JP2006079526A - 位置決め制御装置 - Google Patents

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啓 寺田
Seiseki Maekawa
清石 前川
Takeo Imaizumi
武男 今泉
Akira Takahashi
晃 高橋
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Abstract

【課題】 位置制御時の速度超過やオーバーシュートを抑制しつつ位置決め時間を短縮でき、制御応答が低い場合においても安定した制御ができる位置決め制御装置を得る。
【解決手段】 サーボ制御に理想的なモデルトルク、モデル速度、モデル位置を出力するモデル演算部1と、モデル位置と実位置との位置偏差に対して位置制御ゲインを掛けて速度指令を演算する位置比例補償手段3aと、この速度指令およびモデル速度と実速度の偏差に対してフィードバックトルク指令を出力する速度比例積分補償手段5,6,7と、このフィードバックトルク指令にモデルトルクを加算した加算値を予め設定されたトルク制限値で制限してモータを駆動するトルク指令として出力するトルク制限手段9と、を備え、位置比例補償手段3aは、動作中にモデル速度の多項式に基づいて位置制御ゲインを連続的に変化させる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、位置検出器からの位置情報に基づきフルクローズド制御により機械の位置決め動作を行う位置決め制御装置に関する。
走行レールに沿って、台車を所定の軌道上を走行して荷物の出し入れを行うスタッカークレーンは、一般に位置決め制御装置を使用して自動化運転されている。
台車に積載する荷物の種類、量によって機械系の慣性モーメントは一定にはならない。
機械系の慣性モーメントの変化によらず常に応答周波数を一定に保つことができる電動機の位置制御装置として、特許文献1に開示されたものがある。特許文献1に開示された電動機の位置制御装置は、回転角指令信号発生回路から入力された回転角指令信号と回転検出器から入力された電動機の実際の回転角信号との偏差に基づいて、速度指令信号を出力する位置制御回路を備え、機械系の慣性モーメントの変化によらず速度指令信号の変化に対する電動機の実速度信号の応答を一定に保つことにより、機械系の慣性モーメントの変化によらず常に応答周波数を一定に保つようにしたものである。
スタッカークレーンの位置制御動作においては、台車についている車輪を駆動することにより台車の移動を行うが、台車の車輪が路面に対して滑る場合には実際の台車位置(実位置)がモータ位置に対して遅れることになり、結果として位置追従遅れが大きくなってしまう。
また、位置決め制御において、トルク指令がトルク制限にかかった場合や、モータの電圧飽和でトルク飽和した場合にも、上記と同様に位置追従遅れが大きくなるという問題点があった。特に、大きな負荷に対してモータの特性ぎりぎりで動作させるような条件下では、リミッタにかかることが多くなり、位置追従遅れが大きくなる現象が顕著となる。
従来の制御では、位置追従遅れが過大になると、その遅れを補償しようとする動作を行うので、速度超過やオーバーシュートが発生してしまうという問題点があり、この対策として、
(1)位置ゲインを極めて低く設定する、または、
(2)普段は速度制御モードで動かし、位置決め整定間際でクリープして位置決めを行う、
などの処置をとっているが、いずれも位置整定時間が延びてしまうという問題点があった。
追従遅れ、位置決め精度をそこなうことなく高負荷時の振動を抑えることのできる位置制御を提供することを目的としたものとして、特許文献2に開示されたものがある。特許文献2は、工作機械等の数値制御装置に係るもので、指令位置信号と制御対象の可動体の位置を検出する検出器の信号との差を求める減算器と、この減算器の出力を指令速度信号の大きさに対応して変化するゲインで増幅する増幅器と、この増幅器の出力に応じて制御対象を駆動する駆動部とを具備した数値制御装置が開示され、増幅器のゲインは制御対象の可動体への指令速度が高速の場合は低ゲインとし、指令速度が低速の場合は高ゲインとする技術が開示されている。
特開平06−030577号公報(実施例3、図11) 特開昭62−194508号公報
上記特許文献1の位置制御装置を、台車の車輪が路面に対して滑る条件下でスタッカークレーンを制御する場合には、速度超過やオーバーシュートの対策により、位置整定時間が延びてしまうという問題点があった。
