JP2016180818A - 照明光学系及びこれを用いた投射型表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明の目的は、投射画像の明るさの低下と、光源からの光によるユーザーへの影響を抑制することが可能な照明光学系及びこれを用いた投射型表示装置を提供することである。
【解決手段】 照明光学系が、反射率が互いに異なるとともに互いに平行な第1面と第2面とを有する多重反射素子11と、コリメータレンズ12、フライアイレンズA13と、フライアイレンズB14とを備える。そして、フライアイレンズAが備える複数のレンズセルのうち所定のレンズセルは、第1面と第2面からの光束を用いてフライアイレンズBが備える複数のレンズセルのうち対応するレンズセル内の互いに異なる位置に複数の光源像を形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】 照明光学系が、反射率が互いに異なるとともに互いに平行な第1面と第2面とを有する多重反射素子11と、コリメータレンズ12、フライアイレンズA13と、フライアイレンズB14とを備える。そして、フライアイレンズAが備える複数のレンズセルのうち所定のレンズセルは、第1面と第2面からの光束を用いてフライアイレンズBが備える複数のレンズセルのうち対応するレンズセル内の互いに異なる位置に複数の光源像を形成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、照明光学系及びこれを用いた投射型表示装置に関する。
近年、レーザーダイオード(以下、LD)光源やLED光源などの固体光源を用いたプロジェクターが開発されている。固体光源を用いることで、水銀ランプを光源とした場合よりもプロジェクターの輝度をより長く維持することが可能となる。
固体光源は水銀ランプと比較して発光点が小さいために、光源像のエネルギー密度がより高くなり、水銀ランプの場合よりも固体光源の場合の方が、眼底に結像する光源像のエネルギー密度が高くなる。
このような固体光源を用いたプロジェクターを使用している際に、ユーザーが不意に投射レンズを直接覗き込んでしまうと、水銀ランプの場合よりも眩しく感じるおそれがある。
このため、固体光源を用いたプロジェクターは、光源からの光によるユーザーへの影響を抑制する必要がある。
光源からの光によるユーザーへの影響を抑制することが可能な技術として、特許文献1及び特許文献2に記載の技術が知られている。
特許文献1には、プロジェクターの照射領域に人が立ち入ったかどうかを周期的に監視し、照射領域に人が立ち入ったことが確認された場合、プロジェクターからの光の強度を低減させる、あるいは遮断する技術が開示されている。これにより、ユーザーが投射レンズを覗き込む可能性がある状況において、光源からの光によるユーザーへの影響を抑制することが可能となる。
特許文献2には、温度が所定の温度よりも低い場合に青色のLD光源に供給する電流量を減らす技術が開示されている。これにより、温度が低下すると発光効率が上昇する性質を持つLD光源を用いたプロジェクターにおいて、プロジェクターの使用環境に寄らずに光源からの光によるユーザーへの影響を抑制することが可能となる。
前述の特許文献1及び2においては、光源からの光によるユーザーへの影響を抑制するために、光源からの光の強度を低下させる、あるいは、光源からの光の一部を遮断する手法を用いている。
しかしながら、このような手法の場合には、投射画像の明るさが低下してしまうおそれがある。
そこで、本発明の目的は、投射画像の明るさの低下と、光源からの光によるユーザーへの影響を抑制することが可能な照明光学系及びこれを用いた投射型表示装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の照明光学系は、
投射光学系を備える装置用の照明光学系であって、
反射率が互いに異なるとともに互いに平行で、光源からの光束を反射する第1の反射面と第2の反射面とを有する光学素子と、
前記光学素子からの光束の進行方向を変換するレンズユニットと、
複数のレンズセルを備え、前記レンズユニットからの光束を受光する第1のレンズアレイと、
複数のレンズセルを備え、前記第1のレンズアレイからの光束を受光する第2のレンズアレイと、を備え、
前記光源からの光束に含まれる複数の光線は、前記光源から前記光学素子に近づくにつれて互いの距離を広げるように進み、
前記第1の反射面及び前記第2の反射面は、前記レンズユニットの光軸に対して傾いており、
前記第1の反射面は、前記第2の反射面よりも前記光源に近い位置に設けられているとともに、前記光源からの光束の一部を反射して前記コリメータレンズに導くとともに、その他を前記第2の反射面に導き、
前記第1のレンズアレイが備える複数のレンズセルのうち所定のレンズセルは、前記所定のレンズセルに入射した前記第1の反射面で反射された光束と前記第2の反射面で反射された光束を用いて、前記第2のレンズアレイが備える複数のレンズセルのうち前記所定のレンズセルに対応するレンズセル内の互いに異なる位置に複数の光源像を形成する、ことを特徴とする。
投射光学系を備える装置用の照明光学系であって、
