JP2016187547A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】混合機タイプの弾球遊技機において、従来の混合機タイプの弾球遊技機の開放延長遊技時からの遊技性とは異なる遊技性を発揮すること。
【解決手段】遊技領域3の上流位置に遊技球が高い確率で入球可能な普通図柄作動ゲート17と、当該作動ゲート17を通過した遊技球のみ入球可能な位置に普通電動役物12により開閉可能な特別図柄の始動口102と、普通図柄作動ゲート17を通過し、かつ始動口102に入球しなかった遊技球のみ入球可能な大入賞口14と、普通電動役物12の開放時間を延長させる開放延長機能とを備え、普通図柄の変動時間と普通図柄の当り遊技開始演出を合計した時間を普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球が普通電動役物12に到達するまでに要する時間よりも短くし、開放延長機能の作動終了後の当否判定時に、小当りと判定されるか否かの演出表示が実行される。
【選択図】図31

Description

本発明は、始動口への入球に起因し当否判定を行い、判定が小当り時に特定領域に入球することにより大当り遊技の実行を可能とするパチンコ機(以下、弾球遊技機ともいう)に関するものである。
従来の弾球遊技機には、始動口への遊技球の入球に起因して特別図柄の変動を伴う当否判定を行い、当否判定の結果が大当りであれば大入賞口を長時間開放する大当り遊技を実行する「第1種」の遊技性を備え、大当り遊技終了後に、始動口を開閉する普通電動役物の開放時間を延長する開放延長遊技を実行可能としたものがある(例えば、特許文献1参照)。
これによれば、通常遊技時はもちろん、開放延長遊技時においても図柄の変動演出で楽しむ遊技構成であり、更に開放延長遊技においては特別図柄の当否判定の回数が増えるので、短い時間で大当りを狙える。
従来の他の弾球遊技機として、前記「第1種」の遊技性と、特別図柄の判定結果が小当りであればVゾーン(特定領域)を備えた大入賞口を短時間開放する小当り遊技を実施し、前記Vゾーンへの入球により大当り遊技を実施する「第2種」の遊技性とを兼ね備えた「混合機」がある(例えば、特許文献2参照)。
この種の機種では、通常遊技では図柄の並びにより大当り(図柄当り)を狙う遊技を行い、開放延長遊技では小当りにて大入賞口内のVゾーンへの入球を狙う遊技を行うことにより、短時間での大当り(役物当り)発生を実現させる遊技構成としている。
短時間で役物当りの発生が可能な理由は、Vゾーンへの入賞率がおよそ10分の1と高い確率とされるため、確率変動機能を備えた弾球遊技機よりも高い大当り発生率を実現できる場合がある点や、大入賞口内に入球した遊技球がVゾーンへ入るか否かで結果がわかるため図柄変動での変動演出などはそれ程必要なく変動時間を極限まで短縮できる点である。
特開2002−113189号公報 特開2012−050608号公報
上述した弾球遊技機では、結局通常遊技時は「第1種」の遊技性を実施し、開放延長遊技時は「第2種」の遊技性を発揮しているにすぎない。
そこで、本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、このような混合機において、従来と異なる開放延長遊技時からの遊技性を発揮するできるパチンコ機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の請求項1に記載の弾球遊技機は、遊技球が通過することにより普通図柄の抽選の契機となる作動ゲートと、遊技球が常時入球可能な第1始動口と、前記普通図柄の抽選の結果に応じて遊技球の入球が困難な閉鎖状態と該閉鎖状態よりも入球が容易な開放状態へと変化可能な普通電動役物に設けられる第2始動口と、前記第1始動口への入球に起因して抽出した乱数を所定数記憶する第1乱数記憶手段と、前記第2始動口への入球に起因して抽出した乱数を所定数記憶する第2乱数記憶手段と、前記第1乱数記憶手段及び前記第2乱数記憶手段に記憶された乱数に基づいて当否判定を行う当否判定手段と、前記第1乱数記憶手段に記憶された前記乱数に基づく当否判定の結果を第1特別図柄を変動表示させ、当該当否判定の結果に応じた図柄で停止させることにより表示する第1特別図柄表示装置と、前記第2乱数記憶手段に記憶された前記乱数に基づく当否判定の結果を第2特別図柄を変動表示させ、当該当否判定の結果に応じた図柄で停止させることにより表示する第2特別図柄表示装置と、前記特別図柄の変動時間を設定する特別図柄変動パターン設定手段と、前記第1特別図柄及び前記第2特別図柄の変動時間のデータ及び前記当否判定の結果に応じた演出表示を実行する演出表示手段とを備え、前記当否判定の結果が大当りと判定された場合に、前記第1特別図柄又は前記第2特別図柄で大当りを示す図柄を停止し、大入賞口を開閉動作させる大当り遊技を開始させる図柄当りと、前記当否判定の結果が小当りと判定された場合に、少なくとも前記第2特別図柄で小当りを示す図柄で停止し、前記大入賞口を開閉動作させる小当り遊技を開始させ、該小当り遊技で前記大入賞口内に設けられた特定領域へ遊技球が入球することで大当り遊技へ移行可能とする役物当りと、を実行可能で、前記当否判定手段は、前記第1乱数記憶手段に記憶された前記乱数よりも前記第2乱数記憶手段に記憶された前記乱数に基づいて小当りと判定する確率が高い、又は前記第2乱数記憶手段に記憶された前記乱数に基づいてのみ小当りと判定し、さらに、前記第2乱数記憶手段に記憶された前記乱数に基づいて小当りと判定する確率のほうが、前記大当りと判定する確率よりも高く、前記大当り遊技の終了後の遊技状態を、前記普通電動役物の開放状態が通常開放時間である非開放延長状態から前記通常開放時間よりも長い開放時間である開放延長状態へ移行可能とする開放延長手段を備えた弾球遊技機において、前記開放延長状態は、該開放延長状態中の前記特別図柄の変動回数が上限回数に達するまで継続し、発射された遊技球が流下する遊技領域は、遊技球を第1発射強度で発射したときに遊技球が流下可能な第1遊技領域と、遊技球を前記第1発射強度よりも強い第2発射強度で発射したときに遊技球が流下可能な第2遊技領域と、に分けられ、前記第1始動口を少なくとも前記第1遊技領域を流下した遊技球が入球可能な位置に設け、前記第2遊技領域にはその上流位置に前記作動ゲートを備え、前記第2発射強度で発射された遊技球が前記作動ゲートを通過可能とし、かつ前記第2遊技領域には、前記作動ゲートに入球し通過した遊技球が入球可能な位置に前記第2始動口が設けられ、さらに、前記作動ゲートを通過し、かつ前記第2始動口に入球しなかった遊技球が入球可能な位置に前記大入賞口が設けられ、閉鎖状態の前記普通電動役物により前記大入賞口への誘導路の一部が構成され、前記普通図柄の変動時間を設定する普通図柄変動パターン設定手段を備え、該普通図柄変動パターン設定手段は、前記普通図柄の変動時間を、前記作動ゲートを通過した遊技球が前記普通電動役物に到達するまでに要する時間よりも短くなるように設定し、前記普通図柄の抽選に当選すると実行される普通図柄の当り遊技は、前記普通電動役物が開放開始するまでの期間である開始演出と、前記普通電動役物が開放する開放時間と、前記普通電動役物の開放が終了して当り遊技が終了するまでの期間である終了演出とから構成され、前記普通図柄の変動時間及び前記開始演出を合計した時間は、前記作動ゲートを通過した遊技球が前記普通電動役物に到達するまでに要する時間よりも短く、前記演出表示手段は、前記開放延長状態中の前記特別図柄の変動回数が前記上限回数に達した後の前記第2乱数記憶手段に記憶された前記乱数に基づく前記当否判定手段による当否判定時に、前記小当りと判定されるか否かの演出表示を実行することを特徴とする。
請求項1に記載の大入賞口は、特定領域を設けた1つの大入賞口で小当り遊技、大当り遊技(図柄当り、役物当りともに)を行う構成でもよいし、小当り遊技だけ特定領域のある第1大入賞口で行い、大当り遊技は異なる第2大入賞口で行う構成でもよい。小当り遊技、役物当りは第1大入賞口で、図柄当りは第2大入賞口とする構成でもよい。また、第1遊技領域は第1特別図柄、第2遊技領域は第2特別図柄と異なる当否判定手段を備えることが好適である。
普通電動役物は、入球領域の上方位置で、遊技盤の盤面に進退可能に設けられたスライド板を盤内に後退、又は盤面上に突出させることにより普通電動役物への入球可能状態、入球不可能状態を作り出すことが好適である。スライド板が突出している時(閉鎖状態)は、スライド板の形状や角度等により、スライド板に接触した遊技球が大入賞口に流下していくように誘導するために設けることが好適である。普通電動役物の開放時間を極力長くして、普通電動役物が閉鎖されている期間を短くすることが好適である。
また、普通図柄の作動ゲートから普通電動役物へ至る経路は、遊技球が1球ずつ通らない幅で形成された通路により形成されていることが好適である。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、前記特別図柄変動パターン設定手段は、前記開放延長状態中における上限回数目の特別図柄の変動時間を前記開放延長状態中に設定する特別図柄の平均変動時間と比較して長時間に設定し、前記演出表示手段は、前記上限回数目の前記特別図柄の変動時間中に前記第2乱数記憶手段により記憶される前記乱数を上限数まで記憶させるように報知することを特徴とする。
請求項3に記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機において、前記普通図柄の当り遊技を複数備え、前記普通図柄の当り遊技には、少なくとも前記開始演出又は前記終了演出を比較して長く設定した、又は前記普通電動役物の開放時間を比較して短く設定した特定普通図柄の当り遊技が存在し、前記演出表示手段は、少なくとも前記特定普通図柄の当り遊技が開始される場合に特別な演出表示を実行することを特徴とする。
請求項3に記載の弾球遊技機は、少なくとも前記開始演出又は前記終了演出を比較して長く設定した、又は前記普通電動役物の開放時間を比較して短く設定した特定普通図柄の当り遊技が存在する構成とし、演出表示手段は少なくとも前記特定普通図柄の当り遊技が開始される場合に特別な演出表示を実行する構成となっているが、この構成だけでなく下記に記載する構成にしてもよい。
普通図柄の変動時間を複数備え、複数の普通図柄の変動時間には、開放延長状態中に普通図柄の当り遊技が開始される普通図柄が表示される場合に普通図柄変動パターン設定手段により普通図柄の平均変動時間と比較して長い時間に設定される特定の普通図柄の変動時間が存在し、開放延長状態中に普通図柄の当り遊技が開始される普通図柄が表示される場合に普通図柄変動パターン設定手段により設定された特定の普通図柄の変動時間中に特別な演出表示を実行する構成にしてもよい。
請求項4に記載の本発明は、請求項1から請求項3のうちのいずれかに記載の弾球遊技機において、前記上限回数を複数備え、前記当否判定の結果が当りと判定された時の前記特別図柄表示装置に表示された図柄又は/及び前記遊技状態が前記開放延長状態であるか否かに基づいて前記複数の上限回数のうち、何れかの上限回数を設定する回数設定手段を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の「特別図柄表示装置に表示された図柄」には、大当りを示す図柄だけでなく特定領域に入球して大当り遊技へ移行した場合の小当りを示す図柄も含まれる。
請求項5に記載の本発明は、請求項1から請求項4のうちの何れかに記載の弾球遊技機において、前記特別図柄表示装置に表示された前記大当りを示す図柄に応じて開始される前記大当り遊技は、複数種類の大当り遊技が存在し、該複数種類の大当り遊技には、前記大当り遊技の終了後の遊技状態が前記非開放延長状態へ移行する特定の大当り遊技があり、前記開放延長状態中に前記特定の大当り遊技が開始される場合に前記特別図柄変動パターン設定手段により設定される特別図柄の変動時間は、前記開放延長状態中に設定される前記特別図柄の平均変動時間よりも長く、前記演出表示手段は、前記開放延長状態中に前記特定の大当り遊技が開始される場合に設定された特別図柄の変動時間中に前記第2乱数記憶手段により記憶される前記乱数を上限数まで記憶させるように報知することを特徴とする。
第1発明の弾球遊技機は、遊技球が通過することにより普通図柄の抽選の契機となる作動ゲートと、遊技球が常時入球可能な第1始動口と、前記普通図柄の抽選の結果に応じて遊技球の入球が困難な閉鎖状態と該閉鎖状態よりも入球が容易な開放状態へと変化可能な普通電動役物に設けられる第2始動口と、前記第1始動口への入球に起因して抽出した乱数を所定数記憶する第1乱数記憶手段と、前記第2始動口への入球に起因して抽出した乱数を所定数記憶する第2乱数記憶手段と、前記第1乱数記憶手段及び前記第2乱数記憶手段に記憶された乱数に基づいて当否判定を行う当否判定手段と、前記第1乱数記憶手段に記憶された前記乱数に基づく当否判定の結果を第1特別図柄を変動表示させ、当該当否判定の結果に応じた図柄で停止させることにより表示する第1特別図柄表示装置と、前記第2乱数記憶手段に記憶された前記乱数に基づく当否判定の結果を第2特別図柄を変動表示させ、当該当否判定の結果に応じた図柄で停止させることにより表示する第2特別図柄表示装置と、前記特別図柄の変動時間を設定する特別図柄変動パターン設定手段と、前記第1特別図柄及び前記第2特別図柄の変動時間のデータ及び前記当否判定の結果に応じた演出表示を実行する演出表示手段とを備え、前記当否判定の結果が大当りと判定された場合に、前記第1特別図柄又は前記第2特別図柄で大当りを示す図柄を停止し、大入賞口を開閉動作させる大当り遊技を開始させる図柄当りと、前記当否判定の結果が小当りと判定された場合に、少なくとも前記第2特別図柄表示装置に小当りを示す図柄を表示し、前記大入賞口を開閉動作させる小当り遊技を開始させ、該小当り遊技で前記大入賞口内に設けられた特定領域へ遊技球が入球することで大当り遊技へ移行可能とする役物当りと、を実行可能で、前記当否判定手段は、前記第1乱数記憶手段に記憶された前記乱数よりも前記第2乱数記憶手段に記憶された前記乱数に基づいて小当りと判定する確率が高い、又は前記第2乱数記憶手段に記憶された前記乱数に基づいてのみ小当りと判定し、さらに、前記第2乱数記憶手段に記憶された前記乱数に基づいて小当りと判定する確率のほうが、前記大当りと判定する確率よりも高く、前記大当り遊技の終了後の遊技状態を、前記普通電動役物の開放状態が通常開放時間である非開放延長状態から前記通常開放時間よりも長い開放時間である開放延長状態へ移行可能とする開放延長手段を備えた弾球遊技機において、前記開放延長状態は、該開放延長状態中の前記特別図柄の変動回数が上限回数に達するまで継続し、発射された遊技球が流下する遊技領域は、遊技球を第1発射強度で発射したときに遊技球が流下可能な第1遊技領域と、遊技球を前記第1発射強度よりも強い第2発射強度で発射したときに遊技球が流下可能な第2遊技領域と、に分けられ、前記第1始動口を少なくとも前記第1遊技領域を流下した遊技球が入球可能な位置に設け、前記第2遊技領域にはその上流位置に前記作動ゲートを備え、前記第2発射強度で発射された遊技球が前記作動ゲートを通過可能とし、かつ前記第2遊技領域には、前記作動ゲートに入球し通過した遊技球が入球可能な位置に前記第2始動口が設けられ、さらに、前記作動ゲートを通過し、かつ前記第2始動口に入球しなかった遊技球が入球可能な位置に前記大入賞口が設けられ、閉鎖状態の前記普通電動役物により前記大入賞口への誘導路の一部が構成され、前記普通図柄の変動時間を設定する普通図柄変動パターン設定手段を備え、該普通図柄変動パターン設定手段は、前記普通図柄の変動時間を、前記作動ゲートを通過した遊技球が前記普通電動役物に到達するまでに要する時間よりも短くなるように設定し、前記普通図柄の抽選に当選すると実行される普通図柄の当り遊技は、前記普通電動役物が開放開始するまでの期間である開始演出と、前記普通電動役物が開放する開放時間と、前記普通電動役物の開放が終了して当り遊技が終了するまでの期間である終了演出とから構成され、前記普通図柄の変動時間及び前記開始演出を合計した時間は、前記作動ゲートを通過した遊技球が前記普通電動役物に到達するまでに要する時間よりも短く、前記普通図柄の当り遊技を複数備え、前記普通図柄の当り遊技には、少なくとも前記開始演出又は前記終了演出を比較して長く設定した、又は前記普通電動役物の開放時間を比較して短く設定した特定普通図柄の当り遊技が存在し、前記開放延長状態中の前記特別図柄の変動回数が所定回数に達し、前記普通図柄の抽選に当選すると前記特定普通図柄の当り遊技を実行され、前記演出表示手段は、前記開放延長状態中の前記特別図柄の変動回数が前記所定回数に達すると特別な演出表示を実行し、前記非開放延長状態中に前記第2特別図柄表示装置に表示された前記小当りを示す図柄に応じて開始させた前記小当り遊技で前記特定領域へ遊技球が入球することで移行された大当り遊技の終了後の遊技状態を、前記開放延長状態へ移行させないことを特徴とする。
第1発明の大入賞口は、特定領域を設けた1つの大入賞口で小当り遊技、大当り遊技(図柄当り、役物当りともに)を行う構成でもよいし、小当り遊技だけ特定領域のある第1大入賞口で行い、大当り遊技は異なる第2大入賞口で行う構成でもよい。小当り遊技、役物当りは第1大入賞口で、図柄当りは第2大入賞口とする構成でもよい。また、第1遊技領域は第1特別図柄、第2遊技領域は第2特別図柄と異なる当否判定手段を備えることが好適である。
普通電動役物は、入球領域の上方位置で、遊技盤の盤面に進退可能に設けられたスライド板を盤内に後退、又は盤面上に突出させることにより普通電動役物への入球可能状態、入球不可能状態を作り出すことが好適である。スライド板が突出している時(閉鎖状態)は、スライド板の形状や角度等により、スライド板に接触した遊技球が大入賞口に流下していくように誘導するために設けることが好適である。また、普通図柄の作動ゲートから普通電動役物へ至る経路は、遊技球が1球ずつ通らない幅で形成された通路により形成されていることが好適である。
このような構成によれば、大入賞口までの誘導路の一部に閉鎖状態の普通電動役物を備え、開放延長状態中に普通図柄の変動時間及び開始演出を合計した時間を、作動ゲートを通過した遊技球が普通電動役物に到達するまでに要する時間よりも短くすることで、作動ゲートを通過した遊技球が普通電動役物を通過するまでに普通電動役物を開放させて、遊技球が普通電動役物に入球させることで、第2発射強度で発射した遊技球は大入賞口への入球し難い状態とすることが可能となる。
一方、開放延長状態へと移行してからの特別図柄の変動回数が所定回数に達し、普通図柄の抽選に当選すると、少なくとも開始演出又は終了演出を比較して長く設定した、又は普通電動役物の開放時間を比較して短く設定した特定普通図柄の当り遊技が実行される構成とすることで、開放延長状態へと移行してからの特別図柄の変動回数が所定回数に達する前と比較して、普通電動役物が閉鎖状態となっている期間が長くなり、作動ゲートを通過した遊技球が普通電動役物に入球することなく、普通電動役物を通過する可能性が高くなるため、作動ゲートを通過した遊技球が普通電動役物を通過して大入賞口へ流下する機会が増えることになる。その場合に、開放延長状態中に小当りと判定されて開始された小当り遊技時に大入賞口内に遊技球を入球させる機会が増え、遊技球が特定領域に入球させることができれば大当り遊技へ移行させることが可能となる。
また、非開放延長状態中に第2特別図柄表示装置に表示された小当りを示す図柄に応じて開始させた小当り遊技で特定領域へ遊技球が入球することで移行された大当り遊技の終了後の遊技状態を、開放延長状態へ移行させない構成とすることで、例え、開放延長状態が終了したときの第2乱数記憶手段に記憶された乱数に基づいて小当りと判定され、開始した小当り遊技中に特定領域へ遊技球が入球して大当り遊技に移行しても、当該大当り遊技の終了後の遊技状態は非開放延長状態であるため、直ぐに非開放延長状態から開放延長状態へ移行可能となってしまう不具合を防ぐことが可能となる。
第2発明は、第1発明の弾球遊技機において、前記上限回数を複数備え、前記当否判定の結果が当りと判定された時の前記特別図柄表示装置に表示された図柄又は/及び前記遊技状態が前記開放延長状態であるか否かに基づいて前記複数の上限回数のうち、何れかの上限回数を設定する回数設定手段を備えたことを特徴とする。
第2発明の「特別図柄表示装置に表示された図柄」には、大当りを示す図柄だけでなく特定領域に入球して大当り遊技へ移行した場合の小当りを示す図柄も含まれる。
このような構成によれば、当否判定手段による当否判定の結果が当りと判定された時の特別図柄表示装置で表示された図柄又は/及び遊技状態が開放延長状態であるか否かに基づいて設定される上限回数を異ならせることで、遊技者に楽しみを与えることが出来る。
第3発明は、第2発明の弾球遊技機において、前記特別図柄表示装置に表示された前記大当りを示す図柄に応じて開始される前記大当り遊技は、複数種類の大当り遊技が存在し、該複数種類の大当り遊技には、前記大当り遊技の終了後の遊技状態が前記非開放延長状態へ移行する特定の大当り遊技があり、前記開放延長状態中に前記特定の大当り遊技が開始される場合に前記特別図柄変動パターン設定手段により設定される特別図柄の変動時間は、前記開放延長状態中に設定される前記特別図柄の平均変動時間よりも長く、前記演出表示手段は、前記開放延長状態中に前記特定の大当り遊技が開始される場合に設定された特別図柄の変動時間中に前記第2乱数記憶手段により記憶される前記乱数を上限数まで記憶させるように報知することを特徴とする。
このような構成によれば、開放延長状態中に特別図柄で特定の大当り遊技が開始される大当りを示す図柄が表示され、特定の大当り遊技が開始されると、前記特定の大当り遊技が終了した後の遊技状態は非開放延長状態へ移行することになってしまうが、特別図柄変動パターン設定手段は開放延長状態中に特別図柄で特定の大当り遊技が開始される大当りを示す図柄が表示される場合には、開放延長状態中に設定する特別図柄の平均変動時間と比較して長い変動時間に設定され、当該長い変動時間中に第2乱数記憶手段により記憶される乱数を上限数まで記憶させるように報知することで、遊技者に復活チャンスを与えることが可能となり、遊技者を落胆することを抑えることが可能となる。
請求項1に記載の弾球遊技機によれば、大入賞口までの誘導路の一部に閉鎖状態の普通電動役物を備え、開放延長状態中に普通図柄の変動時間及び開始演出を合計した時間を、作動ゲートを通過した遊技球が普通電動役物に到達するまでに要する時間よりも短くすることで、作動ゲートを通過した遊技球が普通電動役物を通過するまでに普通電動役物を開放させて、遊技球が普通電動役物に入球させることで、第2発射強度で発射した遊技球は大入賞口への入球し難い状態とすることが可能となる。
そのため、開放延長状態中は特別図柄表示装置に大当りを示す図柄を表示させて、大当り遊技を開始させることを目指す構成となり、開放延長状態中の特別図柄の変動回数が上限回数に達した後には、第2乱数記憶手段に記憶された残りの乱数に基づいて小当りと判定されるか否かを目指す遊技性となり、開放延長状態へと移行することで、1種遊技と2種遊技機の両方を楽しむことが出来る従来の弾球遊技機とは異なる遊技性を発揮することが可能となる。
請求項2に記載の弾球遊技機によれば、大当り遊技が終了した後に移行した開放延長状態中における上限回数目の特別図柄の変動時間を開放延長状態中に設定される特別図柄の平均変動時間と比較して長時間に設定され、前記上限回数目の特別図柄の変動時間中に演出表示手段により第2乱数記憶手段による記憶される乱数を上限数で記憶させるように報知されることで、遊技者に第2始動口へ遊技球を入球させて乱数を上限数まで貯めさせる期間を設けることができ、状況によって、開放延長状態の終了時の第2乱数記憶手段に記憶された乱数の数が異なるといった事態を無くすことが可能となる。そして、開放延長状態が終了した後に、上限数まで第2乱数記憶手段に記憶された乱数に基づいて当否判定手段によって小当りか否かを判定させることができる。
請求項3に記載の弾球遊技機によれば、普通図柄の当り遊技に、少なくとも開始演出又は終了演出を比較して長い期間に設定した、又は普通電動役物の開放時間を比較して短い期間に設定した特定普通図柄の当り遊技が存在し、開放延長状態中に特定普通図柄の当り遊技が実行されると、開放延長状態中に作動ゲートを通過した遊技球が普通電動役物を通過して大入賞口へ流下する機会が増えることになる。その場合に、小当り遊技が開始されることになれば、当該小当り遊技中に大入賞口に遊技球が入球する機会が増え、遊技球が特定領域に入球すれば大当り遊技へ移行させることが可能となる。
また、演出表示手段は、開放延長状態中に前記特定普通図柄の当り遊技が開始される場合に特別な演出表示を実行することで、作動ゲートを通過した遊技球が普通電動役物を通過して大入賞口へ入球する可能性があることを報知して、遊技者を煽ることができる。
