラス(または硬質プラスチック)基材、光学樹脂層および接着層の材質がそれぞれ異なり、そのため、各構成要素の線膨張係数や弾性率もそれぞれ異なる。具体的には、光学樹脂層と接着層は樹脂材料であり、ガラス(または硬質プラスチック)材料である基材と比べて線膨張係数が大きく、弾性率が小さい。従って、環境温度が変化すると、光学樹脂層と接着層は、基材との界面に近い部分においては線膨張係数が小さい基材に拘束され変形が抑制されるが、基材との界面から離れている部分はそれぞれの線膨張係数に応じた変形をしようとする。そのため、2枚の基材に挟まれた光学樹脂層と接着層には、変形量が大きい部分と小さい部分とが存在することになり、これが内部歪みを生み出す。さらに、光学樹脂層の偏肉比が大きいと光学樹脂層の中心と端部とで発生する応力の差が大きくなる。
これを、光学樹脂層と接着層との界面における法線方向の応力でみると、各層が接近する方向にかかる力である圧縮応力と、各層が離間する方向にかかる力である引張応力が存在している。このうちの引張応力が、光学樹脂層と接着層との界面における密着力を上回ると剥離が発生する。したがって、光学樹脂層と接着層の剥離を防止するためには、界面の密着力を上げることと、引張応力を低減することが重要である。
例えば、特許文献2の光学素子では、基材端部の厚みを薄くしている。これにより、光学樹脂層と接着層との界面に生じる引張応力に対して基材が変形する(撓む)ことで応力を低減し、剥離を抑制している。しかしながら、基材端部の厚みを薄くすることによって光学有効領域として利用できない端部領域が拡大するため、光学素子の外径が大きくなってしまうという問題がある。
これに対し、本発明の複合型光学素子の構成によれば、光学有効領域として利用できない端部領域の拡大が抑えられるため、外径が小さくても耐環境性に優れた光学素子を得ることができる。
本発明の複合型光学素子は、光軸に相当する中心から外周に向かって広がる光入出射面を有する第1の基材と、光学樹脂層と、接着層と、光軸に相当する中心から外周に向かって広がる光入出射面を有する第2の基材が、この順に積層された複合型光学素子であって、該光学樹脂層および接着層は該第1の基材の光入出射面と該第2の基材の光入出射面とに挟まれており、前記接着層は、前記中心から前記外周に向かう直線に沿って、前記光学樹脂層の外径をφrとしたときに、径0.8φrに相当する位置と、前記接着層の外周端との間に、前記径0.8φrに相当する位置および前記外周端よりも厚みが厚い箇所を有する。
本発明の複合型光学素子では、まず、光学樹脂層の外径が接着層の外径よりも大きいことにより、2枚の基材に接着している層がない。これにより、環境温度の変化によって膨張収縮が生じた際に、ひとつの層に応力が集中しない。そのため各層間の剥離を抑制することができる。
また、本発明の複合型光学素子では、光学的に利用する領域(光学有効領域)の外径に当たる径0.8φrに相当する位置における接着層の厚みHeと、その外側で光学的に利用しない領域内にある径φaに相当する位置における接着層の厚みHaとが、He<Haの関係を満たす。ここで、接着層は光学的には有効に利用されず、光学樹脂層と第2の基材とを接着する目的で設けられるものであるため、Heはできるだけ小さい(光学有効領域内では接着層はできるだけ薄い)ことが求められる。Heが大きい(光学有効領域内の接着層が厚い)と、環境温度の変化に対して接着層の熱膨張により変形や屈折率の変動が大きくなり、光学素子の性能を悪化させてしまう。一方、HaがHeよりも大きい(光学有効領域の外側領域の接着層が光学有効領域の外径位置における接着層よりも厚い)ことで、環境温度の変化に対して光学性能を維持しながら剥離を抑制できる。これは、接着層の弾性率が基材や光学樹脂層の弾性率に比べて非常に低く、発生する応力を広く分散ないし緩和できるためである。そして、このとき径φaに相当する位置は光学的に利用しない領域にあるため、この位置での接着層が厚くても光学素子の性能を悪化させない。
