JP2016193493A - インクジェットヘッドの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
撥インク処理されたノズル基板に保護層を付与する保護層付与工程と、
前記保護層が付与されたノズル基板にノズルを形成するノズル形成工程と、
前記ノズルが形成されたノズル基板から保護層を剥がす保護層剥離工程と、
を有するインクジェットヘッドの製造方法であって、
前記保護層剥離工程の後、前記ノズル基板の前記ノズルからインクが吐出される側の面の全面を親インク処理する親インク工程を有することを特徴とする。
前記ノズル基板を取り囲み、前記ノズルからインクが吐出される側の面が撥インク処理された天板を前記ノズル基板に取り付ける組み立て工程を有することを特徴とする。
前記ノズル基板の撥インク処理された部分に前記保護層が付与された状態で前記組み立て工程を行うことを特徴とする。
前記親インク工程において、前記ノズル基板とともに、前記天板のうち、前記ノズルからインクが吐出される側の面の少なくとも一部を親インク処理することを特徴とする。
前記天板の一部は、
前記天板の前記ノズルからインクを吐出させる方向側に位置する面のうち、前記ノズル基板に隣接する領域であることを特徴とする。
前記親インク工程において、前記天板のインクの後退接触角が最前面の外周から前記ノズル基板を中に位置する開口部の側壁にかけて変化するように親インク処理の度合いを変化させる。
前記天板は、リセス構造部を有し、
前記ノズル基板は、前記天板の最前面よりも低い位置に配置されていることを特徴とする。
前記リセス構造部は、最前面の外周から前記ノズル基板を中に位置する開口部の側壁にかけてなだらかに連続するテーパー部であることを特徴とする。
前記ノズル基板は、撥インク層を有し、
前記撥インク層は、バインダー成分を有する下層のバインダー層と、撥インク成分を有する上層の撥インク成分層と、を有し、前記上層及び前記下層間で撥インク成分とバインダー成分との濃度が連続的に変化している。
前記保護層は、保護フィルムであることを特徴とする。
前記親インク処理は、真空プラズマ処理であることを特徴とする。
前記真空プラズマ処理は、ドライエッチングであることを特徴とする。
前記親インク工程において、前記天板の少なくとも一部を保護材で保護した状態で、少なくとも前記ノズル基板の前記ノズルからインクが吐出される側の面を親インク処理する。
前記親インク工程において、前記インクジェットヘッドの本体部を保護材で取り囲み保護する。
Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備える。制御部500では、ROMに
記憶されているシステムプログラム等の各種処理プログラムが読み出されてRAMに展開され、RAMに展開されたプログラムがCPUによって実行されることにより、例えば、画像形成処理や上記したインク供給処理等の種々の制御処理が実行される。
天板3は、ノズル基板11を取り囲むように配置され、ノズル基板11の周囲を保護する。インクジェットヘッド100にはノズル基板11の周囲に天板3によって平板状のスペースが形成される。天板3の略中央部には、アクチュエーター1のノズル面とほぼ同形状の開口部bが設けられ、アクチュエーター1を開口部bにはめ込むことで、ノズル基板11を開口部bから臨ませるように配置されている。
天板3とアクチュエーター1との間は、接着剤層5により封止されている。
本発明者は、上述した吐出安定化を実現できる理由を以下の通り考えている。
高い周波数でインクを連続吐出することにより発生するミストがノズル面に付着しても、親インク処理、すなわち後退接触角を60°以下としたノズル基板の全面及び天板の一部を親インク領域とすることにより、上述したミストが濡れ広がって大きな液だまりとなることなく、薄い膜を形成する。特に天板に付着したミストが成長して形成された大きな液だまりが、ノズル基板に達することによりノズルに戻るインク量が不安定化することがなく、大きな液だまりと比較して薄い膜となったインクが少量ずつ徐々にノズルに流れ込むため、ノズルを塞ぐことがなく、吐出安定化を実現できると考えている。なお、より薄い膜を形成し、インクを少量ずつノズルに流れ込むようにしてより吐出安定化させる観点から親インク領域の後退接触角を30°以下とすることがより好ましい。
