JP2003308758A - スイッチ用部材 - Google Patents

スイッチ用部材

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JP2003308758A
JP2003308758A JP2002114740A JP2002114740A JP2003308758A JP 2003308758 A JP2003308758 A JP 2003308758A JP 2002114740 A JP2002114740 A JP 2002114740A JP 2002114740 A JP2002114740 A JP 2002114740A JP 2003308758 A JP2003308758 A JP 2003308758A
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switch
hole
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Atsuko Tanaka
厚子 田中
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H2227/00Dimensions; Characteristics
    • H01H2227/026Separate dome contact
    • H01H2227/0261Separate dome contact with an aperture in contact making centre of dome

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄型であるにも拘わらず、好適なクリック感
の得られるものであって、しかも、製造が容易で品質の
高いスイッチ用部材を提供する。 【解決手段】 キートップ5を押圧することによりスイ
ッチの接点を接続する押圧子6と、キートップ5を押圧
する際にクリック感を発生する略逆椀状の弾性部材8,
32とを有するスイッチ用部材1であって、弾性部材
8,32の頂点部には貫通孔16を有し、押圧子6には
貫通孔16を貫通するガイドピン18と貫通孔16の周
縁部を局部的に押圧する押圧部17とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯電話等の通
信機器、オーディオ、テレビ、家電製品等の電子機器の
押釦スイッチに係り、特にタッチパネル等に組み込まれ
る薄型のスイッチ用部材に好適な操作時にクリック感を
発生させることのできるスイッチ用部材に関し、さら
に、カメラやその他の各種電子機器に組み込まれる2段
階動作スイッチとして使用することのできるスイッチ用
部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、タッチパネル等に用いられて
きたスイッチ用部材としては、たとえば、接点部がシリ
コーンゴム等のエラストマーで被覆されているキーパッ
ドがあったが、このキーパッド単体で好適なクリック感
を得ようとすれば最低でも4mm程度の高さが必要であ
った。そのため、キーストロークも長くなり、薄型化、
小型化が図れなかった。
【0003】また、クリック感を得るために金属製又は
樹脂製の逆椀状の弾性部材を採用する場合には、これら
逆椀状の弾性部材の頂点部を押圧するための押圧子を各
キートップ毎に形成し、これらのキートップと逆椀状の
弾性部材とを一体化する際に、キートップの押圧子の中
心と逆椀状の弾性部材の中心との位置合わせの精度が問
題となり、精度が悪いと目的とするクリック感が得られ
ないばかりか、スイッチの誤動作を生じるといった問題
を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
以上のような従来のスイッチ用部材の問題を解消するた
めに、薄型であるにも拘わらず、好適なクリック感の得
られるものであって、しかも、製造が容易で品質の高い
スイッチ用部材を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、キートップを押圧するこ
とによりスイッチの接点を接続する押圧子と、前記キー
トップを押圧する際にクリック感を発生する略逆椀状の
弾性部材とを有するスイッチ用部材であって、前記弾性
部材の頂点部には貫通孔を有し、前記押圧子には前記貫
通孔を貫通するガイドピンと前記貫通孔の周縁部を局部
的に押圧する押圧部とを有することを特徴としている。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の構成に加えて、前記ガイドピンの先端を可動接点とし
ていることを特徴としている。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の構成に加えて、前記貫通孔の周縁部の内側に可動接点
を設けていることを特徴としている。
【0008】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の構成に加えて、前記ガイドピンの先端を第1可動接点
とし、前記貫通孔の周辺部の内側に第2可動接点を設け
ていることを特徴としている。
【0009】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれか1つに記載の構成に加えて、前記弾性部材が
