JP2016184565A - 押釦スイッチ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高いクリック感とソフトな感触とを両立することが可能である押釦スイッチ及びその押釦スイッチの製造方法を提供すること。【解決手段】本発明の押釦スイッチ10は、ドーム部22とドーム部22で繋がれたベース部21及びキートップ部23とが第1の材料で一体成形されたキートップ20と、キートップ部23からベース部21方向に突出するように設けられる第2の材料で成形されたプッシャー部30と、を備え、第2の材料が第1の材料よりも軟質な材料からなる。【選択図】図1

Description

本発明は、押釦スイッチ及びその製造方法に関する。
電子機器のデータ入力装置として、押釦スイッチが用いられている。
このような押釦スイッチは、図8に示すように、プッシャー部1、キートップ部2、キートップ部2をベース部3に支持するドーム部4がゴムなどの弾性材料により一体形成されており、ドーム部4はキートップ部2に加わる押圧荷重によって弾性変形するように薄いドーム状に形成されている。
図9はこのような押釦スイッチの押圧荷重とストローク(変位)の特性を示したグラフである(以後、押下特性と呼ぶ場合もある。)。
使用者がキートップ部2を押し込むと、ドーム部4の弾性変形によってストロークと共に荷重は増加する(図9の矢印1)。
荷重がピーク荷重(F)に達すると、ドーム部4が座屈し荷重が低下する(図9の矢印2)。
この急激な荷重低下により、使用者は押釦スイッチのクリック感(操作感)を感じることができる。
そして、ストロークがオンストローク(S)になると、プッシャー部1の先端が基板に達し、プッシャー部1の先端に設けられた導電部5と基板の固定電極6が接触して電気信号が伝わる。
オンストローク後も使用者がキートップ部2を押し込むと、基板に達したプッシャー部1とキートップ部2が撓むことにより荷重が再び増加し(図9の矢印3)フルストローク(S)に達する。
使用者がキートップ部2を開放すると、撓んでいたプッシャー部1とキートップ部2はゴムの復元力によってオンストロークに向かう(図9の矢印4)。
このときの荷重が復帰荷重(F)である。
その後、座屈したドーム部4が元に戻り、弾性変形していたドーム部4が初期状態に戻る(図9の矢印5、6)。
例えば、このような押釦スイッチは特許文献1および2に開示されている。
特開平11−306908号公報 特許第4975637号公報
ところで、近年、より高いクリック感(操作感)が求められるようになってきており、そのために押釦スイッチに用いられるゴム材料にゴム硬度の高い高硬度のものを選択する必要が出てきている。
しかしながら、ゴム硬度の高い高硬度のゴム材料で押釦スイッチを作製すると、高いクリック感が得られるものの、オンストローク後の荷重増加が急激なものとなり、操作者に機械的な感触を与えてしまうという問題がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みなされたものであり、高いクリック感とソフトな感触とを両立することが可能である押釦スイッチ及びその押釦スイッチの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために以下の構成で把握される。
(1)本発明の押釦スイッチは、ドーム部と前記ドーム部で繋がれたベース部及びキートップ部とが第1の材料で一体成形されたキートップと、前記キートップ部から前記ベース部方向に突出するように設けられる第2の材料で成形されたプッシャー部と、を備え、前記第2の材料が前記第1の材料よりも軟質な材料からなる。
(2)上記(1)の構成において、前記第1の材料のJIS K 6253−3:2012による測定方法で測定するタイプAデュロメータの硬さの値をXとし、前記第2の材料のJIS K 6253−3:2012による測定方法で測定するタイプAデュロメータの硬さの値をYとすると、前記第2の材料は、前記第1の材料の硬さXから前記第2の材料の硬さYを引いた値Wが5以上となる軟質な材料である。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、前記プッシャー部は、前記キートップ部から前記ベース部方向に0.45mm以上突出している。
(4)上記(1)から(3)のいずれか1つの構成において、前記キートップ部と前記プッシャー部とは、接触部が融着一体化している。
(5)上記(4)の構成において、前記第1の材料と前記第2の材料がシリコーンゴムである。
(6)上記(1)から(3)のいずれか1つの構成において、前記キートップ部と前記プッシャー部とは、接着材料で接着一体化されている。
(7)上記(6)の構成において、前記キートップ部と前記プッシャー部の接着材料で一体化される部分には、前記キートップ部側に凸部又は凹部が形成され、前記プッシャー部側に前記キートップ部の凸部又は凹部に嵌合する凹部又は凸部が形成されている。
(8)上記(1)から(7)のいずれか1つの構成において、前記プッシャー部は、前記キートップ部側への入り込み量が、前記キートップ部の高さの50%以下である。
