JP2016183038A - 後処理装置及び画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】後処理装置3は、画像が形成された用紙に折り筋を形成する折り筋形成部307、用紙の側縁を除去する側縁除去部308などの処理部を経由して用紙を搬送する第1用紙搬送経路R1と、第1用紙搬送経路R1から分岐して、折り筋形成部307、側縁除去部308などの処理部を経由しないで用紙を搬送する第2用紙搬送経路R2とを備えている。処理部による処理を要する用紙と処理部による処理を要しない用紙とが混在する一連の印刷単位では、処理部を経由する第1用紙搬送経路R1と処理部を経由しない第2用紙搬送経路R2とを混在させず、処理部を経由する第1用紙搬送経路R1を搬送させる。
【選択図】図2
Description
本発明の目的は、後処理を必要とする用紙と後処理を必要としない用紙とが混在する場合に、制御を簡略化できる後処理装置などを提供することにある。
請求項2に記載の発明は、前記処理部が、前記用紙に折り筋を形成する処理を行う場合、前記制御部は、折り易さが異なる用紙が混在する一連の印刷単位において、前記第1の搬送経路を搬送させ、折りにくい用紙に前記処理部により折り筋を形成し、折り易い用紙は当該処理部で折り筋を形成しないように制御することを特徴とする請求項1に記載の後処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記処理部が、側縁を除去する処理を行う場合、前記制御部は、大きさが異なる用紙が混在する一連の印刷単位において、前記第1の搬送経路を搬送させ、側縁を除去すると小さい用紙に大きさが揃うように、大きい用紙は前記処理部により側縁を除去し、小さい用紙は当該処理部で側縁を除去しないように制御することを特徴とする請求項1に記載の後処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記処理部が、用紙を一時的に保管する処理を行う場合、前記制御部は、保管する用紙と保管しない用紙とが混在する一連の印刷単位において、前記第1の搬送経路を搬送させ、保管する用紙を前記処理部に保管し、保管しない用紙を当該処理部で保管しないように制御することを特徴とする請求項1に記載の後処理装置である。
請求項5に記載の発明は、用紙に画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置で画像が形成された用紙に予め定められた処理を施す処理部と、前記処理部を経由して前記用紙を搬送する第1の搬送経路と、前記処理部を経由しないで前記用紙を搬送する第2の搬送経路と、前記第1の搬送経路と前記第2の搬送経路との切り替えを制御する制御部と、を有する後処理装置と、を備え、前記後処理装置の前記制御部は、前記処理部による処理を要する用紙と、当該処理部による処理を要しない用紙とが混在する一連の印刷単位において、通過させる前記第1の搬送経路と前記第2の搬送経路とを混在させず、当該第1の搬送経路を搬送させることを特徴とする画像形成システムである。
請求項6に記載の発明は、前記画像形成装置から前記後処理装置への用紙の搬送経路に接続され、用紙を挿入する用紙挿入装置をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の画像形成システムである。
請求項2、3、4の発明によれば、搬送経路を混在させた場合における処理部の制御とゲートの制御を、処理部の制御に簡略化できる。
請求項5の発明によれば、後処理を必要とする用紙と後処理を必要としない用紙とが混在する場合に、制御を簡略化できる画像形成システムを提供できる。
請求項6の発明によれば、用紙が搬送経路に挿入される場合であっても、制御を簡略化できる画像形成システムを提供できる。
<画像形成システム100の説明>
図1は、本実施の形態が適用される画像形成システム100の全体構成を示した図である。図1に示す画像形成システム100には、例えば電子写真方式によってカラー画像を形成するプリンタや複写機等の画像形成装置1、画像形成された用紙Sを受け入れて搬送するとともに他の用紙Sを挿入する用紙挿入装置2、画像形成装置1によって画像が形成された用紙Sに対して後処理を施す後処理装置3が設けられている。
用紙挿入装置2は、画像形成装置1によって画像が形成された用紙Sを搬送する用紙搬送装置として捉えられるが、別に画像形成などがされた用紙Sを搬送経路に追加挿入する機能も有している。
また、後処理装置3は、用紙Sを搬送する機能を有しており、用紙搬送装置として捉えてもよい。
ここでは、画像形成装置1によって画像が形成された用紙及び用紙挿入装置2から供給される用紙をともに用紙Sと表記する。