金属製であって前記押圧部が硬質樹脂である場合に、押
圧部の外径が、弾性部材の貫通孔より大きく、かつ弾性
部材の屈曲部外径より小さくて弾性部材の外径の70%
以下であることを特徴としている。
【0010】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれか1つに記載の構成に加えて、前記弾性部材が
金属製であって前記押圧部がエラストマーである場合
に、押圧部の外径が、弾性部材の貫通孔より大きく、か
つ弾性部材の屈曲部外径より小さくて弾性部材の外径の
80%以下であることを特徴としている。
【0011】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれか1つに記載の構成に加えて、前記弾性部材が
樹脂製であって前記押圧部が硬質樹脂である場合に、押
圧部の外径が、弾性部材の貫通孔より大きく、かつ弾性
部材の外径の70%以下であることを特徴としている。
【0012】請求項8に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれか1つに記載の構成に加えて、前記弾性部材が
樹脂製であって前記押圧部がエラストマーである場合
に、押圧部の外径が、弾性部材の貫通孔より大きく、か
つ弾性部材の外径の80%以下であることを特徴として
いる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図1乃至図7によって説明する。
【0014】[発明の実施の形態1]図1は、この発明
に係るスイッチ用部材の実施の形態1を示した要部断面
図である。
【0015】図1では、テレビやオーディオ等のリモコ
ンスイッチに組み込まれるスイッチ用部材1を示してお
り、タッチパネル2に対向して設けられている上蓋(ケ
ーシング)3の中にスイッチ用部材1が配置され、この
上蓋(ケーシング)3が閉じられている状態を示してい
る。
【0016】上蓋(ケーシング)3の下ケース4とタッ
チパネル2との間には僅かな間隙S1を設けており、タ
ッチパネル2の所定のスイッチ(図示せず)に対応する
箇所の真上にキートップ5が配置され、このキートップ
5の中央にはタッチパネル2の表面を押圧する押圧子6
が一体に設けられている。押圧子6は、下ケース4にあ
けられた挿通孔7内を進退自在の状態に配置されてい
る。
【0017】下ケース4の上面側には、予め略逆椀状の
孔あき弾性部材8を所定位置に配置固定した弾性部材付
きシート9が貼り付けられており、この弾性部材付きシ
ート9の上面にキートップ5と押圧子6とが一体になっ
たキーパッド10が載置されている。
【0018】実施の形態1のキーパッド10は、エラス
トマー製の一体成形品であって、弾性部材付きシート9
の上面と上ケース11との間を埋める基部12とキート
ップ5とが環状の薄肉部13によって接続されており、
キートップ5が薄肉部13の弾性変形により上下に移動
自在になっている。そして、上ケース11には、キート
ップ5の押圧面14が外部に突出できる開口部Hが形成
されており、外部から指でキートップ5の押圧面14に
触れて押圧操作ができるようになっている。
【0019】図2は、金属製の孔あき弾性部材の詳細を
示した拡大断面図である。
【0020】孔あき弾性部材8は、燐青銅又はステンレ
ス等の金属製であって均一な肉厚の略逆椀状をしてお
り、その外径の85〜95%の円周部に環状の屈曲部1
5を有し、頂点部には貫通孔16が明いている。これに
より、孔あき弾性部材8の頂点部に下ケース4側へ向か
う押圧力が作用した場合には、その度に屈曲部15を基
点として下側へ孔あき弾性部材8が弾性変形して所定の
変位に達したときに座屈し、その後押圧力を除去した場
合に元の形状に弾性復元できる。
【0021】孔あき弾性部材8の頂点部には、押圧子6
の一部が貫通する貫通孔16が形成されており、これに
対応して弾性部材付きシート9にも貫通孔16と同じ大
きさ若しくは貫通孔16より多少大きな開口Kが設けら
れている。
【0022】押圧子6には、孔あき弾性部材8の頂点部
の外側から貫通孔16の周縁部を局所的に押圧する押圧
部17が設けられており、この押圧部17の中央部には
下向きに突出させたガイドピン18が設けられている。
【0023】ガイドピン18の先端面とタッチパネル2
の上面との間隙S2は、キートップ5の圧縮変形分も考
慮に入れたストロークと同じ程度に設定することによ
り、キートップ5を押し下げたとき、孔あき弾性部材8
の弾性変形とほぼ同時にタッチパネル2の中のスイッチ
機能が働くように考えられている。また、多少の寸法精
度のばらつきは、エラストマーであるガイドピン18で
吸収することが可能となり、タッチパネル2を傷つける
おそれもないので、製造上都合がよい。
【0024】孔あき弾性部材8にあっては、良好なクリ
ック感を得るためには押圧する箇所を孔あき弾性部材8
の立ち上がり部(裾野部)からある程度離した位置に設
定する必要がある。
【0025】つまり、後述する実験例からわかるよう
に、金属製の孔あき弾性部材8と押圧部17がエラスト
マー等の弾性材料との組合せの場合には、押圧部17の
外径が孔あき弾性部材8の外径の80%超えるとキート
ップ5を押し下げる際の感触が重くなって、孔あき弾性
部材8が座屈しずらくなり、クリック感が得られない状