(9)上記(1)から(8)のいずれか1つの構成において、少なくとも前記キートップ部と反対側に位置する前記プッシャー部の一方側の端面には、導電部が設けられている。
(10)上記(9)の構成において、前記導電部は、前記導電部が設けられる前記プッシャー部の前記端面の外形以下の外形である。
(11)本発明の押釦スイッチの製造方法は、第1の材料よりも軟質な材料からなる第2の材料でプッシャー部を成形するプッシャー部成形ステップと、ドーム部と前記ドーム部で繋がれるベース部及びキートップ部とが前記第1の材料で一体成形されるキートップの前記キートップ部に前記キートップ部から前記ベース部方向に突出するように前記プッシャー部を一体化する一体化ステップと、を含む。
(12)上記(11)の構成において、前記第1の材料のJIS K 6253−3:2012による測定方法で測定するタイプAデュロメータの硬さの値をXとし、前記第2の材料のJIS K 6253−3:2012による測定方法で測定するタイプAデュロメータの硬さの値をYとすると、前記第2の材料は、前記第1の材料の硬さXから前記第2の材料の硬さYを引いた値Wが5以上となる軟質な材料である。
(13)上記(11)又は(12)の構成において、前記一体化ステップでは、前記プッシャー部が前記キートップ部から前記ベース部方向に0.45mm以上突出するように前記キートップ部に一体化される。
(14)上記(11)から(13)のいずれか1つの構成において、前記第1の材料と前記第2の材料は、ベース樹脂が同じ樹脂系の材料で異なる硬さの材料であり、前記一体化ステップは、前記第1の材料を金型の内部空間内で加圧した状態で加熱して、前記キートップを成形するときに、前記内部空間に開口する前記金型に形成された有底凹部に配置されたプッシャー部が前記キートップ部に融着一体化するステップである。
本発明によれば、高いクリック感とソフトな感触とを両立することが可能である押釦スイッチ及びその押釦スイッチの製造方法を提供することができる。
本発明に係る第1実施形態の押釦スイッチを示す図である。 第1実施形態のキートップの製造方法を説明する図である。 第1実施形態のキートップ部にプッシャー部が入り込む場合の製造方法を説明する図である。 第1実施形態のキートップ部にプッシャー部が入り込む場合の押釦スイッチを説明する図である。 第1実施形態の押釦スイッチの特性を示すグラフである。 本発明に係る第2実施形態の押釦スイッチを示す図であり、(a)はキートップ部にプッシャー部を接着一体化した場合であり、(b)キートップ部に凹部を設けプッシャー部に凸部を設けて接着に加え嵌合構造を加えた場合であり、(c)はキートップ部に凸部を設けプッシャー部に凹部を設けて接着に加え嵌合構造を加えた場合であり、(d)はプッシャー部にフランジを設け接着面積を増やした場合である。 本発明に係るプッシャー部に導電部を設けない第1、2実施形態の変形例である。 従来の押釦スイッチを示す図である。 押釦スイッチのストロークと荷重の関係を説明するグラフである。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を、添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る第1実施形態の押釦スイッチの断面構造を示す図である。
図1に示すように、第1実施形態の押釦スイッチ10は、キートップ20と、プッシャー部30と、導電部40と、を備える。
キートップ20は、ドーム部22とドーム部22で繋がれたベース部21及びキートップ部23とが第1の材料で一体形成されている。
第1の材料としては、例えば、ウレタンゴム、アクリルゴム、ブチルゴム、シリコーンゴム、イソプレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体等の合成ゴムや天然ゴム、ポリエステル系若しくはウレタン系の熱可塑性エラストマ等のゴム弾性体を用いることができるが、この中でもシリコーンゴムが好適である。
プッシャー部30は、第1の材料よりも軟質な第2の材料で成形されており、キートップ部23からベース部21方向(図1の下側)に突出するように設けられる。
なお、製造方法については後述するが、本実施形態では、プッシャー部30のキートップ部23側の他方側の端面31はキートップ部23と接触する接触部23aで融着一体化させている。
このようにプッシャー部30を軟質な材料とすることでキートップ20に硬質な材料を採用し、クリック感を得つつも、プッシャー部30が基板50側に押圧されたときに、柔らかく弾性変形するので、押釦スイッチ10の押圧感をソフトなものにすることができ、押釦スイッチ10を押したときに、操作者に機械的な感触を与えないようにできる。
第2の材料としては、第1の材料と同様に、例えば、ウレタンゴム、アクリルゴム、ブチルゴム、シリコーンゴム、イソプレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体等の合成ゴムや天然ゴム、ポリエステル系若しくはウレタン系の熱可塑性エラストマ等のゴム弾性体を用いることができるが、この中でもシリコーンゴムが好適である。
