JP2016186058A - 水溶性高分子 - Google Patents
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Abstract
【課題】凝集性能に優れる水溶性高分子の提供。【解決手段】アクリルアミドとアクリロニトリルからなる共重合物と超原子価ヨウ素化合物とを酸性条件下で加熱処理して得られる、アンモニウム塩を置換基として持つ窒素を含む複素環で示される構造単位、アクリルアミドで示される構造単位、アクリルニトリルで示される構造単位、アンモニウム塩で示される構造単位、およびカルボン金属塩で示される構造単位を含み、且つアンモニウム塩を置換基として持つ窒素を含む複素環で示される構造単位が20モル%以上であることを特徴とする水溶性高分子。【選択図】なし
Description
本発明は、凝集性能に優れるポリアミジン系の水溶性高分子に関するものである。
アミジン型水溶性高分子は、その高いカチオン密度によって有機汚泥に対して効率的に吸着し、脱水性に優れた強固なフロックを形成することができ、腐敗が進行した難脱水性の汚泥に対する凝集剤として特に有効であることが知られている。
従来、アミジン型水溶性高分子の製造は、ビニルホルムアミドとアクリロニトリルとの共重合体を酸性処理することによりホルムアミド基をアミノ基へ化学変性し、その後、加熱処理することにより隣接するニトリル基と分子内環化させて、高分子鎖にアミジン環を形成させていた。この方法は、アミノ基を効率的に形成させることができることから高アミジン化が容易であり、副生物も少なく優れた製造方法であると言える(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、原料モノマーの一つであるビニルホルムアミドが極めて高価であることから、その製造コストを低減することは難しいとされてきた。
一方、低コストのアミジン型水溶性高分子の製造方法として、特許文献2に記載の方法が提案されている。この方法は、安価なアクリルアミドとアクリロニトリルを原料としてベースとなるポリマーを重合し、これを次亜塩素酸ナトリウム等の酸化剤と苛性ソーダ等のアルカリを用いるホフマン反応によってアミド基をアミノ基へ変性した後、上記の方法と同様に酸性処理、加熱処理によってアミジン環を形成させる方法である。
しかしながら、特許文献2で提案された方法では、過酷な塩基性条件下で酸化剤を用いてホフマン反応によりアミド基からアミノ基へと変性しているため、酸化剤による分子切断が生じ、得られる水溶性高分子の分子量が低くなり、凝集性能が低下するといった問題や、塩基性条件下でホフマン反応した後に中和、酸性化してアミジン化しているため、多量のアルカリや酸が必要となる上、多量の塩が副生するという問題が生じる。
そのため、水溶性高分子の凝集性能が必ずしも十分ではないといった課題や生産性が悪いといった課題があった。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、特定のポリアミジン系の水溶性高分子が凝集性能に優れることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、アクリルアミドとアクリロニトリルからなる共重合物と超原子価ヨウ素化合物とを酸性条件下で加熱処理して得られる、下記式(1)で示される構造単位、下記式(2)で示される構造単位、下記式(3)で示される構造単位、下記式(4)で示される構造単位、および下記式(5)で示される構造単位を含み、且つ下記式(1)で示される構造単位が20モル%以上であることを特徴とする水溶性高分子に関するものである。
本発明の水溶性高分子は、アクリルアミドとアクリロニトリルからなる共重合物と超原子価ヨウ素化合物とを酸性条件下で加熱処理して得られる、下記式(1)で示される構造単位、下記式(2)で示される構造単位、下記式(3)で示される構造単位、下記式(4)で示される構造単位、および下記式(5)で示される構造単位を含み、且つ下記式(1)で示される構造単位が20モル%以上であることを特徴とするものである。
