JP2016186049A - ブロック共重合体組成物、粘接着剤組成物及びこれらの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(a)成分:ビニル芳香族化合物単位を主体とする重合体ブロックAと、共役ジエン化合物単位を主体とする重合体ブロックBとを有するブロック共重合体、並びに(b)成分:カルボキシル基を有する、分子量800未満の有機酸及び/又はその塩を含み、(a)成分中のビニル芳香族化合物単位の含有量が10質量%以上60質量%以下であり、15質量%トルエン溶液粘度が、25℃において、10mPa・s以上70mPa・s未満であり、かつ(a)成分100質量部に対し、(b)成分を0.02質量部以上0.3質量部以下含有する、ブロック共重合体組成物。
【選択図】なし
Description
(b)成分:カルボキシル基を有する、分子量800未満の有機酸及び/又はその塩
を含み、
(a)成分中のビニル芳香族化合物単位の含有量が10質量%以上60質量%以下であり、
15質量%トルエン溶液粘度が、25℃において、10mPa・s以上70mPa・s未満であり、かつ
(a)成分100質量部に対し、(b)成分を0.02質量部以上0.3質量部以下含有する、ブロック共重合体組成物。
(c)成分:無機酸、無機酸のエステル化合物、及び無機酸のエステル塩化合物からなる群から選ばれる少なくとも一種
を、前記(a)成分100質量部に対し、0.03質量部以上2.0質量部以下含有する、上記1に記載のブロック共重合体組成物。
(d)成分:オレフィン及び/又はビニル芳香族化合物と、無水マレイン酸と、の共重合体、並びにその塩からなる群から選ばれる少なくとも一種
を前記(a)成分100質量部に対し、0.001質量部以上0.1質量部以下含有する、上記1〜4のいずれかに記載のブロック共重合体組成物。
(b1)炭素数8以上25以下の脂肪酸及び/又はその塩、
(b2)芳香族カルボン酸及び/又はその塩、並びに
(b3)オキシカルボン酸及び/又はその塩
からなる群から選ばれる少なくとも一種を含む、上記1〜5のいずれかに記載のブロック共重合体組成物。
成分(a)中の、(a−1)成分の含有量が1〜80質量%であり、(a−2)成分の含有量が20〜99質量%である、上記1〜6のいずれかに記載のブロック共重合体組成物;
(A−B)n 式(1)
[(A−B)k]m+1−X 式(2)
(式(1)、(2)中、Aは、それぞれ独立して、ビニル芳香族化合物単位を主体とする重合体ブロックであり、Bは共役ジエン化合物単位を主体とする重合体ブロックであり、Xはカップリング剤の残基を示し、n、kは、それぞれ独立して、1以上の整数であり、mは1〜9の整数である。1つの化合物中に複数のA及び/又はBを含むとき、それらブロックを構成する化合物単位は互いに独立である。)。
A−(B−A)p 式(3)
(式(3)中、Aはビニル芳香族化合物単位を主体とする重合体ブロックであり、Bは共役ジエン化合物単位を主体とする重合体ブロックであり、pは1以上の整数である)
で表される(a−3)成分を含む、上記1〜7のいずれかに記載のブロック共重合体組成物。
(e)成分:ヒンダードフェノール構造を有する化合物
を前記(a)成分100質量部に対し、0.03質量部以上2.0質量部以下含有する、上記1〜8のいずれかに記載のブロック共重合体組成物。
(f)成分:硫黄、リン及びアミンからなる群から選ばれる少なくとも一種を有する熱安定剤
を前記(a)成分100質量部に対し、0.01質量部以上1.0質量部以下含有する、上記1〜9のいずれかに記載のブロック共重合体組成物。
工程II:工程Iで製造されたブロック共重合体と反応停止剤とを混合し、重合反応が停止したブロック共重合体を製造する工程、及び
工程III:カルボキシル基を有する、分子量800未満の有機酸及び/又はその塩を、工程IIで得られたブロック共重合体100質量部に対して、0.02〜0.3質量部となるように混合する工程
を含む上記1〜10のいずれかに記載のブロック共重合体組成物の製造方法。
<(a)成分:ブロック共重合体>
本実施形態のブロック共重合体組成物は、ビニル芳香族化合物単位を主体とする重合体ブロックA(以下、「重合体ブロックA」、又は「A」と記載することもある。)と、共役ジエン化合物単位を主体とする重合体ブロックB(以下、「重合体ブロックB」、又は「B」と記載することもある。)と、を有するブロック共重合体(以下、単に「ブロック共重合体」又は「(a)成分」と記載することもある)を含む。ここで、ビニル芳香族化合物単位を主体とする重合体ブロックAの「主体とする」とは、重合体ブロックA中、ビニル芳香族化合物単位を50質量%超え、好ましくは70質量%以上、より好ましくは85質量%以上含有することを意味し、100質量%であってもよい。共役ジエン化合物単位を主体とする重合体ブロックBの「主体とする」とは、重合体ブロックB中、共役ジエン化合物単位を50質量%超え、好ましくは70質量%以上、より好ましくは85質量%以上含有することを意味し、100質量%であってもよい。また、「ビニル芳香族化合物単位」及び「共役ジエン化合物単位」とは、それぞれ、重合体中におけるビニル芳香族化合物及び共役ジエン化合物に基づく単位のことをいい、好ましくは、それぞれ、ビニル芳香族単量体単位、及び共役ジエン単量体単位のことをいう。ブロック共重合体中の重合体ブロックAは、共役ジエン化合物単位とビニル芳香族化合物単位との共重合体ブロック及び/又はこれらの水素添加物であってもよいし、ビニル芳香族化合物の単独重合体ブロックであってもよい。重合体ブロックBは、共役ジエン化合物単位とビニル芳香族化合物単位との共重合体ブロック及び/又はこれらの水素添加物であってもよいし、共役ジエン化合物の単独重合体ブロック及び/又はこれらの水素添加物であってもよい。ブロックAとブロックBとの境界は必ずしも明瞭に区別される必要はない。また、(a)成分として、一種のブロック共重合体を単独で含んでもよいし、二種以上を組み合わせて含んでもよい。
ここで、Aは、それぞれ独立して、ビニル芳香族化合物単位を主体とする重合体ブロックであり、Bは、それぞれ独立して、共役ジエン化合物単位を主体とする重合体ブロックであり、Xはカップリング剤の残基を示し、n、kは1以上の整数であり、mは1〜9の整数である。mは1〜3であることがより好ましい。
(A−B)n 式(1)
[(A−B)k]m+1−X 式(2)
上記式(1)、(2)中、Aは、それぞれ独立して、ビニル芳香族化合物単位を主体とする重合体ブロックであり、Bは、それぞれ独立して、共役ジエン化合物単位を主体とする重合体ブロックであり、Xはカップリング剤の残基を示し、n、kは、それぞれ独立して、1以上の整数であり、mは1〜9の整数である。mは1〜3であることがより好ましい。また、1つの化合物中に複数のA及び/又はBを含むとき、それらブロックを構成する化合物単位は互いに独立である。
A−(B−A)p 式(3)
(式(3)中、Aはビニル芳香族化合物単位を主体とする重合体ブロックであり、Bは共役ジエン化合物単位を主体とする重合体ブロックであり、pは1以上の整数である。)
本実施形態に用いるブロック共重合体の製造方法は、特に限定されないが、重合工程に加え、必要により、失活工程、カップリング工程、水素添加工程および脱溶剤工程から選ばれる少なくとも一種の工程を経て製造することができる。以下、各工程について説明する。
重合工程は、ビニル芳香族化合物と共役ジエン化合物とを重合してブロック共重合体を製造する工程である。重合方法は特に制限されないが、例えば、配位重合、アニオン重合又はカチオン重合等によって得ることができる。このなかでも、構造の制御の容易さの観点からはアニオン重合が好ましい。
