JP2016192231A - 車載機器、及び、報知方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】DSRC通信部16は、駐車場に配置された路側機とDSRC通信を行う。制御部15は、DSRC通信部16が路側機から受信した情報に基づいて、駐車場にてクレジットカード決済が可能かどうかを判別し、その判別内容を決済対応施設フラグにセットして記憶部17に記憶させる。制御部15は、駐車場内でのエンジン始動時に、カードが挿入されていないと、記憶部17に記憶させた決済対応施設フラグに従って、クレジットカード決済が可能であると判別すると、クレジットカードの挿入を促しつつ、カードの未挿入を警告する。一方、クレジットカード決済が可能でないと判別すると、カードの未挿入だけを警告する。
【選択図】図1
Description
このようなETCカードを車載機器に残して車を離れることは、盗難等を考慮すると、大変危険であるため、通常、利用者は、車を離れる際にETCカードを抜き取って、車載機器に残さないようにしている。
そのため、エンジン始動時において、車載機器にはETCカードが未挿入であることが一般的であると言える。
例えば、クレジットカードを車載機器に挿入しておくことで、ITSに対応した施設等を利用する際に、料金をクレジットカードにて決済(カード決済)することができる。また、従来通り、ETCカードを車載機器に挿入しておくことで、ETCに対応した有料道路をキャッシュレスで利用できる。
このようなITSに対応した車載機器でも、特許文献1の発明のように、エンジン始動時に、カードが未挿入にあればその旨を報知することも可能である。
例えば、ITSに対応した駐車場に駐車し、車載機器からカードを抜き取って車から離れ、所定の用事を済ました後に、再び駐車場に戻って、車に乗って駐車場を出ようとする
場合などである。この場合、駐車場に戻ってからエンジン始動時に、カードが未挿入である旨を報知されたとしても、利用者は、その駐車場がカード決済可能であると気が付かない(あるいは、忘れてしまう)ことが多いため、クレジットカードを準備することなく、そのまま出口へと車を進めてしまうことになる。
そして、出口での支払いの段になって、クレジットカード決済可能であることが表示部に表示されると、利用者は、あわててクレジットカードを探すことになる(カード決済を利用者が望む場合)。
そのため、車載機器にクレジットカードを挿入するまで、及び、挿入したクレジットカードを車載機器が認証するまでに、余分な時間が掛かってしまっていた。
駐車場に配置された路側機と通信を行う通信部と、
前記通信部が前記路側機から受信した情報に基づいて、前記駐車場にてクレジットカードによる決済が可能かどうかを識別する識別部と、
前記識別部により識別された内容を示すフラグを記憶する記憶部と、
前記駐車場内でのエンジン始動時に、前記記憶部に記憶されたフラグに従って、クレジットカードによる決済が可能かどうかを判別する判別部と、
クレジットカードの挿入状態を検出するカード処理部と、
前記判別部に判別された内容および前記カード処理部の検出結果に従って、クレジットカードが挿入されておらず前記駐車場がクレジットカードによる決済が可能であると判断された場合、クレジットカードの挿入を促す警告、又は、カードが未挿入である警告を発する報知部と、
を備えることを特徴とする。
駐車場に配置された路側機と通信を行う通信ステップと、
前記通信ステップにより前記路側機から受信した情報に基づいて、前記駐車場にてクレジットカードによる決済が可能かどうかを識別する識別ステップと、
前記識別ステップにより識別された内容を示すフラグを記憶部に格納する格納ステップと、
前記駐車場内でのエンジン始動時に、前記記憶部に格納されたフラグに従って、クレジットカードによる決済が可能かどうかを判別する判別ステップと、
クレジットカードの挿入状態を検出するカード処理ステップと、