顔料としては、例えばカーボンブラック、酸化チタン、炭酸カルシウム等の無機顔料又は有機顔料を使用することができる。有機顔料としては、例えばトルイジンレッド、トルイジンマルーン、ハンザイエロー、ベンジジンイエロー、ピラゾロンレッドなどの不溶性アゾ顔料、リトールレッド、ヘリオボルドー、ピグメントスカーレット、パーマネントレッド2B等の溶性アゾ顔料;アリザリン、インダントロン、チオインジゴマルーン等の建染染料からの誘導体;フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン等のフタロシアニン系有機顔料;キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタ等のキナクリドン系有機顔料;ペリレンレッド、ペリレンスカーレット等のペリレン系有機顔料;イソインドリノンイエロー、イソインドリノンオレンジ等のイソインドリノン系有機顔料;ピランスロンレッド、ピランスロンオレンジ等のピランスロン系有機顔料;チオインジゴ系有機顔料、縮合アゾ系有機顔料、ベンズイミダゾロン系有機顔料、キノフタロンイエロー等のキノフタロン系有機顔料;イソインドリンイエローなどのイソインドリン系有機顔料;その他の顔料として、フラバンスロンイエロー、アシルアミドイエロー、ニッケルアゾイエロー、銅アゾメチンイエロー、ペリノンオレンジ、アンスロンオレンジ、ジアンスラキノニルレッド、ジオキサジンバイオレット等が挙げられる。
C.I.ピグメントオレンジ16、36、43、51、55、59、61、
C.I.ピグメントレッド9、48、49、52、53、57、97、122、123、149、168、177、180、192、202、206、215、216、217、220、223、224、226、227、228、238、240、
C.I.ピグメントバイオレット19、23、29、30、37、40、50、
C.I.ピグメントブルー15、15:1、15:3、15:4、15:6、22、60、64、
C.I.ピグメントグリーン7、36、
C.I.ピグメントブラウン23、25、26、
図4及び図5を参照して、本実施の形態のインクジェットヘッド100の一実施例としての実施例1のインクジェットヘッド100Aを説明する。図4は、インクジェットヘッド100Aの断面図である。
なお、本実施例ではドライエッチングを行うこととしたが、これに限定されず親インク処理(後退接触角が60°以下)できる種々の方法を用いることができる。
ここで、前面とは、+X側から見た面であり、最前面とは、X軸の値が最も高い位置にある前面とし、以下の説明でも同様である。
図5の通り、実施例1では、撥インク層付与工程F1、保護層付与工程F2、ノズル形成工程F3、組み立て工程F4、保護層剥離工程F5、及び親インク工程F6を有する。以下、それぞれの工程について詳述する。
撥インク層付与工程F1は、先ず、インクジェットヘッド100Aの各部材の組み立て前に、ノズル基板11A及び天板3Aの表面に撥インク層が形成される工程である。撥インク層は、熱溶融性のフッ素樹脂を含有することが好ましい。フッ素樹脂を含有する撥インク層は、幅広いインク種に対し、優れた撥インク性を有するとともに、インクが浸透しにくく耐久性に優れる。
撥インク層付与工程F1によりノズル基板11Aに付与された撥インク層に保護層を積層する工程である。例えば、ロール状のフィルムを離型材から剥離しつつノズル基板に貼付けた後、所望の大きさにフィルムが貼られたノズル基板をカットすることによって形成することができる。保護層としては後に詳述する保護層剥離工程F5においてノズル基板11Aから剥がすことができると共に、後のノズル形成工程F3においてノズル基板11Aのノズル11aの前面側の形状がいびつな不適切な形状にならないものであれば特に限定されないが、保護フィルムとして例えばポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、アクリル製樹脂、ポリイミド樹脂等を使用することができる。また上述した保護フィルムを基材として単独で用いても良いが、粘着剤として例えばアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤等を基材に塗布した粘着テープや、マスキングテープを使用しても良い。なお、基材としてポリエステルを用い、粘着層としてゴム系粘着剤を使用することが好ましい。
ノズル形成工程F3は、保護層付与工程F2によって前面に付与された保護フィルムが貼られたノズル基板11Aに対し、後面からレーザー光が照射することによって、ノズル11aを形成する工程である。この際、保護層(保護フィルム)は、レーザー光照射時に、ノズル基板11Aのノズル11aの前面側の形状がいびつな不適切な形状になることを防ぐためのものである。
