JP2016184076A - 半透過型反射シートの製造方法、半透過型反射シート - Google Patents

半透過型反射シートの製造方法、半透過型反射シート Download PDF

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雄大 山下
関口 博
Hiroshi Sekiguchi
博 関口
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Masahiro Goto
正浩 後藤
一信 小川
Kazunobu Ogawa
一信 小川
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Abstract

【課題】より簡易に効率よく半透過型反射シートを製造することができる半透過型反射シートの製造方法、それによって製造される半透過型反射シートを提供する。【解決手段】半透過型反射シートの製造方法は、巻取体Rから第1基材21’を巻き出して、第1光学形状層22を形成する樹脂を充填し、単位光学形状30を賦形する成形型40を押圧して硬化させることによって、巻き出した第1基材21’上に第1光学形状層22を連続成形する第1光学形状層形成工程と、第1傾斜面30aの少なくとも一部に、反射層25を連続的に形成する反射層形成工程と、単位光学形状30側の面に第2光学形状層23を形成する樹脂を充填し、平坦面を形成する成形型42を押圧して硬化させることによって、第2光学形状層23を連続成形する第2光学形状層形成工程と、第2光学形状層23に、第2基材26を貼付する第2基材貼付工程とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、背景等の外界の光を透過するとともに、映像光を反射する半透過型反射シートの製造方法、半透過型反射シートに関するものである。
従来、LCD(Liquid Crystal Display)等の映像源を、光学系を介して観察者に観察させる頭部装着型の表示装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
このような頭部装着型の表示装置は、例えば、映像源に対向する位置に導光板を配置して、映像源で表示された映像光を、その導光板によって観察者の眼に対応する位置まで導光して、反射層を介して観察者側へ反射させている。このような表示装置は、表示される映像によって観察者の視界が遮られてしまうため、反射層にマジックミラーを用いる等して、映像光と外界の光とを重ねて見せる、いわゆるシースルーにする場合がある。
ここで、この導光板(半透過型反射シート)には、導光方向に複数配列された単位光学形状が設けられている。この単位光学形状は、その配列方向に平行であって導光板の厚み方向に平行な断面形状が略三角形状に形成されており、上述の反射層が形成された反射面と、それに対向する対向面とで構成されている。
このような単位光学形状を有した導光板は、例えば、単位光学形状を形成した層を押出成形法等によって形成し、その層に形成された単位光学形状の斜面に反射層を形成し、更に、その層の単位光学形状が形成された面上に、単位光学形状を覆うようにして別な層を形成することによって1枚ずつ製造されているため、より簡易に効率よく製造されることが求められている。
特表2011−509417号公報
本発明の課題は、より簡易に効率よく半透過型反射シートを製造することができる半透過型反射シートの製造方法、それによって製造される半透過型反射シートを提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、第1傾斜面(30a)及び第2傾斜面(30b)を有する単位光学形状(30)が複数配列された第1光学形状層(22)と、前記第1光学形状層の前記単位光学形状が設けられた側の面に積層される第2光学形状層(23)と、第1傾斜面上の少なくとも一部に形成され、前記映像光の一部を反射し、その他を透過する反射層(25)とを備えた半透過型反射シート(20)の製造方法であって、巻取体(R)から第1基材(21’)を巻き出して、前記第1光学形状層を形成する樹脂を充填し、前記単位光学形状を賦形する成形型(40)を押圧して硬化させることによって、巻き出した前記第1