請求項4に記載の弾球遊技機によれば、当否判定手段による当否判定の結果が当りと判定された時の特別図柄表示装置で表示された図柄又は/及び遊技状態が開放延長状態であるか否かに基づいて設定される上限回数を異ならせることで、遊技者に楽しみを与えることが出来る。
請求項5に記載の弾球遊技機によれば、開放延長状態中に特別図柄で特定の大当り遊技が開始される大当りを示す図柄が表示され、特定の大当り遊技が開始されると、前記特定の大当り遊技が終了した後の遊技状態は非開放延長状態へ移行することになってしまうが、特別図柄変動パターン設定手段は開放延長状態中に特別図柄で特定の大当り遊技が開始される大当りを示す図柄が表示される場合には、開放延長状態中に設定する特別図柄の平均変動時間と比較して長い変動時間に設定され、当該長い変動時間中に第2乱数記憶手段により記憶される乱数を上限数まで記憶させるように報知することで、遊技者に復活チャンスを与えることが可能となり、遊技者を落胆することを抑えることが可能となる。
本発明のパチンコ機50の正面図。 パチンコ機50の遊技盤1の正面図。 遊技盤1の第2遊技領域の説明図。 パチンコ機50の背面図。 パチンコ機50の電気構成図。 パチンコ機50の主制御装置80で実行されるメインルーチンの概要を示すフローチャート。 主制御装置80が実行する普通図柄当否判定処理のフローチャート1。 主制御装置80が実行する普通図柄当否判定処理のフローチャート2。 主制御装置80が実行する普通図柄当否判定処理のフローチャート3。 主制御装置80が実行する普通図柄当否判定処理のフローチャート4。 主制御装置80が実行する普通図柄遊技処理のフローチャート1。 主制御装置80が実行する普通図柄遊技処理のフローチャート2。 主制御装置80が実行する普通図柄遊技処理のフローチャート3。 主制御装置80が実行する特図始動入賞確認処理のフローチャート。 主制御装置80が実行する特別図柄当否判定処理のフローチャート1。 主制御装置80が実行する特別図柄当否判定処理のフローチャート2。 主制御装置80が実行する特別図柄当否判定処理のフローチャート3。 主制御装置80が実行する特別図柄当否判定処理のフローチャート4。 主制御装置80が実行する特別図柄遊技処理のフローチャート1。 主制御装置80が実行する特別図柄遊技処理のフローチャート2。 主制御装置80が実行する特別図柄遊技処理のフローチャート3。 主制御装置80が実行する特別図柄遊技処理のフローチャート4。 主制御装置80が実行する特別図柄遊技処理のフローチャート5。 主制御装置80が実行する特別図柄遊技処理のフローチャート6。 主制御装置80が実行する特別図柄遊技処理のフローチャート7。 実施例1のパチンコ機50の基本的仕様を示すテーブル。 実施例1のパチンコ機50で用いられる大当り図柄及び小当り図柄に関する説明図。 パチンコ機50で実行される普通図柄の当り遊技のタイミングチャート。 演出図柄表示装置6で表示される疑似演出の表示例1。 演出図柄表示装置6で表示される疑似演出の表示例2。 演出図柄表示装置6で表示される疑似演出の表示例3。 演出図柄表示装置6で表示される疑似演出の表示例4。 その他の構成からなるパチンコ機50で実行される普通図柄の当り遊技のタイミングチャート1。 その他の構成からなるパチンコ機50で実行される普通図柄の当り遊技のタイミングチャート2。 実施例2のパチンコ機50の基本的仕様を示すテーブル。 実施例2のパチンコ機50で用いられる大当り図柄及び小当り図柄に関する説明図。 実施例2の主制御装置80が実行する特別図柄当否判定処理のフローチャート。 実施例2の演出図柄表示装置6で表示される疑似演出の表示例1。 実施例2の演出図柄表示装置6で表示される疑似演出の表示例2。 実施例3の演出図柄表示装置6で表示される疑似演出の表示例。
以下に本発明の好適な実施形態について説明する。尚、本発明の実施の形態は下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する種々の形態を採ることができ、各実施例に記載された内容を適宜組み合わせることが可能なことはいうまでもない。
[実施例1]
図1に示すように、遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図5に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。前枠52には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には図2に記載する遊技盤1が内枠70に取り付けられている。
前枠52の上側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、該発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
上皿55の上部ほぼ中央には、遊技者が操作可能な演出ボタン67が備えられている。演出ボタン67は、遊技者が有効期間中に操作することで、後述する演出図柄表示装置6に表示される演出内容を変化させ、スピーカにより出力される遊技音が変化させるものとなっている。また、演出ボタン67は、その周囲にジョグダイヤル68を備えたものとなっており、ジョグダイヤル68を回転させることにより、演出用の画像に変化を与えることが可能に構成されている。また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
図2は、本実施例のパチンコ機の遊技盤1の正面図である。なお、このパチンコ機の全体的な構成は公知技術に従っているので図示及び説明は省略する。図2に示すように遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域3が設けられている。この遊技領域3には多数の遊技釘4が打ち付けられている。本実施例の遊技領域3は、遊技球の所定の強度で発射したときに遊技球が流下する左打ち領域Lと、前記所定の強度よりも強く発射したときに遊技球が流下する右打ち領域Rとに分けられる。
遊技領域3のほぼ中央部には、センターケース5が配されている。センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、演出図柄表示装置6(液晶表示装置であり演出図柄を表示する。)の画面を臨ませる窓等を備えている。センターケース5の下には、常時入球(入賞)可能な第1始動口11が配置されている。第1始動口11へは、左打ち領域Lからセンターケース5のワープ通路等を流下する遊技球が入球し易い構成である。また、第1始動口11の左方には、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33が設けられている。右方には、右入賞口34が設けられている。なお、この第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、右入賞口34が、常時、入球率が変化しない普通入賞口(一般入賞口)である。
遊技領域3の右下部には、複数個のLEDからなる第1特別図柄保留数表示装置18と、第2特別図柄保留数表示装置19と、7セグメント表示装置からなる普通図柄表示装置7と、第1特別図柄表示装置9と、第2特別図柄表示装置10とが配置されている。
図3に右打ち領域Rの詳細を示し、右打ち領域Rは、流下路108に沿って遊技球が流下するように構成されている。流下路108に沿って流下する遊技球は先ず、演出用検出スイッチ100へ入球しこれを通過することで右打ち領域Rへ入ったことが検知される。
演出用検出スイッチ100の下流には、演出用検出スイッチ100を通過した遊技球が高い確率で通過(入球)可能な普通図柄(以下、普図ともいう)の普通図柄作動ゲート17が設けられている。普通図柄作動ゲート17は遊技球が入球して通過することにより普通図柄の当否抽選が実行される起因となるものである。なお、普図作動ゲート17の左右側には遊技球をパチンコ機台内へ取り込むアウト球口101が設けられている。
普通図柄作動ゲート17の下流側位置には、可動式の仕切り板からなる普通電動役物(普電役物)12により開閉可能に設けられた第2始動口102が設けられている。普通電動役物12及び第2始動口102へは普通図柄作動ゲート17を入球、通過した遊技球のみ到達できる構成とされている。
第2始動口102は普通図柄の抽選に当選すると普通電動役物12が作動して所定の時間開放される。なお、普電役物12は通常、第2始動口102を塞ぐようにその上部に突出しており、作動時に後退して第2始動口102を開放する。また、普電役物12は非作動時において下流側に設けられた第1大入賞口14へ遊技球を案内するように流下路の一部をなす。
第2始動口102は、入球により第2特別図柄の当否判定が実行される起因となる入球口である。第2始動口102への入球により第2特別図柄の大当り決定用乱数、大当り図柄決定乱数、第2特別図柄の変動パターン決定用乱数などの複数種類の乱数が抽出される。これら乱数に応じて第2特別図柄の当否判定が実行され、結果は大当り、小当り、ハズレのいずれかの判定がなされる。なお、本実施例では、通常遊技時の普通図柄の変動時間は長く、普電役物の開放時間は短時間に設定しているので、通常遊技時に右打ちしても第2始動口12での抽選がほぼ開始されないように設計されている。そのため、通常遊技時は左打ちにて第1始動口11で大当りを目指すのがメインとなる。
普通電動役物12及び第2始動口102の下流位置に設けられた前記第1大入賞口14は開閉扉の開放作動により遊技球が入球可能となっている。
本実施例では、上述したように通常遊技時には第2始動口12での抽選がほぼ開始されないように設計されているため、右打ちしても第2始動口102に入球することなく、通過して第1大入賞口の方向へと流下していく。なお、第1大入賞口14は、小当りと判定されて第1又は第2特別図柄で確定表示された小当り図柄に応じて実行される小当り遊技において開閉される。
本実施例では特別図柄(第1、第2特別図柄)で大当り図柄が確定表示され、当該大当り図柄に応じて実行される大当り遊技の終了後に開放延長状態へ移行することになる。なお、特別図柄で確定表示された大当り図柄に応じて、実行される大当り遊技の終了後に移行する開放延長状態が異なる。
第1特別図柄で特1大当り図柄1から特1大当り図柄5、又は第2特別図柄で特2大当り図柄1から特2大当り図柄4のいずれかの大当り図柄で確定表示された場合に、実行される大当り遊技の終了後に第1開放延長状態へ移行することになる(図27を参照)。
また、第1特別図柄で特1小当り図柄1から特1小当り図柄5、又は第2特別図柄で特2小当り図柄1から特2小当り図柄4のいずれかの小当り図柄で確定表示された場合に、実行される小当り遊技中に特定領域104へ入球することで実行される大当り遊技の終了後は第1開放延長状態へ移行する(図27を参照)。
一方、第2特別図柄で特2大当り図柄5の大当り図柄で確定表示された場合に、実行される大当り遊技の終了後に第2開放延長状態へ移行することになる(図27を参照)。
また、第2特別図柄で特2小当り図柄5の小当り図柄で確定表示された場合に、実行される小当り遊技中に特定領域104へ入球することで実行される大当り遊技の終了後は第2開放延長状態へ移行する(図27を参照)。
なお、本実施例の第1開放延長状態とは、当該開放延長状態中に普通図柄で当選した場合に最大3.0秒で1回開放する開放延長状態のことを意味する。また、第2開放延長状態とは、当該開放延長状態中に普通図柄で当選した場合に最大1.0秒で1回開放される第2開放延長状態のことを意味する。
大当り遊技終了後に第1開放延長状態へ移行した場合に、右打ちを行って普通図柄作動ゲート17を通過させて普通図柄が当選すると、普通電動役物12の作動により頻繁に開放(最大3.0秒で1回開放)されることになり、普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球が第2始動口102に入球せずに、こぼれてしまうことを防止することができる。
この場合、第1開放延長状態時に小当りと判定されて小当り遊技が実行されたとしても、普通電動役物12の作動により頻繁に開放されることで、第2始動口102に入球する可能性が高いため、第2始動口102に入球することなく通過した遊技球が第1大入賞口14へ入球する可能性は低い。
一方、大当り遊技終了後に第2開放延長状態へ移行した場合に、右打ちを行い遊技球が普通図柄作動ゲート17を通過して、普通図柄が当選すると、普通図柄の当り遊技の普通電動役物12の作動により開放されるが、普通電動役物12が開放する開放時間は第1開放延長状態時と比較して短い構成となっている(最大1.0秒で1回開放)。そのため、第1開放延長状態と比べて、普通電動役物12の閉鎖状態が多くなり、第2始動口102に入球せずに、こぼれてしまうことが多くなる。
よって、第2開放延長状態時に小当りと判定されて小当り遊技が実行されると、第1開放延長状態と比べて、普通電動役物12の閉鎖状態が多いため、遊技球は第2始動口102を通過して第1大入賞口14の位置へと到達する可能性が高くなる。そのため、第1大入賞口14に遊技球が入球することが容易となる。
第1大入賞口14へ入球した遊技球は入球領域109に送られて、その下流端に並設された特定領域104又は取込口107のいずれかへ入球する。また入球領域109には特定領域104の上流に進退可能に設けられ、特定領域104を塞ぐように進出して遊技球を取込口107へ案内する振分部材103が設けられている。
通常、振分部材103は特定領域104の入口を閉じている。しかし、特別図柄で確定表示された小当り図柄に応じて、小当り遊技が実行されることになると、本実施例の振分部材103の作動は常に一定に開閉動作を行う構成となっている。
本実施例では、第1特別図柄で確定表示された小当り図柄に応じて実行される小当り遊技か、第2特別図柄で確定表示された小当り図柄に応じて実行される小当り遊技かによって第1大入賞口14の開放タイミング及び開放パターンが異なる構成となっている。なお、第1特別図柄で確定表示された小当り図柄に応じて実行される小当り遊技の開放パターンは、0.5秒で2回開放となっている(図27(a)を参照)。また、なお、第2特別図柄で確定表示された小当り図柄に応じて実行される小当り遊技の開放パターンは、0.9秒で2回開放となっている(図27(b)を参照)。
そして、第1特別図柄で確定表示された小当り図柄に応じて実行される小当り遊技の開放タイミングは、第2特別図柄で確定表示された小当り図柄に応じて実行される小当り遊技の開放タイミングよりも第1大入賞口14に遊技球が入球することが困難なもとなっている。
これにより、第1特別図柄で確定表示された小当り図柄に応じて実行される小当り遊技中に第1大入賞口14に入球した遊技球が所定の確率(本実施例では、50%)で特定領域104に入球可能となっている。
一方、第2特別図柄で確定表示された小当り図柄に応じて実行された小当り遊技中に第1大入賞口14に入球した遊技球がほぼ100%の確率で特定領域104に入球可能となっている。
また、振分部材103の作動を、小当り遊技発生時に開閉するようにし、小当りの生起時に決定される小当り図柄に応じて開閉作動が異なる構成としてもよい。第2特別図柄で確定表示された小当り図柄に応じて実行された小当り遊技中に第1大入賞口14に入球した遊技球がほぼ100%の確率で特定領域104に入球可能とする開閉作動を行い、第1特別図柄で確定表示された小当り図柄に応じて実行された小当り遊技中に第1大入賞口14に入球した遊技球が50%の確率で特定領域104に入球可能となる開閉動作を行う。
その他、振分部材103は、通常遊技、小当り遊技に拘わらず常に一定に開閉作動を繰り返すようにしてもよい。その場合、大当り図柄によって大当り遊技後の振分部材103又は第1大入賞口14の開閉扉の開閉動作パターンを選択したり、小当り図柄によって第1大入賞口14の開閉扉の開閉動作のパターンを選択したりすることも考えられる。
第1大入賞項14の下流には、可動式の仕切り板からなる特別電動役物(特電役物)106により開閉可能とされた第2大入賞口105が設けられている。第2大入賞口105へは普図作動ゲート17を入球、通過し、第2始動口102へ入球できずにこれを通過し、かつ開閉扉が非作動で第1大入賞口14へ入球できずにこれを通過して下部流路110へ至った遊技球のみが到達できる構成とされている。
第2大入賞口105は大当り遊技において特別電動役物106が作動して所定の時間開放される。尚、特別電動役物106は通常、第2大入賞口105を塞ぐようにその上部に突出しており、作動時に後退して第2大入賞口105を開放する。また特別電動役物106は非作動時において第2大入賞口105の下流側へ遊技球を案内するように下部流路110の一部をなす。
第2大入賞口105の下流には、遊技領域3の中央下端部の盤面最下部には遊技球を取込むアウト口が設けられている。
パチンコ機の裏面は図4に示すとおり、前述した遊技盤1を脱着可能に取り付ける内枠70が前述した外枠51に収納されている。この内枠70には、上方から、球タンク71、タンクレール72及び払出装置73が設けられている。この構成により、遊技盤1上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク71からタンクレール72を介して所定個数の遊技球を払出装置73により前述した上皿55に排出することができる。また、パチンコ機50の裏側には(図5参照のこと)、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。なお、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83がサブ制御装置に該当する。
主制御装置80、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83は遊技盤1に設けられており、払出制御装置81、発射制御装置84、電源基板85が内枠70に設けられている。なお、図4では、発射制御装置84が描かれていないが、発射制御装置84は払出制御装置81の下に設けられている。また、球タンク71の右側には、外部接続端子78が設けられており、この外部接続端子78より、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータに送られる。なお、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子78には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠用(枠側(前枠52、内枠70、外枠51)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施例では、一つの外部接続端子78を介してホールコンピュータへ遊技状態や遊技結果を示す信号を送信している。
このパチンコ機の電気的構成は、図5のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えているが、本実施例では発射制御装置84にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
なお、実施例1のパチンコ機50には、サブ統合制御装置83に設けられたRAMの内容を保持するバックアップ装置が備えられていない構成となっている。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12a、普通図柄を作動させる普通図柄作動ゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、第1大入賞口14に入球した遊技球を計数するための第1カウントスイッチ14a、第2大入賞口105に入球した遊技球を計数するための第2カウントスイッチ105a、取込口107への入球を検出する取込口スイッチ107a、右打ち領域Rへの入球を検出する演出用検出スイッチ100、特定領域104への入球を検出する特定領域スイッチ104a、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、右入賞口34に入球した遊技球を検出する一般入賞口スイッチ31a等の検出信号が入力される。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10及び普通図柄表示装置7の表示、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、第1大入賞口ソレノイド14bを制御することで第1大入賞口14の開閉を制御し、第2大入賞口ソレノイド105bを制御することで第2大入賞口105の開閉を制御し、振分ソレノイド103bを制御することで振分部材103の開閉を制御し、普通電動役物ソレノイド12bを制御することで普通電動役物12の開閉を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り(特別遊技ともいう)等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータに送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出スイッチ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81はガラス枠開放スイッチ35、内枠開放スイッチ36、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力され、満杯スイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンクに遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してプリペイドカードユニットと交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示基板25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示基板25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン、精算を要求するための返却ボタン、残高表示器が接続されている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子78を介して賞球に関する情報、枠(内枠、前枠)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータに送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお、本実施例では遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技球を遊技領域3に遊技球を発射させる。なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドル64からの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射できないようになっている。
サブ統合制御装置83はサブ制御装置に該当し、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカからの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部はランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。 また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67、ジョグダイヤル68が接続されており、遊技者が演出ユニット67、68を操作した際には、その操作信号がサブ統合制御装置83に入力される。なお、ジョグダイヤル68を演出図柄制御装置82に接続する構成にしてもよい。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄等の演出画像を演出図柄表示装置6の画面に表示させる。
なお、本実施例では、サブ統合制御装置83及び演出図柄制御装置82は別々の装置に分かれているが、1つの装置にまとめる構成にしてもよい。
次に本実施例のパチンコ機50の遊技性について説明する。
パチンコ機50は、第1始動口11への遊技球の入球に起因して第1特別図柄の当否判定が、第2始動口12への遊技球の入球に起因して第2特別図柄の当否判定が実行される。当否判定に応じて第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10と演出図柄表示装置6の図柄変動を開始する。その後、第1又は第2特別図柄表示装置9,10に第1又は第2特別図柄の確定図柄を、演出図柄表示装置6に第1又は第2特別図柄に対応する疑似演出図柄を確定表示して第1又は第2特別図柄の当否判定の結果を報知する。