反射率が互いに異なるとともに互いに平行で、光源からの光束を反射する第1の反射面と第2の反射面とを有する光学素子と、
前記光学素子からの光束の進行方向を変換するレンズユニットと、
複数のレンズセルを備え、前記レンズユニットからの光束を受光する第1のレンズアレイと、
複数のレンズセルを備え、前記第1のレンズアレイからの光束を受光する第2のレンズアレイと、を備え、
前記光源からの光束に含まれる複数の光線は、前記光源から前記光学素子に近づくにつれて互いの距離を広げるように進み、
前記第1の反射面及び前記第2の反射面は、前記レンズユニットの光軸に対して傾いており、
前記第1の反射面は、前記第2の反射面よりも前記光源に近い位置に設けられているとともに、前記光源からの光束の一部を反射して前記コリメータレンズに導くとともに、その他を前記第2の反射面に導き、
前記第1のレンズアレイが備える複数のレンズセルのうち所定のレンズセルは、前記所定のレンズセルに入射した前記第1の反射面で反射された光束と前記第2の反射面で反射された光束を用いて、前記第2のレンズアレイが備える複数のレンズセルのうち前記所定のレンズセルに対応するレンズセル内の互いに異なる位置に複数の光源像を形成する、ことを特徴とする。
本発明によれば、投射画像の明るさの低下と、光源からの光によるユーザーへの影響を抑制することが可能な照明光学系及びこれを用いた投射型表示装置を提供することが可能となる。
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の相対配置などは、この発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、構成部品の相対位置などは、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨で規定されたものではない。
〔投射型表示装置の構成の説明〕
図1を用いて後述の各実施例における照明光学系を搭載可能なプロジェクター(投射型表示装置)1の構成を説明する。つまり、後述の各実施例において、照明光学系は、投射光学系を備える装置用の照明光学系である。
図1を用いて後述の各実施例における照明光学系を搭載可能なプロジェクター(投射型表示装置)1の構成を説明する。つまり、後述の各実施例において、照明光学系は、投射光学系を備える装置用の照明光学系である。
図1において、10は固体光源としてのLD光源(光源)、11は多重反射素子(光学素子)、12はコリメータレンズ(レンズユニット)である。また、13はフライアイレンズA(第1のレンズアレイ)、14はフライアイレンズB(第2のレンズアレイ)である。
なお、コリメータレンズ12は、正のパワーを有するレンズユニットとも言える。
同様に、図1において、15はPS変換素子、16はコンデンサーレンズ(コンデンサーレンズユニット)、17は色分離合成系、18は液晶表示素子(光変調素子)、19は投射レンズ(投射光学系)である。
まず、LD光源10からの光束が投射レンズ19に至るまでを説明する。
LD光源10からの光束は、多重反射素子11に入射し、多重反射素子11によって複数の光束に分割される。そして、フライアイレンズA13が備える複数のレンズセルのうち所定のレンズセルが、多重反射素子11によって分割された複数の光束を用いて、フライアイレンズB14が有する複数のレンズセルのうち対応するレンズセルに複数の光源像を形成する。複数の光源像が形成される原理は後述する。
多重反射素子11で反射された光束はコリメータレンズ12によって平行化されて、フライアイレンズA13に入射する。もちろん、コリメータレンズ12は多重反射素子11からの光束を完全な平行光にする必要はなく、使用に耐えうる範囲で、若干収束した光であっても発散した光であっても良い。
コリメータレンズ12からフライアイレンズA13に入射した光束は、フライアイレンズA13が有する複数のレンズセルによって分割されて部分光束となり、フライアイレンズB14の近傍に集光する。
すなわち、フライアイレンズA13が備える複数のレンズセルのうち所定のレンズセルは、フライアイレンズB14が有する複数のレンズセルのうち、対応するレンズセルに光源像を形成する。なお、フライアイレンズA13からの部分光束は、PS変換素子15の近傍に集光してもよい。また、コンデンサーレンズ12は、多重反射素子11とフライアイレンズB14との間に設けられている。
フライアイレンズA13及びフライアイレンズB14は図2に示すように、互いに相似な矩形形状のレンズセルを合計9個備え、各レンズセルは単独でレンズ作用を持つ。もちろん、レンズセルの個数は9個に限らず、適宜調節してもよい。
フライアイレンズB14からの光束はPS変換素子15によって偏光方向を整えられる。PS変換素子15は、後述のコンデンサーレンズ16の光軸に対して傾いた偏光分離膜を複数備える構造である。本実施例においてPS変換素子15は入射した光束をS偏光光に変換する。S偏光光とは、図1の紙面と直交する方向に振動する偏光光である。
本実施例において、照明光学系βはフライアイレンズB14、PS変換素子15、コンデンサーレンズ16を備えている。