さらに、本発明の複合型光学素子では、径φaに相当する位置より外側で接着層の外径φgを超えない径φbに相当する位置における接着層の厚みHbが、径φaに相当する位置における接着層の厚みHaに対してHa>Hbの関係を満たす。ここで、接着層の厚みは、径φaに相当する位置φaから外周端(外径φg)まで連続的に変化している。そのため、径φaに相当する位置における接着層の厚みHaは、外周端における厚みより厚い。径φaに相当する位置では、接着層は、応力を分散し剥離を抑制するため、できるだけ厚いことが求められる。しかしながら、径φaに相当する位置から接着層の外径φgまで厚い接着層が続くと、外部からの水分の侵入量が多くなって膨張変形や界面密着力の低下を引き起こし、長時間の使用で剥離発生の頻度が高くなってしまう。これは、接着層は弾性率が低く、水の透過性が高いためである。そこで、径φaに相当する位置より外側であって接着層の外径φgを超えない径φbに相当する位置の接着層を薄くする(すなわち径φaに相当する位置から接着層の外径φgに向かって接着層の厚みを減少させる)ことにより、接着層への水分の侵入量を減らし剥離を抑制する。なお、接着層が厚くなっている径φaに相当する位置は、必ずしも全ての方向について中心から等しい距離になくてもよいが、中心から等距離にあれば(すなわち環状に設けられていれば)応力が均等に分散されるため好ましい。
なお、接着層の厚みが、1.2He<Haを満たし、Haが外周端の1.2倍より大きいと、剥離発生を防止する効果をより確実に得ることができる。これは、HaがHeの1.2倍より大きいため応力の分散効果がより大きくなり、Haが外周端の1.2倍より大きい(すなわち外周端に向かって接着層の厚みがより小さく絞られる)ため外部からの水分の侵入量をより低減できるからである。
また、任意の位置における接着層の厚みが1μm以上100μm以下の範囲であるとき、剥離発生を防止する効果をより確実に得ることができる。すなわち、接着層の厚みの最小値が1μm未満であると、応力を分散する効果が十分に発揮されないことがある。また、接着層の厚みの最大値が100μmより大きいと、環境温度の変化に対して接着層の膨張収縮が大きくなり、光学素子の性能に悪影響を与えるおそれがある。
加えて、接着層の弾性率が光学樹脂層の弾性率の1/5以下であるとき、剥離発生を防止する効果をより確実に得ることができる。接着層の弾性率が光学樹脂層の弾性率の1/5より大きいと応力を分散する効果が十分でなく、剥離を抑制する効果が得られ難いからである。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について説明する。ただし、本発明は以下に記載する実施の形態に限定されるものではない。
[光学素子]
図1は本発明の光学素子の一実施形態を表す模式的断面図である。本実施形態の光学素子は、凸面形状の光入出射面を有する第1の基材1と、該凸面形状の光入出射面上に形成され中心から外周に向かって膜厚が薄くなる偏肉形状を有する光学樹脂層2と、概略均一な膜厚の薄膜形状である接着層3と、該接着層に接合された凹面形状の光入出射面を有する第2の基材4とが順に積層されたものである。この光学素子の光の入射側は特に限定されない。すなわち、第1の基材1あるいは第2の基材4のどちら側から光を入射するものであってもよい。
第1の基材1および第2の基材4の材質は、例えば、珪酸ガラスや硼珪酸ガラス、リン酸ガラスに代表される一般的な光学ガラスに限らず、石英ガラス、ガラスセラミックなど、種々のガラスを用いることができる。また、ガラスのみならず透光性を有する(硬質)プラスチックを用いることもできる。凸面形状および凹面形状の曲率は、当該光学素子の所望の光学性能に応じて適宜設定することができる。
光学樹脂層2は第1の基材1上に設けられる。光学樹脂層2の形状は中心付近における膜厚が最も厚く、外周端に向かって連続的に膜厚が小さくなる偏肉形状である。ここで光学樹脂層2の膜厚とは、第1の基材1の光学樹脂層2が形成される面の面法線方向における光学樹脂層2の厚さのことである。
