JP6839497B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技者によって操作可能な操作手段を備えたパチンコ機及びスロットマシンなど(以下、遊技機ともいう)に関するものである。
従来、遊技機としてのパチンコ機では、遊技領域に設けられた始動口に遊技球が入球すると入球した際に抽出した乱数値を所定数を限度に記憶し、該記憶された乱数値が予め定められた大当りになる値であるか否かの抽選を記憶された順に行っている。また、大当り遊技が発生するか否かの抽選結果は、特別図柄の変動を経て確定表示により報知される。なお、特別図柄の変動に合わせて、遊技領域の中央に設けられた演出表示装置に演出表示が表示され、当該演出表示にて遊技者に抽選結果に対しての期待感を与えている。
また、従来の遊技機には、遊技者が操作可能な操作手段として操作ボタンを備え、演出表示装置に所定の演出表示が表示されている時に操作ボタンを操作すると、遊技者に大当り遊技が発生する信頼度や大当り遊技が発生するか否かの抽選結果を報知するものがある。
最近の遊技機には、操作ボタンに加えて、他の操作手段(ジョイスティックやジョグダイヤルなど)を備えたものが存在する。当該遊技機では、演出表示装置にて同一系統の演出内容からなる演出表示を表示し、当該演出表示にて複数の操作手段のうちの何れかの操作手段の操作を有効にし、有効となっている操作手段が操作されることで、大当り遊技が発生する信頼度、又は大当り遊技が発生するか否かの抽選結果を報知している。なお、同一系統の演出内容からなる演出表示が表示される場合に有効となる操作手段を大当り遊技が発生する可能性の高さなどに応じて異ならせる構成が一般的となっている。
特開2015−208570号公報
しかし、上述した構成にしてしまうと、演出表示にメリハリがでる反面、大当り遊技が発生する可能性が低い操作手段が選択された時には、そのことに遊技者は落胆し、操作手段の操作意欲が無くなってしまい、面白みに欠けてしまうことがあった。
そこで、本願発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、操作手段の操作意欲が無くなることを防止し、複数の操作手段を用いることで遊技者に面白みを与えることが可能となる遊技機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の請求項1に記載の遊技機は、所定の条件が成立することで大当りとなるか否かの当否判定を行う当否判定手段と、該当否判定手段により大当りと判定されると、大当り遊技を実行する大当り遊技手段と、前記大当り遊技の終了後に、遊技者にとって有利な特典遊技状態へ移行するか否かを判定する特典判定手段と、前記大当り遊技手段により前記大当り遊技が実行されると大当り遊技演出を表示する演出表示手段とを備えた遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段と、該操作手段は少なくとも第1操作手段と、該第1操作手段とは異なる位置に設けられた第2操作手段と、を備え、所定の前記大当り遊技演出中に前記第1操作手段及び前記第2操作手段のいずれかの操作を示唆する操作示唆手段と、前記操作示唆手段により操作を示唆される操作手段を前記第1操作手段及び前記第2操作手段のいずれかから選択する操作手段選択手段と、を備え、前記演出表示手段は、前記操作示唆手段により所定のタイミングで操作を示唆された操作手段が操作されることで前記特典判定手段による判定の結果を報知又は示唆する特定大当り遊技演出を表示可能とし、前記操作手段選択手段により前記第1操作手段が選択された場合よりも、前記第2操作手段が選択された場合のほうが、前記特典遊技状態へ移行する可能性が高い構成とし、前記所定のタイミングで前記第1操作手段の操作が示唆され、当該第1操作手段が操作されることで前記特定大当り遊技演出を表示せずに前記第2操作手段の操作示唆に切り替える操作手段切替手段を設け、前記操作手段切替手段により前記第2操作手段の操作示唆に切り替えられ、当該第2操作手段が操作されることで前記演出表示手段により前記特定大当り遊技演出を表示することを特徴とする。
請求項1に記載されている遊技者にとって有利な特典遊技状態とは、弾球遊技機の場合には、生起する確変遊技状態、時短遊技状態及び確変時短遊技状態を意味する。また、回胴式遊技機の場合にはアシストタイム(AT)モード、リプレイタイム(RT)モード、アシストリプレイタイム(ART)モード、チャレンジタイム(CT)等を意味する。
操作手段切替手段は、操作手段選択手段により選択された第1操作手段が操作されると、第2操作手段の操作示唆に切り替えるか否かを判定する構成であってもよい。この場合、操作手段切替手段は、第2操作手段の操作示唆に切り替えると判定した場合に、第2操作手段の操作示唆に切り替える。
また、操作手段選択手段は、予め操作が有効となる操作手段として第1操作手段を選択して当該第1操作手段が操作されると第2操作手段を選択することを決定し、操作手段切替手段は当該操作手段選択手段による決定に基づいて第1操作手段の操作が示唆され、当該第1操作手段が操作されると第2操作手段の操作示唆に切り替える構成でもよい。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記第1操作手段と前記第2操作手段の操作方法は、異なる操作方法であることを特徴とする。
請求項2に記載の異なる操作方法としては、ジョイスティックと押しボタンのように「レバーを引く」と「ボタンを押す」、ジョグダイヤルと押しボタンのように「ダイヤルを回転させる」「ボタンを押す」を例示することができる。なお、各操作手段は、操作手段の操作量に応じて演出内容が異なる(操作手段が押しボタンならば押した回数が多い又は押している時間が長いほど演出内容が変化していったり、操作手段がジョグダイヤルならば、回した回転角度が多い、回転方向を変化させた回数が多いほど演出内容が変化していったりするなど)構成としてもよい。操作量に応じて変化しない演出内容があってもよい。
請求項3に記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の遊技機において、前記操作手段切替手段により前記第2操作手段の操作示唆に切り替えられた場合のほうが、前記操作手段選択手段により前記第2操作手段が選択された場合よりも、前記特典判定手段により前記特典遊技状態へ移行する可能性が高いことを特徴とする。
請求項1に記載の遊技機によれば、従来の遊技機のように操作手段を操作することで、大当り遊技の終了後に特典遊技状態へ移行するか否かを報知又は示唆されるだけでなく、第1操作手段を操作しても従来であれば特定大当り遊技演出が表示されず、特典遊技状態へ移行する確率が高い第2操作手段の操作示唆に切り替わって操作示唆手段による示唆内容が変化されるため、遊技者に驚きを与え、大当り遊技の終了後に特典遊技状態へ移行することへの期待感を高めることができ、面白みが増すことになります。
また、大当り遊技演出中に操作を示唆する操作手段として第1操作手段が選択されても、第1操作手段を操作することで第2操作手段の操作示唆に切り替わる可能性もあるため、第2操作手段の操作が示唆されるかもしれない期待感が生れ、操作意欲が無くなってしまうことを防ぐことが可能となる。
請求項2に記載の遊技機によれば、第1操作手段と第2操作手段の操作方法を異ならせたことで、双方の操作手段のうち、どちらの操作手段の操作が示唆されるかによって、遊技者に大当り遊技の終了後に特典遊技状態へ移行する可能性の違いを示しやすい。
また、第1操作手段と第2操作手段の操作方法を異ならせたことで、互いに同じ操作方法である場合と比べ、煩わしさやくどさを防止する効果を発揮することが可能となる。
請求項3に記載の遊技機によれば、操作手段切替手段により第2操作手段の操作示唆に切り替えられた場合のほうが、操作手段選択手段により第2操作手段が選択された場合よりも、大当り遊技の終了後に特典遊技状態へ移行する可能性が高くしたことで、遊技者の操作意欲を増加させることができる。
本発明のパチンコ機50の正面図。 パチンコ機50の遊技盤1の正面図。 パチンコ機50の背面図。 パチンコ機50の電気構成図。 パチンコ機50の主制御装置80で実行されるメインルーチンの概要を示すフローチャート。 主制御装置80が実行する始動入賞確認処理のフローチャート。 主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート1。 主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート2。 主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート3。 主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート4。 主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート1。 主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート2。 主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート3。 パチンコ機50の基本的仕様を示すテーブル。 特別図柄に対応する大当り遊技のラウンド数及び大当り遊技後の遊技状態を示す説明図。 (a)第1特別図柄の大当り図柄決定用乱数と停止図柄の対応を示す説明図,(b)第2特別図柄の大当り図柄決定用乱数と停止図柄の対応を示す説明図,(c)大当り遊技の名称、大当り遊技の内容、大当り遊技終了後の遊技状態。 サブ統合制御装置83が実行する演出決定処理のフローチャート。 (a)予告演出Aにおいて有効となる操作手段及びその発生確率を示す表,(b)予告演出Bにおいて有効となる操作手段及びその発生確率を示す表,(c)予告演出Cにおいて有効となる操作手段及びその発生確率を示す表。 サブ統合制御装置83が実行する予告演出処理のフロ―チャート1。 サブ統合制御装置83が実行する予告演出処理のフローチャート2。 演出ボタン67、ジョグダイヤル68を用いて行われる演出である予告演出Aの説明図。 演出ボタン67、ジョグダイヤル68を用いて行われる演出である予告演出Bの説明図。 演出ボタン67、ジョグダイヤル68を用いて行われる演出である予告演出Cの説明図。 (a)演出ボタン67の操作と演出画面の対応を示す説明図,(b)ジョグダイヤル68の操作と演出画面の対応を示す説明図,(c)演出ボタン67及びジョグダイヤル68の操作と演出画面の対応を示す説明図。 サブ統合制御装置83が実行する大当り遊技演出決定処理のフローチャート。 (a)大当り遊技演出Aにおいて有効となる操作手段及びその発生確率を示す表,(b)大当り遊技演出Bにおいて有効となる操作手段及びその発生確率を示す表,(c)大当り遊技演出Cにおいて有効となる操作手段及びその発生確率を示す表。 サブ統合制御装置83が実行する遊技状態報知処理のフローチャート1。 サブ統合制御装置83が実行する遊技状態報知処理のフローチャート2。 演出ボタン67、ジョグダイヤル68を用いて行われる演出である大当り演出Aの説明図。 演出ボタン67、ジョグダイヤル68を用いて行われる演出である大当り演出Bの説明図。 演出ボタン67、ジョグダイヤル68を用いて行われる演出である大当り演出Cの説明図。 サブ統合制御装置83が実行する保留図柄表示処理のフローチャート。 (a)大当り等の出現率を示すテーブル,(b)保留図柄の種類を示すテーブル,(c)9最終保留図柄と各演出の出現率と期待値を示すテーブル。 (a)操作示唆図柄から通常保留図柄への変化において有効となる操作手段及びその発生確率を示すテーブル,(b)操作示唆図柄から特別保留図柄1への変化において有効となる操作手段及びその発生確率を示すテーブル,(c)操作示唆図柄から特別保留図柄2への変化において有効となる操作手段及びその発生確率を示すテーブル,(d)操作示唆図柄から特別保留図柄3への変化において有効となる操作手段及びその発生確率を示すテーブル。 サブ統合制御装置83が実行する保留図柄変化処理のフローチャート1。 サブ統合制御装置83が実行する保留図柄変化処理のフローチャート2。 演出ボタン67、ジョグダイヤル68を用いて行われる演出図柄表示装置6における表示例1。 演出ボタン67、ジョグダイヤル68を用いて行われる演出図柄表示装置6における表示例2。 演出ボタン67、ジョグダイヤル68を用いて行われる演出図柄表示装置6における表示例3。
以下に本発明の好適な実施形態について説明する。尚、本発明の実施の形態は下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する種々の形態を採ることができ、各実施例に記載された内容を適宜組み合わせることが可能なことはいうまでもない。
[実施例1]
図1に示すように、遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図3に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。前枠52には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には図2に記載する遊技盤1が内枠70に取り付けられている。
前枠52の上側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、該発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
上皿55の上部ほぼ中央には、遊技者が操作可能な演出ボタン67(以下、第1操作手段とも記載する)が備えられている。また、演出ボタン67が備えられた位置とは異なる位置である演出ボタン67の周囲に、ジョグダイヤル68(以下、第2操作手段とも記載する)が備えられている。
演出ボタン67を遊技者が所定期間中に押下することで、後述する演出図柄表示装置6の画面に表示される演出内容を変化させ、スピーカにより出力される遊技音が変化させるものとなっている。また、ジョグダイヤル68を回転させることにより、演出用の画像に変化を与えることが可能に構成されている。
このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
図2は、本実施例のパチンコ機の遊技盤1の正面図である。なお、このパチンコ機の全体的な構成は公知技術に従っているので図示及び説明は省略する。図2に示すように遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域4が設けられている。この遊技領域4には多数の遊技釘3が打ち付けられている。
遊技領域4のほぼ中央部には、センターケース5が配されている。センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、液晶表示装置であり演出図柄を表示する演出図柄表示装置6の画面を臨ませる窓等を備えている。センターケース5の下には、第1始動口11(第1特別図柄に対応する始動口)が配置されている。また、第1始動口11の下方には、第2始動口12(第2特別図柄に対応する始動口)が配置されている。センターケース5の左方には、普通図柄作動ゲート17が配置されている。第2始動口12は開閉可能な翼片を供えた普通電動役物を備えている。
遊技領域4の右下部には、複数個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、普通図柄保留数表示装置8と、第1特別図柄保留数表示装置18と、第2特別図柄保留数表示装置19と、7セグメント表示装置からなる第1特別図柄表示装置9・第2特別図柄表示装置10とが配置されている。
第2始動口12の下方にはアタッカー式の大入賞口14が配置されている。また、第1始動口11の左方には、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34が設けられている。なお、この第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34が、常時、入球率が変化しない普通入賞口である。
パチンコ機の裏面は図3に示すとおり、前述した遊技盤1を脱着可能に取り付ける内枠70が前述した外枠51に収納されている。この内枠70には、上方から、球タンク71、タンクレール72及び払出装置73が設けられている。この構成により、遊技盤1上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク71からタンクレール72を介して所定個数の遊技球を払出装置73により前述した上皿55に排出することができる。また、パチンコ機50の裏側には(図4も参照のこと)、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。なお、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83がサブ制御装置に該当する。
主制御装置80、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83は遊技盤1に設けられており、払出制御装置81、発射制御装置84、電源基板85が内枠70に設けられている。なお、図3では、発射制御装置84が描かれていないが、発射制御装置84は払出制御装置81の下に設けられている。また、球タンク71の右側には、外部接続端子78が設けられており、この外部接続端子78より、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータに送られる。なお、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子78には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠用(枠側(前枠52、内枠70、外枠51)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施例では、一つの外部接続端子78を介してホールコンピュータへ遊技状態や遊技結果を示す信号を送信している。
