JP2014046898A - ブレーキ制御装置およびブレーキ制御方法 - Google Patents

ブレーキ制御装置およびブレーキ制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014046898A
JP2014046898A JP2012194131A JP2012194131A JP2014046898A JP 2014046898 A JP2014046898 A JP 2014046898A JP 2012194131 A JP2012194131 A JP 2012194131A JP 2012194131 A JP2012194131 A JP 2012194131A JP 2014046898 A JP2014046898 A JP 2014046898A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
adjustment amount
command value
force command
adjustment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012194131A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5832395B2 (ja
Inventor
Isao Nishioka
勲 西岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2012194131A priority Critical patent/JP5832395B2/ja
Publication of JP2014046898A publication Critical patent/JP2014046898A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5832395B2 publication Critical patent/JP5832395B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Landscapes

  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】制動距離の延伸を抑制し、車輪の滑走の発生頻度を低減させる。
【解決手段】演算部6は、指令取得部2が取得したブレーキ指令に含まれる減速度、荷重検出部3が検出した車両の重量、および速度検出部4が検出した車両の速度に基づき、ブレーキ装置8a、8bに対するブレーキ力指令値を算出する。調節部7は、ブレーキ装置8aに対するブレーキ力指令値から、時間に応じて変化する調節量を減算し、該調節量をブレーキ装置8bに対するブレーキ力指令値に加算して、ブレーキ装置8a、8bに対するブレーキ力指令値の調節を行う。
【選択図】図1