況が生じる。そのため、押圧部17の外径は孔あき弾性
部材8の外径の80%以下にすることが好ましい。
【0026】ガイドピン18の外形は、貫通孔16の内
径よりも僅かに小さく形成されればよく、押圧部17の
形状は、エラストマー等の軟質材料の場合には、剛性を
確保し良好なクリック感を得るためにも截頭円錐状の中
実体が好ましい。
【0027】次に、以上のような構成からなる実施の形
態1の使用状態について説明する。
【0028】リモコンスイッチを操作すべく、上ケース
11の開口部Hから突出している所望のキートップ5の
押圧面14に指を当てて、キートップ5をタッチパネル
2側へ押し込むようにすれば、キートップ5に接続され
ている薄肉部13が弾性変形してキートップ5が下降す
る。これに伴い、キートップ5と一体になっている押圧
子6が下降し、押圧部17が孔あき弾性部材8の貫通孔
16の周縁部を局所的に押し下げることとなる。する
と、孔あき弾性部材8は屈曲部15を基点として下側へ
弾性変形し所定の変位で座屈するため、キートップ5と
押圧子6が急激に下降して、ガイドピン18の先端面が
タッチパネル2の表面に接触しその下面に設けられてい
る接点(図示せず)に対応する回路を接続又は遮断する
ことになる。ここで、孔あき弾性部材8が屈曲部15を
基点として座屈する際に、キートップ5を押し下げてい
た指にはクリック感が得られる。
【0029】そして、ついには孔あき弾性部材8の貫通
孔16の周縁部の内面が下ケース4の上面に当接して、
キートップ5と押圧子6の下降が停止する。
【0030】その後、キートップ5の押圧面14から指
を離すことで、孔あき弾性部材8が弾性復元すると共
に、キートップ5に接続されている薄肉部13も弾性復
元して、孔あき弾性部材8とキートップ5とが初期の位
置へ復帰し、以後の繰り返し操作が可能となる。
【0031】図3は、実施の形態1のスイッチ用部材の
キートップを硬質樹脂とした別の態様を示した要部断面
図である。
【0032】エラストマー製のキーパッド10におい
て、キートップ5が設けられる位置には予め座面19を
形成しておき、別途成形されたポリカーボネート等の硬
質樹脂からなるキートップ5を座面19に接着剤(図示
せず)を介して接着固定して一体化する。これにより、
キートップ5の指触りに硬質感が得られることになり、
硬質感を好む使用者の要求を満足できるものが完成す
る。
【0033】[発明の実施の形態2]図4は、この発明
に係るスイッチ用部材の実施の形態2を示した要部断面
図である。
【0034】図4では、テレビやオーディオ等のリモコ
ンスイッチに組み込まれるスイッチ用部材を示してお
り、本体20には別途シリコーンゴム等のエラストマー
で形成され一部に接点部を有する一般的なキーパッド2
1が組み込まれているものであって、本体20に対向し
て設けられている上蓋(ケーシング)3の中にスイッチ
用部材1が配置され、この上蓋(ケーシング)3が閉じ
られている状態を示している。
【0035】上蓋(ケーシング)3の下ケース4の下面
には、本体20側の所定の入力キー22の押圧面23が
接触し、この入力キー22の真上にキートップ5を配置
している。
【0036】実施の形態2では、実施の形態1と異な
り、キートップ5をポリカーボネート等の硬質樹脂から
なる成形品を使用し、隣り合うキートップ5同士はこれ
ら複数のキートップ5の外表面を1枚の樹脂シートで覆
う被覆シート24で一体に構成されている。
【0037】キートップ5の下面と弾性部材付きシート
9の上面とには、キートップ5が下降することができる
ための間隙S3が設けられており、被覆シート24は弾
性を有し隣り合うキートップ5間の平面部25が弾性変
形することで、キートップ5の下降と上昇を繰り返すこ
とができるようになっている。
【0038】押圧子6のガイドピン18の先端面は、本
体20側の所定の入力キー22の押圧面23と接触して
いる。押圧子6とキートップ5とは一体成形品であるた
め、いずれも硬質樹脂で作られている点が実施の形態1
と異なっている。
【0039】その他の構成については実施の形態1と同
様であり、同一の構成には同じ符号を付してその説明を
省略する。
【0040】次に、以上のような構成からなる実施の形
態2の使用状態について説明する。
【0041】リモコンスイッチを操作すべく、上ケース
11の開口部Hから突出している所望のキートップ5の
押圧面14に指を当てて、キートップ5を本体20側へ
押し込むようにすれば、キートップ5に接続されている
被覆シート24が弾性変形してキートップ5が下降す
る。すると、キートップ5と一体になっている押圧子6
が下降しガイドピン18の先端面が入力キー22の押圧
面23を押し下げ、これに伴い、押圧部17が孔あき弾
性部材8の貫通孔16の周縁部を局所的に押し下げるこ
ととなる。そして、孔あき弾性部材8は屈曲部15を基
点として下側へ弾性変形し所定の変位で座屈するため、
キートップ5と押圧子6が急激に下降して、入力キー2
2が本体20の回路基板26の上面に設けられた固定接
点27と接触し、この固定接点27に対応する回路を接
続又は遮断することとなり、同時に孔あき弾性部材8の
貫通孔16の周縁部の内面が下ケース4に当接して、キ
ートップ5と押圧子6の下降が停止する。ここで、孔あ
き弾性部材8が屈曲部15を基点として座屈する際に、
キートップ5を押し下げていた指にはクリック感が得ら
