JP5590745B2 - ロングストローク・ドーム型可動接片 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電話、電子機器のキーボードなどの入力操作部のスイッチに用いられるロングストロークすなわち長押し込み量でドーム型の可動接片に関する。
多くのスイッチ用ドーム型の可動接片は、円形ないし小判型の外形とし、クリック感を持たせるために、薄いばね板をドーム型として成形している。このようなドーム型の可動接片において、ドーム高さを大きくして、押し込み量を長く、例えば0.3mm以上とした場合、(1)押し圧力が非常に大きくなる、(2)変形時に強い負荷が掛かるため、耐久性が悪化する、(3)押し圧力最大以降の押し込み量が短いため、底突き感が強く、指に負担が掛かる、などの問題がある。
一方、可動接片に、スリットを形成すれば、押し圧力は低くできるが、スリット部分に応力集中が起き、耐久性が悪化する。例えば特許文献1は、1枚のバネコンタクトシートに4つの扇状のスリットを形成し、各スリットの中心寄りの位置にバネコンタクトを形成しているが、バネコンタクトの存在のために、充分なクリック感が得られず、押し込み量も長くならず、しかもバネコンタクトの形成部分でクラックが発生し易い。
また、特許文献2は、円形のばね材を2つのドームとして形成し、中間位置に円弧状の長孔を形成した2段クリック付き接点ばねを開示している。その2段クリック付き接点ばねでは、2回のクリック感により大きなストロークが得られるが、2段成形が必要なことから、単純に大きなストロークを得るときに不向きである。
さらに、特許文献3および特許文献4は、ドーム型の可動接片とシートとを粘着剤により組み合わせ、これらをスイッチ基板などに組み込むことを開示している。これらの技術によると、シートに歪み(しわ)が発生し易く、ドーム型の可動接片とシートとの粘着が不安定であり、しかも可動接片にスリットがあるとき、使用中に粘着剤がスリット部分に漏れだし、動作不良が起きやすくなっている。
特公昭58−58771号公報 特開2010−146737号公報 特開平10−188728号公報 WO2004/055848号公報
本発明の解決課題は、長押し込み量かつ低押し圧力で十分な耐久性を持ち、底突き感も低減されたドーム型の可動接片を提供するとともに、ドーム型の可動接片においてシートの歪み(しわ)や粘着剤の漏れを未然に防止することである。
上記課題のもとに本発明は、円形ないし小判型の1枚の弾性金属薄板をドーム型に形成してなるクリックアクション機能付きのドーム型接片(2)と、ドーム型接片(2)に形成した4つ以上のL字形ないし三角形のスリット(3)とを有するロングストローク・ドーム型可動接片(1)において、スリット(3)ドーム型接片(2)の中心に対して等しい角度の配置として形成ており、スリット(3)の頂角部ドーム型接片(2)の中心位置に向けられ、ドーム型接片(2)の中央部(4)とドーム型接片(2)の外周部(5)とスリット(3)の間で放射方向で均一な幅の連結部(6)によって連結、これらのスリット(3)半径方向および円周方向の引張りテンションを低減させ、最大荷重以降の押し込み量S2を最大荷重以前の押し込み量S1の1.0倍以上としている(請求項1)。
特に、本発明は、上記ドーム型接片(2)の固定のために、シート(15)を用い、シート(15)ドーム型接片(2)の凸形状にエンボス加工、ドーム型接片(2)シート(15)のエンボス加工部分におさ、シート(15)の粘着剤(14)によってシート(15)に対して面接触する部分で固着ている(請求項)。
また、本発明は、ロングストローク・ドーム型可動接片(1)において、スリット(3)の中心位置のL字形の角部ないし三角形の頂角部を円弧状としている(請求項2)。
さらに、本発明は、ロングストローク・ドーム型可動接片(1)において、ドーム型接片(2)シート(15)に対して面接触する部分のうち外周部(5)でのみ固着ている(請求項3)。
