JP2016193967A - 漂白洗浄剤組成物及びその温度上昇抑制方法 - Google Patents

漂白洗浄剤組成物及びその温度上昇抑制方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、過硫酸塩及び/又は過硫酸水素塩ならびに香料を含有しながらも温度上昇が抑制された漂白洗浄剤組成物を提供すること、及び漂白洗浄剤組成物の温度上昇抑制方法を提供することを目的とする。【解決手段】漂白洗浄剤組成物であって、(A)過硫酸塩及び/又は過硫酸水素塩、ならびに(B)香料を含有し、該(A)成分が28重量%以下であり、該(B)成分1重量部に対して該(A)成分が150重量部未満であり、1包装あたり3g以上で包装される、漂白洗浄剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、漂白洗浄剤組成物及びその温度上昇抑制方法に関する。
便器、貯水槽、排水管、風呂釜等においては、カビ等による黒ずみ、タンパク質や尿等による黄ばみ、水アカ、ぬめりなどの汚れが発生する。これらの汚れを除去するために、様々な漂白洗浄剤が報告されている(特許文献1及び2)。また、商品価値を高める観点から、賦香された漂白洗浄剤も多く報告されている(特許文献3)。
一方、このような汚れに対して良好な漂白洗浄効果を発揮させるためには、使用時まで、漂白洗浄剤としての機能が損なわれないように、その品質を維持させておく必要がある。
特開2003−246998号公報 特開2008−104920号公報 特表2007−525590号公報
本発明者らは、過硫酸塩及び/又は過硫酸水素塩の自己分解熱により漂白洗浄剤の温度が上昇すること、また、香料の共存下ではその温度上昇が促進されて発煙しやすくなることを独自に見出し、これに着目した。このような温度上昇は漂白洗浄剤自体の温度が高まることから危険であり、また、漂白洗浄剤としての機能も損ない、発煙は二酸化硫黄等のガス放出の原因にもなる。
そこで、本発明は、過硫酸塩及び/又は過硫酸水素塩ならびに香料を含有しながらも温度上昇が抑制された漂白洗浄剤組成物を提供することを目的とする。また、本発明は、該漂白洗浄剤組成物の温度上昇抑制方法を提供することを目的とする。特に、例えば真夏の車内におけるダッシュボート上など70℃以上の環境下において、過硫酸塩及び/又は過硫酸水素塩と香料との併用によって温度上昇が促進され、発熱や発煙に伴う危険性が高まることに本発明者らは気付いた。そこで、本発明は、過硫酸塩及び/又は過硫酸水素塩ならびに香料を含有しながらも、70℃以上の環境下であっても温度上昇が抑制された漂白洗浄剤組成物、その温度上昇抑制方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討を重ねていたところ、(A)過硫酸塩及び/又は過硫酸水素塩と(B)香料を共存させながらも、該(A)成分を28重量%以下とし、該(B)成分1重量部に対して該(A)成分を150重量部未満とすることにより、たとえ70℃以上の環境下であっても過硫酸塩及び/又は過硫酸水素塩の自己分解熱による漂白洗浄剤組成物の温度上昇を抑制できることを見出した。本発明は該知見に基づき更に検討を重ねた結果完成されたものであり、次に掲げるものである。
項1.漂白洗浄剤組成物であって、
(A)過硫酸塩及び/又は過硫酸水素塩、ならびに(B)香料を含有し、
該(A)成分が28重量%以下であり、該(B)成分1重量部に対して該(A)成分が150重量部未満であり、
1包装あたり3g以上で包装される、漂白洗浄剤組成物。
項2.錠剤である、項1に記載の漂白洗浄剤組成物。
項3.前記(A)成分が12〜28重量%である、項1または2に記載の漂白洗浄剤組成物。
項4.更に下記(C)、(D)及び/または(E)成分を含有する、項1〜3のいずれかに記載の漂白洗浄剤組成物:
(C)スルファミン酸、
(D)炭酸塩及び/又は炭酸水素塩、
(E)過ホウ酸塩。
項5.(A)過硫酸塩及び/又は過硫酸水素塩、ならびに(B)香料を含有する漂白洗浄剤組成物において、該(A)成分と該(B)成分を、該(A)成分を28重量%以下、該(B)成分1重量部に対して該(A)成分を150重量部未満で併用し、該漂白洗浄剤組成物が1包装あたり3g以上で包装されるものとすることを特徴とする、漂白洗浄剤組成物の温度上昇抑制方法。
項6.前記漂白洗浄剤組成物が錠剤である、項5に記載の方法。
項7.前記漂白洗浄剤組成物中、前記(A)成分の含有量が12〜28重量%である、項5または6に記載の方法。
項8.70℃以上の環境下での漂白洗浄剤組成物の温度上昇を抑制する方法である、項5〜7のいずれかに記載の方法。