れる。
【0042】その後、キートップ5の押圧面14から指
を離すことで、孔あき弾性部材8が弾性復元すると共
に、キーパッド21の入力キー22とキートップ5に接
続されている被覆シート24が弾性復元して、孔あき弾
性部材8、入力キー22及びキートップ5が初期の位置
へ復帰し、以後の繰り返し操作が可能となる。
【0043】また、実施の形態2にあっては、本体20
に組み込まれているキーパッド21の入力キー22は、
クリック感を発生させる機能を持たないものでよい。実
施の形態2のように、エラストマーで形成されたキーパ
ッド21の入力キー22の押圧面23に硬質樹脂の押圧
子6、ガイドピン18が接触する組合せであれば、キー
トップ5を押し下げたとき、孔あき弾性部材8の座屈と
ほぼ同時に回路の接続又は遮断がなされ、かつ寸法精度
のばらつきをエラストマー製のキーパッド21の入力キ
ー22が吸収することが可能になる。また、ガイドピン
18が硬質樹脂の場合には、その断面形状は中実体の円
形に限らず、中空体の環状や十字形等であってもよい。
【0044】なお、後述する実験例からわかるように、
金属製の孔あき弾性部材8と押圧部17が硬質樹脂との
組合せの場合には、押圧部17の外径が孔あき弾性部材
8の外径の70%超えるとキートップ5を押し下げる際
の感触が重くなって、孔あき弾性部材8が座屈しなくな
り、クリック感が得られない状況が生じる。そのため、
押圧部17の外径は孔あき弾性部材8の外径の70%以
下にすることが好ましい。
【0045】ここで、入力キー22の剛性、若しくは基
板から接点までの高さを調整することにより入力キー2
2のストロークをS3よりも小さく設計し、2段階動作
スイッチとして用いることもできる。
【0046】[発明の実施の形態3]図5は、この発明
に係るスイッチ用部材の実施の形態3を示した要部断面
図である。
【0047】図5では、カメラやその他の各種電子機器
に組み込まれる2段階動作スイッチとして使用する場合
のスイッチ用部材を示しており、実施の形態1の下ケー
ス4に対応する部材が第1回路基板30となり、タッチ
パネル2に対応する部材が第2回路基板31となってい
る。
【0048】実施の形態3では、実施の形態1の金属製
の孔あき弾性部材8に代えて、樹脂製の孔あき弾性部材
32を使用しており、実施の形態1の弾性部材付きシー
ト9の代わりに、樹脂製の孔あき弾性部材32を樹脂シ
ート33に一体成形したものを使用している。
【0049】樹脂シート33と第1回路基板30との間
には、樹脂製の孔あき弾性部材32の動作寸法を確保す
るためのスペーサ34を設けており、第1回路基板30
と第2回路基板31との間には、弾性部材32の押圧面
14のストロークよりも小さい間隙S4を設けている。
【0050】第1固定基板30には、押圧子6のガイド
ピン18が挿通できる挿通孔7があけられており、ガイ
ドピン18の先端面には導電性エラストマー若しくは金
属等の第1可動接点35が設けられており、この第1可
動接点35に対応する第1固定接点36が第2回路基板
31の上面に設けられている。
【0051】樹脂製の孔あき弾性部材32の内側に当た
る貫通孔16の周縁部には、導電性エラストマー若しく
は金属等の第2可動接点37を設けられており、この第
2可動接点37に対応する第2固定接点38が第1回路
基板30の上面の挿入孔7の周縁部に当たる箇所に設け
られている。
【0052】その他の構成については実施の形態1と同
様であり、同一の構成には同じ符号を付してその説明を
省略する。
【0053】次に、以上のような構成からなる実施の形
態3の使用状態について説明する。
【0054】2段階動作スイッチを操作すべく、ケース
39の開口部Hから突出している所望のキートップ5の
押圧面14に指を当てて、キートップ5を第1回路基板
30及び第2回路基板31側へ押し込むようにすれば、
キートップ5に接続されている薄肉部13が弾性変形し
てキートップ5が下降する。これに伴い、キートップ5
と一体になっている押圧子6が下降し、押圧部17が孔
あき弾性部材32の貫通孔16の周縁部を局所的に押し
下げ、ガイドピン18の先端面の第1可動接点35が第
2回路基板31の第1固定接点36に接触し、この第1
固定接点36に対応する回路を接続又は遮断することと
なる。さらに、キートップ5の下降させるべく、キート
ップ5を第1回路基板30及び第2回路基板31側へ押
し込むようにすれば、一層、押圧部17が孔あき弾性部
材32の貫通孔16の周縁部を局所的に押し下げること
となり、予め設定された変位に達したときに孔あき弾性
部材32の頂点部が下側へ座屈し、その瞬間にキートッ
プ5と押圧子6が急激に下降して、ついには孔あき弾性
部材32の貫通孔16の周縁部の内面にある第2可動接
点37が第1回路基板30の第2固定接点38に当接し
て、キートップ5と押圧子6下降が停止する。ここで、
第2固定接点38に対応する回路を接続又は遮断するこ
ととなるが、同時に孔あき弾性部材32の頂点部が下側
へ座屈する際に、キートップ5を押し下げていた指には
クリック感が得られる。
【0055】その後、キートップ5の押圧面14から指
を離すことで、孔あき弾性部材32が弾性復元すると共
に、キートップ5に接続されている薄肉部13も弾性復
元して、孔あき弾性部材32とキートップ5とが初期の
位置へ復帰し、以後の繰り返し操作が可能となる。
