以下に本発明の好適な実施形態について説明する。尚、本発明の実施の形態は下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する種々の形態を採ることができ、各実施例に記載された内容を適宜組み合わせることが可能なことはいうまでもない。
[実施例1]
図1(a)に示すように、遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図3に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。前枠52には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には図2に記載する遊技盤1が内枠70に取り付けられている。
前枠52の上側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態などに応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、該発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
上皿55の上部ほぼ中央には、遊技者が操作可能な演出ボタン67が備えられている。また、演出ボタン67は、その周囲にジョグダイヤル68を備えたものとなっている。
演出ボタン67を遊技者が所定期間中に押下することで、後述する演出図柄表示装置6の画面に表示される演出内容を変化させ、スピーカにより出力される遊技音が変化させるものとなっている。また、ジョグダイヤル68を回転させることにより、演出用の画像に変化を与えることが可能に構成されている。
このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。更に上皿55の左側には、十字キー(前面音量設定スイッチ)69が設置されている。
図1(b)に示すように、十字キー(前面音量設定スイッチ)69は十字キー上ボタン69a、十字キー下ボタン69b、十字キー左ボタン69c、十字キー右ボタン69d及び十字キー中ボタン69eの5つの操作ボタンにより構成されている。該十字キー69を用いて、遊技者はパチンコ機の演出音の音量の設定変更を行うことができる。この場合、十字キー上ボタン69aにより音量を大きくし、十字キー下ボタン69bにより音量を小さくすることができる。尚、十字キー69による音量の設定変更は4段階の調整が可能とされる。
図2は、本実施例のパチンコ機の遊技盤1の正面図である。なお、このパチンコ機の全体的な構成は公知技術に従っているので図示及び説明は省略する。図2に示すように遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域4が設けられている。この遊技領域4には多数の遊技釘3が打ち付けられている。
遊技領域4のほぼ中央部には、センターケース5が配されている。センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、液晶表示装置であり演出図柄を表示する演出図柄表示装置6の画面を臨ませる窓等を備えている。センターケース5の下には、第1始動口11(第1特別図柄に対応する始動口)が配置されている。また、第1始動口11の下方には、第2始動口12(第2特別図柄に対応する始動口)が配置されている。センターケース5の左方には、普通図柄作動ゲート17が配置されている。第2始動口12は開閉可能な翼片を供えた普通電動役物を備えている。また、センターケース5には、演出用の可動役物(盾役物92とタイトル役物93)が備えられている。
遊技領域4の右下部には、複数個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、第1特別図柄保留数表示装置18と、第2特別図柄保留数表示装置19と、7セグメント表示装置からなる普通図柄保留数表示装置8と、第1特別図柄表示装置9・第2特別図柄表示装置10とが配置されている。
第2始動口12の下方にはアタッカー式の大入賞口14が配置されている。また、第1始動口11の左方には、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34が設けられている。なお、この第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34が、常時、入球率が変化しない普通入賞口である。
パチンコ機の裏面は図3に示すとおり、前述した遊技盤1を脱着可能に取り付ける内枠70が前述した外枠51に収納されている。この内枠70には、上方から、球タンク71、タンクレール72及び払出装置73が設けられている。この構成により、遊技盤1上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク71からタンクレール72を介して所定個数の遊技球を払出装置73により前述した上皿55に排出することができる。また、パチンコ機50の裏側には(図4も参照のこと)、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。なお、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83がサブ制御装置に該当する。
主制御装置80、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83は遊技盤1に設けられており、払出制御装置81、発射制御装置84、電源基板85が内枠70に設けられている。なお、図3では、発射制御装置84が描かれていないが、発射制御装置84は払出制御装置81の下に設けられている。また、球タンク71の右側には、外部接続端子78が設けられており、この外部接続端子78より、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータに送られる。なお、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子78には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠用(枠側(前枠52、内枠70、外枠51)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施例では、一つの外部接続端子78を介してホールコンピュータへ遊技状態や遊技結果を示す信号を送信している。
更にパチンコ機50の裏側にはサブ統合制御装置83に、遊技施設の従業員が演出音の基準となる初期設定音量、即ち電源復旧によるリセット後などのデフォルトとなる音量を設定するための背面音量設定スイッチ91が設置されている。
図3(b)に示すように、背面音量設定スイッチ91はロータリー式スイッチであり、16段階の音量に設定可能とされている。
このパチンコ機の電気的構成は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えているが、本実施例では発射制御装置84にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
なお、パチンコ機50には、サブ統合制御装置83に設けられたRAMの内容を保持するバックアップ電源が備えられていない構成となっている。
なお、電源基板85は、コンデンサを含み構成されたバックアップ電源生成回路によりバックアップ電源を生成する構成となっており、バックアップ電源は、主制御装置80のRAMへと供給される。これにより、主制御装置80のRAMのバックアップを行うことができ、パチンコ機50への電源供給が停止した後も、一定時間にわたり電源供給が停止した直前の主制御装置80のRAMの内容(例えば、パチンコ機50の遊技状態など)を保持する構成となっている。
一方、本実施例の電源基板85が生成するバックアップ電源は、サブ統合制御装置83へ供給されないため、パチンコ機50への電源供給が停止した後は、サブ統合制御装置83のRAMに保持されている記憶は消去される。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12a、普通図柄を作動させる普通図柄作動ゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ14a、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34に入球した遊技球を検出する左入賞口スイッチ31aの検出信号が入力される。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10と普通図柄保留数表示装置8の表示、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19及び普通図柄表示装置7の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、普通電動役物ソレノイド(図4では普電役物ソレノイドと表記)12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り(特別遊技ともいう)等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータに送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出スイッチ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81はガラス枠開放スイッチ35、内枠開放スイッチ36、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力され、満杯スイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンクに遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してプリペイドカードユニットと交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示基板25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示基板25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン、精算を要求するための返却ボタン、残高表示器が接続されている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子78を介して賞球に関する情報、枠(内枠、前枠)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータに送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお、本実施例では遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技領域4に遊技球を発射させる。なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドル64からの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射できないようになっている。
