JP2016188105A - コンテナ用扉 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンテナに大きな開口面積を確保しつつ、運用の自由度を担保し、使い勝手を向上させる。【解決手段】第1の扉板101と第2の扉板102とを結合する結合部104によって、第1の扉板101と第2の扉板102とが平行に折り畳まれた状態で、更に、第3の扉板103が、第1の扉板101及び第2の扉板102の間にこれら扉板と平行に折り畳まれる空間が、第1の扉板101と第2の扉板102との間に確保される。このため、(s3)に示されるように、第1の扉板101、第2の扉板102、第3の扉板103、は、全て平行に折り重なる。この状態で、(s4)に示されるように、第1の扉板101と開口部1aのコンテナ1の妻面1b側端部との結合部を起点として、第1の扉板101、第2の扉板102、第3の扉板103を外側に回転させることで、折戸は外側へと回転し、コンテナ1の側面の開口部1aは、各扉板101、102、103によって部分的に塞がれることなく全て解放される。【選択図】図5

Description

本発明は、コンテナ用扉に関し、特に、コンテナ側面の開口部に設置される扉に関するものである。
従来から、コンテナに対する荷役作業を円滑にするために、コンテナの開口部をより大きく取ったものが用いられている。そのようなコンテナの一例として、例えば、いわゆるウイングルーフ式の扉が用いられたもの(例えば、特許文献1参照)や、開口部を塞ぐ扉を観音開きの扉とし、かつ、扉板を更に折戸としたもの(例えば、特許文献2参照)が採用されている。
特開2007−284073号公報 特開2013−035588号公報
ところで、鉄道貨物用長尺コンテナ(31ft)を一例とする長尺コンテナの場合には、ウイングルーフ式の扉を採用すると、扉が大型化することに伴い扉の駆動機構に掛る負荷が大きく、装置重量の増加を来すと共にメンテナンスコストの増大を来すものとなる。又、扉の開閉に外部電源が必須であることから、コンテナの運用に制限を受ける場合がある。一方、観音開きの折戸を採用すると、扉板が大型化して回転半径が大きくなることにより、扉を開閉する際にコンテナ側方に広い空間が必要であり、運用の自由度を損なうものである。又、扉板の開閉時に風を受け易く、開閉操作に支障を来すことが考えられる。更に、開閉動作時において各扉板に生じるモーメントが増大し、各扉上部にねじれを誘発して、閉扉時におけるロック機構(後述するロックカムを参照)の不掛りや、折戸の一枚目の扉板を閉じてロックし、続いて二枚目の扉板を閉じる操作の際に、モーメントの影響を受けて一枚目の扉板が変形し、二枚目の扉板の閉扉が完了する前に、一枚目の扉板のロックが外れるといった不具合を誘発する恐れがある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コンテナに大きな開口面積を確保しつつ、運用の自由度を担保し、使い勝手を向上させることにある。
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ
得るものである。
(1)コンテナ側面の開口部に設置される観音開きの扉であって、該観音開きの扉を構成する一対の扉板の少なくとも一方は、
第1の扉板と、該第1の扉板に対し回動自在に結合される第2の扉板と、該第2の扉板に対し回動自在に結合される第3の扉板とを含み、
前記第1の扉板の幅は、前記第2の扉板及び前記第3の扉板の幅よりも大きく、
前記第1の扉板が前記開口部のコンテナ妻面側端部に対し回動自在に結合され、
前記第1の扉板と前記第2の扉板とを回動自在に結合する結合部は、前記第1の扉板と前記第2の扉板とが平行に折り畳まれた状態で、更に、前記第3の扉板が、前記第1の扉板及び前記第2の扉板の間にこれら扉板と平行に折り畳まれる空間を、前記第1の扉板と前記第2の扉板との間に確保可能に構成されているコンテナ用扉(請求項1)。
