JP2023087506A - 光学素子およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズを接合する際に生じた歪みが少なく、優れた光学特性を持つ光学素子を提供することを課題とする。【解決手段】本発明者らは接合されるレンズの、接着剤と面する側にコーティング層を設け、それらのコーティング層の材質を概同一にすることで、接着剤と各々のレンズとの間に生ずる力の差を解消し、歪みを改善できることを見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明は第1透明基材、第2透明基材、及び前記第1透明基材と前記第2透明基材との間に設けられる接着層を含む光学素子であって、さらに、前記第1透明基材の上にあり、前記接着層と接する第1コーティング層と、前記第2透明基材の上にあり、前記接着層と接する第2コーティング層を有し、前記第1コーティング層の材質と前記第2コーティング層の材質が概同一であることを特徴とする光学素子を提供する。【選択図】図2

Description

本発明は、光学素子、その製造方法、光学機器、撮像装置に関し、特に、カメラ、双眼鏡、顕微鏡などの光学機器に使用される接合レンズ、それを有する光学機器、撮像装置に関する。
カメラや双眼鏡などの光学機器の光学系には、複数のレンズやプリズムを光学的に透明な樹脂によって貼り合せた接合レンズが広く用いられている。
接合レンズが用いられる目的の一つとして収差補正が挙げられる。単一の材質であっても、屈折率は光の波長によって異なる。そのため凸レンズでは波長によって光の焦点位置が異なる。たとえば、代表的な波長であるC線(656nm:赤)、F線(486nm:青)で焦点位置が異なる。この現象を色収差という。色収差を改善するため、凸レンズと波長分散の異なる凹レンズを、色収差レンズ(色消しレンズともいう)として用いることが知られる。すなわち、色収差レンズを凸レンズと組み合わせることで、異なる波長の光の焦点位置を合致させることができる。これを、色収差補正という。
色収差レンズと凸レンズを組み合わせる際は、2枚のレンズに空隙を設けて配置すると、界面反射が生じ、入射光の損失が生じる。そこで、界面反射を減ずるために、2枚のレンズは、接着剤である接合樹脂を用いて貼り合わされる。従来、接合樹脂として、バルサムと呼ばれる天然の樹脂が用いられていたが、近年ではより接着力の高い有機樹脂、特に紫外線硬化樹脂が用いられる。
紫外線硬化性樹脂は紫外線等の光を照射することでラジカルを発生し、モノマーが重合することで硬化する樹脂である。レンズを貼り合わせる際には、光軸を合わせる調心作業が行われ、接合樹脂でレンズを張り合わせる場合、調心後、樹脂が硬化するまでの間、部品を保持しておく必要がある。一般的に紫外線硬化樹脂は硬化するまでの時間が他の硬化樹脂や熱による軟化を利用するバルサムと比較すると短いため、上記の保持時間が短く、光学部品を貼り合わせる目的に好適である。
しかしながら、紫外線硬化性樹脂は硬化する際、硬化反応過程で体積収縮することが知られる。したがって、紫外線硬化性樹脂でレンズを貼り合わせる場合、寸法精度の問題や、収縮に伴う応力発生の問題が生じる(特許文献1)。
一方、レンズの小型化、高精度化に伴い、レンズを精度良く貼り合わせること、貼り合わせ工程での変形を抑制することが求められている。特に中心肉厚の薄いレンズのように変形しやすいレンズを精度よく貼り合わせることが求められている(特許文献1)。
特開平10-160963号公報
以上を鑑み、本発明は、レンズを貼り合わせる(接合する)際に生じた歪みが少なく、優れた光学特性を持つ光学素子を提供することを目的とする。
第1透明基材、第2透明基材、及び前記第1透明基材と前記第2透明基材との間に設けられる接着層を含む光学素子であって、
さらに、
前記第1透明基材の上にあり、前記接着層と接する第1コーティング層と、
前記第2透明基材の上にあり、前記接着層と接する第2コーティング層を有し、
前記第1コーティング層の材質の主成分と前記第2コーティング層の材質の主成分が一致し、
前記第1コーティング層の材質の主成分の割合をX質量%、前記第2コーティング層の材質の主成分の割合をX質量%とすると、8/10≦X/X≦10/8が成り立つことを特徴とする光学素子を提供する。
本発明によれば、接合時の歪みが少ない光学素子、特に接合レンズを提供することができる。
接合の際にレンズの歪みが生じることを説明する図 接合の際に生じるレンズの歪みが解消されることを説明する図 接合レンズの例 接合レンズの製造の例 撮像装置の例
本発明者らは、接着剤として紫外線硬化性樹脂を用いて、レンズを接合する際のレンズの面形状を工程毎に測定した。そして、予想に反し、接着剤が未硬化の段階で、充填される際に、レンズの歪みが生じはじめていることを見出した。