光学樹脂層2の材料は所望の光学特性によって適当なものを選択することが可能であり、例えば、熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂を用いることができる。熱硬化性樹脂および光硬化性樹脂としては、光学特性を調整する目的で微粒子を分散させたものを用いてもよい。光学樹脂層2の材料としては、簡便な製造プロセスを採用できるという観点においては、光硬化性樹脂が好ましい。光硬化性樹脂としては、高い光学特性が得られるという観点において、アクリル樹脂が好ましい。アクリル樹脂としては、アクリロイル基またはメタクリロイル基を有する下記式(1)で示される化合物が重合または共重合したものを用いることができる。
Figure 0007467095000001
式(1)において、XおよびYは、それぞれ下記に示される置換基から選択されるいずれかの置換基である。
Figure 0007467095000002
(*は、RまたはRとの結合手を表す。)
式(1)において、RおよびRは、それぞれ水素原子、炭素数1乃至2のアルキル基および(メタ)アクリロイル基(アクリロイル基またはメタクリロイル基を意味する、以下において同じ)から選択されるいずれかの置換基である。ZおよびZは、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、炭素数1乃至2のアルコキシ基、炭素数1乃至2のアルキルチオ基、無置換の炭素数1乃至2のアルキル基および下記式(2)に示す置換基から選択されるいずれかの置換基である。
Figure 0007467095000003
(式(2)において、**は、結合手を表し、mは、0または1であり、nは、2乃至4のいずれかの整数であり、Rは、水素またはメチル基である。)
式(1)において、aおよびbは、それぞれ0乃至2のいずれかの整数である。aが2のとき2つのZは、同じであってもよいし異なっていてもよい。bが2のとき2つのZは、同じであってもよいし異なっていてもよい。
光学樹脂層2の最小膜厚は10μm以上、最大膜厚は3mm以下、すなわち光学樹脂層2の膜厚は10μm以上3mm以下の範囲であることが望ましい。膜厚が10μm未満であると色収差補正機能が十分でないおそれがある。一方、膜厚が3mmを超えると膜厚方向で応力分布が発生し、割れが発生するおそれがある。光学樹脂層2の膜厚は、例えば、中心において1mm、外周端において100μmである。
接着層3は光学樹脂層2上に設けられ、光学樹脂層2と第2の基材4とを接合させる層である。接着層3の材質は樹脂であり、光学樹脂層2と第2の基材4との密着力が高くなるように選択される。樹脂は特に限定されず、熱硬化性樹脂でも光硬化性樹脂でも構わないが、製造方法が簡便であり製造時の変形が少ない光硬化性樹脂が好ましい。
接着層3の弾性率は、光学樹脂層2の弾性率より十分に小さく、1/5未満であることが望ましい。接着層3の弾性率を光学樹脂層2の弾性率より十分に小さくすることにより、環境温度の変化によって変形が生じても、光学樹脂層2および接着層3に発生する応力を低減することができる。接着層3の弾性率は、100MPa以上1GPa以下であることが好ましい。
接着層3の膜厚は1μm以上100μm以下の範囲であることが好ましい。ここで接着層3の膜厚とは、第2の基材4の接着層3と接する面の面法線方向における接着層3の厚さのことである。接着層3の厚み(膜厚)が1μm未満であると、応力を分散する効果が十分に発揮できない。一方、接着層3の厚み(膜厚)が100μmより大きいと、環境温度の変化に対する膨張収縮が大きくなり、光学素子の性能が悪化してしまう。
