JP2016186754A - 情報処理システム及び情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1を参照すると、カード発行機構に内蔵されているEEPROMに,同ユニット装置に属するプリンタ等の他のUSBデバイスのVID、PID、シリアル番号を記憶する技術が記載されている。
特許文献1の技術によれば、上位装置が、カード発行機構から、装着された他のUSBデバイス情報を取得可能となり、どのUSBデバイスが同じユニット装置に属しているかが把握できる。
このため、組み立て工程やメンテナンスに手間がかかるという問題があった。
このように構成することで、組み立て工程やメンテナンスの際に、EEPROMに、各USBデバイスのPID、VID、シリアル番号等を記憶させる必要がなくなり、組み立て工程やメンテナンスの手間を減らすことができる。
このように構成することで、上位装置において、どの情報処理装置が、どのユニット装置に所属しているのかを確実に把握することができる。
このように構成することで、同一の種類の情報処理装置を使用する場合でも、ユニット装置毎に対応付けて認識することができる。
このように構成することで、カード搬送機構を適切に制御することができる。
このように構成することで、組み立て工程やメンテナンスの手間を減少させることができる。
〔情報処理システムXの構成〕
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る情報処理システムXの構成について説明する。
情報処理システムXは、本実施形態においては、カード発行機能を備えたATM(Automated Teller Machine)、キオスク(Kiosk)の端末、交通機関のチケット発行システム、コンビニエンスストア等のポイントカード発行システム、小売店のメンバーカード発行システム、遊技機のカード発行/支払システム、入退場管理システム、又は複数のカード発行ユニット1a、1b(ユニット装置)等を製造時に検査するための検査システム等(以下、単に「ATM等」と省略して記載する。)である。なお、本実施形態において、カード発行ユニット1a、1bの構成は同一である(以下、カード発行ユニット1a、1bのいずれか一つについて示す場合、単に「カード発行ユニット」という。)。
上位装置2は、ATM等の情報処理システムXの各機能を実現するための本体装置である。上位装置2は、各部の制御用にPC(Personal Computer)、タブレット端末、携帯電話等の制御演算装置を内蔵し、各機能を実現するためのアプリケーション413(図4)を実行する。
USBハブ3は、汎用のUSB1.1、2.0、3.0、3.1等の規格の電気信号や光信号を送受信可能なハブである。
カード発行ユニット1a、1bは、情報処理システムXの各機能に一連の機能を備えた同様の構成のユニット装置である。本実施形態の例では、カード発行ユニット1a、1bは、カード媒体4を発行、プリント、読み込み(リード)又は書き込み(ライト)するユニットを構成する。本実施形態において、カード発行ユニット1a、1bが発行するカード媒体4は、未使用のカードである。この未使用のカードに、磁気記録、IC通信、カード表面へのプリント等を行うことで、カード媒体4を作成、発行する。この際、カード発行ユニット1a、1bは、別の種類のカード媒体4をそれぞれ発行、プリント、読み込み、又は書き込みしてもよい。
また、本実施形態において、上位装置2は、上位装置2に内蔵されているUSBルートハブ(図示せず)から、USB規格の信号によりUSBハブ3に接続される。つまり、本実施形態において、上位装置2とカード発行ユニット1a、1bとは、USBハブ3を介して接続されている。
また、本実施形態においては、USBルートハブから、USBハブ3を経由してカード発行ユニット1a、1bに接続する例を示している。しかしながら、上述のようにUSBハブ3の他に複数のUSBハブを経由して接続されてもよい。また、そもそもUSBハブ3を経由せずに、USBルートハブから、直接、それぞれ、カード発行ユニット1a、1bの中継装置13a、13b(図7A)に接続されても良い。
次に、図2により、ユニット装置の代表例としてカード発行ユニット1aの全体構成について説明する。
本実施形態において、カード発行ユニット1aは、情報処理装置として、カードリーダ/ライタ部10a(カードリーダ/ライタ)、カードプリンタ部11a(カードプリンタ)、カード発行部12a(カード発行機構)、及び中継装置13aを含んでいる。
本実施形態において、これらの情報処理装置は、USB規格の信号で接続可能に構成されている。
また、本実施形態では、中継装置13aがカード発行ユニット1a内部に設置されるよう記載したものの、外部に備えられていてもよい。
