JP2016186321A - 埋設式ガス栓 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス栓本体の、ケーシングの底壁への固定部に外的衝撃が加えられても、ケーシングの変形や歪みを防止できると共に、開閉蓋の回動操作や押込み操作を支障なく且つ回動蓋に傷を付けることのない埋設式ガス栓を提供する。【解決手段】プラグ筒2aを有するガス栓本体2と、プラグ筒に接続されるソケットを取り外す開閉蓋41と、開閉蓋を開閉自在に具備する保持部材がケーシング20内に収容された埋設式ガス栓において、プラグ筒2aをケーシング20の中心軸線上に配置し、開閉蓋41の平面視にて、その回動動作時及び押込み動作時における移動軌跡の最も外側に張り出す軌跡位置よりも外側を包囲する保護壁46を保持部材42に設け、保持部材42は、保護壁46をケーシング20に内接させてケーシング20内に収容する。【選択図】図1

Description

この発明は、壁裏又は床下に埋設させる形式の埋設式ガス栓に関する。
床下に埋設させる埋設式ガス栓として、例えば、特許文献1に開示の構成のものが知られている。
このガス栓(100)は、図4に示すように、略L字状のガス栓本体(1)の一端(1a)にプラグ筒(10)が内嵌され、他端(1b)に配管接続部(11)が外嵌されて、全体として略L字状に構成されている。
このガス栓(100)を収容するケーシング(31)は、ホールソーによって床板(5)に形成されたガス栓取付用孔(50)内に落とし込み可能な有底筒体であり、その上方開放端縁からは、ガス栓取付用孔(50)の周縁に係止させるための略正方形状の外形を有する鍔部(32)が四方に張り出している。また、ケーシング(31)の底壁(3)の中心よりも一方の側壁寄りに偏心させた箇所に、プラグ筒(10)を挿通させるプラグ挿通孔(30)が形成されている。
プラグ筒(10)を、ケーシング(31)の底壁(3)の外側(裏側)から、プラグ挿通孔(30)内に差し込むと、ガス栓本体(1)は、その一端(1a)がプラグ挿通孔(30)の裏側周辺に当接することにより、ケーシング(31)の底壁(3)に対して上方へ抜け止め状態となる。この状態にて、ケーシング(31)内に突出しているプラグ筒(10)の基端部外周に形成されている雄ネジ部(10a)にナット部(10b)を螺合させることにより、ガス栓本体(1)をケーシング(31)の底板(3)に固定することができる。すなわち、プラグ挿通孔(30)の周縁部分がガス栓本体(1)の固定部となる。
プラグ挿通孔(30)は、上記したように、底壁(3)の中心から一方の側壁側に偏った位置に設けられているから、プラグ挿通孔(30)に挿通させたプラグ筒(10)は、ケーシング(31)内にて中心よりも一方の側壁寄りにて突出し、他方の側壁側には、比較的広いスペースが形成される態様となる。なお、プラグ筒(10)に接続させるソケット(図示せず)を取り外すためのソケット取外し装置(13)は、ケーシング内にセットされるが、前記広いスペースの側において、ソケット取外し装置(13)の押込み操作機構となる開閉蓋(15)が進退移動するようになっている。
ソケット取外し装置(13)は、プラグ筒(10)の胴部基端部近傍に回動自在に装着される略U字状の金属板製の揺動レバー(14)と、水平姿勢から直立姿勢まで90度回動可能な開閉蓋(15)と、これらを具備し且つケーシング(31)内に収容される保持部材(16)とからなり、開閉蓋(15)を開放方向に回動させて直立させた後、直立姿勢のままケーシング(1)内へ押し込むことにより、揺動レバー(14)を揺動させることができ、揺動された揺動レバー(14)の揺動端部が、図示しないソケットの進退筒を解除方向に押す。これにより、ソケットのロック状態が解除されて、ソケットをプラグ筒(10)から取り外すことができる。
ケーシング(31)内に、ガス栓本体(1)とソケット取外し装置(13)を収容した後、ケーシング(31)をガス栓取付用孔(50)内に落とし込んで、鍔部(32)をガス栓取付用孔(50)の周辺部に固定し、鍔部(32)全体を包囲するように、化粧板(33)を床板(5)の表面に添設させ、化粧板(33)の窓部(33a)からプラグ筒(10)の先端を露出させる。この化粧板(33)の窓部(33a)は水平姿勢における開閉蓋(15)で閉塞される構成となっている。