本項に記載のコンテナ用扉は、コンテナ側面の開口部を塞ぐ観音開きの扉を構成する一対の扉板の少なくとも一方は、第1の扉板と、第2の扉板と、第3の扉板とで構成され、これらの各扉板が互いに回動自在に結合された折戸を構成するものである。又、第1の扉板が開口部のコンテナ妻面側端部に対して回動自在に結合されていることで、第1、第2、第3の扉板を含む折戸は、第1の扉板を起点としてコンテナに対し軸支され、第3の扉板が、観音扉を構成する一対の他方側の扉板と突き合わされるようにして、コンテナ側面の開口部を閉じるものである。
本項における折戸の開放操作は、まず、第1の扉板と開口部のコンテナ妻面側端部との結合部から最も離れた第3の扉板を、第3の扉板と第2の扉板との結合部を起点として、第2の扉板に対して外側に回転させるようにして、第3の扉板が第2の扉板と平行となる位置まで折り畳む。続いて、第1の扉板と第2の扉板との結合部を起点として、第2、第3の扉板を、第1の扉板に対して外側に回転させるものとなる。
この際、第1の扉板と第2の扉板との結合部によって、第1の扉板と第2の扉板とが平行に折り畳まれた状態で、更に、第3の扉板が、第1の扉板及び第2の扉板の間にこれら扉板と平行に折り畳まれる空間が、第1の扉板と第2の扉板との間に確保されていることから、第1、第2、第3の扉板は、全て平行に折り重なる。この状態で、第1の扉板と開口部のコンテナ妻面側端部との結合部を起点として、第1、第2、第3の扉板を外側に回転させることで、折戸は外側へと回転し、コンテナ側面の開口部は、各扉板によって部分的に塞がれることなく全て解放される。そして、第1、第2、第3の扉板が全て平行に折り重なることで、折戸が第1の扉板と開口部のコンテナ妻面側端部との結合部を起点に外側へと回転する際の回転半径は、概ね第1の扉板の幅(第1の扉板の幅に結合部の幅を加えたもの)に収まることとなる。
(2)上記(1)項において、前記結合部は、前記第1の扉板に固定される第1のヒンジと、前記第2の扉板に固定される第2のヒンジと、前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジの双方に固定される中間部材とで構成されているコンテナ用扉(請求項2)。
本項に記載のコンテナ用扉は、第1の扉板と第2の扉板とを搖動自在に結合する結合部を、第1の扉板に固定される第1のヒンジと、第2の扉板に固定される第2のヒンジと、第1のヒンジ及び第2のヒンジの双方に固定される中間部材とで構成することで、これら構成要素の厚み(幅若しくは長さ)によって、第1の扉板と第2の扉板とを平行に折り重ねた状態で両者の間に必要な距離を確保し、それによって、第3の扉板が、第1の扉板及び第2の扉板の間にこれら扉板と平行に折り畳まれる空間を、第1の扉板と第2の扉板との間に確保するものである。
(3)上記(2)項において、前記各扉板の高さ及び厚みが略同一であり、前記中間部材が、前記各扉板と高さ及び厚みを略同一とする柱部材であるコンテナ用扉(請求項3)。
本項に記載のコンテナ用扉は、各扉板の高さ及び厚みが略同一であり、中間部材が、各扉板と高さ及び厚みを略同一とする柱部材であることから、各扉板によってコンテナ側面の開口部が閉じられた状態では、コンテナ側面は、各扉板及び中間部材によって概ね平坦な態様となる。又、中間部材の厚み(幅若しくは長さ)は、第3の扉板が、第1の扉板及び第2の扉板の間にこれら扉板と平行に折り畳まれる空間を、第1の扉板と第2の扉板との間に確保することに寄与するものとなる。なお、本説明において「略同一」とは、完全同一のみならず、構造上や寸法精度上、許容可能な範囲の差を含む意味である。
(4)上記(1)から(3)項において、前記第1の扉板は、前記第2の扉板側の上方角部ないしその近傍からコンテナ妻面側の下方角部ないしその近傍へと至る、第1の補強材を備えるコンテナ用扉(請求項4)。
本項に記載のコンテナ用扉は、第2、第3の扉板等の加重を全て受ける第1の扉板が、モーメントの影響を受けて変形することを第1の補強部材によって効果的に抑えるものである。すなわち、第1の扉板が受けるモーメントは、第1の扉板の、第2、第3の扉板等が接続される第2の扉板側が大きくなる。さらには、第1の扉板の上方側がより大きくなる。このため、第1の扉板の、第2の扉板側の上方へのモーメントに対して有効な補強を行うために、第1の補強材を、第1の扉板の、第2の扉板側の上方角部ないしその近傍からコンテナ妻面側の下方角部ないしその近傍へと至るように、配置したものである。