サブ統合制御装置83はサブ制御装置に該当し、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用、ランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカからの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部はランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67、ジョグダイヤル68、十字キー(前面音量設定スイッチ)69が接続されており、遊技者が演出ユニット67、68、69を操作した際には、その操作信号がサブ統合制御装置83に入力される。なお、ジョグダイヤル68を演出図柄制御装置82に接続する構成にしてもよい。
サブ統合制御装置83には盾役物モータ92a、タイトル役物モータ93a、盾役物センサ92b、タイトル役物センサ93bが接続されており、これら各センサの検出結果や決定された演出パターンにしたがって、これらの各モータを駆動して演出動作を行う。
上述した盾役物92及びタイトル役物93の駆動機構について図6及び図7を用いて説明する。
先ず、図6は盾役物92及びその駆動機構を示す。盾役物92は盾役物モータ92aを動力源として歯車92cがその回転駆動されることにより、アーム92d、92eにて構成されたリンク機構により位置92fを軸として揺動される。なお、盾役物センサ92bは、アーム92dが初期位置(盾役物92が図2のように収納された状態)にあることを検出する。
図7は、タイトル役物93及びその駆動機構を示す。タイトル役物93はタイトル役物モータ93aを動力原としてピ二オン93cが回転駆動させることにより、ラック93dが平行移動してタイトル役物93を上下に移動させる。なお、タイトル役物センサ93bは、ラック93dが初期位置(タイトル役物93が図2のように収納された状態)にあることを検出する。
図4に戻る。サブ統合制御装置83には、カウント手段94が搭載されている。カウント手段94は、パチンコ機50の電源投入時から経過した時間を計数する。本実施例のパチンコ機50のサブ統合制御装置83は、カウント手段94により計数された経過時間が所定時間に達したか否かを判定し、所定時間(例えば、1時間)を経過するごとに、演出図柄表示装置6の画面にて、所定期間(例えば、5分間)、特別演出を表示する構成となっている。また、前枠52に設けられている枠側装飾ランプ65は、特別演出の動画に対応した発光パターンで発光することになる。
ここで、特別演出とは実施中の遊技状況とは関係ない(大当り判定とは関係のない)演出のことをいう。なお、遊技機島設備に設置された同一種類の遊技機が所定時間(例えば、1時間)を経過するごとに一斉に同じ特別演出を行うことが可能となる。このような演出は、個々の遊技機が行う場合よりも、迫力のある演出となる。また、多数の遊技機の演出が同調する様は、興趣溢れるものとなる。
本実施例では1時間毎に特別演出を行う構成となっているため、遊技店の開店から閉店までの間に複数回以上の特別演出が行われることになる。なお、遊技店の開始から閉店までの間に複数回以上の特別演出が行われる構成であれば、上述した所定時間は1時間に限定されず、30分、2時間又は3時間などであってもよい。
また、カウント手段94に限定されず、リアルタイムクロック(RTC)を備え、当該RTCにより所定時刻となった場合に、サブ統合制御装置83は、特別演出を表示する構成としてもよい。さらに、パチンコ機50の外部から該パチンコ機に所定時間に達した旨の信号を送信される構成とし、サブ統合制御装置83は当該信号を受信して、特別演出を表示する構成でもよい。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄等の演出画像を演出図柄表示装置6の画面に表示させる。
なお、本実施例では、サブ統合制御装置83及び演出図柄制御装置82は別々の装置に分かれているが、1つの装置にまとめる構成にしてもよい。
ここで、図5を用いて、背面音量設定スイッチ91、前面音量設定スイッチ69及び所定時間となると実行される特別演出との関係性について説明する。
遊技者の十字キー(前面音量設定スイッチ)69による音量の設定変更は、「レベル1〜4」の4段階から設定可能で、背面音量設定スイッチ91の「設定値1〜15」の音量に相当する範囲で設定変更できる。この場合、十字キー69の4段階の各レベルに対応して背面音量設定スイッチ91の「設定値1〜15」の設定範囲が4段階に区分されている。例えば、背面音量設定スイッチ91の「設定値1、2、3と4」が第1区分とされて十字キー69の「レベル1」に相当する。同様に、「設定値5、6、7と8」が第2区分とされて「レベル2」に相当し、「設定値9、10、11と12」が第3区分とされて「レベル3」に相当し、「設定値13、14と15」が第4区分とされて「レベル4」に相当する。
なお、本実施例では待機中又は変動中にかぎらず、常に音量調整の幅は同じものとする。
また、図5に示す「設定値0」は無音で、設定値の区分が大きくなるほど音量が大きくなる。図5に示す前面音量設定スイッチ69による音量の設定変更可能なレベルのうち、レベル1が最も小さな音量で、レベルが上がるほど音量も大きくなる。レベル4が最も大きな音量である。
本実施例では、背面音量設定スイッチ91により上述した15の設定値のうち、演出中の盾役物92の可動が禁止される設定値2、設定値6又は設定値10の何れかが選択され、サブ統合制御装置83は後述する演出パターン決定処理(S655)で可動役物演出パターン1を決定した場合、当該可動役物演出パターン1に応じた演出表示中の盾役物92の可動が禁止される。しかし、可動役物演出パターン1に対応した演出表示の実行が禁止されることはない。
また、背面音量設定スイッチ91により上述した15の設定値のうち、演出中の盾役物92及びタイトル役物93の可動が禁止される設定値4、設定値8又は設定値12の何れかが選択され、サブ統合制御装置83は後述する演出パターン決定処理(S655)で可動役物演出パターン1を決定した場合、当該可動役物演出パターン1に応じた演出表示中の盾役物92の可動が禁止される。しかし、可動役物演出パターン1に対応した演出表示の実行が禁止されることはない。
背面音量設定スイッチ91により上述した15の設定値のうち、演出中のタイトル役物93の可動が禁止される設定値3、設定値7又は設定値11の何れかが選択され、サブ統合制御装置83は後述する演出パターン決定処理(S655)で可動役物演出パターン2を決定した場合、当該可動役物演出パターン2に応じた演出表示中のタイトル役物93の可動が禁止される。しかし、可動役物演出パターン2に対応した演出表示の実行が禁止されることはない。
また、背面音量設定スイッチ91により上述した15の設定値のうち、演出中の盾役物92及びタイトル役物93の可動が禁止される設定値4、設定値8又は設定値12の何れかが選択され、サブ統合制御装置83は後述する演出パターン決定処理(S655)で可動役物演出パターン2を決定した場合、当該可動役物演出パターン2に応じた演出表示中のタイトル役物93の可動が禁止される。しかし、可動役物演出パターン2に対応した演出表示の実行が禁止されることはない。
背面音量設定スイッチ91により上述した15の設定値のうち、演出中の盾役物92の可動が禁止される設定値2、設定値6又は設定値10の何れかが選択され、サブ統合制御装置83は後述する演出パターン決定処理(S655)で可動役物演出パターン3を決定した場合、当該可動役物演出パターン3に応じた演出表示中の盾役物92の可動が禁止される。しかし、可動役物演出パターン3に対応したタイトル役物93の可動と演出表示の実行が禁止されることはない。
また、背面音量設定スイッチ91により上述した15の設定値のうち、演出中のタイトル役物93の可動が禁止される設定値3、設定値7又は設定値11の何れかが選択され、サブ統合制御装置83は後述する演出パターン決定処理(S655)で可動役物演出パターン3を決定した場合、当該可動役物演出パターン3に応じた演出表示中のタイトル役物93の可動が禁止される。しかし、可動役物演出パターン3に対応した盾役物92の可動と演出表示の実行が禁止されることはない。
さらに、背面音量設定スイッチ91により上述した15の設定値のうち、演出中の盾役物92及びタイトル役物93の可動が禁止される設定値4、設定値8又は設定値12の何れかが選択され、サブ統合制御装置83は後述する演出パターン決定処理(S655)で可動役物演出パターン3を決定した場合、当該可動役物演出パターン3に応じた演出表示中の盾役物92及びタイトル役物93の可動が禁止される。しかし、可動役物演出パターン3に対応した演出表示が禁止されることはない。