特開2015−31398号公報 意匠登録第1172447号公報
このように、従来のガス栓(100)では、ソケット取外し装置(13)の開閉蓋(15)を90度回動させるためのスペースを確保するために、プラグ挿通孔(30)はケーシング(31)の底壁(3)の中心より偏心させた位置に形成されており、例えば、ガス栓(100)の施工時や施工後に配管接続部(11)に接続させたフレキ管(6)による引張力が、ガス栓本体(1)の固定部に作用した場合、その力を底壁(3)全体で均等に受けることが難しく、前記引張力によって、ケーシング(31)の底壁(3)におけるガス栓本体(1)の固定部が変形したり、歪んだりする不都合がある。このような場合、ケーシング(1)の底壁(3)のプラグ挿通孔(30)とガス栓本体(1)との気密性が損なわれてしまう問題がある。
ガス栓本体(1)の固定部に作用する不用意な力に対する底壁(3)の強度を向上させるには、ガス栓本体(1)の固定部を底壁(3)の中心に設けることが考えられる。これにより、ガス栓本体(1)の固定部に対する外的力を底壁(3)全体が均等に受けることができ、底板(3)の一部が変形したり歪んだりして、ガス栓本体(1)の固定部の気密性が損なわれる問題を解消することができる。
しかしながら、ケーシング(31)の底壁(3)の中心にガス栓本体(1)を固定させると、プラグ筒(10)がケーシング(31)の中心に位置態様となるため、従来のものに比べて、ソケット取外し装置(13)をセットするスペースが狭くなってしまう。このため、開閉蓋(15)の回動操作や押込み操作に支障を来たす虞があり、開閉蓋(15)を無理に操作することにより、開閉蓋(15)が保持部材(16)又はケーシング(31)に擦れて、開閉蓋(15)が傷付いてしまう不都合がある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、『一方に開放する有底の筒体であって、壁板又は床板に形成されたガス栓取付用孔内に落とし込んで固定させるケーシングと、
ケーシング内にプラグ筒が突出し、ケーシング外に配管接続部が突出する態様で、ケーシングの底壁に気密状態に固定されるガス栓本体と、
プラグ筒と共にケーシング内に収容され、プラグ筒に接続されるソケットを取り外すためのソケット取外し装置とからなり、
前記ソケット取外し装置は、プラグ筒の先端部分が収容される保持部材と、保持部材に具備され且つプラグ筒の先端を覆う閉塞姿勢から90度回動させた開放姿勢との間で回動自在であると共に前記開放姿勢にて押込み方向に移動可能な開閉蓋とを有する埋設式ガス栓』において、ケーシングの底壁におけるガス栓本体の固定部に不用意な外的力が作用してもケーシングの変形や歪みを防止すると共に、ソケット取外し装置の開閉蓋を損傷させることなく、その回動操作や押込み操作を容易にできるようにすることを課題とする。
上記課題を解決するために講じた本発明の埋設式ガス栓は、『プラグ筒は、ケーシングの中心軸線上に配置され、
保持部材には、開閉蓋の平面視にて、その回動動作時及び押込み動作時における移動軌跡の最も外側に張り出す軌跡位置よりも外側を包囲する保護壁が設けられ、
前記保持部材は、保護壁をケーシングに内接させた状態で、ケーシング内に収容される』ことを特徴とする。
上記手段によれば、プラグ筒がケーシングを構成している筒体の中心軸線上に位置する構成としたから、ケーシングの底壁に対するガス栓本体の固定部は底壁の中心となる。これにより、固定部にフレキ管の引張力等の外的力が作用すると、その力は底壁全体で均等に受けることができる。
プラグ筒はケーシングの中心軸線上に突出しているから、ソケット取外し装置を設置するためのスペースは、プラグ筒をケーシングの一方の側壁寄りに位置させた従来のものに比べて狭くなるが、ケーシング内に収容させる保持部材に、閉塞姿勢にある開閉蓋を平面視したとき、開閉蓋を90度回動させる際及び押込む際における回動蓋の移動軌跡のうち最も外側に位置する軌跡位置よりもさらに外側を包囲する保護壁を設けると共に、その保護壁がケーシングに内接するように、保持部材をケーシング内に収容可能としたから、回動蓋の回動動作及び押込み動作は、ケーシングの内周壁よりも内方で実行されることとなる。これにより、開閉蓋は、回動動作又は押込み動作時に、ケーシングの内周面に接触したり、当接したりすることがない。
