JP2016188068A - 車両フロアカバー保持器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の足下空間内に保持柱あるいは他の器具または構造体が存在していない場合に、車両フロアマットまたはトレイを固定するために使用することができる。【解決手段】器具100の本体101が第1の下面112と第2の上面102とを有し、この第1の面112および第2の面102に垂直な軸Xが存在する。本体101は薄くかつ平坦であり、第1の面112から多くの突起106が、互いに間隔を空けた2次元アレイの状態で、器具の軸Xに平行に下向きに延在している。突起106は、車両足下空間内のカーペット地に突き刺さるように適合されたスパイクでもよい。留め具104が、本体101と一体的に形成されかつ第2の上面102から上向きに延在しており、この留め具104はグロメットまたはキャップ202に受け入れられる大きさである。【選択図】図1A

Description

自動車、トラック、およびSUVなどのほとんどの従来の車両において、乗員用の足下空間はカーペット敷きである。自動車の製造業者は、こういった足下空間を保護するためにフロアマットを提供することが多い。自動車のアフターマーケット業者も、足下空間を保護するためにフロアカバーを提供している。フロアマットおよびトレイなどの車両フロアカバーは、車両足下空間内で一箇所に留まるよう、設置および固定用の補助手段で備え付けることが好ましい。
車両フロアカバーの設置および安定性を助けるために、また最終的には、より堅固な感触を乗員の足に与えるために、車両製造業者(一般に、相手先ブランド製造会社またはOEMと呼ばれる)は通常、車両足下空間内に保持柱または他の構造体を設置する。フロアマットまたはトレイは、これを貫通する保持柱に適応した大きさの開口を夫々備えていることが多い。しかし保持柱の形態および使用法は製造業者ごとに変わり、さらにはモデルごと、またシートごとに変わることさえあり得る。OEMマット保持システムの相違が、これらのモデルに対するアフターマーケットでのフロアマットおよびトレイの提供を、より費用がかかるもの、またよりユニバーサルではないものとしている。多くの場合、OEMは運転手側用のフロアマット保持器具を提供しているが、乗客側および他のいずれかのシートの位置のためのものはない。
従って、保持柱あるいは他の器具または構造体が足下空間に存在していない場合に車両フロアマットまたはトレイを固定するために使用可能であり、また消費者が容易に使用することができる、車両フロアカバー保持器具が必要である。
多くのOEMスタッドまたは柱は、拡大したヘッドで終端する限定された直径のシャフトを有している。保持柱の大きさは、車両の型およびモデル間で変化する。さらにフロアカバーの孔は、フロアカバーに要求されるしっかりとした嵌合を常に提供するわけではない。グロメットを使用すると、保持柱およびフロアカバーを、より堅くしっかりとした形で係合させることができる。多くの保持柱に適合するグロメットは、多くの車両の型およびモデルで使用することができるであろう。
本発明の一態様によれば、車両フロアカバーを車両足下空間内のカーペット地に留めるための器具が提供される。この器具は、第1の面と第2の面と第1の面および第2の面に垂直な軸とを備えた、本体を含んでいる。突起が、この第1の下面から延在しており、これらの突起は直線状の列を成して2次元アレイを形成している。各突起は、軸に平行になるように配置された鉛直面を有し、この鉛直面は、いずれの1つの列においても同一平面上にある。第1の列の鉛直面は、第2の列の鉛直面に面している。グロメット内に受け入れられる大きさの留め具が、その第2の上面から延在している。
本発明の別の態様によれば、車両フロアカバーを車両足下空間内のカーペット地に取外し可能に取り付けるシステムが提供される。カーペット固定部材は、第1の面と第2の面とを備えた本体を有している。この第1の面および第2の面に垂直な軸が存在する。突起が第1の面から、この軸に平行に延在している。第2の面から上向きに、本体に一体的に形成された留め具が延在している。上部グロメットまたはキャップがこの留め具を受け入れ、それにより車両フロアカバーをカーペット地に取り付ける。
本発明のさらに別の態様によれば、車両フロアカバーを車両足下空間内のカーペット地に取外し可能に取り付けるシステムが提供される。カーペット固定部材は、第1の面と第2の面とを備えた本体を有している。この第1の面および第2の面に垂直な軸が存在する。突起が第1の面から、この軸に平行に延在している。第2の面から上向きに、本体に一体的に形成された留め具が延在している。下部グロメット留め具を備えた下部グロメットが、この固定部材の留め具に取り付けられる。上部グロメットが下部グロメット留め具を受け入れ、それにより車両フロアカバーをカーペット地に取り付ける。
本発明のさらに別の態様によれば、車両フロアカバーを足下空間のカーペット地に固定するための器具を製造する方法が提供される。そのステップは、上部側とコア側とを備えた金型を提供するステップを含む。上部側はコア側から平面で分割されている。上部側金型キャビティは、器具の第2の面をモールドする。いくつかの間隔を空けて離れた平行な押出棒が、コア本体のチャネル内で、軸に平行に摺動する。コア本体の上部表面と押出棒の上部表面は、器具の第1の面をモールドする。各押出棒は少なくとも1つの鉛直面を有し、間隔を空けて離れたスパイクキャビティが、この鉛直面に沿って設けられている。
器具をモールドするために、押出棒はコア本体の上部表面と同一平面上になるように設置される。金型の上部側が閉じられて、閉じた金型内にポリマーが注入される。金型を開けると、押出棒をその同一平面上の位置から、押出棒の上部表面がコア本体の上部表面よりも上になる位置へと動かし、それによりモールドされた器具を押し出す。
代わりの実施形態では、押出棒を、保持器具の軸と同軸にすることができる円柱状押出スリーブに置き換える。突起またはスパイクの夫々の鉛直面は、押出スリーブの外側表面および/または内側表面に位置する。この実施形態において突起またはスパイクは、1つまたは2つの環状アレイを成して配置され得る。
本発明の別の態様によれば、車両フロアカバーを車両足下空間内のカーペット地に留めるための器具が提供される。この器具は、第1の面および第2の面と、第1の面から延在する突起とを備えた、本体を含んでいる。突起は直線状の列を成して2次元アレイを形成している。グロメット内に受け入れられる大きさの留め具が、第2の面から延在している。
上記器具の主要な利点は、この器具を足下空間内の任意の位置に設置することで、様々な位置に孔が設けられたフットカバーに適応できることである。別の利点は、車両製造業者が車両足下空間にこれまで全く保持器具を提供していないフロアカバーに対して、本発明による器具を備え付けることができることである。これは例えば、車両製造業者がこのような保持器具をいずれのシート位置にも提供していなかった場合、または車両製造業者が前方の運転手側足下空間にのみ保持器具を提供していた場合に起こり得る。本発明による器具は、車両の2列目または3列目シートの床にマットまたはトレイを取り付けるためにも、あるいは車両のカーゴエリアの床にカーゴライナを取り付けるためにも使用することができる。
本発明のさらに別の態様によれば、フロアカバーを車両足下空間に取り付けるシステムが、下部グロメットと上部グロメットとを含んでいる。下部グロメットは軸の周りに形成されており、直立した外側側壁の外側表面から半径方向外向きに延在している、フロアカバー保持フランジを有している。外側側壁は、外側側壁の上部と同じ位置に配置され得るヒンジ平面まで、上向きに延在している。下部グロメットの上部平面またはヒンジ平面は、外側側壁からヒンジ平面の内側端部まで半径方向内向きに延在している、アニュラスを有し得る。いくつかの指部が、アニュラスの内側端部に結合した夫々の上方端部を有し、夫々の指部の下方端部まで下向きに延在している。各指部はその下方端部付近に、指部のより一般的な内側側壁表面から半径方向内向きに延在している、ビードを有している。このビードは、他の指部と組み合わさって、任意のいくつかのタイプの車両足下空間保持柱ヘッドに締まり嵌めで係合するように適合されている。下部グロメットの外側側壁の外側表面に留められる、上部グロメットが提供される。このシステムは、車両足下空間への取付けのために適合された、固定器具をさらに含んでいる。固定器具の直立した保持柱は、下部グロメットの指部に係合するように適合されている。固定器具の下方表面は、カーペット敷きの足下空間表面に係合するための複数の下向きに延在した突起を含み得、または、車両足下空間のカーペット敷きではない表面に固定するように適合された、接着剤層を有し得る。
本発明の別の態様によれば、車両フロアカバーを車両足下空間に取り付けるシステムは、下部グロメットと上部グロメットとを有している。下部グロメットは、軸の周りに形成された外側側壁を有している。この外側側壁の外側表面から半径方向外向きに、フロアカバー保持フランジが延在している。外側側壁は、保持フランジから下部グロメットの上部平面まで、軸方向上向きに延在している。外側側壁は内側表面を有している。外側側壁に一体的に形成された複数の指部が、外側側壁の内側表面から間隔を空けた半径方向内側の位置に、互いに角度的に間隔を空けて離れて配置されている。各指部は、外側側壁の上部平面から間隔を空けた軸方向下方の位置に、下方端部を有している。各指部は、その下方端部付近に配置された、ビードを有している。各ビードは最内縁を有し、またビードのこの最内縁から上向きかつ外向きに指部の一般的な内側側壁表面まで延在する、傾斜表面を有している。この傾斜表面は、いくつかのタイプの各保持柱の拡大ヘッドに、締まり嵌めで係合するように適合されている。上部グロメットは、下部グロメットの外側側壁の外側表面に留められるように適合されている。このシステムは、車両足下空間への取付けのための固定器具をさらに含んでいる。保持柱が固定器具本体から直立しており、下部グロメットの指部に係合するように適合されている。固定器具は、車両足下空間のカーペット敷きの表面に係合するよう、その本体の下方表面から下向きに延在している複数の突起を含み得、または、車両足下空間の滑らかな表面に固定するように適合された、接着剤層を含み得る。
上記実施形態のいずれかにおいて、下部グロメットは複数の間隔を空けて離れた鉛直リブをさらに備え得る。これらのリブは軸の周りに角度的に間隔を空けて、軸に平行になるように配置されている。各鉛直リブは隣接する指部の間に配置される。指部は、仮想円柱の形状に従った内側側壁表面を有し、この仮想円柱の直径は、そのグロメットが収容するように設計されている最も大きいタイプの柱ヘッドよりも大きくなるように事前に選択される。鉛直リブは夫々、下部グロメットの外側側壁の内側表面から仮想円柱まで、半径方向内向きに延在している。グロメットが一旦柱上に嵌められると、これらのリブによって、グロメットが保持柱に対して横方向に動かないようにする。
あるいは、またはさらに、下部グロメットの各指部は、軸に平行に配置されかつ下部グロメットの外側側壁の内側表面から指部の外側表面まで延在する、補強用リブを備え得る。軸に対する補強用リブの角度範囲は、これが補強のために提供される指部の角度範囲よりも、例えば指部固有の角度範囲の4分の1以下など、大幅に小さい。
本発明の一実施の形態の主要な技術的利点は、各指部のビードの傾斜した平面によって広い表面が提供され、この表面の異なる位置で、様々な柱の拡大ヘッド構造に締まり嵌めで係合できることである。これにより、多くの車両の型およびモデルのフロアカバーで、このグロメットが使用可能になる。多くの車両タイプに対して単一のグロメットが提供されることによって、グロメットに合った車両フロアマットおよびトレイのための製造、設備、研究、および開発のコスト全体が削減される。
本発明のさらなる態様およびその利点は、類似部分を同じ符号で示した以下の詳細な説明の中で見出すことができる。
