JP2016191446A - 固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】固定位置のバラつきが少ない固定構造を提供すること。
【解決手段】固定構造は、挿入体1は、その周面部16において周方向外側に回動して開く爪部を有し、爪部は、挿入体1の一端側に設定される回動中心、並びに傾斜面で形成される第1外面部111及び第3外面部131を有する一対の第1爪部11及び第3爪部13と、挿入体1の他端側に設定される回動中心、並びに傾斜面で形成される第2外面部121及び第4外面部141を有する一対の第2爪部12及び第4爪部14と、を有し、被挿入体2は、その内周面23において爪部に沿って形成される凹部を有し、凹部は、第1爪部11及び第3爪部13の第1外面部111及び第3外面部131が摺接可能な第1凹部21と、第2爪部12及び第4爪部14の第2外面部121及び第4外面部が摺接可能な第2凹部22と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、固定構造、特に固定位置のバラつきが少ない固定構造に関する。
第1パネルと第2パネルとを互いに固定するために用いられ、一対の第1スナップフィット部材と、第1スナップフィット部材に対して90°回転した位置に上下方向が逆に配置される一対の第2スナップフィット部材と有する固定エレメントが知られている(特許文献1参照)。
特表2008−523336号公報
従来のスナップフィット構造は、外側に開く係止片と、係止片が引掛かることによって係止状態が実現される被係止部との間に、組付けのための間隙を有する。例えば従来のスナップフィット構造が液密性又は気密性が要求される部位に採用される場合、係止片と被係止部との間にガスケット等の弾性部材を介設することが多い。
しかしながら、組付けのための間隙は個体差があり、スナップフィット構造で係止される部材の固定位置にバラつきが生じていた。これにより、弾性部材の圧縮状態にもバラつきが生じることがあった。これでは、弾性部材が圧縮され過ぎた状態、及び殆ど圧縮されていない状態等が生じるので、要求される液密性又は気密性の水準を満たさない可能性が生じていた。
よって、本発明が解決しようとする課題は、固定位置のバラつきが少ない固定構造を提供することである。
前記課題を解決するための手段として、本発明に係る固定構造は、被挿入体に挿入体が挿入された状態で固定する固定構造であって、前記挿入体は、その周面において周方向外側に回動して開く爪部を有し、前記爪部は、前記挿入体の一端側に設定される回動中心、及び、該回動中心から回動端部に向かって外側に張り出す傾斜面で形成される外面部を有する少なくとも一対の第1爪部と、前記挿入体の他端側に設定される回動中心、及び、該回動中心から回動端部に向かって外側に張り出す傾斜面で形成される外面部を有する少なくとも一対の第2爪部と、を有し、前記被挿入体は、その内周面において前記爪部に沿って形成される凹部を有し、前記凹部は、前記第1爪部の外面部が摺接可能な第1凹部と、前記第2爪部の外面部が摺接可能な第2凹部と、を有する。
更に、本発明に係る固定構造において、前記第2爪部の前記回動端部側に傾斜部が形成されていることが好ましい。
本発明に係る固定構造において、前記第1爪部及び前記第2爪部の各外面部における各回動中心側が肉抜きされていることが好ましい。
本発明に係る固定構造において、前記挿入体は前記第1爪部が閉じた状態でかつ前記第2爪部が開いた状態で前記被挿入体に挿入され、挿入された状態で前記挿入体が回転すると、前記第1爪部が第1凹部に摺接し、前記第2爪部が第2凹部に摺接することが好ましい。
本発明によると、第1爪部が第1凹部に摺接すると共に、第2爪部が第2凹部に摺接することによって、第1爪部及び第2爪部のそれぞれ外側に開こうとする力が、挿入体を一端側及び他端側に押圧する力となる。よって、第1爪部及び第2爪部の開こうとする力のバランスによって挿入体の固定位置が定まるので、部材組付けのための間隙等によって生じる固定位置のバラつきは無くなる。したがって、固定位置のバラつきが少ない固定構造を提供することができる。
