JP2016189920A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸収性物品を交換する作業者等が吸収性物品を肌側から見た場合に、吸収性物品の腹側と背側とを容易に識別可能にする。
【解決手段】吸収性本体10は、吸収性コア11cと、肌側シート13と、非肌側シート15と、を有する。非肌側シートは、吸収性コアと色違いの色違い領域Acを有する。色違い領域は、長手方向の前記一方の端部側において吸収性コアから長手方向又は横方向に突出した部分Acaと、長手方向の前記他方の端部側において吸収性コアから長手方向又は横方向に突出した部分Acbを有する。厚さ方向の肌側から吸収性本体を見た場合に、色違い領域のうちで吸収性コアから突出した部分が、肌側シートを透かした形で視認可能であるとともに、色違い領域のうちの前記一方の端部側で前記突出した部分と、前記他方の端部側で前記突出した部分との形状が互いに異なっている。
【選択図】図6

Description

本発明は、使い捨ておむつ等の尿を吸収する吸収性物品に関する。
従来、尿を吸収する吸収性物品として、特許文献1に示すような3ピースタイプのパンツ型使い捨ておむつが知られている。かかるおむつは、第1部品として着用対象者の股間部にあてがわれて尿を吸収する吸収性本体を有し、第2部品として着用対象者の腹側部を覆う腹側帯部材を有し、第3部品として着用対象者の背側部を覆う背側帯部材を有している。そして、吸収性本体がその長手方向の所定位置で二つ折りされながら、腹側帯部材のうちの横方向の各端部と背側帯部材のうちの横方向の各端部とが連結されることにより、当該おむつは、一つの胴回り開口部と二つの脚回り開口部とを有したパンツ型おむつとして使用される。
特開2012−115358号
かかるおむつの工夫の一つとして、おむつの非肌側面に「前側」及び「後側」といった文字を印刷することが挙げられる。そして、このようにすれば、おむつ交換の作業者や着用対象者がおむつを非肌側から見た場合に、おむつの腹側と背側とを容易に識別できて、着用対象者がおむつを後ろ前に履いてしまうことを防ぐことができる。
但し、上記作業者等がおむつを肌側から見た場合に、腹側と背側とを識別し易くしても、便利である。例えば、新品のおむつを着用対象者に履かせる際に、おむつ交換の作業者は、両手をおむつの中に入れて胴回り開口部を横方向に大きく広げるが、その際に、同作業者の視点が、おむつの内側、すなわち肌側にいくことが多い。そして、このときに、おむつの腹側と背側とを確認できれば、後ろ前におむつを履かせてしまうことをより確実に防ぐことができる。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、作業者等が吸収性物品を肌側から見た場合に、吸収性物品の腹側と背側とを容易に識別可能にすることにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
互いに直交する縦方向と横方向と厚さ方向とを有した吸収性物品であって、
長手方向の所定位置で二つ折りされて、前記長手方向を前記縦方向に沿わせて配された吸収性本体と、
前記横方向に沿って設けられ、前記吸収性本体の前記長手方向の一方の端部に前記厚さ方向の非肌側から重ねられて固定された腹側帯部材と、
前記腹側帯部材とは別部材として前記横方向に沿って設けられ、前記吸収性本体の前記長手方向の他方の端部に前記厚さ方向の非肌側から重ねられて固定された背側帯部材と、を有し、
前記腹側帯部材のうちの前記横方向の各端部と前記背側帯部材のうちの前記横方向の各端部とが連結されることによって、一つの胴回り開口部と二つの脚回り開口部とが形成されており、
前記腹側帯部材に前記吸収性本体の前記一方の端部が重なる面積と、前記背側帯部材に前記吸収性本体の前記他方の端部が重なる面積とが異なり、
前記吸収性本体は、液体吸収性素材を有した吸収性コアと、前記吸収性コアを前記厚さ方向の肌側から覆って設けられた肌側シートと、前記吸収性コアを前記厚さ方向の非肌側から覆って設けられた非肌側シートと、を有し、
前記背側帯部材に前記横方向の収縮力を付与するための弾性部材の少なくとも一つの弾性部材は、前記横方向から傾斜してなる傾斜部分を有し、
前記非肌側シートは、前記吸収性コアと色違いの色違い領域を有し、
前記色違い領域は、前記長手方向の前記一方の端部側において前記吸収性コアから前記長手方向又は前記横方向に突出した部分と、前記長手方向の前記他方の端部側において前記吸収性コアから前記長手方向又は前記横方向に突出した部分を有し、
前記厚さ方向の肌側から前記吸収性本体を見た場合に、前記色違い領域のうちで前記吸収性コアから突出した部分が、前記肌側シートを透かした形で視認可能であるとともに、前記色違い領域のうちの前記一方の端部側で前記突出した部分と、前記他方の端部側で前記突出した部分との形状が互いに異なっていることを特徴とする吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、作業者等が吸収性物品を肌側から見た場合に、吸収性物品の腹側と背側とを容易に識別可能となる。
本実施形態の吸収性物品の一例としての3ピースタイプのパンツ型使い捨ておむつ1を腹側から見た概略正面図である。 展開状態のおむつ1を肌側から見た概略平面図である。 同おむつ1を非肌側から見た概略平面図である。 図4A及び図4Bは、それぞれ図2中のA−A断面図及びB−B断面図である。 図2中のV−V断面図である。 おむつ1に対してなされた工夫の説明図であって、展開状態のおむつ1を肌側から見た概略平面図である。 おむつ1の肌側と非肌側とを容易に識別するための工夫の説明図であって、展開状態のおむつ1を非肌側から見た図である。 図8Aは、第1変形例のおむつ1を肌側から見た概略平面図であり、図8Bは、図8A中のB−B断面図である。 第2変形例のおむつ1を肌側から見た概略平面図である。 吸収性コア11cの肌側に別の吸収性コア11c1が積層された態様の説明図であって、おむつ1を肌側から見た概略平面図である。 その他の実施形態の説明図であって、おむつ1を肌側から見た概略平面図である。 その他の実施形態の説明図であって、おむつ1を肌側から見た概略平面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
互いに直交する縦方向と横方向と厚さ方向とを有した吸収性物品であって、
長手方向の所定位置で二つ折りされて、前記長手方向を前記縦方向に沿わせて配された吸収性本体と、
前記横方向に沿って設けられ、前記吸収性本体の前記長手方向の一方の端部に前記厚さ方向の非肌側から重ねられて固定された腹側帯部材と、
前記腹側帯部材とは別部材として前記横方向に沿って設けられ、前記吸収性本体の前記長手方向の他方の端部に前記厚さ方向の非肌側から重ねられて固定された背側帯部材と、を有し、
前記腹側帯部材のうちの前記横方向の各端部と前記背側帯部材のうちの前記横方向の各端部とが連結されることによって、一つの胴回り開口部と二つの脚回り開口部とが形成されており、
前記腹側帯部材に前記吸収性本体の前記一方の端部が重なる面積と、前記背側帯部材に前記吸収性本体の前記他方の端部が重なる面積とが異なり、
前記吸収性本体は、液体吸収性素材を有した吸収性コアと、前記吸収性コアを前記厚さ方向の肌側から覆って設けられた肌側シートと、前記吸収性コアを前記厚さ方向の非肌側から覆って設けられた非肌側シートと、を有し、
