JP2016189039A - 数値制御装置と制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】工作機械の加工能力を向上できる数値制御装置と制御方法を提供する。【解決手段】数値制御装置のCPUは、重切削モードの時(S11:YES)、被削材の加工中に主軸実回転速度を検出する(S12)。検出結果が所定回転速度以下の時(S13:YES)、加工負荷が大きいので、重切削の状態である。CPUはX軸モータとY軸モータの速度ループ積分ゲイン(Kvi)を、基準Kviから重切削Kviに変更する(S14)。Kviは、テーブルを駆動するX軸モータとY軸モータを制御するサーボパラメータの一つである。重切削Kviは基準Kviよりも値が小さい。Kviを小さくすることで、テーブルの振動周波数特性が変化し、重切削時に発生する振動は小さくなる。故に数値制御装置はサーボエラーを発生することなく加工を継続できるので加工能力を向上できる。【選択図】図8

Description

本発明は、数値制御装置と制御方法に関する。
工作機械は工具を装着する主軸を回転し被削材を加工する。鉄等の硬い被削材の荒加工は重切削加工である。重切削加工を行う時、高速加工に比べ加工負荷は増大する。故に作業者は工作機械の最大切削能力を考慮する必要がある。最大切削能力は、びびり振動の発生、モータのトルクオーバー、主軸回転速度の大きな変化等で決定する。エンドミルを使用した加工等では工具は断続的に被削材を削るので、最大切削能力が低いと負荷変動が発生し、主軸回転速度も変動する。数値制御装置は主軸回転速度を一定になるように制御し、指令回転数から閾値を超えて大きくずれた時は、異常な状態であると判断し、サーボエラー等を表示して工作機械を停止する。特許文献1に記載の主軸駆動機構は、高速回転用モータと高トルクの低速回転用モータを備え加工内容によって使用するモータを変更している。
特開平11−99433号公報
特許文献1に記載の主軸駆動機構は、高速回転用モータと低速回転用モータ、更に使用するモータを切り替えるクラッチ機構を備えるので、部品費用の増加、機械の大型化等の問題点があった。また、サーボエラーが発生しないような閾値に変更すると、工具の回転と送り速度の関係は大きく変化するので、切削負荷が更に大きくなったり加工面の面粗さが悪くなる可能性があった。
本発明の目的は、工作機械の加工能力を向上できる数値制御装置と制御方法を提供することにある。
本発明の請求項1に係る数値制御装置は、工具を装着し且つ回転する主軸と、被削材を固定するテーブルと、前記主軸又は前記テーブルを相対的に移動する移動機構を駆動するサーボモータとを備え、前記主軸と共に回転する工具で前記被削材を切削する工作機械の動作を制御する数値制御装置において、前記主軸の回転速度を検出する回転速度検出手段と、前記回転速度検出手段の検出結果が所定回転速度以下の時、前記サーボモータの制御方式を決定するサーボパラメータの速度ループに関するゲインを変更する変更手段とを備えたことを特徴とする。数値制御装置は、例えば鉄等の硬い被削材の荒加工を行う時、加工負荷が大きくなるので、工作機械に大きな振動を生じ、且つ主軸の回転速度は大きく変動する。主軸の回転速度が所定回転速度以下に低下すると、工作機械は重切削の状態であり、主軸が停止する可能性がある。数値制御装置はサーボパラメータの速度ループに関するゲインを変更することで、工作機械固有の振動周波数特性を変えることができる。故に数値制御装置は重切削時に発生する振動を小さくでき、主軸を停止することなく、加工を継続できる。故に数値制御装置は加工能力を向上できる。
請求項2に係る数値制御装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記速度ループに関するゲインは、速度ループ積分ゲインであり、前記変更手段は、前記速度ループ積分ゲインを基準値よりも小さくすることを特徴とする。数値制御装置は、速度ループ積分ゲインを基準値よりも小さくすることで、工作機械に生じる振動を小さくできる。
請求項3に係る数値制御装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記速度ループに関するゲインは、速度ループ比例ゲインであり、前記変更手段は、前記速度ループ比例ゲインを基準値よりも小さくすることを特徴とする。数値制御装置は、速度ループ比例ゲインを基準値よりも小さくすることで、工作機械に生じる振動を小さくできる。