本発明の水溶性高分子は、下記式(1)で示される構造単位、下記式(2)で示される構造単位、下記式(3)で示される構造単位、下記式(4)で示される構造単位、および下記式(5)で示される構造単位を含み、優れた凝集性能が得られることから、下記式(1)で示される構造単位を20モル%以上含むものであり、25モル%以上含むことが好ましい。
本発明の水溶性高分子の製造に用いるアクリルアミドとアクリロニトリルからなる共重合物は、アクリルアミドとアクリロニトリルからなる共重合物であれば如何なるものでも使用することができるが、凝集性能と生産性の観点より、アクリルアミドを40モル%以上80モル%未満含み、残部がアクリロニトリルである共重合物が好ましく、アクリルアミドを50モル%以上70モル%未満含み、残部がアクリロニトリルである共重合物がさらに好ましい。
アクリルアミドとアクリロニトリルとの共重合は、従来知られている溶液重合、乳化重合、懸濁重合、分散重合等の方法を用いることができる。その際、重合温度は、特に限定するものではないが、例えば、0〜70℃の範囲から選択することができる。また、モノマー濃度は、特に限定するものではないが、例えば、1〜60重量%の範囲から選択することができる。
共重合反応を行うためのラジカル重合開始剤としては、油溶性開始剤、水溶性開始剤ともに使用することができるが、モノマーの親水性が比較的高いので、水溶性開始剤を使用する方がより好ましい。水溶性開始剤としては、アゾ系として2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩化水素化物、2,2’−アゾビス〔2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン〕二塩化水素化物、4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)等を挙げることができる。また、過酸化物系としてはペルオクソ二硫酸アンモニウム、ペルオクソ二硫酸カリウム、過酸化水素等を挙げることができ、それぞれを単独または組み合わせて使用することができる。過酸化物系に対しては、より低温で重合を進めるため、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム等の還元剤との組合せによるレドックス開始剤系の構築も適用できる。
得られた共重合物は、超原子価ヨウ素化合物とともに酸性条件下で加熱処理することにより、アミド基をアミノ基に変性し、生じたアミノ基は隣接するニトリル基と環化してアミジン環を形成することができる。
本発明の水溶性高分子に用いる超原子価ヨウ素化合物は、分子内に3配位、5配位、7配位または8配位の超原子価のヨウ素を含むものならば如何なるものでも使用することができ、例えば、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ペンタフルオロベンゼン、ビス(2,4,6−トリメチルピリジン)ヨードニウムヘキサフルオロホスファート、ヨードベンゼンジアセタート、デス−マーチンペルヨージナン等を挙げることができ、反応性や生産性の観点より、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ペンタフルオロベンゼン、ビス(2,4,6−トリメチルピリジン)ヨードニウムヘキサフルオロホスファートが好ましい。
本発明の水溶性高分子に用いる超原子価ヨウ素化合物の配合量は、特に限定されるものではないが、凝集性能に優れることから、共重合体中のアクリルアミド単位に対して0.4〜1.5重量部が好ましく、0.6〜1.2重量部がさらに好ましい。
アクリルアミドとアクリロニトリルからなる共重合物と超原子価ヨウ素化合物を反応させる際の条件は、如何なるものでも用いることができ、特に制限されるものではないが、例えば、重合して得られたアクリルアミドとアクリロニトリルからなる共重合物のポリマー懸濁液に超原子価ヨウ素化合物を加えて酸性下で加熱する方法や、重合して得られたアクリルアミドとアクリロニトリルからなる共重合物を単離した後、溶媒中に投入し、超原子価ヨウ素化合物を加えて酸性下で加熱する方法等が挙げられる。
アクリルアミドとアクリロニトリルからなる共重合物と超原子価ヨウ素を反応させる際の温度は、特に限定されるものではないが、反応速度や熱安定性の観点より、25〜100℃が好ましく、40〜90℃がさらに好ましい。