本実施形態のブロック共重合体の製造においては、重合後のブロック共重合体に反応停止剤を添加する失活工程を含むことが好ましい。反応停止剤としては、特に限定されないが、水又はアルコールなどが知られている。このなかでも失活効率の観点から、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコールが好ましい。反応停止剤は重合工程のどのタイミングで添加してもよいが、後述するカップリング工程を有する場合はカップリング工程の後に失活工程を行うのが好ましい。活性末端を100mol%としたとき、添加する反応停止剤がこれより少ない量であれば、反応停止剤の添加後に共役ジエン化合物及び/又はビニル芳香族化合物をさらに続けて添加してもよい。これにより失活していない活性末端と共役ジエン化合物及び/又はビニル芳香族化合物との重合反応が継続し、異なる分子量の重合体を含む重合体溶液を得ることができる。
本実施形態のブロック共重合体は、カップリングされたものであってもよく、その場合は、製造工程において、上記重合工程の後にカップリング剤を用いてカップリングする工程を含むことが好ましい。
ブロック共重合体は共役ジエンに由来する不飽和二重結合の一部又は全てが水素添加されていてもよく、その場合は水素添加工程を含むのが好ましい。水素添加工程は、重合工程の後であればよく、失活工程の後であるのがより好ましく、カップリング工程を含む場合は、カップリング工程と失活工程の後に行うのが好ましい。
脱溶剤工程は、ブロック共重合体を含む溶液の溶媒を脱溶剤する工程である。脱溶剤する方法としては、特に限定されないが、例えばスチームストリッピング法や直接脱溶媒法により脱溶剤する方法が挙げられる。仕上げ性の観点からはスチームストリッピング法で脱溶剤することが好ましい。本実施形態において、脱溶剤工程は、重合工程の後であればよいが、(a)成分に加え後述する(b)成分等の他の成分を混合してから行うのが好ましい。具体的には、上記重合工程の後、必要によりカップリング工程、失活工程、および水素添加工程を経た後、ブロック共重合体を含む溶剤中に後述する(b)成分等他の成分を添加して混合し、続いて脱溶剤工程を行う態様が好ましい。特に、ブロック共重合体を含む溶剤中に、少なくとも(b)成分を添加してから脱溶剤工程を行うことが好ましい。
本実施形態のブロック共重合体組成物はカルボキシル基を有する、分子量800未満の有機酸及び/又はその塩(本明細書において、単に「(b)成分」と記載することもある。)を含む。
(b1)成分:炭素数8以上25以下の脂肪酸及び/又はその塩、
(b2)成分:芳香族カルボン酸及び/又はその塩、
(b3)成分:オキシカルボン酸及び/又はその塩。
本実施形態のブロック共重合体組成物は、仕上げ性の観点から無機酸、無機酸のエステル化合物、及び無機酸のエステル塩化合物からなる群から選ばれる少なくとも一種(本明細書において、単に「(c)成分」と記載することもある)を含むことが好ましい。
本実施形態のブロック共重合体組成物は、オレフィン及び/又はビニル芳香族化合物と無水マレイン酸との共重合体、並びにその塩からなる群から選ばれる少なくとも一種(以下、単に「(d)成分」と記載することもある)を含むことが好ましい。
本実施形態のブロック共重合体組成物は、ヒンダードフェノール構造を有する化合物(以下、単に「(e)成分」と記載することもある)を含有してもよい。(e)成分の含有量は、(a)成分100質量部に対し、0.03質量部以上2.0質量部以下であることが好ましく、0.05質量部以上1.2質量部以下であることがより好ましく、0.05質量部以上1.0質量部以下であることがさらに好ましい。(e)成分の含有量が、(a)成分に対し2.0質量部以下であるとブロック共重合体組成物の着色を抑制することができ、0.03質量部以上2.0質量部以下であると、ブロック共重合体組成物が耐熱性に優れ、結果として低臭気となる。ブロック共重合体組成物中の(a)成分100質量部に対する(e)成分の含有量は、後述する実施例記載の方法によって測定することができる。なお、(e)成分は、酸化防止剤としても用いることができる場合がある。
本実施形態のブロック共重合体組成物は、硫黄、リン及びアミンからなる群から選ばれる少なくとも一種を有する熱安定剤(本明細書において、単に「(f)成分」と記載することもある)を含有してもよい。(f)成分の含有量は、(a)成分100質量部に対し、2.0質量部以下であると着色を抑制することができるため好ましく、0.01質量部以上1.0質量部以下であることがより好ましく、0.01質量部以上0.8質量部以下であることがさらに好ましく、0.05質量部以上0.6質量部以下であることがさらにより好ましい。(f)成分の含有量が、(a)成分100質量部に対し、0.01質量部以上1.0質量部以下であると、ブロック共重合体組成物が耐熱性に優れ、結果として低臭気となる。ブロック共重合体組成物中の(a)成分100質量部に対する(f)成分の含有量は、後述する実施例記載の方法によって測定することができる。なお、本発明において、上記(a)〜(e)成分のいずれかに該当する化合物は、(f)成分には該当しないものとする。(f)成分は、酸化防止剤として用いることができる場合がある。
本実施形態のブロック共重合体組成物の製造方法において、(a)成分と(b)成分とを混合する方法は特に限定されない。また、(a)成分及び(b)成分以外の成分を含む場合、これら成分を混合する方法及び順序は特に限定されない。
工程I:ビニル芳香族化合物と共役ジエン化合物とを重合し、ブロック共重合体を製造する工程、
工程II:上記工程Iで製造されたブロック共重合体と反応停止剤とを混合し、重合反応が停止したブロック共重合体を製造する工程、及び
工程III:カルボキシル基を有する、分子量800未満の有機酸及び/又はその塩を、ブロック共重合体100質量部に対して、0.02〜0.3質量部となるように混合する工程。
本実施形態のブロック共重合体組成物は、必要により光安定剤を添加することができる。光安定剤としては、特に限定されないが、例えば、2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、及びヒンダードアミン系光安定剤等を挙げることができる。
本実施形態の粘接着剤組成物は、上記ブロック共重合体組成物を含み、さらに粘着付与剤を含むことが好ましく、軟化剤を含んでもよい。
本実施形態の粘接着剤組成物は、公知の方法により、上述したブロック共重合体組成物と粘着付与剤および必要に応じて軟化剤とを混合して製造できる。混合方法としては、例えば、ブロック共重合体組成物、粘着付与剤、および軟化剤を、混合機又はニーダー等で、加熱条件下で均一混合する方法が挙げられる。混合温度は、130℃〜210℃が好ましく、140℃〜200℃がより好ましく、150℃〜190℃がさらに好ましい。混合温度が130℃以上であると、十分にブロック共重合体が溶融し、分散しやすくなる。また、混合温度が210℃以下であると、ブロック共重合体の架橋や粘着付与剤の低分子量成分の蒸発等により、粘接着特性の劣化を招来するおそれを低減することができる。
本実施形態の粘接着剤組成物は、良好な溶解性、塗工性を有し、粘着性、粘着力、及び保持力に優れ、かつこれらの粘接着特性バランスも良好である。このような特徴を生かして、各種粘着テープ・ラベル類、感圧性薄板、感圧性シート、表面保護シート・フィルム、各種軽量プラスチック成型品固定用裏糊、カーペット固定用裏糊、タイル固定用裏糊、接着剤等に利用でき、特に粘着性テープ用、粘着性シート・フィルム用、粘着性ラベル用、表面保護シート・フィルム用、衛材用の粘接着剤用として有用である。
<(I−1)ブロック共重合体組成物の仕上げ性>
後述するように、ブロック共重合体を含む溶液にスチームストリッピングを行って溶媒を除去し、含水クラムを得た。その後、含水クラムを1軸スクリュー押出機型水絞り機に送り、脱水したクラム(ブロック共重合体組成物)を85℃での箱型の熱風乾燥機で1時間乾燥した後のブロック共重合体組成物と、熱風乾燥機の箱の内壁との接着状態を観察した。