本発明の一実施の形態による器具の上部斜視図 図1Aに示されている器具の下部斜視図 図1Bに示されている器具の下部の詳細を示した図 図1Aおよび1Bに見られる器具を用いた車両フロアカバー保持システムの詳細の分解等角図 車両フロアカバー、器具、および上部グロメットの組み立てられた状態の断面図 本発明による別の器具を用いた車両フロアカバー保持システムの第2の実施形態の詳細の分解等角図 図4に見られる車両フロアカバー、器具、上部グロメット、および下部グロメットの組み立てられた状態の断面図 本発明の一実施の形態による車両フロアカバーの上面図 図6Aに示されている車両フロアカバーの底面図 本発明による器具の第3の実施形態の斜視図 図7Aに示されている実施形態を用いた車両フロアカバー保持システムの断面図 従来技術によるOEM保持器具を備えた運転手側車両足下空間の斜視図 車両フロアカバーが据え付けられている運転手側車両足下空間の斜視図 OEM保持器具を備えていない、従来技術による乗客側車両足下空間の斜視図 図1Aおよび1Bに示されている器具を用いて据え付けられた車両フロアカバーを備えている、乗客側車両足下空間の斜視図 本発明による第1の製造プロセスにおけるステップを示した概略ブロック図 器具の作製に使用される金型の、押出棒が第1の位置にある状態の斜視図 押出棒が第2の位置にある状態の、金型のコアの斜視図 押出棒が第2の位置にあり、スパイクキャビティが視認できる状態の金型のコアの斜視図 フロアカバー保持器具の別の実施形態を、これが熱成形フロアカバーに取り付けられる前に示した上部斜視図 フロアカバーが熱成形によって既に取り付けられた後の、図16に示されている器具の鉛直軸を通る断面図 保持器具が陰線で示されている、図16に示されている器具が備え付けられたフロアカバーの上部斜視図 図16に示されている器具の実施形態の下部斜視図 フロアカバー熱成形工程の前の、真空金型への保持器具の組立てを示した斜視図 図20の詳細の上部斜視図であって、金型の保持器具受入れ構造を示した図 環状アレイの突起を用いた本発明の代わりの実施形態の下部斜視図であって、円柱状押出スリーブの接触フットプリントをさらに示した図 車両フロアカバーの一部、下部グロメット、車両足下空間保持スタッド、および保持グロメットキャップ(または上部グロメット)を示した等角分解図 図23に示されている下部グロメットの上部等角図 図24に示されている下部グロメットの下部等角図 図23の下部グロメットと上部グロメットが組み立てられたときの、グロメットの軸を含む平面上の側面断面図 図23〜26に示されている実施形態の、車両フロアカバーを第1の車両フロアカバー保持柱に留めたときを示す、グロメットの軸を含む平面上の断面図 図23〜26に示されている実施形態の、車両フロアカバーを第2の車両フロアカバー保持柱に留めたときを示す、図27に類似の簡略化した断面図 図23〜26に示されている実施形態の、車両フロアカバーを第3の車両フロアカバー保持柱に留めたときを示す、図27Aに類似の簡略化した断面図 図23〜26に示されている実施形態の、車両フロアカバーを第4の車両フロアカバー保持柱に留めたときを示す、図27Aおよび27Bに類似の簡略化した断面図 下部グロメットのさらなる実施形態の上部等角図 車両フロアカバー保持柱上に嵌められた上記実施形態の下部グロメットの上部等角図 下部グロメットのさらなる実施形態の下部等角図 本発明のさらなる実施形態の、フロアカバーに対して組み立てられてカーペットに係合しているときを示した、軸Xを通る鉛直断面図 下部グロメットのさらなる実施形態の、軸Xを通る鉛直断面図 下部グロメットのさらなる実施形態の下部等角図 本発明のさらなる実施形態の、フロアカバーに対して組み立てられて車両足下空間内の滑らかな表面に係合しているときを示した、軸Xを通る鉛直断面図 固定器具のさらなる実施形態の下部等角図 本発明と共に使用される下部グロメットのさらなる実施形態の下部等角図 図36に示されている下部グロメットの底面図 グロメットおよび取り付けられたフロアカバーを車両足下空間の柱に嵌合させる際に取り得る考えられる位置付けを示した、図36および37に示されている下部グロメットの側面図
図1Aおよび1Bは、概して100で示した第1の実施形態の器具を示している。この器具の本体101は、ナイロンまたは別の適切な化合物から形成され得る。器具100は、第1の下面112と第2の上面102とを有している。第1の面112および第2の面102に垂直な軸Xが存在する。本体101は薄くかつ平坦であり、またこの図示の実施形態では概して円形のディスクであると示されている。他の実施形態では、正方形、長方形、六角形、または、商業的に許容できる結果を生む任意の他の形状など、異なる形状の本体101を含み得る。
多くの突起106が第1の面112から、器具の軸Xに平行に下向きに延在している。この実施形態において、突起106は直線状の列108を成して配置されている。図示の実施形態において、突起106は三角形のベースを有し、また突起106の形状はピラミッド状である。図示の実施形態において、突起106はスパイクである。他の実施形態の突起は、例えば実質的に円形の錐体または長方形のピラミッドなど、異なる形状のもの、および/または異なる形状のベースを有するものでもよい。突起106は足下空間の床のカーペット地(図3と、図8の802参照)に食い込み、これにより、器具100と、器具100に取り付けられたフロアカバーとが動くのを防ぐ。さらに器具100は、器具100全体を実質的に平坦なエリアで支えることができる足下空間内の任意の位置に、位置付けることができる。言い換えれば、足下空間の床(図8の802参照)の実質的に平坦なエリア内への設置が適しており、これに対し足下空間の床802が足下空間の壁804、806、808、814(図8)へと移行していく位置への設置は、移行の湾曲の程度次第であまり適さない。器具100を足下空間の床の任意の位置に設置する能力によって、ほとんど全ての車両フロアカバーはこの器具と互換性があるものとなり、この器具を用いて足下空間の床に取外し可能に留めることができる。
この図示の実施形態の各突起106は、軸Xに平行になるように配置された1つの平坦な鉛直面110を有している。他の実施形態において突起106は、平坦な鉛直面110を有していなくてもよい。各直線状の列108において、その列108の突起106の鉛直面110は同一平面上にある。器具の下面112には、少なくとも第1の列114と第2の列116が存在する。第1の列114の鉛直面110は、第2の列116の鉛直面110に面するように配向されている。図1Bに示されている実施形態では3以上の列が示されており、この事例ではこのパターンが繰り返されている。代わりの実施形態では、異なる数の列を有し得る。図示のように、この図で最も左に見える列108などの端部の列の鉛直面110には、対応する対向する列が存在しない。図示の実施形態において、突起106の形状、数、および配置は、フロアカバー設置に対して商業的に許容できる安定した取付けが達成できるように選択されたものであって、カーペットの密度と厚さに応じて設定される。他の実施形態は、フロアカバー設置に対して商業的に許容できる安定した取付けが達成できる、その変形形態を含み得る。車両の床のカーペット地に押し込まれるので、突起106の大きさ、数、および長さは、乗員の足によってマットまたはトレイに加えられる可能性のある最大せん断力に、効果的に耐えるように選択されるべきである。
図1A〜1Cは、突起106が下面112から、およそ0.1から0.3インチ(0.25〜0.76cm)延在している実施形態を示している。代わりの実施形態において、突起106は異なる長さを有し得る。図示の実施形態において、列108、114、116は、およそ12ミリメートル離れている。代わりの実施形態において、列108、114、116は、もっと近い間隔でもよいし、あるいはさらに離れていてもよく、また互いに等距離でなくてもよい。各列108、114、116において突起106は、隣接する突起106からおよそ9.6ミリメートル間隔を空けて配置されている。代わりの実施形態において突起106は、同じ列108、114、116内の隣接する突起106に、より近くてもよいし、あるいはさらに離れていてもよく、また均一な間隔でなくてもよい。図示の実施形態において、突起106は三角形のベースを有し、このベースの各脚部の幅はおよそ2.5ミリメートルである。三角形のベースを備えた突起106を含む代わりの実施形態では、より広いまたはより狭い幅の三角形のベースを有し得る。各突起の三角形のベースは凹状に湾曲した移行部118を有し、この突起のベースは、第1の面112上で第1の面112に合流し、さらに突起の他の面120に合流する。湾曲した移行部118は、せん断力すなわち軸Xに垂直に作用する力に対して、補強を加える。
留め具またはノブ104が、比較的滑らかな第2の上面102から上向きに延在している。留め具104は、グロメットまたはキャップ202(図2)または406(図4)に受け入れられる大きさである。図示の実施形態において留め具104は、グロメット(図2の202および図4の406参照)内に嵌まる、外向きに突出した凸状環状リング105を有している。図示の実施形態において、留め具104は実質的に円柱状であり、軸Xの周りに形成されている。リング105は、面102から上方に変位した位置にある。これにより、リング105により画成されるヘッドよりも小さい直径のステムを有する、「キノコ状ヘッド」の留め具104が生成される。
図2では、固定器具100とキャップまたは上部グロメット202との間に留められる、車両フロアカバー204を示している。マットまたはトレイ204は、上方表面206および下方表面208を有している。孔210が上方表面206から下方表面208へと延在している。孔210は留め具104またはカーペット固定下部ユニット(図4の412参照)を受け入れるように適合されている。上部グロメットまたはキャップ202が留め具104上に、または代わりにカーペット固定下部ユニット412(図4)に嵌まることで、車両フロアカバー204を車両のカーペットに取り付ける。車両フロアカバー204は、マット、3次元フロアトレイ、または車両足下空間内で使用される任意の他の車両フロアカバーとすることができる。車両フロアカバー204が一旦器具100に取り付けられ、かつ器具100がカーペットパイルに押し込まれると、車両フロアカバー204は車両足下空間内の所定の位置に留まることになる。
図3は、留め具104に接続されたグロメットまたはキャップ202の断面図を示している。グロメット202は、留め具104の環状リングを半径方向に越えて孔210全体を覆って延在する、上部部分304を有している。図示のグロメット202は閉じたキャップであるが、グロメット202は代わりに開口した上部部分304を有し得る。グロメット202の上部部分304は下方表面306を有している。車両フロアカバーは、グロメットの下方表面306と固定器具100の上部表面102との間に捕捉される。
運用時には、留め具104を車両フロアカバー204の孔210に挿入する。グロメット202は、留め具104の環状リング105を越えて嵌まる、半径方向内向きに延在する係合リッジ302を有している。係合リッジ302は、下向きに下がっている実質的に円柱状の側壁308から延在している。円柱状の側壁308は、留め具104を受け入れる開口310を形成する。グロメット202が留め具104に取り付けられると、グロメット202の下方表面306と器具100の第2の面102との間に車両フロアカバー204が位置付けられる。器具は車両足下空間のカーペット上に置かれ、カーペットパイル312に食い込む。突起106はカーペットパイル312を通って延在するが、車両足下空間のカーペット地310のカーペット裏当て314を貫通して延在しないような大きさである。従って、フロアカバーは車両足下空間に固定される。
図4は、固定器具400と下部グロメット406と上部グロメットまたはキャップ202との間での、車両フロアカバー204の留め方を示した分解図である。フロアカバーまたはマット204は、上方表面206および下方表面208を有している。孔210が上方表面206から下方表面208へと延在している。孔210は、カーペット固定下部ユニット412の一部である直立した下部グロメット留め具408を受け入れるように適合されている。この実施形態においてカーペット固定下部ユニット412は、下部グロメット406および固定器具400を含む。下部グロメット406は、固定器具400の直立した留め具またはノブ402を受け入れるように適合されている。留め具402の形は留め具202に類似しているが、より小さい直径を有し得る。下部グロメット406が留め具402上に嵌って、留め具の環状リング404によってしっかりと取り付けられる。上部グロメット202は下部グロメット留め具408上に嵌まることによって、カーペット固定下部ユニット412に接続される。上部グロメット202は、下部グロメット留め具408の半径方向外向きに延在する環状リング410によって、下部グロメット406にしっかりと取り付けられる。図示の実施形態において車両フロアカバー204はマットであるが、車両フロアカバーは3次元フロアトレイ、あるいは車両足下空間内で使用される任意の他の車両フロアカバーでもよい。