アクリルアミドとアクリロニトリルからなる共重合物と超原子価ヨウ素化合物とを反応させる際、酸性条件下であることが好ましく、使用する酸としては、塩酸、硫酸、リン酸、硝酸、ギ酸、酢酸、クエン酸等を挙げることができるが、塩酸が特に好ましい。
アクリルアミドとアクリロニトリルからなる共重合物と超原子価ヨウ素化合物とを反応させる際の溶媒は、一般に溶剤として使用されるものならば如何なるものでも使用することができ、特に限定されるものではないが、溶解性や経済性の観点より水が好ましい。
以下に実施例に基づき本発明をさらに詳しく説明する。尚、用いた試薬等は断りのない限り市販品を用いた。
<酸化剤(A)>
酸化剤(A−1):[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン(一般試薬)東京化成工業株式会社製。
酸化剤(A−1):[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン(一般試薬)東京化成工業株式会社製。
酸化剤(A−2):[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ペンタフルオロベンゼン(一般試薬)東京化成工業株式会社製。
酸化剤(A−3):ビス(2,4,6−トリメチルピリジン)ヨードニウムヘキサフルオロホスファート(一般試薬)東京化成工業株式会社製。
酸化剤(A−4):次亜臭素酸ナトリウム水溶液(一般試薬)濃度5%、キシダ化学株式会社製。
<構造単位比率>
試料中の構造単位比率は、13C−NMRのスペクトルから対応する各構造単位のピーク面積の比より含有量を算出した。
試料中の構造単位比率は、13C−NMRのスペクトルから対応する各構造単位のピーク面積の比より含有量を算出した。
<水溶液粘度>
試料0.4gを精秤し、イオン交換水を加えて0.2重量%の水溶液200gを調製した。この水溶液の25℃でのB型粘度計50rpmにおける粘度を測定した。
試料0.4gを精秤し、イオン交換水を加えて0.2重量%の水溶液200gを調製した。この水溶液の25℃でのB型粘度計50rpmにおける粘度を測定した。
<カチオン度>
200mlビーカーにイオン交換水90mlをとり、500ppmの試料水溶液を加えた後、塩酸水溶液でpHを4.0とし、約1分間撹拌した。このようにして調製した測定試料に、トルイジンブルー指示薬を3〜5滴加え、N/400ポリビニル硫酸カリウム試薬(N/400PVSK)で滴定し、カチオン度を算出した。
200mlビーカーにイオン交換水90mlをとり、500ppmの試料水溶液を加えた後、塩酸水溶液でpHを4.0とし、約1分間撹拌した。このようにして調製した測定試料に、トルイジンブルー指示薬を3〜5滴加え、N/400ポリビニル硫酸カリウム試薬(N/400PVSK)で滴定し、カチオン度を算出した。
<凝集試験>
活性汚泥処理した工業排水(固形分0.24%、pH8.1)100gを200mlビーカーに計量し、0.2重量%の水溶性高分子水溶液10gを添加した。長さ3cmの回転子を入れ、マグネティックスターラーにより1000rpmで10秒間撹拌し、30秒静置した後、直径7cmの300メッシュのろ布でろ過した。ろ布上に回収された凝集物の凝集状態を目視評価し、凝集性の指標とした。
活性汚泥処理した工業排水(固形分0.24%、pH8.1)100gを200mlビーカーに計量し、0.2重量%の水溶性高分子水溶液10gを添加した。長さ3cmの回転子を入れ、マグネティックスターラーにより1000rpmで10秒間撹拌し、30秒静置した後、直径7cmの300メッシュのろ布でろ過した。ろ布上に回収された凝集物の凝集状態を目視評価し、凝集性の指標とした。
(判定基準)
○:大きな凝集塊が、ろ布上に数個分散。
○:大きな凝集塊が、ろ布上に数個分散。
×:懸濁粒子がろ布を通過し、ろ布上に凝集粒子をほとんど観察できない状態。
実施例1
撹拌機と冷却管を備えた300mlの四つ口フラスコに、アクリルアミド30.05g(423mmol)とアクリロニトリル14.95g(282mmol)とイオン交換水180.0gを仕込み、窒素気流下で1時間撹拌し、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩化水素化物の2重量%水溶液4.5gをフラスコ内に注入し、40℃で24時間重合させた。その後、55℃に昇温し、さらに6時間重合を継続し、ポリマー懸濁液を得た。得られたポリマー懸濁液の固形分濃度は19.6重量%、転化率は98%であった。