請求項4に係る数値制御装置は、請求項1から3の何れか一つに記載の発明の構成に加え、前記変更手段が前記速度ループに関するゲインを前記基準値よりも小さく変更した後で、前記回転速度が前記所定回転速度を超えているか判断する第二判断手段と、前記第二判断手段が前記回転速度が前記所定回転速度を超えていると判断した時、前記速度ループに関するゲインを前記基準値に復帰する復帰手段を備えたことを特徴とする。主軸の回転速度が所定回転速度より低くならないような切削負荷が小さな加工の時、数値制御装置は速度ループに関するゲインを基準値に復帰できる。故に数値制御装置はサーボモータの剛性を向上し且つ応答性を向上できるので、加工精度に影響を及ぼすことなく、加工能力を向上できる。
請求項5に係る制御方法は、工具を装着し且つ回転する主軸と、被削材を固定するテーブルと、前記主軸又は前記テーブルを相対的に移動する移動機構を駆動するサーボモータとを備え、前記主軸と共に回転する工具で前記被削材を切削する工作機械の動作を制御する数値制御装置の制御方法において、前記主軸の回転速度を検出する回転速度検出工程と、前記回転速度検出工程での検出結果が所定回転速度以下の時、前記サーボモータの制御方式を決定するサーボパラメータの速度ループに関するゲインを変更する変更工程とを備えたことを特徴とする。数値制御装置は上記工程を実行することで、請求項1に記載の効果を得ることができる。
工作機械1の斜視図。 工作機械1と数値制御装置30の電気的構成を示すブロック図。 駆動回路53Aの構成を示すブロック図。 Y軸テーブル12の加工時の振動周波数特性を示す図表。 Y軸テーブル12固有の振動周波数特性を示す図表。 NCプログラムP1の図。 主処理の流れ図。 Kvi制御処理の流れ図。 基準Kviと重切削Kviの夫々で加工した時の最大加工能力を示す図表。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。以下説明は、図中に矢印で示す左右、前後、上下を使用する。工作機械1の左右方向、前後方向、上下方向は、夫々、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向である。図1に示す工作機械1は主軸9に装着した工具4を回転し、テーブル13上面に保持した被削材3に切削加工を施す機械である。数値制御装置30(図2参照)は工作機械1の動作を制御する。
図1を参照し、工作機械1の構造を簡単に説明する。工作機械1は、基台2、コラム5、主軸ヘッド7、主軸9、テーブル装置10、工具交換装置20、制御箱6、操作パネル15(図2参照)等を備える。基台2は金属製の略直方体状の土台である。コラム5は基台2上部後方に立設する。主軸ヘッド7はコラム5前面に沿ってZ軸方向に移動可能に設ける。主軸ヘッド7は内部に主軸9を回転可能に支持する。主軸9は主軸ヘッド7下部に装着穴(図示略)を有する。主軸9は該装着穴に工具4を装着し、主軸モータ52(図2参照)の駆動で回転する。主軸モータ52は主軸ヘッド7に設ける。主軸ヘッド7はコラム5前面に設けたZ軸移動機構(図示略)でZ軸方向に移動する。数値制御装置30はZ軸モータ51の駆動を制御することで、主軸ヘッド7をZ軸方向に移動制御する。
テーブル装置10は、Y軸移動機構(図示略)、Y軸テーブル12、X軸移動機構(図示略)、テーブル13等を備える。Y軸移動機構は基台2上面前側に設け、一対のY軸レール、Y軸ボール螺子、Y軸モータ54(図2参照)等を備える。一対のY軸レールとY軸ボール螺子はY軸方向に延びる。一対のY軸レールは上面にY軸テーブル12をY軸方向に案内する。Y軸テーブル12は略直方体状に形成し、底部外面にナット(図示略)を備える。該ナットはY軸ボール螺子に螺合する。Y軸モータ54がY軸ボール螺子を回転すると、Y軸テーブル12はナットと共に一対のY軸レールに沿って移動する。故にY軸移動機構はY軸テーブル12をY軸方向に移動可能に支持する。
X軸移動機構はY軸テーブル12上面に設け、一対のX軸レール(図示略)、X軸ボール螺子(図示略)、X軸モータ53(図2参照)等を備える。X軸レールとX軸ボール螺子はX軸方向に延びる。テーブル13は平面視矩形板状に形成し、Y軸テーブル12上面に設ける。テーブル13は底部にナット(図示略)を備える。該ナットはX軸ボール螺子に螺合する。X軸モータ53がX軸ボール螺子を回転すると、テーブル13はナットと共に一対のX軸レールに沿って移動する。故にX軸移動機構はテーブル13をX軸方向に移動可能に支持する。故にテーブル13は、Y軸移動機構、Y軸テーブル12、X軸移動機構により、基台2上をX軸方向とY軸方向に移動可能である。