一定量のブロック共重合体をクロロホルムに溶解し、紫外分光光度計(島津製作所製、V−2450)にて測定し、スチレン成分に起因する吸収波長(262nm)のピーク強度から検量線を用いて、ブロック共重合体100質量%に対するスチレン含有量(質量%)を算出した。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC:装置は、ウォーターズ製のACQUITY APC System)で測定し、溶媒にはテトラヒドロフランを用い、温度35℃で測定を行った。分子量は、クロマトグラムのピークの分子量を、市販の標準ポリスチレンの測定から求めた検量線(標準ポリスチレンのピーク分子量を使用して作成)を使用して求めた数平均分子量である。なお、クロマトグラム中にピークが複数有る場合の分子量は、各ピークの分子量と各ピークの組成比(クロマトグラムのそれぞれのピークの面積比より求めた)から求めた平均分子量とした。
溶媒としてトルエンを用い、ブロック共重合体組成物が15質量%になるように溶解し、温度25℃でEMS粘度計(京都電子工業、EMS−1000)を用いて測定を行った。
一定量のブロック共重合体組成物をテトラヒドロフランに溶解させ、メタノールにてブロック共重合体を沈殿させた後ろ過し、ろ液を高速液体クロマトグラフィー(Thermo Scientific、Ultimate 3000 クォータナリLCシステム)を用いて測定し、(a)成分100質量部に対する(b)成分の含有量(質量部)を算出した。
一定量のブロック共重合体組成物をテトラヒドロフランに溶解させ、超純水にてポリマーを沈殿させた後、ろ過し、ろ液を高速液体クロマトグラフィー(Thermo Scientific、Ultimate 3000 クォータナリLCシステム)にて測定し、(a)成分100質量部に対する(c)成分の含有量(質量部)を算出した。
一定量のブロック共重合体組成物をテトラヒドロフランに溶解させ、超純水にてポリマーを沈殿させた後、ろ過し、ろ液を高速液体クロマトグラフィー(Thermo Scientific、Ultimate 3000 クォータナリLCシステム)にて測定し、(a)成分100質量部に対する(d)成分の含有量(質量部)を算出した。
重水素化されたクロロホルムにブロック共重合体を溶解させ5重量%溶液を作製し、1H−NMR(日本電子、400MHz、積算64回)にて測定した。共役ジエン化合物単位(ブタジエン部分)の総量に対する、水素添加された共役ジエン化合物単位の割合(mol%)を算出した。
一定量のブロック共重合体組成物をテトラヒドロフランに溶解させ、メタノールにてポリマーを沈殿させた後、ろ過し、ろ液を高速液体クロマトグラフィー(Thermo Scientific、Ultimate 3000 クォータナリLCシステム)を用いて測定し、(a)成分100質量部に対する(e)成分の含有量(質量部)を算出した。
一定量のブロック共重合体組成物をテトラヒドロフランに溶解させ、メタノールにてポリマーを沈殿させた後ろ過し、ろ液を高速液体クロマトグラフィー(Thermo Scientific、Ultimate 3000 クォータナリLCシステム)を用いて測定した。(a)成分100質量部に対する(f)成分の含有量(質量部)を算出した。
重水素化されたクロロホルムにブロック共重合体を溶解させ5重量%溶液を作製し、1H−NMR(日本電子、400MHz、積算64回)にて測定した。
約0.07gのブロック共重合体を精秤し、10mLのクロロホルムに溶解し、クロロホルム溶液中に20mLのオスミニウム酸/ターシャルブチルハイドロパーオキサイド(濃度:0.1g/33mL)の溶液を添加して90〜95℃の湯浴中で15分間還流させ、ブタジエン化合物の二重結合を切断した。メタノールを加え、未分解成分を沈殿させた後、ガラスフィルターを用いてろ過し、ろ物をクロロホルムに溶解した。得られた溶液を紫外分光光度計(島津製作所製、UV−2450)にて測定し、スチレン成分に起因する吸収波長(262nm)のピーク強度から検量線を用いてスチレンブロック含有量を算出した。(I−2)において測定した(a)成分中のスチレン含有量に対する(I−12)で測定した重合体ブロックA中のスチレンブロック含有量の割合をスチレンブロック率とした。
20gのブロック共重合体組成物をガラス製のビンに入れ、アルミホイル等で蓋をし、加熱乾燥機にて160℃、30分加熱した後、加熱乾燥機から取り出し耐熱性のある蓋でキャップし、室温(約25℃)にて30分静置した。基準物質としては、後述するポリマー組成物25の臭気の臭気レベルを5とした。この基準物質と比較したときのブロック共重合体の相対的な臭気レベルを1(臭気弱)〜10(臭気強)の間で評価した。官能評価は10人以上で行い、臭気レベルの平均値が3.0以下であれば実用上優れた性能、4.5以下であれば、実用上十分な性能であると判断した。
20gの粘接着剤組成物をガラス製のビンに入れ、アルミホイル等で蓋をし、加熱乾燥機にて160℃、30分加熱した後、加熱乾燥機から取り出し耐熱性のある蓋にてキャップし、室温(約25℃)にて30分静置した。基準物質としては、後述するポリマー組成物25を用いて調製した粘接着組成物の臭気レベルを5とした。この基準物質と比較したときの粘接着剤組成物の相対的な臭気レベルを1(臭気弱)〜10(臭気強)の間で評価した。官能評価は10人以上で行い、臭気レベルの平均値が3.0以下であれば実用上優れた性能、4.5以下であれば、実用上十分な性能であると判断した。
ブロック共重合体の水素添加反応に用いた水添触媒(A)は下記の方法で調製した。窒素置換した反応容器に、乾燥、精製したシクロヘキサン1Lを仕込み、ビスシクロペンタジエニル)チタニウムジクロリド100mmolを添加し、十分に攪拌しながらトリメチルアルミニウム200mmolを含むn−ヘキサン溶液を添加して、室温にて約3日間反応させ、水添触媒(A)を調製した。
以下、各ブロック共重合体組成物の製造方法について説明する。下記ポリマー組成物1〜21とポリマー組成物25〜36は、カップリングスチレン−ブタジエン共重合体を含むブロック共重合体組成物であり、ポリマー組成物22〜24はスチレン−ブタジエン−スチレン共重合体を含むブロック共重合体組成物である。なお、下記において、単に「ポリマー」と記載したときは、ブロック共重合体を表すものとし、ブロック共重合体とそれ以外の成分を含む「ポリマー組成物」と区別するものとする。また、「ポリマー」のことを、「ブロック共重合体」または「(a)成分」と記載することもある。
<ポリマー組成物1:2官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
攪拌機及びジャケット付きの内容量10Lのステンレス製オートクレーブを、洗浄、乾燥、窒素置換し、シクロヘキサン5720g、予め精製したスチレン336gを仕込み、ジャケットに温水を通水して内容物を約45℃に設定した。次に、n−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液(純分で1.5g)を添加し、スチレンの重合を開始した。スチレンの重合を開始して、最高温度(55℃)に達してから6分後、最高温度から2℃低下した後に、ブタジエン(1,3−ブタジエン)464gを添加し、重合を継続し、ブタジエンがほぼ完全に重合して最高温度(87℃)に達してから30秒後に、カップリング剤として安息香酸エチルを添加し、カップリングさせた。カップリング剤添加より10分後に、水1.6gを加えて失活させた。得られブロック共重合体溶液中のブロック共重合体((a)成分))をポリマー1とする。