図2は本発明の複合型光学素子の端部を表わす模式的断面図である。第1の基材1および第2の基材4の外径は格別限定されないが、例えば5mm以上100mm以下である。光学樹脂層2の外径φrは第1の基材1の外径より小さく、第1の基材1の外径の90%以上99%以下であることが好ましい。接着層3の外径φgは光学樹脂層2の外径φrより小さく、φrの90%以上99%以下であることが好ましい。光学的に利用される領域の外径である0.8φrより大きく接着層3の外径φgを超えないように径φaとφb(φa<φb)を設定し、径0.8φr、φa、φbに相当する位置における接着層3の膜厚をそれぞれHe、Ha、Hbとしたとき、He<Haを満たし、かつHaが外周端の厚みより厚くなるように接着層3が形成される。なお、φaは、0.8φrとφbの間であり、φrの81%以上95%以下であることが好ましい。また、φbは、φaとφgの間(φgに等しくてもよい)であり、φrの85%以上、98%以下であることが好ましい。He、Ha、Hbはそれぞれ1μm以上100μm以下であることが好ましい。また、1.2<Haを満たし、Haが外周端の1.2倍より大きいことが好ましい。
これらの接着層3の膜厚形状は、第2の基材4の接着層3に接する面を加工することでも形成できるが、光学樹脂層2の接着層3に接する面を、金型を所望形状に加工して転写することにより簡便に形成できる。
[光学素子の製造]
本発明における光学素子の製造方法は、格別限定されないが、ここでは、2枚のガラス基材の間に光硬化性の樹脂材料を用いて光学樹脂層2と接着層3を挟んで構成された複合型光学素子(レンズ)の製造工程の一例を説明する。
ガラス基材の形状は格別限定されないが、レンズを製造する場合には、例えば凹球面、凸球面、軸対称非球面、平面などから選択される光入出射面を片側または両側に有する板状のものを用いることができる。外形形状は種種選択できるが、レンズを製造する場合には、円形が望ましい。なお、ガラス基材は、切削加工、研削加工、研磨加工、プレス成形等により製造することができる。
また、ガラス基材は、光学樹脂との密着性を向上させるため、光学樹脂と密着させる面に前処理をしておくことが望ましい。ガラス表面の前処理としては、樹脂との親和性の良い種々のシランカップリング剤によるカップリング処理が好適に用いられる。具体的なカップリング剤としては、ヘキサメチルジシラザン、メチルトリメトキシシラン、トリメチルクロロシラン、トリエチルクロロシラン等が挙げられる。
初めに、図3の(a)に示すように第1のガラス基材1と金型5の間に光硬化性樹脂材料6を充填して成型する。ここで用いる金型5は、表面に所望の光学素子形状の反転形状を有し、例えば、ステンレス材や鋼材などの金属母材上にNiPメッキや無酸素銅メッキしたものを精密加工機で切削することで作製したものでよい。次いで、図3の(b)に示すように、紫外線光源7を用いて第1のガラス基材1側から紫外線を照射し、光硬化性樹脂材料6を硬化させる。その後、硬化した樹脂材料を金型5から離型することにより、図3の(c)に示すように、第1のガラス基材1と光学樹脂層2が積層されて一体となった光学素子を得ることができる。続いて、図3の(d)に示すように得られた光学素子の光学樹脂層側と第2のガラス基材4の間に光学素子用の接着剤8を充填して成型する。その後、図3の(e)に示すように紫外線光源7を用いて第2のガラス基材4側から紫外線を照射し、接着剤8を硬化させることにより、図1に示すように、第1のガラス基材1、光学樹脂層2、接着層3、第2のガラス基材4がこの順に積層された光学素子が得られる。得られた光学素子に対しては、未反応樹脂を硬化させたり、成形時の残留応力を緩和させるために、加熱アニール、紫外線の追加照射、無酸素雰囲気での加熱や紫外線照射などを、後処理として行ってもよい。
[光学機器]
本発明の光学素子の具体的な適用例としては、カメラやビデオカメラ用の光学機器(撮影光学系)を構成するレンズや液晶プロジェクター用の光学機器(投影光学系)を構成するレンズ等が挙げられる。これらの光学系は、筐体と、該筐体内に配置された複数のレンズからなり、それらの複数のレンズの少なくとも1つを本発明の光学素子とすることができる。
[撮像装置]
