JP2016182610A - キャップの製造方法及びキャップ付き容器の製造方法並びにねじ成形用金型 - Google Patents

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英泰 武藤
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Abstract

【課題】 薄肉化してもキャッピング時にボトルにかかる負荷を低減し、口部の歪み等を生じさせない高精度なプレスクリューキャップが得られるキャップの製造方法及びキャップ付き容器の製造方法並びにねじ成形用金型を提供すること。【解決手段】 天板部2と筒状周壁部3とからなるキャップ本体4の筒状周壁部に、雌ねじ部3aを形成してキャップ1を製造する方法であって、雌ねじ部に対応した形状を外周面に有するねじ成形用金型にキャップ本体4をかぶせるキャップ本体設置工程と、筒状周壁部の外周面にROローラーR1を押しつけてねじ成形用金型の外周面形状に沿って筒状周壁部に雌ねじ部を成形する雌ねじ部成形工程と、雌ねじ部を成形後にねじ成形用金型を縮径させ、作製したキャップを取り外す縮径取り外し工程とを有している。【選択図】 図1

Description

本発明は、特に薄肉ボトル缶のキャッピングに適したキャップの製造方法及びキャップ付き容器の製造方法並びにねじ成形用金型に関する。
一般に、アルミニウム製のボトル缶等には金属キャップが使用されている。この金属製キャップは、天板部と該天板部の周縁から垂下した筒状周壁部とからなり、ボトル缶本体の口部にキャッピングする場合、通常、いわゆるロールオンキャップ方式が採用されている。すなわち、雄ねじ部が形成された口部にキャップを被せた後に、上から一定の加重を加えながら、ローラーにより側方から筒状周壁部を口部の雄ねじ部に沿って筒状周壁部に雌ねじ部を形成することで、ねじ成形とキャッピングとを同時に行っている(例えば、特許文献1及び2)。
また、このとき、いわゆる肩絞り加工も行っている。すなわち、プレッシャーパッドにより天板部を筒状周壁部の垂下方向に押し付けると同時に、プレッシャーブロックにより天板部の周縁を筒状周壁部の垂下方向にさらに変形させて、傾斜部や段部となるように肩絞りしている。
特開2011−37497号公報 特公昭61−44756号公報
上記従来の技術には、以下の課題が残されている。
近年、より薄肉のボトル缶が検討されており、従来よりも薄肉のボトル缶本体に従来の条件でキャップをキャッピングすると、プレッシャーブロックからの垂直荷重とローラーからのサイド荷重とによって、口部がオーバル形状等に歪み、シール性や開栓性などの本来のキャップ性能を満たすことが困難であった。そのため、予め雌ねじ部が形成されたプレスクリューキャップを用いて、キャッピング時にローラーからのサイド荷重を無くすことで、歪みの発生を抑制して薄肉ボトル缶にもキャッピング可能になるが、キャップ本体に予め雌ねじ部を高精度で形成することが難しいという不都合があった。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、薄肉化してもキャッピング時にボトルにかかる負荷を低減し、口部の歪み等を生じさせない高精度なプレスクリューキャップが得られるキャップの製造方法及びキャップ付き容器の製造方法並びにねじ成形用金型を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、第1の発明に係るキャップの製造方法は、天板部と該天板部の周縁から垂下した筒状周壁部とからなるキャップ本体の前記筒状周壁部に、ねじ付き容器本体の口部に形成された雄ねじ部に対応した雌ねじ部を形成して有底筒状のキャップを製造する方法であって、前記雌ねじ部に対応した形状を外周面に有するねじ成形用金型に前記キャップ本体をかぶせるキャップ本体設置工程と、前記筒状周壁部の外周面にローラーを押しつけて前記ねじ成形用金型の外周面形状に沿って前記筒状周壁部に前記雌ねじ部を成形する雌ねじ部成形工程と、前記雌ねじ部を成形後に前記ねじ成形用金型を縮径させ、作製した前記キャップを取り外す縮径取り外し工程とを有していることを特徴とする。
