JP2015012907A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の遊技機には、遊技盤上に設けられた始動口に遊技球の入球に起因して第1特別図柄及び第2特別図柄を同時変動させ、一方の特別図柄の変動表示中に、他方の特別図柄の変動時間を停止又は変更させるものが存在するが、遊技者が始動口を狙って遊技球を打ち続けることで、容易に変動時間を短縮することができてしまう。
【解決手段】第1特別図柄及び第2特別図柄が同時変動する遊技機において、通常時、遊技者は第1始動口11へ狙い打ち続け、演出図柄表示装置6に表示される第1特別図柄に基づく演出時間が長く、明らかに外れだと判断した際に、遊技領域3に設けられた打ち分け可能な第2始動口12へ遊技球を入球させることで、第2特別図柄で小当り図柄が確定表示された際に、他方の特別図柄変動終了処理(S595)で第1特別図柄の図柄変動が強制的に終了され、外れ図柄で停止する。
【選択図】図12

Description

本発明は、パチンコ機(以下、遊技機ともいう)に関するものである。
従来のパチンコ遊技機では、遊技領域に設けられた始動口に遊技球が入球した際に抽出される乱数には、当否判定用の乱数や変動パターンを決定する乱数等が含まれており、該当否判定用の乱数に基づいて当否判定を特別図柄の変動表示により実行し、該変動パターン乱数に基づいて特別図柄の変動時間が定められている。
遊技機の遊技領域の中央に設けられた大きな表示領域を有する演出図柄表示装置では、特別図柄の変動時間に基づいた疑似演出が行われる。
しかし、現在の遊技機では、演出が細分化された疑似演出によって当否の結果を判断できるようになっており、遊技者にとってこの疑似演出を見ることで、大当りになるか否かを判断し、該疑似演出が長い変動時間が有し信頼度の弱い疑似演出であった場合には、当否の結果がハズレである可能性が高いにも関わらず、長い演出等を見ることになり、遊技への興味が薄れる。
こうした問題点を解決するため、従来の遊技機には、遊技者の変動時間短縮ボタンの操作によって、任意に変動時間を短縮することできるものが存在する。
特開2006−247165号
しかし、変動時間短縮ボタンを備えた遊技機は、遊技者の操作によって容易に変動時間を短縮することが可能となるため、単位時間あたりの遊技回数を容易に増加させることや射幸心を煽りかねない。また、遊技機の部品点数も増え、コストアップしてしまう。
そこで、文献1に開示されている技術では、予め定められた所定の遊技状態で、且つ遊技盤上に設けられた始動口に遊技球が入球したことを起因として、特別図柄の変動表示中等には、変動時間を停止又は変更する技術が開示されている。このようにすれば、あからさまなハズレの変動を短縮することで、遊技者の遊技の興味が薄れてしまうことを防ぐことが可能となるが、通常、始動口を狙って遊技球を打ち続けるだけで、容易に変動時間を短縮することができてしまう。また、遊技者は変動時間を短縮したくなくても、通常の発射動作で、うっかり短縮してしまうことになる。
本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、変動時間短縮ボタンを用いることなく、文献1で開示されている技術とは異なり、遊技者が始動口を狙って遊技球を打ち続けることで変動時間を短縮できず、遊技者にとって本当に変動時間を短縮させたい時のみに変動時間を短縮させることを可能とする遊技機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の請求項1に記載の遊技機は、遊技領域に設けられた第1の始動口及び第2の始動口と、開閉可能で入賞することで賞球を得ることが可能な大入賞口と、を備え、前記第1の始動口又は前記第2の始動口の入球に起因して当否判定を行う当否判定手段と、前記第1の始動口への入球による当否判定の結果を表示するために図柄変動させる第1の特別図柄と、前記第2の始動口への入球による当否判定の結果を表示するために図柄変動させる第2の特別図柄と、前記当否判定手段は、前記大入賞口を開放させる小当り遊技へ移行するか否かの当否判定を行う小当り当否判定手段及び前記小当り遊技よりも多数の賞球を得ることが可能な大当り遊技へ移行するか否かの判定を行う大当り当否判定手段から構成され、前記第1の特別図柄及び前記第2の特別図柄の結果に基づく演出表示を実行する演出表示手段と、前記第1の特別図柄又は前記第2の特別図柄の図柄変動を制御する変動制御手段とを備え、前記第1の特別図柄及び前記第2の特別図柄が同時に変動可能な遊技機において、前記遊技領域は、前記第1の始動口及び前記第2の始動口へと打ち分けることが可能となっており、前記第1の特別図柄に基づく小当り遊技が発生する確率及び大当り遊技が発生する確率の何れよりも、前記第2の特別図柄に基づく小当り遊技が発生する確率が高く構成され、少なくとも前記第2の特別図柄で小当り遊技に移行する図柄が表示された場合には、前記第1の特別図柄の平均変動時間より短い変動時間が選択され、前記第2の特別図柄に基づく大当り遊技よりも、前記第1の特別図柄に基づく大当り遊技の方が遊技者にとって有利な内容となっており、前記変動制御手段は、前記第2の特別図柄で小当り遊技に移行する図柄が表示された際に、前記第1の特別図柄を外れ図柄で停止させることを特徴とする。
また、大当り遊技終了後に、確率変動機能が作動するか否か又は、時短状態が作動するか否かの組み合わせにより、遊技者へ有利度を与える構成にしてもよい。
確率変動機能とは、大当り当否判定処理による大当り確率が通常時の確率よりも高く設定される機能である。また、時短状態とは、特別図柄の変動時間を通常の平均変動時間よりも短い変動時間になると共に、開閉可能な普通電動役物により構成された始動口の開放時間を延長した状態をいう。
「遊技者にとって有利な内容」の例としては、その大当り遊技で獲得できる出玉数が多い、他の大当り遊技よりも大入賞口の開放時間が長い、時短の付与回数が多い、大当り遊技の終了後に高確率状態となる可能性が高いなどを挙げることができる。
本発明における大当り当否判定手段による大当り遊技は、小当り当否判定手段による小当り遊技よりも多数の賞球を得ることが可能であると記載されているが、「多数の賞球」とは最高出玉の場合である。出球数の異なる大当り遊技が複数種類あり、その中に、小当り遊技の出球数と同等の出球数の大当り遊技が存在してもよい。なお、小当り遊技と大当り遊技で同等の出玉数とする場合は、同様な大入賞口の開放パターンを実行し、小当り遊技なのか大当り遊技なのか判別困難な態様とすることが考えられる。
第1の特別図柄に基づいた小当り遊技が発生する確率は0%であってもよい。この場合、第1の特別図柄に基づいた小当り遊技は発生しないことになる。
また、本発明の第2の特別図柄に基づく小当り遊技が発生する確率は、より高い方が望ましい。なお、第2の特別図柄で小当り遊技に移行する図柄が表示された場合に、選択される変動時間は、より短い方が望ましい。
なお、請求項1の本発明を、確変機能を備える遊技機として構成し、確変機能により高確率状態となった場合には、第2の特別図柄の変動時間は第1の特別図柄の大当り図柄の変動時間よりも長い変動時間を選択する構成が好適である。
なぜなら、高確率状態中においては大当り遊技を得る事よりも、高確率状態で当りを得ることに遊技者の関心がいく。従来では、高確率中の演出では確変に移行するか否かを演出により示すことが多いためで、第2の特別図柄の変動時間を短いものにすると遊技状態が高確率状態で、第1の特別図柄の演出表示で容易に高確率状態となる可能性の高低を判断できる構成になってしまう。これにより、通常の大当りである可能性が高い演出表示が発生した場合に、第2の始動口に入球させ第2の特別図柄で小当り遊技を発生させて、第1の特別図柄を短縮させて外れ表示させ、高確率状態に移行する演出が高いときのみ大当り遊技を発生させることで、連続して高確率状態となる大当り遊技を発生させることが可能となってしまう。確率変動中は第2の特別図柄の変動時間を長くすることで、これを防ぐことができる。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記変動制御手段は、前記第2の特別図柄で小当り遊技に移行する図柄が表示された際に、前記第1の特別図柄で実行されている変動表示が大当り遊技を発生させるものである場合には、前記第1の特別図柄の変動を中断し、前記第2の特別図柄に基づく小当り遊技の終了後に、前記第1の特別図柄の中断した変動を再開することを特徴とする。
請求項1に記載の遊技機によれば、第2の特別図柄に基づく小当り遊技が発生する確率は、第1の特別図柄に基づく小当り遊技が発生する確率及び大当り遊技が発生する確率の何れよりも、高く構成されている。このため、遊技者が前記第1の特別図柄の変動時間に基づいた演出表示が長く、明らかに信用度が低い演出だと判断した場合には、第2の始動口に入球させれば、第2の特別図柄の大当り確率及び外れ確率の何れよりも、高い確率で小当り遊技が発生する。また、前記第2の特別図柄の小当り図柄の変動時間は、前記第1の特別図柄の平均変動時間よりも短い変動時間が選択されているため、変動中の前記第1の特別図柄より後で変動した前記第2の特別図柄のほうが先に小当り遊技が発生し、前記第1の特別図柄の図柄変動は外れ図柄で停止することで、前記第1の特別図柄に基づく演出表示を短縮することができる。
なお、第2の特別図柄の小当り確率がより高い方が、より確実に本発明の効果を奏することができる。なぜなら、前記第2の特別図柄の小当り確率が大当り確率及び外れ確率よりも、より高い確率の場合には、前記第2の特別図柄の短い変動時間が選択させる確率も高まり、それに伴って、前記第1の特別図柄の図柄変動が外れ図柄で停止する確率も高まる。従って、前記第1の特別図柄に基づく演出表示をより確実に短縮することができるからである。
