JP7353962B2 - 光学素子、光学機器および撮像装置 - Google Patents
光学素子、光学機器および撮像装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7353962B2 JP7353962B2 JP2019230520A JP2019230520A JP7353962B2 JP 7353962 B2 JP7353962 B2 JP 7353962B2 JP 2019230520 A JP2019230520 A JP 2019230520A JP 2019230520 A JP2019230520 A JP 2019230520A JP 7353962 B2 JP7353962 B2 JP 7353962B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical element
- base material
- transparent base
- region
- optical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Lens Barrels (AREA)
Description
(光学素子)
図1は第1実施形態の光学素子を示した概略図である。図1の上部は、光学素子10の模式的断面図であり、図1の下部に示す光学素子の中心Oを通るA-A直線で積層方向に切断したときの断面図である。また、図1の下部は光学素子10を積層方向から平面視した際の上面図であり、説明の便宜上、第2透明基材は省略している。
0.5E1≦E2≦0.9E1 (1)
0.5E1≦E3≦0.9E1 (2)
図2は、変形例の光学素子を示した模式的断面図である。
次に、第1実施形態の光学素子の製造方法を説明する。
(光学機器)
第2実施形態では、第1実施形態の光学素子の具体的な適用例について説明する。具体的な適用例としては、カメラやビデオカメラ用の光学機器(撮影光学系)を構成するレンズや液晶プロジェクター用の光学機器(投影光学系)を構成するレンズ等が挙げられる。また、DVDレコーダー等のピックアップレンズに用いることもできる。これらの光学系は、筐体内に配置された複数のレンズからなり、それらの複数のレンズの少なくとも1つを第1実施形態の光学素子とすることができる。
図4は、本発明の光学素子を用いた撮像装置の好適な実施形態の一例である、一眼レフデジタルカメラ600の構成を示している。図4において、カメラ本体602と光学機器であるレンズ鏡筒601とが結合されているが、レンズ鏡筒601はカメラ本体602に対して着脱可能ないわゆる交換レンズである。
第1透明基材および第2透明基材の形状は、NEXIV(ニコン社製)などの3次元測定器や測長機能を備える光学顕微鏡およびノギスを用いて測定した。
接着部の弾性率は、光学素子の中心を通る直線で積層方向に切断して作成した測定用のサンプルを用いて測定した。具体的には、ナノインデンターG200(Keysight Technologies社製)を用いて測定した。光学素子の中心より径方向に1mmごとに多点測定を行い、領域ごと(第1領域、第2領域、第3領域)に平均値を算出した。
光学素子を製造した後、オーブンで高温化に放置し、測定前と測定後の形状を比較することで熱耐久性の評価を行った。具体的には、製造した光学素子について、まず環境温度20℃±5℃の条件で、Verifireレーザー干渉計システム(ZYGO社製)を使用し、面形状の測定を行った。その後、光学素子をオーブンに投入し、20℃から70℃までを5時間かけて昇温し、70℃に12時間保持した後、70℃から20℃まで5時間かけて降温した。そして降温冷却から1時間後に光学素子の温度が25℃以下になっていることを確認してから、環境温度20℃±5℃の条件において、面形状の測定を行った。第1透明基材と第2透明基材のレンズ径90%の領域について、R形状のフィッティングを行い、初期と高温試験後の面形状変化の結果をニュートンリングに換算した。また、測定された面形状からニュートンリング変形分を除去した後に、クセ変化量を算出した。クセ変化量が70nm以下だったものを良好と判断し、Aと評価した。一方、クセ変化量が70nmを超えたものを不良と判断し、Bと評価した。
実施例1では、図1に示した形状の光学素子を図3に示した製造方法で作製した。
比較例1では、接着剤を硬化させる工程が実施例1と異なる。比較例1でも図3(d)に示すように、第2透明基材の側から光源を用いて接着剤全体に紫外線を照射して、接着剤の硬化反応を開始させたが、このときの紫外線の照射条件を、10mW/cm2、250秒とした。その後、図3(e)に示すように、第1領域となる0.35Rから0.55Rの部分まではマスクをせずに、紫外線を照射した。このときの照射条件は10mW/cm2、110秒とした。
実施例2では、図2(a)に示した形状の光学素子を図3に示した製造方法で作製した。
比較例2では、接着剤を硬化させる工程が実施例2と異なる。比較例2でも図3(d)に示すように、第2透明基材の側から光源を用いて接着剤全体に紫外線を照射して、接着剤の硬化反応を行ったが、このときの紫外線の照射条件を、10mW/cm2、360秒とした。比較例2では、マスクを用いて光照射する工程がなかった。
実施例3では、図2(b)に示した形状の光学素子を図3に示した製造方法で作製した。