【0056】図6は、樹脂製の孔あき弾性部材の詳細を
示した拡大断面図である。
【0057】孔あき弾性部材32は、好適なクリック感
を得るためには、ポリエチレンテレフタレート、ポリカ
ーボネート、ポリエチレンナフタレート、ポリフェニレ
ンサルファイド等の樹脂製であって、断面が一様な曲率
を有しているものが望ましい。
【0058】なお、実施の形態1と実施の形態2では金
属製の孔あき弾性部材8を使用し、実施の形態3では樹
脂製の孔あき弾性部材32を使用したが、一般的には、
金属製の孔あき弾性部材8を用いることにより低ストロ
ークの鋭いクリック感が得られ、樹脂製の孔あき弾性部
材32を用いることにより、長ストロークの柔らかなク
リック感が得られるといえる。さらに、実施の形態2の
ように押圧部17に硬質樹脂を用いれば、より低ストロ
ークの鋭いクリック感が得られ、実施の形態1や実施の
形態3のように押圧部17に弾性材料を用いることによ
り、その撓み分だけのストロークが長くなり柔らかなク
リック感が得られる。
【0059】実施の形態3で採用した樹脂製の孔あき弾
性部材32にあっても、金属製の孔あき弾性部材8と同
様に、良好なクリック感を得るためには押圧する箇所を
孔あき弾性部材32の立ち上がり部(裾野部)からある
程度離した位置に設定する必要がある。つまり、後述す
る実験例からわかるように、樹脂製の孔あき弾性部材3
2と押圧部17がエラストマー等の弾性材料との組合せ
の場合には、押圧部17の外径が孔あき弾性部材32の
外径の80%を超えるとキートップ5を押し下げる際の
感触が重くなって、孔あき弾性部材32が座屈しずらく
なり、クリック感が得られない状況が生じる。そのた
め、押圧部17の外径は孔あき弾性部材32の外径の8
0%以下にすることが好ましい。
【0060】なお、実施の形態1では、タッチパネル2
に対向して設けられている上蓋(ケーシング)3の中に
スイッチ用部材1が配置され、タッチパネル2のスイッ
チ入力用としての態様を示し、実施の形態2では、別途
設けられているキーパッド21の上にスイッチ用部材1
が配置され、キーパッド21の入力キー22のスイッチ
入力用としての態様を示し、いずれもテレビやオーディ
オ等のリモコンスイッチに組み込まれる場合についての
説明であった。
【0061】しかしながら、この発明に係るスイッチ用
部材はこれらに限らず、実施の形態3で示したような2
段階動作スイッチにも利用できる他、可動接点と固定接
点とを設けることで単独のスイッチ用部材としても使用
でき、汎用性の高いものである。
【0062】なお、実施の形態1乃至3では、孔あき弾
性部材8,32の貫通孔16と押圧子6の押圧部17、
ガイドピン18とを断面が円形であるものとして説明し
たが、これに限ることなく、必要に応じて四角形、楕円
形等の任意の断面形状を採用してもよい。
【0063】
【実施例】以下、この発明に係るスイッチ用部材に関す
る具体的な実施例について説明する。
【0064】まず、実施例を完成する前に孔あき弾性部
材8,32自体の動作特性を確認するための実験を行っ
た。
【0065】[実験例1]厚さ0.05mmのステンレ
スを外径6mmの略逆椀状に成形加工し、頂点部に直径
2.0mmの貫通孔(孔あき弾性部材8の外径の33
%)16をあけて、高さ0.25mmの金属製の孔あき
弾性部材8を得た。
【0066】そして、この金属製の孔あき弾性部材8の
外表面にガイドピン18の貫通する開口Kを有する粘着
剤付き保持シートを張り合わせて弾性部材付きシート9
を得た。
【0067】この弾性部材付きシート9の貫通孔16に
挿入されるガイドピン18を有し、かつ孔あき弾性部材
8の頂点部を押圧する押圧部17の外径の大きさを変え
た複数の測定子を使用し、孔あき弾性部材8の荷重特性
を確認した。
【0068】測定子は、押圧部17の外径の大きさを変
えた他に、2種類の異なった材質からなるものを使用し
た。1つは、ジュラコン製押圧子であり、もう1つはシ
リコーンゴム(硬度60度、長さ2mm)のエラストマ
ー製押圧子である。
【0069】実験は、押圧部17の外径の異なる8種類
の硬質樹脂製押圧子と同じく押圧部17の外径の異なる
8種類のエラストマー製押圧子の合計16種類の測定子
を使用して、孔あき弾性部材8の頂点部に押圧部17に
よる垂直荷重を徐々に加えていき、そのときの測定子に
かかる反力と孔あき弾性部材8の高さの変位を測定する
こととした。
【0070】実験の結果は、表1のとおりである。
【0071】なお、表中の押圧部外径とは孔あき弾性部
材8の外径(6mm)に対する押圧部17の外径の比率
を示しており、クリック率は((動作荷重−メイク荷
重)/動作荷重)×100)で計算される値を示してい
る。
【0072】ここで、動作荷重とは荷重の極大値のこと
であり、メイク荷重とは荷重の極小値のことである。そ
して、動作中に動作荷重(極大値)からメイク荷重(極
小値)に移る際に、孔あき弾性部材8の座屈が生じるこ
ととなる。
【0073】
【表1】
【0074】表1からわかるとおり、硬質樹脂製押圧子
とエラストマー製押圧子のいずれでも、押圧部外径の大
きさが大きくなるにつれて動作荷重は大きくなった。
【0075】押圧部外径80%と90%の硬質樹脂製押
圧子及び押圧部外径90%のエラストマー製押圧子を使
用した場合には、孔あき弾性部材8の座屈が発生せず荷
重の極大値が得られず、動作荷重、クリック率とも測定
不能であった。