さらに、前記第2の特別図柄で小当り遊技に移行する図柄が表示された場合に、選択される変動時間は、前記第1の特別図柄の平均変動時間よりも、より短い方が望ましい。なぜなら、前記第2の特別図柄が、より短い変動時間が選択されることで、より確実に前記第1の特別図柄の図柄変動が外れ図柄で停止し、前記第1の特別図柄に基づく演出表示をより確実に短縮することができるからである。
また、通常、前記第1の特別図柄に基づく大当り遊技は、前記第2の特別図柄に基づく大当り遊技よりも遊技者にとって有利な内容となっているため、遊技者は第1の始動口への入球を狙って遊技球を打ち続ける。しかし、従来の遊技機とは異なり、遊技者は変動時間を短縮するために第1の始動口ではなく第2の始動口への遊技球の入球を狙うことになるため、容易に変動時間の短縮することがなくなる。さらに、遊技領域は、第1の始動口及び第2の始動口へと打ち分けることが可能となっているため、遊技者は変動時間を短縮したくなくても、通常の発射動作で、うっかり短縮してしまうことを抑制することが可能となる。
請求項2に記載の遊技機によれば、請求項1の効果を奏するだけでなく、第2の特別図柄で小当り遊技に移行する図柄が表示された際に、第1の特別図柄で実行されている変動表示が大当り遊技を発生させるものである場合には、前記第1の特別図柄の変動を中断し、前記第2の特別図柄に基づく小当り遊技の終了後に、前記第1の特別図柄の変動が再開されるため、遊技者は大当り遊技が破棄され不利益が生じる心配がなく、安心して外れ図柄の変動のみを短縮することができる。さらに、変動が再開されることで、前記第1の特別図柄の大当たり遊技を楽しむことが可能となる。
本発明のパチンコ機50の正面図 パチンコ機50の遊技盤1の正面図 パチンコ機50の背面図 パチンコ機50の電気構成図 パチンコ機50の主制御装置80で実行されるメインルーチンの概要を示すフローチャート 主制御装置80が実行する始動入賞確認処理のフローチャート 主制御装置80が実行する第1特別図柄当否判定処理のフローチャート1 主制御装置80が実行する第1特別図柄当否判定処理のフローチャート2 主制御装置80が実行する第2特別図柄当否判定処理のフローチャート1 主制御装置80が実行する第2特別図柄当否判定処理のフローチャート2 主制御装置80が実行する第1特別図柄当否判定処理及び第2特別図柄当否判定処理のフローチャート1 主制御装置80が実行する第1特別図柄当否判定処理及び第2特別図柄当否判定処理のフローチャート2 主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート1 主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート2 主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート3 第1実施例の演出図柄表示装置6にて行われる第1特別図柄に基づく大当り遊技の演出を示す説明図 第1実施例の演出図柄表示装置6にて行われる第2特別図柄に基づく小当り遊技による第1特別図柄の外れ図柄での停止演出を示す説明図 第1実施例におけるパチンコ機50の基本的仕様を示すテーブル (a)第1特別図柄と大当り遊技との関係性を示すテーブル(b)第2特別図柄と大当り遊技との関係性を示すテーブル 第2実施例の主制御装置80が実行する第1特別図柄当否判定処理のフローチャート 第2実施例の主制御装置80が実行する第2特別図柄当否判定処理のフローチャート 第2実施例の主制御装置80が実行する第1特別図柄当否判定処理及び第2特別図柄当否判定処理のフローチャート 第2実施例の主制御装置80が実行する特別図柄変動終了処理のフローチャート 第2実施例の主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート 第2実施例の演出図柄表示装置6にて行われる第2特別図柄に基づく小当り遊技による第1特別図柄の外れ図柄での停止演出を示す説明図 第2実施例の演出図柄表示装置6にて行われる第2特別図柄に基づく小当り遊技による変動中断及び小当り遊技終了後の再開の演出を示す説明図
以下に本発明の好適な実施形態について説明する。尚、本発明の実施の形態は下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する種々の形態を採ることができ、各実施例に記載された内容を適宜組み合わせることが可能なことはいうまでもない。
[実施例1]
図1に示すように、弾球遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。
外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図3に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。
前枠52には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には図2に記載する遊技盤1が内枠70に取り付けられている。
なお、ヒンジ53が設けられている外枠51と逆側(ここでは右側)には、外枠51と内枠70及び内枠70と前枠52との施錠等を行うためのスライド錠39が設けられている。
前枠52の上側左右及び外枠下側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。
前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、該発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
下皿63の左側には、遊技者が操作可能な演出ボタン67が備えられており、遊技者が所定期間中に、該演出ボタン67を操作することで後述する演出図柄表示装置6に表示される内容が変化したり、スピーカ66より出力される遊技音が変化したりする。
また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
図2は、本実施例のパチンコ機の遊技盤1の正面図である。なお、このパチンコ機の全体的な構成は公知技術に従っているので図示及び説明は省略する。図2に示すように遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域3が設けられている。この遊技領域3には多数の遊技釘が打ち付けられている(図2では省略)。
遊技領域3のほぼ中央部には、センターケース5が配されている。センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、演出図柄表示装置6(液晶表示装置であり擬似図柄を表示する。)の画面を臨ませる窓等を備えている。
センターケース5の下には、第1始動口11が配置され、更にそのセンターケースの右には、第2始動口12が配置されている。なお、本実施例においては、遊技者の発射ハンドル64の操作により、遊技領域3に設けられている第1始動口11又は第2始動口12へ打ち分けて入球させることが可能な構成となっている。第1始動口11は開閉可能な翼片を供えた普通電動役物を備えており、この翼片が開放しないと遊技球は第1始動口11に入球できない構成となっている。なお、本実施例では、第1始動口は常時入賞可能な始動口と普通電動役物からなる始動口が一体となって形成されている。センターケース5の左方にはゲート17が配置されており、ここを遊技球が通過すると普通図柄が変動し、普通図柄が当り図柄で停止すると翼片が開放される。なお、第2始動口12は、常時遊技球の入球が可能となっている。遊技領域の右下部には、複数個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、普通図柄保留数表示装置8と、第1特別図柄保留数表示装置18と、第2特別図柄保留数表示装置19と、7セグメント表示装置からなる第1特別図柄が変動表示される第1特別図柄表示装置9と、第2特別図柄が変動表示される第2特別図柄表示装置10とが配置されている。
第1始動口11の下方にはアタッカー式の大入賞口14が配置されている。また、第1始動口11の左方には、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33が設けられている。また、第1始動口11の右方には、第4左入賞口34が設けられている。なお、この第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34が、常時、入球率が変化しない普通入賞口である。これら普通入賞口を総じて一般入賞口31ともいう。
パチンコ遊技機50の裏面は図3に示すとおり、前述した遊技盤1を脱着可能に取り付ける内枠70が前述した外枠51に収納されている。この内枠70には、上方から、球タンク71、タンクレール72及び払出装置73が設けられている。この構成により、遊技盤1上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク71からタンクレール72を介して所定個数の遊技球を払出装置73により前述した上皿55に排出することができる。また、パチンコ機50の裏側には(図4も参照のこと)、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。なお、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83がサブ制御装置に該当する。
主制御装置80、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83は遊技盤1に設けられており、払出制御装置81、発射制御装置84、電源基板85が内枠70に設けられている。なお、図3では、発射制御装置84が描かれていないが、発射制御装置84は払出制御装置81の下に設けられている。また、球タンク71の右側には、外部接続端子78が設けられており、この外部接続端子78より、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータに送られる。なお、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子78には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠用(枠側(前枠52、内枠70、外枠51)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施例では、一つの外部接続端子78を介してホールコンピュータへ遊技状態や遊技結果を示す信号を送信している。