本実施例では、背面音量設定スイッチ91の操作により各可動役物の可動を禁止する設定値が選択され、当該設定値に対応する可動役物の可動役物演出パターンに基づいて演出が実行されている際に、背面音量設定スイッチ91の操作により設定値を変更して可動役物の可動の禁止を解除したとしても、実行中の演出にて解除された可動役物が可動することはなく、当該演出終了後の次に可動役物が可動する演出がきたときに可動することになる。なお、解除した可動役物が実行中の演出にて可動する構成でもよい。
また、背面音量設定スイッチ91の操作により各可動役物が可動する設定値が選択され、可動役物演出パターンに基づいて演出が実行されている際に、背面音量設定スイッチ91の操作により設定値を変更して可動役物の可動を禁止した場合には、実行中の演出に可動役物の可動が禁止されることはなく、当該演出終了後の次に可動役物が可動する演出がきたときに可動が禁止される。なお、背面音量設定スイッチ91の操作により設定値を変更して可動役物の可動を禁止すると、実行中の演出にて可動が禁止される構成でもよい。
遊技者により音量の設定変更が行なわれ、十字キー69の「レベル1」が選択されると背面音量設定スイッチ91の「設定値1」、「設定値2」、「設定値3」、「設定値4」が選択されている状態の音量が出力される。なお、設定値1、設定値2、設定値3及び設定値4は設定値が異なるが同じ音量が設定される。「レベル2」の選択時には背面音量設定スイッチ91の「設定値5」、「設定値6」、「設定値7」、「設定値8」が選択されている状態の音量が出力される。なお、設定値5、設定値6、設定値7及び設定値8は設定値が異なるが同じ音量が設定される。「レベル3」の選択時には背面音量設定スイッチ91の「設定値9」、「設定値10(A)」、「設定値11(B)」、「設定値12(C)」が選択されている状態の音量が出力される。なお、設定値9、設定値10、設定値11及び設定値12は設定値が異なるが同じ音量が設定される。「レベル4」の選択時には背面音量設定スイッチ91の「設定値13(D)」、「設定値14(E)」、「設定値15(F)」が選択されている状態の音量が出力される。なお、設定値13、設定値14及び設定値15は設定値が異なるが同じ音量が設定される。
遊技者による演出音の音量の設定変更は演出中でも可能とし、演出中に音量を設定変更する場合には演出を邪魔することがないように、確認音の出力を制限するようにしている。更に、遊技の状況に応じては、遊技者の十字キー(前面音量設定スイッチ)69によって設定変更された音量が、背面音量設定スイッチ91で設定された初期設定音量よりも小さい音量の時には、所定の条件が満たされることで音量を初期設定音量に設定変更される。具体的には、サブ統合制御装置83に所定の条件が成立したか否かを判断する条件成立を判定するための手段を設け、主制御装置80から送られてくる変動開始のコマンド等が所定時間送られてこなかった場合に、デモ画面を表示するようにし、デモ画面が表示されたこと又はデモ画面が表示されてから所定時間経過したら条件成立と判断する構成とする。
一方、所定の条件が満たされても、遊技者の十字キー69によって設定変更された音量が初期設定音量よりも大きい時には遊技者により設定変更された音量を維持する。
主制御装置80が実行するメインルーチンを図8に従って説明する。メインルーチンは、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。本実施形態では、S10〜S65までの1回だけ実行される処理を「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS70の処理を「残余処理」と称する。「本処理」は上記割り込みにより定期的に実行されることになる。
マイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
正常割り込みでないと判断されると(S10:no)、初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値を書き込み、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)が為され(S15)、残余処理(S70)に移行する。
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S10:yes)、初期値乱数更新処理が実行される(S20)。この処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「3899」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「3899」までの3900個の整数を繰り返し昇順に作成する。
S20に続く大当り決定用乱数更新処理(S25)は、初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、最大値である「3899」のときは次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「3899」までの3900個の整数を繰り返し昇順に作成する。なお、大当り決定用乱数の最初の値は、初期値乱数設定処理で設定された値となる。この値が250であったとすると、大当り決定用乱数は「250」「251」「252」・・・「3900」「0」「1」・・・と更新されていく。
なお、大当り決定用乱数が1巡(3900回、更新されること)すると、そのときの前記初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にし、大当り決定用乱数は、その初期値から+1するインクリメント処理を行う。そして、再び大当り決定用乱数が1巡すると、その時の初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする動作を行う。つまり、この一連の動作を繰り返し続けることになる。前述の例では大当り決定用乱数が「249」になると1巡であるから、「249」の次は前記初期値乱数の値となる。仮に初期値乱数の値が「87」だったとすると、「249」「87」「88」・・・「3900」「0」「1」・・・「86」と変化していき、「86」の次は新たな前記初期値乱数の値となる。通常確率遊技状態(確率変動機能の未作動時)で大当りと判定される値の数は13で、「775〜778」、「1775〜1778」、「2775〜2779」となる。また、高確率遊技状態(確率変動機能の作動時)で大当りと判定される値の数は13よりも大きい数となる。
大当り図柄決定用乱数更新処理(S30)は「0」〜「99」の100個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
S30に続く当り決定用乱数更新処理(S35)は、「0」〜「996」の997個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、当選することとなる値は通常確率状態では31〜40、高確率状態では31〜996である。なお、この当り決定用乱数更新処理は普通図柄の抽選に使用し、その他の初期値乱数、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数は特別図柄の抽選に使用する。
リーチ判定用乱数更新処理(S40)は、「0」〜「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
変動パターン決定用乱数更新処理(S45)は、「0」〜「1020」の1021個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く入賞確認処理(S50)では、第1始動口11、第2始動口12の入賞の確認及びパチンコ機50に設けられ主制御装置80に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。
遊技球が第1始動口11、第2始動口12に入賞すると大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ判定用乱数など複数の乱数を取得されるのだが、保留記憶できる数を第1始動口11と第2始動口12でそれぞれ4個までとしており、保留記憶が満タンである4個のときに遊技球が第1始動口11又は第2始動口12に入賞しても賞球が払出されるだけで、前記複数の乱数は保留記憶されない構成になっている。
続いて、大当りか否かを判定する条件成立判定手段としての当否判定処理(S55)を行う。この当否判定処理(S55)が終了すると、続いて画像出力処理等の各出力理(S60)が実行される。
各出力処理(S60)では、遊技の進行に応じて主制御装置80は演出図柄制御装置82、払出制御装置81、発射制御装置84、サブ統合制御装置83、大入賞口ソレノイド14b等に対して各々出力処理を実行する。即ち、入賞確認処理(S50)により遊技盤1上の各入賞口に遊技球の入賞があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置81に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置83に出力する処理を、パチンコ機50に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置82にエラー信号を出力する処理を各々実行する。
続く不正監視処理(S65)は、普通入賞口(第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34)に対する不正が行われていないか監視する処理であり、所定時間内における入賞口への遊技球の入球が予め決定された規定数よりも多いか否かを判断して、多かった場合には不正と判断され、その旨を報知する処理である。つまり、不正判断手段は、主制御装置80に設けている。