【0076】押圧部外径80%の硬質樹脂製押圧子では
孔あき弾性部材8の座屈が発生しなかったが、押圧部外
径80%のエラストマー製押圧子では孔あき弾性部材8
が座屈し動作荷重及びクリック率の値が得られた。これ
は、エラストマー製押圧子の場合には、押圧部17が弾
性を有しているため孔あき弾性部材8と接触している部
分が孔あき弾性部材8の変形した形状に馴染むため、孔
あき弾性部材8の変形を妨げる程度が小さいからである
と考えられる。
【0077】硬質樹脂製押圧子の場合には、押圧部外径
が孔あき弾性部材8の70%を超えると孔あき弾性部材
8の座屈が生じ難くなる場合があり、クリック感が得ら
れないことが生じる。したがって、押圧部が硬質樹脂で
ある場合には、押圧部外径が70%であれば良好なクリ
ック感が得られる。下限値は貫通孔16より大きければ
問題はない。
【0078】弾性材料であるエラストマー製押圧子の場
合には、押圧部外径が孔あき弾性部材8の80%を超え
ると孔あき弾性部材8の座屈が生じ難くなり、40%付
近を境に押圧子6としての剛性が小さくなった影響で、
クリック感が徐々に不明瞭となってしまう。したがっ
て、やむを得ず小さい押圧部17を用いなければならな
い場合には、截頭円錐状の中実体の押圧部17にした
り、押圧子6の厚みを薄くする等、剛性を考慮に入れた
設計をする必要がある。
【0079】[実験例2]厚さ125μmのポリエチレ
ンテレフタレート製のフィルム((株)東レ製、ルミラ
ーT56)の所定の箇所に外径6.0mm、高さ0.5
6〜0.59mmの略逆椀状の孔あき弾性部材32を成
形し、その下面に孔あき弾性部材32の外径より大きな
孔を有する厚さ150μmのスペーサを貼り合わせ、孔
あき弾性部材32の頂点部に直径1.7mmの貫通孔
(孔あき弾性部材32の外径の28%)16をあけて、
樹脂製の孔あき弾性部材32を得た。
【0080】測定子と実験条件については実験例1と同
一とし、孔あき弾性部材32の荷重特性を確認した。
【0081】実験の結果は、表2のとおりである。
【0082】
【表2】
【0083】表2からわかるとおり、実験例1と同様
に、硬質樹脂製押圧子とエラストマー製押圧子とのいず
れでも、押圧部外径の大きさが大きくなるにつれて動作
荷重は大きくなった。
【0084】押圧部外径80%と90%の硬質樹脂製押
圧子及び押圧部外径90%のエラストマー製押圧子を使
用した場合には、孔あき弾性部材32の座屈が発生せず
荷重の極大値が得られず、動作荷重、クリック率とも測
定不能であった。
【0085】なお、押圧部外径20%にあっては、実験
例2で使用した孔あき弾性部材32の貫通孔16の大き
さが孔あき弾性部材32の外径の28%であったため、
実験できなかった。
【0086】また、実験例1と同様に、押圧部外径80
%の硬質樹脂製押圧子では孔あき弾性部材32の座屈が
発生しなかったが、押圧部外径80%のエラストマー製
押圧子では孔あき弾性部材32が座屈し動作荷重及びク
リック率の値が得られた。
【0087】硬質樹脂製押圧子の場合には、押圧部外径
が孔あき弾性部材32の70%を超えると孔あき弾性部
材32の座屈が生じ難くなる。したがって、押圧部が硬
質樹脂である場合には、押圧部外径が70%であれば良
好なクリック感が得られる。下限値は貫通孔16より大
きければ問題はない。
【0088】弾性材料であるエラストマー製押圧子の場
合には、押圧部外径が孔あき弾性部材32の80%を超
えると孔あき弾性部材32の座屈が生じ難くなり、40
%を境に押圧子6としての剛性が小さくなった影響で、
クリック感が徐々に不明瞭となってしまうとともに、ス
トロークも長くなってしまう。したがって、やむを得ず
小さい押圧部17を用いなければならない場合には、截
頭円錐状の中実体の押圧部17にしたり、押圧子6の厚
みを薄くする等、剛性を考慮に入れた設計をする必要が
ある。
【0089】次に、上記実験例を参考にして、以下に示
す実施例を完成した。
【0090】[実施例1]実施例1は、図1に示した実
施の形態1に係るスイッチ用部材1に対応したものであ
り、キートップ5全体と押圧子6とをエラストマー製の
一体成形品としたものである。
【0091】押圧部17の外径が2.5mm、ガイドピ
ン18の外径が1.8mmが一体となる押圧子6をキー
トップ5と一体にシリコーンゴムで成形し、キーパッド
10を得た。
【0092】この押圧子6の押圧部17に実験例1の直
径2.0mmの貫通孔16の明いた金属製の孔あき弾性
部材8を接着してスイッチ用部材1を得た。
【0093】ここで、貫通孔16の位置度精度は直径
0.04mmと小さいので無視して考えると、ガイドピ
ン18と貫通孔16とのクリアランスは0.1mmであ
るから、位置度精度に換算すると直径0.2mmとな
り、従来の金属製弾性部材と押圧子の貼り合わせ時の一
般的な位置度公差である直径0.6mmに比べても、十
分に高い精度で組み立てられることがわかった。荷重特
性を測定したところ、動作荷重2.0N、クリック率は
45%、ストロークは0.32mmであった。ストロー
ク0.01mmのタッチパネルを用いたので、ガイドピ
ン18の先端面とタッチパネル2との間の間隙S2は
0.3mmとしてタッチパネル上にスイッチ用部材1を
配置した。
【0094】その結果、タッチパネル2のスイッチ入力
と同時に、明確で低ストロークのクリック感が得られ
た。
