JP2019162292A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技性能を表示する表示器を遊技機前方から視認可能な位置に配置することで遊技性能の確認を容易としながら、営業中に遊技者に見られてしまう虞をなくすことが可能な遊技機の提供を目的とする。【解決手段】ガラス枠、又は内枠を開放状態とし、発射停止スイッチにおいて所定の操作態様を完了させると、状態表示装置の表示内容を遊技履歴に基づく演算結果に切替える。また、ガラス枠、又は内枠が閉鎖状態のときに、発射停止スイッチにおいて所定の操作態様を完了させてから、ガラス枠、又は内枠を開放状態にすると状態表示装置の表示内容を遊技履歴に基づく演算結果に切替える。【選択図】図17

Description

本発明は、遊技履歴に基づく性能の表示を行う遊技機に関するものである。
パチンコ機等の従来の遊技機は、複数個の入賞口を備え、遊技者の操作に応じて発射された遊技球が入賞口に入球することで賞球が発生する。近年では、このような入賞口への入球数に基づいて獲得した賞球数等の遊技性能を遊技機毎に確認したいという要望があり、該遊技性能を確認可能とする発明がある<特許文献1>。
特開2017−189310号公報
遊技性能を表示する計測表示装置は、遊技者が確認できない位置に設けるのが好ましため、特許文献1においては遊技機の裏面に配置される。しかしながら、遊技機の裏面側に配置された場合、その表示内容を確認するためには、内枠を開錠して遊技機の背面が視認可能になる角度まで開放する必要があり、簡単に確認することができないという問題がある。
そこで本願発明は、上記した問題を鑑み、遊技性能を表示する表示器を遊技機前方から視認可能な位置に配置することで遊技性能の確認を容易としながら、営業中に遊技者に見られてしまう虞をなくすことが可能な遊技機の提供を目的とする。
請求項1記載の遊技機は、
操作可能な操作手段と、
枠の開閉状態を検出する枠開閉検出手段と、
遊技機の前方から視認可能な位置に設けられた表示器と、
該表示器を制御する制御手段と、
を備えた遊技機において、
前記制御手段は、
前記枠開閉検知手段により閉鎖状態であることが検出されているとき、前記表示器に遊技進行に応じた遊技状態を表示し、
前記枠開閉検出手段により開放状態である第1条件及び前記操作手段による操作態様が所定条件を満たす第2条件が成立すると、前記表示器の表示を遊技履歴に基づく遊技性能の表示に切り替える表示切替手段を備える
ことを特徴とする遊技機である。
操作可能な操作手段は、遊技履歴に基づく性能表示を行うための専用のものとしてもよいし、他の機能、例えば、遊技者が操作可能な変動時間短縮用の短縮ボタンや、発射ハンドルに配置されたハンドルボリューム、タッチスイッチ、発射停止スイッチ等の操作手段と兼用としてもよい。兼用とする場合は、遊技が進行中(例えば、大当り遊技中、特別図柄の変動中等)の場合は、操作手段による操作態様が所定条件を満たすことが不可な構成としてもよく、待機状態中のみ操作手段による操作態様が所定条件を満たすことが可能な構成としてもよい。この構成により、遊技履歴に基づく性能に影響を与えそうな遊技状態(遊技履歴が変化する可能性がある状態)においては該性能を確定的に表示することを防ぐことができる。また、操作手段は、プッシュ式やシーソー式等のボタン、ジョグダイヤル、操作スティック等の機械式であってもよいし、タッチパネル式や光学式であってもよい。また操作手段を遊技機裏面に設けてもよく、その場合、内枠を腕が入る程度まで開放した状態(遊技機の背面が視認可能になる角度まで開放しない状態)で容易に操作が可能な位置に操作手段を配置するのが好適である。
開閉可能な枠は、ガラス枠でも内枠でもよく、ホールスタッフの操作により開閉が可能な枠であればよい。ガラス枠は、遊技領域を可視とする部材を保持する筐体であれば良く、パチンコ遊技機の場合であれば、該部材をガラス板またはガラスユニットとし着脱可能とする構成が好ましい。内枠は、遊技機が設置される島に固定された外枠に対して開閉可能に設置された構成が好ましい。
表示器に表示する遊技進行に応じた遊技状態とは、例えば、当否判定に当選したか否かを示す情報であったり遊技の進行中に発生した当否判定に係る保留記憶の有無を示す情報としてもよく、それらの情報を図柄の導出表示によって示したり、発光部材の点灯数や点灯態様で示す構成としてもよい。
制御手段が表示器に表示する遊技履歴に基づく遊技性能の表示は、例えば、パチンコ遊技機であれば、遊技領域に発射された遊技球数や、入賞口毎の賞球数とに基づく演算結果を表示してもよく、具体的には、総賞球数を総発射球数で除算することで算出した出玉率、大当り遊技状態及び時短状態(開放延長状態)を除く、所謂、通常遊技状態の賞球数を発射球数で除算することで算出するベース、大入賞口と普通電動役物への入球による賞球数を全ての賞球数で除算することで算出した役物比率、大入賞口への入球による賞球数を全ての賞球数で除算することで算出した連続役物比率、等としてもよい。
また、演算結果を示す数値をそのまま表示してもよいし、予め決められた規則に従って数字以外の表示(例えば、発光部材の発光数や表示態様で報知)で行ってもよく、遊技履歴に基づく遊技性能の表示を所定時間行うと、遊技進行に係る情報の表示に戻る構成としてもよいし、枠を開放状態から閉鎖状態にすることで、遊技履歴に基づく性能の表示から遊技情報の表示に戻る構成としてもよい。また、遊技開始時(電源投入時)からの発射球数が所定数に達するまでは、遊技履歴に基づく性能の表示を行わない構成としてもよく、これにより、分母の少なさによる演算結果の偏りを防ぐことができる。また、電源を落としても、遊技履歴の演算に必要なデータは消去されない構成としてもよく、これにより遊技機の店舗導入からの長期間データを基に収束した遊技性能を表示することができる。電源投入時にRAMクリアスイッチを操作することで遊技履歴データを消去する構成としてもよい。
「操作手段による操作態様が所定条件を満たす」とは、操作手段の操作によって予め定められた入力内容が入力された場合としてもよく、例えば、押しボタンであった場合は、所定の間隔で所定回数押下したあと所定時間押下状態を保持し、その後、さらに所定の間隔で所定回数押下する等、遊技中には行わない特殊な操作内容であることが望ましい。また、ホールスタッフによって、所定条件の変更が可能な構成としてもよく、万が一遊技者によって所定条件の操作が行われてしまった場合でも、すぐに他の所定条件に変更することで、同じ所定条件によって遊技履歴に基づく性能を確認されることを防ぐことができる。
請求項2記載の遊技機は、
前記制御手段は、
前記第1条件及び前記第2条件のいずれか一方の条件が成立している状態であっても、他方の条件が成立するまでは前記表示器の前記遊技情報の表示を継続する
ことを特徴とする請求項1記載の遊技機である。
請求項3記載の遊技機は、
前記表示切替手段は、前記第1条件及び前記第2条件のいずれか一方の条件が成立し、該成立から所定時間経過するまでの間に他方の条件が成立しなければ、前記遊技状態の表示から前記遊技性能の表示へと表示の切り替えを実行しない
ことを特徴とする請求項2記載の遊技機である。
請求項1記載の遊技機によれば、遊技機の背面が見えるまで遊技機を開放するという手間がいらず、且つ、遊技者に見られるという虞も少なく、遊技機の前面から遊技性能の確認を行うことができる。
請求項2記載の遊技機によれば、請求項1と同様の効果を奏しながら、枠を開放しただけ、又は操作手段による操作態様が所定条件を満たしただけでは遊技性能は表示できないため、万が一営業中に枠が開放されても、又は操作手段で所定条件を満たす操作が行われても遊技者に遊技性能を見られることがない。
請求項3記載の遊技機によれば、請求項2と同様の効果を奏しながら、性能表示の表示を行う条件に制限時間を加えることで、遊技場スタッフが確認する場合の障害とはならずに遊技者が性能表示を見てしまうことを更に防ぐことができる。
パチンコ機50の正面図。 遊技盤1の正面図。 パチンコ機50の裏面図。 遊技機の電気的構成を示すブロック図。 パチンコ機50の作動内容を示す図表。 主制御装置80が実行するメインルーチンの概要を示すフローチャート。 主制御装置80が実行する始動入賞処理を示すフローチャート。 主制御装置80が実行する当否判定処理を示すフローチャート1。 主制御装置80が実行する当否判定処理を示すフローチャート2。 主制御装置80が実行する当否判定処理を示すフローチャート3。 主制御装置80が実行する特別遊技処理を示すフローチャート1。 主制御装置80が実行する特別遊技処理を示すフローチャート2。 主制御装置80が実行する特別遊技処理を示すフローチャート3。 主制御装置80が実行する特別遊技処理を示すフローチャート4。 主制御装置80が実行する賞球データ作成処理を示すフローチャート。 主制御装置80が実行する賞球データ送信処理を示すフローチャート。 実施例1において、主制御装置80が実行する性能表示処理1を示すフローチャート。 主制御装置80が実行する演算内容を示す図表。 性能表示の表示内容を示す図表1。 性能表示の表示内容を示す図表2。 性能表示の表示内容を示す図表3。 実施例2において、主制御装置80が実行する性能表示操作判定処理を示すフローチャート。 実施例2において、主制御装置80が実行する性能表示処理2を示すフローチャート。 遊技機の電気的構成を示すブロック図の変形例。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
図1に示すように、遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図3に記載する内枠70(本発明の枠に相当)が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。ガラス枠52(本発明の枠に相当)には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には図2に記載する遊技盤1が内枠70に取り付けられている。
