JP2016184640A - レジスト液保管容器、レジスト液供給装置、レジスト液塗布装置、レジスト液保存装置、及びマスクブランクの製造方法 - Google Patents

レジスト液保管容器、レジスト液供給装置、レジスト液塗布装置、レジスト液保存装置、及びマスクブランクの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】可撓性を有するレジスト液の保管容器内のレジスト液を効率よく循環できるレジスト液保管容器、レジスト液保存装置、レジスト液供給装置、レジスト液塗布装置を提供することを目的とする。【解決手段】レジスト液保管容器1は、レジスト液を貯留する収容部2aを有する可撓性の袋部2と、収容部2aに連通したレジスト液を注入する注入管9と、収容部に連通したレジスト液をレジスト液保管容器の外へ排出する排出管8と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、フォトリソグラフィのパターン形成に用いるレジスト液を保管するレジスト液保管容器、レジスト液保管容器からレジスト液を供給するレジスト液供給装置、レジスト液供給装置からレジスト液の供給を受けて基板等にレジスト液を塗布するレジスト液塗布装置、レジスト液保管容器のレジスト液を適正な状態に保存するレジスト液保存装置、及びマスクブランクの製造方法に関する。
フラットパネルディスプレイ(FPD:Flat Panel Display)などに代表される半導体デバイスの製造、磁気ディスクや光ディスクなどの微細構造物の形成・加工において、高感度なレジスト液が用いられる。また、フォトマスクプロセスにおけるマスクブランクへのレジスト液の塗布は、スピンコーティング法により行われる。スピンコーティング法では、スピンコータ上に対象基板を設置し、その基板表面にレジスト液塗布装置のノズルからレジスト液を所定量だけ滴下した後にスピンコータを高速に回転させることで、レジスト液を拡散塗布させる。
レジスト液は、静止状態にあるとゲル状の不溶解物が発生する場合がある。ゲル化した不溶解物が発生したレジスト液を拡散塗布する際に、そのゲル化した不溶解物が基板表面に付着すると異物となってしまい、微細構造物の基になるレジストパターンに欠陥が生じることになる。ゲル状の不溶解物の発生を抑制するには、レジスト液の循環濾過が有効である。その例として、ガラス等で成形されたボトル状のレジスト液の保管容器内でレジスト液を循環させる循環濾過装置を組み込んだレジスト液供給装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
この特許文献1に記載されたレジスト液供給装置においては、ボトル状の保管容器内のレジスト液が減少すると保管容器の上部に空間が発生する。そして、この空間に入り込んだ空気によって、保管容器内に残されたレジスト液が酸化して、感度が変化してしまうという問題がある。
一方、レジスト液の保管容器の形状としては、上述したボトル形状の他に、空気が入り込まないようにフィルム等で成形された可撓性を有する袋状のものが多数知られている(例えば、特許文献2)。さらに、袋状の保管容器内に1本のパイプを挿入し、容器外からレジスト液を導入及び容器内からレジスト液を排出して、保管容器内のレジスト液を循環させる装置が開示されている(特許文献3)。
特開2014−63807号公報 国際公開第1989/07575号 特開平9−95565号公報
しかしながら、上述した特許文献3に記載された装置では、容器内に挿入されたパイプの先端の位置は固定されている。このため、常に同じ位置からレジスト液が容器内に導入され、また、常に同じ位置から容器内のレジスト液が排出される。従って、パイプ先端付近のレジスト液は移動により撹拌されるが、パイプ先端から離れた場所ではレジスト液は移動せず滞留する。すなわち、パイプ先端から離れた場所では、十分にレジスト液を撹拌することができず、暗反応によるレジスト液のゲル化が発生するという問題がある。
また、特許文献3に記載された装置では、パイプが1本であるため、レジスト液を容器内に導入している時には、レジスト液を容器外へ排出することができず、レジスト液を容器外へ排出している時には、レジスト液を容器内へ導入することができない。すなわち、容器内におけるレジスト液の移動方向は、導入方向か排出方向の一方向に限られ、効率よくレジスト液を撹拌することができず、レジスト液のゲル化が生じるおそれがある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、可撓性を有するレジスト液の保管容器において、容器内のレジスト液を効率よく循環できるレジスト液保管容器、レジスト液供給装置、レジスト液塗布装置、レジスト液保存装置を提供することを目的とする。また、本発明は、マスクブランクの製造方法を提供することも目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願発明に係るレジスト液保管容器は、フォトリソグラフィに用いるレジスト液を保管するレジスト液保管容器であって、レジスト液を貯留する収容部を有する可撓性の袋部と、収容部に連通してレジスト液を注入する注入管と、収容部に連通して収容部に貯留されたレジスト液をレジスト液保管容器の外へ排出する排出管と、を備える。
また、本願発明に係るレジスト液供給装置は、フォトリソグラフィに用いるレジスト液を貯留する収容部を有する可撓性の袋部と、収容部に連通して収容部にレジスト液を注入する注入管と、収容部に連通して収容部に貯留されたレジスト液を収容部の外へ排出する排出管と、を備えたレジスト液保管容器と、充満される温調液でレジスト液保管容器を浸漬させるための液槽と、液槽に充満された温調液を循環させる温調液循環手段と、充満された温調液の温度を制御する温度制御手段と、レジスト液保管容器内のレジスト液をレジスト液塗布装置に供給するための供給手段と、を備える。
また、本願発明に係るレジスト液塗布装置は、フォトリソグラフィに用いるレジスト液を貯留する収容部を有する可撓性の袋部と、収容部に連通して収容部にレジスト液を注入する注入管と、収容部に連通して収容部に貯留されたレジスト液を収容部の外へ排出する排出管と、を備えたレジスト液保管容器と、充満される温調液でレジスト液保管容器を浸漬させるための液槽と、液槽に充満された温調液を循環させる温調液循環手段と、充満された温調液の温度を制御する温度制御手段と、レジスト液保管容器内のレジスト液をレジスト液塗布装置に供給するための供給手段と、記供給手段により供給されたレジスト液を基板表面に滴下させる滴下ノズルと、を備える。