基材上に前記第1光学形状層を連続成形する第1光学形状層形成工程と、前記第1光学形状層形成工程によって形成された前記単位光学形状の前記第1傾斜面の少なくとも一部に、前記反射層を連続的に形成する反射層形成工程と、前記反射層が形成された前記単位光学形状側の面に前記第2光学形状層を形成する樹脂を充填し、平坦面を形成する成形型(42)を押圧して硬化させることによって、前記第2光学形状層を連続成形する第2光学形状層形成工程と、前記第2光学形状層形成工程によって形成された第2光学形状層に、第2基材(26)を貼付する第2基材貼付工程と、を備える半透過型反射シートの製造方法である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の半透過型反射シートの製造方法によって製造される半透過型反射シート(20)であって、前記第1基材(21)は、その厚みs1が10μm≦s1≦1mmの範囲で形成されており、前記第2基材(26)は、その厚みs2が2mm≦s2≦3mmの範囲で形成されていること、を特徴とする半透過型反射シートである。
本発明によれば、半透過型反射シートをより簡易に効率よく製造することができる。
実施形態の頭部装着型の表示装置を説明する図である。 実施形態の導光板の詳細を説明する図である。 実施形態の導光板の製造方法の一例を示す図である。 変形形態の半透過型反射シートを説明する図である。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張している。
本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値及び材料名等は、実施形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用してよい。
本明細書中において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、平行や直交等の用語については、厳密に意味するところに加え、同様の光学的機能を奏し、平行や直交と見なせる程度の誤差を有する状態も含むものとする。
(実施形態)
図1は、本実施形態の頭部装着型の表示装置1を説明する図である。図1は、表示装置1を鉛直方向上方から見た図である。
なお、図1を含め以下に示す図中及び以下の説明において、理解を容易にするために、観察者が頭部に表示装置1を装着した状態における鉛直方向をZ方向とし、水平方向をX方向及びY方向とする。また、この水平方向のうち、導光板に入光した映像光の導光される方向(導光板の左右方向)をX方向とし、それに直交する方向(導光板の厚み方向)をY方向とする。このY方向の−Y側を観察者側とし、+Y側を背面側とする。
表示装置1は、観察者が頭部に装着し、観察者の眼前に映像を表示する、いわゆるヘッドマウントディスプレイである。図1に示すように、本実施形態の頭部装着型の表示装置1は、不図示のメガネフレームの内側に、映像源11と、投射光学系12と、導光板20とを備えており、観察者がメガネフレームを頭部に装着することによって、映像源11の映像を、導光板(半透過型反射シート)20等を介して観察者に視認させることができる。具体的には、表示装置1は、映像源11に表示された映像光を、投射光学系12を介して導光板20へ入射し、導光板20内において+X方向に導光した上で、導光方向に直交する−Y方向に反射して、表示装置1を頭部に装着した観察者の眼E前に映像情報を表示する。
また、表示装置1は、外界からの光の一部を、導光板20を透過させ観察者側に到達させて、映像と外界の光とを重ねて見せる、いわゆるシースルー機能を備えている。本実施形態では、半透過型反射シートを導光板20に適用した例で説明する。なお、半透過型反射シートとは、入射した光の一部を透過し、その他を反射するシートを総称するものであり、透過率及び反射率が50%であるものに限られない。
映像源11は、映像光を表示するマイクロディスプレイであり、例えば、透過型の液晶表示デバイスや、反射型の液晶表示デバイス、有機EL等を使用することができる。映像源11は、例えば、対角が1インチ以下のマイクロディスプレイが使用される。
投射光学系12は、映像源11から出射された映像光を平行光として投射する複数のレンズ群から構成される光学系である。