本発明に係るロングストローク・ドーム型可動接片(1)によると、L字形のスリット(3)の角部ないし三角形のスリット(3)の頂角部をドーム型接片(2)の中心位置に向け、かつ中心に対して等しい角度の配置として、ドーム型接片(2)に4つ以上のスリット(3)を形成し、ドーム型接片(2)の中央部(4)とドーム型接片(2)の外周部(5)との間に4つ以上の放射方向で均一な幅の連結部(6)を形成し、最大荷重以降の押し込み量S2を最大荷重以前の押し込み量S1の1.0倍以上として、ロングストロークを確保しているから、長押し込み量でも低い押し圧力で、高い耐久性が得られ、押し圧力の最大荷重以降の押し込み量が長くなり、底突き感が弱く、指への負担が少なくなり、さらにクリック音の低減が図られる(請求項1)。
特にシート(15)が予めエンボス加工されており、ドーム型接片(2)がシート(15)のエンボス加工部分の内部におさまっているから、シート(15)の粘着部分での歪みや、しわの発生が軽減でき、また、ドーム型接片(2)がシート(15)の粘着剤(14)により、シート(15)に面接触する部分、すなわち中央部(4)、外周部(5)および連結部(6)で、シート(15)に固着されているから、粘着剤(14)の漏れや、はみ出し、特に粘着剤14のスリット(3)からの漏れ出しが未然に防止でき、しかも、ドーム型接片(2)の反転動作も粘着力によって制限されず、滑らかな動きが期待できる(請求項)。
本発明に係るロングストローク・ドーム型可動接片(1)において、スリット(3)の中心位置のL字の角部ないし三角形の頂角部を円弧状としているから、スリット(3)の中心位置のクラックの発生が一層少なくできる(請求項2)。
本発明に係るロングストローク・ドーム型可動接片(1)によると、ドーム型接片(2)がシート(15)の粘着剤(14)により、シート(15)に面接触する部分のうち、外周部(5)でのみ、シート(15)に固着されているから、外周部(5)から中心寄りの部分で粘着剤(14)の漏れや、はみ出し、粘着剤14のスリット(3)からの漏れ出しが未然に防止でき、しかも、ドーム型接片(2)の反転動作が外周部(5)から中心寄りの部分で粘着力によって制限されず、一層滑らかな動きが期待できる(請求項)。
ドーム型の可動接片と引張りテンションとの関係の説明図である。 通常の可動接片および長押し込み量の可動接片についての引張りテンションの発生状況の説明図、および押し込み量−押し圧力のグラフである。 本発明に係るロングストローク・ドーム型可動接片の説明図である。 本発明に係るロングストローク・ドーム型可動接片についての引張りテンションの発生状況の説明図である。 従来技術および本発明での押し込み量−押し圧力のグラフである。 クラックの発生状況の平面図である。 本発明に係るロングストローク・ドーム型可動接片をメンブレンスイッチに組み込んだ状態で動作前(通電前)の断面図である。 本発明に係るロングストローク・ドーム型可動接片をメンブレンスイッチに組み込んだ状態で動作時(通電時)の拡大断面図である。 シートに対する可動接片の粘着面の説明図である。 シートに対する可動接片の粘着面の他の説明図である。
図1のa、bに示すように、1枚の圧延鋼板21をドーム型(椀型)にプレス成形し、クリック機能付きの可動接片22とした場合に、図1のcに示すように、成形後に、可動接片22内では、成形により外周と中央との間で半径方向の強い引張りのテンションが掛かり、同時に円周方向にも強い引張りのテンションが掛かった状態となる。
図2のa、bに示すように、通常の可動接片22において、長押し込み量を確保するために、通常の可動接片22より製品高さを出すように深い成形を行い、長押し込み量の可動接片23とすると、図2のa1、b1に示すように、通常の可動接片22に対して長押し込み量の可動接片23の外半径方向および円周方向に掛かる引張りテンションがともに非常に大きくなり、その結果として、図2のa2、b2の押し込み量S−押し圧力Pのグラフのように、高い押し荷重となり、耐久性も悪化する。
すなわち、図2のa2のように、通常の可動接片22では、最大荷重以降の押し込み量S2は最大荷重以前の押し込み量S1よりも小さい。しかし、図2のa2のように、長押し込み量の可動接片23では、押し圧力は、引張りテンションの増大分に相当して増大しており、最大荷重以前の押し込み量S1および最大荷重以降の押し込み量S2は、ともに通常の可動接片22よりも大きくなっている。しかも最大荷重以降の押し込み量S2は、依然として最大荷重以前の押し込み量S1よりも小さくなっている。
また、長押し込み量の可動接片23では、外周部以外のどの部位も全方位から強い引張りテンションで引っ張られている状態にあり、一箇所が変形し始めると、それに引きづられて全体が一気に変形する。そのために、最大押し荷重以降の座屈領域の押し込み量S2が短く、底突き感が強い。