また、上記特許文献2は、追従遅れ、位置決め精度をそこなうことなく高負荷時の振動を抑えることができるが、制御応答が低い場合に速度指令と実速度との差が大きくなり、ゲイン変更のタイミングが不適切になることがあるという問題点があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、位置制御時の速度超過やオーバーシュートを抑制しつつ位置決め時間を短縮でき、制御応答が低い場合においても安定した制御ができる位置決め制御装置を得ることを目的とするものである。
速度フィードフォワードを有する位置決め制御装置において、速度の多項式に基づいて位置制御ゲインを、速度が小さい時に位置比例ゲインを大きく、速度が大きい場合に位置比例ゲインを小さくし、且つその変化を滑らかに変更する。
この発明は、位置制御ゲインwpcを加減算と乗算のみで構成される多項式を用いて変更するようにしたので、割り算や条件分岐が不要となり、演算量を少なくすることができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る位置決め制御装置を使用したブロック図である。図1において、モデル演算部1は位置指令xrを入力して、サーボ制御に理想的なモデルトルクTa、モデル速度va、モデル位置xaを出力する。減算器2aでモデル位置xaと実位置xmとの位置偏差を演算する。
位置比例補償手段としての位置比例補償器3aは、減算器2aから出力されるモデル位置xaと実位置xmとの位置偏差に位置比例ゲインwpcを掛け、速度指令を演算する。ここで、位置比例補償器3aは、モデル速度vaに応じて位置比例ゲインwpcを変更する。
演算器4aで、位置比例補償器3aから出力される速度指令およびモデル速度vaと実速度vmとの速度偏差を求める。
積分補償器5は、演算器4aで演算された速度偏差を積分補償する。加算器6で、演算器4aで演算された速度偏差に積分補償器5の出力を加算する。速度比例補償器7は、加算器6の出力に速度比例ゲインKspを掛けてフィードバックトルク指令を出力する。なお、積分補償器5、加算器6および速度比例補償器7で速度比例積分補償手段を構成する。
加算器8aで、速度比例補償器7から出力されるフィードバックトルク指令とモデルトルクTaとを加算する。トルク制限器9は加算器8aの出力に対して、モータやアンプの保護のために予め設定されているトルク制限値で、トルク制限してトルク指令Tmを出力する。図1は、トルク制御系は省略し、実トルク=トルク指令とした例を示したものである。
プラント10は、トルク指令Tmを入力して実位置xmを出力する。速度演算器11は、プラントの実位置xmを入力してプラントの実速度vmを出力する。
図2は、図1におけるプラント10の一例として、スタッカークレーンの走行軸駆動の構成例を示す図で、スタッカークレーンのフルクローズド位置制御の例である。スタッカークレーン(Stacker crane)は、自動倉庫のラック間に設置される前後の走行機能、上下の昇降機能をもったクレーンのことをいい、棚から荷物を搬出・搬入するフォークを有し、一般に自動化運転される。
図2において、所定の軌道に設置されたレール20に沿って台車21を走行して荷物(図示せず)の搬出・搬入を行う。車輪22、23の一方または両方をモータ(図示せず)で駆動することにより台車21を走行させるが、荷物を搬出・搬入するためには台車21を所定の位置で停止させる必要があり、台車21に取り付けられたレーザ変位計24と反射板25を用いて台車21の実際の位置情報(実位置)を検出し、その位置情報を用いて位置決め制御を行う。
また、上記においては、レーザ変位計24を用いて台車の位置情報を検出する例を示したが、レーザ変位計24の替わりにリニアスケールやワイヤエンコーダ、GPS(global positioning system:無線測位システム)などを用いる場合もある。
図3はこの発明の実施の形態1に係る位置決め制御装置において位置比例補償器3aで使用する位置比例ゲインwpcの例を示す図である。図2では、モデル速度vaに応じて位置比例ゲインwpcを変更する例を示した。
位置比例ゲインwpcの変更方法は、モデル速度vaが小さい時に位置比例ゲインwpcを大きく、モデル速度vaが大きい場合に位置比例ゲインwpcを小さくし、且つその変化が滑らかに変更されるように、下式(1)に示す速度の絶対値の多項式に基づいて変更を行う。
wpc=a+a×|va|+a×|va|+a×|va|+・・・
・・・・・(1)
この発明の実施の形態1に係る位置比例ゲインwpcの変更による位置決め制御装置の制御について、図1および図3により説明する。
位置決め制御装置は、位置指令xrに従って位置比例ゲインwpcで決まる制御応答で実位置xmが追従するように制御する。