【0095】以上のとおり、実施例1の場合には、従来
キーパッド単体で好適なクリック感を得ようとすればキ
ーパッドの接地面からキートップの頂点までの高さが最
低でも4mm程度必要であったものが、約2.5mmの
高さで好適なクリック感が得られる薄型のスイッチ用部
材を実現することができた。
【0096】[実施例2]実施例2は、この発明の実施
の形態2に係るスイッチ用部材1に対応したものであ
る。
【0097】外径2.5mmの押圧部17、ガイドピン
18を備えたポリカーボネートからなる押圧子6とキー
トップ5を一体化し、キートップ5の外表面を加飾フィ
ルム(被覆シート24)で被覆し、押圧子6の押圧部1
7に実験例1と同じ金属製の孔あき弾性部材8を接着し
てスイッチ用部材1を得た。
【0098】荷重特性を測定したところ、動作荷重は
2.4N、クリック率54%、ストローク0.19mm
であった。
【0099】このスイッチ用部材1をノンクリックタイ
プのキーパッド21上に配置した。入力キー22の可動
接点と回路基板26の固定接点27との間隙は0.15
mmに設定した。
【0100】その結果、変位は0.18mmでスイッチ
ON、動作荷重2.5N、クリック率47%、薄型でも
明確なクリック感を持つスイッチ用部材1が得られた。
【0101】なお、測定用の対向基板には0.4mmピ
ッチ(0.2mm金メッキライン、0.2mmスリッ
ト)を用い、接触抵抗100Ωを切ったところでスイッ
チONと判定した。
【0102】[実施例3]実施例3は、この発明の実施
の形態3に係るスイッチ用部材1に対応したものであ
る。
【0103】ガイドピン18の先端面に導電性エラスト
マー(カーボンを配合したシリコーンゴム)の第1可動
接点35を設けた押圧子6とキートップ5をシリコーン
ゴムにて一体成形して、キーパッド10を得た。
【0104】外径が3.5mmの押圧部17に、外径が
6.0mmの孔あき弾性部材32の頂点部に直径(内
径)が1.7mmの貫通孔16の明いた直径(外径)
4.0mmの第2可動接点37を持つ樹脂製の孔あき弾
性部材32を接着してスイッチ用部材1を得た。また、
第1固定接点36を配置しない状態での第2可動接点3
7がONするまでの押圧面のストロークは0.64m
m、第2可動接点37と第2回路基板31との間隙S4
は0.3mmに設定した。
【0105】荷重特性を測定したところ、まず、変位
0.35mm、荷重1.1Nで1段目のスイッチ(第1
可動接点35と第1固定接点36)がONし、その後、
樹脂製の孔あき弾性部材32が座屈した直後、変位0.
74mmで2段目のスイッチ(第2可動接点37と第2
固定接点38)がONした。そのときの動作荷重は2.
1N、クリック率51%であった。そして、2段目のス
イッチがONになるときに明確なクリック感が得られ
た。
【0106】なお、測定用の対向基板には0.4mmピ
ッチ(0.2mm金メッキライン、0.2mmスリッ
ト)を用い、接触抵抗100Ωを切ったところでスイッ
チONと判定した。
【0107】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に記
載された発明によれば、弾性部材の頂点部には貫通孔を
有し、押圧子には貫通孔を貫通するガイドピンと貫通孔
の周縁部を局部的に押圧する押圧部とを有するので、高
さの低い孔あき弾性部材を使用して好適なクリック感が
得られるから、薄型でクリック感のあるスイッチ用部材
が得られる。また、ガイドピンの存在により孔あき弾性
部材と押圧子との位置合わせが簡単で正確に行えるか
ら、製造が容易で品質の高いスイッチ用部材を提供でき
る。
【0108】請求項2に記載された発明によれば、ガイ
ドピンの先端を可動接点としているので、請求項1の効
果に加え、ガイドピンの可動接点と対向する回路基板等
に設けられた固定接点との組合せにより、回路の接続又
は遮断機能までも含んだスイッチ用部材を提供できる。
【0109】請求項3に記載された発明によれば、貫通
孔の周縁部の内側に可動接点を設けているので、請求項
1の効果に加え、孔あき弾性部材の可動接点と対向する
ケーシング等の基板に設けられた固定接点との組合せに
より、回路の接続又は遮断機能までも含んだスイッチ用
部材を提供できる。
【0110】請求項4に記載された発明によれば、ガイ
ドピンの先端を第1可動接点とし、貫通孔の周辺部の内
側に第2可動接点を設けているので、請求項1の効果に
加え、2段階動作スイッチとしてのスイッチ用部材を提
供できる。
【0111】請求項5に記載された発明によれば、弾性
部材が金属製であって押圧部が硬質樹脂である場合に、
押圧部の外径が、弾性部材の貫通孔より大きく、かつ弾
性部材の屈曲部外径より小さくて弾性部材の外径の70
%以下であるので、キートップに加えた押圧力が効果的
に孔あき弾性部材に伝わり孔あき弾性部材の明確な座屈
変形が得られる。したがって、請求項1乃至4のいずれ
か1つに記載の効果に加え、より明確なクリック感を得
ることのできるスイッチ用部材が提供できる。
【0112】請求項6に記載された発明によれば、弾性
部材が金属製であって押圧部がエラストマーである場合
に、押圧部の外径が、弾性部材の貫通孔より大きく、か
つ弾性部材の屈曲部外径より小さくて弾性部材の外径の
80%以下であるので、キートップに加えた押圧力が効
果的に孔あき弾性部材に伝わり孔あき弾性部材の明確な
座屈変形が得られる。したがって、請求項1乃至4のい
