JP2001166106A - 樹脂接合型光学素子の製造方法および製造装置 - Google Patents

樹脂接合型光学素子の製造方法および製造装置

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JP2001166106A
JP2001166106A JP34847699A JP34847699A JP2001166106A JP 2001166106 A JP2001166106 A JP 2001166106A JP 34847699 A JP34847699 A JP 34847699A JP 34847699 A JP34847699 A JP 34847699A JP 2001166106 A JP2001166106 A JP 2001166106A
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resin
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light sources
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Akihisa Itabashi
彰久 板橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歪のない高精度の樹脂接合型光学素子を形成
できるようにした製造方法および製造装置を提供する。 【解決手段】 ガラスを材料とした光学素子の一面と所
定の非円弧面形状の金型との間に光硬化型樹脂材料を注
入して硬化させ、樹脂接合型光学素子を製造する装置に
おいて、複数の光源と、前記複数の光源の出力光をそれ
ぞれ独立に制御する光量制御部と、前記複数の光源毎
に、該光源よりの出力光を前記光学素子の他面に対して
照射する照射部と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は走査光学系に使用さ
れる樹脂接合型光学素子の製造方法および製造装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】レンズの角度精度誤差を緩和するために
表面の形状が非球面の非円弧面形状レンズがある。この
非円弧面形状レンズはガラスで形成された球面レンズの
一面に非円弧面形状の樹脂層を接合したものが使用され
ている。
【0003】このような非円弧面形状レンズは、従来
は、ガラスで形成された球面レンズの一面に対して非円
弧面形状を有する金型を配置し、レンズと金型との間に
光硬化型の樹脂を注入し、レンズの他面より光を照射さ
せて注入された樹脂を硬化させて接合型の非円弧面形状
レンズを製造していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した非円弧面形状
レンズの製造においては、注入した樹脂の硬化が一様で
ない場合は境界線を境として曲率が不連続となり、歪が
発生する。
【0005】本発明は、特に走査光学系に使用される円
形でない長手方向に延びたレンズに対しても、高精度な
樹脂接合型光学素子を安定に形成できるようにした製造
方法および製造装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明において
は、ガラスを材料とした光学素子の一面と所定の非円弧
面形状の金型との間に光硬化型樹脂材料を注入して硬化
させ、樹脂接合型光学素子を製造する装置において、複
数の光源と、前記複数の光源の出力光をそれぞれ独立に
制御する光量制御部と、前記複数の光源毎に、該光源よ
りの出力光を前記光学素子の他面に対して照射する照射
部と、を備える。
【0007】請求項2の発明においては、前記光学素子
が走査光学系用光学素子であり、前記複数の照射部が前
記走査光学系用光学素子の長手方向に沿って配列させ
る。請求項3の発明においては、前記照射部に前記光学
素子を照射する照射光を制御する手段が設ける。
【0008】請求項4の発明においては、前記照射部を
光ファイバで構成し、照射する位置に対応して前記光フ
ァイバの本数を変更設定できるようにする。請求項5の
発明においては、前記照射部と前記光学素子の他面との
間に前記樹脂の厚さの分布に対応した濃度フィルタを設
ける。
【0009】また、請求項6の発明においては、走査光
学系のガラスを材料とした光学素子の一面と所定の非円
弧面形状の金型との間に光硬化型樹脂材料を注入し、前
記光学素子の他面より前記光学素子の長手方向に出力光
がそれぞれ制御できる複数の光源よりの出力光を照射さ
せ、前記注入された樹脂材料を硬化させる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する前
に本発明によって製造された樹脂接合型光学素子を結像
素子として使用した走査光学系の一例を図6を参照して
説明する。光源1よりの出力光はカップリングレンズ2
で略平行光線に変換され、絞り3および副走査方向に屈
折力を有する線像結像光学系4を介して偏向器5に照射
される。
【0011】偏向器5は回転し、偏向反射面5aで反射
された光は走査結像レンズ6および長尺レンズ7を介し
てミラー8に照射され、ミラー8で反射された光は被走
査媒体9上に結像スポットを形成し、該結像スポットは
偏向器5の回転とともに被走査媒体9上を走査する。
【0012】本発明は前記走査結像レンズ6または長尺
レンズ7の製造方法および製造装置に関するものであ
る。なお符号100は同期を取るための同期検知系であ
り、同期センサ12、同期センサ12に光束を導く結像
素子11およびミラー10で構成される。
【0013】つぎに、図1を参照して、本発明の実施の
形態を説明する。図1(A)は本発明の実施例の構成図
で、図1(B)はX−X線断面図である。図1におい
て、21はガラスで形成された長手方向が100〜25
0mmの球面形状の基盤レンズ、22は表面22aが非
円弧面形状の金型、23は樹脂層、24a〜24dは光
源、25は光源24a〜24dより出力される光量をそ
れぞれ制御する光量制御部、26a〜26dは光源24
a〜24dより出力された光を基盤レンズ21の他面に
照射する照射部である。
【0014】また照射部26a〜26dは、図2に示さ
れるように、光ファイバ27を束ねて構成されている。
基盤レンズ21と金型22を所定の値になるよう配置
し、この間に光硬化型樹脂(ウレタン変性アクリレート
及びアクリレートをモノマ成分とする樹脂等)液を注入