項9.(A)過硫酸塩及び/又は過硫酸水素塩、ならびに(B)香料を含有し、該(A)成分が12〜28重量%であり、該(B)成分1重量部に対して該(A)成分が150重量部未満である、漂白洗浄剤組成物。
項10.錠剤である、項9に記載の漂白洗浄剤組成物。
項11.更に下記(C)、(D)及び/または(E)成分を含有する、項9または10に記載の漂白洗浄剤組成物:
(C)スルファミン酸、
(D)炭酸塩及び/又は炭酸水素塩、
(E)過ホウ酸塩。
項12.(A)過硫酸塩及び/又は過硫酸水素塩、ならびに(B)香料を含有する漂白洗浄剤組成物において、該(A)成分と該(B)成分を、該(A)成分を12〜28重量%、該(B)成分1重量部に対して該(A)成分を150重量部未満で併用することを特徴とする、漂白洗浄剤組成物の温度上昇抑制方法。
項13.前記漂白洗浄剤組成物が錠剤である、項12に記載の方法。
項14.70℃以上の環境下での漂白洗浄剤組成物の温度上昇を抑制する方法である、項12または13に記載の方法。
本発明によれば、前記(A)及び(B)成分を含有しながらも漂白洗浄剤組成物の温度上昇を抑制できる。特に、本発明によれば、70℃以上の環境下であっても前記(A)及び(B)成分を含有しながらも漂白洗浄剤組成物の温度上昇を抑制できる。
本発明は、(A)過硫酸塩及び/又は過硫酸水素塩、ならびに(B)香料を含有し、該(A)成分が28重量%以下であり、該(B)成分1重量部に対して該(A)成分が150重量部未満であり、1包装あたり3g以上で包装される漂白洗浄剤組成物に関する。また、本発明は、該(A)成分及び該(B)成分を含有する漂白洗浄剤組成物において、該(A)成分と該(B)成分を、該(A)成分を28重量%以下、該(B)成分1重量部に対して該(A)成分を150重量部未満で併用し、該漂白洗浄剤組成物が1包装あたり3g以上で包装されるものとすることを特徴とする、漂白洗浄剤組成物の温度上昇抑制方法に関する。
以下、本発明についてより詳細に説明する。
漂白洗浄剤組成物
本発明の漂白洗浄剤組成物は、下記(A)及び(B)成分を含有し、該(A)成分が28重量%以下であり、該(B)成分1重量部に対して該(A)成分が150重量部未満であり、1包装あたり漂白洗浄剤組成物が3g以上で包装されるものである。
(A)成分
(A)過硫酸塩及び/又は過硫酸水素塩として、従来公知の過硫酸塩及び/又は過硫酸水素塩が挙げられ、本分野において漂白洗浄剤の一成分として従来使用されてきた過硫酸塩及び/又は過硫酸水素塩が好ましく挙げられる。
このような過硫酸塩として、好ましくは過硫酸ナトリウムや過硫酸カリウム等の過硫酸のアルカリ金属塩、過硫酸アンモニウム、過硫酸リチウム、過硫酸バリウム、これらの水和物等が例示される。過硫酸塩として、より好ましくは過硫酸のアルカリ金属塩が例示され、更に好ましくは過硫酸カリウムが例示される。
また、このような過硫酸水素塩として、好ましくは過硫酸水素ナトリウムや過硫酸水素カリウム等の過硫酸水素アルカリ金属塩、過硫酸水素アンモニウム、過硫酸水素リチウム、過硫酸水素バリウム、これらの水和物等が例示される。過硫酸水素塩として、より好ましくは過硫酸水素アルカリ金属塩が例示され、更に好ましくは過硫酸水素カリウムが例示される。
これらは1種単独で使用してもよく2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の漂白洗浄剤組成物において(A)成分の含有量は28重量%以下、好ましくは12〜28重量%、より好ましくは12〜27重量%、更に好ましくは17〜27重量%が例示される。
(B)成分
(B)香料は、用途や趣向性に応じて適宜決定すればよく制限されない。香料として、精油等の天然香料を単独もしくは組み合わせて用いてもよく、合成の単品香料を単独もしくは組み合わせて用いてもよく、また、天然香料と合成香料を任意に組み合わせて調合香料として用いてもよい。
本発明を制限するものではないが、天然香料としては、例えば、レモン油、オレンジ油、ベルガモット油、イランイラン油、パチュリ油、シトロネラ油、レモングラス油、ボアドローズ油、チョウジ油、ユーカリ油、セダー油、ラベンダー油、ビャクダン油、ベチバー油、ゼラニウム油、ラブダナム油、ミント油、ペパーミント油、ローズ油、ジャスミン油、リッツアキュベバ油等が挙げられる。
また、本発明を制限するものではないが、合成の単品香料としては例えば次の香料が例示される。
炭化水素系香料として、例えば、リモネン、α−ピネン、カンフェン、p−サイメン、フェンチェン等が挙げられる。
