JPH1194151A - 伸縮離脱防止継手 - Google Patents

伸縮離脱防止継手

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JPH1194151A
JPH1194151A JP25503997A JP25503997A JPH1194151A JP H1194151 A JPH1194151 A JP H1194151A JP 25503997 A JP25503997 A JP 25503997A JP 25503997 A JP25503997 A JP 25503997A JP H1194151 A JPH1194151 A JP H1194151A
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JP
Japan
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lock ring
socket
detachment prevention
annular groove
cavity
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP25503997A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Maki
厚 槇
Yorinobu Akaishi
▲頼▼信 赤石
Yoshiki Yamada
良樹 山田
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Publication of JPH1194151A publication Critical patent/JPH1194151A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロックリングとシール用パッキンを用いて伸
縮性と離脱防止性を与えた伸縮離脱防止継手において、
必要最小限の受口長さでロックリングの腐食劣化を確実
に防止することのできる短尺な伸縮離脱防止継手を提供
すること。 【解決手段】 合成樹脂製管の受口と挿口の接続部を伸
縮可能なシール接続構造とし、受口内面の掛止面と挿口
外面に設けられた掛止段部の間に配置されたロックリン
グにより離脱防止構造とした伸縮離脱防止継手であっ
て、上記受口の開口端部側内面には環状溝を設けてロッ
クリングを装着すると共に、該ロックリング装着部より
も奥側の受口内面には、挿口の軸方向移動を許す大径の
腔部を設け、該腔部と挿口外周面の間をOリングで液密
的且つ摺動可能に接続することにより伸縮性を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロックリングによ
り離脱防止性を与えると共に伸縮自在性を与えた合成樹
脂製の伸縮離脱防止継手に関し、特に比較的短尺で且つ
内部流体との接触によるロックリングの腐食劣化等を可
及的に防止できる様に改善された伸縮離脱防止継手に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】伸縮性と離脱防止性を兼ね備えた継手と
しては、例えば図3(A),(B)の要部断面図に示す
様な構造の継手が知られている。
【0003】即ち図3(A),(B)において1は挿
口、2は受口を示し、挿口1の先端部外周には環状の掛
止突起3が形成されると共に、最先端外周側にはテーパ
面4が設けられている。一方受口2の開口部側内周面に
は環状溝5が設けられ、これにシール用パッキン6が装
着されると共に、その奥側にもう1つの環状溝7が形成
され、これに剛性材からなる1つ割りで弾性的に拡縮径
可能なロックリング8が装着され、更にその奥側には、
上記挿口1先端部の管軸方向移動を許す腔部9が適当な
長さ(L)で形成されている。
【0004】そして上記環状溝7およびロックリング8
の受口開口側には、それぞれテーパ面Tが設けられてお
り、該ロックリング8に受口開口側方向の力がかかった
時には、該テーパ面Tに沿って該ロックリング8がスラ
イドしつつ縮径し、掛止面7’に当たって掛止される様
に構成されている。
【0005】従って、受口2の環状溝5にシール用パッ
キン6、環状溝7にロックリング8を装着した状態で、
挿口1先端外周のテーパ面4を利用して、挿口1先端の
掛止突起3をロックリング8の奥側まで押し込んだ状態
[図3(A)]では、挿口1と受口2はシール用パッキ
ン6によりシール状態を維持した状態で接続されると共
に、腔部9の軸方向長さ分だけ伸縮自在性が与えられ、
また挿口1が抜出方向に移動した場合、その先端の掛止
突起3がロックリング8に当接した時点でそれ以上の抜
け方向の移動が阻止され、離脱防止される。
【0006】ところで上記の様な管継手構造は、従来よ
