JP2016185534A - ガス吸着材ならびにガス分離装置及びガス貯蔵装置 - Google Patents

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宏樹 今
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進 北川
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亮太郎 松田
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Abstract

【課題】ふっ化物イオンとアルミニウムイオンを含む、優れた特性を有する新規ガス吸着材を提供すること。前記特性を有するガス吸着材を内部に収容してなるガス貯蔵装置およびガス分離装置を併せて提供すること。
【解決手段】下式(1): [AlFXm]n (式中、Xは、二価以上のカルボン酸配位子であり、mは、配位子Xの価数をxとしたとき、2/xであり、nは、[AlFX]から成る構成単位の数を表す)で表され、ふっ化物イオンとアルミニウムイオンと配位子Xとを含む化合物から成ることを特徴とする新規ガス吸着材ならびにこれを用いたガス分離装置およびガス貯蔵装置。
【選択図】なし

Description

本発明はふっ化物イオンとアルミニウムイオンと配位子Xとを含む化合物から成るガス吸着材、ならびにこれを用いたガス分離装置およびガス貯蔵装置に関する。
ガス吸着材は、ガスの加圧貯蔵や液化貯蔵に比べて、低圧で大量のガスを貯蔵しうる特性を有する。このため、近年、ガス吸着材を用いたガス貯蔵装置やガス分離装置の開発が盛んである。ガス吸着材としては、活性炭やゼオライトなどが知られている。また最近は多孔高分子錯体にガスを吸蔵させる方法も提案されている(特許文献1、非特許文献1参照)。
ガス吸着材の中でも、例えば多孔高分子錯体は、金属イオンと有機配位子から得られる結晶性固体で、種々の金属イオン、有機配位子の組み合わせおよび骨格構造の多様性から、様々なガス吸着特性を発現する可能性を秘めている。しかしながら、これらの従来提案されてきたガス吸着材は、ガス吸着量や作業性などの点で充分に満足できるものとはいえず、より優れた特性を有するガス吸着材の開発が所望されている。
ガス吸着材としての多孔高分子錯体の中でも特に、アルミニウムを含む多孔高分子錯体は、容易に入手可能であり製造コストが低いという観点から産業上の研究がなされている(特許文献2、3)。さらに、軽元素であるアルミニウム系物質では例えばH2、CH4、CO2などの分子に対し高い貯蔵容量を有するものも報告されている(特許文献4、5、非特許文献2)。
ガス吸着材のガス吸着特性を制御するために、多孔高分子錯体では配位子にふっ素原子を導入する試みが行われている(非特許文献3〜6)。これらの文献に記載されている多孔高分子錯体は、いずれもネットワーク構造に細孔がある物に対してふっ素原子を導入しているため、ガスの吸着が生じている。ふっ素の材料への一般的な影響として、摺動性、撥水性などは知られているが、ふっ素原子を導入した多孔高分子錯体の例では、ふっ素原子による水素の吸着特性の向上が述べられている。吸着特性の向上は、ふっ素原子が惹起する既知の特性とは一致しない。またこれらの文献には、ふっ素原子の導入が水素の吸着特性を向上させる原理は、詳しくは記載されていない。すなわち、現在のところ、ふっ素原子の導入がガス吸着材のガス吸着特性にどのような影響を及ぼすかははっきりとはわかっていない。
一方で、多孔高分子錯体の骨格中へふっ化物イオンを導入する試みも行われている(非特許文献7)。しかし、非特許文献7に記載のアルミニウム多孔高分子錯体においては、有機配位子としてアルキルジホスホン酸を用いており、ネットワーク構造の細孔径を調節することは難しい。また、非特許文献7には、ガスの吸着量について言及していない。有機配位子にカルボン酸配位子を用いる事が出来れば、より多様な構造、機能を持つふっ化物イオンを含有するガス吸着材を創成できる可能性があると考えられるが、ふっ化物イオンとカルボン酸配位子を含有し、且つアルミニウムイオンを含む化合物から成るガス吸着材はこれまでに合成されていない。
非特許文献8で示される、ガス吸着性を示す多孔高分子錯体は、対イオン(陰イオン)にふっ素原子を含んでいる。しかし、それらの1種はふっ素がホウ素に結合した無機イオンであり、その他はふっ素が炭素に結合した有機イオンである。これらのどのような形態のふっ素原子をどの程度導入すると、ガス吸着性を示すのかはわかっていない。
ふっ素がもたらし得る特有の現象を利用したガス吸着材、貯蔵装置等を設計する上で、前述のような、ガス吸着材におけるアルミニウムイオンに配位したふっ化物イオンの導入が考えられるが、本願発明者らは、このようなアルミニウムイオンを含有するガス吸着材において、用いるカルボン酸配位子を変化させることで、内部空間を様々な大きさに変化させ、様々な大きさの分子の吸着量をふっ素原子の特性により増大させられることを見出した。
特開2000−109493号公報 特表2009−534348号公報 特表2010−508321号公報 特表2012−509360号公報 特表2012−509361号公報
北川進、集積型金属錯体、講談社サイエンティフィク、2001年21,4−218頁 Fereyら、J.Am.Chem.Soc.,2005,127,13519. Omaryら、J.Am.Chem.Soc.,2007,129,15454 Omaryら、Angew.Chem.Int.Ed.,2009,48,2500 Liら、J.Am.Chem.Soc.,2004,126,1308 Fereyら、J.Am.Chem.Soc.,2010,132,1127 Attfieldら、Solid State Scienece,2008,1124 上代ら、Int.J.Mol.Sci.,2010,11,3803 Ahnら、Fuel,2012,102,574 De Vosら、J.Am.Chem.Soc.,2108,132,2284 Loiseauら、Chem.Mater,2009,21,5695
本発明は、ふっ化物イオンとアルミニウムイオンを含み、特定の配位子を有する、優れた特性を有する化合物から成る新規ガス吸着材を提供することである。また本発明は、前記特性を有するガス吸着材を内部に収容してなるガス貯蔵装置およびガス分離装置を併せて提供することを目的とする。