そして、歪みの原因の一つは、接合されるレンズの間に接着剤が伸び広がる際に、接着剤と各々のレンズの間に生じる力の差にあると考え、この差は接合されるレンズの材質が異なることに起因すると考えた。接合レンズは、複数枚の異なる硝材からなるため、本質的に、複数のレンズの材質は異なる。
そこで、本発明者らは接合されるレンズの各々の、接着剤と面する側にコーティング層を設け、それらのコーティング層の材質を概同一にすることで、接着剤と各々のレンズとの間に生ずる力の差を解消することを試み、鋭意研究の結果、接合レンズ歪みを改善できることを見出し、本発明を完成した。
本発明は第一の実施形態として、
第1透明基材、第2透明基材、及び前記第1透明基材と前記第2透明基材との間に設けられる接着層を含む光学素子であって、
さらに、
前記第1透明基材の上にあり、前記接着層と接する第1コーティング層と、
前記第2透明基材の上にあり、前記接着層と接する第2コーティング層を有し、
前記第1コーティング層の材質の主成分と前記第2コーティング層の材質の主成分が一致し、
前記第1コーティング層の材質の主成分の割合をX質量%、前記第2コーティング層の材質の主成分の割合をX質量%とすると、8/10≦X/X≦10/8が成り立つことを特徴とする光学素子を提供する。
また、本発明は第二の実施形態として、
第1透明基材、第2透明基材、および接着層を含む光学素子の製造方法であって、
前記第1透明基材のいずれかの面の上に第1コーティング層を設ける工程、
前記第2透明基材のいずれかの面の上に第2コーティング層を設ける工程、
前記第1コーティング層および前記第2コーティング層の間に接着剤を充填する充填工程、および
接着剤を硬化する硬化工程を含み、
前記第1コーティング層の材質の主成分と前記第2コーティング層の材質の主成分が一致し、
前記第1コーティング層の材質の主成分の割合をX質量%、前記第2コーティング層の材質の主成分の割合をX質量%とすると、8/10≦X/X≦10/8が成り立つことを特徴とする製造方法を提供する。
前記第1コーティング層の材質と、前記第2コーティング層の材質は好ましくは、概同一である。
「上に」とは、天地を問うものではなく、対象同士がある方向から見たときに上下関係にあることを意味する、相対的な位置関係を示し、また、対象同士が接していることを意味するものでもない。すなわち、前記記載において、「前記第1透明基材の上にあり、前記接着層と接する第1コーティング層」とは、第1コーティング層が、接着層と、第1透明基材の側で接触していることを指し、第1コーティング層が第1透明基材と接していても、接していなくともよい。「前記第2透明基材の上にあり、前記接着層と接する第2コーティング層」についても同様である。
本発明により、接合レンズの歪みが改善される理由について、図1、図2を参照して説明する。図1においては、コーティング層を設けることなく、第1透明基材11および第2透明基材12の間に直接接着剤130が充填される例である。
接着剤130は第1透明基材11および/または第2透明基材12の質量あるいは、外部から加えられる力(不図示)によって広げられるが、未硬化状態で接着剤130は液状であっても、接着剤130と第1透明基材11あるいは第2透明基材12の間には、分子間力などの力が発生する(このことは、例えばフィルム等を水で貼る、水貼りと呼ばれる方法があることからも明らかである)。
未硬化の液状の接着剤130は、弾性体としての性質を有しており、接着剤が広げられる際には相応の応力が発生する。第1透明基材11と第2透明基材12は材質が異なるため、接着剤130と第1透明基材11との間に生じる力と接着剤130と第2透明基材12との間に生じる力は異なる。
その結果、接着剤130が広がる際の基材との接点の一方の先端を、第1透明基材11(または第2透明基材12)側を点P、第2透明基材12(または第1透明基材11)側を点Q、第1透明基材11と第2透明基材12の間の空間における接着剤130の一方の先端をCとすると、CがC’まで移動する間に、PおよびQは、それぞれP’およびQ’へ移動するが、P-P’とQ-Q’の距離が異なる。これに伴い、接着層に加わる力が水平であったfから斜め方向のf’へと変化し、各透明基材と接着剤との間の伸び量が変化することがレンズの歪みを生じさせる原因と考えている。
一方、図2においては、光学素子10は、第1透明基材11の接着層13と接する側に第1コーティング層101を有し、第2透明基材12の接着層13と接する側に第2コーティング層102を有し、これらのコーティング層は材質が概同一である。従って、P-P’とQ-Q’の距離は等しく、接着層に加わる力は水平が保たれ、レンズの歪みが生じない。