ガラス枠52の上側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるためにガラス枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。ガラス枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、該発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによってハンドルボリューム130(図4参照)が回動量を検出し発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。発射ハンドル64には、該発射ハンドル64への接触を検知するタッチスイッチ28(図示省略、図4参照)と、発射を停止する発射停止スイッチ29(本発明の操作手段に相当、図4参照)とが配置されている。
上皿55の上部ほぼ中央には、遊技者が操作可能な演出ボタン67、及びジョグダイヤル68が備えられている。また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっているが、所定数の遊技球を機内に封入し、発射した遊技球を遊技機内で回収して循環的に使用することで遊技を行う封入式遊技機としても何ら問題なく本発明の効果を発揮する。
図2は、本実施例のパチンコ機の遊技盤1の正面図である。図2に示すように遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域3が設けられている。この遊技領域3には多数の遊技釘4が打ち付けられている。遊技領域3のほぼ中央部には、センターケース5が配されている。センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、演出図柄表示装置6の画面を臨ませる窓等を備えている。センターケース5の下には、第1始動口11と第2始動口12とが配置され、センターケース5の左方には、普通図柄作動ゲート17が配置されている。第2始動口12は開閉可能な羽根部材を供えた普通電動役物を備えており、この羽根部材が開放しないと遊技球は第2始動口12に入球できない構成となっている。
第2始動口12の下方にはアタッカー式の大入賞口14が配置されている。また、第1始動口11の左方には、4個の普通入賞口31、32、33、34が設けられている。なお、この4個の普通入賞口は常時入球率が変化しない入賞口である。遊技領域3の最下部には、どの入賞口にも入賞しなかった遊技球を回収するアウト口100が配設されている。
上記のように遊技盤1を構成することによって、普通図柄作動ゲート17に遊技球が入球(普通図柄作動スイッチ17a(図4参照)が遊技球を検出)すると、普通図柄表示装置7で普通図柄が変動表示を開始し、所定時間後に停止した普通図柄の態様に応じて、後述する普通電役ソレノイド12b(図4参照)を駆動させる。普通電役ソレノイド12bを駆動させると、ほぼ同期して第2始動口12を構成する普通電動役物の羽根部材が駆動して、第2始動口12への入球(第2特別図柄始動スイッチ12a(図4参照)での遊技球検出)が可能となるように構成されている。
第1始動口11に遊技球が入球(第1特別図柄始動スイッチ11a(図4参照)が遊技球を検出)すると、第1特別図柄表示装置9において第1特別図柄が変動を開始し、所定時間後に停止する。また、第2始動口12(普通電動役物)に遊技球が入球(第2特別図柄始動スイッチ12a(図4参照)が遊技球を検出)すると、第2特別図柄表示装置10において第2特別図柄が変動表示を開始し、所定時間後に停止する(前記表示器に遊技進行に応じた遊技状態を表示に相当)。
第1特別図柄及び第2特別図柄の変動中は、演出図柄表示装置6において各々の特別図柄の変動に連動した擬似図柄の演出態様を表示する。また、第1特別図柄と第2特別図柄は、第1始動口と第2始動口への入球順に関係なく、第2特別図柄の変動表示を優先して実施する。具体的には、第1特別図柄の保留記憶がある場合、第2特別図柄の変動が停止し且つ第2特別図柄保留記憶が無いことを条件として、第1特別図柄保留記憶分の変動を開始する。
第1特別図柄及び第2特別図柄の態様に応じて後述する大入賞口ソレノイド14b(図4参照)を駆動させる。大入賞口ソレノイド14bを駆動させると、ほぼ同期して大入賞口14の扉部材が駆動して、大入賞口14への入球(カウントスイッチ14a(図4参照)での検出)が可能となるように構成されている。なお、本実施例のパチンコ遊技機は、アウト口100入球した遊技球を検出可能(アウト口100スイッチ100a(図4参照)での検出)となっている。
遊技領域の右下部には、状態表示装置110(本発明の第1表示器に相当)が配置され、この状態表示装置110には、複数個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、普通図柄保留数表示装置8と、第1特別図柄保留数表示装置18と、第2特別図柄保留数表示装置19と、7セグメントLED表示装置からなる第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10とが配置されている。
本実施例では、後述する所定の条件(第1条件:内枠70、又はガラス枠52の開放、第2条件:発射停止スイッチ29の所定操作)が成立すると、状態表示装置110に配置されたLED、7セグメントLEDを用いて、遊技機が記憶する履歴データに基づいて演算した性能表示を実施する。具体的な性能表示として、ベース(通常遊技中の出玉率)、役物比率(全賞球数に対する役物(大入賞口14と普通電動役物(第2始動口12))入球による賞球数の割合)、連続役物比率(全賞球数に対する大入賞口14入球による賞球数の割合)の表示を実施する。
続いて、図3に本実施例におけるパチンコ機の裏面図を示し説明する。パチンコ機50の裏面は図3に示すとおり、前述した遊技盤1を脱着可能に取り付ける内枠70が前述した外枠51に収納されている。この内枠70には、上方から、球タンク71、タンクレール72及び払出装置73が設けられている。この構成により、遊技盤1上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク71からタンクレール72を介して所定個数の遊技球を払出装置73により前述した上皿55に排出することができる。また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置80(本発明の制御手段に相当)、払出発射制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、電源基板85が設けられている。なお、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83が所謂サブ制御装置に相当する。
主制御装置80、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83は遊技盤1に設けられており、払出発射制御装置81、電源基板85が内枠70に設けられている。球タンク71の右側には、外部接続端子78が設けられており、この外部接続端子78より、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータに送られる。なお、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子78には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠用(枠側(ガラス枠52、内枠70、外枠51)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施例では、一つの外部接続端子78を介してホールコンピュータへ遊技状態や遊技結果を示す信号を送信している。
また、パチンコ機50裏側の主制御装置80の背面には、結果表示装置91が設けられている。結果表示装置91には、3つの7セグメントLED表示装置が設けられており、左から第1表示装置91a、第2表示装置91b、第3表示装置91cとなっている(図21参照)。パチンコ機50への電源供給が開始されると、結果表示装置91では、ベース(通常遊技中の出玉率)、役物比率(全賞球数に対する役物(大入賞口14と普通電動役物(第2始動口12))入球による賞球数の割合)、連続役物比率(全賞球数に対する大入賞口14入球による賞球数の割合)を第1表示装置91a〜第3表示装置91cを用いて報知する。従って、主制御装置80の背面に配設された結果表示装置91では、上記した状態表示装置110とは異なり常時遊技性能を表示する。表示する内容については、図20を用いて後述する。
なお、主制御装置80には、主制御装置80のRAMに記憶された情報を消去するためにRAMクリアスイッチ97が設けられている。RAMクリアスイッチを払出発射制御装置81や電源基板85に設ける構成としてもよい。
続いて、図4に本実施例におけるパチンコ機の電気配線を示すブロック図を示し説明する。図4には煩雑になる電源の供給系統に関する記載は行わないが、電源が必要な制御装置若しくはアクチュエータ類には、電源装置(図示せず)から直接的又は間接的に供給される構成となっている。
パチンコ機50の電気的構成は、ブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出発射制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えている。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12a、普通図柄を作動させるゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ14a、普通入賞口31、32、33、34に入球した遊技球を検出する普通入賞口スイッチ31a、遊技領域3を流下後にアウト口100に入球した遊技球を検出するアウト口スイッチ100a等の検出信号が遊技盤中継端子板74を介して入力される。