組み立て工程F4は、少なくとも天板3Aをノズル基板11Aに取り付ける工程である。
特に順番は限定されないが、ノズル基板11Aはとても薄いため、まずヘッドチップとノズル基板11Aとを接合することが好ましい。ノズル基板11Aとヘッドチップにはそれぞれ位置決め穴が形成されており、各々設けられた位置決め穴を合わせるように接合する。ヘッドチップが接合されたノズル基板11Aと天板3Aのそれぞれにも、ノズル基板11Aと天板3Aとを位置決めして接合するために位置決め穴がそれぞれ設けられている。ノズル基板11Aと天板3Aとを接合する際に各々設けられた位置決め穴が一致するように位置決めして接合する。またノズル基板11Aと天板3Aとを接合する際にはそれぞれを接合することができれば特に限定はされないが、例えば樹脂を含有させた接着剤等を介して接合する。なお、上述の通り、各々に位置決め穴を設ける構成を説明したが、例えば一方に位置決め穴を形成し、他方はアライメントマークを形成し、アライメントマークが位置決め穴から見えるように位置合わせをして位置決めを行う構成としても良い。また、ノズル基板11Aの位置決め穴は、ヘッドチップを接合する際に用いるものと天板3Aを接合する際に用いるものと共通としても良い。
なお、本工程では少なくともノズル基板11Aに天板3Aを取り付ける工程を含んでいれば良く、筐体2等を接合する工程を含んでも良い。例えば、天板3Aと筐体2を同時に組み立てることとしても良い。
保護層剥離工程F5は、後述する親インク処理を行うため、保護層によって覆われたノズル基板の前面を露出させる工程である。例えば、ピンセット等で保護層の端部を掴み、剥がすことによって行う。また、保護層とノズル基板との接着力が強い場合は、粘着テープを保護層の上面に貼り、粘着テープを引き上げることによって剥がすようにしても良い。
なお、本実施例においては、組み立て工程F4の後に保護層剥離工程F5を行うこととしたが、組み立て工程F4の前に行うこととしても良い。すなわち、保護層(保護フィルム)は、親インク工程F6の前に剥がされれば良く、特に限定されない。なお、親インク工程F6の直前まで保護層(保護フィルム)を貼った状態でノズル基板11Aを工程流動させる(以下、ノズル基板に撥インク層を設ける工程から親インク工程までの工程を工程流動と記載する)ことにより、保護フィルムでノズル基板11Aを保護できる。さらにノズル11a形成後、例えば組み立て工程F4の際に保護フィルムには穴が開いているため、この穴から接着剤や埃等の異物が入るおそれがある。したがってノズル形成工程F3後、保護層剥離工程F5を行い、再度保護層付与工程を行って、穴のない保護フィルムを新たにノズル基板11Aに貼ることとしてもよい。
なお、保護層付与工程F2の前に撥インク層付与工程F1によりあらかじめ撥インク層が形成されているので保護層を剥がす際に、ノズル基板11Aに保護層の一部が残留することを抑制できる。例えば保護層として保護フィルムを用い、保護層とノズル基板11Aとの間を接着層を介して接着させて保護層を付与する場合、ノズル基板11Aの保護フィルムを剥がす際に生じる糊残りを低減できる。ノズル基板11Aの保護フィルムの糊残りを低減することによって製造後の液滴の着弾精度(真直度)向上や射出角度分布不良低減の観点で好ましい。
ノズル基板11A及び天板3Aの前面の撥インク層に、真空プラズマ処理として、ドライエッチングを用いることにより、親インク領域1cA,3cAを形成する。親インク領域1cA,3cAの後退接触角は、60°以下にされている。なお、本実施例では、天板3Aも親インク処理することとしているが、これに限定されない。例えば本工程で天板3Aには親インク処理を行わず、撥インク層を設ける構成としても良いことは言うまでもない。
ドライエッチングの際には、インクジェットヘッド100Aの筐体2、電装系等を含む本体部を覆う金属製の保護材をインクジェットヘッド100Aに取り付けて、ドライエッチングを行うのが好ましい。完成後のインクジェットヘッド100Aは、検査液等を使った検査が行われる。インクジェットヘッド100Aは、この検査により用いられた検査液がアクチュエーター1、ノズル基板11Aのノズル11aの流路やノズル穴全体に残るおそれがあるが、この検査液を乾かすことによりドライアップされる。なお、ドライアップされたインクジェットヘッド100Aをインクジェット記録装置1000に搭載して使用することもできるが、さらに吐出安定性を向上させる観点で、インクジェット記録装置1000に搭載して記録動作を行う前に、使用するインクでインクジェットヘッド100Aの流路及びノズル面を濡らしておくことが好ましい。また、前述した濡らすインクは使用するインクに限られず、例えば顔料や染料を除いたダミーインクを用いても良い。