本処理に続く前述の残余処理は、初期値乱数更新処理(S70)から構成されるが、前述したS20と全く同じ処理である。この処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前述したS10〜S65までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、特別図柄の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、図8に示された割り込み処理が1回実行されることにより初期値乱数に更新される値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数が大当り決定用乱数と同期する可能性は極めて小さくなる。大当り決定用乱数が1巡したときの、初期値乱数の値(0〜3899の3900通り)が、同程度に発生するとすれば、同期する確率はわずか1/3900である。また、前述した当り決定用乱数更新処理(S35)も残余処理内において実行するよう構成しても良い。
S50の入賞確認処理は図9に示すようなもので、主制御装置80は、第1始動口スイッチ11aの検出信号に基づいて、第1始動口11に遊技球が入球したか否かを判断する(S100)。肯定判断なら(S100:yes)、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第1保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S105)。
第1保留記憶が満杯でなければ(S105:no)、上記の各乱数を第1保留記憶として記憶し、第1特別図柄保留数表示装置18の点灯数を1増加させ(S110)、S115へと移行する。なお、S110では、主制御装置80からサブ統合制御装置83へ、第1保留記憶に記憶された保留個数を示す保留個数コマンドが送信される。そして、サブ統合制御装置83が該保留個数コマンドを受信し、演出図柄表示装置6の画面に第1保留記憶に対応する保留図柄を表示する。
第1始動口11に遊技球が入球していないと判定された場合(S100:no)、又は既に4個の第1保留記憶があれば(S105:yes)保留記憶せず、第1特別図柄保留数表示装置18の点灯数を増やすこともなくS115へ移行する。
S115において、主制御装置80は、第2始動口スイッチ12aの検出信号に基づいて、第2始動口12に遊技球が入球したか否かを判断する。肯定判断(S115:yes)なら、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第2保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S120)。
第2保留記憶が満杯でなければ(S120:no)、上記の各乱数を第2保留記憶として記憶し、第2特別図柄保留数表示装置19の点灯数を1増加させ(S125)、本処理は終了となる。なお、S125では、主制御装置80からサブ統合制御装置83へ、第2保留記憶に記憶された保留個数を示す保留個数コマンドが送信される。そして、サブ統合制御装置83が該保留個数コマンドを受信し、演出図柄表示装置6に第2保留記憶に対応する保留図柄を表示する。
第2始動口12に遊技球が入球していない場合(S115:no)、既に4個の第2保留記憶があれば(S120:yes)、第2保留記憶を記憶せず、第2特別図柄保留数表示装置19の点灯数も増やさずに本処理を終了(リターン)する。
図10〜図13を用いて、当否判定処理について説明する。
先ず図10において、主制御装置80は、特別電動役物が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S150)。S150の判定が否定判断で(S150:no)、特別図柄が変動中でなく(S155:no)、確定図柄の表示中でもなければ(S160:no)、図11のS200に移行し、第2保留記憶(上記、図9のS125による保留記憶)があるか否かを判断する(S200)。また、特別電動役物が作動中であると判定された場合には(S150:yes)、そのまま当否判定処理を終了(リターン)する。
この保留記憶があれば(S200:yes)、第2保留記憶数をデクリメントし(S205)、S220に進む。第2保留記憶がなければ(S200:no)、第1保留記憶(上記、S110による保留記憶)があるか否かを判断する(S210)。第1保留記憶があれば(S210:yes)、第1保留記憶数をデクリメントし(S215)、S220に進む。また、第1保留記憶が無い場合には(S210:no)、特別図柄が変動しておらずパチンコ機50が待機状態であることを示す待機コマンドが、サブ統合制御装置83に送信され、特別遊技処理へと移行する。このように待機状態は遊技者により遊技がなされていない遊技者待ちの待ち状態及び遊技者により遊技球が発射されている遊技中であっても特図が変動していない変動待ち状態とされている。
なお、S205、S215において、保留記憶数がデクリメントされた際には、主制御装置80は、保留記憶数が減算されたことを示す旨のコマンドをサブ統合制御装置83に送信する構成となっている。
S220では保留記憶の中でも最も古いもの(但し第2保留記憶が存在する場合は、第1保留記憶の方が古い場合でも第2保留記憶を優先)を読み込んで(その保留記憶は消去する)、確変フラグがセットされている(すなわち1)か否かを判定する。ここで確変フラグが1とは、現在のパチンコ機50が高確率遊技状態であることを意味する。肯定判断であれば(S220:yes)、読み込んだ大当り決定用乱数を確変テーブルに記録されている当り値と照合する(S225)。否定判断であれば(S220:no)、読み込んだ大当り決定用乱数を通常テーブルに記録されている当り値と照合する(S230)。なお、本実施例においては、大当り確率はこれらの概数(通常時は1/300、高確率状態(確変)は1/30)となっている。そして、大当り後に高確率状態になる割合は60%と設定されている。
S225またはS230の判定に基づき、大当りか否かを判定し(S235)、大当りであれば(S235:yes)、大当り図柄決定用乱数によって大当り図柄を決定する(S240)。その後、変動パターン決定処理(S245)に移行する。変動パターン決定処理では、変動パターン決定用乱数によって大当り変動パターンを決定する。変動パターン決定処理後、大当り設定処理を行う(S250)。大当り設定処理とは決定した大当り図柄によって、大当り後の遊技状態(確変や開放延長の有無等)や大当り遊技にかかる情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)を取得する処理である。
S235において外れと判定された場合は(S235:no)、ハズレ図柄を決定し(S255)、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数に基づいて変動パターンを決定する(S260)。こうして、変動パターンが設定されると、ハズレ設定処理を行う(265)。ハズレ設定処理では、時短回数または確変回数がプラスであれば、それぞれ−1する。
S250又はS265に続いては、上述の抽選結果を示すデータ、具体的には通常大当り、確変大当り、リーチ外れ(外れであるがリーチ表示有り)、スーパーリーチハズレ(ハズレであるがスーパーリーチ表示有り)、リーチ表示無しの外れのいずれかを示すデータと変動時間を指定する変動パターンのデータ、スーパーリーチで当りのデータが含まれる変動開始コマンド(表示制御コマンド)をサブ統合制御装置83に出力し(S270)、特別遊技処理を行う。なお、S270の処理により演出図柄表示装置6では演出図柄の変動表示が開始されるが、ほぼ同時に特別図柄の変動も主制御装置80によって開始される。
主制御装置80から送信された変動開始コマンドを受信すると、サブ統合制御装置83は、受信した変動開始コマンドに含まれる大当りかハズレであるか、大当りの場合には通常大当り又は確変大当りかなどを示すデータと変動時間を指定する変動パターンのデータを基づいて、後述する演出パターン決定処理(S655)にて、演出パターンを決定し、決定した疑似演出を演出図柄表示装置6の画面にて表示する。当該疑似演出によって、大当りとなるか否かの抽選結果を報知することで、遊技者は大当りとなるか否かの抽選結果を知ることが可能となる。
図10のS155において特別図柄が変動中(S155:yes)と判定された場合には、図12のS300に移行し、図柄変動時間(S245、又はS260の変動パターンに基づく)を経過したか否かを判定する。否定判定の場合には(S300:no)、そのまま特別遊技処理に移行する。肯定判定の場合には(S300:yes)、確定図柄表示処理(S305)を行なってから特別遊技処理を行う。なお、確定図柄表示処理では、確定図柄を表示する旨のコマンド(図柄確定コマンド)をサブ統合制御装置83に出力するとともに、特別図柄表示装置9,10にコマンドを出力して確定図柄にて停止させる。
図10のS160において確定図柄を表示中と判定された場合には(S160:yes)、図13のS350に移行し、確定図柄の表示時間が終了したか否かを判定する。否定判定の場合は(S350:no)、特別遊技処理を行う。肯定判定(S350:yes)の場合は、確定図柄の表示を終了し(S355)、確定表示された特別図柄が大当りになる図柄か否かを判定する(S360)。肯定判断された場合(S360:yes)は、確変フラグが1か否かを判定する(S365)。確変フラグが1であれば(S365:yes)、S370にて確変フラグを0にし、S375に移行する。確変フラグが1でなければ(S365:no)、そのままS375に移行する。S375では、時短フラグが1か否かを判定する(S375)。時短フラグが1であれば(S375:yes)、S380にて時短フラグを0にし、S385に移行する。時短フラグが1でなければ(S375:no)、そのままS385に移行する。