比較例3では、接着剤を硬化させる工程が実施例3と異なる。比較例2でも図3(d)に示すように、第2透明基材の側から光源を用いて接着剤全体に紫外線を照射して、接着剤の硬化反応を行ったが、このときの紫外線の照射条件を、10mW/cm2、100秒とした。比較例3では、マスクを用いて光照射する工程がなかった。
一般式(1)および(2)を満たした実施例1~3はいずれも、クセ変化量が70μm以下であり、50℃の環境温度の変化があっても光学性能の変動が小さかった。一方、一般式(1)および(2)を満たさなかった比較例1~3はいずれも、クセ変化量が70μmより大きく、50℃の環境温度の変化により光学性能が大きく変動してしまった。
11 第1透明基材
12 第2透明基材
13 接着部
13a 接着剤
131 第1領域
132 第2領域
133 第3領域
600 一眼レフデジタルカメラ(撮像装置)
601 レンズ鏡筒(交換レンズ、光学機器)
602 カメラ本体
603 レンズ
604 内筒
605 レンズ
606 絞り
607 主ミラー
608 サブミラー
609 シャッタ
610 撮像素子
611 プリズム
621 筐体
Claims (10)
- 凹面を有する第1透明基材と、前記凹面と対向する凸面を有する第2透明基材と、前記凹面と前記凸面とを接着する接着部と、を備える光学素子であって、
前記光学素子を平面視した際の、前記接着部の半径をR、前記接着部の中心を始点とした径方向の距離をrとしたときに、前記接着部は0.35R≦r≦0.65Rの範囲の少なくとも一部に弾性率がE1である第1領域を有し、
前記接着部の中心から前記第1領域までの部分である前記接着部の第2領域の弾性率をE2、前記第1領域から前記接着部の外周までの部分である前記接着部の第3領域の弾性率をE3としたときに、前記E1、前記E2および前記E3が下記一般式(1)および(2)
0.5E1≦E2≦0.9E1 (1)
0.5E1≦E3≦0.9E1 (2)
を満たすことを特徴とする光学素子。 - 前記光学素子を平面視した際に、前記第1領域の径方向の長さが、0.05R以上0.30R以下の範囲である請求項1に記載の光学素子。
- 前記光学素子を平面視した際に、前記第1領域の形状が、環状である請求項1または2に記載の光学素子。
- 前記E2が前記E3より大きい請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光学素子。
- 前記接着部は樹脂からなり、前記第1領域、前記第2領域および前記第3領域は、同一の構造の繰り返し単位を有する樹脂からなる請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光学素子。
- 前記接着部の厚みが、5μm以上50μm以下である請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光学素子。
- 前記第1透明基材の最小の厚さに対する最大の厚みの割合である偏肉比が、2.0以上7.0以下の範囲であり、
前記第2透明基材の最小の厚さに対する最大の厚みの割合である偏肉比が、7.0以上15.0以下の範囲である請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光学素子。 - 筐体と、該筐体内に配置された複数のレンズを有する光学系と、を有する光学機器であって、前記レンズの少なくとも1つが請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光学素子であることを特徴とする光学機器。
- 筐体と、該筐体内に配置された複数のレンズを有する光学系と、該光学系を通過した光を受光する撮像素子と、を有する撮像装置であって、
前記レンズの少なくとも1つが請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光学素子であることを特徴とする撮像装置。 - 前記撮像装置がカメラであることを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019230520A JP7353962B2 (ja) | 2019-12-20 | 2019-12-20 | 光学素子、光学機器および撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019230520A JP7353962B2 (ja) | 2019-12-20 | 2019-12-20 | 光学素子、光学機器および撮像装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021099405A JP2021099405A (ja) | 2021-07-01 |
JP7353962B2 true JP7353962B2 (ja) | 2023-10-02 |
Family
ID=76541289
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019230520A Active JP7353962B2 (ja) | 2019-12-20 | 2019-12-20 | 光学素子、光学機器および撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7353962B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2023070935A (ja) * | 2021-11-10 | 2023-05-22 | 日立Astemo株式会社 | 車載カメラ装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001166106A (ja) | 1999-12-08 | 2001-06-22 | Ricoh Co Ltd | 樹脂接合型光学素子の製造方法および製造装置 |