このパチンコ機の電気的構成は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えているが、本実施例では発射制御装置84にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
なお、パチンコ機50には、サブ統合制御装置83に設けられたRAMの内容を保持するバックアップ電源が備えられていない構成となっている。
なお、電源基板85は、コンデンサを含み構成されたバックアップ電源生成回路によりバックアップ電源を生成する構成となっており、バックアップ電源は、主制御装置80のRAMへと供給される。これにより、主制御装置80のRAMのバックアップを行うことができ、パチンコ機50への電源供給が停止した後も、一定時間にわたり電源供給が停止した直前の主制御装置80のRAMの内容(例えば、パチンコ機50の遊技状態など)を保持する構成となっている。
一方、本実施例の電源基板85が生成するバックアップ電源は、サブ統合制御装置83へ供給されないため、パチンコ機50への電源供給が停止した後は、サブ統合制御装置83のRAMに保持されている記憶は消去される。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12a、普通図柄を作動させる普通図柄作動ゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ14a、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34に入球した遊技球を検出する左入賞口スイッチ31aの検出信号が入力される。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9と第2特別図柄表示装置10の表示、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19、普通図柄表示装置7及び普通図柄保留数表示装置8の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、普通電動役物ソレノイド(図4では普電役物ソレノイドと表記)12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り(特別遊技ともいう)等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータに送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出スイッチ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81はガラス枠開放スイッチ35、内枠開放スイッチ36、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力され、満杯スイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンクに遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してプリペイドカードユニットと交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示基板25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示基板25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン、精算を要求するための返却ボタン、残高表示器が接続されている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子78を介して賞球に関する情報、枠(内枠、前枠)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータに送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお、本実施例では遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技領域4に遊技球を発射させる。なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドル64からの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射できないようになっている。
サブ統合制御装置83はサブ制御装置に該当し、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用、ランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカからの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部はランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。 また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67、ジョグダイヤル68が接続されており、遊技者が演出ユニット67、68を操作した際には、その操作信号がサブ統合制御装置83に入力される。なお、ジョグダイヤル68を演出図柄制御装置82に接続する構成にしてもよい。なお、図示していないが、演出ボタン67が押されたことを検出するための演出ボタンスイッチ67a、ジョグダイヤル68が回転されたことを検出するために第1ジョグダイヤルセンサ68a、第2ジョグダイヤルセンサ68bが設けられている。二つのセンサ−を設けることで、適正な方向に回転されているか検出することが可能となっている。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄等の演出画像を演出図柄表示装置6の画面に表示させる。
なお、本実施例では、サブ統合制御装置83及び演出図柄制御装置82は別々の装置に分かれているが、1つの装置にまとめる構成にしてもよい。
主制御装置80が実行するメインルーチンを図5に従って説明する。メインルーチンは、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。本実施形態では、S10〜S65までの1回だけ実行される処理を「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS70の処理を「残余処理」と称する。「本処理」は上記割り込みにより定期的に実行されることになる。
マイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
正常割り込みでないと判断されると(S10:no)、初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値を書き込み、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)が為され(S15)、残余処理(S70)に移行する。
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S10:yes)、初期値乱数更新処理が実行される(S20)。この処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「3899」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「3899」までの3900個の整数を繰り返し昇順に作成する。
S20に続く大当り決定用乱数更新処理(S25)は、初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、最大値である「3899」のときは次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「3899」までの3900個の整数を繰り返し昇順に作成する。なお、大当り決定用乱数の最初の値は、初期値乱数設定処理で設定された値となる。この値が250であったとすると、大当り決定用乱数は「250」「251」「252」・・・「3900」「0」「1」・・・と更新されていく。
なお、大当り決定用乱数が1巡(3900回、更新されること)すると、そのときの前記初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にし、大当り決定用乱数は、その初期値から+1するインクリメント処理を行う。そして、再び大当り決定用乱数が1巡すると、その時の初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする動作を行なう。つまり、この一連の動作を繰り返し続けることになる。前述の例では大当り決定用乱数が「249」になると1巡であるから、「249」の次は前記初期値乱数の値となる。仮に初期値乱数の値が「87」だったとすると、「249」「87」「88」・・・「3900」「0」「1」・・・「86」と変化していき、「86」の次は新たな前記初期値乱数の値となる。通常確率遊技状態(確率変動機能の未作動時)で大当りと判定される値の数は13で、「775〜778」、「1775〜1778」、「2775〜2779」となる。また、高確率遊技状態(確率変動機能の作動時)で大当りと判定される値の数は13よりも大きい数となる。
大当り図柄決定用乱数更新処理(S30)は「0」〜「99」の100個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
S30に続く当り決定用乱数更新処理(S35)は、「0」〜「996」の997個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、当選することとなる値は通常確率状態では31〜40、高確率状態では31〜996である。なお、この当り決定用乱数更新処理は普通図柄の抽選に使用し、その他の初期値乱数、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数は特別図柄の抽選に使用する。
リーチ判定用乱数更新処理(S40)は、「0」〜「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
変動パターン決定用乱数更新処理(S45)は、「0」〜「1020」の1021個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く入賞確認処理(S50)では、第1始動口11、第2始動口12の入賞の確認及びパチンコ機50に設けられ主制御装置80に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。
遊技球が第1始動口11、第2始動口12に入賞すると大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ判定用乱数など複数の乱数を取得されるのだが、保留記憶できる数を第1始動口11と第2始動口12でそれぞれ4個までとしており、保留記憶が満タンである4個のときに遊技球が第1始動口11又は第2始動口12に入賞しても賞球が払出されるだけで、前記複数の乱数は保留記憶されない構成になっている。
続いて、大当りか否かを判定する条件成立判定手段としての当否判定処理(S55)を行う。この当否判定処理(S55)が終了すると、続いて画像出力処理等の各出力理(S60)が実行される。
各出力処理(S60)では、遊技の進行に応じて主制御装置80は演出図柄制御装置82、払出制御装置81、発射制御装置84、サブ統合制御装置83、大入賞口ソレノイド14b等に対して各々出力処理を実行する。即ち、入賞確認処理(S50)により遊技盤1上の各入賞口に遊技球の入賞があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置81に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置83に出力する処理を、パチンコ機50に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置82にエラー信号を出力する処理を各々実行する。
続く不正監視処理(S65)は、普通入賞口(第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34)に対する不正が行われていないか監視する処理であり、所定時間内における入賞口への遊技球の入球が予め決定された規定数よりも多いか否かを判断して、多かった場合には不正と判断され、その旨を報知する処理である。つまり、不正判断手段は、主制御装置80に設けている。
本処理に続く前述の残余処理は、初期値乱数更新処理(S70)から構成されるが、前述したS20と全く同じ処理である。この処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前述したS10〜S65までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、特別図柄の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、図5に示された割り込み処理が1回実行されることにより初期値乱数に更新される値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数が大当り決定用乱数と同期する可能性は極めて小さくなる。大当り決定用乱数が1巡したときの、初期値乱数の値(0〜3899の3900通り)が、同程度に発生するとすれば、同期する確率はわずか1/3900である。また、前述した当り決定用乱数更新処理(S35)も残余処理内において実行するよう構成しても良い。
S50の入賞確認処理は図6に示すようなもので、主制御装置80は、第1始動口スイッチ11aの検出信号に基づいて、第1始動口11に遊技球が入球したか否かを判断する(S100)。肯定判断なら(S100:yes)、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第1保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S105)。
第1保留記憶が満杯でなければ(S105:no)、上記の各乱数を第1保留記憶として記憶し、第1特別図柄保留数表示装置18の点灯数を1増加させ(S110)、S115へと移行する。なお、S110では、主制御装置80からサブ統合制御装置83へ、第1保留記憶に記憶された保留個数を示す保留個数コマンドが送信される。そして、サブ統合制御装置83が該保留個数コマンドを受信し、演出図柄表示装置6の画面に第1保留記憶に対応する保留図柄を表示する。
S115の第1先読み判定処理では、第1特別図柄の保留記憶に記憶された当否判定用乱数が大当りに対応するものか否かを判定している。なお、大当りに対応するものであると判定した場合には、主制御装置80からサブ統合制御装置83へ、大当り判定を示す先読みコマンドが送信される。大当りに対応するものでもないと判定された場合には、主制御装置80からサブ統合制御装置83へ、リーチ外れ(外れであるがリーチ表示有り)か、スーパーリーチハズレ(ハズレであるがスーパーリーチ表示有り)か、リーチ表示無しの外れかなどのデータが含まれた先読みコマンドを送信する。
先読みコマンドは、前述した保留個数コマンドと合体して1つのコマンドとして送信する構成でも良い。送信タイミングが同一であり、保留図柄で演出を行う場合は関連性も高いため好適である。その後、S120へ移行する。
第1始動口11に遊技球が入球していないと判定された場合(S100:no)、又は既に4個の第1保留記憶があれば(S105:yes)保留記憶せず、第1特別図柄保留数表示装置18の点灯数を増やすこともなくS120へ移行する。
S120において、主制御装置80は、第2始動口スイッチ12aの検出信号に基づいて、第2始動口12に遊技球が入球したか否かを判断する。肯定判断(S120:yes)なら、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第2保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S125)。
第2保留記憶が満杯でなければ(S125:no)、上記の各乱数を第2保留記憶として記憶し、第2特別図柄保留数表示装置19の点灯数を1増加させ(S130)、S135へと移行する。なお、S130では、主制御装置80からサブ統合制御装置83へ、第2保留記憶に記憶された保留個数を示す保留個数コマンドが送信される。そして、サブ統合制御装置83が該保留個数コマンドを受信し、演出図柄表示装置6に第2保留記憶に対応する保留図柄を表示する。
S135の第2先読み判定処理では、第2特別図柄の保留記憶に記憶された当否判定用乱数が大当りに対応するものか否かを判定している。なお、大当りに対応するものであると判定した場合には、主制御装置80からサブ統合制御装置83へ、大当り判定を示す先読みコマンドが送信される。大当りに対応するものでもないと判定された場合には、主制御装置80からサブ統合制御装置83へリーチ外れ(外れであるがリーチ表示有り)、スーパーリーチハズレ(ハズレであるがスーパーリーチ表示有り)、リーチ表示無しの外れのいずれかを示す先読みコマンドを送信する。
先読みコマンドは、前述した保留個数コマンドと合体して1つのコマンドとして送信する構成でも良い。送信タイミングが同一であり、保留図柄で演出を行う場合は関連性も高いため好適である。その後、本処理を終了(リターン)する。
第2始動口12に遊技球が入球していない場合(S120:no)、既に4個の第2保留記憶があれば(S125:yes)、第2保留記憶を記憶せず、第2特別図柄保留数表示装置19の点灯数も増やさずに本処理を終了(リターン)する。
