JP2016186213A - 雨水貯留施設 - Google Patents

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Satoshi Shimura
吏士 志村
道浩 清水
Michihiro Shimizu
道浩 清水
大島 剛
Takeshi Oshima
剛 大島
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    • Y02A20/108Rainwater harvesting

Abstract

【課題】主に、設置スペースに応じた貯留量を得ることができるようにする。【解決手段】地中3に、流入管36と排出管25とオーバーフロー管38とを有している縦坑4が設けられている。更に、この縦坑4には、横方向へ延びて内部に雨水を貯留可能な貯留管6,7が、少なくとも1本以上接続されるようにしている。【選択図】図2

Description

この発明は、雨水貯留施設に関するものである。
例えば、敷地内に大型の雨水桝を埋設して降雨時に雨水を一時的に貯留できるようにした雨水貯留施設が存在している(例えば、特許文献1参照)。
特許第5349887号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された雨水貯留施設は、1個の雨水桝によって構成されていたので、十分な貯留量が得られないという問題があった。
そこで、本発明は、上記した問題点を解決することを、主な目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の雨水貯留設備は、
地中に、流入管と排出管とオーバーフロー管とを有している縦坑が設けられており、
更に、該縦坑には、横方向へ延びて内部に雨水を貯留可能な貯留管が、少なくとも1本以上接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、上記構成によって、設置スペースに応じた貯留量を得ることができる。
実施例1にかかる雨水貯留設備の平面図である。 図1の側面図である。 図2の変形例の側面図である。 流入側の縦坑を側方から見た縦断面図である。 流出側の縦坑を側方から見た縦断面図である。 容器状オリフィス部材を示すものであり、(a)は側面図、(b)は正面図である。 板状オリフィス部材を示すものであり、(a)は正面図、(b)は側面図である。 金網を有する板状オリフィス部材を示すものであり、(a)は正面図、(b)は側面図である。 オリフィスとしてのボルテックスバルブを示す斜視図である。 ヤリトリ継手の側面図である。 貯留管の本体の側面図である。 多層構造管の部分断面図である。 偏芯縮管継手の側面図である。 偏芯拡管ヤリトリ継手の側面図である。 スペーサ部材の斜視図である。 図15の正面図である。 リブパイプの側面図である。 図17のリブ部分の拡大図である。 実施例2にかかる雨水貯留設備の側面図である。 流入側のマンホール継手の側面図である。 流出側のマンホール継手の側面図である。 図19の変形例の側面図である。 実施例3にかかる雨水貯留設備の側面図である。 図23の施工と中間部の状態を示す側面図である。 実施例4にかかる雨水貯留設備を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は左側の端面図である。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図25は、この実施の形態を説明するためのものである。このうち、図1〜図18は実施例1、図19〜図22は実施例2、図23、図24は実施例3、図25実施例4である。
<構成>以下、構成について説明する。
図1の平面図や、図2の側面図に示すように、例えば、敷地1内などに雨水貯留設備2を設ける。そして、この雨水貯留設備2を、以下のようなものとする。
(1)即ち、地中3に、間隔を隔てて一対の縦坑4,5を設ける。
この一対の縦坑4,5間に、横方向へ延びて内部に雨水を貯留可能な貯留管6,7を接続する。
この貯留管6,7は、1本、または、上下方向に複数本並列に設置させるようにする。
そして、一対の縦坑4,5の間に少なくとも1つのヤリトリ部(例えば、ヤリトリ継手9など)を設ける。
ここで、地中3は、道路11の下でも、公園や施設や住宅などの敷地1の下でも、どこでも良い。縦坑4,5は、上下方向に延びるものであれば何でも良い。貯留管6,7は、雨水を貯留できるものであれば何でも良い。貯留管6,7は、道路11に沿ってほぼ水平に延びるものとされる。貯留管6,7は、例えば、円形断面のものなどとされる。
