JP2010272480A - ドームスイッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】シート部からドーム状に突出する突出部を備えたドームスイッチにおいて、操作時に前記突出部が押圧される際のストロークを低減すると共に良好なクリック感が得られ、さらには、コストを低減し、薄型化を実現するドームスイッチを提供する。
【解決手段】基板10上に配置され、可撓性合成樹脂によりシート状に形成されたシート部2と、前記シート部からドーム状に突出する突出部3と、前記突出部の頂点部分3aの裏面に設けられた接点4と、前記突出部の上方に配置された円筒部6とを備え、前記円筒部6により前記突出部3が押圧され、前記接点が前記基板上に設けられた電極11に接触するドームスイッチ1であって、前記突出部3が押圧される際、前記円筒部6の先端部6aが前記突出部3の頂点部分3aの周囲に当接し、前記突出部3の頂点部分3aは前記円筒部6の内底面6bに接しない。
【選択図】図1
【解決手段】基板10上に配置され、可撓性合成樹脂によりシート状に形成されたシート部2と、前記シート部からドーム状に突出する突出部3と、前記突出部の頂点部分3aの裏面に設けられた接点4と、前記突出部の上方に配置された円筒部6とを備え、前記円筒部6により前記突出部3が押圧され、前記接点が前記基板上に設けられた電極11に接触するドームスイッチ1であって、前記突出部3が押圧される際、前記円筒部6の先端部6aが前記突出部3の頂点部分3aの周囲に当接し、前記突出部3の頂点部分3aは前記円筒部6の内底面6bに接しない。
【選択図】図1
Description
本発明は、可撓性合成樹脂からなるシート部にドーム状の突出部が形成されたドームスイッチに関する。
近年、電化製品等のスイッチ部品において、プリント基板の離間したプリント配線部分を導通可能にするものとして、可撓性合成樹脂製のドームスイッチを用いるものがある。
図8に示すように、このドームスイッチ50は、可撓性合成樹脂、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド等のシートからなるシート部51を備え、このシート部51からドーム状に突出部52が突出して形成されている。突出部52の頂点部分52aの裏面にはカーボン、銀カーボンなどの接点53が形成されている。
図8に示すように、このドームスイッチ50は、可撓性合成樹脂、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド等のシートからなるシート部51を備え、このシート部51からドーム状に突出部52が突出して形成されている。突出部52の頂点部分52aの裏面にはカーボン、銀カーボンなどの接点53が形成されている。
前記ドーム状の突出部52は、プリント基板60のプリント配線61の離間した部分61aと押圧部64の間に介在するよう配置される。そして、押圧部64によって突出部52が押圧されると、その頂点部分52aが凹み、前記カーボンなどの接点53がプリント配線61に接触し、プリント配線61の離間した部分61aが接点53により導通状態となされる。
また、その押圧状態を解除すると前記突出部52が復元し、プリント配線61の離間した部分61aは再び絶縁状態となるよう構成されている。
尚、可撓性合成樹脂製のドームスイッチについては、例えば特許文献1に記載されている。
また、その押圧状態を解除すると前記突出部52が復元し、プリント配線61の離間した部分61aは再び絶縁状態となるよう構成されている。
尚、可撓性合成樹脂製のドームスイッチについては、例えば特許文献1に記載されている。
ところで、前記ドームスイッチ50にあっては、突出部52の高さ寸法だけでは、突出部52が押圧された際、その頂点部分52aの裏側に設けられた接点53がプリント配線61に接するまでの距離が短く、前記押圧部64を押した際に良好なクリック感が得られないという課題があった。
そのため従来は、シート部51とプリント基板60との間にスペーサ62を設け、突出部52の頂点部分52aに設けられた接点53がプリント配線61に接触するまでの距離をより長く確保し、前記押圧部64を押した際に良好なクリック感が得られるようになされていた。
しかしながら、そのようにスペーサ62を設けることによって、操作時のストロークSが増大して操作性が低下するという新たな課題が生じていた。さらには、部品点数が増えてコストが嵩む上、スイッチ部分の厚さが増すという課題があった。
そのため従来は、シート部51とプリント基板60との間にスペーサ62を設け、突出部52の頂点部分52aに設けられた接点53がプリント配線61に接触するまでの距離をより長く確保し、前記押圧部64を押した際に良好なクリック感が得られるようになされていた。