図1は、本発明に係る固定構造の一実施形態における挿入体を示す斜視図である。 図2は本発明に係る固定構造の一実施形態を示す断面概略図であり、図2(a)は図1に示した挿入体を被挿入体に挿入して成る固定構造のX−X矢視における断面概略図であり、図2(b)は図1に示した挿入体を被挿入体に挿入して成る固定構造のY−Y矢視における断面概略図である。 図3は、図2に示した挿入体及び被挿入体の輪郭を重ね合せた概略図である。 図4は、挿入体を被挿入体から抜去する際の平面概略図である。 図5は図2に示した固定構造の変形例を示す断面概略図である。 図6は本発明に係る固定構造の第2実施形態における挿入体及び被挿入体を示す斜視図であり、図6(a)は第2実施形態における挿入体を示す斜視図であり、図6(b)は第2実施形態における被挿入体を示す斜視図である。 図7は、図6(b)に示した被挿入体の断面概略図であり、図7(a)は図6(a)に示したD−D矢視で被挿入体を切断したときの端面図であり、図7(b)は図6(a)に示したA−A矢視で被挿入体を切断したときの端面図であり、図7(c)は図6(a)に示したB−B矢視で被挿入体を切断したときの端面図であり、図7(d)は図6(a)に示したC−C矢視で被挿入体を切断したときの端面図である。 図8は、図7に示した被挿入体を各部位で切断したときの端面図であり、図8(a)は図7に示したα−α矢視で被挿入体を切断したときの端面図であり、図8(b)は図7に示したβ−β矢視で被挿入体を切断したときの端面図であり、図8(c)は図7に示したγ−γ矢視で被挿入体を切断したときの端面図である。 図9は、図7に示した被挿入体に挿入体が挿入されて成る状態を示す端面図である。 図10は、図8に示した被挿入体に挿入体が挿入されて成る状態を示す端面図である。 図11は、第2実施形態に係る内周面の内径の変化を示す説明図である。
(基本実施形態の概要)
以下に、本発明の一実施形態について、図1〜図4を参照しつつ説明する。
なお、図1は、本発明に係る固定構造の一実施形態における挿入体を示す斜視図である。図2は本発明に係る固定構造の一実施形態を示す断面概略図であり、図2(a)は図1に示した挿入体を被挿入体に挿入して成る固定構造のX−X矢視における断面概略図であり、図2(b)は図1に示した挿入体を被挿入体に挿入して成る固定構造のY−Y矢視における断面概略図である。また、図3は、図2に示した挿入体及び被挿入体の輪郭を重ね合せた概略図である。図4は、挿入体を被挿入体から抜去する際の平面概略図である。
図1に示す略円筒体の挿入体1は、爪部を有する。爪部は、挿入体1の周面部16において、周方向外側に回動して開く部位であり、第1爪部11と、第2爪部12と、第3爪部13と、第4爪部14と、挿入体本体15とを有する。
なお、第1爪部11及び第3爪部13は、本発明における第1爪部の一例である。第2爪部12及び第4爪部14は、本発明における第2爪部の一例である。
第1爪部11は、第1外面部111と、第1端面部112とを有する。
第1外面部111は、図1における挿入体1の下端側に設定される回動中心と、該回動中心から回動端部に向かって挿入体1の周方向外側に張り出す傾斜面で形成される。また、第1外面部111は曲面で形成されている。
第1爪部11の回動端部である図1の上端部位には、挿入体1の軸線に対して略直交する第1端面部112が挿入体1の周方向内側に向かって形成されている。
以下において、第1爪部11が挿入体1の周方向外側に回動して開こうとする力を、「第1ばね力」と称する。なお、図1に示す挿入体1は第1爪部11が最大まで開いた状態であるので、第1ばね力は生じない。例えば第1爪部11が挿入体1の周方向内側に押し込まれることによって生じる、図1に示す初期位置に戻ろうとする復元力が第1ばね力である。
第2爪部12は、第1外面部121と、第2端面部122とを有する。
第2外面部121は、図1における挿入体1の上端側に設定される回動中心と、該回動中心から回動端部に向かって挿入体1の周方向外側に張り出す傾斜面で形成される。また、第1外面部121は曲面で形成されている。
第2爪部12の回動端部である図1の下端部位には、挿入体1の軸線に対して傾斜するする傾斜部として、第2端面部122が挿入体1の周方向内側に向かって形成されている。
また、以下において、上記第1爪部11と同様に、第2爪部12が挿入体1の周方向外側に回動して開こうとする力を、「第2ばね力」と称する。