また、本願発明のレジスト液保存装置は、フォトリソグラフィに用いるレジスト液を貯留する収容部を有する可撓性の袋部と、収容部に連通して収容部にレジスト液を注入する注入管と、収容部に連通して収容部に貯留されたレジスト液を収容部の外へ排出する排出管と、を備えたレジスト液保管容器と、充満される温調液でレジスト液保管容器を浸漬させるための液槽と、液槽に充満された温調液を循環させる温調液循環手段と、充満された温調液の温度を制御する温度制御手段と、を備える。
また、本願発明に係るマスクブランクの製造方法は、基板の一面にマスクパターン形成用の薄膜を成膜する工程と、レジスト液塗布装置によりレジスト液を前記薄膜の表面に塗布して定着させる工程と、を含み、レジスト液が貯留されるレジスト液保管容器内のレジスト液を排出管と注入管を用いて循環させるステップと、レジスト液保管容器が浸漬された浴槽内の温調液を循環させるステップと、液槽内の前記温調液の温度をレジスト液の塗布に適合する温度に制御するステップと、塗布に適合する温度のレジスト液をレジスト液塗布装置に供給するステップと、を含む。
本発明に係るレジスト液保管容器によれば、容器内に保管されたレジスト液を効率よく循環し、レジスト液のゲル化を抑えることができる。また、本発明に係るレジスト液保管容器によれば、レジスト液保管容器の容量以下のレジスト液を保管した場合でも、空気等が容器内に侵入することを防ぎ、レジスト液成分と酸素等の暗反応に伴う感度変化も効果的に抑えることができる。
また、本発明に係るレジスト液供給装置によれば、レジスト液保管容器内に保管されたレジスト液のゲル化を抑えた状態でレジスト液をレジスト液塗布装置等に供給することができる。また、本発明に係るレジスト液供給装置によれば、供給したレジスト液に代わって空気がレジスト液保管容器内に入らないので、レジスト液成分と酸素等の暗反応に伴うレジスト感度変化も効果的に抑することができる。
また、本発明に係るレジスト液塗布装置によれば、レジスト液保管容器内に保管されたレジスト液のゲル化を抑えた状態でレジスト液を基板等に塗布することができる。したがって、本発明に係るレジスト液塗布装置によれば、ゲル化に伴う不溶解物が発生しないので、前記不溶解物が基板上に吐出されず、異物の少ないレジスト層を形成できる。さらに、本塗布装置によれば、レジスト液保管容器内に空気が入らないことで、レジスト液と酸素等との暗反応も抑えることができる。したがって、本発明に係るレジスト液塗布装置は、感度安定性に優れたレジスト液が基板上に常に供給されるので、形成されたレジスト層は枚葉ごとの基板で感度のばらつきが生じない。
また、本発明に係るレジスト液保存装置によれば、レジスト液保管容器内に保管されたレジスト液のゲル化を抑えた状態でレジスト液を保存することができる。レジスト液と保管容器との間に空気が入ることを防ぎ、暗反応に伴うレジスト感度変化も効果的に抑することができる。
また、本発明に係るマスクブランク製造方法によれば、ゲル化が抑えられたレジスト液を用いてマスクブランクを製造することができるので、ゲル化不溶解物による異物欠陥の少ないレジスト層を有するマスクブランクを製造することができる。また、本方法によれば、レジスト液と空気(酸素)との接触が防止されるので、枚葉ごとの感度変動の少ないレジスト層を有するマスクブランクを製造することができる。
本発明の第1の実施形態に係るレジスト液保管容器の概略縦断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る保持部材の正面図である。 本発明の第2の実施形態に係るレジスト液保管容器の概略縦断面図である。 レジスト液保管容器の収容部におけるレジスト液の流れを説明するための説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るレジスト液保管容器の収容部におけるレジスト液の流れを説明するための説明図である。 本発明の第3の実施形態に係るレジスト液保管容器の概略縦断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る注入管及び排出管の横断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るレジスト液保管容器の収容部におけるレジスト液の流れを説明するための説明図である。 本発明に係るレジスト液保存装置、レジスト液供給装置及びレジスト液塗布装置の構成を示す概略図である。 可撓性を有する袋部を使用したレジスト液保管容器を用いて行った感度経時変化テストの結果を示すグラフである。 本発明に係るマスクブランク製造方法の工程フロー図である。 位相シフトマスクを製造する工程を示す断面模式図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[レジスト液保管容器の第1実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るレジスト液保管容器1の概略縦断面図であり、図2は、本発明の第1の実施形態に係る保持部材4の正面図である。
<全体構成>
本実施形態に係るレジスト液保管容器1は、レジスト液を貯留する収容部2aを有する袋部2と、袋部2に設けられ、収容部2aに連通する開口3aを有する口金部材3と、口金部材3と嵌合した保持部材4と、を有している。
<袋部>
袋部2は、フィルム同士を対向するように重ね合わせて、その四辺をヒートシールすることにより内部にレジスト液を貯留する収容部2aが形成される。袋部2は、矩形の扁平形状に形成されている。また、収納部2aの角部を弧状に形成し、レジスト液が角部に残りにくくしている。なお、本実施形態では、ファイル同士を対向させて四辺をヒートシールしているが、これに限定されるものではない。さらに、フィルムの底部にマチを形成してもよい。また、レジスト液の使用効率を上げるために袋の底辺を底方向に向けて凸となる曲線状やテーパー状に形成してもよい。