(1)まず位置指令xrが入力された瞬間(モデル速度va=0)は、位置比例ゲインwpcは高いゲインに設定されており、その高いゲインに応じて実位置が追従する。
(2)やがて速度が増加するに連れて位置比例ゲインwpcは低い値となるので、トルク制限にかかるなどの追従遅れが発生しても、位置追従遅れを許容することができる。
(3)さらにTOP速度付近になると位置比例ゲインはほぼ0となり、モデル速度による速度制御モードと等価になるので、位置偏差が発生しても出力トルクは変化しなくなるため、位置偏差追従遅れを補償しようとした結果生じるところの速度超過やオーバーシュートが発生することがなくなる。
(4)最後に位置決め付近になると、速度が減速して再び位置比例ゲインwpcが大きくなるため、位置の収束応答は速くなり、短い整定時間で位置決めが完了できる。
図4は速度指令と実速度との対応を示す図で、(a)は従来例としての特許文献1における位置比例ゲインwpcが一定の場合の波形、(b)はこの発明の実施の形態1に係る位置決め制御装置の波形である。
位置指令xrに対する実位置xmの追従遅れが大きくなった場合、従来の技術においてゲインが大きい場合における応答では図(a)に示すように、TOP速度到達後に速度指令を実速度がオーバーシュートして速度超過を発生する(a1部)とか、位置決め整定時にアンダーシュートを発生する(a2部)ことがあった。
それに対し、この発明の実施の形態1に係る位置決め制御装置における応答では図(b)に示すように、TOP速度到達後における速度超過や位置決め整定時におけるアンダーシュートを発生せず、良好な応答が得られる。
上記のように、速度大の時は位置制御ゲイン小とすることにより、動作中の位置追従遅れを許容するので、位置偏差を補償しようとして速度超過やオーバーシュートを発生させることがない。また、速度小の時は位置制御ゲイン大にすることにより、位置の素早い収束特性が必要な位置整定近傍において位置制御ゲイン大となり、位置決め整定時間の短縮が可能となる。
上記では、位置制御ゲインwpcをモデル速度vaの多項式に基づいて求めた例を説明したが、速度演算器11から出力されるプラント10の実速度vmを使用して位置制御ゲインを求めても良い。
実施の形態1に係る位置決め制御装置においては、位置制御ゲインwpcを加減算と乗算のみで構成される多項式を用いて変更するようにしたので、割り算や条件分岐が不要となり、演算量を少なくすることができる。
また、速度の2乗に応じて可変とすることにより、直線的に変更する場合や2つの値を切り替えて変更する場合に比較して、位置制御ゲイン=0近傍において、急減速時に位置制御ゲインが急増することによってショックが発生することを防ぐことができる。
また、モデル速度vaまたは実速度vmに応じて位置制御ゲインwpcの変更を行うようにしたので、速度指令を実際の速度に見合ったゲインの変更を行うことができる。
さらに、モデル速度vaに応じて位置制御ゲインwpcの変更を行うことにより、高周波ノイズを拾うとか閉ループゲインが変動するという不安定要素がなくなるので安定性が増す。
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2に係る位置決め制御装置を使用したブロック図である。図5において、減算器2bで位置指令xrと実位置xmとの位置偏差を演算する。
速度フィードフォワード演算器12は位置指令xrに微分を行ってフィードフォワード速度vfを演算する。通常微分は不安定となるため、ハイパスフィルタ(図示せず)が用いられる。なお、速度指令が存在する場合には、その速度指令からフィードフォワード速度を演算してもよい。
トルクフィードフォワード演算器13は、フィードフォワード速度vfに係数を掛けてフィードフォワードトルクTfを演算する。なお、トルクフィードフォワードが無しの場合はトルクフィードフォワード演算器13の伝達関数を0にする。
位置比例補償器3bは、減算器2bから出力される位置偏差と実位置xmとの位置偏差に位置比例ゲインwpcを掛ける。ここで、位置比例補償器3bは、フィードフォワード速度vfに応じて位置比例ゲインwpcを変更する。位置比例ゲインwpcの変更方法は、実施の形態1に記載の上式(1)における多項式の速度データにおいて、モデル速度vaの替わりにフィードフォワード速度vfを使用する。
演算器4bで、位置比例補償器3bから出力される速度指令およびフィードフォワード速度vfと実速度vmとの速度偏差を求める。
積分補償器5は、演算器4bで演算された速度偏差を積分補償する。加算器6で、演算器4bで演算された速度偏差に積分補償器5の出力を加算する。速度比例補償器7は、加算器6の出力に速度比例ゲインKspを掛けてフィードバックトルク指令を出力する。また、積分補償器5、加算器6および速度比例補償器7で速度比例積分補償手段を構成する。
