JP6882970B2 - 押釦スイッチ用部材 - Google Patents
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1.押釦スイッチ用部材の構造
まず、第1実施形態に係る押釦スイッチ用部材について説明する。
押圧部10は、スイッチのオン、オフまたはその両方のときに、指やその他の押圧操作手段に接触して、ベース部材30の方向(図1(1B)では下方向)に向かって押圧を受けて下方に移動可能な部材である。押圧部10は、キートップ、押釦部、頭部等と称されることもある。押圧部10は、ベース部30を基準として一方の側に突出している。この実施形態では、一方の側とは、押釦スイッチ用部材1を回路基板等に設置したときの当該回路基板等と反対側の側に相当する。押釦スイッチ用部材1の設置箇所によっては、上側ではなく、左側、右側等の別の方向となることもある。
薄肉可動部20は、押圧部10の外周に連接する部材である。薄肉可動部20は、その形状からドームと称しても良い。薄肉可動部20は、第1実施形態および後述する各実施形態においては、平面視にて円環状の部材である。薄肉可動部20は、好ましくは、押圧部10およびベース部30よりも薄肉に形成されている。図1(1B)に示すように、薄肉可動部20は、連接外側部16と連接内側部15との間を切った部位からベース部30との境界部までの構成部である。これは、他の実施形態でも同様である。薄肉可動部20は、押圧部10を回路基板等に向けて押圧したときに弾性変形して、押圧部10への押圧を解除したときに元の形状に戻る弾性変形部材である。
ベース部30は、薄肉可動部20の外周に連接する。ベース部30は、押釦スイッチ用部材1を押釦スイッチに組み込むときに、押釦スイッチ用部材1を回路基板等に固定する部分である。第1実施形態および他の各実施形態においては、ベース部30の平面視形状は四角形である。ベース部30には、取り付けのための孔や突起等が形成されていても良い。なお、ベース部30は、薄肉可動部20や押圧部10を構成する材料と異なる材料(ゴム状弾性体、熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂のいずれでも良く、樹脂以外の材料、例えば金属でも良い)で構成されていても良い。
接点部40は、押圧部10の直下に位置するドームの天上から、押圧部10と反対方向(すなわち、押圧部10の押し込み方向)に向かって突出する部分である。接点部40は、押釦スイッチ用部材1に組み込まれたときに、押圧部10の直下に配置される構成要素(例えば、電極、メタルドームあるいは他種類のスイッチ)に接触してスイッチをオン・オフさせる部分となる。接点部40は、押圧部10と一体であっても、あるいは別体であっても良い。接点部40が押圧部10と別体である場合には、例えば、接点部40は、押圧部10の裏側に接着されても良い。この実施形態では、接点部40は、導電性を有する材料(例えば、金属や導電性のゴム状弾性体)から成るのが好ましいが、非導電性材料から成るものでも良い。また、接点部40は、ゴム状弾性体でも、非ゴム状弾性体でも良い。なお、接点部40は、押釦スイッチ用部材1にとって必須の部材ではない。
この実施形態に係る押釦スイッチ用部材1では、押圧部10と薄肉可動部20とを連接する連接部であって薄肉可動部20の外側にある連接外側部16の幅に対して、連接部における薄肉可動部20の内側にある連接内側部15の幅を1.3倍以上としているので、押圧部10の押し込み方向への集中的な負荷を実現し、薄肉可動部20への負荷を低減することができる。
押釦スイッチ用部材1は、例えば、押圧部10、薄肉可動部20およびベース部30を別々に成形した後、それら10,20,30に加えて接点部40を含め、互いに接着等することにより製造できる。また、押釦スイッチ用部材1は、押圧部10、薄肉可動部20およびベース部30を一体成形後、接点部40を接着等することによっても製造できる。さらに、接点部40をゴム状弾性体で形成する場合には、押圧部10、薄肉可動部20、ベース部30および接点部40を一体成形することにより製造できる。
次に、第2実施形態に係る押釦スイッチ用部材について説明する。第2実施形態において、第1実施形態と共通する構成については、適宜、省略し、第1実施形態と異なる点について主に説明する。
図2は、第2実施形態に係る押釦スイッチ用部材の平面図(2A)およびA2−A2線断面図(2B)をそれぞれ示す。
押釦スイッチ用部材2は、例えば、押圧部50の低硬度部52以外の部分を(この実施形態においては、薄肉可動部20およびベース部30も同時に)成形し、それと併行して、押圧部50の第2領域よりも低硬度の材料を用いて、押圧部50の低硬度部52以外の部分と接するように低硬度部52を成形して、低硬度部52を押圧部50の第2領域に接着することにより容易に製造することができる。
以上、本発明の好適な各実施形態について説明したが、本発明に係る押釦スイッチ用部材は、各実施形態に制約されることなく、例えば、下記のように種々変形して実施可能である。