(5)上記(4)項において、前記第1の扉板は、前記第2の扉板側の下方角部ないしその近傍からコンテナ妻面側の上方角部ないしその近傍へと至る、第2の補強材を備え、該第2の補強材は、前記第1の補強材との交差部分で前記第1の補強材を避けて分割されているコンテナ用扉(請求項5)。
本項に記載のコンテナ用扉は、第1の補強材と共に、第2の補強材を備えることで、モーメントに対する補強をより強固にするものである。すなわち、第1の補強材と交差するように、第1の扉板の、第2の扉板側の下方角部ないしその近傍からコンテナ妻面側の上方角部ないしその近傍へと至るように、第2の補強材を備えるものである。しかも、第2の補強材を配置するにあたり、第1の補強材が分断されることのないように、第2の補強材が、第1の補強材との交差部分で第1の補強材を避けて分割されていることにより、モーメントによる変形防止に対してより効果的な、第1の補強材の強度が損なわれることを、回避するものである。
本発明はこのように構成したので、コンテナに大きな開口面積を確保しつつ、運用の自由度を担保し、使い勝手を向上させることが可能となる。
本発明の実施の形態に係る、コンテナ用扉を模式的に示すものであり、(a)はコンテナの側側面を正面視した図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図である。 図1に示されるコンテナ用扉を構成する扉板を一部抜粋したものであり、(a)は正面図、(b)は(a)のC−C断面図、(c)は裏面図である。 図1に示されるコンテナ用扉を構成する柱部材を抜粋したものであり、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は裏面図、(d)は(a)のD−D断面図、(e)は(f)の上面図、(f)は(a)のE部拡大図、(g)は(f)のF−F断面図である。 図1(b)において、第2の扉板、第3の扉板を開放し、第1の扉板と平行に折り畳んだ状態を示す拡大図である。 本発明の実施の形態に係る、コンテナ用扉を備えるコンテナを模式的に示すものであり、(a)はコンテナ側面を正面視した図、(b)は(a)のG−G断面において、コンテナ用扉の開放手順を示す説明図、(c)は参考例に係るコンテナ側面を正面視した図、(d)は(c)のH−H断面において、コンテナ用扉の開放手順を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る、コンテナ用扉の応用例を示すものであり、(a)は第1の扉板の正面図、(b)は裏面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基づいて説明する。ここで、従来技術と同一部分、若しくは、相当する部分については同一符号で示し、詳しい説明を省略する。
本発明の実施の形態に係るコンテナ用扉10は、図1に示されるように、コンテナ1の側面の開口部1aに設置されるものであり、いわゆる観音開きの扉を呈している。そして、コンテナ用扉10を構成する一対の扉板は、第1の扉板101と、第1の扉板101に対し回動自在に結合される第2の扉板102と、第2の扉板に対し回動自在に結合される第3の扉板103とを含むものである。第1の扉板101は、図2に示されるように、鋼板からなる側板101aの周縁部に、鋼板を折り曲げ成型した枠体101bを固定し、更に、構体を折り曲げ成型した縦梁101cを、上下の枠体101bの間に、左右の枠体101bと平行に複数配置して、側板101a及び上下の枠体101bに固定した構造を有している。これら枠体101b及び縦梁101cの形状や設置個所は、第1の扉板101に必要な強度を考慮して決定される。
なお、各扉板101、102、103の高さ及び厚みは略同一である。一方、各扉体の幅(図1(a)の左右方向の幅)は、異なっているが、第2の扉板102及び第3の扉板103の構造も、基本的に第1の扉板101と同様であることから、詳しい説明は省略する。図示の例では、第1の扉板101の幅は、第2の扉板102よりも大きく構成されている。又、第2の扉板102の幅は、第3の扉板103の幅よりも大きく構成されている。
