JP2006047093A - 傾斜角度測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高分解能であり、かつ、測定効率が向上する傾斜角度測定装置を提供する。
【解決手段】 水平を保ちながら光を反射する水準反射面352を有するとともに被測定面Sに載置される水準面形成手段300と、水準面形成手段300に固定的に設けられ被測定面Sの傾斜に応じて傾斜する参照ミラー410と、水準反射面352および参照ミラー410に向けて光を照射するとともに水準反射面352および参照ミラー410からの反射光による干渉縞を観察する干渉縞観察部420と、を備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、傾斜角測定装置に関し、例えば、水準器等に利用できる傾斜角測定装置に関する。
従来、気泡管を利用する水準器が知られているが、このように気泡管を利用する水準器は、目分量であるので精密さに欠けるという問題がある。
一方、レーザー光源と二次元センサとを用いた水準器として例えば図9の構成が知られている(非特許文献1)。この構成では、レーザー光源710から発射された光を液面720で反射させて、液面720からの反射光を二次元センサ730で検出することにより、水準器700が載置される面の傾斜を測定する。
また、図10に示されるように差動トランスを用いた水準器が知られている(非特許文献2)。この水準器800では、磁石830を先端に有する振り子820の傾きを差動トランス810で検出して、水準器800が載置される面の傾斜を測定する。
一方、レーザー光源と二次元センサとを用いた水準器として例えば図9の構成が知られている(非特許文献1)。この構成では、レーザー光源710から発射された光を液面720で反射させて、液面720からの反射光を二次元センサ730で検出することにより、水準器700が載置される面の傾斜を測定する。
また、図10に示されるように差動トランスを用いた水準器が知られている(非特許文献2)。この水準器800では、磁石830を先端に有する振り子820の傾きを差動トランス810で検出して、水準器800が載置される面の傾斜を測定する。
LEICA GEOSYSTEMS社HP (http://www.leica-geosystems.com/ims/product/nivel20.htm)
ランクテーラホブソン社、「TALYVEL」のカタログ
しかしながら、図9(非特許文献1)の構成における検出精度は、二次元センサ730の検出精度に依存するが、現在の二次元センサ730では傾斜角度を0.1〜1μrad程度でしか検出できないという問題がある。
また、図10(非特許文献2)に構成では、ノイズの影響が大きいために重ねてサンプリングする必要があり、測定効率(スループット)が悪いという問題がある。
また、図10(非特許文献2)に構成では、ノイズの影響が大きいために重ねてサンプリングする必要があり、測定効率(スループット)が悪いという問題がある。
本発明の目的は、高分解能であり、かつ、測定効率が向上する傾斜角度測定装置を提供することにある。
本発明の傾斜角度測定装置は、水平を保ちながら光を反射する水準反射面を有するとともに被測定面に載置される水準面形成手段と、前記水準面形成手段に固定的に設けられ被測定面の傾斜に応じて傾斜する参照ミラーと、前記水準反射面および前記参照ミラーに向けて光を照射するとともに前記水準反射面および前記参照ミラーからの反射光による干渉縞を観察する干渉縞観察部と、を備えることを特徴とする。
このような構成において、参照ミラーは被測定面の傾斜に応じて傾斜する一方、水準反射面は水平を維持する。この状態で、参照ミラーと水準反射面とからの反射光により生じる干渉縞が干渉縞観察部により観察される。この干渉縞により参照ミラーと水準反射面との相対姿勢が測定される。すると、参照ミラーの傾斜はすなわち被測定面の傾斜であるので、被測定面の傾斜角度が測定される。
このように参照ミラーと水準反射面との相対姿勢により生じる干渉縞が干渉縞観察部により観察されるので、光の波長レベルの高精度で被測定面の傾斜角度を測定することができる。また、干渉縞の解析(例えば、画像解析)によれば、即座に被測定面の傾斜角度を算出することができ、測定時間を短縮して測定効率を向上させることができる。
このように参照ミラーと水準反射面との相対姿勢により生じる干渉縞が干渉縞観察部により観察されるので、光の波長レベルの高精度で被測定面の傾斜角度を測定することができる。また、干渉縞の解析(例えば、画像解析)によれば、即座に被測定面の傾斜角度を算出することができ、測定時間を短縮して測定効率を向上させることができる。
本発明では、前記水準面形成手段は、底面が略平坦に形成された筐体部と、前記底面に対して略垂直な方向に前記筐体部に穿設され上端側が開口した筒穴と、前記水準反射面となる水準ミラーを上面に有するとともに前記筒穴内において前記水準ミラーを水平に保つように揺動可能に配設された浮体と、を備え、前記参照ミラーは、半透鏡であって、前記筒穴を閉塞し、かつ、前記筐体の前記底面に対して平行な状態で前記筐体部に固設され、前記干渉縞観察部は、前記筒穴の上端側に配設され、前記筒穴の上端側から前記参照ミラーおよび前記水準ミラーに光を照射するとともに、前記参照ミラーおよび前記水準ミラーからの反射光を受光することが好ましい。
このような構成において、筐体部を被測定面に載置すると、筐体部が被測定面の傾斜に従って傾斜するのにあわせて参照ミラーも筐体部とともに傾斜する。
このとき、浮体は筒穴のなかで水準ミラーの水平を保つように動く。
そして、干渉縞観察部から発射された光は参照ミラーおよび水準ミラーに照射され、この反射光が同じ経路を戻って反射光による干渉縞が観察される。