図7〜図10を用いて、当否判定処理について説明する。
先ず図7において、主制御装置80は、特別電動役物が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S200)。S200の判定が否定判断で(S200:no)、特別図柄が変動中でなく(S205:no)、確定図柄の表示中でもなければ(S210:no)、図8のS250に移行し、第2保留記憶(上記、図6のS130による保留記憶)があるか否かを判断する(S250)。また、特別電動役物が作動中であると判定された場合には(S200:yes)、そのまま当否判定処理を終了(リターン)する。
この保留記憶があれば(S250:yes)、第2保留記憶数をデクリメントし(S255)、S270に進む。第2保留記憶がなければ(S250:no)、第1保留記憶(上記、S110による保留記憶)があるか否かを判断する(S260)。第1保留記憶があれば(S260:yes)、第1保留記憶数をデクリメントし(S265)、S270に進む。また、第1保留記憶が無い場合には(S260:no)、そのまま本処理を終了(リターン)する。
なお、S255、S265において、保留記憶数がデクリメントされた際には、主制御装置80は、保留記憶数が減算されたことを示す旨のコマンドをサブ統合制御装置83に送信する構成となっている。
S270では保留記憶の中でも最も古いもの(但し第2保留記憶が存在する場合は、第1保留記憶の方が古い場合でも第2保留記憶を優先)を読み込んで(その保留記憶は消去する)、確変フラグがセットされている(すなわち1)か否かを判定する。ここで確変フラグが1とは、現在のパチンコ機50が高確率遊技状態であることを意味する。肯定判断であれば(S270:yes)、読み込んだ大当り決定用乱数を確変テーブルに記録されている当り値と照合する(S275)。否定判断であれば(S270:no)、読み込んだ大当り決定用乱数を通常テーブルに記録されている当り値と照合する(S280)。なお、本実施例においては、大当り確率はこれらの概数(通常時は1/300、高確率状態(確変)は1/30)となっている。そして、大当り後に高確率状態になる割合は60%と設定されている。
S275またはS280の判定に基づき、大当りか否かを判定し(S285)、大当りであれば(S285:yes)、大当り図柄決定用乱数によって大当り図柄を決定する(S290)。その後、変動パターン決定処理(S295)に移行する。変動パターン決定処理では、変動パターン決定用乱数によって大当り変動パターンを決定する。変動パターン決定処理後、大当り設定処理を行う(S300)。大当り設定処理とは決定した大当り図柄によって、大当り後の遊技状態(確変や開放延長の有無等)や大当り遊技にかかる情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)を取得する処理である。
ここで、図15を参照して大当り図柄の種類について説明する。図15に示すように、大当り図柄は10種類あり、図柄1(本図の一番上の図柄)〜図柄6が確変図柄、図柄7〜図柄10(本図の一番下の図柄)が通常図柄となっている。また、図柄4〜図柄6が5ラウンド大当りとなる図柄で、その他の図柄は15ラウンド大当りとなる。なお、各大当り図柄が表示される確率は、第1特別図柄については図16(a)に示すように、大当り図柄決定用乱数に対して均等に発生するように設定されている。一方、第2特別図柄については図16(b)に示すように、図柄1〜3は図柄7〜10の2倍の確率で発生するように設定されている。また、図柄4〜6については発生しないように設定されている。これにより第1特別図柄による抽選では、7/10の確率で15ラウンド大当りとなり、第2特別図柄による抽選では、100%の確率で15ラウンド大当りとなる。つまり、第2特別図柄による大当りの方が多くの賞球を期待することができ、遊技者にとって有利な大当りとなっている。なお、大当り遊技の終了後に高確率遊技状態に移行する確率は、第1特別図柄、第2特別図柄ともに6/10となっている。
図16(c)に示すように、図柄1〜3に割り当てられた15ラウンド確変大当りとは、最大28秒の大入賞口14の開放を15回行なうもので、その終了後には、確率変動機能の作動、図柄変動の時間短縮機能(単に時間短縮機能または時短機能ともいう)の作動、及び普通電動役物の開放延長機能(単に開放延長機能ともいう)の作動を、いずれも次回の大当りまで(特別図柄が10000回変動するまで)継続する。
図柄7〜10に割り当てられた15ラウンド通常大当りとは、最大28秒の大入賞口14の開放を15回行なうもので、その終了後には、時間短縮機能の作動、及び開放延長機能の作動を、特別図柄が100回変動するまで継続する。なお、確率変動機能は作動しない。
図柄4〜6に割り当てられた5ラウンド確変大当りとは、最大28秒の大入賞口14の開放を5回行なうもので、その終了後には、確率変動機能の作動、図柄変動の時間短縮機能(単に時間短縮機能または時短機能ともいう)の作動、及び普通電動役物の開放延長機能(単に開放延長機能ともいう)の作動を、いずれも次回の大当りまで(特別図柄が10000回変動するまで)継続する。
図8に戻る。S285において外れと判定された場合は(S285:no)、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数に基づいて変動パターンを決定する(S305)。こうして、変動パターンが設定されると、ハズレ設定処理を行なう(310)。ハズレ設定処理では、時短回数または確変回数がプラスであれば、それぞれ−1する。
S300又はS310に続いては、上述の抽選結果を示すデータ、具体的には通常大当り、確変大当り、リーチ外れ(外れであるがリーチ表示有り)、スーパーリーチハズレ(ハズレであるがスーパーリーチ表示有り)、リーチ表示無しの外れのいずれかを示すデータと変動時間を指定する変動パターンのデータ、スーパーリーチで当りのデータが含まれる変動開始コマンド(表示制御コマンド)をサブ統合制御装置83に出力し(S320)、特別遊技処理を行なう。なお、S320の処理により演出図柄表示装置6では演出図柄の変動表示が開始されるが、ほぼ同時に特別図柄の変動も主制御装置80によって開始される。
主制御装置80から送信された変動開始コマンドを受信すると、サブ統合制御装置83は、受信した変動開始コマンドに含まれる大当りかハズレであるか、大当りの場合には通常大当り又は確変大当りかなどを示すデータと変動時間を指定する変動パターンのデータを基づいて、後述する演出パターン決定処理(S655)にて、演出パターンを決定し、決定した疑似演出を演出図柄表示装置6の画面にて表示する。当該疑似演出によって、大当りとなるか否かの抽選結果を報知することで、遊技者は大当りとなるか否かの抽選結果を知ることが可能となる。
図7のS205において特別図柄が変動中(S205:yes)と判定された場合には、図9のS350に移行し、図柄変動時間(S295、又はS305の変動パターンに基づく)を経過したか否かを判定する。否定判定の場合には(S350:no)、そのまま特別遊技処理に移行する。肯定判定の場合には(S350:yes)、確定図柄表示処理(S355)を行なってから特別遊技処理を行う。なお、確定図柄表示処理では、確定図柄を表示する旨のコマンド(図柄確定コマンド)をサブ統合制御装置83に出力するとともに、特別図柄表示装置9,10にコマンドを出力して確定図柄にて停止させる。
図7のS210において確定図柄を表示中と判定された場合には(S210:yes)、図10のS400に移行し、確定図柄の表示時間が終了したか否かを判定する。否定判定の場合は(S400:no)、特別遊技処理を行う。肯定判定(S400:yes)の場合は、確定図柄の表示を終了し(S405)、確定表示された特別図柄が大当りになる図柄か否かを判定する(S410)。肯定判断された場合(S410:yes)は、確変フラグが1か否かを判定する(S415)。確変フラグが1であれば(S415:yes)、S420にて確変フラグを0にし、S425に移行する。確変フラグが1でなければ(S415:no)、そのままS425に移行する。S425では、時短フラグが1か否かを判定する(S425)。時短フラグが1であれば(S425:yes)、S430にて時短フラグを0にし、S435に移行する。時短フラグが1でなければ(S425:no)、そのままS435に移行する。
S435では条件装置作動開始処理により、大当りフラグをセットする。続くS440にて役物連続作動装置を作動させ、S445にて大当り遊技開始処理を行なう。大当り遊技開始処理(S445)では、大当り遊技を開始するコマンド及び大当り遊技に係る情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)をサブ統合制御装置83に送信する。大当り遊技開始処理が終了すると、特別遊技処理を行なう。
S410で、確定表示させた特別図柄が大当りになる表示でないと判定された場合は(S410:no)、確変フラグが1か否かを判定し(S450)、1であれば(S450:yes)、確変回数が0か否かを判定する(S455)。確変回数が0であれば(S455:yes)、S460にて確変フラグを0にしてS465に進む。確変フラグが1でないとき(S450:no)又は確変回数が0ではないとき(S455:no)はそのままS465に移行する。
S465では、時短フラグが1か否かを判定し、1であれば(S465:yes)、時短回数が0か否かを判定する(S470)。時短回数が0であれば(S470:yes)、S475にて時短フラグを0にしてS480に進む。時短フラグが1でないとき(S465:no)又は時短回数が0ではないとき(S470:no)はそのままS480に移行し、特別遊技処理へ移行する。
S480では、主制御装置80が現在の遊技状態が確変中であるか否か、時短中であるか否か等の状態を示す状態指定コマンドを特別図柄確定時間(600ms)後にサブ統合制御装置83に送信する。
なお、本実施例の場合、否判定処理における主制御装置80からサブ統合制御装置83に状態指定コマンドを送信するタイミングは、特別図柄確定時間後となっているが、特別図柄変動開始時及び電源復旧時においても状態指定コマンドを送信する構成にしてもよい。
次に、図11から図13を用いて、特別遊技処理について説明する。
先ず、図11において、主制御装置80は、役物連続作動装置が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S500)。肯定判定の場合には(S500:yes)、大入賞口14が開放中か否かを判断する(S505)。大入賞口14の開放中ではない場合は(S505:no)、ラウンド間のインターバル中により大入賞口14が閉鎖しているのか判断する(S510)。インターバル中でもない場合は(S510:no)、大当り終了演出中であるか判断する(S515)。これも否定判断の場合は(S515:no)、今から大当り遊技を開始する演出に要する時間が経過したか否かを判定する(S520)。大当り開始演出時間が経過した場合は(S520:yes)、大入賞口開放処理(S525)を行なって本処理を終了(リターン)する。なお、役物連続作動装置が作動中でない場合(S500:no)、又は大当り遊技を開始する演出に要する時間が経過していない場合には(S520:no)、そのまま特別遊技処理をと終了(リターン)する。
S505で大入賞口14が開放中であると判定された場合は(S505:yes)、図12のS550に進み、大入賞口14に10個入賞したか否かを判定する。なお、本実施例では10個だが、9個、8個でもよく、特に限定するものではない。否定判定の場合には(S550:no)、大入賞口14の開放時間が終了したか否かを判定する(S555)。本実施例では、15ラウンド、5ラウンドでの大当りの場合は各ラウンドの最大開放時間は28秒に設定している。無論、この秒数に限定するものではない。肯定判定の場合には(S555:yes)、S560へ移行する。また、大入賞口14に遊技球が10個入賞した場合には(S550:yes)、S560へ合流し、大入賞口閉鎖処理を行い(S560)、大当りインターバル処理(S565)を行って、特別遊技処理を終了(リターン)する。また、大入賞口14の開放時間が終了していない場合(S555:no)には、そのままリターンとなる。
図11のS510でインターバル中であると判定された場合は(S510:yes)、図12のS570に進み、大当りインターバル時間が経過したか否かを判定する。インターバル時間が経過している場合(S570:yes)は、直前に大入賞口14が開いていたのが最終ラウンドか否かを判定する(S575)。最終ラウンドであれば(S575:yes)、大当り終了演出処理(S580)を行い、特別遊技処理を終了(リターン)する。最終ラウンドでなければ(S575:no)、再び大入賞口14を開放する処理(S585)を行い、特別遊技処理を終了(リターン)する。なお、大当りインターバル時間が経過していないと判定された場合(S570:no)には、そのままリターンとなる。なお、大入賞口14を開放・閉鎖する処理においては、サブ統合制御装置83にも信号を送信する。サブ統合制御装置83は、その信号に基づいて、現在のラウンドを把握し、該ラウンドに応じた演出を行なう。
図11のS515で大当りの終了演出中であると判定された場合は(S515:yes)、図13のS600に進み、大当り終了演出時間が経過したか否かを判定する(S600)。大当り終了演出時間が経過した場合には(S600:yes)、役物連続作動装置の作動を停止し(S605)、条件装置の作動を停止する(S610)。そして、S300で取得した次回の遊技状態が高確率遊技状態に移行するか否かを判定する(S615)。確変に移行する場合(S615:yes)は、確変回数を設定し(S620)、確変フラグを1に設定し(S625)、S630に移行する。確変フラグを1にすると本実施例では特別図柄の当選確率が向上する。確変に移行しない場合(S615:no)はそのままS630に移行する。なお、確変回数は10000回が設定され、実質的に次回の大当りまでの確変の継続を保証する。なお、S600において、大当り終了演出の時間を経過していないと判定された場合には(S600:no)、特別遊技処理を終了(リターン)する。
S630では、次回の遊技状態で時短に移行するか否かを判定する。時短に移行する場合(S630:yes)は、時短回数を設定し(S635)、時短フラグを1に設定し(S640)、大当り終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理(S645)を行ない、状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信(S647)して特別遊技処理を終了する。なお、S635で設定する時短回数は、通常大当りでは100回であるが、確変大当りにおいては10000回が設定され、実質的に次回の大当りまでの時短の継続を保証する。時短フラグを1にすると本実施例では特別図柄の平均変動時間短縮、普通図柄の平均変動時間短縮、普通電動役物12の開放延長機能をセットする。また、時短に移行しない場合(S630:no)はS645に直行する。
図14は、本実施例のパチンコ機50の基本的仕様を示すテーブルを示す。
パチンコ機50が通常確率遊技状態である場合の大当り確率は1/300、高確率遊技状態である場合の大当り確率は1/30に設定されている。大当り後に高確率遊技状態へ移行する確率は、60%に設定されている。確変回数は10000回に設定されている。また、時短回数は10000回又は100回に設定されている。
次に賞球数について説明する。第1始動口11及び第2始動口12に遊技球が1個入球すると3個の賞球が払い出される。また、大入賞口14に遊技球が1個入球すると15個の賞球が払い出される。その他の入賞口の第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33及び第4左入賞口34に遊技球が1個入球すると、10個の賞球が払い出される。なお、大入賞口14の規定入賞数は、10個となっている。
次に、普通図柄の当選確率について説明する。パチンコ機50が非開放延長状態(開放延長機能の未作動時)である場合の普通図柄の当選確率は1/300に設定されている。また、パチンコ機50が開放延長状態(開放延長機能の作動時)である場合には1/1.0101に設定されている。普通電動役物の開放時間について説明する。パチンコ機50の遊技状態が非開放延長状態である場合の普通電動役物の開放時間は、0.1秒を1回、開放延長状態では2.2秒を1回となっている。
図17を用いて、実施例1のサブ統合制御装置83が実行する演出決定処理について説明する。
まず、S650において、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信された特図変動開始コマンドを受信したか否かを判定する(S650)。否定判定の場合には(S650:no)、そのまま本処理が終了(リターン)となる。なお、特図変動開始コマンドとは、図8に示す特図変動開始コマンド送信処理(S320)にて主制御装置80が送信するコマンドである。特図変動開始コマンドをサブ統合制御装置83が受信すると(S650:yes)、振分乱数を抽出し(S652)、受信した特図変動開始コマンドの種類と抽出した振分乱数に応じて、演出パターン決定処理(S655)で演出パターンを決定する。そして、決定した演出パターンが、操作手段(第1操作手段、第2操作手段)を用いる予告演出が行われる演出パターンか否かを判定する(S660)。なお、本実施例では、操作手段(第1操作手段、第2操作手段)が用いられる予告演出として、図18に示す予告演出A、予告演出Bと予告演出Cの3種類が存在する。各予告演出(予告演出A、予告演出Bと予告演出C)は、大当りとなる場合とハズレとなる場合とで出現率が夫々設定されている。また、予告演出Aから予告演出Cのうち、予告演出Cが表示された場合に大当りとなる確率が最も高く、次に予告演出Bが表示された場合に大当りとなる確率が高いことになる。予告演出Aが表示された場合が最もハズレとなる確率が高い。
