JP2016188814A - 搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速性と高精度を両立可能な搬送装置を提供する。
【解決手段】第1位置検出器104は、走行モータ100または車輪の回転にもとづき、走行台車の現在の位置を示す第1位置検出値XFB1を生成する。第2位置検出器106は、光学的測定にもとづき、走行台車の現在の位置を示す第2位置検出値XFB2を生成する。位置補正器110は、第1位置検出値XFB1と第2位置検出値XFB2の差分δXに応じた位置補正値XCORRを生成する。コントローラ130は、(i)第1位置検出値XFB1と位置指令値XREFの差分である位置偏差dXがゼロに近づくように走行モータ100を制御する第1モードと、(ii)位置偏差dXを位置補正値XCORRを用いて補正し、補正後の位置偏差dXがゼロに近づくように走行モータ100を制御する第2モードと、が切りかえ可能である。
【選択図】図2

Description

本発明は、倉庫や工場等で用いられる搬送装置に関する。
電子機器を製造する工場や、日用品や雑貨、食品等を扱う物流センターでは、物品の搬入、搬出、移動を自動で行う搬送装置が使用される。
図1は、スタッカクレーンを用いた搬送システム1rを示す図である。搬送システム1rは、搬送装置であるスタッカクレーン10rと、スタッカクレーン10rを制御する地上制御盤40と、を備える。
スタッカクレーン10rは、走行レール12、走行台車14、走行装置16、マスト18、昇降台20、昇降装置22、フォーク台24、機上制御盤30、光通信装置32を備える。走行レール12は、地上に設置されたラック60に沿って敷設される。走行台車14は、走行レール12に沿って移動可能となっている。以下、走行レール12の方向をX、鉛直方向をZ、横方向をYとする。
走行装置16は、地上制御盤40からの制御指令にもとづいて、走行台車14の走行を制御する。マスト18は、走行台車14上に設置されており、走行台車14とともに走行レール12に沿って移動する。昇降台20は、マスト18に対して上下方向(Z方向)に昇降可能に取り付けられている。昇降装置22は、地上制御盤40からの制御指令にもとづいて昇降台20の位置を変化させる。
フォーク台24は、図示しない荷物をラック60に置き、あるいはラックから荷物を取り出すために設けられ、昇降台20上に、Y方向に移動可能に取り付けられる。フォーク台24も、地上制御盤40からの制御指令にもとづいて制御される。その他、スタッカクレーン10rは、図示しないカメラや各種センサを備える。
スタッカクレーン10rおよび地上制御盤40はそれぞれ、光通信装置32、42を備え、光通信によって地上制御盤40からスタッカクレーン10に対して制御指令を伝送可能となっている。光通信としては、RS232CあるいはRS422などが使用されるのが一般的であった。光通信装置32が受信した制御指令は、機上制御盤30に入力され、機上制御盤30は、地上制御盤40からの制御指令にもとづいて、走行装置16、昇降装置22等を制御する。また、機上制御盤30は、制御指令の受領のアクノリッジ、指令の完了の通知などを、光通信を介して地上制御盤40に伝送可能となっている。以上が搬送システム1rの全体の概要である。
特開2000−351414号公報
スタッカクレーン10rは、高速かつ高精度で、走行台車14の位置を制御する必要がある。走行台車14の位置制御のためには、走行装置16の現在の位置を測定あるいは推定し、現在の位置が目標位置に近づくように走行モータを制御する必要がある。走行装置16の現在の位置を検出する方法として、光学的な測距計を用いる方法と、走行モータあるいは車輪の回転を監視するエンコーダを用いる方法がある。
測距計は、精度が高いという利点を有する反面、遅延が大きく、また外乱の影響に弱いという問題がある。エンコーダは、モータや車輪の回転を積分することにより位置を間接的に推定するものであり、応答性に優れるが、車輪がスリップすると、測定誤差が大きくなる。したがって、いずれか一方を用いる手法では、高速性と高精度を両立することは難しい。とりわけ走行レール12の長さが数十mから数百mにも及ぶ用途では、高速性と高精度を両立することはますます難しくなる。