ずれか1つに記載の効果に加え、より明確なクリック感
を得ることのできるスイッチ用部材が提供できる。
【0113】請求項7に記載された発明によれば、弾性
部材が樹脂製であって押圧部が硬質樹脂である場合に、
押圧部の外径が、弾性部材の貫通孔より大きく、かつ弾
性部材の外径の70%以下であるので、キートップに加
えた押圧力が効果的に孔あき弾性部材に伝わり孔あき弾
性部材の明確な座屈変形が得られる。したがって、請求
項1乃至4のいずれか1つに記載の効果に加え、より明
確なクリック感を得ることのできるスイッチ用部材が提
供できる。
【0114】請求項8に記載された発明によれば、弾性
部材が樹脂製であって押圧部がエラストマーである場合
に、押圧部の外径が、弾性部材の貫通孔より大きく、か
つ弾性部材の外径の80%以下であるので、キートップ
に加えた押圧力が効果的に孔あき弾性部材に伝わり孔あ
き弾性部材の明確な座屈変形が得られる。したがって、
請求項1乃至4のいずれか1つに記載の効果に加え、よ
り明確なクリック感を得ることのできるスイッチ用部材
が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るスイッチ用部材の実施の形態
1を示した要部断面図である。
【図2】 同実施の形態1に係る金属製の孔あき弾性部
材の詳細を示した拡大断面図である。
【図3】 同実施の形態1のキーパッドのキートップを
硬質樹脂とした別の態様を示した要部断面図である。
【図4】 同実施の形態2を示した要部断面図である。
【図5】 同実施の形態3を示した要部断面図である。
【図6】 同実施の形態3に係る樹脂製の孔あき弾性部
材の詳細を示した拡大断面図である。
【符号の説明】
1 スイッチ用部材 2 タッチパネル 3 上蓋(ケーシング) 4 下ケース 5 キートップ 6 押圧子 7 挿通孔 8,32 孔あき弾性部材 9 弾性部材付きシート 10,21 キーパッド 11 上ケース 14,23 押圧面 16 貫通孔 17 押圧部 18 ガイドピン 22 入力キー 23 押圧面 24 被覆シート 26 固定基板 27 固定接点 30 第1回路基板 31 第2回路基板 33 樹脂シート 35 第1可動接点 36 第1固定接点 37 第2可動接点 38 第2固定接点

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キートップを押圧することによりスイッ
    チの接点を接続する押圧子と、前記キートップを押圧す
    る際にクリック感を発生する略逆椀状の弾性部材とを有
    するスイッチ用部材であって、前記弾性部材の頂点部に
    は貫通孔を有し、前記押圧子には前記貫通孔を貫通する
    ガイドピンと前記貫通孔の周縁部を局部的に押圧する押
    圧部とを有することを特徴とするスイッチ用部材。
  2. 【請求項2】 前記ガイドピンの先端を可動接点として
    いることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ用部
    材。
  3. 【請求項3】 前記貫通孔の周縁部の内側に可動接点を
    設けていることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ
    用部材。
  4. 【請求項4】 前記ガイドピンの先端を第1可動接点と
    し、前記貫通孔の周辺部の内側に第2可動接点を設けて
    いることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ用部
    材。
  5. 【請求項5】 前記弾性部材が金属製であって前記押圧
    部が硬質樹脂である場合に、押圧部の外径が、弾性部材
    の貫通孔より大きく、かつ弾性部材の屈曲部外径より小
    さくて弾性部材の外径の70%以下であることを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれか1つに記載のスイッチ用
    部材。
  6. 【請求項6】 前記弾性部材が金属製であって前記押圧
    部がエラストマーである場合に、押圧部の外径が、弾性
    部材の貫通孔より大きく、かつ弾性部材の屈曲部外径よ
    り小さくて弾性部材の外径の80%以下であることを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載のスイッ
    チ用部材。
  7. 【請求項7】 前記弾性部材が樹脂製であって前記押圧
    部が硬質樹脂である場合に、押圧部の外径が、弾性部材
    の貫通孔より大きく、かつ弾性部材の外径の70%以下
    であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つ
    に記載のスイッチ用部材。
  8. 【請求項8】 前記弾性部材が樹脂製であって前記押圧
    部がエラストマーである場合に、押圧部の外径が、弾性
    部材の貫通孔より大きく、かつ弾性部材の外径の80%
    以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    1つに記載のスイッチ用部材。
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