また、後述する他の実施の形態で記載するように、メモリカード媒体を情報処理装置に常時装着し、このメモリカード媒体に、各情報処理装置の識別情報を記憶して、これを読み取らせてもよい。
まず、カード発行部12aにあるカードホッパ部124aにカードを堆積させておく。このカードは、まだ情報が書き込まれておらず、カードプリンタ部11aにより文字や画像が記録されていない状態のカードである。上位装置2(図1)からカードの発行が要求された場合、まず、カードホッパ部124aからこのカードを、カードプリンタ部11aを介して、カードリーダ/ライタ部10aへ搬送する。ここで磁気ヘッドからの情報の書き込み及び読み出しを行うことにより、カードのセット方向に誤りがないことを確認する。これに続き、カードに内蔵されているICチップとの通信を、接続部により行う。その後、カードをカードプリンタ部11aへ搬送し、カード表面に文字や画像を記録する。プリントされたカードは、カード媒体4としてカードリーダ/ライタ部10aの排出口へ搬送し、排出されたカード媒体4をユーザへ引き渡す。
また、カード媒体4の発行に伴って、ユーザがカードリーダ/ライタ部10aに挿入した古いカードを回収庫125aに回収することも可能である。
カード発行ユニット1aは、上述したように、中継装置13aを介して、カードリーダ/ライタ部10a、カードプリンタ部11a、及びカード発行部12aが接続されている。
これらの各情報処理装置のUSB通信に関するハードウェア構成は、図3の通り、基本的には同様である。
記憶部101a、111a、121aは、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の一時的でない記録媒体である。
通信I/F部103a、113a、123aは、USB規格の通信を行うためのUSBインターフェイス等である。通信I/F部103a、113a、123aは、それぞれ、中継装置13aのポート130a、131a、132aに、USB規格の信号を伝送可能に接続される。
なお、識別情報通知部300は、上位装置2からの要求に対応して、製造元識別情報(Vendor ID、ベンダーID。以下、「VID」という。)、機種別識別情報(Product ID、プロダクトID。以下「PID」という。)についても上位装置2に通知可能である。
USB通信制御部133aは、一般的なチップを使用することが可能であり、USB規格以上の機能を備えていなくてもよい。また、USB通信制御部133aは、バッファやROM等の記録媒体を内蔵している。このUSB通信制御部133aに内蔵された記録媒体には、VID、PIDが記憶されているものの、固有の識別情報は記憶されない。
また、制御部100a、110a、120aは、それぞれ、記憶部101a、111a、121aに記憶された図示しない制御プログラムをRAM等に展開(以下、「ロード(load)」という。)して実行することで、識別情報通知部300として機能する。
次に、図4により、上位装置2の制御構成について説明する。
上位装置2は、制御部200、記憶部201、通信I/F部203を含んでいる。また、各部は、汎用のバス202により接続されている。
制御部200は、CPU、MPU、GPU、DSP、ASIC等の制御演算手段である。
記憶部201は、RAM、ROM、HDD、フラッシュメモリ等の一時的でない記録媒体である。なお、記憶部201は、HDDを備えず、代わりにフラッシュメモリ等を備えていてもよい。
通信I/F部203は、ディスプレイ用、ネットワーク接続用、シリアル、パラレル、USB等の各種通信インターフェイスである。このように、通信I/F部203は、複数の通信インターフェイスが存在するものの、図示しないUSBルートハブを介して、USB規格の信号でUSBハブ3に接続される。USB通信の一部は、このUSBルートハブに内蔵するUSBコントローラチップ等でハードウェア制御される。
また、上位装置2は、情報処理システムXの機能に対応して、図示しないLCDパネルや有機ELパネル等のディスプレイ、タッチパネル、ボタン、金銭価値媒体の入出力部、プリンタ等が接続されている。
この識別情報取得部400の詳細については、後述する。
本実施形態においては、ユニット装置制御部401は、中継装置13aのUSBポートに接続された各情報処理装置を含む一連の機能を備えたユニット装置であるカード発行ユニット1a、1bの構成をそれぞれ認識する。
アプリケーション実行部402は、GUI(Graphical User Interface)の画面をディスプレイに表示させることにより、ユーザとの取引を実行する。たとえば、ユーザは、GUIにより、カードにプリントしたい画像を編集したり、磁気に記録させたいID等の入力を行ったりして、カード発行ボタンを押下する。すると、アプリケーション実行部402は、これを検知してカードの発行をユニット装置に実行させる。