判定結果が大当り(図柄当り)となると、条件装置が作動することによって役物連続作動装置が作動して第2大入賞口105が賞球の獲得に有利な所定の態様で開放される大当り遊技(特別遊技)が実行される。
一方、第1又は第2特別図柄の当否判定の結果が小当りでは、これを起因に第1大入賞口14が大当り遊技の第2大入賞口105よりも開放回数、開放時間が不利な態様で開放される小当り遊技が実行される。このとき、第1大入賞口14の特定領域104へ遊技球が入球することにより前記条件装置が作動し、これにより役物連続作動装置が作動して大当り遊技(役物当り)へ昇格(移行)可能とする構成となっている。
なお、本実施例では第1特別図柄で確定表示された小当り図柄に基づいて実行される小当り遊技中には、所定の確率(本実施例では50%)で第1大入賞口14へと遊技球が入球され特定領域104へ入球させることができる。一方、第2特別図柄で確定表示された小当り図柄に基づいて実行される小当り遊技中には、ほぼ100%の確率で第1大入賞口14へと遊技球が入球させ、特定領域104へ入球させることができる。
本実施例では、大当り遊技終了後に大当りや小当りとなった特別図柄に応じて、普通電動役物12(第2始動口102)の開放時間を延長する(開放延長機能)とともに特別図柄及び普通図柄の平均変動時間を短くする時短機能が付与される時短遊技(開放延長遊技)に移行する可能性がある。
本実施例のパチンコ機50は、開放延長状態では、右打ちを行い、普通図柄を当選させ、普通図柄の当り遊技の普通電動役物12の作動により頻繁に開放される第2始動口102を狙って第2特別図柄の図柄変動させることとなる。なお、普通図柄の当り遊技は、普通電動役物12が開放開始するまでの期間である当り遊技開始期間、普電役物12が開放する開放時間、前記開放が終了して当り遊技が終了するまでの期間である当り遊技終了期間とで構成されている。
普通図柄の当り遊技の当り遊技終了期間(終了演出の時間)として、演出時間の短い終了期間を設けることで、普通図柄の当り遊技時間をコントロールし、これにより第2始動口12及び第1大入賞口14への遊技球の入球をコントロールして、第2特別図柄の変動による図柄当り狙った遊技と、第1大入賞口14への入球による役物当りを狙った遊技とのいずれの遊技をも十分に楽しませる構成である。さらに、普通図柄の当り遊技の終了演出の時間と普通図柄の変動時間を合計した時間を、発射ハンドル64を回動操作することによって右打ち領域Rに向けて発射される遊技球の発射間隔よりも短い時間となっている。そのため、右打ち領域Rに向けて発射された遊技球は、第2始動口12へは入球するものの、第1大入賞口14への入球が困難となり、開放延長状態中は図柄当りを狙うこととなる。
メインルーチンを図6に従って説明する。メインルーチンは、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。本実施形態では、S10〜S65までの1回だけ実行される処理を「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS70の処理を「残余処理」と称する。「本処理」は上記割り込みにより定期的に実行されることになる。
マイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
正常割り込みでないと判断されると(S10:no)、初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値を書き込み、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)が為され(S15)、残余処理(S70)に移行する。
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S10:yes)、初期値乱数更新処理が実行される(S20)。この処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「3966」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「3966」までの3967個の整数を繰り返し昇順に作成する。
S20に続く大当り決定用乱数更新処理(S25)は、初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、最大値である「3966」のときは次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「3966」までの3967個の整数を繰り返し昇順に作成する。なお、大当り決定用乱数の最初の値は、初期値乱数設定処理で設定された値となる。この値が250であったとすると、大当り決定用乱数は「250」「251」「252」・・・「3966」「0」「1」・・・と更新されていく。
なお、大当り決定用乱数が1巡(3967回、更新されること)すると、そのときの前記初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にし、大当り決定用乱数は、その初期値から+1するインクリメント処理を行う。そして、再び大当り決定用乱数が1巡すると、その時の初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする動作を行なう。つまり、この一連の動作を繰り返し続けることになる。前述の例では大当り決定用乱数が「249」になると1巡であるから、「249」の次は前記初期値乱数の値となる。仮に初期値乱数の値が「87」だったとすると、「249」「87」「88」・・・「3966」「0」「1」・・・「86」と変化していき、「86」の次は新たな前記初期値乱数の値となる。大当り図柄決定用乱数更新処理(S30)は「0」〜「99」の100個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
S30に続く当り決定用乱数更新処理(S35)は、「0」〜「996」の997個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、当選することとなる値は通常確率状態では31〜40、高確率状態では31〜996である。なお、この当り決定用乱数更新処理は普通図柄の抽選に使用し、その他の初期値乱数、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数は特別図柄の抽選に使用する。
リーチ判定用乱数更新処理(S40)は、「0」〜「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、通常確率状態時で変動時間短縮機能未作動時にリーチとなる値の数は21で、値は「0」〜「20」であり、通常確率状態時で変動時間短縮機能作動時にリーチとなる値の数は5で、値は「0」〜「4」である。
変動パターン決定用乱数更新処理(S45)は、「0」〜「1020」の1021個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く入賞確認処理(S50)では、第1始動口11、第2始動口12の入賞の確認及びパチンコ機50に設けられ主制御装置80に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。
本実施例では、遊技球が第1始動口11、第2始動口12に入賞すると大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ判定用乱数など複数の乱数を取得されるのだが、保留記憶できる数を第1始動口11と第2始動口12でそれぞれ4個までとしており、保留記憶が満タンである4個のときに遊技球が第1始動口11又は第2始動口12に入賞しても賞球が払出されるだけで、前記複数の乱数は保留記憶されない構成になっている。
続いて、大当りか否かを判定する条件成立判定手段としての当否判定処理(S55)を行う。この当否判定処理(S55)が終了すると、続いて不正監視処理(S60)が実行される。
続く不正監視処理(S60)は、普通入賞口(第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、右入賞口34)に対する不正が行われていないか監視する処理であり、所定時間内における入賞口への遊技球の入球が予め決定された規定数よりも多いか否かを判断して、多かった場合には不正と判断され、その旨を報知する処理である。つまり、不正判断手段は、主制御装置80に設けている。
続いて、各出力処理(S65)では、遊技の進行に応じて主制御装置80は演出図柄制御装置82、払出制御装置81、発射制御装置84、サブ統合制御装置83、第1大入賞口ソレノイド14b等に対して各々出力処理を実行する。即ち、入賞確認処理(S50)により遊技盤1上の各入賞口に遊技球の入賞があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置81に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置83に出力する処理を、パチンコ機50に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置82にエラー信号を出力する処理を各々実行する。
本処理に続く前述の残余処理は、初期値乱数更新処理(S70)から構成されるが、前述したS20と全く同じ処理である。この処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前述したS10〜S65までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、特別図柄の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、図6に示された割り込み処理が1回実行されることにより初期値乱数に更新される値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数が大当り決定用乱数と同期する可能性は極めて小さくなる。大当り決定用乱数が1巡したときの、初期値乱数の値(0〜3966の3967通り)が、同程度に発生するとすれば、同期する確率はわずか1/3967である。また、前述した当り決定用乱数更新処理(S35)も残余処理内において実行するよう構成しても良い。
特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)で大当りを示す図柄が確定表示された場合に実行される大当り遊技終了後に、パチンコ機50の遊技状態は開放延長状態へと移行することになる。その場合、普通図柄の当選を狙うことができるので、左打ち領域Lから右打ち領域Rへ遊技球を発射することになる。
図7に示す「普通図柄当否判定処理」は、S150の処理において第2始動口102を開放させるための普通電動役物12が作動中か確認し、作動していなければ(S150:no)、S155の処理において普図が変動中か確認し、変動中でなければ(S155:no)、S160の処理において普図の確定図柄が表示されているか確認する。なお、普通電動役物12が作動中(S150:yes)であれば、後述する「普通図柄遊技処理」へと移行する。
S160の処理で確定図柄が表示中でなければ(S160:no)、S165の処理において普通図柄作動スイッチ17aにより遊技球を検出したか否かを判定し、遊技球を検出した場合には(S165:yes)、S170へ移行する。普通図柄乱数抽出処理(S170)では、普通図柄の当り決定用乱数、図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数などの各種乱数を抽出する。なお、S170で抽出した各種乱数が当否判定の対象となる。本実施例では普通図柄作動ゲート17を通過しても抽出される乱数を取得されるが、保留記憶されない構成となっている。しかし、これに限定されることはなく、保留記憶される構成にしてもよい。
その後、S175へと移行する。なお、遊技球を検出していない場合には(S165:no)、後述する「普通図柄遊技処理」へと移行する。
S170の処理の後、S175の処理で、確変フラグを確認して現在の遊技状態が普通図柄の確変中(高確率)であるか確認する。確変中であれば(S175:yes)、S180の処理において高確率の当否判定用テーブルで当否判定を行う。確変中でなければ(S175:no)、S185の処理において通常確率(低確率)の当否判定用テーブルで当否判定を行う。その後、図8のS200へと移行する。
S200の処理において、S180又はS185の処理での当否判定の結果が当りか否かの確認を行う。なお、普図の当否判定では、通常確率が1/300とされ、確変中の当選確率は1/1.0101とされる。
S200の処理において当りであれば(S200:yes)、S205の処理において図柄決定用乱数に基づいて普通図柄の当り図柄を決定し、S210の処理において変動パターン決定用乱数に基づいて普通図柄の当りの変動パターンを決定する。また、S200の処理においてハズレであれば(S200:no)、S220に移行し、ハズレの変動パターンを決定し、S225へと移行する。
その後、S215の処理においてパチンコ機50の遊技状態が図27(b)に示す特2大当り図柄5又は特2小当り図柄に応じて実行された大当り遊技終了後に、普通図柄で当選した場合に普通電動役物12が1.0秒で1回開放される第2開放延長状態中であるか否かを判定する。肯定判定の場合には(S215:yes)、S217の処理において、普通図柄の当り遊技の内容(普電役物12の開放パターン(開放時間(1.0秒×1回))、開始演出(当り遊技開始期間)、終了演出(当り遊技終了期間)等)の設定を行なう。
また、否定判定の場合には(S215:no)、S218の処理において普図の当り遊技の内容(普電役物12の開放パターン(開放時間(3.0秒×1回))、開始演出(当り遊技開始期間)、終了演出(当り遊技終了期間)等)の設定を行ない、S225へと移行する。
本実施例では、主制御装置80がS215においてパチンコ機50の遊技状態が第2開放延長状態中であるか否かによって、普通電動役物12の開放パターンを変更する構成となっていたが、特にこれに限定される構成ではない。
例えば、S205で決定される普通図柄の当り図柄に、普通図柄の当り遊技中の普通電動役物12を最大3.0秒で1回開放させる当り図柄と、普通図柄の当り遊技中の普通電動役物12を最大1.0秒で1回開放させる当り図柄とを備えた構成とし、開放延長状態中にS205で決定された上記2種類の普通図柄の当り図柄のうちのいずれかの図柄に応じて、実行される普通図柄の当り遊技の内容が異なる構成にしてもよい。
上述したS217、S218及びS220の処理の後、S225の処理において、普図表示装置7の変動開始、及びサブ統合制御装置83や演出図柄制御装置6へ普図変動開始コマンドを送信し、「普通図柄遊技処理」に移行する。
図7のS155の処理において、普通図柄が変動中のときは(S155:yes)、図9のS250へと移行する。S250の処理において普通図柄の変動時間が経過した場合には(S250:yes)、S255の確定図柄表示処理により普通図柄表示装置7の確定図柄表示、サブ統合制御装置83及び演出図柄制御装置6へ普通図柄を確定表示させるコマンドを送信する。なお、普通図柄の変動時間が経過していない場合には(S250:no)、そのまま普通図柄遊技処理へと移行する。
図7のS160の処理において、確定表示させた普通図柄が表示中となっている場合には(S160:yes)、図10のS300へと移行する。
S300の処理において確定図柄の表示時間が終了となったか否かを判定する(S300)。確定図柄の表示時間が終了となっていない場合には(S300:no)、そのまま普通図柄遊技処理へ移行する。また、確定図柄の表示時間が終了となった場合には(S300:yes)、確定図柄の表示を終了させて(S305)、S310の処理において、確定表示させた普通図柄が当りになる組合せであるか否か確認し、当りになる組合せであったときは(S310:yes)、S315の普通図柄当り遊技開始処理によりサブ統合制御装置83及び演出図柄制御装置6へ当り開始演出を開始させるようにコマンドを送信し、「普通図柄遊技処理」に移行する。なお、S310の処理において、確定表示した普通図柄の組合せがハズレであった場合には(S310:no)、そのまま普通図柄遊技処理へと移行する。
図11に示す「普通図柄遊技処理」では、先ず、S350の処理において普通電動役物12が作動中か確認する。普通電動役物12が作動中であれば(S350:yes)、S355の処理において普通電動役物12が開放中であるか否かを判定する。普通電動役物12が閉鎖中である場合には(S355:no)、S360の処理において普通図柄当り終了演出中か確認し、普図当り終了演出中でなければ(S360:no)、S365の処理において普図当り開始演出時間が経過したか確認し(S365)、普図当り開始演出時間が経過していれば(S365:yes)、S370の処理において普通電動役物12を開放してリターンする。S350の処理において普通電動役物12が作動中ではない場合(S350:no)にはそのままリターンとなる。
S355の処理において普通電動役物12が開放中である場合には(S355:yes)、図12のS400へと移行する。S400の処理において、普通電動役物に10個の遊技球が入球したか否かを判定する(S400)。なお、特に10個に限定されるものではなく、8個、9個であってもよい。10個の遊技球が入球した場合には(S400:yes)、S415の処理において普通電動役物12を閉鎖する(S415)。その後、S420の処理において普図当り終了演出処理を実行してリターンする。
S400の処理において普通電動役物12に10個遊技球が入球していない場合には(S400:no)、普通電動役物12の開放時間が終了となったか否かを判定する(S410)。普通電動役物12の開放時間が終了となった場合には(S410:yes)、S415へと移行する。普通電動役物12の開放時間が終了となっていない場合には(S410:no)、そのままリターンとなる。
図11のS360の処理で普図当り終了演出中であれば(S360:yes)、図13のS500へと移行する。S500の処理において普図当り終了演出時間が経過したか否か確認し、経過していれば(S500:yes)、S505の処理において普図当り終了コマンド送信の処理を実行し、この処理でサブ統合制御装置83及び演出図柄制御装置6に普図当り終了コマンドを送信し、普図当り遊技を終了してリターンする。また、普通当り終了演出時間を経過していない場合には(S500:no)、そのままリターンとなる。
図14に示すフローチャートは、特別図柄の始動口の入賞確認処理である。
先ず、主制御装置80は、第1始動口スイッチ11aの検出信号に基づいて、第1始動口11に遊技球が入球したか否かを判断する(S550)。肯定判断なら(S550:yes)、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第1保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S555)。
第1保留記憶が満杯でなければ(S555:no)、上記の各乱数を第1保留記憶として記憶し、第1特別図柄保留数表示装置18の点灯数を1増加させる(S560)。既に4個の第1保留記憶があれば(S555:yes)保留記憶せず、第1特別図柄保留数表示装置18の点灯数を増やすこともなくS565へ移行する。
第1始動口11に遊技球が入球していないと判定された場合(S550:no)もS565に進み、第2始動口スイッチ102aの検出信号に基づいて、第2始動口102に遊技球が入球したか否かを判断する。肯定判断(S565:yes)なら、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第2保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S570)。
第2保留記憶が満杯でなければ(S570:no)、上記の各乱数を第2保留記憶として記憶し、第2特別図柄保留数表示装置19の点灯数を1増加させる(S575)。既に4個の第2保留記憶があれば(S570:yes)、第2保留を記憶せず、第2特別図柄保留数表示装置19の点灯数も増やさずに本処理を終了(リターン)する。また、第2始動口102に遊技球が入球していない場合(S565:no)も、本処理を終了する。
図15〜18に示す特別図柄当否判定処理では、先ず、主制御装置80は、特別電動役物が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S600)。S600の判定が否定判断で(S600:no)、特別図柄が変動中でなく(S605:no)、確定図柄の表示中でもなければ(S610:no)、図16のS650に移行し、第2保留記憶(上記、図14のS575による保留記憶)があるか否かを判断する(S650)。
この保留記憶があれば(S650:yes)、第2保留記憶数をデクリメントし(S655)、S670に進む。第2保留記憶がなければ(S650:no)、第1保留記憶(上記、S560による保留記憶)があるか否かを判断する(S660)。第1保留記憶があれば(S660:yes)、第1保留記憶数をデクリメントし(S665)、S670に進む。
S670では第2保留記憶(但し第2保留が存在する場合は、第1保留の方が古い場合でも第2保留を優先)を読み込んで(その保留記憶は消去する)、読み込んだ大当り決定用乱数を当り値と照合し、大当りか否かを判定する(S670)。なお、本実施例においては、大当り確率は1/200となっている。
S670の処理において、大当りである判定すれば(S670:yes)、大当り図柄決定用乱数によって大当り図柄を決定する(S675)。その後、変動パターン決定処理(S680)に移行する。変動パターン決定処理では、変動パターン決定用乱数によって大当り変動パターンを決定する。変動パターン決定処理後、大当り設定処理を行う(S685)。大当り設定処理とは決定した大当り図柄によって、大当り後の遊技状態(確変や開放延長の有無等)や大当り遊技にかかる情報(大当りのオープニング時間、第2大入賞口105の開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)を取得する処理である。
S670において大当りではないと判定された場合には(S670:no)、S690に移行し小当りか否かを判定する(S690)。これは、抽出された大当り決定用乱数値と予め決定された小当り値が記憶されたテーブルを比較する。小当りと判定されれば(S690:yes)、図柄決定用乱数に基づいて小当り図柄を決定する(S695)。なお、第1特別図柄の小当り確率は、1/200となっている。また、第2特別図柄の小当り確率は1/10となっている(図26を参照)。その後、変動パターン決定用乱数によって変動パターンを決定し(S700)、小当り設定処理(S705)を行い、S715へと移行する。
本実施例の小当り設定処理(S705)は、小当り遊技にかかる情報(小当りのオープニング時間、第1大入賞口14の開放パターン、小当りのエンディング時間)を取得し、時短回数を減算する処理である。
S690において小当りではない判定された場合は(S690:no)、S706において、変動パターン決定用乱数によって変動パターンを決定し(S706)、ハズレ設定処理を行ない(S710)、S715へと移行する。ハズレ設定処理では、時短回数がプラスであれば、−1する。
本実施例のS700又はS706における変動パターン決定処理では、パチンコ機50の遊技状態が開放延長状態で、当該開放延長状態中での特別図柄の図柄変動が最終変動であった場合(時短回数が残り1回)には、特別図柄の変動時間を長い変動時間に決定する。本実施例では、開放延長状態中での特別図柄の図柄変動が最終変動を長い時間に設定することで、特別図柄の変動中に遊技者に第2始動口102へ遊技球を入球させる時間を与えることができる。
S685、S705又はS710に続いては、上述の抽選結果を示すデータ、具体的には大当り、リーチ外れ(外れであるがリーチ表示有り)、リーチ表示無しの外れのいずれかを示すデータと変動時間を指定する変動パターンのデータが含まれる変動開始コマンド(表示制御コマンド)をサブ統合制御装置83に出力し(S715)、特別遊技処理を行なう。なお、S700又はS706における変動パターン決定処理で、開放延長状態中での特別図柄の変動が最終変動であるときに変動パターン決定する場合には、特図変動開始コマンド送信処理(S715)により送信される変動開始コマンドに、開放延長状態中での特別図柄の変動が最終変動であるときに決定された変動パターンである旨のデータが含まれる。また、S715の処理により演出図柄表示装置6では演出図柄の変動表示が開始されるが、ほぼ同時に特別図柄の変動も主制御装置80によって開始される。