PS変換素子15からの光束はコンデンサーレンズ16によって色分離合成系17に導かれ、液晶表示素子18を重畳的に照明する。色分離合成系17は少なくとも偏光分離素子としての偏光ビームスプリッター(PBS)を備える。PS変換素子15で整えられたS偏光光は色分離合成系17中のPBSによって反射されて液晶表示素子18に導かれる。
液晶表示素子18は入射した光束の偏光方向を変換する機能を有する。LD光源10からの光束のほとんどをスクリーンに導きたい場合には、液晶表示素子18は入射したS偏光光を、S偏光光と直交する方向に振動しているP偏光光に変換する。なお、本実施例において、液晶表示素子18は反射型液晶表示素子である。
液晶表示素子18からのP偏光光はPBSを透過し、投射レンズ19を介してスクリーンSCなどの被投射面に導かれる。
なお、本実施例において、照明光学系は多重反射素子11、コリメータレンズ12、フライアイレンズA13、フライアイレンズB14、偏光変換素子15、コンデンサーレンズ16を備えている。
すなわち、プロジェクター1は、LD光源10と、照明光学系と、液晶表示素子を備える。さらに、照明光学系からの光束を液晶表示素子に導くとともに、液晶表示素子からの光束を合成する色分離合成系を備える。
以上が、LD光源10からの光束が投射レンズ19に至るまでの説明である。
〔第1実施例〕
以下、図3から図7を用いて本発明の第1実施例における照明光学系の構成および機能について説明する。
以下、図3から図7を用いて本発明の第1実施例における照明光学系の構成および機能について説明する。
図3は多重反射素子11の構成を示す図であり、図3に示すように多重反射素子11は第1面(第1の反射面)と第2面(第2の反射面)を備えている。
図3において、角度θはコリメータレンズ12の光軸と直交する軸と、第1面の法線とがなす角度である。すなわち、角度θは多重反射素子11の傾きを示す。また、R1は第1面の反射率、R2は第2面の反射率、tは多重反射素子11の厚み、ntは多重反射素子11の屈折率である。
図4は多重反射素子11で生じる多重反射の様子を示した模式図である。なお、図4においてコリメータレンズ12は省略している。
LD光源10からの光束はまず第1面に入射する。第1面の反射率を0.5とするとき、LD光源10からの光束の50%は、光路Aとして示すように第1面で反射されてコリメータレンズ12へ向かう。
LD光源10からの光束の残りの50%は第1面を透過して第2面に向かい、第2面の反射率を1.0とすると、第2面で反射されて第1面に入射する。前述のように第1面の反射率は0.5であるために、第2面から第1面に入射した光束のうち50%は、光路Bとして示すように第1面を透過してコリメータレンズ12へ向かう。
第2面からの光束の残りの50%は第1面で反射されて第2面に向かい、第2面で反射されて第1面に入射し、このうち50%は光路Cとして示すようにコリメータレンズ12へ向かう。
このように、LD光源10からの光束の一部は多重反射素子11内でN回反射を繰り返す。その結果、LD光源10からの光束は、互いに異なる光路を進む複数の光束に分割される。以上が、本発明の各実施例における多重反射の原理である。
また、図4に示すように、光路Aを進む光束の主光線と光路Bを進む光束の主光線とは、コリメータレンズ12の光軸と直交する方向に間隔ds分だけ離れている。間隔dsは後述の(6)式に示すように、多重反射素子11の厚み、屈折率、傾き角度から求めることができる。
図5は、多重反射素子11によって分割された光束がコリメータレンズ12で平行光化される様子を示した模式図である。
前述のように、多重反射素子11はLD光源10からの光束を互いに異なる光路A、B、Cを進む光束に分割し、図4に示すように各光束は第1面の互いに異なる位置から出射する。これは、図5(A)に示すように、第1面の反射率が1.0であるときに、互いに異なる位置に設けられている複数のLD光源10、10B、10Cからの光束が第1面で反射されることに置き換えて考えることができる。
その結果、図5(B)に示すように、光路Aを進む光線を主光線とする発散光束は、コリメータレンズ12によって、コリメータレンズ12の光軸に平行な方向に進む平行光束に変換される。一方、図5(C)に示すように、光路Bを進む光線を主光線とする発散光束は、コリメータレンズ12によって、コリメータレンズ12の光軸から傾いた方向に進む平行光束に変換される。
その結果、フライアイレンズA13の複数のレンズセルのうち所定のレンズセルには、互いに異なる方向に進む複数の平行光束が入射する。そして、フライアイレンズA13の所定のレンズセルは、フライアイレンズB14の複数のレンズセルのうち対応するレンズセルに複数の光源像を形成する。
なお、図5(B)及び(C)に示すように、LD光源10からの光束が発散したまま多重反射素子11に入射することで、互いに異なる角度の複数の平行光束がコリメータレンズ12から射出される。これにより、フライアイレンズA13の所定のレンズセルが、フライアイレンズB14の対応レンズセルに複数の光源像を形成することができる。
図6は、コリメータレンズ12を通過した複数の平行光が、フライアイレンズA113によってフライアイレンズB14のレンズセルの近傍に光源像を形成する様子を示す図である。