図5は、下部グロメット406および留め具402に接続された、グロメット202の断面図を示している。グロメット202は、下部グロメット留め具408の環状リング404を半径方向に越えて延在しかつこの図示の実施形態ではフロアカバーの孔210を完全に覆っている、上部部分304を有している。グロメット202の上部部分304は下方表面306を有している。
運用時には、下部グロメット406を留め具402上に嵌める。下部グロメットは、その上端が下部グロメット外側壁507に接続された、内側壁506を有している。下部グロメット内側壁506は、半径方向内向きに延在する係合リッジ502を備えたその下方端部で終端する。係合リッジ502が内側壁506の上端から鉛直に変位した位置にあることによって、これを器具の軸から離れるように、またこの軸に向かうように曲げることができる。従って、係合リッジ502は留め具402の環状リング404を越えて嵌まることができる。下部グロメット留め具408は、車両フロアカバー204の孔210に挿入される。下部グロメット留め具408は環状リング410を有し、これを越えて上部グロメット202の係合リッジ302が嵌まる。
あるいは、上部グロメット202を下部グロメット406に、これらの間にフロアカバー204を位置付けて組み立て、次いで固定器具400を下部グロメット406に嵌める。この組立ての順序によれば、現場後付の場合など、予めグロメットを備えたマットセットに保持器具400を取り付けることができる。
車両フロアカバー204は、グロメット202の下方表面306と下部グロメット406の上面504との間に位置付けられる。固定器具400は、上述のスパイク106に類似した、下向きに延在する突起またはスパイク508を有している。また上述したように、突起508はカーペットパイル312を通って延在するが、車両足下空間のカーペット地310のカーペット裏当て314を貫通して延在しないような大きさである。
本発明による保持器具は、突起またはスパイク106が、ボール紙またはメルトブローされたポリスチレンなどの、ブロック内に押し込まれた状態で、消費者に供給され得る。これらの保護ブロックは、ユーザの手を傷つけることを防ぎ、またスパイク106、508の損傷を防ぐ。ブロック(図示なし)は、マットまたはトレイが車両足下空間に固定される直前に取り除かれることになる。
図6Aおよび6Bは代表的な車両フロアカバー204であり、この事例では上部グロメット202および器具100を一緒に留めて備えているマットを示している。図6Aは、上部グロメット202を視認できる車両フロアカバー204の上部表面206を示している。図6Bは、器具100の下方表面112が視認できる、車両フロアカバー204の底面208を示している。
図7Aは、突起またはスパイク706が軸に平行になるように配置された鉛直面を備えていない、器具の代わりの実施形態700を示している。器具のこの第2の実施形態は、上部グロメット202が図7Bに示されているようにノブまたは留め具104に取り付けられる実施形態で使用され得る。これは、下部グロメットが留め具に取り付けられる実施形態(図示されていない)でも使用することができ、また直立した器具のノブが熱成形によってフロアカバーに結合される実施形態(図17および18参照)と共に使用することができる。図7Aおよび7Bに示されている実施形態の使用時に、器具700は、突起706が車両の前方に向かって傾斜し、かつシート台座804、1004(図8および10)から離れる方に傾斜するように向けなければならない。
図7Bは、器具700の留め具またはノブ104に接続された上部グロメット202の断面図を示している。グロメット202は、留め具104の環状リング105を半径方向に越えて延在する、上部部分304を有している。グロメット202の上部部分304は下方表面306を有している。車両フロアカバーは、グロメットの下方表面306と固定器具700との間に捕捉される。突起706はカーペットパイル312を通って延在するが、車両足下空間のカーペット地310のカーペット裏当て314を貫通して延在しないような大きさである。拘束されていないと、フロアマットまたはトレイは乗員の足によって前方へと蹴られる傾向があり、それに応じて皺が寄ったり、あるいは車両防火壁上へ捲れ上がったりすることになる。突起706が図7Bに示されている矢印の方向に前方に向くようにして据え付けると、突起706はこの前方へのせん断力に耐え、またカーペットパイル内にさらに食い込むことになる。
図8は、フロアマットまたはトレイが置かれる前の、典型的な相手先ブランド製造会社(OEM)の運転手側車両足下空間800を示している。典型的には足下空間800の床802はカーペット敷きである。足下空間800の床802は、概して凹状の形状を形成するように他の足下空間表面に囲まれ得る。これらの境界を接している足下空間表面は、床802がシート台座(図示なし)の方に移行した後方すなわち後部側804、床802とトランスミッショントンネルまたはセンターコンソールとの間に配置される車内側806、前方への床802の連続部分であり、概して上向きおよび前方に、かつアクセルペダル810およびブレーキペダル812の前方へと傾斜している防火壁808、および、足下空間の床802とドア敷居816との間に配置された車外側814、を含み得る。
車両製造業者は現在、特に運転手側で、足下空間800に1つまたは2つの押さえ器具または保持器具を通常(ただし常時ではない)備え付けて車両フロアカバーを所定の位置に固定し、車両フロアカバーがずれたり、アクセルペダル810および/またはブレーキペダル812を干渉したりするのを防ぐようにしている。この図示の実施形態では2つのOEM保持器具818Aおよび818Bが存在しており、これらは拡大ヘッド820を備えた柱の形を成している。図示の実施形態において、OEMの柱818Aおよび818Bは、OEMフロアマット(図示なし)の夫々の孔に通して完全に挿入されるように意図されている。
図9は、運転手側車両足下空間800内に据え付けられた、車両フロアトレイ204を示している。OEM保持器具818Aおよび818Bは、フロアトレイ204の孔210に通して完全に挿入された。2つの上部グロメット202を据え付けることで、マット204は保持器具818Aおよび818Bに対して固定される。
図10は、乗客側車両足下空間1000を示している。運転手側足下空間と同様に、足下空間1000の床1002は、概して凹状の形状を形成するように他の足下空間表面に囲まれ得る。これらの境界を接している足下空間表面は、床1002がシート台座(図示なし)の方に移行した後方すなわち後部側1004、床1002とトランスミッショントンネルまたはセンターコンソールとの間に配置される車内側1006、前方への床1002の連続部分であり、概して上向きおよび前方に傾斜している防火壁1008、および、足下空間の床1002とドア敷居1016との間に配置された車外側1010、を含み得る。図示のモデルには、乗客側足下空間1000内にOEM保持器具が存在していないことに留意されたい。製造業者提供の保持器具は、第2または第3列の足下空間からも欠落している可能性があり、および/または乗客の最後列後方のカーペット敷きカーゴエリアからも欠落し得る。
図11は、乗客側車両足下空間1000内に据え付けられた、乗客側車両フロアトレイ204を示している。上部グロメット202が、固定器具100(この図では視認できない)の夫々の留め具104に取り付けられている。図8〜11では、運転手側足下空間は車両の左側に位置付けられており、また乗客側足下空間は車両の右側に位置付けられている。これは北米および欧州大陸の車両の場合である。運転手側が右側にある車両を有する国では(例えば、英国、オーストラリア、および日本など)、運転手側および乗客側の相対位置が逆になる。
図12から15では、本発明による、車両フロアカバー204を車両足下空間のカーペット地に固定するための器具100を製造する1つのプロセスの概要を提供する。ステップ1202では、射出成形金型1300(図13)が提供される。金型1300は上部側1302とコア側1304とを有し、上部側1302はコア側1304から平面Pで分割されている。ステップ1204では、金型キャビティの上部側1302が画成される。上部側金型キャビティ1302は、平面Pにおいて器具100の第2の上面102を、また第2の面102から軸Xに沿って上向きに延在する留め具またはノブ104をモールドする。
ステップ1206では、金型1300のコア1304がコア本体1306と複数の間隔を空けて離れた平行な押出棒1308とを含むように画成される。各押出棒1308は、軸に平行になるように配置されたコア本体1306の夫々のチャネル1310内で摺動可能である。コア本体1306の上部表面1312と押出棒の上部表面1318は、ステップ1208で画成される。各押出棒1308は少なくとも1つの鉛直面1316を有し(ステップ1210)、ほとんどの押出棒の2つのこの面1316で、スパイクキャビティ1502の境界を形成する。図15に示されているように、各鉛直面1316に沿って、複数の間隔を空けて離れたスパイクキャビティ1502が、上部表面である平面Pから下向きに延在している(ステップ1212)。図15に示されている実施形態などのいくつかの実施形態において、押出棒1308のうちの少なくとも内側の押出棒1308は、第1の鉛直面と第2の反対側の鉛直面とにスパイクキャビティ1502を有し得る。間隔を空けて離れたスパイクキャビティ1502は、夫々の頂点または先端で終端する。いくつかの実施形態では、各列内の頂点を通気チャネル1402に接続して(ステップ1213)、気体が漏れ出ることができるように、さらにスパイクキャビティ1502の頂点が確実にポリマーで完全に満されるようにすることができる。
ステップ1214では、器具100をモールドするときに、図13に示されているように押出棒の上部表面1318がコア本体の上部表面1312と同一平面上になるように、押出棒1308を位置付ける。ステップ1216において、金型1300の上部側1302をコア1304上で閉じる。
金型が一旦閉じられると、閉じた金型内にポリマーを注入して、第1の面112、第2の面102、留め具またはノブ104、およびスパイク106を形成する(ステップ1218)。気体はステップ1219で通気チャネルを通って放出される。次いでステップ1220で金型1300を開ける。次のステップ1222では、図14に示されているように、押出棒の上部表面1318がコア本体の上部表面1312と同一平面上にある第1の位置から、押出棒の上部表面1318がコア本体の上部表面1312より上になる第2の位置まで、押出棒1308を前進させる。ステップ1224では、器具100を器具金型1300から押し出す。
図16〜21は、概して1603で示した保持器具がその製造の過程でフロアカバー1604に直接取り付けられる、本発明の実施形態を示している。この器具は、外側縁1606を備えた薄く平坦なベース1605を有している。複数の突起またはスパイク1610が、これまでと同様にベース1605の下方表面1612から下向きに延在している。ノブ1614は、ベース1605の上方表面1616から上向きに延在している。
器具1603は、実質的に均一な厚さを有する熱可塑性材料の平坦な未加工品からフロアカバー1604を熱成形するプロセスの際に、フロアカバー1604(フロアマットまたはフロアトレイでもよい)に取り付けられる。ノブ1614の上部表面1618からベースの上方表面1616までの高さは、未加工品が熱成形中にノブ1614の外部側壁表面1620の形状に従うことができるよう、フロアカバー1604の熱成形に使用される未加工品の厚さの少なくとも2倍でなければならず、また好適には少なくとも3倍である。