このような構成によれば、筐体部に参照ミラーが一体的に設けられているので、筐体部を被測定面に載置すれば自ずと参照ミラーが被測定面と同傾斜となる。よって、参照ミラーの角度を被測定面に合わせて逐次調整する必要などはなく、筐体部を被測定面に載置するだけで即座に被測定面の傾斜を測定することができる。
また、筒穴が参照ミラーで閉塞されているので、筒穴内に塵埃が侵入することが防止される。すると、例えば、参照ミラーの参照面(参照ミラーの下面側)や水準ミラーに塵埃が付着することもないので、参照ミラーや水準ミラーからの反射光にノイズが混じることがなく、鮮明な干渉縞を干渉縞観察部により観察できる。その結果、高精度かつ正確に参照ミラーと水準ミラーとの相対姿勢を測定でき、すなわち、被測定面の傾斜角度を高精度かつ正確に測定することができる。
このとき、浮体は筒穴のなかで水準ミラーの水平を保つように動く。
そして、干渉縞観察部から発射された光は参照ミラーおよび水準ミラーに照射され、この反射光が同じ経路を戻って反射光による干渉縞が観察される。
このような構成によれば、筐体部に参照ミラーが一体的に設けられているので、筐体部を被測定面に載置すれば自ずと参照ミラーが被測定面と同傾斜となる。よって、参照ミラーの角度を被測定面に合わせて逐次調整する必要などはなく、筐体部を被測定面に載置するだけで即座に被測定面の傾斜を測定することができる。
また、筒穴が参照ミラーで閉塞されているので、筒穴内に塵埃が侵入することが防止される。すると、例えば、参照ミラーの参照面(参照ミラーの下面側)や水準ミラーに塵埃が付着することもないので、参照ミラーや水準ミラーからの反射光にノイズが混じることがなく、鮮明な干渉縞を干渉縞観察部により観察できる。その結果、高精度かつ正確に参照ミラーと水準ミラーとの相対姿勢を測定でき、すなわち、被測定面の傾斜角度を高精度かつ正確に測定することができる。
本発明では、前記干渉縞観察部は、前記参照ミラーおよび前記水準反射面に向けて光を発射する発光部と、前記参照ミラーおよび前記水準反射面からの反射光の光束を少なくとも3つに分光しつつこれら分光された光束をそれぞれ所定の位相量だけシフトさせて撮像する位相シフト撮像部と、を備えることが好ましい。
このような構成によれば、位相の異なる3つの以上の干渉縞を同時に観察することができるので、これら干渉縞の観察(画像解析)により瞬時に参照ミラーと水準反射面(水準ミラー)との相対姿勢を測定することができる。
すなわち、瞬時に被測定面の傾斜角度を測定することができる。
すなわち、瞬時に被測定面の傾斜角度を測定することができる。
本発明では、前記筒穴内は、前記浮体よりも比重が大きい第1液体と、前記浮体よりも比重が小さい第2液体と、にて満たされており、前記浮体の重心位置は、前記水準ミラーの中心を通る前記水準ミラーの垂線上に存在し、前記浮体は前記第1液体と前記第2液体との間に浮遊していることが好ましい。
このような構成において、浮体は液体(第1液体と第2液体)に浮遊しているので、浮体は抵抗を受けることなく自由に揺動することができる。そして、浮体の重心位置により、浮体が液体中で揺動して水準ミラーの水平が保たれる。
第2液体が第1液体の上に重ねて注入されているので、第1液体が参照ミラーに付着することを防止することができる。その結果、参照ミラーでの光の反射光および透過光にノイズが混じることがない。
また、液体中に浮体を浮遊させることにより、浮体にダンパー効果(制動効果)を付与することができる。すると、外部からの振動等に影響されずに安定した測定結果を得ることができる。その結果、測定を繰り返すなどの必要が無くなるので、測定効率(スループット)が向上する。
第2液体が第1液体の上に重ねて注入されているので、第1液体が参照ミラーに付着することを防止することができる。その結果、参照ミラーでの光の反射光および透過光にノイズが混じることがない。
また、液体中に浮体を浮遊させることにより、浮体にダンパー効果(制動効果)を付与することができる。すると、外部からの振動等に影響されずに安定した測定結果を得ることができる。その結果、測定を繰り返すなどの必要が無くなるので、測定効率(スループット)が向上する。
なお、参照ミラーと液部(第1液体および第2液体)との間には空気が入らない状態であり、すなわち、参照ミラーにて閉塞される筒穴内は、浮体の他、液体にて充満されていることが望ましい。
また、水準ミラーの中心を通る水準ミラーの垂線上に重心位置を有するような浮体の形状としては、半球形状が例として挙げられ、この半球形状の上面に水準ミラーが設けられる。
また、水準ミラーの中心を通る水準ミラーの垂線上に重心位置を有するような浮体の形状としては、半球形状が例として挙げられ、この半球形状の上面に水準ミラーが設けられる。
ここで、前記筒穴内には、前記浮体よりも比重が大きい第1液体が注入されており、前記浮体の重心位置は、前記水準ミラーの中心を通る前記水準ミラーの垂線上に存在することが好ましい。
このような構成によれば、浮体が第1液体に浮いているので、抵抗を受けることなく水準ミラーの水平を保つように浮体が自由に揺動することができる。そして、浮体の重心位置により、水準ミラーの水平が保たれる。
このような構成によれば、浮体が第1液体に浮いているので、抵抗を受けることなく水準ミラーの水平を保つように浮体が自由に揺動することができる。そして、浮体の重心位置により、水準ミラーの水平が保たれる。
本発明では、前記水準面形成手段は、底面が略平坦に形成された筐体部と、前記底面に対して略垂直な方向に前記筐体部に穿設され上端側が開口した筒穴と、前記筒穴内に注入され液面が前記水準反射面となる第1液体と、を備え、前記参照ミラーは、前記筒穴を閉塞し、かつ、前記底面に対して平行な状態で前記筐体部に固設されていることが好ましい。