本発明者らは、前述のような問題点を解決すべく、鋭意研究を積み重ねた結果、ふっ化アルミニウム無水物またはふっ化アルミニウム水和物と二価以上のカルボン酸配位子との反応、または、ふっ化アルミニウム無水物またはふっ化アルミニウム水和物の内、少なくとも1つと、その他のアルミニウム塩の少なくとも1つを出発原料として二価以上のカルボン酸配位子との反応により得られた、ふっ化物イオンとアルミニウムイオンを含む化合物から成るガス吸着材において、ふっ素原子特有のガス吸着現象を発現する事を見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、ふっ化アルミニウム無水物またはふっ化アルミニウム水和物を原料に含み、二価以上のカルボン酸配位子の反応から得られる、ふっ化物イオンとアルミニウムイオンと二価以上のカルボン酸配位子とを含む化合物から成るガス吸着材であり、ならびに本ガス吸着材を内部に収容してなるガス貯蔵装置およびガス分離装置に関する発明である。
すなわち本発明は下記にある。
(1)下記式(1)
[AlFXm]n (1)
(式中、Xは、二価以上のカルボン酸配位子であり、mは、配位子Xの価数をxとしたとき、2/xであり、nは、[AlFXm]から成る構成単位の数を表す。)で表される、ふっ化物イオンとアルミニウムイオンと配位子Xとを含む化合物から成るガス吸着材。
(2)式(1)の化合物が、AlF3無水物またはAlF3水和物を出発原料として、二価以上のカルボン酸配位子との反応によって合成される(1)に記載のガス吸着材。
(3)式(1)の化合物が、AlF3無水物またはAlF3水和物と、その他のアルミニウム塩の少なくとも1つとを出発原料として、二価以上のカルボン酸配位子との反応によって合成される上記(1)に記載のガス吸着材。
(4)前記Xが三価以上のカルボン酸配位子である上記(1)〜(3)いずれかに記載のふっ化物イオンとアルミニウムを含むガス吸着材。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかに記載のガス吸着材を用いるガス分離装置。
(6)上記(1)〜(4)のいずれかに記載のガス吸着材を用いるガス貯蔵装置。
本発明のアルミニウムイオンを含む化合物から成るガス吸着材は、多量のガスを吸蔵、放出し、かつ、ガスの選択的吸着を行うことが可能である。また本発明のアルミニウムイオンを含む化合物から成るガス吸着材からなるガス吸蔵材料を内部に収容してなるガス貯蔵装置およびガス分離装置を製造することが可能になる。
本発明のアルミニウムイオンを含む化合物から成るガス吸着材は、また例えば、圧力スイング吸着方式(以下「PSA方式」と略記)のガス分離装置として使用すれば、非常に効率良いガス分離が可能である。また、このガス分離装置の圧力変化に要する時間を短縮でき、省エネルギーにも寄与する。さらに、ガス分離装置の小型化にも寄与しうるため、高純度ガスを製品として販売する際のコスト競争力を高めることができることは勿論、自社工場内部で高純度ガスを用いる場合であっても、高純度ガスを必要とする設備に要するコストを削減できるため、結局最終製品の製造コストを削減する効果を有する。
本発明のアルミニウムイオンを含む化合物から成るガス吸着材の他の用途としては、ガス貯蔵装置が挙げられる。本発明のガス吸着材をガス貯蔵装置(業務用ガスタンク、民生用ガスタンク、車両用燃料タンクなど)に適用した場合には、搬送中や保存中の圧力を劇的に低減させることが可能である。搬送時や保存中のガス圧力を減少させ得ることに起因する効果としては、ガス貯蔵装置の形状自由度の向上がまず挙げられる。従来のガス貯蔵装置においては、保存中の圧力を維持しなくてはガス吸着量を高く維持できない。しかしながら、本発明のガス貯蔵装置においては、従来よりも圧力を低下させても充分なガス吸着量を維持できる。
ガス分離装置やガス貯蔵装置に適用する場合における、容器形状や容器材質、ガスバルブの種類などに関しては、特に特別の装置を用いなくてもよく、従来のガス分離装置やガス貯蔵装置に用いられているものを用いることが可能である。ただし、各種装置の改良を排除するものではなく、いかなる装置を用いたとしても、本発明のアルミニウムイオンを含む化合物から成るガス吸着材を用いている限りにおいて、本発明の技術的範囲に包含されるものである。
本発明のアルミニウムイオンを含む化合物から成るガス吸着材は、下記式(1)で表される組成のふっ化物イオン、アルミニウムイオン、配位子Xを含む化合物から成るガス吸着材である。
[AlFXm]n (1)
(式中、Xは二価以上のカルボン酸配位子である。mは、配位子Xの価数をxとしたとき、2/xである。nは、[AlFXm]から成る構成単位の数を表しており、nの大きさは特に限定されない)
式(1)で表される化合物は、[AlFXm]が、多数集合している多孔体であるが、本発明の化合物のネットワーク構造は明らかになっていない。
本発明のアルミニウムイオンを含む化合物から成るガス吸着材は多孔体である。したがって、水やアルコールやエーテルなどの有機分子に触れると孔内に水や有機溶媒を含有することができる。
たとえば式(2)
[AlFXm]n(G)k (2)
(式中、[AlFXm]nは式(1)と同じであり、Gは後述のような式(1)の化合物の合成に使用した溶媒分子や空気中の水分子であり、通常ゲスト分子と呼ばれる。kは金属イオン1に対して0.2〜6である。)であるような複合化合物に変化する場合がある。
しかし、これらの複合化合物中の上記Gで表されるゲスト分子は、[AlFXm]nと弱く結合しているだけであり、ガス吸着材として利用する際の減圧乾燥などの前処理によって除かれ、元の式(1)で表される化合物に戻る。そのため、式(2)で表されるような化合物であっても、本質的には本発明のアルミニウムイオンを含む化合物から成るガス吸着材と同一物と見なすことができる。
また本発明のアルミニウムイオンを含む化合物から成るガス吸着材は、アルミニウムイオンに、後述の様な式(1)の化合物の合成に使用した有機溶媒分子や空気中の水分子等が配位し、たとえば式(3)
[AlFXmL]n (3)
(式中、AlFXmは式(1)のところでの説明と同じであり、Lは後述の様な合成に使用したアルミニウムイオンへ配位可能な溶媒分子や空気中の水分子であり、nは、[AlFXmL]から成る構成単位の数を表し、nの大きさは特に限定されない)であるような複合化合物に変化する場合がある。
