JP2016193785A - 搬送装置及び画像記録装置 - Google Patents

搬送装置及び画像記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016193785A
JP2016193785A JP2015074635A JP2015074635A JP2016193785A JP 2016193785 A JP2016193785 A JP 2016193785A JP 2015074635 A JP2015074635 A JP 2015074635A JP 2015074635 A JP2015074635 A JP 2015074635A JP 2016193785 A JP2016193785 A JP 2016193785A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
state
tray
contact
moving
mounting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015074635A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6561538B2 (ja
Inventor
雄太 内野
Yuta Uchino
雄太 内野
古閑 雄二
Yuji Koga
雄二 古閑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2015074635A priority Critical patent/JP6561538B2/ja
Publication of JP2016193785A publication Critical patent/JP2016193785A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6561538B2 publication Critical patent/JP6561538B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

【課題】シートを挟持して搬送する搬送手段を、トレイの挿抜によって、シートを挟持可能なニップ状態と、シートを挟持不能なニップ解除状態との間で切り替えることができ、且つ上記搬送手段によるシートの搬送精度の低下を抑制することができる搬送装置及び、それを備える画像記録装置を提供する。
【解決手段】第1連動機構は、トレイが当該装置に装着されている状態に対応する装着位置から、トレイが当該装置から引き出されている状態に対応する引出位置にトレイが移動する過程、及びトレイが引出位置から装着位置に移動する過程において、トレイと当接することにより状態が変化する当接部材を有し、その当接部材の状態変化に連動して移動部材を第2位置及び第1位置へ移動させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、シートを搬送する搬送装置及び、それを備えた画像記録装置に関する。
例えば画像記録装置において紙詰まりが起こったときには、ユーザにより、用紙搬送路などに詰まった記録用紙を取り除く処理(以下、ジャム処理と称する)が行われる。ところが、ジャム処理に際して、紙詰まりを起こした記録用紙が、記録用紙を搬送するための搬送ローラ対などにより挟まれた状態になっていると、記録用紙を取り除く作業は困難になる。特に、搬送ローラ対による記録用紙の搬送精度を高めるために、搬送ローラ対により用紙を挟圧する力(ニップ荷重)を大きくしている場合には、例えば用紙を搬送ローラ対から引き抜くときに用紙が破れ、その破片が装置内部に紛れ込んで装置内から取り除くことが困難になることも考えられる。
上記不都合を解消するために、搬送ローラ対の各ローラが互いに当接して用紙を挟圧しているニップ状態を、給紙トレイが装置本体から引き出されることで自動的に解除するニップ解除機構を有する画像記録装置が知られている(特許文献1及び2参照)。これにより、ユーザは、給紙トレイを装置本体から引き出すだけで、搬送ローラ対のニップ状態を解除でき、紙詰まりを起こしている記録用紙を、例えば給紙トレイが装着されていた装置本体の開口部を通して容易に取り除くことができる。また、上記従来の画像記録装置は、例えばジャム処理が終了した後に給紙トレイが装置本体に装着されると、ニップ状態が解除された搬送ローラ対を自動的にニップ状態に復帰させるニップ復帰機構も有している。
特開平7−277552号公報 特開平7−33268号公報
上述した通り、上記従来の画像記録装置は、給紙トレイが記録装置から引き出されることにより搬送ローラ対のニップ状態を自動的に解除し、搬送ローラ対を互いに離間したリリース状態にするニップ解除機構を有している。このとき、搬送ローラ対のニップ状態の解除は、搬送ローラ対の一方のローラを他方のローラに向かって付勢する付勢部材の付勢力を、トレイの動きに連動するリリース部材により受けさせることにより行われる。
ところが、上記従来の記録装置においては、トレイが記録装置に装着されている状態で、上記付勢力を受けるリリース部材がトレイと当接しており、上記付勢力がリリース部材を介してトレイに掛かっている。その結果、上記一方のローラはトレイを基準に位置決めされることになる。そのため、リリース部材とトレイとの位置決め精度や、トレイの装置本体に対する装着精度等が高くないと、搬送ローラ対による用紙の十分な搬送精度を確保することが困難になることも考えられる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、シートを挟持して搬送する搬送手段を、トレイの挿抜によって、シートを挟持可能なニップ状態と、シートを挟持不能なニップ解除状態との間で切り替えることができ、且つ上記搬送手段によるシートの搬送精度の低下を抑制することができる搬送装置及び、それを備える画像記録装置を提供することにある。
(1) 本発明の一実施形態に係る搬送装置は、搬送ローラと、上記搬送ローラに対向して配置され、上記搬送ローラとの間でシートを挟持可能な挟持部材と、上記挟持部材を保持しており、上記挟持部材が上記搬送ローラと当接する当接位置と、上記挟持部材が上記搬送ローラから離間する離間位置とに移動可能な保持部材と、上記保持部材を上記当接位置に向かって付勢する第1付勢部材と、上記保持部材と当接可能な当接面を有しており、上記第1付勢部材が上記保持部材を付勢する第1付勢方向と交差する交差方向に沿って移動可能であり、上記当接面が上記保持部材と当接した状態で上記保持部材を上記第1付勢部材の付勢力に抗して上記離間位置に維持する移動部材と、上記移動部材を、上記当接面が上記保持部材と当接する第2位置と、上記当接面が上記保持部材と当接しない第1位置とに移動可能に支持する第1支持部と、上記保持部材を上記当接位置と上記離間位置とに移動可能に支持する第2支持部と、上記第1付勢部材を支持する第3支持部と、上記シートを支持可能であり、上記交差方向に沿って、当該装置への装着及び当該装置からの引き出しが可能なトレイと、上記トレイが当該装置に装着されている状態に対応する装着位置から、上記トレイが当該装置から引き出されている状態に対応する引出位置に上記トレイが移動する過程、及び上記トレイが上記引出位置から上記装着位置に移動する過程において、上記トレイと当接することにより状態が変化する当接部材を有し、該当接部材の状態変化に連動して上記移動部材を上記第1位置及び上記第2位置へ移動させる第1連動機構と、を備える。
上記構成によれば、トレイが当該装置に装着されている状態において、移動部材は第1位置にあり、保持部材は当接位置にあり、挟持部材は搬送ローラと当接しており、搬送ローラ及び挟持部材から構成される搬送手段は、シートを挟持して搬送可能なニップ状態になっている。このとき、移動部材は第1位置において第1支持部により支持され、保持部材は当接位置において第2支持部により支持され、第1付勢部材は保持部材を当接位置に付勢した状態で第3支持部により支持されている。したがって、挟持部材を、トレイを基準に位置決めする必要がなく、挟持部材の位置決め精度を、第1支持部、第2支持部及び第3支持部の寸法精度や位置精度に依存させることができる。したがって、トレイの装置本体に対する装着精度や、搬送手段のニップ状態を解除するために通常使用されるリリース部材とトレイとの位置決め精度などが高くない場合にも、挟持部材の位置決め精度を高くすることができる。その結果、上記搬送手段による十分な搬送精度を確保することが容易になり、上記搬送手段によるシートの搬送精度の低下を抑制することができる