そして、一対の縦坑4,5に対して下側の貯留管6を取付けたものを基本形として、その上側に貯留管7を必要な本数だけ追加して設けられるようにする。図2では、雨水貯留設備2には、地中3にて貯留管6,7が上下に二段に設置されている。但し、貯留管6,7の設置段数は、上記に限るものではなく、図3の変形例に示すように、上下に三段としても良いし、それ以上の段数としても良い。なお、三段以上にする場合には、図2の上側の貯留管7と同じものを、上へ増設して行くようにするのが好ましい。
並列は、貯留管6,7を横方向や斜め方向に並べるなど、どのように並べても良い。この場合には、横向きにして互いにほぼ平行に配置した貯留管6,7を縦坑4,5の管軸方向(上下方向または地面とほぼ面直な方向)へ並べるようにしている。即ち、縦坑4,5を真上から見た時に、貯留管6,7が重なるように配置している。このようにすることにより、雨水貯留設備2の設置スペースを最小限に抑えることができる。
より具体的には、図2の例(具体例1)に示すように、縦坑4,5を、主に硬質塩化ビニルなどの樹脂製やコンクリート製などの管(縦管13)で構成し、貯留管6,7を、主に横方向へ延びる樹脂製の管(横管状貯留管14)で構成するのが好ましい。この場合、上下の横管状貯留管14は、本体部分が同じ口径のものを使用するようにしている。但し、横管状貯留管14の口径は、設置箇所の状況などに応じて適宜変更することができる。
そして、縦坑4,5を、縦管13の上端部に開閉蓋部15が取付けられた点検桝16などとする。この場合、図の左側に位置する縦坑4が流入側桝とされ、右側に位置する縦坑5が流出側桝とされている。流出側の縦坑5は、流入側の縦坑4よりも下に長い(深い)ものとされている。
図4に示すように、流入側の縦坑4を構成する縦管13の下端部には、屈曲部17が予め設けられると共に、屈曲部17よりも上側の外周面にはサドル型継手18を適宜取付けることができるようになっている。サドル型継手18は、縦管13の側面に当接固定可能な部分円筒状のサドル部に対して筒状の継手部を一体に設けたものである。サドル型継手18は、横管状貯留管14の口径と同じものを使用しても良いが、この場合は、サドル型継手18には、横管状貯留管14の口径よりも小さいものが使用されている。サドル型継手18は、貯留管6,7の設置本数が決められた段階で予め縦管13に取付けるようにしても良いし、施工時に現場で取付けるようにしても良い。または、後日、貯留管7を増設する際に取付けたりすることもできる。
また、図5に示すように、流出側の縦坑5を構成する縦管13の外周面には、上記と同様のサドル型継手21や、サドル型継手22などを適宜取付けることができるようになっている。この縦坑5のサドル型継手21およびサドル型継手22は、上記した縦坑4の屈曲部17およびサドル型継手18と、それぞれ同じ高さで対向するように設置される。この場合、サドル型継手21は、横管状貯留管14の口径と同じものが使用され、サドル型継手22は、横管状貯留管14の口径よりも小さいものが使用されている。但し、サドル型継手22は、横管状貯留管14の口径と同じものを使用しても良い。サドル型継手21,22は、貯留管6,7の設置本数が決められた段階で予め縦管13に取付けるようにしても良いし、施工時に現場で取付けるようにしても良い。また、サドル型継手22は、後日、貯留管7を増設する際に取付けたりすることもできる。
また、縦坑5の下端側の外周面には、排水口部23が設けられ、雨水を雨水貯留設備2から、例えば、下水道本管24(図1参照)などへ排水管25を介して排出できるようにしている。この排水口部23は、下側のサドル型継手21とは反対側の位置に、サドル型継手21とほぼ同じ高さとなるかそれよりも低くなるように設けられている。更に、縦坑5の底部には、泥溜め部26が形成されている。
そして、上記した排水口部23には、雨水の排出量を規制するためのオリフィス27を取付けるようにする。このオリフィス27は、流出側の縦坑5の内側に着脱可能に取付けられる。そのために、縦坑5の内側には、オリフィス27を上下方向に装着可能なホルダー28が排水口部23の周辺に設けられる。また、オリフィス27の上部には、必要に応じて、着脱の際に把持したり係止したりするなどのための把持部29などが設けられる。
ここで、オリフィス27は、例えば、図6に示すような、側面などに流量規制が可能な規制穴31aを有する容器状オリフィス部材31や、図7に示すような流量規制が可能な規制穴32aを有する板状オリフィス部材32や、図8に示すように、上記板状オリフィス部材32の規制穴32aを覆うように目の粗い金網33を取付けたものなどを用いることができる。この金網33は、主に微細な土や藻などの植物を除去するためのフィルターとして使われるものである。なお、規制穴31aや規制穴32aの大きさや形状などは目的に応じて任意に変更することができる。例えば、規制穴31aや規制穴32aは、多数の小孔などで構成することもできる。