エーテル系香料として、例えば、テトラヒドロ−2,4−ジメチル−4−フェニルフラン、1,8−シネオール、ローズオキサイド、セドロールメチルエーテル(セドランバー)、p−クレジルメチルエーテル、イソアミルフエェニルエチルエーテル、4−フェニル−2,4,6−トリメチル−1,3−ジオキサン、アネトール等が挙げられる。
エステル系香料として、例えば、ゲラニルアセテート、エチルアセテート、エチルプロピオネート、メチルブチレート、エチルイソブチレート、エチルブチレート、ブチルアセテート、エチル2−メチルブチレート、イソアミルアセテート、エチル2−メチルペンタノエート(マンザネート)、ヘキシルアセテート、アリルヘキサノエート、トリシクロデセニルプロピオネート(VERTOPRO;フロロシクレン)、アリルヘプタノエート、イソボルニルアセテート、リナリルアセテート、シトロネリルアセテート、2−ter−ブチルシクロヘキシルアセテート(ナルシドール)等が挙げられる。
アルコール系香料として、例えば、リナノール、3−オクタノール、2,6−ジメチル−ヘプタノール、10−ウンデセノール、ゲラニオール、ネロール、シトロネロール、ロジノール、ミルセノール、テトラヒドロリナロール、ターピネオール、セドロール、2,4−ジメチル−3−シクロヘキサン−1−メタノール、4−イソプロピルシクロヘキサノール、ネロリドール、9−デセノール、シス−3−ヘキセノール、トランス−2−ヘキセノール、オイゲノール等が挙げられる。
アルデヒド系香料として、例えば、シトロネラール、オクタナール、パラアルデハイド、ベンズアルデヒド、アルデヒドC−6、アルデヒドC−7、 アルデヒドC−8、アルデヒドC−9、アルデヒドC−10、トリプラール、p−エチルジメチルヒドロシンナミックアルデヒド(フローラゾン)、2−トリデセナール、アルデヒドC11等が挙げられる。
ケトン系香料として、例えば、1−(5,5−ジメチル−1−シクロヘキセン-1-イル)−4−ペンテン−1−オン、アセトイン、メチルアミルケトン、エチルアミルケトン、メチルヘキシルケトン、メチルノニルケトン、メチルヘプテノン、コアボン、カンファー、カルボン、メントン、d−プレゴン、ピペリトン、フェンチョン、ゲラニルアセトン、マルトール、エチルマルトール、2,5−ジメチル−4−ヒドロキシフラノン、プリカトン、アセトフェノン、p−メチルアセトフェノン、ベンジルアセトン、ベンジルケトン等が挙げられる。
香料は液状、固形状等を問わない。
これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の漂白洗浄剤組成物において該(B)成分1重量部に対して該(A)成分は150重量部未満である。この限りにおいて制限されないが、本発明の漂白洗浄剤組成物において、該(B)成分1重量部に対して該(A)成分は好ましくは2重量部以上150重量部未満、より好ましくは4重量部以上150重量部未満、より好ましくは10重量部以上150重量部未満が例示される。
また、本発明の漂白洗浄剤組成物において(B)成分の含有量はこの限りにおいて制限されないが、好ましくは0.2重量%以上が例示される。また、本発明では前述の通り温度上昇が抑制されていることからより多くの香料を含有できるが、十分な香り強度が得られ且つ安定性をより高める観点から、より好ましくは0.2〜3.5重量%、更に好ましくは0.3〜2重量%が例示される。
その他の成分
本発明の漂白洗浄剤組成物には、本発明の効果を妨げない範囲で必要に応じて任意の成分を更に含有してもよい。
任意の成分として、(C)スルファミン酸が例示される。スルファミン酸は公知である。
本発明の漂白洗浄剤組成物において(C)成分の含有量は、本発明の効果が得られる限り制限されないが、好ましくは5〜40重量%、より好ましくは10〜25重量%が例示される。
また、任意の成分として(D)炭酸塩及び/又は炭酸水素塩が例示される。本発明の効果を妨げない限り制限されないが、(D)成分として、炭酸ナトリウムや炭酸カリウム等の炭酸のアルカリ金属塩、炭酸水素ナトリウムや炭酸水素カリウム等の炭酸水素のアルカリ金属塩、セスキ炭酸ナトリウム等の炭酸塩と炭酸水素塩の複塩等が例示される。(D)成分として、より好ましくは炭酸ナトリウムが例示される。
これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の漂白洗浄剤組成物において(D)成分の含有量は、本発明の効果が得られる限り制限されないが、好ましくは5〜50重量%、より好ましくは15〜35重量%が例示される。