第2の材料は、本実施形態では、後ほど説明するが、ベース樹脂が第1の材料と同じ樹脂系の材料であるのが好適であり、但し、第1の樹脂よりも軟質である必要がある。
具体的には、第1の材料のJIS K 6253−3:2012による測定方法で測定するタイプAデュロメータの硬さの値をXとし、第2の材料のJIS K 6253−3:2012による測定方法で測定するタイプAデュロメータの硬さの値をYとすると、第2の材料は、第1の材料の硬さXから第2の材料の硬さYを引いた値W(W=X−Y)が5以上となる軟質な材料であることが好適であり、より好ましくは、第2の材料は、Wが10以上となる軟質な材料であることが好ましい。
導電部40は、キートップ部23と反対側に位置するプッシャー部30の一方側の端面32に設けられており、基板50側に押付けられたときに固定電極51を導通させ電気信号が伝わるようにする。
例えば、導電部40には、ニッケル、銅、鉄、真鍮、洋白、ステンレスなどをロール延伸などによって薄くした薄い金属(以下、金属箔という)が好適に用いられ、これらの金属箔の表面に湿式めっき法や乾式めっき法(PVD、CVD)により、ニッケル、金、パラジウムの少なくとも一つを含むめっき層を形成することが好ましい。
また、導電部40には、カーボン、ニッケル、銅、銀、金の少なくとも一つを含む粒子およびこれらの粒子の表面にニッケル、金、パラジウム、銀の少なくとも一つを含むめっき層を一層以上形成した粒子の内の、何れか一つ以上の粒子をフィラーとして含む導電ゴムを好適に用いることもできる。
さらに、導電部40には、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂などの絶縁性樹脂の表面に、ニッケル、金、パラジウム、銀の少なくとも一つを含むめっき層を一層以上形成したものを好適に用いることもできる。
次に、上記のように構成される第1実施形態の押釦スイッチ10の製造方法について説明する。
先ず、プッシャー部を成形するプッシャー部成形ステップを実施する。
具体的には、プッシャー部30となる第2の材料からなるシートと導電部40となる導電シートとを準備する。
なお、上述のように、このとき第2の材料からなるシートは、第1の材料よりも軟質な材料からなるシートが選ばれている。
例えば、導電シートとしては、一方の面にNiと金を順次積層したような金属シートを用いればよい。
そして、金属シートの他方の面にプライマ―を塗布し乾燥機で加熱乾燥処理した後、第2の材料からなるシートと重ね合わせて金型内に投入し、加熱状態で圧縮して一体化させる。
このように、第2の材料からなるシートと金属シートとを一体化した後、プレス加工機などを用いてプッシャー部30の所定の形状となるように打ち抜き処理をしてプッシャー部を成形する。
次に、プッシャー部成形ステップで成形したプッシャー部30をキートップ部23にキートップ部23からベース部21方向に突出するように一体化する一体化ステップを実施する。
本実施形態の製造方法では、ドーム部22とドーム部22で繋がれるベース部21及びキートップ部23を一体成形してキートップ20を作製するときに合わせて一体化ステップを実施する。
具体的な一体化ステップの内容について図2を参照しながら説明する。
図2は、第1の材料を用いてキートップ20を成形するための金型を示した図であり、金型は、図2に示すように下金型Aと上金型Bとからなる。
図2に示すように、金型は、下金型Aと上金型Bとを合わせたときにキートップ20の形状となる内部空間を形成するようになっており、下金型Aには、その内部空間に開口する有底凹部A1が設けられている。
そして、図2に示すように、キートップ20を形成するのに先立って、下金型Aの有底凹部A1には、先に作製したプッシャー部30が配置される。
このとき、プッシャー部30の一方側の端面32の導電部40がキートップ部23と反対側に位置させるように、つまり、導電部40が有底凹部A1の底面側に配置されるようにプッシャー部30を有底凹部A1に配置する。
本実施形態では、導電部40は、プッシャー部30の打ち抜き処理のときに、一緒に成形されているのでプッシャー部30の一方側の端面32とほぼ同じ外形になっている。
しかしながら、導電部40は打ち抜き処理されたプッシャー部30に別途貼り付けられたものであっても良く、この場合、導電部40の外形は、プッシャー部30の一方側の端面32の外形以下の外形であることが好ましい。
導電部40の外形をプッシャー部30の一方側の端面32の外形より大きくすると、導電部40を図2に示す有底凹部A1に配置できるようにするために、有底凹部A1のサイズを導電部40の外形に合わせることになるが、そうすると、プッシャー部30と有底凹部A1との間に隙間ができ、その隙間にキートップ20の材料が入り込む場合がある。
一方、導電部40の外形をプッシャー部30の一方側の端面32の外形以下の外形にしておけば、有底凹部A1のサイズをプッシャー部30の外形に合せればよいので、プッシャー部30と有底凹部A1との間に大きな隙間ができることを回避することができ、隙間にキートップ20の材料が入り込むのを防止することができる。
