JP2006059074A - 自動料金課金システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ETC車載機に装着する前納式のICカードの残高を簡単且つ正確に取得することができるようにする。
【解決手段】 ETC車載機2とナビゲーション装置3及び通信装置4を車内LAN5で接続する。ETC車載機2が課金処理を実行したときに、ナビゲーション装置3により、通信装置4を用いてインターネット6を経由して日本道路公団(JH)の管理機関のホームページから残高情報を自動的に取得して表示する。これにより、常に正確な残高を知ることができる。更にこのとき残高が不足する場合には積み増し処理も実行できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、管理機関に対して料金前納方式でETCの課金処理を行う機能を有するETC車載機を備える構成の自動料金課金システムに関する。
ETC(Electronic Toll Collection)システムに代表される自動料金課金システムは、料金所における無人化、キャッシュレス化を目的として、近年、料金所において自動車が停車せずに料金の支払ができるシステムとして実現されつつある。このETCシステムを構成しているETC車載機は、ETCカードとしてICカードが装着されるように構成され、有料道路の料金所を通過する際に路上機との間で通信を行い、ICカードに記憶されているデータの内容に関連して通行料金に関する通信処理を行うものである。
この場合、料金の支払い方式のひとつとして前納方式がある。これは、あらかじめクレジット会社に登録して前記したICカードを作成し、管理機関であるJH(日本道路公団)に対して料金を前納しておく方式である。これにより、料金所を通過する際に課金処理が行われると前納した金額から使用料金を差し引くように処理することができる。このようなICカードによる前納方式を利用すれば、あらかじめ支払っている範囲内の金額を超えないように計画的に利用することができる。
このため、このシステムにおいては、使用者が現在の残高がどのくらいあるのかを認識できるようにすることが要求される。このようなものとして、たとえば特許文献1に示すようなものがある。これは、残高や積み増し使用料金を運転者に知らせるために、前回使用時のICカードが記憶している金額の残高を表示し、積み増しが行われるとその積み増し結果を表示するようにしたものである。
特開2000−99782号公報
ところで、ETCシステムで使用する料金前納式のICカードには、セキュリティや不正防止の観点から、内部に残高を記憶しない方式を採用する方向に移行しているので、残高を表示したい場合には、ETC車載機側で課金処理が発生する毎に使用料金を差し引く処理を行って残高を計算することになる。しかし、使用者がそのICカードを常に同じ車のETC車載機に装着して使用している場合には問題がなくても、レンタカーを使用したり他の自動車で利用した場合には、再び自分の車のETC車載機に装着すると、その間の積み増し状況などが記録されていないため、正確な残高を算出することができなくなる。
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、いつでも装着したときには正確な残高を表示することができるようにした自動料金課金システムを提供することにある。
請求項1の自動料金課金システムによれば、ETC車載機により有料道路の料金所において課金処理が行われると、制御手段により通信装置を介してインターネットにアクセスし、管理機関が提供する残高情報を受信して報知手段により提示させることができる。これにより、課金処理により支払いをする管理機関側に直接残高情報を入手することができ、常に正確な残高を提示することができるようになる。
請求項2の発明によれば、上記請求項1の発明において、制御手段により、ETC車載機に装着されるETC課金処理のためのICカードに登録された使用者情報に基づいて残高情報の受信を行うので、管理機関が提供する残高情報を確実且つ正確な情報として自動的に入手することができるようになる。
請求項3の発明によれば、上記した請求項1または2の発明において、制御手段により、残高情報を報知手段により提示させるときに、残高が所定以下になっている場合にはこれを通知するようにしたので、残高が少なくなってきていることを認識することができる。またこれによって、停車したときなどに積み増し処理を実施すれば次回の有料道路通行時に不足するのを回避することができるようになる。