このパチンコ機50の電気的構成は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えているが、本実施例では発射制御装置84にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12a、普通図柄を作動させるゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ14a、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34に入球した遊技球を検出する入賞口スイッチ31a等の検出信号が入力される。なお、入賞口スイッチ31aの符号は第1左入賞口31に対応しているが、前記各一般入賞口、すなわち第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34に対してそれぞれ入賞口スイッチが設けられており、各一般入賞口に遊技球が入ったことを個別に検出可能に構成されている。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。
また主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10及び普通図柄表示装置7の表示、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19、及び普通図柄保留数表示装置8の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、普通電動役物ソレノイド(図4では普電役物ソレノイドと表記)12bを制御することで第1始動口11の開閉を制御する。主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り(特別遊技ともいう)等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータ87に送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出スイッチ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81はガラス枠開放スイッチ35、内枠開放スイッチ36、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力され、満杯スイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンクに遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してプリペイドカードユニットと交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示基板25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示基板25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン、精算を要求するための返却ボタン、残高表示器が接続されている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子78を介して賞球に関する情報、枠(内枠、前枠)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータに送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお本実施例では遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技球を遊技領域3に遊技球を発射させる。なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドル64からの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射できないようになっている。
サブ統合制御装置83はサブ制御装置に該当し、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを演出中継端子板65を介して受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカからの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部はランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67およびジョグダイヤル68が接続されており、遊技者がこれら各ボタン67、68を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄等の演出画像を演出図柄表示装置6に表示させる。
メインルーチンを図5に従って説明する。メインルーチンは、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。本実施形態では、S10〜S65までの1回だけ実行される処理を「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS70の処理を「残余処理」と称する。「本処理」は上記割り込みにより定期的に実行されることになる。
マイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
正常割り込みでないと判断されると(S10:no)、初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値を書き込み、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)が為され(S15)、残余処理(S70)に移行する。
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S10:yes)、初期値乱数更新処理が実行される(S20)。この処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「299」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「299」までの300個の整数を繰り返し昇順に作成する。
S20に続く大当り決定用乱数更新処理(S25)は、初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、最大値である「299」のときは次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「299」までの300個の整数を繰り返し昇順に作成する。なお、大当り決定用乱数の最初の値は、初期値乱数設定処理で設定された値となる。この値が250であったとすると、大当り決定用乱数は「250」「251」「252」・・・「299」「0」「1」・・・と更新されていく。
なお、大当り決定用乱数が1巡(300回、更新されること)すると、そのときの前記初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にし、大当り決定用乱数は、その初期値から+1するインクリメント処理を行う。そして、再び大当り決定用乱数が1巡すると、その時の初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする動作を行なう。つまり、この一連の動作を繰り返し続けることになる。前述の例では大当り決定用乱数が「249」になると1巡であるから、「249」の次は前記初期値乱数の値となる。仮に初期値乱数の値が「87」だったとすると、「249」「87」「88」・・・「299」「0」「1」・・・「86」と変化していき、「86」の次は新たな前記初期値乱数の値となる。大当り図柄決定用乱数更新処理(S30)は「0」〜「249」の250個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
S30に続く当り決定用乱数更新処理(S35)は、「0」〜「5」の6個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、当選することとなる値の数は開放延長状態では「1」、「2」、「3」、「4」、「5」であり、通常状態(非開放延長状態)は「3」である。つまり開放延長状態では5/6の確率で当選し、通常状態では1/6の確率で当選する。この当り決定用乱数更新処理は普通図柄の抽選に使用し、その他の初期値乱数、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数は特別図柄(特図ともいう)の抽選に使用する。
リーチ判定用乱数更新処理(S40)は、「0」〜「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、通常確率状態時で変動時間短縮機能未作動時に当選する値の数は21で、値は「0」〜「20」であり、通常確率状態時で変動時間短縮機能作動時に当選する値の数は5で、値は「0」〜「4」であり、高確率状態時に当選する値の数は6で、値は「0」〜「5」である。