本発明は係る課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、高速性と高精度を両立可能な搬送装置の提供にある。
本発明のある態様は、走行台車の位置を位置指令値に応じて制御する搬送装置に関する。搬送装置は、走行台車の走行モータと、走行モータまたは車輪の回転にもとづき、走行台車の現在の位置を示す第1位置検出値を生成する第1位置検出器と、光学的測定により走行台車の現在の位置を示す第2位置検出値を生成する第2位置検出器と、第1位置検出値と第2位置検出値の差分に応じた位置補正値を生成する位置補正器と、(i)第1位置検出値と位置指令値の差分である位置偏差がゼロに近づくように走行モータを制御する第1モードと、(ii)位置偏差を位置補正値を用いて補正し、補正後の位置偏差がゼロに近づくように走行モータを制御する第2モードと、が切りかえ可能なコントローラと、を備える。
第1モードでは、第2位置検出値は用いずに、応答性に優れる第1位置検出値にもとづいて走行台車を高速制御でき、第2モードでは、高精度な第2位置検出値が正しいものとして第1位置検出値の測定誤差を補正することで、走行台車を高精度に位置決めできる。したがって第1モードと第2モードを組み合わせることで、高速性と高精度を両立できる。
コントローラは、目標位置までの残距離に応じて、第1モードと第2モードが切りかえられてもよい。コントローラは、走行開始とともに第1モードとなり、残距離が所定値を下回ると、第2モードに移行してもよい。
コントローラは、停止位置から目標位置に走行する際に、加速運転および定速運転中は第1モードとなり、減速運転に移行した後に第2モードに移行してもよい。
コントローラは、位置補正値に、第1モードにおいてゼロ、第2モードにおいて非ゼロとなる可変の係数を乗算し、乗算結果にもとづいて位置偏差を補正してもよい。
係数は、目標位置に近づくほど大きくなってもよい。これにより、発振や振動を抑えた安定的な制御が実現できる。
係数は、目標位置との残距離に対して線形に増加してもよい。あるいは係数は、残距離に応じて滑らかに変化してもよい。
位置補正器は、走行台車の速度がゼロ近傍の所定のしきい値より小さくなると、位置補正値を固定してもよい。
これにより、目標位置付近で走行台車が振動するのを防止できる。
ある態様の搬送装置は、第2位置検出値が所定時間を超えて喪失したとき、走行モータを停止し、および/または、アラートを出力する異常検出器をさらに備えてもよい。
本発明のある態様によれば、高速性と高精度を両立できる。
スタッカクレーンを用いた搬送システムを示す図である。 実施の形態に係るスタッカクレーンの走行に関する制御ブロック図である。 スタッカクレーンを第1モードのみで動作させたときの速度V、位置P、測定誤差δXを示す図である。 スタッカクレーンを第1モードと第2モードを併用して動作させたときの、速度V、位置P、測定誤差δXを示す図である。 コントローラおよび位置補正器を示すブロック図である。 図5のコントローラおよび位置補正器の動作波形図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
以下、実施の形態に係る搬送装置について、スタッカクレーンを例に説明する。
スタッカクレーン10の全体構成については、図1を参照して説明した通りである。以下では、スタッカクレーン10の走行制御系統、すなわち走行装置16について説明する。図2は、実施の形態に係るスタッカクレーン10の走行に関する制御ブロック図である。
本実施の形態において、走行装置16には、地上制御盤40から送信された位置指令値XREFが入力される。走行装置16は、走行台車14の位置が位置指令値XREFが指示する目標位置となるように、走行用モータをフィードバック制御する。
走行装置16は、走行モータ100、駆動回路102、第1位置検出器104、第2位置検出器106、位置補正器110、コントローラ130を備える。