ここで、前記水準面形成手段は、底面が略平坦に形成された筐体部と、前記底面に対して略垂直な方向に前記筐体部に穿設され上端部が開口した筒穴と、前記筒穴内に注入され液面が前記水準反射面となる第1液体と、前記筒穴内に注入され前記第1液体よりも比重が軽く、かつ、前記前記第1液体とは屈折率が異なる第2液体と、を備えることが好ましい。
このような構成において、筐体部を被測定面に載置すると、第1液体の液面が水平になる。そこで、この第1液体の液面を水準反射面として、第1液体の液面と参照ミラーとの相対姿勢を測定することにより、被測定面の傾斜角度を測定することができる。
以下、本発明の実施の形態を図示するとともに図中の各要素に付した符号を参照して説明する。
(第1実施形態)
本発明の傾斜角度測定装置に係る第1実施形態について説明する。
図1は、傾斜角度測定装置の全体構成図であり、図2は、干渉縞観察部の内部構成を示す図である。
傾斜角度測定装置100は、被測定面Sに載置されて被測定面Sの傾斜に応じた干渉縞を形成するとともにこの干渉縞を計測する測定ユニット部200と、測定ユニット部200で計測された干渉縞から演算処理により被測定面Sの傾斜角度を算出する演算処理部500と、を備えている。
(第1実施形態)
本発明の傾斜角度測定装置に係る第1実施形態について説明する。
図1は、傾斜角度測定装置の全体構成図であり、図2は、干渉縞観察部の内部構成を示す図である。
傾斜角度測定装置100は、被測定面Sに載置されて被測定面Sの傾斜に応じた干渉縞を形成するとともにこの干渉縞を計測する測定ユニット部200と、測定ユニット部200で計測された干渉縞から演算処理により被測定面Sの傾斜角度を算出する演算処理部500と、を備えている。
測定ユニット部200は、被測定面Sの傾斜に関わらず水準反射面352を形成する水準面形成手段300と、水準反射面352に向けて光を照射してその反射光により形成される干渉縞を計測する干渉縞計測手段400と、を備える。
水準面形成手段300は、筒穴320を有する有底筒状の筐体部310と、筒穴320に注入された液部330と、液部330中に浮遊する状態に設けられた浮体350と、を備えている。
筐体部310は、底面311に対して垂直な筒軸を有する筒穴320を備えている。
液部330は、筒穴320の底側に満たされた第1液体331と、第1液体331の上側に満たされた第2液体332と、により構成されている。ここで、第1液体331の比重の方が、第2液体332よりも大きい。
浮体350は、半球形状であって上面に反射鏡である水準ミラー351を有する。ここで、水準ミラー351の上面が水準反射面352となる。浮体350の比重は第1液体331よりも軽くて第2液体332よりも重く、浮体350は水準ミラー351を上にして第1液体331に浮かんでいる。
なお、浮体350の重心は、その形状から明らかな通り、水準ミラー351の中心を通る水準ミラー351の垂線上にある。
水準面形成手段300は、筒穴320を有する有底筒状の筐体部310と、筒穴320に注入された液部330と、液部330中に浮遊する状態に設けられた浮体350と、を備えている。
筐体部310は、底面311に対して垂直な筒軸を有する筒穴320を備えている。
液部330は、筒穴320の底側に満たされた第1液体331と、第1液体331の上側に満たされた第2液体332と、により構成されている。ここで、第1液体331の比重の方が、第2液体332よりも大きい。
浮体350は、半球形状であって上面に反射鏡である水準ミラー351を有する。ここで、水準ミラー351の上面が水準反射面352となる。浮体350の比重は第1液体331よりも軽くて第2液体332よりも重く、浮体350は水準ミラー351を上にして第1液体331に浮かんでいる。
なお、浮体350の重心は、その形状から明らかな通り、水準ミラー351の中心を通る水準ミラー351の垂線上にある。
干渉縞計測手段400は、筐体部310の筒穴320内において筐体部310の底面311に対して平行に設けられた参照ミラー410と、筒穴320の上端部に配設され参照ミラー410および浮体350の水準ミラー351に向けて光を照射するとともにそれぞれからの反射光による干渉縞を観察する干渉縞観察部420と、を備えている。
参照ミラー410は、筒穴320を閉塞するように設けられている。このとき、参照ミラー410と液部330との間に空気が入らない状態で、液部330を参照ミラー410により筒穴320内に封緘する。
参照ミラー410は、ハーフミラーであり、その一面(例えば、図1中における下面側)は干渉計の参照面となるように、高精度に仕上げられている。
参照ミラー410は、筒穴320を閉塞するように設けられている。このとき、参照ミラー410と液部330との間に空気が入らない状態で、液部330を参照ミラー410により筒穴320内に封緘する。
参照ミラー410は、ハーフミラーであり、その一面(例えば、図1中における下面側)は干渉計の参照面となるように、高精度に仕上げられている。
干渉縞観察部420は、図2に示されるように、いわゆるフィゾー型の位相シフト干渉計である。
干渉縞観察部420は、発光部430と、位相シフト撮像部440と、を備える。
発光部430は、光源431から発射された光をコリメートレンズ433により平行光にする構成である。
コリメートレンズ433からの光は、主無偏光半透鏡434および参照ミラー410を通過したのち水準ミラー351に照射される。そして、参照ミラー410および水準ミラー351からのそれぞれの反射光は、入射経路と同一の経路を戻って主無偏光半透鏡434により反射されて光路が分割される。なお、主無偏光半透鏡434と参照ミラー410との間に1/4波長板435が配設されている。