また、有底凹部A1の底面の外周縁が有底凹部A1の周壁に直角に繋がっていれば良いが、実際には、この部分にはRが存在する場合が多く、導電部40が有底凹部A1の底面に配置されたときに、このRに押圧されて、導電部40が変形することを防止する意味から、導電部40の外形は、プッシャー部30の一方側の端面32の外形より少し小さい外形とされることが好ましい。
話をもとに戻して製造方法についての説明を続ける。
上記のように、下金型Aの有底凹部A1にプッシャー部30を配置すると、下金型Aと上金型Bとで形成される内部空間内に第1の材料が投入され、加圧した状態で加熱して、図1に示したドーム部22とドーム部22で繋がれるベース部21及びキートップ部23を一体成形したキートップ20が成形される。
このときに、上述のように、プッシャー部30の第2の材料とキートップ20の第1の材料をベース樹脂が同じ樹脂系の材料としておくと、キートップ20の成形時に、キートップ20のキートップ部23となる部分とプッシャー部30の他方側の端面31との接触部が融着一体化し、図1に示した押釦スイッチ10が形成される。
なお、融着一体化とは、樹脂成形時にキートップ20のキートップ部23となる部分とプッシャー部30の他方側の端面31との接触部との間が混ざり合い一体化するだけでなく、混ざり合わないまでも化学結合して一体化するものを含む。
なお、図3に示すように、下金型Aの有底凹部A1から少しプッシャー部30の他方側の端面31が、下金型Aと上金型Bとで形成される内部空間内側に出るように配置すると、図4に示すように、プッシャー部30の他方側の端面31がキートップ部23内に入り込むように形成することができ、融着一体化する面積を増やし、しっかりと、プッシャー部30をキートップ部23に一体化させることが可能である。
但し、プッシャー部30が、あまり多くキートップ部23内に入り込むようにすると、キートップ部23自体の強度が変わり、押釦スイッチ10を押す時にキートップ部23が変形することで、クリック感などに影響を与えることになる。
したがって、図4に示すように、プッシャー部30がキートップ部23内に入り込むようにする場合には、プッシャー部30のキートップ部23への入り込み量Yが、キートップ部23の高さXの50%以下、つまり、Y≦X×0.5とするのが好適であり、さらに、30%以下とするのが好適である。
また、上述のように、プッシャー部30はキートップ20よりも軟質な材料が用いられるため、プッシャー部30をキートップ部23内に入り込むように成形するために、プッシャー部30の他方側の端面31が、下金型Aの有底凹部A1から金型の内部空間内に出ていると、その部分がキートップ20を成形するときの樹脂圧に負けて変形するようなことが起こる場合がある。
この点からもあまり、プッシャー部30がキートップ部23内に入り込むような条件にしない方が好ましい。
具体的には、プッシャー部30が下金型Aの有底凹部A1から金型の内部空間内に突出する突出高さ(図4のY参照)が、キートップ部23の高さXの50%以下、つまり、Y≦X×0.5とするのが好適であり、さらに、30%以下であるのが好適である。
以上のようにして構成される本実施形態の押釦スイッチ10についての作用効果について説明する。
以下の手順で作製した押釦スイッチ10を準備し、その時の押釦スイッチ10の押下特性について評価を行った。
(比較例1)
シリコーンゴムコンパウンドKE−971−U(信越化学工業株式会社製)100重量部に架橋剤C-8(信越化学工業株式会社製)2.0重量部を混練して、これを0.55mmの厚みに分出してプッシャー部30用の未加硫のゴムシートを作製した。
また、表面にNiとAuめっきを設けた金属シートを用意し、その金属シートの裏面にプライマ―No18(信越化学工業株式会社製)を塗布して乾燥機で200℃、1時間加熱処理を行った。
金属シートの裏面(プライマ―塗布面)と未加硫のゴムシートとを合わせて長さ115mm、幅65mm、深さ0.5mmの金型内に投入し、165℃で5分間、加圧状態で加熱を行いシリコーンゴムシートの片面に金属シートを設けた0.5mm厚のシートを作製し、このシートを直径3mmに打ち抜けるように調整した抜き金型で打ち抜いてプッシャー部30の一方側の端面32に導電部40を設けたプッシャー部30を作製した。
このプッシャー部30のJIS K 6253−3:2012による測定方法で測定するタイプAデュロメータの硬さの値は70である。
なお、この成形したプッシャー部30の厚みは0.45mmであり、導電部40が0.05mmである。
次に、シリコーンゴムコンパウンドKE−971−U(信越化学工業株式会社製)100重量部に架橋剤C-8(信越化学工業株式会社製)2.0重量部を混練した材料をキートップ20の材料(第1の材料)として上述したように金型内の有底凹部A1にプッシャー部30を配置した後に、この第1の材料を金型の内部空間に投入してドーム部22とドーム部22で繋がれるベース部21及びキートップ部23を一体成形するようにしてキートップ20を作製した。