前記背側帯部材に前記横方向の収縮力を付与するための弾性部材の少なくとも一つの弾性部材は、前記横方向から傾斜してなる傾斜部分を有し、
前記非肌側シートは、前記吸収性コアと色違いの色違い領域を有し、
前記色違い領域は、前記長手方向の前記一方の端部側において前記吸収性コアから前記長手方向又は前記横方向に突出した部分と、前記長手方向の前記他方の端部側において前記吸収性コアから前記長手方向又は前記横方向に突出した部分を有し、
前記厚さ方向の肌側から前記吸収性本体を見た場合に、前記色違い領域のうちで前記吸収性コアから突出した部分が、前記肌側シートを透かした形で視認可能であるとともに、前記色違い領域のうちの前記一方の端部側で前記突出した部分と、前記他方の端部側で前記突出した部分との形状が互いに異なっていることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、肌側から吸収性本体を見た場合に、色違い領域のうちの腹側で突出した部分と、背側で突出した部分との形状が互いに異なっている。よって、色違い領域を見た吸収性物品交換の作業者又は着用対象者は、上記の形状の相違に基づいて、吸収性物品の腹側と背側とを容易に識別することができる。
また、腹側帯部材に吸収性本体の一方の端部が重なる面積と、背側帯部材に吸収性本体の他方の端部が重なる面積とが異なっている。よって、これら面積を肌側から見れば、当該面積の相違に基づいて、作業者等は、腹側と背側とを容易に識別することができる。
かかる吸収性物品であって、
前記厚さ方向の前記腹側帯部材側から前記吸収性物品を見た場合に、前記背側帯部材の一部が、前記腹側帯部材において前記脚回り開口部となる部分よりも前記縦方向に突出しており、
前記一部には、前記弾性部材の前記傾斜部分が位置しているのが望ましい。
このような吸収性物品によれば、背側帯部材の上記一部は、腹側帯部材において脚回り開口部となる部分よりも縦方向に突出している。よって、当該一部を有した方の帯部材が、お尻を覆うべき部分であることを直感的に察知することができて、これにより、この帯部材が、背側帯部材であると正しく認識することができる。
また、当該一部には、上記弾性部材の傾斜部分が存在しているので、横方向だけでなく縦方向にも収縮力が付与されて、これにより、当該一部は、横方向及び縦方向の両方向に縮んで大きな襞が形成された状態になっている。よって、当該一部は、他の部分と比べて目立った状態になっていて、これにより、作業者等の目に触れ易くなる。
かかる吸収性物品であって、
前記長手方向における前記一方の端部と前記他方の端部との間の位置に、前記吸収性本体は、前記腹側帯部材及び前記背側帯部材のどちらとも重ならない部分を有し、
前記重ならない部分にも前記非肌側シートの前記色違い領域が存在し、
前記吸収性物品を前記厚さ方向の非肌側から見た場合に、前記吸収性本体の前記一方の端部及び前記他方の端部は、それぞれ前記腹側帯部材及び前記背側帯部材を透かした形で視認されることにより、前記重ならない部分よりも前記色違い領域の色が薄く見える薄色領域をなしているとともに、前記重ならない部分は、前記薄色領域よりも前記色違い領域の色が濃く見える濃色領域をなしており、
前記吸収性物品を前記厚さ方向の肌側から見た場合に、前記吸収性本体の前記厚さ方向の肌側には、前記薄色領域及び前記濃色領域が存在していないのが望ましい。
このような吸収性物品によれば、吸収性本体における薄色領域と濃色領域とを見ることにより、こちら側が、吸収性物品の非肌側であると作業者等は容易に認識することができる。
かかる吸収性物品であって、
前記傾斜部分を有した前記弾性部材は、前記横方向に前記吸収性本体を跨いで設けられており、
前記背側帯部材において前記吸収性本体と重ならない前記横方向の各端部に、前記傾斜部分が設けられていることにより、前記傾斜部分は前記厚さ方向の肌側から視認可能に設けられており、
前記傾斜部分は、前記横方向の内側へ向かうに従って、前記薄色領域と前記濃色領域との境界位置の方へと近づくように前記長手方向の内側に変位しているのが望ましい。
このような吸収性物品によれば、上記弾性部材は上記傾斜部分を有していて、特徴的な形状をしている。よって、作業者等は、当該弾性部材に注目し易くなる。そして、同作業者等は、当該弾性部材の傾斜部分を肌側から視認することにより、当該傾斜部分が位置している方の帯部材が背側帯部材であると速やかに認識することができる。よって、作業者等は、吸収性物品の腹側と背側とを容易に識別することができる。
また、かかる傾斜部分は、横方向の内側へ向かうに従って、薄色領域と濃色領域との境界位置の方へ近づくように上記長手方向の内側に変位している。よって、当該傾斜部分は、その近傍の上記薄色領域及び濃色領域に基づいて目立つようになって、その結果、傾斜部分は、作業者等の目に触れ易くなる。
更に、上記の構成によれば、吸収性物品の肌側と非肌側との識別も容易に行うことができる。すなわち、背側帯部材に設けられる上記傾斜部分を有した弾性部材は、吸収性本体よりも厚さ方向の非肌側に位置していることから、当該傾斜部分を有した弾性部材が吸収性本体上に重なって見える側が、吸収性物品の非肌側であり、同弾性部材が吸収性本体の下に隠れて見え難い側が、吸収性物品の肌側である。よって、作業者等は、吸収性物品の肌側と非肌側との識別を容易に行うことができる。
かかる吸収性物品であって、
前記腹側帯部材に前記横方向の収縮力を付与するための弾性部材を前記腹側帯部材は有し、
前記弾性部材は、前記横方向から傾斜してなる傾斜部分を有した弾性部材を有していないのが望ましい。
このような吸収性物品によれば、腹側帯部材には、上記の傾斜部分を有した弾性部材は設けられておらず、当該傾斜部分を有した弾性部材は、背側帯部材のみに設けられている。よって、当該傾斜部分を有した弾性部材の有無に基づいて、作業者等は、吸収性物品の腹側と背側とを容易に識別することができる。
かかる吸収性物品であって、
前記吸収性コアと、前記吸収性コアの外周面を被覆するコアラップシートと、を有する吸収体には、前記厚さ方向から圧搾してなる圧搾部が所定パターンで形成されており、
前記肌側シートのうちで前記コアラップシートよりも前記厚さ方向の肌側に設けられる液透過性のトップシートは、前記吸収体と同じ色であり、
前記非肌側シートの前記色違い領域は、前記吸収性本体において前記帯部材と重ならない部分にも存在しているとともに、前記色違い領域は、前記吸収体とも色違いであるのが望ましい。
このような吸収性物品によれば、吸収性物品の肌側と非肌側とを容易に識別可能となる。すなわち、肌側シートは吸収体と同じ色であることから、肌側シートを透かす形での吸収体の上記圧搾部の視認性は悪くないが、これに対して、非肌側シートの上記色違い領域は吸収体と色違いであることから、非肌側シートを透かす形での圧搾部の視認性は悪い。よって、この視認性の相違に基づいて、作業者等は、吸収性物品の肌側と非肌側とを速やかに識別可能となる。
かかる吸収性物品であって、
前記吸収性本体の前記一方の端部の前記横方向に沿った端縁部を前記長手方向に跨ぎつつ、前記端縁部を前記厚さ方向の肌側から覆う第1シートを有するとともに、前記第1シートを透かした形で前記色違い領域を視認可能であり、
前記吸収性本体の前記他方の端部の前記横方向に沿った端縁部を前記長手方向に跨ぎつつ、前記端縁部を前記厚さ方向の肌側から覆う第2シートを有するとともに、前記第2シートを透かした形で前記色違い領域を視認可能であり、