また、情報処理装置制御部403は、OS412(Operating System)についても実行し、アプリケーション実行部402を起動させる。
なお、ドライバ410として、ディスプレイ、タッチパネル、プリンタ等の各部用のドライバがインストールされていてもよい。
この接続デバイステーブル411の詳細については後述する。
次に、図5により、本発明の実施の形態に係る情報処理システムXによるカードの発行時のUSB制御の概略について説明する。
上位装置2のアプリケーション実行部402は、カード発行を開始する際、ユーザから取得した情報をユニット装置制御部401に通知し、カードの発行を実行する。
ユニット装置制御部401は、アプリケーション実行部402からカード発行が指示されると、まずは識別情報取得部400により各情報処理装置の識別情報を取得して、ユニット装置の構成を認識する。この上で、ユニット装置制御部401は、カードの搬送命令、磁気記録命令、IC通信命令、プリント命令等を、カード発行ユニット1aの各情報処理装置に送信する。
USBハブ制御部500は、OS412のユーザモードで実行され、USBハブドライバ実行部501を介して、接続されたUSBデバイスのうち、USBハブ3、中継装置13a、各USBポートに接続されている情報処理装置の基本情報等を取得する。USBハブ制御部500は、基本的には、カードの発行が開始される際に行われる、通信開設時にのみ実行される。
USBハブドライバ実行部501は、OS412のカーネルモードでUSB ハブドライバを実行し、USBバスドライバ実行部510を介してUSB規格の通信を実行する。
USBハブ制御部500は、接続されているUSBデバイスの情報として、VID、PIDの他に、識別情報を取得することができる。これらの情報は、USB規格のコントロール転送の転送方式で取得可能である。このコントロール転送は、USBデバイスの基本情報等、比較的少量の情報のやり取りをする際に使用され、USB機器であれば必ず対応している。
USBバスドライバ実行部510は、OS412のカーネルモードで、USB規格のソフトウェアレイヤーの通信を実現するUSBバスドライバを実行する、
USBHIDドライバ実行部520は、OS412のカーネルモードで、USB HIDクラスのドライバを実行する。
USBプリンタドライバ実行部521は、OS412のカーネルモードで、USBプリンタクラスのドライバを実行する。
カードリーダ/ライタ制御部530は、カード発行ユニットのカードリーダ/ライタ部10aを制御するミドルウェアである。カードリーダ/ライタ制御部530も、OS412のユーザモードで実行される。
カードプリンタ制御部531は、カード発行ユニットのカードプリンタ部11aを制御するミドルウェアである。カードプリンタ制御部531も、OS412のユーザモードで実行される。
カード発行制御部532は、カード発行ユニットのカード発行部12aを制御するミドルウェアである。カード発行制御部532は、OS412のユーザモードで実行される。
これとは別に、カード発行部12aは、USBハブ制御部500、カード発行制御部532等からのVID、PID、識別情報の通知要求に対し、コントロール転送にて応答する。
カードプリンタ部11aは、命令のやり取り(コマンド/レスポンス方式)においては、例えば、バルク転送方式にて、上位装置2との通信を行う。
次に、図6、図7A、図7Bを参照して、本発明の実施の形態に係るカード発行制御処理について詳細に説明する。
本実施形態のカード発行制御処理の説明においては、図7Aのように一つのUSBハブ3に存在する二つのUSBポートであるポート30a、30bに、それぞれカード発行ユニット1a、1bが接続されている例に基づいて説明する。具体的には、アプリケーション413を実行した際に、識別情報を取得し、カード発行ユニット1aの構成を上位装置2が認識して通信を確立し、カード発行を行う例について説明する。
以下で、図6のフローチャートにより、上位装置2によるカード発行制御処理の詳細をステップ毎に説明する。
まず、情報処理装置制御部403が、初期化処理を行う。
情報処理装置制御部403は、図示しない主電源の投入や再起動により、上位装置2のOS412を起動する。情報処理装置制御部403は、その後、各部の初期化を行い、カード発行ユニット1a、1bに電源を投入する。これにより、カード発行ユニット1a、1bが接続される。
なお、カード発行ユニット1a、1bが接続された状態で上位装置2が起動されてもよい。
次に、情報処理装置制御部403が、エニュメレーション処理を行う。