図4は、本発明の光学素子を用いた撮像装置の好適な実施形態の一例である、一眼レフデジタルカメラ600の構成を示している。図4において、カメラ本体602と光学機器であるレンズ鏡筒601とが結合されているが、レンズ鏡筒601はカメラ本体602に対して着脱可能ないわゆる交換レンズである。
被写体からの光は、レンズ鏡筒601の筐体620内の撮影光学系の光軸上に配置された複数のレンズ603、605などからなる光学系を介して撮影される。本発明の光学素子は例えば、レンズ603、605に用いることができる。ここで、レンズ605は内筒604によって支持されて、フォーカシングやズーミングのためにレンズ鏡筒601の外筒に対して可動支持されている。
撮影前の観察期間では、被写体からの光は、カメラ本体602の筐体621内の主ミラー607により反射され、プリズム611を透過後、ファインダレンズ612を通して撮影者に撮影画像が映し出される。主ミラー607は例えばハーフミラーとなっており、主ミラーを透過した光はサブミラー608によりAF(オートフォーカス)ユニット613の方向に反射され、例えばこの反射光は測距に使用される。また、主ミラー607は主ミラーホルダ640に接着などによって装着、支持されている。不図示の駆動機構を介して、撮影時には主ミラー607とサブミラー608を光路外に移動させ、シャッタ609を開き、撮像素子610がレンズ鏡筒601から入射して撮影光学系を通過した光を受光して撮影光像を結像するようにする。また、絞り606は、開口面積を変更することにより撮影時の明るさや焦点深度を変更できるよう構成される。
なお、ここでは、一眼レフデジタルカメラを用いて本発明の光学素子を用いた撮像装置を説明したが、本発明の光学素子は、スマートフォンやコンパクトデジタルカメラなどにも同様に用いることができる。
以下に、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例として、以下に示す方法で本発明の光学素子を作製し、得られた光学素子について以下の方法で光学性能および耐環境性を評価した。
[実施例1]
まず、図1に示す光学素子の作製方法を説明する。第1の基材1には、ガラス材(株式会社オハラ社製、商品名:S-FPM2)を両凸球面形状に加工したφ42mmのものを用いた。球面形状は両面ともに半径78.0mmとした。第2の基材4には、ガラス材(株式会社オハラ社製、商品名:S-NBH53)を両凹球面形状に加工したφ39mmのものを用いた。球面形状は両面ともに半径57.0mmとした。金型5(図3参照)はステンレス基材に無酸素銅をメッキした後、ダイヤモンドバイトで切削加工したものであり、光学樹脂層2の形状を反転したものである。ここで光学樹脂層2の形状は、光学樹脂層2の中心膜厚が1.00mm、端部における最小膜厚が0.05mm、中心から端部までの距離が20.0mmとした。
まず、ディスペンサー(武蔵エンジニアリング社製、商品名:SMP-3)を用いて第1のガラス基材1と金型5に光硬化性樹脂材料6(図3参照)を塗布した。光硬化性樹脂材料には硬化後の弾性率が3.5GPaのアクリル樹脂を用いた。次いで、第1のガラス基材1と金型5の位置関係を精密に設定する治具を用意し、第1のガラス基材1と金型5を設置した。その後、金型5に対して第1のガラス基材1を中心から層状に広がった樹脂材料の端部までの距離が20.0mmの位置になるように接近させて光硬化性樹脂材料を充填した。次に、第1のガラス基材1を通して紫外線光源7から紫外線を樹脂材料に照射して第1のガラス基材1上に光学樹脂層2を形成した。ここで照射した紫外線の照射量は10Jであった。その後、金型5から光学樹脂層2を離型した。
また、離型後に光学樹脂層2の硬化を促進するために、真空度10Pa、温度90℃の条件で真空加熱を2時間行いながら、紫外線の照射を行った。ここで紫外線の照射量は10Jであった。光学樹脂層2の厚みは中心で1mm、外周端で100μmであった。