前記色違い領域のうちで前記吸収性コアから前記突出した部分を前記第1シートが覆う前記長手方向の長さの最大値と、前記色違い領域のうちで前記吸収性コアから前記突出した部分を前記第2シートが覆う前記長手方向の長さの最大値とが異なっているのが望ましい。
このような吸収性物品によれば、第1シートが上記突出した部分を覆う長手方向の長さの最大値と、第2シートが上記突出した部分を覆う長手方向の長さの最大値とが互いに異なっている。一方、上記突出した部分において第1シート又は第2シートで覆われた部分は、覆われていない部分と比べて薄く見える。
よって、吸収性物品を肌側から見た場合に、色違い領域のうちで第1シートを透かして薄く見える部分の長手方向の長さの最大値と、色違い領域のうちで第2シートを透かして薄く見える部分の長手方向の長さの最大値とが、互いに異なって視認されることになって、この長さの最大値の相違に基づいて、作業者等は、吸収性物品を肌側から見た場合に、腹側と背側とを速やかに識別可能となる。
かかる吸収性物品であって、
前記吸収性コアは、100(g/m2)〜800(g/m2)の坪量のパルプ繊維を含む前記液体吸収性素材を所定形状に成形した成形体であり、
前記色違い領域は、前記成形体の色と色違いとされているのが望ましい。
このような吸収性物品によれば、上記の坪量のパルプ繊維を含む液体吸収性素材を所定形状に成形した成形体を吸収性コアとし、そして、上記の色違い領域は、吸収性コアたる上記成形体の色と色違いとされている。よって、色違い領域において吸収性コアから長手方向又は横方向に突出した部分を視認し易くなる。
===本実施形態===
図1は、本実施形態の吸収性物品の一例としての3ピースタイプのパンツ型使い捨ておむつ1を腹側から見た概略正面図である。図2は、展開状態のおむつ1を肌側から見た概略平面図であり、図3は、同おむつ1を非肌側から見た概略平面図である。また、図4A及び図4Bは、それぞれ図2中のA−A断面図及びB−B断面図であり、図5は、図2中のV−V断面図である。
このおむつ1は、図1のパンツ型状態において、互いに直交する三方向として縦方向と横方向と厚さ方向(図1では、紙面を貫通する方向)とを有している。
また、同おむつ1は所謂3ピースタイプであることから、図2の展開状態において、第1部品として着用対象者の股間部にあてがわれ尿を吸収する吸収性本体10を有し、第2部品として同着用対象者の腹側部を覆う腹側帯部材30aを有し、第3部品として同着用対象者の背側部を覆う背側帯部材30bを有している。詳しくは、腹側帯部材30aと背側帯部材30bとが互いの間に間隔をあけて平行に並んだ状態において、これら両者30a,30b同士の間に吸収性本体10が掛け渡されつつ、同吸収性本体10の長手方向の各端部10ea,10ebがそれぞれ最寄りの帯部材30a,30bに接合固定されており、その外観形状は平面視略H形状をなしている。
そして、この略H形状の展開状態から、吸収性本体10の長手方向の所定位置C10(長手方向におけるおむつ1の中央位置C1に相当する位置)を折り位置として同吸収性本体10が二つ折りされるとともに、この二つ折りの状態において互いに対向する帯部材30a,30b同士が、着用対象者の脇腹に当接すべき部分30ae,30be(つまり、横方向の各端部30ae,30be)にて溶着又は接着などされて連結されると、これら帯部材30a,30b同士が環状に繋がって、これにより、図1に示すような胴周り開口部1HB及び一対の脚周り開口部1HL,1HLが形成されたパンツ型状態のおむつ1となる。
なお、以下では、主に図2乃至図5の展開状態のおむつ1を参照しながらおむつ1の3つの構成部品10,30a,30bについて説明するが、この展開状態のおむつ1の横方向及び厚さ方向の概念については、図1のパンツ型状態のおむつ1の横方向及び厚さ方向の概念と同じである。そのため、これらについては、展開状態とパンツ型状態とで区別せずに、単に「横方向」及び「厚さ方向」と言う。
一方、図2の展開状態において横方向及び厚さ方向と直交する方向は、吸収性本体10の長手方向と同じである。そして、この長手方向は、同図2の展開状態のおむつ1の長手方向と揃っているとともに、図1のパンツ型状態での縦方向に沿っている。但し、厳密に言えば、この長手方向は、パンツ型状態での縦方向とは若干意味が異なる。そのため、以下では、展開状態においては、横方向及び厚さ方向と直交する方向のことを、「長手方向」或いは「おむつ長手方向」と言い、パンツ型状態での縦方向と区別する。また、厚さ方向に関しては、着用対象者に接触する側のことを「肌側」とも言い、その逆側のことを「非肌側」とも言う。
図2乃至図5に示すように、吸収性本体10は、吸収体11と、同吸収体11を肌側から覆って設けられたトップシート13と、同吸収体11を非肌側から覆って設けられたバックシート15と、横方向の両側にそれぞれ立体ギャザー17g,17gを形成するための一対の立体ギャザーシート17,17と、を備えている。
吸収体11は、液体吸収性の吸収性コア11cと、同コア11cの外周面を被覆するコアラップシート11rと、を有する。吸収性コア11cは、所定の液体吸収性素材を所定形状の一例としての平面視略砂時計形状に成形した成形体である。液体吸収性素材としては、パルプ繊維等の液体吸収性繊維や、高吸収性ポリマー(所謂SAP)等の液体吸収性粒状物を例示できて、この例では、同素材として100(g/m2)〜800(g/m2)の坪量のパルプ繊維と0(g/m2)よりも大きく800(g/m2)以下の坪量のSAPとの両者を混合して使用していて、これにより、重量比で最も多いパルプ繊維が、同コア11cの主材となっているが、何等これに限らない。例えばSAPについては無くても良い。また、コアラップシート11rには、ティッシュペーパーや不織布等の液透過性シートを使用可能であり、この例では、白色の不織布を使用しているが、何等これに限らず、更に言えば、コアラップシート11rについては無くても良い。また、吸収性コア11cの形状は、何等上記の平面視略砂時計形状に限らず、他の形状でも良い。
トップシート13は、例えば液透過性の白色の不織布で形成され、吸収体11の長手方向の両側及び横方向の両側から突出するような平面サイズのシートである。また、バックシート15も、吸収体11の長手方向の両側及び横方向の両側から突出するような平面サイズのシートである。そして、これら両シート13,15は、吸収体11から長手方向及び横方向に突出した部分で接着や溶着等によって互いに接合され、これにより、両シート13,15同士の間に吸収体11が保持されている。なお、図4Aに示すように、バックシート15の素材例としては、ポリエチレン(PE)フィルム又はポリプロピレン(PP)フィルム等の液不透過性の防漏シート15aと、防漏シート15aの非肌側に貼り合わされた不織布製の外装シート15bとを有した二層構造のラミネートシート15を挙げることができて、ここでは、これが使用されているが、一定の防漏性を有していれば、何等これに限らない。
また、この例では、外装シート15bによって脚回りギャザーLGの一部を形成している。脚回りギャザーLGとは、おむつ1の各脚周り開口部1HL,1HLに形成される伸縮部LGのことであるが、かかる脚回りギャザーLGの一部を形成すべく、図4Aに示すように、外装シート15bは、防漏シート15aから横方向の両側に大きく突出している。そして、この突出した部分15bfが、吸収性本体10の横方向の端部10esに相当する位置を折り返し位置10esとして横方向の内側に折り返されているとともに、同折り返し位置10esの近傍部分には長手方向に沿って糸ゴム等の弾性部材19が長手方向に伸長下で固定されている(図2)。よって、当該近傍部分には長手方向の収縮力が付与されていて、これにより、当該近傍部分は複数の襞を形成しながら長手方向に収縮し、その結果、当該近傍部分は、上記の脚回りギャザーLGの一部として機能する。なお、折り返された部分の横方向の先端部15bfrは、立体ギャザーシート17の横方向の端部を、肌側から覆っている。