工具交換装置20は主軸ヘッド7の前側に設け、円盤型の工具マガジン21を備える。工具マガジン21は外周に複数の工具(図示略)を放射状に保持し、工具交換指令が指示する工具を工具交換位置に位置決めする。工具交換指令はNCプログラムで指令する。工具交換位置は工具マガジン21の最下部位置である。工具交換装置20は主軸9に装着する工具4と工具交換位置にある工具とを入れ替え交換する。
制御箱6は数値制御装置30(図2参照)を格納する。数値制御装置30は、Z軸モータ51、主軸モータ52、X軸モータ53、Y軸モータ54を夫々制御し、テーブル13上に保持した被削材3と主軸9に装着した工具4を相対移動することで各種加工を被削材3に施す。各種加工とは、例えばドリル、タップ等を用いた穴空け加工、エンドミル、フライス等を用いた側面加工等である。
操作パネル15は、例えば工作機械1を覆うカバー(図示略)の外壁に設ける。操作パネル15は入力部16と表示部17(図2参照)を備える。入力部16は各種情報、操作指示等の入力を受け付け、後述する数値制御装置30に出力する。表示部17は後述する数値制御装置30からの指令に基づき、各種画面を表示する。
図2を参照し、数値制御装置30と工作機械1の電気的構成を説明する。数値制御装置30と工作機械1は、CPU31、ROM32、RAM33、記憶装置34、入出力部35、駆動回路51A〜55A等を備える。CPU31は数値制御装置30を統括制御する。ROM32は、後述する主プログラム、Kvi制御プログラムを含む各種プログラム等を記憶する。主プログラムは、後述する主処理(図7参照)を実行するものである。主処理は、NCプログラムを1行ずつ読み込んで各種動作を実行する。NCプログラムは各種制御指令を含む複数行で構成し、工作機械1の軸移動、工具交換等を含む各種動作を行単位で制御するものである。Kvi制御プログラムは、後述するKvi制御処理(図8参照)を実行するものである。RAM33は各種情報を一時的に記憶する。記憶装置34は不揮発性であり、NCプログラム、後述するサーボパラメータ等の各種データを記憶する。CPU31は作業者が操作パネル15の入力部16で入力したNCプログラムに加え、外部入力で読み込んだNCプログラム等を記憶装置34に記憶できる。
駆動回路51AはZ軸モータ51とエンコーダ51Bに接続する。駆動回路52Aは主軸モータ52とエンコーダ52Bに接続する。駆動回路53AはX軸モータ53とエンコーダ53Bに接続する。駆動回路54AはY軸モータ54とエンコーダ54Bに接続する。駆動回路55Aは工具マガジン21を駆動するマガジンモータ55とエンコーダ55Bに接続する。Z軸モータ51、主軸モータ52、X軸モータ53、Y軸モータ54、マガジンモータ55は何れもサーボモータである。駆動回路51A〜55AはCPU31から指令を受け、対応する各モータ51〜55に駆動電流を夫々出力する。駆動回路51A〜55Aはエンコーダ51B〜55Bからフィードバック信号を受け、位置と速度のフィードバック制御を行う。入出力部35は操作パネル15の入力部16と表示部17に夫々接続する。
図3を参照し、X軸モータ53の駆動回路53Aの構成を説明する。駆動回路51A〜54Aの構成は同一であるので、駆動回路51A,52A,54Aの構成の説明は省略する。X軸モータ53のエンコーダ53Bは、X軸モータ53の現在位置情報を位置フィードバック信号Sbとして数値制御装置30に出力する。数値制御装置30はNCプログラムから取得した制御指令に基づき、位置指令Saを生成し、駆動回路53Aに出力する。
駆動回路53Aは、位置指令Saに従い、X軸モータ53が動作するようにX軸モータ53に出力する駆動電流を制御する。具体的には、駆動回路53Aの加算器62は、位置指令Saと実際の位置の信号である位置フィードバック信号Sbの位置偏差Seを算出し、該位置偏差Seに位置ループゲインKpを乗ずることで速度指令Sfを算出する。
加算器63は、上記速度指令Sfと実際の速度、即ち位置フィードバック信号Sbを微分回路64で微分して得た速度Sgとの速度偏差Shを算出する。加算器66は、速度偏差Shに速度ループ比例ゲインKvpを乗ずることで得た電流指令(比例)Siと、上記速度偏差Shを積分回路65で積分してその積分結果に速度ループ積分ゲインKviを乗ずることで得た電流指令(積分)Sjを加算し、電流指令Skを算出する。電流制御部67は算出した電流指令Skに基づき、X軸モータ53の通電制御を行う。電流制御部67は、X軸モータ53の電流情報、即ち、X軸モータ53のトルク情報T(n)を数値制御装置30に出力する。