次に、光学樹脂層2と第2のガラス基材4に光硬化性の接着剤8(図3参照)をディスペンサーで塗布した。接着剤8は硬化後の弾性率が0.17GPaの光学部品用接着剤(協立化学産業社製、商品名;WR8807LK)を用いた。次に、第2のガラス基材4を光学樹脂層2と対向、接近させて、中心の接着剤8の厚みが0.02mmになるように充填した。その後、第2のガラス基材4側から紫外線を照射して接着剤8を硬化させ、接着層3を形成した。ここで照射した紫外線の照射量は10Jであった。最後に100℃のオーブンで2時間加熱して、実施例1の光学素子を作製した。
ここで、図2に示す光学素子の形状および接着層3の膜厚は、それぞれφaが36.0mm、φbが38.0mm、φgが38.6mm、φrが40.0mm、Heが0.020mm、Haが0.060mm、Hbが0.030mmであった。また、Hbから外周端に向かって膜厚は連続的に薄くなっていた。
[実施例2]
光学素子の接着層3の膜厚が、それぞれHeが0.020mm、Haが0.024mm、Hbが0.020mmである以外は実施例1と同様の方法で実施例2の光学素子を作製した。また、Hbから外周端に向かって膜厚は連続的に薄くなっていた。
[実施例3]
光学素子の接着層3の膜厚が、それぞれHeが0.020mm、Haが0.100mm、Hbが0.030mmである以外は実施例1と同様の方法で実施例3の光学素子を作製した。また、Hbから外周端に向かって膜厚は連続的に薄くなっていた。
[実施例4]
光学樹脂層2の弾性率が0.9GPaとなるアクリル樹脂を用いた以外は実施例1と同様の方法で実施例4の光学素子を作製した。また、Hbから外周端に向かって膜厚は連続的に薄くなっていた。
[比較例1]
光学素子の接着層3の膜厚が、それぞれHeが0.020mm、Heより外側の膜厚が0.020mmで一定のためHa、Hbが存在しない以外は実施例1と同様の方法で比較例1の光学素子を作製した。
[比較例2]
光学素子の接着層3の膜厚が、それぞれHeが0.020mm、Haが0.080mm、Haより外側の膜厚が0.080mmで一定のためHbが存在しない以外は実施例1と同様の方法で比較例2の光学素子を作製した。
[比較例3]
光学素子の接着層3の膜厚が、それぞれHeが0.080mm、Heより外側の膜厚がHeより厚い部分がないためHaが存在せず、Hbが0.020mmである以外は実施例1と同様の方法で比較例3の光学素子を作製した。また、Hbから外周端に向かって膜厚は連続的に薄くなっていた。
[比較例4]
光学素子の接着層3の膜厚が、それぞれHeが0.020mm、Haが0.150mm、Hbが0.030mmである以外は実施例1と同様の方法で比較例4の光学素子を作製した。また、Hbから外周端に向かって膜厚は連続的に薄くなっていた。
[比較例5]
光学素子の形状であるφgが39.0mm、φrが38.6mmである以外は実施例1と同様の方法で比較例5の光学素子を作製した。また、Hbから外周端に向かって膜厚は連続的に薄くなっていた。
作製した光学素子の評価方法について説明する。
[光学性能評価]
光学素子を光学系に組み込んだ撮像レンズを作製してカメラと接続し、RGBの3色で縞模様の形成されたプレートを色ごとに撮影した。撮影した写真と前記プレートを比較し、各色の解像度の値を画像処理ソフトで計測し色収差が基準値を超えるものがあれば、光学特性はBとした。また、色収差が基準値未満であったものをAとした。
[耐環境性評価]
光学素子を80℃に設定した恒温槽に2時間入れて、恒温槽から取り出し2時間以上静置する。その後、室温(23℃±2℃)にて光学素子の端部における光学樹脂層2と接着層3の剥がれの有無を光学顕微鏡にて観察した。剥がれが確認されたものをB、確認されなかったものをAとした。
作製した光学素子の製造条件と、その評価をまとめた結果を表1に示す。
Figure 0007467095000004
判定は、光学素子について、光学性能評価、耐環境性評価がともにAのものをA、いずれかの評価がBのものをBとした。表1の結果から明らかなように、本発明の光学素子は外径が小さく耐環境性に優れた光学素子が得られた。
1 第1の(ガラス)基材
2 樹脂層