干渉縞観察部420は、発光部430と、位相シフト撮像部440と、を備える。
発光部430は、光源431から発射された光をコリメートレンズ433により平行光にする構成である。
コリメートレンズ433からの光は、主無偏光半透鏡434および参照ミラー410を通過したのち水準ミラー351に照射される。そして、参照ミラー410および水準ミラー351からのそれぞれの反射光は、入射経路と同一の経路を戻って主無偏光半透鏡434により反射されて光路が分割される。なお、主無偏光半透鏡434と参照ミラー410との間に1/4波長板435が配設されている。
位相シフト撮像部440は、第1分光光束系450と、第2分光光束系460と、第3分光光束系470と、を備えている。
第1分光光束系450は、主無偏光半透鏡434からの反射光の光路上に配設された第1無偏光半透鏡451と、第1無偏光半透鏡451からの反射光を受光して撮像する第1カメラ453と、第1無偏光半透鏡451と第1カメラとの間に配設された第1偏光板452と、を備える。
第2分光光束系460は、主無偏光半透鏡434からの反射光の光路上に配設された第2無偏光半透鏡461と、第2無偏光半透鏡461からの反射光を受光して撮像する第2カメラ464と、第2無偏光半透鏡461と第2カメラ464との間に配設された複屈折性媒質462および第2偏光板463と、を備える。
第3分光光束系470は、主無偏光半透鏡434からの反射光を反射する反射ミラー471と、反射ミラー471からの反射光を受光して撮像する第3カメラ474と、反射ミラー471と第3カメラ474との間に配設された複屈折性媒質472および第3偏光板473と、を備える。
なお、第2分光光束系460に配設された複屈折性媒質462と第3分光光束系に配設された複屈折性媒質472との屈折率は、互いに異なる。
具体的には、第1分光光束系450、第2分光光束系460、第3分光光束系470の各カメラ453・464・474により、π/2ずつ位相が異なる干渉縞画像が撮像されるように、複屈折性媒質が適宜選択される。
第1分光光束系450は、主無偏光半透鏡434からの反射光の光路上に配設された第1無偏光半透鏡451と、第1無偏光半透鏡451からの反射光を受光して撮像する第1カメラ453と、第1無偏光半透鏡451と第1カメラとの間に配設された第1偏光板452と、を備える。
第2分光光束系460は、主無偏光半透鏡434からの反射光の光路上に配設された第2無偏光半透鏡461と、第2無偏光半透鏡461からの反射光を受光して撮像する第2カメラ464と、第2無偏光半透鏡461と第2カメラ464との間に配設された複屈折性媒質462および第2偏光板463と、を備える。
第3分光光束系470は、主無偏光半透鏡434からの反射光を反射する反射ミラー471と、反射ミラー471からの反射光を受光して撮像する第3カメラ474と、反射ミラー471と第3カメラ474との間に配設された複屈折性媒質472および第3偏光板473と、を備える。
なお、第2分光光束系460に配設された複屈折性媒質462と第3分光光束系に配設された複屈折性媒質472との屈折率は、互いに異なる。
具体的には、第1分光光束系450、第2分光光束系460、第3分光光束系470の各カメラ453・464・474により、π/2ずつ位相が異なる干渉縞画像が撮像されるように、複屈折性媒質が適宜選択される。
演算処理部500は、干渉縞観察部420により取得された干渉縞に基づいて参照ミラー410と水準ミラー351との相対姿勢を演算処理により求める。
このような構成を備える第1実施形態の使用および動作について説明する。
まず、測定ユニット部200を被測定面Sに載置する。図3は、傾斜した被測定面Sに測定ユニット部200を載置した状態を示す図である。
このとき、参照ミラー410は、筐体部310に固定されているところ、筐体部310の底面311と平行になるので、参照ミラー410は被測定面Sと平行になる。すなわち、水平を保つ水準ミラー351に対する参照ミラー410の姿勢(相対傾斜角度)が測定されることにより、被測定面Sの傾斜が測定されることになる。
まず、測定ユニット部200を被測定面Sに載置する。図3は、傾斜した被測定面Sに測定ユニット部200を載置した状態を示す図である。
このとき、参照ミラー410は、筐体部310に固定されているところ、筐体部310の底面311と平行になるので、参照ミラー410は被測定面Sと平行になる。すなわち、水平を保つ水準ミラー351に対する参照ミラー410の姿勢(相対傾斜角度)が測定されることにより、被測定面Sの傾斜が測定されることになる。
測定ユニット部200を被測定面Sに載置した状態で、発光部430の光源431からコリメートレンズ433を通して参照ミラー410および水準ミラー351に向けて光が照射される。すると、参照ミラー410および水準ミラー351からの反射光が主無偏光半透鏡434により反射されて、この反射光が位相シフト撮像部440により撮像される。
このとき、主無偏光半透鏡434からの反射光は、第1分光光束系450、第2分光光束系460および第3分光光束系470において、π/2ずつ異なる位相で位相シフトされる。そして、このように位相シフトされたそれぞれの干渉縞画像が各分光光束系450・460・470の各カメラ453・464・474により撮像される。
すると、演算処理部500において、各カメラ453・464・474で撮像された干渉縞画像から参照ミラー410と水準ミラー351との相対姿勢が算出され、被測定面Sが水平から傾斜した角度が算出される。