次に、サーボパラメータの速度ループに関するゲインを説明する。上述の通り、送り軸であるX軸モータ53、Y軸モータ54、Z軸モータ51は何れもサーボモータである。サーボモータの制御方式はセミクローズドループ制御である。セミクローズドループ制御は入力パルスとエンコーダからフィードバックするパルスの差を監視する制御方式である。慣性負荷の大きさに応じて最適なセミクローズドループ制御を行う為、数値制御装置30はゲイン調整を行う。ゲイン調整は負荷慣性モーメントの大きさに合わせて応答性を調整することを意味する。
サーボモータの制御はサーボパラメータで決定する。サーボパラメータは、数値制御装置30に接続するサーボモータの制御方式を決定するパラメータで、軸毎に設定する。各パラメータは基準値を持ち、各軸の制御条件に合わせて変更する。サーボパラメータはゲイン調整のパラメータを含む。ゲイン調整のパラメータは、速度ループに関するゲインを含む。速度ループに関するゲインは、上述した速度ループ比例ゲイン、速度ループ積分ゲイン(速度ループ積分時定数)等である。速度ループに関するゲインを変更すると、サーボモータの応答性(周波数特性)は変化する。
速度ループ比例ゲインは、全ての周波数帯にわたって応答性を変化する。速度ループ比例ゲインを大きくすると、サーボ剛性は高くなり且つ応答性は向上する。サーボ剛性とは、サーボモータ停止時に保持トルクを発生し、外力による移動を防止する性質である。速度ループ比例ゲインを小さくすると、サーボ剛性は低くなり且つ応答性は低下する。速度ループ積分ゲインは、低い周波数での応答性を変化する。速度ループ比例ゲインと同様に、速度ループ積分ゲインを大きくすると、サーボ剛性は高くなり且つ応答性は向上する。速度ループ積分ゲインを小さくすると、サーボ剛性は低くなり且つ応答性は低下する。
本実施形態の数値制御装置30は、送り軸であるX軸モータ53、Y軸モータ54、Z軸モータ51について、輪郭精度を要求する通常切削時は応答性の高い速度ループ積分ゲインを設定し、鉄等の硬い材料の荒加工のような重切削時は通常切削時に比べて小さい重切削用の速度ループ積分ゲインに設定する。輪郭精度を要求する加工は、例えば切削経路中のコーナ部である。以下説明は、速度ループ積分ゲインを単にKviと呼ぶ。
図4を参照し、工作機械1の被削材3加工時の振動周波数特性を説明する。本実施形態は工作機械1の加工時の振動周波数特性を解析する為、被削材3の加工試験を行った。試験条件は以下の通りである。図1に示す如く、テーブル13上面に100kgの被削材3を固定する。工具4はエンドミルを使用する。Y軸テーブル12の振動周波数特性を解析する為、加速度ピックアップ(図示略)はY軸テーブル12側面に取り付ける。加速度ピックアップはY軸テーブル12の加速度と振動を測定するセンサである。Y軸テーブル12は重量のあるテーブル13を上面に支持するので、テーブル13よりも大きな負荷がかかる。故に加工時のY軸テーブル12の振動周波数の変動はテーブル13よりも大きくなるので、本実施形態はY軸テーブル12の振動周波数を解析することで、工作機械1の振動周波数特性を確認した。
更に本実施形態は、送り軸であるX軸モータ53、Y軸モータ54、Z軸モータ51のKviについて、通常切削時に使用するKvi(以下基準Kviと呼ぶ)と、重切削時に使用するKvi(以下重切削Kviと呼ぶ)を夫々用意する。基準Kviの一例は200Hz、重切削Kviの一例は83Hzである。重切削Kviは、基準Kviよりも小さいゲインである。加工試験では、工具4に対しテーブル13をY軸方向に移動することで被削材3のエンドミル加工を行った。エンドミル加工は基準Kviを設定した場合と重切削Kviを設定した場合の二回行った。そして、夫々の加工中にY軸テーブル12に生じる振動を加速度ピックアップで測定し、測定した振動データをFFT解析した。
図4に示す図表は、Y軸テーブル12の振動周波数特性を示し、縦軸に振動の大きさ[m/s]、横軸に振動周波数[Hz]を示す。(1)線は、基準Kviで加工した時の振動周波数特性を示す。(2)線は、重切削Kviで加工した時の振動周波数特性を示す。何れの振動周波数特性においても、Y軸方向に40〜50Hz付近の大きな振動振幅を確認できた。即ち40〜50Hz付近でY軸テーブル12は大きく振動する。更に40〜50Hz付近にて、基準Kviを設定した時と、重切削Kviを設定した時とでは、重切削Kviを設定した時の方が振動振幅の大きさは小さくなった。尚、(1)線と(2)線で60Hz付近に生じた振動振幅は、工具の刃が被削材3に当たる時に発生するものである。