また、上記構成によれば、トレイが装着位置から引出位置に移動する過程において当接部材がトレイと当接することにより当接部材の状態が変化し、その状態変化に連動して移動部材が第2位置に移動する。これにより、移動部材の当接面が保持部材と当接し、保持部材が離間位置に移動し、挟持部材が搬送ローラから離間してニップ状態が解除され、上記搬送手段はシートを挟持していないリリース状態となる。ここで、上記引出位置は、例えばトレイに支持されるシートに関する処理(シートの補給など)の実行が容易となるトレイの位置、又はストッパなどに当接するまで最大限に引き出されたトレイの位置、又はトレイが装置本体から引き抜かれた状態のトレイの位置として定義することができる。
また、上記構成によれば、トレイが引出位置から装着位置に移動する過程において当接部材がトレイと当接することにより当接部材の状態が変化し、その状態変化に連動して移動部材が第1位置に移動する。これにより、移動部材の当接面は保持部材と当接していない非当接状態となり、保持部材が第1付勢部材の付勢力により当接位置に移動し、搬送ローラと挟持部材とが当接し、上記搬送手段はニップ状態に復帰する。
以上により、例えば画像記録装置において、記録用紙が搬送路などで詰まる紙詰まりが起こったときに、トレイを当該装置から引き出す操作を行うだけで、搬送ローラ、及び挟持部材としての従動ローラ(以下、2つのローラを搬送ローラ対ともいう)などのニップ状態が解除される。これにより、紙詰まりの原因となっている記録用紙を搬送ローラ対の間から容易に取り除くことができ、ジャム処理を容易に行うことができる。更に、トレイを当該装置に装着する操作を行うだけで、搬送ローラ対がニップ状態に復帰し、搬送ローラ対による記録用紙の搬送が可能となる。以上により、画像記録装置の操作を簡易にすることができる。また、トレイが当該装置に装着された状態において当接部材をトレイと当接させる必要がないことから、上記搬送手段による記録用紙の搬送精度の低下を抑制することが容易になる。
なお、挟持部材は従動ローラに限られず、シートを搬送ローラに向かって押しつける、摩擦係数の十分に小さい押しつけ面を有する押し付け部材であってもよい。また、移動部材の当接面は、移動部材が移動可能な方向(上記交差方向)と平行であることが好ましい。これにより、当接面と保持部材とが当接したときに、第1付勢部材の付勢力により移動部材が移動してしまうのを防止することができる。
(2) 好ましくは、該搬送装置においては、上記当接部材は、上記トレイを当該装置に装着するときの装着方向及び上記トレイを当該装置から引き出すときの引出方向と交差する方向に延びる回動軸周りに回動可能に設けられており、第1状態、上記第1状態から上記回動軸周りの第1回動方向へ180°未満の角度θ1だけ回動した第2状態、及び上記第1状態から上記回動軸周りの上記第1回動方向と反対の第2回動方向へ180°未満の角度θ2だけ回動した第3状態をとることが可能であり、既定位置において上記第1状態に位置するレバー部材であり、上記第1連動機構は、上記第1状態に位置するレバー部材と当接可能に上記トレイに設けられており、上記トレイが上記装着位置から上記引出位置に移動する場合に、上記レバー部材を上記第1状態から上記第2状態に回動させ、上記トレイが上記引出位置から上記装着位置に移動する場合に上記レバー部材を上記第1状態から上記第3状態に回動させるレバー当接部と、上記レバー部材の上記第1状態から上記第2状態への回動により上記移動部材を上記第2位置に移動させ、且つ上記レバー部材の上記第1状態から上記第3状態への回動により上記移動部材を上記第1位置に移動させる第2連動機構と、を有する。
上記構成によれば、トレイが装着位置から引出位置に移動する場合に、トレイに設けられたレバー当接部がレバー部材と当接し、レバー部材が第1状態から第2状態に第1回動方向へ回動される。そのレバー部材の回動により移動部材が第2位置に移動され、移動部材の当接面が保持部材と当接する。これにより、保持部材が離間位置に移動され、搬送ローラと挟持部材とが離間してニップ状態が解除され、上記搬送手段はリリース状態となる。
一方、トレイが引出位置から装着位置に移動する場合には、トレイに設けられたレバー当接部がレバー部材と当接し、レバー部材が第1状態から第3姿勢に第2回動方向へ回動される。そのレバー部材の回動により移動部材が第1位置に移動され、保持部材は、移動部材の当接面と当接しない非当接状態となる。これにより、保持部材は、搬送ローラの方へ移動可能となり、第1付勢部材の付勢力により当接位置に移動される。その結果、挟持部材が搬送ローラに当接され、上記搬送手段はニップ状態に復帰する。
以上のように、レバー部材は、トレイの移動により第1回動方向及び、その反対の第2回動方向へ回動されて、移動部材を第2位置と第1位置とに移動させるだけの機能しか有しておらず、トレイが当該装置に装着されている状態において、第1付勢部材の付勢力を受けるものではない。したがって、トレイが当該装置に装着されている状態において、第1付勢部材の付勢力がレバー部材を介してトレイに掛かることはなく、挟持部材はトレイを基準に位置決めされることがない。よって、シートの十分な搬送精度を確保することが容易になる。
(3) 好ましくは、該搬送装置においては、上記第1連動機構は、上記レバー部材を上記第1状態に付勢する第2付勢部材を更に有する。
上記構成によれば、レバー部材がトレイなどの他の部材と当接していない状態において、レバー部材を、常に規定位置としての第1状態に位置させることができる。したがって、トレイが装着位置と引出位置との間を移動する過程において、レバー当接部をレバー部材に確実に当接させることができる。その結果、トレイの挿抜に連動して、上記搬送手段のニップ状態とリリース状態とを確実に切り替えることができる。なお、レバー部材は自重により第1状態に位置させることもできる。
(4) 好ましくは、該搬送装置においては、上記第2連動機構は、上記移動部材に設けられており、上記第1状態から上記第2状態に回動する上記レバー部材と当接可能に配置されており、当該レバー部材の回動により当該移動部材を上記第2位置に移動させる第1当接部と、上記移動部材に設けられており、上記第1状態から上記第3状態に回動する上記レバー部材と当接可能に配置されており、当該レバー部材の回動により当該移動部材を上記第1位置に移動させる第2当接部と、を有する。
上記構成によれば、移動部材に例えば棒状または突起状の2つの当接部を設けるだけで、レバー部材の回動と連動して移動部材を第2位置と第1位置とに移動させる連動機構を構成することができる。したがって、第2連動機構を簡素な構造とすることができ、搬送装置の製造を容易にすることができる。
(5) 好ましくは、該搬送装置においては、上記第1当接部は、上記移動部材が上記第1位置にある状態において上記第1状態のレバー部材と当接し、上記第2当接部は、上記移動部材が上記第2位置にある状態において上記第1状態のレバー部材と当接する。
上記構成によれば、移動部材が第2位置にある状態と第1位置にある状態の両方で、レバー部材を、第1当接部及び第2当接部により第1状態に位置決めすることができる。したがって、トレイが装着位置と引出位置との間を移動する過程において、レバー部材にレバー当接部を確実に当接させることができ、トレイの挿抜に連動して、上記搬送手段のニップ状態とリリース状態とを確実に切り替えることができる。
(6) 好ましくは、該搬送装置は、上記第1支持部、上記第2支持部及び上記第3支持部が設けられた第1フレームを更に備える。
上記構成によれば、保持部材と移動部材と第1付勢部材との位置関係を例えば金属製の第1フレームにより規定することができる。よって、挟持部材を当接位置で正確に位置決めすることが容易になる。これにより、上記搬送手段による用紙の十分な搬送精度を確保することが容易になる。
(7) 好ましくは、該搬送装置は、上記第1フレームにより支持されており、上記回動軸を支持する第2フレームを更に備える。
上記構成によれば、保持部材、移動部材及び第1付勢部材と、レバー部材との位置関係を例えば金属製の第1フレーム及び第2フレームにより規定することができる。よって、レバー部材の回動と連動して、移動部材を確実に第2位置と第1位置とに移動させることができる。なお、第1フレームと第2フレームは一体のものにすることももちろん可能である。しかし、第1フレームと第2フレームを別体のものとすることによって、該搬送装置の設計の自由度が大きくなり、該搬送装置の製造を容易にすることができる。
(8) 好ましくは、該搬送装置においては、上記トレイ及び上記レバー当接部は、上記トレイが当該装置に装着されている状態において、上記レバー部材と当接していない。
上記構成によれば、トレイが当該装置に装着されている状態で、レバー部材がトレイ及びレバー当接部と当接していないので、第1付勢部材の付勢力が何らかの原因でレバー部材に掛かっている場合にも、その付勢力がレバー部材を介してトレイに掛かることがない。したがって、そのような場合にも、挟持部材はトレイを基準に位置決めされることがなく、上記搬送手段によるシートの搬送精度が低下することが防止される。