ノブ1614は、その上部表面1618または上部表面1618付近で外部側壁表面1620が半径方向外向きに広がって張出し部1626を作り、次いでベースの上部表面1616との接合部分に近づくにつれて相対的に括れるように成形される。図示の実施形態において、ノブ1614は軸Zの周りで半径方向に対称的になるように形成されているが、これ以外のものでもよい。ノブ表面の括れ部1624から軸Zまでの直角半径は、張出し部1626から軸Zまでの直角半径を実質的に下回る。
複数の貫通孔1628が随意的に、ベース1605の上方表面1616から下方表面1612に延在するように形成され得る。貫通孔1628は、外部側壁表面1620とベースの上方表面1616との接合部分に近くなるように位置付けられるべきである。貫通孔1628は、下向きの突起1610よりも半径方向内側に位置付けられる。別の実施形態では(図示なし)、貫通孔1628を、ノブの側壁1629を通る第2組の貫通孔によって結合させてもよい。
貫通孔1628は、部分真空の供給源と連通した状態に置かれる。これを行う1つの手法が図19に示されている。環状チャネル1632が、貫通孔1628の全てに連通し共通の真空供給ラインとして作用するように、下方表面1612に形成されている。
熱成形プロセスの前に、図20に示されているように、雌の真空金型1704の上面に形成された器具受け構造1700内に、予め射出成形された保持器具1603が置かれる。受け構造1700を、より詳細に図21に示す。構造1700は、器具ベース1605の外側縁1606をぴったりと受け入れるように成形された外側縁を有する、ディスク状凹部1712を含む。凹部1712の深さは器具ベース1605の厚さと同じになるように選択され、その結果、器具1603の上方表面1616は、真空金型1704のその局所的上方表面と同一平面になる。
凹部の縁から半径方向内部に、複数の間隔を空けて離れた平行なクリアランススロット1713が配置されている。各クリアランススロット1713は、1列の、または1列の一部のスパイク1610を受け入れる。構造1700の中心には、器具のノブ1614の内側に嵌合して受け構造1700での器具1603の位置合わせを助ける、直立した位置合わせ柱1711が存在している。特にクリアランススロット1713が、列のいずれかの端部で、スパイク1610の傾斜した表面に合うように形成され得る傾斜表面1715で終端すると、このクリアランススロット1713によって器具1603は、熱成形されるマットまたはトレイに合わせて、さらにこのマットまたはトレイを対象としている車両足下空間に合わせて、配向することが可能になり得る。これは例えば、図7Aおよび7Bに示されているような傾斜したスパイクまたは突起が使用される場合に特に重要になり得る。傾斜したスパイク706を有する器具(例えば図7A)では、端部表面1715をその形状に従うように傾斜させてもよい。
構造1700は、真空の供給源に使用時に接続される、1以上の真空源導管1722をさらに含む。真空導管1722は環状真空チャネル1632(図19)に、さらに貫通孔1628に連通し得る。
動作時に、器具1603を金型1704の各器具受け構造1700に嵌合させる。一実施の形態では、乗客側フロアカバーのモールドのために2つのこの構造1700が作製される。しかしながら器具1603は、第1列の運転手側のマットまたはトレイのためにも、または第2または第3列のマットまたはトレイのためにも、またはカーゴエリアにも供給され得、さらにOEM保持器具を欠いている任意の足下空間/カーゴエリアに対し、対応する足下空間/カーゴエリアのどの場所にも供給することができる。熱可塑性材料の未加工品を加熱して軟化させ、これを金型1704へと引き付ける。またはより一般的には、貫通孔1628の出口で提供される部分真空が、軟化した熱可塑性材料を器具のノブ1614の外部側壁表面1620の形状にぴったりと従うように促す。表面1620は下部が切り下げられているため、グロメットまたはキャップを供給しなくてもこれで器具1603はカバー1604に直接固定され、またカバー1604に孔を作製する必要性は回避される。これにより、マットまたはトレイの上部からの本来保護しなければならないカーペット上への流体の漏出に関連する、いかなる問題も防ぐことができる。
図22は、真っ直ぐな列のスパイクまたは突起を、外側環状アレイ2200のスパイクまたは突起と内側環状アレイ2202のスパイクまたは突起とで置き換えた、代わりの実施形態を示している。スパイク2200夫々の鉛直面2204は、半径方向内向きに器具2206の中心に向いている。スパイク2202夫々の鉛直面2208は、器具2206の中心に対して半径方向外向きに向いている。各鉛直面2208は、そのフットプリントが2210で示されている押出スリーブの、内側円柱状壁の形状に従っている。各鉛直面2204は同様に、押出スリーブの外側円柱状壁の形状に従っている。スパイクキャビティの一部の画成に押出スリーブの壁を使用することで、スパイクまたは突起2200、2202の鋭利な画成が可能になる。環状スパイクアレイ2200、2202は、上部グロメットまたはキャップに固定する器具(図3)、下部グロメットに固定する器具(図5)、または熱成形工程によってマットまたはトレイに取り付けられる器具(図17)で使用することができる。
本発明のさらなる実施形態では、任意のいくつかの車両足下空間の保持柱またはスタッドに係合する、グロメットが提供される。図23に見られるように、本発明によるグロメットは、2つの構成要素、すなわち保持または下部グロメット2306と、上部グロメットまたはキャップ2308とを含む。保持または下部グロメット2306は、車両足下空間の保持柱またはスタッド2302と、車両フロアカバー2304の一部と、上部グロメットまたはキャップ2308とに軸方向に位置合わせされる。車両フロアカバー保持スタッド2302は、相手先ブランド製造会社(OEM)の車両カーペット2311を通って突き出し、かつ軸Xの周りに形成されている。軸Xは典型的には鉛直であるが、いくつかの車両足下空間では鉛直から離れて斜めになっていてもよい。スタッドまたは柱2302は、使用時にOEMカーペット層2311の下に配置される広いベース2309を有し得る。
車両フロアカバー2304の機能は、このOEMカーペットまたは表面2311を保護し、車両の所有者が車両足下空間を清浄に保つ簡単な手法を提供することである。すなわち所有者(または他のユーザ、または乗務員)は、車両フロアカバーを取り外して洗浄し、足下空間内へと戻す。フロアマットまたはフロアトレイとし得る車両フロアカバー2304はフロアカバー保持孔2310を有し、このフロアカバー保持孔2310の中に下部グロメット2306が下から突き出る。典型的には足下空間およびフロアカバーの、後部の車外側および後部の車内側の角付近の位置に、2つの横方向に間隔を空けて離れたスタッドまたは柱とフロアカバー保持孔2310とが設けられることが多いが、夫々1つのみが図23および27〜27Cに示されている。
下部グロメット2306は、ナイロンまたは他の適切な材料などのポリマー材料から一体的にモールドされ得る。下部グロメット2306は、車両フロアカバー保持スタッドまたは柱2302の拡大ヘッド2312に係合する。車両フロアカバー保持スタッド2302の形状は、図23に示されているスタッド状のものでもよいし、あるいは車両の型およびモデルに応じた無数の他の形状とすることができる。4つのこの形状を、以下で論じる図27〜27Cに示す。図示の実施形態において、下部グロメット2306はフロアカバー保持孔2310を通って延在し、また上部グロメットまたはキャップ2308は、下部グロメット2306の外側側壁を覆うように嵌めることによって下部グロメットに取り付けられる。
図示の実施形態において上部グロメット2308は、以下で説明するが、保持孔2310の大部分または全てを通って下向きに延在する。上部グロメット2308は、ナイロンまたは他の適切な材料などのポリマー材料から一体的にモールドされ得る。図示の実施形態において上部グロメット2308は、フロアカバー孔2310および下部グロメット2306を完全に覆う、固体の上部またはキャップ2314を有している。上部グロメット2308の代わりの実施形態は、開口した上部または部分的に開口した上部を有し得る。
図24に見られるように、下部グロメット2306は、外側表面2404を備えた外側側壁2402を有している。軸Xに垂直とし得る環状係合リッジ2420が、下部グロメットの外側側壁2402の外側表面2404から半径方向外向きに延在している。フロアカバー保持フランジ2406が、外側側壁2402の外側表面2404から半径方向外向きに延在し、かつ係合リッジ2420から間隔を空けた下方に配置されている。外側側壁2402は保持フランジ2406から、軸Xに垂直な少なくとも上部またはヒンジ平面2407まで上向きに延在している。図示の実施形態において、下部グロメットの外側側壁2402は平面2407の位置にその上方端部を有しているが、他の実施形態において外側側壁2402はヒンジ平面2407を越えて上向きに続いているものでもよい。運用時この実施形態では、図23および27〜27Cに示されているように、外側側壁2402は車両フロアカバー2304の孔2310を完全に通って延在する。
半径方向内向きに延在するアニュラス2410がヒンジ平面2407内に配置され、図示の実施形態では軸Xに対して直角になるように形成されている。アニュラス2410は外側側壁2402の内側表面2502(図25参照)からアニュラス内側端部2411まで延在している。複数の角度的に間隔を空けて離れた指部2408が軸Xの周りに配置されており、その夫々の上方端部2414でアニュラス2410の内側端部2411に結合されている。この図示の実施形態では6つの指部2408が存在しているが、他の実施形態はより多くのまたはより少ない指部2408を有していてもよく、また指部2408の(軸Xに対する)角度幅は、図示の幅とは異なっていてもよい。さらに、図示の実施形態では指部の角度幅は均一であるが、そうである必要はなく、指部2408の中には他と異なる角度幅を有するものがあってもよい。
各指部2408は、その上方端部2414から下方端部2412まで軸方向下向きに延在している。各指部2408は、軸Xと略平行になるように配置されかつ軸Xの周りの仮想直円柱(図示なし)の形状に従い得る、内側側壁表面2418を有している。各指部2408は外向きに押圧されると曲がると同時に、保持柱2302の拡大ヘッド2312を通過して噛み合う(図27参照)。この実施形態において、この曲げの大部分は、指部2408の上方端部2414とアニュラス2410の内側端部2411とが合流する位置に近い、ヒンジ平面2407の近くで起こる。
各指部2408は、指部2408の下方端部2412の近くにビード2416を有している。ビード2416は、指部2408の一般的な内側側壁表面2418から半径方向内向きに延在している。ビード2416は、指部2408の内側側壁表面2418からビード2416の最内縁2426まで軸方向下向きかつ半径方向内向きに延在する、傾斜表面2422を有している。ビード2416の下方傾斜表面2424が、ビード2416の最内縁2426から指部2408の下方端部2412まで下向きかつ外向きに延在し得る。傾斜表面2422、2424は、図示のように円錐台形でもよいし、または代わりに軸Xの周りの他の回転表面の形状に従ったものでもよく、あるいは平面的でもよい。ビード2416の内側側壁表面2418と最内縁2426との間の距離は、軸Xに直角の半径に沿って測定して、1mmから1.75mmの範囲でもよい。図示の実施形態においてビード2416の最内縁2426は、内側側壁表面2418から半径方向内向きにおよそ1.25mm延びている。下方傾斜表面2424および上方傾斜表面2422は、軸Xに対して傾斜している。上方傾斜表面2422の角度は30から60°の範囲でもよい。いくつかの実施形態において、傾斜表面2422の角度は45°でもよい。終端の傾斜表面2424の角度は120から160°の範囲でもよいし、また150°になるように選択してもよい。
ビード2416は、車両フロアカバー保持柱またはスタッド2302(図23および27〜27C参照)に係合するように適合される。ビード2416は、図27〜27Cと共に説明するが、多様な大きさおよび形状の車両フロアカバー保持スタッド2302に係合することができるように成形される。代わりの実施形態において、ビード2416は、図示以外の形状を有し得る。