図6に示すように、多重反射素子11によって分割されたLD光源10からの光束は、フライアイレンズB14のレンズセルに複数の光源像を形成する。具体的には、多重反射素子11の第1面で反射した光束による光源像S1と、第2面で1回反射した光束による光源像S2と、第2面でN回反射した光束による光源像SNである。
これにより、一つ一つの光源像のエネルギー密度を低下させることができる。ユーザーが不意に投射レンズを覗き込んだ際には、光源像が形成される面と網膜とが光学的に共役な関係となる。
このため、一つ一つの光源像のエネルギー密度を低下させることで、ユーザーが不意に投射レンズを直接覗き込んだ場合に、LD光源10からの光束がユーザーに与える影響を抑制することができる。さらに、LD光源10の出力を低下させる、あるいは、LD光源10からの光束の一部を遮光するといった方法を採用する必要がない。
すなわち、本実施例に記載の構成を採用することによって、LD光源10の利用効率の低下と、LD光源10からの光束によるユーザーへの影響を抑制するという効果を発揮することができる。
次に、上記の効果を高める、あるいは上記の効果とは別の効果を発揮するための構成について説明する。
前述のように、多重反射素子11は、LD光源10からの光束を分割する。このため、第1面はLD光源10からの光束の一部を反射してフライアイレンズB14に導くとともに、その他を第2面に導く。
言い換えれば、第1面の反射率をR1とするとき、以下の(1)式に示す関係を満足している。
R1<1.0 (1)
R1<1.0 (1)
さらに、
R1≦0.5 (1´)
を満足すると好ましい。第1面の反射率R1が小さいということは、多重反射素子11によって分割された光束が形成する光源像の最大のエネルギー密度を低くすることができることを意味する。したがって、第1面の反射率R1は(1´)式を満足すると好ましい。
R1≦0.5 (1´)
を満足すると好ましい。第1面の反射率R1が小さいということは、多重反射素子11によって分割された光束が形成する光源像の最大のエネルギー密度を低くすることができることを意味する。したがって、第1面の反射率R1は(1´)式を満足すると好ましい。
また、第2面の反射率をR2とするとき、R2はR1よりも大きいことが好ましい。
さらに、多重反射素子11が有する複数の反射面のうち、最もLD光源10から離れている反射面の反射率をRfとするとき、反射率Rfは以下の(2)式を満足すると好ましい。
0.8≦Rf≦1.0 (2)
0.8≦Rf≦1.0 (2)
反射率Rfが(2)式を満足することで、多重反射素子11がLD光源10からの光束のうちのほとんどを後段の系に導くことが可能となり、光の利用効率を向上させることが可能となる。なお、第2面の反射率をR2とするとき、本実施例において反射率Rfとは第2面の反射率R2である。
フライアイレンズA13のレンズセルによって分割された光束は、フライアイレンズB14のレンズセルのうち、対応するレンズセルに導かれる。しかし、フライアイレンズA13のレンズセルによって分割された光束が、フライアイレンズB14のうち、対応しないレンズセルに導かれてしまうと、その光束は液晶表示素子18よりも外側に導かれてしまう。液晶表示素子18の外側に導かれてしまった光束は損失となるため、光の利用効率が低下してしまう。
このため、図7に示すように、フライアイレンズB14の所定のレンズセルに複数の光源像が形成される場合、複数の光源像はフライアイレンズB14の所定のレンズセル内に収まっていることが好ましい。これにより、上記の光の利用効率の低下を抑制することが可能となる。
具体的には、光源像の個数をnとし、複数の光源像同士の間隔をdとし、フライアイレンズB14の所定のレンズセルの複数の光源像が形成される方向の幅をCとするとき、本実施例で示す照明光学系が、以下の(3)式を満足すると好ましい。
DL+(n−1)×d≦C (3)
DL+(n−1)×d≦C (3)
(1)式を満足することで、複数の光源像がフライアイレンズB14の所定のレンズセル内に収まり、前述の光の利用効率の低下を抑制することが可能となる。
さらに、光源像の個数nが(3)式を満たす2以上の最大の自然数であれば、幅Cを持つレンズセルにおいて光源像を最も多く形成することが可能となる。すなわち、光源像の個数nは、前述の(3)式及びn≧2を満たす自然数のうち最大の自然数である。
光源像が多いということは、LD光源10からの光束が多重反射素子11の第1面と第2面の間で何度も反射してから第1面を介して多重反射素子11から出射した光束をコリメータレンズ12が取り込むことができていることを意味する。コリメータレンズ12が取り込む光束の数が多いということは、光の利用効率の低下を抑制していることを意味する。
なお、結像倍率をMとし、多重反射素子11で分割された複数の光束同士の間隔をdsとするとき、間隔dは以下の(4)式で表わされる。
d=M×ds (4)
d=M×ds (4)
また、コリメータレンズ12の焦点距離をfcとし、フライアイレンズA13の所定のレンズセルの焦点距離をffとするとき、倍率Mは以下の(5)式で表わされる。
