JP6642050B2 - 搬送装置及び画像記録装置 - Google Patents
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図1に示されるように、複合機10は、薄型の直方体に概ね形成されており、下部にプリンタ部11(画像記録装置の一例)が設けられている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。複合機10は、プリント機能として、インクジェット方式で用紙12(シートの一例、図2参照)の片面に画像を記録する機能を有している。なお、複合機10は、インクジェット方式以外、例えば電子写真方式で画像を記録するものであってもよい。また、複合機10は、用紙12の片面及び両面に画像を記録する機能を有していてもよい。
図1に示されるように、プリンタ部11は、前面75に開口13が形成された筐体14を備えている。給送トレイ20(トレイの一例)が、後方へ移動することによって、開口13を通じて筐体14へ挿入されて装着される。給送トレイ20が筐体14へ装着されているときの位置が装着位置であり、図7に示された給送トレイ20の位置である。また、筐体14内の給送トレイ20は、前方へ移動することによって、開口13を通じて筐体14から脱抜される。給送トレイ20が筐体14から脱抜されているときの位置は、装着位置とは異なり位置であり、非装着位置である。
図2に示されるように、給送部16は、プリンタ部11に装着された状態の給送トレイ20の底板22よりも上方に設けられている。給送部16は、給送ローラ25、給送アーム26、及び駆動伝達機構27を備えている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端部において回転可能に支持されている。給送アーム26は、基端部に設けられた支軸28を中心として、矢印29の方向に回動する。これにより、給送ローラ25は、給送トレイ20または給送トレイ20に支持された用紙12に対して接離可能である。
図2に示されるように、プリンタ部11に装着された状態の給送トレイ20の後端部から搬送路65が延出されている。搬送路65は、湾曲部33と直線部34とを備える。湾曲部33は、湾曲しつつ延びている。直線部34は、前後方向8に延びている。
図2に示されるように、記録部24は、直線部34の上方に設けられており、キャリッジ40と記録ヘッド38とを備えている。記録部24の下方且つ記録部24と対向する位置には、プラテン42が設けられている。プラテン42は、直線部34を搬送される用紙12を支持する部材である。
プラテン42の下方に、図4に示される支持フレーム51が配置されている。支持フレーム51は、金属製であり、且つ前後方向8及び左右方向9に拡がった板状の部材である。なお、図4では、プラテン42の図示が省略されている。
図2に示されるように、直線部34における記録ヘッド38よりも搬送向き15の上流に、搬送ローラ対59が配置されている。直線部34における記録ヘッド38よりも搬送向き15の下流には、排出ローラ対44が配置されている。
各ピンチローラ61は、図4及び図5に示されるローラホルダ85によって回転可能に支持されている。ローラホルダ85は、後述するように支持フレーム51によって支持されている。
図5に示されるように、移動部材53は、支持フレーム51の下方に設けられている。移動部材53は、不図示のフレームによって、前後方向8に沿って移動可能に支持されている。移動部材53は、下方から支持フレーム51の下面と当接した状態で不図示のフレームによって支持されている。移動部材53は、移動時において支持フレーム51の下面と当接した状態を維持する。
図4〜図6に示されるように、移動部材53の一対の側壁72よりも右方及び左方に、レバー部材54(当接部材の一例)が設けられている。レバー部材54は、前後方向8において突起76、77の間に配置されている。レバー部材54は、左右方向9において当接部96と同位置に配置されている。レバー部材54は、上下方向7に延設されている。レバー部材54の上端部は、突起76、77よりも上方に位置している。レバー部材54の下端部は、突起76、77よりも下方に位置している。レバー部材54の下端部は、当接部96の下端部と略同じ高さである。
以下、移動部材53、レバー部材54、及びローラホルダ85の移動について説明する。給送トレイ20が筐体14に装着されている状態、つまり給送トレイ20が装着位置に位置する状態において、移動部材53は、図5(A)に示されるように第1位置に位置している。
図9に示される状態において、給送トレイ20が前方へ移動すると、上述したように、給送トレイ20は脱抜され、レバー部材54は第3状態となる。そして、給送トレイ20が装着される際に、給送トレイ20の当接部94が前方からレバー部材54と当接することにより、レバー部材54は第3状態から第1状態へ状態変化する。これにより、移動部材53は第2位置から第1位置へ移動し、ローラホルダ85は離間位置から当接位置へ移動する。
本実施形態によれば、搬送ローラ60及びピンチローラ61の当接は、レバー部材54が装着位置へ向けて移動する給送トレイ20と当接して第1状態へ変化し、移動部材53がレバー部材54の第1状態への変化に連動して第1位置へ移動することによって実行される。この場合、レバー部材54の動作によっては、移動部材53が第1位置へ移動することができないおそれがある。しかし、本実施形態では、装着位置へ移動する給送トレイ20が当接部96と当接することによって、レバー部材54に関係なく、移動部材53を第1位置へ移動させることができる。これにより、搬送ローラ60とピンチローラ61とを、レバー部材54の動作に関係なく当接させることができる。
上記実施形態では、レバー部材54の回動による状態変化に連動して、移動部材53を第1位置と第2位置とに移動させた。しかし、移動部材53を移動させる手段は、レバー部材54によるものに限らない。例えば、図12に示されるように、摺動部材67(当接部材の一例)の前後方向8への移動に連動して、移動部材53を第1位置と第2位置とに移動させてもよい。なお、本変形例において、連動機構は、摺動部材67と給送トレイ20の面20A、20Bとで構成されている。