図25に見られるように、各指部2408の外側側壁表面2504は、指部2408の内側側壁表面2418の反対側である。表面2504は、表面2502から間隔を空けて配置されている。外側側壁2402の内側表面2502は、フロアカバー保持フランジ2406からアニュラス2410へと延在している。
図26は、下部グロメット2306が上部グロメットまたはキャップ2308に取り付けられたときの、軸Xを含む平面に実質的に沿った断面図である。上部グロメット2308は下向きに延在している側壁2602を有し、この側壁2602から環状リブまたはラッチ2604が半径方向内向きに延在している。上部グロメット2308の環状リブ2604は、下部グロメット2306の係合リッジ2420を覆うようにして嵌まる。このように、上部グロメット2308は下部グロメット2306に固定される。代わりの実施形態は、図示のものとは異なる形状のスナップ、プッシュ・アンド・ツイスト型配置、またはねじ山などの、上部グロメット2308を下部グロメット2306に留めるのを助ける他の特徴を有し得る。
各指部2408は曲がるための余裕を有していなければならない。従って、ビード2416の最内縁2426と指部2408の一般的な内側側壁表面2418との間の半径方向距離(本書では「半径方向」は、軸Xと直角の方向を意味する)は、外側側壁2402の内側表面2502と指部2408の外側側壁表面2504との間の半径方向の間隔以下であるべきである。この間隔は、ビード2416が保持柱ヘッド2312を通過して噛み合うときにビード2416の完全な半径方向外側への変位を可能にするのに十分な大きさになる。指部2408の最内縁2426から一般的な内側側壁表面2418までのビード2416の半径方向の厚さは、1から3mmの範囲から選択され得る。いくつかの実施形態において、ビード2416の厚さは1.25mmでもよい。
図示の実施形態において各指部2408は、ヒンジ平面2407内に位置する第1の半径方向部分2606と、第2の下向きに延在する軸方向部分2608との、2つの部分を有している。第1の部分2606はヒンジ平面2407内で、第2の部分2608との接合部分まで半径方向内向きに延在している。第2の部分2608は第1の部分2606の内側端部から下向きに下がっている。あるいは指部2408を、アニュラス2410から直接下向きに、いかなる半径方向の指部部分も介在させることなく下がるように形成することも可能である。
図27〜27Cは、車両フロアカバー2304をいくつかの異なった形状の各車両保持スタッド2302に固定するのに使用される、下部グロメット2306および上部グロメット2308を示している。図5に見られるように、保持スタッド2302は、スタッド2302の最上部に拡大ヘッド2312を有している。ヘッド2312は保持スタッドヘッド壁2702を有し、さらに図27に示されている実施形態では傾斜した移行壁2704を有している。ヘッドは、保持スタッドヘッド壁2702よりも直径が小さいステム2706の上に載っている。
下部グロメット2306の指部2408は保持スタッド2302に係合する。上述したように、指部2408のビード2416は上方傾斜表面2422と下方傾斜表面2424とを有している。図示の実施形態において、ビード2416の上方傾斜表面2422はビード2416の下方傾斜表面2424よりも小さい。代わりの実施形態の指部2408のビード2416は、図27〜27Cに示されているビード2416とは異なった形状のものでもよいし、またその上方傾斜表面2422および下方傾斜表面2424が、図示のビード2416とは異なる長さまたは角度を有しているものでもよい。それでもなお上方傾斜表面2422は、様々な柱ヘッド2312の表面との接触点を十分に拡大させることができる大きさである。従って傾斜表面2422は、様々な保持柱2302に対するグロメットのさらなる適応性を提供する。
図27に示されているように、上方傾斜表面2422は保持スタッド2302の移行壁2704に係合する。この図示の実施形態において、上方傾斜表面2422の斜面と移行壁2704の斜面は略一致している。代わりの実施形態において、これらの斜面は異なっていてもよいし、あるいは厳密に一致したものでもよい。下部グロメット2306の保持スタッド2302への取付けは、その取付け時点で下部グロメット2306の内径がステム2706の直径よりも大きく保持スタッドヘッド壁2702の直径よりも小さくなるように、ビード2416の最内縁2426が内向きに延びていると確実になる。
下方傾斜表面2424の斜面は、下部グロメット2306が保持柱ヘッド2312を越えて噛み合うことができるように決定され、その結果ユーザはより容易に下部グロメットを柱ヘッド2312に対して割出しすることができる。指部2408は、保持柱ヘッド2312上を摺動して越えるときに実質的にヒンジ平面2407の範囲内で曲がり、その後、指部2408はその元の位置に弾性的に戻るか、あるいは係合した保持柱のステム2706の大きさ次第で半分曲がった位置に留まる。
また図27〜27Cの夫々で見られるように、キャップ2308は、外側側壁表面2710を有する下向きに下がった側壁2708を備えている。この外側側壁表面2710はフロアカバーの孔2710内に収まり、孔2710と境を接するグロメットの部分2705である。
図27は、第1の外形を備えた保持柱またはスタッド2302を示している。保持柱の上部2720が、キャップ2308の底面2722付近に位置している。保持柱ヘッド壁2702は、指部2408の一般的な内側側壁表面2418に近接している。移行壁2704の角度は傾斜表面2422の角度に略一致し、また約2倍の長さである。ステム2706の直径は、ビード最内縁2426を横切って測定した下部グロメット2306の内径よりもかなり小さい。
図27Aは、保持柱2302とは異なる外形を有する保持柱2730に車両フロアカバー2304を固定する、グロメット2305を示している。柱2730の拡大ヘッド2732の直径は、柱2302の直径よりも小さい。それでもなおビード2416の傾斜表面2422は、柱の傾斜した壁2734に締まり嵌めで係合するのに十分な長さを有している。柱2730の上部壁2736も、保持柱2302の上部壁2720ほど高くはない。
図27Bにおいて保持柱2740は、大幅に厚いステム2742を有しているように見える。ステム2742の直径は、ビード最内縁2426を横切って測定した下部グロメットの最小内径と略同じである。グロメット2305は、柱のヘッドとステムの直径に著しい差があるものであれば、これよりもさらに厚いステムを有する柱を収容することさえ可能である。傾斜した側壁2744および上部壁2746の位置付けは、保持柱2302の場合に類似している。
図27Cに見られる保持柱2750は、そのヘッド2752とステム2754との間に傾斜した移行壁を有していない。代わりにヘッド2752の鉛直壁2756は、切り立った角2758で終端している。水平表面2760が、この角2758から柱のステム2754の側壁2762まで延在している。傾斜表面2422が角2758に係合し、フロアカバー2304を柱2750上で保持する。傾斜表面2422は十分に広いため、柱ヘッドの下方の角を通過して種々の位置で嵌まることができ、さらに柱上で、グロメットを備えたフロアカバーを保持することができる。
図28は、下部グロメットのさらなる実施形態2800を示している。この実施形態では、比較的小さい(軸Xに対するその角度幅の観点から)ガイドリブ2802が指部2408間に挟まれている。この実施形態では隣接する指部2408の各対の間に1つの小さいガイドリブ2802が存在しているが、代わりの実施形態ではガイドリブ2802をより少ない空間に設けてもよく、またガイドリブ2802は図示とは異なる幅および高さを有するものでもよい。特に代わりの実施形態では、3つのガイドリブ2802を、指部2408のサブセット間に挟んで備え得る。ガイドリブ2802は細長くかつ軸Xに平行になるように配置され、またその外側軸方向端部沿いで、外側側壁2402の内側表面2502に取り付けられている。指部2408の一般的な内側側壁表面2418は、夫々仮想円柱の形状に従った形状であり、この仮想円柱は、図29に示されているように下部グロメット2306が受け入れるように設計されている最大の柱ヘッド2312の直径よりも若干大きい。これらのガイドまたは支持リブ2802は半径方向内向きに延在して、同一の仮想円柱で止まる。ガイドリブ2802は曲がるように設計されていないため、保持柱ヘッド2312に対するフロアカバー2304の(およびこれに据え付けられた下部グロメット2306の)横方向の変位に、より抵抗することができる。
下部グロメットのさらなる実施形態3000が図30に示されている。図示のように下部グロメット3000は、小さいガイドリブ3002と小さいクロスリブ3004とを有している。各クロスリブ3004は、外側側壁2402の内側表面2502から各指部2408の外側側壁表面2504まで延在している。各クロスリブ3004の(軸Xに対する)角度幅は、これが支持している指部2408の角度幅よりも大幅に小さい。例えばクロスリブ3004の角度幅は、指部2408の角度幅の4分の1以下でもよい。各クロスリブは、これが支持する指部2408の軸方向の長さよりも短いものとし得る既定の距離だけ、アニュラス2410(図示なし。図26参照)から下方に下がっている。クロスリブ3004は各指部2408の背後に位置して曲げ強度を高め、かつ車両フロアカバー保持スタッド2302のヘッドに対する横方向の支持を提供する助けとなる。この実施形態では、各指部間に1つの小さいガイドリブ3002、さらに各指部2408の背後に1つのクロスリブ3004が存在しているが、代わりの実施形態ではガイドリブ3002およびクロスリブ3004をより少ない空間に設けてもよい。またガイドリブ3002およびクロスリブ3004は多様な幅および高さを有したものとすることができ、あるいは図示とは異なる幅および高さを有し得る。
図30に示されている実施形態において、指部2408は、上述した実施形態の曲げとは異なったやり方で柱ヘッド2312の周りで曲がる。指部2408が柱ヘッド2312を越えて噛み合うとき、これらの指部は一体として半径方向外向きに変位するまたは伸びる傾向がより強くなり、ヒンジ式の曲げが少なくなる。こういったヒンジ式の曲げが生じるときには、クロスリブ3004によって支持または補強されていない指部2408の長さに沿って生じる可能性がより高くなる。それ以外では指部2408は一体化した輪として拡大し、従って外側側壁2402の輪の強度がより作用するようになる。各クロスリブ3004を十分に薄く作製して、柱ヘッドによって付与される半径方向の力で各クロスリブ3004が弓形または接線方向に変位するようにしてもよく、このクロスリブ3004が支持している指部2408の、より一層のヒンジ式の曲げを可能にすることができる。
図31に示されている実施形態では、下部グロメット2306および上部グロメット2308をフロアカバー2304の孔を被覆するように組み立てて、車両カーペットの固定器具3102の柱またはスタッド2302を覆うように嵌める。固定器具3102は、ナイロンまたは別の適切なポリマー化合物から形成され得る本体3124を有する。器具3102は第1の下面3122と第2の上面3120とを有し、これら両方は平面的でありかつ軸Xに対して実質的に直角である。本体3124は固定器具3102の全高に比べて薄く、かつ平坦であり、さらに円形、正方形、長方形、または六角形の縁形状、あるいは商業的に許容できる結果を生む任意の他の形状を有し得る。図示の実施形態において、器具本体3124の外側縁は軸Xから、ヘッド壁3108またはステム3114の半径の何倍もの半径だけ間隔を空けて配置されている。
多くの突起3104が、軸Xと平行に第1の面3122から下向きに延在している。この実施形態において突起3104は、直線状の列を成して配置されており、三角形のベースを備え、かつその形状はピラミッド状である。図示の実施形態の突起3104はスパイクである。他の実施形態は、突起が実質的に円錐体または長方形ピラミッドであるものなど、様々な形状の突起および/または様々な形状のベースを有し得る。突起3104は足下空間の床のカーペット地のパイルに食い込んで、器具3102、グロメット2306、2308、およびこれに取り付けられたフロアカバー2304が動くのを防ぐ。