情報処理装置制御部403は、USBバスドライバ実行部510(図5)により、エニュメレーション(Enumeration)の処理を実行する。このエニュメレーションは、接続されたUSBデバイス全てに対して、コントロール転送にて機器情報の問い合わせを行っていく。この機器情報には、USBハブ、HID、プリンタ等のUSBデバイスクラスの情報や、VID、PIDが含まれている。ここで、情報処理装置制御部403は、図7Bに示す接続デバイステーブル411に、「デバイス種類」「接続されたUSBデバイス」「製造元識別情報(VID)」「機種別識別情報(PID)」のデータを記憶する。つまり、図7Bは、図7Aの接続例の場合に接続デバイステーブル411に記憶されるデータの例を示している。
なお、この状態において、接続デバイステーブル411には、「デバイスドライバ」と「識別情報」のデータは記憶されていない。
次に、情報処理装置制御部403が、ドライバロード処理を行う。
情報処理装置制御部403は、上述のエニュメレーションにより、接続されているUSBデバイスのデバイスクラスが何であるかを認識する。これにより、情報処理装置制御部403は、接続された各USBデバイスに適切なドライバを記憶部201からロードし、USBHIDドライバ実行部520、USBプリンタドライバ実行部521等で実行する。この際、情報処理装置制御部403は、接続デバイステーブル411に、「デバイスドライバ」のデータを記憶する。なお、この状態でも、接続デバイステーブル411には、「識別情報」のデータは記憶されていない。
次に、識別情報取得部400、ユニット装置制御部401、及びアプリケーション実行部402が、アプリケーション起動処理を行う。
アプリケーション実行部402は、アプリケーション413をロードして実行開始する。ここで、アプリケーション実行部402は、カード発行等の機能を実行するユニット装置を選択する。
この際、識別情報取得部400及びユニット装置制御部401は、選択されたユニット装置の構成を認識し、選択されたユニット装置からカード発行させる。
このアプリケーション実行処理の詳細については後述する。
次に、アプリケーション実行部402が、アプリケーション終了処理を行う。
アプリケーション実行部402は、カード発行を終了すると、アプリケーション413を終了させる。
次に、情報処理装置制御部403が、ドライバアンロード処理を行う。
情報処理装置制御部403は、アプリケーション413が終了した場合、ロードされた各USBデバイス用のドライバを記憶部201のRAMから削除して解放する(以下、「アンロード」という。)。これにより、各ユニット装置が非接続の状態となる。
次に、情報処理装置制御部403が、停止処理を行う。
情報処理装置制御部403は、ユーザの指示があるまで、上位装置2を待機状態にする。この際、情報処理装置制御部403は、カード発行ユニット1a、1bの電源を切断してもよい。
以上により、本発明の実施の形態に係るカード発行制御処理を終了する。
まず、アプリケーション実行部402が、アプリケーション開始処理を行う。
本実施形態の例では、アプリケーション実行部402は、アプリケーション413をロードして実行する。また、本実施形態において、アプリケーション実行部402は、ユニット装置としてカード発行ユニット1bを選択する。
次に、識別情報取得部400及びユニット装置制御部401が、カード発行ユニット通信開設処理を行う。
識別情報取得部400は、選択されたカード発行ユニット1bの中継装置13bを検索し、これらのポートに接続されているUSBデバイスに対し、識別情報を取得する。ユニット装置制御部401は、識別情報に基づいて、選択されたユニット装置と各情報処理装置との対応付けを行うことで、ユニット装置の構成を認識する。
本実施形態の例では、カード発行ユニット1bの各情報処理装置を検索して、通信を開設する。これにより、ユニット装置の構成が認識される。
このカード発行ユニット通信開設処理の詳細については後述する。
次に、アプリケーション実行部402及びユニット装置制御部401が、カード発行処理を行う。
アプリケーション実行部402は、ユニット装置制御部401に、接続されたカード発行ユニットを指定してカード発行を指示する。ユニット装置制御部401は、カードホッパ部124aからカードを繰り出させる。その後、アプリケーション実行部402は、ユニット装置制御部401にカードの搬送命令、磁気記録命令、IC通信命令、プリント命令等を実行させる。これにより、ユニット装置制御部401は、選択されたカード発行ユニットにカードを作成させ、作成されたカード媒体4を排出させる。
次に、アプリケーション実行部402が、カード発行ユニット通信遮断処理を行う。
アプリケーション実行部402は、選択されたカード発行ユニットとの通信を遮断する。