り鋳鉄等の金属材によって作製されているが、最近、継
手素材の軽量化や低コスト化、更には発錆による問題な
どが指摘されるにつれて、この様な管継手を例えば高密
度ポリエチレンの如き硬質合成樹脂材によって作製しよ
うとする動きが生じてきている。そして合成樹脂を素材
として用いることによる強度不足、とりわけシール用パ
ッキンによる締付力で挿口1が変形したり破損するのを
防止するため、図3にも示す如く挿口1のシール用パッ
キン6当接領域の内面側にスリーブ10を装着して強化
する方法も採用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述の如き合成樹脂製
継手に配置されるロックリングとしては、離脱防止性能
を確実に発揮させるため高剛性の金属製割り型リングが
汎用されている。ところが従来の継手では、図3
(A),(B)で説明した様にロックリング8がシール
用パッキン6よりも受口奥側に配置されており、常時管
内の流体(上水など)と接触状態に曝されるので、配管
施工後比較的短期間のうちにロックリング8が腐食して
離脱防止効果を喪失したり、或は、該ロックリング8の
腐食によって生じる錆が上水に混入して汚染するといっ
た問題が生じてくる。
【0008】こうしたロックリング8の腐食を抑制する
には、たとえば図4に示す如く、該ロックリング8をシ
ール用パッキン装着位置よりも受口開口部側に配置し、
ロックリング8が管内流体と直接接触しない様にするこ
とが望ましい。即ち図4に示す継手構造とすれば、内部
の流体はシール用パッキン6の部分でシールされてロッ
クリング8装着位置まで漏れ出すことがなく、従って内
部流体との接触によるロックリング8の腐食劣化を可及
的に防止できるからである。なお図4の例では、図3に
示した離脱防止用の掛止突起3の代わりに掛止段部3’
を形成し、該掛止段部3’をロックリング8に当接させ
ることによって離脱防止を図り、該掛止段部3’よりも
挿口先端側をそのまま太径部11とし、その外周面にシ
ール用パッキン6を密接させることによって液密性を確
保できる様にしている。
【0009】ところがこの様な継手構造では、受口2の
内面側に、伸縮代を確保するための大径の腔部9(長さ
L)に加えて、シール用パッキン6との接触により液密
性を確保するため大径部11の摺動を許す長さMを確保
することの必要上、受口2全体としての長さNは、前記
図3に示した様な受口2の長さnに比べてかなり長くし
なければならず、その成形に大型の射出成形装置が必要
となる。
【0010】しかもこの種の合成樹脂製継手では、強度
不足を補うことの必要上受口部はかなり厚肉にしなけれ
ばならず、該受口2が長尺になると樹脂素材の使用量も
増大するので経済的にも不利であり、且つ継手部として
の重量も増大し、更には受口2が長くなると挿口1との
接続作業性も悪くなるといった様々の問題が生じてく
る。
【0011】本発明は上記の様な問題点に着目してなさ
れたものであって、その目的は、前記図4に示した様
に、シール部よりも受口開口側にロックリングを配置
し、継手内を流れる流体がロックリングに直接接触しな
い様にすることによって該ロックリングの腐食劣化を防
止することができ、しかも図4で指摘した様な欠点、即
ち受口の長尺化に伴う成形装置の大型化や素材使用量の
増大、更には重量増や接続作業性の低下等を生じること
のない、短尺な伸縮離脱防止継手を提供しようとするも
のである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
のできた本発明に係る伸縮離脱防止継手とは、合成樹脂
製管の受口と挿口の接続部を伸縮可能なシール接続構造
とすると共に、受口内面の掛止面と、該掛止面よりも奥
深い位置の挿口外面に設けられた掛止段部の間に配置さ
れたロックリングにより離脱防止構造とした伸縮離脱防
止継手であって、第1の構成は、上記受口の開口端部側
内面には環状溝を設けてロックリングを装着すると共
に、該ロックリング装着部よりも奥側の受口内面には、
挿口の軸方向移動を許す大径の腔部が設けられると共
に、前記掛止段部より先端側の挿口外周面には、環状溝
を設けてシール用Oリングを装着してなり、第2の構成
は、上記受口の開口端部側内面には環状溝を設けてロッ
クリングを装着すると共に、該ロックリング装着部より
も奥側の受口内面には、挿口の軸方向移動を許す大径の
腔部が設けられると共に、該腔部の内面には、管軸方向
に複数の環状溝を設けて夫々にシール用Oリングを装着
してなるところに要旨を有している。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、実施例図面を参照しつつ本
発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記
図示例によって制限を受けるものではなく、前・後記の
趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施するこ
とも可能であり、それらは何れも本発明の技術的範囲に
包含される。
【0014】図1は、本発明の上記第1の構成にかかる
伸縮離脱防止継手を例示する要部断面説明図であり、受
口2の内面側開口端部には、開口方向に縮径する傾斜面
Tと掛止面7’を有する環状溝7が形成され、該環状溝
7内にロックリング8が装着されると共に、該環状溝7
の奥側には、挿口1先端部の侵入を許す大径の腔部9が
形成されている。一方、挿口1の先端側には太径部11
を形成してその外周面に1つの環状溝12を形成し、こ
れにシール用Oリング13を装着して上記腔部11の内
周面との間でシール機能を持たせると共に、該太径部1
1の図面左側には掛止段部3’を形成し、ロックリング
8で掛止される様に構成されている。なお図示例では、
掛止段部3’の挿口1奥側に浅めの溝14を形成し、該
溝部14にロックリング8を係合させることによって離
脱防止効果をより確実に発揮できる様にしているが、該
溝14は必ずしも必須ではなく、掛止段部3’のみでも
十分に離脱防止機能を得ることが可能である。
【0015】この様な構造の継手であれば、液密性は挿
口1の環状溝12に装着されたシール用Oリング13が
腔部9の内壁に密着することによって確保され、且つ、
腔部9の長さ(L)に応じた伸縮代が確保される。また
挿口1の抜け出しは、掛止段部3’がロックリング8に
当接することによって阻止され、継手部の離脱防止が図
られる。しかもこの継手構造であれば、シール用Oリン
グ13によって継手内流体がロックリング8方向へ漏れ
出すのが阻止されるので、該ロックリング8の腐食劣化
は確実に防止される。
【0016】さらに受口2の内面に形成されるのは、ロ
ックリング8装着用の環状溝7とその奥側に形成される
腔部9だけであり、伸縮は挿口1外周面の環状溝12に
装着されたシール用Oリング13の前記腔部9内壁面に
沿った摺動によって確保される。従って、受口2全体と
しての長さは、伸縮代を決める腔部9の長さ(L)にロ
ックリング8装着用の環状溝7の長さをプラスしただけ
となり、図4に示した様な継手構造の受口2に比べて全
体としての長さは大幅に短縮される。
【0017】また該図示例の場合でも、挿口1の内面側
にスリーブ10を装着して強化することが有効である
が、このスリーブ10は、シール用Oリング13装着位
置とロックリング8当接位置に対応する挿口1内面側に
装着するだけで十分に強化目的を果たすことができ、該
スリーブ10も短くて済む。但し、本発明においては該
スリーブは必須という訳ではなく、挿口1構成素材の種
類(剛性の程度)や肉厚などによっては、該スリーブ1
0を省略することも勿論可能である。
【0018】図2は本発明の更に他の実施例を示す要部
断面説明図であり、この例では、受口2の内面奥側に形
成される腔部9内周面に、管軸方向に複数(図では4
個)の環状溝12a,12b,12c,12dを形成し
て夫々にシール用Oリング13a,13b,13c,1
3dを装着する一方、挿口1の先端側に形成した太径部
11が、該Oリングの装着された腔部11に沿って液密
性を維持しつつ摺動することにより、伸縮性を発揮す
る。また挿口1の抜け出しは、前記図1の場合と同様に
掛止段部3’がロックリング8に当接することによって
阻止され、継手部の離脱防止が図られる。この継手構造
の場合も、Oリング13a〜13dcのいずれかによっ
て継手内流体がロックリング8方向へ漏れ出すのが阻止
されるので、該ロックリング8の腐食劣化は確実に防止
される。
【0019】しかもこの例では、伸縮代(伸縮許容長
さ)を確保するのに不可欠となる受口2内面の腔部9に
複数のOリングを装着して液密性を確保する構成を採用
しているので、図4の例の様に受口2全体を長くする必
要がなく、必要最小限の長さで伸縮代を確保することが
可能となる。
【0020】かくして本発明によれば、求められる伸縮
代(伸縮許容長さ:L)に応じた必要最小限の受口長さ
で、ロックリング8の腐食防止を図りつつ伸縮性と離脱
防止を図ることができ、前記図3や図4で指摘した様な
問題を一挙に解決することができる。
【0021】本発明は概略以上の様に構成されるが、そ
の特徴は、シール部よりも受口開口側にロックリングを
装着することによって、該ロックリングが管内流体と接
触するのを阻止して腐食防止を図り、かつシール機能
は、挿口の先端部外周もしくは受口奥部の腔部内周の環
状溝に装着したOリングによって持たせ、伸縮代の確保
に必須となる腔部9を液密性確保に有効に活用すること
により、受口全体としての長さを必要最小限に抑えたと
ころに特徴を有しており、こうした特徴を活かし得る限
り、受口内面に設けられるロックリング装着用環状溝の
形状・構造、その内周面に設けられるOリング装着用環