前記判別ステップにより判別された内容および前記カード処理ステップによる検出結果に従って、クレジットカードが挿入されておらず前記駐車場がクレジットカードによる決済が可能であると判断された場合、クレジットカードの挿入を促す警告、又は、カードが未挿入である警告を発する報知ステップと、
を備えることを特徴とする。
図示するように、車載機器10は、GPS受信部11と、センサ12と、スピーカ13と、入力部14と、制御部15と、DSRC通信部16と、記憶部17と、カード処理部18と、表示部19とを含んで構成されている。
センサ12は、例えば、車両の速度を表す車速信号を出力する。具体的にセンサ12は、車両における車軸の回転数に比例してパルス信号を発生させ、その信号を車速信号として、制御部15に供給する。
また、センサ12は、例えば、エンジンの始動を検出する。具体的にセンサ12は、エンジンを始動させるためのセルモータの回転により、エンジンの始動を検出する。この他にも、センサ12は、ACC(アクセサリ)キーがイグニッション操作(イグニッションオン)された際に、エンジンの始動を検出してもよい。
具体的に制御部15は、GPS受信部11が測位した位置情報やセンサ12から供給された速度信号に基づいて、車両の現在位置(自車位置)を割り出し、記憶部17から読み出した地図上にシンボル等を合成して表示部19に表示する。なお、利用者により入力部14が操作され、目的地が設定されている場合に、制御部15は、記憶部17に記憶された道路情報等を検索して目的地までの推奨ルートを求め、その推奨ルートに沿うように、利用者を案内することも可能となっている。
また、後述する記憶部17に記憶される地図情報には、施設(ITSに対応した駐車場等)の情報も含まれているため、制御部15は、自車位置に応じた地図情報に基づいて、利用している施設を特定可能となっている。つまり、施設内に駐車していることを判別できるようになっている。
また、制御部15は、DSRC通信部16を制御して、ITS通信網に接続可能となっている。なお、この通信についての詳細は、後述のDSRC通信部16と共に説明する。
更に、制御部15は、カード処理部18を制御し、挿入(装填)されたカード(ETCカードやクレジットカード)の情報を得ることが可能となっている。また、カードの状態(挿入済み/未挿入)も、カード処理部18を介して検出可能となっている。例えば、制御部15は、センサ12がエンジンの始動を検出した際に、カード処理部18を介してカードの状態(挿入済み/未挿入)を検出する。なお、これらカードの取り扱いについては、後述のカード処理部18等と共に説明する。
例えば、DSRC通信部16は、画像、文字、及び、音声などの情報を路側機を通じて受信する。なお、上述した制御部15は、DSRC通信部16が受信した情報を、表示部19に表示したり、スピーカ13から出力する。
また、DSRC通信部16は、車載機器10に関する情報(後述する車載器管理番号)や挿入されたカードの情報を路側機に送信する。例えば、上述した制御部15の制御に基づいて、DSRC通信部16が、カードの情報を含む決済情報を、路側機を通じてITS通信網上に配置されたサーバに送信等することで、カード決済を行うことができる。
例えば、記憶部17は、後述する入庫時処理、未挿入警告処理、及び、出庫時処理を含むプログラムを、制御部15が実行可能に記憶している。なお、記憶部17は、制御部15がプログラムを実行時に更新する各種ワーク情報(後述する決済対応施設フラグ等)も記憶する。
また、記憶部17は、車載機器10を識別するための車載器管理番号等の情報も記憶している。
この他にも記憶部17は、地図情報、及び、道路情報など、地図の表示(推奨ルートの案内等)に必要な情報や、報知音や音声等の音声情報も記憶している。なお、地図情報には、施設(後述するITSに対応した駐車場等)の情報も含まれている。
例えば、カード処理部18は、挿入されたカードが、ETCカードであるか、又は、クレジットカードであるかを識別し、その識別情報を制御部15に供給する。そして、制御部15からの制御に基づいて、カード処理部18は、挿入されたカードから決済等に必要な情報を読み出して制御部15に供給する。