Description

この発明は、移動体のブレーキ制御を行うブレーキ制御装置およびブレーキ制御方法に関する。
例えば電車などの移動体の走行中に車輪が滑走すると、車輪踏面の一部が摩耗することにより乗り心地が悪化し、また車輪切削などのメンテナンスが必要となる。滑走が発生した場合にブレーキ力を減量する従来の滑走制御では、滑走後に制御を行うため、車輪踏面の一部が摩耗してしまい、またブレーキ力を減量するため、制動距離が延伸してしまう。また進行方向の先頭の車輪を含む進行方向前方の車輪は、進行方向後方の車輪に比べて滑走しやすい。
特許文献1に開示される技術では、滑走が発生した場合に、各車両のブレーキ分担率を制御し、さらなる滑走を抑制する。特許文献2に開示されるアンチスキッド装置においては、車輪速度センサにおける断線などによって車輪速度情報が得られない場合には、ブレーキ圧力信号をパルス信号とし、各パルスを時間経過につれて徐々に立ち上げる。また該アンチスキッド装置は、ブレーキ操作部の操作量に応じて、各パルスの立ち上がり勾配、さらにはパルスの周期を変化させる。
特許文献3に開示される自動運転装置は、列車の外気温度および外気湿度から天候を判別し、天候状況に応じた走行パターンに合わせた速度で運転することにより、空転や滑走の発生を防ぐ。特許文献4に開示される自動列車運転装置は、天候モードの入力を受け付け、天候モードに合致した目標減速パターンに応じて車両の減速制御を行う。特許文献5に開示される鉄道車両用滑走制御装置は、列車が走行している地域の天候情報に基づき、ブレーキシリンダ圧力を補正することにより、滑走の発生を抑制する。
特許第4372740号公報 特開平7−125624号公報 特開昭63−209407号公報 特開平9−200910号公報 特開2000−211487号公報
特許文献1に開示される技術のように、あるブレーキ装置のブレーキ力を減量して他のブレーキ装置に負担させる従来の編成ブレーキ制御は、滑走の発生頻度を低減することはできるが、他のブレーキ装置が回転を抑制する車輪において一度滑走が発生すると車輪踏面の一部が平らになるフラットが発生するような滑走が生じる恐れがある。また制輪子が車両間で不均等に摩耗する。そのため、メンテナンスの頻度が高くなる。特許文献2に開示される技術のように、一定のパターンでブレーキ力の制御を行うと、滑走制御が不要なときにまでブレーキ圧力を制御するための電磁弁などを操作する必要がある。そのため、電磁弁などの機械的動作回数が増え、電磁弁のメンテナンスの頻度が高くなり、また圧縮空気の消費が増えてしまう。
また特許文献1および2に開示される技術では、車輪とレールとの間の粘着係数の変化による車輪の滑走の発生のしやすさの変化が考慮されていない。特許文献3ないし5に開示される技術では、天候に基づき走行パターンやブレーキシリンダ圧力を制御するが、例えば雨天時には、必要なブレーキ力から一定量を減量したブレーキ力を作用させることによって車輪の滑走を防止するため、制動距離が延伸するという課題がある。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、進行方向前方のブレーキ装置のブレーキ力を減量し、減量したブレーキ力を進行方向後方のブレーキ装置のブレーキ力に加算することで制動距離の延伸を抑制し、車輪の滑走の発生頻度を低減させることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のブレーキ制御装置は、任意数の車輪の回転を抑制するブレーキ装置を複数備える移動体のブレーキ制御を行う。ブレーキ制御装置は、指令取得部、演算部、および調節部を備える。指令取得部は、ブレーキ指令を取得する。演算部は、ブレーキ指令に基づき、複数のブレーキ装置に対するブレーキ力指令値をそれぞれ算出する。調節部は、移動体の進行方向の先頭の車輪の回転を抑制するブレーキ装置を含む、複数のブレーキ装置の内、一部のブレーキ装置に対するブレーキ力指令値から、時間に応じて変化する調節量を減算し、該調節量を複数のブレーキ装置の内、他の一部のブレーキ装置に対するブレーキ力指令値に加算して、ブレーキ力指令値の調節を行う。ブレーキ制御装置は、ブレーキ装置に、調節部が調節したブレーキ力指令値に従って車輪の回転を抑制させる。
本発明によれば、進行方向前方のブレーキ装置のブレーキ力を減量し、減量したブレーキ力を進行方向後方のブレーキ装置のブレーキ力に加算することで制動距離の延伸を抑制し、車輪の滑走の発生頻度を低減させることが可能となる。
本発明の実施の形態1に係るブレーキ制御装置の構成例を示すブロック図である。 実施の形態1におけるブレーキ力指令値の調節を示す図である。 実施の形態1におけるブレーキ力指令値の調節に用いるパラメータの例を示す図である。 実施の形態1に係る制御部の複数車両における配置例を示す図である。 複数車両を制御する実施の形態1に係るブレーキ制御装置の構成例を示すブロック図である。 複数車両を制御する実施の形態1に係るブレーキ制御装置の異なる構成例を示すブロック図である。 実施の形態1に係るブレーキ制御装置が行うブレーキ力指令値の調節の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るブレーキ制御装置の異なる構成例を示すブロック図である。 実施の形態1における滑走制御の例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るブレーキ制御装置の構成例を示すブロック図である。 実施の形態2におけるブレーキ力指令値の調節を示す図である。 実施の形態2におけるブレーキ力指令値の調節に用いるパラメータの例を示す図である。 複数車両を制御する実施の形態2に係るブレーキ制御装置の構成例を示すブロック図である。 複数車両を制御する実施の形態2に係るブレーキ制御装置の異なる構成例を示すブロック図である。 実施の形態2に係るブレーキ制御装置が行うブレーキ力指令値の調節の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2に係るブレーキ制御装置の異なる構成例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るブレーキ制御装置の構成例を示すブロック図である。ブレーキ制御装置1は、指令取得部2、荷重検出部3、速度検出部4、および制御部5を備え、ブレーキ装置8a、8bの制御を行う。制御部5は、演算部6および調節部7を備える。制御部5は、CPU(Central Processing Unit)および内部メモリなどから構成されるプロセッサ、およびRAM(Random Access Memory)およびフラッシュメモリなどから構成されるメモリを備える。制御部5は、メモリに記憶されている制御プログラムを実行し、ブレーキ制御の動作を行う。ブレーキ制御装置1は移動体のブレーキ制御を行う。移動体とは、進行方向前方の車輪の軌跡と進行方向後方の車輪の軌跡とが重なる移動体を意味する。進行方向前方の車輪は、進行方向後方の車輪と比べて滑走しやすい。本実施の形態1においては、移動体は任意数の車両を有する鉄道車両とする。ブレーキ装置8aは進行方向前方の車輪の回転を抑制し、ブレーキ装置8bは進行方向後方の車輪の回転を抑制する。