走行モータ100は、走行台車14の車輪を回転させる。第1位置検出器104は、走行モータ100または車輪の回転にもとづき、走行台車14の現在の位置を示す第1位置検出値XFB1を生成する。たとえば第1位置検出器104は、回転数(回転速度)を検出するロータリエンコーダと、回転速度を積分し、車輪の周長を乗算し、第1位置検出値XFB1を生成する積分器と、を含んでもよい。
第2位置検出器106は、光学的測定にもとづき、走行台車14の現在の位置を示す第2位置検出値XFB2を生成する。第2位置検出器106は、レーザなどを用いた光学測距計であってもよい。第2位置検出器106の本体は地上側に配置され、第2位置検出値XFB2は、無線通信により送信されてもよい。
位置補正器110は、第1位置検出値XFB1と第2位置検出値XFB2の差分δXに応じた位置補正値XCORRを生成する。
コントローラ130は、(i)第1モードにおいて、第1位置検出値XFB1と位置指令値XREFの差分、すなわち位置偏差dXがゼロに近づくように、走行モータ100を制御する。またコントローラ130は(ii)第2モードにおいて、位置偏差dXを位置補正値XCORRを用いて補正し、補正後の位置偏差dX’がゼロに近づくように走行モータ100を制御する。より具体的には、適切なトルク指令値τREFを生成し、後段の駆動回路102に出力する。駆動回路102はたとえばインバータであり、走行モータ100にトルク指令値τREFに応じた電流を供給し、回転を制御する。
コントローラ130は、走行台車14の位置などの走行状態や、上位の別のコントローラからの指令にもとづいて、モードが切りかえ可能となっている。なお、
dX=XREF−XFB1
が成り立つから、位置補正値XCORRを用いて位置偏差dXを補正することは、位置補正値XCORRを用いて第1位置検出値XFB1を補正すること、もしくは位置指令値XREFを補正することと等価であり、その方法は限定されない。
コントローラ130は、目標位置までの残距離Lに応じて、第1モードと第2モードが切りかえられる。たとえばコントローラ130は、走行開始とともに第1モードとなり、残距離Lが所定値LTHを下回ると、第2モードに遷移する。コントローラ130は、第1モードから第2モードに遷移すると、補正の程度を0から緩やかに増大させることが望ましい。
以上がスタッカクレーン10の構成である。続いてその動作を説明する。
図3は、スタッカクレーン10を第1モードのみで動作させたときの速度V、位置P、測定誤差δXを示す図である。前半の第1期間T1は、初期の停止位置P1から目標位置P2に移動(前進)する動作を示す。本明細書における波形図やタイムチャートの縦軸および横軸は、理解を容易とするために適宜拡大、縮小したものであり、また示される各波形も、理解の容易のために簡略化され、あるいは誇張もしくは強調されている。
破線の速度V^は、ロータリエンコーダにより測定される走行台車14の速度(推定値)であり、第1位置検出値XFB1の微分値に相当する。実線Vは、走行台車14の実速度であり、正しい位置Xの微分値に相当する。
V^とVの誤差は、主として車輪のスリップ(空転)に起因する。スリップは荷重が軽いときに顕著に発生する。ここでは、理解の容易のために、停止−加速−定速走行−減速−停止のパターン走行を考える。位置座標Pが大きくなる方向を前進と定義する。前輪駆動車では、走行台車14の駆動輪が、進行方法に位置する。この場合、前進加速時に後ろ荷重となり、前輪の駆動輪が空転することで、実際の移動距離よりも、第1位置検出器104の測定値XREF1から導かれる移動距離の方が大きくなる。
第1モードでは、推定位置P^である第1位置検出値XFB1が、目標位置P2を指示する位置指令値XREFに近づくようにフィードバック制御が行われる。その結果、停止状態T3における実際の位置Pは、目標位置P2よりも手前となる。
後半の第2期間T2は、停止位置P2から目標位置P1に移動(後退)する動作を示す。後退時には、走行台車14の駆動輪が進行方向と反対側に位置することとなる。この場合、後退減速時に後ろ荷重となり、前輪の駆動輪が空転する。その結果、減速時に、実際の移動距離よりも、第1位置検出器104により測定される移動距離の方が大きくなる。