上記の他に、オリフィス27には、例えば、図9に示すように、渦流による圧損を利用したボルテックスバルブ34などを使用することもできる。
図1(図2)に戻って、上記した流入側の縦坑4の上部は、道路11の側溝35に設けられた雨水桝37や、敷地1内に設けられた雨水排水管などからの雨水を集めるようにした雨水桝などに流入管36を介して接続される。また、図2に示すように、上記した流出側の縦坑5の上部に対し、オーバーフロー管38を接続してオーバーフローした雨水を雨水貯留設備2から排出できるようにしている。この場合、このオーバーフロー管38は、例えば、下水道本管24などに接続させるようにする。
そして、下側に位置する貯留管6は、上記した縦坑4の屈曲部17と上記した縦坑5の下側のサドル型継手21との間に接続されている。また、上側の貯留管7は、上記した縦坑4のサドル型継手18と上記した縦坑5のサドル型継手22との間に接続されている。
更に、ヤリトリ部は、配管を接続し易くするために嵌め込み量を可変とした構造のことである。上側の貯留管7の一端部には、サドル型継手18と上側の貯留管7との間を接続するためのヤリトリ部として、上記ヤリトリ継手9(図10参照)が取付けられている。このヤリトリ継手9は、例えば、配管の切断箇所などに主に用いられている継手であり、切断箇所の片側に深く嵌め込んでおき、切断箇所の状態を整えてから片側の切断箇所に対する嵌め込み量を浅くすることで、切断箇所の両側を連結して切断箇所を補修できるようにした継手などのことである。この場合には、ヤリトリ継手9は、サドル型継手18へ内嵌可能な小径の差口部(図中左側)と、上側の貯留管7へ外嵌可能な大径の受口部(図中右側)とを有する片受口型のヤリトリ部とされており、差口部や受口部を通常のものよりも長くしてサドル型継手18と上側の貯留管7との少なくとも一方に対する嵌合量を大きく変化させられるようにした継手となっている。
このような片受口型のヤリトリ部は、上側の貯留管7の他端部と、サドル型継手22との間に対して設けることもできる。
また、特に図示しないが、両端部にそれぞれ大径の受口部を有して、上側の貯留管7の途中(の切断箇所など)に設置することで、上側の貯留管7に対する嵌合量を大きく変化させられるようにした両受口型のヤリトリ部(ヤリトリソケット)を用いることもできる。この両受口型のヤリトリ部は、図10のヤリトリ継手9の左端部に、大径の受口部を設けたようなものとされる。両受口型のヤリトリ部(ヤリトリソケット)を用いた場合には、上側の貯留管7の両端部は、サドル型継手18,22に対して直接接続することが可能となる。
なお、これらの各ヤリトリ部は、少なくとも一箇所設けるようにすれば良い。また、上記したようなヤリトリ部は、下側の貯留管6の部分に対しても用いることができる。
更にまた、図11に示すような貯留管6,7の本体を構成する管部材には、排水管として通常用いられる硬質塩化ビニル製の管や、水理性や耐久性や耐酸性に優れた多層構造管41などを用いることができる。硬質塩化ビニル製の管は軽量であるため施工が容易である。また、多層構造管41は、図12に示すように、内面保護層42と、内面FRP層43と、レジンモルタル層44と、外面FRP層45と、外面保護層46とを有する多層構造の管部材である。内面FRP層43および外面FRP層45には、それぞれ、周方向に延びるガラス繊維層47と軸方向に延びるガラス繊維層48とを有している。レジンモルタル層44は、不飽和ポリエステル樹脂と珪砂とからなるものとされる。
このような多層構造管41は、硬質塩化ビニル製の管と比べて大口径にすることができるので、より大きな雨水の貯留容量を確保することができる。また、多層構造管41は、砕石で埋め戻すことが可能であるため、液状化が懸念される場所や、軟弱地盤、地下水位の高い場所などへの設置にも適している。
そして、上記した貯留管6,7の内径を600mmまでの中・小口径のものとする場合には、取り扱いの容易な硬質塩化ビニル製の管を用いるのが望ましい。また、貯留管6,7の内径を600mm〜2600mmなどの大口径のものとする場合には、埋設土の土圧に耐えられる強度を確保できる多層構造管41を用いるのが望ましい。
(2)そして、図2に示すように、少なくとも1本の上記貯留管7が、流出側の縦坑5(図中右側)に、偏芯縮管継手51を介して管底接続される。