指令取得部2は、ブレーキ指令を取得し、演算部6に送る。指令取得部2は、例えば運転台において運転員が行うブレーキ操作の入力を受け付け、該ブレーキ操作に対応する減速度を含むブレーキ指令を演算部6に送る。荷重検出部3は、移動体を構成する車両の重量を検出し、演算部6に送る。荷重検出部3は、車両の台車を支持する空気ばねから発せられる応荷重信号圧に基づいて、車両の重量を検出する。応荷重信号圧は、ばね上荷重に応じた圧力変化を示し、車両の重量には、車両自体の重量に加え、乗客や貨物の重量を含むものとする。
速度検出部4は、車両の速度を検出し、演算部6および調節部7に送る。速度検出部4は、例えば左右の車輪を互いに接続する車軸に取り付けた角速度センサが検出した角速度に基づき車両速度を検出する。また速度検出部4は、車軸に取り付けたパルス発生装置が出力するパルスに基づき検出した角速度を用いて車両速度を検出してもよいし、ATC(Automatic Train Control:自動列車制御装置)などの他の車載機器から伝送された速度情報を用いてもよい。
演算部6は、ブレーキ指令に基づき、ブレーキ装置8a、8bのそれぞれに対するブレーキ力指令値を算出する。例えば演算部6は、ブレーキ指令に含まれる減速度、車両の重量、および車両の速度に基づき、ブレーキ装置8a、8bのそれぞれに対するブレーキ力指令値を算出する。ブレーキ力指令値は、ブレーキ指令に含まれる減速度と車両の重量の積である。演算部6は、ブレーキをかけ始めた直後に滑走が発生することを防止するため、車両の速度に応じて、ブレーキ力指令値を徐々に大きくする。
図1の例においては、ブレーキ装置8a、8bが制御部5の制御範囲に含まれるものとする。ブレーキ装置8a、8bはそれぞれ任意数の車輪の回転を抑制する。ブレーキ装置8aは、鉄道車両の進行方向の先頭の車輪を含む任意数の車輪の回転を抑制するものとする。演算部6が算出したブレーキ装置8a、8bのそれぞれに対するブレーキ力指令値の合計を合計ブレーキ力とする。
鉄道車両の進行方向の先頭の車輪を含む前方の車輪は、後方の車輪に比べて、車輪とレールとの間の粘着係数の変化の影響を受けやすく、滑走しやすい。前方の車輪の滑走の頻度を低減するため、調節部7は、鉄道車両の進行方向の先頭の車輪の回転を抑制するブレーキ装置8aに対するブレーキ力指令値から時間に応じて変化する調節量を減算し、該調節量をブレーキ装置8aと同じ制御範囲に含まれるブレーキ装置8bに対するブレーキ力指令値に加算する。
車両の速度が所定の値以下であり、車両が停止しているとみなせる状態になった時点以降は、滑走は生じないため上述のブレーキ装置8a、8bに対するブレーキ力指令値の調節は行わない。所定の値とは、車両が動いているか否かの判断に用いる値であり、十分に小さい任意の値である。調節部7は、調節後のブレーキ装置8a、8bに対するブレーキ力指令値をブレーキ装置8a、8bにそれぞれ送る。任意の時点において制御部5の制御範囲に含まれるブレーキ装置8a、8bに対するブレーキ力指令値の合計が上述の合計ブレーキ力に一致するため、一定の減速度を保ち、制動距離の延伸を防ぐことが可能である。
ブレーキ装置8a、8bは、調節部7から受け取ったブレーキ力指令値に従って、任意数の車輪の回転を抑制する。ブレーキ装置8a、8bは空気ブレーキおよび/または電気ブレーキ(回生ブレーキ)によって、車輪の回転力と逆の方向にブレーキ力を与えることで、車輪の回転を抑制する。ブレーキ装置8a、8bが空気ブレーキ装置である場合には、受け取ったブレーキ力指令値に従って、ブレーキシリンダに供給される圧縮空気の圧力(ブレーキシリンダ圧力)を制御する。そしてブレーキシリンダ圧力によって、制輪子が車輪またはブレーキディスクに押し付けられ、車輪の回転が抑制される。
なお調節部7は、調節量を周期的に変化させ、調節量の振幅、周期、および調節量が正の値である時間と周期との比の内、少なくとも1つを、車両の速度に応じて変化させてもよい。
車輪の回転力に対し、ブレーキ力指令値に従って車輪に与えられるブレーキ力が大きくなりすぎると、車両の速度より車輪の外周速度が小さくなり、車輪が滑走する。車両の速度が遅くなるにつれて、車輪の回転力は小さくなるため、一定のブレーキ力を与えている場合には、車両の速度が遅い方が滑走が生じやすくなる。例えば調節部7は、車両の速度が遅くなるにしたがって、調節量の振幅を大きくすること、調節量の周期を短くすること、調節量が正の値である時間と周期との比を大きくすることの内、少なくともいずれかを行う。
図2は、実施の形態1におけるブレーキ力指令値の調節を示す図である。図2を用いて、ブレーキ制御装置1が行うブレーキ装置8a、8bに対するブレーキ力指令値の調節について説明する。時刻T1においてブレーキ指令が入力されると、演算部6は、ブレーキ指令に含まれる減速度、車両の重量、および車両の速度に基づき、ブレーキ装置8a、8bのそれぞれに対するブレーキ力指令値を算出する。図2に示す合計ブレーキ力は、演算部6が算出したブレーキ装置8a、8bのブレーキ力指令値の合計である。なお図2の例においては、車輪の滑走を防ぐために、車両の速度に応じてブレーキ力指令値の立ち上がりに傾きをもたせている。時刻T1において、ブレーキ力指令値が立ち上がったとする。
調節部7は、時間に応じて変化する調節量をブレーキ装置8aに対するブレーキ力指令値から減算し、該調節量をブレーキ装置8bに対するブレーキ力指令値に加算する。図2の例においては、調節量を周期的に矩形波状に変化させた。図2において、ブレーキ力指令値のパターン1がブレーキ装置8aに対するブレーキ力指令値であり、ブレーキ力指令値のパターン2がブレーキ装置8bに対するブレーキ力指令値である。任意の時点においてブレーキ装置8a、8bに対するブレーキ力指令値の合計が、合計ブレーキ力に一致する。図2の例においては、時刻T3において車両の速度が閾値以下となると、調節部7は、調節量の周期を短くする。
図3は、実施の形態1におけるブレーキ力指令値の調節に用いるパラメータの例を示す図である。図3の例においては、調節量の振幅を、演算部6が算出したブレーキ装置8aに対するブレーキ力指令値に対する割合である振幅変化割合を用いて定義した。また調節量を矩形波状に変化させたので、調節量が正の値である時間と周期との時間をデューティー比を用いて定義した。