そして、第1の扉板101は、コンテナ1の開口部1aのコンテナ妻面1b側端部に対し、ヒンジ12を介して回動自在に結合されている。第1の扉板101と第2の扉板102とは、後述する結合部104を介して回動自在に結合されている。第2の扉板102と第3の扉板103とは、ヒンジ12を介して回動自在に結合されている。
結合部104は、図3に示されるように、第1の扉板に固定される第1のヒンジ104bと、第2の扉板104cに固定される第2のヒンジ104cと、第1のヒンジ104b及び第2のヒンジ104cの双方に固定される中間部材104aとで構成されている。そして、中間部材104aは、各扉板101、102、103と高さ及び厚みを略同一とするものであり、鋼板をチャネル状に折り曲げて向い合せに溶接することで、中空の柱部材となるように構成されている。第1のヒンジ104bは、第1プレート104b1及び第2プレート104b2をシャフト104b3で軸着した、一般的なヒンジ構想を有している。
なお、第1のヒンジ104b及び第2のヒンジ104c及びヒンジ12は、基本的構成を同一とするものであるが、寸法及び許容荷重値は各々最適化されている。図示の例では、第1の扉板101を、コンテナ1の開口部1aのコンテナ妻面1b側端部に対し結合するヒンジ12は四つ用いられている。又、第2の扉板102と第3の扉板103とを結合するヒンジ12は二つ用いられている。更に、結合部104の第1のヒンジ104b及び第2のヒンジ104cは各々四つ用いられている。これら各ヒンジの数は、各ヒンジの担持する荷重が考慮されて、適宜設定されるものである。
更に、詳しい説明は省略するが、各扉板101、102、103に回転自在に取付けられ、かつ、軸回りの回転位相を変化させることにより、各扉板101、102、103の閉扉状態でのロック・アンロックを行うロックロッド16(図1参照)を備えている。図示の例では、各扉板101、102、103に、各々、二本のロックロッド16が設けられている。
そして、本実施の形態では、コンテナ用扉10を構成する一対の扉板は、第1の扉板101、第2の扉板102、第3の扉板103及び結合部104を含む折戸が、コンテナ1の側面の開口部1aに、開口部1aの長手方向(図1(a)の左右方向)の中央部を基準として、対称に一対設けられている。
図4には、本発明の実施の形態に係るコンテナ用扉10の一部が折り畳まれた状態が示されている。
図示のごとく、第1の扉板101と第2の扉板102とが平行に折り畳まれた状態で、更に、第3の扉板103が、第1の扉板101及び第2の扉板102の間にこれら扉板101、102と平行に折り畳まれる空間Aが、第1の扉板101と第2の扉板102との間に確保されている。
さて、上記構成をなす、本発明の実施の胃形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能である。
すなわち、コンテナ1の側面の開口部1aを塞ぐ観音開きの扉を構成する一対の扉板10は、第1の扉板101と、第2の扉板102と、第3の扉板103とで構成され、これらの各扉板101、102、103が互いに回動自在に結合された折戸を構成するものである。又、第1の扉板101が開口部1aのコンテナ妻面1b側端部に対して回動自在に結合されていることで、各扉板を含む折戸は、第1の扉板101を起点としてコンテナ1に対し軸支され、第3の扉板103が、観音扉を構成する一対の他方側の第3の扉板103と突き合わされるようにして、コンテナ1の側面の開口部1aを閉じるものである。
そして、折戸の開放操作は、図5(b)の(S1)に示される閉扉状態から、(S2)に示されるように、まず、第1の扉板101と開口部1aのコンテナ1の妻面1b側端部との結合部から最も離れた第3の扉板103を、第3の扉板103と第2の扉板と102の結合部を起点として、第2の扉板102に対して外側に回転させるようにして、第3の扉板103が第2の扉板012と平行となる位置まで折り畳む。続いて、第1の扉板101と第2の扉板102との結合部である結合部104を起点として、第2の扉板102、第3の扉板103を、第1の扉板101に対して外側に回転させる。