導光板20は、光を導光する略平板状の透明部材であり、本実施形態では、鉛直方向(Z方向)から見た形状が略台形形状に形成された台形柱形状に形成されている。導光板20は、図1に示すように、互いに平行であり、互いに対向する第1全反射面20b及び第2全反射面20cと、−X側端部に、この第1全反射面20b及び第2全反射面20cに対して傾斜した反射面20aとが設けられている。
反射面20aは、第1全反射面20b及び第2全反射面20cに対して所定の角度で傾斜しており、その面の全面に反射膜27が形成されている。反射面20aは、導光板20内に入射した映像光を、この反射膜27よって第1全反射面20b側に反射させる。ここで、反射膜27は、光反射性の高い金属、例えば、アルミニウムや、銀、ニッケル等により形成されている。本実施形態では反射膜27は、アルミニウムを蒸着することにより形成されている。また、これに限らず反射膜27は、光反射性の高い金属をスパッタリングしたり、金属箔を転写したり、金属薄膜を含有した塗料を塗布したりする等により形成されてもよい。
反射面20aは、反射膜27で反射した映像光を第1全反射面20bにおいて全反射させるために、第1全反射面20bに対して25°〜40°の範囲で傾斜している。
第1全反射面20bは、導光板20を形成する面のうちXZ平面に平行であって、観察者側(−Y側)に位置する面であり、反射膜27によって反射した映像光を第2全反射面20c側に向けて全反射させる。また、第1全反射面20bは、第2全反射面20cにおいて全反射した映像光を、再び第2全反射面20c側に向けて全反射させる。
第1全反射面20bは、その−X側の端部が、映像源11から投射された映像光を入光する入光面となっており、また、+X側の端部が、単位光学形状部30及び出光側単位光学形状部31(後述する)において反射した映像光を導光板20外へ出光する出光面となっている。
第2全反射面20cは、導光板20を形成する面のうち、XZ平面に平行であって、背面側(+Y側)に位置する面(観察者側から離れた側の面)であり、第1全反射面20bにおいて全反射した映像光を、第1全反射面20b側に向けて全反射させる。
以上により、反射膜27を反射した映像光は、第1全反射面20b及び第2全反射面20cの間で全反射を繰り返すことによって、導光板20内の+X方向(導光方向)に導光されることとなる。
次に、導光板20の層構成について説明する。
図2は、本実施形態の導光板20の詳細を説明する図であり、図1のa部詳細を示す図である。
図2に示すように、導光板20は、観察者側(−Y側)から順に、基材部(第2基材)26、接合層24、第2光学形状層23、第1光学形状層22、基材部(第1基材)21が積層されている。
基材部21及び基材部26は、導光板20の基礎となる平板状の部材であり、例えば、光透過性の高いアクリル樹脂、スチレン樹脂、アクリルスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、脂環式ポリオレフィン樹脂等から形成されている。
基材部21は、導光板20の最も背面側に設けられた層であり、その背面側(+Y側)の面が、上述の第2全反射面20cとなる。基材部21は、第1光学形状層22の基礎となる基材であり、その厚みs1が10μm≦s1≦1mmの範囲で形成されているのが望ましい。仮に、その厚みs1が10μm未満である場合、厚みが薄すぎてしまいそのような厚みの基材部21を得るのが困難となるので望ましくない。また、その厚みs1が1mmよりも厚い場合、基材部21の厚みが厚すぎて、後述の導光板20の製造工程において、基材部21が連接した長尺状の長尺基材を巻き取る巻取体への巻き取りが困難となるので望ましくない。
この基材部21の背面側の面は、入射する光の拡散を抑制する観点から平滑(例えば、60度の光沢度で90以上)に形成されるのが望ましい。
基材部26は、導光板20の最も観察者側に設けられた層であり、その観察者側(−Y側)の面が、上述の第1全反射面20bとなる。基材部26は、第2光学形状層23の背面側に貼付され、導光板20の全体の厚みを調整するとともに、導光板20に所定の剛性を持たせる基材であり、その厚みs2が2mm≦s2≦3mmの範囲で形成されている。仮に、その厚みs2が2mm未満である場合、導光板20の全体の厚みが薄くなりすぎてしまい、導光板20の剛性が低くなりすぎたり、導光板20の出光面に表示される画面の大きさが小さくなりすぎたりしてしまうため望ましくない。また、厚みs2が3mmより厚い場合、導光板20の全体の厚みが厚くなりすぎてしまい、導光板20の重量が増大し、表示装置1を装着する観察者に負荷をかけてしまったりするので望ましくない。