(9) 好ましくは、該搬送装置においては、上記当接部材は、上記移動部材の上記第1位置への移動及び上記第2位置への移動と連動して、上記トレイを当該装置に装着するときの装着方向及び上記トレイを当該装置から引き出すときの引出方向に移動可能に上記移動部材に連結されており且つ上記装着方向及び上記引出方向と交差する第1方向及びその反対の第2方向に移動可能な摺動部材であり、上記第1連動機構は、上記トレイに設けられており、上記トレイが上記装着位置から上記引出位置へ移動する場合に、上記摺動部材と係合し、上記トレイの移動により上記移動部材を上記第2位置に移動させ、上記トレイが上記引出位置から上記装着位置へ移動する場合に、上記摺動部材と係合し、上記トレイの移動により上記移動部材を上記第1位置に移動させる係合部と、上記摺動部材を、上記移動部材が上記第2位置に位置する第3位置と、上記移動部材が上記第1位置に位置する第4位置とに上記装着方向及び上記引出方向に沿って移動可能に支持し、且つ、上記摺動部材を、上記係合部と係合可能な第5位置と、該第5位置より上記トレイから上記第1方向において離れており、上記係合部と係合不能な第6位置とに上記第1方向及び上記第2方向に沿って移動可能に支持する第4支持部と、上記摺動部材を上記第2方向に付勢する第3付勢部材と、を有する。
上記構成によれば、トレイが装着位置から引出位置に移動する場合に、係合部との係合により摺動部材が第3位置に移動され、移動部材が第2位置に移動される。これにより、搬送ローラ及び挟持部材から構成される搬送手段はニップ状態が解除され、リリース状態になる。トレイが引出位置から装着位置に移動する場合には、係合部との係合により摺動部材が第4位置に移動され、移動部材が第1位置に移動される。これにより、搬送ローラ及び挟持部材はニップ状態になる。以上の構成によれば、付勢部材の付勢力が摺動部材を介してトレイに掛からない構成により、上記搬送手段のニップ状態の切り替えを行うことができ、上記搬送手段によるシートの搬送精度が低下することが防止される。
(10) 好ましくは、該搬送装置においては、上記係合部は、上記トレイが上記装着位置から、該装着位置と上記引出位置との間にある第7位置に移動する過程において上記摺動部材と係合して上記移動部材を上記第2位置に移動させるものであり、上記トレイが上記第7位置から上記装着位置へ移動する過程において上記摺動部材と係合して上記移動部材を上記第1位置に移動させるものであり、上記第4支持部は、上記トレイが上記装着位置にある状態において、上記摺動部材を上記係合部及び上記トレイと当接させずに支持するものである。
上記構成によれば、トレイが当該装置に装着されている状態において、摺動部材がトレイ及び係合部と当接していないので、第1付勢部材の付勢力が何らかの原因で摺動部材に掛かっている場合にも、その付勢力が摺動部材を介してトレイに掛かることがない。したがって、そのような場合にも、挟持部材はトレイを基準に位置決めされることがなく、上記搬送手段によるシートの搬送精度が低下することが防止される。
(11) 好ましくは、該搬送装置においては、上記第1連動機構は、上記移動部材が上記第2位置にある状態で上記移動部材が上記交差方向において上記第1位置から離れる方向に移動するのを阻止する阻止機構と、上記摺動部材に設けられており、上記第1方向の端部が上記第2方向の端部より上記引出方向にある第1傾斜面と、上記摺動部材に設けられており、上記第1方向の端部が上記第2方向の端部より上記装着方向にある第2傾斜面と、上記係合部に設けられており、上記第1方向の端部が上記第2方向の端部よりも上記引出方向にあり、上記トレイが上記装着位置にある状態において上記第1傾斜面と対向し且つ当接せず、上記トレイが上記装着位置から上記第7位置に移動する過程において上記第1傾斜面と当接することにより上記摺動部材を上記第3位置に移動させ、上記トレイが上記第7位置から、該第7位置と上記引出位置との間にある第8位置に移動する過程において上記第1傾斜面と摺接することにより上記第3付勢部材の付勢力に抗して上記摺動部材を上記第6位置に移動させ、上記トレイが上記第8位置から上記第7位置に移動する過程において上記第1傾斜面と摺接することにより上記摺動部材を上記第5位置に案内する第3傾斜面と、上記係合部に設けられており、上記第1方向の端部が上記第2方向の端部より上記装着方向にあり、上記トレイが上記装着位置にある状態において上記第2傾斜面と対向し且つ当接せず、上記トレイが上記第7位置から上記装着位置に移動する過程において上記第2傾斜面と当接することにより上記摺動部材を上記第4位置に移動させる第4傾斜面と、を更に有する。
上記構成によれば、トレイが装着位置から引出位置に移動する場合に、トレイが装着位置から第7位置に移動する過程において、摺動部材は、第1傾斜面と第3傾斜面との当接により第3位置に移動される。トレイが第7位置に達すると阻止機構により移動部材の移動が阻止され、移動部材は第2位置にとどまる。トレイが第7位置から第8位置に移動する過程において第1傾斜面と第3傾斜面とが摺接することにより、第3付勢部材の付勢力に抗して摺動部材が第6位置に移動され、摺動部材と係合部との係合が解除される。
反対に、トレイが引出位置から装着位置に移動する場合には、トレイが第8位置から第7位置に移動する過程において第3付勢部材の付勢力により第1傾斜面と第3傾斜面が摺接し、摺動部材が第5位置に案内される。トレイが第7位置から装着位置に移動する過程において、摺動部材は、第2傾斜面と第4傾斜面との当接により第4位置に移動される。
(12) 好ましくは、該搬送装置においては、上記挟持部材は、ローラである。
(13) また、本発明の一実施形態に係る画像記録装置は、上記搬送装置と、シートに画像を記録する記録部と、を備える。
本発明によれば、シートを挟持して搬送する搬送手段を、トレイの挿抜によって、シートを挟持可能なニップ状態と、シートを挟持不能なニップ解除状態との間で切り替えることができ、且つ上記搬送手段によるシートの搬送精度の低下を抑制することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像記録装置としてのプリンタ部11を含む複合機10の斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、搬送ローラ60及び第1フレーム51を上方向7Aから見た上面図である。 図4は、移動部材53を第1位置において支持する第1フレーム51を下方向7Bから見た斜視図である。 図5は、図3のV−V線の矢視断面図である。 図6は、レバー部材54と給送トレイ20との位置関係を示す図3のV−V線の矢視断面図であって、給送トレイ20が装着位置P1に位置する状態(a)、及び給送トレイ20がプリンタ部11から引き出される途中の状態(b)を示す。 図7は、レバー部材54と給送トレイ20との位置関係を示す図3のV−V線の矢視断面図であって、給送トレイ20が引出位置P2に位置する状態(a)、及び給送トレイ20がプリンタ部11に装着される途中の状態(b)を示す。 図8は、移動部材53を第2位置において支持する第1フレーム51を下方向7Bから見た斜視図である。 図9は、変形例 レバー部材54と給送トレイ20との位置関係を示す図3のV−V線の矢視断面図であって、給送トレイ20が装着位置P1に位置する状態(a)、及び給送トレイ20が当該装置から引き出される途中の状態(b)を示す。レバー部材54と給送トレイ20との位置関係を示す図3のV−V線の矢視断面図であって、給送トレイ20が引出位置P2に位置する状態(a)、及び給送トレイ20が当該装置に装着される途中の状態(b)を示す。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。以下の説明においては、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上方向7A及び下方向7Bが定義され、開口13が設けられている面を手前(前面)として前方向8A及び後方向8Bが定義され、複合機10を手前(前面)から見て左方向9A及び右方向9Bが定義される。
[複合機10の全体構造]
図1に示されるように、複合機10は、薄型の直方体に概ね形成されており、下部にプリンタ部11(画像記録装置の一例)が設けられている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。複合機10は、プリント機能として、インクジェット方式で記録用紙12(図2参照)の片面に画像を記録する機能を有している。なお、複合機10は、記録用紙12の両面に画像を記録するものであってもよい。プリンタ部11は、記録用紙12を搬送する搬送装置を有している。搬送装置は、搬送ローラ対59と、給送トレイ20の挿抜と機械的に連動して、搬送ローラ対59のニップ状態とリリース状態(ニップ解除状態)とを切り替える連動機構(第1連動機構及び第2連動機構の一例)と、を有している。
[給送トレイ20]
図1に示されるように、プリンタ部11の前面には、開口13が形成されている。給送トレイ20が、前方向8A及び後方向8Bに移動することによって、開口13を介してプリンタ部11に挿入及び脱抜可能である。ここでは、前方向8A及び後方向8Bが交差方向の一例である。
