JP2016181504A - 電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】例えば、より不都合の少ない新規な構成の電池モジュールを得る。【解決手段】実施形態の電池モジュールは、例えば、複数の電池セルと、第一の筐体と、を備える。複数の電池セルは、第一の方向に並び、それぞれが第一の方向と交差する第二の方向の一方側に位置された外面を有する。第一の筐体は、複数の電池セルを収容するとともに、少なくとも一つの外面に臨む冷媒通路が設けられる。冷媒通路は、第一の筐体の内部で第一の方向に沿って延び、冷媒通路の入口は、第一の筐体の、第二の方向の一方側かつ第一の方向の一方側の第一の端部に位置され、冷媒通路の出口は、第一の筐体の、第二の方向の一方側かつ第一の方向の他方側の第二の端部に位置される。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、電池モジュールに関する。
従来、第一の方向に並んだ電池セルと電池セルとの間に、第一の方向と交差する第二の方
向に沿って風を流す冷媒通路が設けられた、電池モジュールが知られている。
特開2011−258426号公報
この種の電池モジュールでは、例えば、より不都合の少ない新規な構成が得られれば、好
ましい。
実施形態の電池モジュールは、例えば、複数の電池セルと、第一の筐体と、を備える。
複数の電池セルは、第一の方向に並び、それぞれが第一の方向と交差する第二の方向の一
方側に位置された外面を有する。第一の筐体は、複数の電池セルを収容するとともに、少
なくとも一つの外面に臨む冷媒通路が設けられる。冷媒通路は、第一の筐体の内部で第一
の方向に沿って延び、冷媒通路の入口は、第一の筐体の、第二の方向の一方側かつ第一の
方向の一方側の第一の端部に位置され、冷媒通路の出口は、第一の筐体の、第二の方向の
一方側かつ第一の方向の他方側の第二の端部に位置される。
図1は、第1実施形態の電池モジュールの例示的な斜視図である。 図2は、第1実施形態の電池モジュールの例示的な分解斜視図である。 図3は、第1実施形態の電池モジュールの電池セルの例示的な斜視図である。 図4は、図1のIV-IV断面図である。 図5は、図1のV-V断面図である。 図6は、第2実施形態の電池モジュールの例示的な分解斜視図である。 図7は、第2実施形態の電池モジュールの冷媒通路の入口側の断面図である。 図8は、第2実施形態の電池モジュールの冷媒通路の出口側の断面図である。 図9は、第3実施形態の電池モジュールの例示的な斜視図である。 図10は、第4実施形態の電池モジュールの例示的な断面図である。 図11は、第5実施形態の電池モジュールの例示的な斜視図である。 図12は、図11のYZ平面における断面図である。 図13は、図11のYZ平面における断面図である。 図14は、第6実施形態の電池モジュールの例示的な分解斜視図である。 図15は、図14のYZ平面における断面図である。 図16は、図14のYZ平面における断面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならび
に当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。本発明は、以
下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、
構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つが得られ
うる。
また、以下に開示される複数の実施形態には、同様の構成要素が含まれる。よって、以下
では、それら同様の構成要素には共通の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略
される。
<第1実施形態>
図2に示されるように、電池モジュール1(組電池)は、例えば、複数の電池セル2(単
電池)と、筐体3(第一の筐体)と、導電部材13(バスバー)と、を備える。筐体3は
、水平方向(横方向、左右方向)に長い直方体状に構成されている。筐体3は、複数の壁
部3a〜3fを有する。図1に示されるように、本実施形態では、複数の壁部3a〜3f
のうち少なくともいずれか一つの壁部(例えば、壁部3e)が、平面(床面)に沿った姿
勢で使用されうる。なお、以下の詳細な説明では、便宜上、壁部3eが平面に沿った姿勢
を基準として方向を規定する。X方向は、筐体3の長手方向(複数の電池セル2が並ぶ方
向、電池セル2の厚さ方向)、Y方向は、筐体3の短手方向(電池セル2の幅方向)、Z
方向は、筐体3の高さ方向(電池セル2の高さ方向)である。X方向、Y方向、およびZ
方向は、互いに直交している。本実施形態では、X方向は、第一の方向の一例であり、Y
方向およびZ方向は、第二の方向の一例である。
図2に示されるように、複数(例えば、十二個)の電池セル2は、X方向に沿って一列に
並んだ状態で、筐体3に収容されている。複数の電池セル2は、それぞれ、正極端子23
および負極端子24を有する。正極端子23および負極端子24は、筐体3に設けられた
開口部3r(図4参照)、ならびに導電部材13に設けられた開口部13a(図2参照)
を貫通した状態で、導電部材13に結合されている。電池モジュール1では、例えば、X
方向に隣接する二つの電池セル2の正極端子23と負極端子24とが導電部材13を介し
て電気的に接続されるとともに、X方向の両端部に設けられた一対の出力端子部14,1
4を介して電力が取り出される。本実施形態では、このような電池モジュール1が複数個
用いられ、各電池モジュール1が直列または並列に接続されて電池パック(電池システム
、蓄電池装置、電池モジュール)が構成されている。電池パックは、例えば、車両等に搭
載されうる。
図3に示されるように、電池セル2は、X方向に薄い扁平な直方体状に構成されている。
電池セル2は、例えば、リチウムイオン二次電池等で構成されうる。なお、電池セル2は
、ニッケル水素電池や、ニッケルカドミウム電池、鉛蓄電池等、他の二次電池であっても
よい。リチウムイオン二次電池は、非水電解質二次電池の一種であり、電解質中のリチウ