また、カード処理部18は、カードが未挿入の状態を検出可能であり、その際、未挿入を示す情報を制御部15に供給する。
具体的に表示部19は、制御部15によって生成された地図上に、自車位置を示すシンボル等を合成して表示する。また、路側機(ITS通信網)を通じて決済等を行う際に、表示部19は、決済時の操作を案内する画像や、決済の確認を受け付けるための画像等を表示する。
以下では、図2に示すようなITSに対応した駐車場を利用する場合を一例として説明する。図2の駐車場は、入口に、路側機20a及び開閉機30が配置され、また、出口に、路側機20b及び料金精算機40が配置されている。
また、路側機20aは、現在時刻を計時する計時部を備えており、車両VCが入庫した際に入庫時刻を計時する。
料金精算機40は、駐車料金の精算(支払い)を確認して、出口のゲートを開閉する。例えば、料金精算機40は、後述するように、クレジットカードによるカード決済が行われた際に、精算完了を示す無線信号が路側機20bから送信され、その無線信号に応じて、ゲートの開閉を制御する。なお、料金精算機40は、現金による支払いにも対応しており、利用者からの現金の受領に応じても、ゲートの開閉を制御する。
図3は、車載機器10が実行する入庫時処理、及び、路側機20aが実行する入庫応答処理の一例を示すフローチャートである。
すなわち、DSRC通信部16は、制御部15が記憶部17から読み出した車載器管理番号を路側機20aに送信する。
これに応答して、路側機20aは、車載器管理番号を受信して保持する(ステップS201)。
なお、このクライアント情報通知コマンドは、車載機器10にカードが挿入されているか否かに関係なく行われる。つまり、クライアント情報通知コマンドは、あくまで車載機器10の性能を路側機20aに伝えるコマンドである。そのため、実際にクレジットカードが挿入されていなくとも、車載機器10がクレジットカード決済に対応している場合には、クレジットカード決済に対応している旨のクライアント情報通知コマンドが路側機20aに送信され、その旨を通知することができる。
そして、路側機20aは、解析により、車載機器10がクレジットカード決済に対応しているか否かを判別する(ステップS203)。
そして、路側機20aは、応答コマンドを受信するまで待機する(ステップS206)。
この場合、路側機20aは、後続するステップS207に処理を進める。
これに応答して、路側機20aは、応答コマンドを受信し(ステップS206;Yes)、後続するステップS207に処理を進める。
一例として、表示部19は、図4に示すようなコンテンツCT1を表示する。つまり、入庫時刻を利用者に知らせると共に、精算時(出庫時)にクレジットカード決済を利用する場合には、クレジットカードの挿入が必要であることを、利用者に報知する。
例えば、車載機器10は、以下の3つの条件のうち、少なくとも1つが満たされた場合に、利用しようとする駐車場がカード決済可能であると判別する。
条件2:路側機20aからプッシュ配信コマンドを受信しており、かつ、プッシュ配信コマンドの中に、クレジットカード決済対応の施設を示す所定の文字(関連キーワード)や、文章が含まれている場合(キーワードの例:クレジットカード、駐車場、パーキングなど)。
条件3:路側機20aからプッシュ配信コマンドを受信しており、かつ、プッシュ配信コマンドのアプリケーションタイプにクレジットカード決済対応の施設を示す値が設定されている場合。
図示するように、現状のITSでは、クレジットカード決済対応の施設の入口であることを示す値は定義されていない。そのため、番号14の予約領域(その他)である0x0D〜0xFEに、クレジットカード決済対応の施設の入口であることを示す値を追加することが可能である。例えば、課金決済予告アプリとして、0x0Eを用いるようにしてもよい。
また、番号13の課金決済アプリ(0x0C)について、クレジットカード対応施設の入口のプッシュ配信でも利用できるように、ルールを決めることでも対応可能である。