このキャップの製造方法では、筒状周壁部の外周面にローラーを押しつけてねじ成形用金型の外周面形状に沿って筒状周壁部に雌ねじ部を成形する雌ねじ部成形工程と、雌ねじ部を成形後にねじ成形用金型を縮径させ、作製したキャップを取り外す縮径取り外し工程とを有しているので、雌ねじ部が形成された高精度なプレスクリューキャップを容易に作製することができる。また、ねじ成形用金型を用いることで、ロールオンキャップ方式に比べてローラーの枚数を増やすことができ、ねじ成形時の歪み発生をより抑制することが可能である。さらに、事前ねじ成形(プレスクリュー成形)を行うことで、口部の雄ねじ部に完全に倣った雌ねじ部形状だけでなく、ロールオンキャップ方式では実現できない雌ねじ部の形状を得ることも可能である。例えば、口部の雄ねじ部よりも長いねじを切っておくことで、嵌合力を高めることができる。また、雄ねじ部よりも深いねじを成形し、形状剛性を高めて嵌合力を高めることもできる。口部の雄ねじ部に沿って加工する必要が無いため、従来よりも強度の高いキャップ材や厚肉のキャップ材を使用することもでき、嵌合力を高めることが可能である。
第2の発明に係るキャップ付き容器の製造方法は、キャップをねじ付き容器本体の口部に装着してキャップ付き容器を製造する方法であって、前記口部に雄ねじ部が形成されていると共に、前記キャップが第1の発明に係るキャップの製造方法で作製されたキャップであり、前記雄ねじ部に前記雌ねじ部を螺着させて前記キャップを前記口部にねじ込むキャップ装着工程を有し、前記キャップ装着工程の際に前記ねじ付き容器本体を回転不可状態に支持することを特徴とする。
すなわち、このキャップ付き容器の製造方法では、第1の発明に係るキャップの製造方法で作製されたキャップのキャップ装着工程の際に、ねじ付き容器本体を回転不可状態に支持することで、ねじ込み時のねじ付き容器本体の回転を防ぐことができる。
第3の発明に係るキャップ付き容器の製造方法は、第2の発明において、前記キャップ装着工程の際に、前記ねじ付き容器本体の外周面を押さえて挟持することを特徴とする。
すなわち、このキャップ付き容器の製造方法では、キャップ装着工程の際に、ねじ付き容器本体の外周面を押さえて挟持するので、ねじ付き容器本体の回転を防ぐことができる。
第4の発明に係るキャップ付き容器の製造方法は、第2又は第3の発明において、前記キャップ装着工程の際に、前記ねじ付き容器本体の缶底を真空引きして吸着することを特徴とする。
すなわち、このキャップ付き容器の製造方法では、キャップ装着工程の際に、ねじ付き容器本体の缶底を真空引きして吸着するので、ねじ付き容器本体の回転を防ぐことができる。
第5の発明に係るキャップ付き容器の製造方法は、第1の発明に係るキャップの製造方法に用いるねじ成形用金型であって、半径方向に離接可能に複数に分割された複数の分割型で構成され、複数の前記分割型が、互いに隣接するもの同士が離間して全体が前記雌ねじ部を成形するために必要な外径に拡径可能であると共に、互いに隣接するもの同士が密着して全体が前記雌ねじ部成形後の前記筒状周壁部を取り外し可能な外径に縮径可能であることを特徴とする。
すなわち、このねじ成形用金型では、複数の分割型が、互いに隣接するもの同士が離間して全体が雌ねじ部を成形するために必要な外径に拡径可能であると共に、互いに隣接するもの同士が密着して全体が雌ねじ部成形後の筒状周壁部を取り外し可能な外径に縮径可能であるので、複数の分割型の移動によって縮径及び拡径が可能であり、キャップ本体の設置と作製したキャップの取り外しとが容易である。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明に係るキャップの製造方法では、筒状周壁部の外周面にローラーを押しつけてねじ成形用金型の外周面形状に沿って筒状周壁部に雌ねじ部を成形する雌ねじ部成形工程と、雌ねじ部を成形後にねじ成形用金型を縮径させ、作製したキャップを取り外す縮径取り外し工程とを有しているので、雌ねじ部が形成された高精度なプレスクリューキャップを容易に作製することができる。
また、本発明に係るキャップ付き容器の製造方法では、キャップ装着工程の際にねじ付き容器本体を回転不可状態に支持することで、ねじ込み時のねじ付き容器本体の回転を防ぐことができる。
さらに、本発明に係るねじ成形用金型では、複数の分割型の移動によって縮径及び拡径が可能であり、キャップ本体の設置と作製したキャップの取り外しとが容易である。
したがって、上記本発明によれば、薄肉のボトル缶(ねじ付き容器)であってもキャッピング時に口部に歪み等を発生させずに、良好なキャッピングが可能になる。