上記埋設式ガス栓において、好ましくは、『保護壁の外周面は、ケーシングの内周壁に沿う円弧状に形成されていると共に、保持部材をケーシング内に収容したとき、保護壁の奥端縁がケーシングの底壁に当接するように設定されている』もので、保持部材をケーシングに収容する際に、保護壁をガイドとして、保護壁の外周面をケーシングの内周壁に沿わせるようにして収容することで、保持部材をケーシング内に正しい姿勢で収容することができ、保護壁がケーシングの周壁に当たって変形させられる不都合はない。
また、保護壁の奥端縁がケーシングの底壁に当接するまで、保持部材はケーシング内に収容される構成としたから、保護壁の奥端縁をケーシングの底壁に当接させることができないと、保持部材の収容姿勢の不備や、ケーシング内又は保持部材に塵芥や異物が付着していないか等を疑うことができ、保持部材の姿勢を矯正したり、塵芥や異物等の障害物を取り除くことができる。よって、歪んだ姿勢や異物が混入した状態のまま保持部材がケーシングに収容されることがないから、開閉蓋の操作不良や損傷を確実に防止することができる。
上記埋設式ガス栓において、『保持部材には、開閉蓋を閉塞方向に付勢するバネ部材が設けられており、
前記保護壁は、開閉蓋の平面視にて、開閉蓋の回動動作時及び押込み動作時における前記バネ部材の移動軌跡の、最も外側に張り出す軌跡位置よりも外側を包囲するように設けられている』もので、開閉蓋を閉塞方向に付勢するバネ部材は開閉蓋の両側面の外側に設けられている場合でも、開閉蓋の開閉動作及び押込み動作に伴うバネ部材の移動軌跡も保護壁より内方に位置する構成とすることにより、バネ部材は保護壁によって外的力による衝撃から保護されることとなる。よって、バネ部材の有無に関わらず、開閉蓋の開閉操作及び押込み操作に支障を来たすことはない。
さらに、上記埋設式ガス栓において、好ましくは、『ケーシングの底壁の中心にプラグ筒が挿通可能なプラグ挿通孔が形成されると共に、それに対応する保持部材の中心には、プラグ筒が挿通可能な丸孔が形成されている』もので、プラグ筒を、ケーシングのプラグ挿通孔及び保持部材の丸孔に挿通させることにより、ケーシング内及び保持部材内におけるプラグ筒の位置決めが容易となる上に、プラグ筒は、ケーシング内にてプラグ挿通孔の周縁で、保持部材内にて丸孔の周縁で支持されるから、収容時における姿勢を安定させることができる。
さらに、上記埋設式ガス栓において、好ましくは、『ソケット取外し装置は、開閉蓋の押込み操作によって揺動すると共にその揺動端部で、プラグ筒に接続されたソケットの進退筒を解除する方向に押圧可能な揺動レバーを具備し、前記揺動レバーは、保持部材又はプラグ筒の基部に揺動自在に係止されている』もので、ケーシング内に、プラグ筒とソケット取外し装置を収容し、閉塞姿勢にあるソケット取外し装置の開閉蓋を90度回動させて開放姿勢とし、保持部材内のプラグ筒にソケットを接続させる。そして、開放姿勢にある開閉蓋を奥へ押し込むと、開閉蓋の押込み操作によって揺動レバーの一端が奥へ押されて揺動レバーが揺動し、他端がソケットの進退筒を解除方向に押圧する揺動端部となって、ソケットはプラグ筒から取り外すことが出来る。
さらに、上記埋設式ガス栓において、好ましくは、『ケーシングの一方開放端から鍔部が張り出しており、
ケーシングの筒体の周壁のうち、対向する両側壁に、相互に平行に位置する平面部が形成され、
この平面部側に位置する前記鍔部の各位置に、ケーシングを床板又は壁板に固定するための固定用金具の取付部が設けられている』もので、ケーシングを構成している筒体の周壁のうち、対向位置にそれぞれ平面部を形成したから、前記周壁の外形は、一対の平面部と、これらの間に位置する一対の円弧状面部とからなる形状を呈する。ホールソーを使って壁板又は床板に円形のガス栓取付用孔を形成し、このガス栓取付用孔内にケーシングを挿入すると、前記平面部とガス栓取付用孔の周縁との間に、比較的広い隙間が生じる。この隙間に対応する鍔部に固定用金具を位置させることにより、ケーシングに固定用金具を装着させた状態でも、ケーシングを壁板又は床板のガス栓取付用孔へ挿入する際に、固定用金具が邪魔にならない。このように、ケーシング内に固定用金具をケーシング内方へ逃がす逃がし孔を設ける必要がないから、ケーシングの気密性を確保することができる。
