JP2001208257A - 異径管継手 - Google Patents

異径管継手

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JP2001208257A JP2000013560A JP2000013560A JP2001208257A JP 2001208257 A JP2001208257 A JP 2001208257A JP 2000013560 A JP2000013560 A JP 2000013560A JP 2000013560 A JP2000013560 A JP 2000013560A JP 2001208257 A JP2001208257 A JP 2001208257A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正確な成形が容易にできる軽量な異径管継手
を提供する。 【解決手段】 流入口22aおよび流出口23aを有し外周面
の軸中心に対して内周面の軸中心が偏芯した円筒状の継
手本体21aを設ける。流出口23aから流入口22aへ向かう
軸方向に向けて周方向に沿った中空部31を流入口22aの
開口側の端面24aに開口する。軸方向に向けて周方向に
沿った空隙部51a,51b,51cを流出口23a側の外周面に開
口する。軸方向および周方向に沿った平坦部41aを流入
口22a側の外周面に設ける。継手本体21aの肉厚な部分が
減少する。被接続口15の開口部17に継手本体21aの流出
口23a側を挿入した後に、被接続口15より径小の管体16
を流入口22aに挿入すると、被接続口15に管体16が接続
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば被接続口に
この被接続口よりも径小の管体を接続する異径管継手に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被接続口にこの被接続口よりも径
小の管体を接続する異径管継手としては、例えば図6に
示す構成が知られている。
【0003】この図6に示す異径管継手1aは、略円筒状
の継手本体2aを備えており、この継手本体2aの軸方向に
おける端部には、流入口3aとこの流入口3aより径大な流
出口4aとが開口されている。また、この流出口4aの軸中
心は、流入口3aの軸中心に対し偏芯している。さらに、
流入口3aの開口内縁には、この流入口3aの周方向に沿っ
た環状な凹溝状の凹溝部5が形成されており、この凹溝
部5内には、環状のパッキン6が取り付けられている。
そして、この継手本体2aは、流出口4a側を図示しない被
接続口に挿入した後に、この被接続口よりも径小の図示
しない管体を流入口3aに挿入することにより、被接続口
に管体を接続している。
【0004】ところが、上記図6に示す異径管継手1aで
は、管体を流入口3aに挿入した際にこの管体の外周が凹
溝部5内のパッキン6に当接し、また、被接続口の内周
には図示しない凹部が形成され、この凹部には図示しな
いパッキンが挿入されているため、被接続口に流出口4a
側を先頭にして挿入した際に被接続口内のパッキンに継
手本体1aの外周が当接する構成であるので、水密性を確
保するために被接続口に対する挿入代と、管体に対する
被挿入代とを確保する必要がある。このため、流出口4a
側を被接続口に挿入した状態で、流入口3a側が被接続口
から突出してしまう。よって、被接続口に管体を接続す
るためには、被接続口に流出口4a側を挿入した後に、流
入口3a側の突出距離を計算する必要があり、特に、狭い
場所での配管作業に手間が掛かる。この結果、流出口4a
側を被接続口に挿入した状態で、流入口3a側が被接続口
から突出しない、すなわち小型化が求められている。
【0005】そこで、例えば図7に示す異径管継手1bが
知られている。この異径管継手1bは、外周面の軸中心に
対して内周面の軸中心が偏芯した略円筒状の継手本体2b
を備えている。また、この継手本体2bの一端には略円筒
状の流入口3bが開口されており、この流入口3bの基端に
は、この流入口3bの軸方向に沿ってこの流入口3bの基端
側に向けて進むに連れて徐々に拡径したテーパ部7を経
て、流入口3bよりも径大な流出口4bが開口されている。
さらに、流入口3bの開口側の端面には、流出口4bから流
入口3bへ向かう中空部8が開口されている。そして、こ
の継手本体1bは、この継手本体1bの外周に接着剤を塗布
して流出口4b側を先頭にして被接続口に挿入した後に、
流入口3bの内周に接着剤を塗布してこの流入口3bに管体