また、任意の成分として(E)過ホウ酸塩が例示される。本発明の効果を妨げない限り制限されないが、(E)成分として、過ホウ酸ナトリウムや過ホウ酸カリウム等の過ホウ酸のアルカリ金属塩、過ホウ酸アンモニウム、過ホウ酸ナトリウム一水和物や過ホウ酸ナトリウム四水和物等の過ホウ酸の水和物等が例示される。(E)成分として、より好ましくは過ホウ酸のアルカリ金属塩が例示され、更に好ましくは過ホウ酸ナトリウムが例示される。これらは1種単独で使用してもよく2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の発泡錠剤において(E)成分の含有量は、本発明の効果が得られる限り制限されないが、漂白洗浄効果をより効率良く得る観点から、好ましくは1〜50重量%、より好ましくは5〜20重量%が例示される。
このほか、任意の成分として、界面活性剤、漂白補助剤、キレート剤、結合剤、滑沢剤、洗浄補助剤、調整剤、着色剤、酸化剤、前記以外の漂白剤、酵素、抗菌・殺菌剤、防錆剤、発泡安定剤、保存剤、崩壊剤、消臭剤、防腐剤、賦形剤、スルファミン酸以外の無機酸、有機酸、糖類、pH調整剤、油性成分、流動化剤、保湿剤、ビタミン類等が例示される。
これらの任意の成分は、1種単独で使用してもよく2種以上を組み合わせて使用してもよい。任意の成分の含有量も目的に応じて適宜設定すればよい。
例えば界面活性剤として、本発明の効果が損なわれない限り制限されず、従来の漂白洗浄剤に使用されるカチオン性、アニオン性、非イオン、両性界面活性剤の別を問わず広く任意のものを用いることができる。本発明を制限するものではないが、例えば本発明の漂白洗浄剤組成物が水に投入した際に発泡性を備える組成物である場合には、気泡力が高い観点から、好ましくはアニオン性界面活性剤が例示される。これらは1種単独で使用してもよく2種以上を組み合わせて使用してもよい。
例えば漂白補助剤として、テトラアセチルエチレンジアミン、ペンタアセチルグルコース、ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸、デカノイルオキシ安息香酸等が例示される。好ましくは、前記(A)成分との反応により、即効性の漂白剤である過酢酸を効率良く生成する観点から、テトラアセチルエチレンジアミンが例示される。
例えばキレート剤として、本発明の効果が得られる限り制限されず、例えばエチレンジアミン三酢酸及び/またはその塩、エチレンジアミン四酢酸及び/またはその塩、グリコールエーテルジアミン四酢酸及び/またはその塩、ニトリロ三酢酸及び/またはその塩、ポリリン酸及び/またはその塩(例えばピロリン酸四ナトリウム、ピロリン酸二水素ナトリウム等)等が例示される。好ましくは、金属イオンのキレート能力及び環境有害性の観点から、エチレンジアミン四酢酸、その塩が例示される。これらは1種単独で使用してもよく2種以上を組み合わせて使用してもよい。
例えば結合剤として、ポリビニルピロリドン、ポリオキシエチレン(分子量20,000〜500,000)、ポリエチレングルコール(分子量約1,000〜50,000)、カーボワックス(分子量4,000〜20,000)、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、セルロース、ゼラチン、クレー、ソルビトール、マルチトール、エリスリトール、デンプン、グルコース、マルトース、ラクトース等が例示される。これらは1種単独で使用してもよく2種以上を組み合わせて使用してもよい。
例えば滑沢剤として、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸ナトリウム、ショ糖脂肪酸エステル、安息香酸ナトリウム、タルク、パラフィンワックス等が例示される。これらは1種単独で使用してもよく2種以上を組み合わせて使用してもよい。
例えば前記以外の漂白剤として、本発明の効果が損なわれない限り制限されず、過炭酸ナトリウム、過リン酸ナトリウム、二酸化チオ尿素、過ピロリン酸ナトリウム等が例示される。これらは1種単独で使用してもよく2種以上を組み合わせて使用してもよい。
例えば賦形剤として、二酸化ケイ素、ケイ酸カルシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、結晶セルロース、マイカ、タルク、ソルビトール、ゼオライト等が例示される。これらは1種単独で使用してもよく2種以上を組み合わせて使用してもよい。