肯定判定の場合には(S660:yes)、操作パターン選択処理(S665)を行い、S670へ移行する。予告演出中に、操作パターン選択処理(S665)にて選択された操作パターンに対応した操作手段の操作が有効となる。また、S655で決定した演出パターンが操作手段を用いない予告演出が行われる演出パターンである場合には(S660:no)、そのまま演出表示開始処理(S670)を行い、本処理を終了(リターン)する。各操作パターン(操作パターン1、操作パターン2及び操作パターン3)は、大当りとなる場合とハズレとなる場合とで選択率が夫々設定されている。
ここで、図18を用いて、本実施例の予告演出Aから予告演出Cの各予告演出と、抽選結果、操作パターンの種類と発生確率について説明する。図18(a)に示す表は予告演出Aについて示し、図18(b)に示す表は予告演出Bについて示し、図18(c)に示す表は予告演出Cについて示している。
各表に示す発生確率とは、大当り時の各予告発生時に選択される各操作パターンの出現率と、ハズレ時の各予告発生時に選択される各操作パターンの出現率の割合から算出されたものである。なお、詳しい出現率について割愛する。
ここで、図18(a)を参照して、予告演出Aが表示される場合について説明する。
予告演出Aが実行される場合に、ハズレで操作パターン1(第1操作手段の操作が有効)である比率は55%である。また、予告演出Aが実行される場合に、当りで操作パターン1(第1操作手段の操作が有効)である比率は5%である。
予告演出Aが実行される場合に、ハズレで操作パターン2(第2操作手段の操作が有効)である比率は30%である。また、予告演出Aが実行される場合に、当りで操作パターン2(第2操作手段の操作が有効)である比率は7%である。
予告演出Aが実行される場合に、ハズレで操作パターン3(第1操作手段が有効となり、当該第1操作手段を操作すると第2操作手段の操作が有効)である比率は0%である。また、予告演出Aが実行される場合に、当りで操作パターン3(第1操作手段が有効となり、当該第1操作手段を操作すると第2操作手段の操作が有効)である比率は3%である。
予告演出Aにおける操作パターンの違いによる当選確率は、予告演出Aにおける当り時の各操作パターンの発生確率/予告演出Aにおけるハズレ時の各操作パターンの発生確率と予告演出Aにおける当り時の各操作パターンの発生確率の割合を示すものである。
演出ボタン67を操作することで予告演出Aが実行される場合の当選確率は、5/55+5=約8%である。一方、ジョグダイヤル68のみを操作することで予告演出Aが実行される場合の当選確率は、7/30+7=約19%である。また、演出ボタン67を操作し、操作が有効となったジョグダイヤル68を操作することで予告演出Aが実行される場合の当選確率は100%である。
つまり、演出ボタン67を用いて予告演出Aが実行される場合よりも、ジョグダイヤル68を用いて予告演出Aが実行される場合のほうが、大当りになる期待度(信頼度ともいう)が高く、ジョグダイヤル68を用いて予告演出Aが実行される場合よりも、演出ボタン67、ジョグダイヤル68を用いて予告演出Aが実行される場合のほうが、大当りになる期待度(信頼度ともいう)が高いことになる。
後述する予告演出Aが実行される場合の各操作パターンの発生確率は、予告演出Aが実行されてハズレの場合の各操作パターンの発生確率と予告演出Aが実行されて当りの場合の各操作パターンが選択される発生確率を合算したものとなっている。
予告演出Aが実行される場合の操作パターン1(第1操作手段の操作が有効)の発生確率は、55+5=60%である。また、予告演出Aが実行される場合の操作パターン2(第2操作手段の操作が有効)の発生確率は、30+7=37%である。さらに、予告演出Aが実行される場合の操作パターン3(第1操作手段が有効となり、当該第1操作手段を操作すると第2操作手段の操作が有効)の発生確率は、3%である。
次に、図21を参照して、主制御装置80から送信された特図変動開始コマンドに基づき、サブ統合制御装置83が実行する予告演出Aの演出態様について説明する。なお、図21では、S665にて操作パターン1(第1操作手段の操作が有効)が選択されたものとする。
主制御装置80が特別図柄の変動表示を実行すると、サブ統合制御装置83は、図21(a)に示すように、演出図柄表示装置6の画面にて演出図柄1000を変動表示させる。その後、図21(b)に示すように、演出図柄表示装置6の画面の左上方に、演出キャラクター1003が表示され、演出図柄表示装置6の画面右方には第1操作手段の操作が有効であることを示す第1操作手段有効表示1001が表示される。また、演出図柄表示装置6の画面左下方には、演出ボタン67の操作が有効である期間を示す時間メータ1002が表示されている。
そして、遊技者は演出ボタン67を操作すると、図21(c)へ移行する。図21(c)に示すように、演出図柄表示装置6の画面左上方に表示されている演出キャラクター1003の下方には、「チャンスかも!?」と表示され表示例1004が表示される。本実施例の予告演出Aが、図21(c)に示す表示例1004のことである。
ここで、図18(b)を参照して、予告演出Bが表示される場合について説明する。
予告演出Bが実行される場合に、ハズレで操作パターン1(第1操作手段の操作が有効)である比率は35%である。また、予告演出Bが実行される場合に、当りで操作パターン1(第1操作手段の操作が有効)である比率は10%である。
予告演出Bが実行される場合に、ハズレで操作パターン2(第2操作手段の操作が有効)である比率は30%である。また、予告演出Bが実行される場合に、当りで操作パターン2(第2操作手段の操作が有効)である比率は15%である。
予告演出Bが実行される場合に、ハズレで操作パターン3(第1操作手段が有効となり、当該第1操作手段を操作すると第2操作手段の操作が有効)である比率は5%である。また、予告演出Bが実行される場合に、当りで操作パターン3(第1操作手段が有効となり、当該第1操作手段を操作すると第2操作手段の操作が有効)である比率は5%である。
予告演出Bにおける操作パターンの違いによる当選確率は、予告演出Bにおける当り時の各操作パターンの発生確率/予告演出Bにおけるハズレ時の各操作パターンの発生確率と予告演出Bにおける当り時の各操作パターンの発生確率の割合を示すものである。
演出ボタン67を用いて予告演出Bが実行される場合の当選確率は、10/35+10=約22%である。一方、ジョグダイヤル68を用いて予告演出Bが実行される場合の当選確率は、15/30+15=約33%である。また、演出ボタン67を操作して、さらにジョグダイヤル68を回転させた場合に予告演出Bが実行される場合の当選確率は、5/5+5=50%である。
つまり、演出ボタン67を用いて予告演出Bが実行される場合よりも、ジョグダイヤル68を用いて予告演出Bが実行される場合のほうが、大当りになる期待度(信頼度ともいう)が高く、ジョグダイヤル68を用いて予告演出Bが実行される場合よりも、演出ボタン67が操作されて、さらにジョグダイヤル68が操作された場合に予告演出Bが実行される場合のほうが、大当りになる期待度(信頼度ともいう)が高いことになる。
予告演出Bが実行される場合の各操作パターンが選択される発生確率は、予告演出Bが実行される場合に、ハズレで各操作パターンが選択される発生確率と予告演出Bが実行される場合に、当りで各操作パターンが選択される発生確率を合算したものである。
予告演出Bが実行される場合に操作パターン1(第1操作手段の操作が有効)である発生確率は、35+10=45%である。また、予告演出Bが実行される場合に操作パターン2(第2操作手段の操作が有効)である発生確率は、30+15=45%である。さらに、予告演出Bが実行される場合に操作パターン3(第1操作手段が有効となり、当該第1操作手段を操作すると第2操作手段の操作が有効)である発生確率は、5%である。
図22を参照して、サブ統合制御装置83が実行する予告演出Bの演出態様について説明する。なお、図22では、S665にて操作パターン2(ジョグダイヤル68)が選択されるものとする。
主制御装置80が特別図柄の変動表示を実行すると、サブ統合制御装置83は、図22(a)に示すように、演出図柄表示装置6の画面にて演出図柄1000を変動表示させる。その後、図22(b)に示すように、演出図柄表示装置6の画面左上方に、演出キャラクター1003が表示され、演出キャラクター1003の右方に第2操作手段(ジョグダイヤル68)の操作が有効であることを示す第2操作手段有効表示1005が表示される。また、演出図柄表示装置6の画面左下方には、ジョグダイヤル68の操作が有効である期間を示す時間メータ1002が表示されている。
そして、遊技者は演出ボタン67を操作すると、図22(c)へ移行する。図22(c)に示すように、演出図柄表示装置6の画面左上方に表示されている演出キャラクター1003の下方には、「チャンス!」と表示された表示例1006が表示されている。当該表示例1006は、予告演出Bのことである。
ここで、図18(c)を参照して、予告演出Cが表示される場合について説明する。
予告演出Cが実行される場合に、ハズレで操作パターン1(第1操作手段の操作が有効)である比率は25%である。また、予告演出Cが実行される場合に、当りで操作パターン1(第1操作手段の操作が有効)である比率は25%である。
予告演出Cが実行される場合に、ハズレで操作パターン2(第2操作手段の操作が有効)である比率は10%である。また、予告演出Cが実行される場合に、当りで操作パターン2(第2操作手段の操作が有効)である比率は35%である。
予告演出Cが実行される場合に、ハズレで操作パターン3(第1操作手段が有効となり、当該第1操作手段を操作すると第2操作手段の操作が有効)である比率は0%である。また、予告演出Cが実行される場合に、当りで操作パターン3(第1操作手段が有効となり、当該第1操作手段を操作すると第2操作手段の操作が有効)である比率は5%である。
予告演出Cにおける操作パターンの違いによる当選確率は、予告演出Cにおける当り時の各操作パターンの発生確率/予告演出Cにおけるハズレ時の各操作パターンの発生確率と予告演出Cにおける当り時の各操作パターンの発生確率の割合を示すものである。
演出ボタン67が操作されて予告演出Cが実行される場合の当選確率は、25/25+25=50%である。また、ジョグダイヤル68が操作されて予告演出Cが実行される場合の当選確率は、35/10+35=約78%である。また、演出ボタン67を操作して、有効となったジョグダイヤル68を操作することで予告演出Cが実行される場合の当選確率は、100%である。
つまり、演出ボタン67を操作して予告演出Cが実行される場合よりも、ジョグダイヤル68を操作して予告演出Cが実行される場合のほうが、大当りになる期待度(信頼度ともいう)が高く、ジョグダイヤル68を操作して予告演出Cが実行される場合よりも、演出ボタン67が操作し、有効となったジョグダイヤル68が操作されて予告演出Cが実行される場合のほうが、大当りになる期待度(信頼度ともいう)が高いことになる。
予告演出Cが実行される場合の各操作パターンが選択される発生確率は、予告演出Cが実行される場合に、ハズレで各操作パターンが選択される発生確率と予告演出Cが実行される場合に、当りで各操作パターンが選択される発生確率を合算したものとなっている。
予告演出Cが実行される場合に操作パターン1(第1操作手段の操作が有効)である発生確率は、25+25=50%である。また、予告演出Cが実行される場合に操作パターン2(第2操作手段の操作が有効)である発生確率は、10+35=45%である。さらに、予告演出Cが実行される場合に操作パターン3(第1操作手段が有効となり、当該第1操作手段を操作すると第2操作手段の操作が有効)である発生確率は、5%である。
図23を参照して、サブ統合制御装置83が実行する予告演出Cの演出態様について説明する。なお、図23では、S665にて操作パターン3(演出ボタン67が操作されると、ジョグダイヤル68の操作が有効となる)が選択されるものとする。
主制御装置80が特別図柄の変動表示を実行すると、サブ統合制御装置83は、図23(a)に示すように、演出図柄表示装置6の画面にて演出図柄1000を変動表示させる。その後、図23(b)に示すように、演出図柄表示装置6の画面左上方に演出キャラクター1003が表示され、当該演出キャラクターの右方には第1操作手段(演出ボタン67)の操作が有効であることを示す第1操作手段有効表示1001が表示される。演出図柄表示装置6の画面左下方に、演出ボタン67操作が有効である有効期間を示す時間メータ1002が表示されている。図21及び図22に示した演出表示態様と異なり、図23(b)にて、有効期間内に演出ボタン67を操作すると、予告演出は行われず、ジョグダイヤル68の操作が有効であることを示す演出表示(図23(c)へ移行することになる。
図23(c)に示すように、演出図柄表示装置6の画面左上方に演出キャラクター1003が表示され、当該演出キャラクターの右方には第2操作手段(ジョグダイヤル68)の操作が有効であることを示す第2操作手段有効表示1005が表示される。演出図柄表示装置6の画面左下方に、ジョグダイヤル68の操作が有効となる有効期間を示す時間メータ1002が表示されている。有効期間内にジョグダイヤル68を操作すると、図23(d)へ移行する。
図23(d)に示すように、演出図柄表示装置6の画面に表示されている演出キャラクター1003の下方には、「激熱!!」と表示された表示例1013が表示される。本実施例の予告演出とは、表示例1013のことである。
図24に、演出ボタン67を操作した場合に表示される予告演出B、ジョグダイヤル68を操作した場合に表示される予告演出Bと演出ボタン67を操作して、ジョグダイヤル68を操作した場合に表示される予告演出Bについて説明する。
操作手段が用いられる予告演出Bが表示される演出パターンが決定され、サブ統合制御装置83は、S665にて操作パターン1を選択した場合に第1操作手段(演出ボタン67)を操作されると、図24(a)に示すように、演出図柄表示装置6の画面に予告演出Bが表示されることになる。
操作手段が用いられる予告演出Bが表示される演出パターンが決定され、サブ統合制御装置83は、操作パターン2を選択した場合に第2操作手段(ジョグダイヤル68)を操作すると、図24(b)に示すように、演出図柄表示装置6の画面に予告演出Bが表示されることになる。
操作手段が用いられる予告演出Bが表示される演出パターンが決定され、サブ統合制御装置83は、操作パターン3を選択した場合に第1操作手段を操作し、続けて第2操作手段を操作すると、図24(c)に示すように、演出図柄表示装置6の画面に予告演出Bが表示されることになる。
つまり、演出パターン決定処理(S655)にて操作手段を用いた予告演出が決定され、その後S665にて操作パターンを選択する構成となっているため、各操作パターンに応じて異なる操作手段が有効となり、有効となった操作手段が操作されても、演出図柄表示装置6の画面上に同じ予告演出が表示されることになる。
図24では、予告演出Bについて説明したが、操作パターン1が選択されて、予告演出Aが表示される場合もあれば、操作パターン2が選択されて、予告演出Aが表示される場合もあれば、操作パターン3が選択されて、予告演出Aが実行される場合もある。また、操作パターン1が選択されて予告演出Cが表示される場合もあれば、操作パターン2が選択されて予告演出Cが表示される場合、操作パターン3が選択されて予告演出Cが実行される場合もある。
図19及び図20を用いて、サブ統合制御装置83が実行する予告演出処理について説明する。
サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6の画面に特図変動開始コマンドに基づく演出表示が表示されているか否かを判定する(S700)。肯定判定の場合には(S700:yes)、操作手段(第1操作手段、第2操作手段)の有効期間内であるか否かを判定する(S705)。肯定判定の場合には(S705:yes)、演出図柄表示装置6の画面に、操作が有効となっている操作手段(第1操作手段又は第2操作手段)に対応する操作手段有効表示が表示されているか否かを判定する(S710)。肯定判定の場合には(S710:yes)、S720へ移行する。なお、否定判定の場合には(S710:no)、サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6の画面に、有効となっている操作手段(第1操作手段又は第2操作手段)の操作が有効であることを示す操作手段有効表示を表示し(S715)、第2操作手段有効フラグが「1」にセットされているか否かを判定する(S717)。否定判定の場合には(S717:no)、S720へ移行する。実施例1のパチンコ機50において、第2操作手段有効フラグが「1」にセットされていれば、操作パターン選択処理(S665)にて、操作パターン3が選択されて有効となった第1操作手段(演出ボタン67)が操作され、第2操作手段(ジョグダイヤル68)の操作が有効であることを示す。
サブ統合制御装置83は、操作が有効となっている第1操作手段又は第2操作手段が操作されたか否かを判定する(S720)。S720において、サブ統合制御装置83は、演出ボタンスイッチ67a、又は第1ジョグダイヤルセンサ68aと第2ジョグダイヤルセンサ68bによって検出され、送信された操作信号を受信したか否かによって判定する。
操作が有効となっている第1操作手段又は第2操作手段の何れかが操作された場合には(S720:yes)、S665にて操作パターン3が選択されたか否かを判定する(S725)。肯定判定の場合には(S725:yes)、演出図柄表示装置6の画面に表示されている操作手段有効表示を終了させ(S728)、第1操作手段の有効期間を終了させ(S730)、第2操作手段の操作が有効となる有効期間を設定して(S735)、第2操作手段有効フラグを「1」にセットし(S740)、本処理を終了(リターン)する。