変動パターン決定用乱数更新処理(S45)は、「0」〜「1020」の1021個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。続く入賞確認処理(S50)では、第1始動口11、第2始動口12の入賞の確認及びパチンコ機50に設けられ主制御装置80に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。本実施例では、遊技球が第1始動口11、第2始動口12に入賞すると大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ判定用乱数など複数の乱数を取得されるのだが、保留記憶できる数を第1始動口11と第2始動口12とで夫々4個までとしており、保留記憶が満タンである4個のときに遊技球が対応する始動口(第1始動口11又は第2始動口12)に入賞しても賞球が払出されるだけで、前記複数の乱数は保留記憶されない構成になっている。
続いて、大当りか否かを判定する条件成立判定手段としてのS55の当否判定処理(第1特別図柄当否判定処理及び第2特別図柄当否判定処理)を行う。この当否判定処理(S55)が終了すると、続いて不正監視処理(S60)が実行される。不正監視処理(S60)は、普通入賞口(第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34)に対する不正が行われていないか監視する処理であり、所定時間内における入賞口への遊技球の入球が予め決定された規定数よりも多いか否かを判断して、多かった場合には不正と判断され、その旨を報知する処理である。つまり、不正判断手段は、主制御装置80に設けている。
続く各出力処理(S65)では、遊技の進行に応じて主制御装置80は演出図柄制御装置82、払出制御装置81、発射制御装置84、サブ統合制御装置83、大入賞口ソレノイド14b等に対して各々出力処理を実行する。即ち、入賞確認処理(S50)により遊技盤1上の各入賞口に遊技球の入賞があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置81に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置83に出力する処理を、パチンコ機50に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置82にエラー信号を出力する処理を各々実行する。
本処理に続く前述の残余処理は、初期値乱数更新処理(S70)から構成されるが、前述したS20と全く同じ処理である。この処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前述したS10〜S65までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、特別図柄の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、図5に示された割り込み処理が1回実行されることにより初期値乱数に更新される値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数が大当り決定用乱数と同期する可能性は極めて小さくなる。大当り決定用乱数が1巡したときの、初期値乱数の値(0〜299の300通り)が、同程度に発生するとすれば、同期する確率はわずか1/300である。また、前述した当り決定用乱数更新処理(S35)も残余処理内において実行するよう構成しても良い。
始動入賞確認処理(S50)の概要を図6に示す。当処理は入賞確認処理(S50)のサブルーチンで、主制御装置80は、まず第1始動口スイッチ11aの検出信号に基づいて、第1始動口11に遊技球が入球したか否かを判断する(S100)。肯定判断なら(S100:yes)、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第1特別図柄の保留記憶(第1保留記憶または第1保留ともいう)が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S105)。
第1保留記憶が満杯でなければ(S105:no)、上記の各乱数を第1保留として記憶し、第1特別図柄保留数表示装置18の点灯態様を1増加させる(S110)。なお、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19は、それぞれ4個のLEDの点灯または消灯させることにより保留記憶されている数を表すものである。また、S110では第1特別図柄の保留個数が更新されたことを示すコマンド(保留個数コマンド)をサブ統合制御装置83に送信し、S115に移行する。第1始動口11に遊技球が入球していない場合(S100:no)、又は第1保留が満杯の場合(S105:yes)は、そのままS115に移行する。
始動入賞確認処理(S50)の概要を図6に示す。当処理は入賞確認処理(S50)のサブルーチンで、主制御装置80は、まず第1始動口スイッチ11aの検出信号に基づいて、第1始動口11に遊技球が入球したか否かを判断する(S100)。肯定判断なら(S100:yes)、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第1特別図柄の保留記憶(第1保留記憶または第1保留ともいう)が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S105)。
第1保留記憶が満杯でなければ(S105:no)、上記の各乱数を第1保留として記憶し、第1特別図柄保留数表示装置18の点灯態様を1増加させる(S110)。なお、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19は、それぞれ4個のLEDの点灯または消灯させることにより保留記憶されている数を表すものである。また、S110では第1特別図柄の保留個数が更新されたことを示すコマンド(保留個数コマンド)をサブ統合制御装置83に送信し、S115に移行する。第1始動口11に遊技球が入球していない場合(S100:no)、又は第1保留が満杯の場合(S105:yes)は、そのままS115に移行する。
S115では、第2始動口スイッチ12aの検出信号に基づいて、第2始動口12に遊技球が入球したか否かを判断する。肯定判断なら(S115:yes)、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第2特別図柄の保留記憶(第2保留記憶または第2保留ともいう)が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S120)。
第2保留記憶が満杯でなければ(S120:no)、上記の各乱数を第2保留として記憶し、第2特別図柄保留数表示装置19の点灯態様を1増加させる(S125)。また、S125では第2特別図柄の保留個数が更新されたことを示すコマンド(保留個数コマンド)をサブ統合制御装置83に送信し、当処理を終了(リターン)する。第2始動口12に遊技球が入球していない場合(S115:no)、又は第2特別図柄の保留記憶が満杯の場合(S120:yes)は、そのまま当処理を終了する。なお、本実施例において、第2特別図柄は、第1特別図柄の変動時間を短縮するために用いているため、第2特別図柄の保留記憶を設けない構成にしてもよい。
図7〜8に示す第1特別図柄当否判定処理では、主制御装置80は、特別電動役物が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S150)。S150の判定が否定判断で、第1特別図柄が変動中でなく(S155:no)、確定図柄の表示中でもなければ(S160:no)、図8のS200に移行し、第1保留記憶(上記、S110による保留記憶)があるか否かを判断する(S200)。この保留記憶があれば(S200:yes)、第1保留記憶数をデクリメントし(S205)、S210に進む。
S210では保留記憶の中で最も古いものを読み込んで(その保留記憶は消去する)、確変フラグがセットされている(すなわち1)か否かを判定する。ここで確変フラグが1とは、現在のパチンコ機50が高確率遊技状態であることを意味する。肯定判断であれば(S210:yes)、読み込んだ大当り決定用乱数を確変テーブルに記録されている当り値と照合する(S215)。ここで当り値の数は10で、7〜16である。つまり当り確率は1/30となる(図18を参照)。S210が否定判断された場合(S210:no)は、S220にて当り決定用乱数を通常テーブルに記録されている当り値と照合する。ここで当り値は7のみである。つまり当り確率は1/300となる。
図8に戻る。S215またはS220の判定に基づき、大当りか否かを判定し(S225)、肯定判定であれば(S225:yes)、大当り図柄決定用乱数によって当り図柄を決定する(S230)。大当たり図柄が決定すると、変動パターン決定用乱数によって変動パターンを決定する(S235)。S235の処理では演出図柄表示装置6に表示される第1特別図柄の大当り用の変動時間等の変動パターンを決定する。その後、大当り設定処理を行う(S240)。大当り設定処理とは決定した大当り図柄によって、大当り後の遊技状態(確変や開放延長の有無等)や大当り遊技にかかる情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)を取得する処理である。
S225において外れと判定された場合は、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数に基づいて変動パターンを決定する(S245)。S245の処理では演出図柄表示装置6に表示される第1特別図柄のハズレ用の変動時間等の変動パターンを決定する。こうして変動パターンが設定されると、ハズレ設定処理を行なう(S250)。ハズレ設定処理では、時短回数または確変回数がプラスであれば、それぞれ−1する。