立体ギャザーシート17,17は、例えば白色の不織布で形成され、図2及び図4Aに示すように、トップシート13の横方向の各端部をそれぞれ肌側から覆うように当該各端部に対応させて一対で設けられている。そして、各シート17,17は、それぞれトップシート13の肌側面から起立する立体ギャザー17g,17gを長手方向に沿って形成する。すなわち、各立体ギャザーシート17は、トップシート13にホットメルト接着剤等で固定されて起立不能な長手方向に沿った帯状の基端部17kと、同基端部17kを支点として厚さ方向の肌側に起立可能な起立部17sとを横方向に並んで有している。そして、起立部17sの横方向の内側の先端部には、長手方向に沿って糸ゴム等の弾性部材17rが同長手方向に伸長状態でホットメルト接着剤等により固定されている。また、図4Bに示すように、同起立部17sのうちの長手方向の各端部は、それぞれトップシート13の方に伏せられていて、同接着剤等で当該伏せられた状態に固定されている。そして、これにより、当該起立部17sには、上記弾性部材17rから長手方向の収縮力が付与されていて、その結果、起立部17sが複数の襞を形成しながら長手方向に収縮して、厚さ方向の肌側に起立する(図4A)。かかる立体ギャザーシート17に好適な材料としては、適宜な不織布を例示できて、ここではSMS(スパンボンド/メルトブローン/スパンボンド)不織布が使用されているが、柔軟性を有していれば、何等これに限らない。
図2に示すように、腹側帯部材30a及び背側帯部材30bは、どちらも不織布等の柔軟なシートを素材とした平面視略矩形形状のシート部材である。ここでは、図4B及び図5に示すように、不織布31,32を二枚重ねに接合することで各帯部材30a,30bは形成されており、そして、図2、図4B、及び図5に示すように、各帯部材30a,30bの横方向の中央部30ac,30bcが、それぞれ吸収性本体10における長手方向の各端部10ea,10ebに非肌側から重ねられて接合されている。
なお、二枚の不織布31,32の平面サイズは、互いに同じサイズであっても良いし、そうでなくても良い。例えば、図5に示すように、この例では、非肌側に位置する不織布31が、肌側に位置する不織布32よりも長手方向の外側に突出していて、当該突出した部分31fが、おむつ長手方向の内側に折り返されて、肌側の不織布32に肌側から重ね合わせられている。
また、この例では、図2及び図5に示すように、腹側帯部材30aのおむつ長手方向の寸法よりも背側帯部材30bのおむつ長手方向の寸法の方が、大きくされており、これにより、腹側帯部材30aのおむつ長手方向の内側の端縁部30ae1よりも背側帯部材30bのおむつ長手方向の内側の端縁部30be1の方が、展開状態におけるおむつ長手方向のおむつ1の中央位置C1の近くまで迫っている。そして、この近くまで迫った部分30bnは、背側帯部材30bにおいて着用対象者のお尻の下部を覆って下着らしさを出すためのお尻カバー30bnとして機能する。なお、お尻カバー30bnについては後述する。
また、図2、図4B、図5に示すように、帯部材30a,30bに係る2枚の不織布31,32同士の間には、横方向に沿って糸ゴム等の複数本の弾性部材35,35…が介挿されつつ、横方向に伸長下で同不織布31,32に接合固定されており、これにより、各帯部材30a,30bには横方向の収縮力が付与されている。そして、大半の弾性部材35,35…は、横方向に平行に配置されているが、図2に示すように、幾つかの弾性部材35(35k)については、横方向の各端部に、横方向から傾斜してなる傾斜部分35kkを有している。例えば、この例では、背側帯部材30bに設けられた弾性部材35,35…のうちでおむつ長手方向の最も内側に位置する複数本の弾性部材35k,35k…については、背側帯部材30bにおけるおむつ長手方向の内側の端縁部30be1の湾曲形状に沿わせるべく、横方向の各端部に傾斜部分35kkを有し、そして、各傾斜部分35kkは、横方向の外側から内側へ向かうに従っておむつ長手方向の内側へ変位している。そして、これにより、背側帯部材30bの湾曲形状の上記端縁部30be1に沿って収縮力を付与するようにしている。ちなみに、かかる端縁部30be1のうちの横方向の各端部30be1eは、脚回り開口部1HLの一部となる部分であり、よって、上記収縮力に基づいて当該各端部30be1eは、複数の襞を形成しながら横方向等に収縮して、これにより脚回りギャザーLGの一部として機能する。
以上、おむつ1の各構成部品10,30a,30bについて説明したが、本実施形態では、おむつ1を肌側から見た場合に、おむつ1の腹側と背側とを容易に識別可能にすべく工夫を施している。以下、この工夫について説明する。
図6は、その説明図であって、展開状態のおむつ1を肌側から見た概略平面図である。なお、同図6では、図の錯綜を防ぐ目的で、上記の工夫にあまり関係しない構成(例えば弾性部材17r,19等)については適宜不図示としている。
先ず、図6に示すように、バックシート15の防漏シート15a(非肌側シートに相当)は、吸収性コア11cと色違いの領域Ac(以下、色違い領域Acと言い、図6中にハッチングで示す領域及びその内側の領域を参照)を有している。この例では、吸収性コア11cの色がパルプ繊維の色由来の白色とされているので、防漏シート15aには、素材色が青色のPEフィルムが使用されていて、これにより、図3中にハッチングで示すように、防漏シート15aには、全面に亘って青色の色違い領域Acが形成されている。
また、図6に示すように、防漏シート15aの平面サイズが吸収性コア11cよりも長手方向及び横方向に突出した平面サイズであることから、当該色違い領域Acは、長手方向の腹側(一方の端部側に相当)において吸収性コア11cから長手方向及び横方向に突出した部分Aca(ハッチングの部分を参照)を有しているとともに、長手方向の背側(他方の端部側に相当)においても吸収性コア11cから長手方向及び横方向に突出した部分Acb(ハッチングの部分を参照)を有している。
そして、更に、吸収性コア11cの平面形状は、腹側の部分11caと背側の部分11cbとで異なっている。すなわち、おむつ長手方向に関する吸収性本体10の中央位置C10sを基準位置C10sとした場合に、吸収性コア11cにおいて当該基準位置C10sよりも腹側に位置する部分11caたる腹側の部分11caでは、砂時計形状の括れ部のおむつ長手方向の長さが短いのに対して、同コア11cにおいて当該基準位置C10sよりも背側に位置する部分11cbたる背側の部分11cbでは、当該括れ部のおむつ長手方向の長さが長くなっていて、これにより、腹側の部分11caと背側の部分11cbとで平面形状が互いに異なっている。
一方、防漏シート15a及び吸収性コア11との両者よりも肌側に位置するシート11r,13,17,15be、すなわち、コアラップシート11rとトップシート13と立体ギャザーシート17と外装シート15bの各端部15beとの四者は、何れも不織布であることから、肌側から吸収性本体10を見た場合に、これら不織布の繊維間隙間を通してこれらシート11r,13,17,15beを透かした形で、防漏シート15aの色違い領域Acのうちの吸収性コア11cから長手方向及び横方向に突出した部分Aca,Acbを視認可能である。