フィルムの材質としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等の炭化水素系ポリマーシートを用いることができる。フィルムの構造としては、単層フィルムの他に多層フィルムを用いてもよい。例えば、酸素や水蒸気等のガスを遮断する高気密性フィルムや遮光性を有する機能性フィルムを別途設けてもよい。
<口金部材>
係合保持部としての口金部材3は、袋部2の収容部2aと連通する開口部3aを有する円筒状の部材である。口金部材3の開口部3aは、口金部材3と保持部材4とが嵌合する際に、保持部材4の係合部4bと係合する。口金部材3は、図1に示すように、袋部2aの上部のフィルムに熱融着されている。
口金部材3は、好ましくは射出成形法にて製造される。これに用いる樹脂としては射出成形可能な樹脂であれば特に限定するものではないが、通常は高温時でも剛性があり、低温時において脆化し難い高密度ポリエチレンが好ましい。
<保持部材>
保持部材4は、口金部材3と嵌合した際に袋部2の外へ突出する頭部4aと、口金部材3の開口部3aに挿入され、その先端が袋部2の収容部2aに位置する係合部4bとからなる。図1に示すように、口金部材3の開口部3aと保持部材4の係合部4bとが係合し、保持部材4は口金部材3に嵌合されている。
図2に示すように、保持部材4の頭部4aは、円筒状に形成されており、頭部4aの上面4cの中央付近には、排出管8を挿入するための排出管孔8aが形成されている。排出管孔8aは、保持部材4を軸方向に貫通するように形成されている。また、排出管孔8aの径は、排出管8の外径よりもやや小さくなるように形成されている。これにより、排出管孔8aに挿入された排出管8を所定の位置に保持することができるとともに、排出管8が保持部材4に装着された状態であってもレジスト液保管容器1の内部を液密な状態に保つことができる。
保持部材4の頭部4aの側周面4dには、注入管9を挿入するための注入管孔9aが形成されている。注入管孔9aは、保持部材4の軸方向と垂直な方向に伸びるように形成されている。また、注入管孔9aの径は、注入管9の外径よりもやや小さくなるように形成されている。これにより、注入管孔9aに挿入された注入管9を所定の位置に保持することができるとともに、注入管9が保持部材4に装着された状態であってもレジスト液保管容器1の内部を液密な状態に保つことができる。
保持部材4の係合部4bは、頭部4aの下部に連接し、頭部4aの径よりもやや小さい径を有する円筒状に形成されている。係合部4bの外径は、口金部材3の開口部3aの径よりもやや大きくなるように形成されている。これにより、保持部材4と口金部材3とを嵌合させた際に、レジスト液保管容器1の内部を液密に保つことができる。なお、係合部4bと口金部材3との間にOリングを配置し、液密性を向上させてもよい。また、保持部材4の頭部4aと係合部4bとの間には、段差4eが形成されている。この段差4eが口金部材3の開口部3aの縁部に係止されることにより、保持部材4と口金部材3とを嵌合させる際に、保持部材4を必要以上に口金部材3に押し込んでしまうことを防止できる。
保持部材4の内部には、円筒形状の空間部5が形成されている。空間部5の下方は収容部2aと連通しており、空間部5の上方は排出管孔8a及び注入管孔9aと連通している。また、空間部5の径は、排出管8の外径よりも大きくなるように形成されている。これにより、排出管8が保持部材4に装着されている状態においても、排出管8と保持部材4の内壁との間には、レジスト液が流れる隙間が確保される。
保持部材4は、好ましくは射出成形法にて製造される。これに用いる樹脂としては射出成形可能な樹脂であれば特に限定するものではないが、通常は高温時でも剛性があり、低温時において脆化し難い高密度ポリエチレンが好ましい。
図1に示すように、保持部材4の頭部4aの上面4cに形成された排出管孔8aには、保持部材4の軸方向に排出管8が挿入されている。排出管8は、細いパイプで構成されており、排出管8の先端部にはテーパ8bが形成されている。先端にテーパ8bを形成することにより、排出管8の先端を袋部2の底部近傍に位置させた場合であっても、収容部2aの底部付近に残されたレジスト液を排出することができる。排出管8の他端は、後述するポンプ31に接続されている。
保持部材4の側周面4dに形成された注入管孔9aには、保持部材4の軸方向と垂直な方向に注入管9が挿入されている。注入管9は細いパイプで構成されており、注入管9の先端が空間部5の手前に位置するように配置される。すなわち、注入管9は、空間部5内にある排出管8と接触することなく、保持部材の空間部5、すなわち、排出管8と保持部材4の内壁との間に形成されている空間に連通している。注入管9の他端は、後述するポンプ31に接続されている。
本実施形態では、保持部材4に装着される排出管8の挿入方向と注入管9の挿入方向とを異ならせることにより、排出管8と注入管9を二重管構造にする必要がない。これにより、レジスト液保管容器1の構造を簡単にすることができる。
排出管8及び注入管9の材質は、通常は高温時でも剛性があり、低温時において脆化し難い高密度ポリエチレンが好ましい。また、排出管8の先端を斜めに切断することにより、テーパ8bを形成する。
なお、保持部材4の頭部4aの上面4cに傾斜部を形成してもよい。これにより、レバー等の器具を用いて保持部材4と口金部材3とを嵌合する作業を行う場合に、傾斜部の上方にできた空間部分に器具の一部を逃がすことができる。
<レジスト液保管容器の組み立て>
まず、保持部材4を口金部材3から外した状態で、口金部材3の開口部3aからレジスト液を注入し、袋部2の収容部2aにレジスト液を貯留する。レジスト液保管容器1をすぐに使用しない場合には、口金部材3の開口部3aに栓をした状態で保管する。注入するレジスト液としては、通常のレジスト液の他に、高感度のレジスト液、特に化学増幅型レジスト液を用いてもよい。本実施形態のレジスト液保管容器1は、収容部2a内に空気が入りこむことがない可撓性の袋部2を備えているので、空気により酸化されやすい化学増幅型レジスト液も保管することができる。