(用語の説明)
本明細書において成分とはなんら限定されることなく、材質を構成するあらゆる物質、組成、化合物、元素等を含む。成分は互いに共有結合、金属結合、イオン結合、水素結合、ファンデルワールス力などの化学結合で結合して、材質を構成している。
本明細書において主成分とは、ある材質において、22質量%以上を占める成分いう。 本明細書において材質が概同一であるとは次のように定義する。
材質Aと材質Bが有する主成分が一致し、材質A中の該主成分の割合をX質量%、材質B中の該主成分の割合をX質量%とすると、8/10≦X/X≦10/8が成り立つ。この関係が成り立つことを材質Aと材質Bは概同一という。
ここで、主成分とは1つの成分のみならず、例えば、材質Aは1以上4以下の主成分を有し、材質Bは1以上4以下の主成分を有しうる。
主成分が一致するとは、少なくとも1つの主成分が一致することをいう。
2つの材質の主成分が同一とは、少なくとも1つの主成分が一致することを意味する。
材質Aの主成分と材質Bの主成分は、少なくとも1つが一致すればよいが、材質Aの主成分の数と材質Bの主成分の数が一致し、かつ、材質Aと材質Bの主成分が全て一致することが好ましい。また、材質A中の主成分の合計の割合が72質量%以上、材質B中の主成分の合計の割合が72質量%以上であることが好ましい。
例えば、以下の場合、材質Aと材質Bは概同一である。
材質Aと材質Bがそれぞれ主成分を1つ有し、それらの主成分が一致し(成分1とする)、材質Aは成分1をX1A質量%、材質Bは成分1をX1B質量%有し、8/10≦X1A/X1B≦10/8を満たす。72≦X1A、72≦X1Bを満たすことが好ましい。例えば、材質Aが成分1を72質量%、その他の主成分以外の成分を合計で28質量%有し、材質Bが成分1を80質量%、その他の主成分以外の成分を合計で20質量%有する場合、材質Aと材質Bは概同一である。また、例えば、材質Aが成分1を100質量%有し、材質Bが成分1を80質量%、その他の主成分以外の成分を合計で20質量%有する場合、材質Aと材質Bは概同一である。
材質Aと材質Bのいずれかが主成分を2つ有する場合、少なくとも材質Aと材質Bの主成分の1つが一致し(成分1とする)、材質Aは成分1をX1A質量%、材質Bは成分1をX1B質量%有し、8/10≦X1A/X1B≦10/8を満たす。あるいは、より好ましくは、材質Aと材質Bがそれぞれ主成分を2つ有し、それらの主成分が一致し(成分1、成分2とする)、材質Aは成分1をX1A質量%、成分2をX2A質量%、材質Bは成分1をX1B質量%、成分2をX2B質量%有し、8/10≦X1A/X1B≦10/8、および8/10≦X2A/X2B≦10/8のいずれか1つを満たし、より好ましくは、これらの全てを満たす。例えば、材質Aが成分1を36質量%、成分2を40質量%、その他の主成分以外の成分を合計で24質量%有し、材質Bが成分1を40%有し、成分2を36%、その他の主成分以外の成分を合計で24質量%有する場合は、材質Aと材質Bが概同一となる好ましい例である。
材質Aと材質Bのいずれかが主成分を3つ有する場合、少なくとも材質Aと材質Bの主成分の1つが一致し(成分1とする)、材質Aは成分1をX1A質量%、材質Bは成分1をX1B質量%有し、8/10≦X1A/X1B≦10/8を満たす。あるいは、より好ましくは、材質Aと材質Bがそれぞれ主成分を3つ有し、それらの主成分が一致し(成分1、成分2、成分3とする)、材質Aは成分1をX1A質量%、成分2をX2A質量%、成分3をX3A質量%、材質Bは成分1をX1B質量%、成分2をX2B質量%、成分3をX3B質量%、有し、8/10≦X1A/X1B≦10/8、8/10≦X2A/X2B≦10/8、8/10≦X3A/X3B≦10/8のいずれか1つを満たし、より好ましくは、これらの全てを満たす。例えば、材質Aが成分1を23質量%、成分2を25質量%、成分3を30質量%、その他の主成分以外の成分を合計22質量%で有し、材質Bが成分1を25質量%、成分2を23質量%、成分3を31質量%、その他の主成分以外の成分を合計21質量%で有する場合は、材質Aと材質Bが概同一となる好ましい例である。