ムイオンが電気伝導を担う。正極材料としては、例えば、リチウムマンガン複合酸化物、
リチウムニッケル複合酸化物、リチウムコバルト複合酸化物、リチウムニッケルコバルト
複合酸化物、リチウムマンガンコバルト複合酸化物、スピネル型リチウムマンガンニッケ
ル複合酸化物、オリビン構造を有するリチウムリン酸化物等が用いられ、負極材料として
は、例えば、チタン酸リチウム(LTO)等の酸化物系材料や、一般式LixM(1−y
)NbyNb2O(7+δ)で表されるニオブ複合酸化物等の酸化物材料等が用いられる
。ここで、Mは、例えば、TiおよびZrから成る群から選択される少なくとも一種であ
り、x、yおよびδは、それぞれ、0≦x≦6、0≦y≦1および−1≦δ≦1を満たす
数値である。また、電解質(例えば、電解液)としては、フッ素系錯塩(例えばLiBF
4、LiPF6)等のリチウム塩が配合された、例えば、炭酸エチレンや炭酸プロピレン
、炭酸ジエチル、炭酸エチルメチル、炭酸ジメチル等の有機溶媒等が単独であるいは複数
混合されて用いられる。
また、電池セル2は、例えば、第一の部材21(ケース、下ケース)と、第二の部材22
(蓋、カバー、上ケース)と、を有する。第一の部材21は、一端側(上端側)が開放さ
れた直方体状の箱型に構成されている。第一の部材21には、例えば、電極体や、電解液
等が収容されている。電極体は、例えば、正極シートと、負極シートと、絶縁層と、を有
する。電極体は、正極シート、負極シート、および絶縁層が巻回されて(折り畳まれて)
、扁平形状に構成されうる。電極体は、電極群であって発電要素として機能する。
第二の部材22は、Y方向に長い長方形状の板状に構成されている。第二の部材22は、
第一の部材21の開放された部分を塞ぎ、第一の部材21と一体化される。なお、第一の
部材21と第二の部材22とは、例えば、溶接などによって気密および液密に結合されう
る。また、第二の部材22には、正極端子23と、負極端子24と、弁部25とが設けら
れている。正極端子23は、電池セル2内で電極体の正極シートと電気的に接続され、負
極端子24は、電池セル2内で電極体の負極シートと電気的に接続されている。正極端子
23および負極端子24は、導電性材料によって構成されうる。弁部25は、正極端子2
3と負極端子24との間に設けられている。弁部25は、電池セル2内の圧力が閾値りも
高くなった場合に開放され、当該電池セル2内の圧力を低下させる。第一の部材21およ
び第二の部材22は、例えば、金属材料や、合成樹脂材料等で構成されうる。第一の部材
21および第二の部材22によって、電池セル2の筐体が構成されている。
また、電池セル2は、複数の外面2a〜2dを有する。外面2aは、電池セル2の筐体を
構成する複数の壁部のうちX方向の両側に位置される壁部の外面である。外面2aは、外
面2a1および外面2a2を有する。外面2a1,2a2は、いずれも、X方向と交差(
直交)する方向(Y方向およびZ方向)に沿っており、X方向に間隔をあけて互いに平行
に設けられている。また、外面2bは、電池セル2の筐体を構成する複数の壁部のうちY
方向の両側に位置される壁部の外面である。外面2bは、外面2b1および外面2b2を
有する。外面2b1,2b2は、いずれも、Y方向と交差(直交)する方向(X方向およ
びZ方向)に沿っており、Y方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。外面2a
,2bは、側面等と称されうる。また、外面2aは、側面のうちの長辺部の一例であり、
外面2bは、側面のうちの短辺部の一例である。また、外面2c,2dは、電池セル2の
筐体を構成する複数の壁部のうちZ方向の両側に位置される壁部の外面である。外面cお
よび外面2dは、いずれも、Z方向と交差(直交)する方向(X方向およびY方向)に沿
っており、Z方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。外面2cは、下面や、底
面等と称され、外面2dは、上面や、天面等と称されうる。第一の部材21は、少なくと
も外面2a〜2cを有し、第二の部材22は、少なくとも外面2dを有する。
図2〜5に示されるように、複数の電池セル2は、それぞれの外面2d(第二の部材22
)が同じ方向(上方向)を向いた姿勢で、X方向に沿って並べられている。また、複数の
電池セル2は、例えば、X方向に沿う方向において、正極端子23と負極端子24とが交
互に配置されるように並べられている。
図2に示されるように、筐体3は、複数の壁部3a〜3fを有する。壁部3aおよび壁部
3cは、いずれも、X方向と交差(直交)する方向(Y方向およびZ方向)に沿っており
、X方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。また、壁部3bおよび壁部3dは
、いずれも、Y方向と交差(直交)する方向(X方向およびZ方向)に沿っており、Y方
向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。壁部3a〜3dは、側壁部等と称されう
る。また、壁部3a,3cは、側壁部のうちの短辺部の一例であり、壁部3b,3dは、
側壁部のうちの長辺部の一例である。壁部3a,3cは、電池セル2の外面2a1,2a
2のうちいずれか一方(例えば、外面2a1)と面し(対向し)、壁部3b,3dは、電
池セル2の外面2b1,2b2とX方向に沿って交互に面する(対向する)。また、壁部
3eおよび壁部3fは、いずれも、Z方向と交差(直交)する方向(X方向およびY方向
)に沿っており、Z方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。壁部3eは、下壁
部や、底壁部等と称され、壁部3fは、上壁部や、天壁部等と称されうる。壁部3eは、
電池セル2の外面2cと面し(対向し)、壁部3fは、電池セル2の外面2dと面する(
対向する)。
また、筐体3は、例えば、壁部3a,3cに沿った複数の壁部3gを有する。複数の壁部
3gは、いずれも、壁部3aと壁部3cとの間に位置され、壁部3bと壁部3dとの間に
亘っている。複数の壁部3gは、壁部3aや壁部3cとともにX方向に互いに間隔をあけ