第1モードでは、推定位置P^である第1位置検出値XFB1が、目標位置P2を指示する位置指令値XREFに近づくようにフィードバック制御が行われる。その結果、停止状態T4における実際の位置Pは目標位置P1と一致しており、一見して測定誤差が解消されたように見えるが、そうではないことに留意されたい。
第1位置検出値XFB1にもとづく測定誤差δXは、往路と復路で累積されて倍になっている。この状態から再び位置P2に向かって前進を行うと、停止期間T3よりもさらに手前で停止することとなる。
第1モードと第2モードの併用により、この問題が好適に解消される。
図4は、スタッカクレーン10を第1モードと第2モードを併用して動作させたときの、速度V、位置P、測定誤差δXを示す図である。実線(ii)が、第1モードと第2モードの切りかえ制御を行った場合を示し、比較のために、第1モードで動作させたときの波形を一点鎖線(i)で示す。
加速および定速期間では、第1モード(i)で動作するため、波形は図3と同じである。減速状態となり、時刻t1に目標位置P2までの残距離Lがしきい値LTHより短くなると、第2モードに遷移する。しきい値LTHは、走行台車14の制動力、重量、走行レール12との摩擦係数などを考慮して設計により最適化すればよく、たとえば2m程度とされる。
第2モードとなると、コントローラ130において、測定誤差δXに相当する第1位置検出値XFB1と第2位置検出値XFB2の差分に応じた位置補正値XCORRにもとづいて、位置偏差dXの補正が行われる。その結果、減速期間における速度が、第1モードで動作させたときよりも大きくなる。これにより測定誤差δXが小さくなり、位置補正値XCORRも小さくなる。この動作が持続することで、測定誤差δXがゼロに近づきながら、位置偏差dXもゼロに近づき、走行台車14の位置が、目標位置P2と正確に一致し、停止する。
以上がスタッカクレーン10の動作である。
実施の形態に係るスタッカクレーン10によれば、第1モードでは、第2位置検出値XFB2は用いずに、応答性に優れる第1位置検出値XFB1にもとづいて走行台車を高速制御できる。また第2モードでは、高精度な第2位置検出値XFB2を利用して、第1位置検出値XFB1に含まれる測定誤差を補正することで、走行台車14を高精度に位置決めできる。したがって第1モードと第2モードを組み合わせることで、高速性と高精度を両立できる。
位置補正値XCORRの生成には、第2位置検出値XFB2が必要であるところ、第2位置検出値XFB2は精度は高いが、無視できない検出遅延を有するため、走行台車14の高速走行中に、第2モードで動作させると、第2位置検出値XFB2の遅延に起因する誤差によって位置補正値XCORR自体が誤差を含むこととなる。そこで本実施の形態では、加速時および低速時には第1モードで動作させ、減速期間において、ある程度速度が低下した後に、第2モードに切りかえることとした。これにより第2位置検出値XFB2の遅延が問題とならない程度の低速走行中に、第2モードで動作させることにより、安定化かつ高精度に、走行台車14を位置制御できる。
後退走行に関しても、同様の動作によって、高速かつ高精度に走行台車14を目標位置に位置決めすることができる。
本発明は、図2のブロック図から把握されるさまざまな構成に及ぶものであり、各機能ブロックの具体的な構成、アルゴリズムは何ら限定されるものではないが、以下では、発明の明確化のために、具体的な構成例を説明する。
図5は、コントローラ130および位置補正器110を示すブロック図である。上述のようにコントローラ130は、第2モードに遷移すると、位置補正値XCORRにもとづく補正の程度を0から緩やかに増大させる。そのために係数生成器132は、残距離Lに応じて0から所定値(たとえば1)に向かって増大する可変係数Kを生成する。つまり係数Kは、目標位置に近づくほど大きくなる。