この基材部26の観察者側の面は、光の拡散を抑制する観点から平滑(例えば、60度の光沢度で90以上)に形成されるのが望ましい。
第1光学形状層22は、基材部21の観察者側(−Y側)の面に設けられる層である。第1光学形状層22は、光透過性の高いウレタンアクリレート樹脂、エポキシアクリレート樹脂等から形成されており、その屈折率は、上述の基材部21、基材部26と同等の屈折率である。
第1光学形状層22は、図1及び図2に示すように、その観察者側(−Y側)の面であって、+X側の端部近傍に、単位光学形状30が複数設けられている。
この単位光学形状部30は、鉛直方向(Z方向)に延在し、映像光の導光方向(X方向)に沿って複数配列されている。また、単位光学形状部30は、観察者側(−Y側)に凸になるようにして、映像光が出光する方向(導光板20の厚み方向、Y方向)に平行であって単位光学形状部30の配列方向(X方向)に平行な断面(XY面)における断面形状が略三角形状、いわゆるプリズム形状に形成されている。単位光学形状部30は、第1傾斜面30aと、この第1傾斜面30aよりも映像光の進行する側(+X側)に、第1傾斜面30aと対向して設けられた第2傾斜面30bとから構成される。
第1傾斜面30aは、第1全反射面20bを全反射した映像光が直接入射する面であり、出光面(第1全反射面20b、第2光学形状層23の観察者側の面)に対して傾斜しており、その+X側の端部が、−X側の端部よりも観察者(出光)側(−Y側)に位置している。この第1傾斜面30a上の全面には、すなわち、第1傾斜面30a及び第3傾斜面31a(後述する)間の全体には、反射層25が形成されている。
第2傾斜面30bは、第1全反射面20bを全反射した映像光が直接入射しない面であり、出光面(第1全反射面20b、第2光学形状層23の観察者側の面)に対して傾斜しており、その+X側の端部が、−X側の端部よりも背面側(+Y側)に位置している。
第2光学形状層23は、第1光学形状層22の単位光学形状部30側(観察者側)の面に設けられた層であり、第1光学形状層22の観察者側(−Y側)の面を平坦にするために設けられている。第2光学形状層23は、光透過性の高いウレタンアクリレート樹脂、エポキシアクリレート樹脂等から形成されおり、その屈折率は第1光学形状層22と同等である。第2光学形状層23の観察者側の面は、接合層24を介して基材部26に接合される面であり、また、第2光学形状層23から基材部26へと通過する光の出光面となる。この第2光学形状層23の出光面は、導光板20の第1全反射面20b(出光面、XZ平面)と平行である。
第2光学形状層23は、第1光学形状層22と対向する面(背面、+Y側の面)に上述の単位光学形状部30に対応する出光側単位光学形状部31が形成されている。
この出光側単位光学形状部31は、鉛直方向(Z方向)に延在し、映像光の導光方向(X方向)に沿って複数配列されている。出光側単位光学形状部31は、背面側(+Y側)に凸になるようにして、映像光が出光する方向(導光板20の厚み方向、Y方向)に平行であって出光側単位光学形状部31の配列方向(X方向)に平行な断面(XY面)における断面形状が略三角形状、いわゆるプリズム形状に形成されている。この出光側単位光学形状部31は、第3傾斜面31aと、この第3傾斜面31aよりも映像源側(−X側)に、第3傾斜面と対向して設けられた第4傾斜面31bとから構成されている。
本実施形態では、出光側単位光学形状部31と単位光学形状部30とは、上記断面において、同様の形状に形成されている。
第3傾斜面31aは、第1全反射面20bを全反射した映像光が直接入射する面であり、出光面(第1全反射面20b、第2光学形状層23の観察者側の面)に対して傾斜しており、その+X側の端部が、−X側の端部よりも観察者(出光)側(−Y側)に位置している。第3傾斜面31aは、単位光学形状部30の第1傾斜面30aに対向しており、その第1傾斜面30aと平行な面である。上述したように、この第3傾斜面31a及び第1傾斜面30a間には、反射層25が設けられている。