材質Aと材質Bのいずれかが主成分を4つ有する場合、少なくとも材質Aと材質Bの主成分の1つが一致し(成分1とする)、材質Aは成分1をX1A質量%、材質Bは成分1をX1B質量%有し、8/10≦X1A/X1B≦10/8を満たす。あるいは、より好ましくは、材質Aと材質Bがそれぞれ主成分を4つ有し、それらの主成分が一致し(成分1、成分2、成分3、成分4とする)、材質Aは成分1をX1A質量%、成分2をX2A質量%、成分3をX3A質量%、成分4をX4A質量%、材質Bは成分1をX1B質量%、成分2をX2B質量%、成分3をX3B質量%、成分4をX4B質量%有し、8/10≦X1A/X1B≦10/8、8/10≦X2A/X2B≦10/8、8/10≦X3A/X3B≦10/8、8/10≦X4A/X4B≦10/8のいずれか1つを満たし、より好ましくは、これらの全てを満たす。例えば、材質Aが成分1を24質量%、成分2を25質量%、成分3を23質量%、成分4を24質量%、その他の主成分以外の成分を合計4質量%で有し、材質Bが成分1を25質量%、成分2を23質量%、成分3を24質量%、成分4を25質量%、その他の主成分以外の成分を合計3質量%で有する場合は、材質Aと材質Bは概同一となる好ましい例である。
また、好ましくは、主成分は全て一致し、材質A中の主成分の合計の割合が80質量%以上、材質B中の主成分の合計の割合が80質量%以上とすることができる。なお、材質Aと材質Bの全ての成分とそれぞれの含有割合が実質的に一致することを材質Aと材質Bが同じであるというが、材質Aと材質Bが同一であるとき、材質Aと材質Bが主成分を有する限りにおいて、AとBは概同一でもある。
以下に本発明の好適な実施の形態について説明する。
(光学素子)
図3は本発明の光学素子である接合レンズの一実施態様を示す断面模式図である。光学素子10は、2つの透明基材が接着層13を介して接合された接合レンズと呼ばれるタイプの光学素子である。Lは入射光を指し、LはC線の屈折光、LはF線の屈折光、fはC線の焦点、fはF線の焦点を示す。2つの透明基材を接合することで、fとfが一致している。図3において、光学素子10は、第1透明基材11と、第2透明基材12と、接着層13と、を備える。なお、透明基材11、透明基材12のいずれを、第1透明基材あるいは第2透明基材としてもよい。本図では、便宜上、第1透明基材11を凸レンズで表し、第2透明基材12を凹レンズで表している。
第1透明基材11および第2透明基材12の外形は入射する光と平行な方向から平面視した際に実質的に円形であることが好ましい。
透明基材の接合時の歪みは、特に光学素子が中心肉厚の薄い凹形状の接合レンズである場合に生じやすい。また、光学素子の径が大きいと歪みは生じやすい。なお、本明細書において、光学素子の中心肉厚の厚さをt、光学素子のレンズ外径をD、あるいは外径Dと表す場合がある。光学素子の外径とは、光学素子に入射する光と平行な方向から光学素子を平面視した形状を円に近似した際の光学素子の直径をいう。本発明の光学素子は、接合時の歪みが解消されるため、tとDの比率すなわちt/Dが、t/D<0.02を満たすことが可能である。
(透明基材)
第1透明基材11および第2透明基材12は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、アリルジグリコールカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリチオウレタン樹脂のような透明な樹脂や、透明なガラス状物質、例えば、珪酸ガラスや硼珪酸ガラス、リン酸ガラスに代表される一般的な光学ガラスや、石英ガラス、ガラスセラミックスガラス等の材質を有することができる。本明細書において、透明とは、波長が400nm以上780nm以下の範囲の光の透過率が10%以上であることを示す。
接合レンズは、その目的から、低分散の硝材と高分散の硝材が貼り合わされたものであり、第1透明基材11の材質と第2透明基材12の材質は異なる場合が多い。ただし、本発明の光学素子において、第1透明基材11の材質と第2透明基材12の材質は、異なってもよいし、概同一、完全同一であってもよい。
(コーティング層)
本発明の光学素子は、第1コーティング層101と第2コーティング層102を有する。第1コーティング層101は、第1透明基材11の上にあり、接着層13と接する。ただし、第1コーティング層101と第1透明基材11は接していてもよいが、接しておらず、間に別の層があってもよい。第2コーティング層102は、第2透明基材12の上にあり、接着層13と接する。ただし、第2コーティング層102と第2透明基材12は接していてもよいが、接しておらず、間に別の層があってもよい。
第1コーティング層101の材質と第2コーティング層102の材質は好ましくは概同一である。