請求項4の発明によれば、請求項1ないし3の発明において、制御手段により、残高情報の提示を課金処理の報知動作の後に実施するようにしたので、課金処理の情報を提示した後にその課金により変化した残高をタイムリーに認識することができるようになる。
請求項5の発明によれば、請求項1ないし4の発明において、制御手段により、残高情報の提示を外部からの設定により停止可能に構成したので、必要に応じて残高情報の提示処理をやめることができるようになる。
請求項6の発明によれば、請求項1ないし5の発明において、制御手段により、通信装置を用いて管理機関にアクセスして前納料金の積み増し処理を実施可能に構成したので、残高が不足しているときに簡単且つ迅速に積み増し処理を実施することができるようになる。
請求項7の発明によれば、ETC車載機により有料道路の料金所において課金処理が行われると、ナビゲーション装置により通信装置を介してインターネットにアクセスし、管理機関が提供する残高情報を受信して表示部に表示させることができる。これにより、課金処理により支払いをする管理機関側に直接残高情報を入手することができ、常に正確な残高を提示することができるようになる。
請求項8の発明によれば、上記請求項7の発明において、ナビゲーション装置により、ETC車載機に装着されるICカードの使用者情報があらかじめ登録された使用者情報と一致するときに残高情報の受信処理を実施するので、管理機関が提供する残高情報を確実且つ正確な情報として自動的に入手することができるようになる。
請求項9の発明によれば、上記請求項7または8の発明において、ナビゲーション装置に残高情報を記憶する記憶手段を設け、経路設定を実施する際に、経路内に有料道路の経路が設定される場合には、その通行料金が前記記憶手段に記憶している残高の範囲内であるか否かを表示させるようにしたので、設定された経路中に有料道路がある場合に残高の範囲で目的地に到着できるか否かを把握することができるようになる。また、これにより、残高の範囲では行けない場合には、経路の再探索をするなどの対応をすることができるようになる。
請求項10の発明によれば、上記請求項9の発明において、ナビゲーション装置により、経路設定処理で設定する経路内に有料道路が含まれ且つ前記残高が不足する場合に、表示部に管理機関に対する前納料金の積み増し処理をするか否かを表示させると共に、使用者により積み増し処理の実施の操作入力がある場合には通信装置を介して積み増し処理を実施するので、確実に前納料金の範囲で目的地まで走行することができるようになる。
請求項11の発明によれば、請求項7ないし10の発明において、ナビゲーション装置に、音声入力手段を設けると共に、ETC車載機による課金処理時に残高情報を報知するときに、残高が所定以下のときに積み増し処理の操作入力を音声入力手段により受け付けるように構成したので、タイムリーに積み増し処理を行うことができ、次回走行する場合にも残高が不足する事態を回避することができるようになる。
次に、本発明をナビゲーション装置を備えた構成の自動車に搭載した場合の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は車両Aに搭載された自動料金課金システム1の概略的な構成を示すもので、ETC車載機2、ナビゲーション装置3および通信装置4が車内LAN5を介して通信可能に接続された構成である。
通信装置4は、たとえば車載通信モジュール(DCM;Data Communication Module)として設けられるもので、G−BOOKと称されるシステムで提供されるサービスの提供を受けるために通信が可能に構成されている。アンテナ4aにより携帯電話の通信網などを介してインターネット6に接続可能であり、インターネット6には、日本道路公団(JH)のホームページを閲覧可能なサーバ7がリンクされている。
このJHのホームページにおいては、ETC車載機のETCカードの契約をした加入者に対して使用料金を前納する手続をすると、データベース8に蓄積している残高情報から自己の残高情報についてIDのチェックがなされたこをと条件として閲覧可能に設定されている。
図2はETC車載機2の電気的なブロック構成を示すもので、制御回路9は、CPU9a、RAM9b、マスクROM9cおよび認証番号比較手段9dなどから構成されており、課金処理に関するプログラムが内蔵されている。制御回路9には、ETC通信用の通信回路10が接続されている。この通信回路10は、受信回路部11および送信回路部12から構成され、受信回路部11には受信アンテナ11aが接続され、送信回路部12には送信アンテナ12aが接続されている。起動回路部13は受信回路部11と同じように受信アンテナ11aから受信信号を受信するように設けられ、制御回路9に接続されている。起動状態で且つ通信処理が発生していないときには制御回路9はスリープ状態になっており、受信アンテナ11aが信号を受信するとこの起動回路13によりウェイクアップ信号が制御回路9に出力され、これによって起動状態に移行するように構成されている。