S240又はS250に続いては、上述の抽選結果を示すデータ、具体的には通常大当り、確変大当り、リーチ外れ(外れであるがリーチ表示有り)、リーチ表示無しの外れのいずれかを示すデータと変動時間を指定する変動パターンのデータが含まれる変動開始コマンド(表示制御コマンド)をサブ統合制御装置83に出力し(S255)、第2特別図柄当否判定処理を行なう。なお、S255の処理により演出図柄表示装置6では演出図柄の変動表示が開始されるが、ほぼ同時に特別図柄の変動も主制御装置80によって開始される。演出図柄表示装置6では、変動パターンに基づいた演出表示を実行し、遊技者に当りであるか外れであるかの様々な予告やリーチ演出を表示する。遊技者この予告やリーチ演出を見ることで、当りに対する期待度を把握することが可能となっている。
図9〜10に示す第2特別図柄当否判定処理では、主制御装置80は、特別電動役物が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S300)。S300の判定が否定判断で、第2特別図柄が変動中でなく(S305:no)、確定図柄の表示中でもなければ(S310:no)、図10のS350に移行し、第2保留記憶(上記、S110による保留記憶)があるか否かを判断する(S350)。この保留記憶があれば(S350:yes)、第2保留記憶数をデクリメントし(S355)、S360に進む。
S360では第2保留記憶(但し第2保留が存在する場合は、第1保留の方が古い場合でも第2保留を優先)を読み込んで(その保留記憶は消去する)、確変フラグがセットされている(すなわち1)か否かを判定する。肯定判断であれば(S360:yes)、読み込んだ大当り決定用乱数を確変テーブルに記録されている当り値と照合する(S365)。ここで当り値の数は10で、7〜16である。つまり当り確率は1/30となる。S360が否定判断された場合(S360:no)は、S370にて当り決定用乱数を通常テーブルに記録されている当り値と照合する。ここで当り値は7のみである。つまり当り確率は1/300となる。
図10に戻る。S365またはS370の判定に基づき、大当りか否かを判定し(S375)、肯定判定であれば(S375:yes)、大当り図柄決定用乱数によって当り図柄を決定する(S380)。大当たり図柄が決定すると、変動パターン決定用乱数によって変動パターンを決定し(S385)、大当り設定処理を行う(S390)。S385は、S240とは異なり第2特別図柄の変動パターンを決定する。
S375において外れと判定された場合は、S395に移行し小当りか否かを判定する(S395)。これは予め決定された小当り値が記憶されたテーブルと、大当り決定用乱数を比較する。小当り確率は図18に示すように1/1.03448となっている。肯定判定であれば(S395:yes)、変動パターン決定用乱数によって変動パターンを決定し(S400)、小当り設定処理(S405)を行なってS420に合流する。なお、S405で設定される変動時間は、S240及びS250で設定される平均変動時間よりも短い変動時間に設定される。否定判定であれば(S395:no)、変動パターン決定用乱数によって変動パターンを決定する(S410)し、ハズレ設定処理(S415)を行ってS420に合流する。
その後、上述の抽選結果を示すデータ、具体的には通常大当り、確変大当り、小当り、リーチ外れ(外れであるがリーチ表示有り)、リーチ表示無しの外れのいずれかを示すデータと変動時間を指定する変動パターンのデータが含まれる変動開始コマンド(表示制御コマンド)をサブ統合制御装置83に出力し(S420)、特別遊技処理を行なう。なお、S420の処理により演出図柄表示装置6では演出図柄の変動表示が開始されるが、ほぼ同時に第2特別図柄の変動も主制御装置80によって開始される。
図7のS155において第1特別図柄が変動中(S155:yes)又は図9のS305において第2特別図柄が変動中(S305:yes)と判定された場合には、図11のS450に移行し、図柄変動時間(S235、S245、S385、S400又はS410の変動パターンに基づく)を経過したか否かを判定する。否定判断(S450:no)であれば、第1特別図柄の当否判定処理であるか否かを判定する(S460)。肯定判断(S460:yes)であれば、図9のS300へと移行する。否定判断(S460:no)であれば、特別遊技処理を行う。
肯定判断(S450:yes)であれば対応した特別図柄の確定図柄表示処理(S455)を行なってから、第1特別図柄の当否判定処理であるか否かを判定する(S460)。肯定判断(S460:yes)であれば、図9のS300へと移行する。否定判断(S460:no)であれば、特別遊技処理を行う。確定図柄表示処理では、確定図柄を表示する旨のコマンド(図柄確定コマンド)をサブ統合制御装置83に出力するとともに、特別図柄表示装置9,10にコマンドを出力して確定図柄にて停止させる。
図7のS160又は図9のS310において確定図柄を表示中と判定された場合には、図12のS500に移行し、確定図柄の表示時間が終了したか否かを判定する。否定判定の場合(S500:no)は、第1特別図柄の当否判定処理であるか否かを判定する(S610)。肯定判断(S610:yes)であれば、図9のS300へと移行する。否定判断(S610:no)であれば、特別遊技処理を行う。肯定判定(S500:yes)の場合は、確定図柄の表示を終了し(S505)、確定表示された特別図柄が大当りになる図柄か否かを判定する(S510)。肯定判断された場合(S510:yes)は、S515の処理に移行する。本実施例では、「一方の特別図柄」とは、第1特別図柄と第2特別図柄の何れかの特別図柄において、先に変動を実行する特別図柄をいい、「他方の特別図柄」とは、第1特別図柄と第2特別図柄の特別図柄において、一方の特別図柄の後に、変動を実行する特別図柄をいう。S515の処理では、第1特別図柄および第2特別図柄が同時変動中であるか否かを確認して、同時変動中であれば他方の特別図柄の変動を終了する。この場合、他方の特別図柄の当否判定が大当りであっても強制的には破棄して終了する。なお、主制御装置80からサブ統合制御装置83へと外れ図柄停止指定コマンドが送信される。確変フラグが1か否かを判定する(S520)。確変フラグが1であれば(S520:yes)、S525にて確変フラグを0にし、S530に移行する。確変フラグが1でなければ(S520:no)、そのままS530に移行する。S530では、時短フラグが1か否かを判定する。時短フラグが1であれば(S530:yes)、S535にて時短フラグを0にし、S540に移行する。時短フラグが1でなければ(S535:no)、そのままS540に移行する。
S540では条件装置作動開始処理により、大当りフラグをセットする。続くS545にて役物連続作動装置を作動させ、S550にて大当り開始演出処理を行なう。大当り開始演出処理では、大当り遊技を開始するコマンド及び大当り遊技に係る情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)をサブ統合制御装置83に送信する。大当り開始演出処理が終了すると、第1特別図柄の当否判定処理であるか否かを判定する(S610)。肯定判断(S610:yes)であれば、図9のS300へと移行する。否定判断(S610:no)であれば、特別遊技処理を行う。
S510で、確定表示させた特別図柄が大当りになる表示でないと判定された場合は、確変フラグが1か否かを判定し、1であれば(S555:yes)、確変回数が0か否かを判定する(S560)。確変回数が0であれば(S560:yes)、S565にて確変フラグを0にしてS570に進む。確変フラグが1でないとき(S555:no)又は確変回数が0ではないとき(S560:no)はそのままS570に移行する。
S570では、時短フラグが1か否かを判定し、1であれば(S570:yes)、時短回数が0か否かを判定する(S575)。時短回数が0であれば(S575:yes)、S580にて時短フラグを0にしてS585に進む。時短フラグが1でないとき(S570:no)又は時短回数が0ではないとき(S575:no)はそのままS585に移行する。
S585では、現在の遊技状態が確変中であるか否か、時短中であるか否か等の状態を示す状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信し、S590に移行する。S590では、小当りになる組み合わせか否かを判定し、肯定判断であれば(S590:yes)、S595に移行する。S515と同様に、S595の処理は、第1特図および第2特図の同時変動中であるか否かを確認して、同時変動中であれば他方の特別図柄の変動を終了する。この場合、他方の特別図柄の当否判定が大当りであっても強制的には破棄して終了する。なお、主制御装置80からサブ統合制御装置83へと外れ図柄停止指定コマンドが送信される。
その後、S600では特別電動役物作動開始処理を実行し、続くS605で小当り開始演出処理を行うと、第1特別図柄の当否判定処理であるか否かを判定する(S610)。肯定判断(S610:yes)であれば、図9のS300へと移行する。否定判断(S610:no)であれば、特別遊技処理を行う。否定判断であれば(S590:no)、第1特別図柄の当否判定処理であるか否かを判定する(S610)。肯定判断(S610:yes)であれば、図9のS300へと移行する。否定判断(S610:no)であれば、特別遊技処理を行う。