図31に見られるように、固定器具3102は水平に拡大したヘッド3106を有している。この実施形態において拡大ヘッド3106は、成形性のために選択された、上向きに凹んだ上部3112を有する。他の実施形態は、平坦または中空の上部を有し得る。ヘッド3106は、円柱状でありかつ軸Xを中心にした、ヘッド壁3108を有している。ヘッド3106は、ヘッド壁3108よりも直径が小さい円柱状ステム3114の上に載っている。この実施形態では、傾斜した円錐台形移行表面または壁3110が、ステム3114の外側表面の上方端部からヘッド壁3108の下方端部まで上向きかつ外向きに進んでいる。
下部グロメット2306の指部2408は保持スタッド2302に係合する。上述したように、各指部2408のビード2416は上方傾斜表面2422と下方傾斜表面2424とを有している。図示の実施形態において、ビード2416の上方傾斜表面2422はビード2416の下方傾斜表面2424よりも小さい。下方傾斜表面2424は、軸Xから約150°に配向され得る。上方傾斜表面2422は、軸Xから約45°に配向され得る。代わりの実施形態の指部2408のビード2416は、異なった形状のものでもよいし、またその上方傾斜表面2422および下方傾斜表面2424が異なった長さまたは角度を有しているものでもよい。図31に示されているように、上方傾斜表面2422は固定器具ヘッド3106と係合する。
図31に示されているように、上方傾斜表面2422は固定器具3102の移行壁3110に係合する。この図示の実施形態において、上方傾斜表面2422の斜面と移行壁3110の斜面は少なくとも略一致している。代わりの実施形態において、これらの斜面は異なっていてもよい。下部グロメット2306の保持スタッド2302への取付けは、その取付け時点で下部グロメット2306の内径がステム3114の直径よりも大きく保持スタッドのヘッド壁3108の直径よりも小さくなるように、ビード2416の最内縁2426が内向きに延びていると確実になる。
下方傾斜表面2424の斜面は、下部グロメット2306が保持柱ヘッド3106を越えて噛み合うことができるように決定され、その結果ユーザはより容易に下部グロメットを柱ヘッド3106に対して割出しすることができる。指部2408は、保持柱ヘッド2312上を摺動して越えるときに実質的に水平ヒンジ平面2407で曲がり、その後、指部2408はその元の位置に弾性的に戻るか、あるいは係合した保持柱のステム3114の大きさ次第で半分曲がった位置に留まる。
下部グロメットのさらなる実施形態3200が図32に示されている。図32に示されている実施形態において、指部3219は図23〜31に示されている実施形態よりも厚く、これらの指部の内側側壁表面3206と外側側壁表面3204との間の距離はより大きい。さらに、各指部の上部またはヒンジ平面3220と最上方の内側表面3222との間はより厚い。指部3219に加えられた追加の材料が、指部3219の厚さおよび強度を増加させ、半径方向に作用する任意の力を受けたときのその変位を減少させ、さらにその剛性またはばね定数を増加させる。図32の実施形態は、センタリングリブで挟まれていない指部3219を示しているが、以下で説明する図33に示したものに類似した形で、センタリングリブを間に挟んで提供することも可能である。
図33において、下部グロメット3300は6つのセンタリングリブ3302を有している。他の実施形態では、異なる数のセンタリングリブ3302を有し得る。センタリングリブ3302は、隣接する指部3306間に位置付けられている。図示の実施形態では、各隣接する指部3306の対の間に1つのセンタリングリブ3302が存在しているが、他の実施形態では異なる数のセンタリングリブ3302を有し得る。センタリングリブ3302を位置付けることで、下部グロメット3300を車両フロアカバー保持柱またはスタッド2302(図23参照)に取り付けるときに、指部3306は破損から保護される。柱(図23の2312)は、消費者の据付けの際にセンタリングリブ3302に沿って摺動し得る。各センタリングリブ3302の下部エッジ3312は、下部グロメットのフランジ3314の下方表面3304で占められる、水平平面で終端し得る。
図34に示されている実施形態では、下部グロメット2306および上部グロメット2308をフロアカバー2304の孔を被覆するように組み立てて、車両カーペット固定器具3401のヘッドまたはスタッド2302を覆うように嵌める。固定器具3401は、ナイロンまたは別の適切なポリマー化合物から形成され得る本体3406を有する。器具3401は第1の下面3418と第2の上面3420とを有し、これら両方は平面的でありかつ軸Xに対して実質的に直角である。本体3406は固定器具3401の全高に比べて薄く、かつ平坦であり、さらに円形、正方形、長方形、または六角形の縁形状、あるいは商業的に許容できる結果を生む任意の他の形状を有し得る。図示の実施形態において、器具本体3406の外側縁は軸Xから、ヘッド壁3408またはステム3414の半径の何倍もの半径だけ間隔を空けて配置されている。
図34に示されている固定器具3401は、ビニルまたは塗装された金属で仕上げられたものなど、カーペット敷きではない車両足下空間3404で使用されている。固定器具3401(図35参照)は、固定器具本体3406の下面3418に取り付けられた接着剤層3402を有する。図示の実施形態において、接着剤層3402は固定器具本体3406よりも小さい直径を有しているが、他の実施形態の接着剤層3402は、固定器具本体3406と同一の直径、または図示のものとは異なる形状または直径を有し得る。接着剤層3402は、両面に接着剤表面を備えている発泡体コアによって構成されたものでもよく、接着剤層3402の底面は、消費者またはユーザによって車両足下空間3404の滑らかな上部表面に接着される前に、剥離式の剥離層(図示なし)によって保護してもよい。
図34に見られるように、固定器具3401は水平に拡大したヘッド3416を有している。この実施形態において拡大ヘッド3416は、成形性のために選択された、上向きに凹んだ上部3412を有する。他の実施形態は、平坦または中空の上部を有し得る。ヘッド3416は、円柱状でありかつ軸Xを中心にした、ヘッド壁3408を有している。ヘッド3416は、ヘッド壁3408よりも外径が小さい円柱状ステム3414の上に載っている。この実施形態では、傾斜した円錐台形移行表面または壁3410が、ステム3414の外側表面の上方端部からヘッド壁3408の下方端部まで上向きかつ外向きに進んでいる。
下部グロメット2306の指部2408は保持スタッドまたは柱3422に係合する。上述したように、各指部2408のビード2416は上方傾斜表面2422と下方傾斜表面2424とを有している。図示の実施形態において、ビード2416の上方傾斜表面2422はビード2416の下方傾斜表面2424よりも小さい。下方傾斜表面2424は、軸Xから約150°に配向され得る。上方傾斜表面2422は、軸Xから約45°に配向され得る。代わりの実施形態の指部2408のビード2416は、異なる形状のものでもよいし、またその上方傾斜表面2422および下方傾斜表面2424が異なった長さまたは角度を有しているものでもよい。図34に示されているように、上方傾斜表面2422は固定器具ヘッド3416と係合する。
図34に示されているように、上方傾斜表面2422は固定器具柱3422の移行壁3410に係合する。この図示の実施形態において、上方傾斜表面2422の斜面と移行壁3410の斜面は少なくとも略一致している。代わりの実施形態において、これらの斜面は異なっていてもよい。下部グロメット2306の保持スタッド3422への取付けは、その取付け時点で下部グロメット2306の内径がステム3414の直径よりも大きく保持スタッドのヘッド壁3408の直径よりも小さくなるように、ビード2416の最内縁2426が内向きに延びていると確実になる。
下方傾斜表面2424の斜面は、下部グロメット2306が保持柱ヘッド3416を越えて噛み合うことができるように決定され、その結果ユーザはより容易に下部グロメットを柱ヘッド3416に対して割出しすることができる。指部2408は、保持柱ヘッド2312上を摺動して越えるときに実質的に水平ヒンジ平面2407で曲がり、その後、指部2408はその元の位置に弾性的に戻るか、あるいは係合した保持柱のステム3414の大きさ次第で半分曲がった位置に留まる。固定器具3401は、本書で図示または説明した下部グロメットおよび上部グロメットの任意の組合せで使用することができる。
図35は、固定本体3406の下面3418上の接着剤層3402を示している。接着剤層3402は本実施形態において、下面3418を略完全に覆っている。他の実施形態は、商業的に許容できる結果を生む限り、異なる寸法または形状の接着剤層3402を有し得る。
上述した上部グロメットおよび固定器具のいずれかと共に使用され得る下部グロメット3600が図36および37に示されている。グロメット3600は単一片としてモールドされることが好ましい。図33に示されている実施形態に類似して、センタリングリブ3602が指部3604の各対の間に配置されている。各センタリングリブ3602は鉛直に、グロメット3600の軸に平行になるように配置されている。各センタリングリブ3602の厚さは、隣接する指部3604間の半径方向の空間よりも小さい。各センタリングリブ3602は、下部グロメット3600の外側側壁3606と一体的に、グロメットの側壁3606の内側円柱状表面3608から半径方向内向きに延在するようにモールドされている。
指部3604は、図33に見られる指部3306に類似したものである。各指部3604は、半径方向内側縁3612を有するビード3610で終端する。各ビード3610は、図32と共に説明した傾斜表面3208、3212に類似した、一対の傾斜表面3614および3616を有している。各センタリングリブ3602の内側鉛直表面または縁3618は、グロメット側壁3606の表面3608から間隔を空けた半径方向内側に位置する、仮想円柱状表面上に配置されるが、ビード内側鉛直表面3612が曲がっていない状態のときに占めている位置よりも半径方向外側に配置される。各センタリングリブ3602は軸方向に、下部グロメットフランジ3622の下方表面3620によって占められている平面からグロメット側壁3606の上端まで延在し得る。各センタリングリブ3602の下方表面3624は、湾曲した移行部3626を通じてその内側鉛直表面3618に結合され得る。各表面3624は、下方表面3620によって占められている平面で終端する代わりにリング3629の下方表面3627で終端してもよく、この表面3627は底面3620よりも下方の平面を占めている。
各指部3604は、指部3604の外側円柱状側壁3630よりも半径方向外側に配置された、これと関連する1以上のガードリブ3628を有している。各ガードリブ3628は、グロメット側壁3606の内側表面3608から半径方向内向きに突出している。各ガードリブ3628の内側表面または縁3632は、これが関連付けられる指部3604の外側円柱状側壁3630から間隔を空けて配置されている。各ガードリブ3628の下部縁または表面3634は、フランジの下方表面3620と同一平面上でもよいし、図示のようにリング3629の下方表面3627と同一平面上でもよい。各ガードリブは、(図32に見られる表面3222に類似した)指部3604のヒンジ部材の下方表面の位置で終端してこれに融合するまで、表面3634から軸方向に上向きに延在している。
この図示の実施形態において、ガードリブ3628はセンタリングリブ3602と略同じ厚さである。この図示の実施形態では、3つのガードリブ3628が各指部3604に対して提供され、互いに、また隣接するセンタリングリブ3602から等しい間隔になるように、軸の周りに配置されている。ガードリブ3628の数、配置、および間隔は、他の設計の制約の影響で変動し得る。各ガードリブ3628の厚さまたは角度範囲は、隣接するガードリブ3628またはセンタリングリブ3602との間の間隔よりも小さい。