ケーシングの底壁に対するガス栓本体の固定部は底壁の中心に設ける構成としたから、ケーシングが構造的に強化されることとなり、例えば、施工時等に、腰の強いフレキ管により、ガス栓本体の固定部に不用意な引張力が作用することがあっても、ケーシングの底壁が変形したり歪んだりすることはない。よって、ガス栓本体の固定部における気密構造を確保することができる。また、ケーシングが変形することがないので、プラグ筒がケーシングの軸線に対して傾くことがなく、ガス栓使用に伴うソケットの着脱において操作不良を起こすことがない。
また、ソケット取外し装置を設置するためのスペースが狭くなっても、回動蓋の回動動作及び押込み動作を外側から保護する保護壁を設け、この保護壁がケーシングの内接するように保持部材を収容可能としたから、回動蓋の回動操作及び押込み操作の際に、回動蓋がケーシングに接触したり、当接したりすることなく、これら操作を確実に且つスムーズに行うことができる。また、回動蓋は、その操作時にケーシングに接触することがないから、回動蓋の損傷も防止することが出来る。
本発明の実施の形態における埋設式ガス栓の取付状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態における埋設式ガス栓の分解斜視図である。 本発明の実施の形態における埋設式ガス栓に採用する保持部材の底面図である。 従来の埋設式ガス栓の断面図である。
以下、本願発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
この実施の形態に採用するガス栓は、図1及び図2に示すように、下流端にソケット接続用のプラグ筒(2a)が接続されていると共に、上流端にフレキ管(6)が接続される配管接続部(2b)が形成されている略L字状のガス栓本体(2)からなり、ケーシング(20)の底壁(20a)の中心には、ガス栓本体(2)の前記下流端側がちょうど挿通可能な大きさのガス栓挿通孔(22)が形成されている。
ガス栓本体(2)の前記下流端側の胴部周面の所定位置にはフランジ板(24a)が張り出していると共にその下流側には雄ネジ部(24b)が形成されている。プラグ筒(2a)を、ケーシング(20)の底壁(20a)の外面側からガス栓挿通孔(22)に差し込むと、フランジ板(24a)がケーシング(20)の底壁(20a)の外面に当接し、ガス栓本体(2)は上方へ抜け止め状態となる。この状態にて、ケーシング(20)内に突出している雄ネジ部(24b)に、ナット(241)をケーシング(20)の内側から螺合させれば、プラグ筒(2a)がケーシング(20)の中心軸線上に突出するように、ガス栓本体(2)を底壁(20a)に固定することができる。
ガス栓挿通孔(22)は、フランジ板(24a)より下流側のガス栓本体(2)の胴部が挿通可能な大きさの丸孔であり、ガス栓挿通孔(22)とガス栓本体(2)の下流端側の周面との隙間を閉塞するように、フランジ板(24a)が底壁(20a)の裏面に張り出しているから、ケーシング(20)の底壁(20a)からの通気は確実に遮断される。
このガス栓挿通孔(22)の周辺部分がガス栓本体(2)の固定部となる。
なお、ケーシング(20)は、床板(5)に形成されたガス栓取付用孔(50)内に落とし込み可能な上方開放の略円筒形の筒体であって、その周壁の相互に対向する両側壁には、図2に示すように、平面部(25a)(25a)が形成されている。
これにより、ケーシング(20)の周壁は、平面部(25a)(25a)と、これらの間に位置する円弧状面部(25b)(25b)とから形成されていると共に、底壁(20a)に向かって縮径する片テーパ形状となるように、一方の円弧状面部(25b)は、断面円弧状の傾斜面部(27)となっている。
ケーシング(20)の上方開放端縁には、ガス栓取付用孔(50)の周縁に係止させるための略正方形状の外形を有する鍔部(21)が四方に張り出している。
この鍔部(21)のうち、平面部(25a)(25a)側に続く各位置には、図示しない締付けネジを挿通させるためのネジ挿通孔(26)(26)がそれぞれ形成されていると共に、各平面部(25a)の深さ方向に沿った中心線上には、締付けネジを内方に揺動させたとき、そのネジ軸が嵌入可能な幅の凹溝(25c)が形成されている。