例えば調整剤として、硫酸ナトリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム等が例示される。これらは1種単独で使用してもよく2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の漂白洗浄剤組成物の用途は制限されず、対象物の漂白洗浄を目的とする限り制限されない。対象物としては、本発明を制限するものではないが、便器、排水管等のパイプ、風呂釜、貯水槽、シンク、洗面器、洗濯槽、食器、水筒、ポット、花瓶等の硬質表面、衣類、寝具、カーテン等の布が例示される。本発明の漂白洗浄剤組成物はこれらの対象物に付着するカビ等による黒ずみ、タンパク質や尿等による黄ばみ、水アカ、ぬめり、油汚れ、食べこぼし等の汚れの漂白洗浄に使用できる。
本発明の漂白洗浄剤組成物の形態としては固形状が挙げられ、固形状である限り錠剤、丸剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、カプセル剤等のいずれであってもよく、好ましくは錠剤である。また、本発明の漂白洗浄剤組成物が、前記(C)成分及び(D)成分といった水に投与した場合に二酸化炭素を発生させる成分を更に含有する場合、本発明の漂白洗浄剤組成物は発泡性を備えているといえ、この場合、本発明の漂白洗浄剤組成物は気泡性の漂白洗浄剤組成物といえる。この場合、本発明の漂白洗浄剤組成物は、好ましくは発泡錠剤である。
本発明の漂白洗浄剤組成物は、形態に応じた定法に基づいて各成分を混合して製造すればよい。
本発明の漂白洗浄剤組成物はこの限りにおいて、その大きさ、硬さ等も制限されない。本発明を制限するものではないが、例えば錠剤である場合、本発明の漂白洗浄剤組成物は1〜50g/個が例示され、一般的な使用者の使い勝手の良さの観点から、好ましくは3〜30g/個、更に好ましくは5〜30g/個が例示される。これを参考にして、錠剤以外の形態も適宜設定すればよい。
漂白洗浄剤組成物の使用方法及び使用量も対象物の大きさや汚れの程度等に応じて適宜設定すればよい。例えば、水洗であって水たまり部を有する一般的な便器に使用する場合、便器の水たまり部に本発明の漂白洗浄剤組成物を3g程度以上、より好ましくは5〜50g程度を投入して使用することが例示される。また、水洗トイレの貯水槽に使用する場合、インタンク用の漂白洗浄剤組成物として、貯水槽の水1Lに対して漂白洗浄剤組成物を3g程度以上、より好ましくは5〜25g程度を投入して使用することが例示される。
本発明を制限するものではないが、このように、例えば洗浄及び漂白の対象物が、水を蓄えることが可能な構造である場合には(例えば便器、排水管、風呂釜、貯水槽等)、対象物に蓄えられた水に1回または複数回に分けて本発明の漂白洗浄剤組成物を投入すればよい。また、例えば、対象物が水を蓄えていない構造である場合には、水に対象物の一部または全部を浸漬させて、ここに本発明の漂白洗浄剤組成物を投入してもよく、あるいは、水に本発明の漂白洗浄剤組成物を投入して、ここに対象物を浸漬させてもよい。対象物の漂白洗浄は、本発明の漂白洗浄剤組成物を入れた水と対象物とを接触させることにより実施される。
本発明の漂白洗浄剤組成物を水に投入して得られる溶液のpHも本発明の効果が得られる限り制限されないが、中性〜アルカリ条件下においてより過酸化物による漂白効果が高まることから、該溶液のpHとして好ましくは5〜11、より好ましくは7〜11が例示される。
漂白洗浄時間も対象物、汚れの程度、漂白洗浄剤組成物の使用量等に応じて適宜選択すればよく、例えば対象物と漂白洗浄剤組成物を接触させてから1〜72時間、好ましくは2〜24時間である。通常、漂白洗浄後に必要に応じて水等を流して対象物から汚れを除去すればよい。
また、本発明の漂白洗浄剤組成物が発泡性を備えている場合、これは水と接触することにより二酸化炭素を発生して崩壊する。発泡性を有することから、非発泡性の場合と比較して、比較的短時間であっても漂白洗浄効果が得られるが、発泡終了後も漂白洗浄効果が持続または向上するため、漂白洗浄時間を発泡時間より長時間とするとより効果的である。この場合も好ましい漂白洗浄時間は対象物、汚れの程度、漂白洗浄剤組成物の使用量等に応じて適宜選択すればよく、例えば発泡性の漂白洗浄剤組成物を水と接触させてから2分〜72時間、好ましくは10分〜24時間である。
本発明の漂白洗浄剤組成物は、1包装あたり3g以上で包装される。ここで3gとは、漂白洗浄剤組成物を構成する成分の合計量をいう。本発明の漂白洗浄剤組成物は、既に包装されている状態にあってもよく、未だ包装されていない状態であってのちに包装される未包装の状態にあってもよい。また、このように1包装あたり3g以上で包装されるものであればよく、このように包装して得られる包装物が、更に複数あわさって1つの容器に収容されてもよい。本発明はこの限りにおいて制限されず1包装あたり適当量ずつ包装されればよいが、本発明の漂白洗浄剤組成物は、1包装あたり、好ましくは3〜100g、更に好ましくは5〜50gで包装される。