撹拌機と冷却管を備えた300mlの四つ口フラスコに、アクリルアミド30.05g(423mmol)とアクリロニトリル14.95g(282mmol)とイオン交換水180.0gを仕込み、窒素気流下で1時間撹拌し、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩化水素化物の2重量%水溶液4.5gをフラスコ内に注入し、40℃で24時間重合させた。その後、55℃に昇温し、さらに6時間重合を継続し、ポリマー懸濁液を得た。得られたポリマー懸濁液の固形分濃度は19.6重量%、転化率は98%であった。
得られたポリマー懸濁液15.0g(固形分2.94g、アクリルアミド含有量60モル%)を撹拌機と冷却管を備えた200mlの四つ口フラスコに計り取り、イオン交換水100gで希釈した。このポリマー懸濁液に、酸化剤(A−1)をポリマー中のアクリルアミドに対して1.2当量部(13.3g)と7.2重量%の塩酸22.7gを加えて酸性化し、60℃で6時間加熱した。その後、85℃に昇温し、さらに4時間加熱した。反応終了後、反応溶液にアセトンを加えてポリマーを沈殿させ、真空乾燥することにより黄土色のポリマー(2.8g)を得た。
得られたポリマーを13C−NMRを用いて各繰り返し単位の比率を算出した結果、上記式(1)で示される構造単位が45モル%、上記式(2)で示される構造単位が10モル%、上記式(3)で示される構造単位が17モル%、上記式(4)で示される構造単位が26モル%、および上記式(5)で示される構造単位が2モル%と解析された。水溶液粘度、カチオン度および凝集試験の評価結果を表1に示す。得られたポリマーは水溶液粘度およびカチオン度が高く、優れた凝集性能を示した。
実施例1で得られたポリマー懸濁液15.0g(固形分2.94g、アクリルアミド含有量60モル%)を撹拌機と冷却管を備えた200mlの四つ口フラスコに計り取り、イオン交換水100gで希釈した。このポリマー懸濁液に、酸化剤(A−1)をポリマー中のアクリルアミドに対して0.6当量部(6.63g)と7.2重量%の塩酸22.7g)を加えて酸性化し、60℃で4時間加熱した。その後、85℃に昇温し、さらに4時間加熱した。反応終了後、反応溶液にアセトンを加えてポリマーを沈殿させ、真空乾燥することにより黄土色のポリマー(2.6g)を得た。
得られたポリマーを13C−NMRを用いて各繰り返し単位の比率を算出した結果、上記式(1)で示される構造単位が30モル%、上記式(2)で示される構造単位が24モル%、上記式(3)で示される構造単位が25モル%、上記式(4)で示される構造単位が20モル%、および上記式(5)で示される構造単位が1モル%と解析された。水溶液粘度、カチオン度および凝集試験の評価結果を表1に示す。得られたポリマーは水溶液粘度およびカチオン度が高く、優れた凝集性能を示した。
実施例3
撹拌機と冷却管を備えた300mlの四つ口フラスコに、アクリルアミド37.92g(533mmol)とアクリロニトリル7.08g(133mmol)とイオン交換水180.0gを仕込み、窒素気流下で1時間撹拌し、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩化水素化物の2重量%水溶液4.5gをフラスコ内に注入し、40℃で24時間重合させた。その後、55℃に昇温し、さらに6時間重合を継続し、ポリマー懸濁液を得た。得られたポリマー懸濁液の固形分濃度は19.0重量%、転化率は95%であった。
撹拌機と冷却管を備えた300mlの四つ口フラスコに、アクリルアミド37.92g(533mmol)とアクリロニトリル7.08g(133mmol)とイオン交換水180.0gを仕込み、窒素気流下で1時間撹拌し、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩化水素化物の2重量%水溶液4.5gをフラスコ内に注入し、40℃で24時間重合させた。その後、55℃に昇温し、さらに6時間重合を継続し、ポリマー懸濁液を得た。得られたポリマー懸濁液の固形分濃度は19.0重量%、転化率は95%であった。