て設けられている。そして、X方向に隣接する二つの壁部3g,3gの間、壁部3gと壁
部3aとの間、および壁部3gと壁部3cとの間には、電池セル2を収容する収容部3j
が設けられている。壁部3gは、隔壁部や、仕切壁、分離壁等と称されうる。また、壁部
3gは、絶縁部の一例である。筐体3内では、電池セル2と壁部3gとが交互にX方向に
積み重ねられている。
また、筐体3は、例えば、複数の覆部3k,3m,3nを有する。覆部3k,3m,3n
は、壁部3b,3d,3eの筐体3外側に位置されている。覆部3k,3mは、いずれも
、Y方向と交差(直交)する方向(X方向およびZ方向)に沿っており、壁部3b,3d
と略平行に設けられている。また、覆部3k,3mは、いずれも、壁部3b,3dのX方
向の一方側の端部3b1,3d1と他方側の端部3b2,3d2とに亘って横長に延びて
いる。図4に示されるように、覆部3kは、壁部3bと面し(対向し、重なり)、覆部3
mは、壁部3dと面する(対向する、重なる)。図2に示されるように、覆部3nは、Z
方向と交差(直交)する方向(X方向およびY方向)に沿っており、壁部3eと略平行に
設けられている。また、覆部3nは、壁部3eのX方向の一方側の端部3e1と他方側の
端部3e2とに亘って横長に延びている。図4に示されるように、覆部3nは、壁部3e
と面する(対向する、重なる)。覆部3k,3m,3nは、壁部とも称されうる。本実施
形態では、覆部3k,3m,3nは、第一の覆部の一例である。
また、筐体3は、複数の部品(分割体)が組み合わせられて構成されている。具体的には
、図2に示されるように、筐体3は、例えば、第一筐体部材31(第一ケース、下ケース
)と、第二筐体部材32(第二ケース、上ケース)と、第三筐体部材33(第一カバー、
左カバー)、第四筐体部材34(第二カバー、右カバー)と、第五筐体部材35(第三カ
バー、下カバー)と、を有する。第一筐体部材31は、少なくとも、壁部3a〜3dの一
部(下半分)と壁部3eとを有し、第二筐体部材32は、少なくとも、壁部3a〜3dの
一部(上半分)と壁部3fとを有する。また、第三筐体部材33は、少なくとも覆部3k
を有し、第四筐体部材34は、少なくとも覆部3mを有し、第五筐体部材35は、少なく
とも覆部3nを有する。壁部3gは、第一筐体部材31および第二筐体部材32のうち少
なくともいずれか一方(例えば、第一筐体部材31)に含まれる。第一筐体部材31、第
二筐体部材32、第三筐体部材33、第四筐体部材34、および第五筐体部材35は、例
えば、不図示の結合具やスナップフィット等によって互いに結合(一体化)されうる。本
実施形態では、第三筐体部材33、第四筐体部材34、および第五筐体部材35は、カバ
ー部材の一例である。これら第三筐体部材33、第四筐体部材34、および第五筐体部材
35は、上述した結合具やスナップフィット等によって壁部3b,3d,3eに着脱可能
に設けられている。筐体3は、例えば、合成樹脂材料や、金属材料等で構成されうる。
また、本実施形態では、例えば、筐体3の壁部3b,3d,3eには、それぞれ複数(例
えば、二つ)の開口部3s〜3uが設けられている。図2に示されるように、開口部3s
,3sは、壁部3bに設けられている。開口部3s,3sは、Z方向に互いに間隔をあけ
て位置され、一方が第一筐体部材31に設けられ、他方が第二筐体部材32に設けられて
いる。開口部3sは、例えば、壁部3bをY方向に沿って貫通した貫通孔として構成され
ている。また、開口部3sは、壁部3bのX方向の一方側の端部3b1と他方側の端部3
b2とに亘って設けられ、X方向の両側に露出している。そして、図4,5にも示される
ように、本実施形態では、この開口部3sが覆部3kによって覆われることで筐体3の内
部に冷媒通路4が形成される。冷媒通路4には、電池セル2の外面2b1と外面2b2と
がX方向に沿って交互に臨んでいる(露出している)。
本実施形態では、例えば、電池モジュール1が収容される筐体10(第二の筐体、図10
参照)内に設けられたファン等の冷却機構によって、冷媒通路4の入口4a(図2参照)
から吸入され、冷媒通路4の出口4bから排出される、空気などの冷媒流が形成される。
ここで、本実施形態では、冷媒通路4の入口4aが壁部3bの端部3b1に設けられ、冷
媒通路4の出口4bが壁部3bの端部3b2に設けられている。すなわち、冷媒通路4は
、壁部3bの端部3b1と端部3b2とに亘ってX方向(第一の方向)に延びている。よ
って、本実施形態によれば、例えば、X方向に隣接する電池セルと電池セルとの間にY方
向に沿った冷媒通路が設けられた従来の構成と比べて、X方向に隣接する電池セル2と電
池セル2とが互いにより近づいて配置されやすくなる。よって、例えば、筐体3、ならび
に電池モジュール1が、複数の電池セル2が並ぶ方向(X方向、第一の方向)により小型
に構成されやすい。また、本実施形態によれば、例えば、X方向に沿って冷媒通路4を流
れる冷媒流(風)によって、電池セル2の外面2bの少なくとも一部(冷媒通路4に臨ん
だ領域)を冷却することができる。本実施形態では、端部3b1は、第一の端部の一例で
あり、端部3b2は、第二の端部の一例である。
また、図2に示されるように、開口部3t,3tは、壁部3dに設けられている。開口部
3t,3tは、Z方向に互いに間隔をあけて位置され、一方が第一筐体部材31に設けら
れ、他方が第二筐体部材32に設けられている。開口部3tは、例えば、開口部3sと同
様に、壁部3dをY方向およびX方向に沿って貫通した貫通孔として構成されている。そ
して、図4,5にも示されるように、本実施形態では、開口部3tが覆部3mによって覆
われることで筐体3の内部に冷媒通路5が形成される。冷媒通路5には、電池セル2の外
面2b1と外面2b2とがX方向に沿って交互に臨んでいる(露出している)。また、冷
媒通路5の入口5aは、壁部3dのX方向の一方側の端部3d1(図2参照)に設けられ
、冷媒通路5の出口5bは、壁部3dのX方向の他方側の端部3d2に設けられている。
すなわち、冷媒通路5は、冷媒通路4と同様に、X方向に沿って一直線状に延びている。
また、開口部3u,3uは、壁部3eに設けられている。開口部3u,3uは、Y方向に