を挿入することにより、被接続口に管体を接着接続して
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
7に示す異径管継手1bでは、接着接続で被接続口に管体
を接続しているため、パッキンに当接させて水密性を確
保する場合に比べると、被接続口および管体に対する接
着代が少なくて済む。具体的に、例えば呼び径150m
mの場合にはパッキンを用いた場合165mm程度の挿
入代が必要であるのに対し接着して接続する場合80m
m程度の接着代で済む。このため、被接続口に流出口4b
側を先頭にして挿入した際に、この被接続口に対し流入
口3b側が略突出せず、小型化が図られているが、軽量化
すなわち、肉盗みのために形成された中空部8があまり
にも継手本体2bの軸方向に向けて長くなるので、継手本
体2bの安定性が悪いとともに、各寸法が安定した正確な
成形が容易ではないという問題を有している。
【0007】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、正確な成形が容易で軽量な異径管継手を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の異径管継
手は、流入口および流出口を有し、外周面の軸中心に対
して内周面の軸中心が偏芯した略円筒状の継手本体と、
この継手本体の流入口の開口側の端面に開口し、前記流
出口から前記流入口へ向かう前記継手本体の軸方向に向
けて周方向に沿って形成された中空部と、前記継手本体
の流出口側の外周面に開口し、少なくともこの継手本体
における中心軸方向成分を有する方向に向けて周方向に
沿って形成された空隙部と、前記継手本体の流入口側の
外周面に設けられ、この継手本体の軸方向および周方向
に沿った平坦部とを具備しているものである。
【0009】そして、この構成では、例えば被接続口に
この被接続口よりも径小の管体を接続する場合であって
は、継手本体の流出口側を先頭にして被接続口に挿入し
た後に、管体の一端を継手本体の流入口に挿入すると、
被接続口に管体が容易に接続される。また、継手本体の
流入口の開口側の端面に中空部を開口するとともに、流
出口側の外周面に空隙部を開口し、さらに流入口側の外
周面に平坦部を設けたことにより、肉厚な部分が減少す
る。このため、成形時にひけが生じ難くなるので、各寸
法を安定させた正確な成形が容易なり、さらには、中空
部と空隙部とが成形時における肉盗みとなるので、軽量
になる。
【0010】請求項2記載の異径管継手は、請求項1記
載の異径管継手において、継手本体の中空部の位置に対
向する内周面に開口し、かつこの継手本体の径方向に向
けて周方向に沿った内空隙部を具備しているものであ
る。
【0011】そして、この構成では、継手本体の中空部
が位置する内周面にこの継手本体の径方向に向けて軸方
向に沿って形成された内空隙部を開口したことにより、
アンダーカット処理することなく中空部が形成される。
このため、中空部を複雑な金型でアンダーカット処理し
て成形する場合に比べると、中空部の成形が容易になる
ので、より軽量になるとともに、各寸法が安定した正確
な成形がより容易になる。
【0012】請求項3記載の異径管継手は、請求項1ま
たは2記載の異径管継手において、継手本体の流入口の
開口端に設けられ、この継手本体の径方向に向けて周方
向に沿って突出した環状突条を具備しているものであ
る。
【0013】そして、この構成では、継手本体の流入口
の開口端にこの継手本体の径方向に向けて周方向に沿っ
て突出した環状突条を設けたことにより、例えば被接続
口にこの被接続口よりも径小の管体を接続する場合であ
っては、継手本体の流出口側を先頭にして被接続口に挿
入した際に、環状突条が被接続口の開口端に当接する。
このため、被接続口に対する継手本体の入り込み過ぎを
防止する。
【0014】請求項4記載の異径管継手は、請求項1な
いし3いずれかに記載の異径管継手において、継手本体
の平坦部の流入口側の開口外縁に設けられ、この継手本
体の軸方向および周方向に沿って突出した平坦な接着部
を具備しているものである。
【0015】そして、この構成では、継手本体の平坦部
の流入口側の開口外縁にこの継手本体の軸方向および周
方向に沿って突出した平坦な接着部を突設したため、例
えば被接続口にこの被接続口よりも径小の管体を接続す
る場合であっては、接着剤などを接着部に塗布した後
に、被接続口に継手本体の流出口側を先頭にして挿入す
ると、接着部と被接続口の内周とが接着接続するので、