S385では条件装置作動開始処理により、大当りフラグをセットする。続くS390にて役物連続作動装置を作動させ、S395にて大当り遊技開始処理を行う。大当り遊技開始処理(S395)では、大当り遊技を開始するコマンド及び大当り遊技に係る情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)をサブ統合制御装置83に送信する。大当り遊技開始処理が終了すると、特別遊技処理を行う。
S360で、確定表示させた特別図柄が大当りになる表示でないと判定された場合は(S360:no)、確変フラグが1か否かを判定し(S400)、1であれば(S400:yes)、確変回数が0か否かを判定する(S405)。確変回数が0であれば(S405:yes)、S410にて確変フラグを0にしてS415に進む。確変フラグが1でないとき(S400:no)又は確変回数が0ではないとき(S405:no)はそのままS415に移行する。
S415では、時短フラグが1か否かを判定し、1であれば(S415:yes)、時短回数が0か否かを判定する(S420)。時短回数が0であれば(S420:yes)、S425にて時短フラグを0にしてS430に進む。時短フラグが1でないとき(S415:no)又は時短回数が0ではないとき(S420:no)はそのままS430に移行し、特別遊技処理へ移行する。
S430では、主制御装置80が現在の遊技状態が確変中であるか否か、時短中であるか否か等の状態を示す状態指定コマンドを特別図柄確定時間(600ms)後にサブ統合制御装置83に送信する。
なお、本実施例の場合、当否判定処理(S55)における主制御装置80からサブ統合制御装置83に状態指定コマンドを送信するタイミングは、特別図柄確定時間後となっているが、特別図柄変動開始時及び電源復旧時においても状態指定コマンドを送信する構成にしてもよい。
次に、図14から図16を用いて、特別遊技処理について説明する。
先ず、図14において、主制御装置80は、役物連続作動装置が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S450)。肯定判定の場合には(S450:yes)、大入賞口14が開放中か否かを判断する(S455)。大入賞口14の開放中ではない場合は(S455:no)、ラウンド間のインターバル中により大入賞口14が閉鎖しているのか判断する(S460)。インターバル中でもない場合は(S460:no)、大当り終了演出中であるか判断する(S465)。これも否定判断の場合は(S465:no)、今から大当り遊技を開始する演出に要する時間が経過したか否かを判定する(S470)。大当り開始演出時間が経過した場合は(S470:yes)、大入賞口開放処理(S475)を行なって本処理を終了(リターン)する。なお、役物連続作動装置が作動中でない場合(S450:no)、又は大当り遊技を開始する演出に要する時間が経過していない場合には(S470:no)、そのまま特別遊技処理を終了(リターン)する。
S455で大入賞口14が開放中であると判定された場合は(S455:yes)、図15のS500に進み、大入賞口14に10個入賞したか否かを判定する。なお、本実施例では10個だが、9個、8個でもよく、特に限定するものではない。否定判定の場合には(S500:no)、大入賞口14の開放時間が終了したか否かを判定する(S505)。本実施例では、15ラウンドでの大当りの場合は各ラウンドの最大開放時間は28秒に設定している。無論、この秒数に限定するものではない。肯定判定の場合には(S505:yes)、S510へ移行する。また、大入賞口14に遊技球が10個入賞した場合には(S500:yes)、S510へ合流し、大入賞口閉鎖処理を行い(S510)、大当りインターバル処理(S515)を行って、特別遊技処理を終了(リターン)する。また、大入賞口14の開放時間が終了していない場合(S505:no)には、そのままリターンとなる。
図14のS460でインターバル中であると判定された場合は(S460:yes)、図15のS520に進み、大当りインターバル時間が経過したか否かを判定する。インターバル時間が経過している場合(S520:yes)は、直前に大入賞口14が開いていたのが最終ラウンドか否かを判定する(S525)。最終ラウンドであれば(S525:yes)、大当り終了演出処理(S530)を行い、特別遊技処理を終了(リターン)する。最終ラウンドでなければ(S525:no)、再び大入賞口14を開放する処理(S535)を行い、特別遊技処理を終了(リターン)する。なお、大当りインターバル時間が経過していないと判定された場合(S520:no)には、そのままリターンとなる。なお、大入賞口14を開放・閉鎖する処理においては、サブ統合制御装置83にも信号を送信する。サブ統合制御装置83は、その信号に基づいて、現在のラウンドを把握し、該ラウンドに応じた演出を行う。
図14のS465で大当りの終了演出中であると判定された場合は(S465:yes)、図16のS550に進み、大当り終了演出時間が経過したか否かを判定する(S550)。大当り終了演出時間が経過した場合には(S550:yes)、役物連続作動装置の作動を停止し(S555)、条件装置の作動を停止する(S560)。そして、S250で取得した次回の遊技状態が高確率遊技状態に移行するか否かを判定する(S565)。確変に移行する場合(S565:yes)は、確変回数を設定し(S570)、確変フラグを1に設定し(S575)、S580に移行する。確変フラグを1にすると本実施例では特別図柄の当選確率が向上する。確変に移行しない場合(S565:no)はそのままS580に移行する。なお、確変回数は10000回が設定され、実質的に次回の大当りまでの確変の継続を保証する。なお、S550において、大当り終了演出の時間を経過していないと判定された場合には(S550:no)、特別遊技処理を終了(リターン)する。
S580では、次回の遊技状態で時短に移行するか否かを判定する。時短に移行する場合(S580:yes)は、時短回数を設定し(S585)、時短フラグを1に設定し(S590)、大当り終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理(S595)を行ない、状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信(S597)して特別遊技処理を終了する。なお、S585で設定する時短回数は、通常大当りでは100回であるが、確変大当りにおいては10000回が設定され、実質的に次回の大当りまでの時短の継続を保証する。時短フラグを1にすると本実施例では特別図柄の平均変動時間短縮、普通図柄の平均変動時間短縮、普通電動役物12の開放延長機能をセットする。また、時短に移行しない場合(S580:no)はS595に直行する。
図17を用いて、サブ統合制御装置83が所定時間を経過する毎に行う特別演出について説明する。
図17のS600において、サブ統合制御装置83は計数装置94により計数された経過時間が所定時間となったか否かを判定する(S600)。肯定判定の場合には(S600:yes)、演出図柄表示装置6の画面にて特別演出表示が表示中であるか否かを判定する(S605)。否定判定の場合には(S605:no)、演出図柄表示装置6の画面に特別演出表示処理(S610)にて特別演出表示を表示し、本処理を終了する。また、サブ統合制御装置83は、計数装置94により計数された経過時間が所定時間となっていないと判定した場合(S600:no)、又は特別演出表示を表示中の場合(S605:yes)には、そのまま本処理を終了する。
図18を用いて、サブ統合制御装置83が実行する変動開始処理について説明する。
図18のS650において、サブ統合制御装置83は変動開始コマンドを受信したか否かを判定する(S650)。肯定判定の場合には(S650:yes)、受信した変動開始コマンドに基づいて演出パターン決定処理(S655)にて演出パターンを決定する。本実施例の演出パターン決定処理(S655)におけるサブ統合制御装置83は、可動役物を可動させる演出パターン(図25に示す可動役物演出パターン1、可動役物演出パターン2、可動役物演出パターン3)、可動役物を可動させない演出パターンなどの沢山の演出パターンのうちから、1の演出パターンを決定する構成となっている。
そして、待機フラグを0とし(S660)、デモフラグを0とし(S665)、役物初期位置確認処理(S670)を行い、役物初期位置移動処理(S675)を行う。その後、可動役物演出パターン設定処理(S680)を行い、演出開始処理(S685)を行って、本処理を終了(リターン)する。なお、待機フラグが「1」である場合にはパチンコ機50は待機状態である。また、待機フラグが0である場合にはパチンコ機50は待機状態ではなく遊技中である。デモフラグが「1」である場合、演出図柄表示装置6にてデモ画面が表示中であることを示す。また、デモフラグが0であれば、デモ画面は表示されていないこと示す。また、変動開始コマンドを受信していない場合には(S650:no)、そのまま本処理を終了する。
役物初期位置確認処理(S670)では、本実施例の可動役物である盾役物92又はタイトル役物93が初期位置に配置されているか否かを確認する。役物初期位置移動処理(S675)におけるサブ統合制御装置83は、S670による確認結果に基づいて、役物初期位置移動処理にて初期位置に配置されていない可動役物(盾役物92、タイトル役物93)を初期位置へ移動させる。
本実施例では、背面音量設定スイッチ91の操作により選択した設定値に対応する可動役物の演出としての可動を禁止する構成となっている。よって、背面音量設定スイッチ91により選択した設定値に対応する可動役物が、役物初期位置確認処理(S670)の確認結果により初期位置に配置されていなければ、役物初期位置移動処理(S675)による当該可動役物の初期位置への移動は禁止されずに、初期位置へ可動役物を移動させる。つまり、背面音量設定スイッチ91の操作により設定値2が選択され、役物初期位置確認処理(S670)の確認により、盾役物92が図2に示す初期位置に戻っていない場合は、盾役物92の可動が禁止されずに初期位置へ盾役物92を移動させ、可動役物演出パターン1又は可動役物演出パターン3に基づく演出中は盾役物92の可動を禁止するということである。