互いに間隔をあけて位置されている。開口部3uは、例えば、壁部3eをZ方向およびX
方向に沿って貫通した貫通孔として構成されている。そして、本実施形態では、開口部3
uが覆部3nによって覆われることで筐体3の内部に冷媒通路6が形成される。冷媒通路
6には、電池セル2の外面2cが臨んでいる(露出している)。また、冷媒通路6の入口
6aは、壁部3eのX方向の一方側の端部3e1に設けられ、冷媒通路6の出口6bは、
壁部3eのX方向の他方側の端部3e2に設けられている。すなわち、冷媒通路6は、冷
媒通路4,5と同様に、X方向に沿って一直線状に延びている。本実施形態では、端部3
d1,3e1についても、第一の端部の一例であり、端部3d2,3e2についても、第
二の端部の一例である。このように、本実施形態によれば、筐体3の内部に設けられた複
数の冷媒通路4〜6によって、電池セル2の複数の外面2b1,2b2,2cに冷媒流を
当てて、電池セル2を冷却することができる。
また、本実施形態では、例えば、覆部3k〜3nには、それぞれの厚さ方向に沿って開口
部3s〜3u側(電池セル2側)に向けて突出した突出部3v〜3xが設けられている。
図5に示されるように、突出部3vは、覆部3kに設けられている。本実施形態では、壁
部3bの開口部3s,3sに対応して、二つの突出部3v,3vがZ方向に互いに間隔を
あけて設けられている。突出部3vのZ方向に沿った幅は、開口部3sのZ方向に沿った
幅と略同じに構成されている。そして、突出部3vの少なくとも一部は、壁部3bの開口
部3sに挿入されている。また、本実施形態では、突出部3vの突出量、すなわち、突出
部3vと壁部3bとの重なり幅は、冷媒通路4の入口4a側ほど小さく出口4b側ほど大
きい。すなわち、突出部3vは、冷媒通路4に面する(対向する)傾斜面3v1を有して
いる。本実施形態では、このような傾斜面3v1(突出部3v)によって、冷媒通路4の
断面積は、入口4a側から出口4b側に向かうにつれて徐々に小さくなっている。仮に、
冷媒通路4の断面積がX方向に沿って一定に構成された場合、複数の電池セル2のうち冷
媒通路4の出口4b側に位置される電池セル2には入口4a側に位置される電池セル2に
よって温められた冷媒流が当たることとなるため、入口4a側と出口4b側とで電池セル
2の温度にばらつきが生じてしまう虞がある。その点、本実施形態によれば、例えば、傾
斜面3v1(突出部3v)によって、冷媒通路4を流れる冷媒流の流速を入口4a側と比
べて出口4b側で高めることができる。よって、例えば、冷媒通路4の断面積が一定に構
成された場合と比べて、出口4b側に位置される電池セル2がより効果的に冷却されやす
くなる。よって、例えば、場所による電池セル2の冷却効果のばらつきが抑制されやすい
また、図2に示されるように、突出部3wは、覆部3mに設けられている。本実施形態で
は、壁部3dの開口部3t,3tに対応して、二つの突出部3w,3wがZ方向に互いに
間隔をあけて設けられている。突出部3wは、突出部3vと同様に、冷媒通路5の入口5
a側から出口5b側に向かうにつれて徐々に開口部3t側に突出する傾斜面3w1を有し
ている。また、突出部3xは、覆部3nに設けられている。本実施形態では、壁部3eの
開口部3u,3uに対応して、二つの突出部3x,3xがY方向に互いに間隔をあけて設
けられている。突出部3xは、突出部3v,3wと同様に、冷媒通路6の入口6a側から
出口6b側に向かうにつれて徐々に開口部3u側に突出する傾斜面3x1を有している。
このように、本実施形態によれば、筐体3内に設けられるすべての冷媒通路4〜6で、出
口4b,5b,6b側の流速を高めることができる。よって、例えば、場所による電池セ
ル2の冷却効果のばらつきがより一層抑制されうる。
以上のように、本実施形態では、例えば、電池モジュール1は、第一の方向(X方向)に
並び、それぞれが第一の方向と交差する第二の方向(例えば、Y方向)の一方側に位置さ
れた外面2bを有する複数の電池セル2と、複数の電池セル2を収容するとともに、少な
くとも一つの外面2bに臨む冷媒通路(例えば、冷媒通路4)が設けられた、筐体3(第
一の筐体)と、を備え、冷媒通路4は、筐体3の内部で第一の方向(X方向)に沿って延
び、冷媒通路4の入口4aは、筐体3の、第二の方向(Y方向)の一方側かつ第一の方向
(X方向)の一方側の端部3b1(第一の端部)に位置され、冷媒通路4の出口4bは、
筐体3の、第二の方向(Y方向)の一方側かつ第一の方向(X方向)の他方側の端部3b
2(第二の端部)に位置されている。よって、本実施形態によれば、例えば、第一の方向
(X方向)に沿って冷媒通路4を流れる冷媒流を、電池セル2の外面2bの少なくとも一
部(冷媒通路4に臨む領域)に当てて、電池セル2を冷却することができる。また、例え
ば、第一の方向(X方向)に隣接する電池セルと電池セルとの間に第二の方向(Y方向)
に沿った冷媒通路が設けられた従来の構成と比べて、第一の方向(X方向)に隣接する電
池セル2と電池セル2とが互いにより近づいて配置されやすくなる。よって、例えば、筐
体3、ならびに電池モジュール1が、複数の電池セル2が並ぶ第一の方向(X方向)によ
り小型に構成されやすい。
また、本実施形態では、例えば、筐体3(第一の筐体)は、冷媒通路(例えば、冷媒通路
4)を構成する開口部3sが設けられた壁部3bと、開口部3sを覆う覆部3k(第一の
覆部)と、を有する。よって、本実施形態によれば、例えば、壁部3bの開口部3sと覆
部3kとによって、冷媒通路4が比較的簡素な構成で実現されうる。
また、本実施形態では、例えば、覆部3k(第一の覆部)は、壁部3bに着脱可能に設け
られた第三筐体部材33(カバー部材)である。よって、本実施形態によれば、例えば、
第三筐体部材33によって、電池モジュール1の仕様の設定の自由度が高まりやすい。よ
って、例えば、電池モジュール1が、筐体10(第二の筐体、図10参照)の壁部10b
(側壁部)と面して配置される場合等に、適宜に第三筐体部材33を取り外して設置する
ことができ、これにより、筐体10がより小型に構成されうる。
また、本実施形態では、例えば、冷媒通路(例えば、冷媒通路4)は、入口4a側の断面