レジスト液保管容器1を使用する場合には、開口部3aの栓を取り外し、排出管8及び注入管9が装着された保持部材4を口金部材3に嵌合する。この際、排出管8の先端を開口部3aから収容部2a内に挿入し、次に、保持部材4の係合部4bを、口金部材3の開口部3aに係合させて、レジスト液保管容器1を組み立てる。このとき、排出管8は、排出管8の先端が袋部2の底部の近傍に位置するように保持部材4に装着されている。なお、排出管8の一部を屈曲させて、保持部材4の排出管孔8aの縁部と係止させることで、収容部2aにおける排出管8の先端の位置を規定してもよい。これにより、排出管8の先端を深く挿入しすぎることによる袋部の損傷や、排出管8の先端を浅く挿入しすぎることによる収容部2a内におけるレジスト液の残存を防止できる。
図1のように組み立てられたレジスト液保管容器1を、後述するレジスト液供給装置、レジスト液塗布装置及びレジスト液保存装置にセットする。
収容部2aに貯留されたレジスト液を循環させる場合には、注入管9の先端からレジスト液を吐出する。注入管9の先端から吐出されたレジスト液は、保持部材4に形成された空間部5を通り、袋部2の収容部2aへ移動する。そして、排出管8の先端から排出管8の内部に吸い込まれてレジスト液保管容器1の外部に排出される。このように、注入管9から注入されたレジスト液が、排出管8から収容容器1の外に排出されることによるレジスト液の移動にともない、収容部2aに貯留されたレジスト液が撹拌される。このように、本実施形態のレジスト液保管容器1を用いることにより、収容部2a内でレジスト液が滞留することがなくなるので、暗反応によるレジスト液のゲル化を抑制することができる。
[レジスト液保管容器の第2実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係るレジスト液保管容器11について説明する。本実施形態のレジスト液保管容器11は、保持部材4に装着された排出管8及び注入管9の配置が第1実施形態と異なる。本実施形態のレジスト液保管容器の11全体の構成については第1実施形態と同様であるから説明を省略し、また、図3において、図1に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
図3は、本発明の第2の実施形態に係るレジスト液保管容器11の概略縦断面図である。図4及び図5は、レジスト液保管容器11の収容部2aにおけるレジスト液の流れを説明するための説明図である。
図3に示すように、保持部材4には、排出管8と注入管9が保持部材4の軸方向に平行に装着されている。保持部材4に装着された排出管8と注入管9の先端は、収容部2a内に位置するように配置されている。本実施形態の保持部材4の頭部4aの上面4cには、排出管孔8aと注入管孔9aとが形成されており、排出管孔8a及び注入管孔9aは、保持部材4を軸方向に貫通するように形成されている。
上述した第1実施形態と異なる点は、本実施形態では、注入管9の先端も収容部2a内に位置するように配置されている。具体的には、注入管9の先端が、口金部材3の開口部3aの近傍になるように配置されている。第1実施形態と同様に、収容部2a内に挿入された排出管8の先端の位置は、収容部2aの底部の近傍に位置するように配置されている。従って、収容部2a内に挿入された注入管9の先端の位置は、排出管8の先端の位置よりも上方に位置するように配置されている。
本実施形態では、収容部2a内において、注入管9の先端の位置を上方として、排出管8の先端の位置と注入管9の先端の位置を上下方向に離間させている。これにより、注入管9の先端から注入されたレジスト液が排出管8の先端まで移動する移動距離が長くなり、収容部2a内のレジスト液を確実に撹拌することができる。また、注入管9の先端の位置を上方とすることで、注入管9から注入されたレジスト液の移動が重力を利用してスムーズに行われるので、収容部2a内のレジスト液を確実に撹拌することができる。
本実施形態において、収容部2aに貯留されたレジスト液を循環させる場合は、注入管9の先端からレジスト液を袋部2の収容部2a内に直接注入し、排出管8の先端から例示スト液を容器11の外へ排出する。本実施形態では、このレジスト液の移動に伴い収容部2a内のレジスト液が撹拌されるため、暗反応によるレジスト液のゲル化を抑えることができる。
図4は、排出管8と注入管9の先端の位置が、収容部2a内において同じ高さに配置された場合の実施形態を示す図である。この実施形態のレジスト液保管容器11’は、排出管8と注入管9の先端が収容部2aの底部近傍に配置されている。なお、この図では、収容部2a内のレジスト液の減少とともに、収容部2a内の空気が容器外へ排出されて可撓性の袋部2がしぼみ、収容部2a内でレジスト液が移動できる空間が少なくなった状態を示している。レジスト液が移動できる空間が少なくなったことにより、排出管8の先端付近のレジスト液と注入管9の先端付近のレジスト液が隔離され、収容部2aの内部でいわゆる液だまりQが発生している。このように液だまりQが発生すると、収容部2a内のレジスト液を循環させることができなくなる場合が生じる。
図5は、図3に示したレジスト液保管容器11において、収容部2a内のレジスト液の残量が少なくなった場合のレジスト液の循環を説明するための図である。
図5に示すように、可撓性の袋部2がしぼむことでレジスト液が移動できる空間が少なくなっているため、注入管9の先端付近で液だまりQが発生する。しかしながら、本実施形態では、液だまりの端が排出管8の外周面に接触することで、排出管8にガイドされて重力により排出管8の先端まで到達することができる。排出管8の先端に到達したレジスト液は、容器11の外へ排出される。このように、本実施形態のレジスト液保管容器11を用いることにより、収容部2a内のレジスト液が少なくなり液だまりが発生しやすい状態になっても、確実に収容部2a内のレジスト液を循環させることができる。これにより、暗反応によるレジスト液のゲル化を抑制することができる。
[レジスト液保管容器の第3実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態に係るレジスト液保管容器21について説明する。本実施形態のレジスト液保管容器21は、保持部材4に装着された排出管8及び注入管9の配置が第1実施形態と異なり、二重管構造を備えている。本実施形態のレジスト液保管容器21の全体の構成については第1実施形態と同様であるから説明を省略し、また、図6において、図1に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
