JP2016183887A - 測定方法 - Google Patents

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【課題】簡素な構成でありながら、精度良く長尺物の形状を測定できる測定方法を提供する。【解決手段】センサホルダの走査方向における傾斜角の走査測定の開始点と終了点での差と、ステージの走査方向における傾斜角の走査測定の開始点と終了点での差に基づいてプローブのゼロ点誤差の影響を排除するので、例え測定の際にステージやセンサホルダが傾いたとしても、その影響を排除して高精度な形状測定を行うことができる。【選択図】図4

Description

本発明は、測定方法に関し、被測定物の真直形状や面形状を高精度に測定できる測定方法に関する。
長尺物などの被測定物の面形状や断面直線形状を精度良く測定をするために、基準となる直定規との比較測定を実施することがある。あるいは、光軸の直線性を基準にして、走査方向に被測定面と2点で当接する台上の鏡の傾斜をオートコリメータで測定して、直線形状を算出する方法も用いられている。また、基準が使えないときには、多点法プローブを用いた多点法により、運動誤差と形状誤差を分離する方法がとられる。更には、2点で当接する水準器あるいはタリベルなどで直線形状を求める方法もある。
真直形状や平面形状の測定対象が大型化するのに伴い、基準定規が長尺化し、その作成が困難になってきている。また、空中での光線の揺らぎの影響で光軸の基準も十分な精度を保てない場合もある。このような背景から、多点法を用いた測定の必要性が高まっているが、多点法ではゼロ点調整誤差による放物線誤差の問題があり、しかも長尺になり逐次数が増えるほど放物線誤差が大きくなるという問題がある。
特許文献1には、例えばステージの傾斜を、形状測定における移動開始点と終了点の静止時に計測し、多点法プローブで測定評価した真直形状における両端の傾斜の差に含まれる、多点法プローブのゼロ点調整誤差による放物線誤差の影響を抽出できることを利用して、目的の形状測定データそのものから多点法プローブのゼロ点の校正が出来る、いわゆるその場校正を実現できる技術が開示されている。
特開2009−281768号公報
ところで、実際の測定に即しては、長尺の被測定物とプローブとを駆動系により相対移動させる必要があるが、比較的重量がある被測定物を載置したステージを相対移動させるよりも、プローブを保持するセンサホルダを門形のフレーム等に設置して、ステージに対してセンサホルダをフレーム毎相対移動させた方が、駆動系の負担が少なくなり有利な場合がある。ところが、フレームを移動させる際に駆動力やセンサホルダ重量の移動の影響でフレームの微小変形等が生じることがあるが、それにより測定中にステージに傾きが生じて、プローブと被測定物とで走査方向両端における傾斜の差が変化してしまい、形状測定に悪影響を及ぼす恐れがある。しかしながら、フレームの剛性を高めることは駆動系の負担を増大させるという問題があり、また例えフレームの剛性を高めたとしても、測定時のステージの傾きを完全に排除することは困難である。一方、センサホルダ側を固定する代わりにステージ側を相対移動する構成としても、比較的重量がある被測定物を載置したステージを相対移動させることで、ステージの傾きを招く恐れもある。
本発明は、かかる問題点に鑑み、簡素な構成でありながら、精度良く長尺物の形状を測定できる測定方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の測定方法は、被測定物の置かれたステージと、3本のプローブを保持するセンサホルダとが相対的に移動可能となっており、前記プローブを用いて前記被測定物の直線形状を走査測定する逐次3点法による測定方法において、
重力加速度方向を基準として、走査測定の開始点と終了点で前記センサホルダの走査方向における傾斜角を測定してその差をとり、また前記ステージの走査方向における傾斜角を測定してその差をとり、得られた2つの差に基づいて前記プローブのゼロ点誤差の影響を排除しつつ前記被測定物の直線形状を求めることを特徴とする。