図5を参照し、工作機械1固有の振動周波数特性を説明する。本実施形態は、工作機械1固有の振動周波数特性を確認する為、加速度ピックアップ(図示略)をY軸テーブル12に取り付けた状態で、基準Kviと重切削Kviに設定を夫々変えて、ハンマリング試験(加振試験)を行った。ハンマリング試験では、ハンマ(図示略)で対象のY軸テーブル12に対してY軸方向に打撃を加え、Y軸テーブル12に生じる振動を加速度ピックアップで計測し、FFT解析でY軸テーブル12固有の振動周波数特性を解析した。
図5に示す図表は、Y軸テーブル12固有の振動周波数特性を示し、縦軸に振動の大きさ[m/s/N]、横軸に振動周波数[Hz]を示す。(3)線は、基準Kvi設定時のY軸テーブル12固有の振動周波数特性を示す。(4)線は、重切削Kvi設定時のY軸テーブル12固有の振動周波数特性を示す。何れの振動周波数特性においても、Y軸方向に40〜50Hz付近の大きな振動振幅を確認できた。40〜50Hz付近の大きな振動振幅は、Y軸テーブル12固有の振動周波数であり、工作機械1固有の振動周波数である。故に上記加工試験とハンマリング試験は、被削材3加工時の振動周波数特性と、工作機械1固有の振動周波数特性は相互に一致することを実証した。
重切削時は通常切削時に比べて加工負荷が増大するので、主軸回転速度は著しく変動する。上記加工試験とハンマリング試験の結果より、エンドミル加工等の断続切削において、主軸回転速度を変動する成分は、切削周波数(回転周波数の整数倍)以外に、工作機械1固有の振動周波数の成分を含むことがわかった。工作機械1固有の振動周波数の成分は工作機械1の剛性を向上することで小さくできるが、部品費用の増加と設計工数の増加という問題を生じる可能性があるので好ましくない。
前者の加工試験は、送り軸のKviを変更することで、加工中に生じた40〜50付近の振動振幅の大きさが変化することを確認した。本実施形態は、後述するKvi制御処理(図8参照)を実行し、通常切削時は基準Kviに設定し、重切削を検出した時は重切削Kviに設定を変更することで、40〜50Hz付近の大きな振動振幅を低減し、以下のように加工能力の向上を試みた。
図7を参照し、CPU31が実行する主処理を説明する。作業者は操作パネル15の入力部16を用いて、記憶装置34に記憶する複数のNCプログラムの中から一のNCプログラムを選択し、選択したNCプログラムの加工開始を指示する。CPU31は入力部16から加工開始指示を受け付けると、ROM32に記憶する主プログラムを読み込み、本処理を実行する。本実施形態は、図6に示すNCプログラムP1を実行する時を例に説明する。
図6に示す如く、NCプログラムP1のN01行目は、主軸9を1000rpmで回転する制御指令である。M3は主軸回転指令である。Sは主軸回転速度(rpm)を設定する指令である。N02行目のM141は、通常モードから重切削モードに切り替えて設定する制御指令である。通常モードは送り軸のKviを基準Kviに常時設定する制御方式であり、重切削モードは、現在の主軸回転速度(以下主軸実回転速度と呼ぶ)の変動に基づき、送り軸のKviを基準Kviから重切削Kviに変更する制御方式である。尚、本実施形態の数値制御装置30は、主軸実回転速度が主軸指令回転速度に対し50%を下回る時、サーボエラーを表示部17に表示し、主軸9を停止するように工作機械1を制御する。CPU31は現在設定中のモード情報をRAM33に記憶する。モード情報は制御方式の種類の情報である。CPU31はデフォルトで通常モードに設定する。
N03行目は、アブソリュート指令で主軸9をX=100の位置まで送り速度500mm/minで切削送りする制御指令である。N04行目のM142は、重切削モードを解除して通常モードに戻す制御指令である。N05行目のM30はNCプログラムを終了する終了指令である。尚、作業者は、操作パネル15の入力部16で基準Kviと重切削Kviを夫々変更できる。本実施形態は、送り軸の基準Kviと重切削Kviを記憶装置34に予め記憶し、現在設定中のKviをRAM33に記憶する。基準Kviは基準値である。
図7に示す如く、CPU31は入力部16で選択を受け付けたNCプログラムP1を読み込み(S1)、N01行目を解釈する(S2)。CPU31は解釈した1行目にM30が有るか否か判断する(S3)。N01行目はM3S1000であるので(S3:NO)、CPU31は主軸モータ52を駆動し、主軸9を1000rpmで回転する(S4)。1行目の制御指令実行後、CPU31はS2に戻り、N02行目を解釈する。N02行目はM141であるので(S3:NO)、CPU31は通常モードから重切削モードに切り替えて設定する(S4)。CPU31はRAM33に記憶するモード情報に重切削モードが設定中であることを記憶する。重切削モードを設定すると、CPU31は後述するKvi制御処理(図8参照)において、主軸実回転数の変動に応じて、送り軸のKviを基準Kviから重切削Kviに変更する。N02行目の制御指令を実行後、CPU31はS2に戻り、N03行目を解釈する。