第4傾斜面31bは、第1全反射面20bを全反射した映像光が直接入射しない面であり、出光面(第1全反射面20b、第2光学形状層23の観察者側の面)に対して傾斜しており、その+X側の端部が、−X側の端部よりも背面側(+Y側)に位置している。この第4傾斜面31bは、単位光学形状部30の第2傾斜面30bに対向しており、この第2傾斜面30bと平行な面である。この第4傾斜面31bは、上述の第2傾斜面30bに密着している。
ここで、第1傾斜面30a及び第3傾斜面31aが、第1全反射面20b(出光面)に平行な面(XZ平面)となす角度は、αであり、第2傾斜面30b及び第4傾斜面31bが、第1全反射面20b(出光面)に平行な面(XZ平面)となす角度は、βである。また、単位光学形状部30及び出光側単位光学形状部31の配列ピッチは、Pである。更に、単位光学形状部30の高さ(導光板の厚み方向(Y方向)における単位光学形状部30の頂部t1から単位光学形状部30間の谷底となる部位v1までの寸法)は、h1であり、出光側単位光学形状部31の高さ(導光板の厚み方向(Y方向)における出光側単位光学形状部31の頂部t2から出光側単位光学形状部31間の谷底となる部位v2までの寸法)は、h2であり、本実施形態では、h1=h2である。
なお、本実施形態では、配列ピッチPは、第1傾斜面30a及び第3傾斜面31aの配列方向(X方向)における幅寸法と同等である例を示すが、各傾斜面の幅寸法よりも大きくなるようにしてもよい。
本実施形態の単位光学形状部30及び出光側単位光学形状部31は、配列ピッチP等が一定であるが、角度αが映像光の進行する側(+X側)へ向かうにつれて次第に大きくなり、また、それに伴い高さh1、h2も大きくなっている例で説明するが、これに限定されるものでない。例えば、配列ピッチPや、角度α、角度β、高さh1、h2が一定に形成されるようにしてもよい。
接合層24は、基材部26及び第2光学形状層23を接合する粘着剤である。接合層24は、基材部26及び第2光学形状層23間を透過する映像光が屈折しないよう、これらの層と同等の屈折率を有する材料、例えば、光透過性の高いウレタンアクリレート樹脂、エポキシアクリレート樹脂、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤等により形成されている。
反射層25は、入射した光の一部を反射し、その他を透過する半透過型の反射層、いわゆるマジックミラー(ハーフミラー)である。反射層25の反射率と透過率の割合は、適宜設定することができるが、映像光を良好に反射させるとともに、外界の光を良好に透過させる観点から、透過率が40〜60%の範囲であることが望ましい。本実施形態の反射層25は、反射率及び透過率がともに50%のハーフミラー状に形成されている。
反射層25は、第1傾斜面30aの面上、すなわち第1傾斜面30a及び第3傾斜面31a間に光反射性の高い金属、例えば、アルミニウムや、銀、ニッケル等により形成されている。本実施形態では反射層25は、アルミニウムを蒸着することにより形成されている。また、これに限らず反射層25は、光反射性の高い金属をスパッタリングしたり、金属箔を転写したり、金属薄膜を含有した塗料を塗布したりする等により形成されてもよい。
本実施形態の反射層25は、アルミニウムの蒸着によって約100Åの厚みに形成されているが、光の反射率及び透過率を上述の好ましい範囲に設定できるのであれば、その材料等に応じて厚さを自由に設定することができる。
ここで、効率よく映像光を反射して導光板20から出光させる観点から、第1傾斜面30a及び第3傾斜面31aの角度αは、20°≦α≦35°の範囲内に、第2傾斜面30b及び第4傾斜面31bの角度βは、80°≦β≦90°の範囲内に、単位光学形状部30の高さh1及び出光側単位光学形状部31の高さh2は、それぞれ、20μm≦h1≦700μm、20μm≦h2≦700μmの範囲内に形成されるのが望ましい。また、単位光学形状部30の配列ピッチPは、50μm≦P≦1000μmの範囲内で形成されるのが望ましい。
次に、本実施形態の導光板20に入射する映像光L及び外界の光Gの動作について説明する。