なお、ドライエッチングによって親インク工程を行う例を記載したが、ドライエッチングに限定されず、例えばウェットエッチングを用いても良い。ウェットエッチングによれば、インクジェットヘッド100Aの電装系へのダメージのリスクを低減できる。
図6を参照して、本実施の形態のインクジェットヘッド100の一実施例としての実施例2のインクジェットヘッド100Bを説明する。図6は、インクジェットヘッド100Bの断面図である。なお、実施例1と同じ部材には、同じ符号を付してその説明を省略する。
図7を参照して、本実施の形態のインクジェットヘッド100の一実施例としての実施例3のインクジェットヘッド100Cを説明する。図7は、インクジェットヘッド100Cの断面図である。なお、実施例1と同じ部材には、同じ符号を付してその説明を省略する。
図8を参照して、本実施の形態のインクジェットヘッド100の一実施例としての実施例4のインクジェットヘッド100Dを説明する。図8は、インクジェットヘッド100Dの断面図である。なお、実施例1と同じ部材には、同じ符号を付してその説明を省略する。
図9を参照して、本実施の形態のインクジェットヘッド100の一実施例としての実施例5のインクジェットヘッド100Eを説明する。図9は、インクジェットヘッド100Eの断面図である。なお、実施例1と同じ部材には、同じ符号を付してその説明を省略する。
図10を参照して、本実施の形態のインクジェットヘッド100の一実施例としての実施例6のインクジェットヘッド100Fを説明する。図10は、インクジェットヘッド100Fの断面図である。なお、実施例1と同じ部材には、同じ符号を付してその説明を省略する。
図11を参照して、本実施の形態のインクジェットヘッド100の一実施例としての実施例7のインクジェットヘッド100Gを説明する。図11(a)〜図11(d)は、インクジェットヘッド100Fの親インク処理の各工程の断面図である。なお、実施例1と同じ部材には、同じ符号を付してその説明を省略する。
図12を参照して、本実施の形態のインクジェットヘッド100の一実施例としての実施例8のインクジェットヘッド100Jを説明する。図12は、インクジェットヘッド100Jの断面図である。なお、実施例1と同じ部材には、同じ符号を付してその説明を省略する。
図13を参照して、本実施の形態のインクジェットヘッド100の一実施例としての実施例9のインクジェットヘッドを説明する。図13は、インクジェットヘッド100Kの断面図である。なお、実施例1と同じ部材には、同じ符号を付してその説明を省略する。
○:全吐出ノズルが、−1°〜+1°の範囲におさまる、
×:全吐出ノズルが、−1°〜+1°の範囲におさまらない、
とした。
駆動回路からインクジェットヘッドにパルス信号を送ることにより吐出周波数10[kHz]で上述したインクを出射しながら、搬送速度24[m/min]で紙を搬送させ連続吐出印画試験を行った。このとき、30分経過後連続吐出印画を止め、一度ノズル検査パターンを描画した。全ノズルについて、着弾したドッドの有無、射出角度を測定した。
◎:着弾ドットが観測されなかったノズルはなく、全吐出ノズルも−1°〜+1°の範囲におさまる、
○:着弾ドットが観測されなかったノズルはないが、全吐出ノズルが、−1°〜+1°の範囲におさまらない、
△:着弾ドットが観測されなかったノズルが、1〜20個存在する、
×:着弾ドットが観測されなかったノズルが、20個以上存在する、
とした。
200 搬送部
210 巻き出しロール
220,230 ローラー
240 巻き取りロール
300 画像形成部
310 ラインヘッド
320 照射部
330 キャリッジ
330a キャリッジヒーター
400 インク供給部
410 インクタンク
420 ポンプ
430 インクチューブ
440 サブタンク
440a フロートセンサー
450 インクチューブ
460 ヒーター
500 制御部
100,100A,100B,100C,100D,100E,100F,100G,100H,100J,100K インクジェットヘッド
1 アクチュエーター
11,11A,11H ノズル基板
11a ノズル
2 筐体
3,3A,3B,3C,3D,3E,3F,3G,3H,3J,3K 天板
1a,3a 前面
1cA,3cA,3cB,3cC,3cD,3cE,3cF,3cG,3cG1,3cG2,3cG3,1cH 親インク領域