得られたポリマー1を含むブロック共重合体溶液に、有機酸としてオレイン酸とステアリン酸((b1)成分)が質量比1:9(オレイン酸:ステアリン酸)で含まれる混合物を、ブロック共重合体(ポリマー1)100質量部に対して0.2質量部になるように添加して充分混合した。さらに、酸化防止剤としてオクタデシル−3−(3,5−ジブチル−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〔以下、「酸化防止剤A」と記載することもある。((e)成分)〕と4,6−ビス(オクチルチオメチル)−o−クレゾール〔以下、「酸化防止剤B」と記載することもある。((f)成分)〕を、上記ブロック共重合体(ポリマー1)100質量部に対してそれぞれ0.1質量部と0.05質量部添加して充分混合した。この混合溶液をスチームストリッピングするにあたり、α−(p−ノニルフェニル)−ω−ヒドロキシポリ(オキシエチレン)のジハイドロジエンリン酸エステルとモノハイドロジエンリン酸エステルとが質量比3:1(α−(p−ノニルフェニル)−ω−ヒドロキシポリ(オキシエチレン)のジハイドロジエンリン酸エステル:モノハイドロジエンリン酸エステル)で含まれる混合物((c)成分)をストリッピング帯の水に対して30質量ppm用い、90〜98℃の温度で溶媒を除去した。溶媒除去槽内のスラリー中のブロック共重合体クラムの濃度は約5質量%であった。
ブロック共重合体組成物(ポリマー組成物1)100質量部に対して、粘着付与剤としてアルコンM100(荒川化学工業(株)製)を300質量部、軟化剤としてダイアナプロセスオイルPW−90(出光興産(株)製)を100質量部の配合比で配合し、180℃で30分間、加圧双腕型ニーダー(型式:D0.3−3、(株)森山製作所製)で溶融混練し、淡黄色の均一なホットメルト型粘接着剤組成物を得た。粘接着剤組成物には、前記ブロック共重合体(ポリマー1)100質量部に対して、熱安定剤として2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレートを1質量部配合した。得られた粘接着剤組成物の臭気について評価を行った。
<ポリマー組成物2:2官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
α−(p−ノニルフェニル)−ω−ヒドロキシポリ(オキシエチレン)のジハイドロジエンリン酸エステルとモノハイドロジエンリン酸エステルとの混合物に代えてスチレン−無水マレイン酸共重合体ナトリウム塩((d)成分)を、ストリッピング帯の水に対して30質量ppm用いた。その他の条件はポリマー組成物1の製造と同様にしてポリマー組成物2を得た。得られたポリマー組成物2は無色透明であった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物2を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物3:2官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
攪拌機及びジャケット付きの内容量10Lのステンレス製オートクレーブを、洗浄、乾燥、窒素置換し、シクロヘキサン5720g、予め精製したスチレン280gを仕込み、ジャケットに温水を通水して内容物を約45℃に設定した。次に、n−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液(純分で1.4g)を添加し、スチレンの重合を開始した。スチレンの重合により、最高温度(55℃)に達してから6分後、最高温度から2℃低下した後に、ブタジエン(1,3−ブタジエン)520gを添加し、重合を継続し、ブタジエンがほぼ完全に重合して最高温度(87℃)に達してから30秒後に、カップリング剤として安息香酸エチルを添加し、カップリングさせた。カップリング剤添加より10分後に、水1.6gを加えて失活させた。その他の条件はポリマー組成物1の製造と同様にしてポリマー組成物3を得た。得られたポリマー組成物3は無色透明であった。
ポリマー3のスチレンの含有量がポリマー3の全質量に対して34.8質量%であり、スチレンブロック率が97.3%であった。(a−1)成分の数平均分子量が5.7万、(a−2)成分の数平均分子量が11.9万で、(a−1)成分と(a−2)成分の質量比〔(a−1):(a−2)〕は70:30であった。ポリマー組成物3の15質量%トルエン溶液粘度は45mPa・sであった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物3を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物4:2官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
カップリング剤である安息香酸エチルの量を変量して、カップリング率を変えた。その他の条件はポリマー組成物1と同様にしてポリマー組成物4を得た。得られたポリマー組成物4は無色透明であった。
ポリマー4のスチレンの含有量がポリマー4の全質量に対して41.5質量%であり、スチレンブロック率が98.0%であった。(a)成分中、(a−1)成分の数平均分子量が6.1万、(a−2)成分の数平均分子量が12.3万で、(a−1)成分と(a−2)成分の質量比〔(a−1):(a−2)〕は26:74であった。ポリマー組成物4の15質量%トルエン溶液粘度は67mPa・sであった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物4を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物5:2官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
オレイン酸、ステアリン酸が質量比1:9で含まれる混合物(成分(b))の添加量をブロック共重合体((a)成分)100質量部に対して0.08質量部添加した以外はポリマー組成物1と同様にしてポリマー組成物5を得た。得られたポリマー組成物5は無色透明であった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物5を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物6:2官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
カップリング剤である安息香酸エチルの量を変量して、カップリング率を変えた以外はポリマー組成物1の製造と同様にしてポリマー組成物6を得た。得られたポリマー組成物6は無色透明であった。
ポリマー6のスチレンの含有量がポリマー6の全質量に対して41.6質量%であり、前記スチレンブロック率が98.8%であった。(a)成分中、(a−1)成分の数平均分子量が5.8万、(a−2)成分の数平均分子量が12.0万であり、(a−1)成分と(a−2)成分の質量比〔(a−1):(a−2)〕は38:62であった。ポリマー組成物6の15質量%トルエン溶液粘度は68mPa・sであった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物6を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物7:2官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
α−(p−ノニルフェニル)−ω−ヒドロキシポリ(オキシエチレン)のジハイドロジエンリン酸エステルとモノハイドロジエンリン酸エステルが質量比3:1で含まれる混合物((c)成分)の添加量、ストリッピング帯の水に対して10質量ppm用いた以外はポリマー組成物1の製造と同様にして、ポリマー組成物7を得た。得られたポリマー組成物7は無色透明であった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物7を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物8:2官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