積よりも出口4b側の断面積が小さい。よって、本実施形態によれば、例えば、冷媒通路
4を流れる冷媒流の流速を入口4a側と比べて出口4b側で高めることができる。よって
、例えば、冷媒通路4の断面積が一定に構成された場合と比べて、出口4b側に位置され
る電池セル2がより効果的に冷却されやすくなる。よって、例えば、場所による電池セル
2の冷却効果のばらつきが抑制されやすい。よって、例えば、電池モジュール1の寿命が
延びやすい場合がある。
また、本実施形態では、例えば、冷媒通路4は、覆部3kの傾斜面3v1(突出部3v)
によって入口4a側の断面積よりも出口4b側の断面積が小さくなるように構成されてい
る。仮に、開口部3sのZ方向に沿った幅を変更することで出口4b側の断面積を小さく
した場合、冷媒通路4における入口4a側と出口4b側とが規定されてしまう虞がある。
その点、本実施形態によれば、覆部3kによって開口部3sのZ方向に沿った幅を一定と
することができるため、冷媒通路4における入口4a側と出口4b側とを適宜に設定する
ことができる(X方向で反転させることができる)。よって、例えば、電池モジュール1
のレイアウトの自由度が高まりやすい。よって、例えば、筐体10(第二の筐体、図10
参照)内で複数の電池モジュール1を電気的に接続する作業が、より容易に、より円滑に
、あるいはより迅速に行われやすい場合がある。
<第2実施形態>
図6〜8に示される実施形態の電池モジュール1Aは、上記第1実施形態の電池モジュー
ル1と同様の構成を備えている。よって、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同
様の構成に基づく同様の結果(効果)が得られる。
ただし、本実施形態では、例えば、図6に示されるように、筐体3の壁部3bには、開口
部3s1が設けられている。本実施形態では、開口部3s1のZ方向に沿った幅は、冷媒
通路4Aの入口4a側から出口4b側に向かうにつれて徐々に大きくなっている。本実施
形態では、このような構成によって、出口4b側に位置される電池セル2の冷媒通路4A
に臨む外面2bの面積が、入口4a側に位置される電池セル2の冷媒通路4Aに臨む外面
2bの面積よりも大きくなっている。よって、本実施形態によれば、例えば、電池セルの
冷媒通路に臨む外面の面積がX方向に沿って一定に構成された場合と比べて、出口4b側
に位置される電池セル2がより効果的に冷却されやすくなる。よって、例えば、場所によ
る電池セル2の冷却効果のばらつきが抑制されやすい。また、図7,8に示されるように
、覆部3kには、壁部3bの二つの開口部3s1,3s1に対応して、二つの突出部3i
,3iが設けられている。突出部3iのZ方向に沿った幅は、開口部3s1のZ方向に沿
った幅と略同じに構成されている。すなわち、突出部3iのZ方向に沿った幅は、冷媒通
路4Aの入口4a側から出口4b側に向かうにつれて徐々に大きくなっている。そして、
突出部3iの少なくとも一部は、壁部3bの開口部3s1に挿入されている。また、本実
施形態では、突出部3iの突出量、すなわち、突出部3iと壁部3bとの重なり幅は、冷
媒通路4Aの入口4a側ほど小さく出口4b側ほど大きい。すなわち、突出部3iは、冷
媒通路4Aに面する(対向する)傾斜面3i1を有している。本実施形態では、このよう
な傾斜面3i1(突出部3i)によって、冷媒通路4Aの断面積がX方向に沿って略一定
に構成されている。なお、本実施形態では、冷媒通路4Aの断面積を略一定としたが、冷
媒通路4Aの断面積が入口4a側から出口4b側に向かうにつれて徐々に小さくなるよう
に構成してもよい。これにより、出口4b側に位置される電池セル2がより一層効果的に
冷却されうる。また、図6〜8に示されるように、本実施形態では、筐体3の壁部3d,
3eには、それぞれ開口部3t1,3u1が設けられている。開口部3t1,3u1の構
成は、開口部3s1の構成と略同じである。さらに、覆部3m,3nのそれぞれには、突
出部3iと略同様の構成の突出部3h,3yが設けられている。壁部3d,3eの開口部
3t1,3u1、および突出部3h,3yの傾斜面3h1,3y1によって、冷媒通路5
A,6Aが構成されている。このように、本実施形態によれば、筐体3内に設けられるす
べての冷媒通路4A〜6Aで、出口4b,5b,6b側の電池セル2の冷媒通路4A〜6
Aに臨む外面2b,2cの面積を大きくすることができる。よって、例えば、場所による
電池セル2の冷却効果のばらつきがより一層抑制されうる。
<第3実施形態>
図9に示される実施形態の電池モジュール1Bは、上記第1実施形態の電池モジュール1
と同様の構成を備えている。よって、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の
構成に基づく同様の結果(効果)が得られる。
ただし、本実施形態では、例えば、図9に示されるように、筐体3の壁部3bには、覆部
3zが設けられている。覆部3zは、複数の電池セル2のうち少なくとも一つの電池セル
2と冷媒通路4Bとの間に介在している。本実施形態では、例えば、覆部3zは、冷媒通
路4Bの入口4a側の二つの電池セル2と冷媒通路4Bとの間に位置され、当該二つの電
池セル2を筐体3外側から覆っている。また、本実施形態では、冷媒通路5B,6Bにつ
いても、図示されないがそれぞれ覆部3zが設けられている。よって、本実施形態によれ
ば、例えば、覆部3zによって、特定の電池セル2の外面2bを覆うことができる。よっ
て、例えば、覆部3zが設けられない場合と比べて、特定の電池セル2が他の電池セル2
と比べて過度に冷却されるのが抑制されうる。よって、例えば、場所による電池セル2の
冷却効果のばらつきが抑制されやすい。本実施形態では、覆部は、第二の覆部の一例であ
る。
<第4実施形態>
図10に示される実施形態の電池モジュール1Cは、上記第1実施形態の電池モジュール
1と同様の構成を備えている。よって、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様
の構成に基づく同様の結果(効果)が得られる。
ただし、本実施形態では、例えば、図10に示されるように、複数の電池モジュール1C