操作部14は装置本体に設けられた例えば2つのスイッチ入力を制御回路9に入力するためのもので、具体的には、本体ケース(図示せず)の前面に音声リピートボタンやボリュームボタンなどが設けられており、これらを操作した信号が制御回路9に入力されるように構成されている。またこの操作部14の操作に関係する構成として、制御回路9に接続される音声回路15およびこれに接続される内蔵スピーカ16が設けられている。
不揮発性メモリ17は例えばフラッシュメモリに代表されるEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)であり、制御回路9に接続されていて、読み書き処理が制御回路9により行われる。この不揮発性メモリ16には、セットアップ時にセットアップパラメータが書き込まれると共に、通常運用時にはETC車載器の設定情報やユーザの設定情報などの必要な情報が書き込まれるようになっている。
表示部としてのLCD(液晶表示器)18は課金情報や設定情報などを表示する表示装置である。ICカードI/F回路19は、ICカード(ETCカード)20の装着部に設けられ、制御回路9により、セットアップデータや、ICカード20のセットアップ情報や認証データを読み込んだり、ICカード20に課金情報を書き込む際に情報の授受を行ったりする機能を有する。車両I/F回路部21は、車内LAN5に接続されており、他の装置との間のデータの授受や通信を行うためのものである。
電源回路22は、端子Bを介して図示しない車載バッテリに直接接続されており、所定の直流電源を生成して制御回路9に供給するように構成されている。この構成では、ETC車載器2は常時電源が与えられるようになっているが、制御回路9は、ACCスイッチのオフを示す信号が入力されると、後述するように所定の処置をとった後、給電を停止するように構成されている。また、ACCスイッチのオンを示す信号が入力されると、起動処理を実行して起動状態となり、通信処理が発生しない状態ではスリープ状態に移行するように構成されている。
図3はナビゲーション装置3の電気的なブロック構成を示すもので、この実施形態では制御手段として機能する制御回路23は、CPU、ROM、RAMや各種のインターフェース回路などから構成されるもので、経路探索のプログラムや経路案内のプログラムなどを実行可能に構成されている。制御回路23には、位置検出器24が接続されていて、自車の位置を検出する。この位置検出器24は、地磁気センサ25、ジャイロスコープ26、距離センサ27、GPS受信機28などから構成されている。GPS受信機28はアンテナ28aによりGPS衛星からの信号を受信して位置検出信号を得る。
また、制御回路23には、地図データ入力装置29、操作スイッチ群30、車両I/F回路部31、送受信機32、外部メモリ33、表示装置34、音声案内/音声認識装置35などが接続されている。地図データ入力装置29は、CD−ROMやDVD−ROMなどから地図データを入力する。操作スイッチ群30は、表示装置34の周囲に設けられたスイッチや表示装置34の前面に設けたタッチパネルがスイッチとして機能するように設けられている。また、この操作スイッチ群30の所定のスイッチを操作することにより、後述する残高照会処理を実行するか否かの設定が行えるようになっている。
車両I/F回路部31は車内LAN5に接続されており、車内の他の装置との間のデータの授受や通信を行うためのものである。送受信機32は、VICS信号を受信したり、各種の信号を送信するためのものである。外部メモリ33は、不揮発性のメモリからなるもので、識別情報や経路案内情報、あるいは残高情報などの種々の情報を記憶可能に構成されている。表示装置34は、たとえばLCDから構成され、経路案内情報やインターネットに接続したときのホームページの情報などのさまざまな情報の表示が可能なものである。音声案内/音声認識装置35は、経路案内などを音声合成信号を音声として出力したり、運転者が発生した言葉を音声認識して認識信号を制御回路23に入力するためのものである。
次に、上記構成の作用について図4ないし図13を参照して説明する。
なお、ETC車載機2の一般的な機能、すなわち課金処理や課金処理時の報知動作などや、ナビゲーション装置3の一般的な機能、すなわち経路探索処理、経路案内処理あるいはインターネットへの接続時の表示処理などについてはこの実施形態に関係が深い部分のみを詳述し、一般的な動作の部分については説明を省略もしくは簡略化する。
