JP2016182878A - タンクの支持構造及び船舶 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成でスカートとタンクとの接続部に発生する曲げ荷重を低減することができるようにした、タンクの支持構造及び船舶を提供する。【解決手段】支持構造は、独立式のタンク3の下部3bを取り囲み、タンク3を支持する筒状のスカート20と、タンク3の周壁部3dの一部をなし、スカート20の上端部21が固定される環状の結合部30と、を備える。この結合部30は、スカート20が固定される下端部33の厚み中心がスカート20の上端部21の厚み中心よりも外方に位置するように設けられる。船舶1は、船体2に対して独立して設けられるとともに、このような支持構造で支持されたタンク3を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、独立式のタンクの支持構造に関し、特に船舶に備えられた独立タンクに用いて好適の支持構造に関する。
低温の液化ガス(例えばLNG)を貯蔵した独立タンクを、船舶の長手方向(船首尾方向)に複数個配置した船舶が知られている。この船舶では、独立タンクがスカートと呼ばれる円筒状の構造体を介して船体に支持されることが多い。すなわち、独立タンクの赤道部にスカートの上端部を固定し、スカートの下端部を船体に固定することでタンクを支持するものである。しかし、このような支持構造では、タンクとスカートとの接続部に、タンクの内側及び下方に向かう曲げ荷重が発生する。この曲げ荷重は、タンク内に貯蔵されるガスの重量が増大するほど大きくなる。
これに対し、タンクの荷重がスカートに集中することを補完するために、タンクと船体との間の空間にチューブを配置して、このチューブに空気を注入するようにしたシステムが提案されている(例えば特許文献1参照)。このシステムによれば、チューブに空気が流入した状態では、タンクの下部をチューブが支えることになるため、タンクの荷重及びガスの荷重によってタンクと船体との結合部位における変形を防止することができるとされている。
特開2013−124100号公報
しかしながら、上記の特許文献1のシステムは、タンクと船体との間に配置するチューブや、このチューブに空気を供給する圧縮器や、チューブと圧縮器とを連結するパイプ等の複数の装置が必要となり、重量の増大やコストの増大を招くことになる。そのため、簡素な構成で、重量増やコスト増を招くことなく上記の曲げ荷重を低減しうる支持構造が望まれている。なお、このような課題は独立タンクをスカートで支持する構造に共通の課題であり、船舶に配置されるタンクを支持する構造に限ったものではない。
本件は、このような課題に鑑み案出されたもので、簡素な構成でスカートとタンクとの接続部に発生する曲げ荷重を低減することができるようにした、タンクの支持構造及び船舶を提供することを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的として位置づけることができる。
(1)ここで開示するタンクの支持構造は、独立式のタンクの下部を取り囲み、前記タンクを支持する筒状のスカートと、前記タンクの周壁部の一部をなし、前記スカートの上端部が固定される環状の結合部と、を備える。前記結合部は、前記スカートが固定される下端部の厚み中心が前記上端部の厚み中心よりも外方に位置するように設けられる。
(2)前記結合部は、前記下端部の厚みが前記スカートの前記上端部の厚みよりも大きく形成されることが好ましい。
(3)前記結合部は、前記下端部の外面に形成され、下方に行くほど厚み中心側に向かって傾斜したテーパ部を有することが好ましい。
(4)前記結合部は、前記下端部の内面が前記上端部の内面と同一面を形成するように前記スカートの前記上端部と溶接により接合されることが好ましい。
(5)ここで開示する船舶は、船体に対して独立して設けられたタンクを備え、前記タンクは上記の(1)〜(4)の何れか一つのタンクの支持構造によって支持される。
開示のタンクの支持構造によれば、結合部の下端部の厚み中心がスカートの上端部の厚み中心よりも外方に位置するため、結合部とスカートとの接続部に外側かつ下方に向かう曲げ荷重(外向きの曲げ荷重)を発生させることができる。これにより、タンクの自重によって発生する内向きの曲げ荷重を相殺させることができ、結合部に作用する内向きの曲げ荷重を低減することができる。