調節部7は、例えば図3に示すパラメータを用いて、車両の速度が車両速度閾値Vより大きい高速域においては、調節量の振幅変化割合をA1、周期をC1、デューティー比をW1とし、車両の速度がV以下である低速域においては、調節量の振幅変化割合をA2、周期をC2、デューティー比をW2として、ブレーキ力指令値の調節を行う。各パラメータの値は、高速域と低速域の2パターンに限られず、車両の速度に応じてさらに多くのパターンを用いることができる。車両速度閾値は、制輪子や試験走行の結果に基づき決定される値である。
図2の例においては、時刻T4において、車両の速度は所定の値以下となり、停止しているとみなせる状態になる。時刻T4以降は、ブレーキ装置8a、8bは一定のブレーキ力指令値に従って車輪の回転を抑制する。
図4は、実施の形態1に係る制御部の複数車両における配置例を示す図である。説明をわかりやすくするため、ブレーキ制御装置1の各制御部および各ブレーキ装置についてのみ図示した。点線の矢印は、進行方向を示す。鉄道車両の進行方向の先頭の車両から順に、1号車、2号車、3号車、4号車とする。図4(a)の例では、1号車が制御部51を有し、2号車が制御部52を有し、3号車が制御部53を有し、4号車が制御部54を有する。制御部51はブレーキ装置81a、81bにブレーキ力指令値を送り、制御部52はブレーキ装置82a、82bにブレーキ力指令値を送り、制御部53はブレーキ装置83a、83bにブレーキ力指令値を送り、制御部54はブレーキ装置84a、84bにブレーキ力指令値を送る。
図4(b)の例では、2号車が制御部51を有し、3号車が制御部52を有する。制御部51はブレーキ装置81a、81b、82a、82bにブレーキ力指令値を送り、制御部52はブレーキ装置83a、83b、84a、84bにブレーキ力指令値を送る。図4(a)、(b)において、ブレーキ装置81a、81b、82a、82b、83a、83b、84a、84bは、送られたブレーキ力指令値に従って、それぞれ任意数の車輪の回転を抑制する。
図5は、複数車両を制御する実施の形態1に係るブレーキ制御装置の構成例を示すブロック図である。図4(a)のように、各車両がそれぞれ制御部51、52、53、54を有する場合の、1号車および2号車におけるブレーキ制御装置1の構成例を示す。ブレーキ制御装置1の各部の動作は上述のとおりである。指令取得部2は、ブレーキ指令を演算部61、62に送る。荷重検出部31は、1号車の重量を検出して演算部61に送り、荷重検出部32は、2号車の重量を検出して演算部62に送る。
速度検出部41は、例えば1号車の各軸の角速度に基づき車両速度を検出して演算部61および調節部71に送る。速度検出部42は、例えば2号車の各軸の角速度に基づき車両速度を検出して演算部62および調節部72に送る。演算部61は、送られたブレーキ指令に含まれる減速度、車両の重量、および車両の速度に基づき、ブレーキ装置81a、81bのそれぞれに対するブレーキ力指令値を算出する。演算部62は、同様に、ブレーキ装置82a、82bのそれぞれに対するブレーキ力指令値を算出する。
図5の例においては、ブレーキ装置81a、81bが制御部51の制御範囲に含まれ、ブレーキ装置82a、82bが制御部52の制御範囲に含まれる。調節部71は、ブレーキ装置81aに対するブレーキ力指令値が図2のブレーキ力指令値のパターン1に、ブレーキ装置81bに対するブレーキ力指令値が図2のブレーキ力指令値のパターン2になるように、ブレーキ装置81a、81bに対するブレーキ力指令値の調節を行う。調節部72は、ブレーキ装置82aに対するブレーキ力指令値が図2のブレーキ力指令値のパターン1に、ブレーキ装置82bに対するブレーキ力指令値が図2のブレーキ力指令値のパターン2になるように、ブレーキ装置82a、82bに対するブレーキ力指令値の調節を行う。
図6は、複数車両を制御する実施の形態1に係るブレーキ制御装置の異なる構成例を示すブロック図である。図4(b)のように、2号車が制御部51を有し、3号車が制御部52を有する場合の、1号車および2号車におけるブレーキ制御装置1の構成例を示す。ブレーキ制御装置1の各部の動作は上述のとおりである。指令取得部2は、ブレーキ指令を演算部61に送る。荷重検出部31は、1号車の重量を検出して演算部61に送り、荷重検出部32は、2号車の重量を検出して演算部61に送る。
速度検出部41は、例えば1号車の各軸の角速度に基づき車両速度を検出して演算部61および調節部71に送る。速度検出部42は、例えば2号車の各軸の角速度に基づき車両速度を検出して演算部61および調節部71に送る。演算部61は、送られたブレーキ指令に含まれる減速度、車両の重量、および車両の速度に基づき、ブレーキ装置81a、81b、82a、82bのそれぞれに対するブレーキ力指令値を算出する。
図6の例においては、ブレーキ装置81a、81b、82a、82bが制御部51の制御範囲に含まれる。調節部71は、ブレーキ装置81a、81bに対するブレーキ力指令値が図2のブレーキ力指令値のパターン1に、ブレーキ装置82a、82bに対するブレーキ力指令値が図2のブレーキ力指令値のパターン2になるように、ブレーキ装置81a、81b、82a、82bに対するブレーキ力指令値の調節を行う。
各制御部の配置の仕方、および1つの制御範囲に含まれるブレーキ装置の数は、図4の例に限られない。また全ての車両において該車両に配置される各ブレーキ装置に対するブレーキ力指令値の調節を行う必要はない。例えば図4(a)の場合に、ブレーキ装置81a、81bに対するブレーキ力指令値のみを調節してもよい。
ブレーキ力指令値の調節の仕方は、上述の例に限られず、例えば図4(b)の場合に、ブレーキ装置81aに対するブレーキ力指令値から調節量を減算し、該調節量を3等分し、ブレーキ装置81b、82a、82bに対するブレーキ力指令値に三等分した調節量をそれぞれ加算してもよい。その場合には、ブレーキ装置81a、81b、82a、82bはそれぞれ独立した信号で制御される。
車両によって、図3に示すパラメータの値を変えてもよい。その場合には、制御部51、52、53、54は、配置されている車両の号車情報および進行方向を、例えば車両制御システムなどから取得する。また号車情報および進行方向を、運転台から指令線を介して制御部51、52、53、54に通知してもよい。
図7は、実施の形態1に係るブレーキ制御装置が行うブレーキ力指令値の調節の動作の一例を示すフローチャートである。指令取得部2は、減速度を含むブレーキ指令の入力を受け付ける(ステップS110)。ブレーキ指令が入力されていない場合には(ステップS120:N)、ステップS110に戻る。ブレーキ指令が入力された場合には(ステップS120:Y)、荷重検出部3は移動体を構成する車両の重量を検出し、速度検出部4は車両の速度を検出する(ステップS130)。