3aC,3aD,3aE,3aF,3aG,3aJ,3aK 撥インク領域
3B1,3D1 凹部
3E1,3F1,3G1 テーパー部
4,5 接着剤層
b 開口部
21,22,23,31,32,33,34,41 保護材
1aI 撥インク層
I1 バインダー層
I2 撥インク成分層
Claims (14)
- 撥インク処理されたノズル基板に保護層を付与する保護層付与工程と、
前記保護層が付与されたノズル基板にノズルを形成するノズル形成工程と、
前記ノズルが形成されたノズル基板から保護層を剥がす保護層剥離工程と、
を有するインクジェットヘッドの製造方法であって、
前記保護層剥離工程の後、前記ノズル基板の前記ノズルからインクが吐出される側の面の全面を親インク処理する親インク工程を有することを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。 - 前記ノズル基板を取り囲み、前記ノズルからインクが吐出される側の面が撥インク処理された天板を前記ノズル基板に取り付ける組み立て工程を有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
- 前記ノズル基板の撥インク処理された部分に前記保護層が付与された状態で前記組み立て工程を行うことを特徴とする請求項2に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
- 前記親インク工程において、前記ノズル基板とともに、前記天板のうち、前記ノズルからインクが吐出される側の面の少なくとも一部を親インク処理することを特徴とする請求項2又は3に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
- 前記天板の一部は、
前記天板の前記ノズルからインクを吐出させる方向側に位置する面のうち、前記ノズル基板に隣接する領域であることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載のインクジェットヘッドの製造方法。 - 前記親インク工程において、前記天板のインクの後退接触角が最前面の外周から前記ノズル基板を中に位置する開口部の側壁にかけて変化するように親インク処理の度合いを変化させる請求項2から5のいずれか一項に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
- 前記天板は、リセス構造部を有し、
前記ノズル基板は、前記天板の最前面よりも低い位置に配置されていることを特徴とする請求項2から6のいずれか一項に記載のインクジェットヘッドの製造方法。 - 前記リセス構造部は、最前面の外周から前記ノズル基板を中に位置する開口部の側壁にかけてなだらかに連続するテーパー部であることを特徴とする請求項7に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
- 前記ノズル基板は、撥インク層を有し、
前記撥インク層は、バインダー成分を有する下層のバインダー層と、撥インク成分を有する上層の撥インク成分層と、を有し、前記上層及び前記下層間で撥インク成分とバインダー成分との濃度が連続的に変化している請求項1から8のいずれか一項に記載のインクジェットヘッドの製造方法。 - 前記保護層は、保護フィルムであることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
- 前記親インク処理は、真空プラズマ処理であることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
- 前記真空プラズマ処理は、ドライエッチングであることを特徴とする請求項11に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
- 前記親インク工程において、前記天板の少なくとも一部を保護材で保護した状態で、少なくとも前記ノズル基板の前記ノズルからインクが吐出される側の面を親インク処理する請求項11又は12に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
- 前記親インク工程において、前記インクジェットヘッドの本体部を保護材で取り囲み保護する請求項11から13のいずれか一項に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
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