そして、ケーシング(20)内に突出させたプラグ筒(2a)の周囲の空間にソケット取外し装置(40)を収容する。
ソケット取外し装置(40)は、図1及び図2に示すように、ガス栓本体(2)のプラグ筒(2a)側の下流端部近傍を挟み込むように配設され且つ揺動自在に軸支されている略U字状の金属板製の揺動レバー(4)と、これを揺動操作する開閉蓋(41)と、これらを具備し且つケーシング(20)内に固定される保持部材(42)とからなり、保持部材(42)の中心には、プラグ筒(2a)が挿通可能な丸孔(44)が形成されていると共に、丸孔(44)を介して対向する各位置に設けたネジ挿通筒(45)(45)に、図示しない固定ボルトをそれぞれ挿通させると共に、ケーシング(20)の底壁(20a)に形成されているネジ孔(28)(28)にそれぞれ螺合させることにより、保持部材(42)はケーシング(20)の底壁(20a)に固定される。
また、開閉蓋(41)は、保持部材(42)の対向する両側面に、コイルバネ(43)(43)を介して開閉自在に且つ、保持部材(42)の上方開放部を閉塞する方向に付勢された状態に設けられている。
保持部材(42)は、その平面視にて、ケーシング(20)の周壁の内周形状に沿った外形を有すると共に、図3の底面図に示すように、その中心に上記した丸孔(44)が形成されている。また、ケーシング(20)の傾斜面部(27)側には、同じ傾斜角度で傾斜し且つ傾斜面部(27)に部分的に内接する3枚の傾斜板(47)が設けられていると共に、その反対側には、ケーシング(20)の一方の円弧状面部(25b)に内接する保護壁(46)が設けられている。
開閉蓋(41)を、図1に示す閉塞姿勢から、90度回動させて、直立させた開放姿勢に至るまでの回動途中にて、開閉蓋(41)の保護壁(46)側の端縁(41a)の両端部(41b)(41b)が、平面視にて、最も外側に張り出す移動軌跡を形成する態様となるが、保護壁(46)は、その最も張り出した状態における端縁(41a)の両端部(41b)(41b)よりも、さらに外側を包囲するように保持部材(42)に具備されていると共に、保護壁(46)がケーシング(20)の円弧状面部(25b)に内接するように、保持部材(42)はケーシング(20)内に収容される構成となっているから、開閉蓋(41)は、回動動作時及び押込み動作に、保持部材(42)及びケーシング(20)の内周面に接触したり、当接したりすることがない。これにより、開閉蓋(41)に傷を付けることなく、スムーズに開閉動作及び押込み動作が可能となる。
また、保護壁(46)は、開閉蓋(41)を閉塞方向に付勢しているコイルバネ(43)の設置位置よりも外側に位置させている。よって、コイルバネ(43)も保護壁(46)によって外的衝撃から保護されることとなる。
なお、保持部材(42)に具備させる揺動レバー(4)は、図4に示した従来のものとほぼ同様な構成であり、保持部材(42)の丸孔(44)の近傍に、ケーシング(20)の深さ方向に揺動自在に軸支されている。
プラグ筒(2a)にソケット(図示せず)が装着されると、前記ソケットの先端の進退筒によって、U字状体の両自由端部である押圧端部(4a)(4a)が奥へ押され、U字状体の連結端部である操作端部(4b)が上昇する方向に揺動レバー(4)が揺動する。
そして、プラグ筒(2a)に装着されたソケットを取外すには、直立状態にある開閉蓋(41)をケーシング(20)内へ押し込む。これにより、開閉蓋(41)の裏面に突設されている操作凸部(48)が内方に押されることにより、揺動レバー(4)の操作端部(4b)が奥へ押されて、揺動レバー(4)が揺動し、押圧端部(4a)(4a)がソケットの進退筒を解除方向に押し上げる。すると、ソケットの前記ロック状態が解除されることとなり、ソケットをプラグ筒(2a)から取り外すことができる。