前述のように、(A)成分の自己分解熱により漂白洗浄剤組成物の温度上昇が生じ、また、(A)成分と(B)成分の共存により温度上昇や発煙等が生じやすくなる傾向がある。しかしながら、本発明によれば、このように1包装あたり3g以上という(A)成分と(B)成分が接触しやすい状態で共存させた状況にあっても、温度上昇を有意に抑制でき、従って、漂白洗浄剤組成物の安定性、特に保存安定性を高めることができる。また、本発明によれば、特に70℃以上の環境下での温度上昇も有意に抑制でき、従って、漂白洗浄剤組成物の安定性、特に保存安定性を一層高めることができる。また、このような本発明によれば(B)成分共存下での発煙も抑制でき、発煙による二酸化硫黄等のガス放出も抑制できる。
このことから、本発明によれば、例えば、春〜秋、特に真夏の車内におけるダッシュボート上などの高温下に漂白洗浄剤組成物を放置しても、漂白洗浄剤組成物の温度上昇を抑制でき、品質をより安定に維持できる。また、これにより使用者の安全性も高めることができる。
なお、本発明を制限するものではないが、漂白洗浄剤組成物は、通常、1回使用量、複数回使用量など適当量ずつ包装され、使用時に取り出して使用される。包装に使用される包装体は、漂白洗浄剤組成物を封入できる限り制限されず、アルミニウム製、ポリエチレン製、ポリプロピレン製、ポリエチレンテレフタラート製、紙製等が例示される。
この限りにおいて本発明は制限されないが、例えば、漂白洗浄剤組成物は、漂白洗浄剤組成物1容積に対して、内部空間として1.5〜6容積、より好ましくは1.5〜3容積を有する包装体に封入され、使用時に包装体が開封される。本発明を制限するものではないが、使用勝手の観点から、包装体の内部空間として5〜100cm、より好ましくは5〜50cmが例示される。
本発明の漂白洗浄剤組成物がこのように包装された場合、特に外気との接触を遮断するように密封された場合、(A)成分の自己分解熱による熱が包装体内に閉じ込められ、これによって漂白洗浄剤組成物の温度上昇が一層促進しやすくなる。例えば、従来の漂白洗浄剤では、その温度が100℃を超える場合もあった。しかしながら、このような温度上昇が生じやすい状況においても、本発明によれば漂白洗浄剤組成物の温度上昇、これに伴う発煙を有意に抑制できる。また、本発明によれば、このような状況においても漂白洗浄剤組成物の温度上昇を抑制できることから、引火点が比較的高い香料のみならず、引火点の比較的低い香料、例えば引火点が70℃以下の香料を用いた場合であっても発煙を有意に抑制でき、従って用途や趣向性に応じて幅広い種類の香料を使用できる。また、このように温度上昇が抑制されていることから、用途や趣向性に応じて従来よりも多くの香料を漂白洗浄剤組成物に添加可能となる。
このことから後述のように、本発明は更に、前記(A)成分及び(B)成分を含有する漂白洗浄剤組成物において、該(A)成分と該(B)成分を、該(A)成分を28重量%以下、該(B)成分1重量部に対して該(A)成分を150重量部未満で併用し、該漂白洗浄剤組成物が1包装あたり3g以上で包装されるものとすることを特徴とする、漂白洗浄剤組成物の温度上昇抑制方法も提供する。
漂白洗浄剤組成物の温度上昇抑制方法
本発明は更に、前記(A)過硫酸塩及び/又は過硫酸水素塩、ならびに(B)香料を含有する漂白洗浄剤組成物において、該(A)成分と該(B)成分を、該(A)成分を28重量%以下、該(B)成分1重量部に対して該(A)成分を150重量部未満で併用し、該漂白洗浄剤組成物が1包装あたり3g以上で包装されるものとすることを特徴とする、漂白洗浄剤組成物の温度上昇抑制方法に関する。
(A)成分、(B)成分、漂白洗浄剤組成物、包装、温度上昇、抑制は前述と同様に説明される。また、漂白洗浄剤組成物には更に前述の任意の成分を含有してもよく、任意の成分、更に、漂白洗浄剤組成物の製造方法、その形態、使用される包装体等についても、前述と同様に説明される。
このような温度上昇抑制方法によれば、前述の通り漂白洗浄剤組成物の温度上昇を抑制でき、また、漂白洗浄剤組成物が密封された状態にあっても、有意に漂白洗浄剤組成物の温度上昇を抑制できる。また、これによって、品質を安定に維持し、また、安全性を高めながらも、用途や趣向性に応じて幅広い種類の香料を使用でき、また、より多量の香料を漂白洗浄剤組成物に添加可能となる。
