JP2016185849A - 用紙搬送装置および画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙の先端を突き当て部に突き当てることにより生じうる用紙の損傷を起きにくくする。
【解決手段】通常(重なり用紙ではない一枚の用紙が搬送されてくる場合)、用紙センサによる用紙後端の検知がなされてから、時間T1が経過すると、搬入ロールにおける用紙搬送速度を低下させる。これに対し、重なり用紙が搬送されてくる場合には、減速タイミングを早める。具体的には、用紙センサによる用紙後端の検知がなされてから時間T2(<時間T1)が経過したときに、減速を開始する。
【選択図】図6

Description

本発明は、用紙搬送装置および画像形成システムに関する。
特許文献1には、シートをステイプラ側にスイッチバックさせ、基準フェンスにシート後端を突き当て、シートの縦方向位置を揃える処理が開示されている。
特開2011−251811号公報
搬送した用紙の先端を、搬送方向下流側に位置する突き当て部に突き当てることで、用紙の位置決めを行える。しかしながら、用紙の先端が、突き当て部に対して強く当たると、用紙の損傷が生じるおそれがある。
本発明の目的は、用紙の先端を突き当て部に突き当てることにより生じうる用紙の損傷を起きにくくすることにある。
請求項1に記載の発明は、搬送されてきた用紙の先端が突き当たる突き当て部と、前記突き当て部に向けて用紙を搬送して当該用紙の先端を当該突き当て部に突き当てるとともに、当該突き当て部へ当該先端が突き当たる前の予め定められた減速開始タイミングで、当該用紙の減速を行い、複数枚が重なった状態の用紙を当該突き当て部に向けて搬送する際には、一枚の用紙を当該突き当て部に向けて搬送する場合に比べ、当該減速開始タイミングを早め及び/又は減速させる際の減速度合いを高める用紙搬送手段と、を備える用紙搬送装置である。
請求項2に記載の発明は、前記用紙搬送手段よりも上流側には、先行して搬送されてきた先行用紙を滞留させるとともに、滞留させた当該先行用紙と後続して搬送されてきた後続用紙とを重ねて下流側へ搬送する搬送手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の用紙搬送装置である。
請求項3に記載の発明は、搬送されてきた用紙の先端が突き当たる突き当て部と、前記突き当て部に向けて用紙を搬送して当該用紙の先端を当該突き当て部に突き当てるとともに、当該突き当て部へ当該先端が突き当たる前の予め定められた減速開始タイミングで、当該用紙の減速を行い、当該突き当て部に向けて搬送する用紙の搬送方向における長さが予め定められた長さを超える場合には、当該予め定められた長さを超えない場合に比べて、当該減速開始タイミングを早め及び/又は減速させる際の減速度合いを高める用紙搬送手段と、を備える用紙搬送装置である。
請求項4に記載の発明は、前記用紙搬送手段は、前記突き当て部に向けて搬送する前記用紙の前記長さが大きいほど前記減速開始タイミングが早まるように当該減速開始タイミングを決定し及び/又は当該用紙の当該長さが大きいほど前記減速度合いが大きくなるように当該減速度合いを決定することを特徴とする請求項3に記載の用紙搬送装置である。
請求項5に記載の発明は、用紙への画像形成を行う画像形成装置と、当該画像形成装置により画像が形成された用紙を搬送する用紙搬送装置とを備え、当該用紙搬送装置が請求項1乃至4の何れかに記載の用紙搬送装置である画像形成システムである。
請求項1の発明によれば、減速開始タイミングを早めたり、減速度合いを高めたりしない場合に比べ、用紙の先端が突き当て部に突き当たることによる用紙の損傷を起きにくくすることができる。
請求項2の発明によれば、先行用紙を滞留させ先行用紙と後続用紙とを重ねて下流側へ搬送しない場合に比べ、上流側にて実施される処理の停滞を防ぐことができる。