し、照射部26a〜26dより光を全面に照射させて、
注入した光硬化型樹脂液を硬化させ、基盤レンズ21の
一面に非円弧面の樹脂層23を形成させる。
【0015】図1において照射部26は基盤レンズ22
の長手方向に4個配置しているが、4個に限定されるも
のではなく、個数を多くすることによって各場所毎に細
かく対応ができ、歪の発生を抑え、精度の良い樹脂層2
3を形成させることができる。
【0016】図3は基盤レンズ21および樹脂層23の
断面図を示しており、特に説明のために金型22の表面
22aに形成されている非円弧面形状を誇張して示して
おり、またレンズ系の設計においては樹脂層の厚さが場
所によって異なることが一般的である。このため、各場
所での樹脂の硬化に必要とする露光エネルギも異なる。
【0017】図5は露光エネルギを一定とした場合の樹
脂層の膜厚と硬化時間との一例を示しており、膜厚が異
なることにより樹脂の硬化するに必要とする時間も異な
る。したがって、図4(A)に示されるように、樹脂層
の加工径に対して膜厚が異なる場合、照射部26a〜2
6dより照射される露光エネルギが一定の場合は、図4
(B)に示されるように、樹脂層23の硬化時間は膜厚
とともに長くなり、内部歪み等の加工誤差が発生し、高
品位な樹脂接合型光学素子を得ることができない。
【0018】硬化時間を一定にするには、図4(C)に
示されるように、膜厚に対して露光エネルギを変化させ
ることが必要となる。露光エネルギを変化させるため
に、本発明においては照射部26a〜26dを基盤レン
ズ21の長手方向に配置し、光量制御部25によって各
光源24a〜24dより出力される光量を膜厚に対応し
て制御し、硬化時間を同じくしている。
【0019】また露光エネルギを変化させる別の方法と
して、図2で示した照射部26を構成する光ファイバ2
7の本数を変化させるようにしてもよい。すなわち、露
光エネルギの小なる位置に位置する照射部26に対して
は光ファイバ27の本数を少なくすることによって露光
エネルギを調整することができる。
【0020】また別な方法として、照射部26a〜26
dと基盤レンズ21との間に、図4(D)に示されるよ
うに、樹脂層23の膜厚分布に対応した露光分布が得ら
れる濃度フィルタを配置して露光エネルギを調整するよ
うにしてもよい。
【0021】濃度フィルタはコーティングの膜厚制御誤
差によって透過率分布が狂うが、本発明のように複数の
照射部より照射するエネルギを調整することによって濃
度フィルタの加工誤差を補正することができる。
【0022】なお実施例では照射部26a〜26dより
照射する光量の制御を光源24a〜24dより出力され
る出力光を制御して調整していたが、光量の制御を照射
部26a〜26dに設けて照射光を調整するようにして
もよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数の光源と複数の光源よりの光を照射する複数の照射部
とを設け、複数の光源よりの出力光をそれぞれ制御して
照射するようにしたので、樹脂層の硬化時間が同一とな
り、歪のない高精度の樹脂接合型光学素子を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成図である。
【図2】同実施例の照射部の具体例である。
【図3】基盤レンズおよび樹脂層の断面図である。
【図4】樹脂層の膜厚と硬化との関係を説明するための
図である。
【図5】膜厚と硬化時間との関係の一例を示す図であ
る。
【図6】本発明が適用される走査光学系の一例を示す図
である。
【符号の説明】
21 基盤レンズ 22 金型 23 樹脂層 24a〜24d 光源 25 光量制御部 26a〜26d 照射部 27 光ファイバ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスを材料とした光学素子の一面と所
    定の非円弧面形状の金型との間に光硬化型樹脂材料を注
    入して硬化させ、樹脂接合型光学素子を製造する装置に
    おいて、 複数の光源と、 前記複数の光源の出力光をそれぞれ独立に制御する光量
    制御部と、 前記複数の光源毎に、該光源よりの出力光を前記光学素
    子の他面に対して照射する照射部と、を備えたことを特
    徴とする樹脂接合型光学素子の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記光学素子が走査光学系用光学素子で
    あり、前記複数の照射部が前記走査光学系用光学素子の
    長手方向に沿って配列されていることを特徴とする請求
    項1記載の樹脂接合型光学素子の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記照射部に前記光学素子を照射する照
    射光を制御する手段が設けられていることを特徴とする
    請求項1または2記載の樹脂接合型光学素子の製造装
    置。
  4. 【請求項4】 前記照射部を光ファイバで構成し、照射
    する位置に対応して前記光ファイバの本数を変更設定で
    きるようにしたことを特徴とする請求項1または2記載
    の樹脂接合型光学素子の製造装置。
  5. 【請求項5】 前記照射部と前記光学素子の他面との間
    に前記樹脂の厚さの分布に対応した濃度フィルタを設け
    たことを特徴とする請求項1または2記載の樹脂接合型
    光学素子の製造装置。
  6. 【請求項6】 走査光学系のガラスを材料とした光学素
    子の一面と所定の非円弧面形状の金型との間に光硬化型
    樹脂材料を注入し、前記光学素子の他面より前記光学素
    子の長手方向に出力光がそれぞれ制御できる複数の光源
    よりの出力光を照射させ、前記注入された樹脂材料を硬
    化させるようにしたことを特徴とする樹脂接合型光学素
    子の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006502443A (ja) * 2002-10-03 2006-01-19 オフソニックス・インコーポレーテッド 空間的に局所化された樹脂混合物の硬化を利用して波面修正するための補正要素を作製する装置及び方法
JP2021099405A (ja) * 2019-12-20 2021-07-01 キヤノン株式会社 光学素子、光学機器および撮像装置

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