このとき、主無偏光半透鏡434からの反射光は、第1分光光束系450、第2分光光束系460および第3分光光束系470において、π/2ずつ異なる位相で位相シフトされる。そして、このように位相シフトされたそれぞれの干渉縞画像が各分光光束系450・460・470の各カメラ453・464・474により撮像される。
すると、演算処理部500において、各カメラ453・464・474で撮像された干渉縞画像から参照ミラー410と水準ミラー351との相対姿勢が算出され、被測定面Sが水平から傾斜した角度が算出される。
このような構成を備える第1実施形態によれば、次の効果を奏することができる。
(1)浮体350が液部330(第1液体331、第2液体332)の液中に浮遊しているので、何らの抵抗も受けることなく自由に動くことができる。よって、浮体350の水準ミラー351は常に正確に水平を保つことができる。その結果、参照ミラー410と水準ミラー351との相対姿勢を測定することにより被測定面Sの傾斜度を正確に測定することができる。
(1)浮体350が液部330(第1液体331、第2液体332)の液中に浮遊しているので、何らの抵抗も受けることなく自由に動くことができる。よって、浮体350の水準ミラー351は常に正確に水平を保つことができる。その結果、参照ミラー410と水準ミラー351との相対姿勢を測定することにより被測定面Sの傾斜度を正確に測定することができる。
(2)参照ミラー410は、筒穴320を閉塞するように筐体部310に一体的に設けられているので、参照ミラー410の参照面(参照ミラーの下面側)に塵埃などが付着するのを防止することができる。また、筒穴320が参照ミラー410で閉塞されることにより、筒穴320内の液部330および浮体350に塵埃が付着するのを防止することができる。その結果、参照ミラー410と水準ミラー351とからの反射光にノイズが混じらないので、干渉縞観察部420の光学干渉計により高精度かつ正確に参照ミラー410と水準ミラーとの相対姿勢を測定することができる。
(3)第1液体331の上に第2液体332が重ねて満たされているので、第1液体331が参照ミラー410に付着するのを防止することができる。よって、参照ミラー410からの反射光にノイズが混じらないので、干渉縞観察部420の光学干渉計により高精度かつ正確に参照ミラー410と水準ミラー351との相対姿勢を測定することができる。
(4)筒穴320内に液部330(第1液体331、第2液体332)を注入し、浮体350を液部330中に浮遊させることにより、浮体350にダンパー効果(制動効果)を持たせることができる。すると、外部からの振動等に影響されずに安定した測定結果を得ることができる。
(5)干渉縞観察部420は、第1分光光束系450、第2分光光束系460、第3分光光束系470により、同時に3つの異なる位相情報を取得する。すると、3つの異なる位相情報を有する干渉縞から参照ミラー410と水準ミラー351との相対姿勢(相対傾斜)を算出することができる。このように、瞬時に被測定面Sの傾斜を測定できるので、測定時間を短縮して測定効率を向上させることができる。
(変形例1)
次に、本発明の傾斜角度測定装置に係る変形例1について図4を参照して説明する。
変形例1の基本的構成は、第1実施形態と同様であるが、干渉縞観察手段の構成に特徴を有する。
図4は、変形例1の干渉縞観察手段の構成を示す図である。この干渉縞計測手段600は、いわゆるマイケルソン型の位相シフト干渉計である。
干渉縞計測手段600は、参照ミラー610と、干渉縞観察部620と、を備える。
参照ミラー610は、詳細には図示しないが、筐体部310の底面311に対して常に直交した状態で設けられる。
干渉縞観察部620は、発光部630と、光路分割合成部640と、位相シフト撮像部650と、を備える。
発光部630は、第1実施形態に説明したのと同様の構成であり、光源631から発射された光を、コリメートレンズ633により平行光として、浮体350の水準ミラー351に照射する構成である。
光路分割合成部640は、コリメートレンズ633からの光を水準ミラー351へ向かう光と参照ミラー610へ向かう光とに分割するビームスプリッタ641と、ビームスプリッタ641と参照ミラー610との間に配設された1/4波長板642と、ビームスプリッタ641と水準ミラー351との間に配設された1/4波長板643と、を備える。
次に、本発明の傾斜角度測定装置に係る変形例1について図4を参照して説明する。
変形例1の基本的構成は、第1実施形態と同様であるが、干渉縞観察手段の構成に特徴を有する。
図4は、変形例1の干渉縞観察手段の構成を示す図である。この干渉縞計測手段600は、いわゆるマイケルソン型の位相シフト干渉計である。
干渉縞計測手段600は、参照ミラー610と、干渉縞観察部620と、を備える。
参照ミラー610は、詳細には図示しないが、筐体部310の底面311に対して常に直交した状態で設けられる。
干渉縞観察部620は、発光部630と、光路分割合成部640と、位相シフト撮像部650と、を備える。
発光部630は、第1実施形態に説明したのと同様の構成であり、光源631から発射された光を、コリメートレンズ633により平行光として、浮体350の水準ミラー351に照射する構成である。
光路分割合成部640は、コリメートレンズ633からの光を水準ミラー351へ向かう光と参照ミラー610へ向かう光とに分割するビームスプリッタ641と、ビームスプリッタ641と参照ミラー610との間に配設された1/4波長板642と、ビームスプリッタ641と水準ミラー351との間に配設された1/4波長板643と、を備える。
位相シフト撮像部650は、反射ミラー651と、1/4波長板652と、第1分光光束系660と、第2分光光束系670と、第3分光光束系680と、を備えている。