ここで、偏芯縮管継手51(図13参照)は、上側の貯留管7の他端部(図中右端部)に取付けられている。なお、偏芯縮管継手51は、下側の貯留管6の他端部に取付けるようにしても良い。管底接続とは、異径の配管どうしを底部が面一となるようにする接続の仕方のことである。
この場合、上側の貯留管7の一端部(図中左端部)は、流入側の縦坑4に対し偏芯拡管継手52を用いて管頂接続されている。管頂接続とは、異径の配管どうしを頂部が面一となるようにする接続の仕方のことである。この偏芯拡管継手52は、上記した偏芯縮管継手51を上下左右反転したようなものである。
なお、ヤリトリ部には、上記したヤリトリ継手9と偏芯拡管継手52とに替えて、ヤリトリ継手9と偏芯拡管継手52とを組み合わせて一体化した構造の偏芯拡管ヤリトリ継手53(図14参照)を用いるようにしても良い。
ヤリトリ継手9や偏芯拡管ヤリトリ継手53などには、必要に応じて、一端側の受口部の内部に、嵌合量の変化に拘わらずシール性を確保するためのゴム輪55が設けられ、他端側の差口部の外周面に、嵌合深さの基準を表わすための標線56などが設けられる。
(3)図2に示すように、上記複数本の貯留管6,7が、管台61を介して上下に積層配置される。
ここで、管台61(図15、図16参照)は、貯留管6,7を保持する機能を有するスペーサ部材であり、例えば、最も下側に位置する貯留管6と上側の貯留管7との間や、上下に位置する貯留管7どうしの間などに設置される。
このスペーサ部材は、少なくとも、下側の貯留管6の上半部に合致する円弧状凹部62を有する下部部材63と、上側の貯留管7の下半部に合致する円弧状凹部64を有する上部部材65と、を上下方向に連結したものとされる。特に図示しないが、貯留管6,7を三段以上に設ける場合には、保持する貯留管6,7の形状に応じた円弧状凹部を有する下部部材や上部部材を適宜上下に組み合わせて使用する。
この場合、管台61の設置位置は、貯留管6,7の長手方向の中央部と両端近傍との3箇所となっているが、これに限るものでなく、必要な位置に設置することができる。
(4)或いは、図17、図18に示すように、上記貯留管6,7は、外周に多数のリブ71,72を有するリブパイプ73によって構成しても良い。
ここで、リブパイプ73は、例えば、外周面に、大小のリブ71,72などを軸方向に沿って多数有するパイプのことである。このリブパイプ73は、砕石で埋め戻すことが可能であり、液状化が懸念される場所や、軟弱地盤、地下水位の高い場所などへの設置にも適している。
<効果>上記した実施例によれば、以下のような効果を得ることができる。
降雨時などに、降った雨水は、側溝35や雨水排水管から雨水桝37を介して流入側の縦坑4へ入り、先ず、縦坑4から下側の貯留管6へ導かれる。貯留管6内の雨水は、流出側の縦坑5から排水口部23および排水管25を介して下水道本管24へ排出される。排水口部23には、オリフィス27が設けられているので、オリフィス27によって流出規制が行われる。そのため、いわゆるゲリラ豪雨などの多量降雨時には、流出量よりも流入量の方が多くなるので、雨水は、規制量を越えた分が貯留管6の内部に貯留され、更に、量が多くなると上側の貯留管7の内部にも貯留されることになる。貯留管6および貯留管7の内部に一時的に貯留された雨水は、降雨が止んだ後に徐々に下水道本管24へ排出されることとなり、これによって、例えば、下水道本管24へ一気に雨水が流入することで下水道本管24が溢れるのを防止することができる。
なお、貯留量が過剰になって貯留管7の容量を越えた雨水は、オーバーフロー管38からオーバーフローされて下水道本管24へ排出される。これによって、雨水貯留設備2が溢れるのを防止することができる。また、オリフィス27は、流入側の縦坑5の内部にホルダー28を介して上下方向に着脱できるようになっているので、縦坑5から取り外して簡単にメンテナンスすることができる。
(作用効果1)一対の縦坑4,5間に、横方向へ延びる貯留管6,7を上下方向に複数本並列に設けた。これにより、一対の縦坑4,5間に貯留管6,7をコンパクトにまとめて複数本設けることができる。よって、いわゆる狭小地などの狭い設置スペースであっても、比較的大きな貯留量を有する雨水貯留設備2を容易に設置して使用することが可能となる。
しかも、雨水の貯留に貯留管6,7を用いるので、構造が簡単であり、また、貯留管6,7の口径や設置本数などによって、必要貯留量を容易に得ることができる。また、貯留管6,7は、ジェット洗浄やバキュームなどによる排水が可能なので、メンテナンスも容易である。