ここで、図19及び図25を用いて、可動役物演出パターン設定処理(S680)について説明する。
先ず、図25を用いて、可動役物演出パターンと可動役物の関係について説明する。
本実施例のパチンコ機50は、3種類の可動役物演出パターンを備えている(図25を参照)。可動役物演出パターン1では、特別図柄の変動開始から5秒経過後に、図2に示すセンターケース5の右上の初期位置に収納されていた盾役物92が可動を開始する。そして、可動を開始してから2秒後に、盾役物92は所定位置(図26に示す盾役物92が静止した状態)に到達する。可動役物演出パターン2では、特別図柄の変動開始から8秒経過後にタイトル役物93が可動開始する。そして、可動を開始してから2秒後に、タイトル役物93は所定位置(図27に示すタイトル役物93が静止した状態)に到達する。可動役物演出パターン3では、特別図柄の変動開始から5秒経過後に先に盾役物92が可動を開始し、可動開始から2秒後に所定位置(図26に示す盾役物92が静止した状態)に到達する。そして、特別図柄の変動開始から8秒経過すると次にタイトル役物93が可動を開始し、可動開始から2秒後に所定位置(図27に示すタイトル役物93が静止した状態)に到達する。
期待度は、可動役物演出パターン1が小、可動役物演出パターン2が中、可動役物演出パターン3が大となっている。ここで言う期待度とは、各可動役物演出パターン基づいて可動役物が作動した場合に、大当り遊技が開始される確率を示すものである。よって、期待度が小であれば、大当り遊技が開始される確率は低い。また、期待度が大であれば、大当り遊技が開始される確率は高いことを示す。
図19のS700において、サブ統合制御装置83は、演出パターン決定処理(S655)で決定した演出パターンが可動役物演出パターン1であるか否かを判定する(S700)。肯定判定の場合には(S700:yes)、背面音量設定スイッチ91により選択された設定値は、図5に示す設定値2、設定値4、設定値6、設定値8、設定値10又は設定値12の何れかであるかを判定する(S705)。否定判定の場合には(S705:no)、可動役物演出パターン1に基づいて可動役物演出設定処理1(S710)を行って、本処理を終了し、図18のS685へ移行する。S710における処理が行われると、特別図柄の変動開始から5秒経過後に前述した図18の演出開始処理(S685)により行われる演出にて、盾役物92が可動を開始し、図26に示すように盾役物92がセンターケース5の右上に収納された状態から演出図柄表示装置6の画面の右部を横切るように飛び出して、前記リンク機構により盾役物92自体が反時計回りに揺動されつつ、アーム92d、92eが、より大きく反時計回りに揺動された状態となる。なお、盾役物92は可動を開始してから2秒後にこの状態となる。この状態を3秒間静止した後に、盾役物92は時計回りに揺動されて、センターケース5右上の初期位置へ戻る。なお、可動役物演出パターン1の期待度は小である。
また、背面音量設定スイッチ91により選択された設定値が、設定値2、設定値4、設定値6、設定値8、設定値10又は設定値12の何れかである場合には(S705:yes)、可動役物演出設定処理1(S710)は行われず、そのまま本処理を終了し、図18のS685へ移行する。S710による処理が行われないため、可動役物演出パターン1に基づく図18の演出開始処理(S685)により行われる演出にて盾役物92は可動しない。
演出パターン決定処理(S655)で決定した演出パターンが可動役物演出パターン1ではない場合には(S700:no)、可動役物演出パターン2であるか否かを判定する(S715)。肯定判定の場合には(S715:yes)、背面音量設定スイッチ91により選択された設定値は、図5に示す設定値3、設定値4、設定値7、設定値8、設定値11又は設定値12の何れかであるか否か判定する(S720)。否定判定の場合には(S720:no)、可動役物演出パターン2に基づいて可動役物演出設定処理2(S725)を行って、本処理を終了し、図18のS685へ移行する。S725における処理が行われると、特別図柄の変動開始から8秒経過後に前述した図18の演出開始処理(S685)により行われる演出にて、タイトル役物93が可動を開始し、図27に示すようにタイトル役物93がセンターケース5の上部に収納された状態から、タイトル役物93の縦寸法の半分程度、下降して静止した状態となる。なお、タイトル役物93は可動開始から2秒後にこの状態となる。この状態で、5秒間静止した後に、タイトル役物93は上昇されて、センターケース5上部の初期位置に戻る。なお、可動役物演出パターン2の期待度は中である。
また、背面音量設定スイッチ91により選択された設定値が設定値3、設定値4、設定値7、設定値8、設定値11又は設定値12の何れかである場合には(S720:yes)、可動役物演出設定処理2(S725)は行われず、そのまま本処理を終了し、図18のS685へ移行する。S725による処理が行われないため、可動役物演出パターン2に基づく図18の演出開始処理(S685)により行われる演出にてタイトル役物93は可動しない。
演出パターン決定処理(S655)で決定した演出パターンが可動役物演出パターン2ではない場合には(S715:no)、可動役物演出パターン3であるか否かを判定する(S730)。肯定判定の場合には(S730:yes)、背面音量設定スイッチ91により選択された設定値が図5に示す設定値4、設定値8又は設定値12の何れかであるか否かを判定する(S732)。否定判定の場合には(S732:no)、背面音量設定スイッチ91により選択された設定値が図5に示す設定値2、設定値6又は設定値10の何れかであるか否かを判定する(S735)。肯定判定の場合には(S735:yes)、第1可動役物演出設定処理3(S737)を行って、本処理を終了し、図18のS685へ移行する。
また、選択された設定値が設定値2、設定値6又は設定値10の何れにも該当しない場合には(S735:no)、背面音量設定スイッチ91により選択された設定値が図5に示す設定値3、設定値7又は設定値11の何れかであるか否かを判定する(S740)。否定判定の場合には(S740:no)、第2可動役物演出設定処理3(S742)を行って、本処理を終了し、図18のS685へ移行する。
また、選択された設定値が設定値3、設定値7又は設定値11の何れかである場合には(S740:yes)、第3可動役物演出設定処理3(S745)を行って、本処理を終了し、図18のS685へ移行する。
S737における処理が行われると、可動役物演出パターン3に基づく図18の演出開始処理(S685)により演出にて、特別図柄の変動開始から5秒経過しても盾役物92は可動せず、特別図柄の変動開始から8秒経過後にタイトル役物93の可動を開始し、可動開始から2秒後に図27に示すような位置で静止させる。3秒間静止させたのちに、タイトル役物93をタイトル役物93が収納されていた位置へ戻す。
S742における処理が行われると、可動役物演出パターン3に基づく図18の演出開始処理(S685)により演出にて、特別図柄の変動開始から5秒経過すると盾役物92の可動を開始し、可動開始から2秒後に図26に示す位置で静止させる。なお、特別図柄の変動開始から8秒経過してもタイトル役物93の可動は開始されない。そして、特別図柄の変動開始から13秒後に、盾役物92を盾役物92が収納されていた位置へ戻す。
S745における処理が行われると、前述した図18の演出開始処理(S685)により演出が行われ、特別図柄の変動開始から5秒経過後に盾役物92の可動を開始させ、可動開始から2秒後に図26に示す所定位置で静止させ、特別図柄の変動開始から8秒経過後にタイトル役物93の可動を開始させ、可動開始から2秒後に図27に示す所定位置で静止させる。そして、図28に示すような状態となり、当該状態を3秒間静止させて、盾役物92及びタイトル役物93を同時に各役物が収納されていた位置へ戻す。なお、可動役物演出パターン3の期待度は大である。
演出パターン決定処理(S655)で決定した演出パターンが可動役物演出パターン3ではない場合(S730:no)、本処理を終了し、図18のS685へ移行する。また、背面音量設定スイッチ91により選択された設定値が、図5に示す設定値4、設定値8又は設定値12の何れかである場合(S732:yes)には、第1可動役物演出設定処理3(S737)、第2可動役物演出設定処理3(S742)又は第3可動役物演出設定処理3(S745)は行われず、そのまま本処理を終了し、図18のS685へ移行する。この場合、可動役物演出パターン3に基づく図18の演出開始処理(S685)により行われる演出にて盾役物92及びタイトル役物93は可動しない。
図20を用いて、サブ統合制御装置83が実行する待機コマンド受信処理について説明する。図20のS750において、サブ統合制御装置83は、主制御装置80が待機コマンド送信処理(S217)にて送信した待機コマンドを受信したか否かを判定する(S750)。肯定判定の場合には(S750:yes)、待機コマンドを受信してから15秒を経過したか否かを判定する(S755)。肯定判定の場合には(S755:yes)、待機フラグを1にセットし(S760)、本処理を終了(リターン)する。待機フラグが「1」にセットされることで、パチンコ機50は待機状態となる。待機コマンドを受信していない場合(S750:no)又は待機コマンドを受信して15秒を経過していない場合には(S755:no)、本処理を終了する。
