JP2016153727A - 測定装置及び測定システム - Google Patents

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豊 宇田
尚一 島田
Shoichi Shimada
尚一 島田
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Satoshi Kiyono
慧 清野
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Abstract

【課題】簡素な構成でありながら、精度のよい傾き測定を行える測定装置及び測定システムを提供する。
【解決手段】検査光束DLから分岐した第2光束L2を第2光検出器PD2で受光することにより、光源LDの検査光束DLの向きを校正できる。一方、検査光束DLから分岐した第1光束L1は、移動鏡MVRに入射し、ここで反射して第1光検出器PD1の受光面に入射する。移動鏡MVRが傾いていた場合、第1光束L1は、反射前後で異なる光路に沿って進行することとなり、これにより第1光検出器PD1の受光面の入射位置が原点と異なることとなる。第1光束L1の入射位置と原点とのずれ量から、移動鏡MVRの傾きを求めることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、測定点の傾きを検出できる測定装置及び測定システムに関する。
様々な分野で、測定対象物の形状を可能な限り精度良く測定する精密測定が行われている。ここで、形状測定を精密に行うためには、直線や傾きの基準をいかに精度良くとるかという課題がある。一般的な直線や傾きの基準として、光の直進性或いは水平面が使われることが多い。ところが、これらの基準には一長一短がある。例えば特許文献1に示すような、光の直進性を利用したオートコリメータを用いることで、測定対象物の上に設けた反射鏡の傾きを簡便に知ることが出来るが、空気の揺らぎの影響を排除しなくてはならないという問題がある。すなわち、高精度の測定を行うためには、オートコリメータを剛体に設置して安定性を確保すると共に、オートコリメータから出射される光線の光路を真空状態に維持するなどの工夫が必要である。又、光線に対して直角方向における測定対象物の動きに対しては、形状が正確に分かった反射鏡の助けが必要になる。
これに対し、傾きの基準として水平面を用いる例としては、特許文献2に示すように、例えば液面を水平面とした水準器がある。液面は安定した状態では常に水平面となるので、水準器を基準として用いることで、2次元方向の姿勢変化測定に使えるという利点はある。しかしながら、水準器を実際の角度検出器に、どのように組み込めば簡素で精度の良い測定を行うことができるのかという課題がある。
特開平08−105733号公報 特開2010−066139号公報
本発明は、かかる従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、簡素な構成でありながら、精度のよい傾き測定を行える測定装置及び測定システムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の測定装置は、
検査光束を出射する光源と、
前記光源から出射された検査光束を、第1光束と第2光束とに分岐する分岐手段と、
測定点に設置され、前記第1光束を反射する測定鏡と、
前記測定鏡で反射された前記第1光束を入射する第1光検出器と、
重力加速度方向に対して一定の角度をとり、前記第2光束を反射する基準鏡と、
前記基準鏡で反射された前記第2光束を入射する第2光検出器と、を有し、
前記第1光検出器の出力と、前記第2光検出器の出力とに基づいて、前記測定点における前記測定鏡の傾きを求めることを特徴とする。
本発明によれば、前記光源から出射された検査光束を、測定点に設置された測定鏡に入射させたとき、その反射光は、前記測定点に傾きに応じた角度で反射するので、かかる反射光の位置を前記第1光検出器で検出することで、前記測定点の傾きを測定できる。かかる場合、高精度に測定を行うためには、例えば測定点の傾き角ゼロのときに、前記光源から出射された検査光束が前記第1光検出器の所定位置(原点という)に入射するように、予め厳密な校正を行っておく必要があるが、その手間がかかるという問題がある。そこで本発明においては、重力加速度方向に対して一定の角度をとる基準鏡を用いて、簡易に校正をとれるようにしている。より具体的には、前記光源から出射された検査光束を、前記分岐手段で第1光束と第2光束とに分岐した後、前記第2光束を前記基準鏡で反射させ、更に前記第2光検出器に入射させるようにすれば、重力加速度方向を基準とした検査光束の傾き角が分かるから、前記第1光検出器の出力を、前記第2光検出器の出力に基づいて校正することができ、これにより、前記測定点における前記測定鏡の傾きを精度良く求めることができるのである。尚、測定対象物の表面が、前記検査光束を反射可能な鏡面であれば、前記対象物の表面が測定鏡を構成することとなる。