図6は、本発明の第3の実施形態に係るレジスト液保管容器21の概略縦断面図である。図7は、図6のA−A線で示された排出管8及び注入管9の横断面図であり、図8は、レジスト液保管容器21の収容部2aにおけるレジスト液の流れを説明するための説明図である。
図6に示すように、本実施形態のレジスト液保管容器21は、注入管9の径が排出管8の径よりも大きく、注入管9の内側に排出管8を配置したいわゆる二重管構造を有している。二重管構造を形成する排出管8と注入管9は、保持部材4の頭部4aの上面4cに形成された貫通孔9bに挿入されている。貫通孔9bは、注入管9の外径よりもやや小さい径を有するように形成され、保持部材4を軸方向に貫通するように形成されている。
図7に示すように、二重管構造を形成する排出管8と注入管9は共通の同心軸を有しており、排出管8の外周面と注入管9の内周面との間には、注入管9から注入されるレジスト液が通過する空間部10が形成されている。
また、収容部2a内に挿入された排出管8の先端の位置は、収容部2aの底部の近傍に位置するように配置されており、収容部2a内に挿入された注入管9の先端の位置は、排出管8の先端の位置よりも上方に位置するように配置されている。具体的には、注入管9の先端は、口金部材3の開口部3aから突出して収容部2a内に位置するように配置されている。なお、注入管9の先端の位置は、保持部材4の貫通孔9b内にあってもよい。
図8は、図6に示したレジスト液保管容器1において、収容部2a内のレジスト液の残量が少なくなった場合のレジスト液の循環を説明するための図である。
図8に示すように、収容部2a内のレジスト液の残量が少なくなった場合において、注入管9の先端から注入されたレジスト液は、二重管構造の内側に配置された排出管8の外周面を伝って排出管8の先端付近に到達する。すなわち、注入管の9の先端付近には液だまりが発生しない。排出管8の先端に到達したレジスト液は、排出管8によって保管容器21の外へ排出される。このように、本実施形態のレジスト液保管容器21では、収容部2a内のレジスト液の残量が少なくなり、収容部2a内に液だまりが発生しやすい状態になった場合であっても、注入管9の先端近傍で液だまりを発生させることなく、収容部2a内においてレジスト液を循環させることができる。これにより、暗反応によるレジスト液のゲル化を抑制することができる。
上述したように、本発明のレジスト液保管容器は、いずれの実施形態においてもフィルムで構成された可撓性を有する袋部2を有している。
以下、可撓性を有する袋部を使用したレジスト液保管容器と可撓性がないボトルを袋部としたレジスト液保管容器との比較を感度経時変化テストにより実施した。
<感度経時変化テスト>
[実施例1]
フィルムで構成された可撓性を有する袋部を使用したレジスト液保管容器を作成した。
[比較例1]
袋部として可撓性がないガラス製ボトルを使用したレジスト液保管容器を作成した。
上記で製作したレジスト液保管容器を温度10度の環境下で保管し、保管開始から1週間後、2週間後、1ヶ月後、2ヶ月後、3ヶ月後にテストを実施して評価を行った。
評価は、レジスト液保管容器に保管されたレジスト液を使用して、基板上にレジスト層を形成し、CDU(Critical Dimension Uniformity)を計測することにより感度評価を行い、その結果を図10に示した。
なお、評価に使用したレジスト層は、レジスト液として化学増幅型ポジレジスト(富士フィルムエレクトロマテリアル社製 PRL009S)を使用し、露光前べーク:190度、60秒膜圧、膜厚120nmの条件で形成した。
図10からも明らかなように、実施例1のレジスト液保管容器は、比較例1のレジスト液保管容器に比べて、CDUの値を高い状態に保つことができることがわかる。このことから、本実施形態のレジスト液保管容器のように可撓性の袋部を用いることで、保管中のレジスト液に空気が触れることを抑え、経時によるレジスト液の感度劣化を少なくできることがわかる。
上述したように、本発明に係るレジスト液保管容器は、いずれの実施形態においても収容部2aに貯留されたレジスト液を循環させている。
以下、収容部に貯留されたレジスト液を循環させるレジスト液保管容器と、収容部に貯留されたレジスト液を循環させないレジスト液保管容器との比較を異物テストにより実施した。
<異物テスト>
[実施例2]
フィルムで構成された袋部を有するレジスト液保管容器を後述するレジスト液供給装置に使用して、循環濾過を行いながら24時間保管した。
[比較例2]
フィルムで構成された袋部を有するレジスト液保管容器をレジスト液供給装置に使用して、循環を行わずに24時間保管した。
その後、レジスト液保管容器に保管されたレジスト液を使用して、基板上にレジスト層を形成し、レジスト液のゲル化に起因して発生するレジスト層の欠陥数をカウントする評価を5回実施した。レジスト層の形成条件は、感度経時変化テストの場合と同様とした。なお、比較例1の場合には、排出管にフィルタを設置した。
その結果、実施例2の場合では、いずれの評価においても深さが0.2μm以上の欠陥はカウントされなかったが、比較例2の場合では、深さが0.2μm以上の欠陥が、平均で11箇所カウントされた。
この結果から、実施例2の場合は、比較例2の場合と比べて、収容部内のレジスト液にゲル状の異物が発生しなかったことがわかる。なお、比較例1の結果から、フィルタを用いたとしても、レジスト液に発生したゲル状の異物を除去しきれないことがわかる。このことから、本実施形態のレジスト液保管容器のように容器内に保管されたレジスト液の循環を行うことで、暗反応によるレジスト液のゲル化を抑制し、保管中のレジスト液におけるゲル状の異物の発生を抑えることができることがわかる。
[レジスト液供給装置、レジスト液塗布装置及びレジスト液保存装置の実施形態]
以下、図面に従って、本発明に係るレジスト液保管容器1を使用したレジスト液供給装置、レジスト液塗布装置及びレジスト液保存装置の実施形態を説明する。
図9は、本発明に係るレジスト液供給装置80、レジスト液塗布装置90及びレジスト液保存装置の構成を示す概略図である。なお、図9において、レジスト液供給装置80の本体がその一部を破断した部分断面図により示され、流体制御系の構成が流体回路図により示される。また、レジスト液塗布装置90は、スピンコータ41上に設置される例えばフォトマスクブランク等の対象基板Sの表面にレジスト液を滴下させる滴下ノズル20を備える。