加算器8bで、速度比例補償器7から出力されるフィードバックトルク指令とフィードフォワードトルクTfとを加算する。
トルク制限器9は、加算器8bの出力に対して予め設定されているトルク制限値で、トルク制限してトルク指令Tmとする。
プラント10は、トルク指令Tmを入力して位置xmを出力する。
速度演算器11は、プラントの位置xmを入力してプラントの実速度vmを出力する。
実施の形態2では、速度フィードフォワード演算器12で演算したフィードフォワード速度vfに基づき位置比例補償器3bの位置比例ゲインwpcを変更する。また、実施の形態2では、フィードフォワード速度vfを速度制御系の入力として加算し、またフィードフォワード速度vfに基づきトルクフィードフォワード演算器13で演算したフィードフォワードトルクTfを速度比例積分補償出力に加算する。
実施の形態1においては、モデル位置、モデル速度およびモデルトルクに追従するように動作するが、実施の形態2は位置指令、フィードフォワード速度およびフィードフォワードトルクに追従するように動作する。
実施の形態1においては、位置指令xrを入力して、サーボ制御に理想的なモデルトルクTa、モデル速度va、モデル位置xaを出力するモデル演算部1を有し、モデル速度vaに基づき位置比例補償器3aの位置比例ゲインwpcを変更し、速度比例積分補償出力にモデルトルクTaを加算する構成の例を示したが、実施の形態2ではモデル演算部の替わりに、モデル適応制御に比較して小さい演算量である速度フィードフォワードで構成したものである。
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3に係る位置決め制御装置を使用したブロック図である。図6において、1、2a、4、5、6、7、8a、9、10、11は図1と同様であり、その説明を省略する。
減算器14で位置指令xrと実位置xmとの位置偏差を演算し、減算器14で演算した位置指令xrと実位置xmとの位置偏差である位置ドループに基づき、位置比例補償器3cの位置比例ゲインwpcを変更する。
位置比例ゲインwpcの変更方法は、実施の形態1に記載の上式(1)における多項式において、モデル速度vaの替わりに減算器14で演算した位置指令xrと実位置xmとの位置偏差である位置ドループを使用する。
実施の形態3では、位置比例補償器3cは、位置指令xrと位置フィードバック位置xmとの偏差である位置ドループに基づいて位置比例ゲインwpcを変更するようにしたので、位置ドループが大きくなった場合には位置比例ゲインを下げて位置偏差を許容するようにでき、また位置ドループが小さくなってくると位置比例ゲインを上げて素早い位置決めを行わせることができる。
実施の形態1においては、位置比例補償器3aはモデル速度vaに応じて位置比例ゲインwpcを変更するので、一定速状態では位置比例ゲイン一定となるのに対し、実施の形態3では、位置比例補償器3cは位置ドループに基づいて位置比例ゲインの変更を行うようにしたので、一定速度で位置ドループが変動するような用途に適用することができる。
実施の形態4.
図7はこの発明の実施の形態4に係る位置決め制御装置を使用したブロック図である。図7において、1、2a、4、5、6、7、8a、9、10、11は図1と同様であり、その説明を省略する。
位置比例補償器3dの位置比例ゲインwpcをモデルトルクTaに応じて変更する。位置比例ゲインwpcの変更方法は、実施の形態1に記載の上式(1)における多項式において、モデル速度vaの替わりにモデルトルクTaを使用する。
上記では、モデルトルクTaに応じて位置比例ゲインwpcを変更する例を説明したが、トルク指令や電流制御系のフィードバック電流もしくはフィードバックトルクを利用することも可能である。
実施の形態4では、トルクに基づいて位置比例ゲインの変更を行うようにしたので、トルクが大きくなった場合には位置比例ゲインを下げて位置偏差を許容するようになり、トルクが小さくなってくると位置比例ゲインを上げて素早い位置決めを行わせる。
実施の形態1においては、位置比例補償器3aはモデル速度vaに応じて位置比例ゲインwpcを変更するので、一定速状態では位置比例ゲイン一定となるのに対し、実施の形態4では、位置比例補償器3dはトルクに基づいて位置比例ゲインの変更を行うようにしたので、一定速度でトルクが変動するような用途に適用することができる。例えば、トルク制限器9におけるトルク制限による位置の追従遅れが非常に大きい場合に有効である。
また、フィードバックトルクをチェックすることにより、モータの電圧飽和によるトルクの飽和に対応することが可能となる。
実施の形態5.