そして、車載機器10は、エンジンがオフとなるまで待機する(ステップS109)。
無線信号を受信した開閉機30がゲートを開けると、車両VCは、駐車場内へと移動可能となる。
すなわち、路側機20aは、車載機器10から得た車載器管理番号、及び、ゲートの開放時に計時した入庫時刻を、ITS通信網90を介してサーバ50に送信する。
なお、サーバ50は、これら車載器管理番号、及び、入庫時刻を受信すると、データベースに記憶(登録)する。
つまり、車両VCが入口を通過して駐車場内へと移動するのに伴い、車載機器10が路側機20aの通信エリア内から外れるのを待機する。
そして、車載機器10とのDSRC通信が不能になると(ステップS209;No)、路側機20aは、開閉機30にゲート閉を指示する(ステップS210)。すなわち、路側機20aは、ゲートの閉鎖を指示する無線信号を開閉機30に送信した後、入庫応答処理を終える。
なお、無線信号を受信した開閉機30は、入口のゲートを閉鎖する。
この際、車載機器10は、エンジンがオフとなったことを判別すると(ステップS109;Yes)、カードが挿入されている場合に、カードの抜き忘れを警告する(ステップS110)。
例えば、車載機器10は、所定の報知音と共に、スピーカ13から「カードが残っています」等の音声メッセージを出力する。
そして、車載機器10は、入庫時処理を終える。
一方、このような入庫応答処理によって、路側機20aは、車載機器10がカード決済に対応していれば、上述した図4に示すようなコンテンツCT1を車載機器10に送信して表示させる。また、路側機20aは、車載機器10から得た車載器管理情報、及び、計時された入庫時刻をサーバ50に送信して記録させる。
図6は、車載機器10が実行する未挿入警告処理の一例を示すフローチャートである。この未挿入警告処理は、センサ12がエンジンの始動を検出した際に、車載機器10にカードが挿入されていない場合に実行される。なお、利用者は、車を離れる際にカードを抜き取って、車載機器に残さないようにしているため、この未挿入警告処理は、通常に実行され得る。
例えば、車載機器10は、所定の報知音と共に、スピーカ13から「カードが挿入されていません。駐車場出口でクレジットカード決済が可能です。ご利用の場合は、クレジットカードをご準備下さい」等の音声メッセージを出力する。
例えば、車載機器10は、所定の報知音と共に、スピーカ13から「カードが挿入されていません」等の音声メッセージを出力する。
例えば、車載機器10は、挿入されたのが使用可能なカード(ETCカード、又は、クレジットカード)であるか等をチェックする。なお、使用可能なカードが挿入された場合に、車載機器10は、カードの種類名(ETCカード、又は、クレジットカード)をスピーカ13から音声にて出力してもよい。また、使用可能でないカードが挿入された場合に、車載機器10は、使用できないカードである旨をスピーカ13から音声にて出力してもよい。
そして、車載機器10は、未挿入警告処理を終える。
これにより、カード決済が可能であることを出発(発車)前に利用者に報知でき、利用者が、クレジットカードを事前に準備(挿入)することができる。
図7は、車載機器10が実行する出庫時決済処理、及び、路側機20bが実行する出庫応答処理の一例を示すフローチャートである。
すなわち、DSRC通信部16は、制御部15が記憶部17から読み出した車載器管理番号を路側機20bに送信する。
これに応答して、路側機20bは、車載器管理番号を受信して保持する(ステップS501)。
これに応答して、路側機20bは、クライアント情報通知コマンドを受信して解析する(ステップS502)。つまり、路側機20bは、車載機器10がクレジットカード決済に対応しているか否かを解析する。
すなわち、路側機20bは、車載機器10から得た車載器管理番号を、ITS通信網90を介してサーバ50に送信する。
なお、サーバ50は、車載器管理番号を受信すると、データベースに記憶されている入庫時の車載器管理番号と照合し、駐車料金を計算する。例えば、入庫時刻と現在時刻との差から利用時間を求め、単位時間あたりの料金と乗算するなどして、駐車料金を求める。