しかしながら、そのようにスペーサ62を設けることによって、操作時のストロークSが増大して操作性が低下するという新たな課題が生じていた。さらには、部品点数が増えてコストが嵩む上、スイッチ部分の厚さが増すという課題があった。
本発明は、前記した点に着目してなされたものであり、シート状に形成されたシート部からドーム状に突出する突出部を備えたドームスイッチにおいて、操作時に前記突出部が押圧される際のストロークを低減すると共に良好なクリック感が得られ、さらには、コストを低減し、薄型化を実現するドームスイッチを提供することを目的とする。
前記した課題を解決するために、本発明に係るドームスイッチは、基板上に配置され、可撓性合成樹脂によりシート状に形成されたシート部と、前記シート部からドーム状に突出する突出部と、前記突出部の頂点部分の裏面に設けられた接点と、前記突出部の上方に配置された押圧部とを備え、前記押圧部により前記突出部が押圧され、前記接点が前記基板上に設けられた電極に接触するドームスイッチであって、前記突出部が押圧される際、前記押圧部の先端部が前記突出部の頂点部分の周囲に当接することに特徴を有する。
尚、前記押圧部は、円筒形状であることが好ましい。
また、前記ドーム状に突出する突出部の直径をdとすると、前記押圧部の外径はd/2の寸法が望ましい。
また、前記押圧部の先端が前記突出部の頂点部分の周囲に当接する状態で、前記突出部の頂点部分が前記押圧部の内底面に接しないことが望ましい。
尚、前記押圧部は、円筒形状であることが好ましい。
また、前記ドーム状に突出する突出部の直径をdとすると、前記押圧部の外径はd/2の寸法が望ましい。
また、前記押圧部の先端が前記突出部の頂点部分の周囲に当接する状態で、前記突出部の頂点部分が前記押圧部の内底面に接しないことが望ましい。
このように構成することにより、押圧部の先端部は突出部の頂点部分ではなく、その周囲に当接して突出部を押圧する。このため、突出部の頂点部分を直接押圧するよりも、より極大荷重が大きくなり、スイッチを押圧した際の荷重の変化が大きくなって良好なクリック感を得ることができる。ここで、突出部が押圧される際、その頂点部分が凸形状から凹形状に急激に反転するため、短い変位で極大荷重から極小荷重に推移し、ストロークを従来よりも低減することができる。
また、この構成によりストロークが短く、良好なクリック感を得ることができるため、従来のようにシート部と基板との間にスペーサを設ける必要がない。したがって、部品点数が減り、コストを低減することができ、さらにはスイッチ部分の薄型化を実現することができる。
また、この構成によりストロークが短く、良好なクリック感を得ることができるため、従来のようにシート部と基板との間にスペーサを設ける必要がない。したがって、部品点数が減り、コストを低減することができ、さらにはスイッチ部分の薄型化を実現することができる。
本発明によれば、シート状に形成されたシート部からドーム状に突出する突出部を備えたドームスイッチにおいて、操作時に前記突出部が押圧される際のストロークを低減すると共に良好なクリック感が得られ、さらには、コストを低減し、薄型化を実現するドームスイッチを提供することができる。
以下、本発明にかかる実施の形態につき、図に示す実施の形態に基づいて説明する。図1は、この発明に係るドームスイッチの実施の形態を示す断面図、図2は図1のA−A矢視図である。
本発明に係るドームスイッチ1は、可撓性合成樹脂、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド等のシートからなる第1シート部2(シート部)を備える。この第1シート部2には、ドーム状に突出した突出部3が例えばリモコン装置のキー配列に対応して複数個形成されている。各突出部3の頂点部分3aの裏面には導電性部材であるカーボン、銀カーボンなどの接点4が設けられている。
本発明に係るドームスイッチ1は、可撓性合成樹脂、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド等のシートからなる第1シート部2(シート部)を備える。この第1シート部2には、ドーム状に突出した突出部3が例えばリモコン装置のキー配列に対応して複数個形成されている。各突出部3の頂点部分3aの裏面には導電性部材であるカーボン、銀カーボンなどの接点4が設けられている。