また、開示の船舶によれば、独立式のタンクがこのような支持構造で支持されるため、船体とタンクとの接続部分である結合部の変形を防止することができる。
実施形態に係る支持構造で支持されたタンクを備えた船舶の要部構成を示す模式的な縦断面図である。 第一実施形態に係る支持構造を説明する図であり、(a)は図1のA部拡大図、(b)は図2(a)のB部拡大図である。 第二実施形態に係る支持構造を説明する図であり、(a)は図1のA部拡大図に相当する断面図、(b)は図3(a)のD部拡大図である。
図面を参照して、実施形態としてのタンクの支持構造及び船舶について説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるとともに、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることが可能である。
[1.第一実施形態]
[1−1.構成]
図1は、実施形態に係る支持構造で支持されたタンク3を備えた船舶1の要部構成を示す模式的な縦断面図(タンク3の中心点Cを通って船首尾方向の直交方向に船体2を切断した断面図)である。なお、図1では、タンク3及び後述の結合部30及びスカート20の断面を示すハッチは省略するとともに、これらの断面を誇張して示す。また、図2(a)は図1のA部拡大図であり、図2(b)は図2(a)のB部拡大図である。
図1に示すように、本実施形態の船舶1は、液化天然ガス(LNG)を貯蔵しうる複数のタンク3が船首尾方向に沿って配置されたLNG船である。タンク3は、船体2に対して独立して設けられた独立式のタンクである。本実施形態のタンク3は、アルミ合金で形成された球形タンクであり、内部に極低温で液化された天然ガスを貯蔵可能に構成される。タンク3は、図中一点鎖線で示す赤道3cに接続されたスカート20によって船体2に固定される。なお、赤道3cとは、タンク3の中心点Cを通って水平方向に延在する平面とタンク3の外表面とが交わる大円部分を意味する。
タンク3は、赤道3cが船体2の上甲板2a近傍(図1では上甲板2aのやや下方)に位置するように船体2に配置される。タンク3の上側半球部3a(赤道3cよりも上部)は、上甲板2aよりも上方に位置し、その外周面から所定距離を隔ててタンクカバー4によって覆われる。タンクカバー4は、その下端部が上甲板2aに固定される。一方、タンク3の下側半球部3b(赤道3cよりも下部)は、上甲板2aよりも下方に位置し、スカート20によって取り囲まれる。
スカート20は、タンク3を船体2に対して支持する構造体であり、タンク3の形状,大きさに合わせて形成される。本実施形態のスカート20は、タンク3の赤道3cの外径よりもやや大きい内径を有する円筒状であって、上下方向に一様な厚みY(径方向長さ)を有して形成される。この厚みYは、スカート20に座屈が発生しない程度に設定される。スカート20は、その下端部22が船体2の台座甲板2bに溶接により接合されて、台座甲板2b上に立設される。一方、スカート20の上端部21は、タンク3の結合部30に溶接により接合される。
スカート20は、その上端部21及び下端部22がそれぞれ異なる素材からなる部分(タンク3及び台座甲板2b)に溶接されるため、その上下方向において異なる素材から形成される。例えば、スカート20の上部には、タンク3を形成する素材と近い物性を持つ素材(例えばタンク3の同様のアルミ合金)が用いられ、スカート20の下部には、台座甲板2bや船殻を構成する鋼板と近い物性を持つ素材(例えば同様の鋼材)が用いられる。また、スカート20の中間部には、上部及び下部の間を接続するものであって、両者を熱的に分離しうる熱伝導率の低い素材(例えばステンレス鋼)が用いられる。
結合部30は、タンク3の周壁部の一部をなし、スカート20の上端部21が固定される円環状の部位である。すなわち結合部30は、タンク3とスカート20とを接続する部分である。本実施形態の結合部30は、タンク3の赤道3cを含んで設けられ、タンク3と同一の素材(本実施形態ではアルミ合金)で形成される。図1及び図2(a)に示すように、結合部30は、タンク3の他の周壁部3dよりも厚みの大きな肉厚部31と、肉厚部31の下面から下方に向かって径方向内側と径方向外側との二股に分岐して突設された二つの下端部32,33とを一体で有する。