しかし、これらの複合化合物中の上記Lで表される配位性の溶媒分子は、アルミニウムイオンと弱く結合しているだけであり、ガス吸着材として利用する際の減圧乾燥などの前処理によって除かれ、元の式(1)で表される化合物に戻る。そのため、式(3)で表されるような化合物であっても、本質的には本発明のアルミニウムイオンを含む化合物から成るガス吸着材と同一物と見なすことができる。
本発明の式(1)で表される化合物、ふっ化アルミニウム(AlF3)無水物またはふっ化アルミニウム(AlF3)水和物と、二価以上のカルボン酸配位子を溶媒に溶かして溶液状態で混合することで製造できる。AlF3無水物またはAlF3水和物は必須であるが、これらに加えて、他のアルミニウム塩、例えば、硝酸アルミニウムや硫酸アルミニウムなどのアルミニウム塩も用いることができる。
溶媒としては、水、アルコールなどのプロトン系溶媒と、ジメチルホルムアミド(DMF)などのホルムアミドとの混合溶媒を利用すると良好な結果が得られる。水や、アルコールなどのプロトン系溶媒は、ふっ化アルミニウム等のアルミニウム塩をよく溶解する。カルボン酸配位子はジメチルホルムアミドなどのホルムアミド類に良く溶解する。
アルコールの例としてはメタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノールなどの脂肪族系1価アルコール、及びエチレングリコールなどの脂肪族系2価アルコール類を例示できる。安価でかつアルミニウム塩の溶解性が高く、アルミニウムを含む多孔高分子錯体形成反応においては100℃以上の温度を必要とする場合が多いため、沸点が高いという点で1−プロパノール、2−プロパノール、エチレングリコールが好ましい。またこれらのアルコールは単独で用いてもよいし、複数を混合使用してもよい。
ホルムアミド類の例としては、ジメチルホルムアミド、ジエチルホルムアミド(DEF)、ジブチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどを例示することが出来る。アルミニウム塩の溶解性が高いという点で、ジメチルホルムアミド、ジエチルホルムアミドが好ましい。
水、アルコール類とホルムアミド類との混合比率、またはアルコール類とホルムアミド類との混合比率は、0:100〜100:0(体積比)で任意である。カルボン酸配位子および金属塩の両方の溶解性が高まり、目的とするガス吸着材以外の発生を抑制出来るという点で、混合比率は10:90〜90:10(体積比)が好ましく、反応を加速できるという観点から20:80〜80:20(体積比)が、さらに好ましい。
溶媒として前記の水、アルコール類と、ホルムアミド類との混合溶媒に、これらとは別種の有機溶媒を混合して使用することも好ましい。混合比率は1:99〜99:1(体積比)で任意である。水、アルコール類、ホルムアミド類の混合溶媒の別種の有機溶媒に対する混合比率を30%以上にすることが、アルミニウム塩およびカルボン酸配位子の溶解性を向上させる観点から好ましい。別種の有機溶媒としては、例えば、アセトン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、1,4−ジオキサンが挙げられる。
本発明の化合物の合成で使用するアルミニウム塩としては、ふっ化物イオンを含むふっ化アルミニウム無水物またはふっ化アルミニウム水和物が必須であり、配位水はあってもなくても良い。また、これらのふっ化アルミニウム塩と一緒に用いることができるその他のアルミニウム塩としては、溶媒への溶解性が高いという点で、硝酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、ぎ酸アルミニウム、塩化アルミニウム、臭化アルミニウムが好ましく、反応性が高いという点で、硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウムが特に好ましい。
以下、二価以上のカルボン酸配位子に関して説明する。本発明の化合物のカルボン酸配位子はカルボキシル基を2つ以上持つ多価カルボン酸であり、二価カルボン酸としては、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の単環式芳香族ジカルボン酸や、ナフタレンジカルボン酸やビフェニルジカルボン酸等の多環式芳香族カルボン酸、更にピリジンジカルボン酸やビピリジンジカルボン酸等の芳香族複素環カルボン酸が挙げられる。これらのカルボン酸配位子は、カルボキシル基の他にヒドロキシル基やハロゲン基など他の置換基を含んでいてもよい。また、脂肪族ジカルボン酸として、しゅう酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、くえん酸や酒石酸などの鎖状脂肪族ジカルボン酸やシクロヘキサンジカルボン酸等の環状脂肪族ジカルボン酸が挙げられる。これらのカルボン酸配位子には二重結合や三重結合を含んでいても良く、ヒドロキシル基やハロゲン基、アミノ基など他の置換基を含んでいても良い。
三価カルボン酸としては、トリメシン酸やビフェニルトリカルボン酸等の単環式及び、多環式芳香族トリカルボン酸や、くえん酸やイソくえん酸、トリカルバリル酸等の脂肪族トリカルボン酸と、シクロヘキサントリカルボン酸等の環状脂肪族トリカルボン酸が挙げられる。これらのカルボン酸配位子には二重結合や三重結合を含んでいても良く、ヒドロキシル基やハロゲン基など他の置換基を含んでいても良い。
四価カルボン酸としては、ピロメリット酸やテトラヒドロフランテトラカルボン酸、ナフタレンテトラカルボン酸などが芳香族テトラカルボン酸、脂肪族テトラカルボン酸問わず挙げる事が出来る。またこれらのカルボン酸配位子は単独で用いても良いし、複数を混合使用しても良い。
本発明の化合物の製造では、反応促進剤として塩基を添加することも可能である。塩基は、カルボン酸配位子のカルボキシル基を陰イオンに変換する事で、反応を加速すると推定される。同様の効果を有するものとして、カルボン酸配位子のカルボキシル基の1つ以上、または全てが中和されたナトリウム塩やカリウム塩、アンモニウム塩等の塩の状態で使用しても良い。塩基としてはたとえば無機塩基として水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどが例示できる。有機塩基としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジンなどが例示出来る。反応加速性が高いという点で、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、ジイソプロピルエチルアミンが好ましい。添加量としては、使用するカルボン酸配位子のカルボキシル基の総モルに対し、反応の加速効果が顕著であるという点で好ましくは0.1〜6.0モル、目的のガス吸着材以外の生成物が少ないという点でさらに好ましくは0.5から4.0モルである。また、カルボン酸配位子の塩として、フタル酸二ナトリウムや、テレフタル酸二ナトリウム、マロン酸二ナトリウム、フマル酸二ナトリウム、くえん酸三ナトリウム、フタル酸カリウムや酒石酸水素カリウム等が例示でき、これらの塩は容易に入手可能である。