なお、主制御装置80は、遊技領域3から遊技球を取り込む入球口に配設された検出スイッチ(第1始動口スイッチ11a、第2始動口スイッチ12a、普通入賞口スイッチ31a、カウントスイッチ14a、アウト口スイッチ100a)を用いて、遊技領域3への発射球数を計数し記憶する(図14参照)。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出発射制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。また主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10及び普通図柄表示装置7の表示、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19、普通図柄保留数表示装置8の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、普通電動役物ソレノイド(普電役物ソレノイドと表記)12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り(特別遊技ともいう)等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールコンピュータに送られる。
払出発射制御装置81は、主制御装置80と双方向通信が可能に構成され、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を駆動させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ21の検出信号は払出発射制御装置81に入力され、払出発射制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出発射制御装置81に払出スイッチ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出発射制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出発射制御装置81はガラス枠開放スイッチ35、内枠開放スイッチ36、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力され、満杯スイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンクに遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出発射制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、ガラス枠開放スイッチ35、内枠開放スイッチ36からの信号は、払出発射制御装置81を介して双方向通信が可能な主制御装置80(本発明の制御手段に相当)にも入力される。
また、払出発射制御装置81はCRユニット端子板24を介してCRユニット56(プリペイドカードユニット)と交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出発射制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示基板25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示基板25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン、精算を要求するための返却ボタン、残高表示器が接続されている。
また、払出発射制御装置81は、外部接続端子78を介して賞球に関する情報、枠(内枠70、ガラス枠52)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータに送信する。なお本実施例では遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した賞球を払い出さずにその数を記憶する封入式の構成としても良い。
払出発射制御装置81は発射モータ30を制御して、遊技球を遊技領域3に発射させる。なお、払出発射制御装置81には発射ハンドル64に設けられたハンドルボリューム130からの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止信号が入力される。回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64に触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が払出発射制御装置81に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドルを触っていても遊技球は発射できないようになっている。これら、ハンドルボリューム130、タッチスイッチ28、発射停止スイッチ29からの信号は払出発射制御装置81と双方向通信が可能な主制御装置80にも入力可能となり、本実施例では、発射停止スイッチ29からの信号が、状態表示装置110で性能表示を行う条件の一つとして主制御装置80にも入力される。
サブ統合制御装置83は、CPU、ROM、RAM等の電気部品を備え、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカ66からの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部はランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26a(枠側装飾ランプ65含む)を制御する。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が主制御装置80からの入力及び演出ボタン67の入力に基づいて生成したものとがある)に基づく制御を行い、擬似図柄等の演出画像を演出図柄表示装置6の画面6aに表示させる。尚、サブ統合制御装置83と主制御装置80とは間に第1演出中継端子板69を介した主制御装置80からサブ統合制御装置83への一方向通信回路として構成され、サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とはサブ統合制御装置83から演出図柄制御装置82への一方向通信回路として構成されている。
サブ統合制御装置83には、演出ボタン67の操作を検出する演出ボタンスイッチ67aとジョグダイヤルの操作を検出するジョグダイヤルスイッチ68aとが接続されており、遊技者の操作に応じて、その操作信号がサブ統合制御装置83に入力される。
次に、図5に示した図表を用いて本実施例のパチンコ遊技機50の作動内容を説明する。本実施形態におけるパチンコ遊技機50は確率変動機として構成され、第1始動口11及び第2始動口12への遊技球入球に基づく当否判定は、通常遊技状態(低確率遊技状態)と、該通常遊技状態に比べて大当りとなる確率が高い高確率遊技状態とのいずれかの確率状態で実施される。本実施例では通常(低)確率が1/300、高確率が1/50に設定されている。また、大当り図柄の種類に応じて大当り遊技終了後に高確率遊技状態に移行する確率(確変突入率)は、60%に設定されている。
各入賞口に設定された賞球数(1個の遊技球の入賞で払い出される遊技球数)は、第1始動口11、第2始動口12は3個、普通入賞口31から34は10個、大入賞口14は15個となっている。また、第2始動口12となる普通電動役物の規定入賞数(閉鎖状態に戻る入賞球数)は10個、大入賞口14の1回のラウンド遊技における規定入賞数も10個に設定されている。
第2始動口12となる普通電動役物は、作動契機と作動時間を変化させる開放延長機能(開放延長手段)を備えており、開放延長機能未作動時では、普通図柄の1回の当りに対して普通電動役物は0.2秒の開放動作を1回行い、開放延長機能作動時(開放延長状態)では、普通図柄の1回の当りに対して普通電動役物は2.0秒の開放動作を1回行うよう設定されている。また、開放延長機能が作動する遊技状態(開放延長状態)での第1及び第2特別図柄の変動パターン(変動時間)は、開放延長機能が未作動時の遊技状態で使用する変動パターン選択テーブルよりも平均変動時間が短くなるように設定された変動パターン選択テーブルを用いる構成となっている。これにより、開放延長機能作動時の単位時間あたりの特別図柄の変動回数が、開放延長機能未作動時よりも増加する構成(時短状態)となっており、この時短機能は、開放延長機能の作動開始と終了の契機と同じくして作動する。
尚、開放延長機能作動時には、普通図柄の変動時間を短縮(単位時間当りの普通図柄の変動回数が増加)する時短機能も作動する構成となっている。具体的には、開放延長機能未作動時となる通常時の普通図柄の変動時間は6.2秒に設定され、開放延長機能作動時の普通図柄の変動時間は0.7秒に設定されている。これにより、開放延長機能作動時では単位時間当りの普通図柄の変動回数が増加し、普通電動役物の作動契機を大きく増加させことで、単位時間当たりの普通電動役物への入球率が増加し、第2特別図柄の変動回数が増えるとともに持球の減少が抑えられる。また、普通図柄の当選確率は、開放延長機能が未作動時である通常状態では1/6、開放延長機能作動時の開放延長状態では5/6に設定されている。
大当り遊技は3種類となり、第1特図が大当りした場合と第2特図が大当りした場合とでは、この3種類の選択比率が異なる構成となっている。具体的な大当り遊技の内容の一つは、10カウント又は29.0秒のラウンド遊技を15回行い、当該大当り遊技の終了後に高確率状態(確変状態)及び時短状態に移行し、次回の大当りが生起するまで(詳しくは特図が10000回変動するまで)これらの状態を継続するものとなり、この大当り遊技は遊技者に最も有利な内容となる。もう一つは、同様のラウンド遊技を10回行い、当該大当り遊技の終了後に高確率状態(確変状態)及び時短状態に移行し、次回の大当りが生起するまで(詳しくは特図が10000回変動するまで)これらの状態を継続するものとなる。この大当り遊技は、遊技者にとって2番目に有利な内容となる。最後の一つは、同様のラウンド遊技を5回行い、当該大当り遊技の終了後に時短状態のみに移行し、特図が100回変動するまで時短状態を継続するものとなり、この大当り遊技は遊技者に最も不利な内容となる。
15ラウンドの大当り遊技を行ってから高確率状態に移行する大当りは、第1特図では30%、第2特図では40%の比率で選択され、10ラウンドの大当り遊技を行ってから高確率状態に移行する大当りは、第1特図では30%、第2特図では20%の比率で選択され、5ラウンドの大当り遊技を行ってから通常確率の時短状態に移行する大当りは、第1特図、第2特図共に40%の比率で選択される。