以上により、本発明の実施の形態に係るアプリケーション実行処理を終了する。
ここでは、上述のステップS201(図8)にて、カード発行ユニット1bが選択され、カード発行ユニット1bからカードを発行させるため、通信を開設する例について説明する。つまり、図7A、図7Bの例によると、カード発行部12bの識別情報312bの「E0000002」と同様の識別情報を有する他の情報処理装置を検索して通信を開始する。
まず、ユニット装置制御部401及び識別情報取得部400が、カード発行部通信開設処理を行う。
ここで、上述のように、選択されているのはカード発行ユニット1bである。このカード発行ユニット1bのカード発行部12bは、USB HIDデバイスである。この場合、USB HID制御用のドライバがロードされ、カード発行部12bは、このドライバを通じてUSBHIDドライバ実行部520により制御される。
このため、ユニット装置制御部401は、カード発行制御部532、USBHIDドライバ実行部520を介して、接続されたUSBデバイスの情報を取得する。
したがって、ユニット装置制御部401は、それぞれのデバイスインスタンスのPID、VIDの検索を行うことにより、どのドライバオブジェクトがVID:0003h、PID:0001hのカード発行部12a、12b用であるかを認識する。
これにより、ユニット装置制御部401は、カード発行ユニット1bが存在することを認識し、識別情報312bの「E0000002」を、カード発行ユニット1bの構成と対応付けする。
次に、識別情報取得部400が、中継装置検索処理を行う。
ここで、識別情報取得部400は、USBハブ制御部500、USBハブドライバ実行部501により、図7Bの「デバイス種類」が「ハブ」である各USBデバイスに対し、保有する全ポートに、どのUSBデバイスが存在するのかの問い合わせを、全ポートに対して実行する。識別情報取得部400は、各ポートについて、どのVID、PID、識別情報のUSBデバイスが存在するのかを問い合わせる。この問い合わせは、上述したカード発行部12bの通信開始の処理と同様に、ハブ用のドライバの三つのオブジェクトの情報を検索することで行う。
このポートへの接続デバイス情報の問い合わせの中で、カード発行部12bのVID:0003h、PID:0001h、識別情報312b:「E0000002」の情報と照合する。これにより、識別情報取得部400は、中継装置13bのポート132bにカード発行部12bが接続されていることを認識する。
次に、識別情報取得部400が、カードプリンタ検索処理を行う。
識別情報取得部400は、USB ハブドライバから、中継装置13bのクラスの情報を取得する。この上で、中継装置13bのポート130b、131b、132bの情報を取得し、接続されているカードプリンタの問い合わせをする。この問い合わせの中で、識別情報取得部400は、VID:0003h、PID:0002hのカードプリンタ部11bがポート131bに接続されていることを認識し、識別情報の問い合わせを行う。
識別情報取得部400は、この問い合わせを、中継装置13bに対するドライバのオブジェクトにて行う。これにより、識別情報取得部400は、カードプリンタ部11bの識別情報311b:「D0000002」を取得して、カード発行ユニット1bに対応付ける。
次に、ユニット装置制御部401が、カードプリンタ通信開始処理を行う。
ユニット装置制御部401は、カード発行ユニット1bに接続されているカードプリンタ部11bのVID、PID、識別情報の確認ができたため、この情報に基づいて、カードプリンタ部11bとの通信を開始する。
ユニット装置制御部401は、カードプリンタ制御部531、USBプリンタドライバ実行部521を用いて、カードプリンタ部11bとの通信確立を行う。これにより、識別情報311bの「D0000002」を、カード発行ユニット1bの構成と対応付けする。
次に、識別情報取得部400が、カードリーダ/ライタ検索処理を行う。
識別情報取得部400は、この処理を、上述のステップS303と同様に行う。この際、識別情報取得部400は、VID:0003h、PID:0003hのカードリーダ/ライタ部10bが接続されているポート130bを探し出し、この識別情報310b:「C0000002」を取得する。
次に、ユニット装置制御部401が、カードリーダ/ライタ通信開始処理を行う。
ユニット装置制御部401が、カードリーダ/ライタ制御部530、USBHIDドライバ実行部520を介して、カードリーダ/ライタ部10bとの通信を確立する。これにより、識別情報311bの「C0000002」を、カード発行ユニット1bの構成と対応付けする。
以上により、本発明の実施の形態に係るカード発行ユニット通信開設処理を終了する。
以上のように構成することで、以下のような効果を得ることができる。