この際、第1の扉板101と第2の扉板102とを結合する結合部104によって、第1の扉板101と第2の扉板102とが平行に折り畳まれた状態で、更に、第3の扉板103が、第1の扉板101及び第2の扉板102の間にこれら扉板と平行に折り畳まれる空間A(図4参照)が、第1の扉板101と第2の扉板102との間に確保される。このため、(S3)に示されるように、第1の扉板101、第2の扉板102、第3の扉板103、は、全て平行に折り重なる。この状態で、(S4)に示されるように、第1の扉板101と開口部1aのコンテナ1の妻面1b側端部との結合部を起点として、第1の扉板101、第2の扉板102、第3の扉板103を外側に回転させることで、折戸は外側へと回転し、コンテナ1の側面の開口部1aは、各扉板101、102、103によって部分的に塞がれることなく全て解放される。
しかも、第1の扉板101、第2の扉板102、第3の扉板103が全て平行に折り重なることで、折戸が第1の扉板101と開口部1aのコンテナ妻面1b側端部との結合部を起点に外側へと回転する際の回転半径は、概ね第1の扉板の幅(第1の扉板101の幅にヒンジ12の回転上不可欠な幅を加えたもの)に収まることとなる。又、第3の扉板103が第2の扉板102に対して回転する際の回転半径は、概ね第3の扉板103の幅(第3の扉板103の幅にヒンジ12の回転上不可欠な幅を加えたもの)に収まり、第2、第3の扉板102、103が第1の扉板101に対して回転する際の回転半径は、概ね第2の扉102板の幅(第2の扉板102の幅に結合部104の回転上不可欠な幅を加えたもの)に収まることとなる。
従って、各回転動作の際に、コンテナ1の側方に要する空間は、最も幅の大きな第1の扉板101の回転半径を考慮すれば良く、コンテナ1の運用の自由度を高めるものとなる。
そして、第1の扉板101と第2の扉板102とを搖動自在に結合する結合部104を、第1の扉板101に固定される第1のヒンジ104bと、第2の扉板102に固定される第2のヒンジ104cと、第1のヒンジ104b及び第2のヒンジ104cの双方に固定される中間部材104aとで構成することで、これら構成要素の厚み(幅若しくは長さ)によって、第1の扉板101と第2の扉板102とを平行に折り重ねた状態で両者の間に必要な距離を確保することが可能になる。それによって、第3の扉板103が、第1の扉板101及び第2の扉板102の間にこれら扉板と平行に折り畳まれる空間A(図4参照)を、第1の扉板101と第2の扉板102との間に確保することが可能となる。
又、第1の扉板101、第2の扉板102及び第3の扉板103の高さ及び厚みが略同一であり、中間部材104が、各扉板101、102、103と高さ及び厚みを略同一とする柱部材であることから、各扉板101、102、103によってコンテナ1の側面の開口部1aが閉じられた状態では、コンテナ1の側面は、各扉板101、102、103及び中間部材104によって概ね平坦な態様となる。又、中間部材104aの厚みは、空間Aを、第1の扉板101と第2の扉板102との間に確保することに寄与するものとなる。
なお、図5(c)(d)には、参考例として、第1の扉板101’、第2の扉板102’及び第3の扉板103’のみからなるコンテナ用扉10’が示されている。参考例のコンテナ用扉10’ の折戸の開放操作は、概ね図5(b)の(S1)〜(S4)と同一であり、図5(d)に(S1’)〜(S4’)に示している。
詳しい説明は省略するが、参考例のコンテナ用扉10’結合部104を備えないことから、第3の扉板103’が、第1の扉板101’及び第2の扉板102’の間にこれら扉板と平行に折り畳まれる空間Aを確保することができない。このため、平面視で第1の扉板101’、第2の扉板102’及び第3の扉板103’が三角形を構成し、各扉回転動作時に、各扉板に生じるモーメントが増大し、上述した従来技術に対して程度の差はあるにせよ、各扉上部にねじれを誘発して、閉扉時におけるロックロッド16のロックカム(図示省略)の掛りの円滑性が多少損なわれるおそれがある。又、第1の扉板101’を閉じてロックし、続いて、第2の扉板102’を閉じる操作の際に、モーメントの影響を受けて第1の扉板101’が変形し、第2の扉板102’の閉扉が完了する前に、第1の扉板101’のロックロッド16のロックカムが外れることが懸念される。更に、コンテナ1を道路輸送のためのトレーラに搭載した場合には、図5(d)(S4’)に示されるように、第1の扉板101と開口部1aのコンテナ1の妻面1b側端部との結合部を起点として、第1の扉板101、第2の扉板102、第3の扉板103を外側に回転させる際に、トレーラをけん引するトラクタの運転席と干渉し、回転角度が制限されることにもなる。