図15のS605において特別図柄が変動中(S605:yes)と判定された場合には、図17のS750に移行し、図柄変動時間(S680、S700又はS706の変動パターンに基づく)を経過したか否かを判定する。否定判定の場合には(S750:no)、そのまま特別遊技処理に移行する。肯定判定の場合には(S750:yes)、確定図柄表示処理(S755)を行なってから特別遊技処理を行う。なお、確定図柄表示処理では、確定図柄を表示する旨のコマンド(図柄確定コマンド)をサブ統合制御装置83に出力するとともに、特別図柄表示装置9,10にコマンドを出力して確定図柄にて停止させる。
図15のS610において確定図柄を表示中と判定された場合には(S610:yes)、図18のS800に移行し、確定図柄の表示時間が終了したか否かを判定する。否定判定の場合(S800:no)は特別遊技処理を行う。肯定判定(S800:yes)の場合は、確定図柄の表示を終了し(S805)、確定表示された特別図柄が大当りになる図柄か否かを判定する(S810)。肯定判断された場合(S810:yes)は、時短フラグが1か否かを判定する(S815)。時短フラグが1であれば(S815:yes)、S820にて時短フラグを0にし、S825に移行する。時短フラグが1でなければ(S815:no)、そのままS825に移行する。
S825では条件装置作動開始処理により、大当りフラグを「1」にセットする。続くS830にて役物連続作動装置を作動させ、S835にて大当り遊技開始処理を行なう。大当り遊技開始処理では、大当り遊技を開始するコマンド及び大当り遊技に係る情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)をサブ統合制御装置83に送信する。大当り開始演出処理が終了すると、特別遊技処理を行なう。
S810で、確定表示させた特別図柄が大当りになる表示でないと判定された場合はS810:no)、時短フラグが1か否かを判定し(S845)、1であれば(S845:yes)、時短回数が0か否かを判定する(S850)。時短回数が0であれば(S850:yes)、S855にて時短フラグを0にしてS860に進む。時短フラグが1でないとき(S845:no)又は時短回数が0ではないとき(S850:no)はそのままS860に移行する。
S860では、主制御装置80が現在の遊技状態が時短中であるか否か等の状態を示す状態指定コマンドを特別図柄確定時間(600ms)後にサブ統合制御装置83に送信し、特別遊技処理を実行する。
なお、本実施例の場合、特別図柄当否判定処理における主制御装置80からサブ統合制御装置83に状態指定コマンドを送信するタイミングは、特別図柄確定時間後となっているが、特別図柄変動開始時及び電源復旧時においても状態指定コマンドを送信する構成にしてもよい。
その後、S865において、主制御装置80は確定表示された特別図柄が小当りになる図柄か否かを判定する(S865)。確定表示された特別図柄が小当りになる図柄ではない場合には(S865:no)、そのままリターンとなる。また、確定表示された特別図柄が小当りになる図柄である場合には(S865:yes)、特別電動役物の作動を開始し(S870)、小当り遊技開始処理(S875)を行う。小当り遊技開始処理(S875)では、小当り遊技を開始するコマンド及び小当り遊技に係る情報(小当りのオープニング時間、開放パターン(0.5秒で2回開放又は0.9秒で2回開放)、小当りのエンディング時間等)をサブ統合制御装置83に送信する。小当り遊技開始処理(S875)が終了すると、小当りフラグを「1」にセットして(S880)、リターンとなる。
図19から図25に示す特別遊技処理では、先ず、主制御装置80は大当りフラグが1にセットされているか否かを判定する(S900)。1にセットされている場合には(S900:yes)、図23のS1100へと移行する。大当りフラグが1にセットされていない場合には(S900:no)、小当りフラグが1にセットされているか否かを判定する(S905)。1にセットされている場合には(S905:yes)、図20のS950へと移行する。また、小当りフラグが1にセットされていない場合には(S905:no)、リターンとなる。
図20のS950へと移行すると、主制御装置80は、S950の処理において小当り開始演出中でなければ(S950:no)、S955の処理において第1大入賞口14が開放中であるか否かを確認する(S955)。第1大入賞口14が開放中である場合には(S955:yes)、図21のS1000へと移行する。一方、第1大入賞口14が開放中でなければ(S955:no)、S960の処理において特定領域104が有効であるか否かを確認する。特定領域104が有効であれば(S960:yes)、図22のS1050へと移行する。一方、特定領域104が有効でなければ(S960:no)、S965の処理において小当り終了演出中であるか否かを確認し、小当り終了演出中であれば(S965:yes)、S970の処理において小当り終了演出終了時間であるか否かを確認する。また、小当り終了演出中ではないと判定した場合には(S965:no)、S967において主制御装置80は小当り遊技開始処理を行い、これにより小当り開始コマンドをサブ統合制御装置83へと送信し、リターンとなる。S970において、演出終了時間であれば(S970:yes)、続くS975の処理において小当りフラグを0にセットして小当り遊技を終了する。その後、リターンする。また、小当り遊技演出終了期間でなければ(S970:no)、そのままリターンとなる。
一方、主制御装置80は、S950の処理において小当り開始演出中であると判定すれば(S950:yes)、S980へと移行する。S980において、主制御装置80は小当り開始演出終了時間であるか否かを判定する。小当り開始演出終了時間ではないと判定された場合には(S980:no)、そのままリターンとなる。また、小当り開始演出終了時間であると判定された場合には(S980:yes)、第1大入賞口14を開放させ(S985)、特定領域104を有効にさせ(S990)、そのままリターンとなる。
S955において、主制御装置80は第1大入賞口14が開放中であると判定した場合に(S955:yes)、図21のS1000へと移行すると、S1000において、主制御装置80は第1大入賞口14に遊技球が10個入賞したか否かを判定する。遊技球が10個入賞した場合には(S1000:yes)、S1010へと移行する。遊技球が10個入賞しなかった場合には(S1000:no)、第1大入賞口14の開放時間が終了となったか否かを判定する(S1005)。第1大入賞口14の開放時間が終了となっていない場合には(S1005:no)、第1大入賞口14を閉鎖し(S1010)、その後リターンとなる。一方、第1大入賞口14の開放時間が終了となった場合には(S1005:yes)、図22のS1050へと移行する。
図20のS960において特定領域104が有効であると判定された場合(S960:yes)又は図21のS1005において第1大入賞口14の開放時間が終了と判定された場合には(S1005:yes)、図22のS1050へと移行し、S1050において主制御装置80は、特定領域104に遊技球が入賞したか否かを判定する(S1050)。特定領域104に遊技球が入賞しなかった場合には(S1050:no)、特定領域104を有効とする有効期間が終了となるか否かを判定する(S1095)。有効期間が終了となると判定した場合には(S1095:yes)、小当り終了演出処理(S1096)を行い、これにより主制御装置80は、サブ統合制御装置83へと小当り遊技終了コマンドを送信し、リターンとなる。また、特定領域104の有効期間が終了とならないと判定した場合には(S1095:no)、そのままリターンとなる。
S1050において、主制御装置80は、特定領域104に遊技球が入賞したと判定した場合には(S1050:yes)、S1055では条件装置作動開始処理により、大当りフラグを「1」にセットする。続くS1060にて役物連続作動装置を作動させ、S1065において第1大入賞口14が開放中であるか否かを判定する(S1065)。第1大入賞口14が開放中であると判定された場合には(S1065:yes)、第1大入賞口14の閉鎖し(S1070)、S1075へと移行する。なお、第1大入賞口14が閉鎖中である場合には(S1065:no)、そのままS1075へと移行する。
S1075において、主制御装置80は特定領域104を無効にし(S1075)、役物大当り遊技開始設定処理(S1080)を行い、小当りフラグを「0」にセットし(S1085)、リターンとなる。
図19のS900において、主制御装置80は大当りフラグが「1」にセットされている場合には(S900:yes)、図23のS1100へと移行し、S1100において主制御装置80は第2大入賞口105が開放中であるか否かを判定する(S1100)。第2大入賞口105が開放中ではないと判定された場合には(S1100:no)、ラウンド間のインターバル中により第2大入賞口105が閉鎖しているのか判断する(S1105)。インターバル中でもない場合は(S1105:no)、大当り終了演出中であるか判断する(S1110)。これも否定判断の場合は(S1110:no)、大当り開始演出中であるか判断する(S1115)。これも否定判断の場合には(S1115:no)、今から大当り遊技を開始する演出に要する時間が経過したか否かを判定する(S1125)。大当り開始演出時間が経過した場合は(S1125:yes)、第2大入賞口開放処理(S1130)を行なって本処理を終了する。
なお、S1105において、主制御装置80はインターバル中であると判定した場合には(S1105:yes)、インターバル終了時間であるか否かを判定する(S1135)。インターバル終了時間であると判定した場合には(S1135:yes)、第2大入賞口105を開放させ(S1140)、リターンとなる。インターバル終了時間ではないと判定した場合には(S1135:no)、そのままリターンとなる。
また、S1110において大当り終了演出中であると判定した場合には(S1110:yes)、図25のS1200へ移行する。S1115において大当り開始演出中であると判定した場合には(S1115:yes)、大当り開始処理を行い(S1120)、終了となる。S1120の大当り開始演出処理において、主制御装置80はサブ統合制御装置83に大当り遊技開始コマンドを送信する。
なお、大当り遊技を開始する演出に要する時間が経過していない場合には(S1125:no)、そのまま特別遊技処理をと終了する。
図23のS1100において第2大入賞口105が開放中であると判定した場合には(S1100:yes)、図24のS1150へと移行する。S1150において、主制御装置80は第2大入賞口105へ10個の遊技球が入賞したか否かを判定する(S1150)。第2大入賞口105へ遊技球が10個入賞していないと判定した場合には(S1150:no)、第2大入賞口105の開放時間が終了となったか否かを判定する(S1155)。開放時間が終了となった場合には(S1155:yes)、第2大入賞口105を閉鎖し(S1160)、リターンとなる。なお、第2大入賞口105へ10個の遊技球が入賞した場合には(S1150:yes)、S1160へと移行する。また、第2大入賞口105の開放時間が終了となっていない場合には(S1155:no)、そのままリターンとなる。
図23のS1110において大当り終了演出中であると判定された場合には(S1110:yes)、図25のS1200へと移行する。S1200において主制御装置80は、大当り終了演出時間が経過したか否かを判定する。大当り終了演出時間が経過していない場合には(S1200:no)、そのままリターンとなる。また、大当り終了演出時間が経過した場合には(S1200:yes)、役物連続作動装置の作動を停止し(S1205)、条件装置の作動を停止する(S1210)。そして、図16のS675で決定した大当り図柄又はS695で決定した小当り図柄(図27を参照)で時短に移行するか否かを判定する(S1215)。なお、本実施例では大当り遊技終了後は、必ず時短に移行する。時短に移行する場合(S1215:yes)は、時短回数を設定し(S1220)、時短フラグを「1」にセットし(S1225)、S1230へと移行する。なお、本実施例の時短回数設定処理(S1220)で設定される時短回数は20回、40回、60回、80回、100回となっている。
S1230において、主制御装置80は大当り終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理を行ない、状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信(S1235)して特別遊技処理を終了する。
時短フラグを1にすると本実施例では特別図柄の平均変動時間短縮、普通図柄の平均変動時間短縮、普通電動役物12の開放延長機能をセットする。
図26は、本実施例のパチンコ機50の基本的仕様を示すテーブルを示す。
図26に示すように、本実施例のパチンコ機50の大当り確率は1/200に設定されている。また、第1特別図柄の小当り確率が1/200、第2特別図柄の小当り確率が1/10に設定されている。時短回数は、20回、40回、60回、80回又は100回となっている。第1始動口11及び第2始動口12への入球による賞球数は3個となっている。また、その他入賞口への賞球数は10個、大入賞口14への賞球数は15個となっている。大入賞口14への規定入賞数は、10個となっている。普通図柄当り確率は、パチンコ機50が非開放延長状態(開放延長機能の未作動時)では1/300、開放延長状態では1/1.0101となっている。普通電動役物の開放時間は、パチンコ機50が非開放延長状態(開放延長機能の未作動時)では、0.2秒を1回となっている。また、第1特別図柄で確定表示された特1大当り図柄1〜特1大当り図柄5又は特2大当り図柄1〜特2大当り図柄4に応じて実行される大当り遊技の終了後に第1開放延長状態へ移行する(図27を参照)。第1特別図柄で確定表示された特1小当り図柄1〜特1小当り図柄5又は特2小当り図柄1〜特2小当り図柄4に応じて実行される小当り遊技中に特定領域104へ遊技球を入球させることで実行される大当り遊技の終了後に第1開放延長状態へ移行する(図27を参照)。なお、第1開放延長状態での普通電動役物12の開放時間は最大3.0秒を1回となっている。
なお、第2特別図柄で確定表示された特2大当り図柄5に応じて実行される大当り遊技の終了後に第2開放延長状態へ移行する(図27を参照)。第2特別図柄で確定表示された特2小当り図柄5に応じて実行される小当り遊技中に特定領域104へ遊技球を入球させることで実行される大当り遊技の終了後に第2開放延長状態へ移行する(図27を参照)。なお、第2開放延長状態での普通電動役物12の開放時間は最大1.0秒を1回となっている。
図16のS675又はS695の処理で決定される大当り図柄、小当り図柄の種類、これらの大当り図柄に対応する大当り(図柄当り)遊技の遊技内容、小当り図柄に対応する小当りから大当り(役物当り)へ移行した大当り遊技の遊技内容等について、図27を用いて説明する。
図27(a)は、第1特別図柄の図17のS675又はS695の処理で決定される大当り図柄、小当り図柄の種類、これらの大当り図柄に対応する大当り(図柄当り)遊技の遊技内容、小当り図柄に対応する小当りから大当り(役物当り)へ移行した大当り遊技の遊技内容等を示す
第1特別図柄の大当り図柄は「特1大当り図柄1〜5」の5種類である。
「特1大当り図柄1」での大当りはいずれも、第2大入賞口105を28秒間開放する遊技を1ラウンドとして、これを4ラウンド行なう大当り遊技が実行される。また、第1大入賞口14が開放されることはない。大当り遊技終了後、特別図柄の変動回数が20回に達するまで第1開放延長状態が継続する。なお、当該第1開放延長状態中の普通電動役物の開放時間は、3.0秒を1回となっている
「特1大当り図柄2」での大当りはいずれも、第2大入賞口105を28秒間開放する遊技を1ラウンドとして、これを4ラウンド行なう大当り遊技が実行される。また、第1大入賞口14が開放されることはない。大当り遊技終了後、特別図柄の変動回数が40回に達するまで第1開放延長状態が継続する。なお、当該第1開放延長状態中の普通電動役物の開放時間は、3.0秒を1回となっている
「特1大当り図柄3」の大当りは、第2大入賞口105の開放を12ラウンド行なう大当り遊技が実行される。また、第1大入賞口14が開放されることはない。大当り遊技終了後は、特別図柄の変動回数が60回に達するまで第1開放延長遊技が継続する。なお、当該第1開放延長状態中の普通電動役物の開放時間は、3.0秒を1回となっている
「特1大当り図柄4〜5」の大当りは、いずれも第2大入賞口105の開放を12ラウンド行なう大当り遊技が実行される。また、第1大入賞口14が開放されることはない。大当り遊技終了後は、特別図柄の変動回数が80回に達するまで第1開放延長遊技が継続する。なお、当該第1開放延長状態中の普通電動役物の開放時間は、3.0秒を1回となっている。
第1特別図柄の小当り図柄は「特1小当り図柄1〜5」の5種類である。
「特1小当り図柄1〜3」の小当りは、第1大入賞口14を0.5秒で2回開放される。そして、第1大入賞口14の開放中に遊技球を特定領域104に入球させることができれば、役物当りとなる。当該役物当りは、第2大入賞口105を28秒間開放する遊技を1ラウンドとして、4ラウンド行なう大当り遊技が実行される。大当り遊技終了後は、特別図柄の変動回数が100回に達するまで第1開放延長状態が継続することになる。なお、当該第1開放延長状態中の普通電動役物の開放時間は、3.0秒を1回となっている
「特1小当り図柄4〜5」の小当りは、第1大入賞口14を0.5秒で2回開放される。そして、第1大入賞口14の開放中に遊技球を特定領域104に入球させることができれば、役物当りとなる。当該役物当りは、第2大入賞口105を28秒間開放する遊技を1ラウンドとして、12ラウンド行なう大当り遊技が実行される。大当り遊技終了後は、特別図柄の変動回数が100回に達するまで第1開放延長状態が継続することになる。なお、当該第1開放延長状態中の普通電動役物の開放時間は、3.0秒を1回となっている
図27(b)は、第2特別図柄の図17のS675又はS695の処理で決定される大当り図柄、小当り図柄の種類、これらの大当り図柄に対応する大当り(図柄当り)遊技の遊技内容、小当り図柄に対応する小当りから大当り(役物当り)へ移行した大当り遊技の遊技内容等を示す
第2特別図柄の大当り図柄は「特2大当り図柄1〜5」の5種類である。
「特2大当り図柄1〜2」の大当りは、第2大入賞口105を28秒間開放する遊技を1ラウンドとして、第2大入賞口105の開放を16ラウンド行なう大当り遊技が実行される。なお、第1大入賞口14は開放されない。大当り遊技終了後は、特別図柄の変動回数が100回に達するまで第1開放延長状態が継続される。なお、当該第1開放延長状態中の普通電動役物の開放時間は、3.0秒を1回となっている
「特2大当り図柄3〜4」の大当りは、第2大入賞口105を28秒間開放する遊技を1ラウンドとして、第2大入賞口105の開放を12ラウンド行なう大当り遊技が実行される。大当り遊技終了後は、特別図柄の変動回数が100回に達するまで第1開放延長状態が継続される。なお、当該第1開放延長状態中の普通電動役物の開放時間は、3.0秒を1回となっている。
「特2大当り図柄5」の大当りは、第2大入賞口105を28秒間開放する遊技を1ラウンドとして、第2大入賞口105の開放を12ラウンド行なう大当り遊技が実行される。大当り遊技終了後は、特別図柄の変動回数が100回に達するまで第2開放延長状態が継続される。なお、当該第2開放延長状態中の普通電動役物の開放時間は、1.0秒を1回となっている。
第2特別図柄の小当り図柄は「特2小当り図柄1〜5」の5種類である。
「特2小当り図柄1」の小当りは第1大入賞口14を0.9秒で2回開放される。そして、第1大入賞口14の開放中に遊技球を特定領域104に入球させれば役物当りとなる。当該役物当りは、第2大入賞口105を28秒間開放する遊技を1ラウンドとして、4ラウンド行なう大当り遊技が実行される。大当り遊技終了後は、特別図柄の変動回数が20回に達するまで第1開放延長状態が継続することになるなお、当該第1開放延長状態中の普通電動役物の開放時間は、3.0秒を1回となっている。
「特2小当り図柄2」の小当りは第1大入賞口14を0.9秒で2回開放される。そして、第1大入賞口14の開放中に遊技球を特定領域104に入球させれば役物当りとなる。当該役物当りは、第2大入賞口105を28秒間開放する遊技を1ラウンドとして、4ラウンド行なう大当り遊技が実行される。大当り遊技終了後は、特別図柄の変動回数が40回に達するまで第1開放延長状態が継続することになる。なお、当該第1開放延長状態中の普通電動役物の開放時間は、3.0秒を1回となっている。
「特2小当り図柄3」の小当りは第1大入賞口14を0.9秒で2回開放される。そして、第1大入賞口14の開放中に遊技球を特定領域104に入球させれば役物当りとなる。当該役物当りは、第2大入賞口105を28秒間開放する遊技を1ラウンドとして、4ラウンド行なう大当り遊技が実行される。大当り遊技終了後は、特別図柄の変動回数が60回に達するまで第1開放延長状態が継続することになる。なお、当該第1開放延長状態中の普通電動役物の開放時間は、3.0秒を1回となっている。
「特2小当り図柄4」の小当りは第1大入賞口14を0.9秒で2回開放される。そして、第1大入賞口14の開放中に遊技球を特定領域104に入球させれば役物当りとなる。当該役物当りは、第2大入賞口105を28秒間開放する遊技を1ラウンドとして、4ラウンド行なう大当り遊技が実行される。大当り遊技終了後は、特別図柄の変動回数が80回に達するまで第1開放延長状態が継続することになる。なお、当該第1開放延長状態中の普通電動役物の開放時間は、3.0秒を1回となっている。
「特2小当り図柄5」の小当りは第1大入賞口14を0.9秒で2回開放される。そして、第1大入賞口14の開放中に遊技球を特定領域104に入球させれば役物当りとなる。当該役物当りは、第2大入賞口105を28秒間開放する遊技を1ラウンドとして、4ラウンド行なう大当り遊技が実行される。大当り遊技終了後は、特別図柄の変動回数が80回に達するまで第2開放延長状態が継続することになる。なお、当該第2開放延長状態中の普通電動役物の開放時間は、1.0秒を1回となっている。
本実施例では、第1大入賞口14の開閉扉の開放パターン(0.9秒で2回開放)及び開放タイミングをコントロールすることで、第2特別図柄で確定表示された小当り図柄に応じて実行された小当り遊技中に第1大入賞口14に入球した遊技球がほぼ100%の確率で特定領域104に入球可能とする。また、第1大入賞口14の開閉扉の開放パターン(0.5秒で2回開放)及び開放タイミングをコントロールすることで、第1特別図柄で確定表示された小当り図柄に応じて実行された小当り遊技中に第1大入賞口14に入球した遊技球が所定の確率(本実施例では50%)で特定領域104に入球可能となる。そのため、第2特別図柄で確定表示された小当り図柄に応じて実行された小当り遊技中に第1大入賞口14へ遊技球を入球させることができればほぼ高い確率で、特定領域104へ入球して大当り遊技が実行されるが、第1特別図柄で確定表示された小当り図柄に応じて実行された小当り遊技中は所定の確率(本実施例では50%)で、特定領域104に入球して大当り遊技が実行されることになる。
図27(b)に示すように、第2特別図柄で確定表示された特2大当り図柄1から特2大当り図柄2に応じて、実行される大当り遊技は、第2大入賞口105を28秒間開放する遊技を1ラウンドとして、規定入賞数の入球が見込まれるラウンド16回行われるため、160個の遊技球が入球することが可能となる。よって、1個の遊技球が第2大入賞口105に入球したことで得られる賞球数は15個であるため、160×15の2400個の賞球が獲得可能となる。また、第2特別図柄で確定表示された特2大当り図柄3から特2大当り図柄5に応じて、実行される大当り遊技は、第2大入賞口105を28秒間開放する遊技を1ラウンドとして、規定入賞数の入球が見込まれるラウンド12回行われるため、120個の遊技球が入球することが可能となる。よって、1個の遊技球が第2大入賞口105に入球したことで得られる賞球数は15個であるため、120×15の1800個の賞球が獲得可能となる。