従来は、特許文献1に記載されたように、組み立て工程やメンテナンスの際に、カード発行機構のEEPROMに、各USBデバイスのPID、VID、シリアル番号を記憶させていた。
これに対して、本発明の実施の形態に係る情報処理システムXは、上位装置2と、上位装置2に接続されて、特定のユニット装置を構成する複数の情報処理装置と、上位装置2と各情報処理装置とをユニット装置の単位で接続するために、各情報処理装置を接続するUSBポートを有する中継装置13aとを備え、各情報処理装置は、ベンダーIDとプロダクトID以外の固有の識別情報を記憶した記憶部と、上位装置2からの要求に対応して識別情報を通知する識別情報通知部300とを備えることを特徴とする。
このように構成することで、ターゲットとするユニット装置に内蔵されている中継装置13aを特定し、その中継装置13aが備えるUSBポートの一つ一つから接続された情報処理装置の識別情報を取得する。これにより、同時に制御すべきUSBデバイスの特定を可能とする。結果として、事前にEEPROMに、各USBデバイスのPID、VID、シリアル番号等を記憶させる必要がなくなり、組み立て工程やメンテナンスの手間を減少させることができる。
また、メンテナンス時において、例えばカードリーダ/ライタ部10aを置き換えた場合でも、そのカードリーダ/ライタ部10aは、置き換え前の識別情報と一致させる、若しくは、カード発行部12aに新たな識別情報を書き込み直す等の作業が必要なくなる。結果として、組み立て時の工程を減少させ、メンテナンス時のユニット装置の工場送付の回数を減らすことができ、コストを削減できる。
また、本実施形態の情報処理システムXは、PID、VID以外の識別情報を使用しているため、USBデバイス毎にPID、VIDを変更する必要がなくなる。ここで、一社のVIDにつき、PIDは最大FFFFh(65535)までの値しか割り当てられていない。このため、従来は大量生産するにあたってPIDは枯渇し、全て別のPIDにすることは現実的ではなかった。これに対して、本実施形態の構成では、より多くの製品を製造する場合に適用できる。
このように構成することで、複数のUSBデバイスで構成されるユニット装置が存在する場合、上位装置2において、どの情報処理装置が、どのユニット装置に所属しているのかを確実に把握することができる。つまり、誤って,別のユニット装置に属するUSBデバイスを制御することを回避することができる。
これに対して、本実施形態の情報処理システムXは、VID、PID共に同じ値が記録されているハブを内蔵しているようなユニット装置であっても、上位装置2において、内蔵されているUSBデバイスをユニット装置毎に対応付けて認識することができる。
このように構成することで、同種のユニット装置を二台以上、同時接続しても、それぞれに内蔵するUSBデバイスを識別できる。つまり、ユニット装置がカード搬送機構である場合、カードを的確に搬送、受け渡しすることができる。
このように構成することで、特に、ユニット装置として、複雑な機構をもち、連動して動作させる必要があるカード搬送機構を適切に制御することができる。
なお、上述の実施の形態においては、識別情報が事前に各情報処理装置の記憶部に書き込まれている例について説明した。しかしながら、この識別情報を、別途、メモリカード媒体を情報処理装置に装着して、このメモリカード媒体から読み込ませることも可能である。
つまり、本発明の他の実施の形態に係る情報処理システムXは、例えば、各情報処理装置は、識別情報が記憶されたメモリカード媒体を読み込み、上位装置からの要求に対応して当該識別情報を通知することを特徴とする。この場合、メモリカード媒体として、ATM端末用のSAM(Secure Application Module)カードを使用することも可能である。
このように構成することで、識別情報を変更する際に、容易に対応することができる。また、各情報処理装置の製造時に、識別情報を設定する必要がなくなる。
このように構成することで、より複雑なユニット装置の構成を実現したり、情報処理システムXの機能拡張をしたりすることが容易となる。
このように構成することで、より適切な転送により識別情報を取得可能である。たとえば、バルク通信を暗号化して実行することで、セキュリティを向上させられる。
このように構成することで、情報処理システムXの機能や目的に最適な識別情報を選択することが可能である。
また、情報処理装置毎に、まったく異なる識別番号が記憶されていてもよい。この場合、上位装置2にて、この識別番号とユニット装置との対応付けを接続デバイステーブル411に記憶しておくことで、ユニット装置の構成を認識できる。
このように構成することで、識別番号を柔軟に選択して、ユニット装置の構成を把握することが可能となる。