図4は課金処理時の残高表示処理のプログラムである。ナビゲーション装置3の制御回路23は、本発明でいうところの制御手段として機能するもので、ETC車載機2にICカード20が装着された状態で課金処理が実施されると、その情報を受けてこの課金処理時の残高表示処理のプログラムを実行するようになっている。
まず、制御回路23は、残高照会を実行する設定がなされているか否かを判断する(ステップS1)。これは、あらかじめナビゲーション装置3において設定機能として設けられているもので、ETC車載機2を接続している場合には、この設定機能において使用者の必要に応じて残高照会の処理の設定を行うようになっている。
制御回路23は、残高照会処理を実行するように設定されている場合には、この後、ETC車載機2による課金処理が実行されるまで待機状態となる(ステップS2)。残高照会処理の実行をしないことを設定している場合には、ここで処理を終了する。そして、残高照会の設定がされている場合には、課金処理がETC車載機2により実行されるまで待機する。有料道路を走行してETC車載機2により料金所で課金処理が実施されると、制御回路23は、車内LAN5を通じてそのことを受信し、ステップS2で「YES」と判断してステップS3の残高照会処理に移行する。
制御回路23は、この残高照会処理のステップS3では、図5に示す残高照会処理を実施する。制御回路23は、まず通信装置4によりインターネット6に接続すべく通信処理を実行させ(ステップR1)、インターネット6に接続する処理を実行中は、表示装置34によりインターネット5へのアクセス中である旨の表示を行う(ステップR2、R3を繰り返し実行)。
インターネット5へのアクセスがなされると、制御回路23は、ICカード20からETC車載機2が読み取った認証コードやパスワード(暗証番号)の情報を入手し、残高照会の処理の画面においてその情報を自動入力することで自己のICカード20についての残高情報を受信してこれを表示装置34により表示させる(ステップR4)。表示画面は、たとえば図10に示すようになる。制御回路23は、残高の表示を開始してから所定時間が経過するか、使用者により表示切替の指示が入力されたことを条件として表示装置34への表示動作を終了して(ステップR5)図4のプログラムに戻ると共にこのプログラムを終了する。以上のようにして残高照会の処理が実施される。
次に、ナビゲーション装置3に対して目的地を入力して経路探索を実施したときの処理について図6を参照して説明する。
ナビゲーション装置3の制御回路23は、使用者によるタッチパネルなどの操作スイッチ群30の操作入力により目的地の設定を受け付けると(ステップT1)、経路探索処理を実施する(ステップT2)。このとき、探索した経路に有料道路が含まれているか否かを判定し(ステップT3)、含まれている場合には「YES」と判断してステップT4に進み、前回の課金処理時の残高データが記憶されているかを判断する(ステップT4)。ここで残高データがない場合には「NO」と判断して前述の図5に示した残高照会の処理を実施する(ステップT5)。
残高データが記憶されていた場合には、制御回路23は、探索した経路の表示を残高の情報を付加して表示装置34に表示させる(ステップT6)。これは、たとえば有料道路の表示部分で残高の範囲で走行可能な部分と残高の範囲では不足してしまう料金の範囲とを色を変えて表示するなどして使用者に視覚的にもわかりやすくする。
ここでは、例えば図8に示すように有料道路の利用に際して各インターチェンジ毎の料金を表示し、残高が記憶されていなかった場合には、図9に示すように「残高照会中」の表示をした上で探索した経路について表示をする。ここで、残高照会の処理が終了すると、前述した図10に示すような画面表示で残高の表示を行う。
次に、制御回路23は、残高表示をした後に、その残高のままでよいか積み増し処理をするか否かを設定する入力を受付け(ステップT7)、積み増し処理をする場合にはステップT8で積み増し処理を行う。これは、現在の残高の範囲では、表示した経路の範囲を走行できない場合や、走行することができても残高が少なくなる場合などには、積み増し処理をするか否か、あるいは他の経路に変更するか否かについて、使用者に選択を促すよう例えば図11に示すような画面表示で表示して入力待ち状態となる。