図13に示す特別遊技処理では、主制御装置80は、役物連続作動装置が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S650)。役物連続作動装置が作動中でない場合(S650:no)は、そのまま本処理を終了(リターン)する。役物連続作動装置が作動中なら(S650:yes)、大入賞口14が開放中か否かを判断する(S655)。大入賞口14の開放中ではない場合は(S655:no)、ラウンド間のインターバル中により大入賞口14が閉鎖しているのか判断する(S660)。インターバル中でもない場合は(S660:no)、大当り終了演出中であるか判断する(S665)。これも否定判断の場合は(S665:no)、今から大当り遊技を開始する演出に要する時間が経過したか否かを判定する(S670)。大当り開始演出時間が経過した場合は(S670:yes)、大入賞口開放処理(S675)を行なって本処理を終了する。
S655で大入賞口14が開放中であると判定された場合は、図14のS700に進み、大入賞口14に10個入賞したか否かを判定する。なお、本実施例では10個だが、9個、8個でもよく、特に限定するものではない。また、本実施例において、発射ハンドル64を操作して、遊技盤1の正面に設けられている第2始動口12側に打ち出した場合には、遊技球が大入賞口14への入球できない構成となっている。しかし、第2始動口12側に打ち出した場合に、大入賞口14へ入球してもよい。
大入賞口14に10個入賞した場合(S700:yes)にはS710に進み、大入賞口閉鎖処理を行う。そして大当りインターバル処理(S715)を行なって、特別遊技処理を終了する。大入賞口14に10個入賞していない場合(S700:no)にはS705に進み、大入賞口14の開放時間が終了したか否かを判定する。本実施例では、15ラウンドでの大当りの場合は各ラウンドの最大開放時間は30秒に設定している。無論、この秒数に限定するものではない。開放時間が終了した場合(S705:yes)には、S710に合流し、終了していない場合(S705:no)は特別遊技処理を終了する。
図13のS660でインターバル中であると判定された場合は、図14のS720に進み、大当りインターバル時間が経過したか否かを判定する。インターバル時間が経過している場合(S720:yes)は、直前に大入賞口14が開いていたのが最終ラウンドか否かを判定する(S725)。最終ラウンドであれば(S725:yes)、大当り終了演出処理(S730)を行い、特別遊技処理を終了する。最終ラウンドでなければ(S725:no)、再び大入賞口14を開放する処理(S735)を行い、特別遊技処理を終了する。なお、大当りインターバル時間が経過していないと判定された場合(S720:no)には、そのまま特別遊技処理を終了する。なお、大入賞口14を開放・閉鎖する処理においては、サブ統合制御装置83にも信号を送信する。サブ統合制御装置83は、その信号に基づいて、現在のラウンドを把握し、該ラウンドに応じた演出を行なう。
図13のS665で大当りの終了演出中であると判定された場合は、図15のS750に進み、大当り終了演出時間が経過したか否かを判定する。大当り終了演出時間が経過した場合には(S750:yes)、役物連続作動装置の作動を停止し(S755)、条件装置の作動を停止する(S760)。そして、S240及びS390で取得した次回の遊技状態で確変に移行するか否かを判定する(S765)。確変に移行する場合(S765:yes)は、確変回数を設定し(S770)、確変フラグを1に設定し(S775)、S780に移行する。確変フラグを1にすると本実施例では特別図柄の当選確率が向上する。確変に移行しない場合(S765:no)はそのままS780に移行する。なお、確変回数は10000回が設定され、実質的に次回の大当りまでの確変の継続を保証する。
S780では、次回の遊技状態で時短に移行するか否かを判定する。時短に移行する場合(S780:yes)は、時短回数を設定し(S785)、時短フラグを1に設定し(S790)、大当り終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理(S795)を行ない、状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信(S800)し、特別遊技処理を終了する。
S785で設定する時短回数は、通常大当りでは100回であるが、確変大当りにおいては10000回が設定され、実質的に次回の大当りまでの時短の継続を保証する(図19を参照)。時短フラグを1にすると本実施例では特別図柄の平均変動時間短縮、普通図柄の平均変動時間短縮、普通電動役物12の開放時間を延長する開放延長機能をセットする。時短に移行しない場合(S780:no)はS795に直行する。
なお、図19が図柄の組み合わせと振り分けを示すテーブルとなっている。
「確変機能」は確変機能が作動するか否か、「時短機能」は時短状態が維持される期間を特別図柄の変動回数で表し、「大入賞口開放時間」が大入賞口の連続作動回数及び最長開放時間を表したものである。図19(a)は第1特別図柄における図柄の組合せと振り分けを示している。また、図19(b)は第2特別図柄における図柄の組合せと振り分けを示している。
15ラウンド特定時短有図柄1は、大当たり全体の中で60/100の振り分けで発生し、確変時短が最高1万回となっており、大入賞口14開放時間は、最長30秒で連続作動回数は15回となっている。一方、15ラウンド通常時短有図柄1は、大当たり全体の中で40/100の振り分けで発生し、時短が最高100回となっており、大入賞口14開放時間は、最長30秒で連続作動回数15回となっている。
図19(b)に示すように、2ラウンド特定時短有図柄は、大当たり全体の中で60/100の振り分けで発生し、確変・時短が共に1万回となっており、大入賞口14開放時間は、最長0.9秒で連続作動回数は2回となっている。また、2ラウンド通常時短有図柄は、大当たり全体の中で40/100の振り分けで発生し、時短は100回となっており、大入賞口14開放時間は、最長0.9秒で連続作動回数は2回となっている。
なお、第1特別図柄が時短非作動時に大当り遊技を引いた場合には、時短機能が作動するに対し、第2特別図柄では時短が作動しない。このように第2特別図柄では大当り遊技による獲得出玉が少なく、さらに時短にも移行しないことから、第1特別図柄と比較し、極めて不利な構成となっている。
図16は、通常時の演出図柄表示装置6において演出図柄が変動されている様子を示す。
第1始動口11へ遊技球が入球すると、図16(a)に示すように第1左演出図柄90、第1中演出図柄91及び第1右演出図柄92が変動を開始する。図16(b)に示すように左演出図柄「7」が停止、続いて、図16(c)に示すように中演出図柄も「7」で停止され、更に右演出図柄も「7」で停止し、図16(d)のように「7」が3個並んだ様子が演出図柄表示装置6に表示することで、遊技者に当ったことを報知する。なお、図16(a)、図16(b)及び図16(c)の左下に位置する領域は、第2始動口12へ遊技球が入球すると変動する演出図柄の表示領域93を示している。図16では、第2始動口12への入球されていないため、表示領域93での演出図柄の変動は起こっていない。
図17は、第2始動口12への遊技球の入球による小当り遊技の発生に起因した演出図柄の変動停止の様子を示す。
第1始動口11へ遊技球が入球すると、図17(a)に示すように第1左演出図柄90、第1中演出図柄91及び第1右演出図柄92が変動を開始する。なお、第2左演出図柄95、第2図中演出図柄96及び第2右演出図柄97は、図17(a)の段階では変動は停止している。本実施例では、第2左演出図柄95、第2図中演出図柄96及び第2右演出図柄97の変動が停止状態である場合には、演出領域93には演出図柄が表示されない構成となっている。
図17(b)に示すように第1左演出図柄90が「7」で停止し、遊技者は今回の演出を短縮する場合には、第2始動口12へ遊技球を入球させると、演出領域93の第2左演出図柄95、第2中演出図柄96及び第2右演出図柄97の変動が開始される。続いて、第2始動口12への遊技球に起因して、高い確率で小当り遊技へと移行され、小当り判定時の変動時間は第1特別図柄の平均変動時間よりも短縮された変動時間であることから、図17(c)に示すように第1中演出図柄が「7」で停止する際には、演出領域93の第2左演出図柄98が「2」、第2中演出図柄99が「4」及び第2右演出図柄100が「6」で停止される。「2」「4」「6」が3個並んだ様子を演出図柄表示装置6に表示することで、遊技者に小当りが当ったことを報知される。なお、小当り時の変動時間は短時間であることが好ましいので、設けられている変動パターンでもっとも短いものが選択される構成であることが好適である。
第2始動口12への遊技球に起因して、高い確率で小当り遊技が当ったことにより、第1左演出図柄90、第1中演出図柄91及び第1右演出図柄92の変動が停止され、外れ図柄が表示されることから、第1右演出図柄が「8」で停止し、図17(d)のように「7」「7」「8」が3個並んだ様子が演出図柄表示装置6に表示されて、遊技者に外れたことを報知する。
なお、図示してはいないが、演出表示には信頼度を示す予告などが表示され、遊技者はこの予告等を見ることで、大当り遊技が発生する可能性を判断する。
第1特別図柄に基づく大当り遊技は、第2特別図柄に基づく大当り遊技よりもラウンド数、大入賞口14開放時間、時短機能の作動等の点において、有利な内容となっている。従って、通常時、遊技者は第1始動口11に狙い打ち続け、第1特別図柄の図柄変動を行われる。演出図柄表示装置6に報知される第1特別図柄に基づいた演出表示が、遊技者にとって演出時間が長く、明らかにハズレだと判断した場合には、第2始動口12を狙い第2特別図柄を変動させる。小当り確率は図18に示すように高確率で発生し、第2特別図柄に基づく小当り遊技の発生時に、第1特別図柄の平均変動時間よりも、短い変動時間が選択されている。このため、変動中の第1特別図柄よりも後で変動した第2特別図柄の方が先に小当り遊技を発生させることが可能となっている。従って、遊技者は変動時間を短縮するために第1始動口11ではなく、あえて大当り価値の小さい第2特別図柄を変動させるため第2始動口12への遊技球の入球を狙わなければならないため、容易に変動時間の短縮することがなくなる。また、図2に示すように、遊技者の発射ハンドル64の操作により、遊技領域3に設けられている第1始動口11又は第2始動口12へ打ち分けて入球させることが可能となっているため、遊技者は変動時間を短縮したくなくても、通常の発射ハンドル64の操作で、うっかり短縮してしまうことを抑制することが可能となる。