請求項3の発明によれば、減速開始タイミングを早めたり、減速度合いを高めたりしない場合に比べ、用紙の先端が突き当て部に突き当たることによる用紙の損傷を起きにくくすることができる。
請求項4の発明によれば、減速開始タイミングや減速度合いが一律である場合に比べ、用紙の損傷をより確実に防ぐことができる。
請求項5の発明によれば、用紙の先端が突き当て部に突き当たることによる用紙の損傷が起きにくい画像形成システムを提供できる。
本実施の形態が適用される画像形成システムの全体構成を示した図である。 処理ユニットを説明する図である。 処理ユニットよりも下流側の装置構成を示した図である。 中綴じ製本機能部の構成を説明する図である。 折り処理機構の構成を説明する図である。 搬入ロールにおける用紙搬送速度を示した図である。 減速度合いを高める場合の搬入ロールにおける用紙搬送速度を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態について説明する。
<画像形成システム100の説明>
図1は、本実施の形態が適用される画像形成システム100の全体構成を示した図である。図1に示す画像形成システム100には、例えば電子写真方式によってカラー画像を形成するプリンタや複写機等の画像形成装置1、画像形成装置1によって画像が形成された用紙Sに対して後処理を施す後処理装置2が設けられている。後処理装置2は、用紙Sを搬送する機能を有しており、用紙搬送装置として捉えることもできる。
画像形成装置1には、各色画像データに基づき用紙Sへの画像形成を行う画像形成部10が設けられている。画像形成部10は、インクジェット方式や、電子写真方式などを用いて、用紙Sへの画像形成を行う。
また、画像形成装置1には、原稿から画像を読み取って読取画像データを生成する画像読み取り部11、画像形成部10に用紙Sを供給する用紙供給部12、ユーザからの操作入力を受け付けるとともにユーザへの情報の提示を行う総合ユーザ・インターフェイス13が設けられている。
また、画像形成装置1には、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)などを含んで構成され、画像形成システム100全体の動作を制御する主制御部14が設けられている。
後処理装置2には、用紙Sに対してトリミング処理等を行う処理ユニット3、処理ユニット3から搬入された用紙Sに対して折り処理を施す折りユニット4、折りユニット4を通過した用紙Sに対して最終処理を施すフィニッシャユニット5が設けられている。
さらに、後処理装置2には、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)などを含んで構成され、後処理装置2の各機能部を制御する用紙処理制御部7が設けられている。また、後処理に関するユーザからの操作入力を受け付けるユーザ・インターフェイス(UI)15が設けられている。
なお、本実施形態では、用紙処理制御部7が後処理装置2内に設けられた構成例を示したが、用紙処理制御部7は、画像形成装置1内に設けてもよい。また、主制御部14が、用紙処理制御部7の制御機能を兼ね備えた構成としてもよい。
また、本実施形態では、ユーザ・インターフェイス15が後処理装置2に設けられた構成例を示したが、ユーザ・インターフェイス15は、画像形成装置1に設けてもよい。また、総合ユーザ・インターフェイス13が、ユーザ・インターフェイス15の機能を兼ね備えた構成としてもよい。
<処理ユニット3の説明>
図2は、処理ユニット3を説明する図である。
処理ユニット3には、画像形成装置1から搬送されてきた用紙Sを受け入れる受け入れ口301、用紙Sを排出する排出口302が設けられている。
また、処理ユニット3には、用紙Sに折り筋を形成する折り筋形成装置303、用紙Sの側縁を除去する側縁除去装置(天地トリマー)304が設けられている。