JP2003139916A (ja) | 2001-11-01 | 2003-05-14 | Pentax Corp | 貼合レンズ |
WO2017056576A1 (ja) | 2015-09-30 | 2017-04-06 | 富士フイルム株式会社 | 接合光学部材 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59171901A (ja) * | 1983-03-19 | 1984-09-28 | Olympus Optical Co Ltd | 接合レンズとその接合方法 |
JP2011028239A (ja) * | 2009-06-23 | 2011-02-10 | Panasonic Corp | 接合光学素子 |
-
2019
- 2019-12-20 JP JP2019230520A patent/JP7353962B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001166106A (ja) | 1999-12-08 | 2001-06-22 | Ricoh Co Ltd | 樹脂接合型光学素子の製造方法および製造装置 |
JP2003139916A (ja) | 2001-11-01 | 2003-05-14 | Pentax Corp | 貼合レンズ |
WO2017056576A1 (ja) | 2015-09-30 | 2017-04-06 | 富士フイルム株式会社 | 接合光学部材 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021099405A (ja) | 2021-07-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4817076B2 (ja) | 回折光学素子 | |
TWI537587B (zh) | 光學成像系統 | |
TW201809789A (zh) | 光學成像系統 | |
TW202004247A (zh) | 光學成像系統 | |
TWI611207B (zh) | 光學成像系統(一) | |
TWI685690B (zh) | 光學成像系統(一) | |
TWI652503B (zh) | 光學成像系統 | |
JP7353962B2 (ja) | 光学素子、光学機器および撮像装置 | |
JP2012042791A5 (ja) | ||
TWI786405B (zh) | 光學成像系統 | |
US11681128B2 (en) | Composite optical element, optical apparatus and imaging apparatus | |
TWM593560U (zh) | 光學成像系統 | |
TWM596356U (zh) | 光學成像系統 | |
US11614564B2 (en) | Optical element, optical apparatus, image pickup apparatus, and method for producing optical element | |
US10681254B2 (en) | Optical element, optical apparatus, and imaging apparatus | |
JP7551363B2 (ja) | 光学素子の製造方法、光学素子、光学機器および撮像装置 | |
US11237300B2 (en) | Optical element and optical apparatus | |
JP7418096B2 (ja) | 光学素子、光学機器および撮像装置 | |
TWM596357U (zh) | 光學成像系統 | |
JP7433765B2 (ja) | 光学素子、光学機器および撮像装置 | |
JP7467095B2 (ja) | 複合型光学素子、光学機器、撮像装置 | |
JP7418079B2 (ja) | 回折光学素子、光学機器、撮像装置 | |
JP2023142955A (ja) | 光学素子、光学機器、及び撮像装置 | |
TWI855020B (zh) | 光學成像系統 | |
US20240272329A1 (en) | Optical element with excellent environmental durability |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20221215 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230809 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230822 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230920 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7353962 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |