JP2016186321A - 埋設式ガス栓 - Google Patents
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Description
このガス栓(100)は、図4に示すように、略L字状のガス栓本体(1)の一端(1a)にプラグ筒(10)が内嵌され、他端(1b)に配管接続部(11)が外嵌されて、全体として略L字状に構成されている。
しかしながら、ケーシング(31)の底壁(3)の中心にガス栓本体(1)を固定させると、プラグ筒(10)がケーシング(31)の中心に位置態様となるため、従来のものに比べて、ソケット取外し装置(13)をセットするスペースが狭くなってしまう。このため、開閉蓋(15)の回動操作や押込み操作に支障を来たす虞があり、開閉蓋(15)を無理に操作することにより、開閉蓋(15)が保持部材(16)又はケーシング(31)に擦れて、開閉蓋(15)が傷付いてしまう不都合がある。
ケーシング内にプラグ筒が突出し、ケーシング外に配管接続部が突出する態様で、ケーシングの底壁に気密状態に固定されるガス栓本体と、
プラグ筒と共にケーシング内に収容され、プラグ筒に接続されるソケットを取り外すためのソケット取外し装置とからなり、
前記ソケット取外し装置は、プラグ筒の先端部分が収容される保持部材と、保持部材に具備され且つプラグ筒の先端を覆う閉塞姿勢から90度回動させた開放姿勢との間で回動自在であると共に前記開放姿勢にて押込み方向に移動可能な開閉蓋とを有する埋設式ガス栓』において、ケーシングの底壁におけるガス栓本体の固定部に不用意な外的力が作用してもケーシングの変形や歪みを防止すると共に、ソケット取外し装置の開閉蓋を損傷させることなく、その回動操作や押込み操作を容易にできるようにすることを課題とする。
保持部材には、開閉蓋の平面視にて、その回動動作時及び押込み動作時における移動軌跡の最も外側に張り出す軌跡位置よりも外側を包囲する保護壁が設けられ、
前記保持部材は、保護壁をケーシングに内接させた状態で、ケーシング内に収容される』ことを特徴とする。
プラグ筒はケーシングの中心軸線上に突出しているから、ソケット取外し装置を設置するためのスペースは、プラグ筒をケーシングの一方の側壁寄りに位置させた従来のものに比べて狭くなるが、ケーシング内に収容させる保持部材に、閉塞姿勢にある開閉蓋を平面視したとき、開閉蓋を90度回動させる際及び押込む際における回動蓋の移動軌跡のうち最も外側に位置する軌跡位置よりもさらに外側を包囲する保護壁を設けると共に、その保護壁がケーシングに内接するように、保持部材をケーシング内に収容可能としたから、回動蓋の回動動作及び押込み動作は、ケーシングの内周壁よりも内方で実行されることとなる。これにより、開閉蓋は、回動動作又は押込み動作時に、ケーシングの内周面に接触したり、当接したりすることがない。
また、保護壁の奥端縁がケーシングの底壁に当接するまで、保持部材はケーシング内に収容される構成としたから、保護壁の奥端縁をケーシングの底壁に当接させることができないと、保持部材の収容姿勢の不備や、ケーシング内又は保持部材に塵芥や異物が付着していないか等を疑うことができ、保持部材の姿勢を矯正したり、塵芥や異物等の障害物を取り除くことができる。よって、歪んだ姿勢や異物が混入した状態のまま保持部材がケーシングに収容されることがないから、開閉蓋の操作不良や損傷を確実に防止することができる。
前記保護壁は、開閉蓋の平面視にて、開閉蓋の回動動作時及び押込み動作時における前記バネ部材の移動軌跡の、最も外側に張り出す軌跡位置よりも外側を包囲するように設けられている』もので、開閉蓋を閉塞方向に付勢するバネ部材は開閉蓋の両側面の外側に設けられている場合でも、開閉蓋の開閉動作及び押込み動作に伴うバネ部材の移動軌跡も保護壁より内方に位置する構成とすることにより、バネ部材は保護壁によって外的力による衝撃から保護されることとなる。よって、バネ部材の有無に関わらず、開閉蓋の開閉操作及び押込み操作に支障を来たすことはない。
ケーシングの筒体の周壁のうち、対向する両側壁に、相互に平行に位置する平面部が形成され、
この平面部側に位置する前記鍔部の各位置に、ケーシングを床板又は壁板に固定するための固定用金具の取付部が設けられている』もので、ケーシングを構成している筒体の周壁のうち、対向位置にそれぞれ平面部を形成したから、前記周壁の外形は、一対の平面部と、これらの間に位置する一対の円弧状面部とからなる形状を呈する。ホールソーを使って壁板又は床板に円形のガス栓取付用孔を形成し、このガス栓取付用孔内にケーシングを挿入すると、前記平面部とガス栓取付用孔の周縁との間に、比較的広い隙間が生じる。この隙間に対応する鍔部に固定用金具を位置させることにより、ケーシングに固定用金具を装着させた状態でも、ケーシングを壁板又は床板のガス栓取付用孔へ挿入する際に、固定用金具が邪魔にならない。このように、ケーシング内に固定用金具をケーシング内方へ逃がす逃がし孔を設ける必要がないから、ケーシングの気密性を確保することができる。
この実施の形態に採用するガス栓は、図1及び図2に示すように、下流端にソケット接続用のプラグ筒(2a)が接続されていると共に、上流端にフレキ管(6)が接続される配管接続部(2b)が形成されている略L字状のガス栓本体(2)からなり、ケーシング(20)の底壁(20a)の中心には、ガス栓本体(2)の前記下流端側がちょうど挿通可能な大きさのガス栓挿通孔(22)が形成されている。
このガス栓挿通孔(22)の周辺部分がガス栓本体(2)の固定部となる。
これにより、ケーシング(20)の周壁は、平面部(25a)(25a)と、これらの間に位置する円弧状面部(25b)(25b)とから形成されていると共に、底壁(20a)に向かって縮径する片テーパ形状となるように、一方の円弧状面部(25b)は、断面円弧状の傾斜面部(27)となっている。
この鍔部(21)のうち、平面部(25a)(25a)側に続く各位置には、図示しない締付けネジを挿通させるためのネジ挿通孔(26)(26)がそれぞれ形成されていると共に、各平面部(25a)の深さ方向に沿った中心線上には、締付けネジを内方に揺動させたとき、そのネジ軸が嵌入可能な幅の凹溝(25c)が形成されている。
ソケット取外し装置(40)は、図1及び図2に示すように、ガス栓本体(2)のプラグ筒(2a)側の下流端部近傍を挟み込むように配設され且つ揺動自在に軸支されている略U字状の金属板製の揺動レバー(4)と、これを揺動操作する開閉蓋(41)と、これらを具備し且つケーシング(20)内に固定される保持部材(42)とからなり、保持部材(42)の中心には、プラグ筒(2a)が挿通可能な丸孔(44)が形成されていると共に、丸孔(44)を介して対向する各位置に設けたネジ挿通筒(45)(45)に、図示しない固定ボルトをそれぞれ挿通させると共に、ケーシング(20)の底壁(20a)に形成されているネジ孔(28)(28)にそれぞれ螺合させることにより、保持部材(42)はケーシング(20)の底壁(20a)に固定される。
また、保護壁(46)は、開閉蓋(41)を閉塞方向に付勢しているコイルバネ(43)の設置位置よりも外側に位置させている。よって、コイルバネ(43)も保護壁(46)によって外的衝撃から保護されることとなる。
プラグ筒(2a)にソケット(図示せず)が装着されると、前記ソケットの先端の進退筒によって、U字状体の両自由端部である押圧端部(4a)(4a)が奥へ押され、U字状体の連結端部である操作端部(4b)が上昇する方向に揺動レバー(4)が揺動する。
そして、鍔部(21)のネジ挿通孔(26)(26)に、締付けネジ(図示せず)を挿通させると共にそのネジ軸に添設金具やナット金具等の固定具(図示せず)を具備させ、ケーシング(20)をガス栓取付用孔(50)内に落とし込む際に、締付けネジや固定具が邪魔にならないように締付けネジのネジ軸を平面部(25a)(25a)の溝部(25c)(25c)に収納した状態で、ケーシング(20)をガス栓取付用丸孔(50)内にフレキ管(6)と共に押し入れる。
この化粧板(51)の中央部には、開閉蓋(41)がちょうど露出する大きさの窓部(52)が形成されている。
なお、上記実施の形態では、床板埋設式のガス栓の取付構造について説明したが、壁板にでも同様に設置可能であることは言うまでもない。
また、保持部材(42)は化粧板(51)と一体化させる構成としてもよく、さらにガス栓本体(2)とケーシング(20)固定はナット(241)に替えて複数の小ねじによる固定構造としてもよい。
(2a)・・・・・・・・プラグ筒
(2b)・・・・・・・・配管接続部
(20)・・・・・・・・ケーシング
(20a) ・・・・・・・底壁
(40)・・・・・・・・ソケット取外し装置
(41)・・・・・・・・開閉蓋
(42)・・・・・・・・保持部材
(46)・・・・・・・・保護壁
(5) ・・・・・・・・床板
(50)・・・・・・・・ガス栓取付用孔
(6) ・・・・・・ガス配管
Claims (6)
- 一方に開放する有底の筒体であって、壁板又は床板に形成されたガス栓取付用孔内に落とし込んで固定させるケーシングと、
ケーシング内にプラグ筒が突出し、ケーシング外に配管接続部が突出する態様で、ケーシングの底壁に気密状態に固定されるガス栓本体と、
プラグ筒と共にケーシング内に収容され、プラグ筒に接続されるソケットを取り外すためのソケット取外し装置とからなり、
前記ソケット取外し装置は、プラグ筒の先端部分が収容される保持部材と、保持部材に具備され且つプラグ筒の先端を覆う閉塞姿勢から90度回動させた開放姿勢との間で回動自在であると共に前記開放姿勢にて押込み方向に移動可能な開閉蓋とを有する埋設式ガス栓において、
プラグ筒は、ケーシングの中心軸線上に配置され、
保持部材には、開閉蓋の平面視にて、その回動動作時及び押込み動作時における移動軌跡の最も外側に張り出す軌跡位置よりも外側を包囲する保護壁が設けられ、
前記保持部材は、保護壁をケーシングに内接させた状態で、ケーシング内に収容される埋設式ガス栓。 - 請求項1に記載の埋設式ガス栓において、保護壁の外周面は、ケーシングの内周壁に沿う円弧状に形成されていると共に、保持部材をケーシング内に収容したとき、保護壁の奥端縁がケーシングの底壁に当接するように設定されている埋設式ガス栓。
- 請求項1又は請求項2に記載の埋設式ガス栓において、保持部材には、開閉蓋を閉塞方向に付勢するバネ部材が設けられており、
前記保護壁は、開閉蓋の平面視にて、開閉蓋の回動動作時及び押込み動作時における前記バネ部材の移動軌跡の、最も外側に張り出す軌跡位置よりも外側を包囲するように設けられている埋設式ガス栓。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の埋設式ガス栓において、ケーシングの底壁の中心にプラグ筒が挿通可能なプラグ挿通孔が形成されると共に、それに対応する保持部材の中心には、プラグ筒が挿通可能な丸孔が形成されている埋設式ガス栓。
- 請求項1から請求項4のいずれかに記載の埋設式ガス栓において、ソケット取外し装置は、開閉蓋の押込み操作によって揺動すると共にその揺動端部で、プラグ筒に接続されたソケットの進退筒を解除する方向に押圧可能な揺動レバーを具備し、前記揺動レバーは、保持部材又はプラグ筒の基部に揺動自在に係止されている埋設式ガス栓。
- 請求項1から請求項5のいずれかに記載の埋設式ガス栓において、ケーシングの一方開放端から鍔部が張り出しており、
ケーシングの筒体の周壁のうち、対向する両側壁に、相互に平行に位置する平面部が形成され、
この平面部側に位置する前記鍔部の各位置に、ケーシングを床板又は壁板に固定するための固定用金具の取付部が設けられている埋設式ガス栓。
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH048874U (ja) * | 1990-05-14 | 1992-01-27 | ||
JP2000283363A (ja) * | 1999-03-30 | 2000-10-13 | Osaka Gas Co Ltd | 埋込み型ガス栓の取付け構造及び取付け方法 |
JP2015031398A (ja) * | 2013-08-07 | 2015-02-16 | 株式会社藤井合金製作所 | 埋設式ガス栓 |
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2015
- 2015-03-27 JP JP2015066161A patent/JP6534276B2/ja active Active
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