図21を用いて、サブ統合制御装置83が実行する表示切替処理について説明する。図21のS770において、サブ統合制御装置83は待機フラグが「1」にセットされているか否かを判定する(S770)。肯定判定の場合には(S770:yes)、待機状態へ移行してから15秒を経過したか否かを判定する(S772)。肯定判定の場合には(S772:yes)、デモフラグが0であるか否かを判定する(S775)。肯定判定の場合には(S775:yes)、演出図柄表示装置6の画面にデモ画面を表示するように制御し(S780)、デモフラグを「1」にセットし(S782)、表示切替処理を終了(リターン)する。また、デモフラグが1である場合には(S775:no)、デモ表示中である否かを判定する(S785)。肯定判定の場合には(S785:yes)、演出図柄表示装置6にデモ画面が表示されてから30秒経過したか否かを判定する(S787)。肯定判定の場合には(S787:yes)、演出図柄表示装置6に図柄待機画面を表示し(S790)、本処理を終了する。また、デモ表示中ではないと判定された場合には(S785:no)、図柄待機画面が表示されてから30秒を経過したか否かを判定する(S792)。肯定判定の場合には(S792:yes)、演出図柄表示装置6にデモ画面を表示し(S795)、本処理を終了する。
待機フラグが0である場合(S770:no)、待機状態へ移行して15秒を経過していない場合(S772:no)、演出図柄表示装置6の画面にデモ画面が表示されてから30秒を経過していない場合(S787:no)、又は図柄待機画面が表示されから30秒を経過していない場合には(S792:no)、本処理を終了する。
図22を用いて、サブ統合制御装置83が実行する音量設定処理について説明する。
図22のS800において、サブ統合制御装置83はパチンコ機50の前面に設けられた十字キー(前面音量設定スイッチ)69のうちの、十字キー上ボタン69a又は十字キー下ボタン69bが操作されたか否かを判定する(S800)。肯定判定の場合には(S800:yes)、音量設定処理(S805)にて上述したボタンの操作に応じて音量を設定変更する。すなわち、十字キー上ボタン69aの操作であれば、音量を1段階大きくする。一方、十字キー下ボタン69bの操作であれば、音量を1段階小さくする。
その後、サブ統合制御装置83はゲージフラグが「1」にセットされているか否かを判定する(S810)。ゲージフラグが「1」にセットされている場合は、演出図柄表示装置6の画面に、音量設定説明表示1003及び音量レベルゲージ表示1004が表示されていることを示す。また、ゲージフラグが0である場合には、音量設定説明表示1003及び音量レベルゲージ表示1004が表示されていないことになる。また、ゲージフラグが0である場合には(S810:no)、上述した操作に応じた音量を示す音量レベルゲージの表示処理を行い(S815)、ゲージフラグを「1」にセットして(S820)、本処理を終了(リターン)する。
ゲージフラグが「1」である場合には(S810:yes)、連続して音量の設定操作が行われており、S815において表示されている音量レベルゲージを上述した操作に応じた音量レベルゲージに変更し(S825)、本処理を終了する。また、パチンコ機50の前面に設けられている十字キー上ボタン69a又は十字キー下ボタン69bが操作されていないと判定された場合には(S800:no)、本処理を終了させる。
図23を用いて、サブ統合制御装置83が実行する音量レベルゲージ消去処理について説明する。
図23のS850において、サブ統合制御装置83は、ゲージフラグが「1」にセットされているか否かを判定する(S850)。肯定判定の場合には(S850:yes)、4秒間パチンコ機50の前面に設けられた十字キー上ボタン69a又は十字キー下ボタン69bが操作されたか否かを判定する(S855)。肯定判定の場合には(S855:yes)、音量レベルゲージ消去処理(S860)を行い、ゲージフラグを0にし(S865)、本処理を終了(リターン)する。また、ゲージフラグが0である場合(S850:no)又はパチンコ機50の前面に設けられた十字キー上ボタン69a又は十字キー下ボタン69bが操作されてから4秒間経過していない場合には(S855:no)、本処理を終了する。
本実施例では、遊技者による十字キー(前面音量設定スイッチ)69による音量変更後の所定期間に演出ボタン67が操作されることで設定した実際の音量を確認音として出力される。図24を用いて、サブ統合制御装置83が実行する確認音処理について説明する。
図24のS900において、待機フラグ又はデモフラグが「1」にセットされているか否かを判定する(S900)。肯定判定の場合には(S900:yes)、サブ統合制御装置83は演出ボタン67の操作がされたか否かを判定する(S905)。肯定判定の場合には(S905:yes)、ゲージフラグが「1」となっているか否かを判定する(S910)。肯定判定の場合には(S910:yes)、確認音出力処理(S915)において確認音をスピーカ66から出力し、本処理を終了(リターン)する。このように音量の確認は、演出図柄表示装置6の画面に音量レベルゲージが表示されているときに可能としている。
また、待機フラグ及び待機フラグが0である場合には(S900:no)、演出ボタンが操作されていない場合には(S905:no)、又はゲージフラグが0である場合には(S910:no)、本処理を終了する。
図29を用いて、パチンコ機50の待機中に演出図柄表示装置6の画面に表示される演出表示について説明する。
パチンコ機50が待機状態中は、図29(a)に示すように、演出図柄表示装置6に待機図柄表示画面が表示される。演出図柄表示装置6の画面中央に演出図柄1000が停止して表示されている。そして、待機図柄表示画面が表示されてから30秒を経過すると、演出図柄表示装置6の画面は図29(b)に示すように、デモ画面が表示されることになる。図29(b)に示すように、演出図柄表示装置6の画面中央には演出キャラクタ1001「熊の達吉」が表示されている。そして、演出キャラクタ1001の上方に機種名表示1002が表示されている。機種名表示1002には「CR熊の達吉」と表示されている。なお、図29(b)に示すデモ画面が表示されてから30秒を経過すると、図29(a)に示す待機図柄表示画面が表示されることになる。
図29(a)に示すように、演出図柄表示装置6の画面に待機図柄表示画面の表示中に、十字キ−上ボタン69a又は十字キー下ボタン69bが操作された場合には、図29(c)に示す演出表示が表示される。図29(c)に示すように、演出図柄表示装置6の画面右下方に、十字キー上ボタン69aにより音量を上げることが可能で、十字キ−下ボタン69bにより音量を下げることが可能であることを示唆する音量設定説明表示1003が表示される。また、演出図柄表示装置6の画面左下方に、現在の音量レベル(図29(c)では音量3)を示す音量レベルゲージ表示1004が表示される。
また、図29(b)に示すように、演出図柄表示装置6の画面にデモ画面の表示中に、十字キー上ボタン69a又は十字キー下ボタン69bが操作された場合には、図29(d)に示す演出表示が表示される。図29(d)に示すように、演出図柄表示装置6の画面右下方に、十字キー上ボタン69aにより音量を上げることが可能で、十字キ−下ボタン69bにより音量を下げることが可能であることを示唆する音量設定説明表示1003が表示される。また、演出図柄表示装置6の画面左下方に、現在の音量レベル(図29(d)では音量3)を示す音量レベルゲージ表示1004が表示される。
次に、図30を用いて、特別図柄の変動中に演出図柄表示装置6の画面に表示される演出表示について説明する。図30(a)に示すように、演出図柄表示装置6の画面中央に特別図柄の変動に対応して変動している演出図柄が表示されている。
演出図柄の変動中に十字キー上ボタン69a又は十字キー下ボタン69bが操作された場合には、図30(b)に示す演出表示が表示される。図30(b)に示すように、演出図柄表示装置6の画面右下方に、十字キー上ボタン69aにより音量を上げることが可能で、十字キ−下ボタン69bにより音量を下げることが可能であることを示唆する音量設定説明表示1003が表示される。また、演出図柄表示装置6の画面左下方に、現在の音量レベル(図30(b)では、音量4)を示す音量レベルゲージ表示1004が表示される。
次に、特別演出中の演出図柄表示装置6の画面に表示される演出表示について説明する。本実施例では、カウント手段94により計数された時間が所定時間を経過すると、図31(a)に示す特別演出が実行される。
図31(a)に示す演出図柄表示装置6の画面右方には、演出キャラクタ1005が表示される。演出図柄表示装置6の画面左下方の表示部が、演出図柄表示部1007となっている。主制御装置80が特別図柄の変動表示を実行すると、サブ統合制御装置83は演出図柄表示部1007の演出図柄1000を変動表示させる。演出図柄表示装置6の画面左方に残り時間表示1008が表示されている。残り時間表示1008には、「残り4:30」と表示されている。これは、特別演出の残り実行期間を報知するものである。
図31(a)に示す特別演出の表示中に、十字キー上ボタン69a又は十字キー下ボタン69bが操作されると、図31(b)へと移行する。
図31(b)に示すように、演出図柄表示装置6の画面右下方には、十字キー上ボタン69aにより音量を上げること及び十字キ−下ボタン69bにより音量を下げることが可能であることを示唆する音量設定説明表示1003が表示される。また、演出図柄表示装置6の画面左上方に、現在の音量レベル(図31(b)では、音量4)を示す音量レベルゲージ表示1004が表示される。
図32を用いて、特別演出中に特別図柄で大当りとなる変動が開始された場合に、演出図柄表示装置6の画面に表示される特別演出用の大当り確定演出について説明する。
特別演出中に、特別図柄で大当りとなる変動が開始された場合、図32(a)に示す演出表示へ移行する。図32(a)に示すように、演出図柄表示装置6の中央に変動中の演出図柄が表示される。演出図柄表示装置6の画面中央に演出キャラクタ1001である熊の達吉が表示されている。演出図柄表示装置6の画面左方に残り時間表示1008が表示されている。残り時間表示1008には、「残り2:30」と表示されている。これは、特別演出の残り実行期間を報知するものである。