本発明に係るキャップの製造方法及びキャップ付き容器の製造方法並びにねじ成形用金型の一実施形態において、ねじ成形用金型にキャップ本体を被せた状態(a)と、雌ねじ成形時の状態(b)と、成形後にキャップを取り外した状態(c)とを示す断面図である。 本実施形態において、雌ねじ成形時のねじ成形用金型だけを示す上面図(a)と、雌ねじ成形時の状態を示す断面図(b)である。 本実施形態において、キャップを取り出す際のねじ成形用金型だけを示す上面図(a)と、キャップを取り出す直前の状態を示す断面図(b)である。 本実施形態において、ねじ付き容器の口部にキャップをねじ込むスクリューキャッピングの工程(a)と、キャップの裾部(スカート部)をねじ付き容器のかぶら部に巻き付けるスカートキャッピングの工程(b)とを示す断面図である。
以下、本発明に係るキャップの製造方法及びキャップ付き容器の製造方法並びにねじ成形用金型の一実施形態を、図1から図4を参照しながら説明する。
本実施形態で作製するキャップは、アルミニウム製ボトル缶等の口部がネジ形状になっているボトル(ねじ付き容器)において、それに使用されるライナー付きの金属キャップである。
このキャップの製造方法は、図1及び図4に示すように、天板部2と該天板部2の周縁から垂下した筒状周壁部3とからなるキャップ本体4の筒状周壁部3に、ねじ付き容器本体10の口部10aに形成された雄ねじ部10bに対応した雌ねじ部3aを形成して有底筒状のキャップ1を製造する方法である。
このキャップの製造方法では、雌ねじ部3aに対応した形状を外周面に有するねじ成形用金型7にキャップ本体4をかぶせるキャップ本体設置工程と、筒状周壁部3の外周面にRO(ロールオン)ローラーR1を押しつけてねじ成形用金型7の外周面形状に沿って筒状周壁部3に雌ねじ部3aを成形する雌ねじ部成形工程と、雌ねじ部3aを成形後にねじ成形用金型7を縮径させ、作製したキャップ1を取り外す縮径取り外し工程とを有している。
このキャップの製造方法では、まず天板部2と該天板部2の周縁から垂下した筒状周壁部3とからなるシェルであるキャップ本体4を従来の生産金型を使用して作製する。
次に、この従来と同様に生産されたキャップ本体4における天板部2の内面に、所定形状のライナー5を成形又は挿入する。このライナー5の成形方法は、例えばインシェルモールド方式、フローイン方式、ライナー中央接着によるシートライナー挿入方式等が採用可能である。このライナー5は、図1に示すように、例えば天板部2の内面に接して配される円盤状の摺動層5aと、該摺動層5aに積層され摺動層5aよりも柔軟な合成樹脂である密封層5bとで構成されている。
上記摺動層5aは、PP(ポリプロピレン)、HDPE(高密度ポリエチレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)、各種ナイロン、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PAN(ポリアクリロニトリル)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)等の硬質の合成樹脂で形成される。
上記密封層5bとしては、エラストマー又は樹脂とエラストマーとのブレンド等が採用され、エラストマーとしては、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、塩ビ系エラストマー等が採用可能である。
なお、キャップ本体4は、先にライナー5を成形し、その後、ナール、ブリッジ等を形成しても良い。また、先にナール,ブリッジを形成し、その後、ライナー5を成形又は挿入しても良い。
上記ねじ成形用金型7は、半径方向に離接可能に複数に分割された複数の分割型7Aで構成され、複数の分割型7Aが、互いに隣接するもの同士が離間して全体が雌ねじ部3aを成形するために必要な外径に拡径可能であると共に、互いに隣接するもの同士が密着して全体が雌ねじ部3a成形後の筒状周壁部3を取り外し可能な外径に縮径可能に設定されている。なお、本実施形態では、図2に示すように、ねじ成形用金型7が周方向に4分割されて4つの分割型7Aで構成されている。
このねじ成形用金型7は、雄ねじ部10bに略同じ形状とされた金型ねじ形状部7aが外周面に形成されている。さらに、ねじ成形用金型7は、金型径変更機構8によって縮径及び拡径が可能になっている。この金型径変更機構8は、ねじ成形用金型7の下部に固定された金型上下機構8aと、ねじ成形用金型7の下部を四方から支持する4つの周囲支持部8bとを備えている。ねじ成形用金型7の下部は、下方に向けて漸次外径が小さくされたテーパー部7bとされている。周囲支持部8bには、テーパー部7bに沿って下方に向けて内側に傾斜した支持傾斜面8cが形成されている。
各分割型7Aは、図示しない付勢機構により、それぞれ半径方向外側に向けて付勢されており、上方に配されるほど支持傾斜面8cに従って外側に移動可能になっている。