本発明の化合物の製造において、アルミニウム塩と、カルボン酸配位子を提供するカルボン酸とを反応させるに当たり、アルミニウム塩およびカルボン酸を容器に装填した後、溶媒を添加する方法以外に、アルミニウム塩と、カルボン酸配位子を提供するカルボン酸とを、それぞれ別個に溶液として調製した後、これらの溶液を混合してもよい。
これらの溶液の混合方法は、アルミニウム塩溶液にカルボン酸溶液を添加しても、その逆でもよい。また、混合法としては、必ずしも溶液で行う必要はなく、例えば、アルミニウム塩溶液にカルボン酸配位子を提供する固体のカルボン酸を投入し、同時に溶媒を加える方法や、反応容器にアルミニウム塩を装填した後に、固体のカルボン酸または溶液を注入し、さらにアルミニウム塩を溶かすための溶媒を注入するなど、最終的に反応が実質的に溶媒中で起こる方法であれば、種々の方法が可能である。種々の方法の中で、アルミニウム塩の溶液とカルボン酸配位子を提供するカルボン酸の溶液を滴下混合する方法が、工業的には最も操作が簡便であり、好ましい。また、ガス吸着材形成の為に、アルミニウムイオン、カルボン酸配位子を速やかに均一に混合するために、上記方法のいずれを採用する場合であっても、攪拌しながら溶液を混合する事が好ましい。ここで、本発明において撹拌するとは、磁気攪拌機やメカニカル攪拌機などを用いて、棒、板、プロペラ状の攪拌子を槽内で、一定速度で、一方向に回転することで、溶液の均一性を高める、化学反応に一般的な操作を示す。よって、実質的に溶液が攪拌されていればよい。効率のよい反応の為には、反応容器の直径の1/100〜1/2の長さを持つ攪拌子を用い、1〜3000回転/分、好ましくは10〜2000回転/分で攪拌するのが好ましい。
攪拌操作は、特に反応の初期段階に、アルミニウムイオンとカルボン酸配位子の分子レベルでの均一性を高めることを目的にしている為、反応の初期の攪拌が好ましい。反応の初期とは、アルミニウムイオンとカルボン酸溶液が混合されて20分以内、好ましくは10分以内である。攪拌時間は、1分以上60分以下にする。1分未満の時間においては、アルミニウムイオンやカルボン酸配位子の均一性が低くなり、所望の化合物の収率が低下してしまう。より均一性を確保するため、好ましくは20分以上である。60分で溶液の均一性を充分に確保できるため、それ以上の攪拌を実施する必要は無いが、反応の初期段階での溶液の均一性を高めることを目的としているため、攪拌は、上記の時間以上実施していればよく、すなわち、所定時間後に攪拌を停止しても、継続してもかまわない。
各溶液の濃度は、ふっ化アルミニウムを含めたアルミニウム塩溶液は10mmol/L〜2mol/L、好ましくはふっ化アルミニウム単独では、20〜80mmol/L、その他のアルミニウム塩との混合溶液では、アルミニウム塩溶液は20mmol/L〜1mol/Lであり、カルボン酸配位子の有機溶液は60mmol/L〜2mol/L、好ましくは80mmol/L〜1mol/Lである。これより低い濃度で反応を行っても目的物は得られるが、製造効率が低下するため好ましくない。また、これより高い濃度では、吸着能が低下するため好ましくない。
反応温度は20〜200℃、好ましくは60〜150℃である。20℃未満の低温で行うと、原料の溶解度が下がるため好ましくない。オートクレーブなどを用いて、200℃より高温で反応を行うことも可能であるが、加熱などのエネルギーコストの割には、収率は向上しないため実質的な意味はない。
本発明の化合物の製造反応においてはアルミニウム塩としてふっ化アルミニウムのみを用いても良いし、その他のアルミニウム塩と混合しても良好な結果が得られる。本発明の化合物の製造反応で用いられるふっ化アルミニウムとその他のアルミニウム塩とカルボン酸配位子の混合比率は、1:5〜10:1のモル比、好ましくは1:3〜4:1のモル比の範囲内である。さらに好ましくは1:2〜2:1のモル比の範囲内である。1:5〜10:1以外の範囲では、目的物の収率が低下し、目的物の取り出しが困難となる。
反応は通常の耐圧性の高い反応容器を使用して行うことができる。反応終了後は濾過、乾燥を行うことで目的物質と原料の分離を行い、純度の高い目的物質を製造することが可能である。
上記の反応により得られたアルミニウム化合物が、目的とするふっ化物イオンとアルミニウムイオンを有しているかどうかは、それぞれ元素分析と、原子吸光分析により確認することが出来る。元素分析では、酸素フラスコ燃焼−イオンクロマトグラフィー法によって、ふっ化物イオンの含有量を求める事が可能であり、装置の一例としては、サーモフィッシャーサイエンティフィック(株)社製イオンクロマトグラフ Dionex ICS1600を例示する事が出来る。原子吸光分析では、装置の一例として(株)島津製作所製原子吸光分光光度計AA−6800を例示できる。また、カルボン酸配位子を含有しているかどうかは、酸などにより上記アルミニウム化合物を分解させた後、抽出操作により有機物の抽出を行い、例えば日本電子(株)社製FT NMR装置JNM−ECA600を用いた核磁気共鳴分光法(NMR)により確認することができる。上記の反応により得られたアルミニウムイオンを含む化合物から成るガス吸着材のガス吸着能は、市販のガス吸着装置を用いて測定が可能である。
本発明のアルミニウムイオンを含む化合物から成るガス吸着材の製造方法は、原料としてふっ素原子を含有するふっ化アルミニウムを使用して、またはふっ化アルミニウムとその他のアルミニウム塩を混合使用して、使用したアルミニウムイオンとふっ化物イオン、カルボン酸配位子を含有する化合物から成るガス吸着剤を合成可能であることが確認された。
本発明のアルミニウムイオンを含む化合物から成るガス吸着材は、後述の通り、分析の結果、[AlFXm]nの組成を有している事がわかっている。この組成物は、アルミニウムイオンと配位子として機能する多価カルボン酸から成る事から、多孔高分子化合物の一種と考えられる。本発明による化合物のネットワーク構造は明らかになっていないが、組成とガス吸着能から物質としては特定構造を有する多孔体であり、ガス貯蔵分離材として利用が可能である。