第1コーティング層101および第2コーティング層102の成分は特に限定されることなく、材質を構成するあらゆる物質、組成、化合物、元素等を含む。成分は材質中で、互いに金属結合、共有結合、イオン結合、水素結合、ファンデルワールス力等で結合している。第1コーティング層101および第2コーティング層102の好ましい成分の例として、SiO、Al、Ta、ZrO、Y、NaO,CaO,MgO,Nb5、MgFなどの、金属あるいは半金属の酸化物あるいはフッ化物、あるいは、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、アリルジグリコールカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリチオウレタン樹脂のような樹脂、さらには、表面反射率を制御する、あるいは、光学的修飾を加えるなどの目的等で加えられる添加剤等を挙げることができる。第1コーティング層101および第2コーティング層102の主成分についても、成分と同様であるが、添加剤は、含有割合が低いため、主成分とならない場合が多い。
第1コーティング層と第2コーティング層がそれぞれ主成分を1つのみ有する場合、それらの主成分は一致する。該主成分を成分1’とし、第1コーティング層が成分1’をX1’A質量%、第2コーティング層が成分1’をX1’B質量%有する場合、8/10≦X1’A/X1’B≦10/8を満たす。
主成分が1つの場合、第1コーティング層および第2コーティング層における該主成分の割合は共に72質量%以上であり、すなわち、72≦X1’Aであり、かつ72≦X1’Bであることが好ましい。
第1コーティング層と第2コーティング層がそれぞれ主成分を2つ有する場合、それらの主成分の少なくとも1つは一致する。好ましくは、共に2つの主成分を有し、それらの2つが一致し、該主成分を成分1’、成分2’とし、第1コーティング層が成分1’をX1’A質量%、成分2’をX2’A質量%有し、第2コーティング層が成分1’、をX1’B質量%、成分2’をX2’B質量%有する場合、8/10≦X1’A/X1’B≦10/8、8/10≦X2’A/X2’B≦10/8のいずれか1つを満たす。
第1コーティング層および第2コーティング層における該主成分の割合の和は共に72質量%以上であることが好ましく、すなわち、72≦X1’A+X2’≦100であり、かつ72≦X1’B+X2’B≦100であることが好ましい。
第1コーティング層と第2コーティング層がそれぞれ主成分を3つ有する場合、それらの主成分の少なくとも1つは一致する。好ましくは、共に3つの主成分を有し、それらの3つが一致し、該主成分を成分1’、成分2’、成分3’とし、第1コーティング層が成分1’をX1’A質量%、成分2’をX2’A質量%、成分3’をX3’A質量%有し、第2コーティング層が第1コーティング層が成分1’をX1’B質量%、成分2’をX2’B質量%、成分3’をX3’B質量%有する場合、8/10≦X1’A/X1’B≦10/8、8/10≦X2’A/X2’B≦10/8、8/10≦X3’A/X3’B≦10/8のいずれか1つを満たす。
第1コーティング層および第2コーティング層における該主成分の割合の和は共に72質量%以上であることが好ましく、すなわち、72≦X1’A+X2’A+X3’A≦100であり、かつ72≦X1’B+X2’B+X3’B≦100であることが好ましい。
第1コーティング層と第2コーティング層がそれぞれ主成分を4つ有する場合、それらの主成分の少なくとも1つは一致する。好ましくは、共に4つの主成分を有し、それらの4つが一致し、該主成分を成分1’、成分2’、成分3’、成分4’とし、第1コーティング層が成分1’をX1’A質量%、成分2’をX2’A質量%、成分3’をX3’A質量%、成分4’をX4’A質量%有し、第2コーティング層が成分1’をX1’B質量%、成分2’をX2’B質量%、成分3’をX3’B質量%、成分4’をX4’B質量%有する場合、8/10≦X1’A/X1’B≦10/8、8/10≦X2’A/X2’B≦10/8、8/10≦X3’A/X3’B≦10/8、8/10≦X4’A/X4’B≦10/8のいずれか1つを満たす。
第1コーティング層101と第2コーティング層102の主成分は特に限定されないが、好ましい例として、SiO,Al,Taを挙げることができる。
第1コーティング層101および第2コーティング層102はそれぞれ厚さが5nm以上であることが好ましい。コーティング層が単分子膜程度に薄いと、光学素子の歪みを減じるのに十分な効果が得られない。
第1コーティング層101と第1透明基材11の間には、別のコーティング層が設けられていてもよい。すなわち第1透明基材11は、多層のコーティング層を含みうる。
第2コーティング層102と第2透明基材12の間には、別のコーティング層が設けられていてもよい。すなわち第2透明基材12は、多層のコーティング層を含みうる。
(接着層)
接着層13は、接着剤130の硬化物を含み、第1透明基材11と第2透明基材12を接着する層である。光学素子がレンズとして好適に用いられるため、その内部透過率は99%以上であることが好ましい。