上記キャップ本体設置工程では、ねじ成形用金型7が金型上下機構8aによって上方に移動されることで、テーパー部7bが支持傾斜面8cに沿って移動すると共に、各分割型7Aが半径方向外方に移動して金型全体として拡径されている。この状態で、図1の(a)に示すように、拡径したねじ成形用金型7上にキャップ本体4が被せられる。なお、ねじ成形前のキャップ本体4は、拡径したねじ成形用金型7よりも内径が大きく設定されている。
この状態で、ROローラーR1により側方から筒状周壁部3をねじ成形用金型7の金型ねじ形状部7aに押しつけて、金型ねじ形状部7aに沿って筒状周壁部3に雌ねじ部3aを形成する雌ねじ部成形工程を行う。これによって、雌ねじ部3aが形成されたキャップ1が作製される。なお、上記ねじ成形時には、2〜4枚のROローラーR1が使用される。
なお、この雌ねじ部成形工程の前、最中又は後に、プリフォーム加工又は肩絞り加工として、天板部2の周縁をライナー5と共に筒状周壁部3の垂下方向に変形加工させて傾斜形状又は段部形状とした環状傾斜部2aを形成しておく。すなわち、ライナー5を含めた状態でキャップ本体4の周縁を一定の角度や段差で下方に絞り加工を加えて環状傾斜部2aを形成することにより、本実施形態のライナー付き金属キャップ1を作製する。このように、上記絞り加工を行うことにより、天板部2の周縁には予め環状傾斜部2aが形成されると共に、ライナー5の外周部も同時に変形される。
次に、作製したキャップ1を取り外す縮径取り外し工程として、図1の(c)及び図3に示すように、ねじ成形用金型7を金型上下機構8aによって下方に移動させることで、テーパー部7bが支持傾斜面8cに沿って移動すると共に、各分割型7Aが半径方向内方に押されて移動して金型全体として縮径する。このとき、ねじ成形用金型7と筒状周壁部3との間に隙間が生じて、キャップ1を取り外すことができる。
次に、本実施形態のキャップ付き容器の製造方法について、図4を参照して説明する。
このキャップ付き容器の製造方法は、図4の(a)に示すように、キャップ1をねじ付き容器本体10の口部10aに装着してキャップ付き容器100を製造する方法であって、雄ねじ部10bに雌ねじ部3aを螺着させてキャップ1を口部10aにねじ込むキャップ装着工程を有している。
このキャップ装着工程では、ねじ付き容器本体10を回転不可状態に支持して上記ねじ込みを行っている。すなわち、キャップ装着工程の際に、ねじ付き容器本体10の外周面を押さえて挟持していると共に、ねじ付き容器本体10の缶底10cを真空引きして吸着している。
本実施形態では、キャップ1を口部10aにねじ込む装置としてスクリューキャッパー装置20を用いている。このスクリューキャッパー装置20は、キャップ1の上部を挟持して口部10aにキャップ1を回転させながらねじ込むキャップ取り付け機構11と、ねじ付き容器本体10の半径方向内外に移動可能でねじ付き容器本体10の外周面を挟持可能な少なくとも一対の側面ガイド機構12と、ねじ付き容器本体10の缶底10aに当接され吸引口13aからの真空引きによってねじ付き容器本体10を吸着固定する缶底バキューム機構13とを備えている。
すなわち、キャップ取り付け機構11によってキャップ1を口部10aにねじ込む際、側面ガイド機構12により、ねじ付き容器本体10の外周面が挟持されると共に、缶底バキューム機構13により、ねじ付き容器本体10の缶底10cが吸着固定されて、回転不可状態とされている。このように回転不可状態とされて、キャップ1の雌ねじ部3aが口部10aの雄ねじ部10bにねじ込まれ、螺着される。
次に、図4の(b)に示すように、スカートキャッパー装置21により、キャップ1の裾部3bをねじ付き容器本体10のかぶら部に巻きつける。スカートキャッパー装置21は、キャップ1の上部を低荷重で押さえる低荷重押さえ機構14と、裾部3bを巻き付け加工するPP(ピルファープルーフ)ローラーR2とを備えている。すなわち、低荷重押さえ機構14で、キャップ1を低荷重で下方に押さえつつ、PPローラーR2により裾部3bをかぶら部に巻き付けることにより、キャッピングが完了し、ボトル(キャップ付き容器100)が作製される。
なお、低荷重でキャップ1を下方に押さえる際に、再度、天板部の周縁に傾斜部や段部を加工しても構わない。
また、上記裾部成形時には、2〜4枚のPPローラーR2が使用される。