演算部6は、ブレーキ指令に含まれる減速度、車両の重量、および車両の速度に基づき、ブレーキ装置8a、8bのそれぞれに対するブレーキ力指令値を算出する(ステップS140)。調節部7は、ブレーキ装置8aに対するブレーキ力指令値から、時間に応じて変化する調節量を減算し、該調節量をブレーキ装置8bに対するブレーキ力指令値に加算して、ブレーキ装置8a、8bに対するブレーキ力指令値の調節を行う(ステップS150)。調節部7は、調節後のブレーキ装置8a、8bに対するブレーキ力指令値をブレーキ装置8a、8bにそれぞれ送る(ステップS160)。
図8は、実施の形態1に係るブレーキ制御装置の異なる構成例を示すブロック図である。図8に示すブレーキ制御装置1は、図1に示すブレーキ制御装置1の構成に加え、滑走制御部9を備える。速度検出部4は、各車軸の角速度を検出し、滑走制御部9に送る。滑走制御部9は、各車軸の角速度と基準軸速度との差である速度差が所定の値を超えているか否かに基づき、各車輪の滑走が発生しているか否かを判断し、滑走の発生の有無を調節部7に送る。例えば滑走制御部9は、ブレーキ装置8aが回転を抑制する車輪の滑走が発生したと判断したとする。調節部7は、ブレーキ装置8aに対するブレーキ力指令値を所定の量だけ減算し、ブレーキ装置8aに送る。
図9は、実施の形態1における滑走制御の例を示す図である。ブレーキ装置8aが回転を抑制する車輪の内、ある車輪に接続された車軸の角速度およびブレーキ装置8aに対するブレーキ力指令値の変化を示す。時刻T5において車軸の角速度と基準軸速度の差である速度差が所定の値を超えたため、滑走制御部9は滑走が発生したと判断する。所定の値は、設計により決定される任意の値である。調節部7は、従来技術と同様に、車輪とレールが再粘着するようにブレーキ装置8aに対するブレーキ力指令値を所定の量だけ減算し、ブレーキ装置8aに送る。
時刻T6において、車軸の角速度と基準軸速度の差である速度差が所定の値以下となるため、滑走制御部9は滑走が発生していないと判断する。時刻T6以降は、調節部7は、上述のようにブレーキ装置8a、8bに対するブレーキ力指令値を調節する。
上述のように、進行方向前方のブレーキ装置8aのブレーキ力を減量し、減量したブレーキ力を進行方向後方のブレーキ装置8bのブレーキ力に加算することで、一定の減速度を保ち、制動距離の延伸を抑制することが可能になる。そのため、オーバーランのリスクを低減し、安定して、安全に停止することが可能となる。
鉄道車両の進行方向の先頭の車両に対するブレーキ力指令値から一定量を減算し、他の車両のブレーキ力指令値に該一定量を加算する従来の編成ブレーキ制御においては、他の車両において滑走が発生する恐れがある。また制輪子が車両間で不均等に摩耗するため、メンテナンスの負担が増加するという問題があった。上述のように調節量を時間に応じて変化させて、車輪をレールに再粘着させることで、進行方向後方の車輪においても滑走が発生しにくくなり、車輪切削などのメンテナンスの負担が軽減される。また制輪子が車両間で不均等に摩耗することがないので、メンテナンスの負担が軽減される。
従来の編成ブレーキ制御では、複数の車両を備える鉄道車両にしか適用できず、滑走を防止するためには一定数以上の車両を備える必要であった。一方、本実施の形態1に係るブレーキ制御装置1は、制御範囲内の各ブレーキ装置に対するブレーキ力指令値を制御するため、1車両のみから成る鉄道車両や短編成の鉄道車両を含む、様々な鉄道車両に適用することができる。
車両の速度に応じて調節量の振幅、周期、調節量が正の値である時間の周期に対する比の内、少なくとも1つを変化させ、車輪とレールとの間の粘着係数の変化を考慮した好適なブレーキ力指令値を用いることで、より滑走が発生しにくくなる。また滑走制御の必要性に応じて調整量を変化させ、好適なブレーキ力指令値を用いることで、ブレーキ圧を制御するための電磁弁などの機械的動作回数を低減させ、電磁弁などのメンテナンスの頻度を低減することや、圧縮空気の消費を抑えることが可能となる。
以上説明したとおり、本実施の形態1に係るブレーキ制御装置1によれば、制動距離の延伸を抑制し、車輪の滑走の発生頻度を低減させることが可能となる。
(実施の形態2)
図10は、本発明の実施の形態2に係るブレーキ制御装置の構成例を示すブロック図である。実施の形態2に係るブレーキ制御装置1は、図1に示す実施の形態1に係るブレーキ制御装置1の構成に加え、情報取得部10を備える。実施の形態1と異なる各部の動作について説明する。
情報取得部10は、車輪の滑走の発生のしやすさを示す走行情報を取得し、調節部7に送る。調節部7は、走行情報に基づき、車輪滑走の発生のしやすさを判断する。走行情報は、例えばレールが乾燥状態であるか湿潤状態であるかを示す情報、落ち葉がレールに積もっているかを示す情報などが含まれる。情報取得部10は、例えばワイパーに設けられたセンサでワイパーに付着した水滴量を検出する。調節部7は、水滴量が所定の値以下であればレールが乾燥状態であるため滑走が発生しにくく、水滴量が所定の値より大きければレールが湿潤状態であるため滑走が発生しやすいと判断する。
情報取得部10は、外気温度および外気湿度、または他の車載機器から入手した天候情報を用いてもよい。また情報取得部10として、運転台に走行情報を入力するためのスイッチなどの入力装置を設け、運転員が例えば降雨の有無を入力してもよい。
調節部7は、調節量を周期的に変化させ、調節量の振幅、周期、調節量の振幅、周期、および調節量が正の値である時間と周期との比の内、少なくとも1つを、走行情報に基づき判断した滑走の発生のしやすさに応じて変化させてもよい。例えば調節部7は、滑走が発生しやすくなるにつれて、調節量の振幅を大きくすること、調節量の周期を短くすること、調節量が正の値である時間と周期との比を大きくすることの内、少なくともいずれかを行う。
図11は、実施の形態2におけるブレーキ力指令値の調節を示す図である。時刻T1’においてブレーキ指令が入力され、時刻T2’において、ブレーキ力指令値が立ち上がったとする。時刻T3’において車両の速度が閾値以下となり、時刻T4’において、車両の速度は所定の値以下となり、停止しているとみなせる状態になる。
図12は、実施の形態2におけるブレーキ力指令値の調節に用いるパラメータの例を示す図である。図12の例では、高速域および低速域のそれぞれにおける振幅変化割合、周期、デューティー比および車両速度閾値が、レールが乾燥状態の場合と湿潤状態の場合とで異なる。図11および図12を用いて、実施の形態1と異なる、実施の形態2に係るブレーキ制御装置1が行うブレーキ力指令値の調節について説明する。