図38は、車両マット保持柱3800に対して傾いた位置付けの、グロメット3600を示している。グロメット3600は、マットまたはフロアトレイ(図示なし)に固定されるときに、また柱3800上へと下げられているときに、この位置付けを取り得る。この位置付けでかつガードリブ3628が提供されていない場合、マットの据付けの際に1以上の指部3604が柱3800のヘッド3802上に引っ掛かり、これにより指部3604が軸に向かって内向きに曲がって不用意に極端に屈曲したり、あるいは折り取れてしまったりすることさえあり得る。ガードリブ3628の各群は、関連する指部3604の半径方向外側表面に柱ヘッド3802が接触するのを防ぎ、または最小限に制限する。
要約すると、様々な異なる車両足下空間保持柱の夫々を収容することができる車両フロアカバーのグロメットの実施形態を図示および説明してきた。本発明はさらに、車両フロアカバーを種々の車両足下空間内に取り付けることを可能にする、固定器具を提供する。固定器具は、車両足下空間のカーペット地に食い込む突起と、留め具とを有し、この留め具は、上部グロメットまたはキャップ、下部グロメット、またはその直立ノブの周囲に熱成形されるフロアカバー、に受け入れられる。車両フロアカバーは、グロメットと固定器具との間に挟まれて、車両足下空間に取外し可能に取り付けられ得る。
本発明の実例となる実施形態を、説明しかつ添付の図面に示したが、本発明はこれに制限されるものではなく、添付の請求項の範囲および精神によってのみ制限される。
100、400 器具
101 本体
102 第2の面
104、402 留め具
106 突起
110 鉛直面
112 第1の面
202 上部グロメット
204 車両フロアカバー
206 フロアカバーの上方表面
208 フロアカバーの下方表面
210 孔
406 下部グロメット
408 下部グロメット留め具
800、1000 車両足下空間

Claims (45)

  1. 車両フロアカバーを車両足下空間内のカーペット地に留めるための器具において、
    第1の面と、該第1の面の反対側の第2の面と、前記第1の面および前記第2の面に垂直になるように定められる軸とを備えた、本体、
    前記第1の面から伸長する複数の突起であって、前記突起の各々が、隣接する突起から間隔を空けて配置されており、前記突起が2次元アレイを形成している、複数の突起、
    前記第2の面から前記軸に沿って前記突起とは反対に伸長し、車両フロアカバーのグロメット内に受け入れられる大きさである、留め具、
    を備え、
    前記突起が直線状の列を成して形成されており、かつ前記突起の各々が、前記軸に平行になるように配置された鉛直面を有し、該鉛直面が、いずれの1つの前記列においても同一平面上にあり、前記列が、第1の列と、該第1の列に平行でありかつ隣接している第2の列とを含み、前記第1の列の前記鉛直面が前記第2の列の前記鉛直面に面するように配向されていることを特徴とする器具。
  2. 前記本体が、ナイロンから形成されていることを特徴とする請求項1記載の器具。
  3. 前記突起がスパイクであることを特徴とする請求項1記載の器具。
  4. 前記複数の突起の各々が、三角形のベースを有していることを特徴とする請求項1記載の器具。
  5. 車両フロアカバーを車両の足下空間内のカーペット地に取外し可能に取り付けるシステムにおいて、
    第1の面と該第1の面の反対側の第2の面と前記第1の面に垂直になるように形成される軸とを備えた、本体、前記第1の面から前記軸に平行に下向きに伸長しかつ前記カーペット地に突き刺さるように適合されている、複数のスパイク、前記本体と一体的に形成されかつ前記第2の面から上向きに伸長している、留め具、を備えた、カーペットの固定部材と、
    上方表面および下方表面を有する車両フロアカバーであって、前記下方表面から前記上方表面まで孔が形成されており、該孔が前記留め具を受け入れるように適合されている、車両フロアカバーと、
    上部グロメットであって、該上部グロメットの開口が前記留め具を受け入れ、該上部グロメットおよび前記固定部材が、前記車両フロアカバーを前記カーペット地に取外し可能に取り付ける、上部グロメットと、
    を備えていることを特徴とするシステム。
  6. 前記第1の留め具が、前記上部グロメットを前記固定部材に固定するために前記上部グロメットの前記開口内に嵌まる、キノコ状ヘッドを含むことを特徴とする請求項5記載のシステム。
  7. 前記車両フロアカバーが2つの孔を有し、該孔の各々の中に1つの前記留め具が受け入れられ、前記孔の各々で、各々の前記上部グロメットが各々の前記留め具を受け入れることを特徴とする請求項5記載のシステム。
  8. 前記上部グロメットが、前記留め具に嵌まる閉じたキャップであることを特徴とする請求項5記載のシステム。
  9. 前記足下空間が乗客側足下空間であり、かつ前記車両フロアカバーが乗客側フロアカバーであり、前記システムがさらに、運転手側車両足下空間と、該運転手側車両足下空間の床から直立した少なくとも1つのOEMフロアカバー固定器具と、運転手側フロアカバーとを含み、前記運転手側フロアカバーにおけるグロメットが、前記OEMフロアカバー固定器具を受け入れるものであることを特徴とする請求項5記載のシステム。
  10. 車両フロアカバーを車両の足下空間内のカーペット地に取外し可能に取り付けるシステムにおいて、
    第1の面と該第1の面の反対側の第2の面と前記第1の面に垂直な角度で形成される軸とを備えた、本体、前記第1の面から前記軸に平行に下向きに伸長しかつ前記カーペット地に突き刺さるように適合されている、複数のスパイク、前記本体と一体的に形成されかつ前記第2の面から上向きに伸長している、留め具、を備えた、カーペットの固定部材と、
    前記留め具に結合される下部グロメットであって、該下部グロメットから上向きに下部グロメット留め具が伸長している、下部グロメットと、
    上方表面および下方表面を有する車両フロアカバーであって、前記下方表面から前記上方表面まで孔が形成されており、該孔が前記下部グロメット留め具を受け入れるように適合されている、車両フロアカバーと、
    上部グロメットであって、該上部グロメットの開口が前記下部グロメット留め具を受け入れて、前記車両フロアカバーを前記カーペット地に取外し可能に取り付ける、上部グロメットと、
    を備えていることを特徴とするシステム。
  11. 前記第1の留め具が、前記車両フロアカバーを前記カーペット地に固定するために前記グロメットの前記開口内に嵌まる、キノコ状ヘッドを含むことを特徴とする請求項10記載のシステム。
  12. 前記車両フロアカバーが2つの孔を有し、該孔の各々の中に1つの前記留め具が受け入れられ、各々の前記上部グロメットが各々の前記留め具を受け入れることを特徴とする請求項10記載のシステム。
  13. 前記上部グロメットが、前記留め具に嵌まる閉じたキャップであることを特徴とする請求項10記載のシステム。
  14. 前記足下空間が乗客側足下空間であり、かつ前記車両フロアカバーが乗客側フロアカバーであり、前記システムがさらに、運転手側車両足下空間と、該運転手側車両足下空間の床から直立した、少なくとも1つのOEMフロアカバー固定器具と、運転手側フロアカバーとを含み、前記運転手側フロアカバーにおけるグロメットが、前記OEMフロアカバー固定器具を受け入れるものであることを特徴とする請求項10記載のシステム。
  15. 車両フロアカバーを車両足下空間内のカーペット地に留めるための器具において、
    第1の面と、該第1の面の反対側の第2の面と、前記第1の面および前記第2の面に垂直になるように定められる軸とを備えた、本体、
    前記第1の面から伸長する複数の突起であって、前記突起の各々が、隣接する突起から間隔を空けて配置されており、前記突起が2次元アレイを形成し、前記突起が直線状の列を成して形成されている、複数の突起、および、
    前記第2の面から前記軸に沿って前記突起とは反対に伸長し、グロメット内に受け入れられる大きさである、単一の留め具、
    を備えていることを特徴とする器具。
  16. 前記留め具が、前記車両フロアカバーを前記カーペット地に固定するために前記グロメットの開口内に嵌まる、キノコ状ヘッドを含むことを特徴とする請求項15記載の器具。
  17. 様々な形状の車両足下空間フロアカバー保持柱と共に使用するように適合されたフロアカバーグロメットにおいて、
    下部グロメットであって、該下部グロメットの外側側壁が、軸の周りに形成されかつ外側表面と内側表面とを有しており、前記下部グロメットのフロアカバー保持フランジが、前記外側側壁に結合されかつ前記外側側壁の前記外側表面から半径方向外向きに伸長しており、前記下部グロメットの前記外側側壁が、前記保持フランジから軸方向上向きに該下部グロメットのヒンジ平面まで伸長している、下部グロメット、
    前記下部グロメットの前記ヒンジ平面内に配置されたアニュラスであって、前記下部グロメットの前記外側側壁から該アニュラスの内側端部まで半径方向内向きに伸長している、アニュラス、
    前記軸の周りに、互いに角度的に間隔を空けて配置された、複数の指部であって、該指部の各々の上方端部が前記アニュラスによって前記外側側壁の前記内側表面から間隔を空けて配置されるように、前記上方端部が前記アニュラスの前記内側端部に結合されており、前記指部の各々が、該指部の前記上方端部から該指部の下方端部まで軸方向下向きに伸長しており、さらに前記指部の各々が、該指部の前記上方端部および前記下方端部の間に前記軸に平行になるように配置された、内側側壁表面を有している、複数の指部、
    前記指部の各々で該指部の前記下方端部に近接して形成された、前記指部の前記内側側壁表面から半径方向内向きに伸長しているビードであって、複数の異なる形状の既定の車両足下空間保持柱ヘッドのいずれかに、締まり嵌めで係合するように適合された、ビード、および、
    上部グロメットであって、該上部グロメットの下向きに伸長している側壁が、前記下部グロメットの前記外側側壁の前記外側表面に留まるように適合されている、上部グロメット、
    を備えていることを特徴とするフロアカバーグロメット。
  18. 前記上部グロメットの側壁が、前記下部グロメットの前記外側側壁の前記外側表面にスナップ嵌合するものであることを特徴とする請求項17記載のフロアカバーグロメット。
  19. 前記下部グロメットの前記外側側壁が、前記軸に対して斜めに形成されかつ該外側側壁の前記外側表面から半径方向外向きに伸長するように形成された、係合リッジを有し、前記上部グロメットの前記側壁が、内側表面と、該内側表面から半径方向内向きに伸長しているラッチとを有し、該ラッチが、前記下部グロメットの前記外側側壁の前記係合リッジに係合するものであることを特徴とする請求項18記載のフロアカバーグロメット。
  20. 前記上部グロメットがキャップ状であり、該上部グロメットが、前記下部グロメットの上部を完全に覆うものであることを特徴とする請求項17記載のフロアカバーグロメット。
  21. 前記指部の各々の前記上方端部が、前記アニュラスの前記内側端部から内向きに伸長する第1の部分を有し、前記指部の第2の部分が、前記指部の前記第1の部分から下向きに伸長していることを特徴とする請求項17記載のフロアカバーグロメット。
  22. 前記指部の各々で、前記指部の前記ビードが最内縁を有し、前記外側側壁の前記内側表面と前記指部の各々の外側表面との間の間隔が、前記ビードの前記最内縁と前記指部の前記内側側壁表面との間の距離以上であることを特徴とする請求項17記載のフロアカバーグロメット。
  23. 前記指部の前記上方端部および前記アニュラスがヒンジを形成し、該ヒンジの周りに前記指部が曲がることを特徴とする請求項17記載のフロアカバーグロメット。
  24. 前記軸の周りに該軸に平行になるように配置された、複数の角度的に間隔の空いた鉛直リブをさらに備え、前記鉛直リブの各々が、隣接する前記指部の間に、該隣接する指部から間隔を空けて配置されており、前記指部の前記内側側壁表面が、前記軸に平行になるように位置する仮想円柱の形状に従ったものであり、前記鉛直リブの各々が、前記下部グロメットの前記外側側壁の前記内側表面から前記仮想円柱まで、半径方向内向きに伸長していることを特徴とする請求項17記載のフロアカバーグロメット。
  25. 前記下部グロメットが、ポリマー材料から一体的にモールドされていることを特徴とする請求項17記載のフロアカバーグロメット。
  26. 様々な形状の車両足下空間フロアカバー保持柱と共に使用するように適合されたフロアカバーグロメットにおいて、