本発明によれば、前記センサホルダの走査方向における傾斜角の走査測定の開始点と終了点での差と、前記ステージの走査方向における傾斜角の走査測定の開始点と終了点での差に基づいて前記プローブのゼロ点誤差の影響を排除することにより、例え測定の際に前記ステージや前記センサホルダが傾いたとしても、高精度な形状測定を行うことができ,これにより前記測定装置を小型簡素化できる。
請求項2に記載の測定方法は、請求項1に記載の発明において、前記センサホルダの傾斜角又は前記ステージの傾斜角は、光束を出射する光源と、重力加速度に従い垂下された状態で前記光束を反射する基準鏡と、前記基準鏡で反射した前記光束を入射する受光面を備えた光検出器とを有する角度測定ユニットにより測定されることを特徴とする。
本発明によれば、前記センサホルダ及び前記ステージの走査方向における傾斜角を、走査測定の開始点と終了点で測定するため、その間は前記センサホルダと前記ステージとを連続的に相対移動させることで効率の良い測定を行うことが出来、更に、走査測定の開始点と終了点では前記センサホルダと前記ステージとを静止させることで、前記角度測定ユニットの基準鏡の揺れを抑制できるから、高精度な傾斜角測定を行える。
請求項3に記載の測定方法は、請求項1に記載の発明において、前記センサホルダの傾斜角又は前記ステージの傾斜角は、光束を出射する光源と、容器内の液体中に浮遊し、前記光束を反射する基準鏡を表面の少なくとも一部に設けた浮き子と、前記基準鏡で反射した前記光束を入射する受光面を備えた光検出器とを有する水準器により測定されることを特徴とする。
本発明によれば、前記センサホルダ及び前記ステージの走査方向における傾斜角を、走査測定の開始点と終了点で測定するため、その間は前記センサホルダと前記ステージとを連続的に相対移動させることで効率の良い測定を行うことが出来、更に、走査測定の開始点と終了点では前記センサホルダと前記ステージとを静止させることで、前記水準器の浮き子に揺れを抑制できるから、高精度な傾斜角測定を行える。
本発明によれば、簡素な構成でありながら、精度良く長尺物の形状を測定できる測定方法を提供することができる。
本実施の形態にかかる測定装置MDの概略図である。 角度測定ユニットAMUの概略構成を示す図である。 水準器LVの概略構成を示す図である。 センサホルダと被測定物とステージの関係を示す模式図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本実施の形態にかかる測定方法を実現可能な測定装置MDの斜視図である。ここでは被測定物OBJに対する走査方向をX方向とし、X方向に直交する鉛直方向をZ方向とし、X方向とZ方向とに直交する方向をY方向とする。測定装置MDは、長さLの被測定物OBJを支持したステージSTと、このステージSTに対して、X方向に移動自在に設けられた門形フレームFRと、この門形フレームFRを駆動する駆動源とガイドとを含む駆動機構DRと、門形フレームFRの中央に支持されたセンサホルダSHと、センサホルダSHに保持された変位センサである3本のプローブPB1,PB2,PB3とを有している。3本のプローブPB1,PB2,PB3は、間隔dでX方向に沿ってこの順序で配置され、その検出感度軸方向はZ方向である。
センサホルダSH上には、角度測定ユニットAMUが配置されて一体的に傾くようになっている。図2は、角度測定ユニットAMUの概略構成を示す図である。センサホルダSH上に、ケースCAを保持した支持部SPが固定されている。
ケースCA内には、コリメートな光束DLを出射する光源LDと、ビームスプリッタBSと、光束DLを検出する光検出器PDとが固定されている。又、ケースCAの天井面から垂下させた糸SG(2本あると更に安定しやすい)の下端に基準鏡SRが連結されている。これにより、基準鏡SRの反射面は、重力加速度方向に対して平行となっている。光源LDと、基準鏡SRと、光検出器PDとで投受光系を構成する。