よって、吸収性本体10を肌側から見た場合に、上記の色違い領域Acのうちの腹側で突出した部分Acaの形状と、背側で突出した部分Acbの形状とが、同図6中にハッチングで示すように互いに異なって視認され、その結果、おむつ交換の作業者等は、当該形状の相違に基づいて、おむつ1の腹側と背側とを容易に識別することができる。
ちなみに、この例では、吸収性コア11cの色がパルプ繊維の色由来の白色であった関係上、同コア11cと色違いにすべき防漏シート15aの色違い領域Acの色を青色にしていたが、何等これに限らない。例えば、白色と色違いの色として、赤色、黄色、緑色、紫色、黄赤色、黄緑色、青緑色、青紫色、赤紫色、黒色、紺色、茶色、ピンク色等にしても良いし、これら以外の色にしても良い。つまり、吸収性コア11cと色違いであれば、任意の色を選択して構わない。
なお、ここで言う「色違いの色」というのは、例えば日本工業規格JIS Z8102:2001の付表1に記載の慣用色名で規定される。すなわち、同付表1中において慣用色名が異なる色同士は、互いに色違いの色である。また、上記に羅列して例示の赤色や黄色などの色同士も、互いに色違いの色である。
また、この例では、色違い領域Acは、防漏シート15aの全面に形成されていたが、何等これに限らない。すなわち、色違い領域Acのうちで吸収性コア11cから突出した部分Aca,Acb同士の形状の相違を、腹側と背側とで比較可能であれば、色違い領域Acを防漏シート15aの全面に形成しなくても良い。例えば、防漏シート15aのうちで吸収性コア11cと重なる部分については、色違い領域Acを形成しなくても良い。
更に、色違い領域Acの形成は、何等防漏シート15aの素材色に基づかなくても良い。例えば、素材色が白色の防漏シート15aの肌側面又は非肌側面或いは両面にインクなどの塗料で着色して色違い領域Acを形成しても良いし、又は、同領域Acを単色でなく複数色で形成しても良いし、或いは、単色のグラデーションで形成しても良いし、更に言えば、イラストや文字などの図柄などで形成しても良い。
また、この例では、同図6に示すように、防漏シート15aの色違い領域Acは、長手方向の腹側及び背側において、それぞれ吸収性コア11cから長手方向及び横方向の両方に突出した部分Aca,Acbを有していたが、何等これに限らず、長手方向及び横方向の一方のみに突出した部分を有していても良い。例えば、色違い領域Acが、長手方向の腹側及び背側においてそれぞれ吸収性コア11cから長手方向にのみ突出した部分を有していて、これら突出した部分同士の形状が互いに異なっていても良いし、或いは、色違い領域Acが、長手方向の腹側及び背側においてそれぞれ吸収性コア11cから横方向にのみ突出した部分を有していて、これら突出した部分同士の形状が互いに異なっていていても良い。
ちなみに、上記の突出した部分Aca,Acb同士の形状が互いに異なっているか否かの判定については、例えば次のようにして行うことができる。先ず、展開状態のおむつ1に対して非肌側から光を照射した状態する。そして、この状態において肌側から同おむつ1を見れば、おむつ1を厚さ方向に透かす形で、上述の突出した部分Aca,Acb同士を比較して見ることができて、これにより、これら突出した部分Aca,Acb同士の形状が異なっているか否かの判定をすることができる。
ところで、この例では、図6を参照してわかるように、腹側帯部材30aに吸収性本体10の腹側の端部10eaが重なる面積と、背側帯部材30bに吸収性本体10の背側の端部10ebが重なる面積とについても互いに異なっている。詳しくは、後者の方が前者よりも大きくなっている。よって、吸収性本体10を肌側から見た際に、作業者等は、これらの面積の相違に基づいても、おむつ1の腹側と背側とを容易に識別することができる。但し、面積の大小関係については、何等これに限らない。すなわち、場合によっては、前者の方を後者より大きくしても良い。
また、この例では、図1に示すように、厚さ方向の腹側帯部材30a側からパンツ型状態のおむつ1を見た場合に、背側帯部材30bの一部30bnが、腹側帯部材30aにおいて脚回り開口部1HLとなる部分30a1HLよりも縦方向に(同図1中では下側に)突出している。すなわち、所謂お尻カバー30bnが突出して見えている。よって、作業者等は、かかるお尻カバー30bnを見ることにより、このお尻カバー30bnを有した方の帯部材30bが、背側帯部材30bであると直感的に察知することができる。
更に、このお尻カバー30bnには、前述の弾性部材35kの傾斜部分35kkが存在しているので、横方向だけでなく縦方向にも収縮力が付与されていて、これにより、同お尻カバー30bnは、横方向及び縦方向の両方向に収縮して大きな襞が形成された状態になっている。よって、当該お尻カバー30bnは、他の部分と比べて目立った状態となっていて、これにより、作業者等の目に触れ易い。
また、かかる傾斜部分35kkは、縦方向及び横方向から傾いているという特徴的な形状をしているが、図2に示すように、かかる傾斜部分35kkは、背側帯部材30bにおける横方向の端部に位置していて、当該端部には、吸収性本体10が重ねられていないとともに、同背側帯部材30bは、繊維間隙間を有した不織布製であることから、当該不織布を透かす形で、当該傾斜部分35kkを肌側からも視認可能である。よって、当該肌側からおむつ1を見た場合でも、かかる特徴的形状の傾斜部分35kkの視認を通して、作業者等は、傾斜部分35kkが有る方の帯部材が背側帯部材30bであると速やかに認識することができる。
ところで、この例では、おむつ1の肌側と非肌側とを容易に識別するための工夫もなされている。以下、これについて説明する。
図7は、展開状態のおむつ1を非肌側から見た概略平面図であるが、同図7に示すように、この例では、吸収性本体10は、長手方向における腹側の端部10eaと背側の端部10ebとの間に、腹側帯部材30a及び背側帯部材30bのどちらも重ならない部分10cを有している。そして、前述のように、吸収性本体10の防漏シート15aの全面に色違い領域Ac(図3中ハッチングで示す領域)が形成されていることから、当該重ならない部分10cにも、色違い領域Acが存在している。
よって、かかる構成のおむつ1を非肌側から見た場合には、吸収性本体10における腹側の端部10ea及び背側の端部10ebは、それぞれ腹側帯部材30a及び背側帯部材30bを透かした形で視認されることになって、これにより、重ならない部分10cよりも防漏シート15aの色違い領域Acの青色が薄く見える。つまり、当該腹側の端部10ea及び背側の端部10ebは、それぞれ薄い青色の薄色領域Ac1となっている(図7中の目の粗いハッチングの部分を参照)。一方、重ならない部分10cは、上記の薄色領域Ac1よりも色違い領域Acの青色が濃く見えて、つまり、当該重ならない部分10cは、濃い青色の濃色領域Ac2となっている(図7中の目の細かいハッチングの部分を参照)。そして、これにより、非肌側から見ると、吸収性本体10は、二つの薄色領域Ac1,Ac1と一つの濃色領域Ac2とを有するように見えることになる。