レールが湿潤状態である場合には、レールが乾燥状態である場合と比べて、レールと車輪との間の粘着係数が小さいため、滑走がより発生しやすい。調節部7は、図12に示すパラメータを用いて、レールが乾燥状態の場合には、ブレーキ装置8aに対するブレーキ力指令値が図2のブレーキ力指令値のパターン1に、ブレーキ装置8bに対するブレーキ力指令値が図2のブレーキ力指令値のパターン2になるように、ブレーキ装置8a、8bに対するブレーキ力指令値の調節を行う。また調節部7はレールが湿潤状態の場合には、ブレーキ装置8aに対するブレーキ力指令値が図11のブレーキ力指令値のパターン3に、ブレーキ装置8bに対するブレーキ力指令値が図11のブレーキ力指令値のパターン4になるように、ブレーキ装置8a、8bに対するブレーキ力指令値の調節を行う。
上述の例においては、レールが湿潤状態である場合の調節量の周期を、レールが乾燥状態である場合に比べて短くした。またレールが湿潤状態である場合の車両速度閾値を、レールが乾燥状態である場合に比べて大きくした。振幅変化割合、周期、デューティー比および車両速度閾値のそれぞれの値は、乾燥状態と湿潤状態の2パターンに限られず、滑走のしやすさに応じてより多くのパターンを設けてもよい。また上述の例においては、車両の速度および滑走のしやすさに応じて振幅変化割合、周期、およびデューティー比のそれぞれの値を変えたが、滑走のしやすさにのみ応じて変えてもよい。
図13は、複数車両を制御する実施の形態2に係るブレーキ制御装置の構成例を示すブロック図である。図4(a)のように、各車両がそれぞれ制御部51、52、53、54を有する場合の、1号車および2号車におけるブレーキ制御装置1の構成例を示す。図5に示すブレーキ装置1の構成に加えて、情報取得部10を備える。ブレーキ制御装置1の各部の動作は上述のとおりである。図5に示す実施の形態1に係るブレーキ装置1と異なる動作について説明する。
情報取得部10が取得した走行情報は、調節部71、72に送られる。調節部71は、レールが乾燥状態の場合には、ブレーキ装置81aに対するブレーキ力指令値が図2のブレーキ力指令値のパターン1に、ブレーキ装置81bに対するブレーキ力指令値が図2のブレーキ力指令値のパターン2になるように、ブレーキ装置81a、81bに対するブレーキ力指令値の調節を行う。また調節部71は、レールが湿潤状態の場合には、ブレーキ装置81aに対するブレーキ力指令値が図11のブレーキ力指令値のパターン3に、ブレーキ装置81bに対するブレーキ力指令値が図11のブレーキ力指令値のパターン4になるように、ブレーキ装置81a、81bに対するブレーキ力指令値の調節を行う。
調節部72は、レールが乾燥状態の場合には、ブレーキ装置82aに対するブレーキ力指令値を図2のブレーキ力指令値のパターン1とし、ブレーキ装置82bに対するブレーキ力指令値を図2のブレーキ力指令値のパターン2として、ブレーキ力指令値の調節を行う。調節部72は、レールが湿潤状態の場合には、ブレーキ装置82aに対するブレーキ力指令値を図11のブレーキ力指令値のパターン3とし、ブレーキ装置82bに対するブレーキ力指令値を図11のブレーキ力指令値のパターン4として、ブレーキ力指令値の調節を行う。
図14は、複数車両を制御する実施の形態2に係るブレーキ制御装置の異なる構成例を示すブロック図である。図4(b)のように、2号車が制御部51を有し、3号車が制御部52を有する場合の、1号車および2号車におけるブレーキ制御装置1の構成例を示す。図6に示すブレーキ装置1の構成に加えて、実施の形態2に係るブレーキ制御装置1は、情報取得部10を備える。ブレーキ制御装置1の各部の動作は上述のとおりである。図6に示す実施の形態1に係るブレーキ装置1と異なる動作について説明する。
情報取得部10が取得した走行情報は、調節部71に送られる。調節部71は、レールが乾燥状態の場合には、ブレーキ装置81a、81bに対するブレーキ力指令値が図2のブレーキ力指令値のパターン1に、ブレーキ装置82a、82bに対するブレーキ力指令値が図2のブレーキ力指令値のパターン2になるように、ブレーキ装置81a、81b、82a、82bに対するブレーキ力指令値の調節を行う。また調節部71は、レールが湿潤状態の場合には、ブレーキ装置81a、81bに対するブレーキ力指令値が図11のブレーキ力指令値のパターン3に、ブレーキ装置82a、82bに対するブレーキ力指令値が図11のブレーキ力指令値のパターン4になるように、ブレーキ装置81a、81b、82a、82bに対するブレーキ力指令値の調節を行う。
図15は、実施の形態2に係るブレーキ制御装置が行うブレーキ力指令値の調節の動作の一例を示すフローチャートである。ステップS110、S120およびステップS140以降の処理は、図7に示すフローチャートと同様である。実施の形態2に係るブレーキ装置1においては、ブレーキ指令が入力された場合に(ステップS120:Y)、荷重検出部3は移動体を構成する車両の重量を検出し、速度検出部4は車両の速度を検出し、情報取得部10は走行情報を取得する(ステップS131)。
図16は、実施の形態2に係るブレーキ制御装置の異なる構成例を示すブロック図である。図10に示すブレーキ制御装置1の構成に加え、滑走制御部9を備える。滑走制御部9の動作は実施の形態1と同様である。
上述のように、車輪の滑走の発生のしやすさを示す走行情報に応じて調整量の振幅、周期、調整量が正の値である時間の周期に対する比の内、少なくとも1つを変化させ、車輪とレールとの間の粘着係数の変化を考慮した好適なブレーキ力指令値を用いることで、より滑走が発生しにくくなる。また滑走制御の必要性に応じて調整量を変化させ、好適なブレーキ力指令値を用いることで、ブレーキ圧を制御するための電磁弁などの機械的動作回数を低減させ、電磁弁などのメンテナンスの頻度を低減することや、圧縮空気の消費を抑えることが可能となる。
以上説明したとおり、本実施の形態1に係るブレーキ制御装置1によれば、滑走の発生のしやすさを示す走行情報に基づき、制動距離の延伸を抑制し、車輪の滑走の発生頻度を低減させることが可能となる。
本発明の実施の形態は上述の実施の形態に限られない。ブレーキ制御装置1がブレーキの制御を行う移動体は単一の車両でもよい。また移動体は鉄道車両に限られず、航空機でもよい。航空機の場合、移動体の進行方向の先頭の車輪とは、軌跡が重なる一群の車輪の内、進行方向の先頭の車輪を意味する。調節量の振幅、周期、および調節量が正の値である時間と周期との比の変化のさせ方は、上述の例に限られず、車両の速度および/または車輪の滑走のしやすさに応じて好適な調節量となるように変更することができる。
1 ブレーキ制御装置
2 指令取得部
3 荷重検出部
4 速度検出部
5 制御部
6 演算部
7 調節部
8a、8b ブレーキ装置
9 滑走制御部
10 情報取得部
31、32 荷重検出部
41、42 速度検出部
51、52、53、54 制御部
61、62 演算部
71、72 調節部
81a、81b、82a、82b、
83a、83b、84a、84b ブレーキ装置