さらに、処理ユニット3には、用紙Sが通る第1用紙搬送経路R1が設けられている。この第1用紙搬送経路R1は、受け入れ口301を始点として排出口302に向かう。
また、第1用紙搬送経路R1は、折り筋形成装置303、側縁除去装置304を経由するように設けられ、これにより、本実施形態では、受け入れ口301にて受け入れられた用紙Sが、折り筋形成装置303、側縁除去装置304へ向かう。
さらに、処理ユニット3には、第2用紙搬送経路R2が設けられている。
第2用紙搬送経路R2は、第1用紙搬送経路R1から分岐するように設けられている。具体的には、第2用紙搬送経路R2は、折り筋形成装置303の上流側にて、第1用紙搬送経路R1から分岐している。さらに、第2用紙搬送経路R2は、第1用紙搬送経路R1に接続している箇所を始点として、排出口302に向かう。
折り筋の形成や、側縁の除去を行わない用紙Sは、第2用紙搬送経路R2を通って排出口302に向かう。
さらに、第1用紙搬送経路R1、第2用紙搬送経路R2には、これらの用紙搬送経路上に位置する用紙Sを下流側へ搬送する搬送ロール48が複数設けられている。
搬送ロール48は、モータより回転駆動する駆動ロール48Aと、駆動ロール48Aから駆動力を受けて回転する従動ロール48Bとから構成されている。
さらに、本実施形態では、側縁除去装置304の下流側にて、第1用紙搬送経路R1が枝分かれしており、第1用紙搬送経路R1には、第1分岐経路R11と第2分岐経路R12とが設けられている。第1分岐経路R11と第2分岐経路R12は、排出口302の手前で合流する。
本実施形態では、後述するように、折りナイフ35a(図4参照)による用紙束の折り処理が行われるが、この折り処理には、時間を要する。
かかる場合、この折り処理よりも処理効率が高い、画像形成装置1における画像形成動作を停止等させる必要が生じ、全体の処理効率が低下する。
そこで、本実施形態では、折りナイフ35aによる折り処理が行われる際には、第1分岐経路R11と第2分岐経路R12とを用いることで、処理効率の低下を抑制する。
具体的には、まず、上流側から搬送されてきた用紙S(先行して搬送されてきた用紙S)(以下、「先行用紙S」と称する)を第1分岐経路R11に送り込み、この第1分岐経路R11上に、この先行用紙Sを一時的に滞留(待機)させる。
そして、後続用紙S(次の用紙S)が送られてくると、この後続用紙Sを、第2分岐経路R12に送り込む。
その後、第1分岐経路R11上の先行用紙Sと、第2分岐経路R12上の後続用紙Sとを、排出口302に向けて送り出す。
これにより、先行用紙Sと後続用紙Sとが重なった状態の用紙S(以下、「重なり用紙S」と称する)が、下流側へ供給される。
なお、本実施形態では、排出口302の手前にて、先行用紙Sの先端部と、後続用紙Sの先端部とを揃える処理を行う。これにより、重なり用紙Sに含まれる2枚の用紙Sにずれが無い状態で、重なり用紙Sは、下流側へ供給される。
本実施形態の構成では、折りナイフ35aによる折り処理が行われる場合でも、画像形成装置1における画像形成動作を継続して行える。
具体的には、後続用紙Sを送り込むことができる第2分岐経路R12が設けられており、折りナイフ35aによる折り処理が行われる場合でも、この第2分岐経路R12に用紙Sを送り込むことで、画像形成装置1における画像形成動作を継続して行える。これにより、処理効率の低下が抑制される。
折り筋形成装置303、側縁除去装置304について説明する。
折り筋形成装置303は、第1用紙搬送経路R1の脇から第1用紙搬送経路R1に向かって進出する進出部材を有しており、この進出部材を用紙Sに押し当てることで、用紙Sに、折り筋を形成する。この折り筋は、用紙Sのうち、後述する折りナイフ35aが押し当てられる箇所に形成される。これにより、本実施形態では、折りナイフ35aによる折り処理がより円滑に行われる。
側縁除去装置304は、トリミングを行う装置であり、用紙Sの側縁(第1用紙搬送経路R1に沿った側縁)の部分を除去する。