図1に示すように、映像源11から出射した映像光Lは、投射光学系12を介して導光板20の第1全反射面20bへと入射する。導光板20内に入光した映像光Lは、反射面20aの反射膜27に入射して第1全反射面20b側へと反射する。それから、その映像光Lは、第1全反射面20bに入射して第2全反射面20c側へと全反射した後に、第2全反射面20cに入射して第1全反射面20b側へと全反射する。このように第1全反射面20b及び第2全反射面20c間において全反射を繰り返すことにより、映像光Lは、導光板20の−X側から+X側に向けて導光され、第1光学形状層22及び第2光学形状層23間に設けられた反射層25に入射する。
本実施形態の導光板20では、図1に示すように、映像光Lが第1全反射面20bにおいて2回全反射し、第2全反射面20cにおいて1回全反射するように形成されているが、これに限定されるものでなく、各面においてより多く又は少なく全反射を繰り返すようにしてもよい。
反射層25に入射した映像光のうち、一部の映像光L1は、図2に示すように、反射層25において第1全反射面20bに対してほぼ垂直な方向(−Y方向)に反射して、第1全反射面20bから観察者の眼Eに向けて出光する。また、他の映像光は、反射層25を透過して第1光学形状層22内に入射することとなるが、そのほとんどが導光板20の背面側から出光することとなる。
外界の光Gは、図1に示すように、導光板20の背面側(+Y側)の第2全反射面20cから導光板20内に入光する。この導光板20内に入光した外界の光Gのうち一部の光は、反射層25に入射する。そして、その一部の光G1は、図2に示すように、反射層25を透過して、第1全反射面20b(出光面)から観察者の眼Eに向けて出光する。また、他の光は、反射層25と第1光学形状層22との界面で背面側(+Y側)に反射することとなる。
次に、本実施形態の導光板20の製造方法について説明する。
図3は、本実施形態の導光板20の製造方法を説明する図である。図3の各図は、導光板20が製造されるまでの過程を示す図である。
図3(a)に示すように、複数の基材部21が連接された長尺状の長尺基材21’を筒状の巻取体Rから巻き出しながら、長尺基材21’上に第1光学形状層22を形成する樹脂をノズル41から充填し、単位光学形状部30に対応する凹凸形状が設けられた成形型40に押圧して、第1光学形状層22が連続した第1光学形状帯22’を形成する(第1光学形状層形成工程)。そして、第1光学形状帯22’を硬化させた後に、第1光学形状帯22’が形成された長尺基材21’を巻取体Rに巻き取る。
ここで、第1光学形状帯22’(第1光学形状層22)の単位光学形状部30を除いた厚み((厚み方向(Y方向)における第1光学形状層22の背面(+Y側の面)から単位光学形状部30間の谷部v1までの距離)は、約2μm〜100μmの範囲で形成されている。また、単位光学形状部30を含んだ総厚み(厚み方向(Y方向)における第1光学形状層22の背面(+Y側の面)から単位光学形状30の頂部t1までの距離)は、単位光学形状30の配列ピッチP等によって変動するが約22μm〜800μmの範囲で形成されている。更に、上述したように、基材部21の厚みs1が10μm≦s1≦1.0mmの範囲で形成されている。そのため、第1光学形状帯22’が形成された長尺基材21’は、巻取体Rによって容易に巻き取ることができる。ここで、第1光学形状帯22’(第1光学形状層22)の厚みとは、厚み方向(Z方向)における第1光学形状層22の背面から観察者側の単位光学形状部30の頂部t1までの距離をいう。
次に、図3(b)に示すように、巻取体Rに巻き取られた第1光学形状帯22’が形成された長尺基材21’を真空蒸着装置50内に配置するとともに、蒸着源51を所定の位置に配置する。ここで、蒸着源51は、蒸着金属51a(例えば、アルミニウム)と、その蒸着金属51aを加熱する加熱体51bとから構成されている。
そして、巻取体Rから第1光学形状帯22’が形成された長尺基材21’を巻き出しながら、蒸着金属51aを加熱体51bにより加熱、溶融させて蒸発させ、第1光学形状帯22’に形成された単位光学形状30の第1傾斜面30a上に蒸着金属51aを付着させて反射層25を形成する(反射層形成工程)。これにより、長尺基材21’上に順次、第1光学形状帯22’、反射層25が形成された積層体F1が形成されることとなる。次に、この積層体F1を巻取体Rに巻き取って、真空蒸着装置50から取り出す。