得られたポリマー懸濁液15.0g(固形分2.85g、アクリルアミド含有量80モル%)を撹拌機と冷却管を備えた200mlの四つ口フラスコに計り取り、イオン交換水100gで希釈した。このポリマー懸濁液に、酸化剤(A−2)をポリマー中のアクリルアミドに対して1.4当量部(18.1g)と7.2重量%の塩酸22.1gを加えて酸性化し、60℃で8時間加熱した。その後、85℃に昇温し、さらに4時間加熱した。反応終了後、反応溶液にアセトンを加えてポリマーを沈殿させ、真空乾燥することにより黄土色のポリマー(2.8g)を得た。
得られたポリマーを13C−NMRを用いて各繰り返し単位の比率を算出した結果、上記式(1)で示される構造単位が32モル%、上記式(2)で示される構造単位が20モル%、上記式(3)で示される構造単位が6モル%、上記式(4)で示される構造単位が38モル%、および上記式(5)で示される構造単位が4モル%と解析された。水溶液粘度、カチオン度および凝集試験の評価結果を表1に示す。得られたポリマーは水溶液粘度およびカチオン度が高く、優れた凝集性能を示した。
実施例4
撹拌機と冷却管を備えた300mlの四つ口フラスコに、アクリルアミド21.23g(299mmol)とアクリロニトリル23.77g(448mmol)とイオン交換水180.0gを仕込み、窒素気流下で1時間撹拌し、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩化水素化物の2重量%水溶液4.5gをフラスコ内に注入し、40℃で24時間重合させた。その後、55℃に昇温し、さらに6時間重合を継続し、ポリマー懸濁液を得た。得られたポリマー懸濁液の固形分濃度は19.2重量%、転化率は96%であった。
撹拌機と冷却管を備えた300mlの四つ口フラスコに、アクリルアミド21.23g(299mmol)とアクリロニトリル23.77g(448mmol)とイオン交換水180.0gを仕込み、窒素気流下で1時間撹拌し、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩化水素化物の2重量%水溶液4.5gをフラスコ内に注入し、40℃で24時間重合させた。その後、55℃に昇温し、さらに6時間重合を継続し、ポリマー懸濁液を得た。得られたポリマー懸濁液の固形分濃度は19.2重量%、転化率は96%であった。
得られたポリマー懸濁液15.0g(固形分2.88g、アクリルアミド含有量40モル%)を撹拌機と冷却管を備えた200mlの四つ口フラスコに計り取り、イオン交換水100gで希釈した。このポリマー懸濁液に、酸化剤(A−3)をポリマー中のアクリルアミドに対して1.2当量部(15.5g)と7.2重量%の塩酸22.3gを加えて酸性化し、40℃で10時間加熱した。その後、85℃に昇温し、さらに4時間加熱した。反応終了後、反応溶液にアセトンを加えてポリマーを沈殿させ、真空乾燥することにより黄土色のポリマー(2.7g)を得た。
得られたポリマーを13C−NMRを用いて各繰り返し単位の比率を算出した結果、上記式(1)で示される構造単位が23モル%、上記式(2)で示される構造単位が5モル%、上記式(3)で示される構造単位が37モル%、上記式(4)で示される構造単位が34モル%、および上記式(5)で示される構造単位が1モル%と解析された。水溶液粘度、カチオン度および凝集試験の評価結果を表1に示す。得られたポリマーは水溶液粘度およびカチオン度が高く、優れた凝集性能を示した。
比較例1
実施例1で得られたポリマー懸濁液15.0g(固形分2.94g、アクリルアミド含有量60モル%)を撹拌機と冷却管を備えた200mlの四つ口フラスコに計り取り、イオン交換水100gで希釈した。このポリマー懸濁液に、酸化剤(A−4)をポリマー中のアクリルアミドに対して1.5当量部(96.5g)と7.2重量%の塩酸22.7gを加えて酸性化し、60℃で6時間加熱した。その後、85℃に昇温し、さらに4時間加熱した。反応終了後、反応溶液にアセトンを加えてポリマーを沈殿させ、真空乾燥することにより濃赤色のポリマー(3.0g)を得た。