ここでは、図11に示すように、残高の範囲で通行可能な経路を「推奨ルート」として提示する。制御回路23は、使用者が表示装置34のタッチスイッチを用いて入力するのを待機する。その推奨ルートでよい場合には「OK」を、積み増し処理をする場合には「積み増し」を、他の経路に変更する場合には「他のルートに変更」の操作を行うことができる。また、積み増し処理を実行する場合には、積み増しの金額をいくらにするかを設定入力するよう図12に示すような画面を表示して促す。ここでは例えば「1万円」と、「5万円」とが選べるようになっている。
上記の場合に、「他のルートに変更」が選択された場合には、制御回路23は、ステップT10に進んで経路を再探索し、この結果を表示する(ステップT11)。そして、この設定でOKの場合には決定した経路で経路案内を実行するように設定処理がなされる(ステップT13)。また、OKでない場合には、再びステップT6に戻り、上記の処理を繰り返す。なお、前述したステップT3で、有料道路が含まれなかった場合には、制御回路23は、通常の経路設定処理を実行してステップT13を経てプログラムを終了する。
次に、実際に有料道路を走行する場合に、残高の範囲内で走行可能な経路を表示する場合の処理について図7を参照して説明する。この場合には、ナビゲーション装置3の制御回路23は、ETC車載機2により料金所入口のETCゲートに進入したかどうかの信号を受信するのを待機する(ステップP1)。制御回路23は、料金所に設置されるETCゲートに進入したことをETC車載機2からの信号を受けて認識すると、ステップP1で「YES」と判断してステップP2に進む。ここでは、制御回路23は、ナビゲーション装置3内に前納した料金の残高が記憶されているか否かを判断し、「NO」の場合には前述した残高照会の処理を実行して(ステップP3)ステップP4に移行し、「YES」の場合にはそのままステップP4に移行する。
次に、制御回路23は、現在ナビゲーション装置3により経路案内を実施しているか否かを判断し(ステップP4)、「YES」の場合には経路案内ルート内で通行する有料道路料金が不足するかどうかを判断して表示させ(ステップP5)プログラムを終了する。また、経路案内をしていない場合には(ステップP4で「NO」と判断)、進入した有料道路の進行方向が判明するまで待機し(ステップP6)、判明したら残高の範囲内でその進行方向側での通行可能な範囲を表示する(ステップP7)。
ステップP5では、例えば図13のように表示する。図13の場合では、経路設定した地図と共に、その有料道路(△△高速道)を利用する場合に、残高で走行可能な範囲(図中、C−IC(インターチェンジ)まで)と、残高の範囲では料金が不足する範囲(図中、C−ICからD−ICまでの区間)とを区別して示している。また、残高の範囲で行こうとする場合には、C−ICで一旦降りて一般道を経由して目的地(G)に走行できるように経路を示している。
ステップP7では、例えば図14に示すように、その有料道路の進行方向に沿ってインターチェンジ毎に料金を示すと共に、残高の範囲で走行可能な範囲と、料金が不足する範囲とを視覚的に区別することができるように表示される。これにより、残高の範囲で走行できる範囲が認識できるようになり、無駄な出費をなくすことができる。
図15及び図16は、ナビゲーション装置が音声入力機能を使用するように設定されている場合の処理の例を示すものである。
まず、図15では、前述したETCゲートで課金処理を実施したときに残高を表示する場合の例を示している。この処理は、図4に示した処理に音声入力機能を利用したステップを付加したものである。制御回路23は、前述のように残高照会の処理まで実行すると(ステップS1〜S3)、次に、表示した残高が予め設定している金額以下となっているか否かを判断する(ステップS4)。これにより、ユーザは残高が少なくなっている状態を認識することができる。
制御回路23は、ステップS4で「NO」の場合には処理を終了し、「YES」の場合には、その残高が少なくなっていることから、積み増し処理を実施するか否かについて音声案内と表示とにより使用者に報知する(ステップS5)。この後、一定時間以内に使用者により積み増しをする旨の音声入力があると、制御回路23は、ステップS6で「YES」と判断して、前述と同様にして積み増し処理を実施する(ステップS7)。
この後、制御回路23は、積み増しをした結果の残高を再び表示すると共に、音声により報知し(ステップS8)、所定時間が経過するか運転者からの切替え指示がでると表示を終了してプログラムを終了する。この結果、使用者は、有料道路を出てから残高を自動的に知ることができると共に、残高が一定金額以下となっている場合にはこれを音声入力により積み増し処理を実施させることができるようになる。