一方、第2特別図柄で確定表示された特2小当り図柄1から特2小当り図柄5に応じて実行される小当り遊技で特定領域104に入球することで実行される大当り遊技は、第2大入賞口105を28秒間開放する遊技を1ラウンドとして、規定入賞数の入球が見込まれるラウンド4回行われるため、40個の遊技球が入球することが可能となる。よって、1個の遊技球が第2大入賞口105に入球したことで得られる賞球数は15個であるため、40×15の600個の賞球が獲得可能となる。
以上により、第2特別図柄で確定表示された大当り図柄に応じて実行される大当り遊技の方が、第2特別図柄で確定表示された特2小当り図柄1から特2小当り図柄5に応じて実行される小当り遊技で特定領域104に入球することで実行される大当り遊技よりも遊技者にとって大当り価値が高いことになる。
本実施例のパチンコ機50に付与される時短回数は、第1特別図柄又は第2特別図柄で確定表示された大当り図柄又は特定領域104に入球することで大当り遊技が実行される場合の小当り図柄に応じて異なる構成で説明した。大当り図柄又は小当り図柄に限定されることなく、パチンコ機50の遊技状態に応じて大当り遊技終了後に付与される時短回数を異ならせる構成としてもよい。
また、第1特別図柄又は第2特別図柄で確定表示された大当り図柄又は特定領域104に入球することで大当り遊技が実行される場合の小当り図柄とパチンコ機50の遊技状態を組み合わせによって、大当り遊技終了後に付与される時短回数を設定する構成にしてもよい。
第1、第2開放延長状態での普通図柄の抽選に当選した場合に実行される普通図柄の当り遊技について、図28を用いて説明する。
本実施例のパチンコ機50は、通常遊技状態では左打ち遊技を行い、第1始動口11を狙って大当り遊技を目指す。大当り遊技後に第1開放延長状態へと移行すると右打ち遊技を行い第2始動口102への入球を目指す。
この場合、図28(a)に示すように、普通図柄作動ゲート17へ遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))が入球し通過すると普図の抽選及び普図変動が開始される(普通図柄のタイミングチャートに示す符号(a))。普通図柄の変動時間は、前記作動ゲートを通過した遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))が普電役物12に到達する前に終了するように設定されている。開放延長状態では、ほぼ100%の確率で普図の抽選が当選するので、普図の変動終了後に普通図柄の当り遊技が実行される。
なお、第1開放延長状態中に普通図柄の抽選に当選して実行される普通図柄の当り遊技は、普通図柄の当り遊技開始演出期間(普通図柄の当り遊技のタイミングチャートに示す符号(1))と、普通電動役物の開放時間(最大3.0秒を1回開放)と普通図柄の当り遊技終了演出期間(普通図柄の当り遊技のタイミングチャートに示す符号(2))から構成されている。
普通図柄の当り遊技開始演出期間(普通図柄の当り遊技のタイミングチャートに示す符号(1))を、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))が普通電動役物12に到達する前に該普電役物12が開放する極短い時間に設定されている。
普通図柄の変動時間及び普通図柄の当り遊技開始演出期間が、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))が普電役物12に到達する前に終了して、普電役物12が開放され、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))は普電役物12の開放により第2始動口102へ入球することになる。なお、普通図柄作動ゲート17へ遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(b))が入球し通過しても、普通電動役物12が作動中となっているため、普図の抽選及び普図変動が開始されることはない。
また、普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))は、第2始動口102へ入球し、続いて普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(b))は、普通電動役物12が開放中となっているため、第2始動口102に入球することになる。
普通電動役物12の開放時間(3.0秒を1回開放)が終了して普電役物12が閉じると、当り遊技開始演出期間(普通図柄の当り遊技のタイミングチャートに示す符号(1))と同様に極短い時間に設定された当り遊技終了演出期間(普通図柄の当り遊技のタイミングチャートに示す符号(2))が設けられている。当り遊技終了演出期間を経過すると、普通図柄の当り遊技は終了となる。
その後、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(c))が普通図柄作動ゲート17を通過すると、これらを契機に新たに普通図柄の抽選及び図柄変動が開始される。そして、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(c))は普通図柄の当選により普通電動役物12を開放して遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(c))は第2始動口102に入球し、普通電動役物12の開放中に普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(d))が第2始動口102へ入球する。
このように、普通図柄の変動時間及び普通図柄の当り遊技開始演出期間が、普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球が普通電動役物12に到達する前に終了することで、普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球は第2始動口102へ入球する可能性が高いため、第2始動口102に入球せずに普通電動役物12を通過して第1大入賞口の位置へ到達する遊技球は少ない。例え、第1開放延長状態中に小当りと判定されて小当り遊技が実行されても、右打ち領域Rへ発射した遊技球は、第2始動口102へ入球する可能性が高いため、普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球が第1大入賞口14へ入球し、特定領域104に入球する可能性は著しく低い。
普通電動役物12の開放時間(3.0秒を1回開放)は、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a),符号(c))に連続して作動ゲート17へ入球し通過した遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(b),(d))が普通電動役物12及び第2始動口102へ達する程度の時間に設定することが望ましい。これにより遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(b))が第2始動口102へ入球することになる。なお、図28(a)に示すように、連続する遊技球と遊技球とはある程度の間隔があくことになる。
本実施例のパチンコ機50は、通常遊技状態では左打ち遊技を行い、第1始動口11を狙って大当り遊技を目指す。大当り遊技後に第2開放延長状態へと移行すると右打ち遊技を行い第2始動口102への入球を目指す。
この場合、図28(b)に示すように、普通図柄作動ゲート17へ遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))が入球し通過すると普図の抽選及び普図変動が開始される(普通図柄のタイミングチャートに示す符号(a))。普通図柄の変動時間は、前記作動ゲートを通過した遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))が普電役物12に到達する前に終了するように設定されている。開放延長状態ではほぼ100%の確率で普図の抽選が当選するので、普図の変動終了後に普通図柄の当り遊技が実行される。
なお、第2開放延長状態中に普通図柄の抽選に当選して実行される普通図柄の当り遊技は、普通図柄の当り遊技開始演出期間(普通図柄の当り遊技のタイミングチャートに示す符号(1))と、普通電動役物の開放時間(最大1.0秒を1回開放)と普通図柄の当り遊技終了演出期間(普通図柄の当り遊技のタイミングチャートに示す符号(2))から構成されている。なお、第1開放延長状態と第2開放延長状態中に実行される普通図柄の当り遊技開始演出期間及び当り遊技終了演出期間は同じ時間に設定されている。
普通図柄の当り遊技開始演出期間(普通図柄の当り遊技のタイミングチャートに示す符号(1))を、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))が普通電動役物12に到達する前に該普電役物12が開放する極短い時間に設定されている。
普通図柄の変動時間及び普通図柄の当り遊技の開始演出の時間が、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))が普電役物12に到達する前に終了して、普電役物12が開放され、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))は普電役物12の開放により第2始動口102へ入球することになる。続いて、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(b))が普通図柄作動ゲート17を入球し通過しても、普通図柄の当り遊技の終了演出中であるため、普図の抽選及び普図変動が開始されない。普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(b))は、普通電動役物12が閉鎖状態となっているため、第2始動口102に入球することなく、通過して第1大入賞口14の位置へ到達することが容易となる。
仮に、普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))が、第2始動口102へ入球して、第2特別図柄で小当り図柄が確定表示されて小当り遊技の実行された場合、普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(b))は、第1大入賞口14へ入球して特定領域104へ入球し、大当り遊技が実行される。
普通電動役物12の開放時間(1.0秒を1回開放)が終了して普電役物12が閉じると、普通図柄の当り遊技開始演出期間(普通図柄の当り遊技のタイミングチャートに示す符号(1))と同様に極短い時間に設定された普通図柄の当り遊技終了演出期間(普通図柄の当り遊技のタイミングチャートに示す符号(2))が設けられている。普通図柄の当り遊技終了演出期間を経過すると、普通図柄の当り遊技は終了となる。
その後、新たに遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(c))が普通図柄作動ゲート17を通過すると、これらを契機に新たに普通図柄の抽選及び図柄変動が開始される。そして、普通図柄の当選により普通電動役物12を開放して遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(c))は第2始動口102に入球する。続いて、普通図柄の当り遊技に普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(d))は、普通電動役物12が閉鎖状態となっているため、第2始動口102へ入球することなく、第1大入賞口14の位置へ流下していくことになる。
このように、第2開放延長状態での普通図柄の当り遊技は、第1開放延長状態での普通図柄の当り遊技に比べて、普通電動役物12の開放時間を短く設定したことで、第2開放延長状態での普通電動役物12が開放状態となる頻度が少なくなる。そのため、普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球が第2始動口102へ入球することなく、通過して第1大入賞口14の位置に到達することが容易となる。そのため、第2開放延長状態中に小当りと判定されて小当り遊技が実行されると、右打ち領域Rへ発射した遊技球は、普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球は第2始動口102へ入球することなく、第1大入賞口14へ入球し、特定領域104に入球する可能性が高くなる。
本実施例のパチンコ機50は、開放延長状態中の普通電動役物12の開放態様を、当該開放延長状態へと移行させる起因となったと大当り図柄又は小当り図柄に応じて変化させるので、実行された大当り遊技の終了後に移行する第1開放延長状態では普通電動役物12が開放状態であることが多くなるため、右打ち領域Rへ発射された遊技球が第1大入賞口14の位置に到達することは著しく低い。例え、小当り遊技が実行されても特定領域104へ入球させることが困難となり、役物当りを狙うことは難しく、図柄当りを狙う遊技を遊技者に楽しませることになる。
一方、第2開放延長状態では、普通電動役物12の閉鎖状態であることが第1開放延長状態時よりも多くなるため、右打ち領域Rへ発射された遊技球が第1大入賞口14の位置に到達する可能性は第1開放延長状態の時よりも高くなり、第2開放延長状態中に小当り遊技が実行されると、第1大入賞口14へ遊技球を入球させることが第1開放延長状態の時よりも容易となる。これにより、第2開放延長状態中には図柄当りを狙う遊技だけでなく、役物当りを狙う遊技を遊技者に楽しませることができる。
図29は、パチンコ機50が通常の遊技状態(非開放延長状態)中に演出図柄表示装置6の画面に表示される演出態様の一例を示す。
図29(a)に示すように、左演出図柄91、中演出図柄92及び右演出図柄93が変動中となっている。なお、演出図柄表示装置6の画面右下方には、演出キャラクタ94の「熊の達吉」が表示されている。
また、演出図柄表示装置6の画面左下方には、左から保留図柄109、保留図柄110が表示されている。本図例の保留図柄が、通常の保留図柄であるときには単なる白い円状の表示態様となっている。
そして、図29(b)へと移行すると、左演出図柄91が「7」、右演出図柄93が「7」で停止し、中演出図柄92が変動中であることから、リーチ状態であることを報知している。その後、図29(c)へと移行すると、全ての演出図柄が「7」で停止しているため、遊技者に大当り(図柄当り)となったことを報知している。
そして、大当り遊技が終了した後に、図29(d)へと移行する。図29(d)に示すように、左演出図柄91、中演出図柄92及び右演出図柄93が変動中となっている。なお、演出図柄表示装置6の画面右下方には、演出キャラクタ94の「熊の達吉」が表示されている。演出図柄表示装置6の画面左上方には、表示例95が表示されている。当該表示例95には、「達吉RUSH突入!!残り20回」と表示されており、時短回数が20回付与されたことを遊技者に報知している。
図30は、パチンコ機50が開放延長状態(達吉RUSH)中に演出図柄表示装置6の画面に表示される演出態様の一例を示す。
図30(a)に示すように、左演出図柄91、中演出図柄92及び右演出図柄93が変動中となっている。なお、演出図柄表示装置6の画面右下方には、演出キャラクタ94の「熊の達吉」が表示されている。また、演出図柄表示装置6の画面左下方には、左から保留図柄109、保留図柄110が表示されている。演出図柄表示装置6の画面の表示例95には、「達吉RUSH!!残り2回」と表示されている。このため、開放延長状態中の特別図柄の変動回数が残り2回であることを遊技者に報知している。
そして、図30(b)へと移行すると、左演出図柄91が「2」、右演出図柄93が「2」で停止し、中演出図柄92が変動中であることから、リーチ状態であることを報知している。その後、図30(c)へと移行すると、左演出図柄91が「2」、中演出図柄92が「3」、右演出図柄93が「2」で停止しているため、遊技者にハズレとなったことを報知している。
本実施例では、図17のS700又はS706では、残りの時短回数が所定回数(本実施例では、最終回数)に達した場合には、長い変動時間からなる変動パターンを決定し、S715にて特図変動開始コマンド送信処理により変動開始コマンドがサブ統合制御装置83へと送信されると、当該コマンドを受信したサブ統合制御装置83は演出図柄表示装置6の画面にて図30(d)に示す演出表示を表示することになる。
図30(c)から図30(d)へと移行すると、図30(d)に示すように演出図柄表示装置6の画面の表示例95には、「達吉RUSH!!残り1回」と表示されている。左演出図柄91、中演出図柄92及び右演出図柄93が変動中となっている。当該変動が終了すると開放延長状態は終了することになるため、現在の変動が開放延長状態での特別図柄の最終変動である。本実施例では、当該最終変動中に、演出図柄表示装置6の画面右下方に、表示例96が表示される。当該表示例96は、「図柄が停止する前に右打ちして保留を貯めろ!!」と表示されていることから、遊技者に遊技球を発射させて、第2始動口102へと遊技球を入球させ、当該始動口に対応する第2特別図柄の保留記憶を貯めるように促すものである。なお、当該変動中の特別図柄の変動時間は開放延長状態中の第2特別図柄の平均変動時間及び非開放延長状態中の第2特別図柄の平均変動時間よりも長く設定されている。
そして、図30(e)へと移行する。演出図柄表示装置6の画面には、左演出図柄91が「2」、中演出図柄92が「3」及び右演出図柄93が「2」で停止していることから、遊技者にハズレであることを報知している。また、演出図柄表示装置6の左上方に表示されている表示例95には、「達吉RUSH終了! 残り0回」と表示されていることから開放延長状態が終了したことを遊技者に報知している。
演出図柄表示装置6の画面左下方には、左から保留図柄110、保留図柄111、保留図柄112及び保留図柄113が表示されているため、遊技者は図30(d)から図30(e)までのうちに、第2始動口102へと遊技球を入球させて保留を貯めたことになる。
実施例1では、開放延長状態中の特別図柄の最終変動で第2特別図柄の保留記憶を貯めさせる構成としたが、その他にも開放延長状態中での第2特別図柄で小当り図柄が確定表示されるまでの変動時間内で第2特別図柄の保留記憶を貯めさせる構成も考えられる。
本実施例では、開放延長状態が終了すると、開放延長状態の特別図柄の最終変動で貯めた第2特別図柄の保留記憶に小当りと判定されるか否かの報知する演出表示が演出図柄表示装置6の画面にて行われることになる。図31を用いて、演出図柄表示装置6の画面にて行われる演出態様の一例を説明していく。
開放延長状態が終了した後に、図31(a)へと移行する。図31(a)に示すように、演出図柄表示装置6の画面左上方に表示されている表示例97には、「達吉ゾーン突入!残り4回」と表示されている。演出図柄表示装置6の画面の左下方には、保留図柄111、保留図柄112、保留図柄113が表示され、演出図柄が変動中となっていることから、遊技者は、開放延長状態の特別図柄の最終変動で第2特別図柄の保留記憶を4個貯めていたことになる。
そして、図31(b)に示すように、左演出図柄91が「2」で停止し、中演出図柄92及び右演出図柄93が変動中となっている。そして、図31(c)へと移行すると、左演出図柄91が「2」、中演出図柄92が「3」及び右演出図柄93が「7」で停止している。そして、演出図柄表示装置6の画面に表示されている表示例116には、「小当り失敗!!」と表示されている。
その後、保留図柄111及び保留図柄112に対応する第2特別図柄の保留記憶が消化されたが全てハズレであった場合には、図31(d)へと移行する。
図31(d)に示すように、演出図柄表示装置6の画面上方に表示されている表示例97には、「達吉ゾーン 残り1回」と表示されている。左演出図柄91、中演出図柄92及び右演出図柄93が変動中となっている。そして、図31(e)に示すように、左演出図柄91が「2」で停止し、右演出図柄93及び中演出図柄92が変動中となっている。そして、図31(f)へと移行すると、左演出図柄91が「2」、右演出図柄93が「8」、中演出図柄92が「達吉」で停止しており、遊技者に小当りとなったことを報知している。そして、演出図柄表示装置6の画面下方には、表示例99が表示されている。表示例99には、「Vを狙え!!」と表示されている。
そして、遊技者は第1大入賞口14へと遊技球を入球させ、特定領域104へと入球させると、図31(g)へと移行する。図31(g)に示すように、演出図柄表示装置6の画面に「V」と表示された表示例114が表示されている。そして、演出図柄表示装置6の画面下方には、「おめでとう!大当り!」と表示されている。なお、達吉ゾーンにて、貯めた第2特別図柄の保留記憶を全て消化したが、全てハズレであった場合には図29(a)に示す通常の演出へと移行することになる。
図32を用いて、第2開放延長状態中の演出図柄表示装置6の画面にて表示される演出態様の一例を説明する。
図32(a)に示すように、演出図柄表示装置6の画面には左演出図柄91、中演出図柄92及び右演出図柄93が変動中となっている。そして、演出図柄表示装置6の画面左上方には、表示例98が表示されている。表示例98には、「達吉RUSH!!残り10回」と表示され、現在のパチンコ機50の遊技状態は開放延長状態中であることを示している。なお、当該開放延長状態は、第2開放延長状態である。当該開放延長状態中の普通電動役物12の開閉動作は通常の開閉動作(3.0秒×1回)とは異なる開閉動作(1.0秒×1回)となっており、小当り遊技が発生すれば、第1開放延長状態よりも第1大入賞口14へ遊技球を入球させることが容易となり、特定領域104に入球することで大当り遊技が実行される可能性が第1開放延長状態よりも高い。保留図柄109及び保留図柄110の上方に表示されている表示例117には、「小当りを発生させろ!!」と表示される。
そして、図32(b)に示すように、左演出図柄91が「2」で停止し、中演出図柄92及び右演出図柄93が変動中となっている。図32(c)へと移行すると、左演出図柄91が「2」、中演出図柄92が「小当」、右演出図柄93が「8」で表示されているため、遊技者に小当りとなったことを報知している。
そして、図32(d)へと移行すると、演出図柄表示装置6の画面右上方には表示例99が表示されており、当該表示例99には「Vを狙え!!」と表示される。
第2開放延長状態中に実行された小当り遊技中に第1大入賞口14へと遊技球を入球させ、特定領域104へ入球させることができれば、図32(e)へと移行する。図32(e)に示すように、演出図柄表示装置6の画面右方には「V」と表示された表示例114が表示されている。また、演出図柄表示装置6の下方には「おめでとう!大当り!」と表示されている。
本実施例では、上述した第2開放延長状態中に、図32に示す演出表示を実行する構成としているが、これに限定されることはない。
例えば、第2開放延長状態中に普通電動役物12を1.0秒の開放時間で1回の開放回数からなる普通図柄の当り遊技が実行中で、特別図柄で確定表示された小当り図柄に応じて小当り遊技が実行されるときのみ演出図柄表示装置6の画面に、開放延長状態中に小当りから大当りへ移行する大当り遊技が実行されるチャンスであることを報知する演出表示を行う構成であってもよい。第2開放延長状態中に普通電動役物12を1.0秒の開放時間で1回の開放回数からなる普通図柄の当り遊技の実行中に、小当りと判定され、小当り図柄が確定表示されるまでの第2特別図柄の変動中に小当りから大当りへ移行する大当り遊技が実行されるチャンスであることを報知する構成でもよい。
本実施例では第2開放延長状態での普通電動役物12の開放時間を、第1開放延長状態での普通電動役物12の開放時間よりも短い時間とし、第1開放延長状態よりも第2開放延長状態中の普通電動役物12が閉鎖状態となっている期間を長くすることで、開放延長状態中に小当りから大当りへ移行する大当り遊技の実行を可能とする構成について説明したが、それ以外の構成として以下に記載する構成としてもよい。
例えば、第1開放延長状態での普通図柄の当り遊技の終了演出(当り遊技の終了期間)と第2開放延長状態での普通図柄の当り遊技の終了演出(当り遊技の終了期間)が異なる構成とすることで、開放延長状態中での普通電動役物12が開放状態である頻度を少なくして、開放延長状態中に小当りから大当りへ移行する大当り遊技の実行を可能とする構成であってもよい。なお、第1開放延長状態と第2開放延長状態中に普通図柄の抽選に当選して実行される普通図柄の当り遊技の普通電動役物12の開放時間は同じ時間とする。