なお、この除去により生じた屑は、側縁除去装置304の下方に位置する屑収容箱305に収容される。
<処理ユニット3よりも下流側の装置構成>
図3は、処理ユニット3よりも下流側の装置構成を示した図である。
図3に示すように、処理ユニット3よりも下流側には、折りユニット4が設けられている。折りユニット4には、用紙Sに対して内三折り(C折り)や外三折り(Z折り)等の折りを施す折り機能部50が設けられている。
また、折りユニット4よりも下流側には、フィニッシャユニット5が設けられている。
フィニッシャユニット5には、用紙Sに対して2穴や4穴等の穴あけ(パンチ)を施すパンチ機能部70が設けられている。また、用紙Sを必要枚数だけ集積させて用紙束を生成し、この用紙束の端部に対してステープル綴じ(端綴じ)を行う端綴じ機能部40が設けられている。
また、フィニッシャユニット5には、用紙Sを必要枚数だけ集積させて用紙束を生成し、この用紙束の中央部分に対して綴じ処理(中綴じ処理)を行い、小冊子(ブックレット)を生成する(製本作業を行う)中綴じ製本機能部30が設けられている。
さらに、折りユニット4、フィニッシャユニット5には、用紙の搬送を行う搬送ロール48が設けられている。この搬送ロール48は、上記にて説明したように、モータにより回転駆動する駆動ロール48Aと、駆動ロール48Aから駆動力を受けて回転する従動ロール48Bとから構成されている。
<中綴じ製本機能部30の説明>
図4は、中綴じ製本機能部30の構成を説明する図である。
中綴じ製本機能部30には、板状に形成され且つ鉛直方向に対して傾斜した状態で配置されたコンパイル用部材31が設けられている。このコンパイル用部材31は、画像形成後の用紙Sを予め定められた枚数だけ集積して用紙束を生成する
また、コンパイル用部材31に用紙Sを一枚ずつ搬入する搬入ロール39が設けられている。さらに、この搬入ロール39を回転させるモータMが設けられている。
さらに、コンパイル用部材31上の用紙束を下方から支持するエンドガイド32が設けられている。このエンドガイド32は、コンパイル用部材31に沿った移動が可能になっている。
本実施形態では、用紙搬送手段の一部として機能する搬入ロール39によって、エンドガイド32に向けて用紙Sが搬送される(送り出される)。
これにより、用紙Sの先端が、突き当て部として機能するエンドガイド32に突き当たる。本実施形態では、エンドガイド32に対して用紙Sの先端が突き当たることで、用紙Sの搬送方向における揃えが行われる。
さらに、本実施形態の中綴じ製本機能部30には、コンパイル用部材31上に集積される用紙Sをエンドガイド32に向けて付勢する用紙揃えパドル33、コンパイル用部材31上に集積される用紙Sの幅方向における用紙Sの揃えを行う用紙幅揃え部材34が設けられている。また、コンパイル用部材31上の用紙束に対し、ステープル針(不図示)を貫通させて綴じ処理を行うステープラ82が設けられている。
さらに、中綴じ製本機能部30には、綴じ処理が施された用紙束に対する折り処理を行う折り処理機構35が設けられている。
折り処理機構35には、折りナイフ35aが設けられている。また、折り処理機構35には、モータ等を備え、折りナイフ35aを、コンパイル用部材31の裏面側から収容面側に向けて進出させる進出機構35bが設けられている。
また、中綴じ製本機能部30には、一対のロールからなる挟み込みロール36が設けられている。挟み込みロール36は、折りナイフ35aによって折りが開始された用紙束を挟み込むとともに、下流側へこの用紙束を搬送する。
挟み込みロール36の下流側には、製本化され冊子となった用紙束を排出する排出ロール38、排出ロール38により送られてきた用紙束を積載する冊子積載部45が設けられている。
さらに、本実施形態では、搬入ロール39の上流側に、コンパイル用部材31へ搬入される用紙Sの後端(搬送方向における用紙Sの後端)を検知する用紙センサ92が設けられている。