M=ff/fc (5)
M=ff/fc (5)
さらに、LD光源10からの光束の多重反射素子11への入射角度をθとし、多重反射素子11の厚みをtとし、多重反射素子11の屈折率をntとするとき、多重反射素子11で分割された複数の光束同士の間隔をdsは、以下の(6)式で表わされる。
複数の光源像同士が重なると、重なった領域で光が強めあってしまい、LD光源10からの光束のユーザーへの影響を抑制できなくなってしまうおそれがある。このため、光源像の大きさDLと間隔dは以下の(7)式で示す関係であることが好ましい。
DL≦d (7)
DL≦d (7)
(7)式を満足することにより、複数の光源像同士が重なることを抑制できる。
以下は、本実施例における数値実施例である。
本数値実施例において、コリメータレンズの焦点距離fc=20mm、フライアイレンズA13の焦点距離ff=60mm、レンズセル幅C=6.0mm、光源の大きさが0.2mmである。結像倍率M=3であるため、光源像の大きさはDL=0.6mmとなる。
なお、光源の大きさとは、レーザー光の出射方向視における、LD光源10が備えるダブルヘテロ構造のうちの活性層上に形成される光源スポットの大きさを意味する。
より具体的には、レーザー光の出射方向視における、活性層上の光源スポットのうちのピーク強度の10%よりも強度が大きい領域の積層方向と直交する方向の寸法を意味する。なお、本実施例においてはピーク強度の10%を閾値としたが、これに限らず、閾値をピーク強度の50%としてもよい。
なお、本実施例において、光源像の大きさは光源の大きさに結像倍率Mをかけた値である。ただし、光源像の大きさを、光源像スポットのピーク強度の10%よりも強度が大きい領域の、光源像が並ぶ方向の寸法としてもよい。もちろん、閾値はピーク強度の10%ではなく、ピーク強度の50%としてもよい。
多重反射素子11の屈折率nt=1.516、厚みt=0.26mmとし、θ=45°に配置し、前述の(6)式を用いると、第2面で反射することによる光源像の間隔d=0.63mmとなる。したがって、本数値実施例は、光源像の大きさDLは光源像の間隔dよりも小さいため、光源像同士が重なることによって光が強め合うことを抑制することができる。
前述の(3)式によれば、本数値実施例においては光源像の個数n=9となる。光源像の個数が9個であるということは、多重反射素子11の第1面で反射された光束と、多重反射素子11の第2面で1回反射した光束から8回反射した光束までをコリメータレンズ12で取り込み、フライアイレンズA13へ導いていることを意味する。
ここで、本実施例における多重反射素子11での反射回数と強度比率との関係を図8に示す。図8に示すグラフの横軸は、ある光束が多重反射素子11から出射するまでの反射回数を示している。例えば、反射回数が1回とは、多重反射素子11の第1面で反射されて多重反射素子11から出射する光束の反射回数を意味する。また、反射回数が2回とは、多重反射素子11の第1面を透過し、第2面で反射されて再び第1面を透過して多重反射素子11から出射する光束の反射回数である。
また、図8に示すグラフの縦軸は相対強度を示している。相対強度とは、LD光源10からの光束のエネルギー強度を1としたときの、多重反射素子11から出射する光束のエネルギー強度である。
また、図8に示すグラフ中の実線は、反射回数がある値の光束の相対強度を示しており、破線は、反射回数が1回の光束から反射回数がある値の光束までの相対強度の合計を意味している。例えば、多重反射素子11の第1面の反射率が0.4であるために、反射回数が1回の光束の相対強度は、0.4となっている。
前述のように、本数値実施例においては、反射回数が9回の光束までを取りこんでいるため、相対強度の合計値は0.99となる。すなわち、LD光源10からの光束のほとんどを利用することができる。
また、本数値実施例において相対強度が最大となる光束は、多重反射素子11の第1面で反射した光束であり、その相対強度は図9に示すように0.4である。本実施例とは異なり、所定のレンズセルに複数の光源像を形成しない場合、その光源像を形成する光束の相対強度は1.0となる。したがって、本数値実施例においては、従来よりも相対強度を60%低下させることができる。
このように、本実施例においては、プロジェクター用の照明光学系の構成について例示した。
具体的には、照明光学系が、反射率が互いに異なるとともに互いに平行で、LD光源10からの光束を反射する第1面と第2面とを有する多重反射素子11と、多重反射素子11からの光束の進行方向を変換するコリメータレンズ12を備えている。
さらに、照明光学系が、複数のレンズセルを備え、コリメータレンズ12からの光束を受光するフライアイレンズA13と、複数のレンズセルを備え、フライアイレンズA13からの光束を受光するフライアイレンズB14とを備える。
そして、LD光源10からの光束に含まれる複数の光線は、LD光源10から多重反射素子11に近づくにつれて互いの距離を縮めるように進む。
また、第1面及び第2面は、コリメータレンズ12の光軸に対して傾いている。
さらに、第1面は、第2面よりもLD光源10に近い位置に設けられているとともに、LD光源10からの光束の一部を反射してコリメータレンズ12に導くとともに、その他を第2の反射面に導くように構成されている。