次に、図6を用いて、主制御装置80が実行するメインルーチンを説明する。メインルーチンは、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。本実施形態では、S10〜S75までの1回だけ実行される処理を「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS80の処理を「残余処理」と称する。「本処理」は上記割り込みにより定期的に実行されることになる。
マイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、ほとんどが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
S10が否定判定、即ち、正常割り込みでないと判断されると(S10:no)、初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値を書き込み、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)が為され(S15)、残余処理(S80)に移行する。
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S10:yes)、初期値乱数更新処理(S20)、大当り決定用乱数更新処理(S25)、大当り図柄決定用乱数1更新処理(S30)、大当り図柄決定用乱数2更新処理(S35)、当り決定用乱数更新処理(S45)、リーチ判定用乱数更新処理(S50)、変動パターン決定用乱数更新処理(S55)、入賞確認処理(S60)、当否判定処理(S65)、画像出力処理等の各出力処理(S70)、不正監視処理(S75)を行って、次に割り込み信号が入力されるまでの残余時間内には初期乱数更新処理(S80)をループ処理する。
次に、図7に示したフローチャートを用いて、主制御装置80が実行する始動入賞処理を説明する。本処理では、第1始動口11、第2始動口12に遊技球が入球したとき、又は普通図柄作動ゲート17を遊技球が通過したときに乱数を抽出し、抽出した乱数を一時的に記憶し、該乱数が予め設定された値か否かを、後述する当否判定処理(図8、9、10)を実施する以前に確認する処理(先読判定処理)を行い、該乱数を保留記憶として主制御装置80に格納(記憶)し、第1始動口11、第2始動口12、及び普通図柄作動ゲート17への入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理を行う。以後、第1始動口11に遊技球が入球したときに格納される保留記憶を第1保留記憶、第2始動口12に遊技球が入球したときに格納される保留記憶を第2保留記憶、普通図柄作動ゲート17を遊技球が通過したときに格納される保留記憶を普図保留記憶として説明する。
本実施形態においては、普通図柄保留数表示装置8、第1特図保留数表示装置18、第2特図保留数表示装置19による各々の点灯数の最大個数は4個(最大保留記憶数が4個)となっているが、これに限るわけではなく、例えばそれぞれの最大記憶個数が8個であってもよい。また、それぞれの保留記憶数が0であっても、第1始動口11、第2始動口12に遊技球が入球したとき、又は普通図柄作動ゲート17を遊技球が通過したときに取得される当否乱数等の種々の乱数は、最大値未満の記憶数がある場合と同様に主制御装置80に格納される。
本処理を開始すると、第1始動口スイッチ11aが遊技球を検出したか否か判定する(S100)。否定判定なら(S100:no)、S130に進む。S100が肯定判定なら(S100:yes)、主制御装置80に格納されている第1保留記憶の数が上限数(=4個)未満か否か判定する(S105)。否定判定なら(S105:no)S130に進み、肯定判定であれば(S105:yes)、抽出した大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数1、大当り図柄決定用乱数2、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数を一時的に記憶し先読判定を行う(S110)。
具体的には、大当り判定用乱数の値が大当りを生起する値か否かを確認し、大当り値なら大当り図柄の種類を確認する。大当り判定がハズレなら、リーチ決定用乱数がスーパーリーチとなる値か否かを確認する。スーパーリーチでなければ、リーチとなる値か否かを確認し、変動パターン決定用乱数の値から変動時間を確認する。上記判定を行うことによって、保留記憶を行う乱数値が、遊技者が大当りの期待が持てる特定の値か否か(はずれでも大当りを期待させる演出が可能な否か)を判定する。
続いて、S110で一時記憶している乱数を第1保留記憶として記憶し、第1保留記憶の数を示す第1保留記憶カウンタに1を加算する抽出乱数保留記憶処理(S115)を行う。
続いて、S110の確認結果から第1先読判定コマンドを生成してサブ統合制御装置83に送信し(S120)、S115で加算した第1保留記憶カウンタの値を示す第1保留数指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信する(S125)。なお、S120とS125で生成したコマンドを合成し、1つのコマンドとしてサブ統合制御装置83に送信してもよい。
S125の処理、又はS100、S105の否定判定(S100:no、S105:no)に続いては、第2始動口スイッチ12aが遊技球を検出したか否か判定する(S130)。否定判定なら(S130:no)S160に進み、肯定判定なら(S130:yes)、主制御装置80に格納されている第2保留記憶の数が上限値(=4個)未満か否か判定する(S135)。否定判定なら(S135:no)S160に進み、肯定判定であれば(S135:yes)、抽出した大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数1、大当り図柄決定用乱数2、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数を一時的に記憶し、S110と同様に先読判定を行う(S140)。
続いて、S140で一時記憶している乱数を第2保留記憶として記憶し、第2保留記憶の数を示す第2保留記憶カウンタに1を加算する抽出乱数保留記憶処理(S145)を行う。
続いて、S140の確認結果から第2先読判定コマンドを生成しサブ統合制御装置53に送信し(S150)、S145で加算した第2保留記憶カウンタの値を示す第2保留数指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信して(S155)、S160に進む。なお、S150とS155で生成したコマンドを合成し、1つのコマンドとしてサブ統合制御装置83に送信してもよい。
S160では、普通図柄作動スイッチ17aが遊技球を検出したか否か判定する(S160)。否定判定なら(S160:no)リターンに抜け、肯定判定なら(S160:yes)、主制御装置80に格納されている普図保留記憶数が上限値(=4個)未満か否か判定する(S165)。否定判定なら(S165:no)リターンに抜け、肯定判定であれば(S165:yes)、抽出した当り判定用乱数と当り図柄決定用乱数とを普図保留記憶として記憶し、普図保留記憶数を示す普図保留記憶カウンタに1を加算し(S170)、加算した普図保留記憶カウンタの値を示す普図保留記憶数指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S175)、リターンする。
サブ統合制御装置83は第1及び第2保留記憶数指示コマンドを受信すると、受信したコマンドが示す保留記憶数に応じて演出図柄表示装置6上で表示する各保留記憶数(保留図柄の数)を変化させる指示信号を演出図柄制御装置82に送信する。また、本実施例では、演出図柄表示装置6上では普通図柄の保留記憶数表示は行わないが、普図保留記憶数指示コマンドの受信に応じて表示する構成としてもよいし、普図保留記憶数指示コマンド自体を送信しない構成としてもよい。また、普図の先読判定を実施し判定結果をサブ統合制御装置に送信する構成も考えられる。これにより、普通電動役物(第1始動口12)の開放を期待させる先読予告の実施が可能となる。本実施例では、始動入賞処理時に当否判定結果を報知する図柄の種類と変動パターンを選択する乱数(大当り図柄決定用乱数1、大当り図柄決定用乱数2、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数)を取得したが、これらの乱数を後述する特図の当否判定処理時に取得する構成であってもよい。
また、本実施例の始動入賞処理の流れは、(1)始動口入球時に数値(乱数)を抽出し、(2)保留記憶が満杯でなければ、(3)所定の領域に数値を記憶し、(4)該数値の確認をし、(5)該数値を保留記憶領域に記憶したが、(1)の後、(2)保留記憶が満杯でなければ、(3)抽出した数値の所定の領域への記憶と、(3)保留記憶としての保留記憶領域への記憶とを行い、(4)所定の領域へ記憶した数値の確認を行う構成(2の後、それぞれの3に枝分かれした処理を行う構成)としてもよいし、(1)の後、(2)抽出した数値を所定の領域に記憶し、(3)保留記憶が満杯でなければ、(4)所定の領域に記憶された値を保留記憶領域に記憶する構成(満杯であったら所定の領域に記憶した数値は削除)としてもよい。いずれの構成の場合も、所定の領域に記憶した数値を先読判定として確認するが、保留記憶領域に記憶した数値を先読判定として確認してもよい。
次に、図8、9、10に示したフローチャートを用いて主制御装置80が実行する当否判定処理を説明する。この処理は、第1始動口スイッチ11a又は第2始動口スイッチ12aでの遊技球の検出に起因して抽出された乱数値に基づいて特別遊技を実行するか否かを判定(抽出した乱数値に基づいて当選か否かを判定)し、該判定の結果を報知する特別図柄の変動を制御する処理となる。
図8に示すように、本処理を開始すると、条件装置が作動中、即ち大当り遊技中か否かを判定し(S200)、肯定判定なら(S200:yes)、リターンする。大当り遊技中でなければ(S200:no)、第1又は第2特図が変動中か否かを判定し(S205)、変動中でなければ(S205:no)、第1又は第2特図の確定図柄表示中であるか否か判定し(S210)、確定表示中でなければ(S210:no)、第2保留記憶が有るか否か判定し(S215)、否定判定なら(S215:no)、第1保留記憶が有るか否か判定し(S220)、否定判定なら(S220:no)リターンする。S215、又はS220が肯定判定なら(S215:yes,S220:yes)、S225に進む。このS215とS220の判定順序により、第2保留記憶が優先的に当否判定を実施する。