この被接続口に対する継手本体の接続がより強固になる
とともに、被接続口に対する継手本体の抜け止めにな
る。
【0016】請求項5記載の異径管継手は、請求項1な
いし3いずれかに記載の異径管継手において、継手本体
の平坦部に設けられ、この継手本体の周方向に沿って突
出した係止部を具備しているものである。
【0017】そして、この構成では、継手本体の平坦部
にこの継手本体の周方向に沿って突出した係止部を設け
たことにより、例えば開口内縁にパッキンなどを取り付
けた被接続口にこの被接続口よりも径小の管体を接続す
る場合であっては、継手本体の流出口側を先頭にして被
接続口に挿入した状態で、係止部がパッキンに係止す
る。このため、被接続口に対する継手本体の離脱を係止
部が防止する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の異径管継手の第1
の実施の形態の構成を図1ないし図4を参照して説明す
る。
【0019】図1ないし図4において、11aは異径管継
手で、この異径管継手11aは、例えば排水桝や下水桝な
どの桝体の流入側に位置する被接続口15に、この被接続
口15よりも径小の管体16を接続する管継手、すなわちブ
ッシングであり、インジェクション成形、すなわち射出
成形で成形されている。
【0020】この被接続口15は、例えば桝体の流入側に
形成された流入受口であり、呼び径200mmを有する
管状に形成されている。また、この被接続口15は、PV
C、すなわち塩化ビニル樹脂などの合成樹脂で成形され
ている。さらに、この被接続口15の一端側に位置する開
口部17の内縁から内方に向けて離間した位置の内周面に
は、この被接続口15における周方向に沿った凹溝状の凹
部18が形成されている。この凹部18には、例えば弾性を
有する合成ゴムなどで略円環状に成形されたパッキン19
が挿入された状態で取り付けられている。また、被接続
口15の内部には、この被接続口15の内部に向けて進むに
連れて縮径したテーパ状の段部20が形成されている。こ
の段部20は、被接続口15の周方向に沿って形成されてお
り、この被接続口15の開口部17に対する入り込み過ぎを
防止する。
【0021】また、管体16は、例えば呼び径150mm
の管状体、すなわちパイプであり、PVC、すなわち塩
化ビニル樹脂などの合成樹脂で細長円筒状に成形されて
いる。
【0022】そして、異径管継手11aは、例えば外径寸
法、呼び径200mm、内径寸法、呼び径150mmの
管状体であり、外周面の軸中心に対して内周面の軸中心
が偏芯した略円筒状の継手本体21aを備えている。この
継手本体21aは、例えばPVC、すなわち塩化ビニル樹
脂などの合成樹脂で成形されている。また、この継手本
体21aの軸方向における両端には、流入口22aと流出口23
aとが開口されている。
【0023】さらに、継手本体21aの流入口22aの開口側
の端面24aには、この端面24aに向けて、すなわち流出口
23aから流入口22aへ向かう継手本体21aの軸方向に向け
て、この端面24aの内周面の周方向に沿って開口した中
空部31が形成されている。この中空部31は、肉盗みのた
めに形成されているとともに、継手本体21aの軸方向に
おける略中間までの深さを有している。
【0024】また、中空部31内における継手本体21aの
内周面の周方向に向けて例えば左右対称に9分割した位
置には、継手本体21aの内周面における径方向に沿って
流出口23aから流入口22aへと向かう軸方向に向けて突出
するリブ部31a,31b,31c,31d,31e,31f,31g,31h,
31iがそれぞれ形成されている。これらリブ部31a,31
b,31c,31d,31e,31f,31g,31h,31iは、中空部31内
における両側面を橋渡しした状態に接続されている。ま
た、これらリブ部31a,31b,31c,31d,31e,31f,31
g,31h,31iは、中空部31を形成したことによる継手本
体21aの流入口22a側の外周面の径方向における弾性変形
を防止する。
【0025】そして、継手本体21aの流入口22aの開口端
には、この継手本体21aの外周面における径方向に向け
て周方向に沿って突出する略円環状の環状突条32が形成
されている。この環状突条32は、継手本体21aの流出口2
3a側を先頭にして被接続口15の開口部17に挿入した状態
で、この被接続口15の開口部17の開口縁に係止し、被接
続口15に対する継手本体21aの入り込みを防止する。
【0026】また、流入口22aの開口端から内方に向け
て離間した継手本体21aの内周面、すなわち中空部31と