第1開放延長状態での普通図柄の当り遊技の終了演出期間を第1終了演出期間とし、第2開放延長状態での普通図柄の当り遊技の終了演出期間を第2終了演出期間とする。そして、第2終了演出期間は、第1終了演出期間よりも長い期間に設定されるものとする。
上記の構成について図33を用いて説明する。
上述した構成からなるパチンコ機50が実行する大当り遊技の終了後に第1開放延長状態へ移行した場合について図33(a)を用いて説明する。
図33(a)に示すように、第1開放延長状態中に、普通図柄作動ゲート17へ遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))が入球し通過すると普図の抽選及び普図変動が開始される(普通図柄のタイミングチャートに示す符号(a))。普通図柄の変動時間は、普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))が普電役物12に到達する前に終了するように設定されている。開放延長状態ではほぼ100%の確率で普図の抽選が当選するので、普図の変動終了後に普通図柄の当り遊技が実行される。
なお、第1開放延長状態中に普通図柄の抽選に当選して実行される普通図柄の当り遊技は、普通図柄の当り遊技の開始演出期間(普通図柄の当り遊技のタイミングチャートに示す符号(1))と、普通電動役物の開放時間(最大3.0秒を1回開放)と普通図柄の当り遊技の第1終了演出期間(普通図柄の当り遊技のタイミングチャートに示す符号(2))から構成されている。
普通図柄の開始演出期間(普通図柄当り遊技のタイミングチャートに示す符号(1))を、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))が普通電動役物12に到達する前に該普電役物12が開放する極短い時間に設定されている。
普通図柄の変動と普通図柄の当り遊技の開始演出期間とが、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))が普電役物12に到達する前に終了して、普電役物12が開放され、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))は普電役物12の開放により第2始動口102へ入球することになる。なお、普通図柄作動ゲート17へ遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(b))が入球し通過しても、普通電動役物12が作動中となっているため、普図の抽選及び普図変動が開始されることはない。通過した遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))は、第2始動口102へ入球していく。また、続いて普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(b))は、普通電動役物12が開放中となっているため、第2始動口102に入球することになる。
普通電動役物12の開放時間(3.0秒を1回開放)が終了して普電役物12が閉じると、普通図柄の当り遊技開始演出期間(普通図柄当り遊技のタイミングチャートに示す符号(1))と同様に極短い時間に設定された普通図柄の当り遊技の第1終了演出期間(普通図柄当り遊技のタイミングチャートに示す符号(2))が行なわれる。普通図柄の当り遊技の第1終了演出期間を経過すると、普通図柄の当り遊技は終了となる。
その後、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(c))が普通図柄作動ゲート17を通過すると、これらを契機に新たに普通図柄の抽選及び図柄変動が開始される。そして、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(c))は普通図柄の当選により普通電動役物12を開放して遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(c))は第2始動口102に入球し、普通電動役物12の開放中に普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(d))が第2始動口102へ入球する。
このように、普通図柄の変動時間及び普通図柄の当り遊技の開始演出期間が、普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球が普通電動役物12に到達する前に終了することで、普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球が第2始動口102へ入球する可能性が高い。そのため、普通電動役物12を通過して第1大入賞口の位置へ到達する可能性は著しく低くなる。例え、第1開放延長状態中に小当りと判定されて小当り遊技が実行されるとしても、右打ち領域Rへ発射した遊技球は、第2始動口102へ入球する可能性が高く、普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球が第1大入賞口14へ入球し、特定領域104に入球する可能性は著しく低い。
普通電動役物12の開放時間(3.0秒を1回開放)は、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))に連続して普通図柄作動ゲート17へ入球し通過した遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(b))が普通電動役物12及び第2始動口102へ達する程度の時間に設定することが望ましい。これにより遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(b))が第2始動口102へ入球することとなる。なお、図33(a)に示すように、連続する遊技球と遊技球とはある程度の間隔があくことになる。
次に、大当り遊技の終了後にパチンコ機50の遊技状態が第2開放延長状態へ移行した場合について、図33(b)を用いて説明する。
第2開放延長状態中では、図33(b)に示すように、普通図柄作動ゲート17へ遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))が入球し通過すると普図の抽選及び普図変動が開始される(普通図柄のタイミングチャートに示す符号(a))。普通図柄の変動時間は、普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))が普電役物12に到達する前に終了するように設定されている。開放延長状態ではほぼ100%の確率で普図の抽選が当選するので、普図の変動終了後に普通図柄の当り遊技が実行される。
なお、第2開放延長状態中に普通図柄の抽選に当選して実行される普通図柄の当り遊技は、普通図柄の当り遊技の開始演出期間(普通図柄の当り遊技のタイミングチャートに示す符号(1))と、普通電動役物の開放時間(最大3.0秒を1回開放)と普通図柄の当り遊技の第2終了演出期間(普通図柄の当り遊技のタイミングチャートに示す符号(2))から構成されている。なお、第2終了演出期間は、上述した第1終了演出期間よりも長い期間に設定されている。
普通図柄の開始演出期間(普通図柄当り遊技のタイミングチャートに示す符号(1))は、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))が普通電動役物12に到達する前に該普電役物12が開放する極短い時間に設定されている。
普通図柄の変動と普通図柄の当り遊技の開始演出期間とが、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))が普電役物12に到達する前に終了して、普電役物12が開放され、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))は普電役物12の開放により第2始動口102へ入球することになる。なお、普通図柄作動ゲート17へ遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(b))が入球し通過しても、普通電動役物12が開放中であるため、普図の抽選及び普図変動が開始されることはない。また、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(b))は、第2始動口102に入球することになる。
普通電動役物12の開放時間(3.0秒を1回開放)が終了して普電役物12が閉じると、普通図柄の当り遊技の開始演出期間(普通図柄の当り遊技のタイミングチャートに示す符号(1))及び第1開放延長状態中の普通図柄の当り遊技の第1終了演出期間よりも長い期間に設定された第2終了演出期間(普通図柄の当り遊技のタイミングチャートに示す符号(2))が行なわれる。
第2終了演出期間中に遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(c))が普通図柄作動ゲート17を通過しても、普通図柄の抽選及び普通図柄が変動を開始しないため、普通電動役物12が開放状態とはならない。そのため、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(c))は、第2始動口102を通過して第1大入賞口14の位置へと到達することが容易となる。
遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(b))が第2始動口102へ入球して、仮に第2特別図柄で小当り図柄が確定表示され、小当り遊技が実行されると、次に普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(c))は、普通電動役物12が閉鎖状態となっているため、第2始動口102を通過して第1大入賞口14の位置へと流下していき、第1大入賞口14内に入球する可能性が高い。そして、特定領域104へ入球すると大当り遊技が実行されることになる。なお、普通図柄の当り遊技の第2終了演出期間を経過すると、普通図柄の当り遊技は終了する。
その後、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(d))が普通図柄作動ゲート17を通過すると、これを契機に新たに普通図柄の抽選及び図柄変動が開始される。そして、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(d))は普通図柄の当選により普通電動役物12を開放して遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(d))は第2始動口102に入球し、普通電動役物12の開放中に普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(e))が第2始動口102へ入球することになる。
図33では、第1開放延長状態と第2開放延長状態での普通図柄の当り遊技の終了演出期間の時間を異ならせる構成とすることで、第2開放延長状態中での普通電動役物12が開放状態となる頻度を少なくすることで、開放延長状態中に小当りから大当りへ移行する大当り遊技の実行を可能とする構成について説明した。
その他の構成として、第1開放延長状態での普通図柄の当り遊技の開始演出期間と第2開放延長状態での普通図柄の当り遊技の開始演出期間の時間を異ならせることで、第2開放延長状態中での普通電動役物12が開放状態となる期間を短くして、第2開放延長状態中に小当りから大当りへ移行する大当り遊技の実行を可能とする構成であってもよい。なお、第1開放延長状態と第2開放延長状態中に普通図柄の抽選に当選して実行される普通図柄の当り遊技の普通電動役物12の開放時間及び終了演出期間は同じ時間とする。
この場合、第2開放延長状態での普通図柄の当り遊技の開始演出期間を第1開放延長状態での普通図柄の当り遊技の開始演出期間よりも長い期間に設定する。
第1開放延長状態での普通図柄の当り遊技の開始演出と終了演出を合計した期間と、第2開放延長状態での普通図柄の当り遊技の開始演出と終了演出を合計した期間とが異なる構成とすることで、第2開放延長状態中での普通電動役物12が開放状態となる期間を短くして、第2開放延長状態中に小当りから大当りへ移行する大当り遊技の実行を可能とする構成であってもよい。
この場合、第2開放延長状態での普通図柄の当り遊技の開始期間と終了期間を合計した期間が、第1開放延長状態での普通図柄の当り遊技の開始期間と終了期間を合計した期間よりも長い期間に設定する。
図33で説明した構成以外にも、第1開放延長状態での普通図柄の変動時間と第2開放延長状態での普通図柄の変動時間とが異なる構成とすることで、第2開放延長状態中での普通電動役物12が開放状態となる期間を短くして、第2開放延長状態中に小当りから大当りへ移行する大当り遊技の実行を可能とする構成であってもよい。なお、この場合、第1開放延長状態と第2開放延長状態での普通図柄の当り遊技の内容は同じ内容とする。上述した構成について、図34を用いて説明する。
上述した構成からなるパチンコ機50が実行する大当り遊技の終了後に第1開放延長状態へ移行した場合について図34(a)を用いて説明する。
上述した構成からなるパチンコ機50は、通常遊技状態では左打ち遊技を行い、第1始動口11を狙って大当り遊技を目指す。大当り遊技後に第1開放延長状態へと移行すると右打ち遊技を行い第2始動口102への入球を目指す。
この場合、図34(a)に示すように、普通図柄作動ゲート17へ遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))が入球し通過すると普図の抽選及び普通図柄の変動が開始される(普通図柄のタイミングチャートに示す符号(a))。第1開放延長状態での普通図柄の変動時間は、普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))が普電役物12に到達する前に終了するように設定されている。開放延長状態ではほぼ100%の確率で普図の抽選が当選するので、普図の変動終了後に普通図柄の当り遊技が実行される。
なお、第1開放延長状態中に普通図柄の抽選に当選して実行される普通図柄の当り遊技は、普通図柄の当り遊技の開始演出(普通図柄の当り遊技のタイミングチャートに示す符号(1))と、普通電動役物の開放時間(最大3.0秒を1回開放)と普通図柄の当り遊技の終了演出(普通図柄の当り遊技のタイミングチャートに示す符号(2))から構成されている。
普通図柄の当り遊技開始演出期間(普通図柄当り遊技のタイミングチャートに示す符号(1))を、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))が普通電動役物12に到達する前に該普電役物12が開放する極短い時間に設定されている。
普通図柄の変動時間と普通図柄の当り遊技開始演出期間とが、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))が普電役物12に到達する前に終了して、普電役物12が開放され、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))は普電役物12の開放により第2始動口102へ入球することになる。なお、普通図柄作動ゲート17へ遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(b))が入球し通過しても、普通電動役物12が作動中となっているため、普図の抽選及び普図変動が開始されることはない。通過した遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))は、第2始動口102へ入球していく。また、続いて普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(b))は、普通電動役物12が開放中となっているため、第2始動口102に入球することになる。
普通電動役物12の開放時間(3.0秒を1回開放)が終了して普電役物12が閉じると、普通図柄の当り遊技開始演出期間(普通図柄の当り遊技のタイミングチャートに示す符号(1))と同様に極短い時間に設定された普通図柄の当り遊技終了演出期間(普通図柄の当り遊技のタイミングチャートに示す符号(2))が設けられている。
その後、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(c))が普通図柄作動ゲート17を通過すると、これらを契機に新たに普通図柄の抽選及び図柄変動が開始される。そして、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(c))は普通図柄の当選により普通電動役物12を開放して遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(c))は第2始動口102に入球し、普通電動役物12の開放中に普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(d))が第2始動口102へ入球する。
このように、普通図柄の変動時間及び普通図柄の当り遊技開始演出期間が、普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球が普通電動役物12に到達する前に終了することで、普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球は第2始動口102へ入球する可能性が高い。そのため、普通電動役物12を通過して第1大入賞口の位置へ到達する可能性は著しく低くなる。例え、第1開放延長状態中に小当りと判定されて小当り遊技が実行されるとしても、右打ち領域Rへ発射した遊技球は、第2始動口102へ入球する可能性が高く、普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球が第1大入賞口14へ入球し、特定領域104に入球する可能性は著しく低い。
普通電動役物12の開放時間(3.0秒を1回開放)は、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))に連続して作動ゲート17へ入球し通過した遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(b))が普通電動役物12及び第2始動口102へ達する程度の時間に設定することが望ましい。これにより遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(b))が第2始動口102へ入球することとなる。なお、図34(a)に示すように、連続する遊技球と遊技球とはある程度の間隔があくことになる。
次に、大当り遊技の終了後に第2開放延長状態へ移行した場合について、図34(b)を用いて説明する
第2開放延長状態での普通図柄の変動時間は2種類の変動時間を備えた構成となっている。図34(b)に示す普通図柄のタイミングチャートに示す符号(a)、普通図柄のタイミングチャートに示す符号(g)及び普通図柄のタイミングチャートに示す符号(j)が示す普通図柄の変動時間は、第1開放延長状態での普通図柄の変動時間と同じである。一方、図34(b)に示す普通図柄のタイミングチャートに示す符号(c)が示す普通図柄の変動時間は、普通図柄のタイミングチャートに示す符号(a)、普通図柄のタイミングチャートに示す符号(g)及び普通図柄のタイミングチャートに示す符号(j)が示す普通図柄の変動時間よりも長い時間に設定されている。なお、図34(b)に示す普通図柄のタイミングチャートに示す符号(c)が示す普通図柄の変動時間は所定の確率で設定されるものである。
第2開放延長状態中では、図34(b)に示すように、普通図柄作動ゲート17へ遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))が入球し通過することで、普通図柄の抽選が行われ、第1開放延長状態と同じ時間に設定された変動時間に基づいて普通図柄が変動を開始し、当り図柄で停止する(普通図柄のタイミングチャートに示す符号(a))。その後、普通図柄の当り遊技が行なわれ、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(a))は第2始動口102へ入球する。なお、普通図柄作動ゲート17へ遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(b))が入球し通過しても、普通電動役物12が作動中となっているため、普通図柄が変動を開始することはなく、普通電動役物12が開放状態となっているため、第2始動口102へと入球する。
そして、普通電動役物12が閉じて普通図柄の終了演出期間を経過すると、普通図柄の当り遊技が終了となる。遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(c))が普通図柄作動ゲート17を入球し通過することで、普通図柄の抽選が行われる。普通図柄が変動を開始する。
図34(b)に示すように、長時間に設定されている普通図柄のタイミングチャートに示す符号(c)が示す変動時間に基づいて普通図柄が変動しているため、普通電動役物12が閉鎖状態であり、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(c))が第2始動口102を通過した場合には、第2始動口102に入球することなく、第1大入賞口14の位置に到達することになる。
そのため、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(b))が第2始動口102へと入球して、仮に第2特別図柄で小当り図柄が確定表示されて、小当り遊技が実行されたとしても、遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(c))が第2始動口102を通過して第1大入賞口14へ入球することが容易となる。そして特定領域104に入球すれば大当り遊技(役物当り)が実行されることになる。続いて、普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(d))は、普通図柄が変動中となっているため普通電動役物12が閉鎖状態であり、第2始動口102に入球しない。(普通図柄作動ゲートのタイミングチャートに示す符号(d))は、第2始動口102を通過して第1大入賞口14の位置に到達することになる。
これまでに説明した上述の構成からなるパチンコ機50の遊技状態が第2開放延長状態のときの演出図柄表示装置6の画面には、実施例1のパチンコ機50の演出図柄表示装置6の画面で表示される図32(a)及び図32(b)に示す演出表示が表示される構成となっている。なお、小当り図柄が確定表示され、小当り遊技が実行された場合には図32(c)及び図32(d)に示す演出表示が表示され、仮に第1大入賞口14に入球し、特定領域104に入球して大当り遊技が実行される場合には図32(e)に示す演出表示が表示される。
以上の弾球遊技機によれば、第1大入賞口14までの流下路108の一部に閉鎖状態の普通電動役物12を備え、第1開放延長状態中の普通図柄の変動時間及び普通図柄の当り遊技の開始期間を、普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球が普通電動役物12に到達するまでに要する時間よりも短くなるように設定することで、普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球が普通電動役物12を通過するまでに普通電動役物12が開放されて、第2始動口102に入球することが可能となり、第1開放延長状態中に右打ち領域Rへ発射した遊技球は第1大入賞口14への入球し難い状態とすることが可能となる。
よって、第1開放延長状態中は特別図柄で大当り図柄を停止させて(図27を参照)、大当り遊技を開始させることを目指す構成となり、開放延長状態終了後には、第2特別図柄の保留記憶を消化して、第2特別図柄で小当りと判定されるか否かを目指す遊技性となり、開放延長状態へと移行することで、1種遊技と2種遊技機の両方を楽しむことが出来る従来の弾球遊技機とは異なる遊技性を発揮することが可能となる。
また、以上の弾球遊技機によれば、残り時短回数が1回となった場合、S700及びS706の変動パターン決定処理で長い変動時間とする変動パターンを決定し、当該変動時間中に演出図柄表示装置6の画面には遊技者に第2始動口102へ向けて発射させて第2保留記憶の上限個数(4つ)まで貯めさせる期間を設けることが可能となり、状況によって開放延長状態の終了時の第2保留記憶に記憶されている第2特別図柄の保留記憶の数が異なるといった事態を無くすことができる。さらに、開放延長状態から非開放延長状態へと移行した場合には第2保留記憶の中から小当りか否かを判定させることできる。