また、本発明は、このように漂白洗浄剤組成物が1包装あたり3g以上で包装されるという、過硫酸塩及び/又は過硫酸水素塩と香料が接触しやすい状況で共存していても、漂白洗浄剤組成物の温度上昇、発煙等を有意に抑制でき、また、その安全性、特に保存安定性を高めることができる。このことから、本発明は、前述の漂白洗浄剤組成物に限らず、更に次の漂白洗浄剤組成物をも提供する。
すなわち、本発明は更に、(A)過硫酸塩及び/又は過硫酸水素塩、ならびに(B)香料を含有し、該(A)成分が12〜28重量%であり、該(B)成分1重量部に対して該(A)成分が150重量部未満である、漂白洗浄剤組成物を提供する。
ここで、(A)成分、(B)成分、漂白洗浄剤組成物は前述と同様に説明され、該漂白洗浄剤組成物により得られる効果も前述の通りである。また、該漂白洗浄剤組成物は前述の任意の成分を更に含有してもよく、任意の成分、更に、漂白洗浄剤組成物の製造方法、その形態、使用される包装体等についても前述と同様に説明される。このように、該漂白洗浄剤組成物は(A)成分を12〜28重量%含有し、また、1包装あたり3g以上で包装されるものに限定されない以外は、前述と同様に説明される。
また、このことから本発明は更に、(A)過硫酸塩及び/又は過硫酸水素塩、ならびに(B)香料を含有する漂白洗浄剤組成物において、該(A)成分と該(B)成分を、該(A)成分を12〜28重量%、該(B)成分1重量部に対して該(A)成分を150重量部未満で併用することを特徴とする、漂白洗浄剤組成物の温度上昇抑制方法をも提供する。
本発明についても、(A)成分、(B)成分、漂白洗浄剤組成物、温度上昇、抑制は前述と同様に説明され、また、漂白洗浄剤組成物には更に前述の任意の成分を含有してもよく、任意の成分、更に、漂白洗浄剤組成物の製造方法、その形態、使用される包装体等についても、前述と同様に説明される。
該方法によっても、前述の通り漂白洗浄剤組成物の温度上昇を抑制でき、また、漂白洗浄剤組成物がたとえ密封された状態にあっても、有意に漂白洗浄剤組成物の温度上昇、更には発煙を抑制できる。また、これによって、品質を安定に維持し、また、安全性を高めながらも、用途や趣向性に応じて幅広い種類の香料を使用でき、また、より多量の香料を漂白洗浄剤組成物に添加可能となる。
以下に実施例、処方例を示して本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
参考試験:課題への着目
本発明者らは独自に漂白洗浄剤組成物の温度上昇に着目した。特に本発明者らは、70℃以上の環境下において漂白洗浄剤組成物の温度上昇が著しいことに着目した。そして、本発明者らは、どのような要因によって温度上昇がもたらされているのかについて検討した。
その結果、表1に示す参考例3から明らかなように、主に、過硫酸塩及び/又は過硫酸水素塩の自己分解熱により漂白洗浄剤組成物の温度が上昇すること、特に参考例9から明らかなように、過硫酸塩及び/又は過硫酸水素塩と香料の共存下において漂白洗浄剤組成物の温度が著しく上昇すること、また、香料の共存下では上昇した温度によって香料が発煙しやすくなることを見出し、これに着目した。なお、該検討は次のように行った。
漂白洗浄剤組成物(比較例1、参考例1〜11)の製造
表1において漂白洗浄剤組成物(比較例1及び参考例1〜11)は、表1に示す重量割合で合計100gになるように各成分を混合し、1錠25gとなるよう打錠することにより製造した。打錠は、円筒状の臼杵に25gを投入し、油圧ポンプ(面圧900kg/cm)で上杵を押し下げて行った。これにより、錠剤形態の組成物(約16cm/錠)を得た。
次いで、70℃に設定した恒温槽のステンレス金網の上に不織布を一枚敷き、その上に、アルミニウム製の包装体(16cm×13.5cm、内部空間約30cm)で密閉した組成物1錠を置いて1時間放置した。放置後、組成物の入ったアルミニウム製の包装体の表面温度を測定した。
温度は、放射温度計(IT−314、熱電対兼用型、アズワン株式会社製)を用いて測定した。
また、発煙の有無は、目視により観察した。
Figure 2016193967
試験例1
1.漂白洗浄剤組成物の製造
表2及び表3に従い、漂白洗浄剤組成物(実施例1〜23)及び比較漂白洗浄剤組成物(比較例1及び2)を製造した。
具体的には、実施例1〜23の漂白洗浄剤組成物は、表2及び表3に示す割合で合計100gになるように各成分を混合し、1錠25gとなるよう前述と同様にして打錠することにより製造した。
また、成分の重量割合を変更した以外は実施例1と同様にして、比較例1及び2の比較漂白洗浄剤組成物を製造した。
これらはいずれも発泡錠剤とした。
2.温度上昇及び発煙の評価