請求項2に記載の測定装置は、
検査光束を出射する光源と、
前記光源から出射された検査光束を、第1光束と第2光束とに分岐する分岐手段と、
測定点に設置され、前記第1光束を反射する測定鏡と、
前記測定鏡で反射された前記第1光束を入射する第1光検出器と、
容器内の液体中に浮遊し、前記第2光束を反射する基準鏡を表面の少なくとも一部に設けた浮き子と、
前記基準鏡で反射された前記第2光束を入射する第2光検出器と、を有し、
前記第1光検出器の出力と、前記第2光検出器の出力とに基づいて、前記測定点における前記測定鏡の傾きを求めることを特徴とする。
本発明によれば、前記光源から出射された検査光束を、測定点に設置された測定鏡に入射させたとき、その反射光は、前記測定点に傾きに応じた角度で反射するので、かかる反射光の位置を前記第1光検出器で検出することで、前記測定点の傾きを測定できる。かかる場合、高精度に測定を行うためには、例えば測定点の傾き角ゼロのときに、前記光源から出射された検査光束が前記第1光検出器の所定位置(原点という)に入射するように、予め厳密な校正を行っておく必要があるが、その手間がかかるという問題がある。そこで本発明においては、容器内の液体中に浮遊した浮き子に設けた基準鏡が水平になることを利用して、簡易に校正をとれるようにしている。より具体的には、前記光源から出射された検査光束を、前記分岐手段で第1光束と第2光束とに分岐した後、前記第2光束を前記浮き子に設けた前記基準鏡で反射させ、更に前記第2光検出器に入射させるようにすれば、水平方向に対する検査光束の傾き角が分かるから、前記第1光検出器の出力を、前記第2光検出器の出力に基づいて校正することができ、これにより、前記測定点における前記測定鏡の傾きを精度良く求めることができるのである。
請求項3に記載の測定装置は、
検査光束を出射する光源と、重力加速度方向に対して一定の角度をとり、前記検査光束を反射する基準鏡と、前記基準鏡で反射した前記検査光束を入射する受光面を備えた光検出器とを有する投受光系と、
前記投受光系を保持する回転体と、
前記回転体を回転可能に支持する支持部と、
前記回転体の回転角度を読み取り可能な角度検出器と、からなり、
前記支持部を測定対象物の測定点に載置し、前記検査光束が前記光検出器の受光面の所定位置に入射するように前記回転体を回転させ、前記角度検出器が前記回転体の回転角度を検出することにより、前記測定点の傾きを求めることを特徴とする。
例えば前記支持部を水平面に載置した状態で、前記光源から出射された検査光束を前記基準鏡に入射させ、その反射光を前記光検出器の受光面に入射した時に、受光面上の入射位置を原点とする。その後、前記支持部を、傾いた測定対象物に載置すると、それに応じて前記光源及び前記光検出器が傾くのに対して、前記基準鏡は同じ姿勢を維持するので、前記検査光束が前記光検出器の受光面の原点からずれた位置に入射することとなる。そこで、前記検査光束が原点に入射するように前記回転体を回転させれば、前記角度検出器が読み取った前記回転体の回転角度が、前記支持部が置かれた前記測定対象物の傾きに相当することになる。つまり、前記角度検出器の出力を読み取ることにより、前記測定対象物の傾きを精度良く求めることができる。前記回転体の回転軸を非平行な2軸にすることで、前記測定点の2次元方向の傾きを測定可能な2次元の角度センサを形成できる。
請求項4に記載の測定装置は、
検査光束を出射する光源と、容器内の液体中に浮遊し、前記検査光束を反射する基準鏡を表面の少なくとも一部に設けた浮き子と、前記基準鏡で反射した前記検査光束を入射する受光面を備えた光検出器とを有する投受光系と、
前記投受光系を保持する回転体と、
前記回転体を回転可能に支持する支持部と、
前記回転体の回転角度を読み取り可能な角度検出器と、からなり、
前記支持部を測定対象物の測定点に載置し、前記検査光束が前記光検出器の受光面の所定位置に入射するように前記回転体を回転させ、前記角度検出器が前記回転体の回転角度を検出することにより、前記測定点の傾きを求めることを特徴とする。