さらに、以上の弾球遊技機によれば、例えば、第2開放延長状態では、普通電動役物12の通常の開放時間(3.0秒×1回)よりも短い開放時間(1.0秒×1回)に設定されることで、第1開放延長状態時での普通電動役物12が開放状態となる頻度を少なくすることができ、第2開放延長状態中に普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球が普通電動役物12を通過する可能性が高くなり、第1大入賞口14の位置へ到達させることが容易となる。
その場合に小当り遊技が開始されていれば、第1開放延長状態で小当り遊技が実行された場合よりも第1大入賞口14へ遊技球を入球させ、特定領域104へ入球させることが容易となり、開放延長状態中に役物当りを発生させることができる。
また、第2開放延長状態中に演出図柄表示装置6の画面で、図32(a)及び図32(b)に示すように、「小当りを発生させろ!!」という表示例117が表示されることで、第2開放延長状態中に小当りが発生すれば小当りから大当りへ移行する大当り遊技が実行される可能性があることを報知し、遊技者を煽ることができる。
また、以上の弾球遊技機によれば、図27に示すように、大当り遊技終了後に付与される時短回数を大当り図柄又は小当り図柄に応じて異ならせることができるため、遊技者にどの大当り図柄に応じて大当り遊技が発生したのか、どの小当たり図柄に応じて実行された小当り遊技中に特定領域104を入球させて大当り遊技が発生するのかという楽しみを与えることが出来る。
ここで本実施例の構成・状態と、本発明の構成要件との対応関係を示す。
本発明の「作動ゲート」が、普通図柄作動ゲート17に相当し、本発明の「第1始動口」が、第1始動口11に相当し、本発明の「普通電動役物」が、普通電動役物12に相当し、本発明の「第2始動口」が、第2始動口102に相当し、本発明の「第1特別図柄表示装置」が、第1特別図柄表示装置9に相当し、本発明の「第2特別図柄表示装置」が、第2特別図柄表示装置10に相当し、本発明の「当否判定手段」が、図6の当否判定処理(S55)に相当し、本発明の「特別図柄変動パターン設定手段」が、図16のS680、S700及びS706の変動パターン決定処理に相当し、本発明の「第1遊技領域」が、左打ち領域Lに相当し、本発明の「第2遊技領域」が、右打ち領域Rに相当し、本発明の「普通図柄変動パターン設定手段」は、図8のS210、S220の変動パターン決定処理に相当し、本発明の「回数決定手段」は、図24の時短回数設定処理に相当する。
[実施例2]
実施例2について図35〜図39を用いて説明する。なお、本実施例は実施例1と共通点が多いため、異なる点を重点的に説明する。
先ず、図35及び図36を用いて、実施例2のパチンコ機50の遊技性について説明する。
図35は、実施例2のパチンコ機50の基本的仕様を示すテーブルを示す。
図35に示すように、実施例2のパチンコ機50の大当り確率は1/200に設定されている。また、第1特別図柄の小当り確率が1/200、第2特別図柄の小当り確率が198/200に設定されている。時短回数は、20回、40回、60回、80回又は100回となっている。実施例2のパチンコ機50は、非開放延長状態中(開放延長機能の未作動時)に大当り遊技が実行されて、当該大当り遊技の終了後に時短が付与される確率は、50%となっている。また、開放延長状態中に大当り遊技が実行されて、当該大当り遊技の終了後に時短が付与される確率は80%となっている。
第1始動口11及び第2始動口12への入球による賞球数は3個となっている。また、その他入賞口への賞球数は10個、大入賞口14への賞球数は15個となっている。大入賞口14への規定入賞数は、10個となっている。普通図柄当り確率は、パチンコ機50が非開放延長状態(開放延長機能の未作動時)では1/300、開放延長状態では1/1.0101となっている。普通電動役物の開放時間は、パチンコ機50が非開放延長状態では、0.2秒を1回となっている。また、普通電動役物の開放時間はパチンコ機50が開放延長状態で3.0秒を1回となっている。なお、開放延長状態中の特別図柄の変動回数が残り4回となった場合の普通電動役物の開放時間は、1.0秒を1回となっている。
次に、図36を用いて、実施例2のパチンコ機50の特別図柄の図17のS675又はS695の処理で決定される大当り図柄、小当り図柄の種類、これらの大当り図柄に対応する大当り(図柄当り)遊技の遊技内容、小当り図柄に対応する小当りから大当り(役物当り)へ移行した大当り遊技の遊技内容等を示す。
先ず、図36(a)は第1特別図柄の図17のS675又はS695の処理で決定される大当り図柄、小当り図柄の種類、これらの大当り図柄に対応する大当り(図柄当り)遊技の遊技内容、小当り図柄に対応する小当りから大当り(役物当り)へ移行した大当り遊技の遊技内容等を示す
第1特別図柄の大当り図柄は「特1大当り図柄1〜5」の5種類である。
「特1大当り図柄1」での大当りはいずれも、第2大入賞口105を28秒間開放する遊技を1ラウンドとして、これを4ラウンド行なう大当り遊技が実行される。また、第1大入賞口14が開放されることはない。非開放延長状態中に「特1大当り図柄1」に応じて実行された大当り遊技終了後、開放延長状態へは移行しない。一方、開放延長状態中に「特1大当り図柄1」に応じて実行された大当り遊技終了後、特別図柄の変動回数が20回に達するまで開放延長状態が継続する。
「特1大当り図柄2」での大当りはいずれも、第2大入賞口105を28秒間開放する遊技を1ラウンドとして、これを4ラウンド行なう大当り遊技が実行される。また、第1大入賞口14が開放されることはない。非開放延長状態中及び開放延長状態中に「特1大当り図柄2」に応じて実行された大当り遊技終了後、特別図柄の変動回数が40回に達するまで開放延長状態が継続する。
「特1大当り図柄3」の大当りは、第2大入賞口105の開放を12ラウンド行なう大当り遊技が実行される。また、第1大入賞口14が開放されることはない。非開放延長状態中及び開放延長状態中に「特1大当り図柄3」に応じて実行された大当り遊技終了後、特別図柄の変動回数が60回に達するまで開放延長状態が継続する。
「特1大当り図柄4」の大当りは、いずれも第2大入賞口105の開放を12ラウンド行なう大当り遊技が実行される。また、第1大入賞口14が開放されることはない。非開放延長状態中及び開放延長状態中に「特1大当り図柄4」に応じて実行された大当り遊技終了後は、開放延長状態へは移行しない。
「特1大当り図柄5」での大当りはいずれも、第2大入賞口105を28秒間開放する遊技を1ラウンドとして、これを12ラウンド行なう大当り遊技が実行される。また、第1大入賞口14が開放されることはない。非開放延長状態中及び開放延長状態中に「特1大当り図柄5」に応じて実行された大当り遊技終了後、特別図柄の変動回数が80回に達するまで開放延長状態が継続する。
第1特別図柄の小当り図柄は「特1小当り図柄1〜5」の5種類である。
「特1小当り図柄1〜3」の小当りは、第1大入賞口14を0.9秒で2回開放される。そして、第1大入賞口14の開放中に遊技球を特定領域104に入球させることができれば、役物当りとなる。当該役物当りは、第2大入賞口105を28秒間開放する遊技を1ラウンドとして、4ラウンド行なう大当り遊技が実行される。非開放延長状態中及び開放延長状態中に「特1小当り図柄2又は特1小当り図柄3」に応じて実行された大当り遊技終了後、特別図柄の変動回数が100回に達するまで開放延長状態が継続する。一方、非開放延長状態中に「特1小当り図柄1」に応じて実行された大当り遊技終了後、特別図柄の変動回数が100回に達するまで開放延長状態が継続する。しかし、開放延長状態中に「特1小当り図柄1」に応じて実行された大当り遊技終了後、開放延長状態へ移行しない。
「特1小当り図柄4〜5」の小当りは、第1大入賞口14を0.9秒で2回開放される。そして、第1大入賞口14の開放中に遊技球を特定領域104に入球させることができれば、役物当りとなる。当該役物当りは、第2大入賞口105を28秒間開放する遊技を1ラウンドとして、12ラウンド行なう大当り遊技が実行される。非開放延長状態中及び開放延長状態中に「特1小当り図柄4〜5」に応じて実行された大当り遊技終了後、特別図柄の変動回数が100回に達するまで開放延長状態が継続する。
図36(b)は、実施例2において、第2特別図柄の図17のS675又はS695の処理で決定される大当り図柄、小当り図柄の種類、これらの大当り図柄に対応する大当り(図柄当り)遊技の遊技内容、小当り図柄に対応する小当りから大当り(役物当り)へ移行した大当り遊技の遊技内容等を示す
第2特別図柄の大当り図柄は「特2大当り図柄1〜5」の5種類である。
「特2大当り図柄1」の大当りは、第2大入賞口105を28秒間開放する遊技を1ラウンドとして、第2大入賞口105の開放を16ラウンド行なう大当り遊技が実行される。なお、第1大入賞口14は開放されない。大当り遊技終了後は、パチンコ機50の遊技状態が開放延長状態であるか否かにかかわらず、開放延長状態へ移行しない。
「特2大当り図柄2、4」の大当りは、第2大入賞口105を28秒間開放する遊技を1ラウンドとして、第2大入賞口105の開放を16ラウンド行なう大当り遊技が実行される。大当り遊技終了後は、パチンコ機50の遊技状態が開放延長状態であるか否かにかかわらず、特別図柄の変動回数が100回に達するまで開放延長状態が継続される。
「特2大当り図柄3、5」の大当りは、第2大入賞口105を28秒間開放する遊技を1ラウンドとして、第2大入賞口105の開放を16ラウンド行なう大当り遊技が実行される。大当り遊技終了後は、パチンコ機50の遊技状態が非開放延長状態である場合には大当り遊技終了後に開放延長状態へ移行しない。
一方、開放延長状態中に実行された大当り遊技の終了後は、特別図柄の変動回数が100回に達するまで開放延長状態が継続される。
第2特図の小当り図柄は「特2小当り図柄1〜5」の5種類である。
「特2小当り図柄1」の小当りは第1大入賞口14を0.9秒で2回開放される。そして、第1大入賞口14の開放中に遊技球を特定領域104に入球させれば役物当りとなる。当該役物当りは、第2大入賞口105を0.5秒間開放する遊技を1ラウンドとして、2ラウンド行う大当り遊技が実行される。
非開放延長状態中及び開放延長状態中に「特2小当り図柄1」に応じて実行された小当り遊技中に特定領域104へ入球させることで実行される大当り遊技の終了後には開放延長状態へ移行しない。
「特2小当り図柄2」の小当りは第1大入賞口14を0.9秒で2回開放される。そして、第1大入賞口14の開放中に遊技球を特定領域104に入球させれば役物当りとなる。当該役物当りは、第2大入賞口105を0.5秒間開放する遊技を1ラウンドとして、2ラウンド行なう大当り遊技が実行される。非開放延長状態中に「特2小当り図柄2」に応じて実行された大当り遊技終了後、開放延長状態へとは移行しない。一方、開放延長状態中に「特2小当り図柄2」に応じて実行された大当り遊技終了後、特別図柄の変動回数が40回に達するまで開放延長状態が継続する。
「特2小当り図柄3」の小当りは第1大入賞口14を0.9秒で2回開放される。そして、第1大入賞口14の開放中に遊技球を特定領域104に入球させれば役物当りとなる。当該役物当りは、第2大入賞口105を0.5秒間開放する遊技を1ラウンドとして、2ラウンド行なう大当り遊技が実行される。非開放延長状態中に「特2小当り図柄3」に応じて実行された大当り遊技終了後、開放延長状態へとは移行しない。一方、開放延長状態中に「特2小当り図柄3」に応じて実行された大当り遊技終了後、特別図柄の変動回数が60回に達するまで開放延長状態が継続する。
「特2小当り図柄4」の小当りは第1大入賞口14を0.9秒で2回開放される。そして、第1大入賞口14の開放中に遊技球を特定領域104に入球させれば役物当りとなる。当該役物当りは、第2大入賞口105を0.5秒間開放する遊技を1ラウンドとして、2ラウンド行なう大当り遊技が実行される。非開放延長状態中に「特2小当り図柄4」に応じて実行された大当り遊技終了後、開放延長状態へとは移行しない。一方、開放延長状態中に「特2大当り図柄4」に応じて実行された大当り遊技終了後、特別図柄の変動回数が80回に達するまで開放延長状態が継続する。
「特2小当り図柄5」の小当りは第1大入賞口14を0.9秒で2回開放される。そして、第1大入賞口14の開放中に遊技球を特定領域104に入球させれば役物当りとなる。当該役物当りは、第2大入賞口105を0.5秒間開放する遊技を1ラウンドとして、2ラウンド行なう大当り遊技が実行される。非開放延長状態中に「特2小当り図柄5」に応じて実行された大当り遊技終了後、開放延長状態へとは移行しない。一方、開放延長状態中に「特2大当り図柄5」に応じて実行された大当り遊技終了後、特別図柄の変動回数が80回に達するまで開放延長状態が継続する。
図36(b)に示した「特2小当り図柄1から特2小当り図柄5」に応じて、実行された小当り遊技中に特定領域104へ入球させることで実行される大当り遊技は、第2大入賞口105を0.5秒間開放する遊技を1ラウンドとして、2ラウンド行うものとなっているため、当該大当り遊技中に遊技球を第2大入賞口105へ入球させることは困難となっている。当該大当り遊技によって実質的には出玉を獲得することができない。
実施例2のパチンコ機50では、非開放延長状態中に第1特別図柄で確定表示される5種類の特1大当り図柄1から特1大当り図柄5のうちの特1大当り図柄2、特1大当り図柄3及び特1大当り図柄5に応じて実行される大当り遊技の終了後には、開放延長状態へ移行することになる(図36(a)を参照)。一方、開放延長状態中に第1特別図柄で確定表示される5種類の特1大当り図柄1から特1大当り図柄5のうちの特1大当り図柄1及び特1大当り図柄4に応じて実行される大当り遊技の終了後には、開放延長状態へ移行しない(図36(a)を参照)。よって、非開放延長状態中に第1特別図柄で大当り図柄が確定表示され、確定表示された大当り図柄に応じて実行される大当り遊技の終了後に開放延長状態へ移行する確率は、3/5となる。
実施例2のパチンコ機50では、非開放延長状態中に第2特別図柄で確定表示される5種類の特2大当り図柄1から特2大当り図柄5のうちの特1大当り図柄2及び特1大当り図柄4に応じて実行される大当り遊技の終了後には、開放延長状態へ移行することになる(図36(b)を参照)。一方、開放延長状態中に第2特別図柄で確定表示される5種類の特2大当り図柄1から特2大当り図柄5のうちの特2大当り図柄1、特2大当り図柄3及び特2大当り図柄5に応じて実行される大当り遊技の終了後には、開放延長状態へ移行しない(図36(b)を参照)。よって、非開放延長状態中に第2特別図柄で大当り図柄が確定表示され、確定表示された大当り図柄に応じて実行される大当り遊技の終了後に開放延長状態へ移行する確率は、2/5となる。
よって、本実施例では非開放延長状態中に特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)で大当り図柄が確定表示され、確定表示された大当り図柄に応じて実行される大当り遊技の終了後に開放延長状態へ移行する確率は、大当り遊技終了後に開放延長状態へ移行する大当り図柄/第1特別図柄及び第2特別図柄の大当り図柄で、50%となる。
実施例2のパチンコ機50では、非開放延長状態中に第1特別図柄で確定表示される5種類の特1小当り図柄1から特1小当り図柄5のうちの全ての図柄に応じて実行される小当り遊技中に特定領域104に遊技球を入球させて実行される大当り遊技の終了後には、開放延長状態へ移行することになる。よって、非開放延長状態中に第1特別図柄で小当り図柄が確定表示され、確定表示された小当り図柄に応じて実行される小当り遊技中に特定領域104へ遊技球を入球させて実行される大当り遊技の終了後に開放延長状態へ移行する確率は、100%である。
実施例2のパチンコ機50では、非開放延長状態中に第2特別図柄で確定表示される5種類の特2小当り図柄1から特2小当り図柄5のうちの全ての図柄に応じて実行される小当り遊技中に特定領域104に遊技球を入球させて実行される大当り遊技の終了後には、開放延長状態へ移行しない。よって、非開放延長状態中に第2特別図柄で小当り図柄が確定表示され、確定表示された小当り図柄に応じて実行される小当り遊技中に特定領域104へ遊技球を入球させて実行される大当り遊技の終了後に開放延長状態へ移行する確率は、0%となる。
よって、非開放延長状態中に特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)で小当り図柄が確定表示され、確定表示された小当り図柄に応じて実行される小当り遊技中に特定領域104へ遊技球を入球させて実行される大当り遊技の終了後に開放延長状態へ移行する確率は、特定領域104に入球することで実行される大当り遊技終了後に開放延長状態へ移行する小当り図柄/第1特別図柄及び第2特別図柄の小当り図柄で、50%となる。
実施例2のパチンコ機50では、開放延長状態中に第1特別図柄で確定表示される5種類の特1大当り図柄1から特1大当り図柄5のうちの特1大当り図柄1、特1大当り図柄2、特1大当り図柄3及び特1大当り図柄5に応じて実行される大当り遊技の終了後には、開放延長状態へ移行することになる。一方、開放延長状態中に第1特別図柄で確定表示される5種類の特1大当り図柄1から特1大当り図柄5のうちの特1大当り図柄4に応じて実行される大当り遊技の終了後には、開放延長状態へ移行しない。よって、開放延長状態中に第1特別図柄で大当り図柄が確定表示され、確定表示された大当り図柄に応じて実行される大当り遊技の終了後に開放延長状態へ移行する確率は、4/5となる。
実施例2のパチンコ機50では、開放延長状態中に第2特別図柄で確定表示される5種類の特2大当り図柄1から特2大当り図柄5のうちの特1大当り図柄2から特1大当り図柄4に応じて実行される大当り遊技の終了後には、開放延長状態へ移行することになる。一方、開放延長状態中に第2特別図柄で確定表示される5種類の特2大当り図柄1から特2大当り図柄5のうちの特2大当り図柄1に応じて実行される大当り遊技の終了後には、開放延長状態へ移行しない。よって、開放延長状態中に第2特別図柄で大当り図柄が確定表示され、確定表示された大当り図柄に応じて実行される大当り遊技の終了後に開放延長状態へ移行する確率は、4/5となる。
よって、開放延長状態中に特別図柄で大当り図柄が確定表示され、確定表示された大当り図柄に応じて実行される大当り遊技の終了後に開放延長状態へ移行する確率は、大当り遊技終了後に開放延長状態へ移行する大当り図柄/第1特別図柄及び第2特別図柄の大当り図柄で、80%となる。
実施例2のパチンコ機50では、開放延長状態中に第1特別図柄で確定表示される5種類の特1小当り図柄2から特1小当り図柄5のうちの特1小当り図柄2から特1小当り図柄5に応じて実行される小当り遊技中に特定領域104に遊技球を入球させて実行される大当り遊技の終了後には、開放延長状態へ移行することになる。また、開放延長状態中に第1特別図柄で確定表示される5種類の特1小当り図柄1から特1小当り図柄5のうちの特1小当り図柄1に応じて実行される小当り遊技中に特定領域104に遊技球を入球させて実行される大当り遊技の終了後には、開放延長状態へ移行しない。よって、開放延長状態中に第1特別図柄で小当り図柄が確定表示され、確定表示された小当り図柄に応じて実行される小当り遊技中に特定領域104へ遊技球を入球させて実行される大当り遊技の終了後に開放延長状態へ移行する確率は、4/5となる。
実施例2のパチンコ機50では、開放延長状態中に第2特別図柄で確定表示される5種類の特2小当り図柄2から特2小当り図柄5のうちの特2小当り図柄2から特2小当り図柄5に応じて実行される小当り遊技中に特定領域104に遊技球を入球させて実行される大当り遊技の終了後には、開放延長状態へ移行することになる。また、開放延長状態中に第2特別図柄で確定表示される5種類の特2小当り図柄1から特2小当り図柄5のうちの特1小当り図柄1に応じて実行される小当り遊技中に特定領域104に遊技球を入球させて実行される大当り遊技の終了後には、開放延長状態へ移行しない。よって、開放延長状態中に第2特別図柄で小当り図柄が確定表示され、確定表示された小当り図柄に応じて実行される小当り遊技中に特定領域104へ遊技球を入球させて実行される大当り遊技の終了後に開放延長状態へ移行する確率は、4/5となる。
よって、開放延長状態中に特別図柄で小当り図柄が確定表示され、確定表示された小当り図柄に応じて実行される小当り遊技中に特定領域104へ遊技球を入球させて実行される大当り遊技の終了後に開放延長状態へ移行する確率は、特定領域104に入球することで実行される大当り遊技終了後に開放延長状態へ移行する小当り図柄/第1特別図柄及び第2特別図柄の小当り図柄で、80%となる。
図36(b)に示すように、第2特別図柄で確定表示された特2大当り図柄1から特2大当り図柄5に応じて、実行される大当り遊技は、第2大入賞口105を28秒間開放する遊技を1ラウンドとして、規定入賞数の入球が見込まれるラウンド16回行われるため、160個の遊技球が入球することが可能となる。よって、1個の遊技球が第2大入賞口105に入球したことで得られる賞球数は15個であるため、160×15の2400個の賞球が獲得可能となる。一方、第2特別図柄で確定表示された特2小当り図柄1から特2小当り図柄5に応じて実行される小当り遊技で特定領域104に入球することで実行される大当り遊技は、第2大入賞口105を0.5秒間開放する遊技を1ラウンドとして、ラウンド2回行われるが、当該大当り遊技は第2大入賞口105へ遊技球を入球することが困難である。よって、実質的に当該大当り遊技によって賞球が獲得することはできない。
以上により、第2特別図柄で確定表示された大当り図柄に応じて実行される大当り遊技の方が、第2特別図柄で確定表示された特2小当り図柄1から特2小当り図柄5に応じて実行される小当り遊技で特定領域104に入球することで実行される大当り遊技よりも遊技者にとって大当り価値が高いことになる。
実施例1のパチンコ機50は、大当り遊技終了後に移行する開放延長状態が第1開放延長状態であれば通電動役物12の開放時間は3.0秒で、開放回数が1回となり、第2開放延長状態中の普通電動役物12の開放時間は1.0秒で、開放回数が1回となる構成となっていた。
しかし、実施例2の主制御装置80では、実施例1の構成とは異なり、パチンコ機50の遊技状態が開放延長状態であって、かつ当該開放延長状態中での特別図柄の変動回数が残り4回に達すると、普通電動役物12の開放時間が変化する構成となっている。具体的に、図37を用いて説明していく。
図37を用いて、実施例2の普通図柄当否判定処理のフローチャートについて説明する。
本実施例の主制御装置80は、S180の処理において高確率の当否判定用テーブルで当否判定を行った後、又はS185の処理において通常確率(低確率)の当否判定用テーブルで当否判定を行った後には、図37のS1250へと移行する。
S1250の処理において、S180又はS185の処理での当否判定の結果が当りか否かの確認を行う。なお、普図の当否判定では、低確率の当選確率は1/300で、確変中の当選確率が1/1.0101とされる。
S1250の処理において当りであれば(S1250:yes)、S1255の処理において図柄決定用乱数に基づいて普図の当り図柄を決定し、S1260の処理において変動パターン決定用乱数に基づいて普図の当りの変動パターンを決定する。また、S1250の処理においてハズレであれば(S1250:no)、S1280に移行し、ハズレの変動パターンを決定し、S1285へと移行する。
S1260において変動パターンを決定した後に、S1265の処理において時短回数が所定回数(本実施例では残り4回)に達したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S1265:yes)、S1275の普通図柄当り設定処理4において、普図の当り遊技の内容(普電役物12の開放パターン(開放時間(1.0秒×1回))、開始演出(当り遊技開始期間)、終了演出(当り遊技終了期間)等)の設定を行ない、S1285へと移行する。
また、否定判定の場合には(S1265:no)、S1270の普通図柄当り設定処理3において普図の当り遊技の内容(普電役物12の開放パターン(開放時間(3.0秒×1回))、開始演出(当り遊技開始期間)、終了演出(当り遊技終了期間)等)の設定を行ない、S1285へと移行する。
上述したS1270、S1275及びS1280の処理の後、S1285の処理において、普図表示装置7の変動開始、及びサブ統合制御装置83や演出図柄制御装置6へ普図変動開始コマンドを送信し、「普通図柄遊技処理」に移行する。
図38は、実施例2のパチンコ機50が開放延長状態(達吉RUSH)中に演出図柄表示装置6の画面に表示される演出態様の一例を示す。