その後、リーチとなると図32(b)に示す演出表示へ移行する。演出図柄1000のうち、左演出図柄及び右演出図柄が「7」で停止し、中演出図柄が変動中となっている。遊技者にリーチ状態であることを報知している。演出図柄表示装置6の画面左方に残り時間表示1008が表示されている。残り時間表示1008には、「残り2:10」と表示されている。
そして、特別図柄が大当り図柄で確定表示される場合には、図32(c)に示す演出表示へ移行する。図32(c)に示すように、演出図柄表示装置6の画面中央に演出キャラクタ1001である熊の達吉が表示される。演出図柄1000は「7」で停止している。また、符号1006が示す表示には「おめでとう!大当り!」と表示されている。これらにより、遊技者に大当りとなったことを報知している。演出図柄表示装置6の画面左方に残り時間表示1008が表示されている。残り時間表示1008には、「残り2:00」と表示されている。
図33を用いて、可動役物の可動が禁止されている場合に演出図柄表示装置6の画面に表示される演出表示について説明する。
図33(a)及び図33(b)は、パチンコ機50が待機状態である場合に演出図柄表示装置6に表示される演出表示である。
図33(a)に示すように、パチンコ機50の待機状態中に、演出図柄表示装置6に待機図柄表示画面が表示される。演出図柄表示装置6の画面中央に演出図柄1000が表示されている。本図例の場合、背面音量設定スイッチ91の操作により、図5に示す設定値2、設定値6又は設定値10のいずれかが選択されている状態であり、演出図柄1000の下方に、役物可動禁止表示1009が表示されている。役物可動禁止表示1009には、「盾役物の作動が禁止されています。」と表示されている。これにより、演出中の盾役物92の可動が禁止されることを遊技者に報知している。
図33(b)に示すように、パチンコ機50の待機状態中に、演出図柄表示装置6にデモ画面が表示される。演出図柄表示装置6の画面中央に演出キャラクタ1001の「熊の達吉」が表示されている。なお、演出キャラクタ1001の上方には、機種名表示1002が表示されている。機種名表示1002には、「CR熊の達吉」と表示されている。本図例の場合、背面音量設定スイッチ91の操作により、図5に示す設定値2、設定値6又は設定値10のいずれかが選択されている状態であり、演出図柄1000の下方に、役物可動禁止表示1009が表示されている。役物可動禁止表示1009には、「盾役物の作動が禁止されています。」と表示されている。これにより、演出中の盾役物92の可動が禁止されることを遊技者に報知している。
図33(c)を用いて、特別図柄の変動に対応して演出図柄が変動している場合に演出図柄表示装置6の画面に表示される演出表示について説明する。
図33(c)に示すように、特別図柄の変動に対応して演出図柄1000が変動している。本図例の場合、背面音量設定スイッチ91の操作により、図5に示す設定値2、設定値6又は設定値10のいずれかが選択されている状態であり、演出図柄1000の下方に、役物可動禁止表示1009が表示されている。役物可動禁止表示1009には、「盾役物の作動が禁止されています。」と表示されている。これにより、演出中の盾役物92の可動が禁止されることを遊技者に報知している。
図33(d)を用いて、特別演出中に演出図柄表示装置6に表示される演出表示について説明する。
図33(d)に示すように、所定の時間を経過すると演出図柄表示装置6の画面に特別演出が表示される。演出図柄表示装置6の画面右方には、演出キャラクタ1005が表示されている。演出図柄表示装置6の画面左方には、残り時間表示1008が表示されている。残り時間表示1008には、「残り4:30」と表示されている。これは、特別演出の残り実行期間を報知するものである。本図例の場合、背面音量設定スイッチ91の操作により、図5に示す設定値2、設定値6又は設定値10のいずれかが選択されている状態であり、演出図柄1000の下方に、役物可動禁止表示1009が表示される。役物可動禁止表示1009には、「盾役物の作動が禁止されています。」と表示されている。これにより、演出中の盾役物92の可動が禁止されることを遊技者に報知している。
本実施例では、可動役物(盾役物92、タイトル役物93)の可動が禁止されると、演出図柄表示装置6の画面に、常に図33に示した役物可動禁止表示1009、つまり、背面音量設定スイッチ91の操作に基づいて選択された設定値に対応する可動役物の可動が禁止されている旨が表示されることになる。これにより、遊技者にパチンコ機で遊技を行う前に可動役物が可動しないことを報知することができ、可動役物が可動しないことを把握させたうえで当該パチンコ機で遊技を行うか否かを選ばせることができる。
実施例1に記載したパチンコ機50によれば、可動役物(盾役物92、タイトル役物93)が故障した場合には、盾役物92、タイトル役物93の可動の禁止を、背面音量設定スイッチ91を操作することで遊技店の店員が設定することができ、可動役物(盾役物92、タイトル役物93)の可動が禁止されても、当該可動役物が遊技中に可動しないだけで、遊技自体を行うことは可能なので、当該パチンコ機50にて遊技者が遊技を行っても、可動役物の可動制御をし続けることで遊技機の故障部位の拡大を回避することができるほか、パチンコ機の稼働の低下を抑えることができ、遊技店が負う損害額を抑えることが出来るようになる。
また、可動役物の可動の禁止を、背面音量設定スイッチ91を利用して設定できるので、パチンコ機に新たに専用のスイッチ等を設けなくてもよく、多大な開発費をかけずにすむ。
また、背面音量設定スイッチ91により故障した可動役物単体の可動禁止を設定できるようになるので、故障していない可動役物は通常通り可動させることが出来、遊技者に期待感を与えることが出来る。
可動役物(盾役物92、タイトル役物93)の可動の禁止を、背面音量設定スイッチ91を利用して設定するということは、可動役物の可動を禁止するために、遊技者が望まない音量に設定されてしまう恐れがある。しかし、可動役物の可動を禁止するために背面音量設定スイッチ91により設定された音量を、遊技者が十字キー69を操作することで異なる音量へ変更可能となるため、上記した恐れを回避することが出来るようになる。
ここで実施例1の構成・状態と、本発明の構成要件との対応関係を示す。
本発明の「当否判定手段」は、当否判定処理(S55)に相当し、「当否結果報知手段」は、第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10に相当し、「演出表示装置」は、演出図柄表示装置6に相当し、「演出制御手段」、「演出用可動役物制御」及び「音量出力制御手段」は共に、サブ統合制御装置83に相当し、「背面音量設定スイッチ」は、背面音量設定スイッチ91に相当し、「演出用可動役物A」は、盾役物92に相当し、「演出用可動役物B」は、タイトル役物93に相当し、「前面音量設定スイッチ」が十字キー69に相当する。
本実施例では、可動役物演出パターン1、可動役物演出パターン2又は可動役物演出パターン3のいずれかが設定され、設定された可動役物演出パターンに対応する可動役物の可動が禁止された場合でも、当該可動役物演出パターンに対応する演出表示を実行する構成となっている。これに限定されるものではなく、例えば、可動役物演出パターンに対応する可動役物の可動が禁止される場合には、当該可動役物演出パターンに対応する演出表示とは異なる他の専用の演出表示を実行する構成であってもよい。
本実施例では、図5に示すように、第1区分から第3区分のいずれの区分においても、演出中に盾役物92の可動を禁止する設定値、演出中にタイトル役物93の可動を禁止する設定値、又は演出中に盾役物92及びタイトル役物93の可動を禁止する設定値が振り分けられている。これに限定されることはなく、第1区分から第3区分の何れの区分においても各区分の最も大きい値の設定値が選択された場合に演出中に可動役物の可動を禁止する構成でもよい。例えば、第1区分の「設定値1、2と3」が選択されても演出中に可動役物の可動は実行されるが、第1区分の「設定値4」が選択された場合には演出中に盾役物92の可動を禁止し、第2区分の「設定値5、6と7」が選択されても演出中に可動役物の可動は実行されるが、第2区分の「設定値8」が選択された場合には演出中にタイトル役物93の可動を禁止し、第3区分の「設定値9、10と11」が選択されても演出中に可動役物の可動は実行されるが、第3区分の「設定値12」が選択された場合には演出中に盾役物92及びタイトル役物93の可動を禁止する構成でもよい。
本実施例では、盾役物92、タイトル役物93を備え、背面音量設定スイッチ91により選択された設定値に対応する可動役物(盾役物92、タイトル役物93)の可動を禁止する構成となっていた。これに限定されるものではなく、例えば、盾役物92、タイトル役物93以外にも他の可動役物も備え、背面音量設定スイッチ91の操作により盾役物92、タイトル役物93の可動を禁止する設定値以外の設定値が選択されると他の可動役物の可動を禁止する構成でもよい。また、背面音量設定スイッチ91により選択された設定値に基づいて、盾役物92及び他の可動役物の可動を禁止する構成や、タイトル役物93及び他の可動役物の可動を禁止する構成でもよい。
本実施例のその他の構成として、演出パターン決定処理(S655)におけるサブ統合制御装置83は、背面音量設定スイッチ91により選択された設定値が可動役物の可動を禁止する設定値であるかを判定し、当該判定結果と受信した変動開始コマンドに基づいて、可動が禁止されていない他の可動役物を可動させる演出パターンや可動役物を可動させない演出パターンなどの沢山の演出パターンのうちから、1の演出パターンを決定する構成でもよい。つまり、背面音量設定スイッチ91により設定値2が選択され、サブ統合制御装置83が変動開始コマンドを受信した場合には、選択された設定値が設定値2であること及び受信した変動開始コマンドに基づいて、設定値2に対応する盾役物92が可動する可動役物演出パターン1又は可動役物演出パターン3を選択せずに、他の演出パターンを決定する。
本発明は、弾球遊技機に限定されず、回胴式遊技機にも適用してもよい。