第3爪部13は、第3外面部131と、第3端面部132とを有する。なお、第3爪部13は、第1爪部11を挿入体1の軸線を対称軸として180°回転させて形成したものである。
したがって、第3外面部131は、図1における挿入体1の下端側に設定される回動中心と、該回動中心から回動端部に向かって挿入体1の周方向外側に張り出す傾斜面で形成される。また、第3外面部131は曲面で形成されている。
第3爪部13の回動端部である図1の上端部位には、挿入体1の軸線に対して傾斜するする傾斜部として、第3端面部132が挿入体1の周方向内側に向かって形成されている。
また、以下において、上記第1爪部11と同様に、第3爪部13が挿入体1の周方向外側に回動して開こうとする力を、「第3ばね力」と称する。
図1において詳細に図示はしていないが、第4爪部14は、第4外面部と、第4端面部とを有する。なお、第4爪部14は、第2爪部12を挿入体1の軸線を対称軸として180°回転させて形成したものである。
したがって、第4外面部は、図1における挿入体1の上端側に設定される回動中心と、該回動中心から回動端部に向かって挿入体1の周方向外側に張り出す傾斜面で形成される。また、第4外面部は曲面で形成されている。
第4爪部14の回動端部である図1の下端部位には、挿入体1の軸線に対して傾斜するする傾斜部として、第4端面部が挿入体1の周方向内側に向かって形成されている。
また、以下において、上記第1爪部11と同様に、第4爪部14が挿入体1の周方向外側に回動して開こうとする力を、「第4ばね力」と称する。
本実施形態において、図1に示すように、爪部が開く方向は、第1爪部11から90°回転する毎に、第2爪部12、第3爪部13及び第4爪部14の順で反対となっている。
挿入体本体15は、略円筒体であり、周面部16には第1爪部11、第2爪部12、第3爪部13、及び第4爪部14の形成される位置にそれぞれ第1切欠部161、第2切欠部162、第3切欠部163、及び第4切欠部164が形成される。挿入体本体15と、第1爪部11、第2爪部12、第3爪部13、及び第4爪部14とは一体的に形成され、第1爪部11、第2爪部12、第3爪部13、及び第4爪部14の各回動中心部分において挿入体本体15に接続されている。なお、本実施形態においては、挿入体1の各部位を一体的に形成するために、挿入体1全体を例えば合成樹脂材料等によって一体成形することができる。
続いて図2には、本実施形態に係る固定構造100が概略的に示されている。
図2(a)には、図1に示した挿入体1のX−X断面における第1爪部11と、第1爪部11が嵌り込んでいる被挿入体2の第1凹部21とを有する固定構造100が示されている。
なお、図2(a)には図示していないが、挿入体1の第1爪部11及び被挿入体2の第1凹部21の対向する位置には、図1に示した第3爪部13が嵌り込む第3凹部が、被挿入体2の内周面23に形成されている。
図2(a)に示すように、第1凹部21は、第1傾斜部211と第1規制部212とを有する。
第1傾斜部211は、第1爪部11の第1外面部111に沿って形成される部位である。挿入体1が固定位置に配置されると、第1外面部111が第1凹部21の第1傾斜部211に摺接するようになっている。
第1凹部21において、第1端面部112に対向する部位には第1規制部212が形成されている。第1規制部212は、第1ばね力に起因して挿入体1が図2において上方に移動するのを規制する、挿入体1の抜け止め部位である。
図2(b)には、図1に示した挿入体1のY−Y断面における第2爪部12と、第2爪部12が嵌り込んでいる被挿入体2の第2凹部22とを有する固定構造100が示されている。
なお、図2(b)には図示していないが、挿入体1の第2爪部12及び被挿入体2の第2凹部22の対向する位置には、図1に示した第4爪部14が嵌り込む第4凹部が、被挿入体2の内周面23に形成されている。
図2(b)に示すように、第2凹部22は、第2傾斜部221と第2底面部222とを有する。
第2傾斜部221は、第2爪部12の第2外面部121に沿って形成される部位である。挿入体1が固定位置に配置されると、第2外面部121が第2凹部22の第2傾斜部221に摺接するようになっている。