なお、比較例1では、プッシャー部30の厚みが薄いものとしたため、キートップ20となる材料が有底凹部A1に入り込むことで、プッシャー部30として成形した部分とキートップ20を成形するときに有底凹部A1に入り込んだ材料部分とで最終的なプッシャー部が形成され、そのプッシャー部の厚み(キートップ部23から突出している突出量)がほぼ1.45mmとなるようにしている。
なお、キートップ20を成形している第1の材料もJIS K 6253−3:2012による測定方法で測定するタイプAデュロメータの硬さの値が70のものとしているのでキートップ20を成形するときに形成されたプッシャー部の部分も、有底凹部A1内に配置されたプッシャー部30と同じ硬さである。
(実施例1〜3、5)
実施例1〜3、5は、比較例1と同様にプッシャー部30のベース樹脂としてシリコーンゴムコンパウンドを用いているが、それぞれ、JIS K 6253−3:2012による測定方法で測定するタイプAデュロメータの硬さの値が、実施例1が65、実施例2が60、実施例3が50、及び、実施例5が30となる材料を用いている。
具体的には、まず、実施例1、2、3及び5用に、タイプAデュロメータの硬さの値が65、60、50、及び30となる未加硫のゴムシートを作製した。
また、表面にNiとAuめっきを設けた金属シートを用意し、その金属シートの裏面にプライマ―No18(信越化学工業株式会社製)を塗布して乾燥機で200℃、1時間加熱処理を行ったものを用いて、金属シートの裏面(プライマ―塗布面)と未加硫のゴムシートとを合わせて長さ300mm、幅60mm、深さ1.5mmの金型内に投入し、165℃で5分間、加圧状態で加熱を行いシリコーンゴムシートの片面に金属シートを設けた1.5mm厚のシートを、上述の硬度の違うそれぞれのゴムシートで作製し、このシートを直径3mmに打ち抜けるように調整した抜き金型で打ち抜いてプッシャー部30の一方側の端面32に導電部40を設けたプッシャー部30を作製した。
その他の点については、比較例1と同様である。つまり、キートップ20のJIS K 6253−3:2012による測定方法で測定するタイプAデュロメータの硬さの値は70である。
実施例1〜3、5では、プッシャー部30を成形するときに有底凹部A1内に丁度収まるプッシャー部30の高さとし、キートップ部23からほぼ1.45mm軟質な材料からなるプッシャー部30が出ているようにした図1に示す押釦スイッチ10とした。なお、導電部40は0.05mmである。
(実施例4)
実施例4は、シリコーンゴムコンパウンドKE−941−U(信越化学工業株式会社製)100重量部に架橋剤C-8(信越化学工業株式会社製)2.0重量部を混練して、これを2.5mmの厚みに分出してプッシャー部30用の未加硫のゴムシートを作製した。
また、表面にNiとAuめっきを設けた金属シートを用意し、その金属シートの裏面にプライマ―No18(信越化学工業株式会社製)を塗布して乾燥機で200℃、1時間加熱処理を行ったものを用いて、金属シートの裏面(プライマ―塗布面)と未加硫のゴムシートとを合わせて長さ300mm、幅60mm、深さ2.0mmの金型内に投入し、165℃で5分間、加圧状態で加熱を行いシリコーンゴムシートの片面に金属シートを設けた2.00mm厚のシートを作製し、このシートを直径3mmに打ち抜けるように調整した抜き金型で打ち抜いてプッシャー部30の一方側の端面32に導電部40を設けたプッシャー部30を作製した。
なお、このプッシャー部30の厚みは1.95mmであり、導電部40の厚みが0.05mmであり、プッシャー部30のJIS K 6253−3:2012による測定方法で測定するタイプAデュロメータの硬さの値は40である。
このように作製したプッシャー部30を比較例1と同様に、シリコーンゴムコンパウンドKE−971−U(信越化学工業株式会社製)100重量部に架橋剤C-8(信越化学工業株式会社製)2.0重量部を混練した材料をキートップ20の材料(第1の材料)として金型内の有底凹部A1にプッシャー部30を配置した後に、プッシャー部30とキートップ部23が融着一体化するようにキートップ20を成形して押釦スイッチ10を得たが、実施例4では、プッシャー部30の他方側の端面31が金型内の有底凹部A1から突出するように配置し、プッシャー部30の他方側の端面31がキートップ部23内に入り込んだ図4に示す押釦スイッチ10とした。
具体的には、キートップ部23の高さ(図4のX参照)が2.0mmであるのに対して25%、つまり、0.5mmプッシャー部30の他方側の端面31がキートップ部23内に入り込んだ(図4のY参照)押釦スイッチ10とした。
なお、実施例4は、キートップ部23からプッシャー部30が1.45mmベース部21側に向けて飛び出したものになっている。
また、キートップ20のJIS K 6253−3:2012による測定方法で測定するタイプAデュロメータの硬さの値は70である。
(実施例6)
実施例6は、シリコーンゴムコンパウンドKE−922−U(信越化学工業株式会社製)100重量部に架橋剤C-8(信越化学工業株式会社製)2.0重量部を混練して、これを3.0mmの厚みに分出してプッシャー部30用の未加硫のゴムシートを作製した。