そこで、本発明は、図3の(1)ないし(4)に示すように、ロングストローク・ドーム型可動接片1を構成するために、円形ないし小判型の1枚の弾性金属薄板をドーム型に形成して、クリックアクション機能付きのドーム型接片2を構成するとともに、ドーム型接片2に4つ以上のL字形ないし三角形のスリット3を形成するにあたり、L字形のスリット3の角部ないし三角形のスリット3の頂角部をドーム型接片2の中心位置に向け、かつ中心に対して等しい角度の配置として、ドーム型接片2に4つ以上のスリット3を形成し、ドーム型接片2の中央部4とドーム型接片2の外周部5との間に4つ以上の半径方向で均一な幅の連結部6を形成することによって、後述するように、半径方向および円周方向の引張りテンションを低減させるとともに、最大荷重以降の押し込み量S2を最大荷重以前の押し込み量S1の1.0倍以上として、長押し込み量(ロングストローク)を確保している。
上記の1枚の弾性金属薄板は、厚み0.04〜0.1mmの程度で圧延鋼板、銀またはニッケルメッキのステンレスの圧延鋼板などの板を円形ないし小判型に打ち抜き、直径3〜6mmの程度のドーム型としてプレス成形をする。また、4つ以上のスリット3は、L字形ないし三角形であり、隣り合うスリット3の間は、均一な幅すなわち同じ幅の連結部6となっている。
図3の(5)に示すように、ドーム型接片2は、外力の掛からない状態(変形前)のときに、側面から見てドーム型であるが、図3の(6)および(7)の断面形状のように、プッシャー7などによって中央部4の凸側で外力(押し圧力)を受けると、最大荷重以前まで偏平に変形するが、最大荷重以降でクリック動作のもとに変形し、中央部4の周囲で反り方向を反転させる。この反転時に、ロングストローク・ドーム型可動接片1は、中央部4の部分で対向する一対の印刷接点11、12を閉じて、電気的に導通状態とするか、または、中央部4に接した印刷接点11と外周部5に接している印刷接点12との間をドーム型接片2により閉じ、電気的に導通状態とする。外力(押し圧力)がなくなると、ドーム型接片2は、もとの状態に反転し、復帰するため、印刷接点11、12は、離れて電気的に不導通状態となる。
上記の構成によると、引張りテンションの作用域がスリット3の存在により遮断されるため、半径方向に掛かる引張りテンションは低減され、円周方向の引張りテンションは外周部5の限られた部分のみとなる。このようにドーム型接片2にL字状ないし三角形のスリット3を設けることで、ドーム型接片2に掛かる半径方向および円周方向の引張りテンションを低減している。
図4の(1)に示すように、曲げ加工によって、今までと同様に、引張りテンションが作用するとしても、実際にスイッチング動作時に変形動作する部分は、図4の(2)に示すように、ドーム型接片2の十字状の部位すなわち中央部4および連結部6のみであるため、連結部6の部位での半径方向のみの引張テンションが押し圧力となる。このように、スリット3は、ドーム型接片2に掛かる半径方向および円周方向の引張テンションを低減するように働く。
図5の(1)および(2)は、従来技術および本発明において、押し込み量Sと押し圧力Pとの関係を示している。従来技術および本発明においても、押し圧力は、最大荷重(最大押し圧力)以前の押し込み量S1までの区間では比例して増加するが、最大荷重(最大押し圧力)を越えると、クリック動作のもとに反転変形し、最大荷重以降の押し込み量S2の区間では傾きの方向を変える。
図5の(1)の従来技術の押し込み量S−押し圧力Pのグラフに見られるように、本発明に係るロングストローク・ドーム型可動接片1と同じ材料、同じ大きさの長押し込み量の可動接片23では、最大荷重以降の押し込み量S2の区間では傾きが大きいため、最大荷重以降の押し込み量S2は最大荷重以前の押し込み量S1よりも小さくなっている。これに対して、図5の(2)の本発明の押し込み量S−押し圧力Pのグラフのように、本発明に係るロングストローク・ドーム型可動接片1では、引張りテンションが少ないため、長押し込み量を確保するために、製品高さすなわちドーム高さを上げるように成形を行なっても、従来技術による長押し込み量の可動接片23と比較して、最大の押し圧力があまり上がらず、低押し圧力となり、また低押し圧力のため、変形時に掛かる負荷が少なく、耐久性も向上するほか、最大荷重以降の押し込み量S2の区間で、傾きが小さく、なだらかに減少するため、長押し込み量が実現できる。