第2凹部22において、第2端面部122に対向する部位には第2底面部222が形成されている。第2底面部222は、傾斜面として形成されて成る第2端面部122に対して略平行に形成される。第2底面部222が傾斜面を有していると、挿入体1を被挿入体2に挿入する際に挿入し過ぎたときに、第2端面部122及び第2底面部222によって第2爪部12が挿入時のように挿入体1の周方向内側に押し込まれるので、第2端面部122に破断するような過度の負荷が生じない。
(固定位置)
ここで、図2に示した挿入体1及び被挿入体2の輪郭を重ね合せて、各部材の位置関係について図3を参照しつつ説明する。
なお、図3においては、第1爪部11及び第1凹部21を実線で示すと共に、第2爪部12及び第2凹部22を破線で示している。
第1爪部11は第1凹部21に嵌り込むことにより、第1爪部11が第1ばね力によって第1凹部21を押圧する。第1ばね力が作用すると、固定されて成る被挿入体2の第1凹部21から反作用の力が、挿入体1に対して図2における上方に移動させるように作用する。具体的には、当接部位である第1外面部111と第1傾斜部211とが傾斜しているので、第1爪部11の回動中心側から回動端部である第1端面部112側に向かって、つまり図3における上方に向かって挿入体1が押し上げられるように付勢された状態となる。
これに対して、第2爪部12は第2凹部22に嵌り込むことにより、第2爪部12が第2ばね力によって第2凹部22を押圧する。第2ばね力が作用すると、固定されて成る被挿入体2の第2凹部22から反作用の力が、挿入体1に対して図2における上方に移動させるように作用する。具体的には、当接部位である第2外面部121と第2傾斜部221とが傾斜しているので、第2爪部12の回動中心側から回動端部である第2端面部122側に向かって、つまり図3における下方に向かって挿入体1が押し下げられるように付勢された状態となる。
したがって、第1爪部11及び第1凹部21による挿入体1の付勢方向と、第2爪部12及び第2凹部22による挿入体1の付勢方向とは逆方向となる。第1ばね力と第2ばね力とが釣り合う位置で、挿入体1が被挿入体2内で固定状態と成る。本実施形態に係る固定構造100においては、全ての爪部及び凹部がそれぞれ同一寸法、同一傾斜角度に設定され、90°回転する毎に上下が逆となるように形成されているので、第1ばね力と第2ばね力とが釣り合う位置、つまり固定位置Fは、第1端面部112と第2端面部122との略中央高さ位置になる。
従来においては、本実施形態における第2爪部12及び第4爪部14を設けずに、第1爪部11及び第3爪部13のみが適宜の凹部に嵌り込んで固定される固定構造があった。
この従来の固定構造では、第1端面部122と第1規制部212との間には組付けのための間隙が設けられていたので、ガタつきが生じていた。このガタつきを吸収するためにガスケット等を介設することもあったが、間隙の大きさによってはガスケットが過度の圧縮又は殆ど圧縮されない等のバラつきが生じることがあった。つまり、従来の固定構造では、挿入体1及び被挿入体2の寸法に係る個体差に起因して、挿入体1の固定位置Fにバラつきが生じていた。
これに対して、本実施形態は、挿入体1の固定位置Fは、第1爪部11の第1ばね力と第2爪部12の第2ばね力とに依存するので、組付けのための部材間の間隙に影響されない。通常の成形工程において、爪部の外面部及び凹部の傾斜部の角度は、従来の固定構造における組付けのための間隙よりも高い精度を以って形成可能である。よって、本実施形態における挿入体1及び被挿入体2の寸法個体差に起因した固定位置Fのバラつきは、従来よりも小さいので好ましい。したがって、本実施形態に係る固定構造100は、固定位置Fのバラつきが少ない。
(挿入体の抜去)
図4には、本実施形態における挿入体1の被挿入体2からの抜去工程を示している。図4は、挿入体1が挿入された被挿入体2の上部を切り欠いた平面概略図である。
図1及び図4に示すように、第1外面部111及び第1傾斜部211と、第2外面部121及び第2傾斜部221と、第3外面部131及び第3傾斜部231と、第4外面部141及び第4傾斜部241とは、それぞれ曲面で構成されている。