接着層13を形成する接着剤130は、好ましくは硬化性樹脂を含み、さらに好ましくは、光硬化性樹脂と、光重合開始剤を含む。光硬化性樹脂の種類は特に限定されないが、アクリル樹脂、ウレタンアクリル樹脂、シリコーンアクリル樹脂、エポキシ樹脂といった硬化した際の透過率の高い樹脂が好ましい。光重合開始剤は、光を吸収してラジカルを発生し、そのラジカルによって光硬化性樹脂のモノマーあるいはオリゴマーを重合させる役割を担う。
接着層13の厚さは、接着力と光学性能とを両立する観点において、0.1μm以上100μm以下であることが好ましい。接着層13の厚みとは、第1コーティング層101を含む第1透明基材11と第2コーティング層102を含む第2透明基材12との間の厚さの平均値である。接着層13の厚さが0.1μm未満であると、温度が大きく変化した際の第1透明基材11と第2透明基材12の線膨張係数差によって生じる歪みを接着層13で吸収できなくなり、光学性能が劣化するおそれがある。一方、接着層13の厚さが100μmを超えると接着力が不十分となるおそれがある。また、接着層13の厚さの最大値と最小値の差は10μm以下であることが好ましい。接着層13の厚さの最大値と最小値の差が10μmを超えると、接着層13における弾性率の分布が大きくなり、光学特性に影響が生じる。より好ましくは、接着層13の厚さの最大値と最小値の差は5μm以下である。
接着層13の弾性率は0.1GPa以上1.0GPa以下であることが好ましい。接着層13の弾性率が0.1GPa未満であると、第1透明基材11と第2透明基材12の中心がずれて所望の光学性能が得られなくなるおそれがある。一方、接着層13の弾性率が1.0GPaを超えると接着層13がもろくなり、光学素子の機械的強度が低下するおそれがある。
(製造方法)
本発明の光学素子の製造方法について説明する。なお、各用語、光学素子、透明基材、コーティング層、接着層に関しては上述の通りである。
第1透明基材11のいずれかの面に第1コーティング層101を、第2透明基材12のいずれかの面に第2コーティング層102を形成する。コーティング層は、真空蒸着やスパッタなどの物理的成膜手段や、樹脂や有機無機複合材料を用いた化学的成膜手段を用いることができる。なお、コーティング層の形成の際は、透明基材の歪みを生じさせないことが好ましい。特に好ましくは、コーティング層は、真空蒸着またはスパッタにより形成される。
第1透明基材11および第2透明基材12は、接着層13との密着性を向上させるため、形成されたコーティング層に、さらに、前処理を施してもよい。前処理の好ましい例としてオゾン処理、シランカップリング処理を挙げられる。オゾン処理することにより、接着剤130が濡れ広がりやすくなる。シランカップリング処理は、シランカップリング剤で処理することにより行われる。シランカップリング剤の例としては、ヘキサメチルジシラザン、メチルトリメトキシシラン、トリメチルクロロシラン、トリエチルクロロシラン等が挙げられる。また、第1透明基材11と第1コーティング層101と密着性を向上させるために、さらなる無機酸化物の膜を形成してもよい。また、第2透明基材12と第2コーティング層102と密着性を向上させるためにさらなる無機酸化物の膜を形成してもよい。
次に、第1コーティング層101および前記第2コーティング層102の間に接着層13を形成する接着剤130を充填し、硬化する。接着剤130の充填、硬化の方法は特に限定されないが、具体例を、図4を用いて説明する。
はじめに、第1コーティング層101および第2コーティング層102の間に接着剤130を充填する充填工程について説明する。充填工程の例は図4(A)から図4(D)に示される。すなわち、凹レンズである第2透明基材12は、第2コーティング層102を上にして、仮想中心軸22に対し位置決めされた台座21上に載置される(図4(A))。未硬化の接着剤130が載置される(図4(B))。なお、接着剤130は凸レンズではなく、凹レンズ側の中心近傍に載置することが好ましい。接着剤130を凸レンズに載置すると、レンズの曲率によって、接着剤130は未硬化状態の間に移動してしまい、均等に接着することが困難となる場合があるからである。接着剤130が載置された後、凸レンズである第1透明基材11を不図示の治具を用いて近づけることで、接着剤130が押し広げられる(図4(C))。接着剤130の厚さが所定の値になるよう治具により制御することができる。なお、接着剤130を押し拡げる際は、凸レンズである透明基材の重みで接着剤130を押し広げてもよいし、さらに、透明基材の間の面内に均等となるように、力をかけて押し広げても良い。また、接着剤130を拡げる際は、基材を回転させてもよい。さらに、貼り合わせるレンズの位置を合わせて接着剤130を規定膜厚まで伸ばす(図4(D))。以上の充填工程と合わせて、あるいは充填工程の後に、必要に応じレンズ位置、光軸を合わせる調心工程が行われる(不図示)。調心工程は例えば、まず、接合するレンズを通して心出し基準をカメラ等の検出手段で観察する。続いて、仮想中心軸22対し位置決めされた第2透明基材12を基準として、ステージ等の調心手段によって第1透明基材11を仮想中心軸22に合わせるものである。