本発明の実施の形態によれば、このような不具合点も解消され、コンテナ用扉10の開閉作業及びロック操作が円滑に行われるものとなる。
又、本発明の実施の形態では、観音開きのコンテナ用扉10を構成する一対の扉板が、いずれも、第1の扉板101と、第1の扉板101に対し回動自在に結合される第2の扉板102と、第2の扉板に対し回動自在に結合される第3の扉板103と、結合部104とを含むものを挙げて説明したが、コンテナの長さ等を考慮して、適宜、観音開きの一方のみ、上記構成を有するものとしても良い。
又、本実施の形態では、結合部104を、第1の扉板101に固定される第1のヒンジ104bと、第2の扉板102に固定される第2のヒンジ104cと、第1のヒンジ104b及び第2のヒンジ104cの双方に固定される中間部材104aとで構成したが、同様の機能を有する旋回半径の大きなヒンジ等を用いることとしても良い。
さて、図6には、図1、図2に示される発明の実施の形態に係るコンテナ用扉10の応用例が示されている。図6の応用例に係るコンテナ用扉は、図1、図2に示される第1の扉板101の構造に変更を加えたものである。
なお、図6に示される第1の扉板は、図1に示される左側の第1の扉板として用いられるものを抜粋したものであるが、同右側の第1の扉板についても、図6の例と対称構造を有している。又、第1の扉板201以外の構成要素については、図1に示される例と同様であることから、詳しい説明は省略する。
具体的には、図6に示される第1の扉板201は、鋼板からなる側板201aの周縁部に、鋼板を折り曲げ成型した枠体201bを固定している点は、図1、図2に示される、第1の扉板101と同様である。しかしながら、構体を折り曲げ成型した縦梁101cに換えて、第2の扉板102側の上方角部ないしその近傍、すなわち図6(a)の右上(図6(b)の左上)から、対向するコンテナ妻面側の下方角部ないしその近傍、すなわち図6(a)の左下(図6(b)の右下)へと至る、第1の補強材22を備えている。この第1の補強材22は、構体を折り曲げ成型してなるものであり、側板201aに固定され、かつ、長手方向の両端部は枠体201bに固定されている。又、図示の例では、第1の補強材22は、第2の扉板102側の上方角部近傍及びコンテナ妻面側の下方角部近傍を結ぶ第1の補強材221と、これに平行な二本の第1の補強材222、223とを備えている。これらの第1の補強材221、222、223の設置間隔は同一でも良く、図示のごとく異なっていてもよい。又、これらの設置態様や、第1の補強材22の数については、第1の補強材22の担持する荷重や、これらを設置することによる重量増加等が考慮されて、適宜設定されるものである。
又、図6の例では、第1の扉板201の、第2の扉板102側の下方角部ないしその近傍、すなわち図6(a)の右下(図6(b)の左下)から、対向するコンテナ妻面側の上方角部ないしその近傍、すなわち図6(a)の左上(図6(b)の右上)へと至る、第2の補強材を備えている。そして、第2の補強材24は、第1の補強材22との交差部分Crで、第1の補強材22を避けて分割されている。第2の補強材24についても、構体を折り曲げ成型してなるものであり、側板201aに固定され、かつ、長手方向の両端部は枠体201bに固定されている。又、第1の補強材との交差部分Crでは、第1の補強材22に固定されている。図示の例では、第2の補強材24についても、第2の扉板102側の下方角部近傍及びコンテナ妻面側の上方角部近傍を結ぶ第1の補強材241と、これに平行な二本の第1の補強材242、243とを備えている。これらの第2の補強材241、242、243の設置間隔は同一でも良く、図示のごとく異なっていてもよい。この設置態様や、第2の補強材24の数についても、第2の補強材24の担持する荷重や、これらを設置することによる重量増加等が考慮されて、適宜設定されるものである。