また、ドームスイッチ1は、前記第1シート部2の上に重ねて配置され、第1シート部2と同様に、例えばPET、PEN、ポリイミド等のシートからなる第2シート部5を備える。この第2シート部5の裏面(下面)には、前記シート部2の各突出部3に対応して、下方に突起する円筒部6(押圧部)が形成されている。即ち、各突出部3の上方に円筒部6がそれぞれ配置され、突出部3と円筒部6との中心部は、シート面の鉛直方向に一致し、円筒部6の下端部6a(先端部)は、少なくとも前記突出部3を押し込む際に前記突出部3の頂点部分3aの周囲に当接するようになされている。尚、前記突出部3が押し込まれない状態では、前記円筒部6の下端部6aは、(許容されるストロークの範囲内であれば、)必ずしも突出部3に接していなくてもよい。
また、前記円筒部6の外径d2は、第1シート部2の突出部3の直径d1に対して、好ましくはd1/2の寸法(例えばd1=4mmの場合、d2=2mm)に形成され、内径d3は、円筒部6の肉厚がd1/16の寸法(d1=4mmの場合、厚さ0.25mm)となるように形成される。尚、前記円筒部6の肉厚及び高さ寸法h1は、その下端部6aが前記突出部3の頂点部分3aの周囲に当接する状態で、前記突出部3の頂点部分3aが前記円筒部6の内底面6bに接しないように形成されている(h2>0)。
また、前記第2シート部5の上には、前記第1シート2の突出部3及び前記第2シート5の円筒部6に対応してキー表示がなされた可撓性を有する例えばプラスチックシート7が設けられる。即ち、操作者がプラスチックシート7上のキー表示を押し込むことにより、円筒部6がドーム状の突出部3を下方に押圧するように構成されている。
また、前記第1シート部2は、プリント基板10上に設けられ、第1シート部2の突出部3は、その頂点部分3aの裏面に設けられた接点4がプリント基板10に形成されたプリント配線11の離間した部分11aの上方に位置するよう配置される。
また、前記第1シート部2は、プリント基板10上に設けられ、第1シート部2の突出部3は、その頂点部分3aの裏面に設けられた接点4がプリント基板10に形成されたプリント配線11の離間した部分11aの上方に位置するよう配置される。
このように構成されたドームスイッチ1において、操作者によりプラスチックシート7のキー表示が押し込まれると、先ず、図3に示すように円筒部6の下端部6aが、突出部3の頂点部分3aの周囲を下方に押圧する(初期段階では頂点部分3aは凸形状)。そして、図4に示すように突出部3の頂点部分3aは凸形状から凹形状に急激に反転する。これにより、前記頂点部分3aの裏面に設けられた接点4がプリント配線11(電極)に接触し、プリント配線11の離間した部分11aが導通状態となされる。また、その押圧状態を解除すると前記突出部3が復元し、プリント配線11の離間した部分11aは再び絶縁状態となる。
ここで、前記のように突出部3が押圧される際、円筒部6は突出部3の頂点部分3aに接触することがなく、突出部3の頂点部分3aは凸形状から凹形状に急激に反転するため、突出部3が凹む際のクリック率が大きくなり、良好なクリック感が得られる。したがって、良好なクリック感を得るために、従来のようにスペーサを用いてストロークを長くする必要がなく、短ストロークであってもクリック感の良好なドームスイッチ1を得ることができる。
尚、クリック率とは、スイッチを押したときにスイッチから受ける荷重によって決定され、クリック感を評価する際の指標として用いられる。具体的には、ドームスイッチ1を押し下げた際、図5のグラフの曲線C1(ドームスイッチ1を押した際の変位と荷重との関係)に示すように荷重は徐々に増加していき、変位S1で荷重の極大値P1が得られる。その後、荷重は低下していき、変位S2(いわゆるストローク)で接点4がプリント配線11と接触し、荷重は極小値P2となる。ドームスイッチ1を押し下げた際のクリック感は、荷重P1とP2との差に基づき、(P1−P2)/P1であるクリック率で数値化される。
また、図5のグラフにおいて、破線で示す曲線C2は、従来のようにドーム状突出部の頂点部分を押圧した際の典型的な曲線形状を示している。本発明に係るドームスイッチ1では、前記したように突出部3が押圧されると、その頂点部分3aが凸形状から凹形状に急激に反転するため、短い変位で極大荷重P1から極小荷重P2に推移し、変位S2が従来の変位S3より短くなる(即ち、短ストローク化を図ることができる)。
以上のように、本実施の形態によれば、円筒部6の下端部6aが、突出部3の頂点部分3aではなく、その周囲に当接して下方に押圧するため、前記頂点部分3aが凸形状から凹形状に急激に反転する。
したがって、突出部3の頂点部分3aを直接押圧するよりもクリック率が大きくなり、良好なクリック感が得られるとともに、ストロークSを従来よりも低減することができる。
したがって、突出部3の頂点部分3aを直接押圧するよりもクリック率が大きくなり、良好なクリック感が得られるとともに、ストロークSを従来よりも低減することができる。