これにより、上位装置2において、選択するユニット装置に対応した中継装置13aを検索しやすくなる。
これにより、USB以外の通信方式でも、ユニット装置の構成を把握しやすくなる。
2 上位装置
3 USBハブ
4 カード媒体
10a、10b カードリーダ/ライタ部
11a、11b カードプリンタ部
12a、12b カード発行部
13a、13b 中継装置
30a、30b、130a、130b、131a、131b、132a、132b ポート
100a、110a、120a、200 制御部
101a、111a、121a、201 記憶部
102a、112a、122a、202 バス
103a、113a、123a、203 通信I/F部
124a カードホッパ部
125a 回収庫
133a USB通信制御部
300 識別情報通知部
310a、310b、311a、311b、312a、312b 識別情報
400 識別情報取得部
401 ユニット装置制御部
402 アプリケーション実行部
403 情報処理装置制御部
410 ドライバ
411 接続デバイステーブル
412 OS
413 アプリケーション
500 USBハブ制御部
501 USBハブドライバ実行部
510 USBバスドライバ実行部
520 USBHIDドライバ実行部
521 USBプリンタドライバ実行部
530 カードリーダ/ライタ制御部
531 カードプリンタ制御部
532 カード発行制御部
X 情報処理システム
Claims (5)
- 上位装置と、
該上位装置に接続されて、特定のユニット装置を構成する複数の情報処理装置と、
前記上位装置と各前記情報処理装置とを前記ユニット装置の単位で接続するために、各前記情報処理装置を接続するUSBポートを有する中継装置とを備え、
各前記情報処理装置は、
ベンダーIDとプロダクトID以外の固有の識別情報を記憶した記憶手段と、
前記上位装置からの要求に対応して前記識別情報を通知する識別情報通知手段とを備える
ことを特徴とする情報処理システム。 - 前記上位装置は、
前記中継装置に接続された各前記情報処理装置から、前記識別情報を取得する識別情報取得手段と、
該識別情報取得手段により取得した各前記情報処理装置の識別情報に対応して、前記ユニット装置の構成を認識するユニット装置制御手段を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記ユニット装置制御手段は、
前記ユニット装置が複数接続されている場合、前記中継装置毎に各前記情報処理装置の識別情報を取得し、同一の種類の前記情報処理装置が含まれていた場合であっても、前記ユニット装置の単位で区別して構成を認識する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。 - 前記情報処理装置は、
カードリーダ/ライタ、カードプリンタ、スキャナ、及び/又はカード発行機構であり、
前記ユニット装置は、カード発行ユニットである
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理システム。 - 上位装置と、
該上位装置に接続されて、特定のユニット装置を構成する複数の情報処理装置と、
前記上位装置と各前記情報処理装置とを前記ユニット装置の単位で接続するために、各前記情報処理装置を接続するUSBポートを有する中継装置とを備えた情報処理システムにより実行される情報処理方法であって、
各前記情報処理装置は、
ベンダーIDとプロダクトID以外の固有の識別情報を記憶し、
前記上位装置からの要求に対応して前記識別情報を通知する
ことを特徴とする情報処理方法。
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---|---|---|---|
JP2015067239A JP6637666B2 (ja) | 2015-03-27 | 2015-03-27 | 情報処理システム及び情報処理方法 |
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---|---|---|---|---|
JP2001096868A (ja) * | 1999-10-01 | 2001-04-10 | Seiko Epson Corp | 複合印刷機、コンピュータ、印刷システム、及び、記録媒体 |
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- 2015-03-27 JP JP2015067239A patent/JP6637666B2/ja active Active
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