温度上昇及び発煙の有無は、前述と同様にして評価した。
3.結果
結果を表2及び3に示す。
Figure 2016193967
Figure 2016193967
表2及び3から明らかなように、実施例1〜23においては温度上昇が抑制され、また、発煙も認められなかった。これに対して、比較例1及び2では著しい温度上昇が認められ、かつ発煙も認められた。
このことから、たとえ過硫酸塩及び/又は過硫酸水素塩と香料を併用する場合であっても、これらを特定の範囲で共存させることにより、温度上昇を効果的に抑制できることが分かった。また、実施例1〜23の漂白洗浄剤組成物はいずれも錠剤形態であり、熱が蓄積しやすく、すなわち過硫酸塩や過硫酸水素塩の自己分解による発熱が生じやすい形態であったが、また、その重量も1錠剤あたり25gと大きいものであったが、これにもかかわらず、温度上昇を抑制できた。また、温度上昇や発煙の一因となる香料の含有量を比較的多く含有する場合であっても、本試験においては温度上昇を効果的に抑制できた。
なお、結果には具体的に示さないが、これらの漂白洗浄剤組成物ではいずれも所望の漂白洗浄効果が得られた。
ここで、漂白洗浄の程度は次のように評価した。3cm角の大きさの紅茶汚染布(EMPA167、日本資材社製)を用意し、色彩色差計(CR−300、ミノルタ社製)を用いて、該汚染布の色差を3点で測定した(洗浄前の色差ΔE)。次いで、該汚染布の端をクリップで固定し、これを2L容ビーカーにセットし、水道水2Lを汚染布が浸かるように入れた(底面から水面までの高さ約15cm)。このビーカーに漂白洗浄剤組成物1錠を底部中央に位置するよう投入し、30分間放置した。用いた漂白洗浄剤組成物は発泡性を備えており、汚染布の配置は、汚染布が容器底から約1cm上で、容器壁に近いところ、すなわち漂白洗浄剤組成物の発生する泡の影響が小さいところに位置させた。その後、汚染布を取り出して水道水でしっかりとすすぎ、室温(25℃)で乾燥させた後、色差を3点で前述と同様にして測定した(洗浄後の色差ΔE)。次の計算式により漂白率を算出した。
漂白率(%)=((洗浄前の色差ΔE)−(洗浄後の色差ΔE))×100/(洗浄前の色差ΔE)
該結果から、前記漂白洗浄剤組成物によれば、便器、排水管、風呂釜、貯水槽、シンク、洗面器、洗濯槽、食器、水筒、ポット、花瓶等の硬質表面や布において、所望の漂白洗浄効果が得られることが理解できた。
また、結果には示さないが、実施例1〜23の漂白洗浄剤組成物ではいずれも所望の発泡力が認められた。ここで、発泡性は次のように評価した。容積2Lのビーカーに4℃の水を2L注ぎ、ここに漂白洗浄剤組成物1錠(25g)を投入し、錠剤が完全に溶解した直後に、水面からの泡の高さを測定した。高さ1cm以上を◎、0.5cm以上1cm未満を○、0.1cm以上0.5cm未満を△、ほとんど泡立ちなしを×として評価した。
処方例
実施例1と同様にして、下記表4に示す割合で漂白洗浄剤組成物を製造した。いずれにおいても温度上昇が抑制され、発煙が認められず、また、所望の漂白洗浄効果が得られる。
Figure 2016193967

Claims (7)

  1. 漂白洗浄剤組成物であって、
    (A)過硫酸塩及び/又は過硫酸水素塩、ならびに(B)香料を含有し、
    該(A)成分が28重量%以下であり、
    該(B)成分1重量部に対して該(A)成分が150重量部未満であり、
    1包装あたり3g以上で包装される、漂白洗浄剤組成物。
  2. 錠剤である、請求項1に記載の漂白洗浄剤組成物。
  3. 前記(A)成分が12〜28重量%である、請求項1または2に記載の漂白洗浄剤組成物。
  4. 更に下記(C)、(D)及び/または(E)成分を含有する、請求項1〜3のいずれかに記載の漂白洗浄剤組成物:
    (C)スルファミン酸、
    (D)炭酸塩及び/又は炭酸水素塩、
    (E)過ホウ酸塩。
  5. (A)過硫酸塩及び/又は過硫酸水素塩、ならびに(B)香料を含有する漂白洗浄剤組成物において、該(A)成分と該(B)成分を、該(A)成分を28重量%以下、該(B)成分1重量部に対して該(A)成分を150重量部未満で併用し、該漂白洗浄剤組成物が1包装あたり3g以上で包装されるものとすることを特徴とする、漂白洗浄剤組成物の温度上昇抑制方法。
  6. 前記漂白洗浄剤組成物が錠剤である、請求項5に記載の方法。
  7. 70℃以上の環境下での漂白洗浄剤組成物の温度上昇を抑制する方法である、請求項5または6に記載の方法。
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