充填工程の後に接着剤130を硬化する硬化工程が行われる(図4(E))。硬化工程は、接着剤130の種類によって適宜選択して行われる。接着剤130が光硬化性樹脂の場合、接着剤130を硬化させるために光を照射して行うことができる。図4(E)においては、光源25により、第1透明基材11の側から、紫外線を照射し、接着剤130を硬化し、接着層13を形成している。
(撮像装置)
図5は、本発明の撮像装置の好適な実施形態の一例である一眼レフデジタルカメラの構成を示している。図5において、カメラ本体602と光学機器であるレンズ鏡筒601とが結合されているが、レンズ鏡筒601はカメラ本体602対して着脱可能ないわゆる交換レンズである。
被写体からの光は、レンズ鏡筒601の筐体620内の撮影光学系の光軸上に配置された複数のレンズ603、605などからなる光学系を通過し、撮像素子610に受光される。本発明の光学素子は例えば、レンズ605に用いることができる。
ここで、レンズ605は筐体内の内筒604によって支持されて、フォーカシングやズーミングのためにレンズ鏡筒601の外筒に対して可動支持されている。
撮影前の観察期間では、被写体からの光は、カメラ本体の筐体621内の主ミラー607により反射され、プリズム611を透過後、ファインダレンズ612を通して撮影者に撮影画像が映し出される。主ミラー607は例えばハーフミラーとなっており、主ミラーを透過した光はサブミラー608によりAF(オートフォーカス)ユニット613の方向に反射され、例えばこの反射光は測距に使用される。また、主ミラー607は主ミラーホルダ640に接着などによって装着、支持されている。不図示の駆動機構を介して、撮影時には主ミラー607とサブミラー608を光路外に移動させ、シャッタ609を開き、撮像素子610にレンズ鏡筒601から入射した撮影光像を結像させる。また、絞り606は、開口面積を変更することにより撮影時の明るさや焦点深度を変更できるよう構成される。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明をする。
<評価方法>
(面形状測定)
作製した接合レンズの接合前後の面形状を干渉計を用いて評価した。すなわち、接合前のレンズと、作製された接合レンズのアス本数を測定した。接合レンズのアス本数が接合前と比較して、1本以上増減したものを不良、接合前と比較してアス本数の増減がない、または、アス本数の増減が1本未満であるものを良と評価した。
[実施例1]
第1透明基材として直径67mm、中心肉厚1.3mmの凹レンズ(株式会社オハラS-LAH55)、第2透明基材として直径65mm、中心肉厚5mm凸レンズ(株式会社オハラS-FPL51)を用意した。第1透明基材、第2透明基材の接着剤に接する面には、いずれもコーティング層としてシリカを厚さ100nm蒸着した。
次に接着剤(協立化学産業株式会社ワールドロック5517)を、接着層が厚さ20μmとなる量で第1透明基材、第2透明基材を接合し、波長365nmのLED光源を用いて硬化し、接合レンズを作製した。作成した接合レンズについて、評価を行った。
[実施例2]
第1透明基材、第2透明基材の接着剤に接する面にコーティング層としてアルミナを蒸着した以外は、実施例1と同様に接合レンズを作製し、評価を行った。
[実施例3]
第1透明基材の接着剤に接する面にコーティング層として、アルミナに変えて、Al/Ta=90/10からなる混合物を蒸着した以外は実施例2と同様に接合レンズを作製し、評価を行った。
[実施例4]
第1透明基材の接着剤に接する面にコーティング層として、アルミナに変えて、Al/Ta=80/20からなる混合物を蒸着した以外は実施例2と同様に接合レンズを作製し、評価を行った。
[比較例1]
第1透明基材、第2透明基材にコーティング層を施さなかった以外は、実施例1と同様に接合レンズを作製し、評価を行った。
[比較例2]
第1透明基材の接着剤に接する面にコーティング層としてアルミナを蒸着した以外は、比較例1と同様に接合レンズを作製し、評価を行った。
[比較例3]
第2透明基材の接着剤に接する面にコーティング層としてアルミナを蒸着した以外は、比較例1と同様に接合レンズを作製し、評価を行った。