図16は、前述したETCゲートに進入したときに通行可能な範囲を自動的に表示するようにしたときに積み増し処理を音声入力機能を利用して可能にする例を示している。この処理は、図7に示した処理に音声入力機能を利用したステップを付加したものである。制御回路23は、ステップP5またはP7において残高の範囲で走行可能な範囲を表示したときに、続けて音声合成出力により、積み増しをするか否かを使用者に報知する(ステップP8)。
制御回路23は、使用者の音声入力により積み増しをする旨の入力があった場合には、ステップP8で「YES」と判断して前述した積み増し処理を実行し(ステップP9)、積み増しをしないという音声入力あるいは一定時間内での音声入力がない場合には、ステップP8で「NO」と判断してステップP10に移行する。
次に、制御回路23は、経路案内が設定されている場合について、その経路の変更をするか否かについて使用者に音声案内をする(ステップP10)。これは残高の範囲では設定されている経路を走行することができない場合に対応しようとするもので、使用者により経路変更をする旨の音声入力があると、制御回路23は、経路変更処理を実行して残高の範囲内で目的地に到達できるように経路の再計算を行う(ステップP11)。
この後、制御回路23は、変更した経路と共に残高の情報を表示し、これでOKか否かを音声出力で使用者に報知する(ステップP12)。OKである旨の音声入力があると、制御回路23は、ステップP12で「YES」と判断し、変更が合った場合には変更設定された条件で再び経路案内を開始するようになり、OKでない場合には再びステップP8に戻って上記の処理を繰り返す。これにより、経路案内中であっても残高の状況に応じて柔軟に経路を変更したり、積み増し処理を実施することで設定した経路どおりに走行したりすることができるようになる。
このような本実施形態によれば、残高データが記憶されていないICカード20の残高について、直接管理機関のホームページにアクセスして残高情報を入手して自動的に表示させるようにしたので、使用者は正確な残高を認識でき、これによって使用者が安心して残高の範囲内で有料道路の通行をすることができるようになる。
また、経路設定をしたときに、残高が不足する場合には、そのときに積み増し処理をすぐに実施することができるので、必要なタイミングで簡単且つ確実に積み増し処理を行うことができる。
音声認識機能を用いることにより、走行中であっても残高の不足が認識されたときにすぐに積み増し処理を実施したり、経路変更の処理を実施することができるようになる。
本発明は、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
有料道路の課金処理以外にも、ETC車載機とナビゲーション装置を用いたシステムとして、駐車場の課金処理や、施設の入場料金の課金処理などさまざまな課金処理システムに適用することができる。
上記実施形態ではナビゲーション装置3を用いる構成の場合で説明したが、ナビゲーション装置を用いない構成とすることもできる。この場合には、ETC車載機2の制御回路9が制御手段として機能するようになり、残高の照会の処理を実行させることができる。
通信装置4は、専用のものを用いる構成に代えて、ナビゲーション装置3に備える構成のものとして構成することもできる。
本発明の全体の概略的構成を示す図 ETC車載機の電気的なブロック構成を示す図 ナビゲーション装置の電気的なブロック構成を示す図 課金処理時の残高表示処理のフローチャート 残高照会処理のフローチャート 経路探索処理のフローチャート 有料道路の通行可能範囲を算出するフローチャート 表示装置による表示例(その1) 表示装置による表示例(その2) 表示装置による表示例(その3) 表示装置による表示例(その4) 表示装置による表示例(その5) 表示装置による表示例(その6) 表示装置による表示例(その7) 音声入力機能を付加した場合の図4相当図 音声入力機能を付加した場合の図7相当図
符号の説明
図面中、1は自動課金処理システム、2はETC車載機、3はナビゲーション装置、4は通信装置、5は車内LAN、6はインターネット、7はサーバ、9、23は制御回路(制御手段)、34は表示装置、35は音声案内/音声認識装置である。

Claims (11)

  1. 管理機関に対して料金前納方式でETC(Electronic Toll Collection)の課金処理を行う機能を有するETC車載機と、
    通信網を介してインターネットにアクセスし前記管理機関が提供する残高情報を受信可能な通信装置と、
    前記ETC車載機により課金処理を実施したときに前記通信装置により残高情報を受信して報知手段により提示させる制御手段とを備えたことを特徴とする自動料金課金システム。