実施例1で得られたポリマー懸濁液15.0g(固形分2.94g、アクリルアミド含有量60モル%)を撹拌機と冷却管を備えた200mlの四つ口フラスコに計り取り、イオン交換水100gで希釈した。このポリマー懸濁液に、酸化剤(A−4)をポリマー中のアクリルアミドに対して1.5当量部(96.5g)と7.2重量%の塩酸22.7gを加えて酸性化し、60℃で6時間加熱した。その後、85℃に昇温し、さらに4時間加熱した。反応終了後、反応溶液にアセトンを加えてポリマーを沈殿させ、真空乾燥することにより濃赤色のポリマー(3.0g)を得た。
得られたポリマーは水に不溶であり、13C−NMRによる構造解析、水溶液粘度、カチオン度および凝集性能を評価することができなかった。
比較例2
撹拌機と冷却管を備えた300mlの四つ口フラスコに、アクリルアミド41.55g(584mmol)とアクリロニトリル3.45g(65mmol)とイオン交換水180.0gを仕込み、窒素気流下で1時間撹拌し、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩化水素化物の2重量%水溶液4.5gをフラスコ内に注入し、40℃で24時間重合させた。その後、55℃に昇温し、さらに6時間重合を継続し、ポリマー懸濁液を得た。得られたポリマー懸濁液の固形分濃度は17.0重量%、転化率は85%であった。
撹拌機と冷却管を備えた300mlの四つ口フラスコに、アクリルアミド41.55g(584mmol)とアクリロニトリル3.45g(65mmol)とイオン交換水180.0gを仕込み、窒素気流下で1時間撹拌し、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩化水素化物の2重量%水溶液4.5gをフラスコ内に注入し、40℃で24時間重合させた。その後、55℃に昇温し、さらに6時間重合を継続し、ポリマー懸濁液を得た。得られたポリマー懸濁液の固形分濃度は17.0重量%、転化率は85%であった。
得られたポリマー懸濁液15.0g(固形分2.55g、アクリルアミド含有量90モル%)を撹拌機と冷却管を備えた200mlの四つ口フラスコに計り取り、イオン交換水100gで希釈した。このポリマー懸濁液に、酸化剤(A−1)をポリマー中のアクリルアミドに対して1.2当量部(17.1g)と7.2重量%の塩酸19.7gを加えて酸性化し、60℃で6時間加熱した。その後、85℃に昇温し、さらに4時間加熱した。反応終了後、反応溶液にアセトンを加えてポリマーを沈殿させ、真空乾燥することにより黄土色のポリマー(2.2g)を得た。
得られたポリマーを13C−NMRを用いて各繰り返し単位の比率を算出した結果、上記式(1)で示される構造単位が11モル%、上記式(2)で示される構造単位が19モル%、上記式(3)で示される構造単位が6モル%、上記式(4)で示される構造単位が54モル%、および上記式(5)で示される構造単位が10モル%と解析された。水溶液粘度、カチオン度および凝集試験の評価結果を表1に示す。得られたポリマーは水溶液粘度およびカチオン度が低く、凝集性能に劣った。
比較例3
撹拌機と冷却管を備えた300mlの四つ口フラスコに、アクリルアミド16.41g(231mmol)とアクリロニトリル28.59g(539mmol)とイオン交換水180.0gを仕込み、窒素気流下で1時間撹拌し、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩化水素化物の2重量%水溶液4.5gをフラスコ内に注入し、40℃で24時間重合させた。その後、55℃に昇温し、さらに6時間重合を継続し、ポリマー懸濁液を得た。得られたポリマー懸濁液の固形分濃度は19.5重量%、転化率は98%であった。
撹拌機と冷却管を備えた300mlの四つ口フラスコに、アクリルアミド16.41g(231mmol)とアクリロニトリル28.59g(539mmol)とイオン交換水180.0gを仕込み、窒素気流下で1時間撹拌し、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩化水素化物の2重量%水溶液4.5gをフラスコ内に注入し、40℃で24時間重合させた。その後、55℃に昇温し、さらに6時間重合を継続し、ポリマー懸濁液を得た。得られたポリマー懸濁液の固形分濃度は19.5重量%、転化率は98%であった。