さらに、この構成によりストロークSが短く、良好なクリック感を得ることができるため、従来のように第1シート部2と通常プリント基板10との間にスペーサを設ける必要がない。したがって、部品点数が減り、コストを低減することができ、さらにはスイッチ部分の薄型化を実現することができる。
尚、図6に本発明に係るドームスイッチの応用例を示す。図6の断面図に示すドームスイッチ1は、図1に示したスイッチ構成を上下2段構成としたものである。
即ち、図6のドームスイッチ1は、プリント基板10上に設けられた第1シート部2及び第2シート部5からなる下段スイッチ部16と、下段スイッチ部16上にプリント基板20を介して設けられ、下段スイッチ部16と同様に構成された上段スイッチ部17とを備えている。上段スイッチ部17上には、キー表示がなされたプラスチックシート7が設けられる。
即ち、図6のドームスイッチ1は、プリント基板10上に設けられた第1シート部2及び第2シート部5からなる下段スイッチ部16と、下段スイッチ部16上にプリント基板20を介して設けられ、下段スイッチ部16と同様に構成された上段スイッチ部17とを備えている。上段スイッチ部17上には、キー表示がなされたプラスチックシート7が設けられる。
このような構成において、プラスチックシート7のキー表示が押し込まれ、所定の荷重に達すると、先ず上段スイッチ部17における第1シート部2の突出部3が凹み、接点4がプリント基板20に形成されたプリント配線21に接触して、プリント配線21の離間した部分21aが導通状態となされる。
さらにスイッチの押し込みがなされると、下段スイッチ部16における第1シート部2の突出部3が凹み、接点4がプリント基板10に形成されたプリント配線11に接触し、プリント配線11の離間した部分11aが導通状態となされる。
また、押圧状態が解除されると上段スイッチ17、下段スイッチ16における突出部3がそれぞれ復元し、プリント配線11、21の離間した部分11a、21aは再び絶縁状態となされる。
また、押圧状態が解除されると上段スイッチ17、下段スイッチ16における突出部3がそれぞれ復元し、プリント配線11、21の離間した部分11a、21aは再び絶縁状態となされる。
即ち、図6に示す構成によれば、プラスチックシート7のキー表示を押し込むことによって、2段階のスイッチ操作が可能となる。また、前記したように第1シート部2とプリント基板10(20)との間にスペーサを設ける必要がないため、2段構成としてもスイッチ部分における厚みの増加を抑制することができる。
尚、前記のようにドームスイッチ1を2段構成とする場合、図7の断面図に示すように、下段スイッチ部18の上方に設けられる上段スイッチ部19において、第1シート部2と第2シート部15とを下段スイッチ部18の構成に対して裏返しの状態に設けてもよい。
その場合、図示するように下段スイッチ部18と上段スイッチ部19の第2シート15を一部材として形成し、上下面にそれぞれ円筒部6を形成することが望ましい。
その場合、図示するように下段スイッチ部18と上段スイッチ部19の第2シート15を一部材として形成し、上下面にそれぞれ円筒部6を形成することが望ましい。
また、前記実施の形態においては、突出部3を押圧する押圧部として円筒形状の円筒部6を例に説明したが、前記押圧部としては、その形態に限定されるものではない。例えば、先端部(下端部)が同一半径上に配置された複数の円弧状の突起部により押圧部を形成し、突出部3の頂点部分3aの周囲を押圧するようにてもよい。或いは、同一半径上に配置された複数の棒状体により押圧部を形成し、突出部3の頂点部分3aの周囲を押圧してもよい。
本発明に係るドームスイッチについて、実施例に基づきさらに説明する。本実施例では、前記実施の形態に従いドームスイッチを製造し、本発明の効果を検証した。
本実施例では、材質PET、肉厚75μm、高さ0.3mmのドーム状の突出部の直径が4mmの場合に、図1、図2に示した円筒部6を、その外径を変えて複数種作成し、本発明の効果が最も期待できる条件について、突出部を押圧した際の極大荷重、ストローク及びクリック率をそれぞれ求めることにより検証した。
具体的には、実施例1として外径が1.5mmの円筒部、実施例2として外径が2.0mmの円筒部、実施例3として外径が2.5mmの円筒部をそれぞれ10個ずつ、試料として作成し、各試料について検証した。尚、いずれの外径の場合も、その肉厚は0.25mmに形成した。
また、比較例として、直径2mmの円柱体(試料を10個)によりドーム状の突出部を押圧する場合の極大荷重、ストローク及びクリック率を実施例と同様に求めた。
尚、クリック率を求める際の極大・極小荷重の測定においては、荷重計測測定器(アイコーエンジニアリング製FA1015A)を用いた。
また、比較例として、直径2mmの円柱体(試料を10個)によりドーム状の突出部を押圧する場合の極大荷重、ストローク及びクリック率を実施例と同様に求めた。