が収容される筐体10(第二の筐体)を備えている。筐体10は、例えば、直方体状に構
成されている。筐体10は、複数の壁部を有する。なお、図10では、複数の壁部のうち
の壁部10bおよび壁部10eのみが示されている。壁部10bは、側壁部の一例であり
、Y方向と交差(直交)する方向(X方向およびZ方向)に沿っている。壁部10eは、
下壁部(底壁部)の一例であり、Z方向と交差(直交)する方向(X方向およびY方向)
に沿っている。そして、本実施形態では、複数の電池モジュール1Cのうち少なくとも一
つの電池モジュール1Cは、壁部3bの開口部3sが筐体10の壁部10bによって覆わ
れることで冷媒通路4Cが形成されている。また、本実施形態では、複数の電池モジュー
ル1Cのうち少なくとも一つの電池モジュール1Cは、壁部3eの開口部3uが筐体10
の壁部10eによって覆われることで冷媒通路6Cが形成されている。このように、本実
施形態によれば、筐体10の壁部10b,10eによって、上記第1〜第3実施形態の第
三筐体部材33および第五筐体部材35を不要とすることができる。よって、例えば、筐
体10がより小型に構成されやすい場合がある。本実施形態では、壁部10b,10eは
、第一の覆部の一例である。さらに、本実施形態では、複数の電池モジュール1Cのうち
Y方向に隣接する二つの電池モジュール1C,1Cは、一つの筐体3に設けられた開口部
3tと、もう一つの筐体3に設けられた開口部3sと、が互いに面して冷媒通路5Cが構
成されている。よって、本実施形態によれば、上記第1〜第3実施形態の第四筐体部材3
4をさらに不要とすることができ、筐体10が複数の電池モジュール1Cが並ぶ方向(Y
方向)により一層小型に構成されうる。
<第5実施形態>
図11及び図12に示される実施形態のモジュール1Dは、上記第1実施形態の電池モ
ジュール1と同様の構成を備えている。よって、本実施形態によっても、上記第1実施形
態と同様の構成に基づく同様の結果(効果)が得られる。
ただし、本実施形態では、例えば、図11に示されるように、筐体3の壁部3b及び3
dのZ軸正方向の縁部は、壁部3fよりもZ軸正方向に延出されている部分3b3及び3
d3を有する。
また、筐体3は例えば覆部4k及び覆部5kを有する。覆部4kは、Y方向と交差(直交
)する方向(X方向及びZ方向)に沿っており、壁部3b、3dと略平行に設けられてい
る(図11では壁部3bに略平行の覆部4kのみ図示)また、覆部4kは、壁部3b、3
dのX方向の一方向側の端部3b1、3d1、と他方側の端部3b2、3d2とに亘って
横長に延びている。また、覆部4kは突出部41〜43が設けられている。本実施形態で
は、3つの突出部41〜43は壁部3bの開口部3s(3t)、に対応してZ軸方向に互
いに間隔をあけて設けられている。突出部41と42との間隔、突出部42と43との間
隔は、開口部3s(3t)のZ軸方向に沿った幅と略同じに構成されている。
覆部5kは、Y方向と交差(直交)する方向(X方向及びZ方向)に沿っており、壁部3
b、3dと略平行に設けられている(図11では壁部3bに略平行の覆部5kのみ図示)
また、覆部5kは、壁部3b、3dのX方向の一方向側の端部3b1、3d1、と他方側
の端部3b2、3d2とに亘って横長に延びている。また、覆部5kは突出部53〜55
が設けられている。本実施形態では、覆部4kの3つの突出部41〜43に対応して、Z
軸方向に互いに間隔をあけて設けられている。突出部53と54との間隔、突出部54と
55との間隔は、覆部41と42との間隔、覆部42と43との間隔に対応してZ軸方向
に互いに間隔をあけて設けられている。
さらに、覆部5kはZ軸方向の両端部に取付爪51および52(例えば、スナップフィッ
ト)が設けられている。図11、図12に示すように、本実施形態では、取付爪51は覆
部5kのZ軸正方向の端部に備えられ、筐体3の壁部3b3に掛着できるように形成され
ている。同様に取付爪52は覆部5kのZ軸正方向の端部に備えられ、筐体3の外面の開
口部3uに掛着できるように形成されている。
上記では、覆部4k及び覆部5kは筐体3の壁部3b、3dに対向するように設けられて
いるように示したが、図13に示すように、覆部は筐体3の外面3eに対向するようにし
てもよい。
また、筐体3は、複数の部品(分割体)が組み合わせられて構成されている。具体的には
、図11〜図13に示されるように、筐体3は、例えば、第六筐体部材40と、第七筐体
部材50、を有する。第六筐体部材40は、少なくとも覆部4kを有し、第七筐体部材5
0は、少なくとも覆部5kを有する。第七筐体部材50は、取付爪51や取付爪52によ
って筐体3の壁部3bに取り付けられる。また、第六筐体部材40は第七筐体部材50と
、筐体3の壁部3bと、に挟持される。同様にして、筐体3は壁部3d側及び3e側にも
第六筐体部材および第七筐体部材を備えることが出来る。
本実施形態では、第六筐体部材40、第七筐体部材50は、カバー部材の一例である。こ
れら第六筐体部材40、第七筐体部材50は、上述した取付爪51や取付爪52によって
壁部3b,3d,3eに着脱可能に設けられている。筐体3は、例えば、合成樹脂材料や
、金属材料等で構成されうる。
上述した第5実施形態によれば、例えば開口部3sが覆部4kによって覆われることで筐
体3の内部に冷媒通路7が形成される。冷媒通路7には、電池セル2の外面2b1と外面
2b2とがX方向に沿って交互に臨んでいる(露出している)。
本実施形態では、例えば、電池モジュール1が収容される筐体10(第二の筐体、図10
参照)内に設けられたファン等の冷却機構によって、冷媒通路4の入口4aから吸入され
、冷媒通路7の出口4bから排出される冷媒流が形成される。ここで、本実施形態では、
冷媒通路7の入口4aが壁部3bの端部3b1に設けられ、冷媒通路4の出口4bが壁部
3bの端部3b2に設けられている。すなわち、冷媒通路4は、壁部3bの端部3b1と
端部3b2とに亘ってX方向(第一の方向)に延びている。よって、本実施形態によれば
、例えば、X方向に隣接する電池セルと電池セルとの間にY方向に沿った冷媒通路が設け
られた従来の構成と比べて、X方向に隣接する電池セル2と電池セル2とが互いにより近