そして、図6の例によれば、第2の扉板102、第3の扉板103、及び、結合部104等の加重を全て受ける第1の扉板201が、モーメントの影響を受けて変形することを、第1の補強部材22によって効果的に抑えることが可能となる。すなわち、第1の扉板201が受けるモーメントは、第1の扉板201の、第2、第3の扉板102、103等が接続される第2の扉板102側が大きくなる。さらには、第1の扉板201の上方側がより大きくなる。このため、第1の扉板201の、第2の扉板102側の上方へのモーメントに対して有効な補強を行うために、第1の補強材22を、第1の扉板201の、第2の扉板102側の上方角部ないしその近傍から、対向するコンテナ妻面側の下方角部ないしその近傍へと至るように配置したものである。
又、第1の補強材22と共に、第2の補強材24を備えることで、モーメントに対する補強をより強固にすることが可能となる。すなわち、第1の補強材22と交差するように、第1の扉板201の、第2の扉板102側の下方角部ないしその近傍から、対向するコンテナ妻面側の上方角部ないしその近傍へと至るように、第2の補強材24を備えるものである。しかも、第2の補強材24を配置するにあたり、第1の補強材22が分断されることのないように、第2の補強材24が、第1の補強材22との交差部分Crで第1の補強材22を避けて分割されている。これによって、モーメントによる変形防止に対してより効果的な、第1の補強材22の強度が損なわれることを、回避することが可能となる。
その他、図1の例と同様の作用効果については、詳しい説明を省略する。
1:コンテナ、 10:コンテナ用扉、 101、201:第1の扉板、 102:第2の扉板、103:第3の扉板、 104:結合部 、中間部材104a、 第1のヒンジ104b、第2のヒンジ104c、 12:ヒンジ、 22、221、222、223:第1の補強材、24、241、242、243:第2の補強材、 Cr:交差部分

Claims (5)

  1. コンテナ側面の開口部に設置される観音開きの扉であって、該観音開きの扉を構成する一対の扉板の少なくとも一方は、
    第1の扉板と、該第1の扉板に対し回動自在に結合される第2の扉板と、該第2の扉板に対し回動自在に結合される第3の扉板とを含み、
    前記第1の扉板の幅は、前記第2の扉板及び前記第3の扉板の幅よりも大きく、
    前記第1の扉板が前記開口部のコンテナ妻面側端部に対し回動自在に結合され、
    前記第1の扉板と前記第2の扉板とを回動自在に結合する結合部は、前記第1の扉板と前記第2の扉板とが平行に折り畳まれた状態で、更に、前記第3の扉板が、前記第1の扉板及び前記第2の扉板の間にこれら扉板と平行に折り畳まれる空間を、前記第1の扉板と前記第2の扉板との間に確保可能に構成されていることを特徴とするコンテナ用扉。
  2. 前記結合部は、前記第1の扉板に固定される第1のヒンジと、前記第2の扉板に固定される第2のヒンジと、前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジの双方に固定される中間部材とで構成されていることを特徴とする請求項1記載のコンテナ用扉。
  3. 前記各扉板の高さ及び厚みが略同一であり、前記中間部材が、前記各扉板と高さ及び厚みを略同一とする柱部材であることを特徴とする請求項2記載のコンテナ用扉。
  4. 前記第1の扉板は、前記第2の扉板側の上方角部ないしその近傍からコンテナ妻面側の下方角部ないしその近傍へと至る、第1の補強材を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載のコンテナ用扉。
  5. 前記第1の扉板は、前記第2の扉板側の下方角部ないしその近傍からコンテナ妻面側の上方角部ないしその近傍へと至る、第2の補強材を備え、
    該第2の補強材は、前記第1の補強材との交差部分で前記第1の補強材を避けて分割されていることを特徴とする請求項4記載のコンテナ用扉。
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