尚、クリック率を求める際の極大・極小荷重の測定においては、荷重計測測定器(アイコーエンジニアリング製FA1015A)を用いた。
表1に、各実施例1〜3、及び比較例の結果をそれぞれ示す。
尚、表1では、各実施例1〜3及び比較例の全試料に対する測定結果(極大荷重、ストローク、クリック率)として、その平均値を示している。
尚、表1では、各実施例1〜3及び比較例の全試料に対する測定結果(極大荷重、ストローク、クリック率)として、その平均値を示している。
表1に示すように、全ての実施例(円筒により押圧)において、その極大荷重は、比較例(円柱により押圧)の結果よりも大きくなった。
このことから、実施例のようにドーム状突出部を押圧する部材が円筒部の場合、荷重の変化(極大荷重−極小荷重)が大きくなり、高いクリック率を得るために好ましいことを確認した。
また、表1に示すように、全ての実施例(円筒により押圧)において、そのストロークは、比較例(円柱により押圧)よりも短い結果となった。
さらにクリック率は、全ての実施例(円筒により押圧)において、比較例(円柱により押圧)よりも高い結果が得られた。
特に、実施例2(円筒部外径が2.0mm)のとき、最も高いクリック率(39%)が得られ、クリック感が最も良好となることが確認され、さらにストロークも最も短い結果(0.196mm)となった。
このことから、実施例のようにドーム状突出部を押圧する部材が円筒部の場合、荷重の変化(極大荷重−極小荷重)が大きくなり、高いクリック率を得るために好ましいことを確認した。
また、表1に示すように、全ての実施例(円筒により押圧)において、そのストロークは、比較例(円柱により押圧)よりも短い結果となった。
さらにクリック率は、全ての実施例(円筒により押圧)において、比較例(円柱により押圧)よりも高い結果が得られた。
特に、実施例2(円筒部外径が2.0mm)のとき、最も高いクリック率(39%)が得られ、クリック感が最も良好となることが確認され、さらにストロークも最も短い結果(0.196mm)となった。
したがって、本実施例によれば、試料のばらつきを考慮しても、高いクリック率により良好なクリック感が得られ、且つ、ストロークが低減されるという効果を得ることができ、特に、ドーム状の突出部の外径をd1とすると、円筒部の外径をd1/2の寸法に形成することが好ましいと確認した。
1 ドームスイッチ
2 第1シート部(シート部)
3 突出部
3a 頂点部分
4 接点
5 第2シート部
6 円筒部(押圧部)
7 プラスチックシート
10 プリント基板
11 プリント配線(電極)
2 第1シート部(シート部)
3 突出部
3a 頂点部分
4 接点
5 第2シート部
6 円筒部(押圧部)
7 プラスチックシート
10 プリント基板
11 プリント配線(電極)
Claims (4)
- 基板上に配置され、可撓性合成樹脂によりシート状に形成されたシート部と、前記シート部からドーム状に突出する突出部と、前記突出部の頂点部分の裏面に設けられた接点と、前記突出部の上方に配置された押圧部とを備え、前記押圧部により前記突出部が押圧され、前記接点が前記基板上に設けられた電極に接触するドームスイッチであって、
前記突出部が押圧される際、前記押圧部の先端部が前記突出部の頂点部分の周囲に当接することを特徴とするドームスイッチ。 - 前記押圧部は、円筒形状であることを特徴とする請求項1に記載されたドームスイッチ。
- 前記ドーム状に突出する突出部の直径をdとすると、前記押圧部の外径はd/2の寸法であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたドームスイッチ。
- 前記押圧部の先端が前記突出部の頂点部分の周囲に当接する状態で、前記突出部の頂点部分が前記押圧部の内底面に接しないことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載されたドームスイッチ。
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JP2015084302A (ja) * | 2013-10-25 | 2015-04-30 | アルプス電気株式会社 | 押し子付きシート、プッシュスイッチ及び押し子付きシートの製造方法 |
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2009
- 2009-05-25 JP JP2009125571A patent/JP2010272480A/ja active Pending
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