また、一対の縦坑4,5の間に少なくとも1つのヤリトリ部(片受口型のヤリトリ継手9や両受口型のヤリトリソケットなど)を設けた。これにより、先に設置されている一対の縦坑4,5の間に、大径の長尺物でしかも重量物である貯留管6,7を下側から1本ずつ順番に取付けて行くように施工することが可能となるので、特殊な技術を有する専門の業者ではない一般的な業者であっても、容易に施工することができる。また、後から貯留管7を増設することも可能となる。
(作用効果2)少なくとも1本の貯留管7を流出側の縦坑5に偏芯縮管継手51を介して管底接続した。これにより、貯留管7を小型のサドル型継手22を用いて流出側の縦坑5に取付けることができ、その分、貯留管6,7を上下方向に詰めて設置することでより多くの本数の貯留管6,7を流出側の縦坑5に接続することが可能となると共に、当該貯留管7の底部に水が残らないように流出側の縦坑5へ排水することが可能となる。
なお、偏芯拡管継手52を設けることにより、多くの本数の貯留管6,7を流入側の縦坑4に接続することが可能となる
(作用効果3)複数本の貯留管6,7を、管台61を介して上下に積層配置した。これにより、下側の貯留管6,7に上側の貯留管7を直接支えさせることができるので、貯留管6,7を1本ずつ土に埋め戻しながら順番に取り付けて行くような手間をかけずに、貯留管6,7を所要の隙間を有して多段に構築してから一気に地中3に埋め戻すような施工が可能となるので、工期の短縮を図ることができる。
(作用効果4)貯留管6,7をリブパイプ73とした。リブパイプ73は、外周面に多数のリブ71,72を有するパイプのことである。これにより、貯留管6,7を砕石で地中3に埋め戻すことで、リブ71,72によって貯留管6,7を砕石に確実に固定することができるので、周辺の地下水位が高い場合や、周辺に液状化現象などが生じた場合などでも、貯留管6,7が浮き上がらないようにすることができる。
<構成>以下、構成について説明する。
図19〜図22は、この実施例の説明図である。
この実施例では、上記した縦坑4,5を、樹脂製の縦管13による点検桝16ではなく、図19に示すように、コンクリートマンホール81としている。
このコンクリートマンホール81は、コンクリート製の筒状体83を縦に積み重ねて構築したものとされる。コンクリートマンホール81の場合、上記した屈曲部17やサドル型継手18に替えて、図20に示すような流入側のマンホール継手84を用い、上記したサドル型継手21、サドル型継手22に替えて、図21に示すような流出側のマンホール継手85を用いて樹脂製の貯留管6,7を取付けるようにする。
これらのマンホール継手84,85は、樹脂製の管部材で主に構成されると共に、その一端部の表面に砂付け加工が施されたものである(砂付部88)。このマンホール継手84,85は、コンクリートマンホール81に削孔された取付孔へ砂付部88を挿入配置した状態にして、取付孔と砂付部88との間にモルタルや接合剤などを充填することで、コンクリートマンホール81に固定できるようにしたものである。
そして、このマンホール継手84を、コンクリートマンホール81に固定する前の状態で上記したヤリトリ部(ヤリトリ継手9)として使用させるようにする。または、このマンホール継手84に対して別のヤリトリ継手9を取付けるようにしても良い。
また、図22の変形例に示すように、上記したオーバーフロー管38は、コンクリートマンホール81の内部に設けるようにしても良い。この場合、オーバーフロー管38は、排水口部23の位置から上方へ延びるように設けるようにしている。
なお、上記以外の構成については、上記した実施例と同様である。
<効果>上記した実施例によれば、以下のような効果を得ることができる。
この実施例によれば、上記した実施例と同様の作用効果が得られると共に、縦坑4,5をコンクリートマンホール81で構成することができる。
<構成>以下、構成について説明する。
図23、図24は、この実施例の説明図である。
この実施例では、ヤリトリ部(ヤリトリ継手9)の周辺に、自在継手91を備えるようにしている。
ここで、自在継手91は、球面座と、球面受とを有して首振可能に構成された継手のことである。自在継手91は、ヤリトリ部(ヤリトリ継手9)の上流側または下流側に連続して設けるのが好ましい。この場合には、流入側の縦坑4に取付けられたサドル型継手18に自在継手91を設け、この自在継手91にヤリトリ部(ヤリトリ継手9)を介して貯留管7を接続するようにしている。自在継手91は、本実施例以外の実施例についても設けることができる。
なお、この実施例では、流入側の縦坑4の底部にも泥溜め部26を設けるようにしている。また、他の構成については、上記各実施例と同じにすることができる。
<効果>上記した実施例によれば、以下のような効果を得ることができる。