続いて、時短フラグが0か否か判定する(S225)。時短フラグは主制御装置80が記憶する値であり、値が1なら特図及び普図の変動時間が短縮され、第2始動口12となる普通電動役物の開放時間が通常よりも延長(開放延長機能が作動)される時短(開放延長)状態であることを、値が0なら時短(開放延長)状態ではないことを主制御装置80が判断する。S225が否定判定、即ち、時短(開放延長)状態中なら(S225:no)、時短(開放延長)状態中の処理を行うが、高確率遊技状態では、変動パターン(変動時間)を選択する変動パターンテーブルの内容が異なる(平均変動時間が短い)だけとなり従来技術と何ら変わらないため、説明は割愛する。
S225が肯定判定なら(S225:yes)、判定対象となる第1又は第2保留記憶のシフト処理を行う(S230)。これにより最も古い第1又は第2保留記憶を当否判定の対象とするとともに、保留記憶数を示す第1又は第2保留記憶カウンタから1を減算する。
続く、大当り判定用乱数比較処理(S235)では、当否判定の対象とした保留記憶の大当り判定用乱数値と予め設定された当否判定テーブルとを比較して、判定対象の乱数値が当否判定テーブル内の判定値と一致するか比較する。当否判定テーブルは通常確率(低確率1/300)用と高確率(1/30)用の2種類のテーブルが設定してあり、当否判定時の遊技状態が通常遊技(確変フラグ「0」)であれば通常確率用の当否判定テーブルを用いて比較し、高確率の遊技状態(確変フラグ「1」)であれば高確率用の当否判定テーブルを用いて比較する。
続くS240では、S235の結果が大当り(判定値と同一)であるか否か判定する。肯定判定なら(S240:yes)、図柄モード設定処理を行う(S245)。図柄モード設定処理では、判定対象となる第1又は第2保留記憶の大当り図柄決定用乱数1に基づいて、大当り遊技の内容と大当り遊技終了後の遊技状態を決定する図柄モードを設定する。
続いて、設定した図柄モードの種類と大当り図柄決定用乱数2に基づいて大当り図柄選択処理を行う(S250)。これは、図柄モードの設定によって決定した大当り遊技の種類を大当り図柄によって報知するために、図柄モードの種類毎に設定された図柄郡の中から確定表示する大当り図柄を決定する処理となる。
次にS245で設定した図柄モードに基づいてモードバッファ設定処理を行う(S255)。モードバッファは当否判定時に確定した大当り遊技終了後の遊技状態の内容を、該遊技状態を設定する大当り遊技終了時まで記憶する装置である(大当り遊技中は遊技状態を設定する確変フラグ及び時短フラグをクリアする必要があるため)。モードバッファとしては、具体的な遊技内容(確変機能および開放延長機能(時短機能)の作動とその作動回数)は記憶せず、具体的な遊技内容に対応した値を記憶する構成となっている。
次に、S245で設定した図柄モードに基づいて大当り遊技の内容となる大入賞口の開放パターン設定処理を行い(S260)、当否判定の対象とした保留記憶のリーチ決定用乱数および変動パターン決定用乱数に基づいて、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10、及び演出図柄表示装置6に表示する図柄の変動時間となる変動パターンを、変動パターン選択テーブルから選択する(S265)。
次に、選択した大当り図柄および変動パターンの情報を、変動指示コマンドとしてサブ統合制御装置83へ送信する(S270)。この情報を受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づいて、演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、第1又は第2特別図柄の大当り図柄及び変動パターンの情報に基づいた第1又は第2特図に対応した擬似図柄の演出変動表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に、主制御装置80は、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
S240が否定判定、即ちハズレなら(S240:no)、ハズレ図柄を選択し(S275)、続いてハズレ図柄に対応する変動パターン設定処理を行い(S265)、ハズレに関する図柄及び変動パターンの情報となる変動指示コマンドをサブ統合制御装置53へ送信する(S270)。この情報を受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づき演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、ハズレ図柄および変動パターンの情報に基づいた第1又は第2特図に対応した擬似図柄の変動表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に主制御装置80は、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
次に、S205が肯定判定、即ち、特別図柄の変動中であれば(S205:yes)、図9のフローチャートに進み、特別図柄の変動時間(S265で選択された変動パターンに基づく)が経過したか否か判定する(S300)。肯定判断なら(S300:yes)、確定コマンドをサブ統合制御装置83に送信し、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を制御してS250又はS275で選択した確定図柄を確定表示させる(S305)。確定コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、変動指示コマンドの受信に基づいて予め選択されていた擬似図柄を確定表示させる指示信号を演出図柄制御装置82に送信し、演出図柄制御装置82は、その信号に応じて演出図柄表示装置6を制御して擬似図柄を確定表示させる。これにより、第1又は第2特別図柄と擬似図柄の変動の開始と終了とが同じタイミングになる(同期する)。
なお、本実施例はサブ統合制御装置83に確定コマンドを送信する構成として説明したが、確定コマンドを備えず、変動指示コマンドで指定された変動時間に合わせて、擬似図柄の変動演出、確定表示を行う構成としてもよく、これによりコマンドの数を抑えることができる。
S305に続いては、確定表示させた第1又は第2特別図柄が大当り図柄か否か判定し(S310)、肯定判定なら(S310:yes)、確定図柄の表示設定処理(確定図柄で表示させておく時間の設定)を行い(S315)、確変フラグが1か否か判定し(S320)、肯定判定なら(S320:yes)、確変フラグに0をセットする(S325)。S325、又はS320の否定判定(S320:no)に続いては、時短フラグが1か否か判定し(S330)、肯定判定なら(S330:yes)、時短フラグに0をセットする(S335)。
S335、又はS330の否定判定(S330:no)に続いては、条件装置作動開始処理(S340)と、役物連続作動装置作動開始処理(S345)とを行い、当り開始演出指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信する(S350)。なお、以降に主制御装置80が実行する大当り遊技処理では、各ラウンドの開始時にラウンド演出開始指示コマンドを、各ラウンドの終了時にラウンド演出終了指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信し、大当り遊技終了時にも大当り遊技終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信する。
一方、S310が否定判定、即ち、確定図柄が大当りではなかったなら(S310:no)、確定図柄の表示設定処理(確定図柄で表示させておく時間の設定)を行い(S360)、確変フラグが1か否か判定し(S365)、肯定判定なら(S365:yes)、確変カウンタからデクリメントし(S370)、確変カウンタが0か否か判定し(S375)、肯定判定なら(S375:yes)、確変フラグに0をセットする(S380)。
S380、又はS365,S375が否定判定なら(S365:no,S375:no)、時短フラグが1か否か判定し(S385)、肯定判定なら(S385:yes)、時短カウンタからデクリメントし(S390)、時短カウンタが0か否か判定し(S395)、肯定判定なら(S395:yes)、時短フラグに0をセットする(S400)。S365からS400によって、特別図柄が当否判定に応じた確定表示を行うごとに、高確率遊技状態と時短状態を規制する確変カウントと時短カウンタとが計数され、これらのカウンタが所定値に至ることで高確率状態及び時短状態が終了する。
続いて、S400、又はS385,S395が否定判定なら(S385:no,S395:no)、上記処理結果による遊技状態を示す状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S355)リターンする。
図8に戻り、S210が肯定判定、即ち、確定図柄の表示中なら(S210:yes)、図10のフローチャートに進み、確定図柄表示時間が経過したか否か判定し(S450)、否定判定なら(S450:no)リターンし、肯定判定なら(S450:yes)、確定図柄表示終了処理(S455)として、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を制御して特別図柄の確定表示を終了させ、サブ統合制御装置83に擬似図柄の確定表示を終了させる指示を行いリターンする。
本実施例においては、毎回の特別図柄の変動終了時(確定表示時)に、遊技状態を指定するコマンド(状態指定コマンド)をサブ統合制御装置83に送信しているが、同様に、毎回の当否判定時(特図変動開始時)に状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信する構成としてもよく、これにより、1回の当否判定処理において、変動開始時と終了時とので状態指示コマンドを2回送信してもよい。