また、画像形成装置1には、原稿から画像を読み取って読取画像データを生成する画像読み取り部11、画像形成部10に用紙Sを供給する用紙供給部12、ユーザからの操作入力を受け付けるとともにユーザへの情報の提示を行う総合ユーザ・インターフェイス13が設けられている。
また、本実施形態では、ユーザ・インターフェイス32が後処理装置3に設けられた構成例を示したが、ユーザ・インターフェイス32は、画像形成装置1に設けてもよい。また、総合ユーザ・インターフェイス13が、ユーザ・インターフェイス32の機能を兼ね備えた構成としてもよい。
図2は、後処理装置3を説明する図である。
後処理装置3には、画像形成装置1から搬送されてきた用紙Sを受け入れる受け入れ口301、用紙Sを排出する排出口302が設けられている。
また、後処理装置3は、受け入れた用紙Sに対して、用紙Sの流れる方向に対する傾き(スキュー)を検知する傾き検知部303、傾きを補正するスイングロール42を備えた第1傾き補正部304、傾き補正ロール43に用紙Sの先端を突き当てることにより傾きを補正する第2傾き補正部305、用紙Sの両端の位置を検出する端位置検出部306、用紙Sに折り筋を形成する折り筋形成部307、用紙Sの側縁CSを除去する側縁除去部(天地トリマー)308及び除去された用紙Sの側縁CSを屑として収容する屑収容部309を備えている。
また、第1用紙搬送経路R1は、傾き検知部303、第1傾き補正部304、第2傾き補正部305、端位置検出部306、折り筋形成部307、側縁除去部(天地トリマー)308を経由するように設けられている。この経路により、受け入れ口301にて受け入れられた用紙Sが、傾き検知部303、第1傾き補正部304、第2傾き補正部305、端位置検出部306、折り筋形成部307、側縁除去部308へ向かう。
なお、第1用紙搬送経路R1は、側縁除去部308の下流側(βとして示す部分、以下β部分と称す)にて、第1分岐経路R11と第2分岐経路R12とに枝分かれしている。そして、第1分岐経路R11と第2分岐経路R12は、排出口302の手前(γとして示す部分、以下γ部分と称す)で合流する。
第2用紙搬送経路R2は、第1用紙搬送経路R1から分岐するように設けられている。具体的には、第2用紙搬送経路R2は、第1傾き補正部304の下流側で、折り筋形成部307の上流側(αとして示す部分、以下α部分と称す)にて、第1用紙搬送経路R1から分岐している。さらに、第2用紙搬送経路R2は、第1用紙搬送経路R1に接続している箇所を始点として、排出口302に向かう。
折り筋形成部307における折り筋の形成及び側縁除去部308による側縁CSの除去を行わない用紙Sは、第2用紙搬送経路R2を通って排出口302に向かうように構成されている。
また、第1用紙搬送経路R1から第2用紙搬送経路R2に分岐するα部分、第1用紙搬送経路R1が第1分岐経路R11と第2分岐経路R12とに分岐するβ部分、第1分岐経路R11、第2分岐経路R12及び第2用紙搬送経路R2が合流するγ部分には、金属板で構成され、金属板が用紙Sをガイドすることで、用紙Sの経路(搬送経路)を切り替えるゲートが設けられている。
搬送ロール41は、モータより回転駆動する駆動ロール41Aと、駆動ロール41Aと対向する位置に設けられ、駆動ロール41Aから駆動力を受けて回転する従動ロール41Bとから構成されている。
そして、搬送ロール41では、駆動ロール41Aの弾性体と、従動ロール41Bの弾性体とを接触させた状態(接触状態)とし、駆動ロール41Aを回転させる。すると、駆動ロール41Aに接触された従動ロール41Bが従動する。
用紙Sが駆動ロール41Aと従動ロール41Bとの間に挟み込まれる(ニップされると)と、用紙Sは、駆動ロール41A及び従動ロール41Bの回転する方向に移動する。
なお、後処理制御部31(図1参照)の制御により、駆動ロール41Aと従動ロール41Bのいずれか一方又は両方が、接触状態が解除されて、他方に対して離れた位置に移動する(離間する)ようになっている。
また、後処理装置3の受け入れ口301と排出口302とは、同じ高さに設けられている。これにより、後処理装置3を設けない場合に、折り処理を行う装置、フィニッシャ装置などを画像形成装置1に接続されるようになっている。
傾き検知部303は、例えば、発光素子と受光素子のペアで構成された検知部材が、用紙Sの流れと垂直な方向に2組設けられて構成される。用紙Sが通過しない場合、受光素子は、発光素子から出た光を受光している。そして、2個の検知部材における用紙Sの通過によって遮光された時間(タイミング)差から、搬送されてきた用紙Sの、流れに垂直な方向に対する傾きを算出する。