本発明のアルミニウムイオンを含む化合物から成るガス吸着材に存在しているふっ化物イオンがガス分子に何らかの親和性を示すと考えられ、本願発明のアルミニウムイオンを含む化合物はガスを吸着する。しかし、本発明はこの理論に拘束されるものではなく、本発明のアルミニウムイオンを含む化合物から成るガス吸着材の特性もこの理論によって制限されるものではない。
アルミニウムイオンを含む化合物から成るガス吸着材の製造方法は種々の条件があり、一義的に決定できるものではないが、ここでは実施例に基づき説明する。
実施例1
ふっ化アルミニウム無水物1mmolと炭酸ナトリウム1mmolを水10mLに溶解し、テレフタル酸1mmolをDMF10mLに溶解し、それぞれの溶液を三愛科学(株)社製高圧用反応分解容器に入れ軽く撹拌した。その後、2種類の溶液を充填した反応容器を密閉し、定温恒温器に入れて120℃で72時間加熱した。得られた粉末を濾別し、エタノールで洗浄後、真空乾燥することで、粉末144mgを得た。本粉末の元素分析、原子吸光分析を行う事で、ふっ素原子とアルミニウム原子が含まれている事が確認された。また、本粉末を分解させた後、有機層の抽出を行い、有機物を取り出してNMRを測定することで、カルボン酸配位子であるテレフタル酸が含まれている事が確認された。
実施例2
ふっ化アルミニウム無水物2mmolと炭酸カリウム3mmolを水10mLに溶解し、トリメシン酸1mmolをDMF20mLに溶解し、それぞれの溶液を三愛科学(株)社製高圧用反応分解容器に入れ軽く撹拌した。その後、2種類の溶液を充填した反応容器を密閉し、定温恒温器に入れて120℃で72時間加熱した。得られた粉末を濾別し、エタノールで洗浄後、真空乾燥することで、粉末129mgを得た。本粉末の元素分析、原子吸光分析を行う事で、ふっ素原子とアルミニウム原子が含まれている事が確認された。また、本粉末を分解させた後、有機層の抽出を行い、有機物を取り出してNMRを測定することで、カルボン酸配位子であるトリメシン酸が含まれている事が確認された。
実施例3
ふっ化アルミニウム無水物0.4mmolと炭酸ナトリウム1mmolをDMF5mLに溶解し、ピロメリット酸0.1mmolをDMF2mLに溶解し、それぞれの溶液を三愛科学(株)社製高圧用反応分解容器に入れ軽く撹拌した。その後、2種類の溶液を充填した反応容器を密閉し、定温恒温器に入れて150℃で72時間加熱した。得られた粉末を濾別し、エタノールで洗浄後、真空乾燥することで、粉末22mgを得た。本粉末の元素分析、原子吸光分析を行う事で、ふっ素原子とアルミニウム原子が含まれている事が確認された。また、本粉末を分解させた後、有機層の抽出を行い、有機物を取り出してNMRを測定することで、カルボン酸配位子であるピロメリット酸が含まれている事が確認された。
実施例4
ふっ化アルミニウム無水物1mmolと炭酸カリウム10mmolを水20mLに溶解し、くえん酸5mmolをエチレングリコール30mLに溶解し、それぞれの溶液を三愛科学(株)社製高圧用反応分解容器に入れ軽く撹拌した。その後、2種類の溶液を充填した反応容器を密閉し、定温恒温器に入れて120℃で72時間加熱した。得られた粉末を濾別し、エタノールで洗浄後、真空乾燥することで、粉末86mgを得た。本粉末の元素分析、原子吸光分析を行う事で、ふっ素原子とアルミニウム原子が含まれている事が確認された。また、本粉末を分解させた後、有機層の抽出を行い、有機物を取り出してNMRを測定することで、カルボン酸配位子であるくえん酸が含まれている事が確認された。
実施例5
ふっ化アルミニウム無水物5mmolと炭酸ナトリウム5mmolを水10mLに溶解し、コハク酸5mmolを水20mLに溶解し、それぞれの溶液を三愛科学(株)社製高圧用反応分解容器に入れ軽く撹拌した。その後、2種類の溶液を充填した反応容器を密閉し、定温恒温器に入れて120℃で72時間加熱した。得られた粉末を濾別し、エタノールで洗浄後、真空乾燥することで、粉末421mgを得た。本粉末の元素分析、原子吸光分析を行う事で、ふっ素原子とアルミニウム原子が含まれている事が確認された。また、本粉末を分解させた後、有機層の抽出を行い、有機物を取り出してNMRを測定することで、カルボン酸配位子であるコハク酸が含まれている事が確認された。
実施例6
ふっ化アルミニウム無水物0.4mmolを水3mLに溶解し、2,5−ピリジンジカルボン酸0.2mmolをDEF3mLに溶解し、それぞれの溶液を三愛科学(株)社製高圧用反応分解容器に入れ軽く撹拌した。その後、2種類の溶液を充填した反応容器を密閉し、定温恒温器に入れて120℃で72時間加熱した。得られた粉末を濾別し、エタノールで洗浄後、真空乾燥することで、粉末28mgを得た。本粉末の元素分析、原子吸光分析を行う事で、ふっ素原子とアルミニウム原子が含まれている事が確認された。また、本粉末を分解させた後、有機層の抽出を行い、有機物を取り出してNMRを測定することで、カルボン酸配位子である2,5−ピリジンジカルボン酸が含まれている事が確認された。
実施例7
ふっ化アルミニウム無水物0.5mmolと炭酸ナトリウム1mmolを水10mLに溶解し、2,6−ナフタレンジカルボン酸0.2mmolをDMF4mLに溶解し、それぞれの溶液を三愛科学(株)社製高圧用反応分解容器に入れ軽く撹拌した。その後、2種類の溶液を充填した反応容器を密閉し、定温恒温器に入れて150℃で72時間加熱した。得られた粉末を濾別し、エタノールで洗浄後、真空乾燥することで、粉末47mgを得た。本粉末の元素分析、原子吸光分析を行う事で、ふっ素原子とアルミニウム原子が含まれている事が確認された。また、本粉末を分解させた後、有機層の抽出を行い、有機物を取り出してNMRを測定することで、カルボン酸配位子である2,6-ナフタレンジカルボン酸が含まれている事が確認された。
実施例8
ふっ化アルミニウム無水物0.8mmolと炭酸ナトリウム0.8mmolを水5mLに溶解し、1,3,5−シクロヘキサントリカルボン酸0.2mmolを2−プロパノール5mLに溶解し、それぞれの溶液を三愛科学(株)社製高圧用反応分解容器に入れ軽く撹拌した。その後、2種類の溶液を充填した反応容器を密閉し、定温恒温器に入れて140℃で72時間加熱した。得られた粉末を濾別し、エタノールで洗浄後、真空乾燥することで、粉末36mgを得た。本粉末の元素分析、原子吸光分析を行う事で、ふっ素原子とアルミニウム原子が含まれている事が確認された。また、本粉末を分解させた後、有機層の抽出を行い、有機物を取り出してNMRを測定することで、カルボン酸配位子である1,3,5−シクロヘキサントリカルボン酸が含まれている事が確認された。