レジスト液供給装置80は、液状のレジスト液を保管したレジスト液保管容器1と、充満された温調液14で内部に格納されたレジスト液保管容器1を浸漬する液槽12と、を備える。なお、レジスト液保管容器1を円筒状に形成された外容器に収容した状態で、レジスト液供給装置80に格納してもよい。
液槽12の内部空間を画している内壁は円筒状となっており、その内部空間にレジスト液保管容器1が格納される。液槽12の内壁を円筒状とすることにより、矩形状のレジスト液保管容器1が格納されている場合であっても、温調液14の周回する流れを形成し又は促進することができる。なお、図示はしないが、液槽12の一部にレジスト液保管容器1内のレジスト液の液量を目視計測するための窓部を設けてもよい。
液槽12は、温調液14が一定の高さまで充満できるように液密性を有して形成される。また、液槽12にはレジスト液保管容器1の保持部材4をはめ込み可能な上蓋18が備えられており、温調水14の飛散が防止されている。この場合、レジスト液保管容器1は、収容部2aに貯留されているレジスト液が少なくなっても、袋部2が浮かないような状態で上蓋18に取り付けられる。温調液14としては純水を使用することができるが、液量の安定化を目的として例えばエチレングリコールなどの蒸発抑制剤を純水に添加した水液でもよい。
温調液14は、予め給水ライン16を介して液槽12内に供給される。また、液槽12に充満された温調液14は、排水ライン17を介して排水可能でもある。液槽12には、所定位置に設置されたレジスト液保管容器1のレジスト液のレベルよりも高い水位に温調液14が充満され、これによってレジスト液保管容器1が温調液14で浸漬される。
レジスト液供給装置80は、レジスト液保管容器1内のレジスト液をレジスト液塗布装置90に供給するためのレジスト液供給手段30を備える。レジスト液供給手段30は、少なくとも、レジスト液供給用のポンプ31と、レジスト液保管容器1及びポンプ31の吸入側との間に接続され、ポンプ31が発生する負圧によりレジスト液保管容器1内のレジスト液を吸い上げる本体排出管32と、ポンプ31の吐出側に接続されポンプ31から吐出されるレジスト液をレジスト液塗布装置90(滴下ノズル20)に供給する供給管33とを有している。本体排出管32の先端は、レジスト液保管容器1に装着されている排出管8と接続する。なお、排出管8として、本体排出管32をレジスト液保管容器1の保持部材4に直接装着してもよい。
ポンプ31は、レジスト液の吐出流量が一定であり、かつ、キャビテーション(気泡)の発生が極めて少ないロータリポンプであることが好ましい。また、レジスト液に含まれ得るパーティクル又はゲル化成分などを濾過して取り除くためのフィルタ34を、図9に示されるようにポンプ31の吐出側配管に設けてもよい。なお、図示はしないが、このようなフィルタをポンプ31の吸入側配管に設けてもよい。また、後述するレジスト液循環手段70によりレジスト液を循環させる管路の途中にこのようなフィルタを設けてもよい。
液槽12には、液槽内12の温調液14を循環させる温調液循環手段40及び液槽12内の温調液14を適切な温度に調整する温度制御手段50が設けられている。温調液循環手段40及び温度制御手段50により、温調液14を一定の状態に保ち、レジスト液保管容器1内のレジスト液に局所的な温度差を生じさせないようにすることができる。
さらに、レジスト液供給装置80は、レジスト液をレジスト液保管容器1内で循環させるためのレジスト液循環手段70を備えている。図9において、レジスト液循環手段70は、ポンプ31と、ポンプ31の吸入ポートに接続しレジスト液保管容器1に吸込口側が挿入された本体排出管32と、ポンプ31の吐出ポートに接続した供給管33から三方弁35を介して分岐し、レジスト液保管容器1に注入口側が挿入された戻り管36とを備えて構成される。戻り管36には、本体排出管32及び戻り管36の内部にたまった空気を外部へ脱気するための脱気装置42が設けられている。戻り管36の先端は、レジスト液保管容器1に装着されている注入管9と接続する。なお、注入管9として、戻り管36をレジスト液保管容器1の保持部材4に直接装着してもよい。
レジスト液循環手段70は、三方弁35の連通が戻り管36側へ切り換えられることで機能する。レジスト液塗布装置90にレジスト液を供給するときには、三方弁35の連通が供給管33側へ切り換えられる。三方弁35を電磁弁で構成し、このようなレジスト液の供給/循環の動作モードの切り換えをプログラミングにより自動制御してもよい。また、手動操作型の三方弁35を用いて、そのような切り換えを随時手動で行うようにしてもよい。
本実施形態のレジスト液供給装置80によれば、レジスト液保管容器1の収容部2aに貯留されたレジスト液を循環させてレジスト液塗布装置90等に供給することができる。従って、レジスト液保管容器1内のレジスト液のゲル化を抑え、ゲル状の異物が少ない状態のレジスト液をレジスト液塗布装置90等に供給することができる。また、本実施形態のレジスト液塗布装置90によれば、ゲル状の異物がない状態のレジスト液を用いて、基板等にレジスト液を塗布することができる。
上述した構成のレジスト液供給装置80は、レジスト液を適正な状態で保存するレジスト液保存装置としても機能する。この場合において、レジスト液保存装置は、レジスト液を保管するレジスト液保管容器1と、温調液14でレジスト液保管容器1を浸漬させる液槽12と、温調液14を循環させる温調液循環手段40と、温調液14の温度を制御する温度制御手段50とを備える。
このレジスト液保存装置によれば、温度制御手段50で温調液14の温度を制御することにより、レジスト液保管容器1に保管されたレジスト液の温度を適正な状態にすることができる。温度制御手段50により制御される温調液14の温度範囲は、少なくとも、レジスト液の塗布に適合する第一の温度(例えば23℃の室温)及びレジスト液の保管に適合する第二の温度(例えば10℃の冷温)を含むことが好ましい。
これにより、塗布が行われない休止期間にはレジスト液を第二の温度(冷温)に維持して保管することができる。例えば、室温での感度変化が大きい化学増幅型レジストを用いる場合には、レジスト液が室温環境下に置かれる累積時間を減らすことができ、レジスト液の感度の劣化を抑えることができる。また、本実施形態のレジスト液保存装置によれば、レジスト液保管容器1の収容部2aに貯留されたレジスト液を循環させた状態で保存することができる。従って、レジスト液保管容器1内のレジスト液のゲル化を抑え、ゲル状の異物の発生を抑えた状態でレジスト液を保存することができる。