図2に示されるように、給送トレイ20の底板22には、記録用紙12が積層した状態で支持される。給送トレイ20は、上部が開放された箱形状の部材であり、概略長方形の底板22の左方向9A及び右方向9Bの端部に、図6に示されているように、上方向7Aに延びる概略長方形の側板20Bが立設されている。側板20Bの後方向8Bの端部には上方向7Aに突出する突出部20A(レバー当接部の一例)がレバー部材54(当接部材の一例)と当接可能に設けられている。
給送トレイ20の底板22により、左方向9A及び右方向9Bに移動可能な一対のサイドガイド(不図示)が支持されている。各サイドガイドの側面には、それぞれ底板22により支持された記録用紙12の左方向9A及び右方向9Bの端部が当接する。一対のサイドガイドのうちの一方が左方向9A又は右方向9Bに移動すると、他方が連動して右方向9B又は左方向9Aへ移動する。以上より、本実施形態においては、記録用紙12は、給送トレイ20の左方向9A及び右方向9Bの中央を基準として位置決めされる。
[排出トレイ21]
給送トレイ20の前部且つ上部において、排出トレイ21が給送トレイ20により支持されている。排出トレイ21は、給送トレイ20と一体に前方向8A及び後方向8Bに移動する。排出トレイ21には、記録部24によって画像が記録された記録用紙12が排出される。
[給送部16]
図2に示されるように、給送部16は、プリンタ部11に装着された状態の給送トレイ20の底板22の上方向7Aであって記録部24の下方に設けられている。給送部16は、給送ローラ25、給送アーム26、及び駆動伝達機構27を備えている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端部において軸支されている。給送アーム26は、基端部に設けられた支軸28を中心として、矢印29の方向に回動する。これにより、給送ローラ25は、給送トレイ20または当該給送トレイ20に支持された記録用紙12に対して、当接及び離間が可能である。
給送ローラ25は、複数のギヤを含む駆動伝達機構27によって、搬送用モータ(不図示)の駆動力が伝達されて回転する。これにより、給送トレイ20の底板22により支持された記録用紙12のうち、給送ローラ25と当接している最も上側の記録用紙12が、搬送路65へ給送される。なお、給送ローラ25は、搬送用モータとは別に設けられたモータから駆動力を付与されて回転してもよい。また、駆動伝達機構27は、複数のギヤを含む形態に限らず、例えば支軸28と給送ローラ25の軸とに架け渡されたベルトを含むものであってもよい。
[搬送路65]
図2に示されるように、給送トレイ20の後端部から搬送路65が延出されている。搬送路65は、湾曲部33と直線部34とを備える。湾曲部33は、後方向8Bを湾曲外側とし前方向8Aを湾曲内側として湾曲しつつ延びている。直線部34は、前方向8A及び後方向8Bに延びている。
湾曲部33は、所定間隔を隔てて互いに対向する第1ガイド部材18と第2ガイド部材19とによって形成されている。第1ガイド部材18は、湾曲部33の湾曲外側を画定している。第2ガイド部材19は、湾曲部33の湾曲内側を画定している。直線部34は、記録部24が配置されている位置では所定間隔を隔てて互いに対向する記録部24とプラテン42とによって形成されている。第1ガイド部材18及び第2ガイド部材19は、図2における紙面と直交する方向である左方向9A及び右方向9Bに延設されている。
給送トレイ20により支持された記録用紙12は、給送ローラ25によって湾曲部33を下から上へUターンするように搬送されて搬送ローラ対59に到達する。搬送ローラ対59により挟持された記録用紙12は、画像記録面を記録部24に向けて直線部34を前方向8Aに搬送される。記録部24の直下に到達した記録用紙12は、記録部24により画像記録面に画像を記録される。画像が記録された記録用紙12は、直線部34を前方向8Aに搬送されて排出トレイ21に排出される。以上のように、記録用紙12は、図2に一点鎖線の矢印により示される搬送方向15に沿って搬送される。
[第1ガイド部材18]
第1ガイド部材18は、下部に形成された軸48を中心として、矢印66の方向に回動可能に構成されている。第1ガイド部材18は、図2に実線で示される位置に位置する第1状態のときに湾曲部33の湾曲外側を画定し、図2に破線で示される位置に位置する第2状態のときに湾曲部33を外部に露出させる。複合機10のユーザは、第1ガイド部材18を第1状態から第2状態に状態変化させることにより、湾曲部33に詰まった記録用紙12を取り出すことができる。
なお、第1ガイド部材18は、回動以外によって状態変化してもよい。例えば、第1ガイド部材18は、プリンタ部11に対して着脱可能に構成されていてもよい。この場合、第1ガイド部材18は、プリンタ部11に取り付けられ且つ湾曲部33の湾曲外側を画定する第1状態と、プリンタ部11から取り外され且つ湾曲部33を外部に露出させる第2状態との間で状態変化する。
[記録部24]
図2に示されるように、記録部24は、直線部34の上方向7Aに設けられており、キャリッジ40と記録ヘッド38とを備えている。記録部24の下方向7B且つ記録部24と対向する位置には、プラテン42が設けられている。プラテン42は、上部によって直線部34を搬送ローラ対59により搬送される記録用紙12を支持する部材である。
キャリッジ40は、前方向8A及び後方向8Bに間隔を空けて配置された2つのガイドレール56、57によって左方向9A及び右方向9Bへ往復移動可能に支持されている。記録ヘッド38は、キャリッジ40に搭載されている。記録ヘッド38には、インクカートリッジ(不図示)からインクが供給される。記録ヘッド38の下面には、ノズル39が形成されている。キャリッジ40が左方向9A及び右方向9Bに移動している状態において、記録ヘッド38は、ノズル39からインク滴をプラテン42に向けて吐出する。これにより、プラテン42に支持された状態の記録用紙12に画像が記録される。
[搬送ローラ対59]
図2に示されるように、搬送路65の直線部34における記録ヘッド38より搬送方向15上流に、搬送ローラ対59が配置されている。直線部34における記録ヘッド38より搬送方向15下流には、排出ローラ対44が配置されている。
[搬送ローラ60]
搬送ローラ対59は、直線部34の上方向7Aに配置された搬送ローラ60(搬送ローラの一例)と、直線部34の下方向7Bに搬送ローラ60と対向して配置されたピンチローラ61(挟持部材の一例)とを備えている。図3に示されるように、搬送ローラ60は、筐体14の内部において左方向9A及び右方向9Bに延びる円柱状の部材である。搬送ローラ60は、サイドフレーム55によって支持されており、第1フレーム51の上方向7Aに配置される。
[ピンチローラ61]
ピンチローラ61は、筐体14の内部において、左方向9A及び右方向9Bに間隔を空けて複数設けられている。図5に示されるように、ピンチローラ61は、回転軸61Aがローラホルダ85によって回転可能に支持されている。図4に示されるように、ローラホルダ85は、ピンチローラ61と対応して、左方向9A及び右方向9Bに間隔を空けて複数設けられている。ローラホルダ85は、第1フレーム51の上方向7Aにおいて第1フレーム51によって支持されており、第1フレーム51により支持される板バネ状の付勢部材57(第1付勢部材の一例)によって、概ね上方向7Aに付勢されている。
[排出ローラ対44]
図2に示されるように、排出ローラ対44は、直線部34の下方向7Bに配置された排出ローラ62と、直線部34の上方向7Aに排出ローラ62と対向して配置された拍車63とを備えている。拍車63は、左方向9A及び右方向9Bに間隔を空けて複数設けられている。排出ローラ62は、左方向9A及び右方向9Bに延びる軸64と、軸64に取り付けられたローラ部58とを備えている。ローラ部58も、左方向9A及び右方向9Bに間隔を空けて複数設けられており、拍車63と対向する位置に設けられている。拍車63は、図示しない弾性部材によってローラ部58に押圧されている。
搬送ローラ60及び排出ローラ62は、上記搬送用モータから駆動力が伝達されて回転する。搬送ローラ対59に記録用紙12が挟持されている状態(ニップ状態)で搬送ローラ60が回転すると、記録用紙12は、搬送ローラ対59によって搬送方向15に搬送される。また、排出ローラ対44に記録用紙12が挟持されている状態で排出ローラ62が回転すると、記録用紙12は、排出ローラ対44によって搬送方向15に搬送される。
[付勢部材57]
図5に示されているように、付勢部材57は、例えばコイルバネから構成されており、軸方向を上方向7A及び下方向7Bと平行にして、ローラホルダ85の軸受部85Aの下方向7Bの位置に配置されている。付勢部材57の一端部は軸受部85Aと当接し、他端部は第1フレーム51と当接している。これにより、付勢部材57は、ピンチローラ61を、上方向7Aに位置する搬送ローラ60に当接させるように、ローラホルダ85を上方向7Aに付勢している。図5は、ピンチローラ61が搬送ローラ60と当接する当接位置P11に、ローラホルダ85が位置する状態を示している。ここでは、上方向7Aが第1付勢方向の一例である。