例えば前記支持部を水平面に載置した状態で、前記光源から出射された検査光束を前記基準鏡に入射させ、その反射光を前記光検出器の受光面に入射した時に、受光面上の入射位置を原点とする。その後、前記支持部を、傾いた測定対象物に載置すると、それに応じて前記光源及び前記光検出器が傾くのに対して、前記基準鏡は同じ姿勢を維持するので、前記検査光束が前記光検出器の受光面の原点からずれた位置に入射することとなる。そこで、前記検査光束が原点に入射するように前記回転体を回転させれば、前記角度検出器が読み取った前記回転体の回転角度が、前記支持部が置かれた前記測定対象物の傾きに相当することになる。つまり、前記角度検出器の出力を読み取ることにより、前記測定対象物の傾きを精度良く求めることができる。前記回転体の回転軸を非平行な2軸にすることで、前記測定点の2次元方向の傾きを測定可能な2次元の角度センサを形成できる。
請求項5に記載の測定システムは、同一測定対象物の複数の測定点の傾きをそれぞれ測定するために、請求項1〜4のいずれかに記載の測定装置を複数個有することを特徴とする。
例えば前記基準鏡を糸により吊り下げると、その反射面を重力加速度方向に対して平行にすることができ、また前記基準鏡を容器内の液体中に浮遊した浮き子に設けることで、その反射面を水平にすることができる。しかしながら、糸や液面で支持された前記基準鏡は、安定して静止するまでに時間がかかるという課題がある。そこで、本発明の測定装置を複数個用いて測定システムを構成することで、例えば同一測定対象物における複数の測定点の傾きを同時に測定することができ、これにより前記基準鏡が静止するまでの時間を短く出来、効率的に測定を行える。この測定システムを用いることで、例えば移動物体の姿勢を、空間内の必要な複数の測定点で監視できる。
本発明によれば、簡素な構成でありながら、精度のよい傾き測定を行える測定装置及び測定システムを提供することができる。
第1の実施の形態にかかる測定装置MDの概略図である。 第2の実施の形態にかかる測定装置MDの概略図である。 第3の実施の形態にかかる測定装置MDの概略図である。 第4の実施の形態にかかる測定装置MDの概略図である。
(第1の実施の形態)
図面を参照して、本実施の形態について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる測定装置MDの概略図である。不図示の移動ステージに載置された測定対象物OBJの測定点に、移動鏡(測定鏡)MVRが配置されている。又、不図示の定盤に固定されたフレーム(一部のみ図示)に、測定装置MDが設けられている。フレームFRに対してステージは移動可能に設けられている。
測定装置MDは、コリメートな検査光束DLを出射する光源LDと、検査光束DLを第1光束L1と第2光束L2に分岐する分岐手段である第1ビームスプリッタBS1と、第2ビームスプリッタBS2と、第1光束L1を検出する第1光検出器PD1と、第2光束L2を検出する第2光検出器PD2とを、それぞれフレームFR(一部のみ図示)に固定している。又、測定装置MDは、フレームFRから垂下させた糸SG(2本あると更に安定しやすい)の下端に基準鏡SRを連結している。よって、基準鏡SRの反射面は、重力加速度方向に対して平行となっている。尚、基準鏡SRの反射面を、重力加速度方向に対して一義的に決まる任意の方向に向けても良い。
まず、測定装置MDの校正方法について述べる。光源LDから出射した検査光束DLは、第1ビームスプリッタBS1に入射し、その一部が反射して第1光束L1となり、残りは透過して第2光束L2となる。第1ビームスプリッタBS1を透過した第2光束L2は、更に第2ビームスプリッタBS2を透過し、基準鏡SRで反射し、再度第2ビームスプリッタBS2に入射するが、今度は反射して第2光検出器PD2の受光面に入射する。
ここで、検査光束DLと第2光束L2が水平に投射されていた場合、基準鏡SRで反射した後に同じ光路に沿って戻ることとなり、その後第2ビームスプリッタBS2で反射された際に、第2光検出器PD2の受光面の基準位置に入射することとなる。入射位置が基準位置とずれていた場合、フレームFRを紙面垂直軸回りに揺動調整して、第2光束L2が第2光検出器PD2の受光面の基準位置に入射するようにする。更に、フレームの揺動調整後に、第1ビームスプリッタBS1で反射した第1光束L1を、水平な面に載置した移動鏡MVRで反射させ、その反射光を第1光検出器PD1の受光面で受光する。このときの受光位置を原点とする。以上により、測定装置MDの校正を行える。