参照ミラー610からの反射光はビームスプリッタ641を透過し、水準ミラー351からの反射光はビームスプリッタ641にて反射されて反射ミラー651へ向かう。反射ミラー651で反射された光は、1/4波長板652を透過したのち、第1分光光束系660、第2分光光束系670および第3分光光束系680にて受光される。
ここで、第1分光光束系660、第2分光光束系670およひ第3分光光束系680は、反射ミラー651からの反射光の光路上に配設されたハーフミラー661・671・681と、ハーフミラー661・671・681それぞれからの光を受光して撮像するカメラ663・673・683と、ハーフミラー661・671・681とカメラ663・673・683との間にそれぞれ配設された偏光板662・672・682と、を備える。
ここで、第1分光光束系660に配設された偏光板662に対し、第2分光光束系670に配設された偏光板672および第3分光光束系680に配設された偏光板682の偏光方向を、それぞれ45度、90度傾けられている。
これにより、第1分光光束系660、第2分光光束系670および第3分光光束系680により、90度ずつ位相の異なる干渉縞画像が撮像される。
参照ミラー610からの反射光はビームスプリッタ641を透過し、水準ミラー351からの反射光はビームスプリッタ641にて反射されて反射ミラー651へ向かう。反射ミラー651で反射された光は、1/4波長板652を透過したのち、第1分光光束系660、第2分光光束系670および第3分光光束系680にて受光される。
ここで、第1分光光束系660、第2分光光束系670およひ第3分光光束系680は、反射ミラー651からの反射光の光路上に配設されたハーフミラー661・671・681と、ハーフミラー661・671・681それぞれからの光を受光して撮像するカメラ663・673・683と、ハーフミラー661・671・681とカメラ663・673・683との間にそれぞれ配設された偏光板662・672・682と、を備える。
ここで、第1分光光束系660に配設された偏光板662に対し、第2分光光束系670に配設された偏光板672および第3分光光束系680に配設された偏光板682の偏光方向を、それぞれ45度、90度傾けられている。
これにより、第1分光光束系660、第2分光光束系670および第3分光光束系680により、90度ずつ位相の異なる干渉縞画像が撮像される。
このような構成を備える変形例1の使用および動作は、基本的に第1実施形態と同様であり、マイケルソン型の位相シフトにより、参照ミラー610と水準ミラー351との相対姿勢が測定される。そして、参照ミラー610は筐体部310とともに被測定面Sの傾斜に伴なって傾斜する一方、水準ミラー351は常に水平を保つので、参照ミラー610と水準ミラー351との相対姿勢から、被測定面Sの傾斜角度が求められる。
(変形例2)
次に、本発明の傾斜角度測定装置の変形例2について図5を参照して説明する。
変形例2の基本的構成は、第1実施形態と同様であるが、測定ユニット部200の水準面形成手段300の構成に特徴を有する。
水準面形成手段300は、筐体部310を備えているところ、筒穴320には第1液体331のみが注入されている。
筒穴320は参照ミラー410で閉塞されているが、参照ミラー410と第1液体331との間には空間が存在しており、第1液体331は、筒穴320の底面321から参照ミラー410までの約半分の高さまで注入されている。
次に、本発明の傾斜角度測定装置の変形例2について図5を参照して説明する。
変形例2の基本的構成は、第1実施形態と同様であるが、測定ユニット部200の水準面形成手段300の構成に特徴を有する。
水準面形成手段300は、筐体部310を備えているところ、筒穴320には第1液体331のみが注入されている。
筒穴320は参照ミラー410で閉塞されているが、参照ミラー410と第1液体331との間には空間が存在しており、第1液体331は、筒穴320の底面321から参照ミラー410までの約半分の高さまで注入されている。
このような構成において、測定ユニット部200を被測定面Sに載置すると、参照ミラー410は筐体部310とともに被測定面Sの傾斜に伴なって傾斜する。その一方、第1液体331の液面は、水平を保つ。そして、干渉縞計測手段400により参照ミラー410と第1液体331の液面との相対姿勢が測定されて、被測定面Sの傾斜角度が測定される。
(変形例3)
次に、本発明の傾斜角度測定装置に係る変形例3について図6を参照して説明する。
変形例3の基本的構成は、第1実施形態に同様であるが、測定ユニット部200の水準面形成手段300の構成に特徴を有する。
水準面形成手段300は、筐体部310を備えているところ、筒穴320には第1液体331および第2液体332が注入されている。ここで、第1実施形態と比較すると、変形例3は浮体350を備えていない。さらに、第1液体331と第2液体332とでは比重が異なることに加えて、屈折率が異なる。
このような構成において、測定ユニット部200を被測定面Sに載置すると、参照ミラー410は筐体部310とともに被測定面Sの傾斜に伴なって傾斜する。その一方、第1液体331の液面は、水平を保つ。ここで、第1液体331と第2液体332との屈折率が異なることにより、第2液体332を通過した光が第1液体331の液面で反射される。そして、干渉縞計測手段400により参照ミラー410と第1液体331の液面との相対姿勢が測定されて、被測定面Sの傾斜角度が測定される。
次に、本発明の傾斜角度測定装置に係る変形例3について図6を参照して説明する。
変形例3の基本的構成は、第1実施形態に同様であるが、測定ユニット部200の水準面形成手段300の構成に特徴を有する。