肉厚部31は、結合部30に作用する曲げ荷重を受ける部位であり、例えば他の周壁部3dの厚みの二倍程度の厚みを有するように形成される。結合部30は、上記のようにタンク3とスカート20とを接続する部分であるため、この結合部30には、図2(a)中に白抜き矢印で示すように、タンク3の自重によって内側かつ下方に向かう曲げ荷重(以下、内向きの曲げ荷重という)が作用する。特に、タンク3にLNGが貯蔵されると、タンク3自体の重さにLNGの重さが加わるため、結合部30に作用する内向きの曲げ荷重が増大する。
本実施形態の支持構造では、後述の接続部10において、この内向きの曲げ荷重と逆向き(すなわち外向き)の曲げ荷重を発生させることで結合部30に作用する内向きの曲げ荷重を低減させるとともに、結合部30の肉厚部31によってこの内向きの曲げ荷重を受け止める。
結合部30は、肉厚部31の上端部がタンク3の周壁部3dに接合されるとともに、二つの下端部32,33のうち、径方向内側の下端部32(以下、タンク側下端部32ともいう)がタンク3の周壁部3dに接合され、径方向外側の下端部33(以下、スカート側下端部33ともいう)がスカート20の上端部21に接合される。なお、これらは何れも溶接によって接合される。
タンク側下端部32は、肉厚部31の下面のうち径方向内側の部分からスカート側下端部33よりも下方まで延設された部位である。タンク側下端部32は、周壁部3dと同一の曲率で湾曲形成される。タンク側下端部32の外面側には、スカート側下端部33との間に円環状の空間が設けられる。
スカート側下端部33は、肉厚部31の下面のうち径方向外側の部分から鉛直下方に突設された部位であり、肉厚部31の外面と同一面をなす外面33bを有する。スカート側下端部33は、図2(b)に示すように、上下方向に一様な厚みXを有する。この厚みXは、スカート20の上端部21の厚みYよりも大きい。すなわち、結合部30の下端部33の方が、スカート20の上端部21よりも厚みが大きく形成される。なお、スカート側下端部33は、周方向において一様な厚みXを有する必要はなく、例えば結合部30に作用する荷重の大きさに応じて、船長方向,船幅方向によって異なる厚みを設定することで設計合理化を図ってもよい。同様に、スカート30の上端部21の厚みYも、周方向に一様に設けられていなくてもよい。
結合部30は、スカート側下端部33の径方向中心33c(厚み中心)がスカート20の上端部21の径方向中心21c(厚み中心)よりも外方に位置するように設けられる。つまり、結合部30の下端部33とスカート20の上端部21とは、前者の径方向中心33cが後者の径方向中心21cに対して径方向外側にずれた(偏心した)状態で溶接により固定される。
本実施形態のスカート側下端部33は、その内面33aがスカート20の上端部21の内面21aと同一面を形成するようにスカート20と接合されることから、結合部30とスカート20との接続部10には、外面側に段差が形成される。すなわち、結合部30の下端部33とスカート20の上端部21とは、内面側を合わせた状態で接合されるため、接続部10では、スカート側下端部33の外面33bがスカート20の上端部21の外面21bよりも外方に位置する。
本実施形態の支持構造では、接続部10の外面側に段差が形成された状態でスカート20の上端部21と結合部30の下端部33とが溶接して固定される。このため、接続部10の溶接部11には、図2(b)中に二点鎖線で示すように、段差を斜めに接続するように、下方に行くほど内側に向かう傾斜面11aが周方向に沿って形成される。
[1−2.作用,効果]
上述の支持構造では、図2(b)中に矢印で示すように、結合部30の下端部33の径方向中心33cがスカート20の上端部21の径方向中心21cよりも外方に位置するように、結合部30が設けられる。これにより、結合部30には、図2(a)中に黒矢印で示すように、外側かつ下方に向かう曲げ荷重(外向きの曲げ荷重)が発生する。
言い換えると、上述の支持構造によれば、結合部30とスカート20の上端部21とを、スカート側下端部33の径方向中心33cがスカート20の上端部21の径方向中心21cに対して外側へ片寄った状態で固定することで、外向きの曲げ荷重を発生させることができる。これにより、上記の内向きの曲げ荷重を相殺することができるため、簡素な構成で、タンク3の荷重やLNGの荷重によって発生する内向きの曲げ荷重を低減することができる。