また、表面にNiとAuめっきを設けた金属シートを用意し、その金属シートの裏面にプライマ―No18(信越化学工業株式会社製)を塗布して乾燥機で200℃、1時間加熱処理を行ったものを用いて、金属シートの裏面(プライマ―塗布面)と未加硫のゴムシートとを合わせて長さ300mm、幅60mm、深さ2.0mmの金型内に投入し、165℃で5分間、加圧状態で加熱を行いシリコーンゴムシートの片面に金属シートを設けた2.00mm厚のシートを作製し、このシートを直径3mmに打ち抜けるように調整した抜き金型で打ち抜いてプッシャー部30の一方側の端面32に導電部40を設けたプッシャー部30を作製した。
なお、このプッシャー部30の厚みは1.95mmであり、導電部40の厚みが0.05mmであり、プッシャー部30のJIS K 6253−3:2012による測定方法で測定するタイプAデュロメータの硬さの値は20である。
その後、実施例4と同様に、シリコーンゴムコンパウンドKE−971−U(信越化学工業株式会社製)100重量部に架橋剤C-8(信越化学工業株式会社製)2.0重量部を混練した材料をキートップ20の材料(第1の材料)としてキートップ部23にプッシャー部30が融着一体化した押釦スイッチ10を作製した。
実施例6も実施例4と同様に、キートップ部23の高さ(図4のX参照)が2.0mmであるのに対して25%、つまり、0.5mmプッシャー部30の他方側の端面31がキートップ部23内に入り込んだ(図4のY参照)押釦スイッチ10とし、キートップ部23からプッシャー部30が1.45mmベース部21側に向けて飛び出したものになっている。
なお、キートップ20のJIS K 6253−3:2012による測定方法で測定するタイプAデュロメータの硬さの値は70である。
このようにして作製された比較例1及び実施例1〜6の押釦スイッチ10の押圧時の特性を評価した結果を表1及び図5に示す。
Figure 2016184565
表1におけるキートップ及びプッシャー部の硬度は、上述のように、JIS K 6253−3:2012による測定方法で測定するタイプAデュロメータの硬さの値である。
また、表1におけるピーク(F)では、ピーク荷重となるストローク及びその時のピーク荷重(N)を示しており、メーク(S)では、オンストローク(S)となるストローク及びその時の荷重(N)を示しており、復帰(F)では、図9で説明した復帰荷重(F)及びその時のストロークを示している。
さらに、オーバーストロークとは、メーク(S)のストロークからフルストローク(S)に至るのに、どれだけのストロークが必要であったかを示している。
なお、フルストローク(S)は、押釦スイッチ10を押下げたときに、荷重が10(N)に到達したところとしており、表1の荷重測定には、アイコーエンジニアリング株式会社製の荷重測定器 MODEL1013を用いて測定を行った。
図5は、表1の値をグラフ化したものであるが、見やすいように押釦スイッチ10を押下げている時のストローク(mm)と荷重(N)の変化だけを示し、押釦スイッチ10の押下げを止めて押釦スイッチ10が元の状態に戻る時の荷重変化については省略している。
表1及び図5を見るとわかるように、比較例1及び実施例1〜6は、メーク(S)に至るまでの荷重変化は、ほぼ略同じである。
一方、比較例1のキートップ20とプッシャー部30とを同じ硬さの材料で構成した場合と比較して実施例1〜6のようにプッシャー部30の材料の硬度を小さくして軟質材料にしていくと、表1に示すように、メーク(S)からフルストローク(S)に至るまでの距離(表1のオーバーストローク参照)を図5の範囲Sで示すように長くすることができ、図5の矢印3で示すメーク(S)以降の荷重増加が緩やかになることがわかる。
つまり、メーク(S)以降の操作者の指にかかる荷重増加が緩やかなものとなるので、操作者に与える押釦スイッチ10の硬さの感触を柔らかいソフトな感触とすることができる。
なお、このソフト感を操作者に十分に与える意味からすると、プッシャー部30が、キートップ部23から0.45mm以上突出していることが好適であり、より好適には、1.0mm以上突出しているのが良く、さらに、好適には、1.5mm以上突出しているのが良い。
一方で、上述のように、ピーク(F)からメーク(S)に至るまでの荷重変化(図5の矢印2参照。)は、比較例1とほぼ同じであり、したがって、キートップ20の材料の硬度を高くしたのに伴う高いクリック感を操作者に与えることができる。
以上のように、本実施形態によれば、高いクリック感を得ながら、且つ、ソフトな感触の押釦スイッチ10を実現することが可能である。
上記では、プッシャー部30の一方側の端面32だけに導電部40を設けたが、プッシャー部30の他方側の端面31をキートップ部23に入り込ませる場合などでは、プッシャー部30の他方側の端面31に導電部40を設けるようにしてもキートップ部23とプッシャー部30とは融着一体化できるので、プッシャー部30の他方側の端面31に導電部40を設けるようにしても良い。
そのように、プッシャー部30の一方側の端面32と他方側の端面31との両方に導電部40を設けておけば、一方側と他方側の区別の必要性なく、金型内の有底凹部A1内にプッシャー部30を配置できるようになるので、作業性を向上させることが可能である。