α−(p−ノニルフェニル)−ω−ヒドロキシポリ(オキシエチレン)のジハイドロジエンリン酸エステルとモノハイドロジエンリン酸エステルとの混合物((c)成分)に代えてスチレン−無水マレイン酸共重合体ナトリウム塩((d)成分)を、ストリッピング帯の水に対して30ppm用いた以外は、ポリマー組成物1の製造と同様にしてポリマー組成物8を得た。得られたポリマー組成物8は無色透明であった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物8を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物9:2官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
実施例1中の酸化防止剤であるオクタデシル−3−(3,5−ジブチル−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートと4,6−ビス(オクチルチオメチル)−o−クレゾールの添加量を、ブロック共重合体((a)成分)100質量部に対して、それぞれ、0.03質量部と0.01質量部に変えて充分混合した以外はポリマー組成物1の製造と同様にしてポリマー組成物9を製造した。得られたポリマー組成物9は無色透明であった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物9を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物10:2官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
酸化防止剤であるオクタデシル−3−(3,5−ジブチル−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートと4,6−ビス(オクチルチオメチル)−o−クレゾールの添加量を、ブロック共重合体100質量部に対して、それぞれ0.4質量部と0.2質量部に変えた以外は、ポリマー1の製造工程と同様にしてポリマー組成物10を得た。得られたポリマー組成物10は無色透明であった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物10を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物11:2官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
α−(p−ノニルフェニル)−ω−ヒドロキシポリ(オキシエチレン)のジハイドロジエンリン酸エステルとモノハイドロジエンリン酸エステルとの混合物に代えて、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸カリウム((c)成分)を、ストリッピング帯の水に対して30質量ppm用いた以外は、ポリマー組成物1の製造と同様にしてポリマー組成物11を製造した。得られたポリマー組成物11は無色透明であった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物11を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物12:2官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
α−(p−ノニルフェニル)−ω−ヒドロキシポリ(オキシエチレン)のジハイドロジエンリン酸エステルとモノハイドロジエンリン酸エステルとの混合物に代えて、エチレン−無水マレイン酸共重合体ナトリウム塩((d)成分)を、ストリッピング帯の水に対して30質量ppm用いた以外はポリマー組成物1の製造と同様にしてポリマー組成物12を製造した。得られたポリマー組成物12は無色透明であった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物12を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物13:2官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
攪拌機及びジャケット付きの内容量10Lのステンレス製オートクレーブを、洗浄、乾燥、窒素置換し、シクロヘキサン5720g、予め精製したスチレン120gを仕込み、ジャケットに温水を通水して内容物を約42℃に設定した。次に、n−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液(純分で1.1g)を添加し、スチレンの重合を開始した。スチレンの重合により、最高温度(48℃)に達してから6分後、最高温度から2℃低下した後に、ブタジエン(1,3−ブタジエン)680gを添加し、重合を継続し、ブタジエンがほぼ完全に重合して最高温度(88℃)に達してから30秒後に、カップリング剤として安息香酸エチルを添加し、カップリングさせた。カップリング剤添加より10分後に、水1.6gを加えて失活させ、得られたブロック共重合体溶液中のブロック共重合体をポリマー13とした。その他の条件はポリマー組成物1の製造と同様にしてポリマー組成物13を得た。得られたポリマー組成物13は無色透明であった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物13を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物14:2官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
攪拌機及びジャケット付きの内容量10Lのステンレス製オートクレーブを、洗浄、乾燥、窒素置換し、シクロヘキサン5720g、予め精製したスチレン440gを仕込み、ジャケットに温水を通水して内容物を約46℃に設定した。次に、n−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液(純分で1.9g)を添加し、スチレンの重合を開始した。スチレンの重合により、最高温度(59℃)に達してから6分後、最高温度から2℃低下した後に、ブタジエン(1,3−ブタジエン)360gを添加し、重合を継続し、ブタジエンがほぼ完全に重合して最高温度(87℃)に達してから30秒後に、カップリング剤として安息香酸エチルを添加し、カップリングさせた。カップリング剤添加より10分後に、水1.6gを加えて失活させ、得られたブロック共重合体溶液中のブロック共重合体をポリマー14とした。その他の条件はポリマー組成物1の製造と同様にしてポリマー組成物14を得た。得られたポリマー組成物14は無色透明であった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物14を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物15:2官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
酸化防止剤を添加しなかった以外はポリマー組成物1の製造と同様にしてポリマー組成物15を得た。得られたポリマー組成物15は無色透明であった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物15を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物16:2官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