また、上述の支持構造では、結合部30の下端部33の厚みXがスカート20の上端部21の厚みYよりも大きく形成されることで、スカート側下端部33の径方向中心33cが上端部21の径方向中心21cよりも外方に設けられる。すなわち、結合部30の下端部33とスカート20の上端部21との板厚差によって、これらの中心位置33c,21cをずらして設けることができるため、より簡素な構成で外向きの曲げ荷重を発生させることができ、内向きの曲げ荷重を低減することができる。
また、上述の支持構造では、結合部30の下端部33が、その内面33aがスカート20の上端部21の内面21aと同一面を形成するようにスカート20と接合される。すなわち、結合部30の下端部33とスカート20の上端部21とが、内面側を合わせた状態で接合されるため、溶接時の裏当てを容易に行うことができ、施工性を向上させることができる。
なお、本実施形態の船舶1は、このような支持構造で支持されたタンク3を備えるため、船体2とタンク3との接続部分である結合部30の変形を防止することができる。
[2.第二実施形態]
[2−1.構成]
次に、第二実施形態に係るタンクの支持構造について、図3(a)及び(b)を用いて説明する。本支持構造は、結合部30とスカート20との接続部10の構成が第一実施形態と異なる。以下、第一実施形態と同様の構成については、第一実施形態と同じ符号を付し、重複する説明は省略する。なお、図3(a)は図2(a)に対応するものであり、図1のA部拡大図に相当する断面図である。図3(b)は図3(a)のD部拡大図である。
図3(a)及び(b)に示すように、本実施形態に係る支持構造では、結合部30が、スカート側下端部33′の外面33b′に形成されたテーパ部34を有する。テーパ部34は、下方に行くほど径方向内側(厚み中心側)に向かって傾斜した部位であり、結合部30の周方向全体に設けられる。本実施形態のテーパ部34は、スカート側下端部33′の外面33b′において、肉厚部31の下面よりも下方に設けられる。
すなわち、本実施形態のスカート側下端部33′は、テーパ部34の上方ではその外面33b′が肉厚部31の外面と同一面をなすように設けられて、第一実施形態と同様の厚みXを有し、テーパ部34では下方に行くほど厚みが小さくなるように形成され、下端面ではスカート20の上端部21の厚みYと同一の厚みに形成される。
また、本実施形態の結合部30は、スカート側下端部33′のテーパ部34の上方における径方向中心33c′(厚み中心)が、スカート20の上端部21の径方向中心21c(厚み中心)よりも外方に位置するように設けられる。
また、本実施形態のスカート側下端部33′も、その内面33a′がスカート20の上端部21の内面21aと同一面を形成するようにスカート20と接合される。なお、本実施形態ではテーパ部34が設けられることから、結合部30とスカート20との接続部10′には段差が形成されない。本実施形態の支持構造では、接続部10′に段差が形成されずにスカート20の上端部21と結合部30の下端部33′とが溶接して固定される。このため、接続部10′の溶接部11′は、図3(b)中に二点鎖線で示すように、部材間に形成される。
[2−2.作用,効果]
したがって、本実施形態に係る支持構造によっても、第一実施形態と同様、結合部30に、図3(a)中に黒矢印で示すように、外向きの曲げ荷重を発生させることができる。これにより、上記の内向きの曲げ荷重を相殺することができるため、簡素な構成で、タンク3の荷重やLNGの荷重によって発生する内向きの曲げ荷重を低減することができる。
また、本実施形態の結合部30は、その下端部33′の外面33b′に形成されたテーパ部34を有するため、結合部30の下端部33′の厚みとスカート20の上端部21の厚みYとの差が小さくなって、これらが滑らかに接続される。このため、結合部30とスカート20とを接続する溶接部11′における応力集中を低減することができる。これにより、例えば接続部10′を補強するための補強材を省略又は削減できるため、重量や工数を低減することができる。
なお、第一実施形態と同様の構成からは同様の作用効果を得ることができる。
[3.その他]
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