これに対して、図6のように同おむつ1を肌側から見た場合には、吸収性コア11cに阻まれて防漏シート15の色違い領域Acを視認し難いこと、及び、腹側帯部材30a及び背側帯部材30bを透かさずに吸収性本体10の腹側の端部10ea及び背側の端部10ebを視認できることに起因して、肌側には上記の薄色領域Ac1及び濃色領域Ac2が形成されない。よって、作業者等は、吸収性本体10上での薄色領域Ac1及び濃色領域Ac2の視認の有無に基づいて、おむつ1の非肌側と非肌側とを容易に識別することができる。
また、前述の傾斜部分35kkを有した弾性部材35kは、吸収性本体10を横方向に跨いで設けられているが、ここで、当該弾性部材35kは、吸収性本体10よりも厚さ方向の非肌側に位置していることから、図7のように当該傾斜部分35kkを有した弾性部材35kが吸収性本体10上に重なって良好に見える側が、おむつ1の非肌側であり、他方、図6のように、同弾性部材35kの横方向の中央が吸収性本体10の下に隠れてしまって当該弾性部材35kが見え難い側が、おむつ1の肌側である。よって、作業者等は、この相違に基づいても、おむつ1の肌側と非肌側とを容易に識別することができる。
更に、図7に示すように、この弾性部材35kが横方向の両側に具備する傾斜部分35kk,35kkは、横方向の外側から内側へ向かうに従って、薄色領域Ac1と濃色領域Ac2との境界位置BLの方へと近づくようにおむつ長手方向の内側に変位している。
よって、非肌側からおむつ1を見た場合に、傾斜部分35kkの近傍に位置する薄色領域Ac1と濃色領域Ac2との両者に基づいて、更に傾斜部分35kkは目立ち易くなって、作業者等は、当該傾斜部分35kkを有した弾性部材35kに気付き易くなる。そして、これにより、当該弾性部材35kが位置する帯部材が背側帯部材30bであると速やかに気付くことができて、このことは、前述したおむつ1の腹側と背側との識別の容易化に有効に寄与する。
図8A及び図8Bは、本実施形態の第1変形例の説明図である。なお、図8Aは、おむつ1を肌側から見た概略平面図であり、図8Bは、図8A中のB−B断面図である。この第1変形例では、吸収性本体10の長手方向の各端部51a,51bでの肌への負荷軽減目的で、上述の実施形態に対して更に肌側から被覆シート51a,51b(図8A中のドット模様の部分を参照)が追設されている。そして、主にこの点で上述の実施形態と相違し、これ以外の点は概ね同じである。そのため、以下では、主にこの相違点について説明し、上述の実施形態と同じ構成については同じ符号を付して、その説明については省略する。
被覆シート51a,51bは、例えば横方向に長い長方形の白色の不織布であり、腹側と背側にそれぞれ設けられている。そして、腹側の被覆シート51a(第1シートに相当)は、吸収性本体10の腹側の端部10eaの横方向に沿った端縁部10eaeをおむつ長手方向に跨ぎつつ、同端縁部10eaeを肌側から横方向の全長に亘って覆っている。また、背側の被覆シート51b(第2シートに相当)も、同様に、吸収性本体10の背側の端部10ebの横方向に沿った端縁部10ebeをおむつ長手方向に跨ぎつつ、同端縁部10ebeを肌側から横方向の全長に亘って覆っている。
一方、この例では、これら被覆シート51a,51bは、どちらも不織布製であることから、共に繊維間隙間を有していて、これにより、肌側からおむつ1を見た場合には、各被覆シート51a,51bを透かした形で防漏シート15aの色違い領域Ac(図8中でハッチングの部分を参照)を視認可能である。また、これら被覆シート51a,51bは白色であって、防漏シート15aの青色の色違い領域Acと色違いであることから、当該シート51a,51bを透かした形での同領域Acの視認性は良好になっている。更に、この例では、色違い領域Acのうちで吸収性コア11cから突出した部分Aca,Acbを部分的に被覆シート51a,51bが覆っている。そして、同シート51a,51bで覆われた部分では、覆われていない部分よりも当該被覆シート51a,51bを透かす分だけ色違い領域Acが薄くなって見えるが、ここでは、図8Aに示すように、腹側で突出した部分Acaを腹側の被覆シート51aが覆うおむつ長手方向の長さの最大値Laと、背側で突出した部分Acbを背側の被覆シート51bが覆うおむつ長手方向の長さの最大値Lbとが互いに異なっている。
よって、作業者等がおむつ1を肌側から見た場合には、腹側で突出した部分Acaにおいて薄く見える部分のおむつ長手方向の長さの最大値Laと、背側で突出した部分Acbにおいて薄く見える部分のおむつ長手方向の長さの最大値Lbとが互いに異なって見える。そして、この相違に基づいて、同作業者等は、おむつ1の腹側と背側とを容易に識別することができる。
ちなみに、この例では、前者の腹側での最大値Laの方が後者の背側での最大値Lbよりも長くなっているが、この大小関係は、何等上述に限らない。すなわち、大小関係が上述と逆でも良い。
図9は、本実施形態の第2変形例の説明図であり、おむつ1を肌側から見た概略平面図である。この第2変形例では、所謂よれ等の吸収体11の不用な変形を防ぐ観点から、吸収体11の肌側から、線状のエンボス凹部EB(圧搾部に相当)を圧搾形成して、これにより、吸収体11の剛性を高めている。そして、主にこの点で上述の実施形態と相違し、これ以外の点は概ね同じである。そのため、以下では、主にこの相違点について説明し、上述の実施形態と同じ構成については同じ符号を付して、その説明については省略する。
図9のような線状のエンボス凹部EBの形成は、格子状パターンで厚さ方向の肌側から吸収体11が圧搾されることでなされている。なお、格子状パターンの格子目の四辺の大きさは、それぞれ例えば10mm〜30mmの範囲に収められていて、これにより、適度な柔らかさを維持しながら吸収体11の剛性を高めるようしている。
また、この例では、吸収体11よりも肌側に位置するトップシート13が、吸収体11と同色の白色であるとともに、吸収体11よりも非肌側に位置する防漏シート15aの色違い領域Acは、吸収性本体10のうちで腹側帯部材30a及び背側帯部材30bのどちらとも重ならない部分10cにも存在している。そして、当該色違い領域Acの色は、前述の青色であることから、白色の吸収体11とも色違いとなっている。そのため、このおむつ1によれば、おむつ1の肌側と非肌側とを更に容易に識別可能となる。詳しくは、次の通りである。
先ず、図9のようにおむつ1を肌側から見た場合には、トップシート13を透かす形で吸収体11のエンボス凹部EBを見ることになるが、ここで、トップシート13の色は、吸収体11の肌側面と同色の白色である。そのため、トップシート13を透かす形でのエンボス凹部EBの視認性は良く、その結果、肌側からエンボス凹部EBを視認することができる。一方、図3のようにおむつ1を非肌側から見た場合には、防漏シート15aの色違い領域Acを透かす形で吸収体11のエンボス凹部EBを見ることになるが、ここで、かかる色違い領域Acは、吸収体11の非肌側面の白色と色違いの青色である。そのため、当該色違い領域Acの防漏シート15aを透かす形でのエンボス凹部EBの視認性は非常に悪く、その結果、非肌側からはエンボス凹部EBをほぼ視認することができない。つまり、おむつ1を肌側から見る場合と非肌側から見る場合とで、吸収体11のエンボス凹部EBの視認性が大きく相違する。よって、この視認性の相違に基づいて、作業者等は、おむつ1の肌側と非肌側とを速やかに識別可能となる。