対向する継手本体21aの内周面には、この継手本体21aの
内周面における周方向に沿った凹溝状の凹溝部33が形成
されている。この凹溝部33には、例えば弾性を有する合
成ゴムなどで略円環状に成形されたパッキン34が挿入さ
れた状態で取り付けられている。このパッキン34は、継
手本体21aの流入口22aに管体16の一端を挿入した状態
で、この管体16の外周面と当接し、継手本体21aと管体1
6との接続を水密な状態で接続する。また、流入口22a側
から見て凹溝部33よりも内側の継手本体21aの内周面に
は、この継手本体21aの内周面における径方向に向けて
周方向に沿って開口した凹溝状の内空隙部35が中空部31
の位置に対向して形成されている。この内空隙部35は、
継手本体21aを成形する際に、肉厚な部分を少なくす
る、すなわち肉盗みのためであるとともに、アンダーカ
ット処理することなく中空部31が形成できるように形成
されている。
【0027】そして、継手本体21aの流入口22a側に位置
する外周面には、この継手本体21aの外周面における軸
方向および周方向に沿った周面状の平坦な平坦部41aが
形成されている。この平坦部41aは、継手本体21aの流出
口23a側を先頭にして被接続口15の開口部17に挿入した
状態で、この被接続口15の凹部18に取り付けたパッキン
19に当接し、被接続口15と継手本体21aとの接続を水密
な状態にする。
【0028】さらに、この平坦部41aの流入口22a側の開
口外縁には、継手本体21aの外周面における軸方向およ
び周方向に沿って突出する平坦な周面状の接着部42が形
成されている。この接着部42は、被接続口15の開口部17
における内径寸法より若干径大な外径寸法を有する周面
状に形成されている。また、この接着部42は、例えば接
着剤などをこの接着部42に塗布した後に、継手本体21a
の流出口23a側を先頭にして被接続口15の開口部17に挿
入した状態で、この被接続口15の内周面と当接して継手
本体21aと被接続口15とを接着させ、被接続口15に対し
て継手本体21aの抜け止めをする。
【0029】そして、継手本体21aの流出口23a側に位置
する外周面には、少なくとも継手本体21aの軸中心方向
成分を有する方向に向けて周方向に沿って形成された3
列の凹溝状の空隙部51a,51b,51cが、継手本体21aの内
周面におけるの軸方向に向けて並列した状態で開口形成
されている。ここで、最も流出口23a側に位置する空隙
部51aは、流出口23aの開口内縁が内方に進むに連れて徐
々に縮径するテーパ状に形成されているため、この空隙
部51aの開口縁から開口基端へ向けて進むに連れて徐々
に閉塞する断面略Vの字状に形成されている。また、空
隙部51b,51cは、継手本体21aの内周面における径方向
に向けて開口した断面略凹溝状にそれぞれ形成されてい
る。
【0030】さらに、継手本体21aの流出口23aの開口端
には、この流出口23aの開口方向に進むに連れて徐々に
拡径するテーパ状であるとともに、継手本体21aの内周
面における周方向に沿った環状の環状リブ部61aが形成
されている。この環状リブ部61aの先端は、継手本体21a
の流出口23a側を被接続口15の開口部17に挿入した状態
で、この被接続口15の段部20に当接する。
【0031】また、空隙部51aと空隙部51bとの間には、
継手本体21aの内周面における径方向に向けて周方向に
沿って突出する環状リブ部61bが形成されている。さら
に、空隙部51bと空隙部51cとの間にも同様に、継手本体
21aの内周面における径方向に向けて周方向に沿って突
出する環状リブ部61cが形成されている。これら環状リ
ブ部61a,61b,61cは、継手本体21aの流出口23a側を先
頭にして被接続口15の開口部17に挿入した状態で、この
継手本体21aの流出口23a側の安定性を確保する。
【0032】そして、各空隙部51a,51b,51c内には、
継手本体21aの内周面における軸方向に沿って径方向に
向けて突出する連結リブ部71a,71b,71cが形成されて
いる。これら各連結リブ部71a,71b,71cは、各環状リ
ブ部61a,61b,61c間を継手本体21aの軸方向に沿って橋
渡するような状態で、これら各各環状リブ部61a,61b,
61cに接続されている。
【0033】また、これら各連結リブ部71a,71b,71c
は、継手本体21aの周方向に沿って等間隔に、例えば4
等分した位置にそれぞれ形成されている。また、これら
各連結リブ部71a,71b,71cは、継手本体21aの流出口23