また、上記実施形態では、当接部96及びレバー部材54は、いずれも給送トレイ20から突出した当接部94と当接していた。しかし、給送トレイ20は、1つの当接部94の代わりに、2つの当接部(第1当接部及び第2当接部)を備えており、当接部96が第1当接部と当接し、レバー部材54が第2当接部と当接してもよい。この場合、当接部96と第1当接部とが左右方向9に少なくとも一部が重複する位置に設けられ、且つレバー部材54と第2当接部とが左右方向9に少なくとも一部が重複する位置に設けられていればよく、当接部96及び第1当接部と、レバー部材54及び第2当接部とは、左右方向9に異なる位置に設けられていてもよい。
11・・・プリンタ部(画像記録装置)
12・・・用紙(シート)
20・・・給送トレイ(トレイ)
24・・・記録部
53・・・移動部材
54・・・レバー部材(当接部材)
60・・・搬送ローラ(第1ローラ)
61・・・ピンチローラ(第2ローラ)
76・・・突起(連動機構)
77・・・突起(連動機構)
85・・・ローラホルダ
96・・・当接部
Claims (10)
- シートを搬送する搬送装置であって、
第1ローラと、
上記第1ローラに対向して配置され、上記第1ローラとの間でシートを挟持可能な第2ローラと、
上記第2ローラを回転可能に支持しており、上記第2ローラが上記第1ローラと当接した当接位置、及び上記第2ローラが上記第1ローラから離間した離間位置へ移動可能なローラホルダと、
上記ローラホルダの移動方向と交差する方向に沿って第1位置及び第2位置へ移動可能であり、当該第1位置において上記ローラホルダを上記当接位置とし、当該第2位置において上記ローラホルダを上記離間位置とする移動部材と、
シートを支持可能であり、上記ローラホルダの移動方向と交差する方向に沿って上記搬送装置に装着された装着位置及び当該装着位置とは異なる非装着位置へ移動可能なトレイと、
第1状態及び第2状態に状態変化可能であり、上記トレイが上記非装着位置から上記装着位置へ移動する過程において、上記トレイと当接して当該第1状態となり、上記トレイが上記装着位置から上記非装着位置へ移動する過程において、上記トレイと当接して当該第2状態となる当接部材を有し、当該当接部材の当該第1状態への変化に連動して上記移動部材を上記第1位置へ移動させ、上記当接部材の当該第2状態への変化に連動して上記移動部材を上記第2位置へ移動させる連動機構と、を備え、
上記移動部材は、上記トレイと当接可能な当接部を備え、
上記トレイが上記非装着位置から上記装着位置へ移動する過程において、上記当接部と当接するときの上記トレイの位置は、上記当接部材と当接するときの上記トレイの位置よりも上記装着位置に近く、
上記装着位置へ移動する上記トレイが上記当接部と当接することによって、上記移動部材は上記第1位置へ移動可能である搬送装置。 - 上記当接部材の上記第1状態への変化に連動して上記第1位置へ移動した上記移動部材の上記当接部は、上記装着位置の上記トレイと当接していない請求項1に記載の搬送装置。
- 上記当接部材は、上記ローラホルダの移動方向及び上記トレイの移動方向と交差する方向に延びる回動軸周りに回動可能に設けられ、且つ上記第1状態及び上記第2状態に加えて第3状態に状態変化可能であり、
上記第1状態は、上記第3状態から上記回動軸周りの第1回動向きへ180°未満の角度だけ回動した状態であり、
上記第2状態は、上記第3状態から上記回動軸周りの上記第1回動向きと反対の第2回動向きへ180°未満の角度だけ回動した状態であり、
上記当接部材は、既定状態において上記第3状態であり、上記トレイが上記非装着位置から上記装着位置へ移動する過程において、上記トレイと当接して上記第3状態から上記第1状態へ回動し、上記トレイが上記装着位置から上記非装着位置へ移動する過程において、上記トレイと当接して上記第3状態から上記第2状態へ回動する請求項1または2に記載の搬送装置。 - 上記当接部材を上記第3状態へ付勢する付勢部材を備える請求項3に記載の搬送装置。
- 上記連動機構は、
上記第3状態の上記当接部材に対して、上記第1回動向きに配置され、上記当接部材の回動領域に突出する第1突出部と、
上記第3状態の上記当接部材に対して、上記第2回動向きに配置され、上記当接部材の回動領域に突出する第2突出部と、を備え、
上記第1突出部は、上記第3状態から上記第1状態へ回動する上記当接部材と当接することによって上記移動部材を上記第1位置へ移動させ、
上記第2突出部は、上記第3状態から上記第2状態へ回動する上記当接部材と当接することによって上記移動部材を上記第2位置へ移動させる請求項3または4に記載の搬送装置。 - 上記第1突出部及び上記第2突出部は、上記移動部材に設けられている請求項5に記載の搬送装置。
- 上記第1突出部は、上記移動部材が上記第2位置にある状態において上記第3状態の上記当接部材と当接し、
上記第2突出部は、上記移動部材が上記第1位置にある状態において上記第3状態の上記当接部材と当接する請求項5または6に記載の搬送装置。 - 上記当接部材は、上記装着位置の上記トレイと当接しない請求項3から7のいずれかに記載の搬送装置。
- 上記当接部の位置は、上記当接部材の位置よりも上記装着位置に近く、
上記トレイは、上記装着位置において、上記当接部と上記当接部材との間に位置しており、上記トレイの移動過程において、上記当接部及び上記当接部材と当接可能な凸部を備える請求項1から8のいずれかに記載の搬送装置。 - 請求項1から9のいずれかに記載の搬送装置と、
シートに画像を記録する記録部と、を備える画像記録装置。
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JP7322613B2 (ja) | 2019-09-10 | 2023-08-08 | ブラザー工業株式会社 | 画像記録装置 |
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