そして、スイングロール42における駆動ロール42A及び従動ロール42Bは、軸の一端部は固定されているが、他端部は用紙Sの流れに対して垂直な方向に対して、傾けられる(スイングする)ようになっている。用紙Sが到達する直前に、傾き検知部303によって検知された用紙Sの傾き量に合わせて、スイングロール42の傾き量が設定されている。
このとき、スイングロール42が用紙Sをニップした後、スイングロール42の傾きを戻す際に、スイングロール42の上流側にあって、用紙Sをニップしている搬送ロール41(図2では3個)の駆動ロール41Aと従動ロール41Bとのいずれか一方又は両方がニップを解除された状態に移行する。つまり、用紙Sをニップしている弾性体間の距離が広げられる。これにより、スイングロール42による用紙Sの傾きの補正が、容易に行われやすくなる。
なお、駆動ロール41Aと従動ロール41Bとのいずれか一方を用紙Sから離間させれば、用紙Sの動きが容易になる。しかし、用紙Sが厚い場合(厚い用紙S)には、駆動ロール41A又は従動ロール41Bの弾性体との接触が、用紙Sの動きを妨げるおそれがある。このような場合には、駆動ロール41A及び従動ロール41Bをともに、用紙Sから離間させてもよい。
なお、第1傾き補正部304で、用紙Sの大きな傾きは補正されている。よって、第2傾き補正部305は、傾きの補正の精度をさらに上げるように働く。
折り筋を設けることで、折り処理がより円滑に行われる。
なお、折り筋形成部307は、用紙Sに対して、折り筋を形成しないようにも設定される。すなわち、用紙Sが折り筋形成部307を経由しても、折り筋形成部307が機能しないように設定しうる。この場合、用紙Sは、折り筋が形成されない状態で、側縁除去部308に向かう。
用紙Sの幅は、作製する冊子などにより異なるため、端位置検出部306で検出された用紙Sの端の位置と、用紙Sのトリミングする側縁CSのサイズに合わせて、2個のロータリーカッターユニットが軸に沿って移動して、用紙Sの側縁CSを切り落す。
屑収容部309は、側縁除去部308で切り落とされた用紙Sの側縁CSを屑として収容する。
なお、側縁除去部308は、用紙Sの側縁CSを除去しないようにも設定される。すなわち、用紙Sが側縁除去部308を経由しても、側縁除去部308が機能しないように設定しうる。この場合、用紙Sは、側縁CSが除去されない状態で、排出口302に向かう。
後処理装置3では、まず、傾き検知部303により、用紙Sの流れに対して垂直な方向の傾きが検知される。
次に、第1傾き補正部304及び第2傾き補正部305で傾きが補正される。
そして、端位置検出部306により、用紙Sの両端の位置が検知される。
さらに、側縁除去部308により、用紙Sの側縁CSが除去される。
そして、先行して搬送されてきた用紙S(以下、「先行用紙S」と称する)は、第1分岐経路R11に送り込まれる。そして、この第1分岐経路R11上に、先行用紙Sが一時的に滞留(待機)される。
次いで、後続して搬送されてきた用紙S(以下、「後続用紙S」と称する)は、第2分岐経路R12に送り込まれる。
そして、先行用紙Sと後続用紙Sとが重なった状態の用紙S(以下、「重なり用紙S」と称する)が、排出口302に向けて送り出される。
例えば、緩衝部310を備えていない場合、用紙束の折り処理などの時間を要する処理が後続する場合、この折り処理よりも処理効率が高い、画像形成装置1における画像形成動作を停止等させる必要が生じて、全体の処理効率が低下する。
具体的には、後続用紙Sを送り込める第2分岐経路R12が設けられており、時間を要する処理が後続する場合でも、この第2分岐経路R12に後続用紙Sを送り込むことで、画像形成装置1における画像形成動作が継続して行える。これより、処理効率の低下が抑制される。
後処理装置3が備える処理部、ここでは、用紙Sに折り筋を形成する折り筋形成部307、用紙Sの側縁CSを除去する側縁除去部308、第1分岐経路R11及び第2分岐経路R12が構成する緩衝部310を使用しない場合には、第1用紙搬送経路R1から分岐した第2用紙搬送経路R2を使用して、用紙Sが搬送される。
後処理装置3では、まず、傾き検知部303により、用紙Sの傾きが検知される。
次に、第1傾き補正部304で傾きが補正される。そして、傾きが補正された用紙Sは、第2用紙搬送経路R2を経由して、排出口302に向けて送り出される。
後処理装置3が備える各処理部を経由しない場合、用紙Sの搬送時間が短縮される。また、用紙Sが経由する経路長が、各処理部を経由する場合に比べて短いため、用紙Sに与える負荷が小さく、用紙Sに汚れや傷などがつきにくい。
すると、画像形成装置1からの用紙Sは、折り筋の形成や、側縁CSの除去を必要とする場合、折り筋形成部307、側縁除去部308などの各処理部を経由する第1用紙搬送経路R1を経由して、排出口302に向けて送り出される。一方、用紙挿入装置2から供給される、表紙や中紙は、各処理部を迂回する第2用紙搬送経路R2を経由して、排出口302に向けて送り出される。