そして、フライアイレンズA13が備える複数のレンズセルのうち所定のレンズセルについて考える。この所定のレンズセルは、所定のレンズセルに入射した第1面からの光束と第2面からの光束を用いて、フライアイレンズB14が備える複数のレンズセルのうち所定のレンズセルに対応するレンズセルに複数の光源像を形成する。
このような照明光学系により、投射画像の明るさの低下と、LD光源10からの光によるユーザーへの影響を抑制することが可能となる。
なお、前述の図1においては、液晶表示素子18が1枚のみであるが、液晶表示素子18は3枚あっても良い。また、光源サイズや各レンズの焦点距離は1例であり、フライアイレンズB近傍に結像される光源像の位置をシフトする効果を得られる範囲で多重反射素子11の配置や厚みを適宜調節してもよい。
〔第2実施例〕
以下、図9及び図10を用いて本発明の第2実施例における多重反射素子11の構成および機能について説明する。
以下、図9及び図10を用いて本発明の第2実施例における多重反射素子11の構成および機能について説明する。
前述の第1実施例と本実施例との違いは、第3面(第3の反射面)をさらに備える点である。
図9は、本実施例における多重反射素子11の構成を示す図である。図9において、第3面の反射率をR3とし、第2面と第3面間の厚みをt、第2面と第3面間の屈折率をntとしている。すなわち、第2面と第3面間は第1面と第2面間と同様の厚み及び屈折率となっている。なお、第1面の反射率R1=0.25、第2面の反射率R2=0.5、第3面の反射率R3=1.0となっている。
本実施例においては、前述の第1実施例よりも第1面の反射率R1を小さくしている。言い換えれば、前述の第1実施例よりも第1面の透過率が大きくなっている。これにより、多重反射素子11からより多くの光束を後段の系に導くことが可能となる。
さらに、本実施例においては、前述の第1実施例よりも反射面の数を多くしている。すなわち、多重反射素子11内での界面の数を増やしている。これにより、前述の第1実施例よりも、LD光源10からの光束をより細かく分割することが可能となる。
以下は、本実施例における数値実施例である。
本数値実施例において、コリメータレンズの焦点距離fc=35mm、フライアイレンズA13の焦点距離ff=35mm、レンズセル幅C=4mm、光源の大きさが0.2mmである。結像倍率M=1であるため、光源像の大きさはDL=0.2mmとなる。
多重反射素子11の屈折率nt=1.516、厚みt=0.26mmとし、θ=45°に配置し、前述の(4)式を用いると、第2面で反射することによる光源像の間隔d=0.21mmとなる。したがって、本数値実施例は、光源像の大きさDLは光源像の間隔dsよりも小さいため、光源像同士が重なることによって光が強め合うことを抑制することができる。
また、前述(5)式によれば、本数値実施例においては光源像の個数n=19となる。光源像の個数が19個であるということは、多重反射素子11の第1面で反射された光束と、多重反射素子11の第2面で1回反射した光束から18回反射した光束までをコリメータレンズ12で取り込むことを意味する。
ここで、図10に本実施例における多重反射素子11での反射回数と強度比率との関係を示す。本実施例において、多重反射素子11の第1面の反射率が0.25であるために、反射回数が1回の光束の相対強度は、0.25となっている。
前述のように、本数値実施例においては、反射回数が19回の光束までを取りこんでいるため、相対強度の合計値は0.99となる。すなわち、LD光源10からの光束のほとんどを利用することができる。
また、本数値実施例において相対強度が最大となる光束は、多重反射素子11の第1面で反射した光束であり、その相対強度は図9に示すように0.25である。本実施例とは異なり、所定のレンズセルに複数の光源像を形成しない場合、その光源像を形成する光束の相対強度は1.0となる。
したがって、本数値実施例においては、従来よりも相対強度を75%低下させることができる。すなわち、前述の第1実施例における数値実施例よりも、相対強度をより低下させることができる。
このように、本実施例においても、投射画像の明るさの低下と、LD光源10からの光によるユーザーへの影響を抑制することが可能な照明光学系を提供することができる。
〔第3実施例〕
以下、図11及び図12を用いて本発明の第3実施例における多重反射素子11の構成および機能について説明する。
以下、図11及び図12を用いて本発明の第3実施例における多重反射素子11の構成および機能について説明する。
前述の第1実施例及び第2実施例と本実施例との違いは、多重反射素子11が回転可能に保持している点である。
本実施例における多重反射素子11の構成を図11(A)及び(B)に示す。図11(A)は、ミラー法線(第1の反射面の法線)と、コリメータレンズ12(不図示)の光軸とに平行な断面における多重反射素子11の構成を示している。なお、図11(A)中の符号11´については後述の通りである。