この実施例によれば、上記した実施例と同様の作用効果が得られると共に、ヤリトリ部(ヤリトリ継手9)の周辺に、自在継手91を備えることにより、図24に示すように、施工時に、自在継手91を中心として貯留管7を傾動させることができるので、貯留管7が大径の長尺物でしかも重量物であっても、貯留管7をより容易に設置することが可能となる。
<構成>以下、構成について説明する。
図25(a)〜(c)は、この実施例の説明図である。
この実施例では、地中3に、流入管36と排出管25とオーバーフロー管38とを有している(または接続されている)縦坑4が(1本)設けられており、
更に、この縦坑4には、横方向へ延びて内部に雨水を貯留可能な貯留管6,7が、少なくとも1本以上接続されている。
ここで、縦坑4は、1本のみ設けるようにしている。そして、貯留管6,7は、1本の縦坑4に対して例えば、上下方向に複数本並列に設置させるようにしている。貯留管6,7は、縦坑4と反対側へ向かって上がりとなる排水勾配を有して設置されると共に、縦坑4と反対側の端部が閉塞されている。以上により、簡易型の雨水貯留設備2としている。なお、他の構成については、上記各実施例と同じにすることができる。また、一端部が閉塞された貯留管6,7は、他の実施例に対して設けることもできる。
<効果>上記した実施例によれば、以下のような効果を得ることができる。
この実施例によれば、上記した実施例と同様の作用効果が得られると共に、1本の縦坑4に、横方向へ延びて内部に雨水を貯留可能な貯留管6,7が、少なくとも1本以上接続されることにより、敷地1が狭くて地中3に雨水貯留設備2を埋設するのに制限が生じるような場合であっても、雨水貯留設備2を簡易型にすることによって、支障なく設置することが可能になる。
<その他の実施例>
上記各実施例では、貯留管6,7を円形断面のものとしているが、貯留管6,7は、卵型断面のものや楕円形断面のものや長円形断面のものなどとしても良い。或いは、貯留管6,7は、四角形などの角型断面のものとしても良い。または、貯留管6,7は、コンクリート製のボックスカルバートを連結した管路状のものとして、一対の縦坑4,5の間に並列に設置するようにしても良い。
以上、この発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、実施の形態はこの発明の例示にしか過ぎないものである。よって、この発明は実施の形態の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施の形態に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、実施の形態に複数の実施例や変形例がこの発明のものとして開示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。更に、「等」の用語がある場合には、同等のものを含むという意味で用いられている。また、「ほぼ」「約」「程度」などの用語がある場合には、常識的に認められる範囲や精度のものを含むという意味で用いられている。
2 雨水貯留設備
3 地中
4 縦坑
5 縦坑
6 貯留管
7 貯留管
9 ヤリトリ継手
25 排出管
36 流入管
38 オーバーフロー管
51 偏芯縮管継手
61 管台
71 リブ
72 リブ
73 リブパイプ
91 自在継手

Claims (5)

  1. 地中に、流入管と排出管とオーバーフロー管とを有している縦坑が設けられており、
    更に、該縦坑には、横方向へ延びて内部に雨水を貯留可能な貯留管が、少なくとも1本以上接続されていることを特徴とする雨水貯留設備。
  2. 請求項1に記載の雨水貯留設備において、
    前記縦坑が、間隔を隔て一対設けられており、
    前記貯留管が、前記一対の縦坑間に、1本、または、上下方向に複数本並列に接続されており、
    一対の縦坑と少なくとも1本の貯留管との間に少なくとも1つのヤリトリ部が設けられていることを特徴とする雨水貯留設備。
  3. 請求項2に記載の雨水貯留設備において、
    前記ヤリトリ部の周辺に、自在継手を備えていることを特徴とする雨水貯留設備。
  4. 請求項2または請求項3に記載の雨水貯留設備において、
    少なくとも1本の前記貯留管が、流出側の縦坑に、偏芯縮管継手を介して管底接続されていることを特徴とする雨水貯留設備。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の雨水貯留設備において、
    前記複数本の貯留管が、管台を介して上下に積層配置されていることを特徴とする雨水貯留設備。
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