<折り処理機構35>
図5は、折り処理機構35の構成を説明する図である。
本実施形態では、上記のとおり、綴じ処理が施された用紙束に対する折り処理を行う折り処理機構35が設けられている。
折り処理機構35には、折りナイフ35a、折りナイフ35aを用紙束に向けて進出させる進出機構35bが設けられている。
ここで、本実施形態では、折りナイフ35aの先端が、挟み込みロール36まで達する位置まで、折りナイフ35aが進出する。
これにより、用紙束に折り目が形成され、さらに、この折り目(折り部分)が、挟み込みロール36によって両面側から押圧される。
図6は、搬入ロール39(図4参照)における用紙搬送速度を示した図である。
本実施形態では、通常(重なり用紙Sではない一枚の用紙Sが搬送されてくる場合)、図6に示すように、用紙センサ92による用紙後端の検知がなされてから、時間T1が経過すると、搬入ロール39における用紙搬送速度を低下させる。なお、この速度の低下は、用紙処理制御部7(図3)によるモータM(図4参照)の制御により行われる。
付言すると、本実施形態では、用紙センサ92による用紙後端の検知がなされてから時間T1が経過したときを、減速開始タイミングとしており、この減速開始タイミングとなると、用紙Sの減速を開始し、用紙の搬送速度を、速度V1から速度V2(<速度V1)とする。
これにより、用紙Sの先端が、エンドガイド32に突き当たる際には、用紙Sの搬送速度が小さい状態となる。これにより、用紙Sの損傷が抑制される。
付言すると、本実施形態では、エンドガイド32へ用紙Sの先端が突き当たる前の予め定められた減速開始タイミングで、用紙Sの減速を行い、用紙Sの損傷を抑制している。
これに対し、重なり用紙Sが搬送されてくる場合には、減速開始タイミングを早める。
具体的には、図6に示すように、用紙センサ92による用紙後端の検知がなされてから時間T2(<時間T1)が経過したときに、減速を開始する。
ここで、折りユニット4(図3参照)等に設けられた搬送ロール48は、上記のように、モータにより回転駆動を行う駆動ロール48Aと、駆動ロール48Aから駆動力を受けて回転する従動ロール48Bとから構成されている。
このように構成された搬送ロール48で重ね用紙Sが通過すると、一方の用紙Sが、駆動ロール48Aから駆動力を受け、他方の用紙Sよりも先行しやすくなる。そして、この場合、一枚の用紙Sを搬送する場合に比べて、重ね用紙Sの用紙長は大きくなる。
そして、このように用紙長が大きくなった重ね用紙Sを、通常の用紙S(一枚の用紙S)と同じ減速開始タイミングで減速させると、減速がなされる前に、重ね用紙Sがエンドガイド32に突き当たったり、減速の途中で、重ね用紙Sがエンドガイド32に突き当たったりするおそれがある。このため、本実施形態では、重ね用紙Sが搬送されてくる場合には、減速開始タイミングを早める。
なお、上記では、重ね用紙Sのエンドガイド32への突き当たりの抑制を、減速開始タイミングを早めることにより行ったが、突き当たりの抑制は、減速度合いを高めることでも行える。また、減速開始タイミングを早め、さらに、減速度合いを高めてもよい。
図7は、減速度合いを高める場合の搬入ロール39における用紙搬送速度を示した図である。
符号7Aで示すように、重なり用紙Sではない一枚の用紙Sが搬送されてくる場合には、上記と同様、用紙センサ92による用紙後端の検知がなされてから時間T1が経過したときを、減速開始タイミングとし、この減速開始タイミングとなると、用紙Sの減速を開始する。
これに対し、重なり用紙Sが搬送されてくる場合は、符号7Bに示すように、減速の度合いを高める。付言すると、単位時間当たりの減速率を大きくする。この場合、より短い時間で、搬送速度が低下する。
また、上記では、一枚の用紙S、重なり用紙Sの何れかに応じて、減速開始タイミングを決定したが、用紙長(用紙Sの搬送方向における長さ)を検知するセンサを設置し、検知した用紙長に基づき、減速開始タイミングや減速度合いを決定してもよい。