得られたポリマー懸濁液15.0g(固形分2.92g、アクリルアミド含有量30モル%)を撹拌機と冷却管を備えた200mlの四つ口フラスコに計り取り、イオン交換水100gで希釈した。このポリマー懸濁液に、酸化剤(A−2)をポリマー中のアクリルアミドに対して1.0当量部(15.9g)と7.2重量%の塩酸22.6gを加えて酸性化し、60℃で6時間加熱した。その後、85℃に昇温し、さらに4時間加熱した。反応終了後、反応溶液にアセトンを加えてポリマーを沈殿させ、真空乾燥することにより黄土色のポリマー(2.4g)を得た。
得られたポリマーを13C−NMRを用いて各繰り返し単位の比率を算出した結果、上記式(1)で示される構造単位が14モル%、上記式(2)で示される構造単位が6モル%、上記式(3)で示される構造単位が67モル%、上記式(4)で示される構造単位が12モル%、および上記式(5)で示される構造単位が1モル%と解析された。水溶液粘度、カチオン度および凝集試験の評価結果を表1に示す。得られたポリマーは水溶液粘度およびカチオン度が低く、凝集性能に劣った。
比較例4
実施例1で得られたポリマー懸濁液15.0g(固形分2.94g、アクリルアミド含有量60モル%)を撹拌機と冷却管を備えた200mlの四つ口フラスコに計り取り、イオン交換水100gで希釈した。このポリマー懸濁液に、7.2重量%の塩酸7.5gを加えて酸性化し、60℃で6時間加熱した。その後、85℃に昇温し、さらに4時間加熱した。反応終了後、反応溶液にアセトンを加えてポリマーを沈殿させ、真空乾燥することにより白色のポリマー(2.4g)を得た。
実施例1で得られたポリマー懸濁液15.0g(固形分2.94g、アクリルアミド含有量60モル%)を撹拌機と冷却管を備えた200mlの四つ口フラスコに計り取り、イオン交換水100gで希釈した。このポリマー懸濁液に、7.2重量%の塩酸7.5gを加えて酸性化し、60℃で6時間加熱した。その後、85℃に昇温し、さらに4時間加熱した。反応終了後、反応溶液にアセトンを加えてポリマーを沈殿させ、真空乾燥することにより白色のポリマー(2.4g)を得た。
得られたポリマーを13C−NMRを用いて各繰り返し単位の比率を算出した結果、上記式(1)で示される構造単位が0モル%、上記式(2)で示される構造単位が60モル%、上記式(3)で示される構造単位が40モル%、上記式(4)で示される構造単位が0モル%、および上記式(5)で示される構造単位が0モル%と解析された。得られたポリマーは水に不溶であり、水溶液粘度、カチオン度および凝集性能を評価することができなかった。
比較例5
実施例1で得られたポリマー懸濁液15.0g(固形分2.94g、アクリルアミド含有量60モル%)を撹拌機と冷却管を備えた200mlの四つ口フラスコに計り取り、イオン交換水100gで希釈した。このポリマー懸濁液に、酸化剤(A−1)をポリマー中のアクリルアミドに対して0.3当量部(28.9g)と7.2重量%の塩酸22.7gを加えて酸性化し、60℃で6時間加熱した。その後、85℃に昇温し、さらに4時間加熱した。反応終了後、反応溶液にアセトンを加えてポリマーを沈殿させ、真空乾燥することにより濃赤色のポリマー(2.8g)を得た。
実施例1で得られたポリマー懸濁液15.0g(固形分2.94g、アクリルアミド含有量60モル%)を撹拌機と冷却管を備えた200mlの四つ口フラスコに計り取り、イオン交換水100gで希釈した。このポリマー懸濁液に、酸化剤(A−1)をポリマー中のアクリルアミドに対して0.3当量部(28.9g)と7.2重量%の塩酸22.7gを加えて酸性化し、60℃で6時間加熱した。その後、85℃に昇温し、さらに4時間加熱した。反応終了後、反応溶液にアセトンを加えてポリマーを沈殿させ、真空乾燥することにより濃赤色のポリマー(2.8g)を得た。
得られたポリマーを13C−NMRを用いて各繰り返し単位の比率を算出した結果、上記式(1)で示される構造単位が4モル%、上記式(2)で示される構造単位が52モル%、上記式(3)で示される構造単位が36モル%、上記式(4)で示される構造単位が7モル%、および上記式(5)で示される構造単位が1モル%と解析された。得られたポリマーは水に不溶であり、水溶液粘度、カチオン度および凝集性能を評価することができなかった。