づいて配置されやすくなる。よって、例えば、筐体3、ならびに電池モジュール1が、複
数の電池セル2が並ぶ方向(X方向、第一の方向)により小型に構成されやすい。また、
本実施形態によれば、例えば、X方向に沿って冷媒通路4を流れる冷媒流(風)によって
、電池セル2の外面2bの少なくとも一部(冷媒通路4に臨んだ領域)を冷却することが
できる。本実施形態では、端部3b1は、第一の端部の一例であり、端部3b2は、第二
の端部の一例である。
同様にして、開口部3tが覆部4kによって覆われることで筐体3の内部に冷媒通路8が
形成される。開口部3uが覆部4kによって覆われることで筐体3の内部に冷媒通路9が
形成される。
以上のように、本実施形態では、例えば、電池モジュール1は、第一の方向(X方向)に
並び、それぞれが第一の方向と交差する第二の方向(例えば、Y方向)の一方側に位置さ
れた外面2bを有する複数の電池セル2と、複数の電池セル2を収容するとともに、少な
くとも一つの外面2bに臨む冷媒通路(例えば、冷媒通路7)が設けられた、筐体3(第
一の筐体)と、を備え、冷媒通路7は、筐体3の内部で第一の方向(X方向)に沿って延
び、冷媒通路7の入口4aは、筐体3の、第二の方向(Y方向)の一方側かつ第一の方向
(X方向)の一方側の端部3b1(第一の端部)に位置され、冷媒通路4の出口4bは、
筐体3の、第二の方向(Y方向)の一方側かつ第一の方向(X方向)の他方側の端部3b
2(第二の端部)に位置されている。よって、本実施形態によれば、例えば、第一の方向
(X方向)に沿って冷媒通路7を流れる冷媒流を、電池セル2の外面2bの少なくとも一
部(冷媒通路4に臨む領域)に当てて、電池セル2を冷却することができる。また、例え
ば、第一の方向(X方向)に隣接する電池セルと電池セルとの間に第二の方向(Y方向)
に沿った冷媒通路が設けられた従来の構成と比べて、第一の方向(X方向)に隣接する電
池セル2と電池セル2とが互いにより近づいて配置されやすくなる。よって、例えば、筐
体3、ならびに電池モジュール1が、複数の電池セル2が並ぶ第一の方向(X方向)によ
り小型に構成されやすい。
また、本実施形態では、例えば、筐体3(第一の筐体)は、冷媒通路(例えば、冷媒通路
7)を構成する開口部3sが設けられた壁部3bと、開口部3sを覆う覆部3k(第一の
覆部)と、を有する。よって、本実施形態によれば、例えば、壁部3bの開口部3sと覆
部3kとによって、冷媒通路4が比較的簡素な構成で実現されうる。
また、本実施形態では、例えば、覆部4k(第一の覆部)は、覆部5k(第三の覆部)に
よって壁部3bに着脱可能に固定される。よって、本実施形態によれば、例えば、第六筐
体部材40及び第七筐体部材50によって、電池モジュール1の仕様の設定の自由度が高
まりやすい。よって、例えば、電池モジュール1が、筐体10(第二の筐体、図10参照
)の壁部10b(側壁部)と面して配置される場合等に、適宜第六筐体部材40及び第七
筐体部材50を取り外して設置することができ、これにより、筐体10がより小型に構成
されうる。
<第6実施形態>
図14に示される実施形態のモジュール1Eは、上記第5実施形態の電池モジュール1と
同様の構成を備えている。
ただし、本実施形態では、例えば、図14に示されるように水冷フィン60及び第七筐体
部材50および絶縁弾性材70を有する。水冷フィン60は、Y方向と交差(直交)する
方向(X方向及びZ方向)に沿っており、壁部3bと略平行に設けられている。本実施形
態では、水冷フィン60はのZ軸方向は、壁部3bの開口部3sのZ軸方向の幅、第七筐
体部材50の突出部53と54のZ軸方向の間隔、突出部54と55のZ軸方向の間隔と
略同じ幅を有している。また、水冷フィン60はYZ平面に於いて、電池セル外面側のZ
軸方向の幅(例えば、壁部3bの開口部3sのZ軸方向の幅)が第七筐体部材50側のZ
軸方向の幅(例えば、突出部53と54のZ軸方向の間隔、突出部54と55のZ軸方向
の間隔)よりも長い、例えば台形状の断面を有していてもよい。また、水冷フィン60は
、Y方向と交差(直交)する方向(X方向及びZ方向)に沿った透孔61を有し、例えば
水等の冷却水を透孔61に流すことで、水冷フィン60を冷却することが出来る。水冷フ
ィン60は第二筐体部材50と、筐体3の壁部3b及び電池セル外面2b1に挟持される
。また、電池セル外面2b1と水冷フィン60との間には絶縁弾性材70が備えられてい
る。
同様にして、図15及び図16に示されるように、筐体3は壁部3d及び壁部3eに対向
するように、水冷フィン60、絶縁弾性材70及び第二筐体部材50を備えることが出来
る。
上述した第6実施形態によれば、例えば開口部3sが絶縁弾性材70を介して水冷フィン
60によって覆われることで、電池セル2と水冷フィン60との間の絶縁機能の他、電池
セル2の寸法公差による水冷フィン60との接触面の凹凸を吸収できるため、電池セル2
と水冷フィン60の密着性を向上できる。
筐体3の内部に水冷フィン60が設けられることで、例えば、電池モジュール1が収容さ
れる筐体10(第二の筐体、図参照)内に設けられた水循環装置等の冷却機構によって、
水冷フィン60の内部に形成された透孔61に冷却水が循環し、水冷フィンが冷却される
。ここで、本実施形態では、水冷フィン60は、壁部3bの端部3b1と端部3b2とに
亘ってX方向(第一の方向)に延びている。よって、本実施形態によれば、例えば、X方
向に沿って備えられた水冷フィン60によって、電池セル2の外面2bの少なくとも一部
を冷却することができる。本実施形態では、端部3b1は、第一の端部の一例であり、端
部3b2は、第二の端部の一例である。
同様にして、開口部3t及び開口部3uに絶縁弾性材70を介して水冷フィン60によっ
て覆われ、上記と同様の結果(効果)が得られる。
また、本実施形態では、例えば、水冷フィン60は、第七筐体部材50によって壁部3b
に着脱可能に固定される。よって、本実施形態によれば、例えば、水冷フィン60及び第
七筐体部材50によって、電池モジュール1の仕様の設定の自由度が高まりやすい。よっ
て、例えば、電池モジュール1が、筐体10(第二の筐体、図10参照)の壁部10b(