図11(B)は、多重反射素子11を図11(A)示すB方向から見たときの図である。図11(B)に示すように、多重反射素子11は、ミラー法線から第1面の法線から所定の角度傾いた回転軸を中心として回転するように構成されている。図11(B)中の符号11´は、ミラー法線から第1面の法線から所定の角度傾いた回転軸を中心として回転している多重反射素子11のうち、そのミラー法線が回転軸からθH傾いている状態を抜き出したものである。
多重反射素子11がミラー法線から所定の角度傾いた回転軸を中心として回転するということは、図11(B)に示すように、回転軸がミラー法線から傾いているように見える断面において、多重反射素子11の角度が変わることを意味する。
これにより、多重反射素子11の第1面での反射光が進む方向を変えることができる。その結果、図12に示すように、複数の光源像S1、S2、SNが形成される位置が変わるため、レンズセルのうち所定の位置における単位時間当たりの光源像のエネルギー密度を、前述の第1実施例及び第2実施例と比較して低下させることが可能となる。
ただし、図12に示すように複数の光源像が動く方向は複数の光源像が並んでいる方向と直交していることが好ましい。仮に、複数の光源像を複数の光源像が並んでいると平行な方向に複数の光源像を動かすと、所定のレンズセルの隣のレンズセルに光源像が形成されてしまう。
前述のフライアイレンズA13とフライアイレンズB14は、フライアイレンズA13のレンズセルから出射した光束は、そのレンズセルと対応するフライアイレンズB14のレンズセルに入射する。これによりフライアイレンズB14からの光束は液晶表示素子18を照明することができる。一方、フライアイレンズA13のレンズセルから出射した光束が、そのレンズセルとは対応しないレンズセルに入射してしまうと、液晶表示素子18を正しく照明できず、光量損失が増加してしまう。
したがって、本実施例のように、複数の光源像が動く方向を複数の光源像が並んでいる方向と直交させることで、対応しないレンズセルに光源像が形成されて光量損失が増加してしまうことを抑制することが可能となる。
第1面と直交する断面のうち、コリメータレンズ12の光軸と平行な断面を第1の断面とし、第1面と直交する断面のうち、第1の断面と直交する断面を第2の断面とする。このとき、複数の光源像が動く方向を複数の光源像が並んでいる方向と直交させるために、第2の断面において、回転軸が第1面の法線から所定の角度傾いている。
すなわち、本実施例によれば、前述の第1実施例及び第2実施例と比較して、光源からの光によるユーザーへの影響をより抑制することが可能となる。
なお、本実施例においては多重反射素子11が第1面の法線から所定の角度傾いた回転軸を中心として回転する構成を例示したが、多重反射素子11の法線と直交する方向を軸として多重反射素子11が回動可能な構成であってもよい。
具体的には、多重反射素子11の反射面が長方形である場合には、多重反射素子11が反射面の長辺あるいは短辺方向を軸として回動可能な構成であってもよい。
このような構成により、前述の多重反射素子11の法線と直交する方向を回転軸として多重反射素子11が回転可能な構成と同様に、LD光源10からの光束(入射光)とミラー法線と平行な断面において、多重反射素子11の角度を変えることが可能となる。
さらに、LD光源10からの光束の主光線と平行な軸を回転軸として、多重反射素子11が回転可能な構成であってもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されず、その要旨の範囲内で様々な変形及び変更が可能である。
〔他の実施形態〕
前述の実施例において、コリメータレンズ12及びコンデンサーレンズ16がレンズ1枚である構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。コリメータレンズ12及びコンデンサーレンズ16は、複数枚のレンズで構成されていても良い。
前述の実施例において、コリメータレンズ12及びコンデンサーレンズ16がレンズ1枚である構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。コリメータレンズ12及びコンデンサーレンズ16は、複数枚のレンズで構成されていても良い。
また、前述の実施例においては光源としてLD光源10のみを用いた構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、青色帯域の光を出射する第1の光源と、緑色帯域の光を出射する第2の光源と、赤帯域の光を出射する第3の光源を用いても良い。
また、コリメータレンズ12の光軸と、色分離合成系が備えるPBSの偏光分離面の法線とに平行な断面を第3の断面とし、コリメータレンズ12の光軸と平行であるとともに、第3の断面と直交する断面を第4の断面とする。このとき、第1面から第2面に向かう方向は、第4の断面と平行であってもよい。
仮に、第1面から第2面に向かう方向が第3の断面と平行である場合は、PBSの偏光分離面に角度分布の広い光束が入射し、偏光分離性能が低下する。このため、第1面から第2面に向かう方向は、第4の断面と平行であることが好ましく、このような構成により、前述の偏光分離性能の低下を抑制することが可能となる。