S720において、操作が有効となっている操作手段が操作されていないと判定された場合には(S720:no)、操作が有効となっている操作手段の有効期間が経過したか否かを判定する(S745)。肯定判定の場合には(S745:yes)、S755へ移行する。なお、操作手段を操作されずに、有効期間を経過した場合には(S745:yes)、演出図柄表示装置6の画面に予告演出は表示されない構成となっている。また、操作手段が操作されずに、有効期間を経過した場合に、演出図柄表示装置6の画面に予告演出を表示される構成でもよい。
また、S665により操作パターン1又は操作パターン2が選択された場合には(S725:no)、演出図柄表示装置6の画面に表示されている操作手段有効表示を終了させ(S748)、演出図柄表示装置6の画面に予告演出を表示し(S750)、操作手段(第1操作手段、第2操作手段)の有効期間を終了させ(S755)、本処理を終了(リターン)する。なお、予告演出表示処理(S750)では、S655で決定した演出パターンに応じて大当り遊技が発生するか否かの信頼度を報知する予告演出Aから予告演出Cのうちのいずれかの予告演出を、演出図柄表示装置6の画面に表示する。
なお、サブ統合制御装置83は演出図柄表示装置6の画面に、特図変動開始コマンドに基づく演出表示が表示されていない場合(S700:no)、操作手段(第1操作手段、第2操作手段)の有効期間中ではないと判定された場合(S705:no)、又は操作手段(第1操作手段、第2操作手段)の有効期間を経過していない場合には(S745:no)、本処理を終了(リターン)する。
図19のS717にて、第2操作手段有効フラグが0である場合には(S717:no)、図20のS800へ移行する。
S800において、サブ統合制御装置83は、第2操作手段(ジョグダイヤル68)が操作されたか否かを判定する(S800)。肯定判定の場合には(S800:yes)、演出図柄表示装置6の画面に、S655で決定した演出パターンに応じて、図18に示す予告演出Aから予告演出Cのうち、いずれかの予告演出を表示し(S805)、S815へ移行する。また、第2操作手段が操作されていない場合には(S800:no)、第2操作手段の有効期間を経過したか否かを判定する(S810)。肯定判定の場合には(S810:yes)、演出図柄表示装置6の画面に表示されている操作手段有効表示を終了させ(S815)、第2操作手段の有効期間を終了させて(S820)、第2操作手段有効フラグを0にし(S825)、本処理を終了(リターン)させる。なお、第2操作手段の有効期間を経過していない場合には(S810:no)、そのまま本処理を終了(リターン)する。なお、操作手段を操作されずに、有効期間を経過した場合には(S810:yes)、演出図柄表示装置6の画面に予告演出は表示されない構成となっている。これに限定されることはなく、操作手段が操作されずに、有効期間を経過した場合に、演出図柄表示装置6の画面に予告演出を表示される構成でもよい。
以上の弾球遊技機によれば、従来の弾球遊技機のように押しボタンを操作することで当否判定の結果を報知又は示唆する演出表示が表示されるだけでなくて、最も操作が有効となる確率が高い第1操作手段(本実施例では、演出ボタン67)が選択された場合でも、第1操作手段を操作すると、大当り遊技が発生する場合に選択される確率が高い第2操作手段(本実施例では、ジョグダイヤル68)の操作が有効となるため、遊技者に驚きを与え、大当り遊技が発生することへの期待感を高めることができ、面白みが増すことになる。
また、疑似演出中に第1操作手段(演出ボタン67)の操作が有効となっても、当該第1操作手段を操作しても演出図柄表示装置6の画面に予告演出が表示されずに、第2操作手段(ジョグダイヤル68)の操作が有効となる操作手段有効表示が表示される場合もあるため、第1操作手段が有効となっても、第2操作手段が有効となるかもしれないという期待感が生れ、操作意欲が無くなってしまうことを防ぐことが可能となる。
また、第1操作手段(演出ボタン67)と第2操作手段(ジョグダイヤル68)の操作方法が異なることで、双方の操作手段のうち、どちらの操作有効となるかによって、遊技者に大当り遊技が発生する可能性の違いを示しやすい。
また、演出ボタン67とジョグダイヤル68の操作方法を異ならせたことで、互いに同じ操作方法である場合と比べ、煩わしさやくどさを防止する効果が発揮可能となる。
さらに、演出ボタン67を操作してジョグダイヤル68が有効となり、有効となったジョグダイヤル68を操作することで予告演出が表示される場合のほうが、演出ボタン67又はジョグダイヤル68を1回操作することで予告演出が表示される場合よりも、図18に示すように、大当り遊技が発生する可能性が高い設定としたことで、遊技者による操作手段の操作意欲を増加させることができる。
実施例1のパチンコ機50において、サブ統合制御装置83は、特図変動開始コマンドを受信したときに抽出した振分乱数に応じて、予告演出にて操作パターン1から操作パターン3のうち、何れの操作パターンが選択するか決定する構成となっていた。これに限定されるものではない。例えば、S295又はS305にて決定される変動パターンに応じて、選択される操作パターンが決まっている構成であってもよい。
また、実施例1の操作パターン3では、予め操作が有効となる操作手段が第1操作手段から第2操作手段へ切り替るものとなっているが、第1操作手段を操作した際に、予告演出を実行するか、又は第2操作手段の操作を有効とするかの何れかを選択する構成であってもよい。この場合、信頼度が高い予告演出が表示されるか、又は大当りである場合のほうが第1操作手段から第2操作手段へと切り替る可能性が高い構成であることが望ましい。
本実施例では、演出図柄表示装置6の画面に特別図柄の疑似演出の表示中に、操作手段(第1操作手段(演出ボタン67)、第2操作手段(ジョグダイヤル68))の操作が有効であることを示唆する演出を行い、有効となっている操作手段を操作することで大当りとなる信頼度を示す予告演出を行う構成となっている。これに限定されず、例えば、特別図柄の疑似演出にて当否の結果を報知する際に、操作手段(第1操作手段(演出ボタン67)、第2操作手段(ジョグダイヤル68))の操作が有効であることを示唆する演出を行い、有効となっている操作手段を操作することで当否の結果を報知する構成でもよい。
[実施例2]
本発明の実施例2について図25〜図31を用いて説明する。なお、本実施例は、実施例1と共通点が多いため、異なる点を重点的に説明する。
実施例1では、演出図柄表示装置6の画面に特別図柄の疑似演出の表示中に、操作手段(第1操作手段(演出ボタン67)、第2操作手段(ジョグダイヤル68))の操作が有効であることを示唆する演出を行い、有効となっている操作手段を操作することで、予告演出を行う構成となっていた。
実施例2では、大当り遊技中の演出図柄表示装置6の画面に表示されている大当り遊技演出中に、第1操作手段(演出ボタン67)又は第2操作手段(ジョグダイヤル68)の操作が有効であることを示唆する演出を行い、有効となっている操作手段を操作すると、大当り遊技の終了後に移行する遊技状態を報知する。
図25を用いて、実施例2のサブ統合制御装置83が実行する大当り遊技演出決定処理について説明する。
まず、S850において、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信された大当り遊技開始コマンドを受信したか否かを判定する(S850)。なお、大当り遊技開始コマンドとは、図10に示す大当り遊技開始処理(S445)にて主制御装置80が送信するコマンドである。大当り遊技開始コマンドをサブ統合制御装置83が受信すると(S850:yes)、振分乱数を抽出し(S852)、大当り遊技開始コマンドと抽出した振分乱数に基づいて、大当り遊技演出パターン決定処理(S855)で大当り遊技演出パターンを決定し、S860へ移行する。また、大当り遊技開始コマンドを受信していない場合には(S850:no)、本処理を終了(リターン)する。S860において、決定した大当り遊技演出パターンが、操作手段を用いる大当り遊技演出であるか否かを判定する。肯定判定の場合には(S860:yes)、操作パターン選択処理(S865)を行い、S870へ移行する。また、否定判定の場合には(S860:no)、大当り遊技演出開始処理(S870)を行い、本処理を終了(リターン)する。
なお、大当り遊技演出(大当り遊技演出A、大当り遊技演出Bと大当り遊技演出C)は、大当り遊技終了後に移行する遊技状態が通常確率遊技状態か、高確率遊技状態かによって出現率が夫々設定されている。S855で決定される大当り遊技演出パターンの中には、操作手段(第1操作手段、第2操作手段)が用いられる大当り遊技演出(大当り遊技演出A、大当り遊技演出B又は大当り遊技演出C)や、操作手段を用いることなく大当り遊技の終了後に高確率遊技状態へ移行することを報知する大当り遊技演出や、操作手段を用いることなく、大当り遊技の終了後に通常確率遊技状態へ移行することを報知する大当り遊技演出などが行われるものも含まれている。
操作パターン(操作パターン1、操作パターン2及び操作パターン3)は、大当り遊技終了後に移行する遊技状態が通常確率遊技状態か、高確率遊技状態かによって選択率が夫々設定されている。
ここで、図26を用いて、本実施例の各大当り遊技演出と、抽選結果、操作パターンの種類と発生確率について説明する。図26(a)に示す表は大当り遊技演出Aについて示し、図26(b)に示す表は大当り遊技演出Bについて示し、図26(c)に示す表は大当り遊技演出Cについて示している。各表に示す発生確率とは、大当り遊技終了後に移行する遊技状態が高確率遊技状態である場合で、各大当り遊技演出発生時に選択される各操作パターンの出現率と、大当り遊技終了後に移行する遊技状態が通常確率遊技状態である場合で、各大当り遊技演出発生時に選択される各操作パターンの出現率の割合から算出されたものである。なお、詳しい出現率は割愛する。
ここで、図26(a)を参照して大当り遊技演出Aについて説明する。
大当り遊技演出Aが実行される場合に、大当り遊技終了後に移行する遊技状態が通常確率遊技状態で、操作パターン1(第1操作手段の操作が有効)である比率は55%である。大当り遊技演出Aが実行される場合に、大当り遊技終了後に移行する遊技状態が高確率遊技状態で、操作パターン1(第1操作手段の操作が有効)である比率は5%である。大当り遊技演出Aが実行される場合に、大当り遊技終了後に移行する遊技状態が通常確率遊技状態で、操作パターン2(第2操作手段の操作が有効)である比率は30%である。大当り遊技演出Aが実行される場合に、大当り遊技終了後に移行する遊技状態が高確率遊技状態で、操作パターン2(第2操作手段の操作が有効)である比率は7%である。大当り遊技演出Aが実行される場合に、大当り遊技終了後に移行する遊技状態が通常確率遊技状態で、操作パターン3(第1操作手段が有効となり、当該第1操作手段を操作すると第2操作手段の操作が有効)である比率は0%である。大当り遊技演出Aが実行される場合に、大当り遊技終了後に移行する遊技状態が高確率遊技状態で、操作パターン3(第1操作手段が有効となり、当該第1操作手段を操作すると第2操作手段の操作が有効)である比率は3%である。
大当り遊技演出Aにおける操作パターンの違いによる高確率遊技状態へ移行する確率は、大当り遊技演出Aにおける大当り遊技終了後に高確率遊技状態へ移行する場合の各操作パターンの発生確率/大当り遊技演出Aにおける大当り遊技終了後に通常確率遊技状態へ移行する場合の各操作パターンの発生確率及び高確率遊技状態へ移行する場合の各操作パターンの発生確率の割合を示すものである。
第1操作手段(演出ボタン67)が操作されて、大当り遊技演出Aが実行された場合に大当り遊技終了後に高確率遊技状態へ移行する確率は、5/55+5=約8%である。一方、第2操作手段(ジョグダイヤル68)が操作されて、大当り遊技演出Aが実行された場合に高確率遊技状態へ移行する確率は、7/30+7=約19%である。また、第1操作手段が操作され、操作が有効となった第2操作手段が操作されて、大当り遊技演出Aが実行された場合に大当り遊技終了後に高確率遊技状態へ移行する確率は100%である。
よって、演出ボタン67よりもジョグダイヤル68を操作して、大当り遊技演出Aが表示された場合に大当り遊技の終了後に高確率遊技状態に移行する確率は高く、ジョグダイヤル68よりも、演出ボタン67を操作して大当り遊技演出Aが表示された場合に大当り遊技終了後に高確率遊技状態に移行する確率は高いことになる。
大当り遊技演出Aが実行される場合に各操作パターンが選択される発生確率は、大当り遊技演出Aが実行される場合に、大当り遊技終了後に移行する遊技状態が通常確率遊技状態で、各操作パターンが選択される発生確率と大当り遊技演出Aが実行される場合に、大当り遊技終了後に移行する遊技状態が高確率遊技状態で、各操作パターンが選択される発生確率を合算したものとなっている。
大当り遊技演出Aが実行される場合において、第1操作手段(演出ボタン67)が選択される確率は、55+5=60%である。また、大当り遊技演出Aが実行される場合において、第2操作手段(ジョグダイヤル68)が選択される確率は、30+7=37%である。さらに、大当り遊技演出Aが実行される場合において、第1操作手段(演出ボタン67)が選択され、操作すると第2操作手段(ジョグダイヤル68)が有効となる確率は、3%である。
図29を参照して、主制御装置80から送信された大当り遊技開始コマンドに基づき、サブ統合制御装置83が実行する大当り遊技演出Aについて説明する。なお、S865にて、操作パターン1(第1操作手段(演出ボタン67))が選択されているものとする。
主制御装置80が大当り遊技を開始すると、サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6の画面にて大当り遊技演出Aを表示する。そして、大当り遊技の14ラウンド目において、演出図柄表示装置6にて図29(a)に示す演出表示が表示される。図29(a)に示す演出図柄表示装置6の画面右下方には、「操作手段を操作して、見事敵を撃墜させたら確変!!」と表示されている。
その後、図29(b)に示すように、演出図柄表示装置6の画面中央に第1操作手段(演出ボタン67)の操作が有効であることを示す第1操作手段有効表示1001が表示される。特別図柄として図柄1、図柄2又は図柄3が表示される場合に、第1操作手段(演出ボタン67)を操作すると、14ラウンドの最終に図29(c)に移行する。図29(c)では、発射したミサイルが敵に命中したことを示している。その後、最終ラウンド(15ラウンド)へ移行すると、図29(e)に示すように、「確変!」と表示された表示例1008が表示される。当該表示例1008によって、遊技者に大当り遊技の終了後に高確率遊技状態へ移行することを報知している。
また、特別図柄として、図柄7〜図10(図15を参照)が表示される場合には、図29(b)に示す演出表示が表示されている時に、第1操作手段(演出ボタン67)を操作すると、14ラウンドの最終に図29(d)へと移行する。図29(d)に示すように、発射したミサイルが敵に命中しなかったことを示している。その後、最終ラウンド(15ラウンド)へ移行すると、図29(f)に示すように、「通常!」と表示された表示例1008が表示される。当該表示例1008によって、遊技者に大当り遊技の終了後に通常確率遊技状態へ移行することを報知している。
図26(b)を参照して大当り遊技演出Bについて説明する。
大当り遊技演出Bが実行される場合に、大当り遊技終了後に移行する遊技状態が通常確率遊技状態で、操作パターン1(第1操作手段の操作が有効)である比率は35%である。大当り遊技演出Bが実行される場合に、大当り遊技終了後に移行する遊技状態が高確率遊技状態で、操作パターン1(第1操作手段の操作が有効)である比率は10%である。大当り遊技演出Bが実行される場合に、大当り遊技終了後に移行する遊技状態が通常確率遊技状態で、操作パターン2(第2操作手段の操作が有効)である比率は30%である。大当り遊技演出Bが実行される場合に、大当り遊技終了後に移行する遊技状態が高確率遊技状態で、操作パターン2(第2操作手段の操作が有効)である比率は15%である。大当り遊技演出Bが実行される場合に、大当り遊技終了後に移行する遊技状態が通常確率遊技状態で、操作パターン3(第1操作手段が有効となり、当該第1操作手段を操作すると第2操作手段の操作が有効)である比率は5%である。大当り遊技演出Bが実行される場合に、大当り遊技終了後に移行する遊技状態が高確率遊技状態で、操作パターン3(第1操作手段が有効となり、当該第1操作手段を操作すると第2操作手段の操作が有効)である比率は5%である。
大当り遊技演出Bにおける操作パターンの違いによる高確率遊技状態へ移行する確率は、大当り遊技演出Bにおける大当り遊技終了後に高確率遊技状態へ移行する場合の各操作パターンの発生確率/大当り遊技演出Bにおける大当り遊技終了後に通常確率遊技状態へ移行する場合の各操作パターンの発生確率及び高確率遊技状態へ移行する場合の各操作パターンの発生確率の割合を示すものである。
第1操作手段(演出ボタン67)が操作され、大当り遊技演出Bが実行された場合に大当り遊技終了後に高確率遊技状態へ移行する確率は、10/35+10=約22%である。一方、第2操作手段(ジョグダイヤル68)が操作され、大当り遊技演出Bが実行された場合に大当り遊技終了後に高確率遊技状態へ移行する確率は、15/30+15=約33%である。また、第1操作手段が操作され、操作が有効となった第2操作手段が操作され、大当り遊技演出Bが実行された場合に大当り遊技終了後に高確率遊技状態へ移行する確率は、5/5+5=50%である。
演出ボタン67よりもジョグダイヤル68が操作され、大当り遊技演出Bが表示された場合のほうが、大当り遊技の終了後に高確率遊技状態に移行する確率は高いことになる。また、ジョグダイヤル68よりも、演出ボタン67及びジョグダイヤル68を操作し、大当り遊技演出Bが表示された場合のほうが、大当り遊技の終了後に高確率遊技状態に移行する確率は高いことになる。
大当り遊技演出Bが実行される場合に各操作パターンが選択される発生確率は、大当り遊技演出Bが実行される場合に、大当り遊技終了後に移行する遊技状態が通常確率遊技状態で、各操作パターンが選択される発生確率と大当り遊技演出Bが実行される場合に、大当り遊技終了後に移行する遊技状態が高確率遊技状態で、各操作パターンが選択される発生確率を合算したものとなっている。