係数Kは、残距離Lに対して線形に増加してもよい。あるいは係数Kは、残距離に応じてS字状に滑らかに変化してもよい。また残距離Lの算出方法は特に限定されない。可変係数K=0は第1モードに対応し、K>0は第2モードに対応する。乗算器134は、位置補正器110からの位置補正値XCORRに係数Kを乗算する。
減算器136および位置偏差検出器138は、乗算器134の出力が反映された位置偏差dX’を生成する。
dX’=dX−K・XCORR
ここで、dX=XREF−XFB1である。K・XCORRは、XFB1に加算されてもよいし、位置偏差dXから減算されてもよい。
位置制御器140は、位置偏差dX’がゼロとなるように、速度指令値VREFを生成する。速度偏差検出器142は、速度指令値VREFと速度検出値VFBの差分である速度偏差dVを生成する。速度検出値VFBは、微分器120から得られる位置検出値XFB1の微分値であってもよいし、第1位置検出器104のエンコーダの速度検出値を用いてもよい。速度制御器144は、速度偏差dVがゼロとなるように、トルク指令値τREFを生成する。位置制御器140および速度制御器144は、PI制御器やPID制御器を用いて構成できる。
位置補正器110は、減算器112、補正値制御器114を含む。減算器112は、第2位置検出値XFB2が示す位置情報が正確であるとの前提のもと、XFB2とXFB1の差分を演算することにより、第1位置検出値XFB1に含まれる測定誤差δXを検出する。補正値制御器114は、測定誤差δXを所定のゲインで増幅し、位置補正値XCORRを生成する。補正値制御器114の構成は特に限定されないが、位置補正値XCORRは、積算誤差を補正するため、粘性項に影響を及ぼす。そこで位置偏差dX’の収束性を高めるために、補正値制御器114は積分項を含むように構成してもよい。たとえば補正値制御器114は、誤差δXを積分し、所定の積分係数を乗算するI(積分)制御器としてもよいし、PI制御器としてもよい。あるいは補正値制御器114は、P制御器やPID制御器であってもよい。
位置補正器110は、走行台車14の速度がゼロ近傍の所定のしきい値より小さくなると、位置補正値XCORRを固定することが望ましい。これにより、速度ゼロの停止状態において位置補正値XCORRが変動することにより、走行台車14が前後に振動するのを防止できる。このために位置補正器110には、サンプルホールド回路116が設けられる。サンプルホールド回路116は、通常時は補正値制御器114の出力XCORRをそのまま出力し、速度VFBがしきい値VTHを下回ると、言い換えれば走行台車14が目標位置付近で停止すると、位置補正値XCORRをサンプルホールドする。
図6は、図5のコントローラ130および位置補正器110の動作波形図である。
時刻t0において走行台車14は定速走行している。時刻t1に残距離Lがしきい値LTHより小さくなると、第2モードに移行する。第2モードでは、残距離Lに実質的に比例する可変係数Kが生成され、K×XCORRを用いて位置偏差dXが補正され、補正後の位置偏差dX’がゼロに近づくように速度Vがフィードバック制御される。この間、位置補正値XCORRも時間とともに減少していく。時刻t2に速度Vがしきい値VTHより小さくなると、十分に小さな位置補正値XCORRがサンプルホールドされる。それ以降は、位置補正値XCORRが無視しうる程度の微小値で固定されたまま、位置偏差dX’がゼロとなるように速度制御が行われ、やがて速度Vが完全にゼロとなり走行台車14が停止する。
図5に戻る。スタッカクレーン10はさらに異常検出器150を備える。異常検出器150は、第2位置検出値XFB2を監視する。第2位置検出値XFB2は、外乱や、割り込みによる通信の遮断により、短時間、喪失する場合がある。2秒以下の短時間の喪失はそれほど問題とはならないが、それを超える長時間の喪失は、第2モードにおける制御に重要な支障をきたす。そこで異常検出器150は、第2位置検出値XFB2が所定時間を超えて喪失したとき、走行モータ100を停止し、および/または、アラートを出力する。所定時間は、第2モードの制御に支障をきたさない程度の許容時間を考慮して定めればよい。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