10 LD光源(光源)
11 多重反射素子(光学素子)
12 コリメータレンズ(レンズユニット)
13 フライアイレンズA(第1のレンズアレイ)
14 フライアイレンズB(第2のレンズアレイ)
11 多重反射素子(光学素子)
12 コリメータレンズ(レンズユニット)
13 フライアイレンズA(第1のレンズアレイ)
14 フライアイレンズB(第2のレンズアレイ)
Claims (10)
- 投射光学系を備える装置用の照明光学系であって、
反射率が互いに異なるとともに互いに平行で、光源からの光束を反射する第1の反射面と第2の反射面とを有する光学素子と、
前記光学素子からの光束の進行方向を変換するレンズユニットと、
複数のレンズセルを備え、前記レンズユニットからの光束を受光する第1のレンズアレイと、
複数のレンズセルを備え、前記第1のレンズアレイからの光束を受光する第2のレンズアレイと、を備え、
前記光源からの光束に含まれる複数の光線は、前記光源から前記光学素子に近づくにつれて互いの距離を広げるように進み、
前記第1の反射面及び前記第2の反射面は、前記レンズユニットの光軸に対して傾いており、
前記第1の反射面は、前記第2の反射面よりも前記光源に近い位置に設けられているとともに、前記光源からの光束の一部を反射して前記コリメータレンズに導くとともに、その他を前記第2の反射面に導き、
前記第1のレンズアレイが備える複数のレンズセルのうち所定のレンズセルは、前記所定のレンズセルに入射した前記第1の反射面で反射された光束と前記第2の反射面で反射された光束を用いて、前記第2のレンズアレイが備える複数のレンズセルのうち前記所定のレンズセルに対応するレンズセル内の互いに異なる位置に複数の光源像を形成する、
ことを特徴とする照明光学系。 - 前記第1の反射面の反射率をR1とし、前記第2の反射面の反射率をR2とするとき、R2はR1よりも大きく、
R1<1.0
を満足することを特徴とする請求項1に記載の照明光学系。 - 前記光学素子は複数の反射面を備え、
前記複数の反射面のうち、前記光源から最も離れている反射面の反射率をRfとするとき、
0.8≦Rf≦1.0
を満足することを特徴とする請求項1または2に記載の照明光学系。 - 前記所定のレンズセルの幅のうち、前記複数の光源像が並んでいる方向の幅をCとし、
前記複数の光源像のうち所定の光源像の大きさをDLとし、
前記複数の光源像のうち所定の光源像同士の間隔をdとし、
前記複数の光源像の個数をnとするとき、
nは、
DL+(n−1)×d≦C
n≧2
を満たす自然数のうち最大の自然数である、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の照明光学系。 - 前記複数の光源像のうち所定の光源像の大きさをDLとし、
前記複数の光源像のうち所定の光源像同士の間隔をdとするとき、
DL≦d
を満たすことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の照明光学系。 - 前記光学素子は、前記第1の反射面の法線から所定の角度傾いた回転軸を中心として回転するように構成されている、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の照明光学系。 - 前記第1の反射面と直交する断面のうち、前記レンズユニットの光軸と平行な断面を第1の断面とし、前記第1の断面と直交する断面を第2の断面とするとき、
前記回転軸は、前記第2の断面において、前記第1の反射面の法線から前記所定の角度傾いている、
ことを特徴とする請求項6に記載の照明光学系。 - 前記光学素子は、前記第1の反射面の法線と直交する方向を軸として回動可能なように構成されている、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の照明光学系。 - 固体光源と、
請求項1乃至8のいずれか一項に記載の照明光学系と、
光変調素子と、
前記照明光学系からの光束を前記光変調素子に導くとともに、前記光変調素子からの光束を合成する色分離合成系と、
前記色分離合成系からの光束を被投射面に導く投射光学系と、を備える、
ことを特徴とする投射型表示装置。 - 前記色分離合成系は偏光分離素子を備え、
前記レンズユニットの光軸と、前記偏光分離素子の偏光分離面の法線とに平行な断面を第3の断面とし、
前記レンズユニットの光軸と平行であるとともに、前記第3の断面と直交する断面を第4の断面とするとき、
前記第1の反射面から前記第2の反射面に向かう方向は、前記第4の断面と平行である、
ことを特徴とする請求項9に記載の投射型表示装置。
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JP2015060205A JP2016180818A (ja) | 2015-03-23 | 2015-03-23 | 照明光学系及びこれを用いた投射型表示装置 |
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2015
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