なお、図2(a)に示したように、第1端面部112は第1規制部212によって抜け止め規制されている。よって、図4(a)に示す状態の挿入体1は、被挿入体2から抜去が困難である。
挿入及び固定状態にある挿入体1を被挿入体2から抜去するには、まず図4(b)に示すように、挿入体1を回転させる。挿入体1が回転すると、第1外面部111は第1傾斜部211により、第2外面部121は第2傾斜部221により、第3外面部131は第3傾斜部231により、第4外面部141は第4傾斜部241により、それぞれ押圧されて挿入体1の周方向内側に押し込まれる。
図4(c)に示すように初期位置から45°程度まで挿入体1の回転が進むと、各爪部は各凹部から脱離した状態となるので、抜け止め規制も解除されている。図4(c)の状態となった挿入体1は、その軸線に沿って被挿入体2から円滑に抜去することができる。
図4(c)に示すように挿入体1を回転させる際に、45°を超えて回転させてしまったとしても、例えば第1爪部11は第2凹部22に対して嵌り込み難くなっている。これは、特に図1に示すように、本実施形態に係る第1爪部11、第2爪部12、第3爪部13、及び第4爪部14は、正面形状が台形となるように形成されているからである。つまり、挿入体1を例えば90°回転させた場合に、第1爪部11は第2爪部12と正面形状が上下逆向きであるので、相互の凹部に対しては嵌り込み難い。
なお、本実施形態における挿入体1は、被挿入体2に対する挿入も円滑に行うことができる。
具体的には、特に図1及び図2(b)に示すように、第2爪部12及び第4爪部14は、第2端面部122及び第4端面部が傾斜部として形成されている。これにより、挿入体1を被挿入体2の端面に押し付けたときに、第2端面部122及び第4端面部の傾斜によって第2爪部12及び第4爪部14が挿入体1の周方向内側に押し込まれることとなる。よって、挿入体1の挿入時に、挿入方向側に端面部が形成される第2爪部12及び第4爪部14を手動又は治具等で押し込んだ状態にした上で挿入を行う必要が無く、挿入体1の固定に係る工程を削減することができる。
(変形例)
続いて、図5には図1〜図4に示した実施形態の変形例を示している。
図5には、図2(b)に示した第2爪部12に対して、肉抜き部3を形成した実施形態を示している。肉抜き部3は、第2外面部121の回動中心側、つまり図5における上側を肉抜きして、挿入体1の周面部16と略面一に形成する部位である。これにより、第2爪部12は回動端部近傍にのみ第2外面部121が形成されることとなる。なお、肉抜き部3の範囲、つまり残す第2外面部121の大きさは、第2外面部121から第2凹部22に対して適切に第2ばね力を作用させることができる範囲であれば特に制限されない。
肉抜き部3を形成することによって、例えば挿入体1を一体成形によって製造する場合、成形難易度を大幅に下げることができるようになるので好ましい。
なお、肉抜き部3は、第2爪部12だけでなく、第1爪部11、第3爪部13、及び第4爪部14の各外面部にも形成するのが良い。
(第2実施形態の概要)
次に、上述の実施形態とは異なる挿入形態を採用した第2実施形態について、図6〜図8を参照しつつ説明する。
なお、図6は第2実施形態で用いる挿入体及び被挿入体を示す斜視図であり、図6(a)は第2実施形態における挿入体を示す斜視図であり、図6(b)は第2実施形態における被挿入体を示す斜視図である。
図7は、図6(b)に示した被挿入体の断面概略図であり、図7(a)は図6(a)に示したD−D矢視で被挿入体を切断したときの端面図であり、図7(b)は図6(a)に示したA−A矢視で被挿入体を切断したときの端面図であり、図7(c)は図6(a)に示したB−B矢視で被挿入体を切断したときの端面図であり、図7(d)は図6(a)に示したC−C矢視で被挿入体を切断したときの端面図である。
また、図8は、図7に示した被挿入体を各部位で切断したときの端面図であり、図8(a)は図7に示したα−α矢視で被挿入体を切断したときの端面図であり、図8(b)は図7に示したβ−β矢視で被挿入体を切断したときの端面図であり、図8(c)は図7に示したγ−γ矢視で被挿入体を切断したときの端面図である。
図6(a)に示す挿入体4における、図1に示した挿入体1との相違点は、各爪部の形状であり、該相違点以外は同形状であるので同一の参照符号を付すと共に、詳細な説明は省略する。