ここで、各処理部を経由する第1用紙搬送経路R1が第1の搬送経路の一例であり、第1用紙搬送経路R1から分岐し各処理部を迂回する第2用紙搬送経路R2が第2の搬送経路の一例である。
このプログラムは、印刷単位(ジョブ)毎に、しかも、印刷単位に含まれる用紙S毎に各ゲートを制御する。よって、プログラム作成のための工数が増加する。
なお、各処理部を動作させるか否かは、処理部毎に設定しうるため、後処理装置3が備える各処理部を使用しない用紙Sを、各処理部を経由する第1用紙搬送経路R1を経由させて搬送しても、各処理部における処理はされない。
このようにすることで、経路を切り替えるゲートの制御を要せず、折り筋形成部307を動作させるか否かの制御をすればよい。
このようにすることで、経路を切り替えるゲートの制御を要せず、折り筋形成部307を動作させるか否かの制御をすればよい。
なお、折り易い用紙Sは、実際に折り処理を行うフィニッシャ装置などにおいて容易に折られるため、予め折り筋が形成されていることを要しない。すなわち、折り易い用紙Sに折り筋を形成しないことで、中綴じ冊子の作製の効率(生産性)が向上する。
この場合も、経路を切り替えるゲートの制御を要せず、側縁除去部308を動作させるか否かの制御をすればよい。
この場合も、経路を切り替えるゲートの制御を要せず、緩衝部310を動作させるか否かの制御をすればよい。
しかし、第1用紙搬送経路R1と第2用紙搬送経路R2とを混在させないで、用紙Sを第1用紙搬送経路R1で搬送させる場合は、ゲートの制御を要せず、各処理部を動作させるか否かの制御をすればよい。よって、制御が簡略化される。
さらに、本発明は、上記の実施の形態に限定されない。
Claims (6)
- 画像が形成された用紙に予め定められた処理を施す処理部と、
前記処理部を経由して前記用紙を搬送する第1の搬送経路と、
前記処理部を経由しないで前記用紙を搬送する第2の搬送経路と、
前記第1の搬送経路と前記第2の搬送経路との切り替えを制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記処理部による処理を要する用紙と、当該処理部による処理を要しない用紙とが混在する一連の印刷単位において、通過させる前記第1の搬送経路と前記第2の搬送経路とを混在させず、当該第1の搬送経路を搬送させることを特徴とする後処理装置。 - 前記処理部が、前記用紙に折り筋を形成する処理を行う場合、
前記制御部は、折り易さが異なる用紙が混在する一連の印刷単位において、前記第1の搬送経路を搬送させ、折りにくい用紙に前記処理部により折り筋を形成し、折り易い用紙は当該処理部で折り筋を形成しないように制御することを特徴とする請求項1に記載の後処理装置。 - 前記処理部が、側縁を除去する処理を行う場合、
前記制御部は、大きさが異なる用紙が混在する一連の印刷単位において、前記第1の搬送経路を搬送させ、側縁を除去すると小さい用紙に大きさが揃うように、大きい用紙は前記処理部により側縁を除去し、小さい用紙は当該処理部で側縁を除去しないように制御することを特徴とする請求項1に記載の後処理装置。 - 前記処理部が、用紙を一時的に保管する処理を行う場合、
前記制御部は、保管する用紙と保管しない用紙とが混在する一連の印刷単位において、前記第1の搬送経路を搬送させ、保管する用紙を前記処理部に保管し、保管しない用紙を当該処理部で保管しないように制御することを特徴とする請求項1に記載の後処理装置。 - 用紙に画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置で画像が形成された用紙に予め定められた処理を施す処理部と、前記処理部を経由して前記用紙を搬送する第1の搬送経路と、前記処理部を経由しないで前記用紙を搬送する第2の搬送経路と、前記第1の搬送経路と前記第2の搬送経路との切り替えを制御する制御部と、を有する後処理装置と、を備え、
前記後処理装置の前記制御部は、前記処理部による処理を要する用紙と、当該処理部による処理を要しない用紙とが混在する一連の印刷単位において、通過させる前記第1の搬送経路と前記第2の搬送経路とを混在させず、当該第1の搬送経路を搬送させる
ことを特徴とする画像形成システム。 - 前記画像形成装置から前記後処理装置への用紙の搬送経路に接続され、用紙を挿入する用紙挿入装置をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の画像形成システム。
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