続いて、図3(c)に示すように、積層体F1を巻取体Rから巻き出しながら、積層体F1の単位光学形状部30が形成された側に面に、第2光学形状層23を形成する樹脂をノズル43から充填し、平坦面を形成する成形型42に押圧して、積層体F1上に第2光学形状層23が連続した第2光学形状帯23’を形成する(第2光学形状層形成工程)。これにより、長尺基材21’上に順次、第1光学形状帯22’、反射層25、第2光学形状帯23’が形成された積層体F2が形成される。このとき、第2光学形状帯23’の単位光学形状部30と対向する面には、出光側単位光学形状部31が形成されることとなる(図2参照)。
第2光学形状帯23’を十分に硬化させた後に、積層体F2を裁断部44へ移動させて、所定の大きさに裁断して、基材部21、第1光学形状層22、反射層25、第2光学形状層23が積層された複数枚の積層体F3を得る(裁断工程)。
次に、図3(d)に示すように、各積層体F3の第2光学形状帯23’側の面に接合層24を形成して、基材部26を貼付する(第2基材貼付工程)。
そして、最後に、接合層24を介して基材部26が貼付された積層体F3の−X側(単位光学形状部30が形成される側とは反対側)の背面側(+Y側)の角部を加工して反射面20aを形成し、その反射面20aに真空蒸着法等によってアルミニウムを蒸着する等して反射膜27を形成する。以上により、導光板20が完成する。
以上より、本実施形態の導光板20の製造方法は、巻取体Rから長尺基材21‘を巻き出して、第1光学形状層22を連続成形し、成形された第1光学形状層22の単位光学形状部30の第1傾斜面30aに、反射層25を連続的に形成し、単位光学形状部30の上に第2光学形状層23を連続成形している。これにより、導光板20の製造方法は、巻取体Rから巻き出しながら、基材部21、第1光学形状層22、反射層25、第2光学形状層23が順次積層された積層体F2を連続して製造することができ、複数の導光板20を簡易に効率よく製造することができる。
また、本実施形態の導光板20の製造方法は、第2光学形状層23を成形した後に、基材部(第2基材)26を貼付しているので、仮に、基材部26の厚みが巻き取りできない程度に厚い場合であっても、積層体F2までは、連続して製造することができ、導光板20の製造効率を向上させることができる。
本実施形態の導光板20は、基材部21の厚みs1が10μm≦s1≦1mmの範囲で形成されており、基材部26の厚みs2が2mm≦s2≦3mmの範囲で形成されている。これにより、導光板20は、上述のように製造が容易であるとともに、剛性が高く、観察者が視認しやすい大きさの映像を出光面に表示することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、後述する変形形態のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、前述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
図4は、変形形態の半透過型反射シートを説明する図である。
(1)上述の実施形態において、半透過型反射シートを導光板20に適用した例で説明したが、これに限定されるものでない。例えば、半透過型反射シートは、図4に示すように、表示装置1の映像源11からの映像光を導光させずに反射層25において観察者側に直接反射させる半透過型反射シート20に適用することもできる。この場合、第1傾斜面30a及び第3傾斜面31aの角度αは5°≦α≦35°の範囲内に、単位光学形状部30の高さh1は5μm≦h1≦700μmの範囲内に、出光側単位光学形状部31の高さh2は5μm≦h2≦700μmの範囲内に、単位光学形状部30の配列ピッチPは50μm≦P≦1000μmの範囲内に形成されるのが望ましい。
また、半透過型反射シートは、自動車等のフロントウィンドウに搭載されるヘッドアップディスプレイや、背景等の外界の光を透過するスクリーン等に適用することも可能である。
(2)上述の実施形態において、裁断工程は、第2光学形状層形成工程の後であって、第2基材貼付工程の前に行われる例で説明したが、これに限定されるものでなく、例えば、第2基材貼付工程の後に行われるようにしてもよい。