状溝の数、ロックリングの形状・構造等は必要に応じて
任意に変更することができ、それらは何れも本発明の技
術的範囲に含まれる。
【0022】また図面には示さなかったが、挿口1外周
に設けられる掛止段部3’にロックリング8が当接した
状態で更に離脱方向の外力を受けたとき、該掛止段部の
立ち上がり部に外力が集中して挿口先端部が変形し、離
脱防止効果が損なわれることがある。こうした挿口先端
部の変形は、挿口における該掛止段部の内面側に補強リ
ングを装着もしくは埋設して内面側から強化することに
より効果的に防止されることを確認している。従って、
こうした構成を付加し、掛止段部を内面側から補強して
離脱防止性能を一段と高めることは、本発明を実施する
際の更に好ましい態様として推奨される。
【0023】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、シ
ール部よりも受口開口側にロックリングを装着すること
によって、該ロックリングが管内流体と接触するのを阻
止して腐食防止を図ることができる。しかもシール機能
は、挿口の先端部外周もしくは受口奥部の腔部内周の環
状溝に装着したOリングによって持たせ、伸縮代(伸縮
許容長さ)を確保するのに不可欠となる受口内面奥部の
腔部をうまく活用して液密性を確保する構成としている
ので、受口全体を必要最小限の長さに止めることができ
る。その結果、受口の長尺化に伴う成形装置の大型化や
素材使用量の増大、更には重量増や接続作業性の低下等
を生じることのない、短尺な伸縮離脱防止継手を提供し
得ることになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の伸縮離脱防止継手を例示する要部断面
説明図である。
【図2】本発明にかかる伸縮離脱防止継手の他の例を示
す要部断面説明図である。
【図3】従来の伸縮離脱防止継手とその問題点を説明す
るための要部断面説明図である。
【図4】ロックリングの腐食防止を可能にした他の伸縮
離脱防止継手とその問題点を説明するための要部断面説
明図である。
【符号の説明】
1 挿口 2 受口 3 掛止突起 3’ 掛止段部 5,7,12,12a〜12d 環状溝 6 シール用パッキン 8 ロックリング 9 腔部 10 スリーブ 11 大径部 13,13a〜13d シール用Oリング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製管の受口と挿口の接続部を伸
    縮可能なシール接続構造とすると共に、受口内面の掛止
    面と、該掛止面よりも奥深い位置の挿口外面に設けられ
    た掛止段部の間に配置されたロックリングにより離脱防
    止構造とした伸縮離脱防止継手であって、 上記受口の開口端部側内面には環状溝を設けてロックリ
    ングを装着すると共に、該ロックリング装着部よりも奥
    側の受口内面には、挿口の軸方向移動を許す大径の腔部
    が設けられると共に、前記掛止段部より先端側の挿口外
    周面には、環状溝を設けてシール用Oリングを装着して
    なることを特徴とする伸縮離脱防止継手。
  2. 【請求項2】 合成樹脂製管の受口と挿口の接続部を伸
    縮可能なシール接続構造とすると共に、受口内面の掛止
    面と、該掛止面よりも奥深い位置の挿口外面に設けられ
    た掛止段部の間に配置されたロックリングにより離脱防
    止構造とした伸縮離脱防止継手であって、 上記受口の開口端部側内面には環状溝を設けてロックリ
    ングを装着すると共に、該ロックリング装着部よりも奥
    側の受口内面には、挿口の軸方向移動を許す大径の腔部
    が設けられると共に、該腔部の内面には、管軸方向に複
    数の環状溝を設けて夫々にシール用Oリングを装着して
    なることを特徴とする伸縮離脱防止継手。
JP25503997A 1997-09-19 1997-09-19 伸縮離脱防止継手 Withdrawn JPH1194151A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001159183A (ja) * 1999-12-02 2001-06-12 Kubota Corp 既設管更正工法用耐震継手
GB2390882A (en) * 2002-06-28 2004-01-21 Melimatic Ltd A pipe coupling with expandable gripper ring
US7722089B2 (en) 2005-06-27 2010-05-25 Parker Hannifin Pty Limited Fluid coupling

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Effective date: 20041207