大当り遊技演出Bが実行される場合において、第1操作手段(演出ボタン67)が選択される確率は、35+10=45%である。また、大当り遊技演出Bが実行される場合において、第2操作手段(ジョグダイヤル68)が選択される確率は、30+15=45%である。さらに、大当り遊技演出Bが実行される場合において、第1操作手段(演出ボタン67)が選択され、操作すると第2操作手段(ジョグダイヤル68)が有効となる確率は、5+5=10%である。
図30を参照して、主制御装置80から送信された大当り遊技開始コマンドに基づき、サブ統合制御装置83が実行する大当り遊技演出Bについて説明する。なお、S865にて、操作パターン2が選択されているものとする。
主制御装置80が大当り遊技を開始すると、サブ統合制御装置83が大当り遊技演出Bを決定すると、演出図柄表示装置6の画面にて大当り遊技演出Bを表示する。
そして、大当り遊技の14ラウンド目において、演出図柄表示装置6にて図30(a)のようにボクシングをしている2人の男が表示される。図30(a)に示す演出図柄表示装置6の画面右下方には、「操作手段を操作して、見事敵を撃墜させたら確変!!」と表示されている。
その後、図30(b)に示すように、演出図柄表示装置6の画面中央に第2操作手段(ジョグダイヤル68)の操作が有効であることを示す第2操作手段有効表示1005が表示される。
特別図柄として図柄1〜図柄3が表示される場合には、第2操作手段(ジョグダイヤル68)を回転させると、14ラウンドの最終に図30(c)に移行する。図30(c)では、敵(向かって左の男)にパンチを放っていることを示している。その後、最終ラウンド(15ラウンド)へ移行すると、図30(e)に示す演出表示が演出図柄表示装置6の画面に表示される。図30(e)には、「確変!」と示された表示例1007が表示されている。これにより、大当り遊技終了後に、高確率遊技状態へ移行することを遊技者に報知している。
特別図柄として図柄7〜図柄10が表示される場合に、第2操作手段(ジョグダイヤル68)を回転させると、図30(d)に移行する。図30(d)では、敵(向かって左の男)からパンチを貰っていることを示している。その後、最終ラウンド(15ラウンド)へ移行すると、図30(f)に示す演出表示が演出図柄表示装置6の画面に表示される。図30(f)には、「残念・・・」と示された表示例1007が表示されている。これにより、大当り遊技終了後に、通常確率遊技状態へ移行することを遊技者に報知している。
図26(c)を参照して大当り遊技演出Cについて説明する。
大当り遊技演出Cが実行される場合に、大当り遊技終了後に移行する遊技状態が通常確率遊技状態で、操作パターン1(第1操作手段の操作が有効)である比率は25%である。大当り遊技演出Cが実行される場合に、大当り遊技終了後に移行する遊技状態が高確率遊技状態で、操作パターン1(第1操作手段の操作が有効)である比率は25%である。大当り遊技演出Cが実行される場合に、大当り遊技終了後に移行する遊技状態が通常確率遊技状態で、操作パターン2(第2操作手段の操作が有効)である比率は10%である。大当り遊技演出Cが実行される場合に、大当り遊技終了後に移行する遊技状態が高確率遊技状態で、操作パターン2(第2操作手段の操作が有効)である比率は35%である。大当り遊技演出Cが実行される場合に、大当り遊技終了後に移行する遊技状態が通常確率遊技状態で、操作パターン3(第1操作手段が有効となり、当該第1操作手段を操作すると第2操作手段の操作が有効)である比率は0%である。大当り遊技演出Cが実行される場合に、大当り遊技終了後に移行する遊技状態が高確率遊技状態で、操作パターン3(第1操作手段が有効となり、当該第1操作手段を操作すると第2操作手段の操作が有効)である比率は5%である。
大当り遊技演出Cにおける操作パターンの違いによる高確率遊技状態へ移行する確率は、大当り遊技演出Cにおける大当り遊技終了後に高確率遊技状態へ移行する場合の各操作パターンの発生確率/大当り遊技演出Cにおける大当り遊技終了後に通常確率遊技状態へ移行する場合の各操作パターンの発生確率と高確率遊技状態へ移行する場合の各操作パターンの発生確率の割合を示すものである。
第1操作手段(演出ボタン67)が操作され、大当り遊技演出Cが実行される場合に大当り遊技終了後に高確率遊技状態へ移行する確率は、25/25+25=50%である。一方、第2操作手段(ジョグダイヤル68)が操作され、大当り遊技演出Cが実行される場合に大当り遊技終了後に高確率遊技状態へ移行する確率は、35/10+35=約78%である。また、第1操作手段が操作され、操作が有効となった第2操作手段が操作されて、大当り遊技演出Cが実行される場合に大当り遊技終了後に高確率遊技状態へ移行する確率は100%である。
演出ボタン67よりもジョグダイヤル68が操作されて大当り遊技演出Cが表示された場合のほうが、大当り遊技の終了後に高確率遊技状態に移行する確率は高いことになる。また、ジョグダイヤル68よりも、演出ボタン67及びジョグダイヤル68が操作されて大当り遊技演出Cが表示された場合のほうが、大当り遊技の終了後に高確率遊技状態に移行する確率は高いことになる。
大当り遊技演出Cが実行される場合に各操作パターンが選択される発生確率は、大当り遊技演出Cが実行される場合に、大当り遊技終了後に移行する遊技状態が通常確率遊技状態で、各操作パターンが選択される発生確率と大当り遊技演出Cが実行される場合に、大当り遊技終了後に移行する遊技状態が高確率遊技状態で、各操作パターンが選択される発生確率を合算したものとなっている。
大当り遊技演出Cが実行される場合において、第1操作手段(演出ボタン67)が選択される確率は、25+25=50%である。また、大当り遊技演出Cが実行される場合において、第2操作手段(ジョグダイヤル68)が選択される確率は、10+35=45%である。さらに、大当り遊技演出Cが実行される場合において、第1操作手段(演出ボタン67)が選択され、操作すると第2操作手段(ジョグダイヤル68)が有効となる確率は5%である。
図32を参照して、主制御装置80から送信された大当り遊技開始コマンドに基づき、サブ統合制御装置83が実行する大当り遊技演出Cについて説明する。なお、S865にて操作パターン3が選択されているものとする。
主制御装置80が大当り遊技を開始すると、サブ統合制御装置83が大当り遊技演出Cを決定すると、演出図柄表示装置6の画面にて大当り遊技演出Cを表示する。
大当りの14ラウンド目において、演出図柄表示装置6の画面に図31(a)のように道路を疾走する車が表示される。この画像において、「操作手段を操作して、岩を回避したら確変!!」と示す表示例1007が表示されている。
その後、図31(b)に示すように、演出図柄表示装置6の画面中央に第1操作手段(演出ボタン67)の操作が有効であることを示す第1操作手段有効表示1001が表示される。図29や図30とは異なり、図31(b)に示す第1操作手段有効表示1001が表示された場合に、第1操作手段が操作されると、図31(c)へ移行する。
図31(c)に示すように、演出図柄表示装置6の画面中央に第2操作手段(ジョグダイヤル68)の操作が有効であることを示す第2操作手段有効表示1005が表示される。そして、ジョグダイヤル68を回転させると、図31(d)に移行する。図31(d)に示すように、14ラウンド目の終盤で車を左へ移動させて岩を回避することができたことを遊技者に報知している。
その後、最終ラウンド(15ラウンド)へ移行すると、図31(e)に示す演出表示が演出図柄表示装置6の画面に表示される。図31(e)には、「確変!」と示された表示例1007が表示されている。これにより、大当り遊技終了後に、高確率遊技状態へ移行することを遊技者に報知している。なお、特別図柄として、図柄1、図柄2又は図柄3が表示されている。
図27及び図28を用いて、サブ統合制御装置83が実行する遊技状態報知処理について説明する。
S900において、サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6の画面にて、大当り遊技演出が表示中であるか否かを判定する(S900)。肯定判定の場合には(S900:yes)、操作手段(第1操作手段、第2操作手段)の有効期間中であるか否かを判定する(S905)。肯定判定の場合には(S905:yes)、演出図柄表示装置6の画面に操作手段(第1操作手段、第2操作手段)の操作が有効である旨の有効表示が表示されているか否かを判定する(S910)。肯定判定の場合には(S910:yes)、S917へ移行する。また、否定判定の場合には(S910:no)、操作手段(第1操作手段、第2操作手段)の操作が有効であることを示す操作手段有効表示を演出図柄表示装置6の画面に表示し(S915)、S917へ移行する。S917において、第2操作手段有効フラグが「1」にセットされているか否かを判定する。実施例2のパチンコ機50において、第2操作手段有効フラグが「1」にセットされていれば、操作パターン選択処理(S865)にて、操作パターン3が選択されて有効となった第1操作手段(演出ボタン67)が操作され、第2操作手段(ジョグダイヤル68)の操作が有効となる有効期間中であることを示す。否定判定の場合には(S917:no)、サブ統合制御装置83は、操作手段(第1操作手段、第2操作手段)が操作されたか否かを判定する(S920)。肯定判定の場合には(S920:yes)、S865で選択された操作パターンが操作パターン3であるか否かを判定する(S925)。肯定判定の場合には(S925:yes)、演出図柄表示装置6の画面に表示されている操作手段有効表示を終了させ(S928)、第1操作手段の有効期間を終了させ(S930)、第2操作手段の有効期間を設定し(S935)、第2操作手段有効フラグを「1」にセットし(S940)、本処理を終了(リターン)する。
S920において、操作手段が操作されていないと判定された場合には(S920:no)、S945へ移行し、操作手段(第1操作手段、第2操作手段)の操作が有効となる有効期間が終了となったか否かを判定する(S945)。肯定判定の場合には(S945:yes)、S950へ移行する。また、S865で選択された操作パターンが操作パターン1又は操作パターン2である場合には(S925:no)、演出図柄表示装置6の画面に表示されている操作手段有効表示を終了させ(S948)、遊技状態表示変更処理(S950)を行い、操作手段(第1操作手段、第2操作手段)の有効期間を終了し(S955)、本処理を終了(リターン)する。なお、遊技状態表示変更処理(S950)では、操作手段の操作が有効であることを示す操作手段有効表示から、大当り遊技の終了後に移行する遊技状態を報知する演出表示に変更する(図29、図30、図31)。本実施例では、操作手段の有効期間が終了すると(S945:yes)、遊技状態表示変更処理(S950)を行う構成となっているが、これに限定されるものではない。操作手段の有効期間が終了すると(S945:yes)、遊技状態表示変更処理(S950)を行わない構成としてもよい。また、選択された操作パターンが操作パターン3である場合、第1操作手段の有効期間中に第1操作手段が操作されず、当該有効期間が経過した場合には、操作が有効となる操作手段が第1操作手段から第2操作手段へ切り替わる構成であってもよい。
図27において、演出図柄表示装置6の画面にて大当り遊技演出が表示されていない場合(S900:no)、操作手段(第1操作手段、第2操作手段)の有効期間ではない場合(S905:no)、又は操作手段(第1操作手段、第2操作手段)の有効期間が終了となっていない場合には(S945:no)、そのまま本処理を終了(リターン)する。
図27のS917にて、第2操作手段有効フラグがセットされていない場合には(S917:no)、S1000へ移行する。サブ統合制御装置83は、第2操作手段が操作されたか否かを判定する(S1000)。肯定判定の場合には(S1000:yes)、S1010へ移行する。 また、第2操作手段が操作されていない場合には(S1000:no)、第2操作手段の有効期間が終了となったか否かを判定する(S1005)。肯定判定の場合には(S1005:yes)、S1010へ移行する。遊技状態表示変更処理(S1010)を行い、S1015へ移行する。なお、遊技状態表示変更処理(S1010)は、図17のS950と同じ処理である。S1015において、演出図柄表示装置6の画面に表示されている操作手段有効表示を終了させ(S1015)、第2操作手段の操作が有効となる有効期間を終了させ(S1020)、第2操作手段の有効フラグを0にし(S1025)、本処理を終了(リターン)する。なお、第2操作手段の有効期間を経過していない場合には(S1005:no)、本処理を終了(リターン)する。本実施例では、操作手段の有効期間が終了すると(S1005:yes)、遊技状態表示変更処理(S1010)を行う構成となっているが、これに限定されるものではない。操作手段の有効期間が終了すると(S1005:yes)、遊技状態表示変更処理(S1010)を行わない構成としてもよい。
実施例2の弾球遊技機によれば、従来の弾球遊技機のように大当り遊技中に操作手段を操作すると大当り遊技の終了後に高確率遊技状態へ移行するか否かを報知するだけでなく、大当り遊技終了後に、通常確率遊技状態へ移行する場合に最も第1操作手段(演出ボタン67)が選択される場合でも、第1操作手段を操作すると、大当り遊技の終了後に高確率遊技状態へ移行する場合に選択される確率が高い第2操作手段(ジョグダイヤル68)の操作が有効となることに驚きを与え、高確率遊技状態の移行への期待感を高めることができ、面白みが増すことになる。
また、大当り遊技演出中に演出ボタン67が有効となっても、演出ボタン67を操作するとジョグダイヤル68が有効となる場合もあるため、演出ボタン67が有効となっても、ジョグダイヤル68が有効となるかもしれないという期待感が生れ、操作意欲が無くなってしまうことを防ぐことが可能となる。
第1操作手段と第2操作手段の操作方法を異ならせたことで、双方の操作手段のうち、どちらが操作有効となるかによって、遊技者に大当り遊技が発生する可能性の違いを示しやすい。また、第1操作手段と第2操作手段の操作方法を異ならせたことで、互いに同じ操作方法である場合と比べ、煩わしさやくどさを防止する効果が発揮可能となる。
さらに、第1操作手段を操作すると第2操作手段が有効となるほうが、第1操作手段又は第2操作手段を1回操作することよりも、大当り遊技が発生する可能性を高くしたことで、遊技者による操作手段の操作意欲を増加させることができる。
実施例2のパチンコ機50では、大入賞口14の内部に確変口は備えられていない。
これに限定されることはなく、例えば、確変口を備えた大入賞口を設ける構成であってもよい。その場合、大当り遊技演出中に大入賞口に設けられた確変口に遊技球が入球可能か否かを報知する構成とする。
実施例2では、大当り遊技の終了後に移行する遊技状態が高確率遊技状態か、通常確率遊技状態であるかを報知する構成となっていたが、これに限定されるものではない。例えば、大当り遊技の終了後に移行する遊技状態が開放延長状態であるか、非開放延長状態であるかを報知する構成であってもよい。
実施例2では、大当り遊技中の演出図柄表示装置6の画面に表示されている大当り遊技演出中に、第1操作手段(演出ボタン67)又は第2操作手段(ジョグダイヤル68)の操作が有効であることを示唆する演出を行い、有効となっている操作手段を操作すると、大当り遊技の終了後に移行する遊技状態を報知する構成となっている。その他にも、例えば、大当り遊技中の大当り遊技演出中に、第1操作手段(演出ボタン67)又は第2操作手段(ジョグダイヤル68)の操作が有効であることを示唆する演出を行い、有効となっている操作手段を操作すると、大当り遊技の終了後に高確率遊技状態へ移行する信頼度を示す予告演出をする構成でもよい。
ここで実施例2の構成・状態と、本発明の構成要件との対応関係を示す。
本発明の「当否判定手段」が、当否判定処理(S50)に相当し、「大当り遊技手段」が、図11〜図13に示す特別遊技処理に相当し、「演出表示手段」が、演出図柄表示装置6に相当し、「操作手段選択手段」が、操作パターン選択処理(S865)に相当し、「操作示唆手段」が、操作手段有効表示処理(S915)に相当し、「第1操作手段」が、演出ボタン67に相当し、「第2操作手段」が、ジョグダイヤル68に相当する。
[実施例3]
本発明の実施例3について図32〜図39を用いて説明する。なお、本実施例は、実施例1と共通点が多いため、異なる点を重点的に説明する。
実施例3のパチンコ機は、実施例1及び実施例2の構成と異なり、演出図柄表示装置6の画面に表示された保留図柄が第1操作手段(演出ボタン67)、第2操作手段(ジョグダイヤル68)の操作を示唆し、操作が有効となっている操作手段を操作すると、操作示唆図柄から他の表示態様からなる保留図柄へと変化し、変化した保留図柄の表示態様によって、大当り遊技が発生する確率である信頼度を報知する構成となっている。
図32を用いて、実施例3のサブ統合制御装置83が実行する保留図柄表示処理について説明する。
まず、S1100において、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信された先読みコマンドを受信したか否かを判定する(S1100)。肯定判定の場合には(S1100:yes)、振分乱数を抽出し(S1105)、最終保留図柄決定処理(S1107)を行い、S1110へ移行し、S1115へ移行する。なお、先読みコマンドを受信していない場合には(S1100:no)、本処理を終了(リターン)する。
先読み演出パターン決定処理(S1110)は、受信した先読みコマンドとS1105で抽出した振分乱数に基づいて、先読み演出パターンを決定する。ここで、先読み演出パターンとは、演出図柄表示装置6の画面上に一時保留図柄又は操作示唆図柄を一旦表示し、その表示中の一時保留図柄又は操作示唆図柄を最終保留図柄へ保留変化を実行する演出パターンのことである。なお、先読み演出パターンの中には、操作手段(第1操作手段、第2操作手段)が用いて保留変化させる先読み演出パターンや、操作手段を用いることなく保留変化させる先読み演出パターンが含まれている。