そして、サーバ50は、求めた駐車料金(料金情報)を路側機20bに送信する。
そして、車載機器10は、受信したプッシュ配信コマンドによるコンテンツを表示する(ステップS405)。
一例として、表示部19は、図8(a)に示すようなコンテンツCT2を表示する。つまり、利用金額(駐車料金)を利用者に知らせると共に、クレジットカード決済を利用する場合には、クレジットカードの確認(挿入)を、利用者に報知する。
なおここで、利用者により「No」(カード決済を行ない、つまり、現金で支払う)が選択された場合には、その旨を路側機20bに通知し、カード決済を行わないようにする。具体的には、利用者が料金精算機40に、必要な金額を投入することで精算を行うことになる。
そして、車載機器10は、受信したプッシュ配信コマンドによるコンテンツを表示する(ステップS408)。
一例として、表示部19は、図8(b)に示すようなコンテンツCT3を表示する。つまり、クレジットカード決済が行われていることを利用者に報知する。
例えば、車載機器10は、挿入されているクレジットカードからカード番号等の情報を読み出し、決済情報を生成して路側機20bに送信する。
なお、サーバ50は、決済情報を受信すると、図示せぬカード会社のサーバ等との間でデータのやり取りを行い、カード決済を行う。そして、カード決済が正常に行われた場合に、決済が完了したことを路側機20bに通知する。
そして、車載機器10は、受信したプッシュ配信コマンドによるコンテンツを表示する(ステップS411)。
一例として、表示部19は、図8(c)に示すようなコンテンツCT4を表示する。つまり、支払い金額等を利用者に知らせると共に、領収書の受け取り方法について、利用者に報知する。
無線信号を受信した料金精算機40がゲートを開けると、車両VCは、駐車場外へと移動可能となる。
また、同様に、車載機器10は、路側機20bとのDSRC通信が不能となるまで待機する(ステップS412)。
つまり、車両VCが駐車場の出口を通過して駐車場外へと移動するのに伴い、車載機器10が路側機20bの通信エリア内から外れるのを待機する。
同様に、路側機20bとのDSRC通信が不能になると(ステップS412;No)、車載機器10は、決済対応施設フラグをクリアする(ステップS413)。すなわち、制御部15は、決済対応施設フラグの値を0にして記憶部17に記憶した後、出庫時決済処理を終える。
上述した実施形態では、図6の未挿入警告処理において、駐車場がカード決済可能である場合に、クレジットカードの挿入を促しつつ、カードの未挿入を警告するまでにとどめていた。例えば、警告後に挿入されたカードがクレジットカードでなくとも(ETCカードであっても)、重ねて警告することは行わなかった。これは、利用者がカード決済を選ばない(現金で支払う)場合があることを考慮したものである。
それでも、度々利用する駐車場にて、過去にカード決済を利用しているような状況では、今回もカード決済にて支払う可能性が高くなる。そのため、利用履歴を参酌して、挿入されたカードがキャッシュカードでない場合に、更に警告を行うようにしてもよい。
なお、利用履歴は、一例として、駐車場を識別する施設IDとカード決済の有無とが関連付けられた履歴情報である。この利用履歴は、例えば、上述した図7の出庫時決済処理において、カード決済が利用された場合に、カード決済有りの利用履歴として追加され、逆に、カード決済が利用されなかった場合に、カード決済無しの利用履歴として追加されて、記憶部17に蓄積(記憶)されるようになっている。
図9の未挿入警告処理では、図6の未挿入警告処理と同じ内容に、同じ参照番号を付している。つまり、図9の未挿入警告処理は、図6の未挿入警告処理(ステップS301〜S305)に、ステップS601〜S605の内容を更に追加した処理となっている。
この図9の未挿入警告処理も、センサ12がエンジンの始動を検出した際に、車載機器10にカードが挿入されていない場合に実行される。なお、上記と同様に、利用者は、車を離れる際にカードを抜き取って、車載機器に残さないようにしているため、この未挿入警告処理も、通常に実行され得る。