次に、図11から図14を用いて、主制御装置80が実行する特別遊技処理を説明する。本処理は、図8のS260で設定された大入賞口14の開放パターンに基づいて、大入賞口14の開閉を制御する処理となる。
本処理を開始すると、大当りフラグに基づいて役物連続作動装置が作動中か否かを判定する(S500)。否定判定なら(S500:no)リターンし、肯定判定、即ち、大当り中なら(S500:yes)、大入賞口14が開放中か否か判定する(S505)。否定判定なら(S505:no)、大当り遊技の開始演出中か否か判定し(S510)、否定判定なら(S510:no)、大当り遊技の終了演出中か否か判定し(S515)、否定判定なら(S515:no)大入賞口14の開放処理を行い(S525)リターンする。
S505が肯定判定、即ち、大入賞口が開放中なら(S505:yes)、図12のフローチャートに進み、カウントスイッチ14aが10個の遊技球を検出したか否か判定し(S550)、否定判定なら(S550:no)、大入賞口14の開放時間が経過したか否か判定し(S555)、否定判定なら(S555:no)リターンする。S550、又はS555が肯定判定なら(S550:yes、S555:yes)、大入賞口14の閉鎖処理を行い(S560)、インターバル処理を行い(S565)リターンする。
図11に戻り、S510が肯定判定、即ち、インターバル中であれば(S510:yes)、図13のフローチャートに進み、インターバル時間が終了したか否か判定する(S600)。S600が否定判定なら(S600:no)、リターンし、肯定判定なら(S600:yes)、最終ラウンドが終了したか否か判定し(S605)、肯定判定判定なら大当り終了演出処理を開始して(S610)リターンし、否定判定なら(S605:no)、大入賞口開放処理を行い(S615)リターンする。
図11に戻り、S510が肯定判定、即ち、大当り終了演出中であれば(S515:yes)、図14のフローチャートに進み、大当り終了演出時間が経過したか否か判定する(S650)。S650が否定判定なら(S650:no)リターンし、肯定判定なら(S650:yes)、役物連続作動装置の停止処理(S655)と条件装置の作動停止処理(S660)を行って大当り遊技を終了し、図8(当否判定処理)のS255で設定したモードバッファを参照して(S665)、確変フラグ(S670)、確変カウンタ(S675)、時短フラグ(S680)、時短カウンタ(S685)を設定し、モードバッファをクリアし(S690)、サブ統合制御装置83に終了コマンドと(S695)、設定した確変フラグと時短フラグに基づく状態指定コマンドを送信し(S700)、大当りフラグに0をセットして(S705)リターンする。
次に、図15に示したフローチャートを用いて、主制御装置80が実行する賞球データ作成処理を説明する。本処理は、各入賞口入賞に応じて払い出す賞球個数を示す信号の確定過程を示す。また、各入賞口とアウト口との入球検出に基づいて遊技領域3への発射球数を計数し発射球数カウンタの値として記憶する。
本処理を開始すると、第1始動口スイッチ11aが遊技球を検出したか否か判定する(S750)。肯定判定なら(S750:yes)、賞球データ記憶バッファに記憶する払い出す賞球個数を示す賞球データとして下位1ビット目に1を設定する(S755)。この場合、払い出す賞球個数を示す賞球データは00000000のように1バイトデータで表され、第1始動口スイッチ11aが遊技球を検出すると当該データは00000001となり、各ビットは対応する入賞口への入賞状態を示す(1が検知、0が未検知)。S755に続いては、主制御装置80が備える発射球数カウンタにインクリメントする(S758)。これにより、第1始動口11に入賞した1個の遊技球を遊技領域3に発射された遊技球として計数する。
S758、又はS750の否定判定(S750:no)に続いては、第2始動口スイッチ12aが遊技球を検出したか否か判定し(S760)、肯定判定なら(S760:yes)、下位2ビット目に1を設定する(S765)。これにより、第2始動口スイッチ12aのみの入賞によって払い出す賞球個数を示すデータは00000010となる。続いて、S758と同様に、発射球数カウンタにインクリメントする(S768)。
S768、又はS760の否定判定(S760:no)に続いては、カウントスイッチ14aが遊技球を検出したか否か判定し(S770)、肯定判定なら(S770:yes)、下位3ビット目に1を設定する(S775)。これにより、カウントスイッチ14aのみの入賞によって払い出す賞球個数を示すデータは00000100となる。続いて、S758、S768と同様に、発射球数カウンタにインクリメントする(S778)。
S778、又はS770の否定判定(S770:no)に続いては、普通入賞口スイッチ31aが遊技球を検出したか否か判定し(S780)、肯定判定なら(S780:yes)、下位4ビット目に1を設定する(S785)。これにより、普通入賞口スイッチ31aのみの入賞によって払い出す賞球個数を示すデータは00001000となる。続いて、S758、S768、S778と同様に、発射球数カウンタにインクリメントする(S788)。
S788、又はS780の否定判定(S780:no)に続いては、アウト口スイッチ100aが遊技球を検出したか否か判定し(S790)、肯定判定なら(S790:yes)、S758、S768、S778、S788と同様に、発射球数カウンタにインクリメントする(S795)。
S795、又は790の否定判定(S790:no)に続いては、上記処理によって得た賞球データを賞球データ記憶バッファに記憶処理し(S798)リターンする。
以上が賞球データ作成処理となるが、払出す賞球個数を示すデータ4個(賞球データ記憶00H〜03H)を記憶する賞球データ記憶バッファと、それとは別に払い出す賞球個数を示すデータを送信するための賞球データ記憶バッファを備えているため、記憶個数を増やしても問題ない。また、入賞頻度の高い入賞口順に下位ビットから割り振ることで、処理の負担を軽減する構成が好適といえる。
なお、アウト口スイッチ100aを設けない場合は、発射球数カウンタを用いた発射球数の計数を行わない構成としてもよい。その場合の遊技履歴に基づく性能表示は、賞球数に係るデータのみを用いて演算可能な役物比率、連続役物比率のみを表示する構成としてもよい。また、発射球数カウンタは遊技機の電源を落とすとクリアさせる構成としてもよいし、電源投入時にRAMクリアを行うことでクリアされる構成としてもよい。
次に、図16を用いて主制御装置80が実行する賞球データ送信処理を説明する。本処理は、図15の賞球データ作成処理で作成された賞球データを基に賞球個数を示すデータを払出制御装置81へ送信する処理となる。
また、本実施例では、入賞口毎に払い出す賞球数を記憶し、性能表示(本発明の遊技履歴に基づく遊技性能の表示に相当)を行うための演算に用いる。なお、賞球データ作成処理で計数した発射球数カウンタの値は、その値を分母とし、通常時の総賞球数を分子として除算することで通常時の出玉率(所謂ベース)を演算し、演算結果を遊技性能として表示する。
本処理を開始すると、まず賞球データ記憶バッファにステップS790で記憶処理されたデータがあるか否か(00000000でないか否か)が判定されるが(S800)、これ以前に図示しない処理で、賞球データ記憶バッファにデータがなかった場合に賞球データシフト処理が行われる。賞球データシフト処理は、賞球データ記憶バッファにデータがなく、賞球データ記憶00Hに記憶されたデータがある場合に行われ、賞球データ記憶00Hに記憶された払い出す賞球個数を示すデータを賞球データ記憶バッファに移す処理が行われる。それと同時に賞球データ記憶01H〜03Hまでに記憶された賞球データも1段階前の領域へと移される処理が行われる。
S800が否定判定なら(S800:no)リターンし、肯定判定なら(S800:yes)、払出制御装置81から未払い満タン信号を未受信か否かを判定する(S805)。未払い満タン信号は、未払いの賞球個数を示すデータが払出制御装置81のRAM容量の所定容量以上となったことを知らせる信号である。
S805が否定判定なら(S805:no)リターンし、払い出す賞球個数を示すデータの送信を中断できるように構成する。これによって、払出制御装置81のRAMの記憶容量を小さくすることができ、コストの削減に寄与することができる。S805が肯定判定なら(S805:yes)、賞球データ記憶バッファに記憶された賞球データの下位1ビット目が1か否か判定し(S810)、肯定判定なら(S810:yes)、データバスに賞球3個のデータをセットし(S815)、S845に進む。
S810が否定判定なら(S810:no)、下位2ビット目が1か否か判定し(S820)、肯定判定なら(S820:yes)、データバスに賞球3個のデータをセットし(S825)、S845に進む。S820が否定判定なら(S820:no)、下位3ビット目が1か否か判定し(S830)、肯定判定なら(S830:yes)、データバスに賞球15個のデータをセットし(S835)、S845に進み、否定判定なら(S830:no)、データバスに賞球10個のデータをセットし(S835)、S845に進む。S845では、上記処理から得た払い出す賞球個数を示すデータを払出制御装置81に送信し(S845)、遊技球が入賞した入賞口の種類、及び遊技状態に関連付けて上記処理から得た賞球個数を記憶する賞球数記憶処理を行い(S870)リターンする。
次に、図17に示したフローチャートを用いて、実施例1において主制御装置80が実行する性能表示処理1を説明する。本処理は、ガラス枠52、又は内枠70が開放された状態で、発射ハンドル64に設けた発射停止スイッチ29において所定の操作が行われると、記憶している遊技履歴データに基づく性能表示を状態表示装置110において表示する処理(遊技に係る状態表示から性能表示に切り替える)となる。従って、本処理は、本発明の表示切替手段に相当する。
本実施例における、この場合の発射停止スイッチ29の所定の操作は、5秒以内に発射停止スイッチ29aのオンとオフの繰り返しを10回行ったあと、5秒間オン状態を継続することとなる。状態表示装置110の表示を遊技性能に切替える条件として、発射停止スイッチ29においてこのように通常では行うことがない操作態様を行うことを設定し、さらに遊技者には開放できないガラス枠52、及び内枠70の少なくともいずれか一方を開放することをもう一つの条件とすることで、遊技者が状態表示装置110の表示を性能表示に切替えてしまうことを防いでいる。