(第1変形例)
実施の形態では、2つのモードを、目標位置までの残距離に基づいて、言い換えれば位置情報にもとづいて切り替えたが本発明はそれには限定されない。上述のように、第2モードは、第2位置検出値XFB2の遅延が無視しうる速度領域で有効である。そこで2つのモードを、速度情報にもとづいて切り替えてもよい。たとえば減速中に、速度があるしきい値より低くなると、第2モードに遷移してもよい。この場合、係数生成器132が生成する係数Kを、減速中の速度Vに応じて変化させてもよい。
(第2変形例)
搬送装置は、図1に図示する形式のスタッカクレーンには限定されず、仕分け台車、天井移載機、無人搬送車などであってもよい。
1…搬送システム、10…スタッカクレーン、12…走行レール、14…走行台車、16…走行装置、18…マスト、20…昇降台、22…昇降装置、24…フォーク台、30…機上制御盤、32…光通信装置、40…地上制御盤、100…走行モータ、102…駆動回路、104…第1位置検出器、106…第2位置検出器、110…位置補正器、112…減算器、114…補正値制御器、116…サンプルホールド回路、120…微分器、130…コントローラ、132…係数生成器、134…乗算器、136…減算器、138…位置偏差検出器、140…位置制御器、142…速度偏差検出器、144…速度制御器、150…異常検出器。

Claims (8)

  1. 走行台車の位置を位置指令値に応じて制御する搬送装置であって、
    前記走行台車の走行モータと、
    前記走行モータまたは車輪の回転にもとづき、前記走行台車の現在の位置を示す第1位置検出値を生成する第1位置検出器と、
    光学的測定にもとづき、前記走行台車の現在の位置を示す第2位置検出値を生成する第2位置検出器と、
    前記第1位置検出値と前記第2位置検出値の差分に応じた位置補正値を生成する位置補正器と、
    (i)前記第1位置検出値と前記位置指令値の差分である位置偏差がゼロに近づくように前記走行モータを制御する第1モードと、(ii)前記位置偏差を前記位置補正値を用いて補正し、補正後の位置偏差がゼロに近づくように前記走行モータを制御する第2モードと、が切りかえ可能なコントローラと、
    を備えることを特徴とする搬送装置。
  2. 前記コントローラは、目標位置までの残距離に応じて、前記第1モードと前記第2モードが切りかえられることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記コントローラは、走行開始とともに前記第1モードとなり、前記残距離が所定値を下回ると、前記第2モードとなることを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。
  4. 前記コントローラは、停止位置から目標位置に走行する際に、加速運転および定速運転中は前記第1モードとなり、減速運転に移行した後に前記第2モードとなることを特徴とする請求項1または2に記載の搬送装置。
  5. 前記コントローラは、前記位置補正値に、前記第1モードにおいてゼロ、前記第2モードにおいて非ゼロとなる可変の係数を乗算し、乗算結果にもとづいて前記位置偏差を補正することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の搬送装置。
  6. 前記係数は、目標位置に近づくほど大きくなることを特徴とする請求項5に記載の搬送装置。
  7. 前記位置補正器は、前記走行台車の速度がゼロ近傍の所定のしきい値より小さくなると、前記位置補正値を固定することを特徴とすること請求項1から6のいずれかに記載の搬送装置。
  8. 前記第2位置検出値が所定時間を超えて喪失したとき、前記走行モータを停止し、および/または、アラートを出力する異常検出器をさらに備えることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の搬送装置。
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