なお、この例では、かかるエンボス凹部EBは、肌側から吸収体11が圧搾されることで形成されていたが、何等これに限らない。すなわち、非肌側から吸収体11が圧搾されることで形成されても良いし、肌側及び非肌側の両側から圧搾されることで形成されても良い。また、この例の格子状パターンは、格子目の四辺がおむつ長手方向及び横方向と交差した方向を向いた斜め格子状をなしていたが、何等これに限らない。例えば、格子目の四辺がおむつ長手方向及び横方向の一方と平行な方向を向いた格子状をなしていても良い。更に言えば、エンボス凹部EBの形成パターンは、何等格子状に限らず他のパターンでも良い。例えば、複数のドット状のエンボス凹部EBが、おむつ長手方向及び横方向に離散的に配置されたドットパターンでも良い。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態では、図6のように吸収性本体10を肌側から見た場合に、防漏シート15aの色違い領域Acのうちで吸収性コア11cから突出した部分Aca,Acbが、コアラップシート11rとトップシート13と立体ギャザーシート17と外装シート15bの各端部15beとを透かした形で視認可能である旨を述べたが、望ましくは、吸収性本体10の位置での照度(lx)が、100(lx)〜1000(lx)の環境下において視認可能であると良い。そして、このようになっていれば、上記数値範囲の照度が、一般におむつ交換時の照度であることから、おむつ交換時に上記の突出した部分Aca,Acbを確実に視認可能となって、その結果、着用対象者がおむつ1を後ろ前に履いてしまうことを確実に防ぐことができる。
上述の実施形態では、吸収性本体10は、立体ギャザーシート17を備えていたが、何等これに限らない。すなわち、立体ギャザーシート17を備えていなくても良い。
上述の実施形態では、吸収性コア11cを厚さ方向に一層だけ有した単層構造であったが、何等これに限らない。すなわち、吸収性コア11cを厚さ方向に二層等の複数層有した複層構造にしても良い。例えば、図10の概略平面図に示すように、平面視略砂時計形状の吸収性コア11cの上方に更に別の吸収性コア11c1が、上記の吸収性コア11cから長手方向及び横方向に突出しないような平面視略矩形形状で重なって配置されていても良い。
上述の実施形態では、図6に示すように防漏シート15aの外周形状が矩形状であったことから、色違い領域Acの外周形状も矩形状であり、これに起因して、色違い領域Acのうちで吸収性コア11cから腹側で突出した部分Acaの外周形状と、同背側で突出した部分Acbの外周形状とは互いに同じであった。そして、その場合には、吸収性コア11cの外周形状が腹側と背側とで異なることに基づいて、色違い領域Acのうちで吸収性コア11cから腹側で突出した部分Acaの内周形状と、同背側で突出した部分Acbの内周形状とが互いに異なっていて、これにより、腹側で突出した部分Acaと背側で突出した部分Acbとは互いに異なる形状を有していたが、何等これに限らない。
すなわち、上記の内周形状の相違に代えて又はこれに加えて、腹側で突出した部分Acaの外周形状と背側で突出した部分Acbの外周形状とが互いに異なっていても良い。図11は、その一例の説明図であって、おむつ1の概略平面図である。この例では、腹側で突出した部分Acaにおけるおむつ長手方向の端縁部Acaeの形状が、横方向の中央部が端部よりもおむつ長手方向の内側にへこんだV字状をなしているのに対して、背側で突出した部分Acbにおけるおむつ長手方向の端縁部Acbeの形状は、横方向の中央部が端部よりもおむつ長手方向の外側に突出した逆V字状をなしている。
そして、このようになっていれば、これら部分Aca,Acb同士の外周形状の相違を視認することにより、作業者等は、おむつ1の腹側と背側とを容易に識別することができる。
ちなみに、この場合には、吸収性コア11cの形状が、図12の概略平面図のような平面視矩形形状でも構わない。すなわち、仮に同コア11cの外周形状が腹側と背側とで互いに同じ形状であっても、この図12の例では、色違い領域Acにおける上記各部分Aca,Acbの外周形状の相違に基づいて、おむつ1の腹側と背側とを識別可能である。よって、このような態様も本発明の範囲に含まれる。
1 使い捨ておむつ(吸収性物品)、1HB 胴回り開口部、1HL 脚回り開口部、10 吸収性本体、10c 重ならない部分、10ea 端部、10eae 端縁部、10eb 端部、10ebe 端縁部、10es 端部、11 吸収体、11c 吸収性コア、11c1 吸収性コア、11ca 腹側の部分、11cb 背側の部分、11r コアラップシート(肌側シート)、13 トップシート(肌側シート)、15 バックシート、15a 防漏シート(非肌側シート)、15b 外装シート、15be 端部、15bf 突出した部分、15bfr 先端部、17 立体ギャザーシート(肌側シート)、17g 立体ギャザー、17k 基端部、17r 弾性部材、17s 起立部、19 弾性部材、30a 腹側帯部材、30a1HL 部分、30ac 中央部、30ae 端部、30be 端部、30ae1 端縁部、30b 背側帯部材、30be1 端縁部、30be1e 端部、30bn お尻カバー(一部)、31 不織布、31f 突出した部分、32 不織布、35 弾性部材、35k 弾性部材、35kk 傾斜部分、51a 被覆シート(第1シート)、51b 被覆シート(第2シート)、Ac 色違い領域、Aca 突出した部分、Acae 端縁部、Acb 突出した部分、Acbe 端縁部、Ac1 薄色領域、Ac2 濃色領域、BL 境界位置、EB エンボス凹部、LG 脚回りギャザー、C1 中央位置、C10 所定位置、C10s 中央位置、
上記目的を達成するための主たる発明は、
互いに直交する縦方向と横方向と厚さ方向とを有した吸収性物品であって、
長手方向の所定位置で二つ折りされて、前記長手方向を前記縦方向に沿わせて配された吸収性本体と、
前記横方向に沿って設けられ、前記吸収性本体の前記長手方向の一方の端部に前記厚さ方向の非肌側から重ねられて固定された腹側帯部材と、
前記腹側帯部材とは別部材として前記横方向に沿って設けられ、前記吸収性本体の前記長手方向の他方の端部に前記厚さ方向の非肌側から重ねられて固定された背側帯部材と、を有し、
前記腹側帯部材のうちの前記横方向の各端部と前記背側帯部材のうちの前記横方向の各端部とが連結されることによって、一つの胴回り開口部と二つの脚回り開口部とが形成されており、
前記腹側帯部材に前記吸収性本体の前記一方の端部が重なる面積と、前記背側帯部材に前記吸収性本体の前記他方の端部が重なる面積とが異なり、
前記吸収性本体は、液体吸収性素材を有した吸収性コアと、前記吸収性コアを前記厚さ方向の肌側から覆って設けられた肌側シートと、前記吸収性コアを前記厚さ方向の非肌側から覆って設けられた非肌側シートと、を有し、
前記背側帯部材に前記横方向の収縮力を付与するための弾性部材の少なくとも一つの弾性部材は、前記横方向から傾斜してなる傾斜部分を有し、
前記非肌側シートは、前記吸収性コアと色違いの色違い領域を有し、
前記色違い領域は、前記長手方向の前記一方の端部側において前記吸収性コアから前記長手方向又は前記横方向に突出した部分と、前記長手方向の前記他方の端部側において前記吸収性コアから前記長手方向又は前記横方向に突出した部分を有し、
前記厚さ方向の肌側から前記吸収性本体を見た場合に、前記色違い領域のうちで前記吸収性コアから突出した部分が、前記肌側シートを透かした形で視認可能であるとともに、前記色違い領域のうちの前記一方の端部側で前記突出した部分と、前記他方の端部側で前記突出した部分との形状が互いに異なっており、