[マスクブランクの製造方法の実施形態]
次に、本発明に係るマスクブランクの製造方法の実施形態について説明する。
マスクブランクは、例えば図11に示される工程フローに従って製造される。
まず、マスクブランク用基板Sの面を研磨し、表面粗さが1nm以下の高い平坦度を得る(ステップS1)。その基板Sの研磨面にCr等の金属薄膜からなる遮光膜を成膜する(ステップS2)。この遮光膜の成膜法としては、真空蒸着法又はスパッタリング法などを用いることができる。
レジスト液塗布装置90によるレジスト塗布の工程に先立ち、レジスト液供給装置80のセットアップを行う。レジスト液供給装置80は、例えば図9に示されるように、レジスト液を保管するレジスト液保管容器1と、レジスト液保管容器1内のレジスト液を滴下ノズル20に供給する供給手段30と、充満される温調液14でレジスト液保管容器1を浸漬させる液槽12と、温調液14を循環させる温調液循環手段40と、温調液14の温度を制御する温度制御手段50とを備える。
レジスト液供給装置80の準備において、レジスト液が保管されるレジスト液保管容器1を温調液14が充満される液槽12内に浸漬させる。そして、温調液循環手段40を作動させ温調液14を液槽12内で循環させる(ステップS3)。
これと同時に温度制御手段50を作動させ、液槽12内で循環させる温調液14の温度をレジスト液の塗布に適合する温度(例えば23℃の室温)に制御する(ステップS4)。
つぎに、供給手段30によりレジスト液供給装置80からレジスト液塗布装置90へレジスト液を供給する(ステップS5)。そして、スピンコータ41に載置したマスクブランク用基板Sに対して、滴下ノズル20からレジスト液を所定量だけ滴下する。スピンコータ41を高速に回転させることで、レジスト液をマスクブランク用基板Sの表面上で拡散させて均一に塗布する(ステップS6)。
そして、レジスト液が塗布されたマスクブランク用基板Sをホットプレート装置に移し、マスクブランク用基板Sの表面温度を約100℃に維持してベークする(ステップS7)。これによりレジスト液に含まれる有機溶媒が蒸発して、レジストがマスクブランク用基板Sに定着する。
[実施例]
本実施例では、主表面の寸法が約152mm×約152mmで、厚さが約6.25mmの合成石英ガラスからなるマスクブランク用基板(透光性基板)を準備した。このマスクブランク用基板は、端面および主表面を所定の表面粗さに研磨され、その後、所定の洗浄処理および乾燥処理を施されたものであった。
次に、上記のマスクブランク用基板上に、窒化されたモリブデン及びシリコンからなるハーフトーン型位相シフト膜(パターン形成用薄膜)を成膜した。
具体的には、枚葉式DCスパッタ装置内にマスクブランク用基板1を設置し、モリブデン(Mo)とシリコン(Si)との混合ターゲット(Mo:Si=10at%:90at%)を用い、アルゴン(Ar)と窒素(N)とヘリウム(He)との混合ガス雰囲気(ガス流量比 Ar:N:He=5:49:46)で、ガス圧0.3Pa、DC電源の電力を3.0kWとして、反応性スパッタリング(DCスパッタリング)により、モリブデン、シリコン及び窒素からなるMoSiN膜を69nmの膜厚で形成した。
次いで、上記MoSiN膜が形成された基板に対して、アニール処理として加熱処理を施した。具体的には、加熱炉を用いて、大気中で加熱温度を450℃、加熱時間を1時間として、加熱処理を行った。なお、このMoSiN膜は、ArFエキシマレーザーにおいて、透過率は6.16%、位相差が184.4度となっていた。
次に、ハーフトーン型位相シフト膜上に、クロム系材料からなる遮光膜(パターン形成用薄膜)を成膜した。
具体的には、クロム(Cr)ターゲットを用い、アルゴン(Ar)と二酸化炭素(CO)と窒素(N)とヘリウム(He)との混合ガス雰囲気(ガス流量比 Ar:CO:N:He=20:35:10:30)で、ガス圧0.2Pa、DC電源の電力を1.7kWとして、反応性スパッタリング(DCスパッタリング)により、CrOCN膜を30nmの膜厚で形成した。
続いて、クロム(Cr)ターゲットを用い、アルゴン(Ar)と窒素(N)との混合ガス雰囲気(ガス流量比 Ar:N=25:75)で、ガス圧0.1Pa、DC電源の電力を1.7kWとして、反応性スパッタリング(DCスパッタリング)により、CrN膜を4nmの膜厚で形成した。
さらに、クロム(Cr)ターゲットを用い、アルゴン(Ar)と二酸化炭素(CO)と窒素(N)とヘリウム(He)との混合ガス雰囲気(ガス流量比 Ar:CO:N:He=20:35:5:30)で、ガス圧0.2Pa、DC電源の電力を1.7kWとして、反応性スパッタリング(DCスパッタリング)により、CrOCN膜を14nmの膜厚で形成した。
以上の手順により、基板側から、CrOCN膜、CrN膜、CrOCN膜の3層積層構造のクロム系材料の遮光膜(膜厚48nm)を形成した。以上の工程により、ハーフトーン型位相シフトマスクブランク(マスクブランク)を得た。なお、本実施例のマスクブランクは、ArFエキシマレーザー(波長:193nm)に対する光学濃度(OD)が3.0であり、遮光膜の表面反射率は20%であった。
本実施形態のレジストマスクの製造方法によれば、レジスト液保管容器1内のレジスト液を循環させて、暗反応によるレジスト液のゲル化を抑え、ゲル状の異物が少ない状態のレジスト液を用いるので、欠陥の少ないマスクブランクを製造することができる。なお、本実施形態では、レジスト液を塗布する基板として、フォトマスク用基板を用いたが、インプリント用基板に適用してもよい。
<ハーフトーン型位相シフトマスクの製造>
次に、上記の方法で製造したマスクブランクを用いて位相シフトマスク150を作製した。図12は、位相シフトマスクブランク100を用いて位相シフトマスク150を製造する工程を示す断面模式図である。まず、マスクブランク100上に、レジスト液塗布装置90を用いて、レジスト膜104を形成した(同図(a)参照)。
次に上記マスクブランク100上に形成されたレジスト膜104に対し、電子線描画装置を用いて位相シフトパターンのパターン描画を行った後、所定の現像液で現像してレジストパターン104aを形成した(同図(b)参照)。