角度測定ユニットAMUの校正は、センサホルダSHを水平にして行う。このとき、光源LDから出射された光束DLは、ビームスプリッタBSを通過して、基準鏡SRに入射する。基準鏡SRで反射した光束DLは、ビームスプリッタBSで反射されて、光検出器PDの受光面PDaに入射する。このときの入射位置を原点として、不図示のメモリ等に記憶する。実際にセンサホルダSHの傾斜角を測定するときは、センサホルダSHと共にケースCAも傾くのに対し、基準鏡SRは常に重力加速度方向に延在しているため、基準鏡SRに入射する光束DLの入射角が変わり、その反射した光束DLが光検出器PDの受光面PDaに入射する位置が原点からずれる。このずれ量が、センサホルダSHの傾斜角に相当するので、ずれ量を検出することでセンサホルダSHの傾斜角がわかる。
図3は、ステージの傾斜角測定用の水準器LVの概略構成を示す図である。図3に示す水準器LVは、ステージSTの上面に載置される一対の脚部SPaを備えた支持部SPを有する。支持部SPの上には、ケースCAが配置されている。
ケースCAの底部には容器VLが形成されており、容器VL内にはシリコン油などの高粘度液体LQが貯留されていて、その中に逆円錐形状の浮き子FTが浮かべられている。浮き子FTの底と容器VLの底面とは、糸SGにより連結されて、浮き子FTの傾きは許容するが移動は制限している。浮き子FTの上面は、高粘度液体LQより上方に露出しており、ここに基準鏡SRが取り付けられている。
一方、ケースCA内には、容器VLの上方において、光源LDとビームスプリッタBSと光検出器PDとが取り付けられている。光源LDと、基準鏡SRと、光検出器PDとで投受光系を構成する。
水準器LVの校正は、水平な定盤等に載置して行う。このとき、光源LDから出射したコリメートな光束DLは、ビームスプリッタBSで反射されて、浮き子FT上の基準鏡SRに向かい、ここで反射してビームスプリッタBSを通過し、光検出器PDに入射する。このときの入射位置を原点として、不図示のメモリ等に記憶する。実際にステージSTの傾斜角を測定するときは、ステージSTの傾斜に応じてケースCAも傾くが、基準鏡SRは常に水平であるため、基準鏡SRに入射する光束DLの入射角が変わり、その反射した光束DLが光検出器PDの受光面PDaに入射する位置が原点からずれる。このずれ量が、ステージSTの傾斜角に相当するので、ずれ量を検出することでステージSTの傾斜角がわかる。尚、水準器LVは、被測定物OBJの中央(x=L/2)のステージST上に固定して配置されており、ステージST自体の撓み変形に影響がないように2点で搭載された台に載せられ、被測定OBJの傾きと、水準器LVの傾きが同じになるようマウントされていると好ましい。但し、ステージSTが剛体とみなせる場合、水準器LVはステージST上で被測定物OBJの中央に限られず、いずれの位置に配置されても良い。また図3の水準器LVを用いてセンサホルダSHの傾斜角を測定しても良く、また図2の角度測定ユニットAMUを用いてステージSTの傾斜角を測定しても良い。
次に、本実施の形態における、被測定物の測定方法について説明する。ここでは、フレームFRをステージSTに対して相対移動させながら、逐次3点法により被測定物OBJの上面の形状を測定する。
フレームFRを移動する際に微小な変形や傾きが生じると、センサホルダSH全体がz方向に移動したり傾斜したりすることによる運動誤差成分が生じる。ここで、被測定物OBJの表面形状をf(x)、センサホルダSHのZ方向への偏心誤差をez(x)とし、走査方向への傾斜誤差をEp(x)とし、各プローブPB1,PB2,PB3の出力m1(x)、m2(x)、m3(x)は、以下の式で表せる。
1(x)=f(x−d)+ez(x)−d・Ep(x) (1)
2(x)=f(x)+ez(x) (2)
3(x)=f(x+d)+ez(x)+d・Ep(x) (3)
更に隣り合うプローブの出力から偏心誤差成分を消去して、次式の差動出力を得る。
μ1(x)=m3(x)−m2(x)=f(x+d)−f(x)+d・Ep(x) (4)
μ2(x)=m2(x)−m1(x)=f(x)−f(x−d)+d・Ep(x) (5)
更に、(4),(5)式の差をΔμ(x)とすると、傾斜誤差成分を除去した以下の式が得られる。
Δμ(x)=μ1(x)−μ2(x)=f(x+d)−2f(x)+f(x−d) (6)