図8はこの発明の実施の形態5に係る位置決め制御装置を使用したブロック図である。図8において、1、2a、4、5、6、7、8a、9、10、11は図1と同様であり、その説明を省略する。
図8は位置比例補償器3eの位置比例ゲインwpcは固定とし、位置比例補償器3eと演算器4との間にモデル速度vaに応じて位置制御出力トルク制限器15のトルク制限値を変更する位置制御出力トルク制限器15を挿入し、位置制御出力トルクを制限する。
上記では、モデル速度vaに基づいて位置制御出力トルク制限器15のトルク制限値を変更した例を説明したが、実施の形態3に記載の位置ドループ、実施の形態4に記載のトルクに基づいて変更してもよい。
また、実施の形態2に記載のフィードフォワード部を有する構成において、位置比例ゲインwpcを変更する位置比例補償器3bの替わりに、位置比例ゲインwpcが固定の位置比例補償器3eと位置制御出力トルク制限器15とで構成するようにしてもよい。
実施の形態5においては、位置比例ゲインを変えるのではなくトルク制限値を変えるようにすることにより、位置比例補償器の出力が大きい場合はトルク制限を掛け、位置比例補償器の出力が小さい場合は通常動作をするようにできるので、位置比例ゲインを変更する場合に比べて変更の方法が簡易に調整できる。
以上のように、この発明の位置決め制御装置は位置制御時の速度超過やオーバーシュートを抑制しつつ位置決め時間を短縮できるので、レールに沿って所定の軌道上を走行して荷物の出し入れを行うスタッカークレーンの走行軸駆動に適している。
この発明の実施の形態1に係る位置決め制御装置を使用したブロック図である。 図1におけるプラント10の一例として、スタッカークレーンの走行軸駆動の構成例を示す図で、スタッカークレーンのフルクローズド位置制御の例である。 この発明の実施の形態1に係る位置決め制御装置において位置比例補償器3aで使用する位置比例ゲインwpcの例を示す図である。 速度指令と実速度との対応を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る位置決め制御装置を使用したブロック図である。 この発明の実施の形態3に係る位置決め制御装置を使用したブロック図である。 この発明の実施の形態4に係る位置決め制御装置を使用したブロック図である。 この発明の実施の形態5に係る位置決め制御装置を使用したブロック図である。
符号の説明
1 モデル演算部、 2a,2b 減算器、 3a,3b,3c,3d,3e 位置比例補償器、 4a 演算器、 5 積分補償器、 6 加算器、 7 速度比例補償器、 8a 加算器、 9 トルク制限器、 10 プラント、 11 速度演算器、 12 速度フィードフォワード演算器、 13 トルクフィードフォワード演算器、 14 減算器、 15 位置制御出力トルク制限器、 20 レール、 21 台車、 22 車輪、 23 車輪、 24 レーザ変位計、 25 反射板、 xr 位置指令、 xa モデル位置、 xm 実位置、 va モデル速度、 vm 実速度、 vf フィードフォワード速度、 Tm トルク指令、 Ta モデルトルク、 Tf フィードフォワードトルク、 wpc 位置比例ゲイン、 Ksp 速度比例ゲイン。

Claims (10)

  1. 速度フィードフォワードを有する位置決め制御装置において、速度の多項式に基づいて位置制御ゲインを連続的に変化させるようにしたことを特徴とする位置決め制御装置。
  2. 前記速度の多項式に使用する速度がモデル速度またはフィードフォワード速度であることを特徴とする請求項1記載の位置決め制御装置。
  3. 速度フィードフォワードを有する位置決め制御装置において、位置ドループの多項式に基づいて位置制御ゲインを連続的に変化させるようにしたことを特徴とする位置決め制御装置。
  4. 速度フィードフォワードを有する位置決め制御装置において、トルクの多項式に基づいて位置制御ゲインを連続的に変化させるようにしたことを特徴とする位置決め制御装置。
  5. 動作中に前記位置制御ゲインを零または零近傍値として、フィードフォワード速度による速度制御モードで運転するようにしたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の位置決め制御装置。
  6. 位置指令を入力して、サーボ制御に理想的なモデルトルク、モデル速度、モデル位置を出力するモデル演算部と、