次に、測定装置MDを用いた測定点の傾き測定について説明する。光源LDの検査光束DLから分岐し、第1ビームスプリッタBS1で反射した第1光束L1は、移動鏡MVRに入射し、ここで反射して再度第1ビームスプリッタBS1を通過して、第1光検出器PD1の受光面に入射する。移動鏡MVRが傾いていた場合、第1光束L1は、反射前後で異なる光路に沿って進行することとなり、これにより第1光検出器PD1の受光面の入射位置が原点と異なることとなる。つまり、第1光束L1の入射位置と原点とのずれ量から、移動鏡MVRの傾きを求めることができるのである。本実施の形態によれば、基準鏡SRを用いて測定装置MDの校正が既に行われているので、移動鏡MVRの傾きを精度良く求めることができる。又、温度変化等によりフレームFRが変形し検査光束DLの投射方向が水平方向からずれたような場合にも、第2光束L2を第2光検出器PD2でモニタすることで直ちに検出し、誤測定を行う前に再校正を行うことができる。
(第2の実施の形態)
図2は、第2の実施の形態の測定装置MDを示す図である。図2において、不図示の移動ステージに載置された測定対象物OBJの測定点に、支持部SPが配置されている。支持部SPは、サーボモータSMを保持してなる。水平に延在するサーボモータSMの回転軸は、ロータリエンコーダREに連結されている。ロータリエンコーダREの分解能は、後述する光検出器PDの傾き検出分解能と同等以上であると好ましい。
サーボモータSMの回転軸に回転体であるフレームFRが取り付けられ、一体的に回転するようになっていて、角度検出器であるロータリエンコーダREが、サーボモータSMの回転軸すなわちフレームFRの回転角度を読み取ることができるようになっている。フレームFRは、コリメートな検査光束DLを出射する光源LDと、ビームスプリッタBSと、フレームFRから垂下させた糸SG(2本あると更に安定しやすい)の下端に取り付けた基準鏡SRと、検査光束DLを検出する光検出器PDを固定している。光源LDと、基準鏡SRと、光検出器PDとで投受光系を構成する。
ここで、サーボモータSMを静止させた状態で、不図示の水平面に支持部SPを置いたものとする。このとき、光源LDから出射した検査光束DLは、ビームスプリッタBSを透過し、基準鏡SRで反射されて、再度ビームスプリッタBSに向かい、ここで反射して光検出器PDの受光面PDaに入射する。ここで、受光面PDa上の入射位置を原点とする。かかる原点を不図示のメモリに記憶する。
次に、測定装置MDを用いた測定点の傾き測定について説明する。支持部SPを、傾いた測定対象物OBJに載置すると、それに応じてフレームFRが傾くが、基準鏡SRは重力により鉛直状態を維持する。従って、光源LDから出射した検査光束DLは、基準鏡SRで反射して、光検出器PDの受光面PDaの原点からずれた位置に入射することとなる。そこで、検査光束DLが原点に入射するようにフレームFRをロータリエンコーダRE毎回転させ、その回転角度を読み取れば、この回転角度が支持部SPの置かれた測定対象物OBJの傾きに相当することになる。これにより、測定対象物OBJの傾きを精度良く求めることができる。又、光検出器PDの受光面PDaの面積が制限される場合でも、広範囲にわたって傾き角を検出できる。
(第3の実施の形態)
図3は、第3の実施の形態にかかる測定装置MDの概略図である。不図示の移動ステージに載置された測定対象物OBJの測定点に、移動鏡(測定鏡)MVRが配置されている。又、不図示の定盤に固定されたフレームFR(一部のみ図示)に、測定装置MDが設けられている。フレームFRに対してステージは移動可能に設けられている。
測定装置MDは、コリメートな検査光束DLを出射する光源LDと、検査光束DLを第1光束L1と第2光束L2に分岐する分岐手段である第1ビームスプリッタBS1と、第2ビームスプリッタBS2と、第1光束L1を検出する第1光検出器PD1と、第2光束L2を検出する第2光検出器PD2とを、それぞれフレームFRに固定している。又、測定装置MDは、フレームFRに固定した容器VLを設けており、容器VL内にはシリコン油などの高粘度液体LQが貯留されていて、その中に逆円錐形状の浮き子FTが浮かべられている。浮き子FTの底と容器VLの底面とは、糸SGにより連結されて、浮き子FTの傾きは許容するが移動は制限している。浮き子FTの上面は、高粘度液体LQより上方に露出しており、ここに基準鏡SRが取り付けられている。