なお、小当り当選時の変動時間は、第1特別図柄の平均変動時間よりも短い構成としたが、高確率状態中の場合には、第2特別図柄の小当り当選時の変動時間は第1特別図柄の大当り図柄の変動時間よりも長い変動時間を選択する構成が好適である。
なぜなら、高確率状態中においては大当り遊技を得る事よりも、高確率状態で当りを得ることに遊技者の関心がいき、従来の遊技機では、高確率中の演出では大当りの可能性を示すだけの演出ではなく、大当り後高確率状態に移行するか否かを演出により示すことが多いことから、第1特別図柄の演出表示で容易に高確率状態となる可能性の高低を判断できる構成になってしまう。このため、第2特別図柄の変動時間を短いものにすると演出表示装置6において、通常の大当り遊技である可能性が高い演出表示が発生した場合に第2始動口12に入球させ、第2特別図柄で小当り遊技を発生させ第1特別図柄の変動を停止させてしまう。したがって、通常大当りに移行する可能性が高い演出表示であると第1特別図柄を短縮させて外れ図柄を表示させ、高確率状態に移行する可能性が高い演出表示時のみ大当り遊技を発生させることで、連続して高確率状態となる大当り遊技を発生させることが容易になってしまう。
そこで、確率変動中は第2特別図柄の変動時間を長くすることで、これを防ぐことが可能となる。
ここで第1実施例の構成・状態と、本発明の構成要件との対応関係を示す。
本発明の本発明の「遊技領域」が、遊技領域3に相当し、「第1の始動口」が、第1始動口11に相当し、「第2の始動口」が、第2始動口12に相当し、「大入賞口」が、大入賞口14に相当し、「第1の特別図柄」が、第1特別図柄に相当し、「第2の特別図柄」が、第2特別図柄に相当し、「当否判定手段」、「大当り当否判定手段」及び「小当り当否判定手段」がS55に相当し、「演出表示手段」が演出表示装置6に相当し、「変動制御手段」が、S515及びS595に相当する。
[実施例2]
本発明の第2実施例について図20〜図26を用いて説明する。なお、本実施例は第1実施例と共通点が多いため、異なる点を重点的に説明する。
図20は第2実施例の第1特別図柄当否判定処理のフローチャートを示し、図21は第2実施例の第2特別図柄当否判定処理のフローチャートを示す。
第1特別図柄当否判定処理では、主制御装置80は、特別電動役物が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S850)。S850の判定が否定判断で、第1特別図柄が変動中でなく(S855:no)、確定図柄の表示中でもなければ(S860:no)、図8のS200に移行する。なお、本実施例では、S200〜S255の処理後、図21の第2特別図柄当否判定処理に移行する構成となっている。
また、第2特別図柄当否判定処理も、特別電動役物が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S900)。S900の判定が否定判断で、第1特別図柄が変動中でなく(S905:no)、確定図柄の表示中でもなければ(S910:no)、図10のS350に移行する。
図20のS850において特別図柄電動役物作動中(S850:yes)と判定された場合には、図21のS900に移行する。また、図21のS900において特別図柄電動役物作動中(S900:yes)と判定された場合には、特別遊技処理へと移行する。
図20のS855において第1特別図柄が変動中(S855:yes)又は図21のS905において、第2特別図柄が変動中(S905:yes)と判定された場合には、図11のS450に移行する。S450〜S455までは、第1実施例と同様である。しかし、S460では第1実施例と異なり、図11の第1特別図柄の当否判定処理であると肯定判定された場合には(S460:yes)、図21のS900に移行する。
図20のS860又は図21のS910において確定図柄を表示中と判定された場合には、図22のS950に移行し、確定図柄の表示時間が終了したか否かを判定する。否定判定の場合(S950:no)は、第1特別図柄の当否判定処理であるか否かを判定する(S1060)。肯定判断(S1060:yes)であれば、図21のS900に移行する。否定判断(S1060:no)であれば、特別遊技処理を行う。
肯定判定(S950:yes)の場合は、確定図柄の表示を終了し(S955)、確定表示された特別図柄が大当りになる図柄か否かを判定する(S960)。肯定判断された場合(S960:yes)は、S965の特別図柄変動終了処理に移行する。
図23は、特別図柄変動終了処理のフローチャートを示す。
本実施例では、「一方の特別図柄」とは、第1特別図柄と第2特別図柄の何れかの特別図柄において、先に変動を実行する特別図柄をいい、「他方の特別図柄」とは、第1特別図柄と第2特別図柄の特別図柄において、一方の特別図柄の後に、変動を実行する特別図柄をいう。
図23のS1100において、第1特別図柄及び第2特別図柄のどちらか他方の特別図柄が変動中であるか否かを判定する。否定判定の場合には(S1100:no)、そのまま終了(リターン)となる。肯定判定の場合には(S1100:yes)、他方の特別図柄が大当り図柄又は小当り図柄の組合せであるか否かを判定する(S1105)。肯定判定の場合には(S1105:yes)、S1115に移行する。否定判定の場合には(S1105:no)、S1110に移行する。
S1110の処理では、他方の特別図柄の変動を中断する。この場合、他方の特別図柄の当否判定が大当り又は小当りの場合には、強制的に中断する。なお、主制御装置80からサブ統合制御装置83へと他方の特別図柄中断指定コマンドが送信され、その後終了となる。
S1115の処理では、他方の特別図柄の変動を終了する。この場合、他方の特別図柄の当否判定が大当り又は小当り以外の場合には、強制的には破棄して終了する。なお、主制御装置80からサブ統合制御装置83へと外れ図柄停止指定コマンドが送信され、その後終了となる。
図22に戻る。その後、確変フラグが1か否かを判定する(S970)。確変フラグが1であれば(S970:yes)、S975にて確変フラグを0にし、S980に移行する。確変フラグが1でなければ(S970:no)、そのままS980に移行する。S980では、時短フラグが1か否かを判定する。時短フラグが1であれば(S980:yes)、S985にて時短フラグを0にし、S990に移行する。時短フラグが1でなければ(S980:no)、そのままS990に移行する。
S990では条件装置作動開始処理により、大当りフラグをセットする。続くS995にて役物連続作動装置を作動させ、S1000にて大当り開始演出処理を行なう。大当り開始演出処理では、大当り遊技を開始するコマンド及び大当り遊技に係る情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)をサブ統合制御装置83に送信する。大当り開始演出処理が終了すると、第1特別図柄の当否判定処理であるか否かを判定する(S1060)。肯定判断(S1060:yes)であれば、図21のS900へと移行する。否定判断(S1060:no)であれば、特別遊技処理を行う。
S960で、確定表示させた特別図柄が大当りになる表示でないと判定された場合は、確変フラグが1か否かを判定し、1であれば(S1005:yes)、確変回数が0か否かを判定する(S1010)。確変回数が0であれば(S1015:yes)、S1015にて確変フラグを0にしてS1020に進む。確変フラグが1でないとき(S1005:no)又は確変回数が0ではないとき(S1010:no)はそのままS1020に移行する。
S1020では、時短フラグが1か否かを判定し、1であれば(S1020:yes)、時短回数が0か否かを判定する(S1025)。時短回数が0であれば(S1025:yes)、S1030にて時短フラグを0にしてS1035に進む。時短フラグが1でないとき(S1020:no)又は時短回数が0ではないとき(S1025:no)はそのままS1035に移行する。
S1035では、現在の遊技状態が確変中であるか否か、時短中であるか否か等の状態を示す状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信し、S1040に移行する。S1040では、小当りになる組み合わせか否かを判定し、肯定判断であれば(S1040:yes)、S1045に移行する。なお、S1045の特別図柄変動終了処理は、S965の特別図柄変動処理と同じ処理である。
その後、S1050では特別電動役物作動開始処理を実行し、続くS1055で小当り開始演出処理を行うと、第1特別図柄の当否判定処理であるか否かを判定する(S1060)。肯定判断(S1060:yes)であれば、図21のS900へと移行する。否定判断(S1060:no)であれば、特別遊技処理を行う。
特別遊技処理において、第1特別図柄及び第2特別図柄のどちらか一方の大当り終了演出中と判断された場合(S665:yes)の処理は、第2実施例では図24のようになる。
すなわち、図13のS665で大当りの終了演出中であると判定された場合は、第2実施例では、図24のS1150に進み、大当り終了演出時間が経過したか否かを判定する。大当り終了演出時間が経過した場合には(S1150:yes)、役物連続作動装置の作動を停止し(S1155)、条件装置の作動を停止する(S1160)。そして、S240及びS390で取得した次回の遊技状態で確変に移行するか否かを判定する(S1165)。確変に移行する場合(S1165:yes)は、確変回数を設定し(S1170)、確変フラグを1に設定し(S1175)、S1180に移行する。確変フラグを1にすると本実施例では特別図柄の当選確率が向上する。確変に移行しない場合(S1165:no)はそのままS1180に移行する。なお、確変回数は10000回が設定され、実質的に次回の大当りまでの確変の継続を保証する。