上記したような開閉蓋(41)及び揺動レバー(4)を具備させた保持部材(42)を、底壁(20a)の中心にガス栓本体(2)が固定されているケーシング(20)内に収容させるには、ケーシング(20)の周壁の傾斜面部(27)に保持部材(42)の3枚の傾斜板(47)を、他の円弧状部(25b)に保護壁(46)をそれぞれ対応させれば、これら傾斜板(47)及び保護壁(46)が保持部材(42)をケーシング(20)内に収容する際のガイドとなって、保持部材(42)を正しい姿勢でケーシング(20)内に収容することができ、保持部材(42)の丸孔(44)からプラグ筒(2a)を突出させることができる。これと同時に、ネジ挿通筒(45)をネジ孔(28)に対応させることができ、保持部材(42)をケーシング(20)内に固定することができる。
また、保持部材(42)は、保護壁(46)の下端部(46a)が、ケーシング(20)の底壁(20a)に当接するまで収容した状態が正常に収容された状態とする。よって、保護壁(46)の下端部(46a)がケーシング(20)の底壁(20a)に当接できないときは、保持部材(42)の収容姿勢に不備があるか、ケーシング(20)内に塵芥や異物等の障害物があると考え、保持部材(42)を一旦ケーシング(20)から取り出し、ケーシング(20)の内周壁や底壁(20a)に障害物の付着がないかを確認し、付着している場合は清掃する。障害物を取り除いた後、再度、保護壁(46)をケーシング(20)に内接させながら収容する。これにより、保持部材(42)が正常にケーシング(20)内に収容されていない状態でガス栓が使用される不都合はない。
ガス栓本体(2)及び保持部材(42)を固定させたケーシング(20)を床板(5)に取り付けるには、床板(5)の所定位置にホールソーによりガス栓取付用孔(50)を形成し、このガス栓取付用孔(50)から、予め床下に配管されているフレキ管(6)を室内に引き出し、室内にて、ガス栓本体(2)の配管接続部(2b)に接続させる。
そして、鍔部(21)のネジ挿通孔(26)(26)に、締付けネジ(図示せず)を挿通させると共にそのネジ軸に添設金具やナット金具等の固定具(図示せず)を具備させ、ケーシング(20)をガス栓取付用孔(50)内に落とし込む際に、締付けネジや固定具が邪魔にならないように締付けネジのネジ軸を平面部(25a)(25a)の溝部(25c)(25c)に収納した状態で、ケーシング(20)をガス栓取付用丸孔(50)内にフレキ管(6)と共に押し入れる。
ガス配管として利用されるフレキ管(6)は腰が強いため、ケーシング(20)をガス栓取付用丸孔(50)内に押し込む際に、ガス栓本体(2)に対するフレキ管(6)の位置や向きによって、配管接続部(2b)にフレキ管側からの力が作用し、ケーシング(20)の底壁(2a)におけるガス栓本体(2)のの固定部に影響を及ぼすことがあるが、この実施の形態のものでは、ガス栓本体(2)の固定部は、底壁(20a)の中心に設ける構成としたから、フレキ管(6)から、ガス栓本体(2)のフランジ板(24a)を介して、底壁(20a)に伝わる引張力等の外的力は、底壁(20a)の全体に均等に作用することとなり、ケーシング(20)の底板(20a)が部分的に変形したり歪んだりすることはない。よって、フランジ板(24a)は底板(20a)のガス栓挿通孔(22)の周面に添設させた状態が維持されることとなり、ケーシング(20)内の気密性が損なわれることなく保持される。
上記した要領で、ケーシング(20)をガス栓取付用孔(50)内に落とし込んで、鍔部(21)をガス栓取付用孔(50)の周縁に係止させ、締付けネジと固定具で固定した後、ケーシング(20)の鍔部(21)の表面を上方から全体的に包囲するように、化粧板(51)を床板(5)の表面に添設させて、埋設式ガス栓の床板(5)への取り付けが完了する。
この化粧板(51)の中央部には、開閉蓋(41)がちょうど露出する大きさの窓部(52)が形成されている。
本発明の実施の形態に係る埋設式ガス栓では、ケーシング(20)の構造を強化するためにケーシング(20)の中心軸線上にプラグ筒(2a)を位置させ、ガス栓本体(2)のケーシング(20)の底壁(20a)への固定部を底壁(20a)の中心に設ける構成としたため、開閉蓋(41)の回動を考慮してケーシング(20)の中心より一方の側壁側に偏った位置にガス栓本体(2)の固定部を位置させた従来のものに比べて、ソケット取外し装置(40)を収容させるスペースが狭くなっているが、開閉蓋(41)を、ケーシング(20)に内接する保持部材(42)の保護壁(46)内で回動動作及び押込み動作を可能としたから、開閉蓋(41)はケーシング(20)に接触したり当接したりすることはない。よって、ガス栓本体(2)の固定部のケーシング(20)の中心に設けても、開閉蓋(41)の開閉動作及び押込み動作は支障なくスムーズにでき、開閉蓋(41)が動作の際に摺れて損傷するようなこともない。