水準面形成手段300は、筐体部310を備えているところ、筒穴320には第1液体331および第2液体332が注入されている。ここで、第1実施形態と比較すると、変形例3は浮体350を備えていない。さらに、第1液体331と第2液体332とでは比重が異なることに加えて、屈折率が異なる。
このような構成において、測定ユニット部200を被測定面Sに載置すると、参照ミラー410は筐体部310とともに被測定面Sの傾斜に伴なって傾斜する。その一方、第1液体331の液面は、水平を保つ。ここで、第1液体331と第2液体332との屈折率が異なることにより、第2液体332を通過した光が第1液体331の液面で反射される。そして、干渉縞計測手段400により参照ミラー410と第1液体331の液面との相対姿勢が測定されて、被測定面Sの傾斜角度が測定される。
(変形例4)
次に、本発明の傾斜角度測定装置に係る変形例4について図7を参照して説明する。
変形例4の基本的構成は、第1実施形態と同様であるが、測定ユニット部の水準面形成手段の構成に特徴を有する。
水準面形成手段300は、筐体部310を備えているところ、筐体部310の筒穴320には浮体350が配設されている。そして、筒穴320の底面321と浮体350との間には複数のボール360が介装されている。
なお、図面上では詳細に図示しないが、各ボール360の位置を一定に保持するために例えばリテーナなどが設けられてもよい。
このような構成において、測定ユニット部200を被測定面Sに載置すると、参照ミラー410は筐体部310とともに被測定面Sの傾斜に伴なって傾斜する。その一方、浮体350は、その重心位置の関係から水準ミラー351を水平に保つように動く。
このとき、筒穴320の底面321と浮体350との間にボール360が介装されているので、浮体350は抵抗を受けずに水準ミラー351の水平を保つように動くことができる。そして、干渉縞計測手段400により参照ミラー410と浮体350の水準ミラー351との相対姿勢が測定されて、被測定面Sの傾斜角度が測定される。
次に、本発明の傾斜角度測定装置に係る変形例4について図7を参照して説明する。
変形例4の基本的構成は、第1実施形態と同様であるが、測定ユニット部の水準面形成手段の構成に特徴を有する。
水準面形成手段300は、筐体部310を備えているところ、筐体部310の筒穴320には浮体350が配設されている。そして、筒穴320の底面321と浮体350との間には複数のボール360が介装されている。
なお、図面上では詳細に図示しないが、各ボール360の位置を一定に保持するために例えばリテーナなどが設けられてもよい。
このような構成において、測定ユニット部200を被測定面Sに載置すると、参照ミラー410は筐体部310とともに被測定面Sの傾斜に伴なって傾斜する。その一方、浮体350は、その重心位置の関係から水準ミラー351を水平に保つように動く。
このとき、筒穴320の底面321と浮体350との間にボール360が介装されているので、浮体350は抵抗を受けずに水準ミラー351の水平を保つように動くことができる。そして、干渉縞計測手段400により参照ミラー410と浮体350の水準ミラー351との相対姿勢が測定されて、被測定面Sの傾斜角度が測定される。
(変形例5)
次に、本発明の傾斜角度測定装置に係る変形例5について図8を参照して説明する。
変形例5の基本的構成は、第1実施形態と同様であるが、水準面形成手段300と干渉縞観察部420とが別体として構成されている点に特徴を有する。
図8において、干渉縞観察部420は、支持部480によって水平な状態を保つように支持されている。支持部480は、水平な状態を保つように設置された基台481と、基台481に立設された支柱482と、支柱482から水平方向へ向けて突設された支持アーム483と、を備えている。支持アーム483の先端により干渉縞観察部420が支持されている。
なお、水準面形成手段300は、被測定面Sに載置される。
このような構成において、水準面形成手段300を被測定面Sに載置すると、参照ミラー410は筐体部310とともに被測定面Sの傾斜に伴なって傾斜する。その一方、水準ミラー351を水平に保つように動く。
このとき、干渉縞観察部420は、安定した支持部480により支持されているので、振動の影響などを受けることなく、参照ミラー410と水準ミラー351との相対姿勢により形成される干渉縞を高精度、かつ、正確に観察することができる。
次に、本発明の傾斜角度測定装置に係る変形例5について図8を参照して説明する。
変形例5の基本的構成は、第1実施形態と同様であるが、水準面形成手段300と干渉縞観察部420とが別体として構成されている点に特徴を有する。
図8において、干渉縞観察部420は、支持部480によって水平な状態を保つように支持されている。支持部480は、水平な状態を保つように設置された基台481と、基台481に立設された支柱482と、支柱482から水平方向へ向けて突設された支持アーム483と、を備えている。支持アーム483の先端により干渉縞観察部420が支持されている。
なお、水準面形成手段300は、被測定面Sに載置される。
このような構成において、水準面形成手段300を被測定面Sに載置すると、参照ミラー410は筐体部310とともに被測定面Sの傾斜に伴なって傾斜する。その一方、水準ミラー351を水平に保つように動く。
このとき、干渉縞観察部420は、安定した支持部480により支持されているので、振動の影響などを受けることなく、参照ミラー410と水準ミラー351との相対姿勢により形成される干渉縞を高精度、かつ、正確に観察することができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