N03行目はG90G01X100.F500であるので(S3:NO)、CPU31は主軸9をX=100の位置まで送り速度500mm/minで移動し、被削材3のエンドミル加工を行う(S4)。N03行目の制御指令を実行後、CPU31はS2に戻り、N04行目を解釈する。N04行目はM142であるので(S3:NO)、CPU31は重切削モードを解除して通常モードに戻す(S4)。CPU31はRAM33に記憶するモード情報に通常モードが設定中であることを記憶する。N04行目の制御指令を実行後、CPU31はS2に戻り、N05行目を解釈する。N05行目はM30であるので(S3:YES)、CPU31は本処理を終了する。
図8を参照し、Kvi制御処理を説明する。CPU31は図7の主処理でNCプログラムP1を実行する時、ROM32からKvi制御プログラムを読み込み、主処理と並行して本処理を実行する。
CPU31はRAM33に記憶するモード情報を参照し、現在設定の制御方式が重切削モードか否か判断する(S11)。通常モードである時(S11:NO)、CPU31は現在設定のKviは、重切削Kviか否か判断する(S18)。現在設定のKviが基準Kviである時(S18:NO)、CPU31は現在実行するNCプログラムP1が終了か否か判断する(S20)。NCプログラムP1が実行中の時(S20:NO)、CPU31はS11に戻り処理を繰り返す。
現在設定の制御方式が重切削モードである時(S11:YES)、CPU31は主軸モータ52のエンコーダ52B(図2参照)から受信する信号に基づき、主軸実回転速度を検出する(S12)。CPU31は検出した主軸実回転速度の絶対値が所定回転速度以下か否か判断する(S13)。所定回転速度は以下の式で算出する。
所定回転速度=|主軸指令回転速度|×Kvi切替比率÷100
尚、Kvi切替比率は、サーボエラーを発生する50%よりも高い値に設定するのが好ましく、例えば60〜70%にするとよい。Kvi切替比率は、操作パネル15で自由に変更可能である。
NCプログラムP1のN01行目のS1000は、主軸指令回転速度を1000rpmに設定する。故に所定回転速度は1000×60÷100=600rpmとなる。CPU31は600rpm以下か否か判断する。主軸実回転速度が600rpmよりも高い時(S13:NO)、CPU31は現在設定のKviは重切削Kviか否か判断する(S16)。現在設定のKviが基準Kviである時(S16:NO)、CPU31はNCプログラムP1が終了か否か判断する(S20)。NCプログラムP1が実行中の時(S20:NO)、CPU31はS11に戻り処理を繰り返す。
主軸実回転速度が600rpm以下の時(S13:YES)、加工負荷が大きく工作機械1に振動を生じているので重切削である。故にCPU31はKviを重切削Kviに変更する(S14)。重切削Kviは基準Kviよりも小さい値であるので、サーボ剛性が低下して工作機械1に生じる振動は小さくなる。主軸実回転速度は徐々に復帰して上昇する。故に数値制御装置30はサーボエラーを発生することなく加工を継続できる。また振動が小さくなるので重切削時における被削材3の加工面を良好にできる。
CPU31は別の主軸回転指令を実行か否か判断する(S15)。別の主軸回転指令を実行する時(S15:YES)、主軸指令回転速度が変更する可能性があるので、CPU31はKviを基準Kviに戻す(S17)。例えば別の主軸回転指令で切削負荷の小さい加工を行う時、サーボ剛性が向上し且つ応答性は向上するので、加工精度は向上する。別の主軸回転指令を実行しない時(S15:NO)、CPU31はNCプログラムP1が終了か否か判断する(S20)。NCプログラムP1が実行中の時(S20:NO)、CPU31はS11に戻り処理を繰り返す。
重切削モードで重切削Kviを設定した状態で、引き続き加工が継続する時(S11:YES)、CPU31は主軸実回転速度を再検出する(S12)。検出した主軸実回転速度が所定回転速度を超えた時(S13:NO)、切削負荷が小さくなるので、現在の切削状態は重切削ではなくなる。故に現在設定のKviが重切削Kviである時(S16:YES)、CPU31は基準Kviに戻す(S17)。サーボ剛性が向上し且つ応答性は向上するので、加工精度は向上する。CPU31はNCプログラムP1が終了か否か判断する(S20)。NCプログラムP1が実行中の時(S20:NO)、CPU31はS11に戻り処理を繰り返す。