具体的には、例えば、図4に示すように、折りユニット4に、用紙長を検知する用紙長検知センサ93を設ける。
用紙長検知センサ93は、この用紙長検知センサ93の対向位置を用紙Sの先端が通過してから、用紙Sの後端が通過するまで要した所要時間に基づき、用紙長を把握する。より具体的には、所要時間と用紙の搬送速度とに基づき用紙長を把握する。
そして、本実施形態では、用紙長検知センサ93により把握された用紙長が、予め定められた長さを超えない場合には、後端検知から時間T1(図6参照)が経過した後に、減速を行う。また、用紙長が予め定められた長さを超える場合には、後端検知から時間T2(図6参照)が経過した後に、減速を行う。
また、図7の符号7Aで示したように、用紙長が予め定められた長さを超えない場合には、減速度合いを緩やかとし、用紙長が予め定められた長さを超える場合には、符号7Bで示したように、減速の度合いを高めてもよい。
さらに、用紙長が予め定められた長さを超える場合には、減速開始タイミングを早め、減速度合いを高めてもよい。
さらに、減速開始タイミングを早めるか否かの二者択一や、減速度合を高めるか否かの二者択一ではなく、検知した用紙長に応じて、減速開始タイミングや減速度合いを決定してもよい。具体的には、用紙長が大きいほど減速開始タイミングが早まるように、減速開始タイミングを決定する。また、用紙長が大きいほど減速度合いが大きくなるように、減速度合いを決定する。
1…画像形成装置、2…後処理装置、32…エンドガイド、39…搬入ロール、100…画像形成システム、S…用紙

Claims (5)

  1. 搬送されてきた用紙の先端が突き当たる突き当て部と、
    前記突き当て部に向けて用紙を搬送して当該用紙の先端を当該突き当て部に突き当てるとともに、当該突き当て部へ当該先端が突き当たる前の予め定められた減速開始タイミングで、当該用紙の減速を行い、複数枚が重なった状態の用紙を当該突き当て部に向けて搬送する際には、一枚の用紙を当該突き当て部に向けて搬送する場合に比べ、当該減速開始タイミングを早め及び/又は減速させる際の減速度合いを高める用紙搬送手段と、
    を備える用紙搬送装置。
  2. 前記用紙搬送手段よりも上流側には、先行して搬送されてきた先行用紙を滞留させるとともに、滞留させた当該先行用紙と後続して搬送されてきた後続用紙とを重ねて下流側へ搬送する搬送手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の用紙搬送装置。
  3. 搬送されてきた用紙の先端が突き当たる突き当て部と、
    前記突き当て部に向けて用紙を搬送して当該用紙の先端を当該突き当て部に突き当てるとともに、当該突き当て部へ当該先端が突き当たる前の予め定められた減速開始タイミングで、当該用紙の減速を行い、当該突き当て部に向けて搬送する用紙の搬送方向における長さが予め定められた長さを超える場合には、当該予め定められた長さを超えない場合に比べて、当該減速開始タイミングを早め及び/又は減速させる際の減速度合いを高める用紙搬送手段と、
    を備える用紙搬送装置。
  4. 前記用紙搬送手段は、前記突き当て部に向けて搬送する前記用紙の前記長さが大きいほど前記減速開始タイミングが早まるように当該減速開始タイミングを決定し及び/又は当該用紙の当該長さが大きいほど前記減速度合いが大きくなるように当該減速度合いを決定することを特徴とする請求項3に記載の用紙搬送装置。
  5. 用紙への画像形成を行う画像形成装置と、当該画像形成装置により画像が形成された用紙を搬送する用紙搬送装置とを備え、当該用紙搬送装置が請求項1乃至4の何れかに記載の用紙搬送装置である画像形成システム。
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