S1180では、次回の遊技状態で時短に移行するか否かを判定する。時短に移行しない場合(S1180:no)はS1195に直行し、時短に移行する場合(S1180:yes)は、時短回数を設定し(S1185)、時短フラグを1に設定し(S1190)、大当り終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理(S1195)を行ない、状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信(S1200)し、S1205に移行する。
S1205では、第1特別図柄及び第2特別図柄の何れかで、他方の特別図柄が変動中断中であるか否かを判定する。変動中断中でないと判定された場合には(S1205:no)、特別遊技処理が終了となる。他方の特別図柄が中断中であると判定された場合には(S1205:yes)、他方の特別図柄の変動中断中を解除し、変動を再開する(S1210)。そして、主制御装置80はサブ統合制御装置83に対して他方の特別図柄の演出図柄の変動再開させるために、変動再開コマンドを送信する。
図25は、第1特別図柄の外れ図柄の変動実行中に第2特別図柄に小当りが発生した場合の演出図柄の様子を示す。なお、外れ図柄の変動とは、当否判定の結果が外れであった場合に行われる特別図柄の変動である。
第1始動口11へ遊技球が入球すると、図25(a)に示すように第1左演出図柄90、第1中演出図柄91及び第1右演出図柄92が変動を開始し、遊技者は今回の演出を短縮する場合には、第2始動口12へ遊技球を入球させると、演出領域93の第2左演出図柄95、第2中演出図柄96及び第2右演出図柄97の変動が開始される。図25(b)に示すように左演出図柄が「7」で停止する。続いて、第2始動口12への遊技球に起因して、高い確率で小当り遊技へと移行され、第1特別図柄の平均変動時間よりも短縮された変動時間であることから、図25(c)に示すように第1中演出図柄が「7」で停止する際には、演出領域93の第2左演出図柄98が「2」、第2中演出図柄99が「4」及び第2右演出図柄100が「6」で停止され、「2」「4」「6」が3個並んだ様子を演出図柄表示装置6に表示することで、遊技者に小当りが当ったことを報知される。
第2始動口12への遊技球に起因して、高い確率で小当り遊技が当ったことにより、第1左演出図柄90、第1中演出図柄91及び第1右演出図柄92の変動が停止され、外れ図柄が表示されることから、第1右演出図柄が「8」で停止する。図25(d)のように「7」「7」「8」が3個並んだ様子が演出図柄表示装置6に表示されて、遊技者に外れたことを報知する。
図26は、第1特別図柄の大当り図柄の変動実行中に第2特別図柄に小当りが発生した場合の演出図柄の様子を示す。なお、大当り図柄の変動とは当否判定の結果が大当りであった場合に行われる特別図柄の変動である。
第1始動口11へ遊技球が入球すると、図26(a)に示すように第1特別図柄に対応する第1左演出図柄90、第1中演出図柄91及び第1右演出図柄92が変動を開始する。遊技者は今回の演出を短縮させるために、第2始動口12へと遊技球を入球させる。図26(b)に示すように第2特別図柄に対応する演出領域93の第2左演出図柄95、第2中演出図柄96及び第2右演出図柄97の変動が開始される。
続いて、図26(c)に示すように、第1左演出図95柄及び第1中演出図柄96が「7」で停止しリーチが成立しており、第1右演出図柄92が停止する前に、図26(b)のタイミングで変動を開始した演出領域93の第2左演出図柄98が「2」、第2中演出図柄99が「4」及び第2右演出図柄100が「6」で停止され、「2」「4」「6」が3個並んだ様子を演出図柄表示装置6に表示することで、遊技者に小当りが当ったことを報知される。
図26(d)に示すように、小当りが当ったことで、演出図柄表示装置6において、第1特別図柄に変動を中断する小当り遊技が発生したときのみ表示される特別な演出が開始される。本実施例では、大当り変動が実行されている時のみ変動を中断する構成であるため、遊技者はこの特別な演出を見ることで、大当り遊技が実行されることを把握することが可能となる。特別な演出中は演出表示装置6の右上に、第1左演出図柄90が「7」、第1中演出図柄91が「7」及び第1右演出図柄92が表示され、まだ変動が継続していることを示している。
小当り遊技が終了すると、図26(e)で示すように、第2特別図柄に基づく小当り遊技終了後には、第1左演出図柄90、第1中演出図柄91及び第1右演出図柄92が演出図柄表示装置6の中央に位置し、第1右演出図柄92の変動が再開され、図26(f)に示すように「7」「7」「7」が3個並んだ様子が演出図柄表示装置6に表示されて、遊技者に当ったことを報知する。
第2実施例に記載の遊技機によれば、第2特別図柄が小当り図柄で確定表示された際に、第1特別図柄に基づく大当り遊技又は小当り遊技が発生する変動表示であった場合には、図23の特別図柄変動処理によっての特別図柄の図柄変動を中断し、第2の特別図柄に基づく小当り遊技の終了後に、第1特別図柄の図柄変動が再開され、大当り遊技又は小当り遊技が発生する。また、第1特別図柄が外れ図柄で確定表示される変動であった場合には、強制的に外れ図柄で停止される。これにより、特別図柄2で小当り遊技を発生させても遊技者は大当り遊技が破棄され不利益が生じる心配がなく、安心して外れ図柄の変動のみを短縮することができる。さらに、第1特別図柄の変動が再開されることで、大当たり遊技を楽しむことが可能となる。
本実施例では第1特別図柄及び第2特別図柄のどちらか一方の特別図柄で、小当り遊技が発生したときに、他方の特別図柄の変動が大当り図柄の変動であった場合のみ他方の特別図柄の変動を中断する構成であったが、外れ図柄の変動であっても、中断することがあってもよい。このような外れ図柄の変動は大当り図柄の変動に選択される変動と同等の変動時間(例えばリーチ変動)が選択される場合にするとよい。こうすると、一方の特別図柄で小当り遊技が発生し、他方の特別図柄で変動が中断させることで、小当り遊技中の特別演出にて、遊技者に当りの可能性を示唆させる演出を実行させることで新たな演出を実行することが可能である。
ここで本実施例の構成・状態と、本発明の構成要件との対応関係を示す。本発明の「変動制御手段」がS865、S945及びS1210に相当する。
[その他の実施例]
第2実施例において、第1実施例及び第2実施例の第1特別図柄には、小当り遊技が発生する小当り図柄の組合せは含まれていない。しかし、第1特別図柄にも小当り図柄の組合せを含む構成としてもよい。例えば、第1特別図柄に基づいて小当り遊技が発生する構成にすることで、第1始動口11への遊技球の入球に起因して抽出された乱数値に基づいて第1特別図柄当否判定処理により当りか否かを判定し、判定後の結果を報知しながらも、大当たり遊技の終了後に確率変動機能が作動するか否かを報知しない潜伏確変の機能を有する構成にしてもよい。
6:演出図柄表示装置
9:第1特別図柄表示装置
10:第2特別図柄表示装置
11:第1始動口
12:第2始動口
14:大入賞口
50:パチンコ機
80:主制御装置
82:演出図柄制御装置
83:サブ統合制御装置
90〜92:演出図柄
93:表示領域
94〜101:演出図柄
102:演出用キャラクター

Claims (2)

  1. 遊技領域に設けられた第1の始動口及び第2の始動口と、
    開閉可能で入球することで賞球を得ることが可能な大入賞口と、を備え、
    前記第1の始動口又は前記第2の始動口の入球に起因して当否判定を行う当否判定手段と、
    前記第1の始動口への入球による当否判定の結果を表示するために図柄変動させる第1の特別図柄と、
    前記第2の始動口への入球による当否判定の結果を表示するために図柄変動させる第2の特別図柄と、
    前記当否判定手段は、前記大入賞口を開放させる小当り遊技へ移行するか否かの当否判定を行う小当り当否判定手段及び前記小当り遊技よりも多数の賞球を得ることが可能な大当り遊技へ移行するか否かの判定を行う大当り当否判定手段から構成され、
    前記第1の特別図柄及び前記第2の特別図柄の結果に基づく演出表示を実行する演出表示手段と、
    前記第1の特別図柄又は前記第2の特別図柄の図柄変動を制御する変動制御手段と
    を備え、前記第1の特別図柄及び前記第2の特別図柄が同時に変動可能な遊技機において、
    前記遊技領域は、
    前記第1の始動口及び前記第2の始動口へと打ち分けることが可能となっており、
    前記第1の特別図柄に基づく小当り遊技が発生する確率及び大当り遊技が発生する確率の何れよりも、前記第2の特別図柄に基づく小当り遊技が発生する確率が高く構成され、
    少なくとも前記第2の特別図柄で小当り遊技に移行する図柄が表示された場合には、前記第1の特別図柄の平均変動時間より短い変動時間が選択され、
    前記第2の特別図柄に基づく大当り遊技よりも、前記第1の特別図柄に基づく大当り遊技の方が遊技者にとって有利な内容となっており、
    前記変動制御手段は、
    前記第2の特別図柄で小当り遊技に移行する図柄が表示された際に、前記第1の特別図柄を外れ図柄で停止させることを特徴とする遊技機。
  2. 前記変動制御手段は、
    前記第2の特別図柄で小当り遊技に移行する図柄が表示された際に、前記第1の特別図柄で実行されている変動表示が大当り遊技を発生させるものである場合には、前記第1の特別図柄の変動を中断し、前記第2の特別図柄に基づく小当り遊技の終了後に、前記第1の特別図柄の中断した変動を再開することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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