NCプログラムP1のN04行目で重切削モードが解除した時(S11:NO)、CPU31は現在設定のKviは重切削Kviか否か判断する(S18)。現在設定のKviが重切削Kviであるので(S18:YES)、CPU31は基準Kviに戻し(S19)、NCプログラムP1が終了か否か判断する(S20)。NCプログラムP1が終了した時(S20:YES)、CPU31は本処理を終了する。
図9を参照し、基準Kviを設定した時の最大加工能力と、重切削Kviを設定した時の最大加工能力を説明する。図9は下側の横軸に振動周波数[Hz]、上側の横軸に主軸回転速度[rpm]を示し、左側の縦軸に振動の大きさ[m/s/N]を示し、右側の縦軸に最大加工能力[mm]を示す。(3)線と(4)線は、図5に示すものと同じである。(5)線は基準Kviを設定時の最大加工能力、(6)線は重切削Kviを設定時の最大加工能力を夫々示す。最大加工能力は、被削材3をエンドミル加工した時にサーボエラーを発生しない最大切削幅(ae)として測定した。図9の最大加工能力を示す右側の縦軸は、上から下に向かって最大切削幅が大きくなることを示す。
図9に示す如く、最大加工能力は基準Kvi設定時に比べ、重切削Kvi設定時の方が大きいことが実証された。振動振幅の大きい40〜50Hz付近においても、重切削Kvi設定時の方が最大加工能力は大きいことから、主軸実回転速度が大きく低下する重切削時に、Kviを基準Kviから重切削Kviに変更することで、工作機械1に生じる振動を小さくでき、且つ硬い材料等を良好に切削できることが実証された。
以上説明にて、テーブル装置10は本発明の移動機構に相当し、図8のS12の処理を実行するCPU31は本発明の回転速度検出手段に相当し、S14の処理を実行するCPU31は本発明の変更手段に相当する。CPU31が実行するS12の工程は本発明の回転速度検出工程に相当し、CPU31が実行するS14の工程は本発明の変更工程に相当する。
以上説明の如く、本実施形態の数値制御装置30は、被削材を切削する工作機械1の動作を制御する。工作機械1は、主軸9、テーブル装置10、X軸モータ53、Y軸モータ54を備える。主軸9は工具4を装着し且つ回転する。テーブル装置10はX軸移動機構とY軸移動機構を備え、テーブル13を主軸9に対して相対的にX軸方向とY軸方向に移動する。X軸モータ53とY軸モータ54は、X軸移動機構とY軸移動機構を駆動するサーボモータである。数値制御装置30は、主軸9の主軸実回転速度を検出する。検出結果が所定回転速度以下の時、X軸モータ53とY軸モータ54のKviを重切削Kviに変更する。数値制御装置30はKviを重切削Kviに変更することで、テーブル13の振動周波数特性を変化できる。数値制御装置30は重切削時に発生する振動を軽減できるので、サーボエラーを発生することなく加工を継続できる。故に数値制御装置30は加工能力を向上できるので、より多くの体積を切削でき、生産性を向上できる。
本発明は上記実施形態に限らず、各種の変形が可能なことはいうまでもない。上記実施形態は、速度ループに関するゲインの一つである速度ループ積分ゲイン(Kvi)について、基準Kviと、基準Kviよりも小さい重切削Kviを夫々設け、主軸実回転速度で重切削を検出した時に、基準Kviから重切削Kviに変更することで、工作機械1に生じる振動を小さくした。この他に、例えば加工中に重切削を検出した時、速度ループ比例ゲイン(Kvp)を変更してもよい。上記の如く、速度ループ比例ゲインを大きくすると、サーボ剛性は高くなり応答性は向上する。速度ループ比例ゲインを小さくすると、サーボ剛性は低くなり応答性は低下する。故に加工中に重切削を検出した時、数値制御装置30は、速度ループ積分ゲインと同様に、重切削を検出した時は基準値よりも低いゲインに変更すればよい。数値制御装置30は、速度ループ比例ゲインについて、図8に示すKvi制御処理と同じ処理を実行すればよい。故に数値制御装置30は上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
速度ループ積分ゲインは速度ループ積分時定数の値を変更することで速度ループ積分ゲインの値を変更するようにしてもよい。該場合、速度ループ積分ゲインを小さくするには速度ループ積分時定数を大きくすることになる。
上記実施形態の重切削KviとKvi切替比率は、作業者が自由に選択可能なパラメータとして設定してもよい。例えば操作パネル15で選択可能としてもよい。