酸化防止剤をオクタデシル−3−(3,5−ジブチル−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートのみ((e)成分)とし、添加量を(a)成分100質量部に対して0.3質量部添加して充分混合した以外はポリマー組成物1の製造と同様にしてポリマー組成物16を得た。得られたポリマー組成物16は無色透明であった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物16を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物17:2官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
有機酸であるオレイン酸、ステアリン酸の混合物に変えてフェニルプロピオン酸((b2)成分)を、ブロック共重合体100質量部に対して0.12質量部添加した。その他の条件はポリマー組成物1の製造と同様にしてポリマー組成物17を得た。得られたポリマー組成物17は無色透明であった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物17を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物18:2官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
オレイン酸、ステアリン酸の混合物に代えてクエン酸((b3)成分)を、ブロック共重合体100質量部に対して0.14質量部添加した。その他の条件はポリマー組成物1の製造と同様にしてポリマー組成物18を得た。得られたポリマー組成物18は無色透明であった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物18を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物19:3官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
カップリング剤として安息香酸エチルに代えてトリクロロメチルシランを添加し、10分後に水1.6gを添加し失活させた。その他の条件はポリマー1の製造工程と同様の方法を用いてポリマー組成物19を得た。得られたポリマー組成物19は無色透明であった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物19を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物20:4官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
カップリング剤として安息香酸エチルに代えてテトラクロロシランを添加し、10分後に水1.6gを添加し失活させた以外はポリマー組成物1の製造と同様にしてポリマー組成物20を得た。得られたポリマー組成物20は無色透明であった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物20用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物21:2官能性カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体の水素添加物を含む組成物>
攪拌機及びジャケット付きの内容量10Lのステンレス製オートクレーブを、洗浄、乾燥、窒素置換し、シクロヘキサン5720g、予め精製したスチレン336g、テトラヒドロフラン0.5gを仕込み、ジャケットに温水を通水して内容物を約45℃に設定した。次に、n−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液(純分で1.6g)を添加し、スチレンの重合を開始した。スチレンの重合により、最高温度(55℃)に達してから6分後、最高温度から2℃低下した後に、ブタジエン(1,3−ブタジエン)464gを添加し、重合を継続し、ブタジエンがほぼ完全に重合して最高温度(87℃)に達してから30秒後に、カップリング剤として安息香酸エチルを添加し、カップリングさせた。カップリング剤添加より10分後に、エタノール0.8gを加えて失活させた。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物21を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物22:スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体を含む組成物>
攪拌機及びジャケット付きの内容量10Lのステンレス製オートクレーブを、洗浄、乾燥、窒素置換し、シクロヘキサン5720g、予め精製したスチレン168gを仕込み、ジャケットに温水を通水して内容物を約45℃に設定した。次に、n−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液(純分で1.4g)を添加し、スチレンの重合を開始した。スチレンの重合により、最高温度(52℃)に達してから6分後、最高温度から2℃低下した後に、ブタジエン(1,3−ブタジエン)464gを添加し、重合を継続し、ブタジエンがほぼ完全に重合して最高温度(86℃)に達してから3分後、最高温度から1℃低下した後に、スチレン168gを添加し、スチレンがほぼ完全に重合して最高温度(89℃)に達し、6分後に水を1.6g添加し失活させた。その他の条件はポリマー組成物1の製造と同様にしてポリマー組成物22を得た。得られたポリマー組成物22は無色透明であった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物22を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物23:スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体の水素添加物を含む組成物>
攪拌機及びジャケット付きの内容量10Lのステンレス製オートクレーブを、洗浄、乾燥、窒素置換し、シクロヘキサン5720g、予め精製したスチレン168g、テトラヒドロフラン0.5gを仕込み、ジャケットに温水を通水して内容物を約47℃に設定した。次に、n−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液(純分で1.8g)を添加し、スチレンの重合を開始した。スチレンの重合により、最高温度(54℃)に達してから3分後、最高温度から1℃低下した後に、ブタジエン(1,3−ブタジエン)464gを添加し、重合を継続し、ブタジエンがほぼ完全に重合して最高温度(86℃)に達してから3分後、最高温度から1.5℃低下した後に、予め精製したスチレン168gを添加し、重合により最高温度(88℃)に達した。最高温度より10分後に、エタノール0.8gを加えて失活させた。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物23を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物24:スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体の水素添加物を含む組成物>