しかも、本発明に係るロングストローク・ドーム型可動接片1では、スイッチとして動作する時に変形する中央の十字状の部位すなわち中央部4および外周部5に半径方向の引張テンションしか掛からないため、一部の連結部6が変形を開始してもそれに引きづられて、ドーム型接片2の全部位が一気に変形することがなく、緩やかに変形が行われる。
そのため、前記のように、最大押し荷重以降の座屈領域の押し込み量S2が長くなり、底突き感が低減されている。この結果、図5の(2)に示すように、本発明によると、最大荷重以降の押し込み量S2は、最大荷重以前の押し込み量S1の1.0倍以上とでき、これによってロングストロークが実現できる。また、従来よりも緩やかに座屈し、中央部4で対応の接点に衝突するため、クリック音も低減される。
図6に見られるように、ロングストローク・ドーム型可動接片1のスリット3の角部や頂角部に面取りがないとき、その使用中に、スリット3の中心寄りの角部や頂角部にクラックが発生しやすい。この対策として、本発明は、図3の(1)ないし(4)に見られるように、必要に応じてスリット3の中心位置のL字の角部ないし三角形の頂角部を面取り半径(R)0.2mm以上のなめらかな曲線の円弧状として形成している。スリット3の角部や頂角部の面取りを行うことにより、スリット3の角部分からのクラックの発生を防止し、製品の更なる耐久性向上を図っている。なおスリット3は4個以上でもよく、それらは、中心角を同じとして配置される。
ここで、本発明に係るロングストローク・ドーム型可動接片1と前記の特許文献1の技術による製品すなわちのコンタクトプレートとを技術的に対比し、それらの相違点を明確にする。
1)特許文献1の製品では、接点内の半径方向ウエブの太さが中央に近づくにつれ細くなっている。これに対し、本発明では、半径方向ウエブに対応する連結部6の太さ(幅)が半径方向において均一となるように設計を行なっている。特許出願人による試作時の確認によると、特許文献1の製品では、材料の変形・負荷が一番大きくなる中央付近の半径方向ウエブが細いため、応力集中により容易にクラックが生じる。これに対して、本発明のロングストローク・ドーム型可動接片1では、連結部9の幅が均一となるように設計してあるから、応力集中が発生し難く、耐久性が良好となる。
2)特許文献1の製品では、接点中央付近に、中心から離れる方向の接触用バネコンタクト(突起)が出ているため、バネコンタクト(突起)に応力集中する形状となり、クラックが発生し易い。これに対し、本発明のロングストローク・ドーム型可動接片1では、バネコンタクト(突起)が無く、スリット3の角部に大きな円弧を設けるという工夫により、その部分に応力集中が発生しにくく、耐久性が良好となる。
3)本発明のロングストローク・ドーム型可動接片1のほか、ドーム型で外周部分が金属板から切り離されている可動接片22、23は、打鍵時に接点面側に偏平に押し潰れるだけでなく、押し潰れて外周方向へも拡大する機能を持っている。外周方向にも押し潰れることで、ドームの部分に掛かった力がより拡散され、良好なクリック感覚を得ることができる。これに対して、特許文献1の製品では、バネコンタクトプレートに半径方向ウエブが切り離されておらず、外周部が平坦なシート部分で完全な拘束状態のため、押し潰されても外周へと広がることができず、鈍いクリック感覚となる予測される。
次に、図7および図8は、本発明に係るロングストローク・ドーム型可動接片1をメンブレンスイッチ10に組み込んだ例を示している。メンブレンスイッチ10は、PETなどのスペーサー13を挟んで、2つのPETフィルム8、9の印刷接点11、12を対向させており、印刷接点11と反対側の面で粘着剤14によって本発明に係るロングストローク・ドーム型可動接片1をPETフィルム8に固着している。ロングストローク・ドーム型可動接片1は、例えば数10μm薄いPETフィルム製固定用のシート15により覆われ、シート15に塗布されている粘着剤14によって外周部5で部分的に固定されており、プッシャー7で打鍵できるようになっている。