本処理を開始すると、待機状態中(大当り遊技中でなく、特別図柄の変動中でなく、特図の保留記憶もない状態)か否か判定し(S900)、否定判定なら(S900:no)リターンし、肯定判定なら(S900:yes)、ガラス枠開放スイッチ35がオフか否か、即ち、ガラス枠52が開放中か否か判定する(S905)。S905が否定判定なら(S905:no)、内枠開放スイッチ36がオフか否か、即ち、内枠70が開放中か否か判定する(S910)。
S905、又はS910が肯定判定、即ち、ガラス枠52、又は内枠70のいずれかが開放中なら(S905:yes、S910:yes)、開放タイマが所定時間未満か否か判定し(S915)、否定判定、即ち、所定時間以上が経過していれば(S915:no)リターンする。
開放タイマは、ガラス枠開放スイッチ35、又は内枠開放スイッチ36のいずれかがオフになった時点から計測を開始するタイマであり、本実施例において所定時間は1分となっている。従って、本実施例では、何れかの枠が開放状態になってから1分が経過すると、性能表示に切り替えるための発射停止スイッチ29の操作を受け付けなくなる構成となっている(前記表示切替手段は、前記第1条件及び前記第2条件のいずれか一方の条件が成立し、該成立から所定時間経過するまでの間に他方の条件が成立しなければ、前記遊技状態の表示から前記遊技性能の表示へと表示の切り替えを実行しない)。
S915が肯定判定、即ち、ガラス枠52、又は内枠70のいずれかの枠が開放状態となってから所定時間(1分)が経過していないなら(S915:yes)、発射停止スイッチ29の検出状況に基づいて、発射停止スイッチ29で上述した所定の操作態様の実行中か否か判定し(S920)、否定判定なら(S920:no)リターンし、肯定判定なら(S920:yes)、発射停止スイッチ29の所定の操作態様が完了したか否か判定し(S925)、否定判定なら(S925:no)、S915に戻る。
S925が肯定判定、即ち、枠の開放条件と、操作手段における所定の操作態様完了の条件との両方が成立したなら(S925:yes)、主制御装置80が集積した遊技履歴データ、詳しくは、遊技状態毎と入賞口毎の総賞球数と、発射球数カウンタ値とに基づいて、ベース値、役物比率値、連続役物比率値を算出する演算処理を行う(S930)。
S930で行う具体的な演算内容を、図18の図表を用いて説明する。通常時の出玉率である「ベース値」は、大当り遊技時と時短遊技時(普通電動役物の開放が頻繁に行われる遊技時)以外の出玉率となり、総賞球数から大当り遊技時の賞球数と時短遊技時の賞球数とを減算した値を、総発射遊技球数から大当り遊技時の発射球数と、時短遊技時の発射球数とを減算した値で除算する。このベース値が低いほど、遊技者の消費スピードが早くなる。
全ての役物への入賞に基づいて算出する「役物比率値」は、大入賞口14、及び第2始動口12である普通電動役物への入球に基づいて獲得した賞球数の総賞球数に対する割合となり、カウントスイッチ14aの検出に基づく賞球数と第2始動口スイッチ12aの検出に基づく賞球数との加算値を、総賞球数で除算する。
大入賞口14のみの入賞に基づいて算出する「連続役物比率値」は、大入賞口14への入球に基づいて獲得した賞球数の総賞球数に対する割合となり、カウントスイッチ14aの検出に基づく賞球数を、総賞球数で除算する。
図17に戻り、S930に続いては、上述した演算結果を状態表示装置110に表示する処理(確定表示が終了した特図等の遊技状態表示から性能表示への切替処理)を行う(S935)。具体的な表示内容を図19及び図20を用いて説明する。
図19に示すように、状態表示装置110において、ベース値の演算結果の表示は、第1特別図柄保留数表示装置18を構成する4個のLEDを用いて行われる。具体的には、図19の下の図表に示すように、ひし形の各頂点に配置された4個のLEDを用いて表示され、全てのLEDが消灯であればベース値が0%以上10%未満であることを、右上のLED1個が点灯状態であればベース値が10%以上20%未満であることを、右下のLED1個が点灯状態であればベース値が20%以上30%未満であることを、左上のLED1個が点灯状態であればベース値が30%以上40%未満であることを、左下のLED1個が点灯状態であればベース値が40%以上50%未満であることを、4個のLED全てが点灯状態であればベース値が50%以上であることを報知する。
また、図19の上図に示すように、役物比率値は、第1特別図柄表示装置9となる7セグメントLEDを用いて報知され、連続役物比率値は、第2特別図柄表示装置10となる7セグメントLEDを用いて報知される。
具体的な表示内容は、第1特別図柄表示装置9を用いた役物比率値と、第2特別図柄表示装置10を用いた連続役物比率値とで共通となり、図20に示すように、消灯であればそれぞれの比率値が0%以上10%未満であることを、7セグメントLEDが「1」を表示すればそれぞれの比率値が10%以上20%未満であることを、同様に「2」を表示すればそれぞれの比率値が20%以上30%未満であることを、同様に「3」を表示すればそれぞれの比率値が30%以上40%未満であることを、以下、7セグメントLEDが「9」を表示するまで10%刻みの報知を行う。
なお、状態表示装置110で性能表示を行う場合は、LED、及び7セグメントLEDを状態表示とは異なる発光色としてもよく、これにより表示状態が容易に区別できる。
図17に戻り、S935に続いては、演算結果表示フラグに1を設定する(S940)、演算結果表示フラグは主制御装置80が状態表示装置110において演算結果を表示中か否かを判断する値であり、値が1であれば表示中であることを、値が0であれば表示中ではない(遊技状態の表示中である)ことを判断する。続いて、演算結果表示タイマをスタートして(S945)リターンする。状態表示装置110の遊技状態表示が性能表示(演算結果表示)に切替わると、この演算結果表示タイマが所定の時間(本実施例では1分)となるまで性能表示を行い、所定の時間を経過すると性能表示から遊技状態に表示が切替わる。これにより、必要以上の時間に亘って性能表示を行わないことで、関係者以外が性能表示を確認してしまうことを防いでいる。
S910が否定判定、即ち、ガラス枠52、及び内枠70のいずれもが閉鎖状態であれば(S910:no)、演算結果表示フラグに基づいて演算結果の表示中か否か判定し(S950)、否定判定なら(S950:no)リターンする。S950が肯定判定なら(S950:yes)、演算結果の表示を終了して、遊技状態の表示に切り替える処理を行い(S955)、演算結果表示フラグに0をセットし(S960)、演算結果表示タイマをクリアして(S965)リターンする。これにより、性能表示の実施中であっても、ガラス枠52と内枠70の両方が閉鎖されると、性能表示を終了して遊技状態に切替わるため、演算結果表示タイマが経過しなくても性能表示を終了することができるので、さらに関係者以外が性能表示を確認してしまうことを防ぐ。
以上が、実施例1において主制御装置80が実行する性能表示処理1となる。本処理により、ガラス枠52、及び内枠70の少なくともいずれか一つの枠が開放状態であっても、発射停止スイッチ29による所定の操作が完了するまで(S925が肯定判定となるまで)は、状態表示装置110の表示切替(遊技状態から性能表示への切替)は行われない。
また、ガラス枠52、及び内枠70の少なくともいずれか一つの枠が開放状態となってから、発射停止スイッチ29による所定の操作が完了するまでに所定時間が経過すると、それ以降は発射停止スイッチ29による所定の操作を受け付けなくなるため(S915が否定判定)、当該開放状態において状態表示装置110の表示切替は行われない。これにより、不測の事態により枠が開放状態で放置された場合であっても、遊技者によって表示切替が行われることを防止することができる。
なお、本実施例においては、主制御装置80の背面に、図21に示す3つの7セグメントLEDからなる結果表示装置91が設けられており、S930の演算処理を常時行う構成とすることで、パチンコ機50への電源供給が開始されると、結果表示装置91の左の91aに通常時の出玉率となるベース値を表示し、中の91bに役物比率を表示し、右の91cに連続役物比率を表示してもよい。
この場合、各7セグメントLEDの表示内容が示す値は、図20を用いて説明した内容と同一とする。また、結果表示装置91は常時消灯とし、状態表示装置110の表示か切替わるタイミングで演算結果を表示してもよし、少なくとも内枠70の開放を条件に演算結果の表示を所定時間行う構成としてもよい。その場合、結果表示装置91に演算結果の表示中であっても内枠70が閉鎖状態になると結果表示装置91を消灯する構成としてもよい。
次に、実施例2を説明する。特別に説明のない部分については実施例1と共通内容であり重複する説明は割愛する。
実施例1では、状態表示装置110の表示を遊技状態から性能表示に切り替える条件を、ガラス枠52、又は内枠70の開放(条件1)と、発射停止スイッチ29の所定の操作態様の完了(条件2)としながら、ガラス枠52、又は内枠70の開放状態において発射停止スイッチ29の所定の操作態様が完了すると状態表示装置110の表示を切り替える構成とした(条件1の成立後、条件2を成立させる構成)。
これに対して、実施例2では、ガラス枠52、又は内枠70の閉鎖時に発射停止スイッチ29の所定操作を完了させてから、ガラス枠52、又は内枠70を開放すると、状態表示装置110の表示を切り替える構成とする(条件2の成立後、条件1を成立させる構成)。以下、図を用いて実施例1と異なる点を説明する。
実施例2において、主制御装置80が実行する性能表示操作判定処理を、図22を用いて説明する。本処理は、状態表示装置110の表示を遊技状態から性能表示に切り替えるために必要な条件となる、発射停止スイッチ29の所定の操作態様(実施例1と同一)が、完了したか否かを判定する処理となり、本発明の表示切替手段の一部に相当する。
本処理を開始すると、待機状態中(大当り遊技中でなく、特別図柄の変動中でなく、特図の保留記憶もない状態)か否か判定し(S1000)、否定判定なら(S1000:no)リターンし、肯定判定なら(S1000:yes)、ガラス枠開放スイッチ35がオンか否か、即ち、ガラス枠52が閉鎖状態か否か判定し(S1005)否定判定なら(S1005:no)リターンし、肯定判定なら(S1005:yes)、内枠開放スイッチ36がオンか否か、即ち、内枠70が閉鎖状態か否か判定し(S1010)否定判定なら(S1010:no)リターンする。