Claims (12)

  1. 任意数の車輪の回転を抑制するブレーキ装置を複数備える移動体のブレーキ制御を行うブレーキ制御装置であって、
    ブレーキ指令を取得する指令取得部と、
    前記ブレーキ指令に基づき、複数の前記ブレーキ装置に対するブレーキ力指令値をそれぞれ算出する演算部と、
    前記移動体の進行方向の先頭の前記車輪の回転を抑制する前記ブレーキ装置を含む、前記複数のブレーキ装置の内、一部の前記ブレーキ装置に対する前記ブレーキ力指令値から、時間に応じて変化する調節量を減算し、該調節量を前記複数のブレーキ装置の内、他の一部の前記ブレーキ装置に対する前記ブレーキ力指令値に加算して、前記ブレーキ力指令値の調節を行う調節部と、
    を備え、
    前記ブレーキ装置に、前記調節部が調節した前記ブレーキ力指令値に従って前記車輪の回転を抑制させるブレーキ制御装置。
  2. 前記移動体の速度を検出する速度検出部をさらに備え、
    前記調節部は、前記調節量を周期的に変化させ、前記調節量の振幅、周期、および前記調節量が正の値である時間と前記周期との比の内、少なくとも1つを、前記移動体の速度に応じて変化させる、
    請求項1に記載のブレーキ制御装置。
  3. 前記調節部は、前記移動体の速度が遅くなるにしたがって、前記調節量の振幅を大きくすること、前記調節量の周期を短くすること、および前記調節量が正の値である時間と前記周期との比を大きくすることの内、少なくともいずれかを行う請求項2に記載のブレーキ制御装置。
  4. 前記車輪の滑走の発生のしやすさを示す走行情報を取得する情報取得部をさらに備え、
    前記調節部は、前記調節量を周期的に変化させ、前記調節量の振幅、周期、および前記調節量が正の値である時間と前記周期との比の内、少なくとも1つを、前記走行情報に応じて変化させる、
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載のブレーキ制御装置。
  5. 前記調節部は、前記走行情報に基づき、前記車輪の滑走がより発生しやすくなるにつれて、前記調節量の振幅を大きくすること、前記調節量の周期を短くすること、および前記調節量が正の値である時間と前記周期との比を大きくすることの内、少なくともいずれかを行う請求項4に記載のブレーキ制御装置。
  6. 前記調節部は、前記一部のブレーキ装置に対する前記ブレーキ力指令値から、周期的に矩形波状に変化する前記調節量を減算する請求項1ないし5のいずれか1項に記載のブレーキ制御装置。
  7. 任意数の車輪の回転を抑制するブレーキ装置を複数備える移動体のブレーキ制御方法であって、
    ブレーキ指令を取得する指令取得ステップと、
    前記ブレーキ指令に基づき、複数の前記ブレーキ装置に対するブレーキ力指令値をそれぞれ算出する演算ステップと、
    前記移動体の進行方向の先頭の前記車輪の回転を抑制する前記ブレーキ装置を含む、前記複数のブレーキ装置の内、一部の前記ブレーキ装置に対する前記ブレーキ力指令値から、時間に応じて変化する調節量を減算し、該調節量を前記複数のブレーキ装置の内、他の一部の前記ブレーキ装置に対する前記ブレーキ力指令値に加算して、前記ブレーキ力指令値の調節を行う調節ステップと、
    を備え、
    前記ブレーキ装置に、前記調節ステップにおいて調節した前記ブレーキ力指令値に従って前記車輪の回転を抑制させるブレーキ制御方法。
  8. 前記移動体の速度を検出する速度検出ステップをさらに備え、
    前記調節ステップにおいて、前記調節量を周期的に変化させ、前記調節量の振幅、周期、および前記調節量が正の値である時間と前記周期との比の内、少なくとも1つを、前記移動体の速度に応じて変化させる、
    請求項7に記載のブレーキ制御方法。
  9. 前記調節ステップにおいて、前記移動体の速度が遅くなるにしたがって、前記調節量の振幅を大きくすること、前記調節量の周期を短くすること、および前記調節量が正の値である時間と前記周期との比を大きくすることの内、少なくともいずれかを行う請求項8に記載のブレーキ制御方法。
  10. 前記車輪の滑走の発生のしやすさを示す走行情報を取得する情報取得ステップをさらに備え、
    前記調節ステップにおいて、前記調節量を周期的に変化させ、前記調節量の振幅、周期、および前記調節量が正の値である時間と前記周期との比の内、少なくとも1つを、前記走行情報に応じて変化させる、
    請求項7ないし9のいずれか1項に記載のブレーキ制御方法。
  11. 前記調節ステップにおいて、前記走行情報に基づき、前記車輪の滑走がより発生しやすくなるにつれて、前記調節量の振幅を大きくすること、前記調節量の周期を短くすること、および前記調節量が正の値である時間と前記周期との比を大きくすることの内、少なくともいずれかを行う請求項10に記載のブレーキ制御方法。
  12. 前記調節ステップにおいて、前記一部のブレーキ装置に対する前記ブレーキ力指令値から、周期的に矩形波状に変化する前記調節量を減算する請求項7ないし11のいずれか1項に記載のブレーキ制御方法。
JP2012194131A 2012-09-04 2012-09-04 ブレーキ制御装置およびブレーキ制御方法 Active JP5832395B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012194131A JP5832395B2 (ja) 2012-09-04 2012-09-04 ブレーキ制御装置およびブレーキ制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012194131A JP5832395B2 (ja) 2012-09-04 2012-09-04 ブレーキ制御装置およびブレーキ制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014046898A true JP2014046898A (ja) 2014-03-17
JP5832395B2 JP5832395B2 (ja) 2015-12-16