[ローラホルダ85]
図5に示されているように、ローラホルダ85は、ピンチローラ61の回転軸61Aを回転可能に支持する軸受部85Aと、軸受部85Aから前方向8Aに延設された前延設部85Bとを有している。前延設部85Bは、前方向8Aの端部から下方向7Bに延設された下延設部85Cを有している。下延設部85Cは、下方向7Bの端部に左方向9A及び右方向9Bに突出する当接軸85Dを有している。当接軸85Dは、移動部材53の当接面53Aと当接可能である。移動部材53は、当接面53Aが当接軸85Dと当接する第2位置P3(図6(b)参照)と、当接面53Aが当接軸85Dと当接しない第1位置P4(図6(a)参照)とに前方向8A及び後方向8Bに沿って移動可能である。ここでは、前方向8A及び後方向8Bが第1付勢方向と交差する交差方向の一例である。移動部材53は、第2位置P3において当接面53Aが当接軸85Dと当接した状態でローラホルダ85を付勢部材57の付勢力に抗して離間位置P12に維持する(図6(b)参照)。
移動部材53は、第1フレーム51に設けられた支持部51C(第1支持部の一例)によって、第2位置P3と第1位置P4とに移動可能に支持される。支持部51Cは、第1フレーム51の左方向9A及び右方向9Bの中央部に設けられており、前方向8A及び後方向8Bに延びるスリット51Dを有する。移動部材53は、スリット51Dに挿入可能なボス部51Eを上方向7Aの面に有している。ボス部51Eを、スリット51Dを通して第1フレーム51より上方向7Aに突出させた状態において、ボス部51Eの上方向7Aの端部において左方向9A及び右方向9Bに延びる延出部51Fが第1フレーム51の上方向7Aの面と係合している。以上により、移動部材53は、支持部51Cにより前方向8A及び後方向8Bに沿って移動可能に支持される。
[第1フレーム51]
第1フレーム51は、筐体14の内部において、図6に示されているように、プリンタ部11に装着された状態の給送トレイ20の上方向7Aに概ね水平に配置される板状の部材である。第1フレーム51は、ローラホルダ85の下延設部85Cを下方向7Bに突出させる開口51Bを有している。図3に示されているように、開口51Bは、左方向9A及び右方向9Bに沿ってピンチローラ61と対応して複数が設けられている。下延設部85Cの下端部に設けられた当接軸85Dは、第1フレーム51の下方向7Bに位置している。
[サイドフレーム55]
図3に示されるように、第1フレーム51の左方向9A及び右方向9Bの端部にはそれぞれサイドフレーム55が設けられている。サイドフレーム55は、搬送路65の直線部34に対して左方向9A及び右方向9Bに配置される。サイドフレーム55は、第1フレーム51と垂直な板状部材であり、下方向7Bの端部が第1フレーム51の左方向9A及び右方向9Bの端部と連結されている。あるいは、第1フレーム51と一対のサイドフレーム55は一体の部材であってもよい。
図5に示されるように、サイドフレーム55は、後方向8Bの端部において上方向7A及び下方向7Bの幅が広い幅広部55Aを有している。幅広部55Aは、隣接する部分より上方向7Aに突出しており、その突出部分の前方向8Aの端部に搬送ローラ60を回転可能に支持する軸受80(図4参照)が取り付けられている。サイドフレーム55は、搬送路65の直線部34に対して左方向9A及び右方向9Bの位置において、軸受80を介して搬送ローラ60を回転可能に支持している。
[第2フレーム]
図4及び図8に示されているように、第1フレーム51には、左方向9A及び右方向9Bの端部に第2フレーム52(第2支持部の一例)が取り付けられている。第2フレーム52は、サイドフレーム55と隣接している。レバー部材54の回動軸54Aは第2フレーム52によって支持されている。
[レバー部材54]
レバー部材54は、図5に示されているように、給送トレイ20をプリンタ部11に装着するときの装着方向D4(図7(b)参照)及び給送トレイ20をプリンタ部11から引き出すときの引出方向D3(図6(b)参照)と直交する方向(ここでは、左方向9A及び右方向9B)に延びる回動軸54A周りに回動可能に設けられている。レバー部材54は、回動先端部である先端部54Bが回動軸54Aの下方向7Bに位置する第1状態(図5に示された状態)となるように、回動軸54Aに取り付けられたトーションばねである付勢部材54C(第2付勢部材の一例)によって付勢されている。レバー部材54は、この第1状態において、図6(a)に示されているように、装着位置P1に位置する状態(装着状態)における給送トレイ20と当接していない。以上により、レバー部材54は既定位置において第1状態に位置する。
[給送トレイ20の移動]
図6(a)に示されているように、給送トレイ20は、プリンタ部11に装着されている装着状態において装着位置P1に位置する。図6(a)に示された状態から、給送トレイ20をプリンタ部11から引き出す場合には、給送トレイ20は前方向8Aへ移動する。このとき、給送トレイ20の突出部20Aが第1状態であるレバー部材54の先端部54Bと当接する。その結果、図6(b)に示されているように、給送トレイ20をプリンタ部11から引き出す途中の状態において、レバー部材54は、第1状態から回動軸54A周りの第1回動方向D1へ角度θ1だけ回動し、第2状態となる。第2状態のレバー部材54の先端部54Bは、第1状態のレバー部材54の先端部54Bより前方向8A且つ上方向7Aに位置する。ここで、角度θ1は、0°より大きく且つ180°未満の角度である。
図6(b)に示された状態から、給送トレイ20が更に引き出されると、給送トレイ20は引出方向D3に一致する前方向8Aへ移動し、図7(a)に示された引出位置P2に達する。この状態においては、レバー部材54は、付勢部材54Cの付勢力により第1状態に位置する。
図7(a)に示されているように、給送トレイ20は、プリンタ部11から引き出された引出状態において引出位置P2に位置する。図7(a)に示された状態から、給送トレイ20をプリンタ部11に装着する場合には、給送トレイ20は後方向8Bへ移動する。このとき、給送トレイ20の突出部20Aが第1状態であるレバー部材54の先端部54Bと当接する。その結果、図7(b)に示されているように、給送トレイ20をプリンタ部11に装着する途中の状態において、レバー部材54は、第1状態から、回動軸54A周りの第2回動方向D2へ角度θ2だけ回動し、第3状態となる。第3状態のレバー部材54の先端部54Bは、第1状態のレバー部材54の先端部54Bより後方向8B且つ上方向7Aに位置する。ここで、角度θ2は、0°より大きく且つ180°未満の角度である。
[移動部材53]
移動部材53は、第1フレーム51に前方向8A及び後方向8Bに移動可能に設けられている。移動部材53は、図4〜図8に示されているように、第1フレーム51の下方向7Bの面に沿っており且つ左方向9A及び右方向9Bと前方向8A及び後方向8Bとに延びる平板部50と、平板部50の左方向9A及び右方向9Bの端部から下方向7Bに延びる延出部50Cとを有している。延出部50Cは、図5に示されているように、左方向9A及び右方向9Bに沿って見た形状が概略長方形の板状部材であり、上方向7A及び下方向7Bに垂直な横断面が概略コの字状である。延出部50Cは、下端面が前方向8A及び後方向8Bと平行である。
移動部材53は、平板部50の下方向7Bの面に長方形の開口を有する凹部50Bを有している。凹部50Bは、左方向9A及び右方向9Bに沿ってローラホルダ85と対応して複数が設けられている。凹部50Bは、左方向9A及び右方向9Bの端部にそれぞれカム部50Aを有している。カム部50Aの下方向7Bの面がローラホルダ85と当接可能な当接面53Aを構成している。当接面53Aは、付勢部材57がローラホルダ85を付勢する第1付勢方向とほぼ直交している。また、移動部材53は、延出部50Cに第1当接部53B及び第2当接部53Cを有している。
[カム部50A、当接面53A]
カム部50Aは、前方向8A及び後方向8Bに延びる台形状の部材であり、下方向7Bの端部に、後方向8B端が前方向8A端より下方向7Bに位置する傾斜面50Dを有している。傾斜面50Dの後方向8Bの端部から後方向8Bに上方向7A及び下方向7Bに垂直な当接面53Aが延びている。カム部50の下方向7Bの面は、当接面53Aが最も下方向7Bに位置している。
[第1当接部53B、第2当接部53C]
図5に示されているように、移動部材53の延出部50Cは、前方向8A及び後方向8Bに延びるリブ53D(図5参照)を有している。リブ53Dから、図4に示されているように、左方向9Aに位置する延出部50Cであれば左方向9Aに突出し、右方向9Bに位置する延出部50Cであれば右方向9Bに突出して円柱状の第1当接部53B及び第2当接部53Cが設けられている。第1当接部53Bは、延出部50Cにおいて前方向8A及び後方向8Bの中央より前方向8Aの位置に配置されており、第2当接部53Cは、延出部50Cにおいて前方向8A及び後方向8Bの中央より後方向8Bの位置に配置されている。レバー部材54の回動軸54Aは、前方向8A及び後方向8Bにおいて第1当接部53Bと第2当接部53Cとの間に配置されている。