攪拌機及びジャケット付きの内容量10Lのステンレス製オートクレーブを、洗浄、乾燥、窒素置換し、シクロヘキサン5720g、予め精製したスチレン168g、テトラヒドロフラン0.5gを仕込み、ジャケットに温水を通水して内容物を約47℃に設定した。次に、n−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液(純分で1.8g)を添加し、スチレンの重合を開始した。スチレンの重合により、最高温度(54℃)に達してから3分後、最高温度から1℃低下した後に、ブタジエン(1,3−ブタジエン)464gを添加し、重合を継続した。ブタジエンがほぼ完全に重合して最高温度(86℃)に達してから3分後、最高温度から1.5℃低下した後に、予め精製したスチレン168gを添加し、重合により最高温度(88℃)に達した。最高温度より10分後に、エタノール0.8gを加えて失活させた。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物24を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物25:スチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
カップリング剤を用いずに重合を行った以外はポリマー組成物1の製造と同様にしてポリマー組成物25を得た。得られたポリマー組成物25は無色透明であった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物25を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物26:2官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
オレイン酸とステアリン酸の混合物に代えて有機酸である数平均分子量が2000のカルボン酸末端ポリスチレンを用い、ブロック共重合体((a)成分)100質量部に対して0.2質量部添加して充分混合した以外は、ポリマー組成物1の製造と同様にしてポリマー組成物26を得た。得られたポリマー組成物26は無色透明であった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物26を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物27:2官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
オレイン酸とステアリン酸の混合物に代えて有機酸である数平均分子量が2000のカルボン酸末端ポリスチレンを用い、ブロック共重合体((a)成分)100質量部に対して0.2質量部添加して充分混合した。また、スチレン−無水マレイン酸共重合体ナトリウム塩((d)成分)を、ストリッピング帯の水に対して30質量ppm用いた。その他の条件はポリマー組成物1の製造と同様にしてポリマー組成物27を得た。得られたポリマー組成物27は無色透明であった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物27を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物28:2官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
カルボキシル基を有する、分子量800未満の有機酸及び/又はその塩((b)成分)を用いなかったほかはポリマー組成物1の製造と同様にしてポリマー組成物28を得た。得られたポリマー組成物28は無色透明であった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物28を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物29:2官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
オレイン酸及びステアリン酸の混合物((b)成分)の添加量を、ブロック共重合体((a)成分)100質量部に対して0.4質量部に変えた以外はポリマー組成物1の製造と同様にしてポリマー組成物29を得た。得られたポリマー組成物29は無色透明であった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物29を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物30:2官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
カルボキシル基を有する、分子量800未満の有機酸及び/又はその塩((b)成分)と、酸化防止剤((e)成分)とを用いなかった以外はポリマー組成物1の製造と同様にしてポリマー組成物30を得た。得られたポリマー組成物30は無色透明であった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物30を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物31:2官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
カルボキシル基を有する、分子量800未満の有機酸及び/又はその塩((b)成分)を添加せず、かつ、ポリマー1の製造で用いたα−(p−ノニルフェニル)−ω−ヒドロキシポリ(オキシエチレン)のジハイドロジエンリン酸エステルとモノハイドロジエンリン酸エステルとの混合物の添加量を、ストリッピング帯の水に対して1500質量ppmに変えた以外はポリマー組成物1の製造と同様にしてポリマー組成物31を得た。得られたポリマー組成物31は無色透明であった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物31を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物32:2官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
カルボキシル基を有する、分子量800未満の有機酸及び/又はその塩((b)成分)と(c)成分を添加せず、スチレン−無水マレイン酸共重合体ナトリウム塩((d)成分)を、ストリッピング帯の水に対して1500質量ppm用いた。そのほかはポリマー1と同様にしてポリマー組成物32を得た。得られたポリマー組成物32は無色透明であった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物32を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物33:2官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
(b)成分および(c)成分を用いなかった以外はポリマー組成物と同様にしてポリマー組成物33を得た。得られたポリマー組成物33は無色透明であった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物33を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物34:2官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