側壁部)と面して配置される場合等に、適宜水冷フィン60及び第七筐体部材50を取り
外して設置することができ、これにより、筐体10がより小型に構成されうる。
上述した第5実施形態及び第6実施形態によれば、第六筐体部材50を筐体3の例えば壁
部3bに固定する筐体部材と、水冷フィン60を筐体3の例えば壁部3bに固定する筐体
部材は、同じ筐体部材を利用することが出来る。よって、第六筐体部材50を用いて電池
セル2を空冷するか、水冷フィン60を用いて電池セル2を水冷するか、を比較的容易に
変更できため、電池モジュール1の仕様の設定の自由度が高まりやすい。
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態はあくまで一例であって、発明の範
囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施される
ことが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ
、変更を行うことができる。上記実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特
許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。本発明は、上記実施形態に
開示される構成以外によっても実現可能であるとともに、基本的な構成(技術的特徴)に
よって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)を得ることが可能である。また、各構
成要素のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配
置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
1,1A〜1C…電池モジュール、2…電池セル、2b,2c…外面、3…筐体(第一の
筐体)、3b,3d,3e…壁部、3b1,3d1,3e1…端部(第一の端部)、3b
2,3d2,3e2…端部(第二の端部)、3k,3m,3n、4k…覆部(第一の覆部
)、3s,3t,3u…開口部、3z…覆部(第二の覆部)、4,4A〜4C…冷媒通路
、4a,5a,6a…入口、4b,5b,6b…出口、5,5A〜5C…冷媒通路、6,
6A〜6C…冷媒通路、10…筐体(第二の筐体)、10b,10e…壁部(第一の覆部
)、33…第三筐体部材(カバー部材)、34…第四筐体部材(カバー部材)、35…第
五筐体部材(カバー部材)、X…第一の方向、Y…第二の方向、Z…第二の方向。5k…
覆部(第三の覆部)、40…第六筐体部材(カバー部材)、50…第七筐体部材(カバー
部材)、51,52…取付爪、60…水冷フィン、70…絶縁弾性材。

Claims (12)

  1. 第一の方向に並び、それぞれが前記第一の方向と交差する第二の方向の一方側に位置され
    た外面を有する複数の電池セルと、
    前記複数の電池セルを収容するとともに、少なくとも一つの前記外面に臨む冷媒通路が設
    けられた、第一の筐体と、
    を備え、
    前記冷媒通路は、前記第一の筐体の内部で前記第一の方向に沿って延び、
    前記冷媒通路の入口は、前記第一の筐体の、前記第二の方向の一方側かつ前記第一の方向
    の一方側の第一の端部に位置され、
    前記冷媒通路の出口は、前記第一の筐体の、前記第二の方向の一方側かつ前記第一の方向
    の他方側の第二の端部に位置された、
    電池モジュール。
  2. 前記第一の筐体は、
    前記冷媒通路を構成する開口部が設けられた壁部と、
    前記開口部を覆う第一の覆部と、
    を有した、請求項1に記載の電池モジュール。
  3. 前記第一の覆部は、前記壁部に着脱可能に設けられたカバー部材である、請求項2に記載
    の電池モジュール。
  4. 複数の前記電池モジュールが収容され、前記第一の覆部を有する第二の筐体を備えた、
    請求項2に記載の電池モジュール。
  5. 互いに隣接して配置された二つの前記第一の筐体を備え、
    前記第一の筐体は、それぞれ、前記冷媒通路を構成する開口部が設けられた壁部を有し、
    一つの前記第一の筐体に設けられた前記開口部と、もう一つの前記第一の筐体に設けられ
    た前記開口部と、が互いに面して前記冷媒通路が構成された、請求項1に記載の電池モジ
    ュール。
  6. 前記冷媒通路は、前記入口側の断面積よりも前記出口側の断面積が小さい、請求項1〜5
    のうちいずれか一つに記載の電池モジュール。
  7. 前記冷媒通路には、前記複数の電池セルの外面が臨んでおり、
    前記出口側に位置された前記電池セルの前記冷媒通路に臨む前記外面の面積は、前記入口
    側に位置された前記電池セルの前記冷媒通路に臨む前記外面の面積よりも大きい、請求項
    1〜6のうちいずれか一つに記載の電池モジュール。
  8. 前記複数の電池セルのうち少なくとも一つの電池セルと前記冷媒通路との間に介在した第
    二の覆部を備えた、請求項1〜7のうちいずれか一つに記載の電池モジュール。
  9. 前記第一の筐体は、
    前記冷媒通路を構成する開口部に嵌合する水冷フィン
    を有した、請求項1に記載の電池モジュール。
  10. 前記第一の筐体は、
    前記冷媒通路を構成する前記開口部と前記水冷フィンとの隙間に絶縁弾性材
    を有した、請求項9に記載の電池モジュール。
  11. 前記第一の筐体は、
    前記壁部に着脱可能に設けられた第三の覆部を有し、
    前記第三の覆部は前記第一の覆部を前記第一の筐体との間に挟持する、
    請求項2〜4のうちいずれか一つに記載の電池モジュール。
  12. 前記第一の筐体は、
    前記冷媒通路を構成する開口部が設けられた壁部に着脱可能に設けられた第三の覆部を有
    し、
    前記第三の覆部は前記水冷フィンを前記第一の筐体との間に挟持する、
    請求項9〜10のうちいずれか一つに記載の電池モジュール。
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