まず、実施例1および比較例1,2に係る押釦スイッチ用部材について、シミュレーションにより、押圧部の押し込みにより座屈状態となったときにおける、押圧部と薄肉可動部とが連接している部分(破断が発生しやすい部分)の形状および応力に関する評価を行った。また、実施例1および比較例1,2に係る押釦スイッチ用部材について、押し込み距離と荷重との関係に関する評価も行った。
実施例1に係る押釦スイッチ用部材は第1実施形態に係る押釦スイッチ用部材1に対応し、比較例1に係る押釦スイッチ用部材は公知の押釦スイッチ用部材101に対応し、比較例2に係る押釦スイッチ用部材は別の公知の押釦スイッチ用部材103に対応する。このため、実施例1および比較例1,2に係る押釦スイッチ用部材についての図示は省略する。
図3は、比較例1についての座屈状態における形状に関するシミュレーションの結果を示す図(3A)、比較例1についての応力に関するシミュレーションの結果を示す図(3B)、比較例2についての座屈状態における形状に関するシミュレーション結果を示す図(3C)、比較例2についての応力に関するシミュレーションの結果を示す図(3D)、実施例1についての座屈状態における形状に関するシミュレーション結果を示す図(3E)、実施例1についての応力に関するシミュレーションの結果を示す図(3F)ならびに実施例1および比較例2についての座屈状態における形状に関するシミュレーション結果を重ね合わせた図(3G)をそれぞれ示す。当該評価は、押し込み距離(ストローク)を3.8mmとして行った。
図4および図5は、実施例1、比較例1および比較例2についての荷重に関するシミュレーションの結果を示す。図4は特徴的な数値をまとめた表であり、図5はシミュレーション結果に基づくグラフである。図5のグラフの縦軸は荷重(単位:N)を表し、横軸は押し込み距離(単位:mm)を表す。
次に、実施例2〜5および比較例3,4に係る押釦スイッチ用部材を実際に製造して打鍵試験を行い、耐久性に関する評価を行った。
実施例2〜5に係る押釦スイッチ用部材は上記第1実施形態に係る押釦スイッチ用部材1に対応する。実施例2、実施例3、実施例4、実施例5の順に、D2/D1の値が大きくなる。比較例3に係る押釦スイッチ用部材は別の公知の押釦スイッチ用部材103に対応する(D2/D1=0.9)。比較例4に係る押釦スイッチ用部材は第1実施形態に係る押釦スイッチ用部材1の形状と同様の形状を有するが、D2/D1の値を1.2とした押釦スイッチ用部材である。実施例2〜5および比較例3,4の図示は省略する。
上記各押釦スイッチ用部材は、金型を用いてシリコーンゴムの原料を固化させることで製造した。シリコーンゴムの原料としてはシリコーンゴムコンパウンドSE−4706U(東レ・ダウコーニング株式会社)100重量部に架橋剤としてC−8(信越化学工業株式会社)2重量部を添加混練し分出ししたものを用いた。なお、接点部は、他の部分を成形した後に接着した。天面の直径D1については、それぞれの実施例または比較例ごとに設定した(実施例および比較例ごとの数値設定については、図6参照)。
上記のようにして製造した各押釦スイッチ用部材について打鍵試験を行った。打鍵試験における荷重は700gとし、3回/秒の打鍵スピードで押釦スイッチ用部材が破断するまで打鍵を行った。このとき、オン後の荷重上昇の低下についても測定した。荷重の測定には、日本計測システム株式会社製の自動荷重試験機(型式:MAX−1KN−S−1)を用いた。
Claims (6)
- 押圧部と、
前記押圧部の平面視にて径方向外周に連接する薄肉可動部と、
前記薄肉可動部の平面視にて径方向外周に連接するベース部と、を前記押圧部の押し込み方向に向かって順に備える押釦スイッチ用部材であって、
少なくとも前記押圧部および前記薄肉可動部は共にゴム状弾性体であり、
縦断面視にて、前記押圧部と前記薄肉可動部との連接部であって前記薄肉可動部の外側にある連接外側部の幅に対して、前記連接部における前記薄肉可動部の内側にある連接内側部の幅が1.3倍以上であり、
前記押圧部は、その天面から前記押し込み方向の厚みの途中位置までの第1領域に、前記第1領域より前記薄肉可動部に近い第2領域と比較してゴム硬度の低い低硬度部を有する押釦スイッチ用部材。 - 前記押圧部は、その天面から前記押し込み方向の途中位置まで柱状であって、当該途中位置から裾野を拡げた形状であり、
前記低硬度部は、前記天面から前記途中位置を越えて前記裾野を拡げた形状に至るように形成されている請求項1に記載の押釦スイッチ用部材。 - 前記連接外側部の幅に対する前記連接内側部の幅が1.7以下である請求項1または2に記載の押釦スイッチ用部材。
- 前記連接外側部の円換算直径をD1とし、前記連接内側部の円換算直径をD2としたときに、1.3≦D2/D1≦1.7の関係である請求項1から3のいずれか1項に記載の押釦スイッチ用部材。
- 前記押圧部は、その天面側に開口して前記天面から内方に向かう穴部を備える請求項1から4のいずれか1項に記載の押釦スイッチ用部材。
- 前記薄肉可動部により形成されているドームの内側空間であって前記押圧部の直下位置に、前記押圧部と反対側に突出する接点部を、さらに備える請求項1から5のいずれか1項に記載の押釦スイッチ用部材。
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