実施例9
ふっ化アルミニウム無水物2mmolと硝酸アルミニウム9水和物1mmolを水20mLに溶解し、テレフタル酸6mmol、水酸化ナトリウム12mmolを水20mLに溶解し、それぞれの溶液を三愛科学(株)社製高圧用反応分解容器に入れ軽く撹拌した。その後、2種類の溶液を充填した反応容器を密閉し、定温恒温器に入れて120℃で72時間加熱した。得られた粉末を濾別し、エタノールで洗浄後、真空乾燥することで、粉末262mgを得た。本粉末の元素分析、原子吸光分析を行う事で、ふっ素原子とアルミニウム原子が含まれている事が確認された。また、本粉末を分解させた後、有機層の抽出を行い、有機物を取り出してNMRを測定することで、カルボン酸配位子であるテレフタル酸が含まれている事が確認された。
実施例10
ふっ化アルミニウム無水物0.5mmolと硫酸アルミニウム16水和物1mmol、炭酸カリウム2mmolを水10mLに溶解し、テレフタル酸1mmolをDMF10mLに溶解し、それぞれの溶液を三愛科学(株)社製高圧用反応分解容器に入れ軽く撹拌した。その後、2種類の溶液を充填した反応容器を密閉し、定温恒温器に入れて100℃で72時間加熱した。得られた粉末を濾別し、エタノールで洗浄後、真空乾燥することで、粉末85mgを得た。本粉末の元素分析、原子吸光分析を行う事で、ふっ素原子とアルミニウム原子が含まれている事が確認された。また、本粉末を分解させた後、有機層の抽出を行い、有機物を取り出してNMRを測定することで、カルボン酸配位子であるテレフタル酸が含まれている事が確認された。
実施例11
ふっ化アルミニウム無水物1mmolと硝酸アルミニウム9水和物1mmol、炭酸ナトリウム9mmolを水15mLに溶解し、イソフタル酸3mmolをDMF20mLに溶解し、それぞれの溶液を三愛科学(株)社製高圧用反応分解容器に入れ軽く撹拌した。その後、2種類の溶液を充填した反応容器を密閉し、定温恒温器に入れて130℃で72時間加熱した。得られた粉末を濾別し、エタノールで洗浄後、真空乾燥することで、粉末194mgを得た。本粉末の元素分析、原子吸光分析を行う事で、ふっ素原子とアルミニウム原子が含まれている事が確認された。また、本粉末を分解させた後、有機層の抽出を行い、有機物を取り出してNMRを測定することで、カルボン酸配位子であるイソフタル酸が含まれている事が確認された。
実施例12
ふっ化アルミニウム無水物4mmolと塩化アルミニウム6水和物2mmol、炭酸ナトリウム10mmolを水20mLに溶解し、イソフタル酸15mmolをDMF20mLに溶解し、それぞれの溶液を三愛科学(株)社製高圧用反応分解容器に入れ軽く撹拌した。その後、2種類の溶液を充填した反応容器を密閉し、定温恒温器に入れて120℃で72時間加熱した。得られた粉末を濾別し、エタノールで洗浄後、真空乾燥することで、粉末729mgを得た。本粉末の元素分析、原子吸光分析を行う事で、ふっ素原子とアルミニウム原子が含まれている事が確認された。また、本粉末を分解させた後、有機層の抽出を行い、有機物を取り出してNMRを測定することで、カルボン酸配位子であるイソフタル酸が含まれている事が確認された。
実施例13
ふっ化アルミニウム無水物0.5mmolと硝酸アルミニウム9水和物0.5mmol、炭酸ナトリウム3mmolを水10mLに溶解し、トリメシン酸1mmolを水10mLに溶解し、それぞれの溶液を三愛科学(株)社製高圧用反応分解容器に入れ軽く撹拌した。その後、2種類の溶液を充填した反応容器を密閉し、定温恒温器に入れて130℃で72時間加熱した。得られた粉末を濾別し、エタノールで洗浄後、真空乾燥することで、粉末113mgを得た。本粉末の元素分析、原子吸光分析を行う事で、ふっ素原子とアルミニウム原子が含まれている事が確認された。また、本粉末を分解させた後、有機層の抽出を行い、有機物を取り出してNMRを測定することで、カルボン酸配位子であるトリメシン酸が含まれている事が確認された。
実施例14
ふっ化アルミニウム無水物1mmolと酢酸アルミニウム0.5mmolを水10mLに溶解し、トリメシン酸1mmol、ジイソプロピルエチルアミン4mmolをDMF10mLに溶解し、それぞれの溶液を三愛科学(株)社製高圧用反応分解容器に入れ軽く撹拌した。その後、2種類の溶液を充填した反応容器を密閉し、定温恒温器に入れて130℃で72時間加熱した。得られた粉末を濾別し、エタノールで洗浄後、真空乾燥することで、粉末121mgを得た。本粉末の元素分析、原子吸光分析を行う事で、ふっ素原子とアルミニウム原子が含まれている事が確認された。また、本粉末を分解させた後、有機層の抽出を行い、有機物を取り出してNMRを測定することで、カルボン酸配位子であるトリメシン酸が含まれている事が確認された。
実施例15
ふっ化アルミニウム無水物2mmolと硝酸アルミニウム9水和物2mmol、炭酸ナトリウム10mmolを水40mLに溶解し、フマル酸10mmolをDEF30mLに溶解し、それぞれの溶液を三愛科学(株)社製高圧用反応分解容器に入れ軽く撹拌した。その後、2種類の溶液を充填した反応容器を密閉し、定温恒温器に入れて140℃で72時間加熱した。得られた粉末を濾別し、エタノールで洗浄後、真空乾燥することで、粉末388mgを得た。本粉末の元素分析、原子吸光分析を行う事で、ふっ素原子とアルミニウム原子が含まれている事が確認された。また、本粉末を分解させた後、有機層の抽出を行い、有機物を取り出してNMRを測定することで、カルボン酸配位子であるフマル酸が含まれている事が確認された。
実施例16
ふっ化アルミニウム無水物2mmolと酢酸アルミニウム1mmol、炭酸ナトリウム10mmolを水20mLに溶解し、フマル酸3mmolを1−プロパノール20mLに溶解し、それぞれの溶液を三愛科学(株)社製高圧用反応分解容器に入れ軽く撹拌した。その後、2種類の溶液を充填した反応容器を密閉し、定温恒温器に入れて130℃で72時間加熱した。得られた粉末を濾別し、エタノールで洗浄後、真空乾燥することで、粉末170mgを得た。本粉末の元素分析、原子吸光分析を行う事で、ふっ素原子とアルミニウム原子が含まれている事が確認された。また、本粉末を分解させた後、有機層の抽出を行い、有機物を取り出してNMRを測定することで、カルボン酸配位子であるフマル酸が含まれている事が確認された。
実施例17