結果を表1に示す。以上の結果から、第1透明基材と第2透明基材が概同一の材質のコーティング層を有する場合、面形状変化の少ない良好な接合レンズを得ることができた。
[比較例4]
第1透明基材の接着剤に接する面にコーティング層としてシリカを蒸着した以外は、比較例3と同様に接合レンズを作製し、評価を行った。
Figure 2023087506000002
レンズを貼り合わせる際に生じる歪みは、光学素子の製造において、広く発生する課題であり、本発明は産業上の利用可能性が高い。
10光学素子
11第1透明基材
12第2透明基材
101第1コーティング層
102第2コーティング層
13接着層
130接着剤
L入射光
屈折光(C線)
屈折光(F線)
焦点(C線)
焦点(F線)
21台座
25光源

Claims (14)

  1. 第1透明基材、第2透明基材、及び前記第1透明基材と前記第2透明基材との間に設けられる接着層を含む光学素子であって、
    さらに、
    前記第1透明基材の上にあり、前記接着層と接する第1コーティング層と、
    前記第2透明基材の上にあり、前記接着層と接する第2コーティング層を有し、
    前記第1コーティング層の材質の主成分と前記第2コーティング層の材質の主成分が一致し、
    前記第1コーティング層の材質の主成分の割合をX質量%、前記第2コーティング層の材質の主成分の割合をX質量%とすると、8/10≦X/X≦10/8が成り立つことを特徴とする光学素子。
  2. 前記第1コーティング層と前記第2コーティング層が主成分としてSiOおよびAlの少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  3. 前記第1コーティング層は前記第1透明基材と接し、前記第2コーティング層は前記第2透明基材と接していることを特徴とする請求項1または2に記載の光学素子。
  4. 前記第1コーティング層及び前記第2コーティング層の厚みは各々5nm以上であることを特徴とする請求項3に記載の光学素子。
  5. 外径Dと厚さtがt/D<0.02を満たすことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の光学素子。
  6. 前記接着層の厚みが0.1μm以上100μm以下であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の光学素子。
  7. 前記接着層の厚さの最大値と前記接着層の厚さの最小値の差が5μm以下であることを特徴とする請求項6に記載の光学素子。
  8. 前記接着層の弾性率が0.1GPa以上1.0GPa以下であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の光学素子。
  9. 第1透明基材、第2透明基材、および接着層を含む光学素子の製造方法であって、
    前記第1透明基材のいずれかの面の上に第1コーティング層を設ける工程、
    前記第2透明基材のいずれかの面の上に第2コーティング層を設ける工程、
    前記第1コーティング層および前記第2コーティング層の間に接着剤を充填する充填工程、および
    接着剤を硬化する硬化工程を含み、
    前記第1コーティング層の材質の主成分と前記第2コーティング層の材質の主成分が一致し、
    前記第1コーティング層の材質の主成分の割合をX質量%、前記第2コーティング層の材質の主成分の割合をX質量%とすると、8/10≦X/X≦10/8が成り立つことを特徴とする製造方法。
  10. 前記接着剤が光硬化性樹脂であることを特徴とする請求項9に記載の光学素子の製造方法。
  11. 前記第1コーティング層は前記第1透明基材と接するように、前記第2コーティング層は前記第2透明基材と接するように設けられることを特徴とする請求項9または10に記載の光学素子の製造方法。
  12. 前記第2透明基材は凹レンズであり、
    前記接着剤は前記第2コーティング層の上に載置されることを特徴とする請求項11に記載の光学素子の製造方法。
  13. 筐体と、該筐体内に配置された少なくとも1つのレンズを有する光学系と、を含む光学機器であって、
    前記レンズの少なくとも1つが、請求項1から8のいずれか1項に記載の光学素子であることを特徴とする光学機器。
  14. 筐体と、前記筐体内に配置された少なくとも1つのレンズを有する光学系と、前記光学系を通過した光を受光する撮像素子と、を含む撮像装置であって、
    前記レンズの少なくとも1つが、請求項1から8のいずれか1項に記載の光学素子であることを特徴とする撮像装置。
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