前記吸収性本体の前記一方の端部の前記横方向に沿った端縁部を前記長手方向に跨ぎつつ、前記端縁部を前記厚さ方向の肌側から覆う第1シートを有するとともに、前記第1シートを透かした形で前記色違い領域を視認可能であり、
前記吸収性本体の前記他方の端部の前記横方向に沿った端縁部を前記長手方向に跨ぎつつ、前記端縁部を前記厚さ方向の肌側から覆う第2シートを有するとともに、前記第2シートを透かした形で前記色違い領域を視認可能であり、
前記色違い領域のうちで前記吸収性コアから前記突出した部分を前記第1シートが覆う前記長手方向の長さの最大値と、前記色違い領域のうちで前記吸収性コアから前記突出した部分を前記第2シートが覆う前記長手方向の長さの最大値とが異なっていることを特徴とする吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。

Claims (8)

  1. 互いに直交する縦方向と横方向と厚さ方向とを有した吸収性物品であって、
    長手方向の所定位置で二つ折りされて、前記長手方向を前記縦方向に沿わせて配された吸収性本体と、
    前記横方向に沿って設けられ、前記吸収性本体の前記長手方向の一方の端部に前記厚さ方向の非肌側から重ねられて固定された腹側帯部材と、
    前記腹側帯部材とは別部材として前記横方向に沿って設けられ、前記吸収性本体の前記長手方向の他方の端部に前記厚さ方向の非肌側から重ねられて固定された背側帯部材と、を有し、
    前記腹側帯部材のうちの前記横方向の各端部と前記背側帯部材のうちの前記横方向の各端部とが連結されることによって、一つの胴回り開口部と二つの脚回り開口部とが形成されており、
    前記腹側帯部材に前記吸収性本体の前記一方の端部が重なる面積と、前記背側帯部材に前記吸収性本体の前記他方の端部が重なる面積とが異なり、
    前記吸収性本体は、液体吸収性素材を有した吸収性コアと、前記吸収性コアを前記厚さ方向の肌側から覆って設けられた肌側シートと、前記吸収性コアを前記厚さ方向の非肌側から覆って設けられた非肌側シートと、を有し、
    前記背側帯部材に前記横方向の収縮力を付与するための弾性部材の少なくとも一つの弾性部材は、前記横方向から傾斜してなる傾斜部分を有し、
    前記非肌側シートは、前記吸収性コアと色違いの色違い領域を有し、
    前記色違い領域は、前記長手方向の前記一方の端部側において前記吸収性コアから前記長手方向又は前記横方向に突出した部分と、前記長手方向の前記他方の端部側において前記吸収性コアから前記長手方向又は前記横方向に突出した部分を有し、
    前記厚さ方向の肌側から前記吸収性本体を見た場合に、前記色違い領域のうちで前記吸収性コアから突出した部分が、前記肌側シートを透かした形で視認可能であるとともに、前記色違い領域のうちの前記一方の端部側で前記突出した部分と、前記他方の端部側で前記突出した部分との形状が互いに異なっていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記厚さ方向の前記腹側帯部材側から前記吸収性物品を見た場合に、前記背側帯部材の一部が、前記腹側帯部材において前記脚回り開口部となる部分よりも前記縦方向に突出しており、
    前記一部には、前記弾性部材の前記傾斜部分が位置していることを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項1又は2に記載の吸収性物品であって、
    前記長手方向における前記一方の端部と前記他方の端部との間の位置に、前記吸収性本体は、前記腹側帯部材及び前記背側帯部材のどちらとも重ならない部分を有し、
    前記重ならない部分にも前記非肌側シートの前記色違い領域が存在し、
    前記吸収性物品を前記厚さ方向の非肌側から見た場合に、前記吸収性本体の前記一方の端部及び前記他方の端部は、それぞれ前記腹側帯部材及び前記背側帯部材を透かした形で視認されることにより、前記重ならない部分よりも前記色違い領域の色が薄く見える薄色領域をなしているとともに、前記重ならない部分は、前記薄色領域よりも前記色違い領域の色が濃く見える濃色領域をなしており、
    前記吸収性物品を前記厚さ方向の肌側から見た場合に、前記吸収性本体の前記厚さ方向の肌側には、前記薄色領域及び前記濃色領域が存在していないことを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項3に記載の吸収性物品であって、
    前記傾斜部分を有した前記弾性部材は、前記横方向に前記吸収性本体を跨いで設けられており、
    前記背側帯部材において前記吸収性本体と重ならない前記横方向の各端部に、前記傾斜部分が設けられていることにより、前記傾斜部分は前記厚さ方向の肌側から視認可能に設けられており、
    前記傾斜部分は、前記横方向の内側へ向かうに従って、前記薄色領域と前記濃色領域との境界位置の方へと近づくように前記長手方向の内側に変位していることを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の吸収性物品であって、
    前記腹側帯部材に前記横方向の収縮力を付与するための弾性部材を前記腹側帯部材は有し、
    前記弾性部材は、前記横方向から傾斜してなる傾斜部分を有した弾性部材を有していないことを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載の吸収性物品であって、
    前記吸収性コアと、前記吸収性コアの外周面を被覆するコアラップシートと、を有する吸収体には、前記厚さ方向から圧搾してなる圧搾部が所定パターンで形成されており、
    前記肌側シートのうちで前記コアラップシートよりも前記厚さ方向の肌側に設けられる液透過性のトップシートは、前記吸収体と同じ色であり、
    前記非肌側シートの前記色違い領域は、前記吸収性本体において前記帯部材と重ならない部分にも存在しているとともに、前記色違い領域は、前記吸収体とも色違いであることを特徴とする吸収性物品。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載の吸収性物品であって、
    前記吸収性本体の前記一方の端部の前記横方向に沿った端縁部を前記長手方向に跨ぎつつ、前記端縁部を前記厚さ方向の肌側から覆う第1シートを有するとともに、前記第1シートを透かした形で前記色違い領域を視認可能であり、
    前記吸収性本体の前記他方の端部の前記横方向に沿った端縁部を前記長手方向に跨ぎつつ、前記端縁部を前記厚さ方向の肌側から覆う第2シートを有するとともに、前記第2シートを透かした形で前記色違い領域を視認可能であり、
    前記色違い領域のうちで前記吸収性コアから前記突出した部分を前記第1シートが覆う前記長手方向の長さの最大値と、前記色違い領域のうちで前記吸収性コアから前記突出した部分を前記第2シートが覆う前記長手方向の長さの最大値とが異なっていることを特徴とする吸収性物品。
  8. 請求項1乃至7の何れかに記載の吸収性物品であって、
    前記吸収性コアは、100(g/m2)〜800(g/m2)の坪量のパルプ繊維を含む前記液体吸収性素材を所定形状に成形した成形体であり、
    前記色違い領域は、前記成形体の色と色違いとされていることを特徴とする吸収性物品。
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