干渉縞観察部420としては、参照ミラー410および水準ミラー351(水準反射面)からの反射光を分光するとともにそれぞれを所定位相ずつ位相シフトさせて干渉縞を撮像する干渉縞観察部420の構成を示したが、これに限らず、例えば、参照ミラー410の位置を移動させることにより位相シフトされた干渉縞を順次撮像する構成であってもよい。あるいは、位相シフトをしないフィゾー型またはマイケルソン型などの光学干渉計であってもよい。
なお、位相シフトにおいて、干渉縞を分光する数は3つに限らず、4つでもいいことはもちろんである。
第1液体331、第2液体332としては水、オイルなどが利用でき、例えば、シリコンオイルなどが例として挙げられる。
干渉縞観察部420としては、参照ミラー410および水準ミラー351(水準反射面)からの反射光を分光するとともにそれぞれを所定位相ずつ位相シフトさせて干渉縞を撮像する干渉縞観察部420の構成を示したが、これに限らず、例えば、参照ミラー410の位置を移動させることにより位相シフトされた干渉縞を順次撮像する構成であってもよい。あるいは、位相シフトをしないフィゾー型またはマイケルソン型などの光学干渉計であってもよい。
なお、位相シフトにおいて、干渉縞を分光する数は3つに限らず、4つでもいいことはもちろんである。
第1液体331、第2液体332としては水、オイルなどが利用でき、例えば、シリコンオイルなどが例として挙げられる。
本発明は、傾斜角度測定装置に利用でき、例えば水準器として利用できる。
100…傾斜角度測定装置、200…測定ユニット部、300…水準面形成手段、310…筐体部、311…(筐体部の)底面、320…筒穴、321…(筒穴の)底面、330…液部、331…第1液体、332…第2液体、350…浮体、351…水準ミラー、352…水準反射面、360…ボール、400…干渉縞計測手段、410…参照ミラー、420…干渉縞観察部、430…発光部、431…光源、433…コリメートレンズ、434…主無偏光半透鏡、435…1/4波長板、440…位相シフト撮像部、450…第1分光光束系、451…第1無偏光半透鏡、452…第1偏光板、453…第1カメラ、460…第2分光光束系、461…第2無偏光半透鏡、462…複屈折性媒質、463…第2偏光板、464…第2カメラ、470…第3分光光束系、471…反射ミラー、472…複屈折性媒質、473…第3偏光板、474…第3カメラ、480…支持部、481…支柱、483…支持アーム、500…演算処理部、600…干渉縞計測手段、610…参照ミラー、620…干渉縞観察部、630…発光部、631…光源、633…コリメートレンズ、640…光路分割合成部、641…ビームスプリッタ、642…1/4波長板、643…1/4波長板、650…位相シフト撮像部、651…反射ミラー、652…1/4波長板、660…第1分光光束系、661…ハーフミラー、662…偏光板、663…カメラ、670…第2分光光束系、671…ハーフミラー、672…偏光板、673…カメラ、680…第3分光光束系、682…偏光板、700…水準器、710…レーザー光源、720…液面、730…二次元センサ、800…水準器、810…差動トランス、820…振り子、830…磁石、S…被測定面
Claims (5)
- 水平を保ちながら光を反射する水準反射面を有するとともに被測定面に載置される水準面形成手段と、
前記水準面形成手段に固定的に設けられ被測定面の傾斜に応じて傾斜する参照ミラーと、
前記水準反射面および前記参照ミラーに向けて光を照射するとともに前記水準反射面および前記参照ミラーからの反射光による干渉縞を観察する干渉縞観察部と、を備える
ことを特徴とする傾斜角度測定装置。 - 請求項1に記載の傾斜角度測定装置において、
前記水準面形成手段は、
底面が略平坦に形成された筐体部と、
前記底面に対して略垂直な方向に前記筐体部に穿設され上端側が開口した筒穴と、
前記水準反射面となる水準ミラーを上面に有するとともに前記筒穴内において前記水準ミラーを水平に保つように揺動可能に配設された浮体と、を備え、
前記参照ミラーは、半透鏡であって、前記筒穴を閉塞し、かつ、前記筐体の前記底面に対して平行な状態で前記筐体部に固設され、
前記干渉縞観察部は、前記筒穴の上端側に配設され、前記筒穴の上端側から前記参照ミラーおよび前記水準ミラーに光を照射するとともに、前記参照ミラーおよび前記水準ミラーからの反射光を受光する
ことを特徴とする傾斜角度測定装置。 - 請求項1または請求項2に記載の傾斜角度測定装置において、
前記干渉縞観察部は、
前記参照ミラーおよび前記水準反射面に向けて光を発射する発光部と、
前記参照ミラーおよび前記水準反射面からの反射光の光束を少なくとも3つに分光しつつこれら分光された光束をそれぞれ所定の位相量だけシフトさせて撮像する位相シフト撮像部と、を備える
ことを特徴とする傾斜角度測定装置。 - 請求項2または請求項3に記載の傾斜角度測定装置において、
前記筒穴内は、前記浮体よりも比重が大きい第1液体と、前記浮体よりも比重が小さい第2液体と、にて満たされており、
前記浮体の重心位置は、前記水準ミラーの中心を通る前記水準ミラーの垂線上に存在し、前記浮体は前記第1液体と前記第2液体との間に浮遊している
ことを特徴とする傾斜角度測定装置。 - 請求項1に記載の傾斜角度測定装置において、
前記水準面形成手段は、
底面が略平坦に形成された筐体部と、
前記底面に対して略垂直な方向に前記筐体部に穿設され上端側が開口した筒穴と、
前記筒穴内に注入され液面が前記水準反射面となる第1液体と、を備え、
前記参照ミラーは、前記筒穴を閉塞し、かつ、前記底面に対して平行な状態で前記筐体部に固設されている
ことを特徴とする傾斜角度測定装置。
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