まず、測定装置MDの校正方法について述べる。光源LDから出射した検査光束DLは、第1ビームスプリッタBS1に入射し、その一部が透過して第1光束L1となり、残りは反射して第2光束L2となる。第1ビームスプリッタBS1で反射した第2光束L2は、基準鏡SRで反射し、第1ビームスプリッタBS1を透過して、第2光検出器PD2の受光面に入射する。
ここで、フレームFRの傾きにかかわらず、基準鏡SRは水平に保たれるので、第2光束L2が垂直に投射された場合、基準鏡SRで反射した後に同じ光路に沿って戻ることとなり、その後、第2光検出器PD2の受光面の基準位置に入射することとなる。入射位置が基準位置とずれていた場合、フレームFRを揺動調整して、第2光束L2が第2光検出器PD2の受光面の基準位置に入射するようにする。更に、フレームの揺動調整後に、第1ビームスプリッタBS1を透過し、第2ビームスプリッタBS2で反射した第1光束L1を、水平な面に載置した移動鏡MVRで反射させ、その反射光を第1光検出器PD1の受光面で受光する。このときの受光位置を原点とする。以上により、測定装置MDの校正を行える。
次に、測定装置MDを用いた測定点の傾き測定について説明する。光源LDの検査光束DLから分岐し、第1ビームスプリッタBS1を透過し、第2ビームスプリッタBS2で反射した第1光束L1は、移動鏡MVRに入射し、ここで反射して再度第2ビームスプリッタBS2を通過して、第1光検出器PD1の受光面に入射する。移動鏡MVRが傾いていた場合、第1光束L1は、反射前後で異なる光路に沿って進行することとなり、これにより第1光検出器PD1の受光面の入射位置が原点と異なることとなる。つまり、第1光束L1の入射位置と原点とのずれ量から、移動鏡MVRの傾きを求めることができるのである。本実施の形態によれば、基準鏡SRを用いて測定装置MDの校正が既に行われているので、移動鏡MVRの傾きを精度良く求めることができる。又、温度変化等によりフレームFRが変形し検査光束DLの投射方向が水平方向からずれたような場合にも、第2光束L2を第2光検出器PD2でモニタすることで直ちに検出し、誤測定を行う前に再校正を行うことができる。
(第4の実施の形態)
図4は、第4の実施の形態の測定装置MDの概略図である。図4において、不図示の移動ステージに載置された測定対象物OBJの測定点に、支持部SPが配置されている。支持部SPは、サーボモータSMを保持してなる。水平に延在するサーボモータSMの回転軸は、ロータリエンコーダREに連結されている。ロータリエンコーダREの分解能は、後述する光検出器PDの傾き検出分解能と同等以上であると好ましい。
サーボモータSMの回転軸に回転体であるフレームFRが取り付けられ、一体的に回転するようになっていて、角度検出器であるロータリエンコーダREが、サーボモータSMの回転軸すなわちフレームFRの回転角度を読み取ることができるようになっている。フレームFRは、コリメートな検査光束DLを出射する光源LDと、ビームスプリッタBSと、容器VLと、検査光束DLを検出する光検出器PDを固定している。容器VL内にはシリコン油などの高粘度液体LQが貯留されていて、その中に逆円錐形状の浮き子FTが浮かべられている。浮き子FTの底と容器VLの底面とは、糸SGにより連結されて、浮き子FTの傾きは許容するが移動は制限している。浮き子FTの上面は、高粘度液体LQより上方に露出しており、ここに基準鏡SRが取り付けられている。光源LDと、基準鏡SRと、光検出器PDとで投受光系を構成する。
ここで、サーボモータSMを静止させた状態で、不図示の水平面に支持部SPを置いたものとする。このとき、光源LDから出射した検査光束DLは、ビームスプリッタBSで反射し、浮き子FT上の基準鏡SRで反射されて、再度ビームスプリッタBSに向かい、これを透過して光検出器PDの受光面PDaに入射する。ここで、受光面PDa上の入射位置を原点とする。かかる原点を不図示のメモリに記憶する。
次に、測定装置MDを用いた測定点の傾き測定について説明する。支持部SPを、傾いた測定対象物OBJに載置すると、フレームFRは傾くが、浮き子FTに保持された基準鏡SRは水平状態を維持する。従って、光源LDから出射した検査光束DLは、基準鏡SRで反射して、光検出器PDの受光面PDaの原点からずれた位置に入射することとなる。そこで、検査光束DLが原点に入射するようにフレームFRをロータリエンコーダRE毎回転させ、その回転角度を読み取れば、この回転角度が支持部SPの置かれた測定対象物OBJの傾きに相当することになる。これにより、測定対象物OBJの傾きを精度良く求めることができる。又、光検出器PDの受光面PDaの面積が制限される場合でも、広範囲にわたって傾き角を検出できる。