ふっ化アルミニウム無水物0.1mmolと硝酸アルミニウム9水和物0.1mmol、炭酸ナトリウム0.2mmolを水2mLに溶解し、2,5−ピリジンジカルボン酸0.2mmolをエタノール2mLに溶解し、それぞれの溶液を三愛科学(株)社製高圧用反応分解容器に入れ軽く撹拌した。その後、2種類の溶液を充填した反応容器を密閉し、定温恒温器に入れて110℃で72時間加熱した。得られた粉末を濾別し、エタノールで洗浄後、真空乾燥することで、粉末45mgを得た。本粉末の元素分析、原子吸光分析を行う事で、ふっ素原子とアルミニウム原子が含まれている事が確認された。また、本粉末を分解させた後、有機層の抽出を行い、有機物を取り出してNMRを測定することで、カルボン酸配位子である2,5−ピリジンジカルボン酸が含まれている事が確認された。
実施例18
ふっ化アルミニウム無水物0.2mmolと酢酸アルミニウム0.1mmol、炭酸ナトリウム0.3mmolを水2mLに溶解し、2,5−ピリジンジカルボン酸0.3mmolをDMF2mLに溶解し、それぞれの溶液を三愛科学(株)社製高圧用反応分解容器に入れ軽く撹拌した。その後、2種類の溶液を充填した反応容器を密閉し、定温恒温器に入れて130℃で72時間加熱した。得られた粉末を濾別し、エタノールで洗浄後、真空乾燥することで、粉末43mgを得た。本粉末の元素分析、原子吸光分析を行う事で、ふっ素原子とアルミニウム原子が含まれている事が確認された。また、本粉末を分解させた後、有機層の抽出を行い、有機物を取り出してNMRを測定することで、カルボン酸配位子である2,5−ピリジンジカルボン酸が含まれている事が確認された。
実施例19
ふっ化アルミニウム無水物5mmolと硝酸アルミニウム9水和物2mmol、炭酸ナトリウム9mmolを水10mLに溶解し、くえん酸3mmolをDMF10mLに溶解し、それぞれの溶液を三愛科学(株)社製高圧用反応分解容器に入れ軽く撹拌した。その後、2種類の溶液を充填した反応容器を密閉し、定温恒温器に入れて140℃で72時間加熱した。得られた粉末を濾別し、エタノールで洗浄後、真空乾燥することで、粉末401mgを得た。本粉末の元素分析、原子吸光分析を行う事で、ふっ素原子とアルミニウム原子が含まれている事が確認された。また、本粉末を分解させた後、有機層の抽出を行い、有機物を取り出してNMRを測定することで、カルボン酸配位子であるくえん酸が含まれている事が確認された。
実施例20
ふっ化アルミニウム無水物5mmolと硫酸アルミニウム16水和物5mmolを水20mLに溶解し、くえん酸三ナトリウム3mmolを水20mLに溶解し、それぞれの溶液を三愛科学(株)社製高圧用反応分解容器に入れ軽く撹拌した。その後、2種類の溶液を充填した反応容器を密閉し、定温恒温器に入れて130℃で72時間加熱した。得られた粉末を濾別し、エタノールで洗浄後、真空乾燥することで、粉末386mgを得た。本粉末の元素分析、原子吸光分析を行う事で、ふっ素原子とアルミニウム原子が含まれている事が確認された。また、本粉末を分解させた後、有機層の抽出を行い、有機物を取り出してNMRを測定することで、カルボン酸配位子であるくえん酸が含まれている事が確認された。
実施例21
ふっ化アルミニウム無水物0.3mmolと硝酸アルミニウム9水和物0.3mmolをDMF5mLに溶解し、2,6−ナフタレンジカルボン酸0.2mmol、ジイソプロピルエチルアミン0.4mmolをDMF10mLに溶解し、それぞれの溶液を三愛科学(株)社製高圧用反応分解容器に入れ軽く撹拌した。その後、2種類の溶液を充填した反応容器を密閉し、定温恒温器に入れて130℃で72時間加熱した。得られた粉末を濾別し、エタノールで洗浄後、真空乾燥することで、粉末39mgを得た。本粉末の元素分析、原子吸光分析を行う事で、ふっ素原子とアルミニウム原子が含まれている事が確認された。また、本粉末を分解させた後、有機層の抽出を行い、有機物を取り出してNMRを測定することで、カルボン酸配位子である2,6−ナフタレンジカルボン酸が含まれている事が確認された。
実施例22
ふっ化アルミニウム無水物0.2mmolと塩化アルミニウム6水和物0.3mmol、炭酸ナトリウム0.4mmolを水5mLに溶解し、2,6−ナフタレンジカルボン酸0.2mmolをDMF2mLに溶解し、それぞれの溶液を三愛科学(株)社製高圧用反応分解容器に入れ軽く撹拌した。その後、2種類の溶液を充填した反応容器を密閉し、定温恒温器に入れて130℃で72時間加熱した。得られた粉末を濾別し、エタノールで洗浄後、真空乾燥することで、粉末44mgを得た。本粉末の元素分析、原子吸光分析を行う事で、ふっ素原子とアルミニウム原子が含まれている事が確認された。また、本粉末を分解させた後、有機層の抽出を行い、有機物を取り出してNMRを測定することで、カルボン酸配位子である2,6−ナフタレンジカルボン酸が含まれている事が確認された。
実施例23
ふっ化アルミニウム無水物1mmolと硝酸アルミニウム9水和物0.5mmol、炭酸カリウム3mmolを水10mLに溶解し、1,3,5−シクロヘキサントリカルボン酸0.5mmolをDMF10mLに溶解し、それぞれの溶液を三愛科学(株)社製高圧用反応分解容器に入れ軽く撹拌した。その後、2種類の溶液を充填した反応容器を密閉し、定温恒温器に入れて130℃で72時間加熱した。得られた粉末を濾別し、エタノールで洗浄後、真空乾燥することで、粉末74mgを得た。本粉末の元素分析、原子吸光分析を行う事で、ふっ素原子とアルミニウム原子が含まれている事が確認された。また、本粉末を分解させた後、有機層の抽出を行い、有機物を取り出してNMRを測定することで、カルボン酸配位子である1,3,5−シクロヘキサントリカルボン酸が含まれている事が確認された。
実施例24
ふっ化アルミニウム無水物0.4mmolと硫酸アルミニウム16水和物0.2mmol、炭酸ナトリウム0.6mmolを水10mLに溶解し、1,3,5−シクロヘキサントリカルボン酸0.2mmolを1−プロパノール10mLに溶解し、それぞれの溶液を三愛科学(株)社製高圧用反応分解容器に入れ軽く撹拌した。その後、2種類の溶液を充填した反応容器を密閉し、定温恒温器に入れて130℃で72時間加熱した。得られた粉末を濾別し、エタノールで洗浄後、真空乾燥することで、粉末40mgを得た。本粉末の元素分析、原子吸光分析を行う事で、ふっ素原子とアルミニウム原子が含まれている事が確認された。また、本粉末を分解させた後、有機層の抽出を行い、有機物を取り出してNMRを測定することで、カルボン酸配位子である1,3,5−シクロヘキサントリカルボン酸が含まれている事が確認された。
実施例25