なお、プッシャー部30の端面に対して導電部40の外形が小さい場合もプッシャー部30の端面とキートップ部23との融着一体化が可能であるので、プッシャー部30の両端面31、32に導電部40を設けるようにしても良い。
(第2実施形態)
第1実施形態では、プッシャー部30の他方側の端面31をキートップ部23に融着一体化する場合について説明してきたが、融着一体化に限られるものではなく、第2実施形態で示すように、接着材料を用いて接着一体化するようにしても良い。
第2実施形態では、具体的には、例えば、図6(a)に示すように、プッシャー部30とキートップ20とを別々に成形しておいて、プッシャー部30をキートップ部23にプライマ―や接着剤などの接着材料60で接着一体化するようにする。
このようにすれば、第1実施形態のように、キートップ20を成形する第1の材料とプッシャー部30を成形する第2の材料のベース樹脂を、例えば、同じ樹脂系の材料として融着性を良くすることを考慮する必要がなくなるので、材料の選択幅を広げることが可能になる。
しかしながら、キートップ部23の所定の位置にプッシャー部30を接着する必要があるので、位置合わせの手間や接着の手間が省略される点からすれば、第1実施形態の方が好適であると言える。
また、第2実施形態では、位置合わせの精度を高めるために、図6(b)及び(c)に示すように、キートップ部23とプッシャー部30の接着材料60で一体化される部分に嵌合構造を設けるように、キートップ部23側に凸部26(図6(c)参照)又は凹部25(図6(b)参照)が形成され、プッシャー部30側にキートップ部23の凸部26又は凹部25に嵌合する凹部36(図6(c)参照)又は凸部35(図6(b)参照)が形成されているようにしても良い。
このようにすれば、位置合わせを高い精度で簡単に行えるだけでなく、接着面積も増えるので高い接着性を得ることができる。
なお、図6(b)に示すように、プッシャー部30に凸部35を設け、この凸部35をキートップ部23内に配置させる場合、この凸部35はキートップ部23側に入り込む部分となるので、第1実施形態で図4を参照して述べたのと同様に、このキートップ部23側への入り込み量が、50%以下、より好ましくは30%以下となるように、凸部35の高さをキートップ部23の高さの50%以下、より好ましくは30%以下にするのが好適である。
さらに、図6(d)に示すように、プッシャー部30のキートップ部23と接着することとなる他方側の端面31にフランジが形成されたような形状として幅広にしておくようにしても良い。
このようにすることでも接着面積を増やすことができるので高い接着性を得ることができるようになる。
(実施例)
第2実施形態の押釦スイッチ10として図6(a)に示した構成の押釦スイッチ10を作製し、押下特性について評価を行った。
具体的には、シリコーンゴムコンパウンドKE−941−U(信越化学工業株式会社製)100重量部に架橋剤C-8(信越化学工業株式会社製)2.0重量部を混練して、これを2.0mmの厚みに分出してプッシャー部30用の未加硫のゴムシートを作製した。
また、表面にNiとAuめっきを設けた金属シートを用意し、その金属シートの裏面にプライマ―No18(信越化学工業株式会社製)を塗布して乾燥機で200℃、1時間加熱処理を行ったものを用いて、金属シートの裏面(プライマ―塗布面)と未加硫のゴムシートとを合わせて長さ300mm、幅60mm、深さ1.5mmの金型内に投入し、165℃で5分間、加圧状態で加熱を行いシリコーンゴムシートの片面に金属シートを設けた1.50mm厚のシートを作製し、このシートを直径3mmに打ち抜けるように調整した抜き金型で打ち抜いてプッシャー部30の一方側の端面32に導電部40を設けたプッシャー部30を作製した。
なお、このプッシャー部30の厚みは1.45mmであり、導電部40の厚みが0.05mmであり、プッシャー部30のJIS K 6253−3:2012による測定方法で測定するタイプAデュロメータの硬さの値は40である。
さらに、別途、シリコーンゴムコンパウンドKE−971−U(信越化学工業株式会社製)100重量部に架橋剤C-8(信越化学工業株式会社製)2.0重量部を混練した材料をキートップ20の材料(第1の材料)として金型内に投入してJIS K 6253−3:2012による測定方法で測定するタイプAデュロメータの硬さの値が70であるキートップ20を成形した。
そして、プッシャー部30の他方側の端面31に接着剤(セメダイン株式会社社製 スーパーX No.8008)を用いてプッシャー部30をキートップ20のキートップ部23に接着一体化した。
押下特性について評価を行ったところ、実施例4と同じ特性を得ることができた。
以上、具体的な実施形態に基づき、本発明の押釦スイッチについての説明を行ってきたが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、図7に示す変形例のように、基板50側に予めドーム状導電部55(メタルドーム/導電層を形成したPETドームなど)が設けられている場合もあり、このような場合には、プッシャー部30に導電部を設ける必要はなく、したがって、導電部40を設けることは必須の要件ではない。