Family

ID=50606974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012194131A Active JP5832395B2 (ja) 2012-09-04 2012-09-04 ブレーキ制御装置およびブレーキ制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5832395B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016037051A (ja) * 2014-08-05 2016-03-22 国立大学法人 東京大学 ブレーキの制御システム、粘着係数算出方法、最大ブレーキ力算出方法及びコンピュータプログラム
JP2016188814A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 住友重機械搬送システム株式会社 搬送装置
JP2017159742A (ja) * 2016-03-08 2017-09-14 公益財団法人鉄道総合技術研究所 鉄道車両のブレーキ制御方法、ブレーキ制御装置及びブレーキ制御プログラム
WO2019116529A1 (ja) * 2017-12-15 2019-06-20 三菱電機株式会社 鉄道車両用ブレーキ制御装置および鉄道車両用ブレーキ制御方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016037051A (ja) * 2014-08-05 2016-03-22 国立大学法人 東京大学 ブレーキの制御システム、粘着係数算出方法、最大ブレーキ力算出方法及びコンピュータプログラム
JP2016188814A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 住友重機械搬送システム株式会社 搬送装置
JP2017159742A (ja) * 2016-03-08 2017-09-14 公益財団法人鉄道総合技術研究所 鉄道車両のブレーキ制御方法、ブレーキ制御装置及びブレーキ制御プログラム
WO2019116529A1 (ja) * 2017-12-15 2019-06-20 三菱電機株式会社 鉄道車両用ブレーキ制御装置および鉄道車両用ブレーキ制御方法
JPWO2019116529A1 (ja) * 2017-12-15 2020-07-09 三菱電機株式会社 鉄道車両用ブレーキ制御装置および鉄道車両用ブレーキ制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5832395B2 (ja) 2015-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105857279B (zh) 制动控制装置以及制动控制方法
KR101798178B1 (ko) 적응식 크루즈 컨트롤 시스템 및 방법, 그리고 차량
EP2773544B1 (en) Method and arrangement for vehicle stabilization
CN108032858B (zh) 基于旁车行驶路径预测的自适应巡航控制方法及系统
US8694207B2 (en) Vehicle dynamic control systems with center of gravity compensation based on cargo information
CN102858607B (zh) 纵向加速度传感器的异常判定装置及方法
US9630600B2 (en) Controller for a motor vehicle, motor vehicle, and method for configuring the controller
JP5832395B2 (ja) ブレーキ制御装置およびブレーキ制御方法
CN103857550A (zh) 用于适应式控制距离和速度并且用于机动车停车的方法和系统以及借此运行的机动车
CN102616237A (zh) 用于运行机动车的纵向引导驾驶员辅助系统的方法和机动车
CN103204148B (zh) 汽车列车的稳定方法和装置
EP2773545A1 (en) Method and arrangement for vehichle stabilization
US9469303B2 (en) Method for determining the axle load of a vehicle
CN110371117A (zh) 一种车辆制动减速度确定方法、装置及汽车
US12077172B2 (en) Automatically controlling a driven axle of a motor vehicle
CN105705389B (zh) 控制机动车辆在斜坡上的速度的控制方法
WO2018072648A1 (zh) 一种胶轮列车高速稳定性控制方法
CN106347456A (zh) 一种胶轮列车高速稳定性控制方法
JP6835830B2 (ja) 自動車のブレーキ圧力を調整するための方法、その方法を実行するためのブレーキ装置及び自動車
JP5762647B2 (ja) 後輪軸操舵システムを有する自動車用の装置および自動車の制御方法
CN104787023A (zh) 一种刹车控制的方法和装置
JP2018083447A (ja) 車両の横滑り限界車速推定装置及び横滑り防止装置
US20130079996A1 (en) Control of active vehicle devices during cornering
EP3109107B1 (en) Flying car extended vehicle control method
CN102730001A (zh) 触发车辆的主动装置的方法和设备

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150317

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150319

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150501

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150929

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151027

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5832395

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250