図6(a)に示されているように、第1当接部53Bは、移動部材53が第1位置P4に位置する状態において、第1状態のレバー部材54の前方向8Aの面と当接している。図7(a)に示されているように、第2当接部53Cは、移動部材53が第2位置P3に位置する状態において、第1状態のレバー部材54の後方向8Bの面と当接している。図6(b)に示されているように、レバー部材54の第1状態から第2状態への第1回動方向D1への角度θ1の回動により、第1当接部53Bがレバー部材54の前方向8Aの面により前方向8Aに押圧されて、移動部材53が第2位置P3に移動する。図7(b)に示されているように、レバー部材54の第1状態から第3状態への第2回動方向D2への角度θ2の回動により、第2当接部53Bがレバー部材54の後方向8Bの面により後方向8Bに押圧されて、移動部材53が第1位置P4に移動する。
[連動動作]
図6(a)に示されている給送トレイ20の装着状態においては、移動部材53の当接面53Aは第1位置P4に位置する。その状態において、ローラホルダ85(具体的には当接軸85D。図5参照)は当接面53Aと当接しておらず、ローラホルダ85は、ピンチローラ61が搬送ローラ60と当接する当接位置P11に位置する。このとき、搬送ローラ対59は、記録用紙12を挟持して搬送方向15に搬送可能なニップ状態になっている。図6(b)に示されているように、給送トレイ20の引出方向D3への移動によって、レバー部材54が、第1状態から第2状態に回動すると、その回動により第1当接部53Bがレバー部材54により前方向8Aに押圧される。これにより、移動部材53が前方向8Aに移動し、当接面53Aは第2位置P3に移動する。その過程において、ローラホルダ85の当接軸85Dは、傾斜面50Dと当接し、移動部材53の移動に伴って、傾斜面50Dに導かれて当接面53Aと当接する。これにより、ローラホルダ85が下方向7Bの離間位置P12ま付勢部材57の付勢力に抗して移動され、ピンチローラ61は搬送ローラ60から離間する。これにより、搬送ローラ対59は、ニップ状態が解除されて、記録用紙12を挟持不能なリリース状態となる。
図7(a)に示されている給送トレイ20の引出状態においては、移動部材53の当接面53Aは第2位置P3に位置する。その状態において、ローラホルダ85(具体的には当接軸85D。図5参照)は当接面53Aと当接し、ローラホルダ85は、ピンチローラ61が搬送ローラ60から離間する離間位置P12に位置する。このとき、搬送ローラ対59は、記録用紙12を挟持不能なリリース状態になっている。図7(b)に示されているように、給送トレイ20の装着方向D4への移動によって、レバー部材54が、第1状態から第3状態に回動すると、その回動により第2当接部53Cがレバー部材54により後方向8Bに押圧される。これにより、移動部材53が後方向8Bに移動し、当接面53Aは第1位置P4に移動する。その結果、ローラホルダ85が当接面53Aと当接しない非当接状態となり、、ローラホルダ85が上方向7Aの当接位置P11に付勢部材57の付勢力により移動され、ピンチローラ61は搬送ローラ60と当接する。これにより、搬送ローラ対59は、ニップ状態になり、記録用紙12を挟持して搬送可能な状態となる。
以上のように、給送トレイ20の突出部20Aは、第1状態に位置するレバー部材54と当接可能に給送トレイ20に設けられており、給送トレイ20が装着位置P1から引出位置P2に移動する場合に、レバー部材54を第1状態から第2状態に回動させ、給送トレイ20が引出位置P2から装着位置P1に移動する場合にレバー部材54を第1状態から第3状態に回動させる。
レバー部材54の第1状態から第2状態への回動により移動部材53は第2位置P3に移動する。レバー部材54の第1状態から第3状態への回動により移動部材53は第1位置P4に移動する。このように、レバー部材54の状態変化に連動して移動部材53は第2位置P3と第1位置P4とに移動する。
より詳細には、移動部材53に設けられた第1当接部53Bが、第1状態から第2状態に回動するレバー部材54と当接して、レバー部材54の回動により移動部材53を第2位置P3に移動させる。また、移動部材53に設けられた第2当接部53Cが、第1状態から第3状態に回動するレバー部材54と当接して、レバー部材54の回動により移動部材53を第1位置P4に移動させる。
[実施形態の効果]
本実施形態によれば、移動部材53、ローラホルダ85、及び付勢部材57が第1フレーム51に支持されている。搬送ローラ60は第1フレーム51と連結されたサイドフレーム55により支持されている。したがって、ピンチローラ61を、給送トレイ20を基準に位置決めする必要がなく、ピンチローラ61の位置決め精度を、第1フレーム51及びサイドフレーム55の寸法精度や位置精度に依存させることができる。したがって、給送トレイ20のプリンタ部11に対する装着精度や、搬送手段のニップ状態を解除するために通常使用されるリリース部材と給送トレイ20との位置決め精度などが高くない場合にも、ピンチローラ61の位置決め精度を高くすることができる。その結果、搬送ローラ対59による十分な搬送精度を確保することが容易になり、搬送ローラ対59による記録用紙12の搬送精度の低下を抑制することができる。
[変形例]
上述の実施形態では、レバー部材54の回動による状態変化に連動して、移動部材53を第2位置P3と第1位置P4とに移動させている。この変形例においては、図9に示されるように、摺動部材67の状態変化に連動して、移動部材53を第2位置P3と第1位置P4とに移動させている。
摺動部材67は、支持部68によって装着方向D4及び引出方向D3に沿って移動可能に支持されている。摺動部材67は移動部材53に連結されており、移動部材53の第2位置P3への移動及び第1位置P4への移動と連動して、装着方向D4及び引出方向D3に沿って移動可能である。移動部材53が第2位置P3に位置する状態において、摺動部材67は第3位置P5に位置し、移動部材53が第1位置P4に位置する状態において、摺動部材67は第4位置P6に位置する。更に、摺動部材67は、装着方向D4及び引出方向D3と交差する第1方向D5(ここでは、上方向7A)及びその反対の第2方向D6(ここでは、下方向7B)に移動可能に支持部68によって支持されている。また、摺動部材67は、図9(a)に示されている給送トレイ20が装着位置P1にある状態においては、係合部68によって係合部20C及び給送トレイ20と当接せずに支持されている。
給送トレイ20には係合部20Cが設けられている。係合部20Cは、給送トレイ20が装着位置P1から、図9(d)に示された引出位置P2へ移動する場合に、図9(b)に示されているように、摺動部材67と係合し、移動部材53を第2位置P3に移動させる。この状態において、給送トレイ20は装着位置P1より引出方向D3に位置する第7位置P9に移動している。給送トレイ20が第7位置P9に位置する状態において、摺動部材67は、前方向8A及び後方向8Bにおいて第1位置P4から離れる方向への移動を阻止機構71により阻止される。このため、給送トレイ20が第7位置P9から更に引出方向D3に移動すると、摺動部材67は、第4傾斜面20Eと第2傾斜面67Bとの摺接により上方向7A(第1方向D5の一例)へ移動され、給送トレイ20が第8位置P10に達した状態において、上方向7A及び下方向7Bにおいて第6位置P8に移動する。摺動部材67が上方向7A及び下方向7Bにおいて第6位置P8に移動した状態において、摺動部材67と係合部20Cとの係合状態は解除される。給送トレイ20が更に引出方向D3に移動されて引出位置P2に達した状態においては、図9(d)に示されているように、摺動部材67はトレイと当接しておらず、摺動部材67は、付勢部材69の付勢力により、上方向7A及び下方向7Bにおいて第5位置P7に位置する。
反対に、係合部20Cは、給送トレイ20が引出位置P2から装着位置P1へ移動する場合に、図9(b)に示された状態から図9(a)に示された状態への摺動部材67の移動により移動部材53を第1位置P4に移動させる。移動部材53は、図9(b)に示されているように、第2位置P3にある状態において、前方向8A及び後方向8Bにおいて第1位置P4から離れる方向への移動を阻止機構70により阻止される。
また、摺動部材67は、支持部68によって、第1方向D5及び第2方向D6に沿って、係合部20Cと係合可能な第5位置P7(図9(a)及び(b)参照)と、第5位置P7より給送トレイ20から第1方向D5において離れており、係合部20Cと係合不能な第6位置P8(図9(c)参照)とに移動可能に支持されている。摺動部材67は、付勢部材69(第3付勢部材の一例)によって、第2方向D6に付勢されている。