上記実施形態は、主処理で実行するNCプログラムの中で、M141とM142を用いて、重切削モードの設定と解除を行うが、それ以外の方法で設定するようにしてもよい。例えば操作パネル15の入力部16で、重切削モードの設定と解除を行うようにしてもよい。
上記実施形態は、主軸実回転速度を検出して、現在の加工が重切削か否かを判断するが、例えば主軸トルク値、送り軸(X軸モータ53、Y軸モータ54、Z軸モータ51)の回転速度、送り軸トルク値等を検出して、重切削か否かを判断するようにしてもよい。
上記実施形態は、加速度ピックアップをY軸テーブル12の側面に取り付け、Y軸テーブル12の振動を測定することで、工作機械1の動特性を確認したが、加速度ピックアップをテーブル13の側面に取り付け、テーブル13の振動を測定することでも、工作機械1の動特性を確認できる。
上記実施形態は、例えば加工中に重切削を検出した時、送り軸であるX軸モータ53、Y軸モータ54、Z軸モータ51の三軸のKviを重切削Kviに変更するが、少なくとも一つ以上の送り軸について重切削Kviに変更すればよい。
上記実施形態の工作機械1は、工具4を装着する主軸がZ軸方向に移動可能であり、テーブル13がX軸とY軸方向の二軸に移動可能である工作機械である。テーブル13に対してX軸、Y軸、Z軸方向に相対的に移動する工具4の移動機構の仕組みは上記実施形態に限定しない。例えば、主軸がX軸、Y軸、Z軸方向の三軸に移動可能であり、作業台を固定した工作機械であってもよい。上記実施形態の工作機械1は縦型の工作機械であるが、横型の工作機械であってもよい。
上記実施形態は、エンドミル加工で説明したが、フライス加工等の他の加工方法にも適用可能である。
上記実施形態の駆動回路51A〜55Aは工作機械1に設けているが、駆動回路51A〜55Aを数値制御装置30に設けてもよい。
1 工作機械
4 工具
9 主軸
10 テーブル装置
13 テーブル
30 数値制御装置
31 CPU
51 Z軸モータ
53 X軸モータ
54 Y軸モータ

Claims (5)

  1. 工具を装着し且つ回転する主軸と、被削材を固定するテーブルと、前記主軸又は前記テーブルを相対的に移動する移動機構を駆動するサーボモータとを備え、前記主軸と共に回転する工具で前記被削材を切削する工作機械の動作を制御する数値制御装置において、
    前記主軸の回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    前記回転速度検出手段の検出結果が所定回転速度以下の時、前記サーボモータの制御方式を決定するサーボパラメータの速度ループに関するゲインを変更する変更手段と
    を備えたことを特徴とする数値制御装置。
  2. 前記速度ループに関するゲインは、速度ループ積分ゲインであり、
    前記変更手段は、前記速度ループ積分ゲインを基準値よりも小さくすること
    を特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  3. 前記速度ループに関するゲインは、速度ループ比例ゲインであり、
    前記変更手段は、前記速度ループ比例ゲインを基準値よりも小さくすること
    を特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  4. 前記変更手段が前記速度ループに関するゲインを基準値よりも小さく変更した後で、前記回転速度が前記所定回転速度を超えているか判断する第二判断手段と、
    前記第二判断手段が前記回転速度が前記所定回転速度を超えていると判断した時、前記速度ループに関するゲインを前記基準値に復帰する復帰手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1から3の何れか一つに記載の数値制御装置。
  5. 工具を装着し且つ回転する主軸と、被削材を固定するテーブルと、前記主軸又は前記テーブルを相対的に移動する移動機構を駆動するサーボモータとを備え、前記主軸と共に回転する工具で前記被削材を切削する工作機械の動作を制御する数値制御装置の制御方法において、
    前記主軸の回転速度を検出する回転速度検出工程と、
    前記回転速度検出工程での検出結果が所定回転速度以下の時、前記サーボモータの制御方式を決定するサーボパラメータの速度ループに関するゲインを変更する変更工程と
    を備えたことを特徴とする制御方法。
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