車載機器10は、クレジットカードであると判別すると(ステップS601;Yes)、処理を終了する。なおこの際、決済対応施設フラグの値が0である場合に、クレジットカードが挿入されている旨をスピーカ13から音声にて出力してもよい。
車載機器10は、決済対応施設フラグの値が1でない(0である)と判別すると(ステップS602;No)、処理を終了する。
例えば、制御部15は、記憶部17に記憶されている利用履歴を、駐車場の施設IDをキーにして読み出す。そして、読み出した利用履歴に対する、カード決済有りとなっている利用履歴の割合を求める。
車載機器10は、求めた割合が、基準よりも大きくない(基準以下である)と判別すると(ステップS604;No)、処理を終了する。
例えば、車載機器10は、所定の報知音と共に、スピーカ13から「この施設では、クレジットカード決済が多く利用されています。ご利用の場合は、クレジットカードに差し替えて下さい」等の音声メッセージを出力する。
しかも、クレジットカードを挿入するつもりで、誤ってETCカードを挿入してしまったような場合に、クレジットカードへの差し替えを利用者に促すこともできる。
また、上記した実施形態では、図2に示すようなITSに対応した駐車場を利用する場合を一例として説明したが、このような駐車場に限られず、ITSに対応した他の施設でも適宜適用可能である。
11 GPS受信部
12 センサ
13 スピーカ
14 入力部
15 制御部
16 DSRC通信部
17 記憶部
18 カード処理部
19 表示部
20a,20b 路側機
30 開閉機
40 料金精算機
50 サーバ
90 ITS通信網
Claims (3)
- 駐車場に配置された路側機と通信を行う通信部と、
前記通信部が前記路側機から受信した情報に基づいて、前記駐車場にてクレジットカードによる決済が可能かどうかを識別する識別部と、
前記識別部により識別された内容を示すフラグを記憶する記憶部と、
前記駐車場内でのエンジン始動時に、前記記憶部に記憶されたフラグに従って、クレジットカードによる決済が可能かどうかを判別する判別部と、
クレジットカードの挿入状態を検出するカード処理部と、
前記判別部に判別された内容および前記カード処理部の検出結果に従って、クレジットカードが挿入されておらず前記駐車場がクレジットカードによる決済が可能であると判断された場合、クレジットカードの挿入を促す警告、又は、カードが未挿入である警告を発する報知部と、
を備えることを特徴とする車載機器。 - 前記カード処理部は、さらに、挿入されたカードを識別し、前記駐車場の決済に対する利用履歴の割合を取得し、
前記報知部は、前記判断部に判断された内容に従って前記駐車場の決済に対する利用履歴の割合が所定の基準値よりも大きいクレジットカードの挿入を促す警告、又は、カードが未挿入である警告を発する、
請求項1に記載の車載機器。 - 駐車場に配置された路側機と通信を行う通信ステップと、
前記通信ステップにより前記路側機から受信した情報に基づいて、前記駐車場にてクレジットカードによる決済が可能かどうかを識別する識別ステップと、
前記識別ステップにより識別された内容を示すフラグを記憶部に格納する格納ステップと、
前記駐車場内でのエンジン始動時に、前記記憶部に格納されたフラグに従って、クレジットカードによる決済が可能かどうかを判別する判別ステップと、
クレジットカードの挿入状態を検出するカード処理ステップと、
前記判別ステップにより判別された内容および前記カード処理ステップによる検出結果に従って、クレジットカードが挿入されておらず前記駐車場がクレジットカードによる決済が可能であると判断された場合、クレジットカードの挿入を促す警告、又は、カードが未挿入である警告を発する報知ステップと、
を備えることを特徴とする報知方法。
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