ふっ化アルミニウム無水物0.4mmolと硝酸アルミニウム9水和物0.4mmol、炭酸ナトリウム2mmolを水8mLに溶解し、ピロメリット酸0.2mmolをDMF2mLに溶解し、それぞれの溶液を三愛科学(株)社製高圧用反応分解容器に入れ軽く撹拌した。その後、2種類の溶液を充填した反応容器を密閉し、定温恒温器に入れて130℃で72時間加熱した。得られた粉末を濾別し、エタノールで洗浄後、真空乾燥することで、粉末51mgを得た。本粉末の元素分析、原子吸光分析を行う事で、ふっ素原子とアルミニウム原子が含まれている事が確認された。また、本粉末を分解させた後、有機層の抽出を行い、有機物を取り出してNMRを測定することで、カルボン酸配位子であるピロメリット酸が含まれている事が確認された。
実施例26
ふっ化アルミニウム無水物0.5mmolと硝酸アルミニウム9水和物0.5mmol、炭酸ナトリウム2mmolを水10mLに溶解し、ピロメリット酸0.3mmolをエチレングリコール3mLに溶解し、それぞれの溶液を三愛科学(株)社製高圧用反応分解容器に入れ軽く撹拌した。その後、2種類の溶液を充填した反応容器を密閉し、定温恒温器に入れて130℃で72時間加熱した。得られた粉末を濾別し、エタノールで洗浄後、真空乾燥することで、粉末69mgを得た。本粉末の元素分析、原子吸光分析を行う事で、ふっ素原子とアルミニウム原子が含まれている事が確認された。また、本粉末を分解させた後、有機層の抽出を行い、有機物を取り出してNMRを測定することで、カルボン酸配位子であるピロメリット酸が含まれている事が確認された。
比較例1
塩化アルミニウム6水和物4.5mmolとテレフタル酸3.0mmolをDEF30mLとエタノール8mLに溶解し、2時間室温にて撹拌した。その後、溶液を充填した反応容器を密閉し、定温恒温器に入れて110℃で48時間加熱した。得られた粉末を濾別し、エタノールで洗浄後、真空乾燥することで、白色粉末を得た。得られた粉末を、(株)リガク社製粉末X線回折装置SmartLabにより測定した結果(CuKα(λ =1.54Å)、2θ=2〜40、室温にて測定)、8.8度、10.4度、12.5度、14.6度、15.1度、17.9度に反射があり、本反射は、既報(非特許文献9)のアルミニウム多孔高分子錯体のパターンとよく一致しており、ふっ化物イオンを含まないアルミニウム多孔高分子錯体が得られた事がわかる。
比較例2
硝酸アルミニウム9水和物3.5mmolとトリメシン酸0.5mmolを水5mLに溶解させた。その溶液を反応容器へ充填した後密閉し、定温恒温器に入れて210℃で24時間加熱した。得られた粉末を濾別し、エタノールで洗浄後、真空乾燥することで、白色粉末を得た。得られた粉末を、(株)リガク社製粉末X線回折装置SmartLabにより測定した結果(CuKα(λ =1.54Å)、2θ=2〜40、室温にて測定)、7.5度、9.2度、13.7度、14.6度、15.5度、16.7度に反射があり、本反射は、既報(非特許文献10)のアルミニウム多孔高分子錯体のシミュレーションパターンとよく一致しており、ふっ化物イオンを含まないアルミニウム多孔高分子錯体が得られた事がわかる。
比較例3
硝酸アルミニウム9水和物3.5mmolとトリメシン酸トリメチル2.4mmol、硝酸4.4mlを水16mlに溶解させた後、反応容器に入れ定温恒温器にて210°C、3時間加熱した。得られた粉末を濾別し、エタノールで洗浄後、真空乾燥することで、白色粉末を得た。得られた粉末を、(株)リガク社製粉末X線回折装置SmartLabにより測定した結果(CuKα(λ =1.54Å)、2θ=2〜40、室温にて測定)、2.7度、3.8度、4.5度、4.8度、5.3度、6.4度、7.3度、10.5度、11.3度に反射があり、本反射は、既報(非特許文献11)のアルミニウム多孔高分子錯体のパターンとよく一致しており、ふっ化物イオンを含まないアルミニウム多孔高分子錯体が得られた事がわかる。
<ガス吸着の結果>
得られたガス吸着材の二酸化炭素吸着性および窒素の吸着性を、BET自動吸着装置(日本ベル株式会社製ベルソープミニII)を用いて評価した(測定温度:二酸化炭素は195K、酸素、窒素は77K)。測定に先立って試料を423Kで6時間真空乾燥して、微量残存している可能性がある溶媒分子などを除去した。
表1に、実施例で得られたアルミニウムイオンとふっ化物イオン、カルボン酸配位子を含む化合物から成るガス吸着材と、比較例で得られたふっ化物イオンを含まないアルミニウム多孔高分子錯体から成るガス吸着剤の二酸化炭素と酸素と窒素の吸着量を示す。
Figure 2016185534
表1で、二酸化炭素吸着量と窒素吸着量の比をみると、実施例においては二酸化炭素の吸着量比が大きく、比較例では窒素の吸着量が多く、本材料は、二酸化炭素の選択吸着性に優れていることがわかる。また、酸素吸着量は実施例では比較例に比べて多く吸着しており、酸素貯蔵材として優れている事がわかる。
本発明のガス吸着材は、アルミニウムイオンやふっ化物イオン、カルボン酸配位子を含有する化合物から成り、多孔性を有している。この多孔性を生かして二酸化炭素や酸素の特異的な吸着が可能であり、これらのガスの分離、貯蔵に好適に使用出来る。

Claims (6)

  1. 下記式(1)
    [AlFX] (1)
    (式中、Xは、二価以上のカルボン酸配位子であり、mは、配位子Xの価数をxとしたとき、2/xであり、nは、[AlFX]から成る構成単位の数を表す)で表される、ふっ化物イオンとアルミニウムイオンと配位子Xとを含む化合物から成るガス吸着材。
  2. 式(1)の化合物が、AlF無水物またはAlF水和物を出発原料として、二価以上のカルボン酸配位子との反応によって合成される請求項1に記載のガス吸着材。
  3. 式(1)の化合物が、AlF無水物またはAlF水和物と、その他のアルミニウム塩の少なくとも1つとを出発原料として、二価以上のカルボン酸配位子との反応によって合成される請求項1に記載のガス吸着材。
  4. 前記Xが三価以上のカルボン酸配位子である請求項1〜3のいずれか1項に記載のガス吸着材。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のガス吸着材を用いるガス分離装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のガス吸着材を用いるガス貯蔵装置。
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