    下部グロメットであって、該下部グロメットの外側側壁が、軸の周りに形成されかつ外側表面と内側表面とを有しており、前記下部グロメットのフロアカバー保持フランジが、前記外側側壁に結合されかつ前記外側側壁の前記外側表面から半径方向外向きに伸長しており、前記外側側壁が、前記保持フランジから軸方向上向きに該下部グロメットの上部平面まで伸長している、下部グロメット、
    前記軸の周りに形成され、互いに角度的に間隔を空けて配置された、複数の指部であって、該指部の各々が、前記外側側壁の前記内側表面から間隔を空けた半径方向内側に配置されており、該指部の各々の内側側壁表面が、前記軸に平行になるように位置する仮想円柱上に配置され、該指部が、前記下部グロメットの前記外側側壁と一体的に形成されている、複数の指部、
    上部グロメットであって、該上部グロメットの下向きに伸長している側壁が、前記下部グロメットの前記外側側壁の前記外側表面に取り付けるように適合されている、上部グロメット、
    を備え、
    前記指部の各々が、前記外側側壁の前記上部平面から間隔を空けた軸方向下方の位置に下方端部を有し、前記指部の各々がビードを有し、該ビードの内側端部が、該指部の前記内側側壁表面から半径方向内側にかつ該指部の前記下方端部付近に、配置されており、前記ビードの各々が、前記軸の最も近くに配置された、最内縁を有し、前記ビードの傾斜表面が、前記ビードの前記最内縁から上向きかつ外向きに伸長して該指部の前記内側側壁表面で終端していることを特徴とするフロアカバーグロメット。
  27. 前記ビードの前記最内縁と前記指部の各々の前記内側側壁表面との間の、前記軸に直角に取った半径方向距離が、約1から約3mmの範囲であることを特徴とする請求項26記載のフロアカバーグロメット。
  28. 前記ビードの前記傾斜表面が前記軸に対して、約30から約60°の範囲の角度をなしていることを特徴とする請求項26記載のフロアカバーグロメット。
  29. 前記角度が45°であることを特徴とする請求項28記載のフロアカバーグロメット。
  30. 前記ビードの各々が、該ビードの前記最内縁から前記指部の前記下方端部まで下向きかつ外向きに伸長する、第2の傾斜表面を有していることを特徴とする請求項26記載のフロアカバーグロメット。
  31. 前記上部グロメットが、前記下部グロメットの上部を完全に覆うキャップ状であることを特徴とする請求項26記載のフロアカバーグロメット。
  32. 前記指部の各々が外側側壁表面を有し、前記ビードの前記最内縁と前記指部の各々の前記内側側壁表面との間の、前記軸に直角に取った半径方向距離が、前記下部グロメットの前記外側側壁の前記内側表面と前記指部の前記外側側壁表面との間の、前記軸に直角に取った半径方向の間隔以下であることを特徴とする請求項26記載のフロアカバーグロメット。
  33. 前記軸の周りに該軸に平行になるように配置された、複数の角度的に間隔の空いた鉛直リブをさらに備え、前記鉛直リブの各々が、隣接する前記指部の間に、該隣接する指部から間隔を空けて配置されており、前記鉛直リブの各々が、前記下部グロメットの前記外側側壁の前記内側表面から前記仮想円柱まで、半径方向内向きに延在していることを特徴とする請求項26記載のフロアカバーグロメット。
  34. 前記下部グロメットが、熱可塑性のポリマー材料から一体的にモールドされていることを特徴とする請求項26記載のフロアカバーグロメット。
  35. 様々な形状の車両足下空間フロアカバー保持柱と共に使用するように適合されたフロアカバーグロメットにおいて、
    下部グロメットであって、該下部グロメットの外側側壁が、軸の周りに形成されかつ外側表面と内側表面とを有しており、前記下部グロメットのフロアカバー保持フランジが、前記外側側壁に結合されかつ前記外側側壁の前記外側表面から半径方向外向きに伸長しており、前記外側側壁が、前記保持フランジから軸方向上向きに該下部グロメットの上部平面まで伸長している、下部グロメット、
    前記軸の周りに形成され、互いに角度的に間隔を空けて配置された、複数の指部であって、該指部の各々が、前記外側側壁の前記内側表面から間隔を空けた半径方向内側に配置された外側側壁表面を有し、該指部の夫々の内側側壁表面が、前記軸に平行になるように位置する仮想円柱上に配置され、該指部が、前記下部グロメットの前記外側側壁と一体的に形成されている、複数の指部、
    上部グロメットであって、該上部グロメットの下向きに伸長している側壁が、前記下部グロメットの前記外側側壁の前記外側表面に留めるように適合されている、上部グロメット、
    を備え、
    前記指部の各々が、前記外側側壁の前記上部平面から間隔を空けた軸方向下方の位置に下方端部を有し、前記指部の各々がビードを有し、該ビードの内側端部が、該指部の前記内側側壁表面から半径方向内側にかつ該指部の前記下方端部付近に、配置されており、前記ビードの各々が、前記軸の最も近くに配置された、最内縁を有し、前記ビードの傾斜表面が、前記最内縁から上向きかつ外向きに伸長して該指部の前記内側側壁表面で終端し、
    前記指部の各々で、鉛直リブが前記外側側壁の前記内側表面から該指部の前記外側側壁表面まで半径方向内向きに伸長しており、前記軸に対する該鉛直リブの角度幅が、前記指部の対応する角度幅の4分の1以下であることを特徴とするフロアカバーグロメット。
  36. フロアカバーを車両足下空間に取り付けるシステムにおいて、
    下部グロメットであって、該下部グロメットの外側側壁が、軸の周りに形成されかつ外側表面と内側表面とを有しており、前記下部グロメットのフロアカバー保持フランジが、前記外側側壁に結合されかつ前記外側側壁の前記外側表面から半径方向外向きに伸長しており、前記下部グロメットの前記外側側壁が、前記保持フランジから軸方向上向きに該下部グロメットのヒンジ平面まで伸長している、下部グロメット、
    前記下部グロメットの前記ヒンジ平面内に配置されたアニュラスであって、前記下部グロメットの前記外側側壁から該アニュラスの内側端部まで半径方向内向きに伸長している、アニュラス、
    前記軸の周りに、互いに角度的に間隔を空けて配置された、複数の指部であって、該指部の各々の上方端部が前記アニュラスによって前記外側側壁の前記内側表面から間隔を空けて配置されるように、前記上方端部が前記アニュラスの前記内側端部に結合されており、前記指部の各々が、該指部の前記上方端部から該指部の下方端部まで軸方向下向きに伸長しており、さらに前記指部の各々が、該指部の前記上方端部および前記下方端部の間に前記軸に平行になるように配置された、内側側壁表面を有している、複数の指部、
    前記指部の各々で該指部の前記下方端部に近接して形成された、前記指部の前記内側側壁表面から半径方向内向きに伸長しているビードであって、複数の異なる形状の既定の車両足下空間保持柱ヘッドのいずれかに、締まり嵌めで係合するように適合された、ビード、
    上部グロメットであって、該上部グロメットの下向きに伸長している側壁が、前記下部グロメットの前記外側側壁の前記外側表面に留まるように適合されている、上部グロメット、および、
    前記車両足下空間への取付けのために適合された、固定器具であって、上方表面および下方表面を備えた固定器具本体と、該固定器具本体の前記上方表面から上向きに伸長しかつ前記下部グロメットの前記指部に係合するように適合された、フロアカバー保持柱とを有している、固定器具、
    を備えていることを特徴とするシステム。
  37. 前記固定器具がカーペット地に固定されるように適合されたものであり、複数の突起が、前記固定器具本体の前記下方表面から伸長しており、前記突起の夫々が、隣接する前記突起から間隔を空けて配置されており、前記突起が2次元アレイを形成していることを特徴とする請求項36記載のシステム。
  38. 前記固定器具が、前記車両足下空間のカーペット敷きではない表面に固定されるように適合されたものであり、接着剤層が、前記固定器具本体の前記下方表面に取り付けられかつ該下方表面から下向きに延在していることを特徴とする請求項36記載のシステム。
  39. フロアカバーを車両足下空間に取り付けるシステムにおいて、
    下部グロメットであって、該下部グロメットの外側側壁が、軸の周りに形成されかつ外側表面と内側表面とを有しており、前記下部グロメットのフロアカバー保持フランジが、前記外側側壁に結合されかつ前記外側側壁の前記外側表面から半径方向外向きに伸長しており、前記外側側壁が、前記保持フランジから軸方向上向きに該下部グロメットの上部平面まで伸長している、下部グロメット、
    前記軸の周りに形成され、互いに角度的に間隔を空けて配置された、複数の指部であって、該指部の各々が、前記外側側壁の前記内側表面から間隔を空けた半径方向内側に配置されており、該指部の各々の内側側壁表面が、前記軸に平行になるように位置する仮想円柱上に配置され、該指部が、前記下部グロメットの前記外側側壁と一体的に形成されている、複数の指部、
    上部グロメットであって、該上部グロメットの下向きに伸長している側壁が、前記下部グロメットの前記外側側壁の前記外側表面に取り付けるように適合されている、上部グロメット、および、
    前記車両足下空間への取付けのために適合された、固定器具であって、上方表面および下方表面を備えた固定器具本体と、該固定器具本体の前記上方表面から上向きに伸長しかつ前記下部グロメットの前記指部に係合するように適合された、フロアカバー保持柱とを有している、固定器具、
    を備え、
    前記指部の各々が、前記外側側壁の前記上部平面から間隔を空けた軸方向下方の位置に下方端部を有し、前記指部の各々がビードを有し、該ビードの内側端部が、該指部の前記内側側壁表面から半径方向内側にかつ該指部の前記下方端部付近に、配置されており、前記ビードの各々が、前記軸の最も近くに配置された、最内縁を有し、前記ビードの傾斜表面が、該ビードの前記最内縁から上向きかつ外向きに伸長して該指部の前記内側側壁表面で終端していることを特徴とするシステム。
  40. 前記指部の各々が、前記下部グロメットの前記外側側壁の前記内側表面に面している、外側表面を有しており、前記下部グロメットがさらに、前記指部の各々に対して、前記外側側壁の前記内側表面から半径方向に伸長している少なくとも1つのガードリブを含み、該少なくとも1つのガードリブの内側縁が、関連する前記指部の前記外側表面から間隔を空けて配置されていることを特徴とする請求項39記載のシステム。
  41. 前記下部グロメットが、前記指部の各々に対して、前記少なくとも1つのガードリブを含む複数のガードリブを備え、該複数のガードリブの各々が、該複数のガードリブのうちの隣接するガードリブから間隔を空けて配置されていることを特徴とする請求項40記載のシステム。
  42. 少なくとも1つのガイドリブが前記下部グロメットの前記外側側壁の前記内側表面から半径方向に伸長しており、該ガイドリブが、隣接する前記指部の間に位置付けられており、該ガイドリブの厚さが、2つの隣接する指部の間の半径方向の間隔よりも小さく、前記ガイドリブの内側縁が、前記ビードの前記最内縁から半径方向外側に間隔を空けた位置にあることを特徴とする請求項39記載のシステム。
  43. 前記固定器具がカーペット地に固定されるように適合されたものであり、複数の突起が、前記固定器具本体の前記下方表面から伸長しており、前記突起の各々が、隣接する前記突起から間隔を空けて配置されており、前記突起が2次元アレイを形成していることを特徴とする請求項39記載のシステム。
  44. 前記固定器具が、前記車両足下空間のカーペット敷きではない表面に固定されるように適合されたものであり、接着剤層が、前記固定器具本体の前記下方表面に取り付けられかつ該下方表面から下向きに伸長していることを特徴とする請求項39記載のシステム。
  45. 前記指部の各々が、前記下部グロメットの前記外側側壁の前記内側表面に面している、外側表面を有しており、前記下部グロメットがさらに、前記指部の各々に対して、前記外側側壁の前記内側表面から前記指部の前記外側表面まで半径方向に伸長している、鉛直リブを含み、前記軸に対する該鉛直リブの角度幅が、前記指部の対応する角度幅の4分の1以下であることを特徴とする請求項39記載のシステム。
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