本発明の水溶性高分子は、水溶液粘度およびカチオン度が高く、剛直なアミジン骨格を主鎖中に有して凝集性能に優れるため、各種産業排水や汚泥処理および下水汚泥処理に用いる高分子凝集剤として有用である。
Claims (3)
- アクリルアミドとアクリロニトリルからなる共重合物が、アクリルアミドを40モル%以上80モル%未満含み、残部がアクリロニトリルであることを特徴とする請求項1に記載の水溶性高分子。
- 超原子価ヨウ素化合物が、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ペンタフルオロベンゼン、およびビス(2,4,6−トリメチルピリジン)ヨードニウムヘキサフルオロホスファートの群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の水溶性高分子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2015067642A JP2016186058A (ja) | 2015-03-27 | 2015-03-27 | 水溶性高分子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2015067642A JP2016186058A (ja) | 2015-03-27 | 2015-03-27 | 水溶性高分子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2016186058A true JP2016186058A (ja) | 2016-10-27 |
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ID=57203067
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2015067642A Pending JP2016186058A (ja) | 2015-03-27 | 2015-03-27 | 水溶性高分子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2016186058A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019026827A (ja) * | 2017-07-27 | 2019-02-21 | 株式会社豊田中央研究所 | 炭素材料前駆体、それを含有する炭素材料前駆体組成物、及びそれらを用いた炭素材料の製造方法 |
| CN111087507A (zh) * | 2019-12-18 | 2020-05-01 | 常州大学 | 高价碘化物试剂氧化还原引发丙烯酰胺的自由基聚合 |
| US11001660B2 (en) | 2017-07-27 | 2021-05-11 | Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho | Carbon material precursor, carbon material precursor composition containing the same, and method for producing carbon material using the same |
-
2015
- 2015-03-27 JP JP2015067642A patent/JP2016186058A/ja active Pending
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|---|---|---|---|---|
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| CN111087507A (zh) * | 2019-12-18 | 2020-05-01 | 常州大学 | 高价碘化物试剂氧化还原引发丙烯酰胺的自由基聚合 |
| CN111087507B (zh) * | 2019-12-18 | 2021-07-27 | 常州大学 | 高价碘化物试剂氧化还原引发丙烯酰胺的自由基聚合 |
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