S1010が肯定判定、即ち、いずれの枠も閉鎖状態なら(S1010:yes)、操作完了フラグが0か否か判定する(S1015)。操作完了フラグは主制御装置80が記憶する値であり、値が1なら、発射停止スイッチ29における所定の操作態様が完了したことを、値が0なら所定の操作態様が完了してないことを主制御装置80が判断する。
S1015が肯定判定、即ち、所定の操作が完了していないなら(S1015:yes)、発射停止スイッチ29の検出状況に基づいて、発射停止スイッチ29で実施例1と同様の所定の操作の実行中か否か判定し(S1020)、否定判定なら(S1020:no)リターンし、肯定判定なら(S1020:yes)、発射停止スイッチ29の所定操作が完了したか否か判定し(S1025)、否定判定なら(S1025:no)、S1020に戻り、肯定判定なら(S1025:yes)、操作完了フラグに1をセットする(S1030)。
S1030に続いては、操作期間タイマをスタートして(S1035)リターンする。操作期間タイマは、状態表示装置110の表示を遊技状態から性能表示に切り替えるためのもう一方の条件(枠開放)が成立するまでの有効期間を計時するタイマであり、発射停止スイッチ29の所定の操作態様の完了による一方の条件が成立した状態でも、該有効期間が経過するとガラス枠52、又は内枠70が開放状態となっても性能表示への切替は行われない。
S1015が否定判定、即ち、いずれの枠(ガラス枠52、内枠70)も閉鎖された状態ですでに発射停止スイッチ29による所定の操作が完了していたなら(S1015:no)、操作期間タイマのデクリメントを行い(S1040)、操作期間タイマが所定値か否か判定し(S1045)、否定判定なら(S1045:no)リターンし、肯定判定なら(S1045:yes)、操作完了フラグに0をセットして(S1050)リターンする。
次に、実施例2において主制御装置80が実行する性能表示処理2を、図23を用いて説明する。本処理は、状態表示装置110の表示を遊技状態から性能表示に切り替えるために必要な条件となる発射停止スイッチ29の所定の操作態様(実施例1と同一)が完了した状態(操作完了フラグ=1)で、ガラス枠52、又は内枠70が開放されたことにより、状態表示装置110の表示を遊技状態から性能表示に切り替える処理となり、本発明の表示切替手段の一部に相当する。
本処理を開始すると、操作完了フラグが1か否か判定し(S1050)否定判定なら(S1050:no)リターンし、肯定判定なら(S1050:yes)、ガラス枠開放スイッチ35の検出状態がオフ(ガラス枠52開放状態)か否か判定し(S1055)、否定判定(閉鎖状態)なら(S1055:no)、内枠開放スイッチ36の検出状態がオフ(内枠70開放状態)か否か判定する(S1060)。
S1060が否定判定(ガラス枠52と内枠70とのいずれもが閉鎖状態)なら(S1060:no)リターンし、S1055、又はS1060が肯定判定なら(S1055:yes、S1060:yes)、主制御装置80が集積した遊技履歴データに基づいて、ベース値、役物比率値、連続役物比率値を算出する演算処理を行い(S1065)(実施例1図17のS930と同一処理)、演算結果の状態表示装置110への表示処理を行い(S1070)(実施例1図17のS935と同一処理)、操作完了フラグに0をセットして(S1075)、操作期間タイマをクリアし(S1080)リターンする。
以上が、実施例の説明となる。実施例1、2のどちらにおいても、状態表示装置110の表示を性能表示に切り替える条件は、ガラス枠52、又は内枠70の開放状態(条件1)と発射停止スイッチ29による所定の操作完了(条件2)となるが、実施例1と実施例2とでは、どちらの条件を先に成立させるかという点で異なる。
実施例1では、条件1を先に成立させてから条件2を成立させることで表示内容が切替わる。これは、枠開閉検知手段により開放状態であることが検出されているとき(条件1成立)、操作手段による操作態様が所定条件を満たすと(条件2成立)、表示器の表示を遊技履歴に基づく遊技性能の表示に切り替える表示切替手段を備える構成となる。
また、実施例2においては、条件2を先に成立させてから条件1を成立させることで表示内容が切替わる。これは、枠開閉検知手段により閉鎖状態であることが検出されているときに操作手段の操作態様が所定条件を満たす(条件2成立)ことで、枠開閉検知手段により開放状態であることが検出されると(条件1成立)、表示器の表示を遊技履歴に基づく遊技性能の表示に切り替える表示切替手段を備える構成となる。
なお、実施例では、主制御装置80の背面に遊技性能を常時表示可能な結果表示装置91を設けており、これは、遊技機の前方から視認不能な位置に設けられた第2表示器を備え、制御手段は、枠の開閉状態にかかわらず、第2表示器に遊技履歴に基づく性能表示を行うように表示制御する構成となる。
また、実施例では、条件を満たすために操作を行う操作部(操作手段)を発射停止スイッチ29としたが、主制御装置80に信号の入力が可能な構成であれば他のスイッチとしてもよく、例えば、発射停止スイッチ29と同様に、主制御装置80と双方向通信可能に接続された払出発射制御装置81に信号が入力される発射ハンドル64に設けたタッチスイッチ28、ハンドルボリューム130を用いてもよい。更に、操作手段を複数とし、所定の操作を完了させるためには、異なるスイッチ入力の組合せが必要な構成としてもよく、これにより、偶然に所定の操作を完了してしまう可能性をさらに小さくすることができる。
また、実施例では、操作手段を、枠を閉鎖した状態で操作可能な発射停止スイッチ29としたが、内枠70を手が入る程度開放した状態で操作が可能な遊技機裏面のスイッチとしてもよく、そのスイッチを、例えば、主制御装置80の背面に設けたRAMクリアスイッチ97としてもよい。これにより、遊技機背面に配置された表示装置の確認が可能となるまで枠を大きく開放することなく遊技機前面の表示装置で遊技性能の確認が行える。この場合、条件1(内枠70開放)が成立しないと条件2を成立させるための操作手段(RAMクリアスイッチ97)の操作が行えない構成となる。
また、払出発射制御装置81を介さず主制御装置80に信号が入力可能な操作手段を設ける構成としてもよく、例えばその操作手段を特別図柄の変動時間を短縮するために用いる変動短縮ボタンとしてもよく、その場合、変動短縮ボタンは、図24に示すように裏配線端子板75を介して主制御装置80に信号を入力する構成としてもよい。
演出ボタン67、及びジョグダイヤル68は、サブ統合制御装置83に信号を入力可能に接続されているが、サブ統合制御装置83は、主制御装置80からの片方向通信で接続されているため演出ボタン67、及びジョグダイヤル68から主制御装置80への信号入力が行えないため、本発明の操作手段とはならない。
しかしながら、主制御装置80とサブ統合制御装置83とが双方向通信として接続が可能であるならば、演出ボタン67、及びジョグダイヤル68を本発明の操作手段としてもよい。
実施例では、主制御装置80において遊技履歴となる各種データを記憶したが、払出発射制御装置81で履歴データを記憶し、演算を行い、演算結果を主制御装置80に送信する構成も考えられる。その場合、大入賞口14への入球に基づく賞球データはその賞球個数(15個)より大入賞口14への入賞に基づく賞球数として区別可能となるが、第2始動口12となる普通電動役物への入賞に基づく賞球データは、普通電動役物への入賞に基づくものであることを区別可能な賞球データとすることが望ましい。これにより、主制御装置80の制御負担を減らすことができる。
同様に、賞球データをサブ統合制御装置83に送信することで、サブ統合制御装置83で履歴データを記憶し、実施例と同様の複数の条件(所定の操作態様は、サブ統合制御装置83に接続された操作手段(演出ボタン67a、ジョグダイヤル68a)で行ってもよい)が成立すると、サブ統合制御装置83において演算処理を行い、演算結果を演出図柄表示装置6に表示してもよく、この場合、演出図柄表示装置6に具体的な情報(具体的な演算値)を表示することができる。また、主制御装置80で行った演算の結果をサブ統合制御装置83に送信する構成としても、同様の効果を奏する。
以上のように、本発明の遊技機によれば、複数の条件を成立させることで、当該遊技機の遊技履歴に基づいた性能表示を遊技機の正面から確認可能となり、主制御装置へ信号入力が可能な複数の信号入力手段と、主制御装置が制御する表示装置とを備えた遊技機に適用することができる。
1 遊技盤
11 第1始動口
12 第2始動口(普通電動役物)
14 大入賞口
29 発射停止スイッチ
31 普通入賞口
32 普通入賞口
33 普通入賞口
34 普通入賞口
52 ガラス枠
64 発射ハンドル
70 内枠
80 主制御装置
81 払出発射制御装置

Claims (3)

  1. 操作可能な操作手段と、
    枠の開閉状態を検出する枠開閉検出手段と、
    遊技機の前方から視認可能な位置に設けられた表示器と、
    該表示器を制御する制御手段と、
    を備えた遊技機において、
    前記制御手段は、
    前記枠開閉検知手段により閉鎖状態であることが検出されているとき、前記表示器に遊技進行に応じた遊技状態を表示し、
    前記枠開閉検出手段により開放状態である第1条件及び前記操作手段による操作態様が所定条件を満たす第2条件が成立すると、前記表示器の表示を遊技履歴に基づく遊技性能の表示に切り替える表示切替手段を備える
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記制御手段は、
    前記第1条件及び前記第2条件のいずれか一方の条件が成立している状態であっても、他方の条件が成立するまでは前記表示器の前記遊技情報の表示を継続する
    ことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記表示切替手段は、前記第1条件及び前記第2条件のいずれか一方の条件が成立し、該成立から所定時間経過するまでの間に他方の条件が成立しなければ、前記遊技状態の表示から前記遊技性能の表示へと表示の切り替えを実行しない
    ことを特徴とする請求項2記載の遊技機。
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