上述の各実施形態では、結合部30の下端部33とスカート20の上端部21とが、内面側を合わせた状態で接合される場合を例示したが、内面側に段差があってもよい。少なくとも、結合部30の下端部33,33′の径方向中心33c,33c′が、スカート20の上端部21の径方向中心21cよりも外側に位置するように、結合部30,スカート20が設けられていればよい。また、第一実施形態において、スカート20及びスカート側下端部33が何れも、上下方向において一様な厚みY,Xを有している場合を例示したが、これらが上下方向において異なる厚みを有していてもよい。
上述の第一実施形態では、結合部30の下端部33の厚みXがスカート20の上端部21の厚みYよりも大きく、板厚差によって互いの径方向中心33c,21cがずれて設けられているが、これらの厚みが同一に形成されていて、互いの径方向中心33c,21cがずれるように、結合部30をスカート20に対して外方へオフセットさせた状態で固定してもよい。
また、上述の第二実施形態では、テーパ部34が、スカート側下端部33′の外面33b′において、肉厚部31の下面よりも下方に設けられる場合を例示したが、テーパ部34が外面33b′の上下方向に亘って(すなわち肉厚部31の外面と連続して)形成されていてもよい。あるいは、テーパ部34の上端が肉厚部31の下面と一致して設けられ、テーパ部34の下端がスカート側下端部33′の下端面よりも上方に位置していてもよい。なお、スカート側下端部33′の下端面での厚みが、スカート20の上端部21の厚みYと同一の厚みになるようにテーパ部34が設けられていなくてもよい。すなわち、テーパ部34が設けられている状態で、接続部10′に段差が形成されていてもよい。
また、結合部30がタンク3の赤道3cを含まない位置に設けられていてもよい。例えば、結合部が赤道3cよりも上方又は下方に設けられ、スカート20がタンク3の下部を取り囲んで支持するものであってもよい。
なお、タンク3の形状は上述の球形に限られない。例えば、球形タンクの直径を維持したまま、上下方向中央部に円筒部を挿入して上方にタンクを延長した、いわゆるストレッチタンクであってもよい。あるいは、上下方向の直径と赤道の直径とが異なる偏平状のタンクであってもよい。また、上述の支持構造は、タンク3を船体2に対して支持するものに限られない。例えば、地上に配置されるタンクを支持する支持構造として適用することも可能である。
1 船舶
2 船体
3 タンク
3b 下側半球部(下部)
3d 周壁部
20 スカート
21 上端部
21a 上端部の内面
21b 上端部の外面
21c 径方向中心(厚み中心)
30 結合部
33,33′ スカート側下端部(下端部)
33a,33a′ 下端部の内面
33b,33b′ 下端部の外面
33c,33c′ 径方向中心(厚み中心)
34 テーパ部
C タンクの中心点
X 結合部の厚み
Y スカートの厚み

Claims (5)

  1. 独立式のタンクの下部を取り囲み、前記タンクを支持する筒状のスカートと、
    前記タンクの周壁部の一部をなし、前記スカートの上端部が固定される環状の結合部と、を備え、
    前記結合部は、前記スカートが固定される下端部の厚み中心が前記上端部の厚み中心よりも外方に位置するように設けられる
    ことを特徴とする、タンクの支持構造。
  2. 前記結合部は、前記下端部の厚みが前記スカートの前記上端部の厚みよりも大きく形成される
    ことを特徴とする、請求項1記載のタンクの支持構造。
  3. 前記結合部は、前記下端部の外面に形成され、下方に行くほど厚み中心側に向かって傾斜したテーパ部を有する
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のタンクの支持構造。
  4. 前記結合部は、前記下端部の内面が前記上端部の内面と同一面を形成するように前記スカートの前記上端部と溶接により接合される
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載のタンクの支持構造。
  5. 船体に対して独立して設けられたタンクを備え、
    前記タンクは、請求項1〜4の何れか1項に記載のタンクの支持構造によって支持される
    ことを特徴とする、船舶。
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