S1115において、主制御装置80は、S1110にて決定した先読み演出パターンに基づいて、図柄表示処理(S1145)にて演出図柄表示装置6の画面上に表示する一時保留図柄又は操作示唆図柄を、S1107で決定した最終保留図柄へ保留変化させるか否かを判定する。
肯定判定の場合には(S1115:yes)、S1110にて決定した先読み演出パターンが、操作手段を用いて演出図柄表示装置6の画面に表示した一時保留図柄又は操作示唆図柄を最終保留図柄へ保留変化させる先読み演出パターンであるか否かを判定する(S1120)。また、保留変化を実行しないと判定された場合には(S1115:no)、図柄表示処理(S1147)にて、S1107で決定した最終保留図柄を演出図柄表示装置6の画面に表示し、本処理を終了(リターン)する。
操作手段を用いる先読み演出パターンが決定された場合には(S1120:yes)、操作パターン選択処理(S1125)を行い、演出図柄表示装置6の画面に表示する保留図柄として、S1125で選択した操作パターンに応じた操作示唆図柄A又は操作示唆図柄Bのいずれかに決定し(S1130)、S1145へ移行する。なお、操作パターン選択処理(S1125)では、図34に示す各テーブルに記載の発生確率に応じて、各操作パターンを選択する構成となっている。
また、操作手段を用いない先読み演出パターンが決定されたと判定された場合には(S1120:no)、一時保留図柄決定処理(S1135)を行い、最終保留図柄変化時期決定処理(S1140)を行い、S1135で決定した一時保留図柄を演出図柄表示装置6の画面に表示し(S1145)、本処理を終了(リターン)する。なお、S1135で決定した一時保留図柄は、本実施例のS1140で決定した変化時期に達すると、S1107で決定した最終保留図柄へと変化することになる。
図33(a)を用いて、演出図柄表示装置6の画面に表示される演出態様の出現率を説明する。
図33(a)に記載の表の「出現率」が示す確率で大当り抽選に当選する。また、演出図柄表示装置6の画面に表示される疑似演出では、該表の「出現率」が示す確率で、SPリーチ(スーパーリーチ)や、リーチ(ノーマルリーチ)や、ハズレ(スーパーリーチやノーマルリーチとなること無く大当り抽選で外れること)が発生する。なお、大当り時も演出図柄表示装置6の画面にて表示される疑似演出では、ノーマルリーチ又はSPリーチが発生する。
演出図柄表示装置6の画面に表示される保留図柄の種類として、図33(b)の表に記載の通常保留図柄、特別保留図柄1〜3、操作示唆図柄A、操作示唆図柄Bとが設けられている。なお、通常保留図柄の表示態様は、白い丸となっている。また、特別保留図柄1の表示態様は、白丸に三本線が入った表示態様、特別保留図柄2は、白色からなる上部と黒色からなる下部に分かれた表示態様、特別保留図柄3は、黒丸の表示態様となっている。
そして、第1操作手段(演出ボタン67)の操作が有効であることを示唆する操作示唆図柄Aは、PUSHと表示された表示態様となっている。また、第2操作手段(ジョグダイヤル68)の操作が有効であることを示唆する操作示唆図柄Bは、ジョグダイヤル67の模した表示態様となっており、「回せ!」と表示されている。
次に、最終保留図柄が表示された場合のリーチ演出等の出現率と一時保留図柄から最終保留図柄へ変化した場合の期待値について説明する。
通常保留図柄、特別保留図柄1〜特別保留図柄3のうちのいずれかが、図33(c)の表における「出現率」が示す確率で表示されると共に、特別保留図柄が表示された際には、該表の「期待値」が示す確率で該保留記憶により大当りが発生する。
図33(c)に示すように、最終保留図柄(通常保留図柄)である場合、又は一時保留図柄(操作示唆図柄A又は操作示唆図柄B)から保留変化して最終保留図柄(通常保留図柄)に変化した場合に、当該保留図柄に対応する保留記憶が消化されて、当否判定の結果からハズレ(スーパーリーチやノーマルリーチとなること無く大当り抽選で外れること)が出現する確率は、200/200に設定されている。
保留変化することなく、最終保留図柄(特別保留図柄)が表示された場合、又は一時保留図柄(通常保留図柄、操作示唆図柄A、操作示唆保留図柄B)から最終保留図柄(特別保留図柄1から特別保留図柄3のいずれか)に変化した場合には、当該保留図柄に対応する保留記憶が消化されて、単にハズレ(スーパーリーチやノーマルリーチとなること無く大当り抽選で外れること)となることはない。
また、保留変化することなく最終保留図柄(通常保留図柄)である場合、又は一時保留図柄(操作示唆図柄A又は操作示唆図柄B)から保留変化して最終保留図柄(通常保留図柄)に変化した場合に、当該保留図柄に対応する当該保留図柄に対応する保留記憶が消化されて、当否判定の結果からハズレで、リーチ(ノーマルリーチ)が出現する割合は、150/200に設定されている。
また、保留図柄が変化することなく最終保留図柄(特別保留図柄1)が表示された場合、又は一時保留図柄(通常保留図柄、操作示唆図柄A、操作示唆保留図柄B)から保留変化して、最終保留図柄(特別保留図柄1)に変化した場合に、当該保留図柄に対応する保留記憶が消化されて、当否判定の結果からハズレで、リーチ(ノーマルリーチ)が出現する割合は50/200に設定されている。
一方、保留図柄が変化することなく最終保留図柄(特別保留図柄2又は特別保留図柄3)が表示された場合、又は一時保留図柄(通常保留図柄、操作示唆図柄A、操作示唆図柄B)から保留変化して最終保留図柄(特別保留図柄2又は特別保留図柄3)が表示された場合に、当該保留図柄対応する保留記憶が消化されても、当否判定の結果からハズレで、リーチ(ノーマルリーチ)が出現することはない。
次に、保留変化することなく最終保留図柄(通常保留図柄)である場合、一時保留図柄(操作示唆図柄A、操作示唆図柄B)から保留変化して最終保留図柄(通常保留図柄)が表示された場合に、当該保留図柄が消化され、当否判定の結果からハズレで、SPリーチ(スーパーリーチ)が出現する割合は120/200に設定されている。
また、保留変化することなく最終保留図柄(特別保留図柄1)が表示された場合、又は一時保留図柄(通常保留図柄、操作示唆図柄A、操作示唆図柄B)から最終保留図柄(特別保留図柄1)に変化する場合に、当該保留図柄に対応する保留記憶が消化され、当否判定の結果からハズレで、SPリーチ(スーパーリーチ)が出現する割合は、30/200に設定されている。
保留変化することなく最終保留図柄(特別保留図柄2)が表示された場合、又は一時保留図柄(最終保留図柄よりも期待値が低い図柄、操作示唆図柄A、操作示唆図柄B)から最終保留図柄(特別保留図柄2)に変化した場合に、当該保留図柄に対応する保留記憶が消化され、当否判定の結果からハズレで、SPリーチ(スーパーリーチ)が出現する割合は、50/200に設定されている。
また、保留変化することなく最終保留図柄(特別保留図柄3)である場合、又は一時保留図柄(最終保留図柄よりも期待値が低い図柄、操作示唆図柄A又は操作示唆図柄Bのいずれか)から最終保留図柄(特別保留図柄3)へ変化した場合に、当該保留図柄に対応する保留記憶が消化されて、当否判定の結果からハズレで、SPリーチ(スーパーリーチ)が出現する割合は、10/200に設定されている。
次に、保留変化することなく最終保留図柄(通常保留図柄)である場合、一時保留図柄(操作示唆図柄A、操作示唆図柄B)から最終保留図柄(通常保留図柄)に変化した場合に、当該通常保留図柄が消化され、当否判定の結果から大当りで、大当りであることを報知する演出が出現する割合は、80/200に設定されている。
また、保留変化することなく最終保留図柄(特別保留図柄1)が表示された場合、又は一時保留図柄(通常保留図柄、操作示唆図柄A、操作示唆図柄B)から最終保留図柄(特別保留図柄1)へ変化した場合に、当該保留図柄に対応する保留記憶が消化され、当否判定の結果から大当りで、大当りであることを報知する演出が出現する割合は、20/200に設定されている。
保留変化することなく最終保留図柄(特別保留図柄2)が表示された場合、又は一時保留図柄(最終保留図柄よりも期待値が低い保留図柄、操作示唆図柄A、操作示唆図柄B)から最終保留図柄(特別保留図柄2)へ変化した場合に、当該保留図柄に対応する保留記憶が消化され、当否判定の結果から大当りで、大当りであることを報知する演出が出現する割合は、60/200に設定されている。
最終保留図柄(特別保留図柄3)が表示された場合、又は一時保留図柄(最終保留図柄よりも期待値が低い図柄、操作示唆図柄A、操作示唆図柄B)から最終保留図柄(特別保留図柄3)へ変化した場合に、当該保留図柄に対応する保留記憶が消化され、当否判定の結果から大当りで、大当りであることを報知する演出が出現する割合は、40/200に設定されている。
図33(c)に示す表の「期待値」は、最終保留図柄(特別保留図柄1から特別保留図柄3の何れか)が出現する場合の「当否比率」と「信頼度」を示す項目となっている。
図33(c)に示す「期待値」における「当否比率」は、各演出パターン(ハズレ,リーチ,スーパーリーチ,大当り)が行われた際に、対応する保留記憶による当否判定の結果、ハズレとなる場合と大当りとなる場合の比率を示している。また、図33(c)に示す「信頼度」は、当該保留記憶による当否判定の結果、大当りと判定される確率を示している。図33(c)に示す表は、特別保留図柄1,特別保留図柄2,特別保留図柄3の順位で、保留記憶についての信頼度が高くなることを示している。
本実施例では、主制御装置80からの先読みコマンドを受信した際に、サブ統合制御装置83は乱数値を取得する。図34に示すテーブルが設定されており、実施例3の操作パターン選択処理(S1125)は、各テーブルと取得した乱数値に応じて3種類の操作パターンのうちから、いずれかの操作パターンを選択することになる。これによって、操作が有効となる操作手段(第1操作手段、第2操作手段)が選択されることになる。
例えば、S1107にて最終保留図柄として通常保留図柄を決定した場合に、S1110で決定した先読み演出パターンが操作手段を用いるものと判定されると(S1120:yes)、操作パターン選択処理(S1125)にて図34(a)に示す発生確率に応じて3種の操作パターンのうち、何れかの操作パターンが選択される。そして、S1125にて選択した操作パターンに応じて、演出図柄表示装置6の画面に表示する操作示唆図柄を決定することになる。
図34(a)に示すように、操作パターン1(第1操作手段(演出ボタン67)の操作が有効となる)が選択される確率は70%であり、操作パターン2(第2操作手段(ジョグダイヤル68)の操作が有効となる)が選択される確率は30%であり、操作パターン3(第1操作手段(演出ボタン67)が有効となり、当該第1操作手段を操作すると第2操作手段(ジョグダイヤル68)の操作が有効となる)が選択される確率は0%である。
また、S1105にて最終保留図柄として特別保留図柄1と決定した場合、S1110で決定した先読み演出パターンが操作手段を用いるものと判定されると(S1120:yes)、操作パターン選択処理(S1125)にて図34(b)に示す発生確率に応じて3種の操作パターンのうち、何れかの操作パターンが選択される。そして、S1125にて選択した操作パターンに応じて、演出図柄表示装置6の画面に表示する操作示唆図柄を決定することになる(S1130)。
また、S1107にて最終保留図柄として、特別保留図柄1が決定された場合、図34(b)に示すように、操作パターン1(第1操作手段(演出ボタン67)の操作が有効となる)が選択される確率は60%であり、操作パターン2(第2操作手段(ジョグダイヤル68)の操作が有効となる)が選択される確率は35%であり、操作パターン3(第1操作手段(演出ボタン67)が有効となり、当該第1操作手段を操作すると第2操作手段(ジョグダイヤル68)の操作が有効となる)が選択される確率は5%である。
S1107にて最終保留図柄として特別保留図柄2を決定した場合に、S1110で決定した先読み演出パターンが操作手段を用いるものと判定されると(S1120:yes)、操作パターン選択処理(S1125)にて図34(c)に示す発生確率に応じて3種の操作パターンのうち、何れかの操作パターンが選択される。そして、S1125にて選択した操作パターンに応じて、演出図柄表示装置6の画面に表示する操作示唆図柄を決定することになる(S1130)。
S1107にて最終保留図柄として、特別保留図柄2が決定された場合、図34(c)に示すように、操作パターン1(第1操作手段(演出ボタン67)の操作が有効となる)が選択される確率は50%であり、操作パターン2(第2操作手段(ジョグダイヤル68)の操作が有効となる)が選択される確率は35%であり、操作パターン3(第1操作手段(演出ボタン67)が有効となり、当該第1操作手段を操作すると第2操作手段(ジョグダイヤル68)の操作が有効となる)が選択される確率は15%である。
S1105にて最終保留図柄を特別保留図柄3と決定した場合に、S1115で決定した先読み演出パターンが操作手段を用いるものと判定されると(S1120:yes)、操作パターン選択処理(S1125)にて図34(d)に示すテーブルと取得した乱数値に基づいて、3種の操作パターンのうち、何れかの操作パターンが選択される。そして、S1125にて選択した操作パターンに応じて、演出図柄表示装置6の画面に表示する操作示唆図柄を決定することになる。
S1105にて最終保留図柄として、特別保留図柄3が決定された場合、図34(d)に示すように、操作パターン1(第1操作手段(演出ボタン67)の操作が有効となる)が選択される確率は0%であり、操作パターン2(第2操作手段(ジョグダイヤル68)の操作が有効となる)が選択される確率は80%であり、操作パターン3(第1操作手段(演出ボタン67)が有効となり、当該第1操作手段を操作すると第2操作手段(ジョグダイヤル68)の操作が有効となる)が選択される確率は20%である。
次に、図35を用いて、サブ統合制御装置83が実行する保留図柄変化処理について説明する。
S1150において、サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6の画面に、操作示唆図柄(操作示唆図柄A又は操作示唆図柄Bの何れか)が表示されているか否かを判定する(S1150)。肯定判定の場合には(S1150:yes)、操作手段(第1操作手段、第2操作手段)の操作が有効となる有効期間中であるか否かを判定する(S1155)。肯定判定の場合には(S1155:yes)、第2操作手段有効フラグが「1」にセットされているか否かを判定する(S1157)。実施例3のパチンコ機50において、第2操作手段有効フラグが「1」にセットされていれば、操作パターン選択処理(S1125)にて、操作パターン3が選択されて有効となった第1操作手段(演出ボタン67)が操作され、第2操作手段(ジョグダイヤル68)の操作が有効となる有効期間中であることを示す。
否定判定の場合には(S1157:no)、操作手段(第1操作手段、第2操作手段の何れか)が操作されたか否かを判定する(S1160)。肯定判定の場合には(S1160:yes)、S1125にて操作パターン3が選択されたか否かを判定する(S1165)。肯定判定の場合には(S1165:yes)、第1操作手段の操作有効期間を終了させ(S1170)、第2操作手段の操作有効期間を設定し(S1175)、第2操作手段有効フラグを「1」にセットし(S1180)、演出図柄表示装置6の画面に表示されている操作示唆図柄Aの表示態様からなる保留図柄を操作示唆図柄Bの表示態様に変化させ(S1185)、本処理を終了(リターン)する。
S1160において、操作手段(第1操作手段、第2操作手段)が操作されていない場合には(S1160:no)、操作手段(第1操作手段、第2操作手段)の操作が有効となる有効期間が経過したか否かを判定する(S1190)。肯定判定の場合には(S1190:yes)、S1197へ合流する。S1125で決定した操作パターンが操作パターン1又は操作パターン2である場合には(S1165:no)、演出図柄表示装置6の画面に表示されている一時保留図柄を最終保留図柄へ変化させ(S1195)、操作手段(第1操作手段、第2操作手段)の有効期間を終了させ(S1197)、本処理を終了(リターン)させる。なお、S1190にて操作手段の有効期間を経過してことにより有効期間が終了となった場合(S1190:yes)、演出図柄表示装置6の画面に表示された操作示唆保留図柄は特別保留図柄へと変化せずに、通常保留図柄へ変化する構成とする。これに限定されるものではなく、操作手段の有効期間を経過してことにより有効期間が終了となった場合(S1190:yes)、最終保留図柄へ変化する構成でもよい。
図35において、演出図柄表示装置6の画面に表示された操作示唆図柄が表示されていない場合(S1150:no)、操作手段(第1操作手段、第2操作手段)の操作が有効となる有効期間ではない場合には(S1155:no)、操作手段の操作が有効となる有効期間が終了となっていない場合には(S1190:no)、本処理を終了(リターン)する。
図35のS1157にて、第2操作手段有効フラグがセットされている場合には(S1157:yes)、図36の1200へ移行する。S1200において、サブ統合制御装置83は、第2操作手段(ジョグダイヤル68)が操作されたか否かを判定する。肯定判定の場合には(S1200:yes)、演出図柄表示装置6の画面に表示されている操作示唆図柄BをS1107で決定した最終保留図柄へと変化させ(S1205)、S1215へ移行する。なお、第2操作手段が操作されなかった場合には(S1200:no)、第2操作手段の有効期間が経過したか否かを判定する(S1210)。肯定判定の場合には(S1210:yes)、第2操作手段有効フラグを0にし(S1215)、第2操作手段の有効期間を終了させ(S1220)、本処理を終了(リターン)する。なお、第2操作手段の有効期間を経過していない場合には(S1210:no)、本処理を終了(リターン)する。なお、S1210にて第2操作手段の有効期間を経過してことにより有効期間が終了となった場合(S1210:yes)、演出図柄表示装置6の画面に表示された操作示唆図柄Bは特別保留図柄へと変化せずに、通常保留図柄へ変化する構成とする。これに限定されるものではなく、第2操作手段の有効期間を経過してことにより有効期間が終了となった場合(S1210:yes)、最終保留図柄へ変化する構成でもよい。