挿入体4は、第1爪部41、第2爪部42、第3爪部43、及び第4爪部44を有する。第1爪部41、第2爪部42、第3爪部43、及び第4爪部44は、挿入体本体15の周面部16より周方向外側にそれぞれ突出する平板状の矩形板であり、各外面部として第1外面部411、第2外面部421、第3外面部431、及び第4外面部(図示せず)が形成されている。
図6(b)に示す被挿入体5における、図2〜図4に示した被挿入体2との相違点は、各爪部を挿入するための溝部6の有無と、該溝部6から各凹部に至る被挿入体5の内周面55の形状とが挙げられる。
図7に示すように、図6(b)に示した被挿入体5は内周面55において、溝部6と、第1凹部51と、第2凹部52と、第3凹部53と、第4凹部54とが形成されている。
更に、被挿入体5は内周面55において、図8に示すα−α断面、β−β断面及びγ−γ断面から明らかなように、外径が徐々に変化するスロープ部が形成されている。
具体的には、図7(a)、及び図8に示すように、溝部6は、被挿入体5の軸線に沿って内周面55において、各凹部の下端部が形成される位置まで延在している。なお、溝部6の外径は、挿入体4の全開状態となった第2爪部42及び第4爪部44の各先端部を含めた外径よりも大きく形成される。つまり、溝部6に対して第2爪部42及び第4爪部44を挿入する場合は、全開状態の第2爪部42及び第4爪部44が溝部6に接触することなく挿入可能になっている。
挿入体4を被挿入体5に挿入し、各爪部を各凹部に嵌め込むことによって、挿入体4が被挿入体5に対して固定される。以下に、挿入体4の挿入から固定までの操作について、図9〜図11を参照しつつ説明する。
なお、図9は、図7に示した被挿入体に挿入体が挿入されて成る状態を示す説明図である。図10は、図8に示した被挿入体に挿入体が挿入されて成る状態を示す説明図である。図11は、第2実施形態に係る内周面の内径の変化を示す説明図である。
挿入体4が被挿入体5に挿入されると、挿入体4の第1爪部41及び第3爪部43は、図9(a)及び図10(a)に示すように、被挿入体5の内周面55により押圧されて閉じた状態となる。またこのとき、挿入体4の第2爪部42及び第4爪部44は、図9(b)及び図10(b)に示すように、溝部6には当接しない又は当接しても押し込まれないので、全開状態が維持されている。
第2実施形態において、挿入体4を固定状態とするには、挿入された状態の挿入体4を、その軸線を中心として45°回転させることにより達成される。
挿入体4が被挿入体5に挿入された状態で回転すると、挿入体4の第1爪部41及び第3爪部43は、図9(c)及び図10(c)に示すように、第1凹部51及び第3凹部53に対して嵌り込んで摺接状態となる。またこのとき、挿入体4の第2爪部42及び第4爪部44は、図9(d)及び図10(d)に示すように、第2凹部52及び第4凹部54に対して嵌り込んで摺接状態となる。
図8及び図10に示すように、被挿入体5の内周面55には、挿入体4の回転方向に沿って内周面55の内径が徐々に変化する第1スロープ部71と、第2スロープ部72とが形成されている。第1スロープ部71及び第2スロープ部72によって、挿入体4の回転操作を円滑に行うことができるようになっている。
第1スロープ部71は、内周面55における図8及び図10に示すB−B線に対応する部位から、A−A線に対応する部位まで形成される。つまり、第1スロープ部71は、内周面55において挿入体4が挿入されたときに第1爪部41及び第3爪部43が当接する部位から、挿入体4の回転が完了したときに第1爪部41及び第3爪部43が当接する部位まで形成される。
第1スロープ部71は、内周面55の内径が挿入体4の回転方向に沿って徐々に大きくなるように形成される。
第2スロープ部72は、内周面55における図8及び図10に示すD−D線に対応する部位から、C−C線に対応する部位まで形成される。つまり、第2スロープ部72は、内周面55において挿入体4が挿入されたときに第2爪部42及び第4爪部44が近接する部位から、挿入体4の回転が完了したときに第2爪部42及び第4爪部44が当接する部位まで形成される。
第2スロープ部72は、内周面55の内径が挿入体4の回転方向に沿って徐々に小さくなるように形成される。