次に、上記レジストパターン104aをマスクとして、遮光膜103(Cr系遮光膜)のエッチングを行って遮光膜パターン103aを形成した(同図(c)参照)。ドライエッチングガスとして、Cl及びOの混合ガスを用いた。
次に、上記遮光膜パターン103aをマスクとして、ハーフトーン型位相シフト膜102(MoSiN膜)のエッチングを行って位相シフトパターン102aを形成した(同図(d)参照)。ドライエッチングガスとして、SF及びHeの混合ガスを用いた。
次に、マスクブランク100上に、レジスト膜104を同様に形成し、電子線描画装置を用いて遮光帯のパターン描画を行った後、所定の現像液で現像してレジストパターン104bを形成した(同図(e)参照)。
次に、上記レジストパターン104bをマスクとして、遮光膜パターン103a(Cr系遮光膜)のエッチングを行って遮光膜パターン(遮光帯)103bを形成した。ドライエッチングガスとして、Cl及びOの混合ガスを用いた。
次に、残存するレジストパターンを剥離して、位相シフトマスク150を得た(同図(f)参照)。本実施形態によれば、上述したように欠陥が少ないマスクブランク100を用いるので、高品質な位相シフトマスク150を得ることができる。
以上、本発明について、実施形態に基づいて説明したが、本発明は上述の実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。例えば、上述した実施形態例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成について他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1、11、21…レジスト液保管容器、2…袋部、2a…収容部、3…口金部材、4…保持部材、8…排出管、9…注入管、80…レジスト液供給装置(レジスト液保存装置)、90…レジスト液塗布装置、40…温調液循環手段、50…温度制御手段、100…マスクブランク

Claims (10)

  1. フォトリソグラフィに用いるレジスト液を保管するレジスト液保管容器であって、
    レジスト液を貯留する収容部を有する可撓性の袋部と、
    前記収容部に連通し、前記収容部にレジスト液を注入する注入管と、
    前記収容部に連通し、前記収容部に貯留されたレジスト液をレジスト液保管容器の外へ排出する排出管と、を備えた
    レジスト液保管容器。
  2. 前記注入管と前記排出管を保持するための保持部材と、を備え、
    前記注入管及び前記排出管が前記収容部に連通した状態で、前記保持部材が前記袋部に装着されている
    請求項1に記載のレジスト液保管容器。
  3. 前記袋部に、前記保持部材と係合して、前記保持部材を前記袋部に装着するための係合保持部を設けた
    請求項2に記載のレジスト液保管容器。
  4. 前記保持部材は、上面部と側面部を有する円筒形状であって、前記注入管が前記上面部に保持され、前記排出管が前記側面部に保持されている
    請求項2に記載のレジスト液保管容器。
  5. 前記収容部における前記注入管の先端が、前記排出管の先端よりも前記保持部材側に位置するように配置されている
    請求項2に記載のレジスト液保管容器。
  6. 前記注入管の中心軸と前記排出管の中心軸が一致するように配置され、かつ、前記注入管の直径が前記排出管の直径よりも大きい
    請求項1〜5に記載のレジスト液保管容器。
  7. フォトリソグラフィに用いるレジスト液を貯留する収容部を有する可撓性の袋部と、前記収容部に連通し、前記収容部にレジスト液を注入する注入管と、前記収容部に連通し、前記収容部に貯留されたレジスト液を前記収容部の外へ排出する排出管と、を備えたレジスト液保管容器と、
    充満される温調液で前記レジスト液保管容器を浸漬させるための液槽と、
    前記液槽に充満された温調液を循環させる温調液循環手段と、
    前記充満された温調液の温度を制御する温度制御手段と、
    前記レジスト液保管容器内のレジスト液をレジスト液塗布装置に供給するための供給手段と、を備える
    レジスト液供給装置。
  8. フォトリソグラフィに用いるレジスト液を貯留する収容部を有する可撓性の袋部と、前記収容部に連通し、前記収容部にレジスト液を注入する注入管と、前記収容部に連通し、前記収容部に貯留されたレジスト液を前記収容部の外へ排出する排出管と、を備えたレジスト液保管容器と、
    充満される温調液で前記レジスト液保管容器を浸漬させるための液槽と、
    前記液槽に充満された温調液を循環させる温調液循環手段と、
    前記充満された温調液の温度を制御する温度制御手段と、
    前記レジスト液保管容器内のレジスト液をレジスト液塗布装置に供給するための供給手段と、
    前記供給手段により供給されたレジスト液を基板表面に滴下させる滴下ノズルと、を備える
    レジスト液塗布装置。
  9. フォトリソグラフィに用いるレジスト液を貯留する収容部を有する可撓性の袋部と、前記収容部に連通し、前記収容部にレジスト液を注入する注入管と、前記収容部に連通し、前記収容部に貯留されたレジスト液を前記収容部の外へ排出する排出管と、を備えたレジスト液保管容器と、
    充満される温調液で前記レジスト液保管容器を浸漬させるための液槽と、
    前記液槽に充満された温調液を循環させる温調液循環手段と、
    前記充満された温調液の温度を制御する温度制御手段と、を備える
    レジスト液保存装置。
  10. 基板の一面にパターン形成用の薄膜を形成する工程と、レジスト液塗布装置を用いてレジスト液を前記薄膜の表面に塗布して定着させる工程と、を含む、マスクブランクの製造方法であって、
    レジスト液が保管されるレジスト液保管容器内のレジスト液を排出管と注入管を用いて循環させるステップと、
    前記レジスト液保管容器が浸漬された浴槽内の温調液を循環させるステップと、
    前記浴槽内の前記温調液の温度をレジスト液の塗布に適合する温度に制御するステップと、
    前記塗布に適合する温度のレジスト液を前記レジスト液塗布装置に供給するステップと、を含む、
    マスクブランクの製造方法。
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