a側を先頭にして被接続口15の開口部17に挿入した状態
で、この継手本体21aの流出口23側の径方向における弾
性変形を防止し、この継手本体21aの安定性を確保す
る。
【0034】次に、上記第1の実施の形態の作用を説明
する。
【0035】まず、被接続口15の凹部18にパッキン19を
取り付けるとともに継手本体21aの接着部42に接着剤を
塗布した後、この被接続口15の開口部17に継手本体21a
の流出口23a側を先頭にして、継手本体21aの環状突条32
が被接続口15の開口部17の開口端に当接するまで挿入す
る。
【0036】次いで、継手本体21aの凹溝部33にパッキ
ン34を取り付けた後に、この継手本体21aの流入口22aに
管体16の一端を挿入する。この結果、被接続口15に管体
16が継手本体21aにより水密な状態で接続される。
【0037】上述したように、上記第1の実施の形態に
よれば、被接続口15の開口部17に継手本体21aの流出口2
3a側を先頭にして挿入した後に、管体16の一端を継手本
体21aの流入口22aに挿入することにより、被接続口15に
管体16が接続できる。
【0038】また、継手本体21aに中空部31、内空隙部3
5および空隙部51a,51b,51cを形成したことにより、継
手本体21aの肉厚な部分が少なくなる。このため、成形
した後における冷却時に生じる表面と内部との冷却時間
の差異が少なくなるので、ひけの形成が少なくなり、継
手本体21aの各寸法が安定した正確な成形を容易にでき
る。
【0039】さらに、中空部31、内空隙部35および空隙
部51a,51b,51cは、成形時における肉盗みとなるの
で、軽量化できるとともに、材料面から製造コストを削
減でき、製造性を向上できる。
【0040】そして、内空隙部35を設けたことにより、
アンダーカット処理することなく中空部31を形成するこ
とができるので、中空部31の形成が容易になるととも
に、各寸法が安定した正確な継手本体21aの成形を容易
にできる。
【0041】また、継手本体21aの流入口22a側に位置す
る外周面に平坦部41aを形成したため、中空部31および
空隙部51a,51b,51cを形成しても、継手本体21aの流出
口23a側を先頭にして被接続口15の開口部17に挿入した
際に、被接続口15の凹部18に挿入したパッキン19に平坦
部41aが当接する。このため、被接続口15に対する継手
本体21aの水密性を確保できる。
【0042】そして、継手本体21aの平坦部41aの流入口
22a側の開口外縁に接着部42を突設したため、この接着
部42に、例えば接着剤などを塗布した後に、被接続口15
の開口部17に継手本体21aの流出口23a側を先頭にして挿
入することにより、被接続口15と継手本体21aとの接続
を安定した状態で強固に固定できる。よって、被接続口
15に対する継手本体21aの取り付け作業を容易にできる
とともに、被接続口15に対する継手本体21aの抜け止め
ができる。
【0043】さらに、被接続口15の凹部18および継手本
体21aの凹溝部33それぞれにパッキン19,34を取り付け
た後に、被接続口15の開口部17に継手本体21aの流出口2
3a側を先頭にして挿入し、継手本体21aの流入口22aに管
体16を挿入することにより、被接続口15に対して継手本
体21aを接着せず、かつこの継手本体21aに対して管体16
を接着することなく、被接続口15に管体16を水密な状態
で接続できる。よって、被接続口15に管体16を接続する
際における作業性を向上できる。
【0044】そして、継手本体21aの流入口22a側の中空
部31内に各リブ部31a,31b,31c,31d,31e,31f,31
g,31h,31iを形成したことにより、中空部31を形成し
たことによる継手本体21aの流入口22a側の径方向におけ
る弾性変形を防止できる。よって、被接続口15の開口部
17に継手本体21aの流出口23a側を先頭にして挿入した後
に、継手本体21aの流入口22aに管体16を挿入した際にお
ける継手本体21aの流入口22a側の安定性を確保できる。
【0045】また、継手本体21aの流入口22aの開口端に
環状突条32を形成するとともに、被接続口15内に段部20
を形成したことにより、継手本体21aの流出口23a側を先
頭にして被接続口15の開口部17に挿入した状態で、この
被接続口15の開口部17の開口端に環状突条32が当接する
とともに、継手本体21aの環状リブ部61aの先端が被接続
口15の段部20に当接する。よって、被接続口15に対する
継手本体21aの入り込み過ぎを防止できるとともに、被