一方、式(1)〜(3)より、f(x)の二階差分を求めると、以下の式(7)となる。
Δ2f(x)
={f(x+d)−2・f(x)+f(x−d)}/d2
=[{f(x+d)−f(x)}−{f(x)−f(x−d)}]/d2
={m3(x)−2・m2(x)−m1(x)}/d2 (7)
よって、Δ2f(x)は、ステージSTの並進誤差ez(x)、傾斜誤差Ep(x)の影響を受けることなく、プローブ出力m1(x),m2(x),m3(x)及び間隔dで表されることとなる。
つまり、測定値m1(x)〜m3(x)等により得られたΔ2f(x)を二階積分することにより、被測定物OBJの上面の表面形状f(x)を知ることができる。なお、f(x)の一次以下の項は、被測定物OBJの測定部分の平均的な距離、傾きを表すことになるので、形状測定においては無視することができる。
しかし、実際には、センサホルダSHに支持された各プローブPB1,PB2,PB3には、測定時の基準点のずれ、いわゆるゼロ点ずれが存在する。例えば、各プローブPB1,PB2,PB3のz方向の基準点からのずれを、それぞれ、k1,k2,k3とおいて、式(1)〜(3)を再計算すると、以下の式(1)′〜(3)′となる。
1(x)=f(x−d)+ez(x)−d・Ep(x)+k1 (1)′
2(x)=f(x)+ez(x)+k2 (2)′
3(x)=f(x+d)+ez(x)+d・Ep(x)+k3 (3)′
更に、f(x)の二階差分を取ると、以下の式(7)′となる。
Δ2f(x)
={f(x+d)−2・f(x)+f(x−d)}/d2
={m3(x)−2・m2(x)−m1(x)}/d2−{k3−2・k2+k1}/d2
={m3(x)−2・m2(x)−m1(x)}−k123/d2 (7)′
ただし、式(7)′において、k3−2・k2+k1=k123とした。
さらに、式(7)′に基づいて、Δ2f(x)を二階積分すると、測定値m1(x)〜m3(x)等の項の他に、k123/2d2を係数としたx2に比例する項が生じる。したがって、測定値m1(x)〜m3(x)から得られる値は、表面形状f(x)からk123・x2/2d2の分ずれたものであり、これは、いわゆる放物線誤差として知られるゼロ点ずれに起因する誤差である。かかる放物線誤差をg(x)とする。つまり、プローブPB1,PB2,PB3の出力値からは、被測定物OBJの真の上面形状f(x)に、放物線誤差g(x)が重畳された、誤差内在形状h(x)=f(x)+g(x)が求められることとなり、よって放物線誤差g(x)を求めない限り、真の被測定物OBJの上面形状f(x)を得ることができないといえる。
そこで、水準器を利用して放物線誤差を排除することを考える。(4)、(5)式の差動出力に対して、(5)式にゼロ点誤差の項αを加え、(4)式の差動出力をdだけシフトして、以下の式を得る。
μ1(x+d)=f(x+2d)−f(x+d)+d・Ep(x+d) (4)′
μ2(x)=f(x)−f(x−d)+d・Ep(x)+α (5)′
ここで、αは2つの隣り合うプローブの測定端を結ぶ線が平行にならないことによるZ方向のシフト誤差を、角度に対応させたゼロ点誤差である。(4)′、(5)′式の差をとると、以下の式が得られる。
ΔEp(x)≡d(Ep(x+d)−Ep(x))=μ1(x+d)−μ2(x)+α (8)
(8)式は,隣り合うプローブの傾斜誤差の差分を表しているから、逐次N点加えていくことで、以下の(9)式を得る。
Figure 2016183887
(9)式の左辺におけるEp(0)は、測定開始点(x=0)の傾斜誤差であり、Ep(Nd)は、測定終了点(x=Nd=L)の傾斜誤差である。つまり、測定開始点と測定終了点でのセンサホルダSHの傾きを、角度測定ユニットAMUで測定すれば、右辺の値、すなわちゼロ点誤差αを理論上求めることができるのである。
一方、本発明者らは、センサホルダSHの傾きの測定のみでは、ゼロ点誤差の影響を完全に消失できないことに気づいた。従来は、相当に厚い金属から形成したステージを剛体とみなしており、センサホルダ側を移動させた際におけるステージの変形は無いか、例えあっても無視できる量と見積もっていたのに対し、実際には、フレームを移動させることでステージ側に無視できない変形が生じ、プローブPB1〜PB3と被測定物OBJとの姿勢関係が変わり、ゼロ点誤差を求める際に影響が及ぶ恐れがあることを見出したのである。同様のことは、フレームを固定し、ステージを移動する場合にもいえる。