    前記モデル位置と実位置との位置偏差に対して位置制御ゲインを掛けて速度指令を演算する位置比例補償手段と、
    この速度指令および前記モデル速度と実速度の偏差に対してフィードバックトルク指令を出力する速度比例積分補償手段と、
    このフィードバックトルク指令に前記モデルトルクを加算した加算値を予め設定されたトルク制限値で制限してモータを駆動するトルク指令として出力するトルク制限手段と、
    を備えた位置決め制御装置において、
    前記位置比例補償手段は、動作中に前記モデル速度の多項式に基づいて位置制御ゲインを連続的に変化させるようにしたことを特徴とする位置決め制御装置。
  7. 位置指令または速度指令に基づきフィードフォワード速度を演算する速度フィードフォワード演算器と、
    このフィードフォワード速度からフィードフォワードトルクを演算するトルクフィードフォワード演算器と、
    位置指令と実位置との位置偏差に対して位置制御ゲインを掛けて速度指令を演算する位置比例補償手段と、
    この速度指令および前記モデル速度と実速度の偏差に対してフィードバックトルク指令を出力する速度比例積分補償手段と、
    このフィードバックトルク指令に前記フィードフォワードトルクを加算した加算値を予め設定されたトルク制限値で制限してモータを駆動するトルク指令として出力するトルク制限手段と、
    を備えた位置決め制御装置において、
    前記位置比例補償手段は、動作中に前記フィードフォワード速度の多項式に基づいて位置制御ゲインを連続的に変化させるようにしたことを特徴とする位置決め制御装置。
  8. 位置指令を入力して、サーボ制御に理想的なモデルトルク、モデル速度、モデル位置を出力するモデル演算部と、
    前記モデル位置と実位置との位置偏差に対して位置制御ゲインを掛けて速度指令を演算する位置比例補償手段と、
    この速度指令および前記モデル速度と実速度の偏差に対してフィードバックトルク指令を出力する速度比例積分補償手段と、
    このフィードバックトルク指令に前記モデルトルクを加算した加算値を予め設定されたトルク制限値で制限してモータを駆動するトルク指令として出力するトルク制限手段と、
    を備えた位置決め制御装置において、
    前記位置比例補償手段は、動作中に前記位置指令と前記実位置との位置偏差である位置ドループによる多項式に基づいて位置制御ゲインを連続的に変化させるようにしたことを特徴とする位置決め制御装置。
  9. 位置指令を入力して、サーボ制御に理想的なモデルトルク、モデル速度、モデル位置を出力するモデル演算部と、
    前記モデル位置と実位置との位置偏差に対して位置制御ゲインを掛けて速度指令を演算する位置比例補償手段と、
    この速度指令および前記モデル速度と実速度の偏差に対してフィードバックトルク指令を出力する速度比例積分補償手段と、
    このフィードバックトルク指令に前記モデルトルクを加算した加算値を予め設定されたトルク制限値で制限してモータを駆動するトルク指令として出力するトルク制限手段と、
    を備えた位置決め制御装置において、
    前記位置比例補償手段は、動作中に前記モデルトルクの多項式に基づいて位置制御ゲインを連続的に変化させるようにしたことを特徴とする位置決め制御装置。
  10. 位置指令を入力して、サーボ制御に理想的なモデルトルク、モデル速度、モデル位置を出力するモデル演算部と、
    前記モデル位置と実位置との位置偏差に対して位置制御ゲインを掛けて速度指令を演算する位置比例補償手段と、
    この速度指令を動作中に、前記モデル速度、前記位置指令と前記実位置との位置偏差である位置ドループ、またはトルクに基づいて変化させるトルク制限値で制限する位置制御出力トルク制限器と、
    この位置制御出力トルク制限器の出力および前記モデル速度と実速度の偏差に対してフィードバックトルク指令を出力する速度比例積分補償手段と、
    このフィードバックトルク指令に前記モデルトルクを加算した加算値を予め設定されたトルク制限値で制限してモータを駆動するトルク指令として出力するトルク制限手段と、
    を備えた位置決め制御装置において、
    前記位置制御出力トルク制限器は、動作中に前記トルク制限値を変化させるようにしたことを特徴とする位置決め制御装置。
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