接続口15に対する継手本体21aの入り込み加減が統一で
き、さらには、被接続口15に対する継手本体21aの取り
付け作業を容易にできる。
【0046】さらに、継手本体21aの流出口23a側の外周
に環状リブ部61a,61b,61cを形成したことにより、継
手本体21aの流出口23a側を先頭にして被接続口15の開口
部17に挿入した状態で、この継手本体21aの流出口23a側
の径方向における弾性変形を防止できる。このため、継
手本体21aの流出口23a側の安定性を確保できる。
【0047】また、各空隙部51a,51b,51c内に連結リ
ブ部71a,71b,71cを形成したことにより、継手本体21a
の流出口23a側の屈曲が防止できる。この結果、継手本
体21aの流出口23a側を先頭にして被接続口15の開口部17
に挿入した際における継手本体21aの流入口23a側の安定
性を確保できる。
【0048】さらに、継手本体21aの流出口23aの開口端
に環状リブ部61aを形成したことにより、継手本体21aの
流出口23a側を先頭にして被接続口15の開口部17に挿入
した状態で、被接続口15の内周面に対する段差が小さく
なる。このため、継手本体21aの流入口22aから被接続口
15内へと流れていく排水などに対する抵抗が少なくな
り、この排水がスムーズに流れるので、継手本体21a内
での排水などの詰まりを防止できる。
【0049】次に、本発明の第2の実施の形態の構成を
図5を参照して説明する。
【0050】この図5に示す異径管継手は11b、基本的
には図1ないし図4に示す異径管継手11aと同様である
が、例えば接着剤などを塗布する接着部42の代わりに、
パッキン19を係止する係止部81を形成したものである。
【0051】そして、この係止部81は、継手本体21bの
流入口22bの開口側の端面24bに形成した環状突条32bか
ら、流出口23bへ向かう継手本体21bの軸方向に向けて離
間した平坦部41b上に形成されており、継手本体21bの周
方向に沿って突設されている。また、この係止部81は、
流出口23b側から流入口22b側へと向かう継手本体21bの
軸方向に進むに連れてこの継手本体21bの径方向に向け
て徐々に突出するテーパ状に形成されている。
【0052】さらに、この係止部81は、被接続口15の開
口部17に継手本体21bの流出口23b側を先頭にして挿入し
た状態で、被接続口15の凹部18に取り付けたパッキン19
に係止し、被接続口15に対する継手本体21bの離脱を防
止する。
【0053】また、継手本体21bの流出口23b側に位置す
る外周面には、凹溝状の2つの空隙部51a,51bが継手本
体21bの周方向に沿って並設されている。そして、継手
本体21bの流出口23bの開口端には環状リブ部61aが形成
されているとともに、空隙部51aと空隙部51bとの間には
環状リブ部61bが形成されている。さらに、各空隙部51
a,51b内には、連結リブ部71a,71bが形成されている。
【0054】上述したように、上記第2の実施の形態に
よれば、被接続口15の開口部17に継手本体21bの流出口2
3b側を先頭にして挿入した後に、管体16の一端を継手本
体21bの流入口22bに挿入することにより、被接続口15に
管体16を接続できるので、図1ないし図5に示す異径管
継手11aと同様の作用効果を奏することができる。
【0055】また、継手本体21bの流入口22b側の平坦部
41b上に係止部81を形成したことにより、被接続口15の
開口部17に継手本体21bの流出口23b側を先頭にして挿入
した状態で、被接続口15の凹部18に取り付けたパッキン
19に係止部81が係止するので、被接続口15に対する継手
本体21bの離脱を防止できる。
【0056】
【発明の効果】請求項1記載の異径管継手によれば、継
手本体の流入口の開口側の端面に中空部を開口するとと
もに、流出口側の外周面に空隙部を開口し、さらに流入
口側の外周面に平坦部を設けたことにより、肉厚な部分
が減少するので、成形時にひけが生じ難くなり、各寸法
を安定させた正確な成形を容易にでき、さらには、中空
部と空隙部とが成形時における肉盗みとなるので、軽量
化できる。
【0057】請求項2記載の異径管継手によれば、請求
項1記載の異径管継手の効果に加え、継手本体の中空部
の位置に対向する内周面に内空隙部を開口したことによ
り、アンダーカット処理することなく中空部を形成でき
るので、中空部の成形が容易なりより軽量化できるとと
もに、各寸法が安定した正確な成形をより容易にでき
る。
【0058】請求項3記載の異径管継手によれば、請求