本実施例では、開放延長状態中での特別図柄の変動回数が残り4回に達する前には、図29(d)に示す演出態様が演出図柄表示装置6の画面に表示される。
しかし、開放延長状態中での特別図柄の変動回数が残り4回に達すると、図38(a)へと移行することになる。
図38(a)に示すように、左演出図柄91、中演出図柄92及び右演出図柄93が変動中となっている。演出図柄表示装置6の画面上方に表示されている表示例95には「達吉RUSH残り4回」と表示されており、開放延長状態中での特別図柄の変動回数が残り4回に達していることを示す。左演出図柄91の下方に表示されている表示例117には、「小当りを発生させろ!!」と表示されている。表示例117を表示することで、開放延長状態中に小当り遊技が発生した場合に第1大入賞口14へ遊技球を入球させることが可能となっていることを遊技者に報知している。
そして、図38(b)に示すように、左演出図柄91及び右演出図柄93が「2」で停止し、中演出図柄92が変動中となっていることからリーチ状態となっている。その後、図38(c)へと移行すると、左演出図柄91及び右演出図柄93が「2」、中演出図柄92が「3」で停止し、ハズレであることを遊技者に報知している。その後、保留図柄110が左へ移動し、保留図柄109が消える。保留図柄109に対応する保留記憶が消化されて、図38(d)に示すように、新たな変動が開始される。
図39は、実施例2のパチンコ機50で、時短回数が残り1回となった場合に演出図柄表示装置6の画面に表示される演出態様の一例を示す。
図39(a)に示すように、左演出図柄91、中演出図柄92及び右演出図柄93が変動中となっている。演出図柄表示装置6の画面上方に表示されている表示例95には「達吉RUSH 残り1回」と表示されている。左演出図柄91の下方に表示されている表示例117には、「小当りを発生させろ!!」と表示されている。表示例117を表示することで、開放延長状態中に小当り遊技が発生した場合に第1大入賞口14へ遊技球を入球させることが可能となっていることを遊技者に報知している。
そして、図39(b)に示すように、左演出図柄91及び右演出図柄93が「2」で停止し、中演出図柄92が変動中となっていることからリーチ状態となっている。その後、図39(c)へと移行すると、左演出図柄91及び右演出図柄93が「2」、中演出図柄92が「3」で停止し、ハズレであることを遊技者に報知している。そして、図39(c)に示すように、演出図柄表示装置6の画面上方に表示されている表示例95には、「達吉RUSH終了!!」と表示されており、開放延長状態が終了したことを報知している。開放延長状態が終了すると、非開放延長状態へ移行することになる。
その後、図39(d)へと移行する。図39(d)に示すように、保留図柄110、保留図柄111及び保留図柄112が左へと移動する。保留図柄109に対応する保留記憶を消化して、新たな変動が開始される。
本実施例では、開放延長状態中の特別図柄の変動回数が残り4回に達すると、図38、図39(a)及び図39(b)に示した演出表示が表示される構成としていたが、特に限定されるものではない。例えば、開放延長状態中の特別図柄の変動回数が4回に達し、普通図柄の抽選に当選して普通電動役物12の開放時間は1.0秒で、開放回数が1回からなる普通図柄の当り遊技が実行される時に、図38、図39(a)及び図39(b)に示した演出表示が表示される構成としてもよい。また、開放延長状態中の特別図柄の変動回数が4回に達し、特別図柄で小当り遊技が実行される小当り図柄が確定表示される場合の変動時間中に、開放延長状態中に小当り遊技が発生した場合に第1大入賞口14へ遊技球を入球させることが可能となっていることを報知する演出表示が表示される構成としてもよい。さらに、開放延長状態中の特別図柄の変動回数が4回に達し、小当り遊技が実行中のときに開放延長状態中に小当り遊技が発生した場合に第1大入賞口14へ遊技球を入球させることが可能となっていることを報知する演出表示が表示される構成としてもよい。
以上の弾球遊技機によれば、第1大入賞口14までの流下路108の一部に閉鎖状態の普通電動役物12を備え、開放延長状態中に普通図柄の変動時間、当り遊技開始期間、及び普通図柄の変動時間と当り遊技終了期間を合計した時間が普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球が普通電動役物12に到達するまでに要する時間よりも短くなるように設定することで、普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球が普通電動役物12に入球することを可能となり、開放延長状態へと移行してからの時短回数が残り所定回数(本実施例では、4回)に達していない場合には、右打ち領域Rで発射した遊技球は第1大入賞口14への入球し難い状態とすることが可能となる。一方、時短回数が所定回数(本実施例では、4回)に達すると、普通図柄の抽選に当選すると普電役物12の開放パターン(開放時間(1.0秒×1回))からなる普通図柄の当り遊技が実行されるため、普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球が普通電動役物12を通過して、第1大入賞口14へと入球する可能性が高くなるため、第1大入賞口14に入球し特定領域104に入球することで大当り遊技が実行可能となる。
また、非開放延長状態中に特別図柄で小当り図柄が確定表示されて、実行された小当り遊技中に第1大入賞口14内の特定領域104へ遊技球が入球することで大当り遊技が実行されても、該大当り遊技終了後のパチンコ機50の遊技状態は開放延長状態へ移行しないため(図36(b)を参照)、直ぐに非開放延長状態から開放延長状態へ移行することが可能となるといった不具合を防ぐことが可能となる。
ここで本実施例の構成・状態と、本発明の構成要件との対応関係を示す。
本発明の「作動ゲート」が、普通図柄作動ゲート17に相当し、本発明の「第1始動口」が、第1始動口11に相当し、本発明の「普通電動役物」が、普通電動役物12に相当し、本発明の「第2始動口」が、第2始動口102に相当し、本発明の「当否判定手段」が、図6の当否判定処理(S55)に相当し、本発明の「第1特別図柄表示装置」が、第1特別図柄表示装置9に相当し、本発明の「第2特別図柄表示装置」が、第2特別図柄表示装置10に相当し、本発明の「特別図柄変動パターン設定手段」が、図16のS680、S700及びS706の変動パターン決定処理に相当し、本発明の「第1遊技領域」が、左打ち領域Lに相当し、本発明の「第2遊技領域」が、右打ち領域Rに相当し、本発明の「普通図柄変動パターン設定手段」は、図37のS1260、S1280の変動パターン決定処理に相当する。
実施例2の構成からなる弾球遊技機に、「時短リミッタ」を備えた構成としてもよい。ここで、「時短リミッタ」とは開放延長状態が大当り遊技を介して連続した回数又は開放延長状態が継続した場合の大当り遊技回数が所定回数(リミッタ回数)に達すると、大当り遊技終了後に開放延長状態へ移行する特別図柄が確定表示されても、大当り遊技終了後に開放延長状態に移行せず、非開放延長状態に戻すためのものである。
実施例2のパチンコ機50は、残り時短回数が所定回数(本実施例では、4回)に達すると、普通電動役物12の開放動作が1.0秒で1回開放する普通図柄の当り遊技を実行し、第2特別図柄の小当り当選確率は198/200であるため、第2特別図柄で確定表示された小当り図柄に応じて実行される小当り遊技中に特定領域104へ入球させることで、容易に2ラウンドの大当り遊技(出玉なし)を実行させる可能性が高くなる。
そこで、上記「時短リミッタ」を備えることで、リミッタ回数に達するまで間に、いかに特別図柄で小当り図柄を確定表示させずに大当り図柄を確定表示させて、大当り図柄に応じた大当り遊技を実行させることができるかといった遊技性を発揮することができる。
[実施例3]
実施例3について説明する。なお、本実施例は実施例1と共通点が多いため、異なる点を重点的に説明する。
実施例1のパチンコ機50では、開放延長状態中に特別図柄で確定表示された大当り図柄(図27を参照)に応じて実行される大当り遊技の終了後に開放延長状態へ移行する構成となっていた。
しかし、本実施例では、パチンコ機50の遊技状態が開放延長状態中に第2特別図柄で確定表示された大当り図柄(特2大当り図柄1〜特2大当り図柄5)のうち、例えば、特2大当り図柄5に応じて実行された大当り遊技の終了後に開放延長状態へ移行せず、非開放延長状態へ移行する構成とする。
なお、本実施例では特2大当り図柄1〜特2大当り図柄5のうち、特2大当り図柄5のみが、当該特2大当り図柄に応じて実行された大当り遊技の終了後に非開放延長状態へ移行する構成とするが、特に限定されることはなく、他の特2大当り図柄であってもよい。また、特2大当り図柄1〜特2大当り図柄5のうち、1種類のみでなく、複数種類の図柄に応じて実行された大当り遊技の終了後に非開放延長状態へ移行する構成としてもよい。
本実施例の主制御装置80が行う特別図柄当否判定処理では、開放延長状態中に図17のS670において大当りと判定され、S675において特2大当り図柄1〜5のうち、特2大当り図柄5を決定した場合には、S680において決定される変動パターンに含まれる変動時間を、開放延長状態中に特2大当り図柄が決定された場合以外で決定された平均変動時間よりも長時間に設定する。
そして、大当りを示すデータと変動時間を指定する変動パターンのデータが含まれる変動開始コマンド(表示制御コマンド)をサブ統合制御装置83に送信する。
S675において特2大当り図柄1〜5のうち、特2大当り図柄5を決定した場合には、演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及び変動開始コマンドに基づいて演出図柄表示装置6を制御して、遊技者に第2始動口102へ遊技球を入球させ、第2特別図柄の保留記憶を貯めさせるように促す演出画像、演出図柄等の演出画像を演出図柄表示装置6の画面に表示させる。
図40を用いて、開放延長状態中に大当りと判定され、大当り図柄を特2大当り図柄5で決定された場合に、演出図柄表示装置6の画面にて表示される演出態様の一例を説明する。
先ず、開放延長状態中に大当りと判定され、特2大当り図柄5が確定表示する場合には、図40(a)に示す演出表示が演出図柄表示装置6の画面に表示される。
図40(a)に示すように、左演出図柄91、中演出図柄92及び右演出図柄93が変動中となっている。演出図柄表示装置6の画面上方に表示された表示例95には、「達吉RUSH!!残り2回」と表示されており、開放延長状態中で残り変動回数が2回であることを示している。演出図柄表示装置6の画面下方には、保留図柄109及び保留図柄110が表示されている。上記の保留図柄の上方に表示されている表示例96には、「図柄が停止する前に右打ちして保留を貯めろ!!」と表示されている。当該表示例は、開放延長状態中に図16のS675において特2大当り図柄5が決定された場合に表示されるものである。
その後、図40(b)へと移行すると、左演出図柄91及び右演出図柄93が「2」で停止し、中演出図柄92が変動中となっており、リーチ状態であることを遊技者に報知している。図40(b)に示すように、演出図柄表示装置6の画面下方には保留図柄109、保留図柄110、保留図柄111及び保留図柄112が表示されている。よって、第2特別図柄の第2保留記憶が満杯となっていることがわかる。その後、図40(c)へと移行すると、左演出図柄91、中演出図柄92及び右演出図柄93が「2」で停止している。
その後、図40(d)へと移行すると、左演出図柄91、中演出図柄92及び右演出図柄93が「2」で停止し、演出図柄表示装置6の画面下方には、「おめでとう!大当り♪」と表示されていることから、遊技者に大当りとなったことを報知している。
大当り遊技が終了した後に、図40(e)へと移行する。図40(e)に示すように、演出図柄表示装置6の画面の左上方に表示されている表示例97に、「達吉ゾーン突入! 残り4回」と表示されている。大当り遊技終了後に、達吉ゾーンへと移行したことがわかる。図40(e)が示す演出表示は、大当り遊技の終了後に非開放延長状態へ移行することになる当該大当り遊技に対応する大当り図柄(特2大当り図柄5)が確定表示されるまでの変動時間中に貯めた第2特別図柄の保留記憶に小当りと判定されるか否かを報知する演出表示となっている。
以上の弾球遊技機によれば、例え、パチンコ機50の遊技状態が開放延長状態中に特別図柄で確定表示された大当り図柄が特2大当り図柄5であり、当該図柄に応じて実行される大当り遊技終了後に非開放延長状態へと移行することになる場合、当該特2大当り図柄5の変動時間を、図16のS680によって開放延長状態中の特別図柄の平均変動時間よりも長い変動時間に指定する変動パターンが設定され、当該変動パターンに応じて演出図柄表示装置6の画面では図40(a)及び図40(b)に示すような第2特別図柄の保留記憶を上限値まで記憶させるように促す演出表示が実行されることになる。これにより、大当り遊技の終了後に開放延長状態から非開放延長状態へ移行しても、遊技者に復活チャンスを与えることが可能となり、例え、大当り遊技終了後に開放延長状態に移行しない大当り遊技が実行される場合であっても、遊技者の落胆を抑えることが可能となる。
実施例1から実施例3にて説明した「1種」及び「2種」タイプの混合機以外にも他の構成も考えられる。
実施例2と同様に、開放延長状態中の残り時短回数が所定回数(例えば、10回)に達すると普通電動役物12の開放動作を3.0秒で1回開放の普通図柄の当り遊技から、1.0秒で1回開放の普通図柄の当り遊技へ変更する構成とし、第1特別図柄の図17のS675又はS695の処理で決定される大当り図柄、小当り図柄の種類、これらの大当り図柄に対応する大当り(図柄当り)遊技の遊技内容、小当り図柄に対応する小当りから大当り(役物当り)へ移行した大当り遊技の遊技内容等を同じとする。
また、第1特別図柄と第2特別図柄で図17のS675又はS695の処理で決定される大当り図柄、小当り図柄の種類、これらの大当り図柄に対応する大当り(図柄当り)遊技の遊技内容、小当り図柄に対応する小当りから大当り(役物当り)へ移行した大当り遊技の遊技内容等は異なる構成とする。具体的には、第2特別図柄で確定表示された大当り図柄に対応する大当り遊技の終了後は、開放延長状態へと移行する(100%)が、第2特別図柄で確定表示された小当り図柄に対応する小当りから大当り(役物当り)へ移行した大当り遊技の終了後に開放延長状態へ移行する確率は低い(例えば、20%)構成とする。
なお、第2特別図柄の小当り確率は、実施例1の構成よりも高く、実施例2の構成よりも低い構成が好適である。例えば、第2特別図柄の小当り確率を1/5とする。
以上の構成を組み合わせた弾球遊技機とすれば、以下の遊技性を持つことが可能となる。
上記の構成を組み合わせた弾球遊技機は、実施例1から実施例3と同様に、第1始動口11への遊技球の入球に起因して第1特別図柄の当否判定が、第2始動口12への遊技球の入球に起因して第2特別図柄の当否判定が実行される。
判定結果が大当り(図柄当り)となると、条件装置が作動することによって役物連続作動装置が作動して第2大入賞口105が賞球の獲得に有利な所定の態様で開放される大当り遊技(特別遊技)が実行される。
上記した弾球遊技機では、第1始動口11へ遊技球を入球させて大当りと判定された場合に実行された大当り遊技の終了後に開放延長状態へと移行する。
開放延長状態中に右打ちを行い、普通図柄を当選させ、普通図柄の当り遊技の普通電動役物12の作動により頻繁に開放される第2始動口102を狙って第2特別図柄の図柄変動させることとなる。
実施例1及び実施例2と同様に、残り時短回数が所定回数(10回)に達する前には、普通図柄の当り遊技時間が短く、普通図柄の当り遊技の終了演出の時間と普通図柄の変動時間を合計した時間が短いため、第2始動口12へは入球するものの、第1大入賞口14への入球が困難となり、開放延長状態中は図柄当りを狙うこととなる。
また、本構成からなるパチンコ機50は、残り時短回数が所定回数(10回)に達すると、普通図柄の当り遊技時間の普通電動役物12の開放時間が3.0秒で1回開放から1.0秒で1回開放へと変更される。当該開放動作が行われる場合に、小当りと判定されて、第2特別図柄で小当り図柄に対応する小当り遊技が実行されれば、第2始動口12を通過して、第1大入賞口14への入球を狙うことができる。そして、小当りから大当りへ移行する大当り遊技(役物当り)が実行されることになる。
上記した構成にすれば、遊技者は時短回数が所定回数に達するまでは、開放延長状態中に大当り図柄を確定表示させて大当り遊技が実行させる図柄当りを狙うことに集中する。しかし、遊技者は、残り時短回数が所定回数(10回)に達したときに、仮に残りの時短回数内で、次回に開放延長状態へ移行する可能性が低いが、第2特別図柄で確定表示された小当り図柄に対応する小当りから大当りへ移行する大当り遊技を実行させて獲得出玉を増やすか、又は残りの時短回数内に第2特別図柄で大当り図柄が確定表示される可能性を信じて小当り遊技を見送り、残りの時短回数で図柄当りを狙うかの選択をすることが可能となり、従来の混合機タイプの弾球遊技機の開放延長遊技時からの遊技性とは異なる遊技性を発揮することが可能となる。
3:遊技領域
5:センターケース
6:演出図柄表示装置
11:第1始動口
12:普通電動役物
12b:普通電動役物ソレノイド
14:第1大入賞口
14b:第1大入賞口ソレノイド
50:パチンコ機
80:主制御装置
83:サブ統合制御装置
102:第2始動口
103:振分部材
104:特定領域
105:第2大入賞口
105b:第2大入賞口ソレノイド
106:特別電動役物
107:取込口

Claims (5)

  1. 遊技球が通過することにより普通図柄の抽選の契機となる作動ゲートと、
    遊技球が常時入球可能な第1始動口と、
    前記普通図柄の抽選の結果に応じて遊技球の入球が困難な閉鎖状態と該閉鎖状態よりも入球が容易な開放状態へと変化可能な普通電動役物に設けられる第2始動口と、
    前記第1始動口への入球に起因して抽出した乱数を所定数記憶する第1乱数記憶手段と、
    前記第2始動口への入球に起因して抽出した乱数を所定数記憶する第2乱数記憶手段と、
    前記第1乱数記憶手段及び前記第2乱数記憶手段に記憶された乱数に基づいて当否判定を行う当否判定手段と、
    前記第1乱数記憶手段に記憶された前記乱数に基づく当否判定の結果を第1特別図柄を変動表示させ、当該当否判定の結果に応じた図柄で停止させることにより表示する第1特別図柄表示装置と、
    前記第2乱数記憶手段に記憶された前記乱数に基づく当否判定の結果を第2特別図柄を変動表示させ、当該当否判定の結果に応じた図柄で停止させることにより表示する第2特別図柄表示装置と、
    前記特別図柄の変動時間を設定する特別図柄変動パターン設定手段と、
    前記第1特別図柄及び前記第2特別図柄の変動時間のデータ及び前記当否判定の結果に応じた演出表示を実行する演出表示手段とを備え、
    前記当否判定の結果が大当りと判定された場合に、前記第1特別図柄又は前記第2特別図柄で大当りを示す図柄を停止し、大入賞口を開閉動作させる大当り遊技を開始させる図柄当りと、
    前記当否判定の結果が小当りと判定された場合に、少なくとも前記第2特別図柄で小当りを示す図柄で停止し、前記大入賞口を開閉動作させる小当り遊技を開始させ、該小当り遊技で前記大入賞口内に設けられた特定領域へ遊技球が入球することで大当り遊技へ移行可能とする役物当りと、を実行可能で、
    前記当否判定手段は、前記第1乱数記憶手段に記憶された前記乱数よりも前記第2乱数記憶手段に記憶された前記乱数に基づいて小当りと判定する確率が高い、又は前記第2乱数記憶手段に記憶された前記乱数に基づいてのみ小当りと判定し、
    さらに、前記第2乱数記憶手段に記憶された前記乱数に基づいて小当りと判定する確率のほうが、前記大当りと判定する確率よりも高く、
    前記大当り遊技の終了後の遊技状態を、前記普通電動役物の開放状態が通常開放時間である非開放延長状態から前記通常開放時間よりも長い開放時間である開放延長状態へ移行可能とする開放延長手段を備えた弾球遊技機において、
    前記開放延長状態は、該開放延長状態中の前記特別図柄の変動回数が上限回数に達するまで継続し、
    発射された遊技球が流下する遊技領域は、遊技球を第1発射強度で発射したときに遊技球が流下可能な第1遊技領域と、遊技球を前記第1発射強度よりも強い第2発射強度で発射したときに遊技球が流下可能な第2遊技領域と、に分けられ、
    前記第1始動口を少なくとも前記第1遊技領域を流下した遊技球が入球可能な位置に設け、
    前記第2遊技領域にはその上流位置に前記作動ゲートを備え、前記第2発射強度で発射された遊技球が前記作動ゲートを通過可能とし、
    かつ前記第2遊技領域には、前記作動ゲートに入球し通過した遊技球が入球可能な位置に前記第2始動口が設けられ、
    さらに、前記作動ゲートを通過し、かつ前記第2始動口に入球しなかった遊技球が入球可能な位置に前記大入賞口が設けられ、閉鎖状態の前記普通電動役物により前記大入賞口への誘導路の一部が構成され、
    前記普通図柄の変動時間を設定する普通図柄変動パターン設定手段を備え、
    該普通図柄変動パターン設定手段は、前記普通図柄の変動時間を、前記作動ゲートを通過した遊技球が前記普通電動役物に到達するまでに要する時間よりも短くなるように設定し、
    前記普通図柄の抽選に当選すると実行される普通図柄の当り遊技は、前記普通電動役物が開放開始するまでの期間である開始演出と、前記普通電動役物が開放する開放時間と、前記普通電動役物の開放が終了して当り遊技が終了するまでの期間である終了演出とから構成され、
    前記普通図柄の変動時間及び前記開始演出を合計した時間は、前記作動ゲートを通過した遊技球が前記普通電動役物に到達するまでに要する時間よりも短く、
    前記演出表示手段は、
    前記開放延長状態中の前記特別図柄の変動回数が前記上限回数に達した後の前記第2乱数記憶手段に記憶された前記乱数に基づく前記当否判定手段による当否判定時に、前記小当りと判定されるか否かの演出表示を実行することを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記特別図柄変動パターン設定手段は、
    前記開放延長状態中における上限回数目の特別図柄の変動時間を前記開放延長状態中に設定する特別図柄の平均変動時間と比較して長時間に設定し、
    前記演出表示手段は、
    前記上限回数目の前記特別図柄の変動時間中に前記第2乱数記憶手段により記憶される前記乱数を上限数まで記憶させるように報知することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記普通図柄の当り遊技を複数備え、
    前記普通図柄の当り遊技には、少なくとも前記開始演出又は前記終了演出を比較して長く設定した、又は前記普通電動役物の開放時間を比較して短く設定した特定普通図柄の当り遊技が存在し、
    前記演出表示手段は、
    少なくとも前記特定普通図柄の当り遊技が開始される場合に特別な演出表示を実行することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記上限回数を複数備え、
    前記当否判定の結果が当りと判定された時の前記特別図柄表示装置に表示された図柄又は/及び前記遊技状態が前記開放延長状態であるか否かに基づいて前記複数の上限回数のうち、何れかの上限回数を設定する回数設定手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれかに記載の弾球遊技機。
  5. 前記特別図柄表示装置に表示された前記大当りを示す図柄に応じて開始される前記大当り遊技は、複数種類の大当り遊技が存在し、
    該複数種類の大当り遊技には、前記大当り遊技の終了後の遊技状態が前記非開放延長状態へ移行する特定の大当り遊技があり、
    前記特別図柄変動パターン設定手段は、
    前記開放延長状態中に前記特別図柄で前記特定の大当り遊技が開始される大当りを示す図柄が表示される場合には、前記開放延長状態中に設定する前記特別図柄の平均変動時間と比較して長い変動時間に設定し、
    前記演出表示手段は、
    前記開放延長状態中に前記特別図柄で前記特定の大当り遊技が開始される大当りを示す図柄が表示される場合の変動時間中に、前記第2乱数記憶手段により記憶される前記乱数を上限数まで記憶させるように報知することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれかに記載の弾球遊技機。
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