図37を用いて、第1操作手段を操作することで特別保留図柄1又は通常保留図柄への保留変化の演出表示について説明する。
図37(a)に示すように、演出図柄表示装置6の画面にて演出図柄1000が変動表示している。演出図柄表示装置6の画面左下方には、右方から第1保留図柄1009、第2保留図柄1010、第3保留図柄1011が表示されている。そして、第1始動口11又は第2始動口12の何れかの始動口に遊技球が入賞すると、図37(b)に示すように、第1保留図柄1009、第2保留図柄1010及び第3保留図柄1011が右へとシフトして、図37(a)にて第3保留図柄1011が表示されていた場所に新たに第4保留図柄1012が表示されることになる。なお、第4保留図柄1012の表示態様は、操作示唆図柄Aの表示態様となっている。操作示唆図柄AにはPUSHと表示されており、第1操作手段(演出ボタン67)を操作すると、図37(c)又は図37(d)のいずれかへ移行することになる。
操作示唆図柄Aの表示態様からなる第4保留図柄1012から特別保留図柄2の表示態様へ変化する場合には、図37(c)へと移行する。図37(c)に示すように、特別保留図柄2の表示態様からなる第4保留図柄1012が表示される。また、操作示唆図柄Aの表示態様からなる第4保留図柄1012から通常保留図柄の表示態様へ変化する場合には、図37(d)へと移行する。図37(d)に示すように、通常保留図柄の表示態様からなる第4保留図柄1012が表示される。
図38を用いて、第2操作手段を操作することで特別保留図柄2又は通常保留図柄への保留変化の演出表示について説明する。
図38(a)に示すように、演出図柄表示装置6の画面にて演出図柄1000が変動表示している。演出図柄表示装置6の画面左下方には、右方から第1保留図柄1009、第2保留図柄1010、第3保留図柄1010が表示されている。そして、第1始動口11又は第2始動口12の何れかの始動口に遊技球が入賞すると、図38(b)に示すように、第1保留図柄1009、第2保留図柄1010及び第3保留図柄1011が右へとシフトしていき、図38(a)にて第3保留図柄1011が表示されていた場所に新たに第4保留図柄1012が表示される。なお、第4保留図柄1012の表示態様は、操作示唆図柄Bの表示態様となっている。操作示唆図柄Bはジョグダイヤル68を模した表示態様で、回せ!と表示されたものとなっている。第2操作手段(ジョグダイヤル68)を操作すると、図38(c)又は図38(d)のいずれかに移行することになる。
操作示唆図柄Bの表示態様からなる第4保留図柄1012から特別保留図柄2の表示態様へ変化する場合には、図38(c)へと移行する。図38(c)に示すように、特別保留図柄2の表示態様からなる第4保留図柄1012が表示されている。また、操作示唆図柄Bの表示態様からなる第4保留図柄1012から通常保留図柄の表示態様へ変化する場合には、図38(d)へと移行する。図38(d)に示すように、通常保留図柄の表示態様からなる第4保留図柄1012が表示されている。
図39を用いて、演出図柄表示装置6の画面に、操作示唆図柄Aが表示された場合に第1操作手段を操作すると、操作示唆図柄Bが表示されて第2操作手段を操作すると、特別保留図柄2へと変化する場合について説明する。
図39(a)に示すように、演出図柄表示装置6の画面にて演出図柄1000が変動表示している。演出図柄表示装置6の画面左下方には、右方から第1保留図柄1009、第2保留図柄1010、第3保留図柄1011が表示されている。そして、第1始動口11又は第2始動口12の何れかの始動口に遊技球が入賞すると、図39(b)に示すように、第1保留図柄1009、第2保留図柄1010及び第3保留図柄1011が右へとシフトしていき、図39(a)にて第3保留図柄1011が表示されていた場所に新たに第4保留図柄1012が表示される。なお、第4保留図柄1012の表示態様は、操作示唆図柄Aの表示態様となっている。操作示唆図柄AはPUSHと表示されたものとなっている。第1操作手段(演出ボタン67)を操作すると、図39(c)へ移行する。
図39(c)に示すように、第4保留図柄1012は、操作示唆図柄Bの表示態様へと変化している。操作示唆図柄Bは、ジョグダイヤル68を模した態様で、回せ!と表示されたものとなっている。第2操作手段(ジョグダイヤル68)を操作すると、図39(d)へ移行する。なお、本実施例では、第1操作手段(演出ボタン67)を操作し、続けて第2操作手段(ジョグダイヤル68)を操作する場合には、保留図柄は通常保留図柄へと変化しない。
操作示唆図柄Bの表示態様からなる第4保留図柄1012が、特別保留図柄2の表示態様へ変化する場合には、図39(d)へと移行する。図39(d)に示すように、特別保留図柄2の表示態様からなる第4保留図柄1012が表示されている。
本実施例では、一時保留図柄(最終保留図柄よりも低い期待値を示す保留図柄又は操作手段の操作を示唆する保留図柄)として表示された後に、保留変化し、最終保留図柄である特別保留図柄1〜3のいずれかの図柄へ変化することが可能となっている。なお、本実施例では、一時保留図柄から最終保留図柄への一段階昇格する変化演出となっているが、特にこれに限定されることはなく、例えば、一段階昇格した後に、更にもう一段階変化する構成であってもよい。
本実施例では操作手段を用いる先読み演出を行う場合には、始動口に遊技球が入球すると、演出図柄表示装置6の画面に初めから操作示唆図柄を表示する構成となっているが、これに限定されることはなく、始動口に遊技球が入賞すると初めに操作示唆図柄以外の保留図柄(通常保留図柄、特別保留図柄1又は特別保留図柄2)を表示し、その後、表示中の当該保留図柄を操作示唆図柄へ変更する構成でもよい。その場合、操作示唆図柄に対応する操作手段が操作されたとしても保留図柄の種類を変化させず、元の保留図柄に戻ることがあってもよい。なお、操作示唆図柄以外の保留図柄(通常保留図柄、特別保留図柄1又は特別保留図柄2)から操作示唆図柄へ変更するタイミングとしては、特別図柄の変動開始時などで保留図柄がシフトした時が考えられる。
本実施例では、操作手段を用いる先読み演出にて変化する保留図柄の種類と、操作手段を用いない先読み演出にて変化する保留図柄の種類は、同じである。これに限定されるものではなく、例えば、操作手段を用いる先読み演出にて変化する保留図柄の種類と、操作手段を用いない先読み演出にて変化する保留図柄の種類が異なる構成でもよい。例えば、操作手段を用いる先読み演出では、操作手段を用いない先読み演出において変化することがない特別な保留図柄へ変化して、当該特別な保留図柄により信頼度を報知する構成でもよい。
実施例3では、操作パターン選択処理(S1125)は、図34に示す発生確率に応じて各操作パターン(操作パターン1から操作パターン3)から、いずれかの操作パターンを選択する構成となっているが、これに限定されるものではない。例えば、操作手段を用いる先読み演出の対象となる保留記憶が大当りとなる予定の当り保留又はハズレとなる予定のハズレ保留かによって各操作パターンの選択率に影響させる構成であってもよい。これにより、操作パターン3が選択されても操作手段を操作した結果、信頼度が低いことを報知する保留図柄が表示された場合でも、遊技者は期待感をもつことが可能となる。
実施例3に記載の弾球遊技機によれば、操作手段を操作すると操作を示唆する保留図柄を大当り遊技が発生する確率である信頼度に応じた保留図柄へと変化させるだけでなく、保留図柄の表示中に最も高い確率で操作が有効となる第1操作手段(演出ボタン67)の操作が有効となった場合でも、演出ボタン67を操作すると、信頼度が高い保留図柄へと変化する先読み演出が行われる第2操作手段(ジョグダイヤル68)の操作が有効となることに驚きを与え、遊技者の大当りへの期待感を高めることができ、面白みが増すことになる。
また、保留図柄の表示中に演出ボタン67の操作が有効となったとしても、演出ボタン67を操作することでジョグダイヤル68の操作が有効となる可能性があるため、ジョグダイヤル68が有効となるかもしれないという期待感が生まれ、操作意欲が無くなってしまうことを防ぐことが可能となる。
第1操作手段(演出ボタン67)と第2操作手段(ジョグダイヤル68)の操作方法を異ならせたことで、双方の操作手段のうち、どちらが操作有効となるかによって、信頼度の違いを示し易い。また、演出ボタン67とジョグダイヤル68の操作方法を異なるため、煩わしさやくどさを防止する効果を発揮することが可能となる。
第1操作手段(演出ボタン67)を操作して第2操作手段(ジョグダイヤル68)が有効となり、当該第2操作手段を操作する場合のほうが、第1操作手段(演出ボタン67)又は第2操作手段(ジョグダイヤル68)を1回操作する場合よりも、信頼度が高いことを示す保留図柄へと変化することになるため、遊技者の操作意欲を増加させることができる。
実施例1から実施例3のパチンコ機50において、第1操作手段として押しボタン(演出ボタン67)、第2操作手段としてジョグダイヤル68を用いたが、これに限定されるものではない。例えば、ジョイスティック、十字キー、タッチパネル等を用いてもよい。ただし、第1操作手段と第2操作手段は互いに異なる位置に設けられているものとする。
実施例1から実施例3のパチンコ機50において、操作パターン3が選択された場合、初めに第1操作手段の操作が有効となる有効期間が設定され、第1操作手段が操作されて有効期間が終了すると、有効となる操作手段が第1操作手段から第2操作手段へ切り替わり、第2操作手段の操作が有効となる新たな有効期間が設定される構成となっている。これに限定されるものではなく、操作パターン3が選択された場合、初めに操作手段(第1操作手段、第2操作手段)の操作が有効となる有効期間が設定され、有効となる操作手段が第1操作手段から第2操作手段へ切り替わっても、初めに設定した有効期間を継続させて有効期間の長さが変化しない構成としてもよい。
また、実施例1から実施例3のパチンコ機50において、サブ統合制御装置83が操作パターン3を選択した場合、第1操作手段が操作されないと、第2操作手段の操作が有効とはならない構成となっているが、これに限定されることはなく、第1操作手段だけでなく、第2操作手段の操作も有効とする構成でもよい。この場合、演出図柄表示装置6の画面上に、第1操作手段(演出ボタン67)の操作有効表示を表示しているが、第2操作手段を操作すると、演出図柄表示装置6の画面に各実施例に対応する演出表示(実施例1は予告演出、実施例2は大当り遊技演出、実施例3は先読み演出)が表示される構成でもよい。これにより、操作手段を2回操作することが面倒な遊技者が、わざわざ第1操作手段を操作して第2操作手段を操作しなくても、第2操作手段のみ操作することで、大当り遊技が発生する確率などを把握することが可能となる。
実施例1から実施例3のパチンコ機50において、サブ統合制御装置83が操作パターン3を選択した場合、第1操作手段(演出ボタン67)が操作されず有効期間を経過すると、有効期間は終了して各演出処理は終了するが、これに限定されるものではない。例えば、第1操作手段(演出ボタン67)の有効期間を経過して終了となった場合でも、第2操作手段(ジョグダイヤル68)の操作が有効となる有効期間を新たに設定し、当該有効期間を開始する構成であってもよい。この場合、演出図柄表示装置6の画面に表示されていた第1操作手段の操作を示唆する示唆演出を、第2操作手段の操作を示唆する示唆演出に変更することになる。
実施例1から実施例3のパチンコ機50において、サブ統合制御装置83は、操作パターン3を選択した場合、演出図柄表示装置6の画面に第1操作手段(演出ボタン67)の操作を示唆する演出表示を表示し、当該第1操作手段が操作されると、第2操作手段(ジョグダイヤル68)の操作を示唆する演出表示へと切り替えるものとなっている。これに限定されることはなく、例えば、操作パターン3を選択した場合、演出図柄表示装置6の画面に第1操作手段(演出ボタン67)の操作を示唆する演出表示を表示し、当該第1操作手段が操作されると、操作パターン3を選択した場合、演出図柄表示装置6の画面に第1操作手段(演出ボタン67)の操作を示唆する演出表示を表示し、当該第1操作手段が操作されると、一旦特別な演出表示(上記した予告演出や大当り遊技演出とは異なる)をした後に第2操作手段の操作を示唆する演出表示を実行する構成としてもよい。
なお、特別な演出表示は信頼度を示すものであってもよいし、第2操作手段が有効になることを示唆するものであってもよい。
実施例1から実施例3のパチンコ機50において、サブ統合制御装置83は、操作パターン3を選択した場合、第1操作手段を操作すると第2操作手段の操作が有効となり、当該第2操作手段が操作されると演出図柄表示装置6の画面に各実施例に対応する演出表示を表示する構成となっているが、これに限定されない。
例えば、第1操作手段を操作すると第2操作手段の操作が有効となって、当該第2操作手段が操作されても各実施例に対応する演出表示が実行されずに、また第1操作手段の操作が有効となる構成であってもよい。このように、操作が有効となる操作手段の第1操作手段、第2操作手段への切り替わりを繰り返す構成でもよい。
この場合、演出図柄表示装置6の画面に、上述した各実施例に対応する対応する演出表示ではなく、特別な演出表示が表示される構成であってもよい。なお、有効となる操作手段の第1操作手段、第2操作手段の切り替えを繰り返す構成の場合には、大当りとなる可能性が極めて高い又は大当り確定とする構成が望ましい。
また、有効となる操作手段の第1操作手段、第2操作手段の切り替えを繰り返す回数によって、大当りへの期待度が異なる構成であってもよい。
実施例1から実施例3のパチンコ機50では、操作パターン1と操作パターン2だけでなく、操作パターン3も備えた構成とし、操作パターン3に応じた操作手段の操作示唆を切り替わる演出を表示した。これに限定されず、操作パターン3を備えない構成とし、操作パターン3に応じた操作手段の操作示唆を切り替える演出を行わず、操作パターン1と操作パターン2に応じた操作手段の操作示唆演出を行う構成としてもよい。
実施例1から実施例3のパチンコ機50において、操作手段の操作が有効となる有効期間中に遊技者が操作手段を操作しない場合でも、操作手段が操作されたものとみなされ、演出態様を変更する自動操作を設定することが出来る構成としてもよい。例えば、デモ画面中にて自動操作をオン/オフに設定可能とし、自動操作をオンに設定すると、操作手段の操作が有効となる有効期間(例えば、10秒)が所定期間(例えば、5秒)を経過すると操作手段が操作されたものとみなされ、演出態様が変更するといったことが考えられる。これにより、操作手段を操作することが面倒だと思う遊技者にも、操作後の演出を楽しませることができる。なお、有効期間中に操作手段が操作されると自動操作がオンからオフの設定となる構成であってもよい。また、自動操作がオンに設定されていても、所定の期間(当否の結果を報知する最終段階等)における有効期間中は、遊技者に操作を促すために自動操作が行われず、当該有効期間中に操作手段が操作されても自動操作の設定がオンからオフとしない構成であってもよい。
また、本発明は弾球遊技機に限定されるものではなく、回胴式遊技機に適用してもよい。
6:演出図柄表示装置
67:演出ボタン
68:ジョグダイヤル
80:主制御装置
83:サブ統合制御装置

Claims (3)

  1. 所定の条件が成立することで大当りとなるか否かの当否判定を行う当否判定手段と、
    該当否判定手段により大当りと判定されると、大当り遊技を実行する大当り遊技手段と、
    前記大当り遊技の終了後に、遊技者にとって有利な特典遊技状態へ移行するか否かを判定する特典判定手段と、
    前記大当り遊技手段により前記大当り遊技が実行されると大当り遊技演出を表示する演出表示手段とを備えた遊技機において、
    遊技者が操作可能な操作手段と、
    該操作手段は少なくとも第1操作手段と、該第1操作手段とは異なる位置に設けられた第2操作手段と、を備え、
    所定の前記大当り遊技演出中に前記第1操作手段及び前記第2操作手段のいずれかの操作を示唆する操作示唆手段と、
    前記操作示唆手段により操作を示唆される操作手段を前記第1操作手段及び前記第2操作手段のいずれかから選択する操作手段選択手段と、
    を備え、
    前記演出表示手段は、
    前記操作示唆手段により所定のタイミングで操作を示唆された操作手段が操作されることで前記特典判定手段による判定の結果を報知又は示唆する特定大当り遊技演出を表示可能とし、
    前記操作手段選択手段により前記第1操作手段が選択された場合よりも、前記第2操作手段が選択された場合のほうが、前記特典遊技状態へ移行する可能性が高い構成とし、
    前記所定のタイミングで前記第1操作手段の操作が示唆され、当該第1操作手段が操作されることで前記特定大当り遊技演出を表示せずに前記第2操作手段の操作示唆に切り替える操作手段切替手段を設け、
    前記操作手段切替手段により前記第2操作手段の操作示唆に切り替えられ、当該第2操作手段が操作されることで前記演出表示手段により前記特定大当り遊技演出を表示することを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1操作手段と前記第2操作手段の操作方法は、異なる操作方法であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記操作手段切替手段により前記第2操作手段の操作示唆に切り替えられた場合のほうが、前記操作手段選択手段により前記第2操作手段が選択された場合よりも、前記特典判定手段により前記特典遊技状態へ移行する可能性が高いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
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