シート15は、ロングストローク・ドーム型可動接片1のドーム型接片2の凸形状に予めエンボス加工されており、ドーム型接片2は、シート15のエンボス加工部分に対して凸面で接し、エンボス加工部分の内部におさまっている。
図9および図10は、シート15に対するドーム型接片2の固着態様を示している。ドーム型接片2は、図9に斜線で示すように、シート15の粘着剤14によって、シート15に対して面接触する部分、すなわち中央部4、外周部5および連結部6でシート15に固着されているか、または図10に斜線で示すように、シート15に対して面接触する部分のうち外周部5でのみシート15に固着されている。スリット3の部分は、シート15に対して面接触しない部分であり、粘着剤14は、シート15の面でスリット3に対応する部分に塗布されない。このため、シート15に粘着剤14は、スリット3に対向する位置で露出することはない。
ドーム型接片2は、シート15のエンボス加工部分の内部におさまっている。このためシート15の粘着部分での歪みや、しわの発生が軽減できる。また、ドーム型接片2は、シート15に対して必要な部分でのみ固着されている。このため、粘着剤14の漏れや、はみ出し、特に粘着剤14のスリット3からの漏れ出しが未然に防止できる。しかも、ドーム型接片2の反転動作も粘着力によって制限されず、滑らかな動きが期待できる。
ロングストローク・ドーム型可動接片1の中央部4をプッシャー7で押し込むことにより、PETフィルム8の印刷接点11が移動し、印刷接点11、12の間は電気的に導通する。
上記のようなメンブレンスイッチ10に、本発明に係るロングストローク・ドーム型可動接片1をシート15と共に適用することにより、従来よりも長い押し込み量で、低い押し圧力かつ高耐久であり、底突き感の少ないスイッチを構成することができる。
本発明に係るロングストローク・ドーム型可動接片1は、各種機器のプッシュスイッチとして用いられる。また本発明において、シート15は、1つのロングストローク・ドーム型可動接片1を固定するほか、組み込み対象のスイッチの形態に応じて、複数のロングストローク・ドーム型可動接片1を固定するためにも用いられる。
1 ロングストローク・ドーム型可動接片
2 ドーム型接片 21 圧延鋼板 22 可動接片 23 可動接片
3 スリット
4 中央部
5 外周部
6 連結部
7 プッシャー
8 PETフィルム
9 PETフィルム
10 メンブレンスイッチ
11 印刷接点
12 印刷接点
13 スペーサー
14 粘着剤
15 シート
P 押し圧力
S 押し込み量
S1 最大荷重以前の押し込み量
S2 最大荷重以降の押し込み量

Claims (3)

  1. 円形ないし小判型の1枚の弾性金属薄板をドーム型に形成してなるクリックアクション機能付きのドーム型接片(2)と、ドーム型接片(2)に形成した4つ以上のL字形ないし三角形のスリット(3)と、ドーム型接片(2)を固定するシート(15)とを有するロングストローク・ドーム型可動接片(1)において、
    スリット(3)は、ドーム型接片(2)の中心に対して等しい角度の配置として形成されており、スリット(3)の頂角部は、ドーム型接片(2)の中心位置に向けられ、ドーム型接片(2)の中央部(4)とドーム型接片(2)の外周部(5)とは、スリット(3)の間で放射方向で均一な幅の連結部(6)によって連結されており、これらのスリット(3)は、半径方向および円周方向の引張りテンションを低減させ、最大荷重以降の押し込み量S2を最大荷重以前の押し込み量S1の1.0倍以上とし、さらにシート(15)は、ドーム型接片(2)の凸形状にエンボス加工されており、ドーム型接片(2)は、シート(15)のエンボス加工部分におさまり、シート(15)の粘着剤(14)によってシート(15)に対して面接触する部分で固着されている、ことを特徴とするロングストローク・ドーム型可動接片(1)。
  2. スリット(3)の中心位置のL字の角部ないし三角形の頂角部は、円弧状として形成されている、ことを特徴とする請求項1記載のロングストローク・ドーム型可動接片(1)。
  3. ドーム型接片(2)は、シート(15)に対して面接触する部分のうち外周部(5)でのみ固着されている、ことを特徴とする請求項記載のロングストローク・ドーム型可動接片(1)。
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