このように、本発明は、具体的な実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲における変更や改良を施しても良いことは言うまでもなく、そのことは、当業者にとって特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 押釦スイッチ
20 キートップ
21 ベース部
22 ドーム部
23 キートップ部
30 プッシャー部
40 導電部

Claims (14)

  1. ドーム部と前記ドーム部で繋がれたベース部及びキートップ部とが第1の材料で一体成形されたキートップと、
    前記キートップ部から前記ベース部方向に突出するように設けられる第2の材料で成形されたプッシャー部と、を備え、
    前記第2の材料が前記第1の材料よりも軟質な材料からなることを特徴とする押釦スイッチ。
  2. 前記第1の材料のJIS K 6253−3:2012による測定方法で測定するタイプAデュロメータの硬さの値をXとし、前記第2の材料のJIS K 6253−3:2012による測定方法で測定するタイプAデュロメータの硬さの値をYとすると、前記第2の材料は、前記第1の材料の硬さXから前記第2の材料の硬さYを引いた値Wが5以上となる軟質な材料であることを特徴とする請求項1に記載の押釦スイッチ。
  3. 前記プッシャー部は、前記キートップ部から前記ベース部方向に0.45mm以上突出していることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の押釦スイッチ。
  4. 前記キートップ部と前記プッシャー部とは、接触部が融着一体化していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の押釦スイッチ。
  5. 前記第1の材料と前記第2の材料がシリコーンゴムであることを特徴とする請求項4に記載の押釦スイッチ。
  6. 前記キートップ部と前記プッシャー部とは、接着材料で接着一体化されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の押釦スイッチ。
  7. 前記キートップ部と前記プッシャー部の接着材料で一体化される部分には、前記キートップ部側に凸部又は凹部が形成され、前記プッシャー部側に前記キートップ部の凸部又は凹部に嵌合する凹部又は凸部が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の押釦スイッチ。
  8. 前記プッシャー部は、前記キートップ部側への入り込み量が、前記キートップ部の高さの50%以下であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の押釦スイッチ。
  9. 少なくとも前記キートップ部と反対側に位置する前記プッシャー部の一方側の端面には、導電部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の押釦スイッチ。
  10. 前記導電部は、前記導電部が設けられる前記プッシャー部の前記端面の外形以下の外形であることを特徴とする請求項9に記載の押釦スイッチ。
  11. 第1の材料よりも軟質な材料からなる第2の材料でプッシャー部を成形するプッシャー部成形ステップと、
    ドーム部と前記ドーム部で繋がれるベース部及びキートップ部とが前記第1の材料で一体成形されるキートップの前記キートップ部に前記キートップ部から前記ベース部方向に突出するように前記プッシャー部を一体化する一体化ステップと、を含むことを特徴とする押釦スイッチの製造方法。
  12. 前記第1の材料のJIS K 6253−3:2012による測定方法で測定するタイプAデュロメータの硬さの値をXとし、前記第2の材料のJIS K 6253−3:2012による測定方法で測定するタイプAデュロメータの硬さの値をYとすると、前記第2の材料は、前記第1の材料の硬さXから前記第2の材料の硬さYを引いた値Wが5以上となる軟質な材料であることを特徴とする請求項11に記載の押釦スイッチの製造方法。
  13. 前記一体化ステップでは、前記プッシャー部が前記キートップ部から前記ベース部方向に0.45mm以上突出するように前記キートップ部に一体化されることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の押釦スイッチの製造方法。
  14. 前記第1の材料と前記第2の材料は、ベース樹脂が同じ樹脂系の材料で異なる硬さの材料であり、
    前記一体化ステップは、
    前記第1の材料を金型の内部空間内で加圧した状態で加熱して、前記キートップを成形するときに、前記内部空間に開口する前記金型に形成された有底凹部に配置されたプッシャー部が前記キートップ部に融着一体化するステップであることを特徴とする請求項11から請求項13のいずれか1項に記載の押釦スイッチの製造方法。
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