かかる知見に基づけば、図4を参照して、測定開始点と測定終了点にて角度測定ユニットAMUで測定したセンサホルダSHの傾きの差分Δ1と、測定開始点と測定終了点にて水準器LVで測定したステージSTの傾きの差分Δ2とを求め、以下の(10)式を得ることができる。言い換えると、差分Δ1,Δ2が既知となれば、(9)式よりゼロ点誤差αを求めることができるから、(5)’式の右辺が定まり、これにより被測定物OBJの形状を精度良く求めることができるのである。
p(Nd)−Ep(0)=Δ1+Δ2 (10)
本発明者らが行った実験では、測定時における測定装置全体としての傾きが、1m当たりのステージ移動により0.005mm/mほど傾くことがあり、測定軸間隔d=75mmピッチのプローブを用いて、逐次3点法で長さL=1800mmの被測定物の形状を評価する際、プローブの前後端傾き差で0.005mm/mの傾斜誤差があると、真直度は1.23μm変化することが分かっている。本実施の形態によれば、ステージとセンサホルダを同時に水準器で確認することで、その誤差を取り除いた測定を行うことができる。
尚、プローブを3本用いて形状測定を行う逐次3点法の場合、測定始端及び測定終端近傍でステージSTとセンサホルダSHの傾斜角を測定するのみで、その場校正が可能であるが、プローブを2本用いて形状測定を行う逐次2点法の場合、走査測定全域にわたり、形状測定毎に測定点又はその近傍で、ステージSTとセンサホルダSHの傾斜角を測定して誤差を排除することが望ましい。
本発明は、明細書に記載の実施例に限定されるものではなく、他の実施例・変形例を含むことは、本明細書に記載された実施例や思想から本分野の当業者にとって明らかである。明細書の記載及び実施例は、あくまでも例証を目的としており、本発明の範囲は後述するクレームによって示されている。例えば、上述した実施の形態では、プローブを保持するセンサホルダを移動させているが、ステージ側を移動させてもよい。又、角度検出ユニット及び/又は水準器は、以上のタイプに限られず一般的なタイプを用いても良い。
BS ビームスプリッタ
CA ケース
DR 駆動機構
FR 門形フレーム
FT 浮き子
DL 光束
LD 光源
LQ 高粘度液体
LV 水準器
MD 測定装置
OBJ 被測定物
PB1,PB2,PB3 プローブ
PD 光検出器
PDa 受光面
SG 糸
SH センサホルダ
SP 支持部
SPa 脚部
SR 基準鏡
ST ステージ
VL 容器

Claims (3)

  1. 被測定物の置かれたステージと、3本のプローブを保持するセンサホルダとが相対的に移動可能となっており、前記プローブを用いて前記被測定物の直線形状を走査測定する逐次3点法による測定方法において、
    重力加速度方向を基準として、走査測定の開始点と終了点で前記センサホルダの走査方向における傾斜角を測定してその差をとり、また前記ステージの走査方向における傾斜角を測定してその差をとり、得られた2つの差に基づいて前記プローブのゼロ点誤差の影響を排除しつつ前記被測定物の直線形状を求めることを特徴とする測定方法。
  2. 前記センサホルダの傾斜角又は前記ステージの傾斜角は、光束を出射する光源と、重力加速度に従い垂下された状態で前記光束を反射する基準鏡と、前記基準鏡で反射した前記光束を入射する受光面を備えた光検出器とを有する角度測定ユニットにより測定されることを特徴とする請求項1に記載の測定方法。
  3. 前記センサホルダの傾斜角又は前記ステージの傾斜角は、光束を出射する光源と、容器内の液体中に浮遊し、前記光束を反射する基準鏡を表面の少なくとも一部に設けた浮き子と、前記基準鏡で反射した前記光束を入射する受光面を備えた光検出器とを有する水準器により測定されることを特徴とする請求項1に記載の測定方法。
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