図11には、被挿入体5の内周面55において、図6に示した挿入体4の第1爪部41及び第2爪部42が回転によって通る部位の内径の変化を平面的に示している。
図11に示すように、上記挿入体4が被挿入体5に挿入されると、上記第1爪部41は、破線で囲む領域の内周面55に当接して閉じた状態となる。このとき、上記第2爪部42は、溝部6内に挿入される。
挿入体4の回転が開始されると、上記第1爪部41は、第1スロープ部71に進入し、第1スロープ部71内を進むに従って、徐々に開いた状態となる。このとき、上記第2爪部42は、溝部6から第2スロープ部72に進入し、第2スロープ部72内を進むに従って、徐々に閉じた状態となる。なお、上記第1外面部411は第1スロープ部71に対して摺動すると共に、上記第2外面部421は第2スロープ部72に対して摺動する。
挿入体4が45°回転して、回転操作が完了すると、上記第1爪部41は第1凹部51に嵌り込んで摺接する状態となると共に、上記第2爪部42は第2凹部52に嵌り込んで摺接する状態となる。このとき、上記第1爪部41は第1ばね力を第1凹部51に対して作用させると共に、上記第2爪部42は第2ばね力を第2凹部52に対して作用させるので、上記第1爪部41及び上記第2爪部42の各ばね力のバランスに応じて、上記挿入体4の固定位置が決定する。
以上のように、第2実施形態に係る挿入体4の被挿入体5に対する固定が達成される。
本発明においては、爪部の凹部に対する付勢によって固定位置が決定されるだけでなく、図1〜図5に示したように、挿入体の形状を適宜に変更することによって挿入体の挿入、抜去及び成形が容易となり、図6〜図11に示したように被挿入体の形状を適宜に変更することによって挿入体の固定操作が容易となる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により、本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
100:固定構造、1及び4:挿入体、11及び41:第1爪部、111及び411:第1外面部、112:第1端面部、12及び42:第2爪部、121及び421:第2外面部、122:第2端面部、13及び43:第3爪部、131及び431:第3外面部、132:第3端面部、14及び44:第4爪部、141:第4外面部、142:第4端面部、15:挿入体本体、16:周面部、161:第1切欠部、162:第2切欠部、163:第3切欠部、164:第4切欠部、2及び5:被挿入体、21:第1凹部、211:第1傾斜部、212:第1規制部、22:第2凹部、221:第2傾斜部、222:第2底面部、23:内周面、3:肉抜き部、6:溝部、71:第1スロープ部、72:第2スロープ部、F:固定位置

Claims (4)

  1. 被挿入体に挿入体が挿入された状態で固定する固定構造であって、
    前記挿入体は、その周面において周方向外側に回動して開く爪部を有し、
    前記爪部は、前記挿入体の一端側に設定される回動中心、及び、該回動中心から回動端部に向かって外側に張り出す傾斜面で形成される外面部を有する少なくとも一対の第1爪部と、前記挿入体の他端側に設定される回動中心、及び、該回動中心から回動端部に向かって外側に張り出す傾斜面で形成される外面部を有する少なくとも一対の第2爪部と、を有し、
    前記被挿入体は、その内周面において前記爪部に沿って形成される凹部を有し、
    前記凹部は、前記第1爪部の外面部が摺接可能な第1凹部と、前記第2爪部の外面部が摺接可能な第2凹部と、を有する、
    固定構造。
  2. 前記第2爪部の前記回動端部側に傾斜部が形成されている、
    請求項1に記載の固定構造。
  3. 前記第1爪部及び前記第2爪部の各外面部における各回動中心側が肉抜きされている、
    請求項1又は2に記載の固定構造。
  4. 前記挿入体は前記第1爪部が閉じた状態でかつ前記第2爪部が開いた状態で前記被挿入体に挿入され、挿入された状態で前記挿入体が回転すると、前記第1爪部が第1凹部に摺接し、前記第2爪部が第2凹部に摺接する、
    請求項1〜3のいずれかに記載の固定構造。
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