(3)上述の実施形態において、反射層形成工程は、蒸着により反射層25を形成する例で説明したが、これに限定されるものでなく、例えば、光反射性の高い金属をスパッタリングしたり、金属箔を転写したり、金属薄膜を含有した塗料を塗布したりする等により反射層25を形成するようにしてもよい。塗料を塗布して反射層25を形成する場合、上述の実施形態のように、巻き取られた積層体F1を真空蒸着装置50に移動させる必要がなくなるため、第1光学形状層形成工程から第2光学形状層形成工程までの工程を一つのラインで実行することができ、導光板20の製造効率をより向上させることができる。
(4)上述の実施形態において、導光板20の背面(基材部21の背面)及び導光板20の観察者側の面(基材部26の観察者側の面)のいずれか又はその両方の面に、傷つき防止を目的としたハードコート処理を施すようにしてもよい。このハードコート処理は、例えば、導光板20の背面及び観察者側の面のいずれか又は両方の面に、ハードコート機能を有する紫外線硬化型樹脂(例えば、ウレタンアクリレート)を塗布してハードコート層を形成するようにしてもよい。
(5)上述の実施形態において、反射層25は、第1傾斜面30a上の全面、すなわち第1傾斜面30a及び第3傾斜面31a間の全体に設けられる例を示したが、これに限定されるものでなく、第1傾斜面30a上の一部に設けられるようにしてもよい。例えば、反射層25は、第1傾斜面30aの+X側の領域、すなわち映像光の反射に寄与する領域にのみ設けるようにしてもよい。
(6)上述の実施形態において、導光板20は、第1全反射面20bと映像光が入光する面とを同一面内に形成する例を示したが、これに限定されるものでなく、第1全反射面と映像光が入光する面とが相違する面として形成されていてもよい。
また、上述の実施形態において、導光板20は、第1全反射面20bと映像光が出光する出光面とを同一面内に形成する例を示したが、これに限定されるものでなく、第1全反射面と映像光が出光する面とが相違する面として形成されていてもよい。
1 表示装置
11 映像源
12 投射光学系
20 導光板
20a 反射面
20b 第1全反射面
20c 第2全反射面
21 基材部
22 第1光学形状層
23 第2光学形状層
24 接合層
25 反射層
26 基材部
27 反射膜
30 単位光学形状部
30a 第1傾斜面
30b 第2傾斜面
31 出光側単位光学形状部
31a 第3傾斜面
31b 第4傾斜面
40、42 成形型
41、43 ノズル
50 真空蒸着装置
E 観察者の眼
R 巻取体

Claims (2)

  1. 第1傾斜面及び第2傾斜面を有する単位光学形状が複数配列された第1光学形状層と、前記第1光学形状層の前記単位光学形状が設けられた側の面に積層される第2光学形状層と、第1傾斜面上の少なくとも一部に形成され、入射した光の一部を反射し、その他を透過する反射層とを備えた半透過型反射シートの製造方法であって、
    巻取体から第1基材を巻き出して、前記第1光学形状層を形成する樹脂を充填し、前記単位光学形状を賦形する成形型を押圧して硬化させることによって、巻き出した前記第1基材上に前記第1光学形状層を連続成形する第1光学形状層形成工程と、
    前記第1光学形状層形成工程によって形成された前記単位光学形状の前記第1傾斜面の少なくとも一部に、前記反射層を連続的に形成する反射層形成工程と、
    前記反射層が形成された前記単位光学形状側の面に前記第2光学形状層を形成する樹脂を充填し、平坦面を成形する成形型を押圧して硬化させることによって、前記第2光学形状層を連続成形する第2光学形状層形成工程と、
    前記第2光学形状層形成工程によって形成された第2光学形状層に、第2基材を貼付する第2基材貼付工程と、
    を備える半透過型反射シートの製造方法。
  2. 請求項1に記載の半透過型反射シートの製造方法によって製造される半透過型反射シートであって、
    前記第1基材は、その厚みs1が10μm≦s1≦1mmの範囲で形成されており、
    前記第2基材は、その厚みs2が2mm≦s2≦3mmの範囲で形成されていること、
    を特徴とする半透過型反射シート。
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