なお、上記実施の形態では、床板埋設式のガス栓の取付構造について説明したが、壁板にでも同様に設置可能であることは言うまでもない。
また、保持部材(42)は化粧板(51)と一体化させる構成としてもよく、さらにガス栓本体(2)とケーシング(20)固定はナット(241)に替えて複数の小ねじによる固定構造としてもよい。
(2) ・・・・・・・・ガス栓本体
(2a)・・・・・・・・プラグ筒
(2b)・・・・・・・・配管接続部
(20)・・・・・・・・ケーシング
(20a) ・・・・・・・底壁
(40)・・・・・・・・ソケット取外し装置
(41)・・・・・・・・開閉蓋
(42)・・・・・・・・保持部材
(46)・・・・・・・・保護壁
(5) ・・・・・・・・床板
(50)・・・・・・・・ガス栓取付用孔
(6) ・・・・・・ガス配管

Claims (6)

  1. 一方に開放する有底の筒体であって、壁板又は床板に形成されたガス栓取付用孔内に落とし込んで固定させるケーシングと、
    ケーシング内にプラグ筒が突出し、ケーシング外に配管接続部が突出する態様で、ケーシングの底壁に気密状態に固定されるガス栓本体と、
    プラグ筒と共にケーシング内に収容され、プラグ筒に接続されるソケットを取り外すためのソケット取外し装置とからなり、
    前記ソケット取外し装置は、プラグ筒の先端部分が収容される保持部材と、保持部材に具備され且つプラグ筒の先端を覆う閉塞姿勢から90度回動させた開放姿勢との間で回動自在であると共に前記開放姿勢にて押込み方向に移動可能な開閉蓋とを有する埋設式ガス栓において、
    プラグ筒は、ケーシングの中心軸線上に配置され、
    保持部材には、開閉蓋の平面視にて、その回動動作時及び押込み動作時における移動軌跡の最も外側に張り出す軌跡位置よりも外側を包囲する保護壁が設けられ、
    前記保持部材は、保護壁をケーシングに内接させた状態で、ケーシング内に収容される埋設式ガス栓。
  2. 請求項1に記載の埋設式ガス栓において、保護壁の外周面は、ケーシングの内周壁に沿う円弧状に形成されていると共に、保持部材をケーシング内に収容したとき、保護壁の奥端縁がケーシングの底壁に当接するように設定されている埋設式ガス栓。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の埋設式ガス栓において、保持部材には、開閉蓋を閉塞方向に付勢するバネ部材が設けられており、
    前記保護壁は、開閉蓋の平面視にて、開閉蓋の回動動作時及び押込み動作時における前記バネ部材の移動軌跡の、最も外側に張り出す軌跡位置よりも外側を包囲するように設けられている埋設式ガス栓。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の埋設式ガス栓において、ケーシングの底壁の中心にプラグ筒が挿通可能なプラグ挿通孔が形成されると共に、それに対応する保持部材の中心には、プラグ筒が挿通可能な丸孔が形成されている埋設式ガス栓。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の埋設式ガス栓において、ソケット取外し装置は、開閉蓋の押込み操作によって揺動すると共にその揺動端部で、プラグ筒に接続されたソケットの進退筒を解除する方向に押圧可能な揺動レバーを具備し、前記揺動レバーは、保持部材又はプラグ筒の基部に揺動自在に係止されている埋設式ガス栓。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の埋設式ガス栓において、ケーシングの一方開放端から鍔部が張り出しており、
    ケーシングの筒体の周壁のうち、対向する両側壁に、相互に平行に位置する平面部が形成され、
    この平面部側に位置する前記鍔部の各位置に、ケーシングを床板又は壁板に固定するための固定用金具の取付部が設けられている埋設式ガス栓。
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