以上の測定装置MDを、複数の測定点毎に設置して、同時に傾きを測定するようにしても良い。このような複数の測定装置MDの集合体を測定システムという。かかる測定システムは、例えば多点法による形状測定時に、測定対象物の傾きを複数点で検出して誤差を排除する為に用いると有効である。
本発明は、以上の実施の形態に限られない。容器VLに貯留する液体は、種々のものを用いることができるが、アルコールやエタノールを使用すると、浮き子の感度向上を図れるが、光学計で使用されるインデックスマッチング液なども使用可能である。又、上述した実施の形態は1次元方向の傾きを検出するものであるが、2次元方向の傾きを検出する場合、光検出器の受光面を2次元方向に感度を持つものとする共に、図2,4において、軸を直交させた2つのロータリエンコーダを設け、一方の軸に他方を載置するようにすると良い。
BS ビームスプリッタ
BS1 第1ビームスプリッタ
BS2 第2ビームスプリッタ
CP 接触子
DL 検査光束
FR フレーム
FT 浮き子
L1 第1光束
L2 第2光束
LD 光源
LQ 高粘度液体
MD 測定装置
MS 測定システム
MVR 移動鏡
OBJ 測定対象物
PD 光検出器
PDa 受光面
PD1 第1光検出器
PD2 第2光検出器
RE ロータリエンコーダ
SG 糸
SM サーボモータ
SP 保持部
SR 基準鏡
VL 容器

Claims (5)

  1. 検査光束を出射する光源と、
    前記光源から出射された検査光束を、第1光束と第2光束とに分岐する分岐手段と、
    測定点に設置され、前記第1光束を反射する測定鏡と、
    前記測定鏡で反射された前記第1光束を入射する第1光検出器と、
    重力加速度方向に対して一定の角度をとり、前記第2光束を反射する基準鏡と、
    前記基準鏡で反射された前記第2光束を入射する第2光検出器と、を有し、
    前記第1光検出器の出力と、前記第2光検出器の出力とに基づいて、前記測定点における前記測定鏡の傾きを求めることを特徴とする測定装置。
  2. 検査光束を出射する光源と、
    前記光源から出射された検査光束を、第1光束と第2光束とに分岐する分岐手段と、
    測定点に設置され、前記第1光束を反射する測定鏡と、
    前記測定鏡で反射された前記第1光束を入射する第1光検出器と、
    容器内の液体中に浮遊し、前記第2光束を反射する基準鏡を表面の少なくとも一部に設けた浮き子と、
    前記基準鏡で反射された前記第2光束を入射する第2光検出器と、を有し、
    前記第1光検出器の出力と、前記第2光検出器の出力とに基づいて、前記測定点における前記測定鏡の傾きを求めることを特徴とする測定装置。
  3. 検査光束を出射する光源と、重力加速度方向に対して一定の角度をとり、前記検査光束を反射する基準鏡と、前記基準鏡で反射した前記検査光束を入射する受光面を備えた光検出器とを有する投受光系と、
    前記投受光系を保持する回転体と、
    前記回転体を回転可能に支持する支持部と、
    前記回転体の回転角度を読み取り可能な角度検出器と、からなり、
    前記支持部を測定対象物の測定点に載置し、前記検査光束が前記光検出器の受光面の所定位置に入射するように前記回転体を回転させ、前記角度検出器が前記回転体の回転角度を検出することにより、前記測定点の傾きを求めることを特徴とする測定装置。
  4. 検査光束を出射する光源と、容器内の液体中に浮遊し、前記検査光束を反射する基準鏡を表面の少なくとも一部に設けた浮き子と、前記基準鏡で反射した前記検査光束を入射する受光面を備えた光検出器とを有する投受光系と、
    前記投受光系を保持する回転体と、
    前記回転体を回転可能に支持する支持部と、
    前記回転体の回転角度を読み取り可能な角度検出器と、からなり、
    前記支持部を測定対象物の測定点に載置し、前記検査光束が前記光検出器の受光面の所定位置に入射するように前記回転体を回転させ、前記角度検出器が前記回転体の回転角度を検出することにより、前記測定点の傾きを求めることを特徴とする測定装置。
  5. 同一測定対象物の複数の測定点の傾きをそれぞれ測定するために、請求項1〜4のいずれかに記載の測定装置を複数個有することを特徴とする測定システム。
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