以上のように、係合部20Cは、給送トレイ20が装着位置P1から、装着位置P1と引出位置P2との間にある第7位置P9に移動する過程において摺動部材67と係合して移動部材53を第2位置P3に移動させるものである。また、係合部20Cは、給送トレイ20が第7位置P9から装着位置P1へ移動する過程において摺動部材67と係合して移動部材53を第1位置P4に移動させるものである。
摺動部材67は、第1方向D5の端部が第2方向D6の端部より引出方向D3にある第1傾斜面67Aと、第1方向D5の端部が第2方向D6の端部より装着方向D4にある第2傾斜面67Bと、を有している。一方、係合部20Cは、第1方向D5の端部が第2方向D6の端部よりも引出方向D3にある第3傾斜面20Dを有している。
第3傾斜面20Dは、図9(a)に示されているように、給送トレイ20が装着位置P1にある状態において第1傾斜面67Aと対向し且つ当接していない。この状態において、摺動部材67の装着方向D4及び引出方向D3に沿った位置は第4位置P6である。給送トレイ20が装着位置P1から第7位置P9(図9(b)参照)に移動する過程において、第3傾斜面20Dが第1傾斜面67Aと当接することにより、摺動部材67は第3位置P5に移動する。
第3傾斜面20Dは、図9(c)に示されているように、給送トレイ20が第7位置P9から、第7位置P9と引出位置P2との間にある第8位置P10に移動する過程において、第1傾斜面67Aと摺接することにより付勢部材69の付勢力に抗して摺動部材67を第6位置P8に移動させる。反対に、第3傾斜面20Dは、給送トレイ20が第8位置P10から第7位置P9に移動する過程において、第1傾斜面67Aと摺接することにより摺動部材67を第6位置P8から第5位置P7に案内する。
また、図9(a)に示されているように、係合部20Cは、第1方向D5の端部が第2方向D6の端部より装着方向D4にある第4傾斜面20Eを更に有する。第4傾斜面20Eは、給送トレイ20が装着位置P1にある状態において、第2傾斜面67Bと対向し且つ当接せず、給送トレイ20が第7位置P9から装着位置P1に移動する過程において第2傾斜面67Bと当接することにより摺動部材67を第4位置P6に移動させる。
上記実施形態においては、画像記録装置としてのインクジェット記録装置に搬送装置を使用する場合を説明した。しかし、本発明の搬送装置は、インクジェット記録装置に限らず、レーザプリンタなどの他の画像記録装置にも使用することができる。また、本発明の搬送装置は、画像記録装置への使用に限定されるものではなく、シートを使用する全ての機器に使用可能である。
また、上記実施形態においては、レバー部材54は付勢部材57により第1状態に付勢されているが、自重により第1状態に位置されてもよい。
また、上記実施形態においては、挟持部材はピンチローラ61により構成されているが、挟持部材はピンチローラ61などの従動ローラに限られない。例えば、記録用紙12を反転ローラ45などの搬送ローラに向かって押しつける、摩擦係数の十分に小さい押しつけ面を有する板状あるいは直方体形状の押し付け部材などであってもよい。
また、上記実施形態においては、モータによって駆動される搬送ローラ60などの駆動ローラが搬送ローラであったが、これに限られない。例えば、搬送ローラ60が下方向7Bに配置され、それに対向するピンチローラ61が上方向7Aに配置される構成においては、ピンチローラ61などの従動ローラを搬送ローラとし、搬送ローラ60などの駆動ローラを挟持部材として、レバー部材54の回動により、搬送ローラ60をピンチローラ61と当接する当接位置と、ピンチローラ61から離間する離間位置とに移動させてもよい。
10…複合機
11…プリンタ部(画像記録装置)
12…記録用紙(シート)
20…給送トレイ
20A…突出部
20C…係合部
20D…第3傾斜面
20E…第4傾斜面
51…第1フレーム
52…第2フレーム
53…移動部材
53A…当接面
53B…第1当接部
53C…第2当接部
54…レバー部材
57…付勢部材(第1付勢部材)
59…搬送ローラ対
60…搬送ローラ
61…ピンチローラ
61A…回転軸
67…摺動部材
67A…第1傾斜面
67B…第2傾斜面
68…支持部(第4支持部))
69…付勢部材(第3付勢部材))
70…阻止機構
85…ローラホルダ

Claims (13)

  1. 搬送ローラと、
    上記搬送ローラに対向して配置され、上記搬送ローラとの間でシートを挟持可能な挟持部材と、
    上記挟持部材を保持しており、上記挟持部材が上記搬送ローラと当接する当接位置と、上記挟持部材が上記搬送ローラから離間する離間位置とに移動可能な保持部材と、
    上記保持部材を上記当接位置に向かって付勢する第1付勢部材と、
    上記保持部材と当接可能な当接面を有しており、上記第1付勢部材が上記保持部材を付勢する第1付勢方向と交差する交差方向に沿って移動可能であり、上記当接面が上記保持部材と当接した状態で上記保持部材を上記第1付勢部材の付勢力に抗して上記離間位置に維持する移動部材と、
    上記移動部材を、上記当接面が上記保持部材と当接する第2位置と、上記当接面が上記保持部材と当接しない第1位置とに移動可能に支持する第1支持部と、
    上記保持部材を上記当接位置と上記離間位置とに移動可能に支持する第2支持部と、
    上記第1付勢部材を支持する第3支持部と、
    上記シートを支持可能であり、上記交差方向に沿って、当該装置への装着及び当該装置からの引き出しが可能なトレイと、
    上記トレイが当該装置に装着されている状態に対応する装着位置から、上記トレイが当該装置から引き出されている状態に対応する引出位置に上記トレイが移動する過程、及び上記トレイが上記引出位置から上記装着位置に移動する過程において、上記トレイと当接することにより状態が変化する当接部材を有し、該当接部材の状態変化に連動して上記移動部材を上記第1位置及び上記第2位置へ移動させる第1連動機構と、を備える搬送装置。
  2. 上記当接部材は、
    上記トレイを当該装置に装着するときの装着方向及び上記トレイを当該装置から引き出すときの引出方向と交差する方向に延びる回動軸周りに回動可能に設けられており、第1状態、上記第1状態から上記回動軸周りの第1回動方向へ180°未満の角度θ1だけ回動した第2状態、及び上記第1状態から上記回動軸周りの上記第1回動方向と反対の第2回動方向へ180°未満の角度θ2だけ回動した第3状態をとることが可能であり、既定位置において上記第1状態に位置するレバー部材であり、
    上記第1連動機構は、
    上記第1状態に位置するレバー部材と当接可能に上記トレイに設けられており、上記トレイが上記装着位置から上記引出位置に移動する場合に、上記レバー部材を上記第1状態から上記第2状態に回動させ、上記トレイが上記引出位置から上記装着位置に移動する場合に上記レバー部材を上記第1状態から上記第3状態に回動させるレバー当接部と、
    上記レバー部材の上記第1状態から上記第2状態への回動により上記移動部材を上記第2位置に移動させ、且つ上記レバー部材の上記第1状態から上記第3状態への回動により上記移動部材を上記第1位置に移動させる第2連動機構と、を有する請求項1に記載の搬送装置。
  3. 上記第1連動機構は、上記レバー部材を上記第1状態に付勢する第2付勢部材を更に有する請求項2に記載の搬送装置。
  4. 上記第2連動機構は、
    上記移動部材に設けられており、上記第1状態から上記第2状態に回動する上記レバー部材と当接可能に配置されており、当該レバー部材の回動により当該移動部材を上記第2位置に移動させる第1当接部と、
    上記移動部材に設けられており、上記第1状態から上記第3状態に回動する上記レバー部材と当接可能に配置されており、当該レバー部材の回動により当該移動部材を上記第1位置に移動させる第2当接部と、を有する請求項2又は3に記載の搬送装置。
  5. 上記第1当接部は、上記移動部材が上記第1位置にある状態において上記第1状態のレバー部材と当接し、
    上記第2当接部は、上記移動部材が上記第2位置にある状態において上記第1状態のレバー部材と当接する請求項4に記載の搬送装置。
  6. 上記第1支持部、上記第2支持部及び上記第3支持部が設けられた第1フレームを更に備える請求項1から5のいずれかに記載の搬送装置。
  7. 上記第1フレームにより支持されており、上記回動軸を支持する第2フレームを更に備える請求項6に記載の搬送装置。
  8. 上記トレイ及び上記レバー当接部は、上記トレイが当該装置に装着されている状態において、上記レバー部材と当接していない請求項2から7のいずれかに記載の搬送装置。
  9. 上記当接部材は、
    上記移動部材の上記第1位置への移動及び上記第2位置への移動と連動して、上記トレイを当該装置に装着するときの装着方向及び上記トレイを当該装置から引き出すときの引出方向に移動可能に上記移動部材に連結されており且つ上記装着方向及び上記引出方向と交差する第1方向及びその反対の第2方向に移動可能な摺動部材であり、