  2. 請求項1に記載の自動料金課金システムにおいて、
    前記制御手段は、前記ETC車載機に装着されるETC課金処理のためのICカードに登録された使用者情報に基づいて前記残高情報の受信を行うことを特徴とする自動料金課金システム。
  3. 請求項1または2に記載の自動料金課金システムにおいて、
    前記制御手段は、前記残高情報を前記報知手段により提示させるときに、残高が所定以下になっている場合にはこれを通知することを特徴とする自動料金課金システム。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の自動料金課金システムにおいて、
    前記制御手段は、前記残高情報の提示を前記課金処理の報知動作の後に実施することを特徴とする自動料金課金システム。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の自動料金課金システムにおいて、
    前記制御手段は、前記残高情報の提示を外部からの設定により停止可能に構成されていることを特徴とする自動料金課金システム。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の自動料金課金システムにおいて、
    前記制御手段は、前記通信装置を用いて前記管理機関にアクセスして前納料金の積み増し処理を実施可能に構成されていることを特徴とする自動料金課金システム。
  7. 管理機関に対して料金前納方式でETCの課金処理を行う機能を有するETC車載機と、
    通信網を介してインターネットにアクセスし前記管理機関が提供する残高情報を受信可能な通信装置と、
    経路設定機能および経路案内機能を備えたナビゲーション装置とを備え、
    前記ナビゲーション装置は、前記ETC車載機により課金処理を実施したときに前記通信装置により残高情報を受信して表示部に残高を表示させるように構成されていることを特徴とする自動料金課金システム。
  8. 請求項7に記載の自動料金課金システムにおいて、
    前記ナビゲーション装置は、前記ETC車載機に装着されるICカードの使用者情報があらかじめ登録された使用者情報と一致するときに前記残高情報の受信処理を実施することを特徴とする自動料金課金システム。
  9. 請求項7または8に記載の自動料金課金システムにおいて、
    前記ナビゲーション装置は、前記残高情報を記憶する記憶手段を備え、前記経路設定を実施する際に、経路内に有料道路の経路が設定される場合には、その通行料金が前記記憶手段に記憶している残高の範囲内であるか否かを表示することを特徴とする自動料金課金システム。
  10. 請求項9に記載の自動料金課金システムにおいて、
    前記ナビゲーション装置は、前記経路設定処理で設定する経路内に有料道路が含まれ且つ前記残高が不足する場合に、前記表示部に前記管理機関に対する前納した料金の積み増し処理をするか否かを表示し、使用者により積み増し処理の実施の操作入力がある場合には前記通信装置を介して前記積み増し処理を実施するように構成されていることを特徴とする自動料金課金システム。
  11. 請求項7ないし10のいずれかに記載の自動料金課金システムにおいて、
    前記ナビゲーション装置は、音声入力手段を備え、前記ETC車載機による課金処理時に前記残高情報を報知するときに、残高が所定以下のときに前記積み増し処理の操作入力を前記音声入力手段により受け付けるように構成されていることを特徴とする自動料金課金システム。

JP2004239464A 2004-08-19 2004-08-19 自動料金課金システム Pending JP2006059074A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007334793A (ja) * 2006-06-19 2007-12-27 Denso Corp 車載通信装置
JP2010522335A (ja) * 2007-03-23 2010-07-01 ルノー・エス・アー・エス 自動車から送信されるデータ及び自動車宛てに送信されるデータを管理するシステム及び方法
JP2016105116A (ja) * 2016-03-10 2016-06-09 株式会社ナビタイムジャパン 情報処理システム、サーバ装置、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム

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