このように本実施形態のキャップの製造方法では、筒状周壁部3の外周面にROローラーR1を押しつけてねじ成形用金型7の外周面形状に沿って筒状周壁部3に雌ねじ部3aを成形する雌ねじ部成形工程と、雌ねじ部3aを成形後にねじ成形用金型7を縮径させ、作製したキャップ1を取り外す縮径取り外し工程とを有しているので、雌ねじ部3aが形成された高精度なプレスクリューキャップを容易に作製することができる。
また、ねじ成形用金型7を用いることで、ロールオンキャップ方式に比べてROローラーR1の枚数を増やすことができ、ねじ成形時の歪み発生をより抑制することが可能である。さらに、事前ねじ成形(プレスクリュー成形)を行うことで、口部10aの雄ねじ部10bに完全に倣った雌ねじ部形状だけでなく、ロールオンキャップ方式では実現できない雌ねじ部3aの形状も得ることが可能である。
また、このキャップの製造方法で用いるねじ成形用金型7では、複数の分割型7Aが、互いに隣接するもの同士が離間して全体が雌ねじ部3aを成形するために必要な外径に拡径可能であると共に、互いに隣接するもの同士が密着して全体が雌ねじ部3a成形後の筒状周壁部3を取り外し可能な外径に縮径可能であるので、複数の分割型7Aの移動によって縮径及び拡径が可能であり、キャップ本体4の設置と作製したキャップ1の取り外しとが容易である。
さらに、このキャップ付き容器の製造方法では、上記キャップの製造方法で作製されたキャップ1のキャップ装着工程の際に、ねじ付き容器本体10を回転不可状態に支持することで、ねじ込み時のねじ付き容器本体10の回転を防ぐことができる。特に、キャップ装着工程の際に、ねじ付き容器本体10の外周面を押さえて挟持すると共に、ねじ付き容器本体10の缶底10cを真空引きして吸着するので、ねじ付き容器本体10を確実にホールドして回転を防ぐことができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、ねじ成形用金型を4つの分割型で構成したが、2つ又は3つ、5つ以上の分割型で構成しても構わない。このように、ねじ成形用金型の分割数を多くすることで、金型が拡径した際の分割型同士の隙間を狭くすることができる。
1…キャップ、2…天板部、3…筒状周壁部、3a…雌ねじ部、4…キャップ本体、7…ねじ成形用金型、7A…分割型、10…ねじ付き容器本体、10a…口部、10b…雄ねじ部、R1…ROローラー

Claims (5)

  1. 天板部と該天板部の周縁から垂下した筒状周壁部とからなるキャップ本体の前記筒状周壁部に、ねじ付き容器本体の口部に形成された雄ねじ部に対応した雌ねじ部を形成して有底筒状のキャップを製造する方法であって、
    前記雌ねじ部に対応した形状を外周面に有するねじ成形用金型に前記キャップ本体をかぶせるキャップ本体設置工程と、
    前記筒状周壁部の外周面にローラーを押しつけて前記ねじ成形用金型の外周面形状に沿って前記筒状周壁部に前記雌ねじ部を成形する雌ねじ部成形工程と、
    前記雌ねじ部を成形後に前記ねじ成形用金型を縮径させ、作製した前記キャップを取り外す縮径取り外し工程とを有していることを特徴とするキャップの製造方法。
  2. キャップをねじ付き容器本体の口部に装着してキャップ付き容器を製造する方法であって、
    前記口部に雄ねじ部が形成されていると共に、前記キャップが請求項1に記載のキャップの製造方法で作製されたキャップであり、
    前記雄ねじ部に前記雌ねじ部を螺着させて前記キャップを前記口部にねじ込むキャップ装着工程を有し、
    前記キャップ装着工程の際に前記ねじ付き容器本体を回転不可状態に支持することを特徴とするキャップ付き容器の製造方法。
  3. 請求項2に記載のキャップ付き容器の製造方法において、
    前記キャップ装着工程の際に、前記ねじ付き容器本体の外周面を押さえて挟持することを特徴とするキャップ付き容器の製造方法。
  4. 請求項2又は3に記載のキャップ付き容器の製造方法において、
    前記キャップ装着工程の際に、前記ねじ付き容器本体の缶底を真空引きして吸着することを特徴とするキャップ付き容器の製造方法。
  5. 請求項1に記載のキャップの製造方法に用いるねじ成形用金型であって、
    半径方向に離接可能に分割された複数の分割型で構成され、
    複数の前記分割型が、互いに隣接するもの同士が離間して全体が前記雌ねじ部を成形するために必要な外径に拡径可能であると共に、互いに隣接するもの同士が密着して全体が前記雌ねじ部成形後の前記筒状周壁部を取り外し可能な外径に縮径可能であることを特徴とするねじ成形用金型。
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