項1または2記載の異径管継手の効果に加え、継手本体
の流入口の開口端に環状突条を設けたことにより、例え
ば被接続口に継手本体の流出口側を先頭にして挿入した
際に、環状突条が被接続口の開口端に当接するので、被
接続口に対する継手本体の入り込み過ぎを防止できる。
【0059】請求項4記載の異径管継手によれば、請求
項1ないし3いずれかに記載の異径管継手の効果に加
え、継手本体の平坦部の流入口側の開口外縁に接着部を
突設したため、例えば接着剤などを接着部に塗布した後
に、被接続口に継手本体の流出口側を先頭にして挿入す
ると、接着部と被接続口の内周とを接着接続できるの
で、被接続口に対する継手本体の接続をより強固にでき
るとともに、被接続口に対する継手本体の抜け止めがで
きる。
【0060】請求項5記載の異径管継手によれば、請求
項1ないし3いずれかに記載の異径管継手の効果に加
え、継手本体の平坦部に周方向に沿った係止部を設けた
ことにより、例えば開口内縁にパッキンなどを取り付け
た被接続口に継手本体の流出口側を先頭にして挿入した
状態で、係止部がパッキンに係止するので、被接続口に
対する継手本体の離脱を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の異径管継手の第1の一実施の形態を示
す断面図である。
【図2】同上異径管継手を示す正面図である。
【図3】同上異径管継手を示す背面図である。
【図4】同上異径管継手を示す上面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の異径管継手を示す
上面図である。
【図6】従来の異径管継手を示す断面図である。
【図7】従来の異径管継手を示す断面図である。
【符号の説明】
11a,11b 異径管継手 21a,21b 継手本体 22a,22b 流入口 23a,23b 流出口 31 中空部 32 環状突条 35 内空隙部 41a,41b 平坦部 42 接着部 51a,51b,51c 空隙部 81 係止部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入口および流出口を有し、外周面の軸
    中心に対して内周面の軸中心が偏芯した略円筒状の継手
    本体と、 この継手本体の流入口の開口側の端面に開口し、前記流
    出口から前記流入口へ向かう前記継手本体の軸方向に向
    けて周方向に沿って形成された中空部と、 前記継手本体の流出口側の外周面に開口し、少なくとも
    この継手本体における中心軸方向成分を有する方向に向
    けて周方向に沿って形成された空隙部と、 前記継手本体の流入口側の外周面に設けられ、この継手
    本体の軸方向および周方向に沿った平坦部とを具備して
    いることを特徴とした異径管継手。
  2. 【請求項2】 継手本体の中空部の位置に対向する内周
    面に開口し、かつこの継手本体の径方向に向けて周方向
    に沿った内空隙部を具備していることを特徴とした請求
    項1記載の異径管継手。
  3. 【請求項3】 継手本体の流入口の開口端に設けられ、
    この継手本体の径方向に向けて周方向に沿って突出した
    環状突条を具備していることを特徴とした請求項1また
    は2記載の異径管継手。
  4. 【請求項4】 継手本体の平坦部の流入口側の開口外縁
    に設けられ、この継手本体の軸方向および周方向に沿っ
    て突出した平坦な接着部を具備していることを特徴とし
    た請求項1ないし3いずれかに記載の異径管継手。
  5. 【請求項5】 継手本体の平坦部に設けられ、この継手
    本体の周方向に沿って突出した係止部を具備しているこ
    とを特徴とした請求項1ないし3いずれかに記載の異径
    管継手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016121727A (ja) * 2014-12-24 2016-07-07 三桜工業株式会社 配管継手
JP2016186213A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 積水化学工業株式会社 雨水貯留施設

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JP2016121727A (ja) * 2014-12-24 2016-07-07 三桜工業株式会社 配管継手
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