    上記第1連動機構は、
    上記トレイに設けられており、上記トレイが上記装着位置から上記引出位置へ移動する場合に、上記摺動部材と係合し、上記トレイの移動により上記移動部材を上記第2位置に移動させ、上記トレイが上記引出位置から上記装着位置へ移動する場合に、上記摺動部材と係合し、上記トレイの移動により上記移動部材を上記第1位置に移動させる係合部と、
    上記摺動部材を、上記移動部材が上記第2位置に位置する第3位置と、上記移動部材が上記第1位置に位置する第4位置とに上記装着方向及び上記引出方向に沿って移動可能に支持し、且つ、上記摺動部材を、上記係合部と係合可能な第5位置と、該第5位置より上記トレイから上記第1方向において離れており、上記係合部と係合不能な第6位置とに上記第1方向及び上記第2方向に沿って移動可能に支持する第4支持部と、
    上記摺動部材を上記第2方向に付勢する第3付勢部材と、を有する請求項1に記載の搬送装置。
  10. 上記係合部は、
    上記トレイが上記装着位置から、該装着位置と上記引出位置との間にある第7位置に移動する過程において上記摺動部材と係合して上記移動部材を上記第2位置に移動させるものであり、
    上記トレイが上記第7位置から上記装着位置へ移動する過程において上記摺動部材と係合して上記移動部材を上記第1位置に移動させるものであり、
    上記第4支持部は、
    上記トレイが上記装着位置にある状態において、上記摺動部材を上記係合部及び上記トレイと当接させずに支持するものである請求項9に記載の搬送装置。
  11. 上記第1連動機構は、
    上記移動部材が上記第2位置にある状態で上記移動部材が上記交差方向において上記第1位置から離れる方向に移動するのを阻止する阻止機構と、
    上記摺動部材に設けられており、上記第1方向の端部が上記第2方向の端部より上記引出方向にある第1傾斜面と、
    上記摺動部材に設けられており、上記第1方向の端部が上記第2方向の端部より上記装着方向にある第2傾斜面と、
    上記係合部に設けられており、上記第1方向の端部が上記第2方向の端部よりも上記引出方向にあり、上記トレイが上記装着位置にある状態において上記第1傾斜面と対向し且つ当接せず、上記トレイが上記装着位置から上記第7位置に移動する過程において上記第1傾斜面と当接することにより上記摺動部材を上記第3位置に移動させ、上記トレイが上記第7位置から、該第7位置と上記引出位置との間にある第8位置に移動する過程において上記第1傾斜面と摺接することにより上記第3付勢部材の付勢力に抗して上記摺動部材を上記第6位置に移動させ、上記トレイが上記第8位置から上記第7位置に移動する過程において上記第1傾斜面と摺接することにより上記摺動部材を上記第5位置に案内する第3傾斜面と、
    上記係合部に設けられており、上記第1方向の端部が上記第2方向の端部より上記装着方向にあり、上記トレイが上記装着位置にある状態において上記第2傾斜面と対向し且つ当接せず、上記トレイが上記第7位置から上記装着位置に移動する過程において上記第2傾斜面と当接することにより上記摺動部材を上記第4位置に移動させる第4傾斜面と、を更に有する請求項10に記載の搬送装置。
  12. 上記挟持部材は、ローラである請求項1から11のいずれかに記載の搬送装置。
  13. 請求項1から12のいずれかに記載の搬送装置と、
    シートに画像を記録する記録部と、を備える画像記録装置。
JP2015074635A 2015-03-31 2015-03-31 搬送装置及び画像記録装置 Active JP6561538B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015074635A JP6561538B2 (ja) 2015-03-31 2015-03-31 搬送装置及び画像記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015074635A JP6561538B2 (ja) 2015-03-31 2015-03-31 搬送装置及び画像記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016193785A true JP2016193785A (ja) 2016-11-17
JP6561538B2 JP6561538B2 (ja) 2019-08-21

Family

ID=57323404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015074635A Active JP6561538B2 (ja) 2015-03-31 2015-03-31 搬送装置及び画像記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6561538B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002019987A (ja) * 2000-07-11 2002-01-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 記録媒体搬送装置
JP2010126327A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Fuji Xerox Co Ltd 給紙装置および画像形成装置。

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002019987A (ja) * 2000-07-11 2002-01-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 記録媒体搬送装置
JP2010126327A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Fuji Xerox Co Ltd 給紙装置および画像形成装置。

Also Published As

Publication number Publication date
JP6561538B2 (ja) 2019-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6458608B2 (ja) 搬送装置及び画像記録装置
JP5954215B2 (ja) 搬送装置及び画像記録装置
JP6010959B2 (ja) シート搬送装置及び画像記録装置
US8955960B2 (en) Tray unit and image recording device
CN106004095B (zh) 输送装置和图像记录设备
JP6617438B2 (ja) シートトレイ、搬送装置、及び画像記録装置
JP4868164B2 (ja) 給紙トレイ、給紙装置、及びそれを備えた画像記録装置
JP2016064577A (ja) 画像記録装置
JP4687805B2 (ja) 給紙トレイ、この給紙トレイを有する給紙装置およびこの給紙装置を有する画像記録装置
JP5924222B2 (ja) 搬送装置及び画像記録装置
JP6561538B2 (ja) 搬送装置及び画像記録装置
JP2015193447A (ja) 給送装置及び画像記録装置
JP7318435B2 (ja) 画像記録装置
JP6642050B2 (ja) 搬送装置及び画像記録装置
JP5742247B2 (ja) 画像記録装置
JP5609671B2 (ja) 搬送装置及びインクジェット記録装置
JP7314730B2 (ja) 画像記録装置
JP5338886B2 (ja) 給紙トレイ、給紙装置、及び画像記録装置
JP5505536B2 (ja) 給紙トレイ、給紙装置、及び画像記録装置
JP7322613B2 (ja) 画像記録装置
JP2017132622A (ja) 搬送装置及び画像記録装置
JP6528459B2 (ja) 搬送装置
JP2017081671A (ja) 搬送装置及びインクジェット記録装置
JP6028610B2 (ja) シート搬送装置
JP5915332B2 (ja) トレイ及び画像記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180731

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190625

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190708

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6561538

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150