3 接着層
4 第2の(ガラス)基材
5 金型
6 光硬化性樹脂材料
7 紫外線光源
8 接着剤
600 デジタルカメラ
601 レンズ鏡筒
602 カメラ本体
603 レンズ
604 内筒
605 レンズ
606 絞り
607 主ミラー
608 サブミラー
609 シャッタ
610 撮像素子
611 プリズム
612 ファインダレンズ
613 オートフォーカスユニット
620 レンズ鏡筒の筐体
621 カメラ本体の筐体
640 主ミラーホルダ

Claims (11)

  1. 光軸に相当する中心から外周に向かって広がる光入出射面を有する第1のガラス基材と、光学樹脂層と、接着層と、光軸に相当する中心から外周に向かって広がる光入出射面を有する第2のガラス基材が、この順に積層された複合型光学素子であって、
    該光学樹脂層および接着層は該第1のガラス基材の光入出射面と該第2のガラス基材の光入出射面とに挟まれており、
    前記接着層は、前記中心から前記外周に向かう直線に沿って、前記光学樹脂層の外径をφrとしたときに、径0.8φrに相当する位置と、前記接着層の外周端との間に、前記径0.8φrに相当する位置および前記外周端よりも厚みが厚い箇所を有することを特徴とする複合型光学素子。
  2. 前記径0.8φrに相当する位置および前記外周端よりも厚みが厚い箇所における前記接着層の厚みが、前記径0.8φrに相当する位置における前記接着層の厚みの1.2倍より厚く、前記外周端における前記接着層の厚みの1.2倍より厚いことを特徴とする請求項1に記載の複合型光学素子。
  3. 前記径0.8φrに相当する位置および前記外周端よりも厚みが厚い箇所は、環状に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の複合型光学素子。
  4. 前記径0.8φrに相当する位置および前記外周端よりも厚みが厚い箇所は、複合型光学素子の光学有効領域の外側であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の複合型光学素子。
  5. 前記接着層の厚みが、1μm以上100μm以下の範囲にあることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の複合型光学素子。
  6. 前記接着層の外径をφgとしたときに、前記径φrは前記φgより大きいことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の複合型光学素子。
  7. 前記光学樹脂層は、偏肉形状であり、前記光学樹脂層の厚みの最小値が10μm以上であり、前記光学樹脂層の厚みの最大値が3mm以下であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の複合型光学素子。
  8. 前記径0.8φrに相当する位置および前記外周端よりも厚みが厚い箇所から、前記外周端までの前記接着層の厚みが、連続的に変化していることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の複合型光学素子。
  9. 筐体と、該筐体内に複数のレンズからなる光学系を備える光学機器であって、
    前記複数のレンズの少なくとも1つが請求項1乃至8のいずれか一項に記載の複合型光学素子であることを特徴とする光学機器。
  10. 筐体と、該筐体内に複数のレンズからなる光学系と、該光学系を通過した光を受光する撮像素子と、を備える撮像装置であって、
    前記複数のレンズの少なくとも1つが請求項1乃至8のいずれか一項に記載の複合型光学素子であることを特徴とする撮像装置。
  11. 前記撮像装置がカメラであることを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
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