反応開始剤であるn−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液の添加量を純分で3.8gに変えた以外はポリマー1と同様にしてポリマー組成物34を得た。得られたポリマー組成物34は無色透明であった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物34を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物35:2官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
攪拌機及びジャケット付きの内容量10Lのステンレス製オートクレーブを、洗浄、乾燥、窒素置換し、シクロヘキサン5720g、予め精製したスチレン64gを仕込み、ジャケットに温水を通水して内容物を約46℃に設定した。次に、n−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液(純分で1.0g)を添加し、スチレンの重合を開始した。スチレンの重合により、最高温度(49℃)に達してから6分後、最高温度から2℃低下した後に、ブタジエン(1,3−ブタジエン)736gを添加し、重合を継続し、ブタジエンがほぼ完全に重合して最高温度(92℃)に達してから30秒後に、カップリング剤として安息香酸エチルを添加し、カップリングさせた。カップリング剤添加から10分後に、水1.6gを加えて失活させた。その他の条件はポリマー組成物1の製造工程と同様の方法を用いてポリマー組成物35を得た。得られたポリマー組成物35は無色透明であった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物35を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
<ポリマー組成物36:2官能カップリングスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含む組成物>
攪拌機及びジャケット付きの内容量10Lのステンレス製オートクレーブを、洗浄、乾燥、窒素置換し、シクロヘキサン5720g、予め精製したスチレン520gを仕込み、ジャケットに温水を通水して内容物を約46℃に設定した。次に、n−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液(純分で1.9g)を添加し、スチレンの重合を開始した。スチレンの重合により、最高温度(49℃)に達してから6分後、最高温度から2℃低下した後に、ブタジエン(1,3−ブタジエン)280gを添加し、重合を継続し、ブタジエンがほぼ完全に重合して最高温度(92℃)に達してから30秒後に、カップリング剤として安息香酸エチルを添加し、カップリングさせた。カップリング剤添加より10分後に、水1.6gを加えて失活させた。その他の条件はポリマー組成物1の製造工程と同様の方法を用いてポリマー組成物36を得た。得られたポリマー組成物36は無色透明であった。
ポリマー組成物1の代わりにポリマー組成物36を用いたほかは実施例1と同様にして粘接着剤組成物を製造し、その臭気を評価した。
Claims (12)
- (a)成分:ビニル芳香族化合物単位を主体とする重合体ブロックAと、共役ジエン化合物単位を主体とする重合体ブロックBとを有するブロック共重合体、並びに
(b)成分:カルボキシル基を有する、分子量800未満の有機酸及び/又はその塩
を含み、
(a)成分中のビニル芳香族化合物単位の含有量が10質量%以上60質量%以下であり、
15質量%トルエン溶液粘度が、25℃において、10mPa・s以上70mPa・s未満であり、かつ
(a)成分100質量部に対し、(b)成分を0.02質量部以上0.3質量部以下含有する、ブロック共重合体組成物。 - さらに、
(c)成分:無機酸、無機酸のエステル化合物、及び無機酸のエステル塩化合物からなる群から選ばれる少なくとも一種
を、前記(a)成分100質量部に対し、0.03質量部以上2.0質量部以下含有する、請求項1に記載のブロック共重合体組成物。 - 前記(c)成分が、非金属を含む酸基が水素と結合してできた酸、その酸のエステル化合物、及びその酸のエステル塩化合物からなる群から選ばれる少なくとも一種である、請求項2に記載のブロック共重合体組成物。
- 前記(c)成分が、リン酸、リン酸のエステル化合物、及びリン酸のエステル塩化合物からなる群から選ばれる少なくとも一種を含む、請求項2または3に記載のブロック共重合体組成物。
- さらに、
(d)成分:オレフィン及び/又はビニル芳香族化合物と、無水マレイン酸と、の共重合体、並びにその塩からなる群から選ばれる少なくとも一種
を前記(a)成分100質量部に対し、0.001質量部以上0.1質量部以下含有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のブロック共重合体組成物。 - 前記(b)成分が
(b1)炭素数8以上25以下の脂肪酸及び/又はその塩、
(b2)芳香族カルボン酸及び/又はその塩、並びに
(b3)オキシカルボン酸及び/又はその塩
からなる群から選ばれる少なくとも一種を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載のブロック共重合体組成物。 - 前記(a)成分が,下記式(1)で表される(a−1)成分と、下記式(2)で表される(a−2)成分とを含み、
成分(a)中の、(a−1)成分の含有量が1〜80質量%であり、(a−2)成分の含有量が20〜99質量%である、請求項1〜6のいずれか一項に記載のブロック共重合体組成物;
(A−B)n 式(1)
[(A−B)k]m+1−X 式(2)
(式(1)、(2)中、Aは、それぞれ独立して、ビニル芳香族化合物単位を主体とする重合体ブロックであり、Bは共役ジエン化合物単位を主体とする重合体ブロックであり、Xはカップリング剤の残基を示し、n、kは、それぞれ独立して、1以上の整数であり、mは1〜9の整数である。1つの化合物中に複数のA及び/又はBを含むとき、それらブロックを構成する化合物単位は互いに独立である。)。 - 前記(a)成分が、下記式(3):
A−(B−A)p 式(3)
(式(3)中、Aはビニル芳香族化合物単位を主体とする重合体ブロックであり、Bは共役ジエン化合物単位を主体とする重合体ブロックであり、pは1以上の整数である)
で表される(a−3)成分を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載のブロック共重合体組成物。 - さらに、
(e)成分:ヒンダードフェノール構造を有する化合物
を前記(a)成分100質量部に対し、0.03質量部以上2.0質量部以下含有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載のブロック共重合体組成物。 - さらに、
(f)成分:硫黄、リン及びアミンからなる群から選ばれる少なくとも一種を有する熱安定剤
を前記(a)成分100質量部に対し、0.01質量部以上1.0質量部以下含有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載のブロック共重合体組成物。 - 工程I:ビニル芳香族化合物と共役ジエン化合物とを重合し、ブロック共重合体を製造する工程、
工程II:工程Iで製造されたブロック共重合体と反応停止剤とを混合し、重合反応が停止したブロック共重合体を製造する工程、及び
工程III:カルボキシル基を有する、分子量800未満の有機酸及び/又はその塩を、工程IIで得られたブロック共重合体100質量部に対して、0.02〜0.3質量部となるように混合する工程
を含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載のブロック共重合体組成物の製造方法。 - 請求項1〜10のいずれか一項に記載のブロック共重合体組成物を含む粘接着剤組成物。
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